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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-10
(45)【発行日】2024-04-18
(54)【発明の名称】当接体
(51)【国際特許分類】
   A47C 27/00 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
A47C27/00 K
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021023769
(22)【出願日】2021-02-17
(65)【公開番号】P2022125926
(43)【公開日】2022-08-29
【審査請求日】2022-07-05
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】300011999
【氏名又は名称】ブルネエズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092130
【弁理士】
【氏名又は名称】若原 誠一
(72)【発明者】
【氏名】小出 悠紀子
(72)【発明者】
【氏名】小出 紀衣
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 慎太郎
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-117857(JP,U)
【文献】特開2015-126870(JP,A)
【文献】特開2004-167148(JP,A)
【文献】登録実用新案第3006442(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0118671(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 27/00-22
A47G 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間または動物の身体が当接する第一の当接体及び第二の当接体と、
上記第一の当接体に内蔵され、可撓性及び弾力性を有する第一の当接内蔵体と、
上記第二の当接体に多数内蔵され、粒状で、上記第一の当接内蔵体より小さく、第一の当接内蔵体より可撓性が少なく、第一の当接内蔵体より弾力性の少ない第二の当接内蔵体と、
この第一の当接体と第二の当接体とを互いに連結し、当該第一の当接体と第二の当接体とを互いに折り畳んで互いに重ねて、上記人間または動物の身体に当接可能とするとともに、当該第一の当接体と第二の当接体と互いに開いて、上記人間または動物の身体に当接可能とする連結体とを備え、
上記第一の当接体と、上記第二の当接体とは、ほぼ同じ大きさ、ほぼ同じ幅、ほぼ同じ厚さ、及び、ほぼ同じ形であり、
上記第一の当接体と上記第二の当接体との表面は、色彩、模様、文字、図形または記号が異なっており、
上記第一の当接内蔵体は保温性を有し、上記第二の当接内蔵体は冷却性を有することを特徴とする当接体。
【請求項2】
上記折り畳んだとき、上記第一の当接体は、第二の当接体に、ほぼずれないで重ねられることを特徴とする請求項1記載の当接体。
【請求項3】
上記第一の当接体の数と上記第二の当接体の数とは複数である請求項記載の当接体。
【請求項4】
上記折り畳んだとき、それぞれすべての第一の当接体は、第二の当接体のそれぞれすべてに重ねられることを特徴とする請求項記載の当接体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、当接体に関し、座るまたは寝るなどの人間または動物などの身体の一部または全部が当接する当接体に関する。
【背景技術】
【0002】
このような当接体は、特に病院、医療機関などで使用されるものについては、病人、障碍者、高齢者など、社会的弱者が使用することが多く、快適な当接体が求められる。
【0003】
【文献】実用新案登録第3094375号公報
【文献】実用新案登録第3006442号公報
【文献】特開昭56-148314号公報
【文献】特開昭64-039098号公報
【文献】国際公開WO88/006857号公報
【文献】特開2005-211399号公報
【文献】実用新案登録第3112040号公報
【文献】特開2004-121833号公報
【文献】実開昭59-137171号公報
【文献】実開昭58-102671号公報
【文献】実用新案登録第3100276号公報
【文献】特開2016-016032号公報
【文献】特開2018-191750号公報
【文献】特開2016-211134号公報
【文献】特開2016-209379号公報
【文献】特開2003-049305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、折り畳んでも広げても快適な当接体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのために、本願発明は、 人間または動物の身体が当接する第一の当接体及び第二の当接体と、 上記第一の当接体に内蔵され、可撓性及び弾力性を有する第一の当接内蔵体と、 上記第二の当接体に多数内蔵され、粒状で、上記第一の当接内蔵体より小さく、第一の当接内蔵体より可撓性が少なく、第一の当接内蔵体より弾力性の少ない第二の当接内蔵体と、 この第一の当接体と第二の当接体とを互いに連結し、当該第一の当接体と第二の当接体とを互いに折り畳んで互いに重ねて、上記人間または動物の身体に当接可能とするとともに、当該第一の当接体と第二の当接体と互いに開いて、上記人間または動物の身体に当接可能とする連結体とを備えた。
【発明の効果】
【0006】
これにより、折り畳んだとき、第一の当接内蔵体どうしが重ならないし、第二の当接内蔵体どうしが重ならず、折り畳んだとき、第一の当接内蔵体の当接作用がより強調されないし、第二の当接内蔵体の当接作用がより強調されず、第一の当接内蔵体と第二の当接内蔵体が重なり合って、人間または動物の身体が快適に当接体に当接することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】当接体1の展開した開いた表面を示す。
