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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-10
(45)【発行日】2024-04-18
(54)【発明の名称】遺骨収納体
(51)【国際特許分類】
   E04H 13/00 20060101AFI20240411BHJP
   A47B 81/00 20060101ALI20240411BHJP
【FI】
E04H13/00 A
A47B81/00 F
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021108678
(22)【出願日】2021-06-30
(65)【公開番号】P2023006202
(43)【公開日】2023-01-18
【審査請求日】2023-01-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.公開の事実 ▲1▼ 展示日 令和3年6月9日~令和3年6月11日 ▲2▼ 展示会名 第7回エンディング産業展 東京ビックサイト 青海展示棟Bホール (東京都江東区青海1-2-33) 主催者 TSO International株式会社(東京都新宿区市谷仲之町4-39 リエール市ヶ谷501) ▲3▼ 公開者 法月株式会社 ▲4▼ 出品内容 法月株式会社は、第7回エンディング産業展にて、法月寛文が発明した遺骨収納体及びストッパー体を公開した。 2.特許を受ける権利の承継等の事実 ▲1▼ 公開された発明の発明者 法月寛文(静岡県静岡市葵区美川町21番10号 法月株式会社内) ▲2▼ 発明の公開の原因となる行為時の特許を受ける権利を有する者(行為時の権利者) 法月株式会社 ▲3▼ 特許出願人(願書に記載された者) 法月株式会社 ▲4▼ 公開者 法月株式会社 ▲5▼ 特許を受ける権利の承継について 公開の事実に記載の公開行為により公開された発明は、法月寛文によって発明されたものであり、令和3年6月8日にその発明の特許を受ける権利が法月株式会社に譲渡され、その後、令和3年6月30日に法月株式会社が特許出願を行った。 ▲6▼ 行為時の権利者と公開者との関係等について 行為時の権利者である法月株式会社が、遺骨収納体及びストッパー体について、公開の事実に記載のとおり公開を行った。
(73)【特許権者】
【識別番号】391021628
【氏名又は名称】法月株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】法 月 寛 文
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3130649(JP,U)
【文献】特開2016-043222(JP,A)
【文献】実開昭50-037619(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 13/00
A47B 81/00
A47B 61/00
A47B 96/02
A61G 17/00,17/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の棚を有する遺骨収納体であって、
前記複数の棚のそれぞれの前記棚に遺骨を内在する正面視、縦寸法A、この縦寸法Aより小さい横寸法B、奥行き寸法Cのブック型遺骨収納体が並設され、
正面視、前記棚の上面であって前記棚の前縁に沿って横方向に設けられた複数の被係止部と、
前記複数の被係止部に係止する係止部を複数有するストッパー部とを備え、
前記被係止部は凹部、前記係止部は凸部であり、
前記ストッパー部の長手方向を横断する方向の断面形状が略L字形状で、前記棚の板の正面部を前記ストッパーで覆っている
ことを特徴とする遺骨収納体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遺骨収納体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、骨壺を並設して収納する納骨堂(遺骨収納体)がある(特許文献参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6653930号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記納骨堂(遺骨収納体)にあっては、略円柱体の骨壺を並設して収納するため、隣接する骨壺の間にデッドスペースが生じ、収納スペースを広くとってしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた遺骨収納体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の遺骨収納体は、複数の棚を有する遺骨収納体であって、前記複数の棚のそれぞれの前記棚に遺骨を内在する正面視、縦寸法A、この縦寸法Aより小さい横寸法B、奥行き寸法Cのブック型遺骨収納体が並設され、正面視、前記棚の上面であって前記棚の前縁に沿って横方向に設けられた複数の被係止部と、前記複数の被係止部に係止する係止部を複数有するストッパー部とを備え、前記被係止部は凹部、前記係止部は凸部であり、前記ストッパー部の長手方向を横断する方向の断面形状が略L字形状で、前記棚の板の正面部を前記ストッパーで覆っているものである。

【発明の効果】
【0009】
従来、略円柱体の骨壺を並設して収納するため、隣接する骨壺の間にデッドスペースが生じ、収納スペースを広くとる不具合が生じるが、請求項1記載の遺骨収納体によれば、複数の棚のそれぞれの前記棚に遺骨を内在する正面視、縦寸法A、横寸法B(A>B)、奥行き寸法Cのブック型遺骨収納体を並設するため、従来のようなデッドスペースを生ぜず、より多くのブック型遺骨収納体を並設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の一実施例の遺骨収納体の概略的正面図である。
図2図2は、図1の概略的右側面図である。
図3図3は、本発明の要部の概略的断面図である。
図4図4は、図1の遺骨収納体の実施品を撮影した写真である。
図5図5は、図4の遺骨収納体の組み立て途中を撮影した写真である。
図6図6は、図4の遺骨収納体の第1パーツ(下台)の引き出しを撮影した写真である。
