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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】基板昇降装置および基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20240410BHJP
【FI】
H01L21/68 N
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022087362
(22)【出願日】2022-05-30
(65)【公開番号】P2023059804
(43)【公開日】2023-04-27
【審査請求日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0137370
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ウォン ヘ
(72)【発明者】
【氏名】キム,クク セン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ジュン ヒャク
【審査官】境 周一
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-012591(JP,A)
【文献】国際公開第2009/084406(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/142812(WO,A1)
【文献】特開2000-021889(JP,A)
【文献】特開2021-132142(JP,A)
【文献】特開2010-130020(JP,A)
【文献】特開2014-130868(JP,A)
【文献】特開2009-246229(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と接触する複数のピンと、
前記複数のピンを支持し、下面に複数の上部接続部が形成される上部プレートと、
上面に前記複数の上部接続部と接続する複数の下部接続部が形成され、前記上部プレートの下部に配置される下部プレートと、
前記下部プレートを昇降させることで、前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部を含み、
前記下部プレートは、
その上面に複数のブッシュと、前記複数のブッシュを貫通する複数のシャフトを支持し、
前記上部プレートの熱膨張率は、前記下部プレートの熱膨張率より低い、基板昇降装置。
【請求項2】
基板と接触する複数のピンと、
前記複数のピンを支持し、下面に複数の上部接続部が形成される上部プレートと、
上面に前記複数の上部接続部と接続する複数の下部接続部が形成され、前記上部プレートの下部に配置される下部プレートと、
前記下部プレートを昇降させることで、前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部を含み、
前記下部プレートは、
その上面に複数のブッシュと、前記複数のブッシュを貫通する複数のシャフトを支持し、
前記複数の上部接続部は、前記下部プレートに向かって膨らんだ形状を有し、
前記複数の下部接続部の少なくとも一つは、
前記上部接続部が挿入され、前記下部プレートの中心と前記複数の下部接続部の延長線方向に延びる溝を含む、基板昇降装置。
【請求項3】
前記上部プレートは、前記下面に上部磁石を含み、
前記下部プレートは前記上面に前記上部磁石と整列する下部磁石を含む、請求項1に記載の基板昇降装置。
【請求項4】
前記複数の上部接続部と前記複数の下部接続部はキネマティックカップリング(kinematic coupling)される、請求項1に記載の基板昇降装置。
【請求項5】
前記複数の上部接続部と、前記複数の下部接続部と、前記複数のピンは、それぞれ3個である、請求項1に記載の基板昇降装置。
【請求項6】
前記上部プレートと、前記下部プレートの中心部は、回路が貫通する孔が形成される、請求項1に記載の基板昇降装置。
【請求項7】
内部空間を形成する工程チャンバと、
前記内部空間に設けられ、基板を支持する基板支持部と、
前記基板を上下に移動させる基板昇降部を含み、
前記基板昇降部は、
前記基板支持部を貫通し、前記基板と接触する複数のピンと、
前記複数のピンを支持し、下面に複数の上部接続部が形成される上部プレートと、
前記複数の上部接続部と接続する複数の下部接続部が上面に形成され、前記上部プレートの下部に配置される下部プレートと、
前記下部プレートを昇降させることで、前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部を含み、
前記下部プレートは、
その上面に複数のブッシュと、前記複数のブッシュを貫通する複数のシャフトを支持し、
前記複数の上部接続部は、前記下部プレートに向かって下部に膨らんだ形状を有し、
前記複数の下部接続部の少なくとも一つは、前記複数の上部接続部が挿入される溝を含む、基板処理装置。
【請求項8】
前記溝は、
前記複数の下部接続部上で、前記下部プレートの中心と前記複数の下部接続部を連結する第1方向に延びて、
前記複数の上部接続部は、
