(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-10
(45)【発行日】2024-04-18
(54)【発明の名称】ストランド材料のテキスチャ化装置
(51)【国際特許分類】
D02G 1/16 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
D02G1/16
(21)【出願番号】P 2020512602
(86)(22)【出願日】2018-08-14
(86)【国際出願番号】 US2018046687
(87)【国際公開番号】W WO2019046010
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2021-07-08
(32)【優先日】2017-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】507220187
【氏名又は名称】オウェンス コーニング インテレクチュアル キャピタル リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】ブラント リュック ジェイ
【審査官】大▲わき▼ 弘子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05511295(US,A)
【文献】米国特許第04189812(US,A)
【文献】特表2015-504491(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D02G1/00-3/48、D02J1/00-13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストランド材料をテキスチャ化するための装置(200)であって、前記装置は、
ノズル本体(202、204)と、
前記ノズル本体を貫通して延びる通路(214、216、240)とを有し、
前記通路は、前記ノズル本体の第1の端(242)から前記ノズル本体の第2の端(210)まで延び、
前記通路は、ストランド材料を挿通させるよう寸法決めされており、
前記ストランド材料は、前記ノズル本体に前記第1の端のところで入り、
前記ストランド材料は、前記ノズル本体を前記第2の端のところで出、
加圧ガスが前記通路内の前記ストランド材料に当たる、装置において、
前記装置は、長さL
2を備えた第1の部分(282)および前記長さL
2にわたって非一様な直径D
8を有し、前記直径D
8は、前記ノズル本体の前記第2の端に向かう方向に増大しており、
前記直径D
8は、前記長さL
2にわたって7mmから11mに、または、8mmから10mmに増大しており、
前記第1の部分の前記長さL
2は、10mm~12mmであり、
さらに、前記ノズル本体は、外側ノズル区分(202)および内側ノズル区分(204)を有し、
前記外側ノズル区分は、傾斜した中間部分を含み、
前記内側ノズル区分は、傾斜したニードル部分を含み、
前記内側ノズル区分の少なくとも一部分は、円錐形隙間G
2が前記傾斜中間部分の内面と前記傾斜ニードル部分の外面との間に存在するよう前記外側ノズル区分内に位置決めされ、
前記加圧ガスは、前記通路内の前記ストランド材料に当たる前に、前記ノズル本体内のチャンバから前記隙間G
2を通って流れ、
前記隙間G
2の水平距離は、1.5mm~1.9mmである、装置。
【請求項2】
前記長さL
2は、11mmである、請求項1記載の装置。
【請求項3】
さらに、前記通路は、長さL
1および前記長さL
1にわたって一様な直径D
7を備えた第2の部分(280)を有し、
前記第2の部分は、前記第1の部分に隣接して位置し、
前記第2の部分は、前記第1の部分よりも前記ノズル本体の前記第1の端の方に近い、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記長さL
1は、4mm~6mmである、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記長さL
1は、5mmである、請求項3記載の装置。
【請求項6】
前記直径D
7は、7mm~9mmである、請求項3記載の装置。
【請求項7】
前記直径D
7は、8mmである、請求項3記載の装置。
【請求項8】
前記加圧ガスは、最初に、前記通路の前記第2の部分内の前記ストランド材料に当たる、請求項3記載の装置。
【請求項9】
ロック装置をさらに有し、
前記ロック装置は、第1の状態および第2の状態のうちの一方に選択的に配置されるよう動作可能であり、
前記第1の状態は、前記ロック装置が前記通路内の前記ストランド材料の運動を阻止するよう稼働されていることに対応し、
前記第2の状態は、前記ロック装置が前記通路内の前記ストランド材料の運動を可能にするよう稼働解除されていることに対応し、
前記ロック装置は、空洞部(274)内に設けられたピストン(272)およびばねを有し、
シールホルダが前記空洞部内に封止部材を固定するよう前記空洞部内に設けられ、
前記封止部材は、デブリが前記通路から前記空洞部に入るのを少なくとも部分的に阻止する、請求項3記載の装置。
【請求項10】
前記空洞部は、チャネル(276)によって前記通路に連結され、
