(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】金属ストリップの圧延のための圧延スタンド
(51)【国際特許分類】
B21B 13/14 20060101AFI20240410BHJP
B21B 31/00 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
B21B13/14 B
B21B13/14 C
B21B31/00
(21)【出願番号】P 2022554506
(86)(22)【出願日】2021-02-01
(86)【国際出願番号】 EP2021052254
(87)【国際公開番号】W WO2021180395
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-09-16
(31)【優先権主張番号】102020203076.6
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390035426
【氏名又は名称】エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】パーヴェルスキー・ハルトムート
(72)【発明者】
【氏名】ボーデ・トールステン
(72)【発明者】
【氏名】シェルマン・マルクス
(72)【発明者】
【氏名】フォクト・マティアス
【審査官】中西 哲也
(56)【参考文献】
【文献】実開昭63-184601(JP,U)
【文献】実開平04-000408(JP,U)
【文献】特開昭56-111513(JP,A)
【文献】特開昭61-182806(JP,A)
【文献】特開昭59-150605(JP,A)
【文献】特開平08-174004(JP,A)
【文献】特開平02-121705(JP,A)
【文献】特開昭61-182809(JP,A)
【文献】特開昭62-040905(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0165517(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第104550239(CN,A)
【文献】特開昭60-141305(JP,A)
【文献】特開昭52-139653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21B 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属ストリップ(200)の圧延のための圧延スタンド(100)であって、この圧延スタンドが、
小さな作業ロール(110)と、向かい合って配設されている大きな作業ロール(120)とを有しており、これらが、共に、前記金属ストリップ(200)の圧延のための圧延間隙を画定しており、
付加ロール(111)を有しており、この付加ロールを介して前記小さな作業ロール(110)が支持されており、その際、前記小さな作業ロール(110)が、前記付加ロール(111)に対してより小さな直径を有しており、
前記小さな作業ロール(110)のための、少なくとも片側で水平方向に作用する支持装置(150)を有しており、並びに、
前記小さな作業ロール(110)に対する前記支持装置(150)の水平方向の位置調節のための位置調節装置(160)を有している、
上記圧延スタンド(100)において、
前記付加ロール(111)が、前記大きな作業ロール(120)に対してより小さな直径を有していること、
前記小さな作業ロール(110)と前記付加ロール(111)とが、連結して且つ相対して回転可能に、交換挿入体(130)内において配置されていること、および、
外側の幾何学的な寸法、即ち前記小さな作業ロール(110)と前記付加ロール(111)とを有する前記交換挿入体(130)の全高さが、
少なくとも部分的に、外側の幾何学的な寸法、即ち前記大きな作業ロール(120)の直径に相応すること、
を特徴とする圧延スタンド(100)。
【請求項2】
前記大きな作業ロール(120)の支持のための第1の支持ロール(180)と、
前記付加ロール(111)の支持のための第2の支持ロール(185)とが設けられており、
両方の支持ロール(180、185)が、前記大きな作業ロール(120)に対してより大きな直径を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項3】
両方の支持ロール(180、185)は、同一の直径を有していることを特徴とする請求項2に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項4】
前記大きな作業ロール(120)と前記第1の支持ロール(180)との間に配置されている第1の中間ロール(190)が設けられており、
この第1の中間ロール(190)が、前記大きな作業ロール(120)に対してより大きな直径を、および、前記第1の支持ロール(180)に対してより小さな直径を有しており;および、
前記付加ロール(111)と前記第2の支持ロール(185)との間に配置されている第2の中間ロール(195)が設けられており、
