(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-10
(45)【発行日】2024-04-18
(54)【発明の名称】コルチコステロイド医薬組成物を用いて喘息の症状を治療および予防するための方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20240411BHJP
A61K 31/573 20060101ALI20240411BHJP
A61P 11/06 20060101ALI20240411BHJP
A61P 5/40 20060101ALI20240411BHJP
G16H 10/20 20180101ALI20240411BHJP
【FI】
G16H20/10
A61K31/573
A61P11/06
A61P5/40
G16H10/20
(21)【出願番号】P 2020569106
(86)(22)【出願日】2019-06-13
(86)【国際出願番号】 US2019037085
(87)【国際公開番号】W WO2019241580
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2022-06-13
(32)【優先日】2018-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】300022113
【氏名又は名称】アストラゼネカ・ユーケイ・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】AstraZeneca UK Limited
【住所又は居所原語表記】1 Francis Crick Avenue, Cambridge Biomedical Campus, Cambridge CB2 0AA, United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】プリボルスキー,ロバート,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】フィラー,ジュディー
【審査官】玉木 宏治
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-515631(JP,A)
【文献】特表2014-520847(JP,A)
【文献】特表2007-531761(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
A61K 31/573
A61P 11/06
A61P 5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭(over-the-counter)配布に認定するためのコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムが、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を備え、前記メモリが、非一時的な命令を含み、前記非一時的な命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、方法であって、
(a)前記
ヒト被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することであって、前記第1の複数の調査結果が、
前記
ヒト被験者が別のステロイド薬を服用しているか、
前記
ヒト被験者の年齢、
前記
ヒト被験者の肺機能状態、
前記
ヒト被験者の喘息の重症度、
前記
ヒト被験者が未治療の感染症を有するか、
前記
ヒト被験者の手術状態、
前記
ヒト被験者の骨密度状態、および
前記
ヒト被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかを示す、取得することと、
b)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることであって、前記第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記
ヒト被験者が、前記コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、前記方法が、前記
ヒト被験者への前記コルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、前記第1の複数のフィルタが、
少なくとも前記
ヒト被験者がステロイド薬を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1のステロイド薬フィルタ、
年齢フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が肺機能障害を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肺機能フィルタ、および
喘息重症度フィルタを含む、かけることと、
c)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることであって、前記第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記
ヒト被験者に、前記それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、前記第2の複数のフィルタが、
少なくとも前記
ヒト被験者が重度の未治療の感染症を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の感染症フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が手術を受ける予定であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の手術フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が低下した骨ミネラル密度を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の骨密度フィルタ、および
少なくとも前記
ヒト被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の眼疾患フィルタを含む、かけることと、
d)前記第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって前記
ヒト被験者に発行された前記警告について前記
ヒト被験者から確認を得ることと、
e)(i)前記第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)前記
ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることであって、前記フルフィルメントプロセスが、
前記コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶すること、
前記コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを前記
ヒト被験者に伝達すること、および
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記
ヒト被験者から確認した時点で、前記
ヒト被験者への前記コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することを含む、進めることと、を含む方法を実行する、コンピュータシステム。
【請求項2】
前記コルチコステロイド医薬組成物がクラスBコルチコステロイドを含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項3】
前記コルチコステロイド医薬組成物がグルココルチコステロイドを含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項4】
前記コルチコステロイド医薬組成物が活性成分としてブデソニドを含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項5】
前記
店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記
ヒト被験者が、1日2回、90mcg~270mcgの投薬量のブデソニドについて承認される、請求項4に記載のコンピュータシステム。
【請求項6】
前記
店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記
ヒト被験者が、1日2回、180mcgの投薬量のブデソニドについて承認される、請求項4に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、シクレソニド、フロ酸フルチカゾン、フロ酸モメタゾン、プロピオン酸フルチカゾン、およびジプロピオン酸ベクロメタゾンからなる群から選択される組成物を含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項8】
前記年齢フィルタが、前記
ヒト被験者が18歳未満であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される、請求項1~7のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】
前記第1の肺
機能フィルタを作動することができる前記肺機能障害が、前記
ヒト被験者の予測量の80%以下の1秒間にわたって測定される強制呼気量(FEV1)である、請求項1~8のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項10】
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者の喘息重症度状態をさらに含み、
前記
ヒト被験者が重度の喘息を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に
前記喘息重症度フィルタが作動され
る、請求項1~9のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項11】
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者がどのくらいの頻度で喘息の症状を経験するかをさらに含み、
前
記喘息
重症度フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者が喘息の症状を経験する低頻度が、週2回未満であり、
前
記喘息
重症度フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者が喘息の症状を経験する頻度が、週6回超である、請求項1~9のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
前記第1の複数の調査結果が、喘息の症状がどのくらいの頻度で前記
ヒト被験者の睡眠を妨害するかをさらに含み、
前
記喘息
重症度フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者の睡眠が喘息の症状によって妨害される低頻度が、月3回未満であり、
前
記喘息
重症度フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者の睡眠が喘息の症状によって妨害される頻度が、月4回超である、請求項1~9のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者がどのくらいの頻度でレスキュー吸入器を使用するかをさらに含み、
前
記喘息
重症度フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者がレスキュー吸入器を使用する低頻度が、週2回未満であり、
前
記喘息
重症度フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者がレスキュー吸入器を使用する頻度が、週6回超である、請求項1~9のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者がどのくらいの頻度で経口ステロイドを使用するかをさらに含み、前
記喘息
重症度フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者が経口ステロイドを使用したことがある頻度が、過去1年に1回超である、請求項1~9のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、ブデソニドを含み、
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が乳製品アレルギーを有するか、前記
ヒト被験者が肝臓障害を有するか、および前記
ヒト被験者がブデソニドと相互作用する薬剤を服用しているかをさらに示し、
前記第1の複数のフィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が重度の乳製品アレルギーを有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の乳製品アレルギーフィルタを含み、
前記第2の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が肝臓障害を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肝臓疾患フィルタを含み、
前記第2の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がブデソニドと相互作用する薬剤を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の薬物相互作用フィルタを含む、請求項1~14のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、フロ酸モメタゾンを含み、
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が乳製品アレルギーを有するか、前記
ヒト被験者が肝臓障害を有するか、および前記
ヒト被験者がフロ酸モメタゾンと相互作用する薬剤を服用しているかをさらに示し、
前記第1の複数のフィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が重度の乳製品アレルギーを有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の乳製品アレルギーフィルタを含み、
前記第2の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が肝臓障害を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肝臓疾患フィルタを含み、
前記第2の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がフロ酸モメタゾンと相互作用する薬物を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の薬物相互作用フィルタを含む、請求項1~14のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、プロピオン酸フルチカゾンを含み、
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が肝臓障害を有するかをさらに示し、
前記第2の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が肝臓障害を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肝臓疾患フィルタを含む、請求項1~14のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、ジプロピオン酸ベクロメタゾンを含み、
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が乳製品アレルギーを有するか、前記
ヒト被験者が肝臓障害を有するか、および前記
ヒト被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンと相互作用する薬剤を服用しているかをさらに示し、
前記第1の複数のフィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が重度の乳製品アレルギーを有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の乳製品アレルギーフィルタを含み、
前記第2の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が肝臓障害を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肝臓疾患フィルタを含み、
前記第2の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンと相互作用する薬剤を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の薬物相互作用フィルタを含む、請求項1~14のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記第1の薬物相互作用フィルタが、前記
ヒト被験者がコルチコステロイド薬、抗痙攣剤、免疫抑制剤、ケトコナゾール、肝臓薬、および処方抗レトロウイルス薬からなる群から選択される薬剤を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される、請求項15、16、および18のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記第1の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物にアレルギーがあるかをさらに含み、
前記第1の複数のフィルタが、前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物にアレルギーがあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される有害反応フィルタを含む、請求項1~19のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項21】
前記第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタに対応する前記警告が、前記
ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の前記それぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことがあるかを示す前記
ヒト被験者に対する促しを含み、
前記
ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の前記それぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことがあることを前記
ヒト被験者が示した場合に、確認が前記
ヒト被験者から得られる、請求項1~20のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項22】
前記フルフィルメントプロセスが、
前記
ヒト被験者と関連付けられた宛先を前記被験者プロファイルに記憶することをさらに含む、請求項1~21のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項23】
前記フルフィルメントプロセスが、
前記
ヒト被験者と関連付けられた物理的住所への前記コルチコステロイド医薬組成物の発送を調整することをさらに含む、請求項1~22のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項24】
前記方法が、
f)前記コルチコステロイド医薬組成物の再注文要求を前記
ヒト被験者から受け取ったことに応じて、再フルフィルメント手順を実行することをさらに含み、前記再フルフィルメント手順が、
(i)前記
ヒト被験者の第2の調査を実施し、それにより、第2の複数の調査結果を取得することであって、前記第2の複数の調査結果が、
前記
ヒト被験者がステロイド薬を服用しているか、
前記
ヒト被験者の肺機能状態、
前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか、
前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあるか、
前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあるか、
前記
ヒト被験者の視力低下状態、
前記
ヒト被験者の口腔健康状態、
前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症を発症したことがあるか、
前記
ヒト被験者の手術状態、
前記
ヒト被験者の骨密度状態、および
前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるかを含む、取得することと、
(ii)前記第2の複数の調査結果の全てまたは一部を前記第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけることであって、前記第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記
ヒト被験者が、前記コルチコステロイド医薬組成物に認定されないと見なされ、前記再フルフィルメント
手順が、前記
ヒト被験者への前記コルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、前記第3の複数のフィルタが、
少なくとも前記
ヒト被験者がステロイド薬を服用していることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2のステロイド薬フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が肺機能障害を有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の肺機能フィルタ、および
前記
ヒト被験者が喘息の症状の改善を観察したことがないことを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される喘息軽減フィルタを含む、かけることと、
(iii)前記第2の複数の調査結果の全てまたは一部を前記第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけることであって、前記第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記
ヒト被験者に、前記それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、前記第4の複数のフィルタが、
少なくとも前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される感染性疾患接触フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が感染症の症状を経験したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される感染症症状フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから視力の変化を経験したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される視力低下フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから口腔または咽喉内に発赤または白色斑点を経験したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される口腔健康フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が重度の未治療の感染症を有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の感染症フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が手術を受ける予定であることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の手術フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が低下した骨ミネラル密度を有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の骨密度フィルタ、および
少なくとも前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の眼疾患フィルタを含む、かけることと、
(iv)前記第4の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって前記
ヒト被験者に発行された前記警告について前記
ヒト被験者から確認を得ることと、
(v)(a)前記再フルフィルメント
手順が前記第3の複数のフィルタ内のフィルタの前記作動によってまだ終了されておらず、かつ(b)前記
ヒト被験者が作動された前記第4の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、前記再フルフィルメント
手順を進めることであって、前記再フルフィルメント
手順が、
前記コルチコステロイド医薬組成物の再注文の指示を被験者プロファイルに記憶すること、
前記コルチコステロイド医薬組成物の前記店頭薬品情報ラベルを前記
ヒト被験者に伝達すること、および
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記
ヒト被験者から確認した時点で、前記
ヒト被験者への前記コルチコステロイド医薬組成物の再注文提供を承認することをさらに含む、進めることと、を含む、請求項1~23のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項25】
前記第2の肺
機能フィルタを作動することができる前記肺機能障害が、前記
ヒト被験者の予測量の80%以下の1秒間にわたって測定される強制呼気量(FEV1)である、請求項24に記載のコンピュータシステム。
【請求項26】
前記第2の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてからどのくらいの頻度で喘息の症状を経験するかをさらに含み、前記喘息軽減フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者が喘息の症状を経験する頻度が、週2回超である、請求項24または25に記載のコンピュータシステム。
【請求項27】
前記第2の複数の調査結果が、喘息の症状が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてからどのくらいの頻度で前記
ヒト被験者の睡眠を妨害するかをさらに含み、前記喘息軽減フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者の睡眠が喘息の症状によって妨害される頻度が、月2回超である、請求項24~26のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項28】
前記第2の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてからどのくらいの頻度でレスキュー吸入器を使用するかをさらに含み、前記喘息軽減フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者がレスキュー吸入器を使用する頻度が、週2回超である、請求項24~27のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項29】
前記第2の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてからどのくらいの頻度で経口ステロイドを使用するかをさらに含み、前記喘息軽減フィルタを作動することができる、前記
ヒト被験者が経口ステロイドを使用したことがある頻度が、過去1年に1回超である、請求項24~28のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項30】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、ブデソニドを含み、
前記第2の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が乳製品アレルギーを有するか、前記
ヒト被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるか、および前記
ヒト被験者がブデソニドの最後の提供を受けてからブデソニドと相互作用する薬剤を服用し始めたかをさらに示し、
前記第3の複数のフィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が重度の乳製品アレルギーを有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の乳製品アレルギーフィルタを含み、
前記第4の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の肝臓疾患フィルタを含み、
前記第4の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がブデソニドの最後の提供を受けてからブデソニドと相互作用する薬剤を服用し始めたことを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の薬物相互作用フィルタを含む、請求項24~29のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項31】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、フロ酸モメタゾンを含み、
前記第2の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が乳製品アレルギーを有するか、前記
ヒト被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるか、および前記
ヒト被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてからフロ酸モメタゾンと相互作用する薬剤を服用し始めたかをさらに示し、
前記第3の複数のフィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が重度の乳製品アレルギーを有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の乳製品アレルギーフィルタを含み、
前記第4の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の肝臓疾患フィルタを含み、
前記第4の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてからフロ酸モメタゾンと相互作用する薬剤を服用し始めたことを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の薬物相互作用フィルタを含む、請求項24~29のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項32】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、プロピオン酸フルチカゾンを含み、
前記第2の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるかをさらに示し、
前記第4の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の肝臓疾患フィルタを含む、請求項24~29のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項33】
前記コルチコステロイド医薬組成物が、ジプロピオン酸ベクロメタゾンを含み、
前記第2の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が乳製品アレルギーを有するか、前記
ヒト被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるか、および前記
ヒト被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてからジプロピオン酸ベクロメタゾンと相互作用する薬剤を服用し始めたかをさらに示し、
前記第3の複数のフィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が重度の乳製品アレルギーを有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の乳製品アレルギーフィルタを含み、
前記第4の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の肝臓疾患フィルタを含み、
前記第4の複数の
フィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてからジプロピオン酸ベクロメタゾンと相互作用する薬剤を服用し始めたことを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の薬物相互作用フィルタを含む、請求項24~29のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項34】
前記第2の複数の調査結果が、前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の副作用を経験したことがあるかをさらに含み、
前記第4の複数のフィルタが、少なくとも前記
ヒト被験者が前記コルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから鼻の痛み、喉の痛み、嘔気、枯草熱、上気道ウイルス感染症、胃腸炎、および耳感染症からなる群から選択される副作用を経験したことがあることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される副作用フィルタをさらに含む、請求項24~33のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項35】
前記再フルフィルメント
手順が、前記第3の複数のフィルタまたは前記第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記それぞれのフィルタの前記作動と関連付けられた記録を、複数のユーザと関連付けられたフィルタ作動事象の記録を含む有害事象プロファイルに記憶することをさらに含む、請求項24~34のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項36】
ヒト被験者を、喘息の症状を治療または予防するためのコルチコステロイド医薬組成物の店頭(over-the-counter)配布に認定するための方法であって、
前記方法は、
1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含むコンピュータシステムであって、前記メモリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると前記方法を実行する非一時的な命令を含む、コンピュータシステムが、
(a)前記
ヒト被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することであって、前記第1の複数の調査結果が、
前記
ヒト被験者が別のステロイド薬を服用しているか、
前記
ヒト被験者の年齢、
前記
ヒト被験者の肺機能状態、
前記
ヒト被験者の喘息の重症度、
前記
ヒト被験者が未治療の感染症を有するか、
前記
ヒト被験者の手術状態、
前記
ヒト被験者の骨密度状態、および
前記
ヒト被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかを示す、取得することと、
b)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることであって、前記第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記
ヒト被験者が、前記コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、前記方法が、前記
ヒト被験者への前記コルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、前記第1の複数のフィルタが、
少なくとも前記
ヒト被験者がステロイド薬を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1のステロイド薬フィルタ、
年齢フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が肺機能障害を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肺機能フィルタ、および
喘息重症度フィルタを含む、かけることと、
c)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることであって、前記第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記
ヒト被験者に、前記それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、前記第2の複数のフィルタが、
少なくとも前記
ヒト被験者が重度の未治療の感染症を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の感染症フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が手術を受ける予定であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の手術フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が低下した骨ミネラル密度を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の骨密度フィルタ、および
少なくとも前記
ヒト被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の眼疾患フィルタを含む、かけることと、
d)前記第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって前記
ヒト被験者に発行された前記警告について前記
ヒト被験者から確認を得ることと、
e)(i)前記第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)前記
ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることであって、前記フルフィルメントプロセスが、
前記コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶すること、
前記コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを前記
ヒト被験者に伝達すること、および
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記
ヒト被験者から確認した時点で、前記
ヒト被験者への前記コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することを含む、進めることと、を含む方法。
【請求項37】
コンピュータに、喘息の症状を治療または予防するためのコルチコステロイド医薬組成物の店頭(over-the-counter)配布にヒト被験者を認定するための方法を実行させるプログラムであって、前記方法は、
ステップ(a)前記
ヒト被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得するステップであって、前記第1の複数の調査結果が、
前記
ヒト被験者が別のステロイド薬を服用しているか、
前記
ヒト被験者の年齢、
前記
ヒト被験者の肺機能状態、
前記
ヒト被験者の喘息の重症度、
前記
ヒト被験者が未治療の感染症を有するか、
前記
ヒト被験者の手術状態、
前記
ヒト被験者の骨密度状態、および
前記
ヒト被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかを示す、ステップと、
ステップb)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけるステップであって、前記第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記
ヒト被験者が、前記コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、前記方法が、前記
ヒト被験者への前記コルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、前記第1の複数のフィルタが、
少なくとも前記
ヒト被験者がステロイド薬を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1のステロイド薬フィルタ、
年齢フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が肺機能障害を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肺機能フィルタ、および
喘息重症度フィルタを含む、ステップと、
ステップc)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけるステップであって、前記第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記
ヒト被験者に、前記それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、前記第2の複数のフィルタが、
少なくとも前記
ヒト被験者が重度の未治療の感染症を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の感染症フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が手術を受ける予定であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の手術フィルタ、
少なくとも前記
ヒト被験者が低下した骨ミネラル密度を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の骨密度フィルタ、および
少なくとも前記
ヒト被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の眼疾患フィルタを含む、ステップと、
ステップd)前記第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって前記
ヒト被験者に発行された前記警告について前記
ヒト被験者から確認を得るステップと、
ステップe)(i)前記第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)前記
ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めるステップであって、前記フルフィルメントプロセスが、
前記コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶すること、
前記コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを前記
