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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-10
(45)【発行日】2024-04-18
(54)【発明の名称】遊技場演出システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
A63F7/02 350Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2024005871
(22)【出願日】2024-01-18
【審査請求日】2024-02-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年12月20日~令和6年1月23日まるみつ長与店において遊技場演出システムを設置し、一般客を入場させた通常営業において実地試験として運用した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522318025
【氏名又は名称】株式会社ティーモン
(73)【特許権者】
【識別番号】595112915
【氏名又は名称】株式会社ヤマダ
(74)【代理人】
【識別番号】110001184
【氏名又は名称】弁理士法人むつきパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】柳 漢呉
(72)【発明者】
【氏名】山田 忠勉
(72)【発明者】
【氏名】景山 昭人
(72)【発明者】
【氏名】田島 正也
【審査官】武田 知晋
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-078938(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの遊技機をそれぞれ有して形成される複数の島設備と、前記遊技機の各々に対応して設けられ前記遊技機からの遊技信号に基づいて前記遊技機の遊技状態又は動作に応じた遊技ステータス信号を発生する演出制御部と、前記遊技ステータス信号に基づいてホール内の前記遊技機の遊技状態又は動作を管理するホール統括制御装置と、前記遊技機の遊技状態又は動作に応じて特定イベントにおける当該遊技機のための少なくとも視覚的なイベント演出を行う演出機器と、を有する遊技場演出システムであって、
前記島設備の各々に対応して設けられ、前記遊技ステータス信号に基づいて前記演出機器に対し前記イベント演出を指示するための演出制御信号を生成し伝送する連動制御部を有し、
前記演出制御部は、島設備毎に縦続接続され、それぞれが対応の遊技機より前記遊技信号を受信し、前記遊技ステータス信号を1の演出制御部から他の演出制御部を経て前記連動制御部へ伝送可能でかつ前記演出制御信号を1の演出制御部を経て他の演出制御部へ前記連動制御部から伝送可能な構成を有し、
前記演出機器は、前記演出制御信号に応じて島設備毎に前記イベント演出を行う、
ことを特徴とする遊技場演出システム。
【請求項2】
前記演出機器は、前記演出制御信号に応じて前記島設備において前記特定イベントが発生したことを報知させる報知手段を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の遊技場演出システム。
【請求項3】
前記報知手段は、島単位表示手段である、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技場演出システム。
【請求項4】
前記島単位表示手段は、前記島設備における所定位置に設置され、前記所定位置は、前記島設備の上面部の一端若しくは両端位置、中央位置、又は前記島設備のホール内位置の視認に利用可能な特定位置である、ことを特徴とする請求項3に記載の遊技場演出システム。
【請求項5】
前記報知手段は、前記島設備において前記遊技機に対応して設けられ前記特定イベントで前記遊技機の上方から出現する掲示パネルである、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技場演出システム。
【請求項6】
前記掲示パネルは、前記特定イベントを報知する広告部及び/又は表示器を含む、ことを特徴とする請求項5に記載の遊技場演出システム。
【請求項7】
前記報知手段は、前記島設備において前記遊技機に対応して設けられ前記特定イベントで前記遊技機の上方から突出し当該遊技機における正面の前方を照射する照明器付きアームである、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技場演出システム。
【請求項8】
前記報知手段は、前記島設備において前記遊技機に併設された椅子に対応して設けられ前記特定イベントで発光若しくはその旨の表示又は当該遊技機の遊技状況若しくはデータの表示を行う椅子装飾具である、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技場演出システム。
【請求項9】
前記報知手段は、前記島設備において前記遊技機に併設された椅子に対応して設けられ前記特定イベントで当該椅子を振動させる振動手段を含む、ことを特徴とする請求項8に記載の遊技場演出システム。