この第2の中間ロール(195)が、前記付加ロール(111)に対してより大きな直径を、および、前記第2の支持ロール(185)に対してより小さな直径を有している、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項5】
両方の中間ロール(190、195)は、同一の直径を有していることを特徴とする請求項4に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項6】
前記大きな作業ロール(120)と、前記付加ロール(111)との回転駆動のための駆動装置が設けられている;または、
前記第1の支持ロール(180)及び/または前記第2の支持ロール(185)の回転駆動のための駆動装置が設けられている;または、
前記第1の中間ロール(190)及び/または前記第2の中間ロール(195)の回転駆動のための駆動装置が設けられている、
ことを特徴とする
請求項4に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項7】
前記大きな作業ロール(120)、および、前記付加ロール(111)の駆動の場合に、前記駆動装置は、
両方のこれらロール(111、120)を、それぞれに同じ回転方向で、および場合によっては、適合された回転数で回転駆動するように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項8】
前記第1の支持ロール(180)、および、前記第2の支持ロール(185)の駆動の場合に、前記駆動装置は、
両方のこれら支持ロール(180、185)を、それぞれに同じ回転方向で回転駆動するように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項9】
前記第1の中間ロール(190)、および、前記第2の中間ロール(195
)の駆動の場合に、前記駆動装置は、
両方のこれら中間ロール(190、195)を、それぞれに同じ回転方向で回転駆動するように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項10】
前記支持装置(150)は、少なくとも1つの支持シェル体(155)を、前記小さな作業ロール(110)に対する少なくとも片側の押付けのために有していること;および、
前記少なくとも1つの支持シェル体(155)と前記小さな作業ロール(110)との間の中間スペース(175)内への流体のポンピングのためのポンプ装置(170)が設けられていること、
を特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載の圧延スタンド(100)。
【請求項11】
前記小さな作業ロール(110)と前記付加ロール(111)とを有する前記交換挿入体(130)
、前記第1の支持ロール及び/または前記第2の支持ロール(180、185)、及び/または、前記第1の中間ロール及び/または前記第2の中間ロール(190、195)に付設する、少なくとも1つの平坦度調節要素が設けられていることを特徴とする
請求項4に記載の圧延スタンド(100)。
【請求項12】
前記圧延スタンド(100)は、一方向作動または可逆作動における個別ロールスタンドまたはタンデム型圧延ラインであることを特徴とする請求項1から11のいずれか一つに記載の圧延スタンド(100)。
【請求項13】
前記圧延スタンド(100)は、前記金属ストリップ(200)の冷間圧延のための冷間圧延スタンドとして形成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一つに記載の圧延スタンド(100)。
【請求項14】
前記圧延スタンド(100)が、請求項1から13のいずれか一つに従い形成されていることを特徴とする、材料流動方向に相前後して配置された、複数の圧延スタンド(100)を有するタンデム型圧延ライン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属ストリップの圧延のための圧延スタンドと、材料流動方向に相前後して配置された、複数の本発明に従う圧延スタンドを有する圧延ラインとに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、特に奇数の数のロールを有する、更に特に3つ、5つ、または、7つのロールを有する、圧延スタンドに関する。
2つ、4つ、または、6つのロールを有する、旧来の2重式-、4重式-、または、6重式-圧延スタンドとの相違において、本発明に従う圧延スタンドの際、それぞれに上側または下側の旧来の作業ロールは、圧延されるべき金属ストリップの上側か、それとも下側で、それぞれに1つの小さな作業ロールと付加ロールによって置換されている。そのような圧延スタンドは、従来技術において基本的に公知である。
【0003】
従って、特許文献1は、5つのロールを有する圧延スタンドを開示しており、その際、上側の作業ロールが、とりわけ小さく、特に下側の作業ロールよりも小さく形成されている。