ヒト被験者に伝達すること、および
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記
ヒト被験者から確認した時点で、前記
ヒト被験者への前記コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することを含む、ステップと、を含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年6月14日に出願された米国仮特許出願第62/685,213号に対する優先権を主張し、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、店頭コルチコステロイド医薬組成物を、その組成物への店頭アクセスに認定された喘息の症状の治療および予防を必要とする被験者に投与することによって、喘息の症状を治療および予防するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
喘息は世界で最も一般的な疾患のうちの1つであるが、適切な治療を行えば、その症状は最も予防可能なもののいくつかである。CDC Vital Signs(2011),Asthma in the US.Center for Disease Control and Prevention。2016年現在、CDCによれば、米国の成人の13人に1人が喘息を患っている。Centers for Disease Control,Uncontrolled Asthma among Persons with Asthma,Print(2016)。医療専門家から喘息を有すると言われた約2500万人の米国市民のうち、50%の市民は喘息を有することを認識しているが、治療を受けていない。毎年、コントロール不良の喘息には、コントロールされた喘息を有する個人と比較して、直接的および間接的な医療費に1人あたり年間推定8750ドルの追加費用がかかる。Casciano,J.et al.,Clinical and Economic Burden of Uncontrolled Asthma and Elevated Eosinophil Levels,Am J Respir Crit Care Med,193(2016)。
【0004】
喘息は、例えば、喘息の治療および喘息の症状の予防に使用される十分に確立された処方医薬品であるコルチコステロイドを使用して管理することができる。例えば、1981年に喘息の治療のために米国で最初に承認されたブデソニドの有効性は、ここ数十年にわたって実施された多数の二重盲式プラセボ対照無作為化試験で実証されている。O’Connell,Efficacy of Budesonide in Moderate to Severe Asthma,Clin Ther.,24(6),2002、Eigen H.,Efficacy of Budesonide in Inhaled Corticosteroid-naive Patients and Patients with Mild Persistent Asthma,Clin.Ther.,24(7),2002を参照されたい。しかしながら、コルチコステロイドへのアクセスは、処方箋が必要であることにより制限される。残念なことに、長期的な傾向として、多くの人々がコルチコステロイドを含む処方薬剤を避けていることが示されている。
【0005】
コルチコステロイドによりアクセスしやすくするための1つのアプローチは、処方箋なしで、例えば、店頭(「OTC」)でそれらを入手可能にすることである。薬物を処方箋からOTCに切り替えることで得られる様々な健康上の利点が存在し、これらには、療法へのより幅広い可用性をもたらすこと、より多くの治療アプローチの提供、治療への直接かつ迅速なアクセスの提供、患者自身の医療における積極的な役割の提供、および軽度の症状または状態の予防および緩和における患者の自立を可能にすることが含まれる(World Health Organization,2000,“Guidelines for the Regulatory Assessment of Medicinal Products for use in Self-Medication,”Print)。多数のコントロール不良の喘息を有する個人を考慮して、OTCコルチコステロイドへのアクセスを提供することにより、大きな社会的健康利益をもたらすであろう。
【0006】
しかしながら、医薬品の分配を処方箋のみからOTCに切り替えることにより、患者集団が医薬品を安全に使用するために自身で適切に自己選択できず、その結果、責任ある方法で、医薬品で自己治療することができなくなる重大なリスクが生じる。これらの懸念の中で具体化される現れには、不正確な自己診断、不正確な薬物認定、認識されない薬物間相互作用(DDI)、予期しない薬物有害反応および/または副作用、不適切な投薬および/または投与、疾患のマスキング、中毒、不適切な薬物依存、薬物乱用、ならびに必要な医療処置を求めることにおける患者の先延ばしが含まれる。Ruiz et al.,Current Drug Safety,5(4):315(2010)。
【0007】
コルチコステロイドがある特定の患者に有害な影響を及ぼすため、それらを受け取る集団は、慎重に選択および監視されるべきである。これは、コルチコステロイドの分配が排他的な処方箋アクセスにより伝統的に規制されてきた理由である。コルチコステロイドのOTC分配の安全性を保証するために、見込みのある患者は、コルチコステロイドに対して自身で効果的に自己選択しなければならない。しかしながら、最近の研究では、安全かつ責任ある使用を保証するために、多くの見込みのある患者が、OTC薬品の包装に印刷されたガイドラインに、一貫した注意を払わないことがわかっている。PR Newswire Association,“Americans Should Pay More Attention to Over-the-Counter(OTC)medicine Labels According to New Survey,”Oct.15(2015)(McNeil Consumer Healthcare researchに言及している)。これらの研究によると、見込みのある患者の40%は、指示を単なるガイドラインと見なし、患者の80%は、以前に使用したOTC薬のラベルを再読しない。さらに厄介なことに、調査した男性の58%しか、OTCラベルの制限に注意を払うことが非常に重要だと感じていなかった。
【0008】
現在、米国におけるOTC薬品の合法的な販売には、2つの規制経路がある。第1の経路では、販売は、ヒト用薬品申請、例えば、新薬承認申請(NDA)または簡略新薬承認申請(ANDA)の対象とならない非処方薬の規制基準を設定するOTC薬品承認基準に準拠して行われる。OTC承認基準は、FDAによる3段階のOTC薬品審査の結果として作成される。審査の第I相では、諮問審査委員会が、提案されたOTC組成物の成分が、自己治療における使用に安全かつ効果的であると一般に認識され得るかどうかを判断する。第2の経路では、承認された製品固有の新薬承認申請(NDA)または簡略新薬承認申請(ANDA)の権限下で販売が行われる。NDAを通じて規制当局の承認が求められている薬品の店頭ラベルを支援するには、消費者が、薬品の提案されたラベル表示に基づいて、自分自身を薬品の適切なユーザとして選択するおよび選択しない能力を評価するための消費者調査研究が必要とされる。Oliver,A.,Regulatory Rapporteur,10(3):4-9(2013)(参照により本明細書に組み込まれる)。
【0009】
しかしながら、主に不適切な患者の選択および投薬に対する懸念を理由に、社会的健康に対する広範囲に及び得る利益を有する呼吸器薬の分配を処方箋のみからOTCモデルに切り替える試みは失敗している。例えば、2014年、FDA諮問委員会は、店頭分配用の2つの呼吸器薬モンテルカストおよびエピネフリンミストを却下した。Hand L.,FDA Panel Rejects OTC Use of Montelukast(Singulair Allergy),Medscape,(2014)、Brown T.,FDA Panels:Primatene HFA Inhaler Not Recommended for Asthma,Medscape,(2014)。委員会はこれらの薬剤が有効であると認めたが、却下は各薬剤の使用安全性に関する懸念が原因であった。同文献。委員会は、モンテルカストおよびエピネフリンミストの両方の非処方箋使用の可能性についての主な懸念を、適応外使用の高リスクおよび平均的な成人には理解困難なラベリングの複雑さを有することであると説明した。同文献。
【0010】
重要な薬剤を処方箋分布モデルから切り替えることができない他の例には、高コレステロール値の治療に使用されるスタチンを店頭に持ち込むことができない企業の度重なる失敗が含まれる。例えば、店頭ロバスタチンの販売のための出願が、2000年、2005年、および2007年にFDAによって却下されている。例えば、ロバスタチンの店頭販売を許可するための2005年の提案では、FDAの専門諮問委員会は、その提案を支援するために行われたマーケティング研究を懸念しており、マーケティング研究のデータを審査した後、委員会は、マーケティング研究で被験者が行った購入の45%が、被験者の年齢、被験者の自身の状態についての知識不足、および自身の状態に関連する禁忌を含む様々な理由で不適切であると結論付けた。Dyer O.,BMJ,330(7484):164(2005)。2007年には、理事会は、消費者が、医師の介入なしに、適切に自己選択し、慢性MEVACOR(登録商標)療法に的確に準拠する能力が実証されていないと再び結論付けた。Division of Metabolic and Endocrine Drug Products,2005,“NDA 21-213 Non-prescription MEVACOR(登録商標)20mg Joint Advisory Committee Meeting”。
【0011】
同様に、LIPITOR(登録商標)を処方箋のみからOTCステータスに切り替える取り組みが2011年に発表された。Sett OTC bulletin,16 November 2011,page 7。しかしながら、この取り組みは、LIPITOR(登録商標)(アトルバスタチンカルシウム)10mgのOTC使用をシミュレートすることを目的とした第3相「実際の使用」試験が、患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)レベルをチェックし、患者のLDL-Cレベルをチェックした後、患者の試験結果に基づいて適切な処置を取るという指示に対する患者のコンプライアンスが不十分であるということを踏まえて、その主目的を達成できなかった2014年に断念された。Pfizer Inc.,“Pfizer Reports Second-Quarter 2015 Results,”(2015)。
【0012】
事実、Bristol-Myers Squibb and Merck & Coが、PRAVACHOL(登録商標)およびロバスタチンをそれぞれOTCに切り替えようとする試みに初めて失敗してからほぼ20年の間、スタチンが米国内でOTCステータスを許可されたことは一度もない。これは、米国の成人集団のほぼ6分の1が現在のガイドラインの下でコレステロール低下薬を受ける資格があるが、何も服用していないにもかかわらずである。
【0013】
この背景技術の節に開示された情報は、本発明の一般的な背景の理解を高めることを目的とするにすぎず、この情報が当業者にすでに知られている先行技術を形成するという承認またはいかなる形であれ示唆として解釈されるべきではない。
【発明の概要】
【0014】
上記の背景を考慮して、喘息の症状を治療および/または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのシステムおよび方法が当該技術分野で必要とされている。
【0015】
本開示は、ヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物(例えば、ブデソニド)の店頭配布に認定し、それにより、喘息の症状を治療または予防するために構成されたシステムおよび方法の当該技術分野における必要性に対処する。本開示では、コルチコステロイド医薬組成物を被験者に店頭配布するためのシステムおよび方法が提供される。被験者からの調査結果は、第1の複数のフィルタにかけられる。第1の複数内のフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされる。調査結果は、第2の複数のフィルタにもかけられる。第2の複数内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、対応する警告が提供される。本方法は、第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されず、かつ被験者が第2の複数のフィルタ内の作動された各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進む。フルフィルメントプロセスは、組成物の注文を記憶し、被験者にコルチコステロイド医薬組成物の薬品情報ラベルを伝達し、ラベルが読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する。
【0016】
したがって、本開示の一態様は、被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定し、それにより、被験者の喘息の症状を治療または予防するための方法を提供する。本方法は、被験者の第1の調査を実施して、様々な調査結果を取得することを含む。いくつかの実施形態では、調査結果は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者が喘息の症状を経験する頻度、被験者が未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、および被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかのうちの1つ以上を示す。
【0017】
本方法は、調査結果の全てまたは一部を、コルチコステロイド医薬組成物に関連する禁忌に対応する、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含む。第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、その後、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに適宜に終了される。いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、ステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、肺機能フィルタ、および喘息重症度フィルタのうちの1つ以上を含む。
【0018】
本方法は、調査結果の全てまたは一部を、コルチコステロイド医薬組成物に関連するリスク因子に対応する、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含む。第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、感染症フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、および眼疾患フィルタのうちの1つ以上を含む。しかしながら、第1の複数のフィルタ内のフィルタとは異なり、第2の複数のフィルタ内のフィルタは、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに本プロセスを自動的に終了しない。
【0019】
本方法は、第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることによって継続する。
【0020】
本方法は、第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることによって継続する。
【0021】
いくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品ラベルを伝達することと、店頭薬品ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することとを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、例えば、コルチコステロイド医薬組成物がブデソニドを含む場合、調査結果は、被験者が乳製品アレルギーを有するか、被験者が肝臓障害を有するか、および被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかも示し、第1の複数のフィルタは、アレルギーフィルタも含み、第2の複数のフィルタは、肝臓疾患フィルタおよび薬物相互作用フィルタも含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、例えば、コルチコステロイド医薬組成物がフロ酸モメタゾンを含む場合、調査結果は、被験者が乳製品アレルギーを有するか、被験者が肝臓障害を有するか、および被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかも示し、第1の複数のフィルタは、アレルギーフィルタも含み、第2の複数のフィルタは、肝臓疾患フィルタおよび薬物相互作用フィルタも含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、例えば、コルチコステロイド医薬組成物がフロ酸フルチカゾンを含む場合、調査結果は、被験者が乳製品アレルギーを有するか、被験者が肝臓障害を有するか、および被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかも示し、第1の複数のフィルタは、アレルギーフィルタも含み、第2の複数のフィルタは、肝臓疾患フィルタおよび薬物相互作用フィルタも含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、例えば、コルチコステロイド医薬組成物がプロピオン酸フルチカゾンを含む場合、調査結果は、被験者が乳製品アレルギーを有するかも示し、第1の複数のフィルタは、アレルギーフィルタも含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、クラスBコルチコステロイドを含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、グルココルチコステロイドを含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、ブデソニドまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、シクレソニド、フロ酸フルチカゾン、フロ酸モメタゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、およびそれらの薬学的に許容される塩から選択されるコルチコステロイドを含む。
【0028】
一態様では、本開示は、被験者(例えば、コルチコステロイド医薬組成物の提供を受けることを以前に認定された被験者)をコルチコステロイド医薬組成物の再注文に認定するための方法(例えば、この方法は、被験者をコルチコステロイド医薬組成物の最初の注文に認定するための方法とともに任意選択的に実行される)を提供する。本方法は、被験者の第2の調査を実施して、第2の調査結果を取得することを含む再フルフィルメント手順を含む。いくつかの実施形態では、第2の調査結果は、被験者がステロイド薬を服用し始めたか、被験者の肺機能状態、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあるか、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあるか、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから視力の低下を経験したことがあるか、被験者の口腔健康状態、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症を発症したことがあるか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、および被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるかのうちの1つ以上を示す。
【0029】
本方法は、第2の調査結果の全てまたは一部を、コルチコステロイド医薬組成物に関連する禁忌に対応する、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけることも含む。第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物に認定されないと見なされ、再フルフィルメントプロセスは、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了される。いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、ステロイド薬フィルタ、肺機能フィルタ、および喘息軽減フィルタを含む。
【0030】
本方法は、第2の調査結果の全てまたは一部を、コルチコステロイド医薬組成物に関連するリスク因子に対応する、第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけることも含む。第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、感染性疾患接触フィルタ、感染症症状フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、感染症フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、および眼疾患フィルタのうちの1つ以上を含む。
【0031】
本方法は、第4の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることによって継続する。再フルフィルメントプロセスが第3の複数のフィルタ内のフィルタの作動によってまだ終了されておらず、かつ被験者が作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、本方法は、再フルフィルメント手順を継続する。
【0032】
いくつかの実施形態では、本方法は、コルチコステロイド医薬組成物の再注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の再注文提供を承認することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本開示の実施形態による、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコルチコステロイド医薬組成物(OTC)調剤装置と、被験者データを収集するためのデータ収集装置と、ヒト被験者と関連付けられた1つ以上のユーザ装置と、コルチコステロイド医薬組成物を店頭分配するための1つ以上の調剤宛先と、を含み、上記の特定された構成要素が、任意選択的に、通信ネットワークを介して相互接続されている、例示的なシステムトポロジーを示す。
【
図2】本開示の様々な実施形態による、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するための装置の例を示す。
【
図3】
図3Aおよび3Bは、本開示の実施形態による、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのヒト被験者と関連付けられた装置の例を集合的に示し、ここで、
図3Aおよび
図3Bの装置の例が、
図2の装置と連動して、例えば、
図2の装置に調査結果および/またはかかる調査結果に対する本開示のフィルタの作動の結果を提供することによって、いくつかの実施形態では
図4~8に示される方法を実行するが、代替の実施形態では、
図2の装置が本開示の全ての方法を実行し、
図3Aおよび
図3Bの装置は使用されないことが理解される。なおさらなる代替の実施形態では、
図3Aおよび
図3Bの装置が本開示の方法を実行し、
図2の装置は使用されない。
【
図4】
図4A、4B、4C、4D、4E、4G、4H、および4Iは、本開示の様々な実施形態による、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのプロセスのフローチャートを集合的に提供し、ここで、破線枠内の要素は任意選択的である。
【
図5】
図5A、5B、5C、5D、および5Eは、本開示の実施形態による、調査結果を取得するための調査質問の例を示す。
【
図6】本開示の実施形態による、第1の調査からのフィードバックを示す。
【
図7】
図7A、7B、7C、および7Dは、本開示の実施形態による、被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭提供に認定するための方法の例を集合的に示す。
【
図8】
図8A、8B、8C、および8Dは、本開示の実施形態による、被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭提供の補充に認定するための方法の例を集合的に示す。
【0034】
これらの図中、参照番号は、図面のいくつかの図全体を通して、本発明の同じまたは同等の部分を指す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
喘息は、米国および世界中で増えている健康問題である。喘息の症状は確立された医薬組成物を使用して効果的に治療および/または予防することができるが、これらの薬品へのアクセスは処方箋が必要であることによって妨げられ、これは、多くの個人が、様々な理由で、十分にアクセスできず、かつ/または医療システムを回避することに起因する。したがって、多くの人々は、自身の喘息または喘息に関連する状態を適切に管理していない。これらの処方箋薬に対する店頭代替品は、これらの組成物へのアクセスを増大させ、それによって世界中の喘息の人口管理を改善するが、患者は、適切な店頭薬剤について自身で自己選択を行うのが困難であることが多い。これらの薬品の不適切な使用は効果のない治療および/または深刻な副作用を引き起こし得るため、店頭喘息薬を選択するため、およびそれらを用いて治療を行うためのより良い方法が必要とされる。本開示は、他の態様の中でもとりわけ、これらの問題を解決する方法、システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。
【0036】
これから実施態様について詳細に言及し、これらの例は添付の図面に示される。以下の実施態様の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が示される。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細なしで実践され得ることは当業者には明らかであろう。
【0037】
第1、第2等の用語が様々な要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるであろう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のフィルタは第2のフィルタと称され得、同様に、第2のフィルタは第1のフィルタと称され得る。第1のフィルタおよび第2のフィルタはいずれもフィルタであるが、これらは同じフィルタではない。
【0038】
本開示で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定するようには意図されていない。本発明の説明および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、別途文脈が明確に示さない限り、複数形も含むよう意図されている。本明細書で使用される「および/または」という用語が、列記される関連項目のうちの1つ以上のありとあらゆる可能な組み合わせを指し、かつそれらを包含することも理解されるであろう。本明細書で使用される「備える(comprises)」および/または「備える(comprising)」という用語が、提示される特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を除外しないことがさらに理解されるであろう。
【0039】
本明細書で使用される場合、「場合(if)」という用語は、文脈に応じて、「とき(when)」または「時点で(upon)」または「決定したことに応じて(in response to determining)」または「検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味するものと解釈され得る。同様に、「決定される場合」または「(提示された条件または事象が)検出される場合」という語句は、文脈に応じて、「決定した時点で」または「決定したことに応じて」または「(提示された条件または事象を)検出した時点で」または「(提示された条件または事象を)検出したことに応じて」を意味するものと解釈され得る。
【0040】
本明細書で使用される場合、「店頭(over-the-counter)」という用語は、本明細書に開示される制約に従うが、医師または医療従事者からの処方箋または許可なしに小売購入によって提供することを意味する。
【0041】
本明細書で使用される場合、「医薬化合物」という用語は、材料の任意の物理的状態を指す。医薬化合物には、カプセル剤、錠剤、液剤、局所製剤、および吸入製剤が含まれる。
【0042】
本明細書で使用される場合、「禁忌」という用語は、治療、例えば、コルチコステロイド医薬組成物の店頭使用が勧められない状態を指す。禁忌には、被験者の身体的特徴、例えば、男性ではない、または肝臓疾患を有する、および薬物の同時使用、例えば、コルチコステロイド医薬組成物の使用が含まれる。本文脈では、禁忌の特定により、本明細書に開示される方法、システム、およびソフトウェアのいくつかの実施態様に従って、コルチコステロイド医薬組成物の提供の承認を阻止する第1のカテゴリクラスのフィルタが作動される。
【0043】
本明細書で使用される場合、「リスク因子」という用語は、例えば、コルチコステロイド医薬組成物の店頭使用が勧められない可能性のある状態を指す。リスク因子には、被験者の身体的特徴、例えば、骨密度測定値、および薬物の同時使用、例えば、ステロイド薬の使用が含まれる。本文脈では、リスク因子の特定により、本明細書に開示される方法、システム、およびソフトウェアのいくつかの実施態様に従って、被験者がリスク因子について医療専門家と話し合ったことがあることを確認することなくコルチコステロイド医薬組成物の提供の承認を阻止する第2のカテゴリクラスのフィルタが作動される。
【0044】
本明細書で使用される場合、例えば、コルチコステロイドとの「薬物相互作用」には、薬物動態学的薬物相互作用および薬力学的薬物相互作用が含まれる。一般に、薬物動態学的薬物相互作用は、2つの薬物(例えば、コルチコステロイドおよび第2の薬物)間の相互作用であり、いずれかの薬物の吸収、輸送、分布、代謝、および/または排泄に変化をもたらすものである。一般に、薬物動態学的薬物相互作用は、2つの薬物(例えば、コルチコステロイドおよび第2の薬物)間の相互作用であり、効果またはいずれかの薬物の直接的な変化をもたらすものである。薬物動態学的薬物相互作用および薬力学的薬物相互作用のより包括的な要約については、内容が参照により本明細書に組み込まれるCascorbi,I,Dtsch Arztebl Int.,109(33-34):546-55(2012)を参照されたい。
【0045】
本開示の文脈では、禁忌またはリスク因子のいずれかとしての条件の分類は、店頭使用に承認されているコルチコステロイド医薬組成物の特定の素性および投与量に特有である。特定の条件の分類、例えば、コルチコステロイド医薬組成物の同時使用は、異なるコルチコステロイド医薬組成物間で異なり得る(例えば、それは、第1のコルチコステロイドに対しては禁忌であり、第2のコルチコステロイドに対してはリスク因子であり、かつ/または第3のコルチコステロイドに対してはそれらのいずれでもないとして分類され得る)。同様に、特定の条件は、第1の店頭投薬量での特定のコルチコステロイドの使用に対して禁忌として分類され得、第2の(例えば、より低い)店頭投薬量での同じ特定のコルチコステロイドに対してリスク因子として分類され得、かつ/または第3の(例えば、最も低い)店頭投薬量での同じ特定のコルチコステロイドに対してそれらのいずれでもないとして分類され得る。
【0046】
本明細書で使用される場合、被験者がコルチコステロイドの最後の提供を受けてから状態を「発症したことがある」かは、被験者にとって新たな状態、すなわち、被験者がコルチコステロイドの最後の提供を受けた時点では有しなかった状態と、被験者がコルチコステロイドの最後の提供を受けたときに状態が存在したかにかかわらず新たに診断された状態、すなわち、被験者がコルチコステロイドの最後の提供を受けたときには認識していなかった状態との両方を指す。
【0047】
一態様では、本開示は、被験者の調査を実施して調査結果を取得し、被験者が喘息の症状の治療または予防のための店頭(OTC)コルチコステロイド医薬組成物に認定されるかを決定する。調査結果は、第1のカテゴリクラスのフィルタにかけるための基礎として使用される。第1のカテゴリクラス内のフィルタのうちのいずれかのトリガ条件が作動された場合、被験者は、OTCコルチコステロイド医薬組成物に認定されない。調査結果は、第2のカテゴリクラスのフィルタにかけるための基礎としても使用される。第2のカテゴリクラス内のフィルタのうちのいずれかのトリガ条件が作動された場合、被験者に、作動された第2のカテゴリクラスのそれぞれのフィルタと関連付けられた警告メッセージが提供される。第1のカテゴリクラス内のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2のカテゴリクラスのそれぞれのフィルタと関連付けられた警告メッセージにうまく対処した場合、コルチコステロイド医薬組成物のOTC配布のためのフルフィルメントプロセスが開始される。
【0048】
図1は、被験者をコルチコステロイド医薬組成物のOTC配布に認定するために被験者の1つ以上の調査を実施するための統合システム48の例を示す。統合システム48は、1つ以上の接続されたユーザ装置102を含む。ユーザ装置102は、調査データを入力し、コルチコステロイド医薬組成物を要求するために構成されている。システム48は、認定被験者にコルチコステロイド医薬組成物を提供するために命令を受信するように構成された1つ以上の調剤宛先装置104も含む。さらに、システム48は、コルチコステロイド医薬組成物店頭(OTC)調剤装置250および被験者データを収集するように構成された1つ以上のデータ収集装置200を含む。
【0049】
本開示を通して、データ収集装置200およびコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、明確さのためのみに別個の装置として参照されるであろう。すなわち、データ収集装置200の開示される機能性およびコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250の開示される機能性は、
図1に示されるように別個の装置内に含まれる。しかしながら、実際には、いくつかの実施形態では、データ収集装置200の開示される機能性およびコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250の開示される機能性が単一の装置内に含まれることが理解されるであろう。
【0050】
統合システム48を用いて、被験者からの調査結果は、第1の複数のフィルタ(例えば、フィルタ216-1、フィルタ216-2、フィルタ216-3等)にかけられる。第1の複数のフィルタ内のフィルタ(例えば、フィルタ216)がそれぞれの被験者に対して作動される場合、それぞれの被験者は、コルチコステロイド医薬組成物に認定されないと見なされる。調査結果は、第2の複数のフィルタ(例えば、フィルタ222-1、フィルタ222-2、フィルタ222-3等)にもかけられる。第2の複数内のそれぞれのフィルタがそれぞれの被験者に対して作動されると、それぞれの被験者に、それぞれのフィルタと関連付けられた警告(例えば、フィルタ警告226)が提供される。いくつかの実施形態では、調査結果は、第1の複数のフィルタおよび第2の複数のフィルタに同時にかけられる。いくつかの実施形態では、調査結果は、第1の複数のフィルタにかけられ、その後、第2の複数のフィルタにかけられる。統合システム48によって可能にされる方法は、第1の複数内のいずれのフィルタも作動せず、かつ被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、または別様にうまく対処した場合、フルフィルメントプロセスに進む。フルフィルメントプロセスの一部として、組成物の注文が(例えば、薬物を受け取るために被験者と関連付けられたユーザプロファイル234に)記憶され、コルチコステロイドの薬品情報ラベル(例えば、薬品情報ラベル230)が認定被験者に伝達される。ラベルが読まれたことを被験者から確認した時点で、コルチコステロイドを調剤するための承認が許可される。
【0051】
図1を参照すると、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、喘息の症状を治療または予防するために被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定する。これを達成するために、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250と電気通信しているデータ収集装置200は、対応する被験者と関連付けられた1つ以上のユーザ装置102から生じる調査結果を受信する。いくつかの実施形態では、データ収集装置200は、かかる調査結果をユーザ装置102から直接受信する。例えば、いくつかの実施形態では、データ収集装置200は、高周波信号を介してこのデータを無線で受信する。いくつかの実施形態では、かかる信号は、802.11(Wi-Fi)、Bluetooth、またはZigBee規格に準拠している。いくつかの実施形態では、データ収集装置200は、かかるデータを直接受信し、データを分析し、分析されたデータをコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250に渡す。
【0052】
いくつかの実施形態では、データ収集装置200および/またはコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、被験者に近接しておらず、かつ/または無線能力を有しないか、またはかかる無線機能は、調査結果を取得する目的のために使用されない。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク106を使用して、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250からユーザ装置102への質問(例えば、調査質問208、212)、およびユーザ装置102からデータ収集装置200および/またはコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250へのかかる調査質問に対する回答を調査することができる。さらに、いくつかの実施形態では、通信ネットワーク106を使用して、コルチコステロイド調査質問をコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250から調剤宛先装置104に調剤するための承認を伝達する。
【0053】
ネットワーク106の例には、ワールドワイドウェブ(WWW)、イントラネット、および/または携帯電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、および/または首都圏ネットワーク(MAN)等の無線ネットワーク、ならびに無線通信による他の装置が挙げられる。無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、および技術のうちのいずれかを使用し、移動通信用のグローバルシステム(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、エボリューションデータオンリー(EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(LTE)、近距離無線通信(NFC)、広帯域符号分割多重接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11ax、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、および/もしくはIEEE 802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi-MAX、電子メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)および/もしくはポストオフィスプロトコル(POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージングおよびプレゼンスプロトコル(XMPP)、インスタントメッセージングおよびプレゼンス事象パッケージのためのセッション開始プロトコル(SIMPLE)、インスタントメッセージングおよびプレゼンスサービス(IMPS))、および/もしくはショートメッセージサービス(SMS)、または本開示の出願日時点ではまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の好適な通信プロトコルを含む。
【0054】
当然のことながら、システム48の他のトポロジーが可能である。例えば、通信ネットワーク106に依存するのではなく、1つ以上のユーザ装置102および1つ以上の調剤宛先装置104は、データ収集装置200および/またはコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250と直接通信してもよい。さらに、データ収集装置200および/またはコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、携帯型電子装置、サーバコンピュータを構成してもよく、実際にはネットワーク内でともにリンクされているいくつかのコンピュータを構成してもよく、クラウドコンピューティングの文脈での仮想マシンであってもよく、クラウドコンピュータの文脈でのコンテナであってもよく、それらの組み合わせであってもよい。したがって、
図1に示される例示的なトポロジーは、当業者に容易に理解されるであろう様式で本開示の実施形態の特徴を説明する役割を果たすにすぎない。
【0055】
上記を念頭に置いて
図2を参照すると、被験者がコルチコステロイドのOTC配布に認定されるかを決定するために構成された例示的なコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250が示される。
図2を参照すると、典型的な実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、1つ以上のコンピュータを含む。
図2における例示目的ために、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するための機能の全てを含む単一のコンピュータとして表されている。しかしながら、本開示は、これに限定されない。いくつかの実施形態では、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するための機能は、任意の数のネットワークコンピュータに分散され、かつ/または複数のネットワークコンピュータの各々に存在し、通信ネットワーク106を介してアクセス可能な遠隔地にある1つ以上の仮想マシン上でホストされ、かつ/または通信ネットワーク106を介してアクセス可能な遠隔地にある1つ以上のコンテナ上でホストされる。当業者であれば、幅広い異なるコンピュータトポロジーのうちのいずれかが本出願に使用され、かかるトポロジーが全て本開示の範囲内であることを理解するであろう。
【0056】