前記チャネルは、前記ピストンの一部分が前記空洞部を出て前記通路に入ることができるよう寸法決めされ、
前記チャネルと前記通路とのインターフェース(278)の少なくとも一部分は、弧状の形をしている、請求項9記載の装置。
【請求項11】
さらに、前記通路は、長さL
3および前記長さL
3にわたって一様な直径D
6を備えた第3の部分(241)を有し、
前記第3の部分は、前記第2の部分と前記チャネルとの間に延びている、請求項10記載の装置。
【請求項12】
前記長さL
3は、70mm~75mmである、請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記長さL
3は、72.4mmである、請求項11記載の装置。
【請求項14】
前記直径D
6は、2mm~5mmである、請求項11記載の装置。
【請求項15】
前記直径D
6は、3mmである、請求項11記載の装置。
【請求項16】
前記直径
D
6
は、4mmである、請求項11記載の装置。
【請求項17】
さらに、前記通路は、長さL
4および非一様な直径D
4を備えた第4の部分(243)を有し、前記直径D
4は、前記長さL
4にわたって第1の直径D
10から第2の直径D
9に前記ノズル本体の前記第1の端に向かう方向に増大し、
前記第4の部分は、前記チャネルと前記ノズル本体の前記第1の端との間に延びている、請求項12記載の装置。
【請求項18】
前記長さL
4は、8mm~12mmである、請求項17記載の装置。
【請求項19】
前記長さL
4は、10mmである、請求項17記載の装置。
【請求項20】
前記直径D
4は、長さL
4にわたって4mmから26mmに増大している、請求項17記載の装置。
【請求項21】
前記直径D
4は、前記長さL
4にわたって5mmから25mmに増大している、請求項17記載の装置。
【請求項22】
さらに、前記通路は、長さL
5および前記長さL
5にわたって一様な直径D
5を備えた第5の部分を有し、
前記第5の部分は、前記ノズル本体の前記第1の部分と前記第2の端との間に延びている、請求項17記載の装置。
【請求項23】
前記長さL
5は、5mm~20mmである、請求項22記載の装置。
【請求項24】
前記長さL
5は、13.5mmである、請求項22記載の装置。
【請求項25】
前記直径D
5は、9mm~15mmである、請求項22記載の装置。
【請求項26】
前記直径D
5は、12mmである、請求項22記載の装置。
【請求項27】
出口管をさらに有し、
前記出口管の少なくとも一部分は、前記第5の部分内に嵌まり込み、
前記出口管は、前記ノズル本体に取り外し可能に取り付けられ、
前記ストランド材料は、前記装置を出る前に前記出口管を通過することができる、請求項22記載の装置。
【請求項28】
前記出口管は、前記ノズル本体に止めねじによって固定されている、請求項27記載の装置。
【請求項29】
前記加圧ガスは、圧縮空気である、請求項1記載の装置。
【請求項30】
切断装置をさらに有し、前記切断装置は、前記ストランド材料を切るよう動作可能である、請求項1記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、テキスチャ化された(texturized)ストランド材料の製造に関し、特にテキスチャ化ストランド材料を製造する装置および方法に関する。
【0002】
〔関連出願の参照〕
本願は、2017年8月31日に出願された欧州特許出願第17188863.9号(発明の名称:APPARATUS FOR TEXTURIZING STRAND MATERIAL)の優先権および全権益主張出願であり、この欧州特許出願を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。
【背景技術】
【0003】
ストランド材料を膨らませてウールタイプの製品にするための装置が知られている。例えば、かかる装置は、ニルソン等(Nilsson et al.)に付与された米国特許第5,976,453号明細書(以下、「第´453号特許明細書」という)に開示されている。第´453号特許明細書に記載されているように、この装置は、この装置を通ってストランド材料を動かすために圧縮空気源を用いている。圧縮空気源はまた、個々のガラス繊維フィラメントの多く(例えば、数千本)から作られたストランド材料の一体性を乱すために用いられる。
【0004】
今、
図1A~
図1Gを参照して、ストランド材料、例えば、第´453号特許明細書のストランド材料20を膨らませてウールタイプの製品にするための従来型膨らましまたはテキスチャ化(expanding or texturizing)装置100について説明する。装置100は、外側ノズル区分102および内側ノズル区分104を有する。外側ノズル区分102は、入口部分106、中間部分108、および出口部分110(
図1E参照)を有する。出口部分110は、中間ノズル区分112を含む。中間ノズル区分112は、外側ノズル区分102の中間部分108と一体であり、かつ第2の内側通路114を有する。出口部分110は、出口管116を受け入れることができ、この出口管は、止めねじ118によって定位置に保持される。外側管116は、第3の内側通路120を有する。出口管116は、切断装置(図示せず)、例えば、第´453号特許明細書の切断装置50に結合されるのが良い。外側ノズルセグメント(図示せず)もまた、切断装置に結合可能であり、かつ第4の内側通路を有する。