【請求項10】
前記連動制御部は、前記ホール統括制御装置から統括制御信号を受信しこの受信信号に応じて前記演出制御信号を生成する、ことを特徴とする請求項1ないし9のうちいずれか1つに記載の遊技場演出システム。
【請求項11】
前記島設備とは異なる前記ホール内の位置に設けられたホール内島状況報知部をさらに有し、
前記連動制御部は、前記遊技ステータス信号に基づいて前記島設備の稼働状態に応じた島状態信号を生成しこの島状態信号を前記ホール統括制御装置に送信し、前記ホール統括制御装置は、前記島状態信号に基づいて前記島設備の稼働状況を報知するよう前記ホール内島状況報知部を制御する、ことを特徴とする請求項1ないし9のうちいずれか1つに記載の遊技場演出システム。
【請求項12】
前記特定イベントは、当該遊技機から遊技媒体を多数提供することのできる大当たりモードに相当する、ことを特徴とする請求項1ないし9のうちいずれか1つに記載の遊技場演出システム。
【請求項13】
前記島単位表示手段は、三次元画像表示器を含む、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技場演出システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の遊技機が整列し又は群を成して島を形成し設置される遊技場の演出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ玉やメダル若しくはコインなどの遊技媒体を用いて遊技者たるユーザが遊技を行うことを可能とした遊技機が多数設置されるホールすなわち遊技場では、種々の法令による制約を受ける。例えば、遊技機から提供されユーザが獲得した遊技媒体の外観上の過度な滞積形態は法令により制限されている。それ故、獲得され貸し出し可能な遊技媒体の数をユーザの遊技カードに記憶させ当該記憶した数の分の遊技媒体を再度ユーザに貸し出し得るようにしたシステムが主流となっている。
【0003】
かかるシステムにより、遊技媒体の貸し出し可能な数は、ユーザ毎に遊技カードで管理することができ、遊技上提供される全ての遊技媒体を物理的に遊技機外部へ提供する必要がなくなり、外観上の実際の遊技媒体の過度な滞積を避けることができる。また、ホール全体で扱うべき遊技媒体の数が抑制可能となるとともに、滞積された遊技媒体を一度に計数するための人員や媒体計数機器なども不要となりホール維持コストの削減にも寄与する結果をもたらしている。
【0004】
ところがユーザは、遊技上の特定イベント、例えば大当たりにより遊技媒体を多数獲得したとしても、それを自分の遊技カードに記憶された数字で確認することはできるとはいえ、実際の遊技媒体そのもので当該大当たりの実感を得ることができず、ユーザは他者に向けての大当たりの優越感に浸れないという側面がある。また、遊技機及びその周辺部において、当該大当たり時にその旨を知らせる大当たり表示を華々しく演出し行ったとしても、ホールの外部や当該大当たりの遊技機から遠く離れた場所から、その大当たりのあった遊技機及び場所へと注目を引く効果が薄い、という側面もある。結果として、ホール全体の活気が不十分であり、娯楽施設としての魅力に欠ける状況となる傾向にある。
【0005】
ある遊技機に大当たりが発生したことをホールにおいて報知させる技術として、特許文献1には、遊技機が通路に面して1列に並べて設置されて形成された遊技機島において、2台の遊技機毎に中継装置が設置され、遊技場内の管理スペースに遊技場を管理する管理装置が設置され、遊技機、対応の遊技装置(遊技媒体の貸し出し及び計数を行うもの)、遊技機対応の遊技情報表示装置(各種遊技情報や案内情報等を表示するもの)などの場内機器の稼働状況を管理装置により集中的に管理するようにした遊技場用システムが開示されている。
【0006】
このシステムでは、大当たりが発生した遊技機に対応する遊技情報表示装置が両隣の遊技情報表示装置に大当たり信号(演出信号)を出力し、その両隣の遊技情報表示装置がさらに隣の遊技情報表示装置に演出信号を出力することで、遊技機島の全遊技情報表示装置が演出信号を入力する構成としている。また、大当たり状態の発生元の遊技情報表示装置が当該遊技機島の他の遊技情報表示装置に直接演出信号を出力する構成や、演出信号を受信した管理装置が当該他の遊技情報表示装置に演出信号を出力する構成を代替例としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2017-176239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような構成は、遊技機島毎に大当たり遊技機の発生イベントを報知するに際し、ホール全体のシステムを司る管理装置や遊技機それぞれの制御部をカスタマイズする必要があり、手間やコストがかかるとともに、ホール内遊技機の島毎又は島の一部における入れ替え作業への対応能力に乏しいものとなっていた。