図2】当接体1を折り畳んだ閉じた第一の当接内蔵体8(クッション体19)及び第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)の断面などを示す。
図3】当接体1を途中まで折って人体が座った状態の断面を示す。
図4】第一の当接体2内に収納/内蔵される第一の当接内蔵体8のクッション体19を示す。
図5】第二の当接体3内に収納/内蔵される第二の当接内蔵体9の球体15、筒体16を示す。
図6】第二実施形態の当接体21を示す。
【符号の説明】
【0008】
1、21…当接体 2、22…第一の当接体
3、23…第二の当接体 4、24…連結体
6、26…表シート 7、27…裏シート
8…第一の当接内蔵体 9…第二の当接内蔵体
10…透孔 12…第三の当接内蔵体
15…球体(第二の当接内蔵体9)
16…筒体(第二の当接内蔵体9)
17…穴 18…貫通孔
19…クッション体(第一の当接内蔵体8)
R…身体
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(1)第一の当接体1及び第二の当接体2の構造
図1図2図3は、当接体1の全体外観、第一の当接体2及び第二の当接体3などを示す。当接体1、つまり第一の当接体2及び/または第二の当接体3は、ほぼ円形で人間の身体R、例えば臀部、大腿部、腰部または/及び背部が当接する。
【0010】
第一の当接体2及び第二の当接体3は、扇型で、扇の角度はほぼ45度で、ほぼ同じ形/外形で、ほぼ同じ形で、ほぼ同じ幅で、ほぼ同じ厚さで、ほぼ同じ厚さで、ほぼ同じ大きさで、ほぼ同じ数で、複数ずつ、つまり3個ずつ、交互に配列されている。
【0011】
したがって、当接体1つまり第一の当接体2及び第二の当接体3は、人間の身体Rの当接する部分では、及びこの部分以外の人間の当接しない部分では、ほぼ同じ数で、ほぼ同じ外形、ほぼ同じ大きさとなる。この場合、当接体1の中心には当該人間の中心がほぼ重なるように座って当接する。なお当接体1の中心に人間の中心が重ならないように座って当接してもよい。
【0012】
交互に配列される上記各第一の当接体2と上記各第二の当接体3とは、互いの側縁どうしで縫合されて連結され連結体4が形成されている。この連結体4の厚さは、第一の当接体2及び第二の当接体3の厚さより薄く、連結体4のうち、円形の当接体1の中心を通る2つの対向する直径に沿った連結体4で、当接体1を2つに互いに折り畳んで、上記第一の当接体2と上記第二の当接体3とを重ねることができる。
【0013】
この折り畳んだ/閉じた当接体1つまり折り畳んだ/閉じた第一の当接体2及び第二の当接体3に、上記人間の身体Rが当接可能となっている。上記折る一対の連結体4、4は、8本の連結体4のうちの任意の2本の連結体4であり、どこで折ってもよく、便利である。
【0014】
この折り畳んだ第一の当接体2及び第二の当接体3を互いに開いて/展開しても、上記人間の身体Rが当接可能となっている。また、人間の身体Rの当接する部分では、及びこの部分以外の人間の当接しない部分では、上記折り畳んだとき、上記第一の当接体2は、第二の当接体3に、ほぼずれないでぴったりと重ねられ、身体Rへの当接が快適となる。これは、3方向の連結体4、4のどこで折っても同じである。
【0015】
そして、さらに、人間の身体Rの当接する部分では、及びこの部分以外の人間の当接しない部分では、この折り畳んだとき、それぞれすべての3つの第一の当接体2は、第二の当接体3の3つのそれぞれすべてに重ねられ、第一の当接体2または第二の当接体3が余ったり足りなくなったりすることがなく、身体Rへの当接が快適となる。
【0016】
上記当接体1、第一の当接体2、第二の当接体3、連結体4の通常上記身体Rが当接する側には、加温作用または保温作用のある平坦な素材で可撓性のある表シート6が配置されている。上記当接体1、第一の当接体2、第二の当接体3、連結体4の通常上記身体Rが当接しない側には、消臭作用または防臭作用のある平坦な素材で可撓性のある裏シート7が配置されている。
【0017】
この表シート6と裏シート7とは同形、同大であるが、異なる形、異なる大きさでもよいし、表面/外面/やや内部の色彩、模様、文字、図形または記号、さらに形状は、異なっていてもよいし、同じでもよいし、一方のみにこれらが形成されていてもよい。
【0018】
そして、この表シート6または裏シート7は、第一の当接体2と第二の当接体3とで、上記色彩、模様、文字、図形または記号、さらには形状が異なっていてもよいし、一方のみにこれらが形成されていてもよい。これにより、当接体1の外面から、第一の当接内蔵体8が内蔵されている当接体2、3か、第二の当接内蔵体9が内蔵されている当接体2、3かを容易に判別できる。
【0019】
また、上記人間の当接しない部分であって、当接する人間で隠れず、当接する人間からはみ出て、当接しても良く見える第一の当接体2及び第二の当接体3の部分の表シート6または裏シート7の表面/外面/やや内部には、上記色彩、模様、文字、図形または記号のほか、人間の当接しない部分の形状が、第一の当接体2と第二の当接体3とで異なっていてもよいし、一方のみにこれらが形成されていてもよい。
【0020】
これにより、当接する人間で当接体1の一部が覆い隠されても、当接体1の表面/外面/やや内部から、第一の当接内蔵体8が内蔵されている当接体2、3か、第二の当接内蔵体9が内蔵されている当接体2、3かが容易に判別できる。
【0021】
上記人間の当接しない部分の形状が異なる場合としては、第一の当接体2及び第二の当接体3の外縁または外縁付近のうち、例えば一方が凹状、直線状、滑らか、付属品無など、他方が凸状、曲線状、ジグザグ状、ザラザラ状、付属品有などである。
【0022】
なお、人間の当接する部分の当接体1の表面/外面/やや内部の色彩、模様、文字、図形、記号または形状が上述の通り異なっていてもよいし、一方のみにこれらが形成されていてもよい。これにより、当接している人間の当接面の表面/外面/やや内部の感触で、第一の当接体2/第一の当接内蔵体8と第二の当接体3/第二の当接内蔵体9とを区別できる。
【0023】
なお、上記やや内部でも、上記表シート6または裏シート7が薄くて透き通れば、上記色彩、模様、文字、図形または記号の差異は識別できるし、やや内部の形状の差異も当接の感触で識別できる。
