(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-10
(45)【発行日】2024-04-18
(54)【発明の名称】端末及び基地局
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240411BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240411BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/20
(21)【出願番号】P 2019524681
(86)(22)【出願日】2017-06-15
(86)【国際出願番号】 JP2017022229
(87)【国際公開番号】W WO2018229958
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2020-06-04
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 敬佑
(72)【発明者】
【氏名】武田 和晃
(72)【発明者】
【氏名】永田 聡
【合議体】
【審判長】土居 仁士
【審判官】寺谷 大亮
【審判官】衣鳩 文彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/161619(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0098780(US,A1)
【文献】ITL,Considerations on DMRS pattern design for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #88-bis R1-1705794,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88b/Docs/R1-1705794.zip>,2017年04月07日
【文献】Qualcomm Incorporated,Discussion on DL DMRS design[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1708596,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708596.zip>,2017年05月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L27/00-27/38
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)にFront-loaded DMRS(Demodulation reference signal)およびAdditional DMRSをマッピングするマッピング部と、
端末に複数スロットのまとめが設定される場合、複数のスロットがまとめられた前記PUSCHを送信する送信部と、
を具備し、
前記マッピング部は、
前記Additional DMRSが、前記まとめられた複数のスロット中の先頭スロットにマッピングされない場合には、前記まとめられた複数のスロット中の第2スロット以降の各スロットにおいても前記Additional DMRSをマッピングせず、
前記Additional DMRSが、前記まとめられた複数のスロット中の先頭スロットにマッピングされる場合には、前記まとめられた複数のスロット中の第2スロット以降の各スロットにおいて、前記Additional DMRSを、前記先頭スロットと同一のシンボル位置にマッピングする、
端末。
【請求項2】
前記マッピング部は、前記各スロットの前半部において、前記Front-loaded DMRSを同一のシンボル位置にマッピングし、
前記マッピング部は、前記各スロットにおいて、前記Additional DMRSを前記Front-loaded DMRSよりも後方のシンボルにマッピングする、
請求項1に記載の端末。
【請求項3】
端末に複数スロットのまとめが設定される場合、複数のスロットがまとめられ、Front-loaded DMRS(Demodulation reference signal)およびAdditional DMRSを含むPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を受信する受信部と、
前記Front-loaded DMRSおよび前記Additional DMRSを参照して受信処理を行う制御部と、
を具備し、
前記Additional DMRSが、前記まとめられた複数のスロット中の先頭スロットにマッピングされない場合には、前記Additional DMRSは、前記まとめられた複数のスロット中の第2スロット以降の各スロットにおいてもマッピングされず、
前記Additional DMRSが、前記まとめられた複数のスロット中の先頭スロットにマッピングされる場合には、前記Additional DMRSは、前記まとめられた複数のスロット中の第2スロット以降の各スロットにおいて、前記先頭スロットと同一のシンボル位置にマッピングされる、
端末。
【請求項4】
前記Front-loaded DMRSは、前記各スロットの前半部において、同一のシンボル位置にマッピングされ、
前記Additional DMRSは、前記各スロットにおいて、前記Front-loaded DMRSよりも後方のシンボルにマッピングされる、
請求項3に記載の端末。
【請求項5】
端末に複数スロットのまとめが設定される場合、複数のスロットがまとめられ、Front-loaded DMRS(Demodulation reference signal)およびAdditional DMRSを含むPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を受信する受信部と、
前記Front-loaded DMRSおよび前記Additional DMRSを参照して受信処理を行う制御部と、
を具備し、
前記Additional DMRSが、前記まとめられた複数のスロット中の先頭スロットにマッピングされない場合には、前記Additional DMRSは、前記まとめられた複数のスロット中の第2スロット以降の各スロットにおいてもマッピングされず、
前記Additional DMRSが、前記まとめられた複数のスロット中の先頭スロットにマッピングされる場合には、前記Additional DMRSは、前記まとめられた複数のスロット中の第2スロット以降の各スロットにおいて、前記先頭スロットと同一のシンボル位置にマッピングされる、
基地局。
【請求項6】
前記Front-loaded DMRSは、前記各スロットの前半部において、同一のシンボル位置にマッピングされ、
前記Additional DMRSは、前記各スロットにおいて、前記Front-loaded DMRSよりも後方のシンボルにマッピングされる、