【0005】
内側ノズル区分104の一部分は、
図1Eに示されているように外側ノズル区分102内に受け入れられる。ワッシャ130が区分102,104相互間に位置している。内側ノズル区分104は、本体部分132および本体部分132と一体にかつこれから延びるニードル部分134を含む。本体部分132およびニードル部分134は、ストランド材料が装置100を通って動いているときにストランド材料が通る第1の内側通路140を有する。第1の通路140は、本体部分132の入力開口部142からニードル部分134の出力開口部144まで延びている。
【0006】
本体部分132およびニードル部分134は、外側ノズル区分102の入口および中間部分106,108の内面146,148と一緒になって、内側チャンバ150を画定している。ニードル部分134の末端部158の外面156は、外側ノズル区分102の中間部分108の内面148から約3mmの間隔を置いて位置しており、その結果、隙間G
1がニードル部分134の外面156と中間部分108の内面148との間に存在するようになっている(
図1F参照)。
【0007】
内側ノズル区分104と外側ノズル区分102は、任意適当な仕方で互いに接合されるのが良い。例えば、締結具(例えば、ねじ)を用いて区分102,104を互いに接合するのが良い。別の例として、本体部分132の外面と外側ノズル区分102の入口部分106の内面の一部分に、例えば、第´453号特許明細書に示されているようにねじ山が設けられても良い。この場合、本体部分132を回すとニードル部分134の外面156と中間部分108の内面148との間の隙間G1を設定することができる。
【0008】
ニードル部分134の末端部158の外面156は、円錐形の形をしており、この外面は、ニードル部分134の長手方向軸線zに対して約60°の角度をなして延びている。同様に、外側ノズル区分102の中間部分108は、円錐形の形をしており、この中間部分は、長手方向軸線zに対して約60°の角度をなして延びている。
【0009】
装置100は、ガス流源(図示せず)、例えば、空気圧縮機とインターフェースするための開口部160を有する。このように、加圧ガスがガス流源から開口部160を通ってチャンバ150中に流入する。加圧ガスは、ストランド材料が第1の通路140、第2の通路114、第3の通路120、および第4の通路を通って装置100の遠位端に向かって送られているときにストランド材料に張力または「引張り(pull)」を及ぼす。加圧ガスはまた、ストランド材料の繊維を互いに分離させるとともにからみ合わせ、その結果、ストランド材料は、装置100の遠位端から現れて「毛羽立った」材料またはウールタイプの製品になる。
【0010】
ガス流源はまた、加圧ガスを装置100の他の部分、例えば、上述の切断装置またはロック装置170(
図1E~
図1G参照)に提供することができる。ロック装置170は、装置100を通るストランド材料の運動を選択的に止める。
図1A~
図1Gに示された実施形態では、ロック装置170は、ロック解除状態に対応した第1の位置とロック状態に対応した第2の位置との間で空洞部174内で動くことができるピストン172を有する。ロック解除状態では、ピストン172の一端部は、空洞部174内に位置し、この一端部は、第1の通路140内のどのストランド材料にも当たらない。これとは逆に、ロック状態では、ピストン172のこの一端部は、押し下げられて(加圧ガスの印加により)、その結果、この一端部は、空洞部174を出て、チャネル176を通過し、そして第1の通路140に入り、ここで、この一端部は、第1の通路140内のストランド材料を押し、効果的にストランド材料の運動を阻止する。
【0011】
上述したように、加圧ガスがチャンバ150中に導入されることにより、ストランド材料は、装置100を通って動いてストランド材料の一体性を見出し、その結果、ストランド材料を形成している個々のフィラメントが互いに分離されるようになる。ストランドの一体性を乱すことは、ストランド材料のテキスチャ化に必要な先行する現象である。しかしながら、ストランド材料に衝撃を与える圧縮ガスのマイナスの結果は、ストランド材料を形成しているフィラメントのうちの何割かが切れ、そしてストランド材料から分離状態になることである。驚くべきこととして、これらの切れたフィラメントの少なくとも一部分は、加圧ガスによって装置100を通ってこれから吹き飛ばされるのとは対照的に、装置100内に(例えば、本体部分132の入力開口部142の近くで)集まる傾向がある。さらに、これら切れたフィラメントは、望ましくないことに、ロック装置170の空洞部174中に移動する場合がある。
【0012】
装置100内の種々の空気流通路の特定の形状および/または寸法がこの問題の一因となっていることが発見された。装置100に関し、これら空気流通路は、第1の通路140、第2の通路114、第3の通路120、および隙間G1のうちの少なくとも1つまたは2つ以上を含む。
【0013】
