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特許7470647ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を用いて血圧を低下させるための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-10
(45)【発行日】2024-04-18
(54)【発明の名称】ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を用いて血圧を低下させるための方法
(51)【国際特許分類】
   G16B 20/10 20190101AFI20240411BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20240411BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20240411BHJP
   A61K 31/4422 20060101ALI20240411BHJP
   G16H 20/10 20180101ALI20240411BHJP
【FI】
G16B20/10
A61P9/12
A61K45/00
A61K31/4422
G16H20/10
【請求項の数】 36
(21)【出願番号】P 2020569175
(86)(22)【出願日】2019-06-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-11
(86)【国際出願番号】 US2019036977
(87)【国際公開番号】W WO2019241519
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2022-06-13
(31)【優先権主張番号】62/685,209
(32)【優先日】2018-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】300022113
【氏名又は名称】アストラゼネカ・ユーケイ・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】AstraZeneca UK Limited
【住所又は居所原語表記】1 Francis Crick Avenue, Cambridge Biomedical Campus, Cambridge CB2 0AA, United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】スケリー,リチャード,エル.
(72)【発明者】
【氏名】フィラー,ジュディー
【審査官】玉木 宏治
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-528949(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0136793(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0133227(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G16B 20/10
A61P 9/12
A61K 45/00
A61K 31/4422
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭(over-the-counter)配布に認定するためのコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムが、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を備え、前記メモリが、非一時的な命令を含み、前記非一時的な命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、方法であって、
a)前記ヒト被験者の第1の調査を実施し、それによって第1の複数の調査結果を取得することであって、前記第1の複数の調査結果が、
前記ヒト被験者が、妊娠中または授乳中であるかどうか、
前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、
前記ヒト被験者の収縮期血圧、
前記ヒト被験者の拡張期血圧、
前記ヒト被験者がアテローム性動脈硬化性心血管事象を有したことがあるか、または心臓手術を有したことがあるかどうか、
前記ヒト被験者の性別、
前記ヒト被験者の年齢、
前記ヒト被験者の人種、
前記ヒト被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、
前記ヒト被験者の糖尿病状態、
前記ヒト被験者の喫煙状態、
前記ヒト被験者の総コレステロールレベル、
前記ヒト被験者の高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールレベル、
前記ヒト被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるか、および
前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうか、を含む、取得することと、
b)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることであって、前記第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記ヒト被験者が、前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、前記方法が、前記ヒト被験者への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、前記第1の複数のフィルタが、
少なくとも、前記ヒト被験者が妊娠中であることまたは前記ヒト被験者が授乳中であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の妊娠フィルタ、
少なくとも、前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるジヒドロピリジン薬剤フィルタ、
少なくとも、前記ヒト被験者が正常な血圧を有することまたは前記ヒト被験者が重度の高血圧症を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の血圧フィルタ、
年齢フィルタ、および
前記ヒト被験者の特性を組み込んで、アテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクを導出するプールコホート方程式フィルタ、を含む、フィルタにかけることと、
c)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることであって、前記第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記ヒト被験者に、前記それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、前記第2の複数のフィルタが、
少なくとも、前記ヒト被験者が肝臓障害を有したことがあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肝臓疾患フィルタ、および
少なくとも、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の薬物相互作用フィルタ、を含む、フィルタにかけることと、
d)前記第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって前記ヒト被験者に発せられた前記警告について前記ヒト被験者から確認を得ることと、
e)(i)前記第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)前記ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことであって、前記フルフィルメントプロセスが、
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示をヒト被験者プロファイルに記憶すること、
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを前記ヒト被験者に伝達すること、および
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認すること、を含む、進むことと、を含む方法を実行する、コンピュータシステム。
【請求項2】
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物が、以下の構造を有する活性成分を含み、
【化1】
式中、
Yが、--(CH--、--(CH--、--CHCH(CH)--、または--CHC(CH--であり、
Rがアリールであり、
およびRが、各々独立して、C-Cアルキルまたは2-メトキシエチルであり、
が、水素、C-Cアルキル、2-(C-Cアルコキシ)エチル、シクロプロピルメチル、ベンジル、または--(CHCORであり(ここで、mが、1、2、または3である)、Rが、ヒドロキシ、C-Cアルコキシ、または--NRであり(ここで、RおよびRが、各々独立して、水素またはC-Cアルキルである)、アリールがフェニルであり、フェニルが、ニトロ、ハロ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、もしくはシアノのうちの1つもしくは2つ、1-ナフチル、または2-ナフチルで置換される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項3】
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物が、アムロジピンまたはその薬学的に許容される塩を活性成分として含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項4】
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物が、ベシル酸アムロジピンを活性成分として含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項5】
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者が1日当たり1mg~10mgの前記活性成分の投薬量の提供について承認される、請求項2~4のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項6】
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者が1日当たり2.5mg~5mgの前記活性成分の投薬量の提供について承認される、請求項2~4のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物が、イスラジピン、ニフェジピン、およびニソルジピンからなる群から選択される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項8】
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者が1日当たり15mg~60mgのニフェジピンの投薬量の提供について承認される、請求項7に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者が1日当たり1mg~10mgのイスラジピンの投薬量の提供について承認される、請求項7に記載のコンピュータシステム。
【請求項10】
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者が1日当たり8.5mg~17mgのニソルジピンの投薬量の提供について承認される、請求項7に記載のコンピュータシステム。
【請求項11】
前記第1の妊娠フィルタが、前記ヒト被験者が妊娠予定であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合にも作動される、請求項1~10のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
前記ヒト被験者がすでにアムロジピン、イスラジピン、ニフェジピン、およびニソルジピンを服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に、前記ジヒドロピリジン薬剤フィルタが作動される、請求項1~11のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記第1の血圧フィルタが、
A)前記ヒト被験者の前記収縮期血圧が上限収縮期血圧よりも高いこと、
B)前記ヒト被験者の前記拡張期血圧が上限拡張期血圧よりも高いこと、または
C)前記ヒト被験者の前記収縮期血圧がベースライン収縮期血圧よりも低く、前記ヒト被験者の前記拡張期血圧がベースライン拡張期血圧よりも低いことを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される、請求項1~12のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記上限収縮期圧が139mmHgであり、
前記上限拡張期血圧が89mmHgであり、
前記ベースライン収縮期血圧が130mmHgであり、
前記ベースライン拡張期血圧が80mmHgである、請求項13に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記ヒト被験者が上昇した血圧を有するが高血圧ではないことを前記第1の複数の調査結果が示す場合、
前記第1の血圧フィルタを作動することと、
健康的な食事および運動によって自身の血圧を管理するようにとの助言を前記ヒト被験者に送信することと、を含む、請求項1~14のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記ヒト被験者がステージ2高血圧症を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合、
前記第1の血圧フィルタを作動することと、
医師にかかって処方強度の血圧薬剤の服用について話し合うようにとの助言を前記ヒト被験者に送信することと、を含む、請求項1~15のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記ヒト被験者が危機的な高血圧症状態にあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合、
前記第1の血圧フィルタを作動することと、
緊急医療処置を受けるようにとの助言を前記ヒト被験者に送信することと、を含む、請求項1~16のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記年齢フィルタが、前記ヒト被験者が18歳未満であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される、請求項1~17のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記プールコホート方程式フィルタが、
A)前記ヒト被験者が40歳未満であること、または
B)前記ヒト被験者がプールコホート方程式を使用して決定して10%未満の10年アテローム性動脈硬化性心血管疾患リスクを有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される、請求項1~18のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記プールコホート方程式が、多変数コックス比例ハザード回帰として実装される、請求項1~19のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項21】
前記ヒト被験者が少なくとも80歳であること、前記ヒト被験者がアテローム性動脈硬化性心血管事象を有したことがあること、または前記ヒト被験者が心臓手術を有したことがあることを、前記第1の複数の調査結果が示す場合に、前記プールコホート方程式フィルタをバイパスすることを含む、請求項1~20のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項22】
前記第1の薬物相互作用フィルタが、前記ヒト被験者が、シンバスタチン、シクロスポリン、タクロリムス、シルデナフィル、およびCYP3A阻害剤からなる群から選択される薬剤を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される、請求項1~21のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項23】
前記第1の複数の調査結果が、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物にアレルギーがあるかどうかをさらに含み、
前記第1の複数のフィルタが、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物にアレルギーがあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される有害反応フィルタを含む、請求項1~22のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項24】
前記第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタに対応する前記警告が、前記ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の前記それぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったかどうかを示すようにとの前記ヒト被験者に対する促しを含み、
前記ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の前記それぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことを前記ヒト被験者が示した場合に、確認が前記ヒト被験者から得られる、請求項1~23のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項25】
前記フルフィルメントプロセスが、
前記ヒト被験者と関連付けられた宛先を前記ヒト被験者プロファイルに記憶することをさらに含む、請求項1~24のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項26】
前記フルフィルメントプロセスが、
前記ヒト被験者と関連付けられた物理的住所への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の発送を調整することをさらに含む、請求項1~25のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項27】
前記方法が、
f)前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文要求を前記ヒト被験者から受け取ったことに応答して、再フルフィルメント手順を実行することをさらに含み、前記再フルフィルメント手順が、
(i)前記ヒト被験者の第2の調査を実施し、それによって第2の複数の調査結果を取得することであって、前記第2の複数の調査結果が、
前記ヒト被験者が、妊娠中または授乳中であるかどうか、
前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことがあるか、または心臓手術を有したことがあるかどうか、
前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかどうか、および
前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるか、を含む、取得することと、
(ii)前記第2の複数の調査結果の全てまたは一部を前記第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけることであって、前記第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記ヒト被験者が、前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定されないと見なされ、前記再フルフィルメント手順が、前記ヒト被験者への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、前記第3の複数のフィルタが、
少なくとも、前記ヒト被験者が妊娠中であることまたは前記ヒト被験者が授乳中であることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の妊娠フィルタを含む、フィルタにかけることと、
(iii)前記第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけることであって、前記第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記ヒト被験者に、前記それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、前記第4の複数のフィルタが、
少なくとも、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したこと、または前記ヒト被験者が心臓手術を有したことを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、
少なくとも、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の薬物相互作用フィルタ、および
少なくとも、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓疾患の症状を発症したことを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の肝臓疾患フィルタ、を含む、フィルタにかけることと、
(iv)前記第4の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって前記ヒト被験者に発せられた前記警告について、前記ヒト被験者から確認を取得することと、
(v)(a)前記再フルフィルメント手順が、前記第3の複数のフィルタ内のフィルタの作動によってまだ終了されておらず、かつ(b)前記ヒト被験者が、作動された前記第4の複数のフィルタ内の各フィルタに関連付けられている各警告を認めた場合、前記再フルフィルメント手順に進むことであって、前記再フルフィルメント手順が、
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文の指示を前記ヒト被験者プロファイルに記憶すること、
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の前記店頭薬品情報ラベルを前記ヒト被験者に伝達すること、および
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文提供を承認すること、をさらに含む、進むことと、を含む、請求項1~26のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項28】
前記再フルフィルメント手順は、前記ヒト被験者の前記ヒト被験者プロファイルが前記ヒト被験者の最新の血圧を含まない場合、
前記第2の複数の調査結果において、前記ヒト被験者の血圧状態を取得することと、
前記第1のカテゴリクラスの前記第3の複数のフィルタに、少なくとも、前記ヒト被験者が高血圧症を有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の血圧フィルタを含めることと、をさらに含む、請求項27に記載のコンピュータシステム。
【請求項29】
前記再フルフィルメント手順が、
前記第2の複数の調査結果において、前記ヒト被験者の血圧状態を取得することと、
前記第1のカテゴリクラスの前記第3の複数のフィルタに、少なくとも、前記ヒト被験者が高血圧症を有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の血圧フィルタを含めることと、をさらに含む、請求項27に記載のコンピュータシステム。
【請求項30】
前記第2の血圧フィルタが、
A)前記ヒト被験者の前記収縮期血圧が130mmHgを上回ること、または
B)前記ヒト被験者の前記拡張期血圧が80mmHgを上回ることを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される、請求項28または29に記載のコンピュータシステム。
【請求項31】
前記ヒト被験者が高血圧症を有することを前記第2の複数の調査結果が示す場合、
前記第2の血圧フィルタを作動することと、
医師にかかって処方強度の血圧薬剤の服用について話し合うようにとの助言を前記ヒト被験者に送信することと、を含む、請求項27~30のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項32】
前記第2の複数の調査結果が、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に関連する副作用を経験したことがあるかどうかをさらに含み、
前記第4の複数のフィルタが、少なくとも、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから、脚の腫脹、足首の腫脹、倦怠感、極度の眠気、腹痛、吐気、眩暈、紅潮、不整脈、動悸、筋硬直、振戦、および異常筋運動からなる群から選択される副作用を経験したことを前記第2の複数の調査結果が示す場合に作動される副作用フィルタをさらに含む、請求項27~31のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項33】
前記再フルフィルメント手順が、前記第3の複数のフィルタまたは前記第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記それぞれのフィルタの前記作動と関連付けられた記録を、複数のヒト被験者と関連付けられたフィルタ作動事象の記録を含む有害事象プロファイルに記憶することをさらに含む、請求項27~32のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項34】
前記血圧を低下させることが、心臓疾患を治療または予防することである、請求項1~33のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
【請求項35】
ヒト被験者を、血圧を低下させるためのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭(over-the-counter)配布に認定するための方法であって、
前記方法は、
1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含むコンピュータシステムであって、前記メモリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると前記方法を実行する非一時的な命令を含む、コンピュータシステムが、
a)前記ヒト被験者の第1の調査を実施し、それによって第1の複数の調査結果を取得することであって、前記第1の複数の調査結果が、
前記ヒト被験者が、妊娠中または授乳中であるかどうか、
前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、
前記ヒト被験者の収縮期血圧、
前記ヒト被験者の拡張期血圧、
前記ヒト被験者がアテローム性動脈硬化性心血管事象を有したことがあるか、または心臓手術を有したことがあるかどうか、
前記ヒト被験者の性別、
前記ヒト被験者の年齢、
前記ヒト被験者の人種、
前記ヒト被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、
前記ヒト被験者の糖尿病状態、
前記ヒト被験者の喫煙状態、
前記ヒト被験者の総コレステロールレベル、
前記ヒト被験者の高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールレベル、
前記ヒト被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるか、および
前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうか、を含む、取得することと、
b)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることであって、前記第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記ヒト被験者が、前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、前記方法が、前記ヒト被験者への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、前記第1の複数のフィルタが、
少なくとも、前記ヒト被験者が妊娠中であることまたは前記ヒト被験者が授乳中であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の妊娠フィルタ、
少なくとも、前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるジヒドロピリジン薬剤フィルタ、
少なくとも、前記ヒト被験者が正常な血圧を有することまたは前記ヒト被験者が重度の高血圧症を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の血圧フィルタ、
年齢フィルタ、および
前記ヒト被験者の特性を組み込んで、アテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクを導出するプールコホート方程式フィルタ、を含む、フィルタにかけることと、
c)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることであって、前記第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記ヒト被験者に、前記それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、前記第2の複数のフィルタが、
少なくとも、前記ヒト被験者が肝臓障害を有したことがあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肝臓疾患フィルタ、および
少なくとも、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の薬物相互作用フィルタ、を含む、フィルタにかけることと、
d)前記第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって前記ヒト被験者に発せられた前記警告について前記ヒト被験者から確認を得ることと、
e)(i)前記第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)前記ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことであって、前記フルフィルメントプロセスが、
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示をヒト被験者プロファイルに記憶すること、
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを前記ヒト被験者に伝達すること、および
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認すること、を含む、進むことと、を含む、方法。
【請求項36】
コンピュータに、血圧を低下させるためのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭(over-the-counter)配布にヒト被験者を認定するための方法を実行させるプログラムであって、前記方法は、
ステップa)前記ヒト被験者の第1の調査を実施し、それによって第1の複数の調査結果を取得するステップであって、前記第1の複数の調査結果が、
前記ヒト被験者が、妊娠中または授乳中であるかどうか、
前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、
前記ヒト被験者の収縮期血圧、
前記ヒト被験者の拡張期血圧、
前記ヒト被験者がアテローム性動脈硬化性心血管事象を有したことがあるか、または心臓手術を有したことがあるかどうか、
前記ヒト被験者の性別、
前記ヒト被験者の年齢、
前記ヒト被験者の人種、
前記ヒト被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、
前記ヒト被験者の糖尿病状態、
前記ヒト被験者の喫煙状態、
前記ヒト被験者の総コレステロールレベル、
前記ヒト被験者の高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールレベル、
前記ヒト被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるか、および
前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうか、を含む、ステップと、
ステップb)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけるステップであって、前記第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記ヒト被験者が、前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、前記方法が、前記ヒト被験者への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、前記第1の複数のフィルタが、
少なくとも、前記ヒト被験者が妊娠中であることまたは前記ヒト被験者が授乳中であることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の妊娠フィルタ、
少なくとも、前記ヒト被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるジヒドロピリジン薬剤フィルタ、
少なくとも、前記ヒト被験者が正常な血圧を有することまたは前記ヒト被験者が重度の高血圧症を有することを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の血圧フィルタ、
年齢フィルタ、および
前記ヒト被験者の特性を組み込んで、アテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクを導出するプールコホート方程式フィルタ、を含む、ステップと、
ステップc)前記第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけるステップであって、前記第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、前記ヒト被験者に、前記それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、前記第2の複数のフィルタが、
少なくとも、前記ヒト被験者が肝臓障害を有したことがあることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肝臓疾患フィルタ、および
少なくとも、前記ヒト被験者が前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用していることを前記第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の薬物相互作用フィルタ、を含む、ステップと、
ステップd)前記第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって前記ヒト被験者に発せられた前記警告について前記ヒト被験者から確認を得るステップと、
ステップe)(i)前記第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)前記ヒト被験者が作動された前記第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むステップであって、前記フルフィルメントプロセスが、
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示をヒト被験者プロファイルに記憶すること、
前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを前記ヒト被験者に伝達すること、および
前記店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを前記ヒト被験者から確認した時点で、前記ヒト被験者への前記ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認すること、を含む、ステップと、を含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年6月14日に出願された米国仮特許出願第62/685,209号の優先権を主張するものであり、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、店頭用ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を、本組成物への店頭アクセスに認定されたそれを必要とする被験者に投与することによって、血圧を低下させ、例えば、それにより、心臓疾患を治療および/または予防するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
高血圧症(hypertension)、例えば高血圧(high blood pressure)は、世界中で主要な死因であり、米国における死亡原因の第2位である。Roberts,N.,et al.,Emitro Health,“Feeling the Pressure of New Guidelines for the Treatment of Hypertension,’’(2017)。CDCによると、2014年の時点で、米国の成人の3人に1人が高血圧を患っており、これらの個人の約46%が血圧を管理できていなかった。Merai R.,et al.,MMWR Morb Mortal Wkly Rep,65:1261-1264(2016)。血圧を管理していない約3500万人の米国民のうち、約20%は自身の高血圧を認識しているものの、治療を受けていない。同文献。CDCは、管理されていない高血圧症に関連する直接的および間接的な医療費に年間490億ドルが費やされていると推定する。同文献。
【0004】
幸いなことに、高血圧症は、例えば、血圧を下げ、それにより心臓疾患を予防するために使用される確立された処方薬であるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を使用して管理することができる。例えば、1992年に高血圧症の治療のために米国で最初に承認されたアムロジピンの血圧低下に対する有効性は、少なくとも15個の二重盲検プラセボ対照無作為化試験で実証されている。しかしながら、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬へのアクセスは、処方箋が必要であることにより制限される。残念なことに、長期的な傾向として、多くの人々がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を含む処方薬剤を避けていることを示している。
【0005】
ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬をより利用可能にしやすくするための1つのアプローチは、処方箋なしで、例えば店頭(「OTC」)でそれらを利用可能にすることである。薬品を処方箋からOTCに切り替えることで得られる様々な健康上の利点があり、これには、療法の利用可能性を拡大すること、より多くの療法アプローチを提供すること、治療への直接かつ迅速なアクセスを提供すること、患者に自身の健康管理における積極的な参加を提供すること、ならびに患者を軽微な症状または病状の予防および緩和において自立できるようにすることが含まれるが、これらに限定されない(World Health Organization,2000,“Guidelines for the Regulatory Assessment of Medicinal Products for use in Self-Medication,’’Print)。管理されていない高血圧を有する個人が多数いることを考えると、OTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬へのアクセスを提供することは、社会の健康に大きな利益をもたらし得る。
【0006】
しかしながら、医薬品の流通を処方薬のみからOTCに切り替えると、患者集団が医薬品を安全に使用するために自分自身で適切に自己選択できず、そうして、責任ある方法で医薬品を使用して自己投薬を行うことができなくなる重大なリスクが生じる。これらの懸念の中で具体化される現れには、不正確な自己診断、不正確な薬物認定、認識されない薬物間相互作用(DDI)、予期しない薬物有害反応および/または副作用、不適切な投薬および/または投与、疾患のマスキング、中毒、不適切な薬物依存、薬物乱用、ならびに必要な医療処置を求めることにおける患者の先延ばしが含まれる。Ruiz et al.,Current Drug Safety,5(4):315(2010)。
【0007】
ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬のOTC流通の安全性を確実にするために、見込みのある患者は、その薬品に対して自分自身で効果的に自己選択しなければならない。しかしながら、最近の研究では、安全かつ責任ある使用を保証するために、多くの見込みのある患者が、OTC薬品の包装に印刷されたガイドラインに、一貫した注意を払わないことがわかっている。PR Newswire Association,“Americans Should Pay More Attention to Over-the-Counter(OTC)medicine Labels According to New Survey,’’Oct.15(2015)(McNeil Consumer Healthcare研究引用)。これらの研究によると、見込みのある患者の40%は、指示を単なるガイドラインと見なし、患者の80%は、以前に使用したOTC薬のラベルを再読しない。さらに厄介なことに、調査した男性の58%しか、OTCラベルの制限に注意を払うことが非常に重要だと感じていなかった。
【0008】
現在、米国におけるOTC薬品の合法的な販売には、2つの規制経路がある。第1の経路では、販売は、ヒト用薬品申請、例えば、新薬承認申請(NDA)または簡略新薬承認申請(ANDA)の対象とならない非処方薬の規制基準を設定するOTC薬品承認基準に準拠して行われる。OTC承認基準は、FDAによる3段階のOTC薬品審査の結果として作成される。審査の第I相では、諮問審査委員会が、提案されたOTC組成物の成分が、自己治療における使用に安全かつ効果的であると一般に認識され得るかどうかを判断する。第2の経路では、承認された製品固有の新薬承認申請(NDA)または簡略新薬承認申請(ANDA)の権限下で販売が行われる。NDAを通じて規制当局の承認が求められている薬品の店頭ラベルを支援するには、消費者が、薬品の提案されたラベル表示に基づいて、自分自身を薬品の適切なユーザとして選択するおよび選択しない能力を評価するための消費者調査研究が必要とされる。Oliver,A.,Regulatory Rapporteur,10(3):4-9(2013)(参照により本明細書に組み込まれる)。
【0009】
しかしながら、主に不適切な患者の選択および投薬に対する懸念を理由に、社会的健康に対する広範囲に及び得る利益を有する心血管薬の流通を処方箋薬のみからOTCモデルに切り替える試みは失敗を繰り返している。おそらく最もよく報告されている事例は、高コレステロールの治療に使用されるスタチンに関連する。
【0010】
例えば、Merckは、2000年、2005年、および2007年に、FDAによって却下された店頭用ロバスタチンの販売のための少なくとも3つの出願を行っている。2005年に、市販のロバスタチンの販売を許可するという彼らの提案は、2005年にFDAの専門家諮問委員会によって却下された。委員会は、店頭で薬品の提供を受けた3,316人の顧客のうちの約3分の1が薬品を購入することを決定したという、提案を支持するために行われた市場調査に懸念を示した。データを検討した後、委員会は、被験者の年齢、被験者の状態に関する被験者の知識不足、および被験者の状態に関連付けられている禁忌を含む、様々な理由から購入の45%が不適切であると結論付けた。Dyer O.,BMJ,330(7484):164(2005)。2007年には、理事会は、消費者が、医師の介入なしに、適切に自己選択し、慢性MEVACOR(登録商標)療法に的確に準拠する能力が実証されていないと再び結論付けた。Division of Metabolic and Endocrine Drug Products,2005,“NDA 21-213 Non-prescription MEVACOR(登録商標)20mg Joint Advisory Committee Meeting’’。