請求項5に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、次世代移動通信システムにおける端末及び基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。また、LTEからの更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システム(例えば、LTE-A(LTE-Advanced)、FRA(Future Radio Access)、5G(5th generation mobile communication system)、5G+(5G plus)、New-RAT(Radio Access Technology)などと呼ばれる)も検討されている。
【0003】
将来の無線通信システムでは、サブフレーム内におけるチャネル推定及び信号復調に要する処理時間の短縮を実現するため、復調用参照信号(例えば、DMRS(Demodulation Reference Signal))を、サブフレームの前方にマッピングすること(Front-loaded DMRS)が検討されている(非特許文献2)。
【0004】
また、将来の無線通信システムでは、高速移動時をサポートするため、サブフレーム内の所定のシンボルにAdditional DMRSをマッピングし、受信側においてドップラー変動を補正することが検討されている。
【0005】
また、将来の無線通信システムでは、複数スロット(サブフレーム)を時間方向にバンドリングすること(時間方向Bundling)が検討されている。時間方向Bundlingされた複数のスロットをまとめてチャネル推定を行うことにより、チャネル推定精度の向上、ドップラー耐性の向上等の効果を得ることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】3GPP TS 36.300 v13.4.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2 (Release 13),” June 2016
【文献】R1-165575, Qualcomm, Ericsson, Panasonic, NTT Docomo, ZTE, Convida, Nokia, ASB, Sony, Intel, “Way Forward On Frame Structure,” May 2016
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これまで、時間方向Bundlingにおいて、第2スロット以降のAdditional DMRSのマッピング規則については検討されていない。
【0008】
本発明の一態様は、時間方向Bundling適用時に、第2スロット以降においてAdditional DMRSのマッピングを制御し、ドップラー変動を効果的に補正できる端末及び基地局を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る端末は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)にFront-loaded DMRS(Demodulation reference signal)およびAdditional DMRSをマッピングするマッピング部と、端末に複数スロットのまとめが設定される場合、複数のスロットがまとめられた前記PUSCHを送信する送信部と、を具備し、前記Additional DMRSが、前記まとめられた複数のスロット中の先頭スロットにマッピングされる場合、前記マッピング部は、前記まとめられた複数のスロット中の第2スロット以降の各スロットにおいて、前記Additional DMRSを、前記先頭スロットと同一のシンボル位置にマッピングする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、時間方向Bundling適用時に、第2スロット以降においてAdditional DMRSのマッピングを制御し、ドップラー変動を効果的に補正できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施の形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。
【
図2】本発明の一実施の形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施の形態におけるAdditional DMRSのマッピング規則の具体例(第1のマッピング規則)を示す図である。
【
図4】本発明の一実施の形態におけるAdditional DMRSのマッピング規則の具体例(第2のマッピング規則)を示す図である。
【
図5】本発明の一実施の形態におけるAdditional DMRSのマッピング規則の具体例(第3のマッピング規則)を示す図である。
【
図6】本発明の一実施の形態におけるAdditional DMRSのマッピング規則の具体例(第4のマッピング規則)を示す図である。
【
図7】本発明の一実施の形態におけるAdditional DMRSのマッピング規則をミニスロットに適用した場合の具体例(第1のマッピング規則)を示す図である。
【
図8】本発明の一実施の形態におけるAdditional DMRSのマッピング規則をミニスロットに適用した場合の具体例(第3のマッピング規則)を示す図である。
【
図9】ミニスロット(3シンボル)におけるFront-loaded DMRSのマッピングパターンの例を示す図である。
【
図10】ミニスロット(4~14シンボル)におけるFront-loaded DMRSのマッピングパターンの例を示す図である。
【
図11】本発明の一実施の形態に係る無線基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
(一実施の形態)
本実施の形態に係る無線通信システムは、少なくとも、
図1に示す無線基地局10、及び、
図2に示すユーザ端末20を備える。ユーザ端末20は、無線基地局10に接続している。
【0014】
無線基地局10は、ユーザ端末20に対して、下り制御チャネル(例えば、PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を用いてDL制御信号を送信し、下りデータチャネル(例えば、下り共有チャネル:PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を用いてDLデータ信号及びFront-loaded DMRSを送信する。また、ユーザ端末20は、無線基地局10に対して、上り制御チャネル(例えば、PUCCH:Physical Uplink Control Channel)あるいは上りデータチャネル(例えば、上り共有チャネル:PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を用いてUL制御信号を送信し、上りデータチャネル(例えば、上り共有チャネル:PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を用いてULデータ信号及びFront-loaded DMRSを送信する。
【0015】