前記複数の下部接続部と接続時、前記第1方向にガイドされ、前記第1方向と異なる第2方向に結束する、請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項9】
内部空間を形成する工程チャンバと、
前記内部空間に設けられ、基板を支持する基板支持部と、
前記基板を上下に移動させる基板昇降部を含み、
前記基板昇降部は、
前記基板支持部を貫通し、前記基板と接触する複数のピンと、
前記複数のピンを支持し、下面に複数の上部接続部が形成される上部プレートと、
前記複数の上部接続部と接続する複数の下部接続部が上面に形成され、前記上部プレートの下部に配置される下部プレートと、
前記下部プレートを昇降させることで、前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部を含み、
前記下部プレートは、
その上面に複数のブッシュと、前記複数のブッシュを貫通する複数のシャフトを支持し、
前記上部プレートの熱膨張率は、前記下部プレートの熱膨張率より低い、基板処理装置。
【請求項10】
前記基板昇降部は、
前記工程チャンバの外壁に接触し、前記複数のピンが貫通するベローズをさらに含む、請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記上部プレートは、前記下面に上部磁石を含み、
前記下部プレートは前記上面に前記上部磁石と整列する下部磁石を含む、請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記複数の上部接続部と、前記複数の下部接続部は、
前記複数のピンと重なる、請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項13】
下面に配置された複数の上部接続部を含む上部プレートと、
前記上部プレートの上面に配置された、基板と接触する複数のピンと、
前記上部プレートの下部に配置される下部プレートを含み、
前記下部プレートは、
前記下部プレートの上面に配置され、前記複数の上部接続部と接続する複数の下部接続部と、
前記下部プレートの上面に配置され、前記下部プレートの中心を基準として前記複数のピンの外郭に配置された複数のブッシュと、前記複数のブッシュを貫通する複数のシャフトと、
前記下部プレートを昇降させることで、前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部と、を含み、
前記複数の上部接続部は、前記複数の下部接続部に向かって膨らんだ突起を含み、
前記複数の下部接続部は、前記複数の下部接続部の前記突起の移動方向をガイドする溝を含む、基板昇降装置。
【請求項14】
前記上部プレートは、前記下面に上部磁石を含み、
前記下部プレートは前記上面に前記上部磁石と整列する下部磁石を含み、
前記上部磁石と前記下部磁石の間に引力が作用する、請求項13に記載の基板昇降装置。
【請求項15】
前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部をさらに含む、請求項13に記載の基板昇降装置。
【請求項16】
前記上部プレートの熱膨張率は、前記下部プレートの熱膨張率より低い、請求項13に記載の基板昇降装置。
【請求項17】
前記複数の部接続部と、前記複数の下部接続部と、前記複数のピンそれぞれは、
前記下部プレートの中心を基準として対称を成す、請求項13に記載の基板昇降装置。
【請求項18】
前記溝は、
前記下部プレートの中心と前記複数の下部接続部を連結する延長線に沿う第1方向に延びて、
前記第1方向と垂直な第2方向に幅を有し、
前記突起は前記第1方向にガイドされ、前記第2方向に固定される、請求項13に記載の基板昇降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板昇降装置および基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体素子を製造する過程で半導体基板は物質層の蒸着工程と蒸着された物質層をエッチングする工程、洗浄工程、乾燥工程などの複数の段階の工程を経る。これらの工程は半導体製造装置の工程チャンバ(Process Chamber)で行われる。
【0003】
工程チャンバは内部に密閉された反応領域を有する反応容器であって、内部に安着する半導体基板を固定するためにチャック(Chuck)が設けられる。この際、チャックは基板の把持方式によって真空を用いる真空チャック(Vacuum chuck)または静電気力を用いる静電チャック(Electrostatic chuck)などに区分され、最近では静電チャックが主に用いられている。
【0004】
基板は工程チャンバ内にまたは工程チャンバから外部に基板移送装置によって移送される。基板の移送は基板が静電チャックから離隔するように上昇した状態で行われる。このために、静電チャックには基板を静電チャックから上昇または下降させるための基板昇降装置が備えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、熱による変形を減少させる基板昇降装置を提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする他の課題は、熱による変形を減少させる基板昇降装置を用いる基板処理装置を提供することにある。