図2のコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、第1の調査(例えば、評価モジュール252を使用して、コルチコステロイド医薬組成物の提供についての被験者の初期認定を実行する)および/または第2の調査(例えば、再評価モジュール254を使用して、コルチコステロイド医薬組成物の提供についての被験者の再認定を実行する)を実施するように構成されている。第1の調査(例えば、評価)は、それぞれ、第1のフィルタカテゴリクラス214-1の複数のフィルタおよび第2のフィルタカテゴリクラス220-1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタ216、222と関連付けられた様々な質問208、212を含む。本装置によって受信された第1の調査における質問に対する回答は、それぞれ、第1の複数のフィルタ216および第2の複数のフィルタ222内の第1のカテゴリクラス214-1のフィルタおよび第2のカテゴリクラス220-1のフィルタにかけられる。同様に、第2の調査(例えば、再評価)は、それぞれ、第1のカテゴリクラス214-2の複数のフィルタ216および第2のカテゴリクラス220-2の複数のフィルタ内のフィルタ222と関連付けられた様々な質問も含む。本装置によって受信された第2の調査における質問に対する回答は、それぞれ、例えば、第1の複数のフィルタおよび第2の複数のフィルタ内の第1のカテゴリクラス214-2のフィルタおよび第2のカテゴリクラス220-2のフィルタにかけられる。第1のフィルタカテゴリクラス214のフィルタ216は、作動されたときに認定プロセスを終了するように構成されている。第2のフィルタカテゴリクラス220のフィルタ222は、対応する調査質問と関連付けられた警告を被験者に提供するように構成されている。換言すれば、
図2の装置は、被験者がコルチコステロイド医薬組成物のOTC配布に認定されるかを決定するために、調査(例えば、調査質問208および調査質問212)からの結果を蓄積し、それらの結果を対応するフィルタ(例えば、それぞれ、フィルタ216およびフィルタ222)にかけるように構成されている。
【0057】
本開示では、複数のフィルタは、第1のフィルタカテゴリクラスまたは第2のカテゴリクラスのいずれかの一連、またはセット、またはフィルタを指す。例えば、いくつかの実施形態では、第1のフィルタカテゴリクラス214の複数のフィルタは、第1のフィルタカテゴリクラスのフィルタ216の任意のサブセットを含み得る。一例として、いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの複数のフィルタは、フィルタ216-1、216-2、216-3、…、216-i、またはそれらの任意の組み合わせを含む。同様に、第2のフィルタカテゴリクラス220の複数のフィルタは、第2のフィルタカテゴリクラスのフィルタ222の任意のセットを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの複数のフィルタは、フィルタ222-1、222-2、222-3、…、222-i、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0058】
引き続き
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、調剤装置250は、1つ以上の処理ユニット(CPU)274と、ネットワークまたは他の通信インターフェース284と、メモリ192(例えば、ランダムアクセスメモリ)と、1つ以上のコントローラ288によって任意選択的にアクセスされる1つ以上の磁気ディスク記憶および/または永続的装置290と、前述の構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス213と、ディスプレイ282および入力部280(例えば、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン等)を含むユーザインターフェース278と、前述の構成要素に電力を供給するための電源276とを含む。いくつかの実施形態では、メモリ192内のデータは、キャッシング等の既知のコンピューティング技術を使用して、不揮発性メモリ290とシームレスに共有される。いくつかの実施形態では、メモリ192および/またはメモリ290は、中央処理装置(複数可)274に対して遠隔に位置付けられた大容量記憶装置を含む。換言すれば、メモリ192および/またはメモリ290に記憶されたいくつかのデータは、実際にはコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250の外部にあるが、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250によってインターネット、イントラネット、もしくは他の形態のネットワーク、または電子ケーブル(
図2の要素106として図示)を介してネットワークインターフェース284を使用して電子的にアクセスされ得るコンピュータ上でホストされてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250のメモリ192は、以下のうちの1つ以上を記憶する。
●様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム202、
●調査質問を伝達し、それらから結果を取得し、それらの結果を認定フィルタに適用することによって、喘息の症状を治療または予防するために被験者をコルチコステロイド医薬組成物の最初の店頭配布に認定するための評価モジュール252であって、
○フィルタ216(例えば、第1の複数のフィルタ)を含む第1のフィルタカテゴリクラス214-1であって、第1のフィルタカテゴリクラス214-1のそれぞれのフィルタ216が各々、1つ以上の調査質問208および1つ以上のトリガ条件218と関連付けられている、第1のフィルタカテゴリクラス214-1、および
○フィルタ222(例えば、第2の複数のフィルタ)を含む第2のフィルタカテゴリクラス220-1であって、第2のフィルタカテゴリクラス220-1のそれぞれのフィルタ222が各々、1つ以上の調査質問208、トリガ条件224、および警告226と関連付けられている、第2のフィルタカテゴリクラス220-1を含む、評価モジュール252、
●第1のフィルタカテゴリクラス214-1内のいずれのフィルタ216も被験者に対して作動されておらず、かつ被験者が調査質問208に対する被験者による回答の結果として作動された第2のフィルタカテゴリクラス220-1内の各フィルタ222と関連付けられた各警告226を認めた場合にフルフィルメントプロセスを実行するためのフルフィルメントモジュール228-1であって、フルフィルメントプロセスが、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたという確認を被験者から受け取ることと、を含む、フルフィルメントモジュール228-1、
●調査質問を伝達し、それらから結果を取得し、それらの結果を認定フィルタに適用することによって、喘息の症状を治療または予防するために被験者をコルチコステロイド医薬組成物のその後の店頭配布に認定するための再評価モジュール254であって、
○フィルタ216(例えば、第3の複数のフィルタ)を含む第1のフィルタカテゴリクラス214-2であって、第1のフィルタカテゴリクラス214-2のそれぞれのフィルタ216が各々、1つ以上の調査質問208および1つ以上のトリガ条件218と関連付けられている、第1のフィルタカテゴリクラス214-2、および
○フィルタ222(例えば、第2の複数のフィルタ)を含む第2のフィルタカテゴリクラス220-2であって、第2のフィルタカテゴリクラス220-2のそれぞれのフィルタ222が各々、1つ以上の調査質問208、トリガ条件224、および警告226と関連付けられている、第2のフィルタカテゴリクラス220-2を含む、再評価モジュール254、
●第1のフィルタカテゴリクラス214-2内のいずれのフィルタ216も被験者に対して作動されておらず、かつ被験者が調査質問212に対する被験者による回答の結果として作動された第2のフィルタカテゴリクラス220内の各フィルタ222と関連付けられた各警告226を認めた場合に再フルフィルメントプロセスを実行するための再フルフィルメントモジュール228-2であって、フルフィルメントプロセスが、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたという確認を被験者から受け取ることと、を含む、フルフィルメントモジュール228-2、
●複数の被験者の各々に対するユーザプロファイル234を含む被験者プロファイルデータ記憶部232であって、それぞれのユーザプロファイル234が各々、複数の被験者内の対応する被験者に関する情報(例えば、発送情報、請求先情報、バイオメトリック情報等)、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250を使用して対応する被験者によって行われたコルチコステロイド医薬組成物の最初の注文日および宛先236、ならびに任意の再注文日および宛先238を含む、被験者プロファイルデータ記憶部232、
●例えば、再フルフィルメントプロセス中の第1のフィルタカテゴリクラス214-2内のフィルタ216の作動に対応する、複数の被験者と関連付けられた有害事象の記録を特定および集約するための有害事象モジュール242、および
●例えば、それぞれのユーザプロファイル234に記憶された保険情報に基づいて、適格性を決定し、かつ/またはコルチコステロイドの配布と関連付けられた保険請求を伝達するための償還モジュール240。
【0060】
いくつかの実施形態では、評価モジュール252、再評価モジュール254、および/またはフルフィルメントモジュール228は、任意のブラウザ(例えば、電話、タブレット、ラップトップ/デスクトップ、またはスマートウォッチ)内でアクセス可能である。いくつかの実施形態では、評価モジュール252、再評価モジュール254、および/またはフルフィルメントモジュール228は、ネイティブの装置のフレームワーク上で実行され、Android、iOS、またはWINDOWS(登録商標)等のオペレーティングシステム202を実行するユーザ装置102へのダウンロードに利用可能である。いくつかの実施形態では、評価モジュール252、再評価モジュール254、および履行モジュール228は、単一のソフトウェアアプリケーション内のモジュールである。
【0061】
いくつかの実装形態では、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250の上で特定されたデータ要素またはモジュール(例えば、評価モジュール252、フルフィルメントモジュール228-1等)のうちの1つ以上は、前述のメモリ装置のうちの1つ以上に記憶され、上述の機能を実行するための命令のセットに対応する。上で特定されたデータ、モジュール、またはプログラム(例えば、命令のセット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、またはモジュールとして実装される必要はく、それ故に、これらのモジュールの様々なサブセットは、様々な実施態様で組み合わされ得るか、または別様に再構成され得る。いくつかの実装形態では、メモリ192および/または290は、任意選択的に、上で特定されたモジュールおよびデータ構造のサブセットを記憶する。さらに、いくつかの実施形態では、メモリ192および/または290は、上述されていない追加のモジュールおよびデータ構造を記憶する。
【0062】
いくつかの実施形態では、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、スマートフォン(例えば、iPhone(登録商標)、Blackberry等)、ラップトップ、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートウォッチ、または他の形態もしくは有線もしくは無線ネットワーク装置である。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、可動式ではない。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250は、可動式である。簡潔かつ明瞭にするために、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250にインストールされる追加のソフトウェアモジュールをより強調するために、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250の可能な構成要素のうちの数個のみが
図2に示される。
【0063】
図3Aおよび
図3Bは、本開示と使用され得るユーザ装置102の説明を提供する。
図3Aおよび
図3Bに示されるユーザ装置102は、1つ以上の処理装置(CPU)374と、周辺機器インターフェース370と、メモリコントローラ368と、ネットワークまたは他の通信インターフェース384と、メモリ392(例えば、ランダムアクセスメモリ)と、ディスプレイ382および入力部380(例えば、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン)を含むユーザインターフェース378と、任意選択的な加速度計317と、任意選択的なGPS319と、任意選択的なオーディオ回路372と、任意選択的なスピーカ360と、任意選択的なマイクロフォン362と、ユーザ装置102上(例えば、ユーザ装置102のタッチセンシティブディスプレイシステム382等のタッチセンシティブ表面)の接触の強度を検出するための1つ以上の任意選択的な強度センサ364と、任意選択的な入出力(I/O)サブシステム366と、1つ以上の任意選択的な光センサ373と、前述の構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス313と、前述の構成要素に電力を供給するための電源376とを有する。
【0064】
いくつかの実施形態では、入力部380は、タッチセンシティブ表面等のタッチセンシティブディスプレイである。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース378は、1つ以上のソフトキーボードの実施形態を含む。ソフトキーボード実施形態は、表示されたアイコン上に標準(例えば、QWERTY)および/または非標準構成の記号を含み得る。
【0065】
図3に示されるユーザ装置102は、任意選択的に、加速度計(複数可)317に加えて、ユーザ装置102の位置および向きに関する情報(例えば、ポートレートまたは風景)を取得するための、および/または被験者による身体的運動量を決定するための磁力計(図示せず)およびGPS 319(またはGLONASSもしくは他の全地球的ナビゲーションシステム)レシーバを含む。
【0066】
図3に示されるユーザ装置102は、喘息の症状を治療または予防するためにコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するために調査(例えば、第1の調査206)を実行するために使用され得る多機能装置の一例にすぎず、ユーザ装置102は、任意選択的に、示されるよりも多いまたは少ない構成要素を有し、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるか、または任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成もしくは配置を有することを理解されたい。
図3に示される様々な構成要素は、1つ以上の信号処理および/または特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせに実装される。
【0067】
図3に示されるユーザ装置102のメモリ392は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、または他の不揮発性ソリッドステートメモリ装置等の不揮発性メモリも含む。CPU(複数可)374等のコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250の他の構成要素によるメモリ392へのアクセスは、任意選択的に、メモリコントローラ368によって制御される。いくつかの実施形態では、
図3に示されるユーザ装置102のメモリ392は、任意選択的に、
●様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム302、
●コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250と併せて上に記載される評価モジュール252、
●第1のステロイド薬フィルタ216-1、年齢フィルタ216-2、第1の肺機能フィルタ216-3、および第1の喘息重症度フィルタ216-4を含むコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250と併せて上に記載される第1のフィルタカテゴリクラス214-1、
●第1の感染症フィルタ222-1、第1の手術フィルタ222-2、第1の骨密度フィルタ222-3、および第1の眼疾患フィルタ222-4を含むコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250と併せて上に記載される第2のフィルタカテゴリクラス220-1、
●コルチコステロイドOTC調剤装置250と併せて上に記載される再評価モジュール254、
●第2のステロイド薬フィルタ216-5、第2の肺機能フィルタ216-6、および第2の喘息重症度フィルタ216-7を含む第1のフィルタカテゴリクラス214-2、および
●感染症フィルタ222-5、感染症症状フィルタ222-6、視力低下フィルタ227-7、口腔健康フィルタ222-8、第2の感染症フィルタ222-9、第2の手術フィルタ222-10、第2の骨密度フィルタ222-11、および第2の眼疾患フィルタ222-12を含むコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250と併せて上に記載される第2のフィルタカテゴリクラス220-2を含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置102の任意選択的な加速度計317、任意選択的なGPS 319、および/もしくは磁力計(図示せず)、またはかかる構成要素を使用して、コルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に好適な1つ以上の宛先を認定被験者に推奨する。いくつかの実施形態では、GPS 319を使用して、被験者がコルチコステロイド医薬組成物のOTC配布について地理的に制限されているかを決定する。地理的制限には、配布または発送地域外に居住する被験者、マーケティング制限、および/または政府規制が含まれる。
【0069】
周辺機器インターフェース370を使用して、装置の入力および出力周辺機器をCPU(複数可)374およびメモリ392に連結することができる。1つ以上のプロセッサ374は、調査モジュール204等のメモリ392に記憶された様々なソフトウェアプログラムおよび/または命令セットを実施または実行して、ユーザ装置102の様々な機能を実行し、データを処理する。
【0070】
いくつかの実施形態では、周辺機器インターフェース370、CPU(複数可)374、およびメモリコントローラ368は、任意選択的に、単一のチップに実装される。いくつかの他の実施形態では、それらは、別個のチップに実装される。
【0071】
ネットワークインターフェース384のRF(高周波)回路は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を受信および送信する。いくつかの実施形態では、調査モジュール204、調査質問208/212、調査質問208/212に対する回答、および/または店頭薬品情報ラベル230は、このRF回路を使用して被験者装置102伝達される。いくつかの実施形態では、RF回路384は、電気信号を電磁信号に/電磁信号から変換し、電磁信号を介して通信ネットワークおよび他の通信装置および/またはデータ収集装置200および/またはコルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250と通信する。RF回路384には、任意選択的に、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つ以上の増幅器、チューナ、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリ等を含む、これらの機能を実行するための周知の回路が含まれる。RF回路384は、任意選択的に、通信ネットワーク106と通信する。いくつかの実施形態では、回路384は、RF回路を含まず、実際には、1つ以上のハードワイヤ(例えば、光ケーブル、同軸ケーブル等)を介してネットワーク106に接続される。
【0072】
いくつかの実施形態では、オーディオ回路372、任意選択的なスピーカ360、および任意選択的なマイクロフォン362は、被験者とユーザ装置102との間にオーディオインターフェースを提供する。オーディオ回路372は、周辺機器インターフェース370からオーディオデータを受信し、そのオーディオデータを電気信号に変換し、その電気信号をスピーカ360に送信する。スピーカ360は、電気信号を人間が聴取可能な音波に変換する。いくつかの実施形態では、スピーカ260は、電気信号を人間が聴取不可能な音波に変換する。オーディオ回路372は、マイクロフォン362によって音波から変換された電気信号も受信する。オーディオ回路372は、電気信号をオーディオデータに変換し、処理のためにそのオーディオデータを周辺機器インターフェース370に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インターフェース370によってメモリ392および/もしくはRF回路384から読み出され、かつ/またはメモリ392および/もしくはRF回路384に送信される。
【0073】
いくつかの実施形態では、電源376は、任意選択的に、電力管理システムと、1つ以上の電源(例えば、バッテリー、交流(AC))と、再充電システムと、停電検出回路と、電力コンバータまたはインバータと、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))と、携帯型装置における電力の生成、管理、および分配と関連付けられた他の任意の構成要素とを含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置102は、任意選択的に、1つ以上の光学センサ373も含む。光学センサ(複数可)373は、任意選択的に、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)フォトトランジスタを含む。光学センサ(複数可)373は、1つ以上のレンズを通して投影された環境からの光を受け取り、その光を、画像を表すデータに変換する。光学センサ(複数可)373は、任意選択的に、静止画像および/またはビデオを捕捉する。いくつかの実施形態では、光学センサは、ユーザ装置102の前面のディスプレイ382とは反対側のユーザ装置102の背面に位置付けられ、これにより、入力部380を静止および/またはビデオ画像取得のためのビューファインダとして使用することが可能になる。いくつかの実施形態では、別の光学センサ373は、ユーザ装置102の前面に位置付けられ、これにより、被験者の画像が取得される(例えば、喘息の症状を治療または予防するために被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定することの一部として被験者の健康、状態、もしくは身元を検証するために)、被験者の状態を遠隔で診断することを支援するために、または被験者の視覚的生理学的測定値を取得するために等)。
【0075】
図3に示されるように、ユーザ装置102は、好ましくは、様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム302を含む。オペレーティングシステム302(例えば、iOS、DARWIN、RTXC、LINUX、UNIX(登録商標)、OS X、WINDOWS(登録商標)、またはVxWorks等の埋め込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶装置制御、電力管理等)を制御および管理するための様々なソフトウェア構成要素および/またはドライバを含み、様々なハードウェアおよびソフトウェア構成要素間の通信を容易にする。
【0076】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置102は、スマートフォンまたはスマートウォッチである。他の実施形態では、ユーザ装置102は、スマートフォンまたはスマートウォッチではなく、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、緊急車両用コンピュータ、または他の形態もしくは有線もしくは無線ネットワーク装置である。簡潔および明瞭にするために、ユーザ装置102にインストールされる追加のソフトウェアモジュールをより強調するために、ユーザ装置102の可能な構成要素のうちの数個のみが
図3に示される。
【0077】
図1に開示されるシステム48が単独で動作することができるが、いくつかの実施形態では、システム48は、電子的医療記録システムとリンクされて、任意の方法で情報を交換することもできる。
【0078】
喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのシステム48の詳細が開示されたため、本開示の実施形態による、本システムによって実行されるプロセスおよび特徴を含む方法(400)に関する詳細が、
図4A~
図4Iを参照して開示される。いくつかの実施形態では、本システムのかかるプロセスおよび特徴は、
図2および
図3に示される評価モジュール252、再評価モジュール254、フルフィルメントモジュール228-1、および/または再フルフィルメントモジュール228-2によって実行される。いくつかの実施形態では、評価モジュール252、再評価モジュール254、フルフィルメントモジュール228-1、および/または再評価モジュール228-2は、単一のソフトウェアモジュールである。フローチャートでは、破線枠内の要素は任意選択的であると見なされる。
【0079】
いくつかの実施形態では、喘息の症状には、呼吸困難、胸痛、咳(例えば、慢性咳、乾性咳、痰を含む咳、軽度の咳、および重度の咳)、喘鳴、呼吸困難、口呼吸、高速呼吸、急速呼吸、頻繁な呼吸器感染、夜間の息切れ、胸部圧迫感、症状の再燃、不安、早朝覚醒、高速心拍もしくは高心拍数、および/または喉の炎症が含まれる。いくつかの実施形態では、喘息の症状には、胸部収縮を伴う高速呼吸、チアノーゼ、鼻孔の急速な動き、深いおよび/または急速な肋骨および/または胃の動き、および呼気時に収縮しない拡張した胸部が含まれる。
【0080】
ブロック402~410。
図4Aのブロック402を参照すると、本開示の目的は、コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置250等のコンピュータシステムを使用して喘息の症状を治療または予防するために被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭送達に認定することである。コルチコステロイド医薬組成物OTC調剤装置(例えば、装置250)は、1つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ274)と、メモリ(例えば、メモリ192および/または290)とを含む。メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、方法を実行する非一時的な命令を記憶する。
【0081】
ブロック404~410を参照すると、いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、クラスBコルチコステロイドを含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイドは、グルココルチコステロイドを含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイドは、ブデソニドを含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、フロ酸フルチカゾン(例えば、2-フランカルボン酸(6α,11β,16α,17α)-6,9-ジフルオロ-17-{[(フルオロ-メチル)チオ]カルボニル}-11-ヒドロキシ-16-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17-イル)を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、フロ酸モメタゾン(例えば、フラン-2-カルボン酸(9R,10S,11S,13S,14S,16R,17R)-9-クロロ-17-(2-クロロアセチル)-11-ヒドロキシ-10,13,16-トリメチル-3-オキソ-6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-3H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、プロピオン酸フルチカゾン(例えば、17-プロパン酸S-(フルオロメチル)-6α,9-ジフルオロ-11β,17-ジヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート)を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(例えば、プロピオン酸(8S,9R,10S,11S,13S,14S,16S,17R)-9-クロロ-11-ヒドロキシ-10,13,16-トリメチル-3-オキソ-17-[2-(プロピオニルオキシ)アセチル]-6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-3H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、シクレソニド(例えば、2-メチルプロパン酸2-[(1S,2S,4R,8S,9S,11S,12S,13R)-6-シクロヘキシル-11-ヒドロキシ-9,13-ジメチル-16-オキソ-5,7-ジオキサペンタシクロ[10.8.0.02,9.04,8.013,18]イコサ-14,17-ジエン-8-イル]-2-オキソエチル)を含む。これらおよび他のコルチコステロイドは、例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれるSwartz,et al.,“Corticosteroids:clinical pharmacology and therapeutic use,”Drugs 16(3),(1978)に記載されている。
【0083】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,598,603号、表題「Method for treating respiratory diseases」に開示されるいずれかの化合物を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,759,328号、表題「Composition for inhalation」に開示されるいずれかの化合物を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,897,646号、表題「Use for budesonide and formoterol」に開示されるいずれかの化合物を含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,695,743号、表題「Medical aerosol formulations」に開示されるいずれかの化合物を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,482,934号、表題「Pregna-1,4-diene3,20-dione-16-17-acetal-21 esters,process for their preparation,composition,and methods for the treatment of inflammatory conditions」に開示されるいずれかの化合物を含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,858,596号、表題「Formulation containing anti-inflammatory androstane derivative」に開示されるいずれかの化合物を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,101,866号、表題「Anti-inflammatory androstane derivative」に開示されるいずれかの化合物を含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,127,353号、表題「Mometasone furoate monohydrate,process for making same and pharmaceutical compositions」に開示されるいずれかの化合物を含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,837,699号、表題「Use of mometasone furoate for treating upper airway passage diseases」に開示されるいずれかの化合物を含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,972,626号、表題「Fluticasone propionate nasal pharmaceutical formulations and methods of using same」に開示されるいずれかの化合物を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,993,781号、表題「Fluticasone propionate nebulizable formulations」に開示されるいずれかの化合物を含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第4,866,051号、表題「Micronised beclomethasone dipropionate monohydrate compositions and methods of use」に開示されるいずれかの化合物を含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物の提供に認定される予定のユーザから最初の要求を受け取ったことに応じて、本システムは、例えば、被験者に関する個人情報、例えば、被験者の名前、生年月日、居住地、配達先住所、社会保障番号、医療記録番号、保険情報、ユーザ名、識別パスワード等のうちの1つ以上を含む対応する被験者プロファイルを作成する。いくつかの実施形態では、本システムは、コルチコステロイド医薬組成物の店頭提供を以前に受けたことがない被験者を、コルチコステロイド医薬組成物の新規ユーザとして登録し、本装置は、例えば、被験者が処方箋によりコルチコステロイド医薬組成物の提供を以前に受けたことがあるかにかかわらず、コルチコステロイド医薬組成物の提供に被験者を認定するための初期評価方法を実行する。
【0091】
いくつかの実施形態では、本システムは、処方箋によってコルチコステロイド医薬組成物の提供を以前に受けたことがある被験者を、コルチコステロイド医薬組成物の以前のユーザとして登録し、本装置は、被験者をコルチコステロイドの医薬組成物の再提供に再認定するための再評価方法を実行する。
【0092】
いくつかの実施形態では、被験者が処方箋によって異なるコルチコステロイド医薬組成物の提供を以前に受けたことがある場合、本システムは、それらの2つのコルチコステロイド医薬組成物の禁忌およびリスク因子の相違を説明する、コルチコステロイド医薬組成物の提供に被験者を認定するための修正された方法を実行する。例えば、処方箋によりシクレソニドを含有する医薬組成物の提供を以前に受けたことがあるユーザをブデソニドの店頭提供に認定する要求を受け取ったことに応じて、本システムは、被験者が乳製品アレルギーを有するか(例えば、ブデソニドを含有する医薬組成物についての再評価が通常被験者の乳製品アレルギーを考慮するかにかかわらず)に関する調査質問および対応するフィルタを含む(被験者がシクレソニドを含有する組成物の処方箋を受け取ったときに考慮されなかったため)、コルチコステロイド医薬組成物に被験者を再認定(例えば、再評価)するための修正された方法を実行する。
【0093】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物の提供に認定される予定のユーザから第2のまたは後続の要求を受け取ったことに応じて、本システムは、例えば、被験者がコルチコステロイドの店頭提供を以前に受けたことがあり、かつ対応する被験者プロファイル232がその被験者に対してすでに存在する場合、被験者をリピート顧客として登録する。
【0094】
いくつかの実施形態では、認定または再認定方法を進める前に、本装置は、促し(702、704)、ユーザは、ユーザが機密医療情報を提供するのに十分なプライバシーがあること(例えば、
図7Aの促し704)、および/またはユーザが認定プロセスを完了するのに必要な医療情報を所有していること(例えば、調査を完了するのに必要な医療情報の知識を持っていることを確認するための促し702)を確認するよう求められる。
【0095】
ブロック412~414。
図4Aのブロック412を参照すると、この方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査(例えば、調査質問208、212(例えば、表1に記載の調査質問のうちの1つ以上)に対する結果)を取得することを含む。いくつかの実施形態では、本装置は、1つ以上の調査質問をユーザに送信し、返答を促し、その後、1つ以上の調査質問に対する返答を被験者から受信する。いくつかの実施形態では、第1の調査結果は、表1に列記される被験者特徴のうちのいくつかまたは全てを含むか、またはそれらを少なくとも示す。例えば、いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、表1に列記される特徴のうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個全てを含むか、またはそれらを少なくとも示す。一実施形態では、第1の調査質問208、212および結果は、表1に提供される特徴2~4、6~9、および11を含むか、またはそれらを少なくとも示す。
【0096】
ブロック414を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の調査結果は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか(例えば、第1のカテゴリクラスのステロイド薬フィルタ216-1である(708、720)と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問208に応じて)、被験者の年齢(例えば、第1のカテゴリクラスの年齢フィルタ216-2である(710)と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問208に応じて)、被験者の肺機能状態(例えば、第1のカテゴリクラスの肺機能フィルタ216-3である(712、714、716、718)と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問208に応じて)、被験者が未治療の感染症を有するか(例えば、第2のカテゴリクラスの感染症フィルタ222-1である(724)と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問208に応じて)、被験者の手術状態(例えば、第2のフィルタクラスカテゴリの手術フィルタ222-2である(726)と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問208に応じて)、被験者の骨密度状態(例えば、第2のカテゴリクラスの骨密度フィルタ222-3である(728)と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問208に応じて)、および被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるか(例えば、第2のカテゴリクラスの眼疾患フィルタ222-4である(730)と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問208に応じて)を示す。
【0097】
いくつかの実施形態では、第1の調査は、表1に列記される特徴のうちのいくつかまたは全てを提供するまたは示す返答を導き出す質問を含む。いくつかの実施形態では、調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果の各々に対応する質問を含む。他の実施形態では、調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果のサブセットのみに対応する質問を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法に必要な他の調査結果は、他の手段により(例えば、被験者を店頭薬に認定することと関連付けられたサービスの登録/加入時に、ヘルスケア提供者から、以前の調査から、薬局と関連付けられたデータベースから、被験者と関連付けられた電子健康記録から、被験者プロファイルデータ記憶部232から等)取得される。例えば、いくつかの実施形態では、被験者は、保険会社、病院、または他のヘルスケア提供者と関連付けられた個人医療識別を提供し、本明細書に記載の方法に必要な被験者に関する情報、例えば、1つ以上の調査結果は、個人医療識別(例えば、被験者について決定された最後の呼吸機能測定値)と関連付けられた既存のデータベースから取得される。
【表1】
【0098】
いくつかの実施形態では、表1に提供される調査質問208、212のうちのいずれか1つ以上が第1の調査に含まれないであろう(例えば、評価に使用されないであろうことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査質問と関連付けられた特徴は、被験者をあるコルチコステロイドに認定するが、別のコルチコステロイドには認定しない場合に情報的に有益であろう。
【0099】
したがって、第1の調査質問208が表1に提供される調査結果の任意のサブセットを含むことが企図される。簡潔さのために、表1に提供される特徴を導き出す調査質問208、212の全ての可能な組み合わせは、ここでは具体的に描写されていない。しかしながら、当業者であれば、表1に提供される特徴を導き出す調査質問208、212の任意の特定のサブセットを容易に想定することができるであろう。同様に、当業者であれば、表1に提供される被験者特徴を導き出す調査質問の任意のサブセットと組み合わせられて、本明細書に記載の方法で使用される第1の調査質問を形成することができる、表1に提供されていない情報的に有益な被験者特徴を導き出す他の調査質問を知っている場合がある。
【0100】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2の調査は、複数の質問、例えば、調査質問のいくつかまたは全てを被験者に送信し、複数の調査質問に対する回答を受信した後に、回答のうちのいずれかをそれぞれのフィルタに適用することによって実施される。例えば、
図7のワークフローを参照して、本装置は、第1のカテゴリクラスのフィルタの全て、第2のカテゴリクラスのフィルタの全て、またはワークフロー内のフィルタの全てに関連する質問を送信する(例えば、これらの質問の全てが単一のユーザインターフェースに表示される仮想調査として、または連続したユーザインターフェースに表示される一連の質問として)。調査質問の全てに対する回答を受信した後、本装置は、フィルタの全てに回答を適用して(例えば、順次または同時に)、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の提供を受ける資格があるかを決定する。代替の実施形態では、本装置は、被験者の電子健康記録等の被験者と関連付けられた電子データベースから質問に対する回答を取得することができなかった第1のカテゴリクラスのフィルタのみおよび被験者と関連付けられた電子データベースから質問に対する回答を取得することができなかった第2のカテゴリクラスのフィルタのみに関連する質問を送信する(例えば、かかる未回答の質問が単一のユーザインターフェースに表示される仮想調査として、または連続したユーザインターフェースに表示される一連の質問として)。調査質問の全てに対する回答を受信した後、本装置は、フィルタの全てに回答を適用して(例えば、順次または同時に)、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の提供を受ける資格があるかを決定する。