なお、無線基地局10及びユーザ端末20が送受信する下りチャネル及び上りチャネルは、上記のPDCCH、PDSCH、PUCCH、PUSCH等に限定されず、例えば、PBCH(Physical Broadcast Channel)、RACH(Random Access Channel)等の他のチャネルでもよい。
【0016】
また、
図1及び
図2では、無線基地局10及びユーザ端末20において生成されるDL/ULの信号波形は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調に基づく信号波形でもよく、SC-FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)又はDFT-S-OFDM(DFT-Spread-OFDM))に基づく信号波形でもよく、他の信号波形でもよい。
図1及び
図2では、信号波形を生成するための構成部(例えば、DFT処理部、IFFT処理部、CP付加部、CP除去部、FFT処理部、IDFT処理部等)の記載を省略している。
【0017】
また、本実施の形態に係る無線通信システムでは、無線基地局10とユーザ端末20との間で、時間方向Bundling(以下、単に「Bundling」という)を適用した送受信を行うことができる。
【0018】
<無線基地局>
図1は、本実施の形態に係る無線基地局10の全体構成の一例を示す図である。
図1に示す無線基地局10は、スケジューラ101と、送信信号生成部102と、符号化・変調部103と、マッピング部104と、送信部105と、アンテナ106と、受信部107と、制御部108と、チャネル推定部109と、復調・復号部110と、を含む構成を採る。
【0019】
スケジューラ101は、DL信号(DLデータ信号、DL制御信号及びFront-loaded DMRS等)のスケジューリング(例えば、リソース割当、アンテナポートの割当)を行う。また、スケジューラ101は、チャネル品質(ドップラー変動、伝搬環境等の品質劣化要因)に応じてDL信号に対するAdditional DMRSのマッピングの要否を選択する。また、スケジューラ101は、下りリンクのBundling適用時の第2スロット以降において、Additional DMRSのマッピングの有無およびマッピング位置を選択する。そして、スケジューラ101は、選択結果に応じて下りリンクのAdditional DMRSのスケジューリングを行う。
【0020】
また、スケジューラ101は、UL信号(ULデータ信号、UL制御信号及びFront-loaded DMRS等)のスケジューリング(例えば、リソース割当、アンテナポートの割当)を行う。また、スケジューラ101は、チャネル品質に応じてUL信号に対するAdditional DMRSのマッピングの要否を選択する。また、スケジューラ101は、上りリンクのBundling適用時の第2スロット以降において、Additional DMRSのマッピングの有無およびマッピング位置を選択する。そして、スケジューラ101は、選択結果に応じて上りリンクのAdditional DMRSのスケジューリングを行う。
【0021】
なお、Bundlingの適用時における第2スロット以降のAdditional DMRSのマッピング規則の詳細については後述する。
【0022】
また、スケジューラ101は、スケジューリング結果を示すスケジューリング情報を送信信号生成部102、マッピング部104及び制御部108に出力する。
【0023】
また、スケジューラ101は、例えば、無線基地局10とユーザ端末20との間のチャネル品質に基づいて、DLデータ信号及びULデータ信号のMCS(符号化率、変調方式等)を設定し、MCS情報を送信信号生成部102及び符号化・変調部103へ出力する。なお、MCSは、無線基地局10が設定する場合に限定されず、ユーザ端末20が設定してもよい。ユーザ端末20がMCSを設定する場合、無線基地局10は、ユーザ端末20からMCS情報を受信すればよい(図示せず)。
【0024】
送信信号生成部102は、送信信号(DLデータ信号、DL制御信号を含む)を生成する。例えば、DL制御信号には、スケジューラ101から出力されたスケジューリング情報(例えば、DLデータ信号のリソース割当情報)又はMCS情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)が含まれる。送信信号生成部102は、生成した送信信号を符号化・変調部103に出力する。
【0025】
符号化・変調部103は、例えば、スケジューラ101から入力されるMCS情報に基づいて、送信信号生成部102から入力される送信信号に対して、符号化処理及び変調処理を行う。符号化・変調部103は、変調後の送信信号をマッピング部104に出力する。
【0026】
マッピング部104は、スケジューラ101から入力されるスケジューリング情報(例えば、DLのリソース割当及び/又はポート割当)に基づいて、符号化・変調部103から入力される送信信号を所定の無線リソース(DLリソース)にマッピングする。また、マッピング部104は、スケジューリング情報に基づいて、参照信号(例えば、Front-loaded DMRS、Additional DMRS)を所定の無線リソース(DLリソース)にマッピングする。マッピング部104は、無線リソースにマッピングされたDL信号を送信部105に出力する。
【0027】
送信部105は、マッピング部104から入力されるDL信号に対して、アップコンバート、増幅等の送信処理を行い、無線周波数信号(DL信号)をアンテナ106から送信する。
【0028】
受信部107は、アンテナ106で受信された無線周波数信号(UL信号)に対して、増幅、ダウンコンバート等の受信処理を行い、UL信号を制御部108に出力する。
【0029】
制御部108は、スケジューラ101から入力されるスケジューリング情報(ULのリソース割当及び/又はポート割当)に基づいて、受信部107から入力されるUL信号からULデータ信号及びFront-loaded DMRS、Additional DMRSを分離(デマッピング)する。そして、制御部108は、ULデータ信号をチャネル推定部109に出力する。
【0030】
チャネル推定部109は、Front-loaded DMRS、Additional DMRSを用いてチャネル推定を行い、推定結果であるチャネル推定値を復調・復号部110に出力する。
【0031】
復調・復号部110は、チャネル推定部109から入力されるチャネル推定値に基づいて、制御部108から入力されるULデータ信号に対して復調及び復号処理を行う。復調・復号部110は、復調後のULデータ信号を、アプリケーション部(図示せず)に転送する。なお、アプリケーション部は、物理レイヤ又はMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。
【0032】
<ユーザ端末>
図2は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成の一例を示す図である。
図2に示すユーザ端末20は、アンテナ201と、受信部202と、制御部203と、チャネル推定部204と、復調・復号部205と、送信信号生成部206と、符号化・変調部207と、マッピング部208と、送信部209と、を含む構成を採る。そして、ユーザ端末20は、ユーザ端末20自身に割り当てられたアンテナポートにて受信した無線周波数信号の受信処理を行う。