より小さな直径を有する作業ロールの配置は、これに伴って、大きな変形抵抗を有する高強度の鋼がより容易に圧延され得ることの利点を提供する。何故ならば、必要とされる圧延力がより小さな作業ロール直径に基づいて低減され得るからである。
【0004】
同様に特許文献2も、相互に重なり合って配置された5つのロールを有する圧延スタンドを開示しており、その際、上側の作業ロールが、下側の作業ロールよりも小さな直径を有している。この特許文献2は、このスタンド構造を、特に、クラッド鋼板の非対称的な圧延のために推奨している。
クラッド鋼板は、異なる変形抵抗を、このクラッド鋼板の上側および下側において有しており、且つ、それ故に、
この様式の鋼板を、作業ロールの異なる周速でもって圧延することが、このことが異なる直径を有する作業ロールによって同じ駆動回転数の際に実現されるように、推奨される。上側の第2の作業ロールは、旧来の作業ロールと同じ直径を有しており、即ち、第1の作業ロールと第2の作業ロールとが、一緒に、これら作業ロールが相互に重なり合って配置されている場合に、旧来の個々の作業ロールよりも大きな高さを有している。
より小さな直径を有する作業ロールは、より大きな変形抵抗を有する圧延されるべきクラッド材料の側で使用され;および、逆に、より大きな直径を有する作業ロールが、より小さな変形抵抗を有するクラッド材料の側において当着している。
より小さな直径を有する作業ロールは、より大きな直径を有する旧来の作業ロールに対して相対的に旋回可能に配置されており;且つ、特に、より小さな作業ロールが、垂直方向の力線から外へと旋回離脱可能である。即ち、このより小さな直径を有する作業ロールは、垂直方向の力伝達方向内において設けられているか、それとも、旋回離脱され得、且つ、後者の場合、この圧延スタンドは、標準的な4重式-圧延スタンドとして作動され得、この4重式-圧延スタンドにおいて、向かい合って位置する作業ロールが、それぞれに同じ大きさの直径を有している。それ故に、特許文献2内において開示された圧延スタンドは、拡大された圧延可能性を提供する。
記載された両方のロール位置関係の間の切り換えは、しかしながら、より小さな直径を有する作業ロールの旋回復帰または旋回離脱だけでなく、それぞれに、圧延スタンドの内側で、小さな作業ロールの上に配置されている両方のロールの垂直方向の移動もまた必要とする。
【0005】
更に、特許文献3を参照されたい。この特許文献3は、総じて、相互に重なり合って配置された4つのロール、即ち、圧延ロール間隙を画定する内側に位置する2つの作業ロールと、上側の作業ロールの上に配置された上側の支持ロールと、下側の作業ロールの下側に配置された下側の支持ロールとを有する、伝統的な4重式-圧延スタンドを開示している。
ここで同じ直径を有すると思われる両方の作業ロールのために、それぞれ1つの、両側の、水平方向の、液圧的な支持装置が設けられており、その際、それぞれ1つの支持シェル体が、これら作業ロールの内の1つの作業ロールの表面に対して押圧され、および、その際、潤滑剤が、ポンプ装置を用いて、この支持シェル体とそれぞれの作業ロールとの間の中間スペース内へとポンピングされる。開示された水平方向の支持装置は、特に、スタンドの水平方向の剛性もしくは安定性を総じて増大することのために利用され、このことは、特に、高い変形抵抗を有する薄いストリップの冷間圧延の際に有利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2010-075985A号公報
【文献】特開昭61-245904A号公報
【文献】欧州特許出願公開第0 114 795A号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の根底をなす課題は、相互に重なり合って配置された奇数の数のロールを有する公知の圧延スタンドを、小さな作業ロールの側方の撓みが効果的に防止されるという趣旨で改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、請求項1の対象によって解決される。
それに従って、本発明に従う圧延スタンドは、
金属ストリップの圧延のための圧延スタンドであって、この圧延スタンドが、
小さな作業ロールと、向かい合って配設されている大きな作業ロールとを有しており、これらが、共に、前記金属ストリップの圧延のための圧延間隙を画定しており、
付加ロールを有しており、この付加ロールを介して前記小さな作業ロールが支持されており、その際、前記小さな作業ロールが、前記付加ロールに対してより小さな直径を有しており、
前記小さな作業ロールのための、少なくとも片側で水平方向に作用する支持装置を有しており、並びに、
前記小さな作業ロールに対する前記支持装置の水平方向の位置調節のための位置調節装置を有している上記圧延スタンドにおいて、
前記付加ロールが、前記大きな作業ロールに対してより小さな直径を有していること、
前記小さな作業ロールと前記付加ロールとが、連結して且つ相対して回転可能に、交換挿入体内において配置されていること、および、
外側の幾何学的な寸法、即ち前記小さな作業ロールと前記付加ロールとを有する前記交換挿入体の全高さが、
少なくとも部分的に、外側の幾何学的な寸法、即ち前記大きな作業ロールの直径に相応すること、
によって特徴付けられている。
【発明の効果】