【0009】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ホール全体を管轄する制御部及び各遊技機の制御部のカスタマイズの必要性を軽減しつつ、簡単な構成で遊技機の島毎の遊技機の特定イベントを報知することの可能な構成を有する遊技場演出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による遊技場演出システムは、少なくとも2つの遊技機をそれぞれ有して形成される複数の島設備と、前記遊技機の各々に対応して設けられ前記遊技機からの遊技信号に基づいて前記遊技機の遊技状態又は動作に応じた遊技ステータス信号を発生する演出制御部と、前記遊技ステータス信号に基づいてホール内の前記遊技機の遊技状態又は動作を管理するホール統括制御装置と、前記遊技機の遊技状態又は動作に応じて特定イベントにおける当該遊技機のための少なくとも視覚的なイベント演出を行う演出機器と、を有する遊技場演出システムであって、前記島設備の各々に対応して設けられ、前記遊技ステータス信号に基づいて前記演出機器に対し前記イベント演出を指示するための演出制御信号を生成し伝送する連動制御部を有し、前記演出制御部は、島設備毎に縦続接続され、それぞれが対応の遊技機より前記遊技信号を受信し、前記遊技ステータス信号を1の演出制御部から他の演出制御部を経て前記連動制御部へ伝送可能でかつ前記演出制御信号を1の演出制御部を経て他の演出制御部へ前記連動制御部から伝送可能な構成を有し、前記演出機器は、前記演出制御信号に応じて島設備毎に前記イベント演出を行う、ことを特徴としている。
【0011】
かかる特徴によれば、ホール全体を管轄する制御部及び各遊技機の制御部などの既存設備のカスタマイズの必要性を軽減しつつ、簡単な構成で島設備毎の遊技機の特定イベントを報知することができる。
【0012】
本発明による上述の遊技場演出システムにおいて、以下のような付加的特徴を有するようにしてもよい。
【0013】
すなわち、前記演出機器は、前記演出制御信号に応じて前記島設備において前記特定イベントが発生したことを報知させる報知手段を含む、ことを特徴としてもよい。かかる特徴によれば、既存設備のカスタマイズの必要性を軽減しつつ、簡単な構成で島設備毎の遊技機の特定イベントを報知手段で報知することができる。
【0014】
前記報知手段は、島単位表示手段である、ことを特徴としてもよい。また、前記島単位表示手段は、前記島設備における所定位置に設置され、前記所定位置は、前記島設備の上面部の一端若しくは両端位置、中央位置、又は前記島設備のホール内位置の視認に利用可能な特定位置である、ことを特徴としてもよい。かかる特徴によれば、既存設備のカスタマイズの必要性を軽減しつつ、簡単な構成で島設備毎の遊技機の特定イベントを島単位で報知することができる。
【0015】
前記報知手段は、前記島設備において前記遊技機に対応して設けられ前記特定イベントで前記遊技機の上方から出現する掲示パネルである、ことを特徴としてもよい。また、前記掲示パネルは、前記特定イベントを報知する広告部及び/又は表示器を含む、ことを特徴としてもよい。また、前記報知手段は、前記島設備において前記遊技機に対応して設けられ前記特定イベントで前記遊技機の上方から突出し当該遊技機における正面の前方を照射する照明器付きアームである、ことを特徴としてもよい。かかる特徴によれば、既存設備のカスタマイズの必要性を軽減しつつ、簡単な構成で島設備毎の遊技機の特定イベントを掲示パネルで報知することができる。
【0016】
前記報知手段は、前記島設備において前記遊技機に併設された椅子に対応して設けられ前記特定イベントで発光若しくはその旨の表示又は当該遊技機の遊技状況若しくはデータの表示を行う椅子装飾具である、ことを特徴としてもよい。前記報知手段は、前記島設備において前記遊技機に併設された椅子に対応して設けられ前記特定イベントで当該椅子を振動させる振動手段を含む、ことを特徴としてもよい。既存設備のカスタマイズの必要性を軽減しつつ、簡単な構成で島設備毎の遊技機の特定イベントを椅子によって報知することができる。
【0017】
前記連動制御部は、前記ホール統括制御装置から統括制御信号を受信しこの受信信号に応じて前記演出制御信号を生成する、ことを特徴としてもよい。
【0018】
前記島設備とは異なる前記ホール内の位置に設けられたホール内島状況報知部をさらに有し、前記連動制御部は、前記遊技ステータス信号に基づいて前記島設備の稼働状態に応じた島状態信号を生成しこの島状態信号を前記ホール統括制御装置に送信し、前記ホール統括制御装置は、前記島状態信号に基づいて前記島設備の稼働状況を報知するよう前記ホール内島状況報知部を制御する、ことを特徴としてもよい。
【0019】
前記特定イベントは、当該遊技機から遊技媒体を多数提供することのできる大当たりモードに相当する、ことを特徴としてもよい。
【0020】
前記島単位表示手段は、三次元画像表示器を含む、ことを特徴としてもよい。
【0021】
これらの付加的特徴によれば、本発明の所期の効果をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施の形態による遊技場演出システムの要部構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態による遊技場演出システムにおける島設備の外観を示す概略斜視図である。
図3】本発明の実施の形態による遊技場演出システムにおける島設備に具備される掲示パネルの要部構成を示すブロック図である。