【0024】
表シート6は、例えば遠赤外線を発する素材・布、または/及び発熱性の鉄粉を含んだ素材・布からなり、裏シート7は、例えばバンブー(竹)素材繊維の素材・布、速乾性の素材・布、冷却性・冷感性の素材・布、または/及び光触媒作用のある素材からなっている。通常または寒いときなどは、身体Rに表シート6側が当接するが、運動後、入浴後または暑いときなどは、当接体1が反転されて、身体Rに裏シート7側が当接する。
【0025】
上記連結体4のところでは、この表シート6と裏シート7とが縫合などで直接連結され、上記第一の当接体2または第二の当接体3より厚さが薄くなっている。第一の当接体2の表シート6と裏シート7との間には次述する第一の当接内蔵体8…が内蔵され、第二の当接体3の表シート6と裏シート7との間には次述する第二の当接内蔵体9…が内蔵され、第一の当接体2及び第二の当接体3の厚さが連結体4の厚さより厚くなっている。
【0026】
第一の当接体2及び第二の当接体3の扇形の中心付近は小さい扇形に切欠され、上記当接体1全体として、中央に円形の透孔10が形成されている。この透孔10は、当接体1の表シート6側から裏シート7側まで、つまり当接体1の片面/一面から他面/他の一面まで貫通して達している。
【0027】
この透孔10を中心として、上記3つの第一の当接体2及び3つの第二の当接体3が放射状に配列される。この透孔10は、臀部・大腿部などの身体Rに痔、痔疾、腫瘍、吹き出物、怪我、これらの痕跡などの疾患につき、当接の圧力を緩和する。
【0028】
(2)第一の当接内蔵体8及び第二の当接内蔵体9
図4及び図2は、上記第一の当接内蔵体8を示す。第一の当接内蔵体8は、第一の当接体2に内蔵され、可撓性及び弾力性を有しており、例えば発泡ウレタンの単一または複数の素材よりなり、単一の時はほぼ扇形の板状の形状をしている。複数のときは、袋状の第一の当接体2に沿って、ほぼ扇形の板状の形状となる。
【0029】
図5及び図2は、上記第二の当接内蔵体9を示す。第二の当接内蔵体9は、粒状で、上記第一の当接内蔵体8より小さく、第一の当接内蔵体8より可撓性が少なく、第一の当接内蔵体8より弾力性が少なく、例えば硬質樹脂製の種々の形状をしており、上記第二の当接体3内に多数内蔵されている。
【0030】
上記第一の当接内蔵体8は、上記粒状の第二の当接体内蔵体9より大きい、例えば数倍または10倍以上大きい。または、第一の当接内蔵体8は、第二の当接内蔵体9より、幅、厚さまたは高さが大きい、幅、厚さまたは高さが数倍または10倍以上大きい。
【0031】
例えば、第一の当接内蔵体8であるクッション体19は、板状の扇形であり、透孔10に接する中心部分の幅/長さは数cm乃至十数cm、外縁の弧の幅/長さは10cm乃至100cm、側縁の半径部分の幅/長さは25cm乃至100cm、厚さ/高さは数mm乃至十数cmである。
【0032】
例えば、第二の当接内蔵体9である球体15は、外直径(大きさ、長さ、全体の厚さ、幅、高さ)は1乃至50mm、厚さは0.01乃至2.5mmほどである。第二の当接内蔵体9である筒体16は、長さ(大きさ、長さ、幅、高さ)は1乃至50mm、太さ(大きさ、全体の厚さ、幅、高さ)は1乃至50mm、厚さは0.01乃至2.5mmほどである。
【0033】
このように、第一の当接内蔵体8であるクッション体19は、粒状の第二の当接内蔵体9である球体15、筒体16より大きく、幅、厚さまたは高さが大きく、可撓性及び弾力性が高く、さらに、当接体1を折り畳んでも、第一の当接体2どうし、第二の当接体3どうし、第一の当接内蔵体8どうし、第二の当接内蔵体9どうしがほぼ重ならならないし、さらに、第一の当接体2(クッション体19)と第二の当接体3(球体15、筒体16)とがほぼ重なり、第一の当接内蔵体8と第二の当接内蔵体9とがほぼ重なる。
【0034】
これにより、当接体1を折り畳んだとき、第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)の粒状の凹凸感が第一の当接内蔵体8(クッション体19)で修正吸収されてソフト感を出すことができ、また第一の当接内蔵体8(クッション体19)の平坦感を第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)で修正吸収されてマッサージ感を出すことができ、両者互いに互いに緩和しあい、折り畳んだ当接体1全体としての感触に偏りがなくなり、折り畳んだときの感触が均一となってよくなる。
【0035】
当接体1を開いたときは、マッサージ感を求めるなら、第二の当接体3/第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)に主に身体Rを当接させればよく、ソフト感を求めるなら、第一の当接体2/第一の当接内蔵体8(クッション体19)に主に身体Rを当接させればよい。このように、当接体1を開いたときは、第二の当接内蔵体9を中心としてマッサージ感を求めたり、第一の当接内蔵体8を中心としてソフト感を求めたり、当接感を任意に選択することができる。
【0036】
このマッサージ感とソフト感とは、1つの身体Rにつき、切り換えて選択することもできる。たとえば、柔らかい臀部には粒状の第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)を当接させ、固い尾?骨付近にはクッション性の第一の当接内蔵体8(クッション体19)を当接させるなどである。
【0037】
上記透孔10が貫通していない場合の当該透孔10内の表シート6と裏シート7の間、または貫通した透孔10の第一の当接体2内または第二の当接体3内の表シート6と裏シート7と間付近、または上記連結体4の内部またはこの付近の表シート6と裏シート7の間付近には、第三の当接内蔵体12が内蔵されている。
【0038】
この第三の当接内蔵体12は、上記第一の当接内蔵体8及び第二の当接内蔵体9より、可撓性が大きく、弾力性が小さい素材よりなっている。例えば、流動性の少ない液体、例えば粘性流動体を内蔵した樹脂シートの密封袋、第一の当接内蔵体8より、発泡性が大きく密度の小さい通気性の大きい発泡性ウレタンなどである。
【0039】
これにより、痔、痔疾、腫瘍、吹き出物、怪我、これらの痕跡などが、これら透孔10が貫通していない場合の透孔10内、貫通した透孔10の付近、または上記連結体4に位置して当接しても、これら疾患への当接の圧力が緩和される。