【0011】
同様に、Pfizerは、2011年にLIPITOR(登録商標)を処方箋薬のみからOTCステータスに切り替える意向を発表した。Sett OTC bulletin,16 November 2011,page 7。しかしながら、Pfizerは、LIPITOR(登録商標)(アトルバスタチンカルシウム)10mgのOTC使用をシミュレートすることを目的とした第3相「実際の使用」試験が、患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)レベルをチェックし、患者のLDL-Cレベルをチェックした後、患者の試験結果に基づいて適切な処置を取るという指示に対する患者のコンプライアンスが不十分であるということを踏まえて、その主目的を達成できなかった2014年に、自社の試みを断念した。Pfizer Inc.,“Pfizer Reports Second-Quarter 2015 Results,’’(2015)。
【0012】
事実、Bristol-Myers Squibb and Merck & Coが、PRAVACHOL(登録商標)およびロバスタチンをそれぞれOTCに切り替えようとする試みに初めて失敗してからほぼ20年の間、スタチンが米国内でOTCステータスを許可されたことは一度もない。これは、現在のガイドラインの下でコレステロール低下薬を受ける資格がある米国のほぼ4000万人の成人が何も服用していないにもかかわらずである。
【0013】
この背景技術の節に開示された情報は、本発明の一般的な背景の理解を高めることを目的とするにすぎず、この情報が当業者にすでに知られている先行技術を形成するという承認またはいかなる形であれ示唆として解釈されるべきではない。
【発明の概要】
【0014】
上記の背景を考慮して、血圧を低下させ、例えば、それにより、心臓疾患を治療または予防するために、ヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するためのシステムおよび方法が当該技術分野で必要とされている。
【0015】
本開示は、例えば、血圧を低下させることによって、心臓疾患を治療または予防するために、ヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物(例えば、アムロジピン)の店頭配布に認定するために構成されたシステムおよび方法が当該技術分野で必要とされている。本開示では、システムおよび方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布のために提供される。被験者からの調査結果は、第1の複数のフィルタにかけられる。第1の複数のフィルタ内の1つのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされる。調査結果はまた、第2の複数のフィルタにもかけられる。第2の複数の中のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、対応する警告が提供される。本方法は、第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されず、かつ被験者が第2の複数のフィルタ内の作動された各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進む。フルフィルメントプロセスは、組成物の注文を記憶し、被験者にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の薬品情報ラベルを伝達し、ラベルが読み取られたことを被験者が確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認する。
【0016】
したがって、本開示の一態様は、被験者の血圧を低下させるために被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を提供する。本方法は、被験者の第1の調査を実施して、様々な調査結果を取得することを含む。いくつかの実施形態では、調査結果は、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定であるかどうか、被験者がすでに別のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、被験者の現在の収縮期血圧、被験者の現在の拡張期血圧、被験者がこれまでにアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことまたは心臓手術を受けたことがあるかどうか、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の人種、被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、被験者の糖尿病状態、被験者が喫煙するかどうか、被験者の総コレステロールレベル、被験者の高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールレベル、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるかどうか、および被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する(例えば、薬物動態学的相互作用および/または薬力学的相互作用)薬剤を服用しているかどうかのうちの1つ以上を含む。
【0017】
本方法は、調査結果の全てまたは一部を、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることを含む。第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされる。したがって、本方法は、その後、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了される。いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、第1の妊娠フィルタ、ジヒドロピリジン薬剤フィルタ、第1の血圧フィルタ、年齢フィルタ、およびプールコホート方程式フィルタのうちの1つ以上を含む。
【0018】
本方法は、調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることを含む。第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタおよび第1の薬物相互作用フィルタのうちの1つ以上を含む。しかしながら、第1の複数のフィルタ内のフィルタとは異なり、第2の複数のフィルタ内のフィルタは、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしにこのプロセスを自動的に終了しない。
【0019】
本方法は、第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について、被験者から確認を取得することによって継続する。いくつかの実施形態では、被験者からの確認は、書面による確認、口頭による確認、または電子署名などの電子的確認である。
【0020】
本方法は、第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことによって継続する。
【0021】
いくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品ラベルを伝達することと、店頭薬品ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することとを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、以下の構造を有し、
【化1】

式中、
Yは、--(CH--、--(CH--、--CHCH(CH)--、または--CHC(CH--であり、
Rはアリールであり、
およびRは、各々独立して、C-Cアルキルまたは2-メトキシエチルであり、
は、水素、C-Cアルキル、2-(C-Cアルコキシ)エチル、シクロプロピルメチル、ベンジル、または-(CHCORであり(ここで、mは、1、2、または3である)、
は、ヒドロキシ、C-Cアルコキシ、または--NRである(ここで、RおよびRは、各々独立して、水素またはC-Cアルキルである)。
このような実施形態では、アリールは、フェニルであり、このフェニルは、ニトロ、ハロ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、もしくはシアノのうちの1つもしくは2つ、1-ナフチル、または2-ナフチルで置換されている。
【0023】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、アムロジピンまたはその薬学的に許容される塩(例えば、メシル酸塩、マレイン酸塩など)を含む。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、ベシル酸アムロジピンを含む。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、イスラジピン、ニフェジピン、またはニソルジピンを含む。
【0024】
一態様では、本開示は、被験者(例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を受けるように以前に認定された被験者)をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文に認定するための方法(例えば、この方法は、被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文に認定するための方法とともに任意選択的に実行される)を提供する。本方法は、再フルフィルメント手順を含む。再フルフィルメント手順は、被験者の第2の調査を実施して、第2の複数の調査結果を取得することを含む。いくつかの実施形態では、第2の調査結果は、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるか、被験者が、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことまたは心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者が、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかどうか、および被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したかどうかのうちの1つ以上を含む。
【0025】
本方法はまた、第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけることを含む。第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定されないと見なされる。したがって、再フルフィルメントプロセスは、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了される。いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の妊娠フィルタを含む。
【0026】
本方法はまた、第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけることを含む。第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、第2の薬物相互作用フィルタ、および第2の肝臓疾患フィルタのうちの1つ以上を含む。
【0027】
本方法は、第4の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について被験者から確認を得ることによって継続する。再フルフィルメントプロセスが第3の複数のフィルタ内のフィルタの作動によってまだ終了されておらず、かつ被験者が作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタに関連付けられている各警告を認めた場合、本方法は、再フルフィルメント手順を続行する。
【0028】
いくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文提供を承認することとを含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、例えば、被験者の被験者プロファイルが被験者の最近の血圧を含まない場合、本方法は、例えば第2の調査において、被験者の血圧状態を取得し、この血圧状態を、例えば第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタ内の第2の血圧フィルタにかけることを含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、第2の調査結果は、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に関連する副作用を発症したことがあるかどうかをさらに含み、本方法は、その結果を、第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタ内の副作用フィルタにかけることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本開示の実施形態による、血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布について、ヒト被験者を認定するためのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物店頭(OTC)調剤装置と、被験者データを収集するためのデータ収集装置と、ヒト被験者に関連付けられている1つ以上のユーザ装置と、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を分配するための1つ以上の調剤宛先と、を含み、上記の構成要素が、任意選択的に、通信ネットワークを介して相互接続されている、例示的なシステムトポロジーを示す。
図2】本開示の様々な実施形態による、コレステロールを低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭での配布について、ヒト被験者を認定するための例示的な装置を示す。
図3】本開示の実施形態による、血糖を低下させて、例えば、それによって2型糖尿病を治療および/または糖尿病以下の血糖レベルを維持するためのグリフロジンナトリウムグルコース共輸送体2阻害剤医薬組成物の店頭配布についてヒト被験者を認定するためのヒト被験者に関連する例示的な装置を示し、ここでは、図3の例示的な装置は、図2の装置と連動して、例えば図2の装置に調査結果および/またはそのような調査結果に対する本開示のフィルタの作動の結果を提供することによって、いくつかの実施形態において、図4~8に示される方法を実行するが、代替的な実施形態では、図2の装置が本開示の全方法を実行し、図3の装置は使用されないことが理解される。なおさらなる代替的な実施形態では、図3の装置が本開示の方法を実行し、図2の装置は使用されない。
図4図4A、4B、4C、4D、4E、4F、4G、4H、および4Iは、本開示の様々な実施形態による、血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布にヒト被験者を認定するためのプロセスのフローチャートを集合的に提供し、破線枠内の要素は、任意選択的なものである。
図5図5A、5B、5C、5D、および5Eは、本開示の実施形態による、第1の複数の調査結果を取得するための被験者の第1の調査を集合的に示す。
図6】本開示の実施形態による、第1の調査からのフィードバックを示す。
図7図7A、7B、および7Cは、本開示の実施形態による、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭提供に被験者を認定するための例示的な方法を集合的に示す。
図8図8Aおよび8Bは、本開示の実施形態による、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭提供の補充に被験者を認定するための例示的な方法を集合的に示す。図において、参照番号は、図面のいくつかの図全体にわたって、本発明の同じまたは等価の部分を指す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
高血圧症は、米国および世界中で増えている健康問題である。高血圧症は確立された医薬組成物を使用して効果的に治療および/または予防することができるが、これらの薬品へのアクセスは処方箋が必要であることによって妨げられ、これは、多くの個人が、様々な理由で、十分にアクセスできず、かつ/または医療システムを回避することに起因する。したがって、多くの人々は、自身の高血圧症または高血圧症に関連する状態を適切に管理していない。これらの処方箋薬に対する店頭用代替品は、これらの組成物へのアクセスを増大させ、それによって世界中の高血圧症および高血圧症に関連する状態の人口管理を改善するが、患者は、適切な店頭用薬剤について自身で自己選択を行うのが困難であることが多い。これらの薬品の不適切な使用は効果のない治療および/または深刻な副作用を引き起こし得るため、店頭用高血圧症薬剤を選択するため、およびそれらを用いて治療を行うためのより良い方法が必要とされる。本開示は、他の態様の中でも、これらの問題を解決する方法、システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。
【0033】
これから、実装への言及が詳細に行われ、その例は添付の図面に例示される。以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が示される。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細なしで実践されてもよいことは当業者には明らかであろう。
【0034】
また、第1、第2などの用語は、様々な要素を説明するために本明細書で使用されることがあるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるであろう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のフィルタを第2のフィルタと称することができ、同様に、第2のフィルタを第1のフィルタと称することができる。第1のフィルタおよび第2のフィルタは、両方ともフィルタであるが、同じフィルタではない。
【0035】
本開示で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明および特許請求の範囲の中で使用するとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈において特に明確な指示がない限り、複数形も含むことを意図する。また、本明細書で使用されるとき、「および/または」という用語は、列挙する関連項目の1つ以上の任意のおよび全ての可能な組み合わせを指し、包含することも理解されるであろう。さらに本明細書で使用するとき、「備える(comprises)」および/または「備えている(comprising)」という用語は、述べた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素が存在することを規定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループが存在すること、もしくは追加されることを除外しないことも理解されるであろう。
【0036】
本明細書で使用されるとき、「もし(if)」という用語は、文脈に応じて「場合(when)」もしくは「とき(upon)」、または「決定することに応じて(in response to determining)」もしくは「検出することに応じて(in response to detecting)」を意味するものと解釈されてもよい。同様に、「決定される場合(if it is determined)」または「(述べた条件または事象を)検出される場合(if(a stated condition or event)is detected)」という句は、文脈に応じて「決定するとき(upon determining)」もしくは「決定することに応じて(in response to determining)」、または「(述べた条件または事象を)検出するとき(upon detecting)」もしくは「(述べた条件または事象を)検出することに応じて(in response to detecting)」を意味するものと解釈され得る。
【0037】
本明細書で使用されるとき、「店頭の(over-the-counter)」という用語は、本明細書に開示される制約を条件として、ただし医師または医療従事者からの処方箋または許可なしに、小売購入によって提供することを意味する。
【0038】
本明細書で使用されるとき、「医薬化合物」という用語は、材料の任意の物理的状態を指す。医薬化合物には、カプセル剤、錠剤、液剤、局所製剤、および吸入製剤が含まれるが、これらに限定されない。
【0039】
本明細書で使用されるとき、「禁忌(contraindication)」という用語は、治療、例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭使用が勧められない状態を指す。禁忌は、被験者の身体的特性、例えば妊娠または肝疾患、および同時期の薬品の使用、例えばジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の使用を含む。本文脈では、禁忌の識別は、本明細書に開示される方法、システム、およびソフトウェアのいくつかの実装形態に従って、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することを防止する第1のカテゴリクラスのフィルタを作動する。
【0040】
本明細書で使用されるとき、「リスク因子」という用語は、治療、例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭使用が勧められない可能性のある状態を指す。リスク因子は、被験者の身体的特性、例えば、血圧測定値、および同時期の薬品の使用、例えば、血圧薬剤の使用を含む。本文脈では、リスク因子の識別は、本明細書に開示される方法、システム、およびソフトウェアのいくつかの実装形態に従って、被験者がリスク因子について医療専門家と話し合ったことを確認せずにジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することを防止する第2のカテゴリクラスのフィルタを作動する。
【0041】
本明細書で使用されるとき、例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬との「薬物相互作用」は、薬物動態学的薬物相互作用および薬力学的薬物相互作用を含む。概して、薬物動態学的薬物相互作用は、いずれかの薬品の吸収、輸送、分布、代謝、および/または排泄における改変をもたらす2つの薬品(例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬および第2の薬品)の間の相互作用である。概して、薬物動態学的薬物相互作用は、効果またはいずれかの薬品における直接的な変化をもたらす2つの薬品(例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬および第2の薬品)の間の相互作用である。薬物動態学的薬物相互作用および薬力学的薬物相互作用のより包括的な要約については、内容が参照により本明細書に組み込まれるCascorbi,I,Dtsch Arztebl Int.,109(33-34):546-55(2012)を参照されたい。
【0042】
本開示の文脈では、禁忌またはリスク因子のいずれかとしての条件の分類は、店頭使用について承認されているジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の特定の素性および投与量に特有である。特定の条件の分類、例えば、同時期のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の使用は、異なるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の間で異なり得る(例えば、それは、第1のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に対しては禁忌であり、第2のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に対してはリスク因子であり、かつ/または第3のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に対してそのいずれでもないものとして分類され得る)。同様に、特定の条件は、第1の店頭投与量での特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の使用に対して禁忌として分類され、第2の(例えば、より低い)店頭投与量での同じ特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に対してリスク因子として分類され、かつ/または第3の(例えば、最も低い)店頭投与量での同じ特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に対してそのいずれでもないものとして分類される。
【0043】
本明細書で使用されるとき、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けてから状態を「発症した」かどうかは、被験者にとって新しい状態、すなわち、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けた時点では有さなかった状態と、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けたときに状態が存在したかどうかにかかわらず、新たに診断された状態、すなわち、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けたときには気づいていなかった状態との両方を指す。
【0044】
「アルキル」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、完全飽和、一価不飽和、または多価不飽和であってもよく、指定された炭素原子数を有する(例えば、C~C10は1~10個の炭素を意味する)、二価、三価、および多価ラジカルを含み得る、直鎖、分枝鎖もしくは環状炭化水素ラジカル、またはそれらの組み合わせを意味する。飽和炭化水素ラジカルの例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピルメチルなどの基、例えば、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチルなどの同族体および異性体が挙げられるが、それらに限定されない。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有するものである。不飽和アルキル基の例としては、ビニル、2-プロペニル、クロチル、2-イソペンテニル、2-(ブタジエニル)、2、4-ペンタジエニル、3-(1、4-ペンタジエニル)、エチニル、1-および3-プロピニル、3-ブチニル、ならびにより高級な同族体および異性体が挙げられるが、それらに限定されない。「アルキル」という用語は、特に断りのない限り、以下により詳細に定義されるアルキルの誘導体を任意に含むことも意味する。炭化水素基に限定されるアルキル基は「ホモアルキル」と称される。例示的なアルキル基は、モノ不飽和C9~10、オレオイル鎖、または二不飽和C9~10、12~13リノエイル(linoeyl)鎖が挙げられる。
【0045】
「アルキレン」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、-CHCHCHCH-によって例示されるがこれに限定されないアルカンから誘導される二価ラジカルを意味し、さらに「ヘテロアルキレン」として以下に記載される基を含む。典型的には、アルキル(またはアルキレン)基は、1~24個の炭素原子を有し、本発明では10個以下の炭素原子を有する基が好ましい。「低級アルキル」または「低級アルキレン」は、一般に8個以下の炭素原子を有する、より短い鎖のアルキルまたはアルキレン基である。
【0046】
「アルコキシ」、「アルキルアミノ」、および「アルキルチオ」(またはチオアルコキシ)という用語は、それらの従来の意味で使用され、それぞれ、酸素原子、アミノ基、または硫黄原子を介して分子の残部に結合したアルキル基を指す。
【0047】
「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」という用語は、それ自体で、または他の用語と組み合わせて、特に明記しない限り、それぞれ、「アルキル」および「ヘテロアルキル」の環式バージョンを表す。加えて、ヘテロシクロアルキルの場合、ヘテロ原子は、複素環が分子の残部に結合している位置を占めることができる。シクロアルキルの例としては、シクロペンチル、シクロヘキシル、1-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどが挙げられるが、それらに限定されない。さらに例示的なシクロアルキル基としては、ステロイド、例えばコレステロールおよびその誘導体が挙げられる。ヘテロシクロアルキルの例としては、1-(1,2,5,6-テトラヒドロピリジル)、1-ピペリジニル、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル、4-モルホリニル、3-モルホリニル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル、テトラヒドロチエン-2-イル、テトラヒドロチエン-3-イル、1-ピペラジニル、2-ピペラジニルなどが挙げられるが、それらに限定されない。
【0048】
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、それら自体または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を意味する。加えて、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、「ハロ(C~C)アルキル」という用語は、トリフルオロメチル、2、2、2-トリフルオロエチル、4-クロロブチル、3-ブロモプロピルなどを非限定的に含むことを意味する。
【0049】
「アリール」という用語は、特に明記しない限り、一緒に縮合しているかまたは共有結合している単環または多環(好ましくは、1~3環)であり得る多価不飽和芳香族置換基を意味する。「ヘテロアリール」という用語は、N、O、S、Si、およびBから選択される1~4個のヘテロ原子を含有するアリール置換基(または環)を指し、窒素および硫黄原子は、任意選択的に酸化され、窒素原子(複数可)は、任意選択的に四級化される。例示的なヘテロアリール基は、6員アジン、例えば、ピリジニル、ジアジニル、およびトリアジニルである。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残部に結合することができる。アリールおよびヘテロアリール基の非限定的な例には、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、4-ビフェニル、1-ピロリル、2-ピロリル、3-ピロリル、3-ピラゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル、ピラジニル、2-オキサゾリル、4-オキサゾリル、2-フェニル-4-オキサゾリル、5-オキサゾリル、3-イソオキサゾリル、4-イソオキサゾリル、5-イソオキサゾリル、2-チアゾリル、4-チアゾリル、5-チアゾリル、2-フリル、3-フリル、2-チエニル、3-チエニル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル、2-ピリミジル、4-ピリミジル、5-ベンゾチアゾリル、プリニル、2-ベンズイミダゾリル、5-インドリル、1-イソキノリル、5-イソキノリル、2-キノキサリニル、5-キノキサリニル、3-キノリル、および6-キノリルが挙げられる。上述のアリールおよびヘテロアリール環系の各々の置換基は、下記の許容される置換基の群から選択される。
【0050】
簡潔にするために、「アリール」という用語は、他の用語(例えば、アリールオキシ、アリールチオキシ、アリールアルキル)と組み合わせて使用するとき、上で定義したようにアリール環、ヘテロアリール環、およびヘテロアレーン環を含む。したがって、「アリールアルキル」という用語は、アリール基がアルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル、ピリジルメチルなど)に結合しているラジカルを含むことを意味し、これらのアルキル基には、炭素原子(例えば、メチレン基)が、例えば、酸素原子(例えば、フェノキシメチル、2-ピリジルオキシメチル、3-(1-ナフチルオキシ)プロピルなど)で置き換えられているアルキル基が含まれる。
【0051】
上記の用語(例えば、「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「アリール」、および「ヘテロアリール」)の各々は、任意選択的に、示された種の置換形態および非置換形態の両方を含むことを意味する。これらの種の例示的な置換基を以下に示す。
【0052】
アルキルおよびヘテロアルキルラジカル(アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、およびヘテロシクロアルケニルとしばしば称されるそれらの基を含む)のための置換基は、一般に「アルキル基置換基」と称され、それらは、0~(2m’+1)(ここで、m’は、かかるラジカル中の炭素原子の総数である)の範囲の数で、H、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、-OR’、=O、=NR’、=N-OR’、-NR’R’’、-SR’、ハロゲン、-SiR’R’’R’’’、-OC(O)R’、-C(O)R’、-COR’、-CONR’R’’、-OC(O)NR’R’’、-NR’’C(O)R’、-NR’-C(O)NR’’R’’’、-NR’’C(O)R’、-NR-C(NR’R’’R’’’)=NR’’’’、NR C(NR’R’’)=NR’’’、-S(O)R’、-S(O)R’、-S(O)NR’R’’、NRSOR’、-CN、および-NOから選択されるが、それらに限定されない様々な基のうちの1つ以上であることができる。R’、R’’、R’’’、およびR’’’’は各々好ましくは独立して、水素、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換アリール、例えば、1~3個のハロゲンで置換されたアリール、置換もしくは非置換アルキル基、アルコキシ基、もしくはチオアルコキシ基、またはアリールアルキル基を指す。本発明の化合物が1つを超えるR基を含むとき、例えば、これらの基のうちの1つを超える基が存在するとき、R基の各々は独立して、各R’、R’’、R’’’、およびR’’’’基であるように選択される。R’およびR’’が同じ窒素原子に結合されるとき、それらは、窒素原子と組み合わさって、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、-NR’R’’は、1-ピロリジニルおよび4-モルホリニルを非限定的に含むことを意味する。置換基の上記の考察から、当業者は、「アルキル」という用語は、ハロアルキル(例えば、-CFおよび-CHCF)およびアシル(例えば、-C(O)CH3、-C(O)CF3、-C(O)CHOCHなど)などの水素基以外の基に結合した炭素原子を含む基を含むことを意味することを理解するであろう。これらの用語は、例示的な「置換アルキル」および「置換ヘテロアルキル」部分の成分である例示的な「アルキル基置換基」と考えられる基を包含する。
【0053】
アルキルラジカルについて説明した置換基と同様に、アリールヘテロアリールおよびヘテロアレーン基のための置換基は、概して「アリール基置換基」と称される。その置換基は、例えば、0から、芳香環系における開原子価の総数までの範囲の数で、例えば、炭素またはヘテロ原子(例えば、P、N、O、S、Si、またはB)を介してヘテロアリールまたはヘテロアレーン核に付加された基から選択され、それらの基は、置換または非置換アルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、-OR’、=O、=NR’、=N-OR’、-NR’R’’、-SR’、-ハロゲン、-SiR’R’’R’’’、-OC(O)R’、-C(O)R’、-COR’、-CONR’R’’、-OC(O)NR’R’’、-NR’’C(O)R’、NR’ C(O)NR’’R’’’、-NR’’C(O)R’、NR-C(NR’R’’R’’’)=NR’’’’、NR C(NR’R’’)=NR’’’、-S(O)R’、-S(O)R’、-S(O)2NR’R’’、NRSO2R’、-CNおよび-NO、-R’、-N、-CH(Ph)、フルオロ(C~C)アルコキシ、ならびにフルオロ(C~C)アルキルを含むが、それらに限定されない。上記の基の各々は、ヘテロアレーンまたはヘテロアリール核に直接またはヘテロ原子(例えば、P、N、O、S、Si、またはB)を介して結合され、R’、R’’、R’’’、およびR’’’’は好ましくは独立して、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールから選択される。本発明の化合物が1つを超えるR基を含むとき、例えば、これらの基のうちの1つを超える基が存在するとき、R基の各々は独立して、各R’、R’’、R’’’、およびR’’’’基であるように選択される。
【0054】
本明細書で使用されるとき、「ヘテロ原子」という用語には、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)およびケイ素(Si)、ホウ素(B)およびリン(P)が含まれる。
【0055】
記号「R」は、H、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、および置換または非置換ヘテロシクロアルキル基から選択される置換基を表す一般的な略語である。
【0056】
「塩(複数可)」という用語には、本明細書に記載の化合物に見出される特定の配位子または置換基に応じて、酸または塩基の中和によって調製された化合物の塩が含まれる。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含有するとき、塩基付加塩は、かかる化合物の中性形態を、純粋なまたは好適な不活性溶媒中の十分な量の所望の塩基と接触させることによって、得ることができる。塩基付加塩の例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ、またはマグネシウム塩、または同様の塩が挙げられる。酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸一水素酸、リン酸、リン酸一水素酸、リン酸二水素酸、硫酸、硫酸一水素酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸などの無機酸から誘導される酸付加塩、ならびに、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの比較的無毒性の有機酸から誘導される酸付加塩、が挙げられる。本発明のある特定の化合物は、化合物を塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換させることを可能にする塩基官能基および酸官能基の両方を含有する。塩の水和物も含まれる。
【0057】
1つ以上のキラル中心を有する本明細書に記載の任意の化合物において、絶対立体化学が明示的に示されない場合、各中心は独立して、R配置またはS配置またはそれらの混合物であり得ることが理解される。したがって、本明細書で提供される化合物は、鏡像異性的に純粋であっても、立体異性体混合物であってもよい。さらに、EまたはZとして定義することができる幾何異性体を生成する1つ以上の二重結合を有する本明細書に記載の任意の化合物において、各二重結合は独立して、EまたはZであってもよく、それらの混合物であってもよい、ことが理解される。同様に、記載した任意の化合物において、全ての互変異性形態も含まれることが意図されていることが理解される。
【0058】
本開示の一態様では、血圧を下げ、例えばそれによりアテローム性動脈硬化症を治療または予防するための店頭(OTC)ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル(例えば、L型カルシウムチャネル、DHPチャネル)遮断薬医薬組成物に被験者が認定されるかどうかを決定するために、被験者の調査が実施される。調査結果は、第1のカテゴリクラスのフィルタにかけるための基礎として使用される。第1のカテゴリクラスのフィルタのうちのいずれかのトリガ条件が作動されると、被験者は、OTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定されない。調査結果はまた、第2のカテゴリクラスのフィルタにかけるための基礎としても使用される。第2のカテゴリクラスのフィルタのうちのいずれかのトリガ条件が作動されると、被験者に、作動された第2のカテゴリクラスのそれぞれのフィルタに関連付けられている警告メッセージが提供される。第1のカテゴリクラス内のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2のカテゴリクラスのそれぞれのフィルタに関連付けられている警告メッセージにうまく対処する場合、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物のOTC配布のためのフルフィルメントプロセスが開始される。
【0059】
図1は、被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物のOTC配布に認定するために、被験者の1つ以上の調査を実施するための統合システム48の例を示す。統合システム48は、1つ以上の接続されたユーザ装置102を含む。ユーザ装置102は、調査データを入力し、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の要求を行うように構成される。システム48はまた、認定被験者にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を提供するために、命令を受け取るように構成された1つ以上の調剤宛先装置104を含む。さらに、システム48は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物店頭(OTC)調剤装置250と、被験者データを収集するように構成された1つ以上のデータ収集装置200とを含む。
【0060】
本開示を通して、データ収集装置200およびジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、明確さの目的のためだけに別々の装置として参照されることになる。すなわち、データ収集装置200の開示される機能、およびジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250の開示される機能は、図1に示されるように別々の装置に含まれる。しかしながら、実際には、いくつかの実施形態では、データ収集装置200の開示される機能、およびジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250の開示される機能が単一の装置に含まれることが理解されるであろう。
【0061】
統合システム48を用いて、被験者からの調査結果は、第1の複数のフィルタ(例えば、フィルタ216-1、フィルタ216-2、フィルタ216-4など)にかけられる。第1の複数のフィルタ内のフィルタ(例えば、フィルタ216)がそれぞれの被験者に対して作動される場合、それぞれの被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定されないと見なされる。調査結果はまた、第2の複数のフィルタ(例えば、フィルタ222-1、フィルタ222-2、フィルタ222-6など)にかけられる。第2の複数内のそれぞれのフィルタがそれぞれの被験者に対して作動されるとき、それぞれの被験者には、それぞれのフィルタに関連する警告(例えば、フィルタ警告226)が提供される。いくつかの実施形態では、調査結果は、第1の複数のフィルタおよび第2の複数のフィルタに同時にかけられる。いくつかの実施形態では、調査結果は、第1の複数のフィルタにかけられ、その後、第2の複数のフィルタにかけられる。統合システム48によって可能となる本方法は、第1の複数内のいずれのフィルタも作動されず、かつ被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタに関連付けられた各警告を認めた、または別様にうまく対処した場合、フルフィルメントプロセスに進む。フルフィルメントプロセスの一部として、組成物の注文が(例えば、薬品を受け取るために被験者に関連付けられているユーザプロファイル234に)記憶され、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の薬品情報ラベル(例えば、薬品情報ラベル230)が認定被験者に伝達される。ラベルが読まれたという被験者の確認があると、被験者にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を調剤するための承認が許可される。