【0009】
有利には、支持装置は、小さな作業ロールを、1つの側においてだけでなく、むしろ両側で支持している。
【0010】
請求された支持装置の配置によって、小さな作業ロールの横方向の撓みは、効果的に防止され、且つ、これに伴って、奇数の数のロールを有する圧延スタンドの剛性が総じて向上する。
小さな作業ロールと、第2の支持ロールもしくは第2の中間ロールとの間に配置されている、付加ロールの安定性に基づいて、全圧延スタンドの安定性のために支持装置の必要とされる能力は、それら圧延スタンドにおいて両方の作業ロールがそれぞれに同じ直径を有している、相互に重なり合って配置された4つまたは6つの該ロールを有する旧来の圧延スタンドにおける作業ロール安定性との比較において、より少ない。
【0011】
概念「作業ロール」によって、本発明の趣旨において、圧延材との直接的な接触状態にあり且つ変形作業を実施するロールが意味されている。
【0012】
異なる大きさの作業ロールが設けられている。本願において大きな作業ロールと称される作業ロールは、実際的な使用状態にある、典型的に使用される、規定通りの作業ロールに相応する。
【0013】
小さな作業ロールの使用の際に、この小さな作業ロールは、大きな作業ロールを、常に、付加ロールとの結合状態において置換し、従って、奇数のロールを有するロールセットが与えられる。
【0014】
概念「位置調節装置」は、本明細書の範囲内において、有利には、小さな作業ロールに対する、支持装置、特にこの支持装置の支持シェル体の可変の位置調節のための液圧的に作動する装置だけでなく、明確に、小さな作業ロールにおける支持装置の位置固定式の位置決めのための、静力学的な、即ち可変でない保持装置をも意味する。
【0015】
本発明に従い、大きさの比率に関して、小さな作業ロールが、付加ロールに対してより小さな直径を、および、この付加ロールが、大きな作業ロールに対してより小さな直径を有することが与えられる。
【0016】
本発明に従う圧延スタンドが、選択的に、支持ロール及び/または中間ロールを有して、または、支持ロール及び/または中間ロール無しで、形成されていることは可能である。
【0017】
第1の有利な実施形態の変形例において、
前記大きな作業ロールの支持のための第1の支持ロールと、
前記付加ロールの支持のための第2の支持ロールとが設けられており、
その際、両方の支持ロールが、前記大きな作業ロールに対してより大きな直径を有している。
特に有利には、この関連において、両方の支持ロールが、同一の直径を有していることは意図されている。
【0018】
更に別の実施形態の変形例において、
前記大きな作業ロールと前記第1の支持ロールとの間に配置されている第1の中間ロールと、前記付加ロールと前記第2の支持ロールとの間に配置されている第2の中間ロールとが設けられており、
その際、この第1の中間ロールが、前記大きな作業ロールに対してより大きな直径を、および、前記第1の支持ロールに対してより小さな直径を有しており、および、
この第2の中間ロールが、前記付加ロールに対してより大きな直径を、および、前記第2の支持ロールに対してより小さな直径を有している。
特に有利には、この関連において、両方の中間ロールが、同一の直径を有していることは意図されている。
【0019】
圧延スタンドのロールの駆動のために、種々の駆動コンセプトが、本発明において可能である。
【0020】
1つの実施形態の変形例において、圧延スタンドは、ただ1つの大きな作業ロールの回転駆動のための駆動装置だけを有している。選択的に、駆動装置が、付加的に前記付加ロールを駆動することは可能である。
大きな作業ロールと付加ロールとの同時の駆動の場合において、駆動装置が両方のロールを、それぞれに同じ回転方向で、および場合によっては適合された回転数で駆動することは留意されねばならない。
【0021】
更に別の実施形態の変形例において、圧延スタンドは、前記第1の支持ロール及び/または前記第2の支持ロールの回転駆動のための駆動装置を有している。第1の支持ロールと第2の支持ロールとの同時の駆動の場合において、駆動装置が、両方のロールをそれぞれに同じ回転方向で駆動することは留意されねばならない。
【0022】
更に別の実施形態の変形例において、圧延スタンドは、前記第1の中間ロール及び/または前記第2の中間ロールとの回転駆動のための駆動装置を有している。第1の中間ロールと第2の中間ロールとの同時の駆動の場合において、駆動装置が、両方のロールをそれぞれに同じ回転方向で駆動することは留意されねばならない。
【0023】
一般的に、この場合、圧延スタンド内における本発明に従う奇数の数のロールにおいて、共に圧延ロール間隙を画定する両方の作業ロールが共に、且つ、相対せずに作動することが保障されることの利点が与えられる。
【0024】
有利には、小さな作業ロールと付加ロールとは、連結して、交換挿入体内において、回転可能に支承されて配置されている。
【0025】
更に別の実施例に従い、前記支持装置は、少なくとも1つの支持シェル体を、前記小さな作業ロールに対する少なくとも片側、有利には両側の押付けのために有している。
ポンプ装置は、前記少なくとも1つの支持シェル体と前記小さな作業ロールとの間の中間スペース内への流体のポンピングのために設けられている。