【0033】
受信部202は、アンテナ201で受信された無線周波数信号(DL信号)に対して、増幅、ダウンコンバート等の受信処理を行い、DL信号を制御部203に出力する。DL信号には、少なくとも、DLデータ信号、DL制御信号及びFront-loaded DMRSが含まれ、Additional DMRSが含まれていても良い。
【0034】
制御部203は、受信部202から入力されるDL信号からDL制御信号及びFront-loaded DMRS、Additional DMRSを分離(デマッピング)する。なお、制御部203は、後述する規則に基づいて各スロットのAdditional DMRSのマッピングの有無およびマッピング位置を特定する。そして、制御部203は、DL制御信号を復調・復号部205に出力し、Front-loaded DMRS、Additional DMRSをチャネル推定部204に出力する。
【0035】
また、制御部203は、復調・復号部205から入力されるスケジューリング情報(例えば、DLのリソース割当情報)に基づいて、DL信号からDLデータ信号を分離(デマッピング)し、DLデータ信号を復調・復号部205に出力する。
【0036】
チャネル推定部204は、分離したFront-loaded DMRS、Additional DMRSを用いてチャネル推定を行い、推定結果であるチャネル推定値を復調・復号部205に出力する。
【0037】
復調・復号部205は、制御部203から入力されるDL制御信号を復調する。また、復調・復号部205は、復調後のDL制御信号に対して復号処理(例えば、ブラインド検出処理)を行う。復調・復号部205は、DL制御信号を復号することによって得られた自機宛てのスケジューリング情報(DL/ULのリソース割当、Front-loaded DMRS、Additional DMRSのマッピング設定等)を制御部203及びマッピング部208に出力し、ULデータ信号に対するMCS情報を符号化・変調部207へ出力する。
【0038】
また、復調・復号部205は、制御部203から入力されるチャネル推定値、及び、DL制御信号に含まれる、DLデータ信号に対するMCS情報に基づいて、制御部203から入力されるDLデータ信号に対して復調及び復号処理を行う。また、復調・復号部205は、復調後のDLデータ信号をアプリケーション部(図示せず)に転送する。なお、アプリケーション部は、物理レイヤ又はMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。
【0039】
送信信号生成部206は、送信信号(ULデータ信号又はUL制御信号を含む)を生成し、生成した送信信号を符号化・変調部207に出力する。
【0040】
符号化・変調部207は、例えば、復調・復号部205から入力されるMCS情報に基づいて、送信信号生成部206から入力される送信信号に対して、符号化処理及び変調処理を行う。符号化・変調部207は、変調後の送信信号をマッピング部208に出力する。
【0041】
マッピング部208は、復調・復号部205から入力されるスケジューリング情報(ULのリソース割当)に基づいて、符号化・変調部207から入力される送信信号を所定の無線リソース(ULリソース)にマッピングする。また、マッピング部208は、スケジューリング情報(例えば、Front-loaded DMRS、Additional DMRSのマッピング設定)に基づいて、参照信号(例えば、Front-loaded DMRS、Additional DMRS)を所定の無線リソース(ULリソース)にマッピングする。なお、マッピング部208は、後述する規則に基づいて各スロットのAdditional DMRSのマッピングの有無およびマッピング位置を選択する。
【0042】
マッピング部208は、無線リソースにマッピングされたUL信号を送信部209に出力する。
【0043】
送信部209は、マッピング部208から入力されるUL信号(少なくともULデータ信号及びFront-loaded DMRS、Additional DMRSを含む)に対して、アップコンバート、増幅等の送信処理を行い、無線周波数信号(UL信号)をアンテナ201から送信する。
【0044】
<Additional DMRSのマッピング規則>
次に、
図3乃至
図6を用いて、Bundlingの適用時における第2スロット以降のAdditional DMRSのマッピング規則の具体例について詳細に説明する。なお、第1スロットでは、チャネル品質(ドップラー変動、伝搬環境等の品質劣化要因)に応じて、Additional DMRSがマッピングされる。
【0045】
図3乃至
図6には、リソース割り当て単位となるリソースユニット(RU:Resource Unit)(リソースブロック、リソースブロックペア等とも呼ばれる)における、制御チャネル、Front-loaded DMRSおよびAdditional DMRSのマッピング位置を示す。
【0046】
RUは、168個のリソース要素(RE:Resource Element)が時間方向に14個、周波数方向に12個並んだ構成を有する。1REは、1シンボルと1サブキャリアとにより定義される無線リソース領域である。つまり、1つのRUは、14シンボルと12サブキャリアとにより構成される。
【0047】
なお、以下の説明では、RUの時間方向の14シンボルを左から順にSB1~SB14と呼ぶ。また、RUの周波数方向の12サブキャリアを下から順にSC1~SC12と呼ぶ。
【0048】
図3乃至
図6に共通な前提事項として、無線基地局10(ユーザ端末20)が、3つのスロットをBundlingし、各スロットにおいて、各サブキャリアの先頭から2シンボルまで(SB1、SB2)に制御チャネルをマッピングし、3番目のシンボル(SB3)にFront-loaded DMRSをマッピングし、第1スロットにおいて、9番目のシンボル(SB9)にAdditional DMRSをマッピングする。
【0049】
[第1のマッピング規則]
第1のマッピング規則では、無線基地局10(ユーザ端末20)が、Bundlingされた第2スロット以降の各スロットにおいて、第1スロットでAdditional DMRSがマッピングされたシンボル位置と同じ位置にAdditional DMRSをマッピングする。
【0050】
例えば、
図3に示すように、無線基地局10(ユーザ端末20)は、第2、第3スロットにおいて、第1スロットと同じく、9番目のシンボル(SB9)にAdditional DMRSをマッピングする。
【0051】
これにより、第2スロット以降におけるAdditional DMRSのマッピング位置を通知するための新たなシグナリングが不要となり、オーバーヘッドを削減できる。
【0052】
この場合、受信側のユーザ端末20(無線基地局10)は、各スロットにマッピングされたFront-loaded DMRSおよびAdditional DMRSを用いてチャネル推定を行う。
【0053】
なお、第1のマッピング規則では、第1スロットでAdditional DMRSがマッピングされていない場合には、第2スロット以降のスロットにもAdditional DMRSをマッピングしない。
【0054】