【0062】
図1を参照すると、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、被験者を、血圧を低下させるためのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定する。これを達成するために、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250と電気的に通信するデータ収集装置200は、対応する被験者に関連付けられている1つ以上のユーザ装置102から生じる調査結果を受け取る。いくつかの実施形態では、データ収集装置200は、そのような調査結果をユーザ装置102から直接受け取る。例えば、いくつかの実施形態では、データ収集装置200は、無線周波数信号を介してこのデータを無線で受け取る。いくつかの実施形態では、そのような信号は、802.11(Wi-Fi)、Bluetooth、またはZigBee規格に準拠している。いくつかの実施形態では、データ収集装置200は、そのようなデータを直接受け取り、データを分析して、分析したデータをジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250に渡す。
【0063】
いくつかの実施形態では、データ収集装置200および/もしくはジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、被験者に近接していない、および/もしくは無線能力を有さず、またはそのような無線機能は、調査結果を取得する目的では使用されない。そのような実施形態では、通信ネットワーク106を使用して、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250からユーザ装置102への調査質問(例えば、調査質問208、212)、およびユーザ装置102からデータ収集装置200および/またはジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250へのそのような調査質問に対する回答を調査してもよい。さらに、いくつかの実施形態では、通信ネットワーク106を使用して、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬調査質問をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250から調剤宛先装置104に調剤するための承認を伝達する。
【0064】
ネットワーク106の例として、ワールドワイドウェブ(WWW)、イントラネット、および/または携帯電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、および/または首都圏ネットワーク(MAN)などの無線ネットワーク、ならびに無線通信による他の装置が挙げられるが、それらには限定されない。無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、および技術のうちのいずれかを使用し、移動通信用のグローバルシステム(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、エボリューションデータオンリー(EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(LTE)、近距離無線通信(NFC)、広帯域符号分割多重接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11ax、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、および/もしくはIEEE 802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi-MAX、電子メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)および/もしくはポストオフィスプロトコル(POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージングおよびプレゼンスプロトコル(XMPP)、インスタントメッセージングおよびプレゼンス事象パッケージのためのセッション開始プロトコル(SIMPLE)、インスタントメッセージングおよびプレゼンスサービス(IMPS))、および/もしくはショートメッセージサービス(SMS)、または本開示の出願日時点ではまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の好適な通信プロトコルを含むが、それらに限定されない。
【0065】
当然のことながら、システム48の他のトポロジーが可能である。例えば、通信ネットワーク106に頼るのではなく、1つ以上のユーザ装置102および1つ以上の調剤宛先装置104は、データ収集装置200および/またはジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250と直接通信してもよい。さらに、データ収集装置200および/またはジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、携帯型電子装置、サーバコンピュータを構成してもよく、実のところネットワーク内でともにリンクされているいくつかのコンピュータを構成してもよく、クラウドコンピューティングの文脈での仮想マシンであっても、クラウドコンピューティングの文脈でのコンテナであってもよく、それらの組み合わせであってもよい。したがって、図1に示される例示的なトポロジーは、当業者には容易に理解されるであろうように、本開示の実施形態の特徴を説明するために役立つにすぎない。
【0066】
上記を念頭に置いて図2を見ると、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬のOTC配布に認定されるかどうかを決定するために構成された例示的なジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250が示される。図2を参照すると、典型的な実施形態において、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、1つ以上のコンピュータを含む。図2に示す目的のために、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布にヒト被験者を認定するための機能の全てを含む単一のコンピュータとして表される。しかしながら、本開示は、これに限定されない。いくつかの実施形態では、血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布にヒト被験者を認定するための機能は、任意の数のネットワークコンピュータに分散され、かつ/または複数のネットワークコンピュータの各々に存在し、通信ネットワーク106を介してアクセス可能な遠隔地にある1つ以上の仮想マシン上でホストされ、かつ/または通信ネットワーク106を介してアクセス可能な遠隔地にある1つ以上のコンテナ上でホストされる。本出願には、幅広い異なるコンピュータトポロジのうちのいずれかが使用され、そのようなトポロジーは全て本開示の範囲内であることは、当業者は理解するであろう。
【0067】
図2のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、第1の調査(例えば、評価モジュール252を使用して、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供への被験者の初期認定を実行する)および/または第2の調査(例えば、再評価モジュール254を使用して、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供への被験者の再認定を実行する)を実施するように構成されている。第1の調査(例えば、評価)は、それぞれ、第1のフィルタカテゴリクラス214の複数のフィルタ内のフィルタ216、および第2のフィルタカテゴリクラス220の複数のフィルタ内のフィルタ222に関連する、様々な質問208、212を含む。装置によって受け取られた第1の調査における質問への回答は、それぞれ、第1の複数のフィルタ214-1内の第1のカテゴリクラス216-1のフィルタ、および第2の複数のフィルタ216-1内の第2のカテゴリクラス220-1のフィルタにかけられる。同様に、第2の調査(例えば、再評価)も、それぞれ、第1のカテゴリクラス214-2の複数のフィルタ内のフィルタ216、および第2のカテゴリクラス220-2の複数のフィルタ内のフィルタ222に関連する、様々な質問を含む。装置によって受け取られた第2の調査における質問への回答は、それぞれ、例えば第1の複数のフィルタ内の第1のカテゴリクラス216-2のフィルタ、および第2の複数のフィルタ内の第2のカテゴリクラス220-2のフィルタにかけられる。第1のフィルタカテゴリクラス214のフィルタ216は、作動時に認定プロセスを終了するように構成される。第2のフィルタカテゴリクラス220のフィルタ222は、対応する調査質問に関連する警告を被験者に提供するように構成される。換言すれば、図2の装置は、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物のOTC配布に認定されるかどうかを決定するために、調査(例えば、調査質問208および調査質問212)からの結果を蓄積し、結果を対応するフィルタ(例えば、それぞれ、フィルタ216およびフィルタ222)にかけるように構成される。
【0068】
本開示では、複数のフィルタは、第1のフィルタカテゴリクラスまたは第2のカテゴリクラスのいずれかの一連、またはセット、またはフィルタを指す。例えば、いくつかの実施形態では、第1のフィルタカテゴリクラス214の複数のフィルタは、第1のフィルタカテゴリクラスのフィルタ216の任意のサブセットを含むことができる。一例として、いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの複数のフィルタは、フィルタ216-1、216-2、216-3、...、216-i、またはそれらの任意の組み合わせを含む。同様に、第2のフィルタカテゴリクラス220の複数のフィルタは、第2のフィルタカテゴリクラスのフィルタ222の任意のセットを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの複数のフィルタは、フィルタ222-1、222-2、222-3、...、222-i、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0069】
引き続き図2を参照すると、いくつかの実施形態では、調剤装置250は、1つ以上の処理ユニット(CPU)274と、ネットワークまたは他の通信インターフェース284と、メモリ192(例えば、ランダムアクセスメモリ)と、1つ以上のコントローラ288によって任意選択的にアクセスされる1つ以上の磁気ディスク記憶および/または永続的装置290と、前述の構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス213と、ユーザインターフェース278であって、ディスプレイ282および入力部280(例えば、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン)を含むユーザインターフェース278と、前述の構成要素に電力を供給するための電源276と、を含む。いくつかの実施形態では、メモリ192内のデータは、キャッシングなどの既知のコンピューティング技術を使用して、不揮発性メモリ290とシームレスに共有される。いくつかの実施形態では、メモリ192および/またはメモリ290は、中央処理装置(複数可)274に対して遠隔に配置される大容量記憶装置を含む。換言すれば、メモリ192および/またはメモリ290に記憶されたいくつかのデータは、実際にはジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250の外部にあるが、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250によってインターネット、イントラネット、もしくは他の形態のネットワーク、または電子ケーブル(図2の要素106として図示)を介してネットワークインターフェース284を使用して電子的にアクセスされ得るコンピュータ上でホストされてもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250のメモリ192は、以下のうちの1つ以上を記憶する:
●様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム202、
●調査質問の伝達、それからの結果の取得、および結果の認定フィルタへの適用によって、血圧を低下させて、例えば心臓疾患を治療または予防する、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の店頭配布に被験者を認定するための評価モジュール252であって、
○フィルタ216(例えば、第1の複数のフィルタ)を含む第1のフィルタカテゴリクラス214-1であって、第1のフィルタカテゴリクラス214-1の各それぞれのフィルタ216が、1つ以上の調査質問208および1つ以上のトリガ条件218と関連付けられている、第1のフィルタカテゴリクラス214-1、
○フィルタ222(例えば、第2の複数のフィルタ)を含む第2のフィルタカテゴリクラス220-1であって、第2のフィルタカテゴリクラス220-1の各それぞれのフィルタ222が、1つ以上の調査質問208、トリガ条件224、および警告226と関連付けられている、第2のフィルタカテゴリクラス220-1、を含む、評価モジュール252、
●第1のフィルタカテゴリクラス214-1のどのフィルタ216も被験者に対して作動されておらず、かつ被験者が、調査質問208に対する被験者による回答の結果として作動された第2のフィルタカテゴリクラス220-1の各フィルタ222と関連付けられている各警告226を認めた場合、フルフィルメントプロセスを実行するためのフルフィルメントモジュール228-1であって、フルフィルメントプロセスが、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達すること、および店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたという確認を被験者から受け取ること、を含む、フルフィルメントモジュール228-1、
●調査質問の伝達、それからの結果の取得、および結果の認定フィルタへの適用によって、血圧を低下させて、例えば心臓疾患を治療または予防する、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の後続の店頭配布に被験者を認定するための再評価モジュール254であって、
○フィルタ216(例えば、第3の複数のフィルタ)を含む第1のフィルタカテゴリクラス214-2であって、第1のフィルタカテゴリクラス214-2の各それぞれのフィルタ216が、1つ以上の調査質問208および1つ以上のトリガ条件218と関連付けられている、第1のフィルタカテゴリクラス214-2、
○フィルタ222(例えば、第2の複数のフィルタ)を含む第2のフィルタカテゴリクラス220-2であって、第2のフィルタカテゴリクラス220-2の各それぞれのフィルタ222が、1つ以上の調査質問208、トリガ条件224、および警告226と関連付けられている、第2のフィルタカテゴリクラス220-2、を含む、再評価モジュール254、
●第1のフィルタカテゴリクラス214-2のどのフィルタ216も被験者に対して作動されておらず、かつ被験者が、調査質問212に対する被験者による回答の結果として作動された第2のフィルタカテゴリクラス220の各フィルタ222-2と関連付けられている各警告226を認めた場合、再フルフィルメントプロセスを実行するための再フルフィルメントモジュール228-2であって、再フルフィルメントプロセスが、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達すること、および店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたという確認を被験者から受け取ること、を含む、再フルフィルメントモジュール228-2、
●複数の被験者の各々に対するユーザプロファイル234を含む被験者プロファイルデータ記憶部232であって、各それぞれのユーザプロファイル234が、複数の被験者の中の対応する被験者に関する情報(例えば、発送情報、支払情報、生体情報など)、アンジオテンシンII受容体遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250を使用して対応する被験者によってなされたアンジオテンシンII受容体遮断薬医薬組成物の最初の注文日および宛先236ならびに任意の再注文日および宛先238、を含む、被験者プロファイルデータ記憶部232、
●例えば再フルフィルメントプロセス中の第1のフィルタカテゴリクラス214-2のフィルタ216の作動に対応する、複数の被験者に関連付けられている有害事象の記録の識別および集約のための有害事象モジュール242、
●例えばそれぞれのユーザプロファイル234に記憶された保険情報に基づく、適格性の決定、および/またはジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の配布に関連付けられている保険請求の伝達のための還付モジュール240。
【0071】
いくつかの実施形態では、評価モジュール252、再評価モジュール254、および/またはフルフィルメントモジュール228は、任意のブラウザ(例えば、電話、タブレット、ラップトップ/デスクトップ、またはスマートウォッチ)内でアクセス可能である。いくつかの実施形態では、評価モジュール252、再評価モジュール254、および/またはフルフィルメントモジュール228は、ネイティブの装置のフレームワーク上で実行され、Android、iOS、またはWINDOWS(登録商標)などのオペレーティングシステム202を実行しているユーザ装置102へのダウンロードに利用可能である。
【0072】
いくつかの実装形態では、血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布について、ヒト被験者を認定するためのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250の上記のデータ要素またはモジュール(例えば、評価モジュール252、フルフィルメントモジュール228-1など)のうちの1つ以上は、前述のメモリ装置のうちの1つ以上に記憶され、上述の機能を実行するための命令のセットに対応する。上記のデータ、モジュール、またはプログラム(例えば、命令のセット)は、別々のソフトウェアプログラム、手順、またはモジュールとして実装される必要はなく、したがって、これらのモジュールの様々なサブセットは、様々な実装形態において組み合わされ、または他の方法で再構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ192および/または290は、任意選択的に、上記のモジュールおよびデータ構造のサブセットを記憶する。さらに、いくつかの実施形態では、メモリ192および/または290は、上述していない追加のモジュールおよびデータ構造を記憶する。
【0073】
いくつかの実施形態では、血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布について、ヒト被験者を認定するためのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、スマートフォン(例えば、iPhone(登録商標)、Blackberryなど)、ラップトップ、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートウォッチ、または別の形態の電子装置(例えば、ゲーム機)である。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、可動式ではない。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、可動式である。
【0074】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250は、スマートフォンではなく、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、緊急車両用コンピュータ、または他の形態、あるいは有線もしくは無線ネットワーク装置である。簡潔かつ明瞭にする都合により、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250にインストールされる追加のソフトウェアモジュールをより強調するために、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250の可能な構成要素のうちの少数のみが図2に示される。
【0075】
図3は、本開示とともに使用することができるユーザ装置102の説明を提供する。図3に示されるユーザ装置102は、1つ以上の処理装置(CPU)374と、周辺機器インターフェース370と、メモリコントローラ368と、ネットワークまたは他の通信インターフェース384と、メモリ392(例えば、ランダムアクセスメモリ)と、ユーザインターフェース378であって、ディスプレイ382および入力部380(例えば、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン)を含むユーザインターフェース378と、任意選択的な加速度計317と、任意選択的なGPS319と、任意選択的なオーディオ回路372と、任意選択的なスピーカ360と、任意選択的なマイクロホン362と、ユーザ装置102上の接触の強度を検出するための1つ以上の任意選択的な強度センサ364(例えば、ユーザ装置102のタッチセンシティブディスプレイシステム382などのタッチセンシティブ表面)と、任意選択的な入力/出力(I/O)サブシステム366と、1つ以上の任意選択的な光センサ373と、前述の構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス313と、前述の構成要素に電力を供給するための電源376と、を有する。
【0076】
いくつかの実施形態では、入力部380は、タッチセンシティブ表面などのタッチセンシティブディスプレイである。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース378は、1つ以上のソフトキーボードの実施形態を含む。ソフトキーボードの実施形態は、表示されたアイコン上に標準(例えば、QWERTY)および/または非標準構成の記号を含んでよい。
【0077】
図3に示されるユーザ装置102は、任意選択的に、加速度計(複数可)317に加えて、ユーザ装置102の位置および向きに関する情報(例えば、ポートレートまたは風景)を取得するための、および/または被験者による身体的運動量を決定するための磁力計(図示せず)およびGPS319(またはGLONASSまたは他の全地球的ナビゲーションシステム)レシーバを含む。
【0078】
図3に示されるユーザ装置102は、血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布について認定するために、調査を実施するために使用され得る多機能装置(例えば、第1の調査206)の一例にすぎず、ユーザ装置102は、任意選択的に、示されたものよりも多いまたは少ない構成要素を有し、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるか、または任意選択的に、構成要素の異なる構成もしくは配置を有することを理解されたい。図3に示される様々な構成要素は、1つ以上の信号処理および/または特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせで実装される。
【0079】
図3に示されるユーザ装置102のメモリ392は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、または他の不揮発性ソリッドステートメモリ装置などの不揮発性メモリも含む。CPU(複数可)374などのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250の他の構成要素によるメモリ392へのアクセスは、任意選択的に、メモリコントローラ368によって制御される。いくつかの実施形態では、図3に示されるユーザ装置102のメモリ392は、任意選択的に、
●様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム302と、
●ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250と組み合わせた上記の評価モジュール252と、
●妊娠フィルタ216-1、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬フィルタ216-2、第1の血圧フィルタ216-3、第2の血圧フィルタ216-4、年齢フィルタ216-5、およびプールコホート方程式フィルタ216-6をさらに含む、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250と組み合わせた、上記の第1のカテゴリクラス214と、
●肝臓疾患フィルタ222-1、プールコホート方程式フィルタ222-2、年齢フィルタ222-3、薬物相互作用フィルタ222-4、アルコール摂取量フィルタ222-5、有害反応フィルタ222-6、およびアテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ222-7を含む、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250と組み合わせた、上記の第2のカテゴリクラス220と、を含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置102の任意選択的な加速度計317、任意選択的なGPS319、および/もしくは磁力計(図示せず)、またはそのような構成要素を使用して、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を配布するための1つ以上の好適な宛先に被験者を認定することを推奨する。いくつかの実施形態では、GPS319を使用して、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物のOTC配布について地理的に制限されているかどうかを決定する。地理的制限には、配布または出荷地域外に居住する被験者、販売制限、および/または政府による規制が含まるが、これらに限定されない。
【0081】
周辺機器インターフェース370を使用して、装置の入力および出力周辺機器をCPU(複数可)374およびメモリ392に結合することができる。1つ以上のプロセッサ374は、調査モジュール204などの、メモリ392に記憶された様々なソフトウェアプログラムおよび/または命令セットを実行または実行して、ユーザ装置102の様々な機能を実施し、データを処理する。
【0082】
いくつかの実施形態では、周辺機器インターフェース370、CPU(複数可)374、およびメモリコントローラ368は、任意選択的に、単一チップに実装される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップに実装される。
【0083】
ネットワークインターフェース384のRF(無線周波数)回路は、電磁信号とも称されるRF信号を受信および送信する。いくつかの実施形態では、調査モジュール204、調査質問208/212、調査質問208/212に対する回答、および/または店頭薬品情報ラベル230は、このRF回路を使用して被験者装置102に伝達される。いくつかの実施形態では、RF回路384は、電気信号を電磁信号に/電磁信号から変換し、電磁信号を介して通信ネットワークおよび他の通信装置および/またはデータ収集装置200および/またはジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250と通信する。RF回路384は、任意選択的に、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つ以上の増幅器、チューナ、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリなどを含むが、それらに限定されない、これらの機能を実行するための周知の回路を含む。RF回路384は、任意選択的に、通信ネットワーク106と通信する。いくつかの実施形態では、回路384は、RF回路を含まず、実際には、1つ以上のハードワイヤ(例えば、光ケーブル、同軸ケーブルなど)を介して、ネットワーク106に接続される。
【0084】
いくつかの実施形態では、オーディオ回路372、任意選択的なスピーカ360、および任意選択的なマイクロホン362は、被験者とユーザ装置102との間にオーディオインターフェースを提供する。オーディオ回路372は、周辺機器インターフェース370からオーディオデータを受信し、そのオーディオデータを電気信号に変換し、その電気信号をスピーカ360に送信する。スピーカ360は、電気信号を人間が聴取可能な音波に変換する。いくつかの実施形態では、スピーカ260は、電気信号を人間が聴取不可能な音波に変換する。オーディオ回路372はまた、マイクロホン362によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路372は、電気信号をオーディオデータに変換し、オーディオデータを処理のために周辺機器インターフェース370に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インターフェース370によってメモリ392および/もしくはRF回路384から取り出され、かつ/またはメモリ392および/もしくはRF回路384に送信される。
【0085】
いくつかの実施形態では、電源376は、任意選択的に、電力管理システムと、1つ以上の電源(例えば、バッテリー、交流(AC))と、再充電システムと、停電検出回路と、電力コンバータまたはインバータと、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))と、携帯型装置における電力の生成、管理、および分配に関連付けられている他の任意の構成要素と、を含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置102はまた、任意選択的に、1つ以上の光学センサ373も含む。光学センサ(複数可)373は、任意選択的に、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)フォトトランジスタを含む。光学センサ(複数可)373は、1つ以上のレンズを通して投影された環境からの光を受け取り、その光を画像を表すデータに変換する。光学センサ(複数可)373は、任意選択的に、静止画像および/またはビデオを捕捉する。いくつかの実施形態では、光学センサは、ユーザ装置102の前面のディスプレイ382とは反対側のユーザ装置102の背面に配置され、そのため入力部380は、静止および/またはビデオ画像取得のためのファインダとしての使用が可能になる。いくつかの実施形態では、別の光学センサ373は、ユーザ装置102の前面に配置され、そのため被験者の画像が取得される(例えば、血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に被験者を認定することの一部として被験者の健康、状態、もしくは身元を検証するために)、遠隔で被験者の状態を診断することを支援するために、または被験者の視覚的生理学的測定値を取得するためになど)。
【0087】
図3に示されるように、ユーザ装置102は、好ましくは、様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム302を含む。オペレーティングシステム302(例えば、iOS、DARWIN、RTXC、LINUX、UNIX(登録商標)、OS X、WINDOWS(登録商標)、またはVxWorksなどの組み込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶装置制御、電力管理など)を制御および管理するための様々なソフトウェア構成要素および/またはドライバを含み、様々なハードウェアおよびソフトウェア構成要素の間の通信を容易にする。
【0088】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置102は、スマートフォンまたはスマートウォッチである。他の実施形態では、ユーザ装置102は、スマートフォンまたはスマートウォッチではなく、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、緊急車両用コンピュータ、あるいは他の形態、または有線もしくは無線ネットワーク装置である。簡潔および明瞭にするために、ユーザ装置102にインストールされる追加のソフトウェアモジュールをより強調するために、ユーザ装置102の可能な構成要素のうちの少数のみが図3に示される。
【0089】
図1に開示されるシステム48は、独立して動作することができるが、いくつかの実施形態では、それはまた、電子的医療記録システムとリンクされて、任意の方法で情報を交換することもできる。
【0090】
血圧を低下させるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布にヒト被験者を認定するためのシステム48の詳細が開示されたので、本開示の実施形態による、システムによって実行されることになるプロセスおよび特徴を含む、方法(400)に関する詳細が、図4A~4Iを参照して開示される。いくつかの実施形態では、本システムのそのようなプロセスおよび特徴は、図2および3に示される評価モジュール252、再評価モジュール254、フルフィルメントモジュール228-1、および/または再フルフィルメントモジュール228-2によって実施される。いくつかの実施形態では、評価モジュール252、再評価モジュール254、フルフィルメントモジュール228-1、および/または再フルフィルメントモジュール228-1は、単一のソフトウェアモジュールである。フローチャートにおいて、破線枠内の要素は任意選択的なものであると見なされる。
【0091】
ブロック402~412。図4Aのブロック402を参照すると、本開示の目標は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置250などのコンピュータシステムを使用して、血圧を低下させ、例えば、それによって心臓疾患を治療および/または予防するジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に被験者を認定することである。図2に説明されるように、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物OTC調剤装置(例えば、装置250)は、1つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ274)およびメモリ(例えば、メモリ192および/または290)を含む。メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行されると方法を実行する非一時的な命令を記憶する。
【0092】
ブロック404を参照すると、いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、構造(I)の構造を有し、
【化2】

式中、
Yは、--(CH--、--(CH--、--CHCH(CH)--、または--CHC(CH--であり、
Rはアリールであり、
およびRは、各々独立して、C-Cアルキルまたは2-メトキシエチルであり、
は、水素、C-Cアルキル、2-(C-Cアルコキシ)エチル、シクロプロピルメチル、ベンジル、または--(CHCORであり(ここで、mは、1、2、または3である)、Rは、ヒドロキシ、C-Cアルコキシ、または--NRである(ここで、RおよびRは、各々独立して、水素またはC-Cアルキルである)。
いくつかの実施形態では、アリールは、フェニルであり、このフェニルは、ニトロ、ハロ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、もしくはシアノのうちの1つもしくは2つ、1-ナフチル、または2-ナフチルで置換されている。
【0093】
ブロック406~410を参照すると、いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、アムロジピンを含む。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジンカルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピンの薬学的に許容される塩(例えば、メシル酸塩、マレイン酸塩)を含む。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、ベシル酸アムロジピンを含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、イスラジピン(例えば、3-メチル 5-プロパン-2-イル 4-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-4-イル)-2,6-ジメチル-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシレート)、ニフェジピン(例えば、3,5-ジメチル 2,6-ジメチル-4-(2-ニトロフェニル)-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシレート)、ニソルジピン(例えば、イソブチルメチル 2,6-ジメチル-4-(2-ニトロフェニル)-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシレート)のうちの1つを含む。これらのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬組成物は、McDonagh MS,et al.,「Calcium Channel Blockers」Final Report,Portland(OR):Oregon Health & Science University(2005)に記載されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0095】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる、「Pharmaceutically Acceptable Salts」と題された米国特許第4,879,303号に開示される任意の化合物を含む。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる、「2-(Secondary aminoalkoxymethyl) dihydropyridine derivatives as anti-ischaemic and antihypertensive agents」と題された米国特許第4,572,909号に開示される任意の化合物を含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる、「2,6-Dimethyl-4-2,3-disubstituted phenyl-1,4-dihydro-pyridine-3,5-dicarboxylic acid-3,5-asymmetric diesters having hypotensive properties,as well as method for treating hypertensive conditions and pharmaceutical preparations containing same」と題された米国特許第4,264,611号に開示される任意の化合物を含む。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる、「New Pharmaceutical Preparations with Extended Release」と題された米国特許第4,803,081号に開示される任意の化合物を含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる、「Nifedipine-containing Solid Preparation Composition」と題された米国特許第4,412,986号に開示される任意の化合物を含む。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる、「Coronary Dilator in a Pharmaceutical Dosage Unit Form」と題された米国特許第3,784,684号に開示される任意の化合物を含む。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる、「Pharmaceutical compositions and methods for producing coronary dilation with 4-aryl-1 4-dihydropyridine derivatives」と題された米国特許第3,644,627号に開示される任意の化合物を含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、参照により本明細書に組み込まれる、「Benzoxadiazoles and Benzothiadiazoles,Their Preparation and Pharmaceutical Compositions Containing Them」と題された米国特許第4,466,972号に開示される任意の化合物を含む。
【0099】
本開示に記載されている禁忌は網羅的なものではない。当業者は、特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物についての他の禁忌を認識してもよく、かつ/またはリスク因子をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の意図する使用に応じて禁忌として扱ってもよい。いくつかの実施形態では、処方強度の医薬品の使用の禁忌は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の低投与量のOTC使用について被験者を認定する場合、リスク因子としてのみ扱われるか、または全く扱われない。
【0100】
ブロック412を参照すると、いくつかの実施形態では、血圧を低下させることは、心臓疾患を治療または予防することである。典型的には、これは、全身の血管抵抗および/または動脈圧の低下によって達成される。
【0101】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の店頭提供を受けていない被験者は、新規ユーザとして登録されることになり、装置は、対応するユーザプロファイルを作成する(例えば、被験者が以前にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の処方提供を受けたかどうかにかかわらず)。いくつかの実施形態では、被験者は、例えば、被験者が以前にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の店頭提供を受けており、対応するユーザプロファイル234がそのユーザに対してすでに存在する場合、リピート顧客として登録する。
【0102】
いくつかの実施形態では、被験者は、被験者が機密性の高い医療情報を提供するのに十分なプライバシーを有していること、および/または被験者が認定プロセスの完了に必要な医療情報を所有していることを確認するように促される(702)。例えば、いくつかの実施形態では、被験者は、自身の血圧、総コレステロールレベル、およびHDLレベルについての知識を有していることを確認するように促される(704)。
【0103】
ブロック414~416。図4Aのブロック414を参照すると、本方法は、被験者の第1の調査を実施することを含む。第1の調査により、調査質問208、212(例えば、表1に示される調査質問のうちの1つ以上)に対する第1の複数の調査結果が得られる(例えば、装置は、1つ以上の調査質問をユーザに送信して返答を促し、その後、被験者から1つ以上の調査質問に対する返答を受け取る)。いくつかの実施形態では、第1の調査結果は、表1に列記される特性のうちのいくつかまたは全てを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、表1に列記される特性のうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16個全てを含む。一実施形態では、第1の調査質問208、212および結果は、表1に提供される少なくとも特性1~15を含む。
【0104】