【0101】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2の調査は、例えば、第1の質問または第1の調査質問群(例えば、単一のフィルタと関連付けられたもの)を被験者に送信し、単一の調査質問または調査質問小群に対する回答を受信し、回答(複数可)をフィルタに適用した後に、第2の質問または第2の質問群を被験者に送信することによって、連続した様式で実施される。例えば、
図7のワークフローを参照して、いくつかの実施形態では、本装置は、被験者の乳製品アレルギーに関する第1の質問を被験者に送信する。調査質問に対する回答を受信した後、本装置はその回答を第1のアレルギーフィルタ(706)に適用する。第1のアレルギーフィルタが作動されると(例えば、被験者が重度の乳製品アレルギーを有することを示す回答に応じて)、本装置はプロセスを終了し(701)、任意選択的に、ユーザに、コルチコステロイド医薬組成物の提供を却下された理由(例えば、
図5Bに示されるように、コルチコステロイド医薬組成物が微量の乳タンパク質を含有することを被験者に助言するメッセージ552)、医療専門家によるフォローアップの提案(例えば、
図7Bおよび
図7Cに示されるように、被験者が白内障または緑内障を発症したことがあることを調査回答が示す(730)場合、本装置はオーバーライド手順を開始する(711-5))、および/または喘息の症状を治療または予防するために生活様式を変更するための提案を提供する。ここから開始する
【0102】
ブロック416~442。
図4Bのブロック416を参照すると、第1の調査結果の全てまたは一部は、第1のカテゴリクラス214の第1の複数のフィルタにかけられる。前述のように、第1の複数のフィルタは、第1のフィルタカテゴリクラス214のフィルタ216のサブセットを含む。第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると(例えば、トリガ条件218が満たされたことを調査結果が示した場合)、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了される。
【0103】
いくつかの実施形態では、例えば、本方法がコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了された場合、被験者は、所定の期間、コルチコステロイドの再認定への試みを阻止される(例えば、被験者はロックアウトされる)。いくつかの実施形態では、被験者は、所定の回数の認定試み後に、コルチコステロイドの再認定への試みを阻止される。いくつかの実施形態では、被験者は、通信の検証に失敗した後に(例えば、被験者に送信されたテキストメッセージの検証に失敗した後に)コルチコステロイドの再認定への試みを阻止される。これにより、被験者による本開示のシステムおよび方法の悪用が阻止される。
【0104】
ブロック418~442を参照すると、第1の複数のフィルタ内の特定のフィルタ216、および対応するフィルタを作動させるそれらの例示的なトリガ条件218が詳述される。
【0105】
いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラス214の第1の複数のフィルタは、表2に列記されるフィルタ216のうちのいくつかまたは全てを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタ結果は、表2に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、または6つ全てを含むか、またはそれらを少なくとも示す。一実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供される少なくともフィルタ2~4を含む。
【表2】
【0106】
いくつかの実施形態では、表2に提供されるフィルタ216のうちのいずれか1つ以上が第1の複数のフィルタに含まれないことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査結果と関連付けられた特徴は、被験者をある特定のコルチコステロイドに認定するが、別のコルチコステロイドには認定しない場合に情報的に有益であろう。
【0107】
したがって、第1の複数のフィルタが表2に提供されるフィルタ216の任意のサブセットを含むことが企図される。同様に、当業者であれば、表2に提供されていない他のフィルタ216を知っている可能性があり、それらが表2に提供されるフィルタ216の任意のサブセットと組み合わせられて、本明細書に記載の方法で使用される第1の複数のフィルタ結果を形成することができる。簡潔さのために、表2に提供されるフィルタ216の全ての可能な組み合わせは、ここでは具体的に描写されていない。
【0108】
ブロック418を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、乳製品アレルギー(例えば、表2のフィルタ1a)を含む。いくつかの実施形態では、乳製品アレルギーフィルタは、被験者が乳製品アレルギー(例えば、重度の乳タンパク質アレルギー)を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。乳製品アレルギーフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0109】
ブロック420を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、ステロイド薬フィルタ(例えば、
図3のステロイド薬フィルタ216-1および/または表2のフィルタ2a)を含む。いくつかの実施形態では、第1のステロイド薬フィルタは、被験者がすでにステロイド薬を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、ステロイド薬フィルタは、被験者が喘息用のステロイド薬、アレルギー用のステロイド薬、および/または皮膚発疹用のステロイド薬を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。ステロイド薬フィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0110】
ブロック422~424を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、年齢フィルタ(例えば、
図3の年齢フィルタ216-2および/または表2のフィルタ3a)を含む。いくつかの実施形態では、年齢フィルタは、被験者が店頭コルチコステロイドを服用するのに適切な年齢ではない、例えば、被験者がまだ成年になっていない、例えば、被験者が18歳未満であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。年齢フィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0111】
ブロック426~428を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、肺機能フィルタ(例えば、
図3の肺機能フィルタ216-3および/または表2のフィルタ4a)を含む。肺機能フィルタは、少なくとも被験者が重度の肺機能障害(例えば、医療専門家の監督下でより強力な処方薬および/または治療を必要とするもの)を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、肺機能フィルタは、例えば、1秒間にわたって測定される強制呼気量(FEV1)アッセイから、被験者の測定された肺機能を照会する。いくつかの実施形態では、例えば、強制呼気量測定を使用して決定された予測量の80%以下の肺機能値が、肺機能フィルタを作動するのに十分である。いくつかの実施形態では、肺機能フィルタを作動することができる肺機能障害は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。肺機能フィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0112】
図4Cのブロック430~438を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者の喘息重症度状態をさらに示し、第1の複数のフィルタは、喘息重症度フィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1の喘息フィルタは、被験者が十分に重度の喘息(例えば、医療専門家の監督下でより強力な処方薬および/または治療を必要とするもの)および/または十分に軽度の喘息(例えば、吸入コルチコステロイドでの店頭薬による治療を必要としないもの)を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタは、1つ以上のサブフィルタとして実装されており、例えば、被験者が喘息の発症を経験する頻度、または一緒に考慮される1つ以上のサブフィルタについて説明される一連の基準を照会する(例えば、分類アルゴリズムを使用して被験者の喘息の重症度を分類する)。喘息重症度フィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0113】
ブロック432を参照すると、いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタは、喘息頻度サブフィルタを含み、これは、被験者が喘息の症状を低頻度で(例えば、週2日または3日未満)および/または非常に高頻度で(例えば、週5回または6回超)経験することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、喘息頻度サブフィルタを作動することができる喘息症状の頻度は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。喘息頻度サブフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0114】
ブロック434を参照すると、いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタは、睡眠妨害サブフィルタを含み、これは、被験者の睡眠が喘息の症状によって低頻度で(例えば、月3回または4回未満および/または非常に高頻度で(例えば、月4回または5回超)妨害されることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、睡眠妨害サブフィルタを作動することができる睡眠妨害の頻度は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。睡眠妨害サブフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0115】
ブロック436を参照すると、いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタは、レスキュー吸入器使用サブフィルタを含み、これは、被験者が喘息の症状を制御するためにレスキュー吸入器を低頻度で(例えば、週2日または3日未満)および/または非常に高頻度で(例えば、週5回または6回超)使用することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、レスキュー吸入器使用サブフィルタを作動することができるレスキュー吸入器使用の頻度は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。レスキュー吸入器使用サブフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0116】
ブロック438を参照すると、いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタは、経口コルチコステロイドサブフィルタを含み、これは、被験者が、例えば、喘息増悪を管理するために経口コルチコステロイドを高頻度で(例えば、年1回、2回、または3回超)使用することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、経口コルチコステロイドサブフィルタを作動することができる経口コルチコステロイド使用の頻度は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。経口コルチコステロイドサブフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0117】
ブロック440を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド医薬組成物にアレルギーがあるかをさらに含むか、またはそれを示す。したがって、第1の複数のフィルタは、有害反応フィルタを含む。有害反応フィルタは、被験者がコルチコステロイド医薬組成物にアレルギーがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、有害反応フィルタは、被験者が過去にコルチコステロイドを含有する薬剤に対して有害反応を経験したことがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。いくつかの実施形態では、有害反応フィルタは、被験者がコルチコステロイド医薬組成物に含まれる1つ以上の成分(例えば、活性成分および/または賦形剤)にアレルギーがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動する。有害反応フィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0118】
図4Dのブロック442を参照すると、本方法は、第1の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラス220の第2の複数のフィルタにかけることも含む。第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告226(例えば、フィルタ警告226-4はフィルタ222-4に対応する)が提供される。いくつかの実施形態では、警告226は、例えば、対応するフィルタが作動された後に、調査結果を任意の後続のフィルタに適用する前に、次のステップとして提供される。例えば、
図7Cに関して、いくつかの実施形態では、例えば、眼疾患フィルタが730でトリガされると、本装置は、7432で薬物相互作用フィルタに進む前に、警告を被験者に提供し、例えば、被験者が自身の眼疾患または眼障害についてヘルスケア提供者と話し合ったことがあること、例えば、認定を進めるためにヘルスケア提供者が依然としてコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨することを確認することを被験者に要求する。いくつかの実施形態では、警告226は、調査結果を全ての後続のフィルタに適用した後に提供される。例えば、
図7Cおよび7Dに示されるように、いくつかの実施形態では、例えば、眼疾患フィルタが730でトリガされると、本装置は、被験者に警告を送信する前に、738で薬物相互作用フィルタに進み、その後、調査結果が全ての後続のフィルタに適用された後に、736で第2のカテゴリクラスのフィルタに対応する全ての警告を送信する。
【0119】
いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラス220の第2の複数のフィルタ222は、表3に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタ結果は、表3に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、または6つ全てを含むか、またはそれらを少なくとも示す。一実施形態では、第1の複数のフィルタは、表3に提供されるフィルタ2~5の全てを含む。
【表3】
【0120】
ブロック444を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、肝臓疾患フィルタ(例えば、表3のフィルタ1a)を含む。肝臓疾患フィルタは、少なくとも被験者が肝臓障害を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の肝臓疾患フィルタをトリガすることができる肝臓障害には、肝機能障害、急性肝不全、および胆汁うっ滞が含まれる。肝臓疾患フィルタが作動されると、本装置は、肝臓疾患フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0121】
ブロック446を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、感染症フィルタ(例えば、
図3の感染症フィルタ222-1および/または表3のフィルタ2a)を含む。感染症フィルタは、少なくとも被験者が重度の未治療の感染症を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、感染症フィルタをトリガすることができる重度の感染症には、真菌感染症、細菌感染症、ウイルス感染症、寄生虫感染症、呼吸管の結核感染症、未治療の全身感染症、胃腸炎、および単純ヘルペス眼感染症(例えば、眼単純ヘルペス)が含まれる。感染症フィルタが作動されると、本装置は、感染症フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0122】
ブロック448を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、手術フィルタ(例えば、
図3の手術フィルタ222-2および/または表3のフィルタ3a)を含む。手術フィルタは、少なくとも被験者が手術を受ける予定であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、手術フィルタは、少なくとも被験者が副腎機能不全をもたらす事象に曝される予定であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、手術フィルタは、少なくとも被験者が最近の手術により重度の電解質喪失を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、手術フィルタは、少なくとも被験者が術後状態にあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、手術フィルタは、少なくとも被験者がストレス誘発状態にあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、手術フィルタは、少なくとも被験者が副腎皮質機能低下を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。手術フィルタが作動されると、本装置は、手術フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0123】
ブロック450を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、骨密度フィルタ(例えば、
図3の骨密度フィルタ222-3および/または表3のフィルタ4a)を含む。骨密度フィルタは、少なくとも被験者が低下した骨ミネラル密度を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、骨密度フィルタは、少なくとも被験者が低下した骨ミネラル密度のリスクがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。低下した骨ミネラル密度のリスク因子には、長期間の不活動、骨粗鬆症の家族歴、閉経中または閉経後の女性、喫煙、タバコの使用、栄養不足、高齢、および骨密度を低下させる薬物(例えば、抗痙攣剤またはコルチコステロイド)の使用歴が含まれる。骨密度フィルタが作動されると、本装置は、骨密度フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0124】
ブロック452を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、眼疾患フィルタ(例えば、
図3の眼疾患フィルタ222-4および/または表3のフィルタ5a)を含む。眼疾患フィルタは、少なくとも被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、眼疾患フィルタは、少なくとも被験者が眼内圧の上昇を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。眼疾患フィルタが作動されると、本装置は、眼疾患フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0125】
ブロック454~456を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、薬物相互作用フィルタ(例えば、表3のフィルタ6a)を含む。薬物相互作用フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する(例えば、薬物動態学的相互作用および/または薬力学的相互作用)薬剤を服用していることを被験者が示すことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、薬物相互作用フィルタは、被験者が、コルチコステロイド薬、抗痙攣剤、免疫抑制剤、ケトコナゾール、肝臓薬、および処方抗レトロウイルス薬からなる群から選択される薬剤を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。いくつかの実施形態では、薬物相互作用フィルタは、被験者が、リトナビル、アタザナビル、クラリスロマイシン、インジナビル、イトラコナゾール、ネファゾドン、ネルフィナビル、サキナビル、テリスロマイシン等の強力なCYP3A4阻害剤を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。薬物相互作用フィルタが作動されると、本装置は、薬物相互作用フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0126】
薬物相互作用フィルタをトリガすることができる薬物の素性は、コルチコステロイドによって異なる。当業者であれば、あるコルチコステロイドと相互作用するが、別のコルチコステロイドとは相互作用しない薬物を知っているであろう。薬物相互作用フィルタ内に薬物を含めることは、店頭使用に承認されたコルチコステロイド医薬組成物の素性および/または投薬量に依存する。
【0127】
いくつかの実装形態では、コルチコステロイド医薬組成物と相互作用する薬物は、第2のフィルタカテゴリクラス220の薬物相互作用フィルタ222内ではなく、第1のフィルタカテゴリクラス214のフィルタ216内に含まれる。例えば、いくつかの実施態様によれば、特定の薬物は、第1のコルチコステロイド医薬組成物の場合には薬物相互作用フィルタ222に(例えば、リスク因子として)含まれるが、第2のコルチコステロイド医薬組成物の場合には第1の複数のフィルタ内のフィルタに(例えば、禁忌として)含まれる。しかしながら、当業者であれば、店頭使用に承認されたコルチコステロイドの特定の素性および投薬量との薬物相互作用の重症度およびリスクに基づいて、ある特定の薬物を薬物相互作用フィルタ222内に含めるか、または第1の複数のフィルタ内の別個のフィルタ216として含めるかを知っているであろう。
【0128】
いくつかの実施形態では、表3に提供されるフィルタのうちのいずれか1つ以上は、第2の複数のフィルタに含まれないであろうことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査結果と関連付けられた特徴は、被験者をある特定のコルチコステロイド医薬組成物に認定するが、別のコルチコステロイド医薬組成物には認定しない場合に情報的に有益であろう。したがって、第2の複数のフィルタが表3に提供されるフィルタの任意のサブセットを含むことが企図される。同様に、当業者であれば、表3に提供されていない他のフィルタを知っている可能性があり、それらが表3に提供されるフィルタの任意のサブセットと組み合わせられて、本明細書に記載の方法で使用される第2の複数のフィルタ結果を形成することができる。
【0129】
本開示に記載の禁忌およびリスク因子は包括的ではない。当業者であれば、特定のコルチコステロイド医薬組成物に関する他の禁忌を知っている可能性があり、かつ/またはコルチコステロイド医薬組成物の目的とする使用に応じてリスク因子を禁忌として扱う可能性がある。いくつかの実施形態では、処方強度の医薬品の使用に関する禁忌は、コルチコステロイド医薬組成物の低用量OTC使用に被験者を認定する場合、リスク因子としてのみ扱われるか、または全く扱われない。
【0130】
したがって、調査質問208、212およびその調査回答に適用されるフィルタ216、222が、分配されるコルチコステロイド医薬組成物に応じて異なり得ることが理解されるであろう。これは、例えば、異なるコルチコステロイドの異なる薬物間相互作用、薬物クリアランスの経路等による、様々なコルチコステロイド医薬組成物の禁忌プロファイルの相違に起因する。
【0131】
ブロック458を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタ222に対応する警告226は、例えば、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア従事者(例えば、有資格の医療従事者)と話し合ったことがあるか、および潜在的リスク因子を考慮した上でヘルスケア従事者がコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨したことを示す被験者に対する促しを含む。したがって、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことがあることを被験者が示した場合に、確認が被験者から得られる。例えば、
図6のメッセージ602は、作動されたいずれのフィルタにも一般的な警告の例を示す。いくつかの実施形態では、警告は、例えば、特定のフィルタ(例えば、
図2のフィルタ警告226)に固有であり、任意選択的に、警告が発行された理由をユーザに伝達する。
【0132】
いくつかの実施形態では、ユーザからの確認は、例えば、被験者の調査結果の精度を検証するために、ヘルスケア従事者によって検証される(例えば、本方法は、コルチコステロイド医薬組成物の提供の承認のために検証を必要とする)。いくつかの実施形態では、例えば、確認がヘルスケア従事者によって検証された場合、被験者は、信頼できる被験者と見なされ、これにより、将来の結果の検証は必要とされない。
【0133】
図4Eのブロック460を参照すると、本方法は、第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタ222によって被験者に発行された任意の警告226について被験者から確認を得ることを含む。いくつかの実施形態では、被験者からの確認は、書面による確認、口頭による確認、または電子署名等の電子的確認である。第1の複数のフィルタ内のフィルタ216が作動されると、被験者は、店頭コルチコステロイド医薬組成物へのアクセスを拒否される。
【0134】
ブロック462~472。
図4Eのブロック472を参照すると、プロセス制御は、第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタ216も作動されておらず、かつ被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタ222と関連付けられた各警告226を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進む。いくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文日および/または宛先の指示をユーザプロファイル234に記憶することを含む。最初の注文日は、例えば、少なくともコルチコステロイドの提供の補充状態を確認するために利用される。最初の注文日は、例えば、認定要求間の経過期間を決定するためにも使用される。いくつかの実施形態では、かかる決定は、ある特定の試験(例えば、FEV1試験)が定期的に行われることを保証するために使用される。
【0135】
フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達することをさらに含む。いくつかの実施形態では、薬品情報ラベルは、例えば、認定プロセスに使用されるものと同じユーザインターフェース内で、被験者にリアルタイムで伝達される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230は、コルチコステロイドが何のためであるか(例えば、喘息の症状の治療および/または予防)、被験者が服用を承認されている投薬量、および/またはコルチコステロイドの医薬組成物の服用に関連する任意のリスク(例えば、薬物間相互作用、薬物動態学的相互作用、有害反応等)を明記する。
【0136】
本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日2回45~360mcgの投薬量のブデソニドを投与されるか、またはその提供に認定される。本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日2回90~180mcgの投薬量のブデソニドを投与されるか、またはその提供に認定される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回90mcg(例えば、1日当たり180mcg)の投薬量のブデソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回180mcgの投薬量のブデソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回270mcgの投薬量のブデソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回360mcgの投薬量のブデソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回540mcgの投薬量のブデソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回720mcgの投薬量のブデソニドの提供について承認される。
【0137】
本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日2回44~352mcgの投薬量のプロピオン酸フルチカゾンを投与されるか、またはその提供に認定される。本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日2回88~176mcgの投薬量のプロピオン酸フルチカゾンを投与されるか、またはその提供に認定される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回44mcg(例えば、1日当たり88mcg)の投薬量のプロピオン酸フルチカゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回88mcgの投薬量のプロピオン酸フルチカゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回132mcgの投薬量のプロピオン酸フルチカゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回176mcgの投薬量のプロピオン酸フルチカゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回220mcgの投薬量のプロピオン酸フルチカゾンの提供について承認される。
【0138】
本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日2回20~160mcgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンを投与されるか、またはその提供に認定される。本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日2回40~80mcgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンを投与されるか、またはその提供に認定される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回40mcg(例えば、1日当たり80mcg)の投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回80mcgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回100mcgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回120mcgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回200mcgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回320mcgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンの提供について承認される。
【0139】
本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日当たり50~200mcgの投薬量のフロ酸フルチカゾンを投与されるか、またはその提供に認定される。本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日当たり100mcgの投薬量のフロ酸フルチカゾンを投与されるか、またはその提供に認定される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり50mcgの投薬量のフロ酸フルチカゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり100mcgの投薬量のフロ酸フルチカゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり150mcgの投薬量のフロ酸フルチカゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり200mcgの投薬量のフロ酸フルチカゾンの提供について承認される。
【0140】
本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日2回40~320mcgの投薬量のシクレソニドを投与されるか、またはその提供に認定される。本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日2回80~160mcgの投薬量のシクレソニドを投与されるか、またはその提供に認定される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回40mcg(例えば、1日当たり80mcg)の投薬量のシクレソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回80mcgの投薬量のシクレソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回100mcgの投薬量のシクレソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回120mcgの投薬量のシクレソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回200mcgの投薬量のシクレソニドの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回320mcgの投薬量のシクレソニドの提供について承認される。
【0141】
本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日当たり110~880mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンを投与されるか、またはその提供に認定される。本明細書に記載の態様のいくつかの実施形態では、被験者は、1日当たり220~440mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンを投与されるか、またはその提供に認定される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり100mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり200mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり300mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり400mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり500mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり600mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり700mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンの提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり800mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンの提供について承認される。
【0142】
ブロック470および472を参照すると、いくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、被験者へのコルチコステロイド組成物の提供を承認することをさらに含む。承認は、店頭薬品情報ラベル230が被験者によって受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で行われる。いくつかの実施形態では、この承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む(ブロック470)。いくつかの実施形態では、被験者と関連付けられた宛先は、ユーザプロファイル234に記憶される。いくつかの実施形態では、被験者と関連付けられた宛先は、所在地住所、私書箱、被験者と関連付けられた薬局、被験者と関連付けられたヘルスケア提供者、および/または1つ以上の座標(例えば、経度、緯度、標高)を含む物理的住所である。いくつかの実施形態では、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供は、被験者と関連付けられた物理的住所にコルチコステロイド医薬組成物を発送することを含む(ブロック472)。いくつかの実施形態では、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供は、被験者のヘルスケア提供者と関連付けられた薬局および/もしくは場所、ならびに/または被験者と関連付けられた医療従事者の診療所にコルチコステロイド医薬組成物を発送することを含む。
【0143】
ブロック474~512。
図4E~4Iのブロック484~512を参照して、再フルフィルメントが以下に説明される。いくつかの実施形態では、本開示は、コルチコステロイド医薬組成物の補充に被験者を認定するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物の補充の認定は、本明細書に記載されるように、被験者の最初の認定に続く。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物の補充の認定は、コルチコステロイド医薬組成物についての被験者への処方箋の発行に続く。例えば、いくつかの実施形態では、認定プロセスに初心者である被験者は、以前にコルチコステロイド医薬組成物の処方箋を受け取ったことがあるかを尋ねられ、例えば、以下に記載されるように、被験者が以前に処方箋を受け取ったことがないことを示した場合、被験者は、最初の認定方法に誘導され、被験者が以前に処方箋を受け取ったことがあることを示した場合、被験者は、補充認定方法に誘導される。
【0144】
ブロック474を参照すると、いくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順が実行される。再フルフィルメント手順は、コルチコステロイド医薬組成物の再注文要求を被験者から受け取ったことに応じる。いくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順を開始するための促しは、被験者に以前に配布された投薬期間と関連付けられた所定の期間後に、被験者と関連付けられたユーザ装置102に送られる(例えば、ユーザは、ユーザが以前に配布された提供を使い果たす予定になる直前または直後にコルチコステロイド医薬組成物の注文を遂行することを思い出させられる)。
【0145】
図4Fのブロック476~478を参照すると、いくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順は、被験者の第2の調査を実施することを含む。第2の調査は、第2の複数の調査結果を取得するように構成されている。これらの結果は、対応する調査質問から導き出される(例えば、本装置は、1つ以上の調査質問をユーザに送信し、返答を促し、その後、1つ以上の調査質問に対する返答を被験者から受信する)。いくつかの実施形態では、第2の調査結果は、表4に列記される被験者特徴のうちのいくつかまたは全てを含むか、またはそれらを少なくとも示す。例えば、いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、表4に列記される特徴のうちの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14個全てを含むか、またはそれらを少なくとも示す。一実施形態では、第2の調査結果は、表4に提供される少なくとも特徴2~8および10~13を含むか、またはそれらを少なくとも示す。
【0146】
いくつかの実施形態では、第2の調査結果は、少なくとも、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか(例えば、第1のカテゴリクラスのステロイド薬フィルタと関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(808)に応じて)、被験者の肺機能状態(例えば、第1のカテゴリクラスの肺機能フィルタ216-6と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(810)に応じて)、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最初の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか(例えば、第1のカテゴリクラスの喘息軽減フィルタ216-7と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(812-818)に応じて)、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあるか(例えば、第2のカテゴリクラス220-2の感染性疾患接触フィルタ222-6と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(820)に応じて)、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあるか(例えば、第2のカテゴリクラスの感染症症状フィルタ222-6と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(822)に応じて)、被験者の視力低下状態(例えば、第2のカテゴリクラスの視力低下フィルタ222-7と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(824)に応じて)、被験者の口腔健康状態(例えば、第2のカテゴリクラスの口腔健康フィルタ222-8と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(826)に応じて)、被験者が未治療の感染症を有するか(例えば、第2のカテゴリクラスの感染症フィルタ222-9と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(830)に応じて)、被験者の手術状態(例えば、第2のカテゴリクラスの手術フィルタ222-10と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(832)に応じて)、被験者の骨密度状態(例えば、第2のカテゴリクラスの骨密度フィルタ222-11と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(834)に応じて)、および被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるか(例えば、第2のカテゴリクラスの眼疾患フィルタ222-12と関連付けられたおよび/またはそれに適用された調査質問(836)に応じて)を含むか、またはそれらを少なくとも示す。