図4図3の掲示パネルの外観及び動作を説明するための概略斜視図である。
図5】本発明の実施の形態による遊技場演出システムにおける島設備に具備される照明器付きアームの要部構成を示すブロック図である。
図6図5の照明器付きアームの外観及び動作を説明するための概略斜視図である。
図7】本発明の実施の形態による遊技場演出システムにおける島設備に併設される椅子に具備される椅子演出機器の要部構成を示すブロック図である。
図8】本発明の実施の形態による遊技場演出システムにおける島設備に併設される椅子に具備される椅子演出機器の他の実施例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態による遊技場演出システムを、図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施の形態による遊技場演出システムの要部構成を示している。
【0025】
図1において、遊技場である例えばパチンコ/パチスロホールには、複数の遊技機11,12,…,1N(Nは3以上の整数)が整列し又は群を成して設置されており、これら複数の遊技機が集まって島設備100を形成し、当該ホールの一部の領域を占めるものとなっている。ここでは1つの島設備100のみ示しているが、多くのホールでは島設備を多数配置する形態を採り、それぞれ通路に沿ってかつ通路を挟む形で配列される。
【0026】
遊技機11,12,…,1Nは、パチンコ台及びパチスロ台により例示され、それぞれの遊技媒体はパチンコ玉及びメダルである。遊技者たるユーザは、自ら選択した遊技機においてホールより貸し出された遊技媒体を使って遊技する。ただし、これらの遊技機は管理遊技機であってもよい。管理遊技機は、パチンコ台においては封入された遊技媒体を循環させて遊技するものである。また、管理遊技機は、パチスロ台においては遊技媒体を用いずに遊技するものである特に、ここで述べる遊技場演出システムは、管理遊技機による島設備100に特に適したものである。
【0027】
なお、図1では符号100’により外観上ユーザが視認可能な島設備100の構成部を1点鎖線で囲む形で示している。
【0028】
遊技場演出システム1は、遊技機11,12,…,1Nの各々に対応して設けられた演出制御部21,22,…,2Nを有する。演出制御部21,22,…,2Nは、島設備に対して外付けで付加的に設置される。各演出制御部は、対応の遊技機から遊技信号pを受信する。遊技信号pは、遊技機の遊技状態又は動作を示す信号であり、より具体的には、遊技機の動作モードが通常モードか大当たりモードか、又は遊技媒体の遊技機への貸し出し動作中か、或いは当たり抽選処理中かといった遊技機の遊技状況を示す信号であり遊技機より個々に送信される。つまり、演出制御部を設けるにあたり、遊技信号pを受信できるようにすればよく、島設備のカスタマイズをほとんど必要としない。
【0029】
演出制御部21,22,…,2Nは、CPUなどから構成されるそれぞれの制御器21x,22x,…,2Nxにおいて、対応の遊技機からの遊技信号pに基づき、遊技機の遊技状態又は動作に応じて外部出力すべき遊技ステータス信号sを生成する。演出制御部21では、生成された遊技ステータス信号sが出力側スリーステートバッファ21yに入力され、スリーステートバッファ21yの出力端が双方向伝送ライン21Lに接続される。スリーステートバッファ21yの制御端には制御器21xからの切換信号が供給される。同様に、演出制御部22では、遊技ステータス信号sは、スリーステートバッファ22yに入力され、スリーステートバッファ22yの出力端が双方向伝送ライン22Lに接続され、スリーステートバッファ22yは制御器21xによって切り換えられる。また、演出制御部2Nでは、遊技ステータス信号sは、スリーステートバッファ2Nyに入力され、スリーステートバッファ2Nyの出力端が双方向伝送ライン2NLに接続され、スリーステートバッファ2Nyは制御器2Nxによって切り換えられる。
【0030】
制御器21x,22x,…,2Nxによるスリーステートバッファ21y,22y,…,2Nyの状態切換制御によって、必要なタイミングで随時、遊技ステータス信号sを 伝送ライン21L,22L,…,2NLに供給することができる。
【0031】
また、演出制御部21,22,…,2Nは、伝送ライン21L,22L,…,2NLにそれぞれ入力端が接続されそれぞれの出力端及び制御端が制御器21x,22x,…,2Nxに接続される入力側スリーステートバッファ21z,22z,…,2Nzを有する。この構成により、伝送ライン21L,22L,…,2NLに伝送される後述の演出制御信号eを制御器21x,22x,…,2Nxにより制御されたタイミングで受信することができる。これにより制御器21x,22x,…,2Nxは、受信した演出制御信号eに基づいて後述の報知手段を含む演出機器を制御することが可能となる。
【0032】
伝送ライン21L,22L,…,2NLは、島設備100における演出制御部21,22,…,2Nの縦続接続形態において直列接続される。より詳しくは、演出制御部21の伝送ライン21Lの一端が隣の遊技機12の演出制御部22の伝送ライン22Lの一端に接続され、演出制御部22の伝送ライン22Lの他端がその隣の遊技機の演出制御部の伝送ラインの一端に接続される、という態様で、島設備100における隣同士の遊技機の演出制御部の伝送ラインが連結され1本の伝送路が形成される。