第1の通路140は、本体部分132の入力開口部142からニードル部分134の出力開口部144まで延びており、この第1の通路は、第1の直径D1を有する第1の部分180および第2の直径D2を有する第2の部分182を含み、D2>D1である。第1の直径D1は、4mmであり、第2の直径D2は、5mmである。第2の部分182(すなわち、D2)から第1の部分180(すなわち、D1)の移行は、ニードル部分134の出力開口部144とピストン172の中央軸線xとの間のどこかの場所で起こる。さらに、チャネル176が第1の通路140に出会う領域178が90°の角度をなしている。
【0014】
第2の通路114は、ニードル部分134の出力開口部144から第3の通路120まで延びており、この第2の通路は、第3の直径D3を有する。第3の直径D3は、第2の通路114の長さに沿って一様である。第3の直径D3は、8mmである。
【0015】
第3の通路120は、出口管116の長さにわたって延び、この第3の通路は、第4の直径D4を有する。第4の直径D4は、第3の通路120の長さに沿って一様である。第4の直径D4は、8mmである。
【0016】
本体部分132の入力開口部142は、第5の直径D5を有し、この第5の直径は、第1の通路140内で(すなわち、チャネル176に到達する前に)第2の直径D2に次第に移行している。第5の直径D5は、25mmである。上述したように、第2の直径D2は、5mmである。
【0017】
ニードル部分134の外面156と中間部分108の内面148の間に存在する隙間G1は、装置100内において実質的に一様である。隙間G1の水平方向測定値は、3mmである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
装置100によって製造されたテキスチャ化製品を自動車および産業用途において防音材および/または断熱材として使用することができる。しかしながら、かかるテキスチャ化製品を製造することができる一方で、従来型装置の効率および信頼性を損なう上述の欠点を減少させまたは違ったやり方でなくす改良型の膨らませ/テキスチャ化装置が要望されているが実現していない。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の一般的な概念(技術的思想)は、一般に、テキスチャ化ストランド材料の製造に関し、特にテキスチャ化ストランド材料を製造する装置および方法に関する。
【0021】
例示の実施形態では、ストランド材料をテキスチャ化するための装置が提供される。この装置は、ノズル本体と、ノズル本体を貫通して延びる通路とを有する。通路は、ノズル本体の第1の端からノズル本体の第2の端まで延びている。通路は、ストランド材料を挿通させるよう寸法決めされており、ストランド材料は、ノズル本体に第1の端のところで入り、ノズル本体を第2の端のところで出る。この装置では、加圧ガスが通路内のストランド材料に当たる。この装置は、長さL1を備えた第1の部分および長さL1にわたって非一様な直径D1を有し、直径D1は、ノズル本体の第2の端に向かう方向に増大していることを特徴とする。
【0022】
例示の実施形態では、長さL1は、10mm~12mmである。例示の実施形態では、長さL1は、11mmである。
【0023】
例示の実施形態では、直径D1は、長さL1にわたって7mmから11mmに増大している。例示の実施形態では、直径D1は、長さL1にわたって8mmから10mmに増大している。
【0024】
例示の実施形態では、本装置は、さらに、通路が長さL2および長さL2にわたって一様な直径D2を備えた第2の部分を有し、第2の部分は、第1の部分に隣接して位置し、第2の部分は、第1の部分よりもノズル本体の第1の端の方に近い。
【0025】
例示の実施形態では、長さL2は、4mm~6mmである。例示の実施形態では、長さL2は、5mmである。
【0026】
例示の実施形態では、直径D2は、7mm~9mmである。例示の実施形態では、直径D2は、8mmである。
【0027】
別の例示の実施形態では、直径D1は、長さL1にわたって一様であり、直径D2は、長さL2にわたって一様であり、直径D1は、直径D2よりも大きい。
【0028】
例示の実施形態では、加圧ガスは、最初に、通路の第2の部分内のストランド材料に当たる。
【0029】
例示の実施形態では、本装置は、ロック装置をさらに有する。ロック装置は、第1の状態および第2の状態のうちの一方に選択的に配置されるよう動作可能である。第1の状態は、ロック装置が通路内のストランド材料の運動を阻止するよう稼働されていることに対応する。第2の状態は、ロック装置が通路内のストランド材料の運動を可能にするよう稼働解除されていることに対応する。ロック装置は、空洞部内に設けられたピストンおよびばねを有し、シールホルダが空洞部内に封止部材を固定するよう空洞部内に設けられ、封止部材は、デブリが通路から空洞部に入るのを少なくとも部分的に阻止する。
【0030】
例示の実施形態では、空洞部は、チャネルによって通路に連結され、チャネルは、ピストンの一部分が空洞部を出て通路に入ることができるよう寸法決めされ、チャネルと通路とのインターフェースの少なくとも一部分は、弧状の形をしている。
【0031】
例示の実施形態では、本装置は、さらに、通路が長さL3および長さL3にわたって一様な直径D3を備えた第3の部分を有し、第3の部分は、第2の部分とチャネルとの間に延びていることを特徴とする。