【0040】
図4は、上記第一の当接内蔵体8(クッション体19)を示す。第一の当接内蔵体8は、軟質の発泡ウレタンなどよりなり、クッション性、可撓性、弾力性に富んでいる。形状は板状で、第一の当接体2に沿って、扇形をしている。
【0041】
図5は、上記第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)を示す。この第二の当接内蔵体9は、粒状の球状の球体15と、粒状の筒状の筒体16とがある。この球体15は、内部は空洞で、一対の穴17、17が形成され貫通している。筒体16も内部は空洞で、貫通孔18が形成されている。
【0042】
材質はポリエチレン、ポリプロピレン、アクリルなどの比較的硬質の合成樹脂(プラスチック)などからなっている。球体15の穴17、17が大きくなると、球体15が大きくなると、また球体15の厚さが薄くなると、球体15の可撓性、弾力性が大きくなる。
【0043】
筒体16の貫通孔18が太くなると、筒体16が大きく/長くなると、筒体16の厚さが薄くなると、筒体16の可撓性、弾力性が大きくなる。の穴17、17、貫通孔18によって、通気性、放熱性、乾燥性により効果を発揮する。この穴17、17、貫通孔18は、無くてもよい。
【0044】
穴17、17の大きさは、貫通孔18の大きさより小さい。これにより、球体15の穴17、17の中に筒体16が入り込むことがない。なお、穴17、17の大きさは、貫通孔18の大きさより大きくてもよいし、同じ大きさでもよい。球体15または筒体16は省略され、一方だけで第二の当接内蔵体9が構成されてもよい。
【0045】
第一の当接内蔵体8、第二の当接内蔵体9、球体15、筒体16、クッション体19、表シート6、裏シート7には、遠赤外線を発する素材が含有されるなど、上記加温作用または保温作用があってもよい。または、第一の当接内蔵体8、第二の当接内蔵体9、球体15、筒体16、クッション体19、表シート6、裏シート7には、上記光触媒作用を発する素材が含有されるなど、速乾性、冷却性、冷感性があってもよい。
【0046】
なお、第一の当接内蔵体8のクッション感、ソフト感、または第二の当接内蔵体9の粒々感、マッサージ感を強く味わいたいときには、当接体1を開いて、所望の当接感を味わえる第一の当接体2を中心として、または第二の当接体3を中心として、身体Rに当接すればよい。
【0047】
当接体1は、大きくてもよく、身体Rは第一の当接体2(クッション体19)のみ、または第二の当接体3(球体15、筒体16)のみに当接してもよいし、複数の人間または動物が同時に当接してもよい。また、当接体1は、小さくてもよく、人間または動物単体のみが使用できる大きさでもよく、大きさは任意である。
【0048】
上記当接体1の形状は、図1において、長方形、正方形などの方形で、4つの角が丸みを帯びた形であってもよい。この場合、第一の当接体2(クッション体19)、第二の当接体3(球体15、筒体16)は異なる形状となる。第一の当接体2(クッション体19)及び第二の当接体3(球体15、筒体16)の数は、3つずつでもよい。
【0049】
透孔10の大きさは、図1において、当接体1全体に対してもっと大きくてもよいし、小さくてもよい。例えば、透孔10の直径/半径は、当接体1全体の直径/半径の90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、10%、5%、…でもよい。透孔10の直径/半径が大きいと、臀部全体、仙骨、尾骨、腸骨、座骨、寛骨、恥骨または尾てい骨などまで、透孔10内に収納できる。
【0050】
透孔10の形状は、円形のほか、楕円、長円、方形、長方形、正方形、三角形、多角形、台形、円形、半円、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形など、なんでもよい。
【0051】
当接体1の厚さは、図2より厚くてもよいし薄くてもよい。当接体1の上面または下面は緩やかにカーブして膨らんでもよい。第一の当接体2及び第二の当接体3は、それぞれ上層/下層に多数の第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)、下層/上層に第一の当接内蔵体8(クッション体19)が内蔵され、二層構造であってもよい。
【0052】
この場合、第一の当接体2と第二の当接体3とを折り畳んで重ねたとき、クッション体19どうしが向き合って重なってもよいし、球体15、筒体16どうしが向き合って重なってもよい。また、クッション体19と球体15、筒体16とが向き合って重なってもよい。
【0053】
この第一の当接体2と第二の当接体3とは、さらに球体15、筒体16の層またはクッション体19の層がさらに積層され、3層、4層、5層、…と増えて多層構造でもよい。この場合、各層の厚さは、球体15、筒体16の層の方が厚くても、クッション体19の層の方が厚くてもよいし、両層の厚さは同じでもよい。
【0054】
(3)第二実施形態
図6は、第二実施形態を示す。上記当接体21は、方形として、縦横4×4=16個の当接体22、23が構成され、市松模様のように同形同大の第一の当接体22と第二の当接体23とを交互に配列し、左上から右へ「A、B、C、D」、次の列で左から右へ「E、F、G、H」、さらに次の列で左から右へ「I、J、K、L」、最下段の列で左から右へ「M、N、O、P」とする。
【0055】
ここで、「A、B、C、D」の当接体22、23の下の連結体24で横方向に折り畳んで「E、F、G、H」に重ねて、「M、N、O、P」の当接体22、23の上の連結体24で横方向にも折り畳んで「I、J、K、L」の当接体22、23に重ねてもよい。
【0056】
これで複数の第一の当接体22(第一の当接内蔵体8内蔵)と複数の第二の当接体23(第二の当接内蔵体9内蔵)とが、ほぼぴったりと重ねられ、快適な座り心地・当接感が達成される。ここで、さらに、この折り畳んだ「A、M」の当接体22、23を、その下層の「E、I」の当接体22、23とともに、折り畳んで、「B、N」(その下層は「F、J」)に重ねて、同じくこの折り畳んだ「D、P」の当接体22、23を、その下層の「H、L」の当接体22、23とともに、折り畳んで、「C、O」(その下層は「G、K」)に重ねてもよい。