【0033】
ホールにはまた、対象とする全ての遊技機を含むホール全体の管理を行うホール統括制御装置5が設けられている。ホール統括制御装置5は、本実施の形態における遊技場演出システム1では、少なくとも対象の島設備の全てにおける各演出制御部からの遊技ステータス信号sに基づいてホール内の遊技機の遊技状態又は動作状態に関する情報を収集する役割を担う。なお、ホール統括制御装置5は、後述する島設備毎の演出を付加的又は選択的に行う役割を担ってもよい。演出制御部21,22,…,2Nから伝送される遊技ステータス信号sは、システムバスラインSBLを介してホール統括制御装置5に供給される。このバスラインSBLを経由したステータス信号の伝送に基づき、ホール統括制御装置5は従来通りの全体管理を行うことができる。
【0034】
遊技機11,12,…,1Nには、それぞれの演出機器、すなわち台演出機器110,120,…,1N0がそれぞれの上部前面に設けられている。この台演出機器は、例えば、データ表示機能付きの呼出ランプであり、後述の演出制御信号eに応じて、大当たりモードなどの特定イベントにおいて通常モードとは異なる人目を引く華々しい演出の概してパターン化された発光及び表示が可能である。
【0035】
また、島設備100には、当該島に対応して設けられる演出機器、すなわち島演出機器3が設置される。島演出機器3は、島単位表示手段を構成し、島設備100において、遊技機11,12,…,1Nの遊技状態又は動作に応じて特定イベントで当該遊技機のための少なくとも視覚的なイベント演出を行う。具体的には、島演出機器3は、後述の演出制御信号eに応じて当該特定イベントの発生を島外部に明確に知らせて当該遊技機のユーザ以外のホール内外の人々へ向けて特定イベントをアピールする効果を奏する。
【0036】
島設備100の一端側にある遊技機11の演出制御部21の伝送ライン21Lの端部は、連動制御部400の内部伝送ライン4Lの端部に接続される。連動制御部400は、島設備100毎に設けられ、本実施の形態における遊技場演出システム1では、島単位での演出制御を行う役割を担う。連動制御部400の内部伝送ライン4Lは、入力側スリーステートバッファ4yの入力端に接続され、スリーステートバッファ4yの出力は、CPUなどから構成される制御器4xに供給される。スリーステートバッファ4yは、制御器4xからの切換信号によって制御され、この切換信号が有意となったときにのみ伝送ライン4Lで伝送された信号が制御器4xに中継される。
【0037】
この中継動作に応答し、連動制御部400は、制御器4xが受信した遊技ステータス信号sに基づいて、島演出機器3及び台演出機器110,120,…,1N0に対し特定イベントに対応のイベント演出動作を行うよう指示するための演出制御信号eを生成する。より詳しくは、連動制御部400の制御器4xは、受信した遊技ステータス信号sによって、例えば大当たりモードなどの特定イベントの発生及び大当たりとなった遊技機を特定し、当該特定イベント及び遊技機に対応のイベント演出動作を示す演出制御信号eを出力側スリーステートバッファ4zを介して伝送ライン4Lに供給する。制御器4xは、スリーステートバッファ4zに供給する切換信号により、伝送ライン4Lへの演出制御信号eの伝送のオン/オフタイミングを制御する。スリーステートバッファ4zがオン状態に切り換えられた状態では、演出制御信号eは、スリーステートバッファ4zを通じて伝送ライン4Lに出力され、伝送ライン4Lに接続された島演出機器3に送信される。これを受け、島演出機器3は、当該演出制御信号eに応じたイベント演出動作を行うこととなる。
【0038】
また、演出制御信号eは、スリーステートバッファ4zを通じて伝送ライン4L,21L,22L,…,2NLにも伝送され、これが演出制御部21,22,…,2Nのスリーステートバッファ21z,22z,…,2Nzを介して受信される。これに基づき、各演出制御部は、外部演出機器向けの外部演出制御信号eを生成し送信する。これを受け、台演出機器110,120,…,1Nは、この外部演出制御信号eに応じた演出動作を行うこととなる。
【0039】
このように、演出制御部21,22,…,2Nは、島設備毎に縦続接続され、それぞれが対応の遊技機より遊技信号pを受信し、これに基づく遊技ステータス信号sを1の演出制御部から他の演出制御部を経て連動制御部400へ伝送可能なものとしている。さらに、演出制御部21,22,…,2Nは、連動制御部400からの演出制御信号eを1の演出制御部から他の演出制御部400を経て連動制御部400から伝送可能なものとしている。
【0040】
この構成により、島演出機器3及び台演出機器110,120,…,1N0は、連動制御部400からの演出制御信号eに応じて島設備毎に遊技機の特定イベント対応の演出、すなわちイベント演出を行うことを可能としている。
【0041】