調査質問208、212およびその調査回答に適用されるフィルタ216、222は、分配されるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に応じて変動し得ることが理解される。これは、様々なジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の禁忌プロファイルの違い、例えば、異なるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の異なる薬物間相互作用、薬品クリアランスの経路などに起因する。例えば、240ミリリットル(mL)のグレープフルーツジュースと10ミリグラム(mg)のアムロジピンの単回経口投薬との同時投与は、アムロジピンの薬物動態に顕著な影響を有さなかった。しかしながら、ニフェジピンとグレープフルーツジュースとを同時投与すると、ニフェジピン血液、血中濃度対時間の曲線下面積(AUC)および最大血清濃度(Cmax)が約2倍になり、半減期は変化しなかった。よって、いくつかの実施形態では、ニフェジピンのOTC使用に被験者を認定する調査は、被験者が食事においてグレープフルーツを摂取するかどうかを尋ねてもよく、一方、アムロジピンのOTC使用に被験者を認定する調査はこれを尋ねなくてもよい。
【0105】
ブロック416を参照して、また図7にさらに示されるように、いくつかの実施形態では、第1の調査結果は、被験者が、妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるかどうか(例えば、第1のカテゴリクラスの妊娠フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(705)、例えば図5Aに示されるものなどの調査質問502に応答する)、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか(例えば、第1のカテゴリクラスのジヒドロピリジン薬剤フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(710)調査質問に応答する)、被験者の収縮期血圧(例えば、第1のカテゴリクラスの血圧フィルタ216および/または第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(715、765)調査質問208に応答する)、被験者の拡張期血圧(例えば、第1のカテゴリクラスの血圧フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(715)調査質問208に応答する)、被験者がこれまでにアテローム性動脈硬化性心血管事象(例えば、狭心症の入院、冠動脈血行再建術、心筋梗塞、心血管系死亡、蘇生した心停止、心不全の入院、脳卒中/TIA、または末梢血管疾患)を有したことまたは心臓手術を有したことがあるかどうか(例えば、第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(765)調査質問208に応答する)、被験者の性別(例えば、第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(765)調査質問208に応答する)、被験者の年齢(例えば、第1のフィルタクラスカテゴリの年齢フィルタ216および/または第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(730、765)調査質問208に応答する)、被験者の人種(例えば、第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(765)調査質問208に応答する)、被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか(例えば、第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(765)調査質問208に応答する)、被験者の糖尿病状態(例えば、第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(765)調査質問208に応答する)、被験者の喫煙状態(例えば、第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(765)調査質問208に応答する)、被験者の総コレステロールレベル(例えば、第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(765)調査質問208に応答する)、被験者の高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールレベル(例えば、第1のカテゴリクラスのプールコホート方程式フィルタ216に関連付けられるおよび/または適用される(765)調査質問208に応答する)、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるかどうか(例えば、第2のカテゴリクラスの肝臓疾患フィルタ222に関連付けられるおよび/または適用される(770)調査質問208に応答する)、および被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する1つ以上の薬剤を服用しているかどうか(例えば、第2のカテゴリクラスの薬物相互作用フィルタ222に関連付けられるおよび/または適用される(775)調査質問208に応答する)を含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、第1の調査は、表1に列記された特性のうちのいくつかまたは全てを提供する返答を引き出す質問を含む。いくつかの実施形態では、調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果の各々に対応する質問を含む。他の実施形態では、調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果のサブセットのみに対応する質問を含む。そのような実施形態では、本明細書に記載の方法に必要な他の調査結果は、他の手段を通して(例えば、ヘルスケア提供者から、前の調査から、薬局に関連付けられているデータベースから、被験者に関連付けられている電子健康記録、被験者プロファイルデータ記憶部232などから、店頭薬剤に被験者を認定することに関連付けられているサービスの登録/加入時に取得される。例えば、いくつかの実施形態では、被験者は、保険会社、病院、または他のヘルスケア提供者に関連付けられている個人医療識別情報、および本明細書に記載の方法に必要な被験者に関する情報を提供し、例えば、1つ以上の調査結果は、個人医療識別情報(例えば、被験者について決定された最新のコレステロールまたは血圧測定値)に関連付けられている既存のデータベースから得られる。
【表1】
【0107】
いくつかの実施形態では、表1に提供される調査質問208、212のうちの任意の1つ以上は、第1の調査に含まれないであろう(例えば、評価に使用されないであろう)と考えられる。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査質問と関連付けられた特性は、被験者をある特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に認定するが、被験者を別のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬には認定しない場合に情報として有益になるであろう。例えば、調査質問は、アムロジピン認定調査には照会されるが、イスラジピン認定調査には照会されない。当業者であれば、異なるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬が異なるリスクおよび薬物相互作用プロファイルを有することを認識するであろう。したがって、既知の有害な薬物相互作用を有する1つのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬へのアクセスについて、被験者を認定するのに必要な調査情報は、第2のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬へのアクセスについて、同じ被験者を認定するのに必要ではないことがある。
【0108】
したがって、第1の調査質問208は、表1に提供される調査結果の任意のサブセットを含むことが企図される。簡潔にするために、表1に提供される調査質問208、212の全ての可能な組み合わせは、ここでは具体的に説明しない。しかしながら、当業者は、表1に提供される調査質問208、212の任意の特定のサブセットを容易に構想することができるであろう。同様に、当業者は、表1に提供されない他の調査質問を知っていてよく、表1に提供される調査質問の任意のサブセットと組み合わせて、本明細書に記載の方法で使用される第1の調査質問を形成してもよい。
【0109】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2の調査は、複数の質問、例えば、調査質問のいくつかまたは全てを被験者に送信し、複数の調査質問に対する回答を受信してから、回答のうちの任意のものをそれぞれのフィルタに適用することによって実施される。例えば、図7のワークフローを参照すると、装置は、第1のカテゴリクラスのフィルタの全て、第2のカテゴリクラスのフィルタの全て、またはワークフロー内のフィルタの全てに関連する質問を送信する(例えば、質問の全てが単一のユーザインターフェースに表示される仮想調査として、または連続したユーザインターフェースに表示される一連の質問として)。調査質問の全てに対する回答を受け取った後、装置は、フィルタの全てに回答を適用して(例えば、順次または同時に)、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を受けるのに認定されるかどうかを決定する。代替的な実施形態では、装置は、被験者の電子健康記録などの被験者に関連付けられた電子データベースから質問に対する回答を得ることができなかった第1のカテゴリクラスのフィルタのみ、および被験者に関連付けられた電子データベースから質問に対する回答を得ることができなかった第2のカテゴリクラスのフィルタのみに関連する質問を送信する(例えば、そのような未回答の質問が単一のユーザインターフェースに表示される仮想調査として、または連続したユーザインターフェースに表示される一連の質問として)。調査質問の全てに対する回答を受け取った後、装置は、フィルタの全てに回答を適用して(例えば、順次または同時に)、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を受けるのに認定されるかどうかを決定する。
【0110】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2の調査は、例えば、第1の質問または調査質問の第1のグループ(例えば、単一のフィルタに関連付けられたもの)を被験者に送信し、単一の調査質問または調査質問の小グループに対する回答を受信し、回答(単数または複数)をフィルタに適用してから、第2の質問または質問の第2のグループを被験者に送信することによって、連続した様式で実施される。例えば、図7のワークフローを参照すると、いくつかの実施形態では、装置は、被験者の妊娠および/または授乳状態に関連する第1の質問(例えば、図5Aの質問502「あなたは妊娠中または妊娠予定ですか?あなたは授乳中または授乳予定ですか?」)を被験者に送信する。調査質問に対する回答(例えば、「はい」または「いいえ」)を受信した後、装置は、回答を第1の妊娠フィルタ(705)に適用する。第1の妊娠フィルタが作動されると(例えば、「はい」の回答に応答して)、装置はプロセスを終了し(795-1)、任意選択的に、ユーザに、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を拒否された理由に関するメッセージ(例えば、図5Bに示されるように、被験者にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用が胎児/乳児にリスクを創出することを助言するメッセージ504)、医療専門家によるフォローアップの提案(例えば、図7Aに示されるように、調査回答が被験者が危機的な高血圧症状態にあることを示している場合(715-5)、装置は、プロセスを終了し(795-6)、被験者が即時の医療処置を求めるように助言する)、および/または被験者の血圧を治療もしくは管理するために生活様式を変更するための提案(例えば、図7Aに示すように、調査回答が被験者の血圧がわずかに上昇していることを示している場合(715-2)、装置はプロセスを終了し(795-3)、被験者が現在の血圧治療ガイドラインと一致する食事または運動習慣を改善するように助言する)を提供する。
【0111】
いくつかの実施形態では、第1の調査は、表1に列記された特性のうちのいくつかまたは全てを提供する返答を引き出す質問を含む。いくつかの実施形態では、調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果の各々に対応する質問を含む。他の実施形態では、調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果のサブセットのみに対応する質問を含む。そのような実施形態では、本明細書に記載の方法に必要な他の調査結果は、他の手段を通して(例えば、ヘルスケア提供者から、前の調査から、薬局に関連付けられているデータベースなどから、店頭薬剤に被験者を認定することに関連付けられているサービスの登録/加入時に取得される。例えば、いくつかの実施形態では、被験者は、保険会社、病院、または他のヘルスケア提供者に関連付けられている個人医療識別情報、および本明細書に記載の方法に必要な被験者に関する情報を提供し、例えば、1つ以上の調査結果は、個人医療識別情報(例えば、被験者について決定された最新のコレステロールまたは血圧測定値)に関連付けられている既存のデータベースから得られる。同じことが、第2の調査210、および第1の調査206に適用される対応する結果にも当てはまる。
【0112】
ブロック418~452。図4Bのブロック418を参照すると、第1の調査結果の全てまたは一部は、第1のカテゴリクラス214の第1の複数のフィルタにかけられる。前述のように、第1の複数のフィルタは、第1のフィルタカテゴリクラス214のフィルタ216のサブセットを含む。第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると(例えば、トリガ条件218が満たされたことが調査結果により示されるとき)、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了される。
【0113】
いくつかの実施形態では、例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに方法が終了される場合、被験者は、所定の期間、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再認定への試みを阻まれる。これにより、被験者による本開示のシステムおよび方法の乱用が防止される。
【0114】
ブロック420~452を参照すると、第1の複数のフィルタ内の特定のフィルタ216、および対応するフィルタを作動させるそれらの例示的なトリガ条件218が詳述される。
【0115】
いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラス214の第1の複数のフィルタは、表2に列記されるフィルタ216のうちのいくつかまたは全てを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタ結果は、表2に列記されるフィルタのうちの2、3、4、または5つ全てを含む。
【表2】
【0116】
一実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1a~5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1a、2a、3a、および4aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1a、2a、3a、および5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1a、2a、4a、および5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1a、3a、4a、および5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ2a、3a、4a、および5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1a、2a、および3aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1a、2a、および4aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1a、3a、および5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ2a、3a、および4aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1aおよび2aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1aおよび3aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1aおよび4aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ1aおよび5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ2aおよび3aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ2aおよび4aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ2aおよび5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ3aおよび4aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ3aおよび5aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるように、少なくともフィルタ4aおよび5aを含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、表2に提供されるフィルタ216のうちのいずれか1つ以上は第1の複数のフィルタに含まれないことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査結果と関連付けられた特性は、被験者をある特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に認定するが、被験者を別のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬には認定しない場合に情報として有益になるであろう。
【0118】
したがって、第1の複数のフィルタは、表2に提供されるフィルタ216の任意のサブセットを含むことが企図される。同様に、当業者は、表2に提供されない他のフィルタ216を認識してもよく、これを表2に提供されるフィルタ216の任意のサブセットと組み合わせて、本明細書に記載の方法で使用される第1の複数のフィルタの結果を形成してもよい。簡潔にするために、表2に提供されるフィルタ216の全ての可能な組み合わせは、ここでは具体的に説明しない。
【0119】
ブロック420~422を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、妊娠フィルタ(例えば、図3の第1の妊娠フィルタ216-1および/または表2のフィルタ1a)を含む。いくつかの実施形態では、妊娠フィルタは、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成される。いくつかの実施形態では、妊娠フィルタはまた、被験者が妊娠予定であるときに作動されるように構成される。妊娠フィルタが作動されると、被験者は、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を入手することを許可されない(例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認せずに方法が終了する)。例えば、装置は、図5Aに示されるように、促し502を被験者に送信し、装置は、被験者の回答を妊娠フィルタに適用する。被験者の回答が、妊娠中である、妊娠予定である、授乳中である、または授乳予定であることを示す場合、妊娠フィルタが作動し、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認せずに方法が終了する。いくつかの実施形態では、装置は、承認が拒否された理由を説明するメッセージ、例えば、図5Bに示されるメッセージ504を送信する。
【0120】
ブロック424~426を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、ジヒドロピリジン薬剤フィルタ(例えば、図3のジヒドロピリジン薬剤フィルタ216-2および/または表2のフィルタ2a)を含む。ジヒドロピリジン薬剤フィルタは、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用している(例えば、その処方箋を有している)ことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成される。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン薬剤フィルタは、被験者がアムロジピン、イスラジピン、ニソルジピン、またはニフェジピンのうちの1つ以上を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。ジヒドロピリジン薬剤フィルタが作動されると、被験者は、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物医薬組成物を入手することを許可されない(例えば、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認せずに方法が終了する)。
【0121】
図4Bおよび4Cのブロック428~438を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、第1の血圧フィルタ(例えば、図3の第1の血圧フィルタ216-3および/または表2のフィルタ3a)を含む。第1の血圧フィルタは、少なくとも、被験者が正常な血圧(例えば、120mmHg未満の収縮期血圧および80mmHg未満の拡張期血圧)を有すること、または被験者が高血圧症ステージ2(例えば、140mmHg以上の収縮期血圧または90mmHg以上の拡張期血圧)を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成される。血圧フィルタが作動されると、被験者は、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を入手することを許可されない(例えば、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認せずに方法が終了する)。
【0122】
いくつかの実施形態では、第1の血圧フィルタは、被験者の収縮期血圧が上限収縮期血圧よりも高く、被験者の拡張期血圧が上限拡張期血圧よりも高いこと、または被験者の収縮期血圧が下限収縮期血圧よりも低く、被験者の拡張期血圧が下限拡張期血圧よりも低いことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。いくつかの実施形態では、上限収縮期血圧は139mmHgであり、上限拡張期血圧は89mmHgであり、下限収縮期血圧は130mmHgであり、下限拡張期血圧は80mmHgである。いくつかの実施形態では、上限収縮期血圧は140mmHgであり、上限拡張期血圧は90mmHgであり、下限収縮期血圧は129mmHgであり、下限拡張期血圧は79mmHgである。いくつかの実施形態では、血圧フィルタが作動されるとき、および血圧フィルタが作動されないときを定義する血圧カットオフが一連の医療ガイドラインに従って設定され、これらのガイドラインは、時とともに変化し、かつ/または法域ごとに異なり得る。例えば、米国では、American College of CardiologyとAmerican Heart Associationとが協力して、高血圧の管理に関するガイダンスを提供した。Whelton PK,et al.,J Am Coll Cardiol.,S0735-1097(17)41519-1(2017)、その内容は参照により本明細書に明示的に組み込まれる。これらのガイドラインは、医学研究および治療の進歩によって高血圧の管理がより知られるようになるにつれて、時間とともに変化する。
【0123】
いくつかの実施形態では、例えば、被験者が血圧上昇を有するが、高血圧症ではないこと(例えば、120~129mmHgの収縮期血圧および80mmHg未満の拡張期血圧)を第1の複数の調査結果が示す場合、第1の血圧フィルタが作動され、健康的な食事および運動によって血圧を管理するようにとの助言が被験者に送信される。いくつかの実施形態では、例えば、被験者が高血圧症ステージ2であること(例えば、140mmHg以上の収縮期血圧または90mmHg以上の拡張期血圧)を第1の複数の調査結果が示す場合、第1の血圧フィルタが作動され、医師にかかって処方強度の血圧薬剤の服用について話し合うようにとの助言が被験者に送信される。いくつかの実施形態では、例えば、被験者が危機的な高血圧症状態にあること(例えば、180mmHg超の収縮期血圧および/または120mmHg超の拡張期血圧)を第1の複数の調査結果が示す場合、第1の血圧フィルタが作動され、救急医療処置を求めるようにとの助言が被験者に送信される。
【0124】
図4Cのブロック440~442を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、年齢フィルタ(例えば、図3の年齢フィルタ216-4および/または表2のフィルタ4a)を含む。いくつかの実施形態では、年齢フィルタは、被験者が18歳未満であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。年齢フィルタが作動されると、被験者は、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物医薬組成物を入手することを許可されない(例えば、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認せずに方法が終了する)。
【0125】
いくつかの実施形態では、年齢フィルタは、被験者が予測アルゴリズム(例えば、Goff,DC Jr.et al.,Circulation(2013)で提供されるプールコホート方程式を使用したハードASCVD事象についての10年リスク予想)に従ってアテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)事象のリスクを計算できない年齢であることを第1の複数の調査結果が示すときに作動される。例えば、いくつかの実施形態では、年齢フィルタは、被験者がGoffらの方程式を使用して計算できないリスクを提供し得る40歳未満であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0126】
ブロック444~452を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、プールコホート方程式フィルタ(例えば、図3のプールコホート方程式フィルタ216-5および/または表2のフィルタ5a)を含む。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、被験者の性別、被験者の人種、被験者の年齢、被験者の血圧薬剤状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者のHDLコレステロール数、被験者の収縮期血圧、被験者の喫煙状態(例えば、被験者が現在喫煙しているか、または過去に喫煙していたかどうか)、および被験者の糖尿病状態(例えば、被験者が1型糖尿病、2型糖尿病などを有するかどうか)を組み込んで、アテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスク(例えば、5年または10年などのある特定の期間内にアテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)事象を経験するリスク)を導く。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式はまた、若年性心臓発作または脳卒中の家族歴(例えば、45歳、50歳、55歳、60歳前などの心臓発作または脳卒中の病歴)も組み込む。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式は、被験者のC反応性タンパク質レベルの高感度定量化(hsCRP)を組み込む。プールコホート方程式フィルタが作動されると、被験者は、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物医薬組成物を入手することを許可されない(例えば、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認せずに方法が終了する)。
【0127】
いくつかの実施形態では、第1のプールコホート方程式フィルタは、少なくとも、高血圧症ステージ1(例えば、130~139mmHGの収縮期血圧または80~89mmHGの拡張期血圧)を有するにもかかわらず、被験者のアテローム性動脈硬化症のリスクが最小リスク閾値を下回る(例えば、被験者のASCVD事象を有するリスクがジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を正当化するのに十分に高くない)ことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成される。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を使用して計算されたアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、生涯リスク、5年リスク、または10年リスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式は、多変量コックス比例ハザード回帰として実装される。
【0128】
いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、少なくとも、被験者がプールコホート方程式によって決定して10%未満の10年アテローム性動脈硬化性心血管疾患リスク(例えば、アテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)事象を経験する10年リスク)を有することを第1の調査結果が示す場合に作動される。いくつかの実施形態では、第1のプールコホート方程式フィルタはまた、被験者によって提供された1つ以上の値により、プールコホート方程式の被験者に対するASCVD事象リスクの計算が可能にならない(例えば、40歳未満という被験者年齢により、Goffらの方程式を使用して計算不能なリスクが提供される)場合に作動されるように構成される。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、被験者によって提供された値により、プールコホート方程式のASCVD事象リスクの計算が可能にならない場合に、第2のカテゴリクラスのフィルタとして挙動する。例えば、ASCVD事象リスクの計算に必要な値の範囲外である値を受信するためにプールコホート方程式フィルタが起動されると、装置は、被験者に警告(例えば、被験者にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用について医療専門家と話し合うように要求する)を発行し、この警告は、第1のカテゴリクラスのフィルタがフィルタリングされるときに行われるように、プロセスを自動的に終了するのではなく、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を受けることを承認される前に認められなければならない。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、被験者が40歳未満であることを第1の調査結果が示す場合に作動される。
【0129】
プールコホート方程式は、今後5年、今後10年などの所与の時間期間内に、または被験者の生涯において、ハードアテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)事象を生じさせる確率を推定する。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタのプールコホート方程式は、内容が参照により本明細書に組み込まれるGoff,DC Jr,et al.,J.Am.Coll.Cardiol.,63:2935-59(2014)に示されているガイドラインを使用して計算される。Goffら(同文献)に従い、プールコホート方程式を使用したハードASCVD事象の10年リスク推定値の計算は、一連のステップとして行われる。被験者の年齢の自然対数、総コレステロール、HDL-C、および収縮期血圧を最初に計算し、収縮期血圧を治療値または未治療値のいずれかとする。例えば、プールコホート方程式の計算は、総コレステロールが213mg/dLであり、HDL-Cが50mg/dLであり、未治療の収縮期血圧が120mmHgであり、喫煙者でなく、糖尿病がない55歳の白人男性被験者の確率を推定し、Goff同文献を使用して、被験者の年齢の自然対数(4.01)、被験者の総コレステロールの自然対数(5.36)、被験者のHDL-Cの自然対数(3.91)、および被験者の収縮期血圧の自然対数(4.79)を最初に取ることによって開始し、今後10年のハードASCVD事象の確率を決定する。次いで、これらの値に、個人の特定の人種-性別群の方程式からの係数(Goff同文献の表Aの「係数」欄)を乗じて、「係数x値」を取得する。すなわち、
被験者の年齢の自然対数(4.01)に係数12.344を乗じて、49.47の「係数X値」を取得し、
被験者の総コレステロールの自然対数(5.36)に係数11.853を乗じて、63.55の「係数X値」を取得し、
被験者のHDL-Cの自然対数(3.91)に係数-7.990を乗じて、-31.26の「係数x値」を取得し、
被験者の収縮期血圧の自然対数(4.79)に係数1.764を乗じて、8.45の「係数x値」を取得する。
【0130】
適切な相互作用条件もまた、計算される。Goff同文献に従い、55歳の白人男性被験者の場合、相互作用の条件は以下のとおりである:
Log Age(4.01)XLog total Cholesterol(5.36)に係数-2.664を乗じて、-57.24の「係数x値」を取得し、
Log Age(4.01)XLog HDL-C(3.91)に係数1.769を乗じて、27.73の「係数x値」を取得する。
【0131】
次いで、これらの「係数×値」の合計を、その個人について計算する(49.47+63.55-31.26+8.45-57.24+27.73=60.69)。第1のハードASCVD事象の推定されたく10年リスクは、正式には1から、性別/人種(この例では白人男性)の10歳時のベースライン生存率を引いたものとして、上で計算された「係数x値」の合計から、人種(白人)および性別(男性)に固有の全体の平均「係数x値」の合計の指数に累乗し、または方程式の形態では、
【数1】

ここで、0.9144という数字は、Goff同文献からの白人男性の10歳時のベースライン生存率であり、60.69という数字は、上で詳述したように特定の被験者について計算された「係数x値」であり、61.18という数字は人種(白人)および性別(男性)に特有の全体的な平均の、Goff同文献からの「係数x値」を意味する。これは10年以内の最初のハードASCVD事象の確率が5.3%に等しい。
【0132】
いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、例えば、調査結果のセットから決定されるように、表7に列挙された特性のうちのいくつかまたは全てを組み込んで、アテローム性動脈硬化性心血管疾患の被験者リスクを導出する。例えば、いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、表7に列記される特性のうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11個全ての特性を含む。プールコホート方程式フィルタは、アテローム性動脈硬化性心血管疾患に対する被験者のリスクが、閾値レベルのリスクを超える場合に作動される。
【表3】
【0133】
一実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、少なくとも表7に提供される調査結果1~9を組み込む。別の実施形態では、第1の調査結果は、少なくとも表7に提供される調査結果1~10を含む。別の実施形態では、第1の調査結果は、少なくとも表7に提供される調査結果1~9および11を含む。別の実施形態では、第1の調査結果は、少なくとも表7に提供される調査結果1~11を含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタについて致命的な心血管疾患のリスクを計算するために使用されるプールコホート方程式は、参照により本明細書に組み込まれる、Perk J.et al.,European Guidelines on cardiovascular disease prevention in clinical practice,European Heart Journal 33:1635-1701(2012)に記載のガイドラインを使用して計算される。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、上記のPerk J.らに記載されるように、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の総コレステロールレベル、被験者の収縮期血圧、および被験者の喫煙状態を組み込む、低CVDリスクSCOREチャートに従う。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、上記のPerk J.らに記載されるように、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の総コレステロールレベル、被験者の収縮期血圧、および被験者の喫煙状態を組み込む、高CVDリスクSCOREチャートに従う。いくつかの実施形態では、参照により本明細書に組み込まれる、Catapano AL et al.,2016 ESC/EAS Guidelines for the Management of Dyslipidaemias.Eur Heart J.2016 Oct 14;37(39):2999-3058に記載されるように、換算係数を使用して致命的な心血管疾患のリスクを致命的および非致命的なハード心血管疾患事象のリスクに変換する。
【0135】
いくつかの実施形態では、SCOREガイドラインを使用すると、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスク、および第1の閾値、例えば、被験者のリスクがフィルタを作動するよりも小さいと決定された場合に3%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第1の閾値は5%リスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算するのに使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスク、および第2の閾値、例えば、被験者のリスクがフィルタを作動するよりも大きいと決定された場合、4%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第2の閾値は、9%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第2の閾値は、14%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るかまたは下回るリスクを有すると決定された場合に2~14%のリスクである閾値範囲である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、3~14%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、5~14%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、10~14%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、2~9%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、3~9%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、5~9%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは10年リスクであり、閾値範囲は、2~4%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは10年リスクであり、閾値範囲は、3~4%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは10年リスクであり、閾値範囲は、2~3%のリスクである。いくつかの実施形態では、被験者が致命的な心血管疾患の5%未満の10年リスクを有すると決定された場合、脂質低下療法は示されず、例えば、第2のクラスのタイプのフィルタが作動される。
【0136】
いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタについて心血管疾患関連死のリスクを計算するために使用されるプールコホート方程式は、参照により本明細書に組み込まれる、Teramoto et al.,Japan Atherosclerosis Society.Executive summary of the Japan Atherosclerosis Society(JAS)guidelines for the diagnosis and prevention of atherosclerotic cardiovascular diseases in Japan-2012 version,J Atheroscler Thromb.,2013;20(6):517-23に記載されるガイドラインを使用して計算される。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、上記のTeramoto et al.に記載されるように、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の総コレステロールレベル、被験者の収縮期血圧、および被験者の喫煙状態を組み込む、NIPPON DATA80絶対リスク評価チャートに従う。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式はまた、被験者のグルコースレベルも組み込む。
【0137】
いくつかの実施形態では、NIPPON DATA80ガイダンスを使用して、プールコホート方程式を計算する際に使用される冠状動脈死のリスクは、10年リスク、および第1の閾値、例えば、被験者のリスクがフィルタを作動するよりも少ないと決定された場合に0.5%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第1の閾値は、1%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第1の閾値は、2%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスク、および第2の閾値、例えば被験者のリスクがフィルタを作動するよりもより大きいと決定された場合に1%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第2の閾値は、2%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第2の閾値は、5%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第2の閾値は、10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るかまたは下回るリスクを有すると決定された場合に0.5~10%のリスクである閾値範囲である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、1~10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、2~10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、5~10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、0.5~5%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、1~5%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、2~5%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、0.5~2%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、1~2%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、0.5~1%のリスクである。
