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  • 特許-ドア 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-09
(45)【発行日】2024-04-17
(54)【発明の名称】ドア
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/28 20060101AFI20240410BHJP
   E06B 3/82 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
E06B7/28 B
E06B3/82
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023169255
(22)【出願日】2023-09-29
【審査請求日】2024-02-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000204985
【氏名又は名称】大建工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 舞帆
(72)【発明者】
【氏名】小曽根 翔士
(72)【発明者】
【氏名】川島 歩
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-303815(JP,A)
【文献】特開平7-91152(JP,A)
【文献】特開2016-160737(JP,A)
【文献】実開昭62-32187(JP,U)
【文献】実開昭50-45143(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/70-3/88
E06B 7/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸先側及び戸尻側にそれぞれ設けられた第1縦枠及び第2縦枠、並びに天井側及び床側に設けられた第1横枠及び第2横枠を含む矩形枠状の外枠と、
上記外枠の一方の表面側に該外枠の枠内を覆うように設けられた第1面材と、
上記外枠の他方の表面側に該外枠の枠内を覆うように設けられた第2面材とを備えたドア本体により構成され、
上記ドア本体の戸先側及び戸尻側には、電気錠及び通電金具を設置する電気錠設置部及び通電金具設置部がそれぞれ設けられ、上記ドア本体の戸尻側が軸支されるドアであって、
上記第1縦枠には、上記電気錠設置部に到達する第1配線通路が該第1縦枠の延びる方向に設けられ、
上記第2縦枠には、上記通電金具設置部に到達する第2配線通路が該第2縦枠の延びる方向に設けられ、
上記第1横枠には、上記第1配線通路及び上記第2配線通路に連通する第3配線通路が設けられ、
上記第3配線通路は、上記外枠の枠外側に開口し、該外枠の枠内から枠外に向かう方向の高さが戸先側で相対的に高く、戸尻側で相対的に低く形成され、戸先側及び戸尻側の間に段差が設けられていることを特徴とするドア。
【請求項2】
請求項1に記載されたドアにおいて、
上記第3配線通路は、上記段差から上記戸先側が上記外枠の枠内から枠外に向かう方向に貫通するように設けられていることを特徴とするドア。
【請求項3】
請求項1又は2に記載されたドアにおいて、
上記第3配線通路には、戸先側に収容された配線コードを隠蔽するカバー部材が着脱可能に設けられていることを特徴とするドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアに関し、特に、電気錠が設置されるドアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィスや商業施設等では、セキュリティー性や操作性等を向上させるために、電気錠を備えたドアを設置することが要望されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ドア本体のヒンジ側端部に取り付けられた通電部材と反ヒンジ側端部に取り付けられた電気錠とを配線用コードによって接続する玄関ドアにおける電気錠の配線構造が開示されている。この玄関ドアにおける電気錠の配線構造では、ドア本体のヒンジ側に設けられたコード収容溝、反ヒンジ側に設けられたコード収容溝、及び上部に設けられたコード収容部が互いに連通するように設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-303815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電気錠が設置されるドアでは、そのドアのサイズにより、電気錠及び通電金具を電気的に接続する配線コードが長さ的に余ってしまうことがある。そのため、電気錠が設置されるドアでは、余った配線コードが移動しないように、ドア本体の上部に設けられた(上記特許文献1のコード収容溝に相当する)配線溝内に余った配線コードを溜めることになる。そうなると、ドア本体の上部の強度が配線溝により低下するので、ドア本体の上部にドアクローザーを取り付けることが困難になってしまう。