また、第1のマッピング規則では、第2スロットに第1スロットと同じ位置にAdditional DMRSをマッピングすると他の参照信号(例えばCSI-RS)と衝突する場合、挿入位置を後方もしくは前方にシフトさせても良い。
【0055】
[第2のマッピング規則]
第2のマッピング規則では、無線基地局10(ユーザ端末20)が、Bundlingされた第2スロット以降の各スロットにおいて、予め決められた(Predefine)位置あるいはRRC(Radio Resource Control)で設定された位置にAdditional DMRSを常にマッピングする。
【0056】
例えば、予め、第2スロットでは11番目のシンボル(SB11)がAdditional DMRSのマッピング位置として設定され、第3スロットでは9番目のシンボル(SB9)がAdditional DMRSのマッピング位置として設定されているとする。この場合、
図4に示すように、無線基地局10(ユーザ端末20)は、上記の設定に従い、第2スロットの11番目のシンボル(SB11)および第3スロットの9番目のシンボル(SB9)にAdditional DMRSをマッピングする。
【0057】
これにより、第2スロット以降におけるAdditional DMRSのマッピング位置を通知するための新たなシグナリングが不要となり、オーバーヘッドを削減できる。
【0058】
この場合、受信側のユーザ端末20(無線基地局10)は、各スロットにマッピングされたFront-loaded DMRSおよびAdditional DMRSを用いてチャネル推定を行う。
【0059】
なお、第2のマッピング規則において、予め設定されるAdditional DMRSのマッピング位置は、スロット毎に異なっていても良く、全てのスロットにおいて共通であっても良い。
【0060】
また、第2のマッピング規則では、第2スロットにAdditional DMRSをマッピングする際に他の参照信号(例えばCSI-RS)と衝突する場合、挿入位置を後方もしくは前方にシフトさせても良い。
【0061】
[第3のマッピング規則]
第3のマッピング規則では、無線基地局10(ユーザ端末20)が、Bundlingされた第2スロット以降のスロットには、Additional DMRSをマッピングしない。
【0062】
例えば、
図5に示すように、無線基地局10(ユーザ端末20)は、第2スロットおよび第3スロットには、Additional DMRSをマッピングしない。
【0063】
これにより、第2スロット以降におけるAdditional DMRSのマッピング位置を通知するための新たなシグナリングが不要となり、オーバーヘッドを削減できる。
【0064】
この場合、受信側のユーザ端末20(無線基地局10)は、各スロットにマッピングされたFront-loaded DMRSおよび第1スロットにマッピングされたAdditional DMRSを用いてチャネル推定を行う。
【0065】
[第4のマッピング規則]
第4のマッピング規則では、無線基地局10が、Bundlingされた第2スロット以降の各スロットにおいて、Additional DMRSのマッピングの有無およびマッピング位置を適宜決定する。例えば、ドップラー変動が大きいほど、Additional DMRSをマッピングするスロット数を増やす。
【0066】
また、第4のマッピング規則では、無線基地局10が、ユーザ端末20に、Additional DMRSのマッピングの有無およびマッピング位置をシグナリングで通知する。ユーザ端末20は、シグナリングで通知された内容に従い、Additional DMRSの分離およびマッピングを行う。第4のマッピング規則により、ユーザ端末20との間の伝搬環境、ユーザ端末20の移動速度、処理能力等に応じて、Additional DMRSのマッピングを柔軟に行うことができる。
【0067】
例えば、
図6に示すように、無線基地局10は、第2スロットの11番目のシンボル(SB11)にAdditional DMRSをマッピングし、第3スロットにはAdditional DMRSをマッピングしないように決定し、ユーザ端末20にシグナリングで通知する。
【0068】
この場合、受信側のユーザ端末20(無線基地局10)は、各スロットにマッピングされたFront-loaded DMRSおよび第1、第2スロットにマッピングされたAdditional DMRSを用いてチャネル推定を行う。
【0069】
なお、第4のマッピング規則では、Additional DMRSのマッピング位置を、スロット毎に異なる設定としても良く、全てのスロットにおいて共通にしても良い。
【0070】
また、第4のマッピング規則では、無線基地局10が、シグナリングを、スロット毎に通知しても良く、第2スロット以降を共通に設定してまとめて通知しても良い。また、無線基地局10が、第2スロット以降のシグナリングを、第1スロットと同一の方法で通知しても良く、第1スロットと異なる方法で通知しても良い。例えば、第1スロットについてDCIにより動的に通知し、第2スロット以降についてRRCにより静的に通知しても良い。
【0071】
また、上記のシグナリングは、ユーザ端末20毎に個別のシグナリングとしても良いし、割り当てRB毎、サブバンド毎、リソースブロックグループ(RBG)毎、コンポーネントキャリア(CC)毎、セル毎、キャリア周波数毎に共通のシグナリングとしても良い。また、上記のシグナリングは、RRCシグナリング、MACシグナリング、PHYYシグナリングのいずれでも良い。また、上記のシグナリングは、周期的に通知されても良いし、動的(非周期的)に通知されても良い。
【0072】
<本実施の形態の効果>
このように、本実施の形態では、無線基地局10およびユーザ端末20は、時間方向Bundlingの適用時において、第2スロット以降の各スロットにおけるAdditional DMRSのマッピングの有無およびマッピング位置を、Additional DMRSのマッピングに関する規則に則って制御する。これにより、Bundling適用時に、ドップラー変動を効果的に補正できる。
【0073】
また、本実施の形態では、第2スロット以降の各スロットにおけるAdditional DMRSのマッピング位置を、第1スロットのAdditional DMRSのマッピング位置に関連付ける、あるいは、予め設定しておく。これにより、新たなシグナリングが不要となり、オーバーヘッドを削減できる。
【0074】
また、本実施の形態では、第2スロット以降の各スロットにおけるAdditional DMRSのマッピングの有無およびマッピング位置を適宜決定し、シグナリングで通知する。これにより、伝搬環境等に応じて、Additional DMRSのマッピングを柔軟に行うことができる。
【0075】
なお、本実施の形態において、制御チャネルのシンボル位置は、
図3乃至
図6に示したものには限られず、例えば、一部のサブキャリアのシンボル(RE)にのみマッピングされても良い。
【0076】
また、本実施の形態では、適用されるAdditional DMRSのマッピング規則は、各無線基地局10からユーザ端末20にシグナリングで通知されても良く、仕様書に記載しておいても良い。また仕様書に記載された規則がシグナリングで変更されても良い。
【0077】