上述した演出制御部の縦続接続及びこれに連結した連動制御部400の構成により、島毎に演出制御するための共通の伝送路は、各制御部の伝送ライン同士を遊技機に沿って接続するだけで形成され双方向伝送路を構成するので、ホール統括制御装置5及び各演出制御部のカスタマイズの必要性を軽減しつつ台の入れ替えや島設備の拡張若しくは一部置換などにも容易に対応可能となる。
【0042】
図2は、遊技場演出システム1における島設備100の外観を概略的に示している。
【0043】
図2において、島単位表示手段としての島演出機器3は、いわゆるのぼり旗のような例えば「大当たり」などの文字やこれに代わる絵を揺動させて表す立体画像表示の視覚的演出効果を奏し得る三次元画像表示器により構成され、島設備100における所定位置に設置される。三次元画像表示器としては、例えば、棒状体に一列に並べて取り付けたLEDの点灯及び消灯を棒状体の回転運動に同期させて行って残像を利用するなどして画像を表示させる、いわゆる3Dホログラムファンなどを用い得る。
【0044】
この所定位置としては、島設備100の上面部の一端若しくは両端位置又は中央位置とすることができる。図示の実施例では、当該島設備の一端位置として、概略直方体形状を呈する島設備100の上面の矩形領域の一角(すなわち島の端にある遊技機11の上方)が選定されており、ここに島演出機器3が設けられている。また、当該矩形領域の対角の位置(すなわち島の反対の端にある遊技機1Nの後方)にも、島演出機器3が設けられている。したがってこの実施例では、島設備100の両端位置に島演出機器3が設置されており、島設備の表側の島と裏側の島にそれぞれ対応させることができる。
【0045】
また、島演出機器3は、島設備100の上面部の中央位置に設けるようにしてもよい。他にも、島演出機器3は、例えば、島設備100の真上にあるホールの天井部に設置してもよい。このような設置形態でも、島演出機器3が島設備100における特定イベントの発生を報知することが可能である。つまり、島演出機器3は、ホール内で対応する島を明確にしつつ視認性に優れる特定位置に設置すればよい。
【0046】
他方、島演出機器3以外にも、島設備における特定イベントの発生を報知する報知手段を構成することができる。例えば、島設備100において遊技機11,12,…,1Nにそれぞれ対応して遊技機の上方に設けられ、特定イベントに対応した表示を行う掲示パネル3Aにより報知手段を構成してもよい。また、掲示パネル3Aにさらに動きを与えるようにしてもよい。
【0047】
図3は、掲示パネル3Aに動きを与える場合の要部構成を示し、図4は、掲示パネル3Aのより詳細な外観及び動作を説明するための態様を示している。
【0048】
掲示パネル3Aは、図4に示されるように、その先端に特定イベントを報知するための広告を掲載する広告部3adを有する。この実施例では、広告部3adは、「注目台!」と書かれた円盤状の掲示板により構成される。
【0049】
掲示パネル3Aはまた、図4に示されるような表示器31を具備しており、表示器31は、島設備100の上部から突出し屈曲して広告部3adまで延在する長手掲示板3A0の広告部3ad側の部分に取り付けられている。長手掲示板3A0と広告部3adとは一体に形成してもよいし、先端の広告部3adを長手掲示板3A0に対し着脱可能な構成としてもよい。
【0050】
掲示パネル3Aの構成は、外観を呈しない機能ブロックを含めて図3に示される。図3において、掲示パネル3Aは、CPUなどを含んで構成され演出制御信号eを受信するパネル制御器30を有し、パネル制御器30は、受信した演出制御信号eに応じた表示制御信号を生成しこれを表示器31に出力する。表示器31は、表示制御信号に応じて表示動作を行う。これにより、表示器31は、特定イベントに対応して、例えば大当たりとなった数字の並びを点滅表示させるなどの表示や、出玉に関する情報の表示を行うことができる。
【0051】
掲示パネル3Aはまた、長手掲示板3A0を前後に回動させるアクチュエータ32を有する。パネル制御器30は、演出制御信号eに応じてアクチュエータ32を駆動するための回動制御信号を生成し、それをアクチュエータ32に出力する。アクチュエータ32は、パネル制御器30からの回動制御信号に応じて通常モードでは図4の矢印線α1が示すように長手掲示板3A0を回動させて島設備100の背後に倒した状態を維持し、大当たりモードなどの特定イベントでは図4の矢印線α2が示すように長手掲示板3A0を回動させて遊技機の前方に倒す動作を可能にしている。
【0052】
長手掲示板3A0を含む掲示パネル3Aのこの表示や動作により、特定イベントの発生した遊技機ひいてはその島設備の存在を報知して、島演出機器3による効果に加えて島外部への娯楽の活況をアピールすることができる。
【0053】
報知手段としてはさらに、特定イベントの発生した遊技機の前方を照らしていわばスポットライトを当てて、より一層人目を引くようにしてもよい。
【0054】
図5は、遊技場演出システム1における島設備100に具備される報知手段としての照明器付きアーム3Bの要部構成を示し、図6は、照明器付きアーム3Bの概略的外観及び動作を表している。
【0055】