【0147】
いくつかの実施形態では、第2の調査は、表4に列記される特徴のうちのいくつかまたは全てを提供する返答を導き出す質問を含む。いくつかの実施形態では、第2の調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果の各々に対応する質問を含む。他の実施形態では、第2の調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果のサブセットのみに対応する質問を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法に必要な他の調査結果は、他の手段により(例えば、被験者を店頭薬に認定することと関連付けられたサービスの登録/加入時に、ヘルスケア提供者から、以前の調査から、薬局と関連付けられたデータベースから等)取得される例えば、いくつかの実施形態では、被験者は、保険会社、病院、または他のヘルスケア提供者と関連付けられた個人医療識別を提供し、本明細書に記載の方法に必要な被験者に関する情報、例えば、1つ以上の調査結果は、個人医療識別(例えば、被験者について決定された骨ミネラル密度)と関連付けられた既存のデータベースから取得される。
【表4】
【0148】
いくつかの実施形態では、表4に提供される調査質問のうちのいずれか1つ以上が第2の調査に含まれないであろう(再評価に使用されないであろう)ことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査質問と関連付けられた特徴は、被験者をある特定のコルチコステロイドに認定するが、別のコルチコステロイドには認定しない場合に情報的に有益であろう。例えば、調査質問は、ブデソニド認定調査には照会されるが、シクレソニド認定調査には照会されない。例えば、当業者であれば、異なるコルチコステロイドが異なるリスクおよび薬物相互作用プロファイルを有することを認識するであろう。したがって、既知の有害な薬物相互作用を有する1つのコルチコステロイドへのアクセスに被験者を認定するのに必要な調査情報は、第2のコルチコステロイドへのアクセスに同じ被験者を認定するのに必要ではない場合がある。
【0149】
したがって、第2の調査質問が表4に提供される調査結果の任意のサブセットに対する返答を導き出すことが企図される。簡潔さのために、表4に提供される特徴の全ての可能な組み合わせは、ここでは具体的に描写されていない。しかしながら、当業者であれば、表4に提供される特徴の任意のサブセットに対する返答を導き出すように設計された調査質問の任意の特定のサブセットを容易に想定することができるであろう。同様に、当業者であれば、表4に提供されていない他の調査質問を知っている可能性があり、それらが表4に提供される調査質問の任意のサブセットと組み合わせて、本明細書に記載の方法で使用される第2の調査質問を形成することができる。
【0150】
ブロック480を参照すると、結果の全てまたは一部は、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけられる。第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると(例えば、トリガ条件218が満たされたことを調査結果が示した場合)、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了される。
【0151】
ブロック482~498を参照すると、第3の複数のフィルタ内の特定のフィルタ、および対応するフィルタを作動させるそれらの例示的なトリガ条件が詳述される。
【0152】
いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラス214の第3の複数のフィルタは、表5に列記されるフィルタ216のうちのいくつかまたは全てを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、表5に列記されるフィルタのうちの2、3、または4つ全てを含むか、またはそれらを少なくとも示す。一実施形態では、第3の複数のフィルタは、表5に提供されるフィルタ1~4の全てのフィルタを含むか、またはそれらを少なくとも示す。
【表5】
【0153】
いくつかの実施形態では、表5に提供されるフィルタのうちのいずれか1つ以上が第3の複数のフィルタに含まれないであろうことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査結果と関連付けられた特徴は、被験者をある特定のコルチコステロイドに認定するが、別のコルチコステロイドには認定しない場合に情報的に有益であろう。同様に、当業者であれば、表5に提供されていない他のフィルタを知っている可能性があり、それらが表5に提供されるフィルタの任意のサブセットと組み合わせられて、本明細書に記載の方法で使用される第3の複数のフィルタ結果を形成することができる。簡潔さのために、表5に提供されるフィルタの全ての可能な組み合わせは、ここでは具体的に描写されていない。
【0154】
ブロック482を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、例えば、第1の調査との関連で上述される、乳製品アレルギーフィルタを含む。いくつかの実施形態では、乳製品アレルギーフィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから重度の乳製品アレルギーを発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。第2のアレルギーフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の再提供を承認することなく終了される)。
【0155】
ブロック494を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、例えば、第1の調査との関連で上述される、ステロイド薬フィルタを含む。いくつかの実施形態では、ステロイド薬フィルタは、被験者が(例えば、喘息、アレルギー、および/または皮膚発疹の治療のための)別のステロイド組成物を服用し始めたことを少なくとも第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。ステロイド薬フィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の再提供を承認することなく終了される)。
【0156】
ブロック486~488を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、例えば、第1の調査との関連で上述される、第2の肺機能フィルタを含む。いくつかの実施形態では、肺機能フィルタは、少なくとも被験者が重度の肺機能障害(例えば、医療専門家の監督下でより強力な処方薬および/または治療を必要とするもの)を有することを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、肺機能フィルタは、例えば、1秒間にわたって測定される強制呼気量(FEV1)アッセイから、被験者の測定された肺機能を照会する。いくつかの実施形態では、例えば、強制呼気量測定を使用して決定された予測量の80%以下の肺機能値が、肺機能フィルタを作動するのに十分である。いくつかの実施形態では、肺機能フィルタを作動することができる肺機能障害は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。肺機能フィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0157】
図4Gのブロック490を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、喘息軽減フィルタを含む。いくつかの実施形態では、喘息軽減フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最初の提供を受けてから喘息機能の症状の改善を観察したことがなかったことを第2の複数の調査結果が示す場合に、例えば、店頭コルチコステロイド医薬組成物が治療的利益を提供していない場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、喘息軽減フィルタは、1つ以上のサブフィルタとして実装されており、例えば、被験者が喘息の発症を経験する頻度、または一緒に考慮される1つ以上のサブフィルタについて説明される一連の基準を照会する(例えば、分類アルゴリズムを使用して被験者の喘息の重症度を分類する)。喘息軽減フィルタが作動されると、例えば、店頭コルチコステロイド医薬組成物から利益を享受していないことを示す場合、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。喘息軽減フィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の再提供を承認することなく終了される)。
【0158】
ブロック492を参照すると、いくつかの実施形態では、喘息軽減フィルタは、喘息頻度サブフィルタを含み、これは、被験者が喘息の症状を高頻度で(例えば、週2回または3回超)経験することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている(例えば、被験者の初期評価中に使用される対応するアレルギー重症度閾値よりも低い閾値を有し、被験者がコルチコステロイド組成物から治療的利益を享受することを保証する)。いくつかの実施形態では、喘息頻度サブフィルタを作動することができる喘息症状の頻度は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。喘息頻度サブフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の再提供を承認することなく終了される)。
【0159】
ブロック494を参照すると、いくつかの実施形態では、喘息軽減フィルタは、睡眠妨害サブフィルタを含み、これは、被験者の睡眠が高頻度で(例えば、月2回または3回超)妨害されることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている(例えば、被験者の初期評価中に使用される対応するアレルギー重症度閾値よりも低い閾値を有し、被験者がコルチコステロイド組成物から治療的利益を享受することを保証する)。いくつかの実施形態では、睡眠妨害サブフィルタを作動することができる睡眠妨害の頻度は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。睡眠妨害サブフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の再提供を承認することなく終了される)。
【0160】
ブロック496を参照すると、いくつかの実施形態では、喘息軽減フィルタは、レスキュー吸入器使用サブフィルタを含み、これは、被験者がレスキュー吸入器を高頻度で(例えば、週2日または3日超)使用することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている(例えば、被験者の初期評価中に使用される対応するアレルギー重症度閾値よりも低い閾値を有し、被験者がコルチコステロイド組成物から治療的利益を享受することを保証する)。いくつかの実施形態では、レスキュー吸入器使用サブフィルタを作動することができるレスキュー吸入器使用の頻度は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。レスキュー吸入器使用サブフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0161】
ブロック498を参照すると、いくつかの実施形態では、喘息軽減フィルタは、経口コルチコステロイドサブフィルタを含み、これは、被験者が、例えば、喘息増悪を管理するために経口コルチコステロイドを高頻度で(例えば、年1回、2回、または3回超)使用することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、経口コルチコステロイドサブフィルタを作動することができる経口コルチコステロイド使用の頻度は、経時的に変化し得、かつ/または管轄ごとに異なり得る一連のヘルスケアガイドラインに従って設定される。例えば、内容が参照により本明細書に組み込まれる、the National Heart,Lung,and Blood Institute Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma(EPR-3)(2007)。経口コルチコステロイドサブフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物を店頭で入手することを許可されない(例えば、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了される)。
【0162】
図4Hのブロック500を参照すると、本方法は、第2の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラス220-2の第4の複数のフィルタにかけることも含む。第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。いくつかの実施形態では、警告は、例えば、対応するフィルタが作動された後に、調査結果を任意の後続のフィルタに適用する前に、次のステップとして提供される。例えば、
図8Bおよび8Cに関して、いくつかの実施形態では、例えば、感染症フィルタが822でトリガされると、本装置は、824で手術フィルタに進む前に、警告を被験者に提供し、例えば、被験者が自身の眼疾患または眼障害についてヘルスケア提供者と話し合ったことがあることおよびヘルスケア提供者が依然としてコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨することを確認することを被験者に要求する。いくつかの実施形態では、警告は、調査結果を全ての後続のフィルタに適用した後に提供される。例えば、
図8B、8C、および8Eに関して、いくつかの実施形態では、例えば、感染症フィルタが822でトリガされると、本装置は、被験者に警告を送信する前に、824で手術フィルタに進み、その後、調査結果が全ての後続のフィルタに適用された後に、842で第2のカテゴリクラスのフィルタに対応する全ての警告を送信する。
【0163】
いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラス220-2の第4の複数のフィルタは、表6に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、表6に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11個全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタは、表6に列記される少なくともフィルタ1~4および6~9を含む。
【表6】
【0164】
いくつかの実施形態では、表6に提供されるフィルタのうちのいずれか1つ以上が第4の複数のフィルタに含まれないであろうことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査結果と関連付けられた特徴は、被験者をある特定のコルチコステロイド医薬組成物に認定するが、別のコルチコステロイド医薬組成物には認定しない場合に情報的に有益であろう。したがって、第4の複数のフィルタが表6に提供されるフィルタの任意のサブセットを含むことが企図される。同様に、当業者であれば、表6に提供されていない他のフィルタを知っている可能性があり、それらが表6に提供されるフィルタ222の任意のサブセットと組み合わせられて、本明細書に記載の方法で使用される第4の複数のフィルタ結果を形成することができる。
【0165】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、感染性疾患接触フィルタを含む。感染性疾患接触フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあるかを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。感染性疾患接触フィルタが作動されると、本装置は、感染性疾患接触フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0166】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、感染症症状フィルタを含む。感染症症状フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド組成物の最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、感染症フィルタを作動することができる感染の症状には、発熱、疼痛、痛み、悪寒、疲労感、嘔気、および/または嘔吐が含まれる。いくつかの実施形態では、感染症フィルタを作動することができる感染の症状には、腹部痛、下痢、食欲不振、頭痛、および/または脱力感が含まれる。感染症症状フィルタが作動されると、本装置は、感染症症状フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0167】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、視力低下フィルタを含む。視力低下フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから視力低下を有したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド組成物の最後の提供を受けてから視力低下の症状(例えば、新たな症状および/または悪化する症状)、例えば、視覚障害、眼球充血、視覚色彩の歪み、眼痛、眼の不快感、羞明、眼内圧の上昇、霧視、および/または結膜炎を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に、被験者が視力低下を有したことがあることを示す。視力低下フィルタが作動されると、本装置は、視力低下フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0168】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、口腔健康フィルタを含む。いくつかの実施形態では、口腔健康フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから鵞口瘡を経験したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、口腔健康フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから口腔真菌感染症を経験したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、口腔健康フィルタは、少なくとも被験者が口腔および/または咽頭の局所感染症(例えば、カンジダ・アルビカンス、イースト菌感染症等)を経験したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者が口腔または咽喉内に発赤または白色斑点を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に、被験者が口腔感染症を経験したことがあることを示す。口腔健康フィルタが作動されると、本装置は、口腔健康フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0169】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、肝臓疾患フィルタを含む。肝臓疾患フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害と診断されたことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に、被験者が肝臓疾患または肝臓障害を発症したことがあることを示す。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓疾患または肝臓障害の症状(例えば、新たな症状および/または悪化する症状)、例えば、肝機能障害、急性肝不全、および胆汁うっ滞を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に、被験者が肝臓疾患または肝臓障害を発症したことがあることを示す。いくつかの実施形態では、肝臓疾患フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから肝機能の低下を有したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される。肝臓疾患フィルタが作動されると、本装置は、肝臓疾患フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0170】
ブロック508を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、例えば、第1の調査との関連で上述される、感染症フィルタを含む。感染症フィルタは、少なくとも被験者が重度の未治療の感染症を経験していることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。前述のように、感染症には、真菌感染症、細菌感染症、ウイルス感染症、寄生虫感染症、および/または単純ヘルペス眼感染症が含まれる。感染症フィルタが作動されると、本装置は、感染症フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0171】
いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、例えば、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあるか、または重症感染症を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される、例えば、感染症症状フィルタ(例えば、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の服用中に感染症の兆候または自身の免疫系の変化を慎重に監視し続けることを保証する)および感染症フィルタ(例えば、被験者が特定のタイプの重症感染症を発症したことがないことを保証する)の両方の包含する単一の感染症更新フィルタを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、感染症更新フィルタ、感染性疾患接触フィルタ、フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、および眼疾患フィルタを含む。
【0172】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、例えば、第1の調査との関連で上述される、手術フィルタを含む。手術フィルタは、少なくとも被験者が手術を受ける予定であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、手術フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから手術を受けたことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。前述のように、いくつかの実施形態では、手術フィルタは、少なくとも被験者が外傷を経験したことがある、副腎機能不全である、および/または重度の電解質喪失を有することを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。手術フィルタが作動されると、本装置は、手術フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0173】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、例えば、第1の調査との関連で上述される、骨密度フィルタを含む。骨密度フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから低下した骨密度を経験したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド組成物の最後の提供を受けてから低骨ミネラル密度と診断されたことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に、被験者が低骨ミネラル密度を発症したことがあることを示す。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド組成物の最後の提供を受けてから低骨ミネラル密度の症状(例えば、新たな症状および/または悪化する症状)を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に、被験者が低骨ミネラル密度を発症したことがあることを示す。骨密度フィルタが作動されると、本装置は、骨密度フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0174】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、例えば、第1の調査との関連で上述される、眼疾患フィルタを含む。眼疾患フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド組成物の最後の提供を受けてから眼疾患と診断されたことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に、被験者が眼疾患を発症したことがあることを示す。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド組成物の最後の提供を受けてから眼疾患の症状(例えば、新たな症状および/または悪化する症状)、例えば、眼内圧の上昇を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に、被験者が眼疾患を発症したことがあることを示す。眼疾患フィルタが作動されると、本装置は、眼疾患フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0175】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、薬物相互作用フィルタを含む。薬物相互作用フィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する(例えば、薬物動態学的相互作用および/または薬力学的相互作用)薬剤を服用し始めたことを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成されている。いくつかの実施形態では、薬物相互作用フィルタは、被験者がコルチコステロイド薬、抗痙攣剤、免疫抑制剤、ケトコナゾール、肝臓薬、および処方抗レトロウイルス薬からなる群から選択される薬剤を服用し始めたことを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される。薬物相互作用フィルタが作動されると、本装置は、薬物相互作用フィルタに対応する警告を送信し、コルチコステロイド医薬組成物の提供を承認する前にその警告を認めることをユーザに要求する。
【0176】
ブロック504を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の調査結果は、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてからコルチコステロイド医薬組成物に関連する副作用を経験したことがあるかをさらに示す。したがって、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから副作用を経験したことがあることを第2の調査結果が示す場合に作動されるように構成された副作用フィルタをさらに含む。副作用フィルタをトリガすることができる副作用(例えば、トリガ条件)には、喉の痛み、鼻の痛み、嘔気、枯草熱、上気道ウイルス感染症、胃腸炎、および耳感染症が含まれる。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用には、胃ウイルス性刺激、腸ウイルス性刺激、胃炎、腸炎、腹部痛、下痢、嘔吐、食欲不振、頭痛、および脱力感が含まれる。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用には、奇異性気管支痙攣、蕁麻疹、潮紅、アレルギー性皮膚炎、皮質機能亢進症、副腎抑制、鼻咽頭炎、および骨ミネラル濃度の低下が含まれる。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用は、被験者の成長速度の低下である。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用には、掻痒症、呼吸困難、血管浮腫、およびアナフィラキシー反応が含まれる。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用には、唇の腫れ、舌の腫れ、および咽頭の腫れが含まれる。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用は、蕁麻疹、好酸球増加症、血管炎発疹、鼻炎、鼻漏、副鼻腔障害、喉頭炎、有害な歯症状(例えば、虫歯、歯痛、および歯の黄変)、および悪化する肺症状である。
【0177】
ブロック506を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタまたは第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、それぞれのフィルタの作動と関連付けられた記録が記憶される(例えば、規制当局に報告される必要のある有害事象を覚えさせる)。この記録は、複数の被験者と関連付けられたフィルタ作動事象の記録(例えば、店頭コルチコステロイド医薬組成物を服用している被験者集団にわたるコルチコステロイド医薬組成物と関連付けられた有害事象の集約)を含む有害事象モジュール242に記憶される。いくつかの実施形態では、有害事象の指示は、第三者(例えば、被験者と関連付けられた医療従事者、被験者のヘルスケア提供者、コルチコステロイド医薬組成物の製造業者/販売促進者、および/または規制当局)に伝達される。いくつかの実施形態では、第2の調査の一部として被験者によって提出された返答が有害事象と関連付けられたフィルタをトリガすると、この指示は、有害事象モジュール242に自動的に記憶される。
【0178】
図4Iのブロック508を参照すると、いくつかの実施形態では、この方法は、第4の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された各警告について被験者から確認を得ることも含む。第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタと関連して発行される警告に関して説明されるように、いくつかの実施形態では、警告は、例えば、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア従事者(例えば、有資格の医療従事者)と話し合ったことがあるか、および潜在的リスク因子を考慮した上で被験者がコルチコステロイド医薬組成物を服用すべきであることをヘルスケア従事者が示したことを示す被験者に対する促しを含む。したがって、被験者が作動された第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことがあることを被験者が示した場合に、確認が被験者から得られる。
【0179】
ブロック510を参照すると、いくつかの実施形態では、この手順は、再フルフィルメントプロセスが第3の複数のフィルタ内のフィルタの作動によってまだ終了されていない場合、再フルフィルメントプロセスを進めることをさらに含む。再フルフィルメントプロセスを完了するために、被験者は、作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタ222と関連付けられた各警告を認めるように要求される。
【0180】
ブロック512を参照すると、いくつかの実施形態では、再フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の再注文238の記録を被験者のユーザプロファイル234に記憶することも含む。
【0181】
再フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達することをさらに含む。前述のように、店頭薬品情報ラベル230の伝達は、様々な手段で行われ得る。店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の再注文提供を承認することを含む。いくつかの実施形態では、この再注文提供は、被験者の宛先を含む。
【0182】
図7は、(例えば、ブデソニド、フロ酸モメタゾン、またはフロ酸フルチカゾンを含有する)店頭コルチコステロイド医薬組成物に被験者を認定するための(例えば、電気装置102または250で実行される)方法の例(700)を示す。いくつかの実施形態では、
図7の方法は、被験者が以前にコルチコステロイド医薬組成物に認定されたことがない場合に利用される。いくつかの実施形態では、
図7の方法は、被験者が以前にコルチコステロイド組成物に認定されたが、前回の認定が行われてから所定の期間が経過した(例えば、被験者の直近の認定/再認定が1年超前であった)場合に利用される。
【0183】
図7を参照すると、本装置は、ユーザに、自身のFEV1レベルおよび他の関連医療情報を知っていることを確認するように促す(702)(例えば、被験者は、認定プロセスを完了するために自身のFEV1レベルを知らなければならないため)。被験者が自身のFEV1レベルを知らないと示した場合、本プロセスは、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく終了し701、任意選択的に、例えば、自身のFEV1レベルを知った時点で、後で戻るようにユーザに助言を送信する。被験者が自身のFEV1レベルを知っていると示した場合、本プロセスは続行する。
【0184】
被験者が続行するのに必要な情報を有することを認めると、本装置は、被験者にプライバシー通知を認めるように促す(704)。本開示は、被験者が機密の医療情報(例えば、被験者および医療従事者のみがアクセスできる情報)を知っており、かつ入力することを要求するため、この情報のプライバシーは重要である。被験者が続行するのに必要なプライバシーを有することを認めると、本装置は、認定プロセスを進める。
【0185】
本装置は、被験者に自身の乳製品アレルギー状態を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を第1のアレルギーフィルタに適用する(706)。第1のアレルギーフィルタが作動されると(例えば、被験者が乳タンパク質にアレルギーがあることを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(703)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由についてユーザに助言を送信する。
【0186】
第1のアレルギーフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に自身のステロイド薬の使用を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答をステロイド薬フィルタに適用する(708)。ステロイド薬フィルタが作動されると(例えば、被験者がすでにステロイド薬を服用していることを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(703)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由について、かつ/またはユーザが所定の期間にわたってステロイド薬の服用を中止した後に戻るように、ユーザに助言を送信する。
【0187】
ステロイド薬フィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者の年齢を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を年齢フィルタに適用する(710)。年齢フィルタが作動されると(例えば、被験者が18歳未満であることを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(703)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由について、かつ/またはユーザがコルチコステロイド医薬品の服用に適切な年齢に達した時点で戻るように、ユーザに助言を送信する。
【0188】
年齢フィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に肺機能状態を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を肺機能フィルタに適用する(712)。肺機能フィルタが作動されると(例えば、被験者が重度の肺機能障害、例えば、期待機能の80%未満を有することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(703、705)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由について、かつ/または医療専門家からの助言を求めるように、ユーザに助言を送信する。
【0189】
肺機能フィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に喘息の症状を経験する頻度を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を喘息重症度サブフィルタに適用する(714)。喘息重症度サブフィルタ刺激フィルタが作動されると(例えば、被験者が喘息の症状を週2回未満または週6回超経験することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(703)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由についてユーザに助言を送信する。
【0190】
喘息重症度サブフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に喘息の症状が被験者の睡眠を妨害する頻度を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を喘息重症度サブフィルタに適用する(716)。喘息重症度サブフィルタが作動されると(例えば、喘息の症状が被験者の睡眠を月3回未満または月4回超妨害することを回答が示している場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(703)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由についてユーザに助言を送信する。
【0191】
喘息重症度サブフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者がレスキュー吸入器を使用する頻度を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を喘息重症度サブフィルタに適用する(718)。喘息重症度サブフィルタが作動されると(例えば、被験者がレスキュー吸入器を週2回未満または週6回超使用することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(703)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由についてユーザに助言を送信する。
【0192】
喘息重症度サブフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者が経口ステロイドを使用する頻度を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を喘息重症度サブフィルタに適用する(720)。喘息重症度サブフィルタが作動されると(例えば、被験者が経口ステロイドを年1回超使用することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(703)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由についてユーザに助言を送信する。
【0193】
第1の喘息フィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者が肝臓障害を有するかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を肝臓疾患フィルタに適用する(722)。肝臓疾患フィルタが作動されると(例えば、被験者が肝臓障害を有することを回答が示す場合)、オーバーライド手順(711-1)が開始される(例えば、本装置は、例えば、潜在的リスク因子を考慮した上で、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0194】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者の感染症状態を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を感染症フィルタに適用する(724)。肝臓感染症フィルタが作動されると(例えば、被験者が未治療の感染症を有することを回答が示す場合)、オーバーライド手順(711-2)が開始される(例えば、本装置は、例えば、潜在的リスク因子を考慮した上で、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0195】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者の手術状態を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を手術フィルタに適用する(726)。手術フィルタが作動されると(例えば、被験者が手術を受けたばかりであるか、または手術を受ける予定であることを回答が示す場合)、オーバーライド手順(711-3)が開始される(例えば、本装置は、例えば、潜在的リスク因子を考慮した上で、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0196】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者の骨密度状態を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を骨密度フィルタに適用する(728)。骨密度フィルタが作動されると(例えば、被験者が低下した骨密度を有することを回答が示す場合)、オーバーライド手順(711-4)が開始される(例えば、本装置は、例えば、潜在的リスク因子を考慮した上で、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0197】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を眼疾患フィルタに適用する(730)。眼疾患フィルタが作動されると(例えば、被験者が白内障または緑内障を有したことがあることを回答が示す場合)、オーバーライド手順(711-5)が開始される(例えば、本装置は、例えば、潜在的リスク因子を考慮した上で、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0198】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を薬物相互作用フィルタに適用する(732)。薬物相互作用フィルタが作動されると(例えば、被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する薬剤を服用していることを回答が示す場合)、オーバーライド手順(711-6)が開始される(例えば、本装置は、例えば、潜在的リスク因子を考慮した上で、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0199】