支持装置は、有利には、上述の交換挿入体の内側に位置している。このことは、場所を取らず、且つ、特に同様に有意義でもある。何故ならば、支持装置が本発明に従いただ小さな作業ロールのためだけに設けられているからである。
【0026】
有利には冷却潤滑剤の形態で形成されている、中間スペース内へとポンピングされる流体は、流体静力学的なクッションとして、および、同様に、小さな作業ロールの効果的な冷却のために利用される。
中間スペースの大きさは、しかしながら同様に水平方向の支持の安定性も、流体の圧力値の調節によって、及び/または、この流体の容積流量によって変化可能である。
圧力及び/または容積流量の設定および調節は、この場合、最適な水平方向の支持の生起のために意図されている。
【0027】
請求された交換挿入体が、ただ小さな作業ロールと付加ロールとだけに関しているので、他の全てのロール、即ち支持ロール及び/または中間ロールの平坦度調節要素は、交換挿入体の外側で機能において不変の状態に留まり;且つ、
このことは、例えば、ロールの湾曲のための湾曲シリンダー、軸線方向の移動のための連続可変クラウンCVC位置調節装置、水平方向の移動のための位置調節装置、または、ゾーン冷却装置に関係する。
【0028】
外側の幾何学的な寸法、特に前記小さな作業ロールと前記付加ロールとを有する前記交換挿入体の全高さは、少なくとも部分的に、外側の幾何学的な寸法、特に向かい合って位置する前記大きな作業ロールの直径、または、伝統的な2重式-、4重式-、または、6重式-圧延スタンドの直径にほぼ相応する。
これに伴って、本発明は、近代化の範囲内において特に容易に置換され得る。新しい設備において、30%に至るまで、有利には20%に至るまでの偏差が、大きな作業ロールとの比較において許容される。
奇数の数のロール、および、小さな作業ロール並びに付加ロールを有する本発明に従う圧延スタンドへの、相互に重なり合って配置された2つのロールを有する伝統的な2重式-圧延スタンド、相互に重なり合って配置された4つのロールを有する4重式-圧延スタンド、または、相互に重なり合って配置された6つのロールを有する6重式-圧延スタンドの変換は、その場合に、請求された交換挿入体を用いて、極めて容易に、且つ、迅速に可能である。何故ならば、この交換挿入体が、この交換挿入体の寸法から、良好に、旧来の作業ロールチョックのための存在する収容部内へと収まるからである。
それ故に、請求された交換挿入体により、圧延スタンドは、この圧延スタンドの圧延可能性に関して極めてフレキシブルに拡大され得る。同様のことは、旧来の2重式-、4重式-、または、6重式-構成への戻り構造(Rueckbau)に関しても言えることである。
【0029】
本発明は、更に、一方向作動または可逆作動における個別ロールスタンドまたはタンデム型圧延ライン内における圧延可能性の拡大のために使用され得る。
ただ1つだけの駆動されるロールとの関連における、本発明に従う圧延スタンドの使用において、非対称的な圧延ロール間隙比率(異なる直径を有する小さな作業ロールおよび大きな作業ロール)による、組織に対する影響は考慮されるべきである。いわゆる牽引駆動の際の、圧延されるべき金属ストリップの組織に対する有効な効果は、駆動される作業ロールと駆動されない作業ロールとの間の、流動境界位置(Fliessscheidenlage)の移動から生じる。個々の駆動装置の回転数または回転トルクのアクティブな調節によって、これに伴って、圧延ロール間隙の更にアクティブな調整が行われ得る。
支持シェル体の変位/移動を介しての、小さな作業ロールの水平方向の位置ずれ、並びに、全挿入物または他のロールの位置ずれの調節は、プロセスモデルに基づいて、及び/または、特に測定されたストリップ張力、圧延力、及び/または圧延トルクの必要なパラメータの参照のもとで設定または調節される。
【0030】
それに加えて、本発明に従う圧延スタンドは、旧来の圧延スタンド、特に同様に公知の多重ロール圧延スタンドよりも高い圧延速度を可能にし;且つ、従って、例えば、800m/minより高い圧延速度が可能である。もちろん、しかしながら同様に高強度鋼から成る薄ストリップとは異なる製品のための標準的な処置方法も、更に制限された状態で可能である。
本発明に従う前記圧延スタンドは、特に、高強度の薄い金属ストリップの冷間圧延のために利用される。
【0031】
交換挿入体の小さな作業ロールと付加ロールとの相対しての水平方向の位置ずれは、押付け装置を用いて、支持シェル体に対する横方向力が、最小に、または、負荷のために有効な範囲内において調節されるように、調節される。
その場合に、シングル駆動またはツイン駆動において、測定されたモータ電流は、水平方向力の計算のために利用され得る。このことは、歯車伝動駆動において、既知でない回転トルク歪みに基づいて完全には不可能である。
【0032】
金属ストリップの上方での交換挿入体の配置の際に:
圧延ロール間隙摩擦は、上側での冷却潤滑剤(Kuehlschmiermittelsees)の理由で大抵の場合より少ないので、駆動出力の伝達は、下側を介して、低減されたスリップの危険でもって行われる。
【0033】