【0007】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を達成するための本発明の基板昇降装置の一面(aspect)は、基板と接触する複数のピン、前記複数のピンを支持し、下面に複数の上部接続部が形成される上部プレート、上面に前記複数の上部接続部と接続する複数の下部接続部が形成され、前記上部プレートの下部に配置される下部プレートおよび前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部を含み、前記下部プレートは、その上面に複数のブッシュと、前記複数のブッシュを貫通する複数のシャフトを支持する。
【0009】
前記上部プレートの熱膨張率は、前記下部プレートの熱膨張率より低い。
【0010】
前記上部プレートは、前記下面に上部磁石を含み、前記下部プレートは前記上面に前記上部磁石と整列する下部磁石を含む。
【0011】
前記複数の上部接続部と前記複数の下部接続部はキネマティックカップリング(kinematic coupling)される。
【0012】
前記複数の上部接続部は、前記下部プレートに向かって膨らんだ形状を有し、前記複数の下部接続部の少なくとも一つは、前記上部接続部が挿入され、前記下部プレートの中心と前記複数の下部接続部の延長線方向に延びる溝を含む。
【0013】
前記複数の上部接続部と、前記複数の下部接続部と、前記複数のピンは、それぞれ3個である。
【0014】
前記上部プレートと、前記下部プレートの中心部は、回路が貫通する孔が形成される。
【0015】
前記課題を達成するための本発明の基板昇降装置の他の面は、下面に配置された複数の上部接続部を含む上部プレート、前記上部プレートの上面に配置された複数のピンおよび前記上部プレートの下部に配置される下部プレートを含み、前記下部プレートは、前記下部プレートの上面に配置され、前記複数の上部接続部と接続する複数の下部接続部と、前記下部プレートの上面に配置され、前記下部プレートの中心を基準として前記複数のピンの外郭に配置された複数のブッシュと、前記複数のブッシュを貫通する複数のシャフトを含み、前記複数の上部接続部は、前記複数の下部接続部に向かって膨らんだ突起を含み、前記複数の下部接続部は、前記複数の下部接続部の前記突起の移動方向をガイドする溝を含む。
【0016】
前記上部プレートは、前記下面に上部磁石を含み、前記下部プレートは前記上面に前記上部磁石と整列する下部磁石を含み、前記上部磁石と前記下部磁石の間に引力が作用する。
【0017】
前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部をさらに含む。
【0018】
前記上部プレートの熱膨張率は、前記下部プレートの熱膨張率より低い。
【0019】
前記複数の上部接続部と、前記複数の下部接続部と、前記複数のピンそれぞれは、前記下部プレートの中心を基準として対称を成す。
【0020】
前記溝は、前記下部プレートの中心と前記複数の下部接続部を連結する延長線に沿う第1方向に延びて、前記第1方向と垂直な第2方向に幅を有し、前記突起は前記第1方向にガイドされ、前記第2方向に固定される。
【0021】
前記他の課題を達成するための本発明の基板処理装置の一面は、内部空間を形成する工程チャンバ、前記内部空間に設けられ、基板を支持する基板支持部および前記基板を上下に移動させる基板昇降部を含み、前記基板昇降部は、前記基板支持部を貫通し、前記基板と接触する複数のピンと、前記複数のピンを支持し、下面に複数の上部接続部が形成される上部プレートと、前記複数の上部接続部と接続する複数の下部接続部が上面に形成され、前記上部プレートの下部に配置される下部プレートと、前記複数のピンが上下に移動するように駆動する駆動部を含み、前記下部プレートは、その上面に複数のブッシュと、前記複数のブッシュを貫通する複数のシャフトを支持する。
【0022】
前記複数の上部接続部は、前記下部プレートに向かって下部に膨らんだ形状を有し、前記複数の下部接続部の少なくとも一つは、前記複数の上部接続部が挿入される溝を含む。
【0023】
前記溝は、前記複数の下部接続部上で、前記下部プレートの中心と前記複数の下部接続部を連結する第1方向に延びて、前記複数の上部接続部は、前記複数の下部接続部と接続時、前記第1方向にガイドされ、前記第1方向と異なる第2方向に結束する。
【0024】
前記基板昇降部は、前記工程チャンバの外壁に接触し、前記複数のピンが貫通するベローズをさらに含む。
【0025】
前記上部プレートは、前記下面に上部磁石を含み、前記下部プレートは前記上面に前記上部磁石と整列する下部磁石を含む。
【0026】
前記複数の上部接続部と、前記複数の下部接続部は、前記複数のピンと重なる。
【0027】
前記上部プレートの熱膨張率は、前記下部プレートの熱膨張率より低い。
【0028】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施形態による基板昇降装置を説明するための概念図である。
図2】本発明の一実施形態による基板昇降装置を示す図である。
図3】本発明の一実施形態による基板昇降装置の上部プレートを示す図である。
図4】本発明の一実施形態による基板昇降装置の下部プレートを示す図である。