また、本実施の形態では、Bundlingされたスロット内で、複数のAdditional DMRSのマッピング規則を組み合わせて適用しても良い。
【0078】
<ミニスロット適用例>
上述した例では、168個のREが時間方向に14個、周波数方向に12個並んだ構成を有するRUにおけるマッピングパターンについて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、シンボル数が1~14のいずれかであるミニスロットと呼ばれるリソース割り当て単位におけるFront-loaded DMRSのマッピングに対しても、本発明は適用される。
【0079】
[適用例1]
図7は、上記第1のマッピング規則を、3シンボルのミニスロットに適用した場合の一例を示す。
図7の例では、無線基地局10(ユーザ端末20)が、各スロットにおいて先頭シンボル(SB1)に制御チャネルをマッピングし、2番目のシンボル(SB2)にFront-loaded DMRSをマッピングし、第1スロットにおいて3番目のシンボル(SB3)にAdditional DMRSをマッピングしている。
【0080】
この場合、無線基地局10(ユーザ端末20)は、第2、第3スロットの3番目のシンボル(SB3)にAdditional DMRSをマッピングする。
【0081】
受信側のユーザ端末20(無線基地局10)は、各スロットにマッピングされたFront-loaded DMRSおよびAdditional DMRSを用いてチャネル推定を行う。
【0082】
[適用例2]
図8は、上記第3のマッピング規則を、5シンボルのミニスロットに適用した場合の一例を示す。
図8の例では、無線基地局10(ユーザ端末20)が、各スロットにおいて先頭シンボル(SB1)に制御チャネルをマッピングし、2番目のシンボル(SB2)にFront-loaded DMRSをマッピングし、第1スロットにおいて5番目のシンボル(SB5)にAdditional DMRSをマッピングしている。
【0083】
この場合、無線基地局10(ユーザ端末20)は、第2、第3スロットにはAdditional DMRSをマッピングしない。
【0084】
受信側のユーザ端末20(無線基地局10)は、各スロットにマッピングされたFront-loaded DMRSおよび先頭スロットのAdditional DMRSを用いてチャネル推定を行う。
【0085】
なお、本実施の形態において、ミニスロットのシンボル位置は、
図7、
図8に示したものには限られない。また、Bundling適用時に、シンボル数が互いに異なるミニスロットが混在していても良い。この場合、上記第1のマッピング規則を適用する場合であっても、第1スロットとシンボル数が異なるスロットについては、他のマッピング規則を適用しても良い。
【0086】
<ミニスロットにおけるAdditional DMRSマッピングパターンの例>
次に、ミニスロットにおけるAdditional DMRSのマッピングパターンの例を
図9乃至
図10を用いて説明する。
【0087】
[3シンボルのミニスロット]
図9は、3シンボルのミニスロットにおけるAdditional DMRSのマッピングパターンの例を示す。なお、
図9では、いずれも、全てのサブキャリアの先頭シンボルに制御チャネルがマッピングされる場合を示す。
【0088】
図9(a)は、2番目のシンボル(SB2)の第1、第3、第5、第7、第9、第11サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、3番目のシンボル(SB3)の第1、第3、第5、第7、第9、第11サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
図9(b)は、2番目のシンボル(SB2)の第3、第7、第11サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、3番目のシンボル(SB3)の第3、第7、第11サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
図9(c)は、2番目のシンボル(SB2)の第3、第4、第5、第6サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、3番目のシンボル(SB3)の第3、第4、第5、第6サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
図9(d)は、2番目のシンボル(SB2)の第3、第9サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、3番目のシンボル(SB3)の第3、第9サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
図9(e)は、2番目のシンボル(SB2)の第6、第7サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、3番目のシンボル(SB3)の第6、第7サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
図9(f)は、2番目のシンボル(SB2)の第6サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、3番目のシンボル(SB3)の第6サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
【0089】
[4~14シンボルのミニスロット]
図10は、4~14シンボルのいずれかのミニスロットにおけるAdditional DMRSのマッピングパターンの例を示す。なお、
図10では、いずれも、全てのサブキャリアの先頭シンボルに制御チャネルがマッピングされる場合を示す。
【0090】
図10(a)は、2番目のシンボル(SB2)の第1、第3、第5、第7、第9、第11サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、i番目(iは3から13のいずれかの整数)のシンボル(SBi)の第1、第3、第5、第7、第9、第11サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
図10(b)は、2番目および3番目のシンボル(SB2、SB3)の第1、第3、第5、第7、第9、第11サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、j番目(jは4から12のいずれかの整数)およびj+1番目のシンボル(SBj、SBj+1)の第1、第3、第5、第7、第9、第11サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
図10(c)は、2番目のシンボル(SB2)の第1、第2、第7、第8サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、i番目のシンボル(SBi)の第1、第2、第7、第8サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