金属ストリップの下方でのこの挿入体の配置の際に:
支持シェル体から流出する冷却潤滑剤は、ただ少ない分量においてだけ、ストリップの上に到達する。上側で、旧来の冷却潤滑システム、または、ストリップ吹払いのためのシステムが、更に公知のように使用可能である。
【0034】
圧延ロール間隙摩擦の低減は、小さな、駆動されていない作業ロールのために、付加的な冷却潤滑剤塗布、濃縮液/添加剤、または、添加された縮液/添加剤割合分を有する冷却潤滑剤の塗布により達成され得る。
【0035】
交換挿入体が、全体として、湾曲システム、または、軸線方向/水平方向の移動システム内に組み込まれることは可能である。
【0036】
本発明並びに技術的な周域を、以下で、図に基づいて詳細に説明する。本発明が、示された実施例によって限定されるべきでないことは、指摘されるべきである。特に、明示的に異なって図示されていない限りは、図内において説明された事項の部分観点を抜粋すること、本願の明細書及び/または図からの、他の構成要素および認識と組み合わせることは、同様に可能である。
特に、図、および、特に図示された大きさの比率が、ただ概略的なだけであることは、指摘されるべきである。同じ参照符号は、同じ対象物を指示しており、従って、場合によっては、説明が、他の図から補足的に援用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本発明に従う圧延スタンドの1つの実施形態の変形例の図である。
【
図2】金属ストリップの上方での、小さな作業ロールと付加ロールとの配置を有する、本発明に従う圧延スタンドの異なる位置関係の図である。
【
図3】金属ストリップの下方での、小さな作業ロールと付加ロールとの配置を有する、本発明に従う圧延スタンドの異なる位置関係の図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、この
図1の右側半分内において、金属ストリップ200の圧延のための、本発明に従う圧延スタンド100のための1つの実施形態の変形例を示している。この圧延スタンドは、小さな作業ロール110と、この作用結合の状態にある付加ロール111と、大きな作業ロール120とを有している。
図1に基づいて認識可能であるように、小さな作業ロール110と大きな作業ロール120とは、圧延ロール間隙を、金属ストリップ200の圧延のために画定している。付加ロール111は、作業ロール110よりも大きな直径を有しているが、しかしながら、この小さな作業ロール110に向かい合って配設されている大きな作業ロール120よりも小さな直径を有している。
【0039】
有利には、-相互に重なり合う垂直方向の配置における-作業ロール110と付加ロール111との直径の総和は、大きな作業ロール120の直径にほぼ相応する。このことは、特にこれらロールが交換挿入体130内において回転可能に配置されている場合、その作業ロールの直径が両方のロール110、111の総和に相応する旧来の該作業ロールとの、小さな作業ロール110と付加ロール111との交換を容易化する。
左側の半分において、上記との比較において、旧来の作業ロール140が、この旧来の作業ロールのチョックもしくは軸受ハウジング141と共に示されている。本発明に従い、外側の幾何学的な寸法、特に両方のロール110、111を有する交換挿入体130の全高さは、外側の幾何学的な寸法、特に向かい合って位置する作業ロール120および旧来の作業ロール140の直径と一致する。このことによって、容易な交換が、極めて簡単且つ迅速に可能である。
【0040】
理想的な場合において同一性が達成しようとされているが、但し、使用されるロールの摩滅領域から既に偏差が生じる可能性がある。構成からの偏差の事態となる可能性もある。総じて20%に至るまでの偏差が、上方または下方へと許容可能である。
【0041】
図1内において、更に、小さな作業ロール110が、水平方向の支持装置150を用いて、水平方向もしくは横方向の撓みに対して、有利には両側で水平方向に支持されることは認識可能である。この目的のために、支持装置150は、例えば液圧的に作動する位置調節装置160を用いて、小さな作業ロール110に対して位置調節される。より精確に言うと、支持装置150の全部が位置調節されるのではなく、むしろ、これら支持装置の支持シェル体155だけが、小さな作業ロール110に対して位置調節される。
更に、支持シェル体155と小さな作業ロール110との間の中間スペース175内への、流体もしくは冷却潤滑剤のポンピングのためのポンプ装置170が設けられている。有利には、このことは、
図1内において図示されているように、小さな作業ロール110の両側に対して行われる。
【0042】
図2は、部分図a)からi)までにおいて、本発明に従う圧延スタンド100に関する異なる実施例を示しており、これら実施例において、付加ロール111を用いて支持された小さな作業ロール110が、それぞれに、圧延されるべき金属ストリップ200の上方に配置されている。
実施例a)は、その際、先に
図1との関連のもとで説明された、第1の実施例に相応する。この実施例に関して、ただ金属ストリップ200の下方に配置された大きな作業ロール120だけが、矢印の回転方向に相応して回転駆動されることは特徴的である。圧延スタンド100の全ての他のロール、および、特に小さな作業ロール110は、回転駆動されていない。