図5】本発明の一実施形態による上部接続部と下部接続部を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態による上部接続部と下部接続部を説明するための図である。
図7】本発明の他の実施形態による上部接続部と下部接続部を説明するための図である。
図8】本発明の他の実施形態による上部接続部と下部接続部を説明するための図である。
図9】本発明の一実施形態による上部プレートと下部プレートの熱膨張率を説明するための図である。
図10】本発明の一実施形態による基板昇降装置の動作を説明するための図である。
図11】本発明の一実施形態による基板昇降装置の動作を説明するための図である。
図12】本発明の一実施形態による基板処理装置の動作を説明するための図である。
図13】本発明の一実施形態による基板処理装置の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付する図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。本発明の利点および特徴、並びにこれらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照することにより明確になる。しかし、本発明は以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現でき、本実施形態は単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。
【0031】
素子(elements)または層が他の素子または層の「上(on)」または「の上(on)」と称される場合は他の素子または層の真上だけでなく中間に他の層または他の素子が介在する場合をすべて含む。反面、素子が「直接上(directly on)」または「真上」と称される場合は中間に他の素子または層を介在しない場合を示す。
【0032】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは図面に示されているように一つの素子または構成要素と他の素子または構成要素との相関関係を容易に記述するために使用する。空間的に相対的な用語は図面に示されている方向に加えて使用時または動作時の素子の互いに異なる方向を含む用語として理解されなければならない。例えば、図面に示されている素子をひっくり返す場合、他の素子の「下(below)」または「下(beneath)」と記述された素子は他の素子の「上(above)」に置かれられ得る。したがって、例示的な用語の「下」は下と上の方向をすべて含む。素子は他の方向に配向されてもよく、そのため空間的に相対的な用語は配向によって解釈されることができる。
【0033】
第1、第2などが多様な素子、構成要素および/またはセクションを叙述するために使われるが、これらの素子、構成要素および/またはセクションはこれらの用語によって制限されないことはもちろんである。これらの用語は単に一つの素子、構成要素またはセクションを他の素子、構成要素またはセクションと区別するために使用する。したがって、以下で言及される第1素子、第1構成要素または第1セクションは本発明の技術的思想内で第2素子、第2構成要素または第2セクションであり得るのはもちろんである。
【0034】
本明細書で使用された用語は実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数形は文面で特記しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は言及された構成要素、段階、動作および/または素子は一つ以上の他の構成要素、段階、動作および/または素子の存在または追加を排除しない。
【0035】
他に定義のない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的および科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通して理解される意味で使用される。また、一般に使用される辞典に定義されている用語は明白に特に定義されていない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0036】
以下、添付する図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。添付図面を参照して説明するにあたり図面符号に関係なく同一であるか対応する構成要素は同じ参照番号を付与してこれに係る重複する説明は省略する。
【0037】
図1は本発明の一実施形態による基板昇降装置を説明するための概念図である。図2は本発明の一実施形態による基板昇降装置を示す図である。図3は本発明の一実施形態による基板昇降装置の上部プレートを示す図である。図4は本発明の一実施形態による基板昇降装置の下部プレートを示す図である。
【0038】
図1ないし図4を参照すると、基板昇降装置10は上部プレート100、下部プレート200、リフトピン300、駆動部400を含む。
【0039】
上部プレート100はリフトピン300を支持する。上部プレート100はリフトピン300の下端と接触し得る。