本装置は認定プロセスを進め、オーバーライド手順が(例えば、肝臓疾患フィルタ、感染症フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、眼疾患フィルタ、または薬物相互作用フィルタのうちのいずれか1つの作動によって)トリガされたかを決定する(713)。オーバーライド手順がトリガされた場合、本装置は、ユーザに、(例えば、肝臓疾患フィルタ、感染症フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、眼疾患フィルタ、または薬物相互作用フィルタをトリガした潜在的リスク因子を考慮した上で)ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用について医療専門家と話し合ったことがあること、および医療専門家がコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨したことを確認するように促す(717)。ユーザが医療専門家と話していないことまたは医療専門家がコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨しなかったことをユーザの返答が示す場合、本装置はプロセスを終了し(705)、オプション任意選択的に、医療専門家に相談するように被験者に助言を送信する。
【0200】
オーバーライド手順がトリガされなかった場合、またはオーバーライド手順がトリガされ、かつ(例えば、オーバーライド手順をトリガする潜在的リスク因子を考慮した上で)被験者がコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨した医療専門家と話したことを被験者の返答(717)が示した場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に自身の回答の確認を促す(736)。ユーザが自身の回答を確認すると、本装置は、コルチコステロイド医薬組成物の薬品情報ラベルを送信し(738)、ユーザに薬品情報ラベルを読むように促す。被験者が薬品情報ラベルを読んだことを確認すると、本装置は、コルチコステロイド医薬組成物の購入の承認(740)に進む。
【0201】
図8は、店頭コルチコステロイド医薬組成物の補充に被験者を認定する(例えば、医療専門家からの処方箋または本明細書に記載の方法による最初の認定に従って)ための方法の例を示す。
図8を参照すると、本装置は、プライバシー通知を認め、かつ被験者が自身の関連医療情報を知っている(例えば、被験者は自身のFEV1レベルを知っている)ことを確認するように被験者に促す(802、804)。ユーザが自身のFEV1レベルを知らないことを示す場合、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなくプロセスを終了し(801)、任意選択的に、ユーザが自身のFEV1レベルを知った時点で戻るように助言を送信する。いくつかの実施形態では、例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬化合物を最近服用し始めた場合、および/または本装置が被験者の最近のFEV1測定値にアクセスできる場合、本装置は、ユーザに自身のFEV1レベルを知っていることを確認するように促すことをバイパスする。
【0202】
被験者が継続するのに必要なプライバシーを有することを認めると、本装置はプロセスを進め、ユーザに乳製品アレルギー状態を示す情報を提供するように促し、被験者から受信した回答を乳製品アレルギーフィルタに適用する(806)。乳製品アレルギーフィルタが作動されると(例えば、被験者が乳タンパク質アレルギーを発症したことがあることを回答が示す場合)、本装置は、有害事象の記録を作成し(821)(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約される)、本装置は認定プロセスを修了し(803)、任意選択的に、被験者がコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由について被験者に助言を送信する。
【0203】
乳製品アレルギーフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に別のステロイド薬を服用し始めたかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答をステロイド薬フィルタに適用する(808)。ステロイド薬フィルタが作動されると(例えば、被験者が別のステロイド薬を服用していることを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(803)、任意選択的に、ユーザがコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由についてユーザに助言を送信する。
【0204】
ステロイド薬フィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に肺機能状態を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を肺機能フィルタに適用する(810)。肺機能フィルタが作動されると(例えば、被験者が肺機能障害を有することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(803、805)、任意選択的に、被験者がコルチコステロイド医薬組成物を服用すべきではない理由について、かつ/またはコルチコステロイドの服用について医療専門家と話し合うように、被験者に助言を送信する。
【0205】
肺機能フィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に喘息の症状を経験する頻度を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を喘息軽減サブフィルタに適用する(812)。喘息軽減サブフィルタが作動されると(例えば、被験者が喘息の症状を週2回超経験することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(805)、任意選択的に、被験者がコルチコステロイド医薬組成物を服用すべきではない理由について、かつ/または医薬コルチコステロイドの服用について医療専門家と話し合うように、被験者に助言を送信する。
【0206】
喘息軽減サブフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に喘息の症状が被験者の睡眠を妨害する頻度を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を喘息軽減サブフィルタに適用する(814)。喘息軽減サブフィルタが作動されると(例えば、喘息の症状が被験者の睡眠を月2回超妨害することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(803)、任意選択的に、被験者がコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由について、かつ/またはコルチコステロイドの服用について医療専門家と話し合うように、被験者に助言を送信する。
【0207】
喘息軽減サブフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者がレスキュー吸入器を使用する頻度を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を喘息軽減サブフィルタに適用する(816)。喘息軽減サブフィルタが作動されると(例えば、被験者がレスキュー吸入器を週2回超使用することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(803)、任意選択的に、被験者がコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由について、かつ/またはコルチコステロイドの服用について医療専門家と話し合うように、被験者に助言を送信する。
【0208】
喘息軽減サブフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者が経口ステロイドを使用する頻度を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を喘息軽減サブフィルタに適用する(818)。喘息軽減サブフィルタが作動されると(例えば、被験者が経口ステロイドを年1回超使用することを回答が示す場合)、本装置は、コルチコステロイド医薬品の提供を承認することなく認定プロセスを終了し(803)、任意選択的に、被験者がコルチコステロイド医薬品を服用すべきではない理由について、かつ/またはコルチコステロイドの服用について医療専門家と話し合うように、被験者に助言を送信する。
【0209】
喘息軽減サブフィルタが作動されない場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあるかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を感染性疾患接触サブフィルタに適用する(820)。感染性疾患接触フィルタが作動されると(例えば、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有する者と接触したことがあることを回答が示す場合)、オーバーライド手順(811-1)が開始される(例えば、本装置は、例えば、潜在的リスク因子を考慮した上で、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0210】
その後、本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあるかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を感染症症状フィルタに適用する(822)。感染症症状フィルタが作動されると(例えば、被験者が感染症の症状を経験したことがあることを回答が示す場合)、本装置は、有害事象の記録を作成し(821-2)(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約される)、オーバーライド手順を開始する(811-2)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0211】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者が視力の低下を経験したことがあるかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を視力低下フィルタに適用する(824)。視力低下フィルタが作動されると(例えば、被験者が視力喪失を経験したことがあることを回答が示す場合)、本装置は、有害事象の記録を作成し(821-3)(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約される)、オーバーライド手順を開始する(811-3)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0212】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者の口腔健康状態を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を口腔健康フィルタに適用する(826)。口腔健康フィルタが作動されると(例えば、被験者が鵞口瘡を経験したことがあることを回答が示す場合)、本装置は、有害事象の記録を作成し(821-4)(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約される)、オーバーライド手順を開始する(811-4)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0213】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者がコルチコステロイド組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を肝臓疾患フィルタに適用する(828)。肝臓疾患フィルタが作動されると(例えば、被験者が肝臓障害を発症したことがあることを回答が示す場合)、本装置は、有害事象の記録を作成し(821-5)(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約される)、オーバーライド手順を開始する(811-5)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0214】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者が未治療の感染症を有するかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を感染症フィルタに適用する(830)。感染症フィルタが作動されると(例えば、被験者が未治療の感染症を有することを回答が示す場合)、本装置は、オーバーライド手順を開始する(811-6)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0215】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者の手術状態を示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を手術フィルタに適用する(832)。手術フィルタが作動されると(例えば、被験者が最近手術を受けたか、または手術を受ける予定であることを回答が示す場合)、本装置は、オーバーライド手順を開始する(811-7)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0216】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者が低下した骨密度を有するかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を骨密度フィルタに適用する(834)。骨密度フィルタが作動されると(例えば、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから低下した骨ミネラル密度を発症したことがあることを回答が示す場合)、本装置は、有害事象の記録を作成し(821-6)(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約される)、オーバーライド手順を開始する(811-8)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0217】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者が白内障または緑内障を有したことがあるかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を眼疾患フィルタに適用する(836)。眼疾患フィルタが作動されると(例えば、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあることを回答が示す場合)、本装置は、有害事象の記録を作成し(821-7)(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約される)、オーバーライド手順を開始する(811-9)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0218】
本装置は認定プロセスを進め、被験者に被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかを示す情報を提供するように促し、その後、被験者から受信した回答を薬物相互作用フィルタに適用する(838)。薬物相互作用フィルタが作動されると(例えば、被験者がコルチコステロイド医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを回答が示す場合)、本装置は、オーバーライド手順を開始する(811-10)(例えば、ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことがあることを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0219】
本装置は認定プロセスを進め、オーバーライド手順が(例えば、肝臓疾患フィルタ、感染症フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、眼疾患フィルタ、または薬物相互作用フィルタのうちのいずれか1つの作動によって)トリガされたかを決定する(813)。オーバーライド手順がトリガされた場合、本装置は、ユーザに、(例えば、肝臓疾患フィルタ、感染症フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、眼疾患フィルタ、または薬物相互作用フィルタをトリガした潜在的リスク因子を考慮した上で)ユーザがコルチコステロイド医薬組成物の服用について医療専門家と話し合ったことがあること、および医療専門家がコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨したことを確認するように促す(817)。ユーザが医療専門家と話していないことまたは医療専門家がコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨しなかったことをユーザの返答が示す場合、本装置はプロセスを終了し(805)、オプション任意選択的に、医療専門家に相談するように被験者に助言を送信する。
【0220】
オーバーライド手順がトリガされなかった場合、またはオーバーライド手順がトリガされ、かつ(例えば、オーバーライド手順をトリガする潜在的リスク因子を考慮した上で)被験者がコルチコステロイド医薬組成物の服用を推奨した医療専門家と話したことを被験者の返答(817)が示した場合、本装置は認定プロセスを進め、被験者に自身の回答の確認を促す(842)。ユーザが自身の回答を確認すると、本装置は、コルチコステロイド医薬組成物の薬品情報ラベルを送信し(831)、ユーザに薬品情報ラベルを読むように促す。被験者が薬品情報ラベルを読んだことを確認すると、本装置は、コルチコステロイド医薬組成物の購入の承認(844)に進む。
【0221】
具体的な実施形態
一態様では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するための方法、ソフトウェア、およびコンピュータシステムを提供する。一実施形態では、コンピュータシステム(例えば、
図2のコンピュータシステム250)は、少なくとも2つの一連のフィルタ(例えば、それぞれ、
図2の第1フィルタカテゴリクラス214-1および第2のフィルタカテゴリクラス220-2内のフィルタ216および222)にかけるために必要な被験者に関する情報を得るために被験者の調査を実施するための命令(例えば、
図2の評価モジュール252を介して管理される調査質問208および212を含む)を含む。本コンピュータシステムは、調査結果をフィルタにかけるための命令も含む。第1の一連のフィルタ214内のフィルタ216は、被験者の調査結果がOTCコルチコステロイドの禁忌を特定する場合、OTCコルチコステロイドの提供の承認を阻止する。第2の一連のフィルタ220内のフィルタ222は、被験者の調査結果がOTCコルチコステロイドのリスク因子を特定する場合、警告226を生成する。いくつかの実施形態では、警告226は、OTCコルチコステロイドの認定を進めるために、被験者がリスク因子について医師と話し合ったことがあることを確認することを被験者に要求する促しを含む。
【0222】
一態様では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に再認定するための方法、ソフトウェア、およびコンピュータシステムを提供する。一実施形態では、コンピュータシステム(例えば、
図2のコンピュータシステム250)は、少なくとも2つの一連のフィルタにかけるために必要な被験者に関する情報を得るために被験者の調査(例えば、
図2の再評価モジュール254を介して管理される)を実施するための命令を含む。本コンピュータシステムは、調査結果をフィルタにかけるための命令も含む。第3の一連のフィルタ内のフィルタ216は、被験者の調査結果がOTCコルチコステロイドの禁忌を特定する場合、OTCコルチコステロイドの配布の承認を阻止する。第4の一連のフィルタ内のフィルタ222は、被験者の調査結果がOTCコルチコステロイドのリスク因子を特定する場合、警告226を生成する。いくつかの実施形態では、警告226は、OTCコルチコステロイドの認定を進めるために、被験者がリスク因子について医師と話し合ったことがあることを確認することを被験者に要求する促しを含む。
【0223】
一態様では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を備え、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、コルチコステロイド医薬組成物の店頭配布にヒト被験者を認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけるのに必要な第1の複数の調査結果を取得することを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了される。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。本方法は、第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることも含む。本方法は、第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることも含む。フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することとを含む。いくつかの実施形態では、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【0224】
いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、表1に列記される調査結果から選択される複数の調査結果を含むか、またはそれらを少なくとも示す。一実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者の喘息重症度、被験者が未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、および被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかを示す。
【0225】
いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。一実施形態では、第1の複数のフィルタは、ステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、肺機能フィルタ、および喘息重症度フィルタを含む。
【0226】
いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、表3に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。一実施形態では、第2の複数のフィルタは、感染症フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、および眼疾患フィルタを含む。
【0227】
いくつかの実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表7に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表7に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表7に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、9、または10個を含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる、表7に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表7に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、9、または10個を含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表7に列記されるフィルタは、第1のサブ複数のフィルタおよび第2のサブ複数のフィルタの両方に含まれない)。いくつかの実施形態では、被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタのみ、例えば、単一のカテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。いくつかの実施形態では、本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用する場合、複数のフィルタは、表7に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表7に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、または12個全てを含む。いくつかの実施形態では、表7に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応する場合、上で詳述される、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表7に列記されるフィルタを作動するのに十分である。
【表7】
【0228】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表8に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表8に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表8に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、または6つを含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる、表8に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表8に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、または6つを含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表8に列記されるフィルタは、第1のサブ複数のフィルタおよび第2のサブ複数のフィルタの両方に含まれない)。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬品の店頭配布に被験者を認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタのみ、例えば、単一のカテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。いくつかの実施形態では、本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用する場合、複数のフィルタは、表8に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表8に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、または6つを含む。いくつかの実施形態では、表8に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応する場合、上で詳述される、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表8に列記されるフィルタを作動するのに十分である。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表8に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、表8に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。
【0229】
一実施形態では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含み、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することを含み、第1の複数の調査結果は、表8に示される、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタの各々にかけるのに十分な複数の調査結果を含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタは、表8に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、表8に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。その後、本方法は、第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることを含む。その後、本方法は、(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることを含み、フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することと、を含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【表8】
【0230】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表9に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表9に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9つを含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる、表9に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表9に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9つを含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表9に列記されるフィルタは、第1のサブ複数のフィルタおよび第2のサブ複数のフィルタの両方に含まれない)。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬品の店頭配布に被験者を認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタのみ、例えば、単一のカテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。いくつかの実施形態では、本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用する場合、複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表9に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、または9つを含む。いくつかの実施形態では、表9に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応する場合、上で詳述されるように、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表9に列記されるフィルタを作動するのに十分である。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。
【0231】
一実施形態では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含み、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することを含み、第1の複数の調査結果は、表9に示される、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタの各々にかけるのに十分な複数の調査結果を含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。その後、本方法は、第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることを含む。その後、本方法は、(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることを含み、フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することと、を含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【表9】
【0232】
いくつかの実施形態では、妊娠フィルタは、被験者が妊娠しているか、妊娠予定であるか、または授乳していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0233】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表10に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表10に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9つを含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる、表10に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表10に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9つを含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表10に列記されるフィルタは、第1のサブ複数のフィルタおよび第2のサブ複数のフィルタの両方に含まれない)。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬品の店頭配布に被験者を認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタのみ、例えば、単一のカテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。いくつかの実施形態では、本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用する場合、複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表10に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、または9つを含む。いくつかの実施形態では、表10に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応する場合、上で詳述したように、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動させるのに十分な閾値レベルは、表10に列記されるフィルタ作動させるのに十分である。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。
【0234】
一実施形態では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含み、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することを含み、第1の複数の調査結果は、表10に示される、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタの各々にかけるのに十分な複数の調査結果を含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。その後、本方法は、第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることを含む。その後、本方法は、(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることを含み、フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することと、を含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【表10】
【0235】
いくつかの実施形態では、妊娠フィルタは、被験者が妊娠しているか、妊娠予定であるか、または授乳していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0236】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表11に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表11に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、または6つを含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる、表11に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表11に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、または6つを含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表11に列記されるフィルタは、第1のサブ複数のフィルタおよび第2のサブ複数のフィルタの両方に含まれない)。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬品の店頭配布に被験者を認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタのみ、例えば、単一のカテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。いくつかの実施形態では、本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用する場合、複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表11に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、または6つを含む。いくつかの実施形態では、表11に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応する場合、上で詳述したように、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動させるのに十分な閾値レベルは、表11に列記されるフィルタ作動させるのに十分である。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。
【0237】
一実施形態では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含み、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することを含み、第1の複数の調査結果は、表11に示される、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタの各々にかけるのに十分な複数の調査結果を含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。その後、本方法は、第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることを含む。その後、本方法は、(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることを含み、フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することと、を含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【表11】
【0238】
いくつかの実施形態では、妊娠フィルタは、被験者が妊娠しているか、妊娠予定であるか、または授乳していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0239】
一態様では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭提供の再注文に認定するための方法、ソフトウェア、およびコンピュータシステムを提供する。一実施形態では、コンピュータシステムは、コルチコステロイド医薬組成物の再注文要求を被験者から受け取ったことに応じて、被験者の第2の調査を実施し、それにより、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけるのに必要な第2の複数の調査結果を取得することを含む再フルフィルメント手順を実行するための命令を含む。本方法は、第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけることも含み、第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了される。本方法は、第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけることも含み、第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。本方法は、第4の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることも含む。本方法は、第3の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ被験者が作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、再フルフィルメントプロセスを進めることも含む。再フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の再注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することとを含む。
【0240】
いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、表5に列記される1つ以上のフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、ステロイド薬フィルタ、肺機能フィルタ、および喘息軽減フィルタを含む。
【0241】
いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、表6に列記される1つ以上のフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、感染性疾患接触フィルタ、感染症症状フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、感染症フィルタ、手術フィルタ、骨密度フィルタ、および眼疾患フィルタを含む。
【0242】
いくつかの実施形態では、第3および第4の複数のフィルタは、表12に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタは、表12に列記される第3のサブ複数のフィルタ、例えば、表12に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個全てを含み、第1のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタは、第3のサブ複数のフィルタとは異なる表12に列記される第4のサブ複数のフィルタ、例えば、表12に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個全てを含む。いくつかの実施形態では、第3のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第4のサブ複数のフィルタ内のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表12に列記されるフィルタは、第1のサブ複数のフィルタおよび第2のサブ複数のフィルタの両方に含まれない)。いくつかの実施形態では、被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタのみ、例えば、単一のカテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。いくつかの実施形態では、本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用する場合、複数のフィルタは、表12に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表12に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個全てを含む。いくつかの実施形態では、表12に列記されるフィルタが表2、表3、表5、または表6に列記されるフィルタに対応する場合、上で詳述されるように、表2、表3、表5、または表6に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表12に列記されるフィルタを作動するのに十分である。
【表12】
【0243】
一態様では、本開示は、喘息の症状を治療または予防するためにヒト被験者をコルチコステロイド医薬組成物の店頭配布に認定するためのコンピュータシステムであって、本コンピュータシステムが、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を備え、メモリが、非一時的な命令を含み、非一時的な命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されると、方法を実行し、本方法が、a)被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することであって、第1の複数の調査結果が、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者の喘息重症度、被験者が未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、および被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかを示す、取得することと、b)第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることであって、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法が被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタが、被験者がすでにステロイド薬を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1のステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、少なくとも被験者が肺機能障害を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肺機能フィルタ、および第1の喘息重症度フィルタを含む、かけることと、c)第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることであって、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタが、少なくとも被験者が重度の未治療の感染症を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の感染症フィルタ、少なくとも被験者が手術を受ける予定であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の手術フィルタ、少なくとも被験者が低下した骨ミネラル密度を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の骨密度フィルタ、および少なくとも被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の眼疾患フィルタを含む、かけることと、d)第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることと、e)(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進めることであって、フルフィルメントプロセスが、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶すること、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達すること、および店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することを含む、進めることと、を含む、コンピュータシステムを提供する。
【0244】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、クラスBコルチコステロイドを含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、グルココルチコステロイドを含む。
【0245】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、ブデソニドまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回90mcg~270mgの投薬量のブデソニドまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回180mcgの投薬量のブデソニドまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。
【0246】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、シクレソニドまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回40mcg~120mgの投薬量のシクレソニドまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回80mcgの投薬量のシクレソニドまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。
【0247】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、フロ酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり50mcg~150mgの投薬量のフロ酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり100mcgの投薬量のフロ酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。
【0248】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、フロ酸モメタゾンまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり100mcg~300mgの投薬量のフロ酸モメタゾンまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり200mcgの投薬量のフロ酸モメタゾンまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。
【0249】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、プロピオン酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、44mcg~110mgの投薬量のプロピオン酸フルチカゾン1日2回またはその薬学的に許容される塩1日1回の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回88mcgの投薬量のプロピオン酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。
【0250】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、ジプロピオン酸ベクロメタゾンまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、40mcg~120mgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾン1日2回またはその薬学的に許容される塩1日1回の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日2回80mcgの投薬量のジプロピオン酸ベクロメタゾンまたはその薬学的に許容される塩の提供について承認される。
【0251】
いくつかの実施形態では、年齢フィルタは、被験者が18歳未満であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0252】
いくつかの実施形態では、第1の肺フィルタを作動することができる肺機能障害は、被験者の予測量の80%以下の1秒間にわたって測定される強制呼気量(FEV1)である。
【0253】
いくつかの実施形態では(例えば、コルチコステロイド医薬組成物がブデソニドを含む場合)、第1の薬物相互作用フィルタは、被験者が、コルチコステロイド薬、抗痙攣剤、免疫抑制剤、ケトコナゾール、肝臓薬、および処方抗レトロウイルス薬からなる群から選択される薬剤を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0254】
いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者がどのくらいの頻度で喘息の症状を経験するかをさらに示す。いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタを作動することができる、被験者が喘息の症状を経験する低頻度は、週2回未満である。いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタを作動することができる、被験者が喘息の症状を経験する頻度は、週6回超である。
【0255】
いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、喘息の症状がどのくらいの頻度で被験者の睡眠を妨害するかをさらに示す。いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタを作動することができる、被験者の睡眠が喘息の症状によって妨害される低頻度は、月3回未満である。いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタを作動することができる、被験者の睡眠が喘息の症状によって妨害される頻度は、月4回超である。
【0256】
いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者がどのくらいの頻度でレスキュー吸入器を使用するかをさらに示す。いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタを作動することができる、被験者がレスキュー吸入器を使用する低頻度は、週2回未満である。いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタを作動することができる、被験者がレスキュー吸入器を使用する頻度は、週6回超である。
【0257】
いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者がどのくらいの頻度で経口ステロイドを使用するかをさらに示す。いくつかの実施形態では、喘息重症度フィルタを作動することができる、被験者が経口ステロイドを使用する頻度は、過去1年に1回超である。
【0258】
いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド医薬組成物にアレルギーがあるかをさらに示す。したがって、第1の複数のフィルタは、被験者がコルチコステロイド医薬組成物にアレルギーがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される副作用フィルタを含む。
【0259】
いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタに対応する前記警告は、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことがあるかを示す被験者に対する促しを含む。被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことがあることを被験者が示した場合に、確認が被験者から得られる。
【0260】
いくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、被験者と関連付けられた宛先を被験者プロファイルに記憶することをさらに含む。
【0261】
いくつかの実施形態では、被験者と関連付けられた物理的住所へのコルチコステロイド医薬組成物の発送を調整すること。
【0262】
上に開示される態様のいくつかの実施形態では、本方法は、f)コルチコステロイド医薬組成物の再注文要求を被験者から受け取ったことに応じて、再フルフィルメント手順を実行し、再フルフィルメント手順が、(i)被験者の第2の調査を実施し、それにより、第2の複数の調査結果を取得することであって、第2の複数の調査結果が、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の肺機能状態、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか(例えば、コルチコステロイド医薬組成物を服用しているときの被験者の喘息の重症度)、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあるか、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあるか、被験者の視力低下状態、被験者の口腔健康状態、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症を発症したことがあるか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、および被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるかを示す、取得することと、(ii)第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけることであって、第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、コルチコステロイド医薬組成物に認定されないと見なされ、再フルフィルメントプロセスが被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の配布なしに終了され、第3の複数のフィルタが、少なくとも被験者がすでにステロイド薬を服用していることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2のステロイド薬フィルタ、少なくとも被験者が重度の肺機能障害を有することを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の肺機能フィルタ、および被験者が喘息の症状の改善を観察したことがないことを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される喘息軽減フィルタを含む、かけることと、(iii)第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけることであって、第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第4の複数のフィルタが、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される感染性疾患接触フィルタ、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される感染症症状フィルタ、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから視力の変化を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される視力低下フィルタ、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから口腔または咽喉内に発赤または白色斑点を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される口腔健康フィルタ、少なくとも被験者が重度の未治療の感染症を有することを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の感染症フィルタ、少なくとも被験者が手術を受ける予定であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の手術フィルタ、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから低下した骨ミネラル密度を経験したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の骨密度フィルタ、および少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の眼疾患フィルタを含む、かけることと、(iv)第4の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによって被験者に発行された警告について被験者から確認を得ることと、(v)(a)再フルフィルメントプロセスが第3の複数のフィルタ内のフィルタの作動によってまだ終了されておらず、かつ(b)被験者が作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、再フルフィルメントプロセスを進めることであって、再フルフィルメントプロセスが、コルチコステロイド医薬組成物の再注文の指示を被験者プロファイルに記憶すること、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達すること、および店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのコルチコステロイド医薬組成物の再注文提供を承認することをさらに含む、進めることと、をさらに含む。
【0263】
いくつかの実施形態では、第2の肺フィルタを作動することができる肺機能障害は、被験者の予測量の80%以下の1秒間にわたって測定される強制呼気量(FEV1)である。
【0264】
いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がどのくらいの頻度で喘息の症状を経験するかをさらに示す。したがって、喘息軽減フィルタを作動することができる、被験者が喘息の症状を経験する頻度は、週2回超である。
【0265】
いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、喘息の症状がどのくらいの頻度で被験者の睡眠を妨害するかをさらに示す。したがって、喘息軽減フィルタを作動することができる、被験者の睡眠が喘息の症状によって妨害される頻度は、月2回超である。
【0266】
いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がどのくらいの頻度でレスキュー吸入器を使用するかをさらに示し、喘息軽減フィルタを作動することができる、被験者がレスキュー吸入器を使用する頻度は、週2回超である。
【0267】
いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がどのくらいの頻度で経口ステロイドを使用するかをさらに示し、喘息軽減フィルタを作動することができる、被験者が経口ステロイドを使用したことがある頻度は、過去1年に1回超である。
【0268】
上に開示される態様のいくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてからコルチコステロイド医薬組成物に関連する副作用を経験したことがあるかをさらに示し、第4の複数のフィルタは、少なくとも被験者がコルチコステロイド医薬組成物の最後の提供を受けてから鼻の痛み、喉の痛み、嘔気、枯草熱、上気道ウイルス感染症、胃腸炎、および耳感染症からなる群から選択される副作用を経験したことがあることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される副作用フィルタをさらに含む。
【0269】
上に開示される態様のいくつかの実施形態では、再フルフィルメントプロセスは、第3の複数のフィルタまたは第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、それぞれのフィルタの作動と関連付けられた記録を、複数の被験者と関連付けられたフィルタ作動事象の記録を含む有害事象プロファイルに記憶することをさらに含む。
【0270】
一態様では、本開示は、(例えば、低用量)コルチコステロイド医薬組成物を、そのコルチコステロイド医薬組成物への店頭アクセスに認定された被験者に投与することを含む、喘息の症状の治療または予防を必要とする被験者における喘息の症状を治療または予防するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、被験者は、本明細書に開示される方法、システム、またはコンピュータ可読媒体を使用して、コルチコステロイド組成物への店頭アクセスに認定される。
【0271】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、クラスBコルチコステロイドを含む。いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、グルココルチコステロイドを含む。
【0272】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、ブデソニドまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、被験者は、1日2回90mcg~270mgのブデソニドまたはその薬学的に許容される塩を投与される。いくつかの実施形態では、被験者は、1日2回180mcgのブデソニドまたはその薬学的に許容される塩を投与される。
【0273】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、シクレソニドまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、被験者は、1日2回40mcg~120mgのシクレソニドまたはその薬学的に許容される塩を投与される。いくつかの実施形態では、被験者は、1日2回80mcgのシクレソニドまたはその薬学的に許容される塩を投与される。
【0274】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、フロ酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、被験者は、1日当たり50mcg~150mgのフロ酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩を投与される。いくつかの実施形態では、被験者は、1日当たり100mcgのフロ酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩を投与される。
【0275】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、フロ酸モメタゾンまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、被験者は、1日当たり50mcg~150mgのフロ酸モメタゾンまたはその薬学的に許容される塩を投与される。いくつかの実施形態では、被験者は、1日当たり100mcgのフロ酸モメタゾンまたはその薬学的に許容される塩を投与される。
【0276】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、プロピオン酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、被験者は、1日2回44mcg~110mgのプロピオン酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩を投与される。いくつかの実施形態では、被験者は、1日2回88mcgのプロピオン酸フルチカゾンまたはその薬学的に許容される塩を投与される。
【0277】
いくつかの実施形態では、コルチコステロイド医薬組成物は、ジプロピオン酸ベクロメタゾンまたはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、被験者は、1日2回40mcg~120mgのジプロピオン酸ベクロメタゾンまたはその薬学的に許容される塩を投与される。いくつかの実施形態では、被験者は、1日2回80mcgのジプロピオン酸ベクロメタゾンまたはその薬学的に許容される塩を投与される。
【0278】
いくつかの実施形態では、本開示は、店頭コルチコステロイド医薬組成物を用いて喘息の症状を治療または予防するための方法を提供する。本方法は、第1の調査を実行するようにプログラムされたプロセッサを有するコンピュータシステムを介して、第1の情報セットをヒトから取得するための第1の調査を提供することを含み、第1の情報セットは、本明細書に記載のコルチコステロイド医薬組成物の潜在的なリスク因子および禁忌に関連するヒトに関する情報を含む。本方法は、アルゴリズムを実行するようにプログラムされたプロセッサを有するコンピュータシステムを介して、アルゴリズムを第1の情報セットに適用することも含む。本アルゴリズムは、第1の情報セットの全てまたは一部を第1の複数のフィルタにかけ、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、ヒトは、喘息の症状を治療または予防するための店頭コルチコステロイド医薬組成物での治療に認定されないと見なされ、本方法は、ヒトへのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することなく終了され、第1の複数のフィルタは、本明細書に記載のコルチコステロイド医薬組成物の禁忌に関連するフィルタを含む。本アルゴリズムは、第1の情報セットの全てまたは一部を第2の複数のフィルタにもかけ、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、ヒトに、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、本明細書に記載のコルチコステロイド医薬組成物のリスク因子に関連するフィルタを含む。本アルゴリズムは、第2の複数のフィルタ内のいずれかのフィルタによってヒトに発行された各警告に関連するリスク因子の確認もヒトから得る。いくつかの実施形態では、この確認は、ヒトがリスク因子について医師と話し合ったことがあることの確認を含む。本アルゴリズムは、(a)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(b)ヒトが作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスを進める。フルフィルメントプロセスは、コルチコステロイド医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、コルチコステロイド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルをヒトに伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、ヒトへのコルチコステロイド医薬組成物の提供を承認することとを含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、提供が承認された時点で、例えば、コルチコステロイド医薬組成物へのアクセスをヒトに提供することおよび/またはヒトにおける喘息の症状を治療または予防するためにコルチコステロイド医薬組成物を投与することによって、ヒトの喘息の症状を治療または予防するためにヒトを治療することも含む。
【実施例】
【0279】
実施例1:コンピュータシステムは、喘息の症状を治療または予防するために被験者をブデソニド医薬組成物(例えば、16,17-(ブチリデンビス(オキシ))-11,21-ジヒドロキシ-,(11-β,16-α)-プレグナ-1,4-ジエン-3,20-ジオン)の店頭配布に認定するために構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者が乳製品アレルギーを有するか、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者の喘息重症度、被験者が肝臓障害を有するか、被験者が未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるか、および被験者がブデソニドと相互作用する(例えば、薬物動態学的相互作用および/または薬力学的相互作用)薬剤を服用しているかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0280】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がブデソニドの禁忌を特定した場合に、OTCブデソニドのOTC配布の承認を阻止するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の一連のフィルタは、第1の乳製品アレルギーフィルタ、第1のステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、第1の肺機能フィルタ、および喘息重症度フィルタのうちの1つ以上を含む。乳製品アレルギーフィルタは、被験者が乳タンパク質にアレルギーがないことを保証するように構成されている。ステロイド薬フィルタは、被験者がまだステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。年齢フィルタは、被験者が適切な年齢(例えば、18歳以上)であることを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息重症度フィルタは、被験者がコルチコステロイドの毎日の使用を保証する十分に重度の喘息症状を有することを保証するように構成されているが、より強力な処方薬が(例えば、医療専門家の監督下で)投与されなければならないほど重度の症状ではない。
【0281】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCブデソニドのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。第2の一連のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタ、第1の感染症フィルタ、第1の手術フィルタ、第1の骨密度フィルタ、第1の眼疾患フィルタ、および第1の薬物相互作用フィルタを含む。第1の肝臓疾患フィルタは、被験者が肝臓障害を有しないことを保証するように構成されている。第1の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第1の手術フィルタは、被験者が医療処置を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第1の骨密度フィルタは、被験者が十分な骨ミネラル密度を有することを保証するように構成されている。第1の眼疾患フィルタは、被験者が白内障または緑内障等の眼疾患を有しないことを保証するように構成されている。第1の薬物相互作用フィルタは、被験者がブデソニドと相互作用する物質、例えば、コルチコステロイド薬、抗痙攣剤、免疫抑制剤、ケトコナゾール、肝臓薬、または処方抗レトロウイルス薬を服用していないことを保証するように構成されている。
【0282】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるか、または否定するように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスを進める。
【0283】
本コンピュータシステムは、OTCブデソニドの最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、ブデソニド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCブデソニド医薬組成物の提供を承認する。
【0284】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、ブデソニド医薬組成物の再注文要求に応じて被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから乳製品アレルギーを発症したことがあるか、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の肺機能状態、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有するか、またはそれを有する者と接触したことがあるか、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから感染症の症状を経験したことがあるか、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから視力低下を経験したことがあるか、被験者の口腔健康状態、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるか、被験者が重度の未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるか、および被験者がブデソニドと相互作用する薬剤を服用しているかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0285】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第3の一連のフィルタにかける。第3の一連のフィルタは、第2の乳製品アレルギーフィルタ、第2のステロイド薬フィルタ、第2の肺機能フィルタ、および喘息軽減フィルタを含む。第2の乳製品アレルギーフィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから乳タンパク質にアレルギーがないことまたはそれを発症したことがないことを保証するように構成されている。第2のステロイド薬フィルタは、被験者がステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息軽減フィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあることを保証するように構成されている。
【0286】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCブデソニドのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、感染性疾患接触フィルタ、感染症症状フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、第2の肝臓疾患フィルタ、第2の感染症フィルタ、第2の手術フィルタ、第2の骨密度フィルタ、第2の眼疾患フィルタ、および第2の薬物相互作用フィルタを含む。感染性疾患接触フィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから水疱瘡、結核、または麻疹を有する者と接触したことがないことを保証するように構成されている。感染症症状フィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから感染の症状(例えば、発熱)を経験したことがないことを保証するように構成されている。視力低下フィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから視力の低下を経験したことがないことを保証するように構成されている。口腔健康フィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから口腔感染症(例えば、鵞口瘡)を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の肝臓疾患フィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがないことを保証するように構成されている。第2の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第2の手術フィルタは、被験者が手術を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第2の骨密度フィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから低下した骨ミネラル密度を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の眼疾患フィルタは、被験者がブデソニドの最後の提供を受けてから眼疾患(例えば、緑内障または白内障)を発症したことがないことを保証するように構成されている。第2の薬物相互作用フィルタは、被験者がブデソニドと相互作用する物質(例えば、コルチコステロイド薬、抗痙攣剤、免疫抑制剤、ケトコナゾール、肝臓薬、または処方抗レトロウイルス薬)を服用し始めていないことを保証するように構成されている。
【0287】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるか、または否定するように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第4の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスを進める。
【0288】
本コンピュータシステムは、OTCブデソニドの再注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、ブデソニド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCブデソニド医薬組成物の提供を承認する。
【0289】
実施例2:コンピュータシステムは、喘息の症状を治療または予防するために被験者をシクレソニド医薬組成物2-メチルプロパン酸2-[(1S,2S,4R,8S,9S,11S,12S,13R)-6-シクロヘキシル-11-ヒドロキシ-9,13-ジメチル-16-オキソ-5,7-ジオキサペンタシクロ[10.8.0.02,9.04,8.013,18]イコサ-14,17-ジエン-8-イル]-2-オキソエチル)の店頭配布に認定するために構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。調査は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者の喘息症状の重症度、被験者が未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、および被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0290】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がシクレソニドの禁忌を特定した場合に、OTCシクレソニドの配布の承認を阻止するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の一連のフィルタは、第1のステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、第1の肺機能フィルタ、および喘息重症度フィルタのうちの1つ以上を含む。ステロイド薬フィルタは、被験者がまだステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。年齢フィルタは、被験者が適切な年齢(例えば、18歳以上)であることを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息重症度フィルタは、被験者がコルチコステロイドの毎日の使用を保証する十分に重度の喘息症状を有することを保証するように構成されているが、より強力な処方薬が(例えば、医療専門家の監督下で)投与されなければならないほど重度の症状ではない。
【0291】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCシクレソニドのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、フィルタ、第1の感染症フィルタ、第1の手術フィルタ、第1の骨密度フィルタ、および第1の眼疾患フィルタを含む。第1の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第1の手術フィルタは、被験者が医療処置を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第1の骨密度フィルタは、被験者が十分な骨ミネラル密度を有することを保証するように構成されている。第1の眼疾患フィルタは、被験者が白内障または緑内障等の眼疾患を有しないことを保証するように構成されている。
【0292】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスを進める。
【0293】
本コンピュータシステムは、OTCシクレソニドの最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、シクレソニド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCシクレソニド医薬組成物の提供を承認する。