照明器付きアーム3Bは、島設備100の上部に一端が取り付けられたアーム部3B0と、アーム部3B0の他端に設けられた照明基部3B1と、照明基部3B1に嵌合されたLED照明器3Lとによって構成される。照明器付きアーム3Bは、図5に示されるように、CPUなどを含んで構成され演出制御信号eを受信するアーム制御器33を有し、アーム制御器33は、受信した演出制御信号eに応じて、特定イベントにおいてLED照明器3Lを点灯させるための照明制御信号を生成しこれをLED照明器3Lに供給する。これによりLED照明器3Lは、照明制御信号に応じて発光することができ、遊技機前方を照射することができる。
【0056】
このように、照明器付きアーム3Bは、島設備100において遊技機11,12,…,1Nに対応して設けられ特定イベントで当該遊技機の上方から突出し当該遊技機における正面の前方を照射するので、特定イベントの発生した遊技機ひいてはその島設備の存在を報知して島演出機器3による効果に加えて島外部への娯楽の活況をアピールすることができる。また、LED照明器3Lの点灯によって、遊技台以外の例えば携帯端末などを注視している遊技者に特定のイベントの発生を報知することもできる。
【0057】
また、報知手段を、遊技機に併設され当該ユーザが着座する椅子に設けてもよい。これは、通常の遊技機用椅子に椅子演出機器3Cを付加的に設けるものであり、椅子演出機器3Cが特定イベントにおけるイベント演出をなす役割を担う。
【0058】
再び図2を参照すると、椅子11C,12C,…,1NCの背もたれには、特定イベントで発光可能な、例えば、LEDが列状に連なって形成されるLEDテープ3tが貼付される。より具体的には、椅子11Cの背もたれの外縁部に沿うようにLEDテープ3tが延在する形で取り付けられる。椅子演出機器3Cには、他に、例えばドット表示可能なLED表示器3dが椅子11Cの背もたれの背面に設けられる。また、椅子11C,12C,…,1NCには、椅子本体に対する振動手段としての振動モータ3mが内蔵されており、このモータにより特定イベント時の椅子の振動を可能にし、ユーザへの遊興効果を高めることができる。ユーザは、かかる振動により特定イベント発生の実感をより強く得ることができる。なお、LEDテープ3tやLED表示器3dは、視認性の高い演出を行うことが可能なものであれば、他の発光装置や他の表示装置であってもよい。
【0059】
図7は、椅子演出機器3Cの要部構成をブロック図で示している。
【0060】
図7において、椅子演出機器3Cは、BT(Bluetooth(登録商標))演出制御信号e´を無線で受信し電気信号に変換する被制御側BTインターフェース(I/F)(以下、BT-I/Fと称する)35を有する。BT演出制御信号e´は、図1に示される演出制御部21,22,…,2Nにそれぞれ設けられる制御側BT-I/F21f,22f,…,2Nfより遊技機毎に送信される。制御側BT-I/F21fは、制御器21xの有線演出制御信号eをBTの規格に準拠して無線のBT演出制御信号e´に変換し、BT演出制御信号e´を、対応の椅子11Cの椅子演出機器3CのBT-I/F35に無線伝送する。BT-I/F35は、BT演出制御信号e´を有線の演出制御信号eに変換する。他の制御側BT-I/F及び対応の椅子演出機器の被制御側BT-I/Fについても、BT-I/F21f及び35と同様である。
【0061】
椅子演出機器3Cは、BT-I/F35からの演出制御信号eを受信する椅子演出制御器36を有し、椅子演出制御器36は、この演出制御信号eに応じて、LEDテープ3tを発光させるための発光制御信号及びLED表示器3dの表示制御を行うための表示制御信号を生成する。これによりLEDテープ3tは、椅子演出制御器36からの発光制御信号に応じて特定イベントの発生を報知するための発光動作(例えば所定点滅パターンの発光)を行うことができる。また、LED表示器3dは、椅子演出制御器36からの表示制御信号に応じて特定イベントの発生を報知するための表示動作(例えば「大当たり!」なる強調文字表示)を行うことができる。また、この表示動作において、大当たりのレベルに応じて表示内容を変えたり、大当たりモードにおいて実際に遊技機より提供されユーザが獲得した遊技媒体の個数などのデータを表示したりする動作を含むようにしてもよい。
【0062】
このように、報知手段としての椅子演出機器3Cは、島設備100において遊技機11,12,…,1Nにそれぞれ併設された椅子11C,12C,…,1NCに対応して設けられ特定イベントで発光若しくはその旨の表示又は当該遊技機の遊技状況若しくはデータの表示を行う。椅子演出機器3Cは、ホール経営者の意向に合わせて付け替え可能なように、既存の遊技機椅子に選択的に後付け可能な椅子装飾具の形態とすることが好ましい。
【0063】
また、椅子演出制御器36は、BT-I/F35からの演出制御信号eに応じて、振動モータ3mを駆動させるための駆動制御信号を生成する。これにより振動モータ3mは、椅子演出制御器36からの駆動制御信号に応じて特定イベントの発生を報知するための椅子に対する振動動作(例えば特定イベント開始から2分間の振動継続)を行うことができる。
【0064】
図8は、椅子演出機器3Cのための他の実施例として、椅子11C,12C,…,1NCに具備された側部LED表示器3dsの態様を示している。
【0065】