【0138】
いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタについてアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクを計算するために使用されるプールコホート方程式は、参照により本明細書に組み込まれる、Yang X.et al.,Predicting the 10-Year Risks of アテローム性動脈硬化性心血管疾患 in Chinese Population:The China-PAR Project(Prediction for ASCVD Risk in China).Circulation.2016 Nov 8;134(19):1430-1440に記載されるガイドラインを使用して計算される。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、上記のYang Xらおよび補足情報に記載されるChina-PAR性別固有方程式に従い、これは、被験者の性別(例えば、どの方程式を使用するかを決定するために)、被験者の年齢、被験者の収縮期血圧、被験者の血圧治療状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者の喫煙状態、被験者の糖尿病状態、被験者の胴囲、被験者の地理的居住地域(例えば、中国北部または中国南部のいずれかの中国の居住者のみについて)、被験者の都市化居住地域(例えば、都市部または農村部のいずれかの中国のみに居住する男性について)、およびアテローム性動脈硬化性心血管疾患の家族歴(例えば、男性のみ)を組み込む。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式はまた、被験者のHDLコレステロールレベルおよび/または被験者のコレステロール治療状態も組み込む。
【0139】
いくつかの実施形態では、China-PARガイドラインを使用すると、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスク、および第1の閾値、例えば、被験者のリスクがフィルタを作動するよりも小さいと決定された場合に5%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第1の閾値は7.5%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスク、および第2の閾値、例えば被験者のリスクがフィルタを作動するよりもより大きいと決定された場合に7.5%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第2の閾値は、10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るかまたは下回るリスクを有すると決定された場合に5~10%のリスクである閾値範囲である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、7.5~10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算するのに使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは10年リスクであり、閾値範囲は、5~7.5%のリスクである。
【0140】
いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタ222-2についてアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクを計算するために使用されるプールコホート方程式は、参照により本明細書に組み込まれる、National Vascular Disease Prevention Alliance,Guidelines for the management of absolute cardiovascular disease risk,2012に記載されるガイドラインを使用して計算される。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、Absolute cardiovascular disease risk management:Quick reference guide for health professionals,2012,National Stroke Foundationに記載されるように、オーストラリア心血管リスクチャートに従い、これは、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の収縮期血圧、被験者のHDLレベルに対する総コレステロールの比率、および被験者の喫煙状態を組み込む。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式はまた、被験者のまともな(例えば、オーストラリア内のみ、アボリジニ、トーレス海峡島民、または他の集団について)を組み込む。
【0141】
いくつかの実施形態では、オーストラリア心血管リスクチャートを使用すると、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスク、および第1の閾値、例えば、被験者のリスクがフィルタを作動するよりも小さいと決定された場合に5%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第1の閾値は、10%リスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第1の閾値は、16%リスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第1の閾値は、20%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第1の閾値は、25%リスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスク、および第2の閾値、例えば被験者のリスクがフィルタを作動するよりもより大きいと決定された場合に30%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第2の閾値は、25%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第2の閾値は、20%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第2の閾値は、16%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第2の閾値は、10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、第2の閾値は、5%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るかまたは下回るリスクを有すると決定された場合に5~30%のリスクである閾値範囲である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、10~30%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、16~30%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、20~30%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、25~30%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、5~25%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、10~25%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、16~25%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、20~25%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、5~20%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、10~20%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、16~20%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、5~16%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、10~16%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、5年リスクであり、閾値範囲は、5~10%のリスクである。
【0142】
いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタ222-2についてアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクを計算するために使用されるプールコホート方程式は、参照により本明細書に組み込まれる、Anderson TJ et al.,2016 Canadian Cardiovascular Society Guidelines for the Management of Dyslipidemia for the Prevention of Cardiovascular Disease in the Adult,Can J Cardiol.2016 Nov;32(11):1263-1282に記載されるガイドラインを使用して計算される。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、Framingham Heart Study Risk Score方程式(FRS)に従い、これは、参照により本明細書に組み込まれる、D‘Agostino RB Sr et al.,General cardiovascular risk profile for use in primary care:the Framingham Heart Study.Circulation.2008 Feb 12;117(6):743-53に記載されるように、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の収縮期血圧、被験者の血圧治療状態、被験者の総コレステロールレベル、および被験者のHDLコレステロールレベル、被験者の喫煙状態、被験者の糖尿病状態、ならびに被験者のCVD事象発症状態を組み込む。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、修正Framingham Heart Study Risk Score方程式(FRS)に従い、これは、上記のAnderson TJらに記載されるように、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の収縮期血圧、被験者の血圧治療状態、被験者の総コレステロールレベル、および被験者のHDLコレステロールレベル、被験者の喫煙状態、被験者の糖尿病状態、および被験者のCVD事象発症状態、および若年性心血管疾患の家族歴を組み込む。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、参照により本明細書に組み込まれる、Cardiovascular Life Expectancy Model(CLEM),as set forth in Grover SA et al.,Estimating the benefits of modifying risk factors of cardiovascular disease:a comparison of primary vs secondary prevention.Arch Intern Med.1998 Mar 23;158(6):655-62に記載されるように、Cardiovascular Life Expectancy Model(CLEM)に従う。
ブロック428を参照すると、いくつかの実施形態では、Canadian Cardiovascular Societyガイドラインを使用すると、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスク、および第1の閾値、例えば、被験者のリスクがフィルタを作動するよりも小さいと決定された場合に5%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第1の閾値は、10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスク、および第2の閾値、例えば被験者のリスクがフィルタを作動するよりもより大きいと決定された場合に20%のリスクである閾値である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、第2の閾値は、10%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るかまたは下回るリスクを有すると決定された場合に5~20%のリスクである閾値範囲である。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、10~20%のリスクである。いくつかの実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスクであり、閾値範囲は、5~10%のリスクである。
【0143】
いくつかの実施形態では、例えば上で計算されるように、所与の時間期間内(例えば、今後10年以内)にハードASCVD事象が発生する確率は、若年性心臓発作または脳卒中についての被験者の家族歴および被験者のhsCRPレベルの一方または両方を考慮することによって修正される。この包含は、例えば、有害事象の家族歴がない、および/または健康なhsCRPレベルを有する被験者において、有害事象を過剰に予測する可能性を低減するためである。
【0144】
いくつかの実施形態では、例えば、被験者が少なくとも80歳であること、被験者がアテローム性動脈硬化性心血管事象を有したことがあること、または被験者が心臓手術を有したことがあることを第1の調査結果が示す場合、装置は、プールコホート方程式フィルタをバイパスする(例えば、被験者が最小閾値リスクを下回るASCVDリスクを有すること、または被験者がASCVDリスクの計算を不可能にする年齢であることを第1の複数の調査結果が示す場合であっても、プールコホート方程式フィルタは作動されない)。例えば、図7に示すように、被験者がASCVDの病歴を有する(例えば、ASCVD事象を経験したまたは心臓手術を受けた)という720での決定、または被験者が少なくとも80歳であるという730での決定に応答して、装置は、免除条件の記録を生成し(例えば、760-1または760-2)、次に、1つ以上の調査結果を765でプールコホート方程式に適用する前に、装置は免除条件が存在するかどうかを762で決定する。条件が存在する場合、プールコホート方程式フィルタ765はバイパスされ、装置は肝臓疾患フィルタ770に進む。いくつかの実施形態では、免除記録は、調査結果の記録であり、例えば、装置は、プールコホート方程式フィルタ765に進む前に、ASCVDの病歴および年齢に関連付けられている以前に記録された調査結果を事前チェックする。いくつかの実施形態では、免除記録は、免除条件を示す調査結果とは別個の記録であり、装置は、プールコホート方程式フィルタ765に進む前に、免除条件の存在を示す別個の記録をチェックする。
【0145】
図4Dのブロック452を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物にアレルギーがあるかをさらに含み、第1の複数のフィルタは、有害反応フィルタを含む。有害反応フィルタは、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物にアレルギーがあることを第1の調査結果が示す場合に作動される。いくつかの実施形態では、有害反応フィルタは、被験者が過去にあるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬剤に対する有害反応を発症したことを第1の調査結果が示す場合に作動される。いくつかの実施形態では、有害反応フィルタは、被験者が過去にいずれかのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に対する有害反応を発症したことを第1の調査結果が示す場合に作動される。
【0146】
図4Dのブロック454を参照すると、本方法は、第1の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラス220の第2の複数のフィルタにかけることも含む。第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告226(例えば、フィルタ警告228-4はフィルタ222-4に対応する)が提供される。いくつかの実施形態では、警告226は、次のステップとして、例えば、対応するフィルタが発射された後、あらゆる後続のフィルタに調査結果を適用する前に提供される。例えば、図7Cに関して、いくつかの実施形態では、例えば、肝臓疾患フィルタが770でトリガされると、装置は、775で薬物相互作用フィルタに進む前に、例えば、被験者に、自身の肝臓病歴についてヘルスケア提供者と話し合い、ヘルスケア提供者が依然としてジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を推奨していること確認するよう要求する警告を、被験者に提供する。いくつかの実施形態では、警告226は調査結果を全ての後続のフィルタに適用した後に提供される。例えば、図7Cに示されるように、いくつかの実施形態では、例えば、肝臓疾患フィルタが770でトリガされると、装置は、被験者に警告を送信する前に、775で薬物相互作用フィルタに進み、その後、調査結果が全ての後続のフィルタに適用された後で、784で、第2のカテゴリクラスのフィルタに対応する全ての警告を送信する。
【0147】
いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラス220の第2の複数のフィルタ222は、表3に列記されるフィルタを含む。
【表4】
【0148】
いくつかの実施形態では、表3に提供されるフィルタのうちのいずれか1つ以上は第2の複数のフィルタに含まれないことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査結果と関連付けられた特性は、被験者をある特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定するが、被験者を別のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物には認定しない場合に情報として有益になるであろう。したがって、第2の複数のフィルタは、表3に提供されるフィルタの任意のサブセットを含むことが企図される。同様に、当業者は、表3に提供されない他のフィルタを知っていてよく、表3に提供されるフィルタの任意のサブセットと組み合わせて、本明細書に記載の方法で使用される第2の複数のフィルタ結果を形成してもよい。
【0149】
ブロック456を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、肝臓疾患フィルタ(例えば、図3の第1の肝臓疾患フィルタ222-1および/または表3のフィルタ1a)を含む。肝臓疾患フィルタは、少なくとも、被験者が肝臓障害を有したことがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成される。いくつかの実施形態では、第1の肝臓疾患フィルタをトリガすることができる肝臓障害には、肝臓機能異常、急性肝不全、および胆汁鬱滞が含まれる。肝臓疾患フィルタが作動されると、装置は肝臓疾患フィルタに対応する警告を送信し、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認する前に、ユーザに警告を認めるように要求する。
【0150】
ブロック458を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、薬物相互作用フィルタ(例えば、図3の第1の薬物相互作用フィルタ222-2および/または表3のフィルタ2a)を含む。薬物相互作用フィルタは、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成される。薬物相互作用フィルタが作動されると、装置は薬物相互作用フィルタに対応する警告を送信し、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認する前に、ユーザに警告を認めるように要求する。
【0151】
いくつかの実施形態では、薬物相互作用フィルタを作動することができる薬物は、シンバスタチン、シクロスポリン、タクロリムス、シルデナフィル、またはCYP3A阻害剤のうちの1つである。いくつかの実施形態では、CYP3A阻害剤には、ジルチアゼム、イトラコナゾール、およびクラリスロマイシンが含まれる。いくつかの実施形態では、薬物相互作用フィルタを作動することができる薬剤には、プロプラノロール、シメチジン、リファンピシン、およびフェンタニル麻酔を含む。いくつかの実施形態では、これらの所定の薬剤には、ジゴキシン、キニジン、クマリン抗凝固剤、CYP3A4誘導剤、フェニトイン、ならびにグレープフルーツジュースおよび/またはグレープフルーツ抽出物が含まれるが、これらに限定されない。
【0152】
薬物相互作用フィルタをトリガすることができる薬品の素性は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬によって異なる。当業者であれば、あるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬と相互作用するが別のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬とは相互作用しない薬品を知ることになる。薬物相互作用フィルタ内に薬品を含めることは、店頭使用が承認されているジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の種類および/または投与量に依存する。
【0153】
いくつかの実装形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬品は、第2のフィルタカテゴリクラス220の薬物相互作用フィルタ222内ではなく、第1のフィルタカテゴリクラス214内のフィルタ216内に含まれる。例えば、いくつかの実装形態によれば、特定の薬品は、第1のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物について、薬物相互作用フィルタ222に含まれる(例えば、リスク因子として)が、第2のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物については、第1の複数のフィルタ内のフィルタに含まれる(例えば、禁忌として)。しかしながら、当業者は、店頭使用について承認されているジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の特定の素性および投与量との薬物相互作用の重大度およびリスクに基づいて、薬物相互作用フィルタ222内に、または第1の複数のフィルタ内の別々のフィルタ216として、ある特定の薬品を含めるかどうかを知ることになる。
【0154】
ブロック462を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタ222に対応する警告226は、例えば、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア従事者(例えば、有資格の医療従事者)と話し合ったかどうか、および被験者が潜在的リスク因子を踏まえてジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を服用すべきであることをヘルスケア従事者が示したということを示すように、被験者を促すことを含む。したがって、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことを被験者が示した場合に、確認が被験者から得られる。例えば、図6のメッセージ602は、いずれの作動されたフィルタにも一般的な警告を示す。いくつかの実施形態では、警告は、フィルタが作動された理由をユーザに伝達するなど、特定のフィルタ(例えば、図2のフィルタ警告226)に固有である。
【0155】
いくつかの実施形態では、ユーザからの確認は、例えば、被験者の調査結果の精度を検証するために、ヘルスケア従事者によって検証される(例えば、本方法は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供の承認のために検証を必要とする)。いくつかの実施形態では、例えば、確認がヘルスケア従事者によって検証されるとき、被験者は信頼できる被験者と見なされ、その結果、将来の結果の検証が必要とされない。
【0156】
図4Dのブロック464を参照すると、本方法は、第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタ222によって被験者に発せられた任意の警告226について、被験者から確認を取得することを含む。第1の複数のフィルタ内のフィルタ216が作動すると、被験者は店頭用ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物へのアクセスを拒否される。
【0157】
ブロック466~476。図4Eのブロック466を参照すると、プロセス制御は、第1の複数のフィルタ内のどのフィルタ216も作動されておらず、かつ被験者が、作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタ222に関連付けられている各警告226を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進む。いくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文日および/または宛先の指示をユーザプロファイル234に記憶することを含む。最初の注文日は、例えば、少なくともジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の提供の補充状態を確認するために利用される。最初の注文日は、例えば、少なくとも最初の注文から将来の再注文までの経過期間を確認するためにも利用される。このような確認は、ある特定の試験(例えば、血圧試験)が定期的に行われることを確実にするために必要である。
【0158】
フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達することをさらに含む。いくつかの実施形態では、薬品情報ラベルは、例えば、認定プロセスに使用されるのと同じユーザインターフェース内で、リアルタイムで被験者に伝達される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベル230は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の用途(例えば、血圧を下げるため、心臓疾患を治療するためなど)、およびジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用に関連付けられている任意のリスク(例えば、薬品間相互作用、薬物動態学的相互作用、有害反応など)を明記している。例えば、いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1mg~10mgのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の投薬量の1日1回以下の提供に承認される(ブロック470)。別の例となる実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、2.5mg~5mgのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の投薬量の1日1回以下の提供について承認される(ブロック472)。
【0159】
いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1mg~10mgのアムロジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、2.5mg~10mgのアムロジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、2.5mg~5mgのアムロジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、ベシル酸アムロジピンを含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、15mg~90mgのニフェジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、30mg~60mgのニフェジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、30mgのニフェジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、60mgのニフェジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。
【0161】
いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、2.5mg~20mgのイスラジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、2.5mg~10mgのイスラジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、5mg~10mgのイスラジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、5mgのイスラジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、10mgのイスラジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。
【0162】
いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、25mg~250mgのニソルジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、50mg~200mgのニソルジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、100mg~200mgのニソルジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、200mgのニソルジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。いくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、100mgのニソルジピンの投薬量の1日1回以下の提供について承認される。
【0163】
図4Eのブロック474を参照すると、いくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することをさらに含む。承認は、店頭薬品情報ラベル230が被験者によって受け取られて読まれたことを被験者から確認した際に生じる。いくつかの実施形態では、この承認は、被験者に関連付けられている宛先を含む。いくつかの実施形態では、被験者に関連付けられている宛先は、ユーザプロファイル234に記憶される。いくつかの実施形態では、被験者に関連付けられている宛先は、所在地住所を含む物理的住所、私書箱、被験者に関連付けられている薬局、被験者に関連付けられているヘルスケア提供者、および/または1つ以上の座標(例えば、経度、緯度、標高)である。いくつかの実施形態では、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供は、被験者に関連付けられている物理的住所にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を出荷することを含む(ブロック476)。いくつかの実施形態では、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供は、被験者のヘルスケア提供者に関連付けられている薬局および/もしくは場所、ならびに/または被験者に関連付けられている医療従事者の診療所にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を出荷することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の投与をさらに含む。
【0164】
ブロック460~508。図4F~4Iのブロック460~508を参照して、再フルフィルメントプロセスを以下に説明する。いくつかの実施形態では、本開示は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の補充に被験者を認定するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の補充への認定は、本明細書に記載されるように、被験者の最初の認定の後に起こる。いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の補充への認定は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の処方箋が被験者に発行された後に起こる。例えば、いくつかの実施形態では、認定プロセスが初めての被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の処方箋を以前に受け取ったかどうかを尋ねられ、被験者が以前に処方箋を受け取っていないことを示す場合、被験者は最初の認定方法に導かれ、被験者が以前に処方箋を受け取ったことを示す場合、例えば以下に記載のように、被験者は補充認定方法に導かれる。
【0165】
図4Fのブロック460を参照して、いくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順が実行される。再フルフィルメント手順は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文要求を被験者から受け取ったことに応じる。いくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順を開始するための促しは、以前に被験者に配布された投薬の期間に関連付けられている所定の時間の後に、被験者に関連付けられているユーザ装置102に送られる(例えば、ユーザは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の注文を、ユーザが以前に配布された提供を使い果たす予定になっているときの直前または直後に果たすように注意される。
【0166】
ブロック480~482を参照すると、いくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順は、被験者の第2の調査を実施することを含む。第2の調査は、第2の複数の調査結果を取得するように構成される。これらの結果は、対応する調査質問から導出される(例えば、装置は、1つ以上の調査質問をユーザに送信して返答を促し、その後、被験者から1つ以上の調査質問に対する返答を受け取る)。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、表4に列記される特性のうちのいくつかまたは全てを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、表4に列記される特性のうちの1、2、3、4、または5つ全てを含む。一実施形態では、第2の調査質問および結果は、少なくとも表4に提供される特性1~4を含む。
【0167】
いくつかの実施形態では、第2の調査結果は、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるか(例えば、第1のカテゴリクラス214-2の妊娠フィルタに関連付けられるおよび/または適用される(815)調査質問に応答する)、被験者が、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことまたは心臓手術を有したことがあるかどうか(例えば、第2のカテゴリクラス220-2のアテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタに関連付けられるおよび/または適用される(820)調査質問に応答する)、被験者が、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかどうか(例えば、第2のカテゴリクラス220-2の薬物相互作用フィルタに関連付けられるおよび/または適用される(825)調査質問に応答する)、および被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したかどうか(例えば、第2のカテゴリクラス220-2の肝臓疾患フィルタに関連付けられるおよび/または適用される(830)調査質問に応答する)のうちの1つである。
【0168】
いくつかの実施形態では、第2の調査は、表4に列記された特性のうちのいくつかまたは全てを提供する返答を引き出す質問を含む。いくつかの実施形態では、第2の調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果の各々に対応する質問を含む。他の実施形態では、第2の調査は、本明細書に記載の方法に必要な調査結果のサブセットのみに対応する質問を含む。そのような実施形態では、本明細書に記載の方法に必要な他の調査結果は、他の手段を通して(例えば、ヘルスケア提供者から、前の調査から、薬局に関連付けられているデータベースなどから、店頭薬剤に被験者を認定することに関連付けられているサービスの登録/加入時に取得される。例えば、いくつかの実施形態では、被験者は、保険会社、病院、または他のヘルスケア提供者に関連付けられている個人医療識別情報、および本明細書に記載の方法に必要な被験者に関する情報を提供し、例えば、1つ以上の調査結果は、個人医療識別情報(例えば、被験者について決定された最新のコレステロールまたは血圧測定値)に関連付けられている既存のデータベースから得られる。
【表5】
【0169】
いくつかの実施形態では、表4に提供される調査質問のうちの任意の1つ以上は、第2の調査に含まれないであろう(例えば、再評価に使用されないであろう)と考えられる。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査質問と関連付けられた特性は、被験者をある特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に認定するが、被験者を別のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬には認定しない場合に情報として有益になるであろう。例えば、調査質問は、イスラジピン認定調査には照会されるが、ニソルジピン認定調査には照会されない。当業者であれば、異なるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬が異なるリスクおよび薬物相互作用プロファイルを有することを認識するであろう。したがって、既知の有害な薬物相互作用を有する1つのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬へのアクセスについて、被験者を認定するのに必要な調査情報は、第2のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬へのアクセスについて、同じ被験者を認定するのに必要ではないことがある。
【0170】
したがって、第2の調査質問は、表4に提供される調査結果の任意のサブセットに対する返答を引き出すことが企図される。簡潔にするために、表4に提供される特徴の全ての可能な組み合わせは、ここでは具体的に説明しない。しかしながら、当業者であれば、表4に提供される特徴の任意のサブセットに対する返答を引き出すように設計された調査質問の任意の特定のサブセットを容易に構想することができるであろう。同様に、当業者は、表4に提供されない他の調査質問を知っていてよく、表4に提供される調査質問の任意のサブセットと組み合わせて、本明細書に記載の方法で使用される第2の調査質問を形成してもよい。
【0171】
図4Gのブロック484を参照すると、結果の全てまたは一部は、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけられる。第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると(例えば、トリガ条件218が満たされたことが調査結果により示されるとき)、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定されないと見なされ、本方法は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了される。
【0172】
ブロック486~500を参照すると、第3の複数のフィルタ内の特定のフィルタ、および対応するフィルタを作動させるそれらの例示的なトリガ条件が詳述される。
【0173】
いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタは、表5に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、表5に列記されるフィルタの一方または両方を含む。
【表6】
【0174】
一実施形態では、第3の複数のフィルタは、少なくとも表5に提供されるフィルタ1a~2aを含む。別の実施形態では、第3の複数のフィルタは、少なくとも表5に提供されるフィルタ1aを含む。別の実施形態では、第1の複数のフィルタは、少なくとも表5に提供されるフィルタ2aを含む。
【0175】
いくつかの実施形態では、表5に提供されるフィルタのうちのいずれか1つ以上は第3の複数のフィルタに含まれないことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査結果と関連付けられた特性は、被験者をある特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬に認定するが、被験者を別のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬には認定しない場合に情報として有益になるであろう。同様に、当業者であれば、表5に提供されていない他のフィルタを知っていてよく、それらを表2に提供されるフィルタの任意のサブセットと組み合わせて、本明細書に記載の方法で使用される第3の複数のフィルタ結果を形成してもよい。簡潔にするために、表5に提供されるフィルタの全ての可能な組み合わせは、ここでは具体的に説明しない。
【0176】
ブロック486を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、例えば、第1の妊娠フィルタ216-1に関して上で説明したように、第2の妊娠フィルタを含む。いくつかの実施形態では、妊娠フィルタは、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成される。いくつかの実施形態では、妊娠フィルタはまた、被験者が妊娠予定であるときに作動されるように構成される。妊娠フィルタが作動されると、被験者は、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を入手することを許可されない(例えば、被験者にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再提供を承認せずに方法が終了する)。
【0177】