【0057】
これでも複数の第一の当接体22(第一の当接内蔵体8内蔵)と複数の第二の当接体23(第二の当接内蔵体9内蔵)とが、4層に、ほぼぴったりと重ねられ、快適な座り心地・当接感が達成される。この折り方は、任意であり、反対側へ折り畳んでもよいし、当接体22、23の「E、F、G、H」と「M、N、O、P」との境界の連結体24で折り畳んでもよいし、当接体22、23の「B、F、J、N」と「C、G、K、O」との境界の連結体24で折り畳んでもよい。
【0058】
このような第二実施形態の当接体21は、すべての連結体24を折り畳まずに、一部の連結体24で折り畳んで重ねてもよいし、一部の連結体24でほぼ途中まで折ってもよし、一部の連結体24で開いて展開してもよい。折る方向はすべての連結体24で同じ方向ではなく、一部は表シート26側で折り、他の一部は裏シート27側で折ってもよい。
【0059】
このような折り方をすれば、第二実施形態の当接体1を椅子の上に置き、椅子の座部に当接体21の中心部を置き、椅子の背もたれ部に当接体21の一部を折って立て掛け、椅子の脚部に当接体21の一部を反対方向に折って垂下させることができる。
【0060】
この場合、第一の当接体22、第二の当接体23をさらに増やすこともできる。この場合、座部、背もたれ部、脚部の当接体21の部分は、部分的にまたは全体として、第一の当接体22(第一の当接内蔵体8内蔵)と第二の当接体23(第二の当接内蔵体9内蔵)とが、部分的/全体的に折り畳んで重ねられてもよいし、部分的/全体的に互いに開いてもよい。
【0061】
このように第一の当接体22及び第二の当接体23は複数であり、上記当接体21の一部では、第一の当接体22と第二の当接体23とが互いに折り畳まれて互いに重ねられ、上記人間または動物の身体Rに当接可能とされる。また、上記当接体21の他の一部では、第一の当接体22と第二の当接体23とが互いに開かれて、上記人間または動物の身体Rに当接可能とされる。
【0062】
これにより、当接体21の身体Rへの当接位置によって、第一の当接体22(第一の当接内蔵体8内蔵)と第二の当接体23(第二の当接内蔵体9内蔵)を重ねて当接させたり、または第一の当接体22(第一の当接内蔵体8内蔵)と第二の当接体23(第二の当接内蔵体9内蔵)とを分離して所望の方を選んで当接させたりすることができる。
【0063】
このように、当接体21は、椅子などの上記身体Rが当接する物体と当該身体Rとの間に介在され、上記連結体24は複数で、この複数の連結体24は、上記椅子などの上記身体Rが当接する物体の複数箇所で折られる。
【0064】
これにより、椅子などの上記身体Rが当接する物体に座るときその他当接するとき、臀部、大腿部裏、下腿部裏、腰部、背中部など、脂肪の多い部位、筋肉の多い部位、骨の多い部位などに応じて、さらにこれらの部位の個人差に応じて最適な当接感の状態に折り畳んでまたは開いて当接させることができる。
【0065】
上述の折り方は、表シート26側を背にしてもよいし、裏シート27側を背にしてもよいし、これらの折り方が混在してもよい。身体Rに当接する側は、表シート6側でもよいし、裏シート7側でもよい。折り方がすべて表シート26側を背にして身体Rに当接すれば、身体Rに加温作用または保温作用が与えられる。折り方がすべて裏シート27側を背にして身体Rに当接すれば、身体Rに加冷却性・冷感性の作用、消臭作用または防臭作用が与えられる。
【0066】
このとき、身体Rに当接する側が第一の当接内蔵体8(クッション体19)であれば、上記加温作用または保温作用が相乗的に高められる。また、身体Rに当接する側が第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)であれば、上記加冷却性・冷感性、消臭作用または防臭作用が相乗的に高められる。
【0067】
また、上記第一の当接内蔵体8/クッション体19は保温性・加温性・クッション性を有し、上記第二の当接内蔵体9/球体15、筒体16は冷却性・冷感性・マッサージ性を有し、この第一の当接内蔵体8と上記第二の当接内蔵体9との表面/一面の表シート6は保温性を有し、当該第一の当接内蔵体8と当該第二の当接内蔵体9との裏面/他の一面の裏シート7は冷却性を有している。
【0068】
上記身体Rに上記当接体1が当接するとき、冷却性・冷感性・マッサージ感を求める場合、折り畳んだ当接体1につき、上記身体に第二の当接内蔵体9/球体15、筒体16及び裏面/他の一面の裏シート7側が当接するように折り畳めばよく、図2のように折り畳めばよくて、図2の当接体1の上から身体が当接すればよい。
【0069】
上記身体Rに上記当接体1が当接するとき、保温性・加温性・クッション性を求める場合、折り畳んだ当接体1につき、上記身体Rに第一の当接内蔵体8/クッション体19及び表面/一面の表シート6側が当接するように折り畳めばよく、図2の状態を開いて反転させるように折り畳み、さらに上下反転させるように折り畳めばよくて、この状態で当接体1の上から身体が当接すればよい。これにより、折り畳む向きと当接の向きを変えるだけで、保温性・加温性・クッション性と冷却性・冷感性・マッサージ感とを簡単に切り替えることができる。
【0070】
図6において、縦の連結体24と横の連結体4が交差する9箇所の一部または全部に透孔10が形成されてもよいし、当接体21の外縁であって連結体4の端に半円状の透孔10が形成されてもよいし、第一の当接体22または第二の当接体23の中央付近に透孔10が形成されてもよい。
【0071】
表シート6、26と裏シート7、27とは、第一の当接体2、22ごと、第二の当接体3、23ごとに、交互に表裏/一面・他の一面が入れ替えられてもよい。これにより、図2の当接体1、21において、上記保温性・加温性・クッション性と冷却性・冷感性・マッサージ感とを入れ替えるとき、上下反転させるだけでよく、折り畳む向きまで変える必要がなくなる。
【0072】
この場合、保温性・加温性の表シート6は第一の当接内蔵体8/クッション体19の表側/一面側だけでなく裏側/他の一面側にも設けられ、冷却性・冷感性の裏シート7は第二の当接内蔵体9/球体15、筒体16の裏側/他の一面側だけではなく表側/一面側に設けられてもよい。
【0073】