【0032】
例示の実施形態では、長さL3は、70mm~75mmである。例示の実施形態では、長さL3は、72.4mmである。
【0033】
例示の実施形態では、直径D3は、2mm~5mmである。例示の実施形態では、直径D3は、3mmである。例示の実施形態では、直径D3は、4mmである。
【0034】
例示の実施形態では、本装置は、さらに、通路が長さL4および長さL4にわたって非一様な直径D4を備えた第4の部分を有し、直径D4は、ノズル本体の第1の端に向かう方向に増大し、第4の部分は、チャネルとノズル本体の第1の端との間に延びていることを特徴とする。
【0035】
例示の実施形態では、長さL4は、8mm~12mmである。例示の実施形態では、長さL4は、10mmである。
【0036】
例示の実施形態では、直径D4は、長さL4にわたって4mmから26mmに増大している。例示の実施形態では、直径D4は、長さL4にわたって5mmから25mmまで増大している。
【0037】
例示の実施形態では、本装置は、さらに、通路が長さL5および長さL5にわたって一様な直径D5を備えた第5の部分を有し、第5の部分は、ノズル本体の第1の部分と第2の端との間に延びていることを特徴とする。
【0038】
例示の実施形態では、長さL5は、5mm~20mmである。例示の実施形態では、長さL5は、13.5mmである。
【0039】
例示の実施形態では、直径D5は、9mm~15mmである。例示の実施形態では、直径D5は、12mmである。
【0040】
例示の実施形態では、本装置は、出口管をさらに有する。出口管の外径は、出口管の少なくとも一部分が第5の部分内に嵌まり込むように寸法決めされる。出口管の内径は、直径D1の最大値に一致する。幾つかの例示の実施形態では、外側管の内径は、10mmである。
【0041】
外側管は、ノズル本体に取り外し可能に取り付けられる。ストランド材料は、装置を出る前に出口管を通過することができる。例示の実施形態では、出口管は、ノズル本体に止めねじによって固定されている。例示の実施形態では、外側管は、ノズル本体よりも硬い。
【0042】
例示の実施形態では、本装置は、さらに、ノズル本体が外側ノズル区分および内側ノズル区分を有することを特徴とする。外側ノズル区分は、傾斜した中間部分を含む。内側ノズル区分は、傾斜したニードル部分を含む。内側ノズル区分の少なくとも一部分は、円錐形隙間G2が傾斜中間部分の内面と傾斜ニードル部分の外面との間に存在するよう外側ノズル区分内に位置決めされ、加圧ガスは、通路内のストランド材料に当たる前に、ノズル本体内のチャンバから隙間G2を通って流れる。
【0043】
例示の実施形態では、隙間G2の水平距離は、1.5mm~1.9mmである。
【0044】
例示の実施形態では、ストランド材料は、連続ガラス繊維ストランドである。
【0045】
例示の実施形態では、加圧流体は、圧縮空気である。
【0046】
例示の実施形態では、本装置は、切断装置をさらに有し、切断装置は、ストランド材料を切るよう動作可能である。
【0047】
他の例示の実施形態では、ストランド材料をテキスチャ化するための装置は、ノズル本体およびノズル本体を貫通して延びる通路を有し、この通路は、上述の第1の部分ならびに第2の部分、第3の部分、第4の部分、第5の部分、および隙間G2のうちの1つまたは2つ以上を含む。
【0048】
他の例示の実施形態では、ストランド材料をテキスチャ化するための装置は、ノズル本体およびノズル本体を貫通して延びる通路を有し、この通路は、上述の第1の部分ならびに第2の部分、第3の部分、第4の部分、第5の部分、および隙間G2のうちの2つまたは3つ以上を含む。
【0049】
他の例示の実施形態では、ストランド材料をテキスチャ化するための装置は、ノズル本体およびノズル本体を貫通して延びる通路を有し、この通路は、上述の第1の部分ならびに第2の部分、第3の部分、第4の部分、第5の部分、および隙間G2のうちの少なくとも3つを含む。
【0050】
他の例示の実施形態では、ストランド材料をテキスチャ化するための装置は、ノズル本体およびノズル本体を貫通して延びる通路を有し、この通路は、第1の部分、第2の部分、第3の部分、第4の部分、第5の部分、および隙間G2のうちの2つまたは3つ以上を含む。
【0051】
他の例示の実施形態では、ストランド材料をテキスチャ化するための装置は、ノズル本体およびノズル本体を貫通して延びる通路を有し、この通路は、第1の部分、第2の部分、第3の部分、第4の部分、第5の部分、および隙間G2のうちの少なくとも3つを含む。
【0052】
本発明の一般的概念の他の観点、他の利点、および他の特徴は、添付の図面に照らして読むと、以下の詳細な説明から当業者には明らかになろう。
【0053】
本発明の一般的な概念の性質および利点を十分に理解するため、添付の図面と関連して行われる以下の詳細な説明が参照されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1A】従来型テキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、テキスチャ化装置の上から見た斜視図である。
【
図1B】従来型テキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、テキスチャ化装置の正面立面図である。