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電気錠が設置されるドアにおいて、ドア本体の上部の強度を確保して、ドアクローザーの取り付けを可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るドアは、戸先側及び戸尻側にそれぞれ設けられた第1縦枠及び第2縦枠、並びに天井側及び床側に設けられた第1横枠及び第2横枠を含む矩形枠状の外枠と、上記外枠の一方の表面側に該外枠の枠内を覆うように設けられた第1面材と、上記外枠の他方の表面側に該外枠の枠内を覆うように設けられた第2面材とを備えたドア本体により構成され、上記ドア本体の戸先側及び戸尻側には、電気錠及び通電金具を設置する電気錠設置部及び通電金具設置部がそれぞれ設けられ、上記ドア本体の戸尻側が軸支されるドアであって、上記第1縦枠には、上記電気錠設置部に到達する第1配線通路が該第1縦枠の延びる方向に設けられ、上記第2縦枠には、上記通電金具設置部に到達する第2配線通路が該第2縦枠の延びる方向に設けられ、上記第1横枠には、上記第1配線通路及び上記第2配線通路に連通する第3配線通路が設けられ、上記第3配線通路は、上記外枠の枠外側に開口し、該外枠の枠内から枠外に向かう方向の高さが戸先側で相対的に高く、戸尻側で相対的に低く形成され、戸先側及び戸尻側の間に段差が設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、矩形枠状の外枠において、戸先側の第1縦枠には、電気錠設置部に到達する第1配線通路が設けられ、戸尻側の第2縦枠には、通電金具設置部に到達する第2配線通路が設けられ、天井側の第1横枠には、第1配線通路及び第2配線通路に連通する第3配線通路が設けられている。ここで、ドア本体の上部を構成する第1横枠において、第3配線通路は、外枠の枠外側に開口し、外枠の枠内から枠外に向かう方向の高さが戸先側で相対的に高く、戸尻側で相対的に低く形成され、戸先側及び戸尻側の間に段差が設けられている。そのため、外枠の枠内から枠外に向かう方向の高さが相対的に低く形成された第3配線通路の段差から戸尻側には、外枠の枠外側に開口する溝が配置することになる。これにより、第1横枠において、(ドアクローザーを取り付ける)第3配線通路の段差から戸尻側には、溝の底部が配置するので、その底部の中実の構造により、ドア本体の上部の強度を確保することができる。したがって、電気錠が設置されるドアにおいて、ドア本体の上部の強度を確保して、ドアクローザーの取り付けを可能にすることができる。
【0009】
上記第3配線通路は、上記段差から上記戸先側が上記外枠の枠内から枠外に向かう方向に貫通するように設けられていてもよい。
【0010】
上記の構成によれば、第3配線通路の段差から戸先側が外枠の枠内から枠外に向かう方向に貫通するように設けられているので、第3配線通路の段差から戸尻側における枠内から枠外に向かう方向の高さ(溝の深さ)が第3配線通路の段差から戸先側における外枠の枠内から枠外に向かう方向の高さよりも低くすることができる。
【0011】
上記第3配線通路には、戸先側に収容された配線コードを隠蔽するカバー部材が着脱可能に設けられていてもよい。
【0012】
上記の構成によれば、第3配線通路には、戸先側に収容された配線コードを隠蔽するカバー部材が着脱可能に設けられているので、第1横枠の枠外からの見映えを向上させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、第3配線通路は、外枠の枠外側に開口し、外枠の枠内から枠外に向かう方向の高さが戸先側で相対的に高く、戸尻側で相対的に低く形成され、戸先側及び戸尻側の間に段差が設けられているので、電気錠が設置されるドアにおいて、ドア本体の上部の強度を確保して、ドアクローザーの取り付けを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施形態に係るドアの正面図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係るドアの上面図である。
図3図2中のIII-III線に沿ったドアを構成する外枠及びその枠内の構造を示す断面図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係るドアの外枠を構成する第1横枠の正面図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係るドアの外枠を構成する第1横枠の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
【0016】
《第1の実施形態》
図1図5は、本発明に係るドアの第1の実施形態を示している。ここで、図1及び図2は、本実施形態のドア80の正面図及び上面図である。また、図3は、図2中のIII-III線に沿ったドア80を構成する外枠F及びその枠内の構造を示す断面図である。また、図4及び図5は、ドア80の外枠Fを構成する第1横枠Fcの正面図及び側面図である。
【0017】
ドア80は、図1及び図2に示すように、矩形枠状に設けられた外枠F(図3参照)と、外枠Fの一方の表面側に外枠Fの枠内を覆うように設けられた第1面材60aと、外枠Fの他方の表面側に外枠Fの枠内を覆うように設けられた第2面材60bとを備えたフラッシュ構造のドア本体により構成されている。ここで、図1に示すように、ドア本体、すなわち、ドア80の戸先側には、電気錠72を設置する電気錠設置部Rが設けられ、その戸尻側には、通電金具71を設置する通電金具設置部Cが設けられている。