実施例a)との相違において、実施例b)において、金属ストリップ200の下方に配置された大きな作業ロール120と同様に、付加ロール111も、矢印の回転方向に相応して、回転駆動される。
【0043】
図2c)から2e)までに従う実施例は、それぞれに、5つのロールを有する圧延スタンドに関している。前述の実施例との比較において、これら実施例は、付加的に、第1の支持ロール180と、第2の支持ロール185とを備えている。
第1の支持ロール180は、大きな作業ロール120との作用結合の状態にあり、且つ、この大きな作業ロールに対してより大きな直径を有している。第2の支持ロール185は、それに反して、付加ロール111との作用結合の状態にあり、且つ、この大きな付加ロールに対してより大きな直径を有している。
実施例2c)と2d)との駆動コンセプトは、その際、実施例2a)もしくは2b)の駆動コンセプトに相応している。実施例2e)のために、ただ第1の支持ロール180だけが、または、ただ第2の支持ロール185だけが、または、第1の支持ロール180と同様に第2の支持ロール185も、同時に、矢印の回転方向に相応して回転駆動され得る。
【0044】
図2f)から2i)までに従う実施例は、それぞれに、7つのロールを有する圧延スタンドに関している。前述の実施例との比較において、これら実施例は、付加的に、第1の中間ロール190と、第2の中間ロール195とを備えている。
第1の中間ロール190は、その際、第1の支持ロール180と大きな作業ロール120との間に配置されており、且つ、この大きな作業ロール120に対してより大きな直径を有し、および、この第1の支持ロール180に対してより小さな直径を有している。第2の中間ロール195は、その際、第2の支持ロール185と付加ロール111との間に配置されており、且つ、この付加ロール111に対してより大きな直径を有し、および、この第2の支持ロール185に対してより小さな直径を有している。
実施例2f)と2g)との駆動コンセプトは、その際、実施例2a)から2d)までの駆動コンセプトに相応している。
実施例2h)と2i)とのために、ただ第1の支持ロール180だけが、または、選択的にただ第1の中間ロール190だけが、または、ただ第2の支持ロール185だけが、または、選択的にただ第2の中間ロール195だけが、または、
第1の支持ロール180と同様に第2の支持ロール185も、または、選択的に第1の中間ロール190と同様に第2の中間ロール195も、同時に、矢印の回転方向に相応して、回転駆動され得る。
【0045】
図3は、部分図a)からi)までにおいて、本発明に従う圧延スタンド100に関する異なる実施例を示しており、これら実施例において、付加ロール111を用いて支持された小さな作業ロール110が、それぞれに、圧延されるべき金属ストリップ200の下方に配置されている。
その限りでは、先に
図2との関連のもとでそこで図示された実施例に対して成された説明は、
図3に従う実施例に、同様にもしくは類似して適用される。
【0046】
本発明は、独立の請求項内において規定された特徴の組み合わせに限定されるのではなく、むしろ、総じて開示された全ての個々の特徴の、所定の特徴の、それぞれの適宜の他の組み合わせによって規定されていることも可能である。
このことは、基本的に、実際的に、独立の請求項のそれぞれの個々の特徴が省略され得、もしくは、この出願の少なくとも1つの他の位置において開示された個々の特徴によって置換され得ることを意味する。
その限りでは、独立の請求項は、ただ本発明のための第1の表現の試みとだけ理解されるべきである。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下も包含し得る。
1. 金属ストリップ(200)の圧延のための圧延スタンド(100)であって、この圧延スタンドが、
小さな作業ロール(110)と、向かい合って配設されている大きな作業ロール(120)とを有しており、これらが、共に、前記金属ストリップ(200)の圧延のための圧延間隙を画定しており、
付加ロール(111)を有しており、この付加ロールを介して前記小さな作業ロール(110)が支持されており、その際、前記小さな作業ロール(110)が、前記付加ロール(111)に対してより小さな直径を有しており、且つ、前記付加ロール(111)が、前記大きな作業ロール(120)に対してより小さな直径を有している、
上記圧延スタンド(100)において、
前記小さな作業ロール(110)のための、少なくとも片側で水平方向に作用する支持装置(150)と、
前記小さな作業ロール(110)に対する前記支持装置(150)の水平方向の位置調節のための位置調節装置(160)とが設けられている、
ことを特徴とする圧延スタンド(100)。
2. 前記大きな作業ロール(120)の支持のための第1の支持ロール(180)と、
前記付加ロール(111)の支持のための第2の支持ロール(185)とが設けられており、
両方の支持ロール(180、185)が、前記大きな作業ロール(120)に対してより大きな直径を有していることを特徴とする上記1に記載の圧延スタンド(100)。