図7図7は、図4の遺骨収納体のストッパー体を外した状態を撮影した写真である。
図8図8は、図4の遺骨収納体のブック型遺骨収納体を一部取り出した状態を撮影した写真である。
図9図9は、図8の遺骨収納体のストッパー体を外した状態を撮影した写真である。
図10図10は、図9の遺骨収納体のブック型遺骨収納体を90度回転させた状態を撮影した写真である。
図11図11は、図4の遺骨収納体のストッパー体を外した状態を撮影した写真である。
図12図12は、図4の遺骨収納体からブック型遺骨収納体を取り除くと共に、ストッパー体を外した状態を撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施例の遺骨収納体を図面(図1乃至図12)を参照して説明する。

【0014】
図1図2に示すSは、複数の棚1、1、・・を有する遺骨収納体で、遺骨収納体Sは、設置し易いように、例えば、第1パーツ(下台)1A、第2パーツ1B、第3パーツ1Cとから構成されている。第1パーツ(下台)1Aには、引き出し1A1、1A2が設けられている。
そして、複数の棚1、1、・・のそれぞれの棚1に遺骨を内在する正面視、縦寸法A、横寸法B(A>B)、奥行き寸法Cのブック型遺骨収納体2が並設されている。
ブック型遺骨収納体2は、略直方体形状で、ブック型遺骨収納体2には、例えば、本件出願人が先に特願2020-101621に開示した「パウダー状に粉砕した遺骨を内在すると共に脱気された包装袋」が収納されている。
【0015】
即ち、従来、略円柱体の骨壺を並設して収納していたため、隣接する骨壺の間にデッドスペースが生じ、収納スペースを広くとらなければならない不具合が生じるが、本願発明の実施例の遺骨収納体Sによれば、複数の棚1、1、・・のそれぞれの棚1に遺骨を内在する正面視、縦寸法A(例えば、隣接する棚1、1の間隔寸法は26.5cm、Aの寸法は25cm)、横寸法B(A>B Bの寸法は5cm)、奥行き寸法C(Cの寸法は28.5cm)のブック型遺骨収納体2を並設するため、従来のようなデッドスペースを生ぜず、より多くのブック型遺骨収納体2を並設して収納することができる。なお、ブック型遺骨収納体2の背の部分には、例えば、戒名、俗名を刻印し、容易に識別することができるようにすることができる。また、本願発明の実施品においては、棚1にブック型遺骨収納体2を16個並設することができた。
【0016】
また、図3に示す3は,棚1に載置された物体(例えば、ブック型遺骨収納体2)の正面視、前側の移動を阻止するストッパー体である。
ストッパー体3は、正面視、棚1の上面であって棚1の前縁1aに沿って横方向に設けられた複数の被係止部1H、1H、・・(被係止部1Hは、例えば、凹部)と、複数の被係止部1H、1H、・・に係止する係止部3T、3T、・・(係止部3Tは、例えば、凸部で、具体的には、木材同士を繋ぎ合わせる際に使用する小さな円筒形の棒である「ダボ」)を複数有するストッパー部30とを備えている。
つまり、ストッパー体3は、被係止部1H、1H、・・に対して、着脱自在となっていて、ブック型遺骨収納体2を収納、取り出しをする際は、ストッパー体3を外した状態で行うようにして、利便性を図っている。
なお、図3及び図11に示すように、ストッパー部30の断面は、略L字形状をなって、手で把持し易くなっている。また、 ストッパー体3は、被係止部1Hに係止部3Tが係止した状態にあって、ストッパー部30の頂面301が棚1の上面より高くなって、物体(例えば、ブック型遺骨収納体2)の正面視、前側の移動を阻止するようになっている。
なお、ストッパー部30の垂下部302は、正面視、棚1の前縁1aを覆うようになっている(図3参照)。
【0017】
また、上記[特許文献』特許第6653930号にあっては、落下防止として、ステー(29)のリンク機構を使用して透明な回動板(25)を垂直状態から水平状態と回動自在に使用すると共に、透明な回動板(25)を使用するため、回動板(25)を水平状態において、骨壺(23)の収納、取り出し作業がしにくいため、骨壺(23)を前後移動するためのスライダ(25)をも必要となり、複雑な構造となるが、本願発明の実施例によれば、正面視、棚1の上面であって棚1の前縁1aに沿って横方向に設けられた複数の被係止部1H、1H、・・と、複数の被係止部1H、1H、・・に係止する係止部3T、3T、・・を複数有するストッパー部30とを備えているため、つまり、複雑な構造によらず、「複数の被係止部1H、1H、・・に係止する係止部3T、3T、・・を複数有するストッパー部30」という簡易な手段により、地震等による、棚1上のブック型遺骨収納体2が正面視、前側に移動しようとしても、ストッパー部30に阻止され、棚1からブック型遺骨収納体2が落下するのを防ぐことができる。
【0018】
上述したストッパー体3は、遺骨収納体Sに限らず、棚1に載置された物体2であれば良い。
かかる場合のストッパー体3は、図3に示すように、棚1に載置された物体2の正面視、前側の移動を阻止するストッパー体3であって、正面視、棚1の上面であって棚1の前縁に沿って横方向に設けられた複数の被係止部1H、1H、・・(例えば、凹部)と、複数の被係止部1H、1H、・・(例えば、凹部)に係止する係止部3T、3T、・・(例えば、凸部)を複数有するストッパー部30とを備えているものである。
【0019】
このストッパー体3によれば、正面視、棚1の上面であって棚1の前縁1aに沿って横方向に設けられた複数の被係止部1H、1H、・・(例えば、凹部)と、複数の被係止部1H、1H、・・に係止する係止部3T、3T、・・(例えば、凸部)を複数有するストッパー部30とを備えているため、つまり、複雑な構造によらず、「複数の被係止部1H、1H、・・に係止する係止部3T、3T、・・を複数有するストッパー部30」という簡易な手段により、地震等による、棚1上の物体(例えば、ブック型遺骨収納体)2が正面視、前側に移動しようとしても、ストッパー部30に阻止され、棚1から物体(例えば、ブック型遺骨収納体)2が落下するのを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0020】
S 遺骨収納体
1 棚
2 ブック型遺骨収納体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12