【0040】
上部プレート100は上部中央ホール130を含み得る。上部中央ホール130は基板昇降装置10を駆動するための回路などを設けるために備えられる。上部プレート100は上部中央ホール130を基準として対称構造を有することができる。
【0041】
上部プレート100は下面に上部接続部110と、上部磁石120を含む。上部プレート100と下部プレート200は上部接続部110と下部接続部210により離隔する。上部プレート100の面積は下部プレート200の面積より小さくてもよい。上部プレート100は下部プレート200と重なる。具体的には、上部プレート100の上部中央ホール130と下部プレート200の下部中央ホール230は重なる。
【0042】
上部接続部110は上部プレート100の下面に設けられる。上部接続部110は複数配置され得る。例えば、上部接続部110は上部プレート100の下面に3個配置され得る。図3では上部プレート100が3個の上部接続部110を含むこととして示しているが、実施形態はこれに限定されない。他の例としては、上部プレート100は下面に1個の上部接続部110のみを含み得る。また他の例としては、上部プレート100は3個より多い上部接続部110を含み得る。説明の便宜上、以下では上部プレート100に3個の上部接続部110が配置されることを例示として説明する。
【0043】
上部接続部110は下部接続部210と整列する形状を有し得る。具体的には、上部接続部110は下部接続部210と噛み合う形状を有し得る。上部接続部110は下部接続部210とキネマティックカップリング(kinematic coupling)される。
【0044】
上部接続部110は下に膨らんだ形状を有し得る。上部接続部110は下に膨らんだ突起を含む。例えば、上部接続部110は半球形状の構造を有し得る。図3では上部接続部110が半球形状を有することとして示しているが、実施形態はこれに限定されない。例えば、上部接続部110は下に膨らんだ六面体の形状を有し得る。他の例としては、上部接続部110は締結を堅固にするために、下部接続部210の内壁に嵌め込まれる別途の突起をさらに含み得る。
【0045】
上部接続部110は上部プレート100を間に置いて、リフトピン300と重なる。ただし実施形態はこれに限定されない。例えば、上部接続部110はリフトピン300より上部中央ホール130に近く位置し得る。すなわち、上部接続部110は上部プレート100を上面から見る時を基準として、リフトピン300より上部プレート100の内側に位置し得る。
【0046】
図3では上部接続部110が全て同じ形状を有することとして示しているが、実施形態はこれに限定されない。例えば、複数の上部接続部110はそれぞれ異なる形状を有することができる。第1上部接続部111は半球形状を有し、第2上部接続部112は六面体形状を有し、第3上部接続部113は定形化されていないその他形状を有することができる。
【0047】
上部磁石120は上部プレート100の下面に設けられる。上部磁石120は複数配置され得る。例えば、上部磁石120は上部プレート100の下面に3個配置され得る。図3では上部プレート100が3個の上部磁石120を含むこととして示しているが、実施形態はこれに限定されない。他の例としては、上部プレート100は下面に1個の上部磁石120のみを含み得る。また他の例としては、上部プレート100は3個より多い上部磁石120を含み得る。説明の便宜上、以下では上部プレート100に3個の上部磁石120が配置されることを例示として説明する。
【0048】
上部磁石120は下部磁石220と整列する。具体的には、基板昇降装置10が熱によって膨張する前に、上部磁石120は下部磁石220と完全に重なる。
【0049】
上部磁石120は上部プレート100を上面から見る時を基準として上部接続部110とリフトピン300より内側に位置する。すなわち、上部磁石120は上部接続部110とリフトピン300より上部中央ホール130に近く位置し得る。
【0050】
下部プレート200はブッシュ(bush,250)を支持する。下部プレート200はブッシュ250の下端と接触する。ブッシュ250はシャフト(shaft,240)により貫通する。ブッシュ250はシャフト240を囲む。シャフト240は下部プレート200とブッシュ250を貫通する。シャフト240は固定されることもでき、または上下に可動することもできる。シャフト240はブッシュ250が上下に移動するための軸の役割をする。すなわち、ブッシュ250はシャフト240を基準として上下に移動できる。ブッシュ250がシャフト240を軸として上下に移動するに伴って下部プレート200が上下に移動できる。
【0051】
下部プレート200は下部中央ホール230を含む。下部中央ホール230は基板昇降装置10を駆動するための回路などを設けるために備えられる。下部プレート200は下部中央ホール230を基準として対称構造を有し得る。
【0052】
下部プレート200は上面に下部接続部210と、下部磁石220を含む。
【0053】