図8において、椅子の側面には、文字表示の可能なドットLED表示器3dsが取り付けられる。この側部ドットLED表示器3dsも、背面LED表示器3dについて説明した内容と同様に、椅子演出制御器36による制御の下で表示動作を行うよう構成することができる。この実施例では、LED表示器3dsは、椅子の側面からの表示により、図8に示されるような「オススメ」などの強調表示を島設備100に面した通路や島設備100の外部を通る人々などに効果的に見せることができる。
【0066】
図示を省略したが、椅子演出機器3Cの電源装置は、例えば、島設備内に設けられ、床上や床下に這わせた配線によって電圧を供給することができる。電源装置は、LEDテープ3t及びLED表示器3dなどの発光・表示装置及び椅子演出制御器36に電圧を供給するものと、振動モータ3mに電圧を供給するものとで別個に設けられ、それぞれに対応した電圧を供給できる。なお、電源装置は、配線を省略できるよう、バッテリーによるものであることも好ましい。また、これらのバッテリーや配線、椅子演出制御器36などの電気部品については、可能な限り一つに集約して絶縁性のカバー内に収容し、座面の裏側や背面側に配置して遊技者に触れないようにすることが好ましい。
【0067】
以上の説明では、連動制御部400は、演出制御部21,22,…,2Nからの遊技ステータス信号sに基づいて、これら演出制御部に対する演出制御信号eを生成する動作を述べたが、この動作は排他的なものではない。すなわち、連動制御部400は、ホール統括制御装置5から統括制御信号gを受信し(図1参照)、この受信信号に応じて演出制御信号eを生成することもできる。これは、システムバスラインSBLに接続されるホール統括制御装置5及び連動制御部400の構成に基づいて実現される。連動制御部400は、ホール統括制御装置5から所定のタイミングでシステムバスラインSBLを介して統括制御信号gを受信することとなる。
【0068】
また、遊技場演出システム1は、島設備100とは異なるホール内の位置にホール内島状況報知部7を有するものとしてもよい。例えば、島状況報知部7は、ホール内の休憩所に設置されるものとすることができる。連動制御部400は、遊技ステータス信号sに基づいて島設備100の稼働状態に応じた島状態信号iを生成しシステムバスラインSBLを介してこの島状態信号iをホール統括制御装置5に伝送する。これによりホール統括制御装置5は、島状態信号iに基づいて島設備100の稼働状況を報知するようホール内島状況報知部7を制御することが可能となる。島状況報知部7は、例えば休憩所内の特定の壁に設置された大画面ディスプレイモニタによって各島設備の出玉情報を含む稼働状況を表示して休憩所内の人に知らせることができる。
【0069】
なお、上記実施の形態では、演出制御部21,22,…,2N及び連動制御部400の縦続接続によって形成される共通の双方向伝送路は、一具体例として出力側及び入力側スリーステートバッファの使用に基づく構成形態によって実現しているが、このような構成形態に必ずしも限定されない。これら制御部の遊技機に沿った縦続接続によって共通の双方向伝送路が形成される構成形態であれば、どのようなデバイス/配線パターンを用いてもよい。
【0070】
以上、本発明の実施の形態の構成を説明したが、本発明は必ずしもこの構成に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の主旨又は添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な代替例及び改変例を見出すことができる。
【符号の説明】
【0071】
1 遊技場演出システム
100 島設備
11,12,…,1N 遊技機
110,120,…,1N0 台演出機器
11C,12C,…,1NC 椅子
21,22,…,2N 演出制御部
21L,22L,…,2NL,4L 伝送ライン
21x,22x,…,2Nx,4x 制御器
21y,22y,…,2Ny,4y スリーステートバッファ
21z,22z,…,2Nz,4z スリーステートバッファ
21f,22f,…,2Nf BT-I/F
3 島演出機器
3A 掲示パネル
3C 椅子演出機器
35 BT-I/F
3t LEDテープ
3d LED表示器
3m 振動モータ
400 連動制御部
5 ホール統括制御装置
7 島状況報知部
SBL システムバスライン

【要約】
【課題】 制御部のカスタマイズの必要性を軽減し、簡単な構成で遊技機島毎特定イベントの報知を可能とする。
【解決手段】 遊技機11,12,…1Nの島設備100と、遊技機の遊技信号から遊技機の状態に応じたステータス信号を発生する演出制御部21,22,…と、該ステータス信号に基づきホール内遊技状態を管理するホール統括制御装置5と、遊技状態に応じ特定イベント演出を行う演出機器3とを有する。島設備毎に設けられ該ステータス信号に基づき演出機器3に対しイベント演出を指示する演出制御信号を生成する連動制御部を有し、演出制御部は、島設備毎に縦続接続され、対応遊技機より遊技信号を受信し、該ステータス信号を1の制御部から他の制御部を経て連動制御部へ伝送可能でかつ演出制御信号を1の制御部を経て他の制御部へ連動制御部から伝送可能な構成を有する。演出機器3は、演出制御信号に応じ島設備毎にイベント演出を行う。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8