また、第一の当接内蔵体8/クッション体19の裏側/他の一面側は保温性・加温性も冷却性・冷感性も無い素材であってもよいし、第二の当接内蔵体9/球体15、筒体16の表側/一面側は保温性・加温性も冷却性・冷感性も無い素材であってもよい。
【0074】
上記一面と他の一面とは、当接体1が上記のように平坦であれば、表面と裏面であるが、当接体1が立体的であれば、上面、下面、右面、左面、前面、後面、右側面、左側面、平面、底面、これらの中間の斜め面など、異なる面であればどこでもよい。
【0075】
上記または下記各実施形態の一部を他の実施形態の一部に取り込んだり置き換えたり入れ替えたりしてもよいし、上述または後述の各実施形態の各部分の構成・構造は、上述または後述の他の実施形態の各部分の構成・構造にも、転用可能であるし、上述または後述の各実施形態の構成、作用、効果は、上述または後述の他の実施形態の構成、作用、効果としても、記載されているものとする。さらに、上述または後述の各実施形態で記載されていないことは、上述または後述の他の実施形態が参照される。
【0076】
(4)他の実施の形態
本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、当接体1は、単数または複数の人体の身体Rの一部または全体、例えば頭、顔、首、肩、背中、腰、腹、大腿、下腿、上腕、前腕、手、足、脇の下、股など、任意の箇所に当接可能である。また、当接するのは、人体以外にペット、動物園の動物などの身体Rの一部または全体など、任意の箇所に当接可能である。
【0077】
上記連結体4,24は、着脱可能な線ファスナー、面ファスナー、磁石、縫合、接着剤、接着テープ、フック及びホック、ボタンとボタンホール、リボン、紐、第一の当接体2、22と第二の当接体3、23とを連結できれば何でもよい。
【0078】
上記表シート6、26または裏シート7、27は、布以外に、網、布団、綿、シート、フィルム、通気性があってもなくてもよく、これらが混合されて複数枚積層され、連結体4、24のところで複数積層が減少されてもよい。
【0079】
上記クッション体19、第一の当接内蔵体8は、1つの第一の当接体2につき、単数のほか、複数に分割・分離されていてもよい。この場合分割・分離されるのは、上記クッション体19/第一の当接内蔵体8の大きさ、長さ、厚さ、幅、高さにおいてである。
【0080】
第一の当接体2、22と第二の当接体3、23との身体Rが当接する部分または/及び身体Rが当接する部分以外の部分は、同じ大きさ、同じ形状、同じ厚さ、同じ幅、同じ長さではなく、大きさ、形状、厚さ、幅または/及び長さが異なっていてもよい。
【0081】
例えば、透孔10の周囲に第一の当接体2、22(または第二の当接体3、23)、この周囲に幅のせまい第二の当接体3、23(または第一の当接体2、22)が配列されてもよい。この場合、第一の当接体2、22と第二の当接体3、23の境界は直線状として、外側の当接体を内側の当接体に重ねるようにして複数個所で折り畳むことができ、第一の当接体2、23と第二の当接体3、23とは多少重ならない部分もできるが、大方は重なる。
【0082】
第一の当接体2、22と第二の当接体3、23との数は、任意であり、それぞれ1個、2個、3個、4個、5個、6個、…でもよい。これに応じて、連結体4、24の数も2本、3本、4本、5本、6本、7本、…となる。そして、上記扇形の角度は、180度、90度、72度、60度、51.4度、45度、…となる。
【0083】
当接体1、21を折り畳む数は1回以上でもよい。例えば、第一の当接体2、22と第二の当接体3、23とが90度の扇形で2つずつであれば、2回折り畳んで、第一の当接体2、22と第二の当接体3、23とを4層に積み重ねることができる。
【0084】
連結体4、24は、上記放射線状、方眼状、同心円状、これらの複合合成状、その他方形、長方形、正方形、三角形、円、楕円、多角形、台形、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形など、なんでもよい。
【0085】
第一の当接体2、22、第二の当接体3、23、当接体1、21の形状は、扇形、円形のほか、方形、長方形、正方形、三角形、円形、楕円、多角形、台形、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形など、なんでもよい。
【0086】
上記第一の当接内蔵体8、第二の当接内蔵体9、第三の当接内蔵体12、球体15、筒体16、クッション体19は、直方体状、多面体状、円筒、角筒、円柱、楕円柱、角柱、半円柱、半楕円柱、半角柱、円錐台、角錐台、球、卵形、半球、半卵形、多面体、ひょうたん形、鋸歯状、コイル、ひも、板、棒、ブロック、その他の立体形状、これらの組み合わせ立体形状でもよく、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、これらの組み合わせ形状、段差状、網状、枠状、シート状、メッシュ状、ブラインド状、スリット状、多数の穴があいたもの、これらの中央等に穴があいたもの、これらの組み合わせ複合形などでもよい。
【0087】
第一の当接内蔵体8、第二の当接内蔵体9、第三の当接内蔵体12、球体15、筒体16、クッション体19は、アルミ製、金属製、木製、竹製、硬質ウレタン製、軟質ウレタン製、軟質樹脂製、硬質樹脂製、発泡樹脂製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、粘土製、液体または気体を密封した物、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、透明でも、半透明でもよい。
【0088】
上記穴17、17、貫通孔18の大きさは任意であり、上記より大きくても小さくてもよいし、数も任意であり、1個、2個、3個、4個、…でもよいし、位置も任意であり、上下左右前後どこに設けられてもよいし、形状も方形、長方形、正方形、三角形、円形、楕円、多角形、台形、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形など、なんでもよい。
【0089】