ブロック488~494を参照すると、いくつかの実施形態では、被験者の被験者プロファイルが被験者の最近の血圧(例えば、血圧、または被験者の血圧が、過去1か月以内、過去2か月以内、過去3か月以内、過去6か月以内、過去1年以内などといった所定の期間内に装置によって取得された閾値目標レベルを下回ることの確認)を含まない場合、被験者の血圧状態が第2の調査210で取得される(例えば、被験者に関連付けられる、被験者プロファイルデータ記憶部232に記憶された被験者プロファイルが、被験者の血圧の最近の指示を含まない場合、装置は、血圧状態、例えば、実際の血圧測定値、または被験者の血圧が所定の閾値目標を下回るかどうかの指示を提供するようにユーザに照会する(810))。いくつかの実施形態では、所定の期間は、ユーザがジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の単回提供にのみ承認されている場合、ユーザがジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の複数回提供に承認された後よりも短い(例えば、1か月)(例えば、再注文の最初の要求時に、ユーザのプロファイルが過去1か月に得られた血圧状態を含まない場合、ユーザは血圧状態を提供するように促される一方、後続の要求時には、ユーザのプロファイルが過去6か月に得られた血圧状態を含まない場合、ユーザは血圧状態を提供するように促される。
【0178】
したがって、いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラス214-2の第3の複数のフィルタは、少なくとも、被験者が高血圧症(例えば、130mmHg超の収縮期血圧または80mmHg超の拡張期血圧)を有することを第2の調査結果が示す場合に作動されるように構成される第2の血圧フィルタを含む。いくつかの実施形態では、第2の血圧フィルタは、被験者の収縮期血圧が130mmHgを上回るか、または被験者の拡張期血圧が80mmHgを上回ることを第2の調査結果が示す場合に作動される。血圧フィルタが作動されると、被験者は、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物医薬組成物を入手することを許可されない(例えば、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認せずに方法が終了する)。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、第2の複数の調査結果が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けてから高血圧症と診断されたことを含む場合、被験者が高血圧症を発症したことを示す。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、第2の複数の調査結果が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けてから高血圧症の症状(例えば、新たなおよび/または悪化した症状)を経験したことを含む場合、被験者が高血圧症を発症したことを示す。
【0179】
いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラス214-2の第3の複数のフィルタは、被験者の被験者プロファイルに被験者の最近の血圧が含まれているかどうかに関係なく、少なくとも、被験者が高血圧症(例えば、130mmHg超の収縮期血圧または80mmHg超の拡張期血圧)を有することを第2の調査結果が示す場合に作動されるように構成される第2の血圧フィルタを含む。
【0180】
いくつかの実施形態では、例えば、被験者が高血圧症を有することを第2の複数の調査結果が示す場合に、装置は、第2の血圧フィルタを作動し、医師にかかって処方強度の血圧薬剤の服用について話し合うようにとの助言を被験者に送信する。
【0181】
図4Hのブロック496を参照すると、本方法はまた、第2の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラス220-2の第4の複数のフィルタにかけることを含む。第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。いくつかの実施形態では、警告は、例えば、対応するフィルタが作動された後、調査結果を任意の後続のフィルタに適用する前に、次のステップとして提供される。例えば、図8A~8Bに関して、いくつかの実施形態では、例えば、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタが820でトリガされると、装置は、825で薬物相互作用フィルタに進む前に、例えば、被験者に、自身のアテローム性動脈硬化性心血管事象についてヘルスケア提供者と話し合い、ヘルスケア提供者が依然としてジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を推奨していること確認するよう要求する警告を、被験者に提供する。いくつかの実施形態では、警告は、調査結果を全ての後続のフィルタに適用した後に提供される。例えば、図8A~8Bに関して、いくつかの実施形態では、例えば、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタが820でトリガされると、装置は、被験者に警告を送信する前に、825で薬物相互作用フィルタに進み、その後、調査結果が全ての後続のフィルタに適用された後で、837で、第2のカテゴリクラスのフィルタに対応する全ての警告を送信する。
【0182】
ブロック498を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、第2の薬物相互作用フィルタ、および第2の肝臓疾患フィルタを含む。
【0183】
いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラス220-2の第4の複数のフィルタは、表6に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。例えば、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、表2に列記されるフィルタのうちの2、3、または4つ全てを含む。
【表7】
【0184】
一実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ1a~4aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ1a、2a、および3aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ1a、2a、および4aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ2a、3a、および4aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ1aおよび2aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ1aおよび3aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ1aおよび4aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ2aおよび3aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ2aおよび4aを含む。別の実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも表6に提供されるフィルタ3aおよび4aを含む。
【0185】
いくつかの実施形態では、表6に提供されるフィルタのうちのいずれか1つ以上は第4の複数のフィルタに含まれないことが企図される。例えば、いくつかの実施形態では、特定の調査結果と関連付けられた特性は、被験者をある特定のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定するが、被験者を別のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物には認定しない場合に情報として有益になるであろう。したがって、第4の複数のフィルタは、表6に提供されるフィルタの任意のサブセットを含むことが企図される。同様に、当業者であれば、表6に提供されていない他のフィルタを知っていてよく、それらを表6に提供されるフィルタ222の任意のサブセットと組み合わせて、本明細書に記載の方法で使用される第4の複数のフィルタ結果を形成してもよい。
【0186】
ブロック498を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したこと、または被験者が心臓手術を有したことを第2の調査結果が示す場合に作動されるように構成されるアテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタを含む。アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタを作動することができるアテローム性動脈硬化性心血管事象には、狭心症の入院、冠動脈血行再建術、心筋梗塞、心血管系死亡、蘇生した心停止、心不全の入院、脳卒中、TIA、または末梢血管疾患が含まれる。同様に、心臓手術には、ペースメーカーの設置、不整脈の治療、および動脈瘤の修復が含まれる。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、第2の複数の調査結果が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象と診断されたことを含む場合、被験者がアテローム性動脈硬化性心血管事象を発症したことを示す。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、第2の複数の調査結果が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象の症状(例えば、新たなおよび/または悪化した症状)を経験したことを含む場合、被験者がアテローム性動脈硬化性心血管事象を発症したことを示す。
【0187】
ブロック498を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを第2の複数の調査結果が示す場合に作動されるように構成される第2の薬物相互作用フィルタを含む。前述のように、これらの相互作用は、薬力学的薬品間相互作用または薬物動態学的薬品間相互作用であり得る。典型的には、第2の薬物相互作用フィルタを作動することができる相互作用(例えば、トリガ条件224)は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物がフルフィルメントプロセスと再フルフィルメントプロセスとの間で同じであると仮定して、第1の薬物相互作用フィルタを作動することができる相互作用と同じである。
【0188】
ブロック498を参照すると、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓疾患の症状を発症したことを第2の調査結果が示す場合に作動されるように構成される第2の肝臓疾患フィルタを含む。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、第2の複数の調査結果が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けてから肝臓疾患と診断されたことを含む場合、被験者が肝臓疾患を発症したことを示す。いくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、第2の複数の調査結果が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の最後の提供を受けてから肝臓疾患の症状(例えば、新たなおよび/または悪化した症状)、例えば、肝臓酵素の上昇(例えば、胆汁鬱滞または肝炎、黄疸、腹部の疼痛および/または腫脹、脚および/または足首の腫脹、皮膚炎、暗色尿、薄い色の便、血便、またはタール色の便、慢性疲労、吐気および/または嘔吐、食欲減退、痣になりやすい傾向とほとんど一致する)を経験したことを含む場合、被験者が肝臓疾患を発症したことを示す。
【0189】
ブロック500を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の調査結果は、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に関連する副作用を発症したことがあるかどうかをさらに含む。したがって、いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから副作用を発症したことを第2の調査結果が示す場合に作動されるように構成される副作用フィルタをさらに含む。副作用フィルタをトリガすることができる副作用(例えば、トリガ条件)には、脚の腫脹、足首の腫脹、倦怠感、極度の眠気、腹痛、吐気、眩暈、紅潮、不整脈または不規則な心拍、動悸、筋硬直、振戦、および異常筋運動が含まれる。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用には、便秘、頭痛、浮腫、歯肉増殖症、および/または心拍数の増加もしくは減少が含まれる。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用には、倦怠感、呼吸困難、頻脈、頻尿、および嘔吐が含まれる。いくつかの実施形態では、副作用フィルタをトリガすることができる副作用、気分変調(例えば、神経質)、鼻詰まり、咽頭痛、および末梢浮腫をフィルタ。
【0190】
ブロック502を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタまたは第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、それぞれのフィルタの作動に関連付けられている記録が記憶される(例えば、規制当局に報告する必要がある有害事象を覚える)。この記録は、複数の被験者に関連付けられるフィルタ作動事象(例えば、店頭でジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を服用している被験者の集団にわたるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に関連付けられる有害事象の集約)の記録を含む有害事象モジュール242に記憶される。いくつかの実施形態では、有害事象の兆候は、第三者(例えば、被験者に関連付けられている医療従事者、被験者のヘルスケア提供者、および/またはジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の製造業者/促進者)に伝達される。いくつかの実施形態では、兆候は、第2の調査の一部として被験者によって提出されると、有害事象モジュール242に自動的に記憶される。
【0191】
ブロック504を参照すると、いくつかの実施形態では、本方法は、第4の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた各警告について被験者から確認を得ることも含む。第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタに関連して発行される警告に関して記載したように、いくつかの実施形態では、警告は、例えば、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア従事者(例えば、有資格の医療従事者)と話し合ったかどうか、および被験者が潜在的リスク因子を踏まえてジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を服用すべきであることをヘルスケア従事者が示したということを示すように、被験者を促すことを含む。したがって、被験者が作動された第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことを被験者が示した場合に、確認が被験者から得られる。
【0192】
図4Iのブロック506を参照すると、いくつかの実施形態では、本手順は、第3の複数のフィルタ内のフィルタ(例えば、第2の妊娠フィルタ)の作動によって再フルフィルメントプロセスがまだ終了していないときに再フルフィルメントプロセスを進めることをさらに含む。再フルフィルメントプロセスが完了するために、被験者は、作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタ222-2に関連付けられる各警告を認めるように要求される。
【0193】
ブロック508を参照すると、いくつかの実施形態では、再フルフィルメントプロセスはまた、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文238の指示を被験者のユーザプロファイル234に記憶することを含む。再フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達することをさらに含む。以前に記載したように、店頭薬品情報ラベル230の伝達は、様々な手段で生じ得る。店頭薬品情報ラベル230が受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、本方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文提供を承認することを含む。いくつかの実施形態では、この再注文提供は、被験者の宛先を含む。
【0194】
図7は、店頭用ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に被験者を認定するための例示的な方法(700)(例えば、電気装置で実行される)を示す。いくつかの実施形態では、図7の方法は、被験者が以前に薬剤に認定されていない場合に利用される。いくつかの実施形態では、図7の方法は、被験者が以前にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定されたが、以前の認定があってから所定の期間が経過した(例えば、被験者の最近の認定が1年超前であった)場合に利用される。
【0195】
図7を参照すると、装置は、プライバシー通知を認めるように被験者を促す(702)。本開示は、被験者が機密の医療情報(例えば、被験者および医療従事者のみがアクセスを有する情報)を認識し、入力することを要求するので、この情報のプライバシーは重要である。被験者が続行に必要なプライバシーを有していることを認めると、装置は、ユーザに、血圧およびコレステロールレベルを認識していることを確認するように促す(704)(例えば、被験者は、認定プロセスを完了するために、HDLを含む血圧および総コレステロールを認識している必要があるので)。被験者が血圧またはコレステロールレベルを認識していないことを示す場合、本プロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の提供を承認せずに終了し795-2、任意選択的に、ユーザに、後で、例えば、自身の血圧およびコレステロールレベルを認識してから、再来するように助言を送信する。被験者が血圧およびコレステロールレベルを認識していることを示す場合、プロセスは続行する。
【0196】
装置は、被験者に自身の妊娠状態に関する情報を提供するように促し、次に、被験者から受け取った回答を妊娠フィルタに適用する(705)。妊娠フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定であることを示すと)、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の提供を承認せずに認定プロセスを終了し(795-1)、任意選択的に、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品を服用してはならない理由についてユーザに助言を送信する。
【0197】
妊娠フィルタが作動されない場合、装置は、認定プロセスを進め、被験者にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうかを示すように促し、その後、被験者から受け取った回答をジヒドロピリジン薬剤フィルタに適用する(710)。ジヒドロピリジン薬剤フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用していることを示すと)、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の提供を承認せずに認定プロセスを終了し(795-2)、任意選択的に、後で(例えば、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品を服用していないときに)再来するようにとの助言をユーザに送信する。
【0198】
ジヒドロピリジン薬剤フィルタが作動されない場合、装置は、認定プロセスを進め、被験者に自身の血圧を提供するように促し、その後、被験者から受け取った回答を血圧フィルタに適用する(715)。血圧フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者が正常な血圧、わずかに上昇した血圧、ステージ2の高血圧症を有するか、または危機的な高血圧症状態にあることを示すと)、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の提供を承認せずに認定プロセスを終了する(795-3~795-6)。任意選択的に、装置が、被験者の血圧がわずかに上昇しているという決定(715-2)に応答してプロセスを終了すると、装置は、健康的な食事を維持し、運動するようにとの助言を被験者に送信する(795-3)。任意選択的で、装置が、被験者の血圧が正常であるという決定(715-3)に応答してプロセスを終了すると、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品が必要ないとの助言を被験者に送信する(795-4)。任意選択的に、装置が、被験者が高血圧症ステージ2を有するという決定(715-4)に応答してプロセスを終了すると、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の処方箋の取得について医療専門家と話し合うようにとの助言を被験者に送信する(795-5)。任意選択的に、装置が、被験者が危機的な高血圧症状態にあるという決定(715-4)に応答してプロセスを終了すると、装置は、緊急医療処置を求めるようにとの助言を被験者に送信する(795-6)。
【0199】
血圧フィルタが作動されない場合、装置は、認定プロセスを進め、被験者に自身の心血管病歴に関する情報を提供するように促す。被験者が心血管障害または心臓手術を有したことを促しへの回答が示す場合、装置は免除条件の記録を作成する(760-1)。装置は、認定プロセスを進め、被験者に自身の性別に関する情報を提供するように促す(725)。装置は、認定プロセスを進め、被験者に自身の年齢を提供するように促し、この情報を年齢フィルタに適用する(730)。年齢フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者が18歳未満であることを示すと)、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の提供を承認せずに認定プロセスを終了し(795-1)、任意選択的に、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品を服用してはならない理由についてユーザに助言を送信する。被験者が80歳以上であると回答すると、装置は免除条件の記録を作成する(760-2)。
【0200】
年齢フィルタが作動されない場合、装置は、認定プロセスを進め、被験者に自身の人種(735)、現在血圧薬剤を服用しているか(740)、糖尿病を有しているか(745)、自身の喫煙歴(750)、および自身のコレステロールレベル(755)を提供するように促す。免除条件の記録が作成されなかった場合(例えば、被験者が、心血管系の問題または心臓手術を有さず、かつ80歳未満の場合)、装置は、被験者のアテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)事象のリスクを計算し(例えば、促しへの回答(715~755)に基づいて)、計算されたリスクをプールコホート方程式フィルタに適用する(765)。プールコホート方程式フィルタが作動されると(例えば、ASCVD事象のリスクが10%未満または計算不能である場合)、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の提供を承認せずに認定プロセスを終了する(795-3、795-7)。任意選択的に、装置が、被験者のASCVD事象のリスクが計算不能であるという決定(765-2)に応答してプロセスを終了すると、装置は、医療専門家にかかり、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の服用が適切であるかについて話し合うようにとの助言を被験者に送信する(795-7)。任意選択的に、装置が、被験者のASCVD事象のリスクが低い(例えば、10%未満)という決定(765-3)に応答してプロセスを終了すると、装置は、健康的な食事を維持し、運動するようにとの助言を被験者に送信する(795-3)。
【0201】
プールコホート方程式フィルタが作動されない場合、装置は、認定プロセスを進め、被験者に肝臓障害を有したかどうかを示すように促し、その後、被験者から受け取った回答を肝臓疾患フィルタに適用する(770)。肝臓疾患フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者が肝臓障害を有したことがあることを示すと)、装置は、オーバーライド手順を開始する(780-1)(例えば、ユーザがジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用についてヘルスケア提供者と話し合ったことを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0202】
装置は、認定プロセスを進め、被験者に現在の投薬に関する情報(例えば、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を現在服用しているかどうか)を提供するように促し、その後、被験者から受け取った回答を薬物相互作用フィルタに適用する(775)。薬物相互作用フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用していることを示すと)、装置は、オーバーライド手順を開始する(780-2)(例えば、ユーザがジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用についてヘルスケア提供者と話し合ったことを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0203】
装置は、認定プロセスを進め、(例えば、肝臓疾患または薬物相互作用フィルタのうちのいずれかを作動することによって)オーバーライド手順がトリガされたかどうかを決定する(782)。オーバーライド手順がトリガされた場合、装置は、ユーザに、(例えば、肝臓疾患および/または薬物相互作用フィルタをトリガした根本的なリスク因子を踏まえて)ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用について医療専門家と話し、医療専門家がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を推奨したことを確認するように促す(784)。ユーザの返答が、医療専門家と話していないこと、または医療専門家がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を推奨しなかったことを示す場合、装置は、プロセスを終了し(795-8)、任意選択的に、被験者に医療専門家に相談するように助言を送信する。
【0204】
オーバーライド手順がトリガされなかった場合、またはオーバーライド手順がトリガされ、被験者の返答が、(例えば、オーバーライド手順をトリガする根本的なリスク因子を踏まえて)医療専門家がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を推奨したことを示した場合、装置は、認定プロセスを進め、被験者に回答の確認を促す(785)。ユーザが回答を確認すると、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の薬品情報ラベルを送信し(790)、ユーザに薬品情報ラベルを読むように促す。被験者が薬品情報ラベルを読んだことを確認したら、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の購入の承認(795)に進む。
【0205】
図8は、店頭用ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の補充に被験者を認定する(例えば、医療専門家からの処方または本明細書に記載の方法による最初の認定に従って)ための例示的な方法を示す。図8を参照すると、装置は、プライバシー通知を認めるように被験者を促す(802)。被験者が続行に必要なプライバシーを有していることを認めると、装置は、被験者の血圧入力が必要かどうかを決定する(805)。新しい血圧入力が必要な場合(例えば、被験者のプロファイルに、最初の再注文プロセスなど、例えば最初の再注文プロセスには過去1か月以内、または例えば後続の再注文プロセスには過去6か月以内に取られた被験者の血圧の記録が含まれていない場合)、装置は、被験者に自身の血圧を認識していることを確認するように促す(810)。ユーザが自身の血圧を認識していないことを示す場合、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の提供を承認せずにプロセスを終了し(895-1)、任意選択的に、ユーザに、自身の血圧を認識してから再来するように助言を送信する。ユーザが自身の血圧を認識していることを示す場合、装置は、プロセスを進め、自身の血圧が閾値目標レベルを下回っている(例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の有効性を証明する130/80未満)かどうかを示すようにユーザに促し、被験者から受け取った回答を血圧フィルタに適用する(810)。血圧フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者の血圧が閾値目標レベル、例えば130/80を下回っていないことを示すと)、装置は、認定プロセスを終了し(895-2)、任意選択的に、処方強度のジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の服用について医療専門家と話し合うようにとの助言を被験者に送信する。
【0206】
血圧フィルタが作動されない場合、または被験者の回答が、自身の血圧が閾値目標レベルを下回っていることを示す場合、装置は、認定プロセスを進め、被験者に自身の妊娠状態に関する情報を提供するように促し、その後、被験者から受け取った回答を妊娠フィルタに適用する(815)。妊娠フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定であることを示すと)、装置は、有害事象の記録(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約されたもの)を作成し(890-1)、認定プロセスを終了し(895-3)、任意選択的に、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を服用してはならない理由についてユーザに助言を送信する。
【0207】
妊娠フィルタが作動されない場合、装置は、認定プロセスを進め、被験者に自身の心血管病歴に関する情報を提供するように促し、回答をアテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタに適用する(820)。アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタが作動されると(例えば、被験者の回答が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから心血管障害を発症したことまたは心臓手術を有したことを示すと)、装置は、有害事象の記録(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約されたもの)を作成し(890-2)、オーバーライド手順を開始する(835-1)(例えば、ユーザがジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0208】
装置は、認定プロセスを進め、被験者に現在の投薬に関する情報を提供するように促し、その後、被験者から受け取った回答を薬物相互作用フィルタに適用する(825)。薬物相互作用フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを示すと)、装置は、オーバーライド手順を開始する(835-2)(例えば、ユーザがジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0209】
装置は、認定プロセスを進め、被験者に肝臓障害を発症したかどうかを示すように促し、その後、被験者から受け取った回答を肝臓疾患フィルタに適用する(830)。肝臓疾患フィルタが作動されると(例えば、回答が、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことを示すと)、装置は、有害事象の記録(例えば、複数のユーザからの有害事象の記録を有する有害事象データ記憶部に集約されたもの)を作成し(890-2)、オーバーライド手順を開始する(835-3)(例えば、ユーザがジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用についてヘルスケア専門家と話し合ったことを確認しなければならないことを示す記録を作成する)。
【0210】
装置は、認定プロセスを進め、(例えば、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、肝臓疾患フィルタ、または薬物相互作用フィルタのうちのいずれか1つを作動することによって)オーバーライド手順がトリガされたかどうかを決定する(835)。オーバーライド手順がトリガされた場合、装置は、ユーザに、(例えば、アテローム性動脈硬化性心血管事象、肝臓疾患、および/または薬物相互作用フィルタをトリガした根本的なリスク因子を踏まえて)ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用について医療専門家と話し、医療専門家がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を推奨したことを確認するように促す(837)。ユーザの返答が、医療専門家と話していないこと、または医療専門家がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を推奨しなかったことを示す場合、装置は、プロセスを終了し(895-3)、任意選択的に、被験者に医療専門家に相談するように助言を送信する。
【0211】
オーバーライド手順がトリガされなかった場合、またはオーバーライド手順がトリガされ、被験者の返答が、(例えば、オーバーライド手順をトリガする根本的なリスク因子を踏まえて)医療専門家がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の服用を推奨したことを示した場合、装置は、再認定プロセスを進め、被験者に回答の確認を促す(840)。ユーザが回答を確認すると、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の薬品情報ラベルを送信し(845)、ユーザに薬品情報ラベルを読むように促す。被験者が薬品情報ラベルを読んだことを確認したら、装置は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の購入の承認に進む。
【0212】
特定の実施形態
一態様では、本開示は、血圧を低下させるために、例えば、心臓疾患の治療または予防のためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するための方法、ソフトウェア、およびコンピュータシステムを提供する。一実施形態では、コンピュータシステム(例えば、図2のコンピュータシステム250)は、少なくとも2つの一連のフィルタ(例えば、図2の第1のフィルタカテゴリクラス214および図2の第2のフィルタカテゴリクラス220)にかけるために必要な、被験者に関する情報を取得するために、被験者の調査(例えば、図2の調査モジュール204)を実施するための命令を含む。本コンピュータシステムはまた調査結果をフィルタにかけるための命令を含む。第1の一連のフィルタ内のフィルタ216は、被験者の調査結果がOTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の禁忌を識別する場合に、OTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の配布についての承認を防止する。第2の一連のフィルタ内のフィルタ222は、被験者の調査結果がOTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬のリスク因子を識別する場合に、警告226を生成する。いくつかの実施形態では、警告226は、OTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の認定を進めるために、リスク因子について医師と話し合ったことを確認することを被験者に要求する促しを含む。
【0213】
一態様では、本開示は、血圧を低下させるために、例えば、心臓疾患の治療または予防のためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布の再注文に認定するための方法、ソフトウェア、およびコンピュータシステムを提供する。一実施形態では、コンピュータシステムは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文要求を被験者から受け取ったことに応答して、被験者の第2の調査を実施して、例えば、少なくとも2つの一連のフィルタ(例えば、図2の第1のカテゴリクラス214-2の第3の一連のフィルタおよび図2の第2のカテゴリクラス220-2の第4の一連のフィルタ)に関連付けられる、再注文に被験者を認定するための調査結果を取得することを含む、再フルフィルメント手順を実行する命令を含む。本コンピュータシステムはまた調査結果をフィルタにかけるための命令を含む。第3の一連のフィルタ内のフィルタ216は、被験者の調査結果がOTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の禁忌を識別する場合に、OTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の配布についての承認を防止する。第4の一連のフィルタ内のフィルタ222は、被験者の調査結果がOTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬のリスク因子を識別する場合に、警告226を生成する。いくつかの実施形態では、警告226は、OTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬の認定を進めるために、リスク因子について医師と話し合ったことを確認することを被験者に要求する促しを含む。
【0214】
本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ被験者が作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスに進むための命令を含む。本コンピュータシステムは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文の指示を被験者プロファイルに記憶するための命令も含む。本コンピュータシステムは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベル230を被験者に伝達し、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを確認した時点で、被験者へのOTCジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認するための命令も含む。
【0215】
一態様では、本開示は、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を備え、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、ヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけるのに必要な第1の複数の調査結果を取得することを含む。その後、本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることを含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了される。その後、本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることを含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。本方法は、第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について被験者から確認を得ることも含む。本方法は、第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことも含む。フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することとを含む。いくつかの実施形態では、承認は、被験者に関連付けられている宛先を含む。
【0216】
いくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、表1に列挙された調査結果から選択された複数の調査結果を含む。一実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者が、(i)妊娠中、(ii)授乳中、または(iii)妊娠予定のうちの1つであるであるかどうか、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、被験者の収縮期血圧、被験者の拡張期血圧、被験者がこれまでにアテローム性動脈硬化性心血管事象または心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の人種、被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、被験者の糖尿病状態、被験者の喫煙状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者の高密度リポタンパク質(HDL)レベル、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるかどうか、および被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうかを含む。
【0217】
いくつかの実施形態では、第1の複数のフィルタは、表2に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。一実施形態では、第1の複数のフィルタは、妊娠フィルタ、ジヒドロピリジン薬剤フィルタ、血圧フィルタ、年齢フィルタ、およびプールコホート方程式フィルタを含む。
【0218】
いくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタは、表3に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタを含む。一実施形態では、第2の複数のフィルタは、肝臓疾患フィルタと、薬物相互作用フィルタと、を含む。
【0219】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表8に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表8に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表8に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、または8つ全てを含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる表8に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表8に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、または8つ全てを含む。いくつかの実施形態では、第1の下位の複数フィルタ内のフィルタの各々は、第2の下位の複数フィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表8に列挙されたフィルタは、どれも第1の下位の複数および第2の下位の複数のフィルタの両方に含まれない)。いくつかの実施形態では、被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタ、例えば、単一カテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用するいくつかの実施形態では、複数のフィルタは、表8に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表8に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、または8つ全てを含む。表8に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応するいくつかの実施形態では、上で詳述されるように、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表8に列記されるフィルタを作動するのに十分である。