【
図1C】従来型テキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、テキスチャ化装置の背面立面図である。
【
図1D】従来型テキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、テキスチャ装置の平面図である。
【
図1E】従来型テキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、
図1CのA‐A線に沿って取ったテキスチャ化装置の側面断面図である。
【
図1F】従来型テキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、
図1Eのテキスチャ化装置の2つの詳細図(すなわち、細部Aおよび細部Bを示す図)である。
【
図1G】従来型テキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、
図1Eのテキスチャ化装置の詳細図(すなわち、細部Cを示す図)である。
【
図2A】本発明の例示の実施形態にかかるテキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、テキスチャ化装置の上から見た斜視図である。
【
図2B】本発明の例示の実施形態に係るテキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、テキスチャ化装置の正面立面図である。
【
図2C】本発明の例示の実施形態に係るテキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、テキスチャ化装置の背面立面図である。
【
図2D】本発明の例示の実施形態に係るテキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、テキスチャ化装置の平面図である。
【
図2E】本発明の例示の実施形態に係るテキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、
図2CのB‐B線に沿って取ったテキスチャ化装置の断面側面図である。
【
図2F】本発明の例示の実施形態に係るテキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、
図2Eのテキスチャ化装置の2つの詳細図(すなわち、細部Dおよび細部E)を示す図である。
【
図2G】本発明の例示の実施形態に係るテキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、
図2Eのテキスチャ化装置の詳細図(すなわち、細部F)を示す図である。
【
図2H】本発明の例示の実施形態に係るテキスチャ化装置の関連部分を示す図であり、
図2Eのテキスチャ化装置の詳細図(すなわち、細部G)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
本発明の一般的な概念は、本開示内容が本発明の一般的な概念の例示として見なされるという理解のもとで、多種多様な形態の実施形態が可能であるが、その種々の例示の実施形態が図面に示されるとともに本明細書において詳細に説明される。したがって、本発明の一般的な概念は、本明細書において示す特定の実施形態に限定されるものではない。
【0056】
別段の指定がなければ、本明細書で用いられる用語は、本発明の一般的な概念にかかる当業者によって一般的に理解されるのと同一の意味を有する。本明細書で用いる用語の使用法は、本発明の一般的な概念だけの例示の実施形態を説明するためのものであり、本発明の一般的な概念の限定であることは意図されていない。本発明の一般的な概念および原文特許請求の範囲の説明で用いられている“a ”、“an”、および“the ”という単数形は、明示の別段の指定がなければ、複数形をも含むものである。
【0057】
本発明の概念は、テキスチャ化されたストランド材料を製造する改良型装置および方法を提供する。
【0058】
次に
図2A~
図2Hを参照して、ストランド材料、例えば第´453号特許明細書のストランド材料20を膨らませてウールタイプの製品にするための例示の装置200を説明する。本発明の理解に関連した装置200の部分だけを図示するとともにこれらについて説明する。装置200は、外側ノズル区分202および内側ノズル区分204を有する。外側ノズル区分202は、入口部分206、中間部分208、および出口部分210を有する(
図2E参照)。出口部分210は、中間ノズルセグメント212を含む。中間ノズルセグメント212は、外側ノズル区分202の中間部分208と一体であり、この中間ノズルセグメントは、第2の内側通路214を有する。出口部分210は、外側管(図示せず)を受け入れることができる空洞部216を有する。外側管は、外側ノズル区分202に設けられた穴218中に螺入された止めねじ(図示せず)により定位置に保持されている。出口管は、第3の内側通路を有する。出口管は、切断装置(図示せず)、例えば、第´453号特許明細書の切断装置50に結合されるのが良い。外側ノズルセグメント(図示せず)もまた、切断装置に結合されるのが良く、この外側ノズルセグメントは、第4の内側通路を有する。