下部接続部210は下部プレート200の上面に設けられる。下部接続部210は複数配置され得る。例えば、下部接続部210は下部プレート200の上面に3個配置され得る。図4では下部プレート200が3個の下部接続部210を含むこととして示しているが、実施形態はこれに限定されない。他の例としては、下部プレート200は上面に1個の下部接続部210のみを含み得る。また他の例としては、下部プレート200は3個より多い下部接続部210を含み得る。説明の便宜上、以下では上部プレート100に3個の下部接続部210が配置されることを例示として説明する。
【0054】
下部接続部210は上部接続部110と整列する。下部接続部210は上部接続部110と一対一対応する。下部接続部210は上部接続部110と噛み合う形状の構造を有し得る。下部接続部210は上部接続部110とキネマティックカップリング(kinematic coupling)される。
【0055】
下部接続部210は下に凹んだ形状を有する。具体的には、下部接続部210は上部接続部110を収容できる溝を含む。下部接続部210の溝は上部接続部110の移動方向を制限する幅と延長方向を含む。これについては、以下で図5ないし図8を参照して詳細に説明する。
【0056】
下部接続部210はシャフト240とブッシュ250より下部中央ホール230に近くに位置する。すなわち、下部接続部210は下部プレート200を上面から見る時を基準として、シャフト240とブッシュ250より下部プレート200の内側に位置する。
【0057】
下部磁石220は下部プレート200の上面に設けられる。下部磁石220は複数配置され得る。例えば、下部磁石220は下部プレート200の上面に3個配置され得る。図4では下部プレート200が3個の下部磁石220を含むこととして示しているが、実施形態はこれに限定されない。他の例としては、下部プレート200は上面に1個の下部磁石220のみを含み得る。また他の例としては、下部プレート200は3個より多い下部磁石220を含み得る。説明の便宜上、以下では下部プレート200に3個の下部磁石220が配置されることを例示として説明する。
【0058】
下部磁石220は上部磁石120と整列する。下部磁石220と上部磁石120の間には引力が作用し、上部プレート100と下部プレート200が安定的に整列する。具体的には、上部接続部110と下部接続部210によって、完全に密着せず離隔した上部プレート100と下部プレート200が歪むことが下部磁石220と上部磁石120の間に作用する引力によって防止され得る。
【0059】
リフトピン300は基板と直接接触する部分を含み得る。リフトピン300は基板と直接接触して基板を上下に移動させる。
【0060】
リフトピン300は上部プレート100の上面に設けられる。すなわち、リフトピン300は上部プレート100により支持される。リフトピン300は上部プレート100の上面に複数配置され得る。
【0061】
複数のリフトピン300は上部プレート100の縁に配置される。複数のリフトピン300は上部プレート100の上部中央ホール130を中心に対称になるように配置される。すなわち、複数のリフトピン300は上部中央ホール130からそれぞれ同じ距離離隔した地点に配置される。
【0062】
リフトピン300は上部中央ホール130と下部プレート200の上面に配置されたシャフト240とブッシュ250を連結する線上に位置する。すなわち、リフトピン300とシャフト240とブッシュ250は上部中央ホール130から同一線上に位置し得る。
【0063】
リフトピン300はハウジング部320により囲まれる。リフトピン300はベローズ310とハウジング部320と連結される。リフトピン300はベローズ310を貫通する。ベローズ310は円板形状を有する。ベローズ310はリフトピン300がチャンバを貫通して基板に接触する時、チャンバとの結合を堅固にする。ハウジング部320の下端は上部プレート100と接触する。ハウジング部320はリフトピン300を囲み得る。リフトピン300はハウジング部320の内部からベローズ310を貫通して上部プレート100に垂直な方向に延び得る。
【0064】
駆動部400は基板昇降装置10が駆動するようにする。具体的には、駆動部400はリフトピン300が基板を昇降させるように駆動する。駆動部400はブッシュ250がシャフト240を軸として昇降・下降するように駆動する。
【0065】
図5および図6は本発明の一実施形態による上部接続部と下部接続部を説明するための図である。
【0066】
図5および図6を参照すると、第1上部接続部ないし第3上部接続部111-113はそれぞれ第1直径ないし第3直径D1-D3を有する。第1上部接続部ないし第3上部接続部111-113の断面積は第1下部接続部ないし第3下部接続部211-213の断面積より小さくてもよい。
【0067】
第1上部接続部ないし第3上部接続部111-113はそれぞれ第1下部接続部ないし第3下部接続部211-213に接続する。第1上部接続部ないし第3上部接続部111-113はそれぞれ第1下部接続部ないし第3下部接続部211-213の第1溝ないし第3溝G1-G3に嵌め込まれる。
【0068】
第1下部接続部ないし第3下部接続部211-213はそれぞれ第1溝ないし第3溝G1-G3を含む。第1溝ないし第3溝G1-G3は下部プレート200の上面から下面方向に凹んでいるリセスを指す。
【0069】