図10(d)は、2番目および3番目のシンボル(SB2、SB3)の第1、第2、第7、第8サブキャリアにFront-loaded DMRSがマッピングされ、j番目およびj+1番目のシンボル(SBj、SBj+1)の第1、第2、第7、第8サブキャリアにAdditional DMRSがマッピングされた例を示す。
【0091】
<その他>
なお、本実施の形態では、上述の第1乃至第4のAdditional DMRSのマッピング規則のいずれかを、同一セル内に位置する全てのユーザ端末20に対して共通に適用しても良く、ユーザ端末20毎に適宜選択しても良い。また、全ての無線基地局10に共通のマッピング規則を適用しても良く、無線基地局10毎にマッピング規則を適宜選択しても良い。
【0092】
また、本実施の形態では、各無線基地局10が、データチャネルに応じて上述の第1乃至第4のAdditional DMRSのマッピング規則を選択しても良い。例えば、各無線基地局10が、特定のデータチャネルを含むサブフレームのAdditional DMRSをマッピングする際に、予め決められたマッピング規則を選択しても良い。特定のデータチャネルとは、例えば、System Informationを含むデータチャネル、SRB(Signaling Radio Bearer)を含むデータチャネル、Hand over commandを含むデータチャネル、Common search spaceで送信されたDCI(Downlink Control Information)でスケジューリングされたデータチャネル、および、Activation commandを含むデータチャネル等である。
【0093】
また、本実施の形態では、無線基地局10が、Additional DMRSを、レイヤ間で直交するようにレイヤ毎にマッピング(レイヤ多重)してもよいし、レイヤ共通にマッピング(1レイヤ送信)してもよい。また、無線基地局10が、アンテナポート番号を、Additional DMRSのポート番号のいずれかと共通に設定してもよいし、異なるポート番号に設定してもよい。
【0094】
また、本実施の形態では、m(mは複数)スロットに1回の割合でAdditional DMRSをマッピングしてもよい。
【0095】
なお、上述したFront-loaded DMRSおよびAdditional DMRSは、復調用RSと呼ばれても良い。また、Front-loaded DMRSおよびAdditional DMRSは、参照信号等と呼ばれても良い。
【0096】
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
【0097】
(ハードウェア構成)
なお、上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0098】
例えば、本発明の一実施の形態における無線基地局、ユーザ端末などは、本発明の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図11は、本発明の一実施の形態に係る無線基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の無線基地局10及びユーザ端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0099】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。無線基地局10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0100】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、一以上のプロセッサで実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、一以上のチップで実装されてもよい。
【0101】
無線基地局10及びユーザ端末20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、又は、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
【0102】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述のスケジューラ101、制御部108,203、送信信号生成部102,206、符号化・変調部103,207、マッピング部104,208、チャネル推定部109,204、復調・復号部110,205などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
【0103】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、無線基地局10のスケジューラ101は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0104】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0105】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0106】
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述の送信部105,209、アンテナ106,201、受信部107,202などは、通信装置1004で実現されてもよい。
【0107】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0108】
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0109】
また、無線基地局10及びユーザ端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0110】
(情報の通知、シグナリング)
また、情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0111】
(適応システム)
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0112】
(処理手順等)
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0113】
(基地局の操作)
本明細書において基地局(無線基地局)によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局および/または基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)またはS-GW(Serving Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS-GW)であってもよい。
【0114】
(入出力の方向)
情報及び信号等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)に出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0115】
(入出力された情報等の扱い)