【0059】
内側ノズル区分204の一部分が
図2Eに示されているように外側ノズル区分202内に受け入れられている。内側ノズル区分204は、本体部分232および本体部分232と一体でありかつこれらから延びているニードル部分234を含む。本体部分232およびニードル部分234は、ストランド材料が装置200を通って動いているときにストランド材料が通る第1の内側通路240を有する。第1の通路240は、本体部分232の入力開口部242からニードル部分234の出力開口部244まで延びている。
【0060】
本体部分232およびニードル部分234は、外側ノズル区分202の入口および中間部分206,208の内面246,248と一緒になって、内側チャンバ250を画定している。ニードル部分234の末端部258の外面256は、外側ノズル区分202の中間部分208の内面248から間隔を置いて位置しており、その結果、隙間G
1がニードル部分234の外面256と中間部分208の内面248との間に存在するようになっている(
図2F参照)。
【0061】
内側ノズル区分204と外側ノズル区分202は、任意適当な仕方で互いに接合されるのが良い。例えば、締結具(例えば、ねじ)を用いて区分202,204を互いに接合するのが良い。別の例として、本体部分232の外面と外側ノズル区分202の入口部分206の内面の一部分に、例えば、第´453号特許明細書に示されているようにねじ山が設けられても良い。この場合、本体部分232を回すとニードル部分234の外面256と中間部分208の内面248との間の隙間G2を設定することができる。
【0062】
ニードル部分234の末端部258の外面256は、円錐形の形をしており、この外面は、ニードル部分234の長手方向軸線zに対して約60°の角度をなして延びている。同様に、外側ノズル区分202の中間部分208は、円錐形の形をしており、この中間部分は、長手方向軸線zに対して約60°の角度をなして延びている。
【0063】
装置200は、ガス流源(図示せず)、例えば、空気圧縮機とインターフェースするための開口部160を有する。このように、加圧ガスがガス流源から開口部260を通ってチャンバ250中に流入する。加圧ガスは、ストランド材料が第1の通路240、第2の通路214、第3の通路、および第4の通路を通って装置200の遠位端に向かって送られているときにストランド材料に圧力または「引張り(pull)」を及ぼす。加圧ガスはまた、ストランド材料の繊維を互いに分離させるとともにからみ合わせ、その結果、ストランド材料は、装置200の遠位端から現れて「毛羽立った」材料またはウールタイプの製品になる。
【0064】
ガス流源はまた、加圧ガスを装置200の他の部分、例えば、上述の切断装置またはロック装置270(
図2E~
図2H参照)に提供することができる。ロック装置270は、装置200を通るストランド材料の運動を選択的に止める。
図2A~
図2Hに示された実施形態では、ロック装置270は、ロック解除状態に対応した第1の位置とロック状態に対応した第2の位置との間で空洞部274内で動くことができるピストン272を有する。ロック解除状態では、ピストン272の一端部は、空洞部274内に位置し、この一端部は、第1の通路240内のどのストランド材料にも当たらない。これとは逆に、ロック状態では、ピストン272のこの一端部は、押し下げられて(加圧ガスの印加により)、その結果、この一端部は、空洞部274を出て、チャネル276を通過し、そして第1の通路240に入り、ここで、この一端部は、第1の通路240内のストランド材料を押し、効果的にストランド材料の運動を阻止する。
【0065】
加圧ガスがチャンバ250中に導入されることにより、ストランド材料は、装置200を通って動いてストランド材料の一体性を見出し、その結果、ストランド材料を形成している個々のフィラメントが互いに分離されるようになる。ストランドの一体性を乱すことは、ストランド材料のテキスチャ化に必要な先行する現象である。しかしながら、ストランド材料に衝撃を与える圧縮ガスのマイナスの結果は、ストランド材料を形成しているフィラメントのうちの何割かが切れ、そしてストランド材料から分離状態になることである。従来型膨らませ/テキスチャ化装置(例えば、装置100)では、これら切れたフィラメントの少なくとも一部分は、装置内に集まる場合があり、そしてその効率を低下させ、例えば、装置の頻繁な保守を必要とする。
【0066】
装置200では、種々の空気流通路の特徴は、この問題をなくしまたは違ったやり方で軽減するよう改造されている。装置200に関し、これら空気流通路は、第1の通路240、第2の通路214、および隙間G2のうちの少なくとも1つまたは2つ以上を含む。
【0067】
第1の通路240は、本体部分232の入力開口部242からニードル部分234の出力開口部244まで延びている。装置200では、第1の通路240は、第6の直径D
6を有する
部分241を含み、この第6の直径は、ニードル部分234の出力開口部244とチャネル276が第1の通路240と出会う領域278との間において一様であり、すなわち、長さL
3(
図2G参照)を有する。第6の直径D
6は、ストランド材料が第1の通路を通過するのを許容するのに適した任意の寸法であって良い。代表的には、第6の直径D