第1溝ないし第3溝G1-G3はそれぞれ第1幅ないし第3幅W1-W3を有する。第1幅ないし第3幅W1-W3は第1上部接続部ないし第3上部接続部111-113の第1直径ないし第3直径D1-D3と同一であり得る。すなわち、第1下部接続部ないし第3下部接続部211-213と接続した第1上部接続部ないし第3上部接続部111-113は第1溝ないし第3溝G1-G3の第1幅ないし第3幅W1-W3方向に固定される。
【0070】
第1溝ないし第3溝G1-G3はそれぞれ第1方向X、第2方向Y、第3方向Zに第1長さないし第3長さL1-L3で延びる。この時、第1方向Xは下部中央ホール230の中心点から第1シャフト241と第1ブッシュ251の中心点を連結した直線の方向を指す。第2方向Yは下部中央ホール230の中心点から第2シャフト242と第2ブッシュ252の中心点を連結した直線の方向を指す。第3方向Zは下部中央ホール230の中心点から第3シャフト243と第3ブッシュ253の中心点を連結した直線の方向を指す。
【0071】
第1溝ないし第3溝G1-G3の第1方向X、第2方向Y、第3方向Zに延びる第1長さないし第3長さL1-L3はそれぞれ、第1溝ないし第3溝G1-G3に嵌め込まれる第1上部接続部ないし第2上部接続部111-113の第1直径ないし第3直径D1-D3より大きい。したがって、第1上部接続部ないし第2上部接続部111-113は第1下部接続部ないし第3下部接続部211-213に嵌め込まれた場合、第1下部接続部ないし第3下部接続部211-213の第1溝ないし第3溝G1-G3が延びる第1方向X、第2方向Y、第3方向Zに移動できる。
【0072】
すなわち、第1上部接続部111ないし第3上部接続部113はそれぞれ第1下部接続部211ないし第3下部接続部213に接続して第1溝ないし第3溝G1-G3よりガイドされる。第1上部接続部111は第1下部接続部211に接続した場合、第1溝G1が延びる第1方向Xにガイドされる。第2上部接続部112は第2下部接続部212に接続した場合、第2溝G2が延びる第2方向Yにガイドされる。第3上部接続部113は第3下部接続部213に接続した場合、第3溝G3が延びる第3方向Zにガイドされる。
【0073】
第1上部接続部111が第1下部接続部211に接続した場合、第1上部接続部111は第1下部接続部211の第1溝G1の幅方向には結束するが、第1下部接続部211の第1溝G1が延びる第1方向Xには移動できる。第2上部接続部112が第2下部接続部212に接続した場合、第2上部接続部112は第2下部接続部212の第2溝G2の幅方向には結束するが、第2下部接続部212の第2溝G2が延びる第2方向Yには移動できる。同様に、第3上部接続部113が第3下部接続部213に接続した場合、第3上部接続部113は第3下部接続部213の第3溝G3の幅方向には結束するが、第3下部接続部213の第3溝G3が延びる第3方向Zには移動できる。
【0074】
図7および図8は本発明の他の実施形態による上部接続部と下部接続部を説明するための図である。説明の便宜上、図5および図6を参照して説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0075】
図7および図8を参照すると、第1上部接続部ないし第3上部接続部111-113の断面積は第1下部接続部ないし第3下部接続部211-213の断面積より小さいか同一であり得る。
【0076】
具体的には、第1上部接続部111の断面積は第1下部接続部211の断面積と同一であり得る。第1下部接続部211の第1溝G1は第1上部接続部111の断面のように円形状を有することができる。この時、第1溝G1の直径は、第1上部接続部111の第1直径D1と同一であり得る。したがって、第1上部接続部111が第1下部接続部211の第1溝G1に嵌め込まれた場合、第1上部接続部111は第1溝G1内で堅固に固定されることができる。
【0077】
第2上部接続部112の断面積は第2下部接続部212の断面積より小さくてもよい。第2下部接続部212の第2溝G2は第2上部接続部112の断面より大きい円形状を有することができる。すなわち、第2下部接続部212の第2溝G2の第4直径D4は第2上部接続部112の第2直径D2より大きくてもよい。したがって、第2上部接続部112が第2下部接続部212の第2溝G2に嵌め込まれた場合、第2上部接続部112は第2下部接続部212の第2溝G2内部でどの方向にも固定されず、移動できる。
【0078】
第3上部接続部113の断面積は第3下部接続部213の断面積より小さくてもよい。第3下部接続部213の第3溝G3は第3幅W3を有し、第3溝G3は第3幅W3と垂直な方向に第3長さL3で延びる。第3溝G3の第3幅W3は第3上部接続部113の第3直径D3と同一であり得る。したがって、第3上部接続部113が第3下部接続部213に接続した場合、第3上部接続部113は第3下部接続部213の第3溝G3内部で第3幅W3方向に固定されることができる。
【0079】
第3溝G3の第3長さL3は第3溝G3に嵌め込まれる第3上部接続部113の第3直径D3より大きい。したがって、第3上部接続部113は第3下部接続部213に嵌め込まれた場合、第3下部接続部213の第3溝G3が延びる方向に移動できる。
【0080】
図9は本発明の一実施形態による上部プレートと下部プレートの熱膨張率を説明するための図である。
【0081】