【表8】
【0220】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表9に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表9に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11個を含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる表9に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表9に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11個を含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表9に列記されるフィルタはいずれも、第1のサブ複数のフィルタにも第2のサブ複数のフィルタにも含まれない)。いくつかの実施形態では、被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の店頭配布に認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタ、例えば、単一カテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用するいくつかの実施形態では、複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表9に列記される少なくとも2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または11個全てのフィルタを含む。いくつかの実施形態では、表9に列挙されたフィルタが表2または表3に列挙されたフィルタに対応する場合、上で詳述したように、表2または表3に列挙された対応するフィルタを作動させるのに十分な閾値レベルは、表9に列挙されたフィルタ作動させるのに十分である。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、表9に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。
【0221】
一実施形態では、プールコホート方程式フィルタ(例えば、フィルタ8c)は、上で詳述されるように、低CVDリスクスコアチャートに従う。一実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、上で詳述されるように、低CVDリスクスコアチャートに従う。SCOREガイドラインを使用する一実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される致命的な心血管疾患のリスクは、10年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るかまたは下回るリスクを有すると決定された場合に1~5%のリスクである閾値範囲である。
【0222】
一実施形態では、本開示は、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含み、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することを含み、第1の複数の調査結果は、表9に示される、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタの各々にかけるのに十分な第1の複数の調査結果を含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタは、表9に列記される第1のカテゴリクラスのフィルタから選択される複数のフィルタを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、表9に列記される第2のカテゴリクラスのフィルタから選択される複数のフィルタを含む。その後、本方法は、第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について被験者から確認を得ることを含む。その後、本方法は、(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことを含み、フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することと、を含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【表9】
【0223】
いくつかの実施形態では、ショックフィルタ(例えば、フィルタ5c)は、被験者が生理学的ショック、例えば、心原性ショックを経験したことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0224】
いくつかの実施形態では、大動脈弁狭窄症フィルタ(例えば、フィルタ6c)は、被験者が左心室の流出路の閉塞(例えば、高悪性度大動脈弁狭窄症)を経験したことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0225】
いくつかの実施形態では、心不全フィルタ(例えば、フィルタ7c)は、被験者が急性心筋梗塞後に血行動態的に不安定な心不全を経験したことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0226】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表10に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表10に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9個を含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる表10に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表10に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9個を含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表10に列記されるフィルタはいずれも、第1のサブ複数のフィルタにも第2のサブ複数のフィルタにも含まれない)。いくつかの実施形態では、被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の店頭配布に認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタ、例えば、単一カテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用するいくつかの実施形態では、複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表10に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、または9個を含む。表10に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応するいくつかの実施形態では、上で詳述されるように、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表10に列記されるフィルタを作動するのに十分である。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、表10に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。
【0227】
一実施形態では、プールコホート方程式フィルタ(例えば、フィルタ5d)は、上で詳述したように、NIPPON DATA80絶対リスク評価チャートに従う。NIPPON DATA80ガイドラインを使用する一実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される冠状動脈疾患に関連する死亡の絶対リスクは、10年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るかまたは下回るリスクを有すると決定された場合に0.5~2%のリスクである閾値範囲である。NIPPON DATA80ガイドラインを使用する、いくつかの実施形態では、被験者が認定されるスタチン(例えば、ロスバスタチン)の投与量は2.5mgである。
【0228】
一実施形態では、本開示は、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含み、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することを含み、第1の複数の調査結果は、表10に示される、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタの各々にかけるのに十分な第1の複数の調査結果を含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタは、表10に列記される第1のカテゴリクラスのフィルタから選択される複数のフィルタを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、表10に列記される第2のカテゴリクラスのフィルタから選択される複数のフィルタを含む。その後、本方法は、第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について被験者から確認を得ることを含む。その後、本方法は、(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことを含み、フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することと、を含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【表10】
【0229】
いくつかの実施形態では、腎臓疾患フィルタ(例えば、フィルタ8d)は、被験者が重篤な腎臓機能不全を経験したことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0230】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表11に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表11に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9個を含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる表11に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表11に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9個を含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表11に列記されるフィルタはいずれも、第1のサブ複数のフィルタにも第2のサブ複数のフィルタにも含まれない)。いくつかの実施形態では、被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の店頭配布に認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタ、例えば、単一カテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用するいくつかの実施形態では、複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表11に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、または9個を含む。表11に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応するいくつかの実施形態では、上で詳述されるように、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表11に列記されるフィルタを作動するのに十分である。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、表11に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。
【0231】
一実施形態では、プールコホート方程式フィルタ(例えば、フィルタ5e)は、上で詳述したように、Framingham Heart Study Risk Score方程式(FRS)、修正Framingham Heart Study Risk Score方程式(mFRS)、またはCardiovascular Life Expectancy Model(CLEM)に従う。FRS、mFRS、またはCLEMモデルを使用する一実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用されるアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクは、10年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るまたは下回るリスクを有すると決定された場合に10~19%のリスクである閾値範囲である。
【0232】
一実施形態では、本開示は、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含み、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することを含み、第1の複数の調査結果は、表11に示される、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタの各々にかけるのに十分な第1の複数の調査結果を含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタは、表11に列記される第1のカテゴリクラスのフィルタから選択される複数のフィルタを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、表11に列記される第2のカテゴリクラスのフィルタから選択される複数のフィルタを含む。次いで、方法は、第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について、被験者から確認を取得することを含む。その後、本方法は、(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことを含み、フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することと、を含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【表11】
【0233】
いくつかの実施形態では、大動脈弁狭窄症フィルタ(例えば、フィルタ8e)は、被験者が左心室の流出路の閉塞(例えば、高悪性度大動脈弁狭窄症)を経験したことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0234】
一実施形態では、第1および第2の複数のフィルタは、表12に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表12に列記される第1のサブ複数のフィルタ、例えば、表12に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9個を含み、第1のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、第1のサブ複数のフィルタとは異なる表12に列記される第2のサブ複数のフィルタ、例えば、表12に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、6、7、8、または9個を含む。いくつかの実施形態では、第1のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第2のサブ複数のフィルタ内のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表12に列記されるフィルタはいずれも、第1のサブ複数のフィルタにも第2のサブ複数のフィルタにも含まれない)。いくつかの実施形態では、被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の店頭配布に認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタ、例えば、単一カテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用するいくつかの実施形態では、複数のフィルタは、表12に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表12に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、または9個を含む。表12に列記されるフィルタが表2または表3に列記されるフィルタに対応するいくつかの実施形態では、上で詳述されるように、表2または表3に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表12に列記されるフィルタを作動するのに十分である。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタは、表12に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。いくつかの実施形態では、第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタは、表12に列記されるフィルタのうちのいくつかまたは全てを含む。
【0235】
一実施形態では、プールコホート方程式フィルタ(例えば、フィルタ5f)は、上で詳述したように、Australian Absolute Cardiovascular Risk Calculatorに従う。Australian Absolute Cardiovascular Risk Calculatorを使用する一実施形態では、プールコホート方程式を計算する際に使用される心血管疾患のリスクは、5年リスク、および閾値範囲、例えば被験者がフィルタを作動する範囲を上回るまたは下回るリスクを有すると決定された場合に10~15%のリスクである閾値範囲である。
【0236】
一実施形態では、本開示は、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定するためのコンピュータシステムを提供する。本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を含み、メモリは、非一時的な命令を含み、非一時的な命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、血圧を低下させるためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するための方法を実行する。本方法は、被験者の第1の調査を実施し、それにより、第1の複数の調査結果を取得することを含み、第1の複数の調査結果は、表12に示される、第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタおよび第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタの各々にかけるのに十分な第1の複数の調査結果を含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることも含み、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタは、表12に列記される第1のカテゴリクラスのフィルタから選択される複数のフィルタを含む。本方法は、第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることも含み、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、表12に列記される第2のカテゴリクラスのフィルタから選択される複数のフィルタを含む。次いで、方法は、第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について、被験者から確認を取得することを含む。その後、本方法は、(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことを含み、フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することと、を含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。
【表12】
【0237】
いくつかの実施形態では、大動脈弁狭窄症フィルタ(例えば、フィルタ8f)は、被験者が左心室の流出路の閉塞(例えば、高悪性度大動脈弁狭窄症)を経験したことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0238】
一態様では、本開示は、血圧を低下させるために、例えば、心臓疾患の治療または予防のためにヒト被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布の再注文に認定するための方法、ソフトウェア、およびコンピュータシステムを提供する。一実施形態では、本コンピュータシステムは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文要求を被験者から受け取ったことに応答して、被験者の第2の調査を実施し、それにより、第1のカテゴリクラスの第3の複数の調査フィルタおよび第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけるのに必要な第2の複数の調査結果を取得することを含む再フルフィルメント手順を実行する命令を含む。その後、本方法は、第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけることを含み、第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者は、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、本方法は、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了される。その後、本方法は、第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけることを含み、第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供される。本方法は、第4の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について被験者から確認を得ることも含む。本方法は、第3の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ被験者が作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、再フルフィルメントプロセスに進むことも含む。再フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することとを含む。
【0239】
表9~12を参照して上に記載された方法のいくつかの実施形態では、挙げられたジヒドロピリジンアレルギーフィルタおよび大動脈弁狭窄症フィルタの一方または両方は使用されない。
【0240】
いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、表5に列記される1つ以上のフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第3の複数のフィルタは、妊娠フィルタおよび血圧フィルタを含む。
【0241】
いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、表6に列記される1つ以上のフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第4の複数のフィルタは、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、薬物相互作用フィルタ、および肝臓疾患フィルタを含む。
【0242】
いくつかの実施形態では、第3および第4の複数のフィルタは、表13に列記されるフィルタから選択されるフィルタを含む。いくつかの実施形態では、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタは、表13に列記される第3のサブ複数のフィルタ、例えば、表13に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、または6個全てを含み、第1のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタは、第3のサブ複数のフィルタとは異なる表13に列記される第4のサブ複数のフィルタ、例えば、表13に列記されるフィルタのうちの2、3、4、5、または6個全てを含む。いくつかの実施形態では、第3のサブ複数のフィルタ内のフィルタは各々、第4のサブ複数のフィルタ内のフィルタの各々とは異なる(例えば、表13に列記されるフィルタはいずれも、第1のサブ複数のフィルタにも第2のサブ複数のフィルタにも含まれない)。いくつかの実施形態では、被験者をジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布に認定するためのシステムは、1つの複数のフィルタ、例えば、単一カテゴリクラスのフィルタのフィルタのみを適用するための命令を含む。本方法、システム、またはソフトウェアが単一の複数のフィルタを適用するいくつかの実施形態では、複数のフィルタは、表13に列記されるフィルタから選択される複数のフィルタ、例えば、表13に列記されるフィルタのうちの少なくとも2、3、4、5、または6つ全てを含む。表13に列記されるフィルタが表2、表3、表5、または表6に列記されるフィルタに対応するいくつかの実施形態では、上で詳述されるように、表2、表3、表5、または表6に列記される対応するフィルタを作動するのに十分な閾値レベルは、表13に列記されるフィルタを作動するのに十分である。
【表13】
【0243】
一態様では、本開示は、血圧を低下させるためのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭配布にヒト被験者を認定するためのコンピュータシステムを提供し、本コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、メモリと、を備え、メモリは、非一時的命令を含み、非一時的命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、a)被験者の第1の調査を実施し、それによって第1の複数の調査結果を取得することであって、第1の複数の調査結果が、被験者が、(i)妊娠中、(ii)授乳中、または(iii)妊娠予定のうちの1つであるかどうか、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、被験者の収縮期血圧、被験者の拡張期血圧、被験者がこれまでにアテローム性動脈硬化性心血管事象または心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者の性別、被験者の年齢、被験者の人種、被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、被験者の糖尿病状態、被験者の喫煙状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者の高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールレベル、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるかどうか、および被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうか、を含む、取得することと、b)第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第1の複数のフィルタにかけることであって、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者が、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布に認定されないと見なされ、方法が、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、第1の複数のフィルタが、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の妊娠フィルタ、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動されるジヒドロピリジン薬剤フィルタ、少なくとも、被験者が正常な血圧を有することまたは被験者が高血圧症ステージ2を有することを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の血圧フィルタ、年齢フィルタ、ならびに被験者の性別、被験者の年齢、被験者の人種、被験者の血圧薬剤状態、被験者の糖尿病状態、被験者の喫煙状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者のHDLコレステロールレベル、および被験者の収縮期血圧を組み込んで、アテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクを導出するプールコホート方程式フィルタ、を含む、フィルタにかけることと、c)第1の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第2の複数のフィルタにかけることであって、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタが、少なくとも、被験者が肝臓障害を有したことがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の肝臓疾患フィルタ、および少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される第1の薬物相互作用フィルタ、を含む、フィルタにかけることと、d)第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について被験者から確認を得ることと、e)(i)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(ii)被験者が作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進むことであって、フルフィルメントプロセスが、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶すること、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達すること、および店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認すること、を含む、進むことと、を含む方法を実行する。
【0244】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、以下の構造を有し、
【化3】

式中、Yは、--(CH--、--(CH--、--CHCH(CH)--、または--CHC(CH--であり、Rは、アリールであり、RおよびRは、各々独立して、C-Cアルキルまたは2-メトキシエチルであり、Rは、水素、C-Cアルキル、2-(C-Cアルコキシ)エチル、シクロプロピルメチル、ベンジル、または--(CHCOR4であり(ここで、mは、1、2、または3である)、Rは、ヒドロキシ、C-Cアルコキシ、または--NRであり(ここで、RおよびRは、各々独立して、水素またはC-Cアルキルである)、アリールはフェニルであり、フェニルは、ニトロ、ハロ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、もしくはシアノのうちの1つもしくは2つ、1-ナフチル、または2-ナフチルで置換される。
【0245】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、アムロジピンまたはその薬学的に許容される塩を含む。
【0246】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、ベシル酸アムロジピンを含む。
【0247】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1mg~10mgのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の投薬量の1日1回以下の提供について承認される。
【0248】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、2.5mg~5mgのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬品の投薬量の1日1回以下の提供について承認される。
【0249】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、イスラジピン、ニフェジピン、およびニソルジピンからなる群から選択された組成物を含む。
【0250】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、第1の妊娠フィルタはまた、第1の複数の調査結果が、被験者が妊娠予定であることを示す場合に作動される。
【0251】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン薬剤フィルタは、被験者がアムロジピン、イスラジピン、ニソルジピン、またはニフェジピンを服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0252】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、第1の血圧フィルタは、A)被験者の収縮期血圧が上限収縮期血圧よりも高いこと、B)被験者の拡張期血圧が上限拡張期血圧よりも高いこと、またはC)被験者の収縮期血圧が下限収縮期血圧よりも低く、被験者の拡張期血圧が下限拡張期血圧よりも低いことを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。上で開示された態様のいくつかの実施形態では、上限収縮期血圧は139mmHgであり、上限拡張期血圧は89mmHgであり、下限収縮期血圧は130mmHgであり、下限拡張期血圧は80mmHgである。
【0253】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、被験者が上昇した血圧を有するが、高血圧症ではないことを第1の複数の調査結果が示す場合、本方法は、第1の血圧フィルタを作動することと、健康的な食事および運動によって自身の血圧を管理するようにとの助言を被験者に送信することとを含む。
【0254】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、被験者が高血圧症ステージ2を有することを第1の複数の調査結果が示す場合、本方法は、第1の血圧フィルタを作動することと、医師にかかって処方強度の血圧薬剤の服用について話し合うようにとの助言を被験者に送信することとを含む。
【0255】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、被験者が危機的な高血圧症状態にあることを第1の複数の調査結果が示す場合、本方法は、第1の血圧フィルタを作動することと、緊急医療処置を求めるようにとの助言を被験者に送信することとを含む。
【0256】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、年齢フィルタは、被験者が18歳未満であることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0257】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、プールコホート方程式フィルタは、A)被験者が40歳未満であること、またはB)被験者が、プールコホート方程式を使用して決定される10%未満の10年アテローム性動脈硬化性心血管疾患リスクを有することを、第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0258】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、プールコホート方程式は、多変量コックス比例ハザード回帰として実装される。
【0259】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、被験者が少なくとも80歳であること、被験者がアテローム性動脈硬化性心血管事象を有したことがあること、または被験者が心臓手術を有したことがあることを、第1の複数の調査結果が示す場合、本方法は、プールコホート方程式フィルタをバイパスすることを含む。
【0260】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、薬物相互作用フィルタは、被験者が、シンバスタチン、シクロスポリン、タクロリムス、シルデナフィル、およびCYP3A阻害剤からなる群から選択される薬剤を服用していることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0261】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、第1の複数の調査結果は、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断医薬組成物にアレルギーがあるかどうかをさらに含み、第1の複数のフィルタは、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物にアレルギーがあることを第1の複数の調査結果が示す場合に作動される有害反応フィルタを含む。
【0262】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタに対応する警告は、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったかどうかを示すようにとの被験者に対する促しを含み、被験者が作動された第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタの根底にあるリスク因子についてヘルスケア提供者と話し合ったことを被験者が示す場合に、確認が被験者から得られる。
【0263】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、被験者と関連付けられた宛先を被験者プロファイルに記憶することをさらに含む。
【0264】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、フルフィルメントプロセスは、被験者と関連付けられた物理的住所へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の発送を調整することをさらに含む。
【0265】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、本方法は、f)ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文要求を被験者から受け取ったことに応答して、再フルフィルメント手順であって、(i)被験者の第2の調査を実施し、それによって第2の複数の調査結果を取得することであって、第2の複数の調査結果が、被験者が、(i)妊娠中、(ii)授乳中、または(iii)妊娠予定のうちの1つであるかどうか、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことがあるか、または心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかどうか、ならびに被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したことがあるかどうか、を含む、取得することと、(ii)第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタにかけることであって、第3の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者が、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に認定されないと見なされ、再フルフィルメントプロセスが、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の配布なしに終了され、第3の複数のフィルタが、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の妊娠フィルタを含む、フィルタにかけることと、(iii)第2の複数の調査結果の全てまたは一部を第2のカテゴリクラスの第4の複数のフィルタにかけることであって、第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、被験者に、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第4の複数のフィルタが、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したこと、または被験者が心臓手術を有したことを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の薬物相互作用フィルタ、および少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓疾患の症状を発症したことを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の肝臓疾患フィルタ、を含む、フィルタにかけることと、(iv)第4の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって被験者に発せられた警告について、被験者から確認を取得することと、(v)(a)再フルフィルメントプロセスが、第3の複数のフィルタ内のフィルタの作動によってまだ終了されておらず、かつ(b)被験者が、作動された第4の複数のフィルタ内の各フィルタに関連付けられている各警告を認めた場合、再フルフィルメントプロセスに進むことであって、再フルフィルメントプロセスが、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文の指示を被験者プロファイルに記憶すること、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達すること、および店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の再注文提供を承認すること、をさらに含む、進むことと、を含む、再フルフィルメント手順、を実行することをさらに含む。
【0266】
上に開示された態様のいくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順は、被験者の被験者プロファイルが被験者の最近の血圧を含まない場合、第2の複数の調査結果において、被験者の血圧状態を取得することと、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタに、少なくとも、被験者が高血圧症を有することを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の血圧フィルタを含めることと、をさらに含む。
【0267】
上に開示された態様のいくつかの実施形態では、再フルフィルメント手順は、第2の複数の調査結果において、被験者の血圧状態を取得することと、第1のカテゴリクラスの第3の複数のフィルタに、少なくとも、被験者が高血圧症を有することを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される第2の血圧フィルタを含めることと、をさらに含む。