【0018】
外枠Fは、図3に示すように、戸先側及び戸尻側にそれぞれ設けられた第1縦枠Fa及び第2縦枠Fbと、天井側及び床側に設けられた第1横枠Fc及び第2横枠Fdとを備えている。
【0019】
第1縦枠Faは、図3に示すように、互いに平行に延びるように設けられた3本の第1桟材11、12及び13により構成されている。ここで、第1桟材11、12及び13、後述する縦桟材15及び25、第2桟材21、22及び23、スペーサー26、第1横枠Fc、第2横枠Fd、並びに横桟材37、38、40及び41は、例えば、矩形状の横断面を有し、曲げ強度に優れたLVL(laminated veneer lumber)、集成材、合板、PB(Particle Board)、CLT(Cross Laminated Timber)、PSL(Parallel Strand Lumber)、OSB(Oriented Strand Board)、MDF(Medium Density Fiberboard)、無垢材等の木質軸材料により構成されている。また、第1縦枠Faでは、図3に示すように、互いに隣り合う第1桟材12及び13の間に隙間が設けられ、その隙間が第1配線通路Paを構成している。すなわち、第1縦枠Faには、電気錠設置部Rに到達する第1配線通路Paが第1縦枠Faの延びる方向に設けられている。なお、電気錠72には、図1に示すように、レバーハンドル73及びキーシリンダー74が装着される。また、本実施形態では、第1桟材12及び13の間の隙間により構成された第1配線通路Paを例示したが、第1配線通路Paは、第1桟材12及び13を互いに接触させて第1桟材12及び13の互いに隣り合う側面の少なくとも一方に形成された溝条により構成されていてもよい。
【0020】
第2縦枠Fbは、図3に示すように、互いに平行に延びるように設けられた3本の第2桟材21、22及び23により構成されている。ここで、第2縦枠Fbでは、図3に示すように、互いに隣り合う第2桟材22及び23の間に隙間が設けられ、その隙間が第2配線通路Pbを構成している。すなわち、第2縦枠Fbには、通電金具設置部Cに到達する第2配線通路Pbが第2縦枠Fbの延びる方向に設けられている。また、本実施形態では、第2桟材22及び23の間の隙間により構成された第2配線通路Pbを例示したが、第2配線通路Pbは、第2桟材22及び23を互いに接触させて第2桟材22及び23の互いに隣り合う側面の少なくとも一方に形成された溝条により構成されていてもよい。
【0021】
第1横枠Fcには、図2図3及び図4に示すように、連通孔Ma及びMbを介して第1配線通路Pa及び第2配線通路Pcに連通する第3配線通路Pcが設けられている。ここで、第3配線通路Pcは、図2及び図4に示すように、外枠Fの枠外側(図4中の上側(Y方向の正側))に開口し、外枠Fの枠内から枠外に向かう方向(図4中の縦方向(Y方向))の高さが戸先側で相対的に高く戸尻側で相対的に低く形成され(Ta>Tb)、戸先側及び戸尻側の間に段差Sが設けられている。また、第3配線通路Pcは、図4に示すように、段差Sから戸先側が外枠Fの枠内から枠外に向かう方向(図4中の縦方向)に貫通するように設けられている。また、第3配線通路Pcには、図5に示すように、戸先側に収容された配線コードLを隠蔽する横断面がコの字状のカバー部材Jが着脱可能に設けられていてもよい。なお、カバー部材Jを用いない場合には、例えば、ビス固定タイプの結束バンドや網状部材等で配線コードLを第3配線通路Pc内の側面に固定してもよい。
【0022】
また、外枠Fの枠内において、第1縦枠Faの図3中の右側には、横桟材40及び横桟材41を介して縦桟材15が設けられている。なお、本実施形態では、図3に示すように、横桟材40及び横桟材41、第1縦枠Fa並びに縦桟材15に囲まれた領域が電気錠設置部Rになっている。
【0023】
また、外枠Fの枠内において、第2縦枠Fbの図3中の左側には、横桟材38及びスペーサー26を介して縦桟材25が設けられている。なお、本実施形態では、図3に示すように、第2縦枠Fb、縦桟材25、スペーサー26及び横桟材38に囲まれた領域が通電金具設置部Cになっている。
【0024】
第1面材60a及び第2面材60bは、例えば、MDF、合板、LVL、集成材、PB、CLT、PSL、OSB、無垢材等の木質材料、又は火山性ガラス質複層板やケイ酸カルシウム板等の無機質材料により構成されている。
【0025】
上述したドア80は、例えば、オフィスや商業施設等の建築物における屋内の出入口に設けられたドア枠(不図示)に戸尻側が3つの蝶番H(図1参照)を介して回転自在に支持されて開き戸を構成するようになっている。また、ドア80は、戸尻側の上部及びドア枠に取り付けたドアクローザー75により、例えば、ゆっくり閉まるようにその開閉をコントロールするように構成されている。また、ドア80は、戸尻側の通電金具71に配線コードLを介して電気的に接続された戸先側の電気錠72により、例えば、カード認証やリモートコントローラの操作等に応じて、電動で施錠及び解錠を可能に構成されている。
【0026】
次に、本実施形態のドア80の配線方法を含む施工方法について一例を挙げて説明する。