【0294】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、シクレソニド医薬組成物の再注文要求に応じて被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の肺機能状態、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有する者と接触したことがあるか、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから感染症の症状(例えば、発熱)を経験したことがあるか、被験者の視力低下状態、被験者の口腔健康状態、被験者が重度の未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから低下した骨密度を経験したことがあるか、および被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0295】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、第2のステロイド薬フィルタ、第2の肺機能フィルタ、および喘息軽減フィルタのうちの1つ以上を含む。第2のステロイド薬フィルタは、被験者がステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息軽減フィルタは、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあることを保証するように構成されている。
【0296】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCシクレソニドのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、感染性疾患接触フィルタ、感染症症状フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、第2の感染症フィルタ、第2の手術フィルタ、第2の骨密度フィルタ、および第2の眼疾患フィルタを含む。感染性疾患接触フィルタは、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから水疱瘡、結核、または麻疹を有する者と接触したことがないことを保証するように構成されている。感染症症状フィルタは、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから感染の症状(例えば、発熱)を経験したことがないことを保証するように構成されている。視力低下フィルタは、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから視力の低下を経験したことがないことを保証するように構成されている。口腔健康フィルタは、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから口腔感染症(例えば、鵞口瘡)を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第2の手術フィルタは、被験者が手術を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第2の骨密度フィルタは、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから低下した骨ミネラル密度を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の眼疾患フィルタは、被験者がシクレソニドの最後の提供を受けてから眼疾患(例えば、緑内障または白内障)を発症したことがないことを保証するように構成されている。
【0297】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるか、または否定するように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第4の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスを進める。
【0298】
本コンピュータシステムは、OTCシクレソニドの再注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、シクレソニド医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCシクレソニド医薬組成物の提供を承認する。
【0299】
実施例3:コンピュータシステムは、喘息の症状を治療または予防するために被験者をフロ酸モメタゾン医薬組成物(例えば、フラン-2-カルボン酸(9R,10S,11S,13S,14S,16R,17R)-9-クロロ-17-(2-クロロアセチル)-11-ヒドロキシ-10,13,16-トリメチル-3-オキソ-6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-3H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)の店頭配布に認定するために構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者が乳製品アレルギーを有するか、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者の喘息の重症度、被験者が肝臓障害を有するか、被験者が未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるか、および被験者がフロ酸モメタゾンと相互作用する(例えば、薬物動態学的相互作用および/または薬力学的相互作用)薬剤を服用しているかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0300】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がフロ酸モメタゾンの禁忌を特定した場合に、OTCフロ酸モメタゾンのOTC配布の承認を阻止するように構成されている。第1の一連のフィルタは、第1の乳製品アレルギーフィルタ、第1のステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、第1の肺機能フィルタ、および喘息重症度フィルタのうちの1つ以上を含む。乳製品アレルギーフィルタは、被験者が乳タンパク質にアレルギーがないことを保証するように構成されている。ステロイド薬フィルタは、被験者がまだステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。年齢フィルタは、被験者が適切な年齢(例えば、18歳以上)であることを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息重症度フィルタは、被験者がコルチコステロイドの毎日の使用を保証する十分に重度の喘息症状を有することを保証するように構成されているが、より強力な処方薬が(例えば、医療専門家の監督下で)投与されなければならないほど重度の症状ではない。
【0301】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCフロ酸モメタゾンのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタ、第1の感染症フィルタ、第1の手術フィルタ、第1の骨密度フィルタ、第1の眼疾患フィルタ、および第1の薬物相互作用フィルタを含む。第1の肝臓疾患フィルタは、被験者が肝臓障害を有しないことを保証するように構成されている。第1の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第1の手術フィルタは、被験者が医療処置を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第1の骨密度フィルタは、被験者が十分な骨ミネラル密度を有することを保証するように構成されている。第1の眼疾患フィルタは、被験者が白内障または緑内障等の眼疾患を有しないことを保証するように構成されている。第1の薬物相互作用フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンと相互作用する物質を服用していないことを保証するように構成されている。
【0302】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスを進める。
【0303】
本コンピュータシステムは、OTCフロ酸モメタゾンの最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、フロ酸モメタゾン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCフロ酸モメタゾン医薬組成物の提供を承認する。
【0304】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、フロ酸モメタゾン医薬組成物の再注文要求に応じて被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから乳製品アレルギーを発症したことがあるか、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の肺機能状態、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有する者と接触したことがあるか、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから感染症の症状(例えば、発熱)を経験したことがあるか、被験者の視力低下状態、被験者の口腔健康状態、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるか、被験者が重度の未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから低下した骨密度を経験したことがあるか、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるか、および被験者がフロ酸モメタゾンと相互作用する薬剤を服用しているかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0305】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、第2の乳製品アレルギーフィルタ、第2のステロイド薬フィルタ、第2の肺機能フィルタ、および喘息軽減フィルタのうちの1つ以上を含む。第2の乳製品アレルギーフィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから乳タンパク質にアレルギーがないことまたはそれを発症したことがないことを保証するように構成されている。第2のステロイド薬フィルタは、被験者がステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息軽減フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあることを保証するように構成されている。
【0306】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCフロ酸モメタゾンのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、感染性疾患接触フィルタ、感染症症状フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、第2の肝臓疾患フィルタ、第2の感染症フィルタ、第2の手術フィルタ、第2の骨密度フィルタ、第2の眼疾患フィルタ、および第2の薬物相互作用フィルタを含む。感染性疾患接触フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから水疱瘡、結核、または麻疹を有する者と接触したことがないことを保証するように構成されている。感染症症状フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから感染の症状(例えば、発熱)を経験したことがないことを保証するように構成されている。視力低下フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから視力の低下を経験したことがないことを保証するように構成されている。口腔健康フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから口腔感染症(例えば、鵞口瘡)を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の肝臓疾患フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがないことを保証するように構成されている。第2の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第2の手術フィルタは、被験者が手術を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第2の骨密度フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから低下した骨ミネラル密度を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の眼疾患フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてから眼疾患(例えば、緑内障または白内障)を発症したことがないことを保証するように構成されている。第2の薬物相互作用フィルタは、被験者がフロ酸モメタゾンの最後の提供を受けてからフロ酸モメタゾンと相互作用する物質を服用し始めていないことを保証するように構成されている。
【0307】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第4の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスを進める。
【0308】
本コンピュータシステムは、OTCフロ酸モメタゾンの再注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、フロ酸モメタゾン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCフロ酸モメタゾン医薬組成物の提供を承認する。
【0309】
実施例4:コンピュータシステムは、喘息の症状を治療または予防するために被験者をプロピオン酸フルチカゾン医薬組成物(例えば、17-プロパン酸S-(フルオロメチル)-6α,9-ジフルオロ-11β,17-ジヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート)の店頭配布に認定するために構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者の喘息の重症度、被験者が肝臓障害を有するか、被験者が重度の未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるか、および被験者がプロピオン酸フルチカゾンと相互作用する(例えば、薬物動態学的相互作用および/または薬力学的相互作用)薬剤を服用しているかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0310】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がプロピオン酸フルチカゾンの禁忌を特定した場合に、OTCプロピオン酸フルチカゾンのOTC配布の承認を阻止するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の一連のフィルタは、第1のステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、第1の肺機能フィルタ、および喘息重症度フィルタのうちの1つ以上を含む。ステロイド薬フィルタは、被験者がまだステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。年齢フィルタは、被験者が適切な年齢(例えば、18歳以上)であることを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息重症度フィルタは、被験者がコルチコステロイドの毎日の使用を保証する十分に重度の喘息症状を有することを保証するように構成されているが、より強力な処方薬が(例えば、医療専門家の監督下で)投与されなければならないほど重度の症状ではない。
【0311】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCプロピオン酸フルチカゾンのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタ、第1の感染症フィルタ、第1の手術フィルタ、第1の骨密度フィルタ、第1の眼疾患フィルタ、および第1の薬物相互作用フィルタを含む。第1の肝臓疾患フィルタは、被験者が肝臓障害を有しないことを保証するように構成されている。第1の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第1の手術フィルタは、被験者が医療処置を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第1の骨密度フィルタは、被験者が十分な骨ミネラル密度を有することを保証するように構成されている。第1の眼疾患フィルタは、被験者が白内障または緑内障等の眼疾患を有しないことを保証するように構成されている。第1の薬物相互作用フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンと相互作用する物質を服用していないことを保証するように構成されている。
【0312】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスを進める。
【0313】
本コンピュータシステムは、OTCプロピオン酸フルチカゾンの最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、プロピオン酸フルチカゾン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCプロピオン酸フルチカゾン医薬組成物の提供を承認する。
【0314】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、プロピオン酸フルチカゾン医薬組成物の再注文要求に応じて被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の肺機能状態、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有する者と接触したことがあるか、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから感染症の症状(例えば、発熱)を経験したことがあるか、被験者の視力低下状態、被験者の口腔健康状態、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるか、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから重度の未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから低下した骨密度を経験したことがあるか、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから白内障または緑内障喘息を発症したことがあるか、および被験者がプロピオン酸フルチカゾンと相互作用する薬剤を服用し始めたかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0315】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、第2のステロイド薬フィルタ、第2の肺機能フィルタ、および喘息軽減フィルタのうちの1つ以上を含む。第2のステロイド薬フィルタは、被験者がステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息軽減フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあることを保証するように構成されている。
【0316】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCプロピオン酸フルチカゾンのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、感染性疾患接触フィルタ、感染症症状フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、第2の肝臓疾患フィルタ、第2の感染症フィルタ、第2の手術フィルタ、第2の骨密度フィルタ、第2の眼疾患フィルタ、および第2の薬物相互作用フィルタを含む。感染性疾患接触フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから水疱瘡、結核、または麻疹を有する者と接触したことがないことを保証するように構成されている。感染症症状フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから感染の症状(例えば、発熱)を経験したことがないことを保証するように構成されている。視力低下フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから視力の低下を経験したことがないことを保証するように構成されている。口腔健康フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから口腔感染症(例えば、鵞口瘡)を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の肝臓疾患フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがないことを保証するように構成されている。第2の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第2の手術フィルタは、被験者が手術を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第2の骨密度フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから低下した骨ミネラル密度を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の眼疾患フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから眼疾患(例えば、緑内障または白内障)を発症したことがないことを保証するように構成されている。第2の薬物相互作用フィルタは、被験者がプロピオン酸フルチカゾンの最後の提供を受けてからプロピオン酸フルチカゾンと相互作用する物質を服用していないことを保証するように構成されている。
【0317】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるか、または否定するように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第4の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスを進める。
【0318】
本コンピュータシステムは、OTCプロピオン酸フルチカゾンの再注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、プロピオン酸フルチカゾン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCプロピオン酸フルチカゾン医薬組成物の提供を承認する。
【0319】
実施例5:コンピュータシステムは、喘息の症状を治療または予防するために被験者をジプロピオン酸ベクロメタゾン医薬組成物(例えば、プロピオン酸(8S,9R,10S,11S,13S,14S,16S,17R)-9-クロロ-11-ヒドロキシ-10,13,16-トリメチル-3-オキソ-17-[2-(プロピオニルオキシ)アセチル]-6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-3H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)の店頭配布に認定するために構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者の喘息の重症度、被験者が未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、および被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるかを示す結果を取得するために利用される。
【0320】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がジプロピオン酸ベクロメタゾンの禁忌を特定した場合に、OTCジプロピオン酸ベクロメタゾンのOTC配布の承認を阻止するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の一連のフィルタは、第1のステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、第1の肺機能フィルタ、および喘息重症度フィルタのうちの1つ以上を含む。ステロイド薬フィルタは、被験者がまだステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。年齢フィルタは、被験者が適切な年齢(例えば、18歳以上)であることを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息重症度フィルタは、被験者がコルチコステロイドの毎日の使用を保証する十分に重度の喘息症状を有することを保証するように構成されているが、より強力な処方薬が(例えば、医療専門家の監督下で)投与されなければならないほど重度の症状ではない。
【0321】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCジプロピオン酸ベクロメタゾンのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、フィルタ、第1の感染症フィルタ、第1の手術フィルタ、第1の骨密度フィルタ、および第1の眼疾患フィルタを含む。第1の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第1の手術フィルタは、被験者が医療処置を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第1の骨密度フィルタは、被験者が十分な骨ミネラル密度を有することを保証するように構成されている。第1の眼疾患フィルタは、被験者が白内障または緑内障等の眼疾患を有しないことを保証するように構成されている。
【0322】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスを進める。
【0323】
本コンピュータシステムは、OTCジプロピオン酸ベクロメタゾンの最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、ジプロピオン酸ベクロメタゾン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCジプロピオン酸ベクロメタゾン医薬組成物の提供を承認する。
【0324】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、ジプロピオン酸ベクロメタゾン医薬組成物の再注文要求に応じて被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の肺機能状態、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有する者と接触したことがあるか、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから感染症の症状(例えば、発熱)を経験したことがあるか、被験者の視力低下状態、被験者の口腔健康状態、被験者が重度の未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから低下した骨密度を経験したことがあるか、および被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるかを示す結果を取得するために利用される。
【0325】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、第2のステロイド薬フィルタ、第2の肺機能フィルタ、および喘息軽減フィルタのうちの1つ以上を含む。第2のステロイド薬フィルタは、被験者がステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息軽減フィルタは、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあることを保証するように構成されている。
【0326】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCジプロピオン酸ベクロメタゾンのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、感染性疾患接触フィルタ、感染症症状フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、第2の感染症フィルタ、第2の手術フィルタ、第2の骨密度フィルタ、および第2の眼疾患フィルタを含む。感染性疾患接触フィルタは、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから水疱瘡、結核、または麻疹を有する者と接触したことがないことを保証するように構成されている。感染症症状フィルタは、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから感染の症状(例えば、発熱)を経験したことがないことを保証するように構成されている。視力低下フィルタは、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから視力の低下を経験したことがないことを保証するように構成されている。口腔健康フィルタは、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから口腔感染症(例えば、鵞口瘡)を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第2の手術フィルタは、被験者が手術を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第2の骨密度フィルタは、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから低下した骨ミネラル密度を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の眼疾患フィルタは、被験者がジプロピオン酸ベクロメタゾンの最後の提供を受けてから眼疾患(例えば、緑内障または白内障)を発症したことがないことを保証するように構成されている。
【0327】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第4の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスを進める。
【0328】
本コンピュータシステムは、OTCジプロピオン酸ベクロメタゾンの再注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、ジプロピオン酸ベクロメタゾン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCジプロピオン酸ベクロメタゾン医薬組成物の提供を承認する。
【0329】
実施例6:コンピュータシステムは、喘息の症状を治療または予防するために被験者をフロ酸フルチカゾン医薬組成物(例えば、2-フランカルボン酸(6α,11β,16α,17α)-6,9-ジフルオロ-17-{[(フルオロ-メチル)チオ]カルボニル}-11-ヒドロキシ-16-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17-イル)の店頭配布に認定するために構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者が乳製品アレルギーを有するか、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の年齢、被験者の肺機能状態、被験者の喘息の重症度、被験者が肝臓障害を有するか、被験者が未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者の骨密度状態、被験者がこれまでに白内障または緑内障を有したことがあるか、および被験者がフロ酸フルチカゾンと相互作用する(例えば、薬物動態学的相互作用および/または薬力学的相互作用)薬剤を服用しているかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0330】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がフロ酸フルチカゾンの禁忌を特定した場合に、OTCフロ酸フルチカゾンのOTC配布の承認を阻止するように構成されている。第1の一連のフィルタは、第1の乳製品アレルギーフィルタ、第1のステロイド薬フィルタ、年齢フィルタ、第1の肺機能フィルタ、および喘息重症度フィルタのうちの1つ以上を含む。乳製品アレルギーフィルタは、被験者が乳タンパク質にアレルギーがないことを保証するように構成されている。ステロイド薬フィルタは、被験者がまだステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。年齢フィルタは、被験者が適切な年齢(例えば、18歳以上)であることを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息重症度フィルタは、被験者がコルチコステロイドの毎日の使用を保証する十分に重度の喘息症状を有することを保証するように構成されているが、より強力な処方薬が(例えば、医療専門家の監督下で)投与されなければならないほど重度の症状ではない。
【0331】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCフロ酸フルチカゾンのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタ、第1の感染症フィルタ、第1の手術フィルタ、第1の骨密度フィルタ、第1の眼疾患フィルタ、および第1の薬物相互作用フィルタを含む。第1の肝臓疾患フィルタは、被験者が肝臓障害を有しないことを保証するように構成されている。第1の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第1の手術フィルタは、被験者が医療処置を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第1の骨密度フィルタは、被験者が十分な骨ミネラル密度を有することを保証するように構成されている。第1の眼疾患フィルタは、被験者が白内障または緑内障等の眼疾患を有しないことを保証するように構成されている。第1の薬物相互作用フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンと相互作用する物質を服用していないことを保証するように構成されている。
【0332】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスを進める。
【0333】
本コンピュータシステムは、OTCフロ酸フルチカゾンの最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、フロ酸フルチカゾン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCフロ酸フルチカゾン医薬組成物の提供を承認する。
【0334】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、フロ酸フルチカゾン医薬組成物の再注文要求に応じて被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから乳製品アレルギーを発症したことがあるか、被験者がすでにステロイド薬を服用しているか、被験者の肺機能状態、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあるか、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから水疱瘡、麻疹、または結核を有する者と接触したことがあるか、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから感染症の症状(例えば、発熱)を経験したことがあるか、被験者の視力低下状態、被験者の口腔健康状態、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるか、被験者が重度の未治療の感染症を有するか、被験者の手術状態、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから低下した骨密度を経験したことがあるか、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから白内障または緑内障を発症したことがあるか、および被験者がフロ酸フルチカゾンと相互作用する薬剤を服用し始めたかを示す1つ以上の結果を取得するために利用される。
【0335】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられた第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、第2の乳製品アレルギーフィルタ、第2のステロイド薬フィルタ、第2の肺機能フィルタ、および喘息軽減フィルタのうちの1つ以上を含む。第2の乳製品アレルギーフィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから乳タンパク質にアレルギーがないことまたはそれを発症したことがないことを保証するように構成されている。第2のステロイド薬フィルタは、被験者がステロイド薬を服用していないことを保証するように構成されている。肺機能フィルタは、被験者が十分な肺機能を有することを保証するように構成されている。喘息軽減フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから喘息の症状の改善を観察したことがあることを保証するように構成されている。
【0336】
本コンピュータシステムは、調査結果を、被験者の調査結果がOTCフロ酸フルチカゾンのリスク因子を特定する場合に各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、感染性疾患接触フィルタ、感染症症状フィルタ、視力低下フィルタ、口腔健康フィルタ、第2の肝臓疾患フィルタ、第2の感染症フィルタ、第2の手術フィルタ、第2の骨密度フィルタ、第2の眼疾患フィルタ、および第2の薬物相互作用フィルタを含む。感染性疾患接触フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから水疱瘡、結核、または麻疹を有する者と接触したことがないことを保証するように構成されている。感染症症状フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから感染の症状(例えば、発熱)を経験したことがないことを保証するように構成されている。視力低下フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから視力の低下を経験したことがないことを保証するように構成されている。口腔健康フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから口腔感染症(例えば、鵞口瘡)を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の肝臓疾患フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがないことを保証するように構成されている。第2の感染症フィルタは、被験者が未治療の感染症を有しないことを保証するように構成されている。第2の手術フィルタは、被験者が手術を受ける予定がないことを保証するように構成されている。第2の骨密度フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから低下した骨ミネラル密度を経験したことがないことを保証するように構成されている。第2の眼疾患フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてから眼疾患(例えば、緑内障または白内障)を発症したことがないことを保証するように構成されている。第2の薬物相互作用フィルタは、被験者がフロ酸フルチカゾンの最後の提供を受けてからフロ酸フルチカゾンと相互作用する物質を服用し始めていないことを保証するように構成されている。
【0337】
その後、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことがあることを認めるように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第4の一連のフィルタと関連して発行された各警告について話し合ったことがあることを被験者が認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスを進める。
【0338】
本コンピュータシステムは、OTCフロ酸フルチカゾンの再注文の指示を被験者プロファイルに記憶し、フロ酸フルチカゾン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。被験者が店頭薬品情報ラベルを受け取り読んだことを被験者から確認した時点で、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCフロ酸フルチカゾン医薬組成物の提供を承認する。
【0339】
引用された参考文献および代替の実施形態
本明細書に引用される全ての参考文献は、あたかも個々の刊行物または特許または特許出願が各々全ての目的のために参照により全体が組み込まれるように具体的かつ個別に示されるのと同程度に、全ての目的のために参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【0340】
本発明は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に埋め込まれたコンピュータプログラム機構を含むコンピュータプログラム製品として実装され得る。例えば、コンピュータプログラム製品は、
図1、2、および3の任意の組み合わせで示され、かつ/または
図4または
図5に記載されるプログラムモジュールを含み得る。これらのプログラムモジュールは、CD-ROM、DVD、磁気ディスク記憶製品、USBキー、または任意の他の非一時的なコンピュータ可読データもしくはプログラム記憶製品に記憶され得る。
【0341】
当業者には明らかであろうように、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明の多くの修正および変形が行われ得る。本明細書に記載の具体的な実施形態は、ほんの一例として提供されている。これらの実施形態は、本発明の原理およびその実際の適用を最も良く説明するために選択および記載されており、それにより、当業者が本発明および企図される特定の用途に適した様々な修正を伴う様々な実施形態を最も良く利用することができるようになる。本発明は、特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲に加えて、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ限定されるべきである。