6は、ストランド材料の直径よりもほんの僅か大きいであろう。このように、第1の通路240内におけるストランド材料の摩耗が最小限に抑えられる一方で、さらに第1の通路240を通る加圧ガスの逆流が回避される。幾つかの例示の実施形態では、第6の直径D
6は、2mm~5mmである。幾つかの例示の実施形態では、第6の直径D
6は、3mmである。幾つかの例示の実施形態では、第6の直径D
6は、4mmである。
【0068】
さらに、チャネル276が出力開口部244の最も近くに位置する側で第1の通路240に出会う領域278の少なくとも一部分は、
図2Hに示されているように、急峻(例えば、90°)に対して湾曲した移行部を有する。ストランド材料がチャネル276を通過しているときにストランド材料が第1の通路240中に入るのを容易にすることに加えて、この湾曲移行部278は、第1の通路240を通って逆流する加圧ガスによって作られる衝撃波の発生を減少させることが発見された。かかる衝撃波は、これらにより装置内におけるストランド材料からのフィラメントのちぎれを引き起こすので有害である。
【0069】
第2の通路214は、ニードル部分234の出力開口部244から空洞部216まで延びている。第2の通路214は、第1の部分280および第2の部分282を含む。第1の部分280と第2の部分282は、
図2Gに示されている移行部284によって隔てられている。
【0070】
第1の部分280の長さL1は、代表的には、第2の部分282の長さL2よりも小さい。幾つかの例示の実施形態では、長さL1は、4mm~6mmである。幾つかの例示の実施形態では、長さL1は、5mmである。幾つかの例示の実施形態では、長さL2は、10mm~12mmである。幾つかの例示の実施形態では、長さL211mmである。
【0071】
第2の通路214の第1の部分280は、第7の直径D
7を有し、この第7の直径は、その長さL
1に沿って一様である(
図2F参照)。したがって、第1の部分280の内面286は、軸線zに平行である。幾つかの例示の実施形態では、第7の直径D
7は、7mm~9mmである。幾つかの例示の実施形態では、第7の直径D
7は、8mmである。
【0072】
第2の通路214の第2の部分282は、第8の直径D
8を有し、この第8の直径は、その長さL
2に沿って一様ではない(
図2F参照)。したがって、第2の部分282の内面288は、軸線zに平行ではない。これとは異なり、第8の直径D
8は、移行部284から空洞部216まで増大している。幾つかの例示の実施形態では、第8の直径D
8は、その長さL
2に沿って7mmから11mmまで変化している。幾つかの例示の実施形態では、第8の直径D
8は、その長さL
2に沿って8mmから10mmまで変化している。その結果、
図2Gに示されているように、角度s°は、90°を超え、角度r°は、90°未満である。
【0073】
本体部分232の入力開口部242は、第9の直径D9を有し、この第9の直径は、第1の通路240の部分243内の第10の直径D10に(すなわち、チャネル276に至る前に)次第に移行(すなわち、減少)している。換言すると、チャネル276と入力開口部242との間に延びる第1の通路240の部分は、長さL4を有し、この部分は、第10の直径D10から入力開口部242のところの第9の直径D9まで増大する可変直径を有する。幾つかの例示の実施形態では、第1の通路240のこの部分の直径は、4mmから26mmまで変化している。幾つかの例示の実施形態では、第1の通路240のこの部分の直径は、5mmから25mmまで変化している。幾つかの例示の実施形態では、第9の直径D9は、24mm~26mmである。幾つかの例示の実施形態では、第9の直径D9は、25mmである。幾つかの例示の実施形態では、第10の直径D10は、4mm~6mmである。幾つかの例示の実施形態では、第10の直径D10は、5mmである。一般に、第10の直径D10は、第6の直径D6よりも大きい。
【0074】
ニードル部分234の外面256と中間部分208の内面248との間に存在する隙間G2は、装置200では実質的に一様である。幾つかの例示の実施形態では、隙間G2の水平測定値は、1.4mm~2.0mmである。幾つかの例示の実施形態では、隙間G2の水平測定値は、1.5mm~1.9mmである。
【0075】
装置200によって製造されたテキスチャ化製品を自動車および工業用途において防音材および/または断熱材として使用することができる。上述の特定の特徴(単独でまたは組み合わせ状態)のゆえに、ストランド材料から切れて分離状態になったフィラメントは、装置200内に堆積するのとは対照的に、装置200を通ってこれから吹き飛ばされる可能性が多分にある。その結果、装置200は、従来型装置と比較して、向上した効率および/または信頼性を示す。
【0076】
特定の実施形態の上記説明を例示によって与えた。与えられた開示内容から、当業者であれば、本発明の一般的な概念およびこれらの付随する利点を理解するだけでなく、開示した構造および概念に対する明白な種々の変更および改造を見出すであろう。したがって、本明細書において開示されるとともに特許請求の範囲に記載された本発明の一般的な概念の精神ならびにその均等範囲に含まれるかかる全ての変更および改造を含むことが認められる。