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置に送信されてもよい。
【0116】
(判定方法)
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0117】
(ソフトウェア)
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0118】
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0119】
(情報、信号)
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0120】
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
【0121】
(「システム」、「ネットワーク」)
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0122】
(パラメータ、チャネルの名称)
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
【0123】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0124】
(基地局)
基地局(無線基地局)は、1つまたは複数(例えば、3つ)の(セクタとも呼ばれる)セルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、および/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。さらに、「基地局」、「eNB」、「gNB」、「セル」、および「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、gNodeB、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0125】
(端末)
ユーザ端末は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、UE(User Equipment)、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0126】
(用語の意味、解釈)
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
【0127】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0128】
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。また、Front-loaded DMRSは、対応する別の呼び方であってもよい。
【0129】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0130】
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0131】
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0132】
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームで構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレーム、タイムユニット等と呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つまたは複数のスロットで構成されてもよい。スロットはさらに時間領域において1つまたは複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。
【0133】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、およびシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、およびシンボルは、それぞれに対応する別の呼び方であってもよい。
【0134】
例えば、LTEシステムでは、基地局が各移動局に無線リソース(各移動局において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力等)を割り当てるスケジューリングを行う。スケジューリングの最小時間単位をTTI(Transmission Time Interval)と呼んでもよい。
【0135】
例えば、1サブフレームをTTIと呼んでもよいし、複数の連続したサブフレームをTTIと呼んでもよいし、1スロットをTTIと呼んでもよいし、1ミニスロットをTTIと呼んでもよい。
【0136】
リソースユニットは、時間領域および周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域では1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。また、リソースユニットの時間領域では、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つまたは複数のリソースユニットで構成されてもよい。また、リソースユニットは、リソースブロック(RB:Resource Block)、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、PRBペア、RBペア、スケジューリングユニット、周波数ユニット、サブバンドと呼ばれてもよい。また、リソースユニットは、1つ又は複数のREで構成されてもよい。例えば、1REは、リソース割当単位となるリソースユニットより小さい単位のリソース(例えば、最小のリソース単位)であればよく、REという呼称に限定されない。
【0137】
上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、サブフレームに含まれるミニスロットの数、スロットに含まれるシンボルおよびリソースブロックの数、および、リソースブロックに含まれるサブキャリアの数は様々に変更することができる。
【0138】
本開示の全体において、例えば、英語でのa, an, 及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0139】
(態様のバリエーション等)
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0140】
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0141】
本発明の一態様は、移動通信システムに有用である。
【符号の説明】
【0142】
10 無線基地局
20 ユーザ端末
101 スケジューラ
102,206 送信信号生成部
103,207 符号化・変調部
104,208 マッピング部
105,209 送信部
106,201 アンテナ
107,202 受信部
108,203 制御部
109,204 チャネル推定部
110,205 復調・復号部