図9を参照すると、上部プレート100と下部プレート200は他の熱膨張率を有することができる。具体的には、上部プレート100の熱膨張率は下部プレート200の熱膨張率より低くてもよい。上部プレート100と下部プレート200は他の物質を含み得る。上部プレート100はインバー(Invar)またはセラミック物質を含む。
【0082】
上部プレート100と下部プレート200は基板を昇降させる場合、静電チャックからの熱伝達によって膨張する。この時、下部プレート200より熱膨張率が低い上部プレート100は下部プレート200より少なく膨張する。これに対して、上部プレート100より熱膨張率が高い下部プレート200は上部プレート100より多く膨張する。したがって、上部プレート100により支持されるリフトピン300は、上部プレート100の熱膨張による上部プレート100と平行な方向への移動が減少し得る。また、下部プレート100により支持されるシャフト240とブッシュ250の下部プレート100の熱膨張により発生する位置変形量より、上部プレート100により支持されるリフトピン300の上部プレート100の熱膨張により発生する位置変形量が少なくなり得る。
【0083】
図10および図11は本発明の一実施形態による基板昇降装置の動作を説明するための図である。
【0084】
図10を参照すると、基板昇降装置10が熱によって変形されない場合、第1上部接続部111は第1下部接続部211の第1溝G1内部で下部中央ホール(図6の230)に最も近く位置し得る。同様に、第2上部接続部112は第2下部接続部212の第2溝G2内部で下部中央ホール(図6の230)に最も近く位置し得る。上部磁石120と下部磁石220は完全に重なる。この時、第1リフトピン301と第2リフトピン302は第1距離DS1離隔する。
【0085】
図11を参照すると、基板昇降装置10が熱によって膨張した場合、第1上部接続部111は第1下部接続部211の第1溝G1内部で下部中央ホール(図6の230)に最も遠く位置し得る。同様に、第2上部接続部112は第2下部接続部212の第2溝G2内部で下部中央ホール(図6の230)に最も遠く位置し得る。上部磁石120と下部磁石220は完全に重ならなくてもよい。上部磁石120は上部中央ホール(図3の130)から上部プレート100の縁方向に位置が変形され得る。この時、第1リフトピン301と第2リフトピン302は第2距離DS2離隔する。
【0086】
図10および図11を参照すると、基板昇降装置10が熱によって膨張するなど、変形された場合、複数のリフトピン300の位置が変形される。ただし、上部接続部110と下部接続部210が接続し、上部接続部110が下部接続部210に形成された溝(groove)内部で溝の方向に沿って移動するので変形される方向が制限される。したがって、リフトピン300の位置が変形されることにより発生し得る危険性を減少させることができる。
【0087】
図12および図13は本発明の一実施形態による基板処理装置の動作を説明するための図である。
【0088】
図12を参照すると、基板処理装置1は基板昇降装置10と工程チャンバ20と、 基板支持部30を含む。
【0089】
基板昇降装置10は工程チャンバ20の内部で処理される基板Wを昇降させる。基板昇降装置10のベローズ310はリフトピン300が貫通する工程チャンバ20の外壁に配置される。ベローズ310は工程チャンバ20の内部が真空を維持するように、工程チャンバ20の内部と外部を隔離する。すなわち、ベローズ310は工程チャンバ20を密閉させ得る。
【0090】
図12および図13では基板昇降装置10が工程チャンバ20の外部に配置され、基板Wを昇降させることとして示しているが、実施形態はこれに限定されない。例えば、基板昇降装置10は工程チャンバ20の内部で基板支持部30の下部に配置された状態で基板Wを昇降させることができる。
【0091】
工程チャンバ20は基板Wが処理される内部空間を形成する。工程チャンバ20は基板が出入りするドア21を側壁に含み得る。基板支持部30は基板Wを支持する。基板支持部30は静電チャックを含み得る。基板支持部30はリフトピン300が貫通する貫通部31を含み得る。
【0092】
基板Wが工程チャンバ20の内部で処理される間、基板昇降装置10は基板Wが基板支持部30に配置されるように基板Wを下降させる。
【0093】
具体的には、駆動部400によりブッシュ250がシャフト240を軸として下降することにより下部プレート200と上部プレート100が下降する。そのため、上部プレート100により支持されるリフトピン300が下降する。基板Wと接触するリフトピン300は基板支持部30より上部に突出しないように下降し、そのため基板Wが基板支持部30上に配置される。
【0094】
図13を参照すると、基板昇降装置10は基板支持部30から基板Wを昇降させることができる。具体的には、駆動部400によりブッシュ250がシャフト240を軸として昇降することにより下部プレート200と上部プレート100が昇降する。そのため、上部プレート100により支持されるリフトピン300が昇降し、基板支持部30より上部に突出する。基板Wと接触するリフトピン300が昇降することにより、基板Wが基板支持部30から浮上する。
【0095】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13