【0027】
まず、ドア80の戸尻側から通電金具設置部Cを介して第2配線経路Pbに通電金具71の配線コードLを通し、配線コードLをドア80の天井側から全て引っ張り出した後に、通電金具設置部Cに通電金具71をドア80の戸尻側の側方から取り付ける。
【0028】
続いて、引っ張り出した配線コードLをドア80の戸先側の第1配線経路Paに通し、電気錠設置部Rを介して配線コードLをドア80の戸先側に少し引っ張り出して、配線コードLを電気錠(箱錠)72に接続した後に、電気錠設置部Rに電気錠72をドア80の戸先側の側方から取り付ける。
【0029】
その後、配線コードLの余った部分が第3配線経路Pcの段差Sよりも戸先側に収容されるように、配線コードLの対応する部分を第3配線経路Pc内に配置する。
【0030】
さらに、電気錠72にハンドル73及びキーシリンダー74を装着した後に、そのドア80を、例えば、屋内の出入口に設けられたドア枠に3つの蝶番Hを介して取り付ける。
【0031】
最後に、ドア80の戸尻側の上部、及びそれに対応するドア枠の部分にドアクローザー75を取り付ける。
【0032】
以上のようにして、ドア80に電気錠72等を取り付ける施工を行うことができる。なお、本実施形態では、配線コードLの余った部分を第3配線経路Pc内に配置する施工方法を例示したが、配線コードLの余った部分を通電金具設置部C内に配置してもよい。
【0033】
以上説明したように、本実施形態のドア80によれば、矩形枠状の外枠Fにおいて、戸先側の第1縦枠Faには、電気錠設置部Rに到達する第1配線通路Paが設けられ、戸尻側の第2縦枠Fbには、通電金具設置部Cに到達する第2配線通路Pbが設けられ、天井側の第1横枠Fcには、第1配線通路Pa及び第2配線通路Pbに連通する第3配線通路Pcが設けられている。ここで、ドア本体の上部を構成する第1横枠Fcにおいて、第3配線通路Pcは、外枠Fの枠外側に開口し、外枠Fの枠内から枠外に向かう方向の高さが戸先側で相対的に高く、戸尻側で相対的に低く形成され、戸先側及び戸尻側の間に段差Sが設けられている。そのため、外枠Fの枠内から枠外に向かう方向の高さが相対的に低く形成された第3配線通路Pcの段差Sから戸尻側には、外枠Fの枠外側に開口する溝Gが配置することになる。これにより、第1横枠Fcにおいて、ドアクローザー75を取り付ける第3配線通路Pcの段差Sから戸尻側には、溝Gの底部が配置するので、その底部の中実の構造により、ドア本体の上部の強度を確保することができる。したがって、電気錠72が設置されるドア80において、ドア本体の上部の強度を確保して、ドアクローザー75の取り付けを可能にすることができる。
【0034】
また、本実施形態のドア80によれば、第3配線通路Pcの段差Sから戸先側が外枠Fの枠内から枠外に向かう方向に貫通するように設けられているので、第3配線通路Pcの段差Sから戸尻側における枠内から枠外に向かう方向の高さ(溝Gの深さ)Tbが第3配線通路Pcの段差Sから戸先側における外枠Fの枠内から枠外に向かう方向の高さTaよりも低くすることができる。
【0035】
また、本実施形態のドア80によれば、戸先側に収容された配線コードLを隠蔽するカバー部材Jが第3配線通路Pcに着脱可能に設けられている場合には、第1横枠Fcの枠外からの見映えを向上させることができる。
【0036】
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、ドア本体に採光部が設けられていないフラッシュ構造のドアを例示したが、本発明は、例えば、ドア本体にスリット状の採光部、ドア本体の上半分や全面に採光部が設けられたフラッシュ構造のドア等にも適用することができる。また、本発明は、例えば、ドア本体に採光部以外にガラリや鏡板が設けられたドア等にも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上説明したように、本発明は、電気錠が設置されるドアにおいて、ドア本体の上部の強度を確保して、ドアクローザーの取り付けを可能にすることができるので、極めて有用である。
【符号の説明】
【0038】
F 外枠
Fa 第1縦枠
Fb 第2縦枠
Fc 第1横枠
Fd 第2横枠
J カバー部材
L 配線コード
Pa 第1配線通路
Pb 第2配線通路
Pc 第3配線通路
S 段差
11,12,13 第1桟材
21,22,23 第2桟材
60a 第1面材
60b 第2面材
75 ドアクローザー
80 ドア
【要約】
【課題】電気錠が設置されるドアにおいて、ドア本体の上部の強度を確保して、ドアクローザーの取り付けを可能にする。
【解決手段】矩形枠状の外枠Fにおいて、戸先側の第1縦枠Faには、電気錠設置部Rに到達する第1配線通路Paが設けられ、戸尻側の第2縦枠Fbには、通電金具設置部Cに到達する第2配線通路Pbが設けられ、天井側の第1横枠Fcには、第1配線通路Pa及び第2配線通路Pbに連通する第3配線通路Pcが設けられ、第3配線通路Pcは、外枠Fの枠外側に開口し、外枠Fの枠内から枠外に向かう方向の高さが戸先側で相対的に高く、戸尻側で相対的に低く形成され、戸先側及び戸尻側の間に段差Sが設けられている。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5