3. 両方の支持ロール(180、185)は、同一の直径を有していることを特徴とする上記2に記載の圧延スタンド(100)。
4. 前記大きな作業ロール(120)と前記第1の支持ロール(180)との間に配置されている第1の中間ロール(190)が設けられており、
この第1の中間ロール(190)が、前記大きな作業ロール(120)に対してより大きな直径を、および、前記第1の支持ロール(180)に対してより小さな直径を有しており;および、
前記付加ロール(111)と前記第2の支持ロール(185)との間に配置されている第2の中間ロール(195)が設けられており、
この第2の中間ロール(195)が、前記付加ロール(111)に対してより大きな直径を、および、前記第2の支持ロール(185)に対してより小さな直径を有している、
ことを特徴とする上記2または3に記載の圧延スタンド(100)。
5. 両方の中間ロール(190、195)は、同一の直径を有していることを特徴とする上記4に記載の圧延スタンド(100)。
6. 前記大きな作業ロール(120)と、-選択的に-付加的に前記付加ロール(111)との回転駆動のための駆動装置が設けられている;または、
前記第1の支持ロール(180)及び/または前記第2の支持ロール(185)の回転駆動のための駆動装置が設けられている;または、
前記第1の中間ロール(190)及び/または前記第2の中間ロール(195)の回転駆動のための駆動装置が設けられている、
ことを特徴とする上記1から5のいずれか一つに記載の圧延スタンド(100)。
7. 前記大きな作業ロール(120)、および、付加的に前記付加ロール(111)の駆動の場合に、前記駆動装置は、
両方のこれらロール(111、120)を、それぞれに同じ回転方向で、および場合によっては、適合された回転数で回転駆動するように形成されていることを特徴とする上記6に記載の圧延スタンド(100)。
8. 前記第1の支持ロール(180)、および、前記第2の支持ロール(185)の駆動の場合に、前記駆動装置は、
両方のこれら支持ロール(180、185)を、それぞれに同じ回転方向で回転駆動するように形成されていることを特徴とする上記6に記載の圧延スタンド(100)。
9. 前記第1の中間ロール(190)、および、前記第2の中間ロール(195))の駆動の場合に、前記駆動装置は、
両方のこれら中間ロール(190、195)を、それぞれに同じ回転方向で回転駆動するように形成されていることを特徴とする上記6に記載の圧延スタンド(100)。
10. 前記支持装置(150)は、少なくとも1つの支持シェル体(155)を、前記小さな作業ロール(110)に対する少なくとも片側の押付けのために有していること;および、
前記少なくとも1つの支持シェル体(155)と前記小さな作業ロール(110)との間の中間スペース(175)内への流体のポンピングのためのポンプ装置(170)が設けられていること、
を特徴とする上記1から9のいずれか一つに記載の圧延スタンド(100)。
11. 前記小さな作業ロール(110)と前記付加ロール(111)とは、連結して且つ相対して回転可能に、交換挿入体(130)内において配置されていることを特徴とする上記1から10のいずれか一つに記載の圧延スタンド(100)。
12. 外側の幾何学的な寸法、特に前記小さな作業ロール(110)と前記付加ロール(111)とを有する前記交換挿入体(130)の全高さは、
少なくとも部分的に、外側の幾何学的な寸法、特に前記大きな作業ロール(120)の直径に相応することを特徴とする上記11に記載の圧延スタンド(100)。
13. 前記小さな作業ロール(110)と前記付加ロール(111)とを有する前記交換挿入体(130)、前記支持ロール(180、185)、及び/または、前記中間ロール(190、195)に付設する、少なくとも1つの平坦度調節要素が設けられていることを特徴とする上記11または12に記載の圧延スタンド(100)。
14. 前記圧延スタンド(100)は、一方向作動または可逆作動における個別ロールスタンドまたはタンデム型圧延ラインであることを特徴とする上記1から13のいずれか一つに記載の圧延スタンド(100)。
15. 前記圧延スタンド(100)は、前記金属ストリップ(200)の冷間圧延のための冷間圧延スタンドとして形成されていることを特徴とする上記1から14のいずれか一つに記載の圧延スタンド(100)。
16. 前記圧延スタンド(100)が、上記1から15のいずれか一つに従い形成されていることを特徴とする、材料流動方向に相前後して配置された、複数の圧延スタンド(100)を有するタンデム型圧延ライン。
【符号の説明】
【0047】
100 圧延スタンド
110 小さな作業ロール
111 付加ロール
120 大きな作業ロール
130 交換挿入体
140 旧来の作業ロール
141 チョック/軸受ハウジング
150 液圧的な支持装置
155 支持シェル体
160 位置調節装置
170 冷却充填滑剤のためのポンプ装置
175 中間スペース
180 第1の支持ロール
185 第2の支持ロール
190 第1の中間ロール
195 第2の中間ロール
200 金属ストリップ