上記透孔10は、貫通孔以外に、貫通していない凹部でもよいし、上記第一の当接内蔵体8または第二の当接内蔵体9より軟度が高い素材が内蔵されたものであってもよい。透孔10は1つではなく、当接体1、21、第一の当接体2、22、第二の当接体3、23、連結体4、24、表シート6、26、裏シート7、27に複数設けられてもよいし、1つでも設けられる位置は第一の当接体2、22と第二の当接体3、22の境界の連結体4の線上、第一の当接体2、22、第二の当接体3、23、連結体4、24、表シート6、26、裏シート7、27にあってもよい。
【0090】
これにより、図3のように、当接体1を途中まで折って人体が座っても、上記疾患箇所に当該透孔を位置させることができる。透孔10は、境界上だけでなく、第一の当接体2、22の中、第二の当接体3、23の中、当接体1、21の外縁など、どこに設けられてもよい。
【0091】
第一の当接内蔵体8、第二の当接内蔵体9、第三の当接内蔵体12、球体15、筒体16、クッション体19の形状は任意であり、球体15、筒体16の一部または全部の、形状、大きさ、色、機能は、互いに異なっていてもよいし、同じでもよい。穴17、17、貫通孔18の一部または全部の、形状、大きさ、色、機能は、互いに異なっていてもよいし、同じでもよい。
【0092】
当接体1、21を折り畳んだ時、第一の当接体2、22/第一の当接内蔵体8どうし、第二の当接体3、23/第二の当接内蔵体9どうしは重ならないが、一部または全部重なってもよい。表シート6、26と裏シート7,27とは異なって表裏区別できるが、表シート6、26と裏シート7、27とは同じものでもよい。
【0093】
上記当接体1は、座布団、枕、座椅子、敷布団、掛布団、背もたれ、椅子、座席、ハンドレスト、アームレスト、フットレスト、レッグレスト、人間または動物の身体に接触して当接するあらゆる当接体として使用できる。
【0094】
当接体1、21、第一の当接体2、22、第二の当接体3、23、連結体4、24、表シート6、26、裏シート7、27、第一の当接内蔵体8、第二の当接内蔵体9、透孔10、第三の当接内蔵体12、球体15、筒体16、穴17、17、貫通孔18、クッション体19は、単数でも複数でも3つ以上でもよいし、これらそれぞれの構成、動作、作用、工程または機能の一部または全体は省略されてもよいし、分割分離されてその数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、向きは図示のもののほか、90度、0度乃至180度、上下、左右、前後、表裏、手前、奥に傾斜/向きを変えて/反転されて使用されてもよく、それぞれの寸法の相対的大小は切り換えられてもよいし同じでもよく、一部または全部省略されてもよいし、形状は平坦、カーブしていてもよいし、穴が開いていてもよいし、凹凸があってもよいし、方形、長方形、正方形、三角形、円形、楕円、多角形、台形、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形、曲面、角張った形状、直方体状、多面体状、円柱、楕円柱、角柱、半円柱、半楕円柱、半角柱、円錐台、角錐台、球、卵形、半球、半卵形、多面体、ひょうたん形、鋸歯状、コイル、ひも、板、棒、ブロック、その他の立体形状、これらの組み合わせ立体形状でもよく、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、これらの組み合わせ形状、段差状、網状、枠状、シート状、メッシュ状、ブラインド状、スリット状、多数の穴があいたもの、これらの中央等に穴があいたもの、これらの組み合わせ複合形などでもよいし、一部または全部省略されてもよいし、材質は金属製、木製、竹製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、透明でも、半透明でもよいし、省略されてもよい。
【0095】
(5)他の発明の効果
[1]人間または動物の身体が当接する第一の当接体及び第二の当接体と、 上記第一の当接体に内蔵され、可撓性及び弾力性を有する第一の当接内蔵体と、 上記第二の当接体に多数内蔵され、粒状で、上記第一の当接内蔵体より小さく、第一の当接内蔵体より可撓性が少なく、第一の当接内蔵体より弾力性の少ない第二の当接内蔵体と、 この第一の当接体と第二の当接体とを互いに連結し、当該第一の当接体と第二の当接体とを互いに折り畳んで互いに重ねて、上記人間または動物の身体に当接可能とするとともに、当該第一の当接体と第二の当接体と互いに開いて、上記人間または動物の身体に当接可能とする連結体とを備えたことを特徴とする当接体。
【0096】
[2]上記人間または動物の身体が当接する部分では、上記折り畳んだとき、上記第一の当接体は、第二の当接体に、ほぼずれないで重ねられることを特徴とする請求項1記載の当接体。 これにより、第一の当接内蔵体どうしが重ならないし、第二の当接内蔵体どうしが重ならず、折り畳んだとき、第一の当接内蔵体の当接作用がより強調されないし、第二の当接内蔵体の当接作用がより強調されず、第一の当接内蔵体と第二の当接内蔵体がよく重なり合って、人間または動物の身体が快適に当接体に当接することができる。
【0097】
[3]互いに重ねられる上記第一の当接体と上記第二の当接体とは、上記人間または動物の身体が当接する部分では、同じ数で、同じ外形、同じ大きさである請求項2記載の当接体。 これにより、第一の当接体と第二の当接体とのうち一方のみがはみ出すことがなく、折り畳んですべて互いにぴったりと重ねられ、人間または動物の身体が快適に当接体に当接することができる。
【0098】
[4]上記第一の当接体の数と上記第二の当接体の数とは複数である請求項3記載の当接体。 これにより、第一の当接体と第二の当接体とがより混在し、片方に偏ることが少なくなり、人間または動物の身体が快適に当接体に当接することができる。
【0099】
[5]上記折り畳んだとき、上記人間または動物の身体が当接する部分では、それぞれすべての第一の当接体は、第二の当接体のそれぞれすべてに重ねられることを特徴とする請求項4記載の当接体。 これにより、第一の当接体と第二の当接体とが過不足なく、折り畳んですべて互いに重ねられ、人間または動物の身体が当接する部分では、人間または動物の身体が快適に当接体に当接することができる。
【0100】
[6]上記第一の当接内蔵体は、上記粒状の第二の当接体より大きい、若しくは幅、厚さまたは高さが大きいことを特徴とする請求項5記載の当接体。 これにより、第一の当接内蔵体の当接感と第二の当接内蔵体の当接感とをより異ならせて、一方を他方に包み込んで/取り込んで、折り畳んで重ねたときに当接感をより均一化でき、違和感がなくなり、人間または動物の身体が快適に当接体に当接することができる。
【0101】
[7]上記第一の当接体と第二の当接体との表面、外面、やや内部の色彩、模様、文字、図形、記号、形状は異なっていることを特徴とする請求項6記載の当接体。 これにより、第一の当接体または第二の当接体の外から外見だけで、内蔵されているのが第一の当接内蔵体か第二の当接内蔵体かを判別できる。
【0102】
[8]上記第一の当接体と第二の当接体との表面、外面、やや内部のうち、上記人間または動物の当接しない部分の色彩、模様、文字、図形、記号、形状は異なっていることを特徴とする請求項7記載の当接体。 これにより、人間または動物の身体が当接体に当接して隠れても、隠れていない箇所で、内蔵されているのが第一の当接内蔵体か第二の当接内蔵体かを判別できる。
【0103】
[9]上記第一の当接内蔵体は、上記粒状の第二の当接体より数倍または10倍以上大きい、若しくは幅、厚さまたは高さが数倍または10倍以上大きいことを特徴とする請求項8記載の当接体。 これにより、第一の当接内蔵体の当接感と第二の当接内蔵体の当接感とをより大きく異ならせて、一方を他方に包み込んで/取り込んで、折り畳んで重ねたときに当接感をより均一化でき、違和感がなくなり、人間または動物の身体が快適に当接体に当接することができる。
【0104】
[10]上記当接体全体の中央には当接体の片面/一面から他面/他の一面まで達する透孔が形成され、この透孔を中心として上記第一の当接体及び第二の当接体が放射状に配列されていることを特徴とする請求項9記載の当接体。 これにより、当接部分に、痔、痔疾、腫瘍、吹き出物、怪我、これらの痕跡などがあっても、この透孔で当接の圧力が緩和される。
【0105】
[11]上記人間または動物の身体が当接する部分以外の部分でも、上記折り畳んだとき、上記第一の当接体は、第二の当接体に、ほぼずれないで重ねられることを特徴とする請求項10記載の当接体。 これにより、身体が当接しない部分でも、偶然手足などの身体が一時的に当接しても、違和感がなくなり、人間または動物の身体が快適に当接体に当接することができる。
【0106】
[12]上記透孔が貫通していない場合の透孔内、貫通した透孔の付近、または上記連結体には、上記第一の当接内蔵体及び第二の当接内蔵体より、可撓性が大きく、弾力性が小さいことを特徴とする請求項11記載の当接体。 これにより、当接部分に、痔、痔疾、腫瘍、吹き出物、怪我、これらの痕跡などがあっても、この透孔/連結体で当接の圧力が緩和される。
【0107】
[13]上記第一の当接体及び第二の当接体は複数であり、上記当接体の一部では、第一の当接体と第二の当接体とが互いに折り畳まれて互いに重ねられ、上記人間または動物の身体に当接可能とするとともに、上記当接体の他の一部では、第一の当接体と第二の当接体とが互いに開かれて、上記人間または動物の身体に当接可能とする請求項1記載の当接体。 これにより、当接体の身体への当接位置によって、第一の当接体/第一の当接内蔵体と第二の当接体/第二の当接内蔵体を重ねて当接させたり、または第一の当接体/第一の当接内蔵体と第二の当接体/第二の当接内蔵体とを分離して所望の方を選んで当接させたりできる。
【0108】
[14]上記当接体は、椅子などの上記身体が当接する物体と当該身体との間に介在され、上記連結体は複数で、この複数の連結体は、上記椅子などの上記身体が当接する物体の複数箇所で折られることを特徴とする請求項13記載の当接体。 これにより、椅子などの上記身体が当接する物体に座るときその他当接するとき、臀部、大腿部裏、下腿部裏、腰部、背中部など、脂肪の多い部位、筋肉の多い部位、骨の多い部位などに応じて、さらにこれらの部位の個人差に応じて最適な当接感の状態に折り畳んでまたは開いて当接することができる。
【0109】
[15]上記第一の当接内蔵体は保温性を有し、上記第二の当接内蔵体は冷却性を有し、 この第一の当接内蔵体の一面は保温性を有し、当該第二の当接内蔵体の他の一面は冷却性を有し、 上記身体に上記当接体が当接するとき、保温性を求める場合、折り畳んだ当接体につき、上記身体に第一の当接内蔵体及び上記一面側が当接するように折り畳まれ、冷却性を求める場合、折り畳んだ当接体につき、上記身体に第二の当接内蔵体及び上記他の一面側が当接するように折り畳まれることを特徴とする請求項4記載の当接体。 これにより、折り畳む向きを変えずに、当接の向きを変えるだけで、保温性と冷却性とを簡単に切り替えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0110】
冷却性・マッサージ効果のある粒状の第二の当接内蔵体/球体・筒体が保温性・クッション性のある第一の当接内蔵体/クッション体に包み込まれ、当接体全体として当接感が均一化され快適に当接できる。
【0111】
当接体を折り畳んだとき、人間または動物の身体Rが快適に当接体に当接することができる。当接体1、21の第一の当接体2、22には第一の当接内蔵体8が内蔵され、第二の当接体3、23には第二の当接内蔵体9が内蔵される。第一の当接内蔵体8(クッション体19)は大きくクッション性があり、第二の当接内蔵体9(球体15、筒体16)は粒状で、上記第一の当接内蔵体8より小さくて可撓性が少ない。
【0112】
当接体1、21を折り畳んで、第一の当接体2、22/第一の当接内蔵体8と第二の当接体3、23/第二の当接内蔵体9とが重なると、一方が他方に包み込まれ/取り込まれ、当接体1、21全体として当接感が均一化され、人間または動物の身体Rが快適に当接体1、21に当接することができる。
【0113】
冷却性を求める場合、折り畳んだ当接体1につき、上記身体に第二の当接内蔵体9/球体15、筒体16及び裏面/他の一面の裏シート7側が当接するように折り畳めばよい。保温性を求める場合、折り畳んだ当接体1につき、上記身体Rに第一の当接内蔵体8/クッション体19及び表面/一面の表シート6側が当接するように折り畳めばよい。これにより、折り畳む向きと当接の向きを変えるだけで、保温性と冷却性とを簡単に切り替えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6