【0268】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、第2の血圧フィルタは、A)被験者の収縮期血圧が130mmHgを上回るか、またはB)被験者の拡張期血圧が80mmHgを上回ることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0269】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、被験者が高血圧症を有することを第2の複数の調査結果が示す場合、本方法は、第2の血圧フィルタを作動することと、医師にかかって処方強度の血圧薬剤の服用について話し合うようにとの助言を被験者に送信することとを含む。
【0270】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、第2の複数の調査結果は、第2の複数の調査結果は、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてからジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物に関連する副作用を発症したことがあるかどうかをさらに含み、第4の複数のフィルタは、少なくとも、被験者がジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最後の提供を受けてから、脚の腫脹、足首の腫脹、倦怠感、極度の眠気、腹痛、吐気、眩暈、紅潮、不整脈、動悸、筋硬直、振戦、および異常筋運動からなる群から選択される副作用を発症したことを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される副作用フィルタをさらに含む。
【0271】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、再フルフィルメントプロセスは、第3の複数のフィルタまたは第4の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、それぞれのフィルタの作動と関連付けられた記録を、複数の被験者と関連付けられたフィルタ作動事象の記録を含む有害事象プロファイルに記憶することをさらに含む。
【0272】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、血圧を低下させることは、心臓疾患を治療または予防することである。
【0273】
一態様では、本開示は、血圧の低下を必要とする被験者における血圧を低下させるための方法を提供し、(例えば、低用量)ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物への店頭アクセスに認定された被験者に投与することを含む。いくつかの実施形態では、被験者は、本明細書に開示される方法、システム、またはコンピュータ可読媒体を使用して、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物への店頭アクセスに認定される。
【0274】
いくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、3-O-エチル 5-O-メチル2-(2-アミノエトキシメチル)-4-(2-クロロフェニル)-6-メチル-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシレートまたはその薬学的に許容される塩を含む。
【0275】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物(例えば、組成物の活性成分)は、以下の構造を有し、
【化4】

式中、Yは、--(CH--、--(CH--、--CHCH(CH)--、または--CHC(CH--であり、Rは、アリールであり、RおよびRは、各々独立して、C-Cアルキルまたは2-メトキシエチルであり、Rは、水素、C-Cアルキル、2-(C-Cアルコキシ)エチル、シクロプロピルメチル、ベンジル、または--(CHCOR4であり(ここで、mは、1、2、または3である)、Rは、ヒドロキシ、C-Cアルコキシ、または--NRであり(ここで、RおよびRは、各々独立して、水素またはC-Cアルキルである)、アリールはフェニルであり、フェニルは、ニトロ、ハロ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、もしくはシアノのうちの1つもしくは2つ、1-ナフチル、または2-ナフチルで置換される。
【0276】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、アムロジピンまたはその薬学的に許容される塩を含む。
【0277】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、ベシル酸アムロジピンを含む。
【0278】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり1mg~10mgのベシル酸アムロジピンの投薬量の提供について承認される。
【0279】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり2.5mg~5mgのアムロジピンの投薬量の提供について承認される。
【0280】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり5mgのベシル酸アムロジピンの投薬量の提供について承認される。
【0281】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物は、イスラジピン、ニフェジピン、およびニソルジピンからなる群から選択された組成物を含む。
【0282】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり15mg~90mgのニフェジピンの投薬量の提供について承認される。いくつかの実施形態では、ニフェジピンの投薬量は、1日当たり30mg~60mgである。いくつかの実施形態では、ニフェジピンの投薬量は、1日当たり30mgである。いくつかの実施形態では、ニフェジピンの投薬量は、1日当たり60mgである。
【0283】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり1mg~20mgのイスラジピンの投薬量の提供について承認される。いくつかの実施形態では、イスラジピンの投薬量は、1日当たり5mg~10mgである。いくつかの実施形態では、イスラジピンの投薬量は、1日当たり5mgである。いくつかの実施形態では、イスラジピンの投薬量は、1日当たり10mgである。
【0284】
上で開示された態様のいくつかの実施形態では、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、被験者は、1日当たり8.5mg~17mgのニソルジピンの投薬量の提供について承認される。いくつかの実施形態では、ニソルジピンの投薬量は、1日当たり8.5mgである。いくつかの実施形態では、ニソルジピンの投薬量は、1日当たり17mgである。
【0285】
いくつかの実施形態では、本開示は、店頭用ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を用いて血圧を低下させるための方法を提供する。本方法は、第1の調査を実行するようにプログラムされたプロセッサを有するコンピュータシステムを介して、人間から第1の情報セットを取得するための第1の調査を提供することを含み、第1の情報セットは、本明細書に記載されるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の可能性のある危険因子および禁忌に関連する人間についての情報を含む。本方法はまた、アルゴリズムを実行するようにプログラムされたプロセッサを有するコンピュータシステムを介して、アルゴリズムを第1の情報セットに適用することを含む。本アルゴリズムは、第1の情報セットの全てまたは一部を第1の複数のフィルタにかけ、ここでは、第1の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動され、方法が人間にジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を認定することなく終了されると、人間は、血圧を低下させるためのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬治療に認定されないと見なされ、第1の複数のフィルタは、本明細書に記載されるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の禁忌に関連するフィルタを含む。本アルゴリズムはまた、第1の情報セットの全てまたは一部を、第2の複数のフィルタにかけ、ここでは、第2の複数のフィルタ内のそれぞれのフィルタが作動されると、人間は、それぞれのフィルタに対応する警告が提供され、第2の複数のフィルタは、本明細書に記載されるジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物のリスク因子に関連するフィルタを含む。本アルゴリズムはまた、第2の複数のフィルタ内の任意のフィルタによって人間に発せられた各警告に関連するリスク因子の人間からの確認を取得する。いくつかの実施形態では、この確認は、人間がリスク因子について医師と話し合ったことの確認を含む。本アルゴリズムは、(a)第1の複数のフィルタ内のいずれのフィルタも作動されておらず、かつ(b)ヒトが作動された第2の複数のフィルタ内の各フィルタと関連付けられた各警告を認めた場合、フルフィルメントプロセスに進む。フルフィルメントプロセスは、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の最初の注文の指示を被験者プロファイルに記憶することと、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の店頭薬品情報ラベルをヒトに伝達することと、店頭薬品情報ラベルが受け取られて読まれたことを被験者から確認した時点で、人間へのジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物の提供を承認することとを含み、承認は、被験者と関連付けられた宛先を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、提供が承認された時点で、例えば、ジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物へのアクセスを人間に提供することおよび/または人間における血圧を低下させるためにジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬医薬組成物を投与することによって、人間の血圧を低下させるためにヒトを治療することも含む。
【実施例
【0286】
実施例1:コンピュータシステムは、心臓疾患を治療または予防するために(例えば、血圧を低下させることによって)被験者をアムロジピン医薬組成物(例えば、(RS)-3-エチル 5-メチル 2-[(2-アミノエトキシ)メチル]-4-(2-クロロフェニル)-6-メチル-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシレート)の店頭配布に認定するように構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。調査は、被験者が、妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるであるかどうか、被験者が、アムロジピン、ニフェジピン、および/またはイスラジピンを含むがこれらに限定されないジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、被験者の収縮期血圧、被験者の拡張期血圧、被験者がこれまでにアテローム性動脈硬化性心血管事象(例えば、心臓障害)または心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者の性別、被験者の年齢(例えば、被験者が18歳以上であるか)、被験者の人種、被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、被験者の糖尿病状態、被験者の喫煙状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者の高密度リポタンパク質(HDL)レベル、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるかどうか、ならびに被験者がアムロジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうかの1つ以上の結果を得るために利用される。
【0287】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられている第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がアムロジピンの禁忌を識別する場合に、OTCアムロジピンのOTC配布の承認を防止するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の一連のフィルタは、第1の妊娠フィルタ、ジヒドロピリジン薬剤フィルタ、第1の血圧フィルタ、年齢フィルタ、およびプールコホート方程式フィルタのうちの1つ以上を含む。妊娠フィルタは、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定でないことを確認するように構成される。ジヒドロピリジン薬剤フィルタは、被験者がアムロジピンと同じ作用機序を有する薬剤を服用していないことを確認するように構成される。第1の血圧フィルタは、被験者が血圧の低下を必要としていることを確認するように構成される。年齢フィルタは、被験者が18歳以上であることを確認するように構成される。さらに、プールコホート方程式フィルタは、被験者が心臓疾患のある特定のリスクを有していることを確認するように構成される。
【0288】
本コンピュータシステムは、被験者の調査結果がOTCアムロジピンのリスク因子を識別する場合に、調査結果を、各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタ、第1の薬物相互作用フィルタ、および任意選択的な有害反応フィルタを含む。第1の肝臓疾患フィルタは、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがないことを確認するように構成される。第1の薬物相互作用フィルタは、被験者がアムロジピンと相互作用する物質を服用していないことを確認するように構成される。アムロジピンと相互作用し、したがって第1の薬物相互作用フィルタを作動することができる物質には、シンバスタチンなどのコレステロールを治療するために利用されるスタチン、シクロスポリンおよび/またはタクロリムスなどの免疫系薬、シルデナフィルなどの勃起不全薬、ならびにジルチアゼム、イトラコナゾール、およびクラリスロマイシンなどのCYP3A阻害剤が含まれるが、これらに限定されない。
【0289】
次いで、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことを認めるまたは否定するように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタに関連して発せられた各警告について話し合ったことを認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスに進む。
【0290】
本コンピュータシステムは、被験者プロファイルにOTCアムロジピンの最初の注文の指標を記憶し、アムロジピン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。店頭薬品情報ラベルを受け取り、読んだことを被験者から確認すると、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCアムロジピン医薬組成物の提供を承認する。
【0291】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、アムロジピン医薬組成物の再注文要求に応答して被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるか、被験者が、アムロジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことまたは心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者が、アムロジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアムロジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかどうか、および被験者がアムロジピン医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したかどうかの1つ以上の結果を得るために利用される。
【0292】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられている第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、1つ以上の第2の妊娠フィルタを含む。この妊娠フィルタは、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0293】
本コンピュータシステムは、被験者の調査結果がOTCアムロジピンのリスク因子を識別する場合に、調査結果を、各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、第2の薬物相互作用フィルタ、および第2の肝臓疾患フィルタを含む。アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタは、少なくとも、被験者がアムロジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したこと、または被験者が心臓手術を有したことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。第2の薬物相互作用フィルタは、少なくとも、被験者がアムロジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアムロジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。第2の肝臓疾患フィルタは、少なくとも、被験者がアムロジピン医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓疾患の症状を発症したことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。
【0294】
次いで、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことを認めるまたは否定するように被験者に促す。次いで、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、被験者が、作動された第4の一連のフィルタに関連して発せられた各警告について話し合ったことを認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスに進む。
【0295】
本コンピュータシステムは、被験者プロファイルにOTCアムロジピンの再注文の指標を記憶し、アムロジピン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。店頭薬品情報ラベルを受け取り、読んだことを被験者から確認すると、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCアムロジピン医薬組成物の提供を承認する。
【0296】
実施例2:コンピュータシステムは、心臓疾患を治療または予防するために(例えば、血圧を低下させることによって)被験者をニソルジピン医薬組成物(例えば、イソブチルメチル 2,6-ジメチル-4-(2-ニトロフェニル)-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシレート)の店頭配布に認定するように構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。調査は、被験者が、妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるであるかどうか、被験者が、アムロジピン、ニフェジピン、ニソルジピン、および/またはイスラジピンを含むがこれらに限定されないジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、被験者の収縮期血圧、被験者の拡張期血圧、被験者がこれまでにアテローム性動脈硬化性心血管事象(例えば、心臓障害)または心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者の性別、被験者の年齢(例えば、被験者が18歳以上であるか)、被験者の人種、被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、被験者の糖尿病状態、被験者の喫煙状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者の高密度リポタンパク質(HDL)レベル、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるかどうか、ならびに被験者がニソルジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうかの1つ以上の結果を得るために利用される。
【0297】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられている第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がニソルジピンの禁忌を識別する場合に、OTCニソルジピンのOTC配布の承認を防止するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の一連のフィルタは、第1の妊娠フィルタ、ジヒドロピリジン薬剤フィルタ、第1の血圧フィルタ、年齢フィルタ、およびプールコホート方程式フィルタのうちの1つ以上を含む。妊娠フィルタは、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定でないことを確認するように構成される。ジヒドロピリジン薬剤フィルタは、被験者がニソルジピンと同じ作用機序を有する薬剤を服用していないことを確認するように構成される。第1の血圧フィルタは、被験者が血圧の低下を必要としていることを確認するように構成される。年齢フィルタは、被験者が18歳以上であることを確認するように構成される。さらに、プールコホート方程式フィルタは、被験者が心臓疾患のある特定のリスクを有していることを確認するように構成される。
【0298】
本コンピュータシステムは、被験者の調査結果がOTCニソルジピンのリスク因子を識別する場合に、調査結果を、各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタ、第1の薬物相互作用フィルタ、および任意選択的な有害反応フィルタを含む。第1の肝臓疾患フィルタは、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがないことを確認するように構成される。第1の薬物相互作用フィルタは、被験者がニソルジピンと相互作用する物質を服用していないことを確認するように構成される。
【0299】
次いで、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことを認めるまたは否定するように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタに関連して発せられた各警告について話し合ったことを認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスに進む。
【0300】
本コンピュータシステムは、被験者プロファイルにOTCニソルジピンの最初の注文の指標を記憶し、ニソルジピン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。店頭薬品情報ラベルを受け取り、読んだことを被験者から確認すると、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCニソルジピン医薬組成物の提供を承認する。
【0301】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、ニソルジピン医薬組成物の再注文要求に応答して被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるか、被験者が、ニソルジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことまたは心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者が、ニソルジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからニソルジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかどうか、および被験者がニソルジピン医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したかどうかの1つ以上の結果を得るために利用される。
【0302】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられている第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、1つ以上の第2の妊娠フィルタを含む。この妊娠フィルタは、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0303】
本コンピュータシステムは、被験者の調査結果がOTCニソルジピンのリスク因子を識別する場合に、調査結果を、各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、第2の薬物相互作用フィルタ、および第2の肝臓疾患フィルタを含む。アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタは、少なくとも、被験者がニソルジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したこと、または被験者が心臓手術を有したことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。第2の薬物相互作用フィルタは、少なくとも、被験者がニソルジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからニソルジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。第2の肝臓疾患フィルタは、少なくとも、被験者がニソルジピン医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓疾患の症状を発症したことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。
【0304】
次いで、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことを認めるまたは否定するように被験者に促す。次いで、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、被験者が、作動された第4の一連のフィルタに関連して発せられた各警告について話し合ったことを認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスに進む。
【0305】
本コンピュータシステムは、被験者プロファイルにOTCニソルジピンの再注文の指標を記憶し、ニソルジピン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。店頭薬品情報ラベルを受け取り、読んだことを被験者から確認すると、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCニソルジピン医薬組成物の提供を承認する。
【0306】
実施例3:コンピュータシステムは、被験者をイスラジピン医薬組成物(例えば、3-メチル 5-プロパン-2-イル 4-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-4-イル)-2,6-ジメチル-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシレート)の店頭配布に認定するように構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。調査は、被験者が、妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるであるかどうか、被験者が、アムロジピン、ニフェジピン、および/またはイスラジピンを含むがこれらに限定されないジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、被験者の収縮期血圧、被験者の拡張期血圧、被験者がこれまでにアテローム性動脈硬化性心血管事象(例えば、心臓障害)または心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者の性別、被験者の年齢(例えば、被験者が18歳以上であるか)、被験者の人種、被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、被験者の糖尿病状態、被験者の喫煙状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者の高密度リポタンパク質(HDL)レベル、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるかどうか、ならびに被験者がイスラジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうかの1つ以上の結果を得るために利用される。
【0307】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられている第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がイスラジピンの禁忌を識別する場合に、OTCイスラジピンのOTC配布の承認を防止するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の一連のフィルタは、第1の妊娠フィルタ、ジヒドロピリジン薬剤フィルタ、第1の血圧フィルタ、年齢フィルタ、およびプールコホート方程式フィルタのうちの1つ以上を含む。妊娠フィルタは、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定でないことを確認するように構成される。ジヒドロピリジン薬剤フィルタは、被験者がイスラジピンと同じ作用機序を有する薬剤を服用していないことを確認するように構成される。第1の血圧フィルタは、被験者が血圧の低下を必要としていることを確認するように構成される。年齢フィルタは、被験者が18歳以上であることを確認するように構成される。さらに、プールコホート方程式フィルタは、被験者が心臓疾患のある特定のリスクを有していることを確認するように構成される。
【0308】
本コンピュータシステムは、被験者の調査結果がOTCイスラジピンのリスク因子を識別する場合に、調査結果を、各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタ、第1の薬物相互作用フィルタ、および任意選択的な有害反応フィルタを含む。第1の肝臓疾患フィルタは、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがないことを確認するように構成される。第1の薬物相互作用フィルタは、被験者がイスラジピンと相互作用する物質を服用していないことを確認するように構成される。
【0309】
次いで、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことを認めるまたは否定するように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタに関連して発せられた各警告について話し合ったことを認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスに進む。
【0310】
本コンピュータシステムは、被験者プロファイルにOTCイスラジピンの最初の注文の指標を記憶し、イスラジピン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。店頭薬品情報ラベルを受け取り、読んだことを被験者から確認すると、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCイスラジピン医薬組成物の提供を承認する。
【0311】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、イスラジピン医薬組成物の再注文要求に応答して被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるか、被験者が、イスラジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことまたは心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者が、イスラジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからイスラジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかどうか、および被験者がイスラジピン医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したかどうかの1つ以上の結果を得るために利用される。
【0312】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられている第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、1つ以上の第2の妊娠フィルタを含む。この妊娠フィルタは、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0313】
本コンピュータシステムは、被験者の調査結果がOTCイスラジピンのリスク因子を識別する場合に、調査結果を、各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、第2の薬物相互作用フィルタ、および第2の肝臓疾患フィルタを含む。アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタは、少なくとも、被験者がイスラジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したこと、または被験者が心臓手術を有したことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。第2の薬物相互作用フィルタは、少なくとも、被験者がイスラジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからイスラジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。第2の肝臓疾患フィルタは、少なくとも、被験者がイスラジピン医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓疾患の症状を発症したことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。
【0314】
次いで、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことを認めるまたは否定するように被験者に促す。次いで、本コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのいずれも作動されず、被験者が、作動された第4の一連のフィルタに関連して発せられた各警告について話し合ったことを認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスに進む。
【0315】
本コンピュータシステムは、被験者プロファイルにOTCイスラジピンの再注文の指標を記憶し、イスラジピン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。店頭薬品情報ラベルを受け取り、読んだことを被験者から確認すると、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCイスラジピン医薬組成物の提供を承認する。
【0316】
実施例4:コンピュータシステムは、心臓疾患を治療または予防するために(例えば、血圧を低下させることによって)被験者をニフェジピン医薬組成物(例えば、3,5-ジメチル 2,6-ジメチル-4-(2-ニトロフェニル)-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシレート)の店頭配布に認定するように構成されている。本コンピュータシステムは、被験者の調査を実施するための命令を含む。調査は、被験者が、妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるであるかどうか、被験者が、アムロジピン、ニフェジピン、および/またはイスラジピンを含むがこれらに限定されないジヒドロピリジン型カルシウムチャネル遮断薬を服用しているかどうか、被験者の収縮期血圧、被験者の拡張期血圧、被験者がこれまでにアテローム性動脈硬化性心血管事象(例えば、心臓障害)または心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者の性別、被験者の年齢(例えば、被験者が18歳以上であるか)、被験者の人種、被験者がいずれかの血圧薬剤を服用しているかどうか、被験者の糖尿病状態、被験者の喫煙状態、被験者の総コレステロールレベル、被験者の高密度リポタンパク質(HDL)レベル、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがあるかどうか、ならびに被験者がニフェジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用しているかどうかの1つ以上の結果を得るために利用される。
【0317】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられている第1の一連のフィルタにかける。第1のフィルタカテゴリクラスは、被験者の調査結果がニフェジピンの禁忌を識別する場合に、OTCニフェジピンのOTC配布の承認を防止するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の一連のフィルタは、第1の妊娠フィルタ、ジヒドロピリジン薬剤フィルタ、第1の血圧フィルタ、年齢フィルタ、およびプールコホート方程式フィルタのうちの1つ以上を含む。妊娠フィルタは、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定でないことを確認するように構成される。ジヒドロピリジン薬剤フィルタは、被験者がニフェジピンと同じ作用機序を有する薬剤を服用していないことを確認するように構成される。第1の血圧フィルタは、被験者が血圧の低下を必要としていることを確認するように構成される。年齢フィルタは、被験者が18歳以上であることを確認するように構成される。さらに、プールコホート方程式フィルタは、被験者が心臓疾患のある特定のリスクを有していることを確認するように構成される。
【0318】
本コンピュータシステムは、被験者の調査結果がOTCニフェジピンのリスク因子を識別する場合に、調査結果を、各々警告を生成する第2の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第2の一連のフィルタは、第1の肝臓疾患フィルタ、第1の薬物相互作用フィルタ、および任意選択的な有害反応フィルタを含む。第1の肝臓疾患フィルタは、被験者がこれまでに肝臓障害を有したことがないことを確認するように構成される。第1の薬物相互作用フィルタは、被験者がニフェジピンと相互作用する物質を服用していないことを確認するように構成される。
【0319】
次いで、本コンピュータシステムは、これらの警告を医療専門家(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことを認めるまたは否定するように被験者に促す。その後、本コンピュータシステムは、第1の一連のフィルタのいずれも作動されず、かつ被験者が作動された第2の一連のフィルタに関連して発せられた各警告について話し合ったことを認めた場合にのみ、フルフィルメントプロセスに進む。
【0320】
本コンピュータシステムは、被験者プロファイルにOTCニフェジピンの最初の注文の指標を記憶し、ニフェジピン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。店頭薬品情報ラベルを受け取り、読んだことを被験者から確認すると、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCニフェジピン医薬組成物の提供を承認する。
【0321】
いくつかの実施形態では、本コンピュータシステムは、ニフェジピン医薬組成物の再注文要求に応答して被験者の別の調査を実施するための命令を含む。この調査は、被験者が妊娠中、授乳中、または妊娠予定のうちの1つであるか、被験者が、ニフェジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したことまたは心臓手術を有したことがあるかどうか、被験者が、ニフェジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからニフェジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたかどうか、および被験者がニフェジピン医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓障害を発症したかどうかの1つ以上の結果を得るために利用される。
【0322】
本コンピュータシステムは、調査結果を、各々第1のフィルタカテゴリクラスと関連付けられている第3の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第3の一連のフィルタは、1つ以上の第2の妊娠フィルタを含む。この妊娠フィルタは、少なくとも、被験者が妊娠中であることまたは被験者が授乳中であることを第2の複数の調査結果が示す場合に作動される。
【0323】
本コンピュータシステムは、被験者の調査結果がOTCニフェジピンのリスク因子を識別する場合に、調査結果を、各々警告を生成する第4の一連のフィルタにかける。いくつかの実施形態では、第4の一連のフィルタは、アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタ、第2の薬物相互作用フィルタ、および第2の肝臓疾患フィルタを含む。アテローム性動脈硬化性心血管事象フィルタは、少なくとも、被験者がニフェジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからアテローム性動脈硬化性心血管事象を経験したこと、または被験者が心臓手術を有したことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。第2の薬物相互作用フィルタは、少なくとも、被験者がニフェジピン医薬組成物の最後の提供を受けてからニフェジピン医薬組成物と相互作用する薬剤を服用し始めたことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。第2の肝臓疾患フィルタは、少なくとも、被験者がニフェジピン医薬組成物の最後の提供を受けてから肝臓疾患の症状を発症したことを調査結果が示す場合に作動されるように構成される。
【0324】
次いで、コンピュータシステムは、これらの警告を医療従事者(例えば、被験者の医師またはヘルスケア提供者)と話し合ったことを認めるまたは否定するように被験者に促す。次いで、コンピュータシステムは、第3の一連のフィルタのどれも作動されず、被験者が、作動された第4の一連のフィルタに関連して発せられた各警告について話し合ったことを認めた場合にのみ、再フルフィルメントプロセスに進む。
【0325】
本コンピュータシステムは、被験者プロファイルにOTCニフェジピンの再注文の指標を記憶し、ニフェジピン医薬組成物の店頭薬品情報ラベルを被験者に伝達する。店頭薬品情報ラベルを受け取り、読んだことを被験者から確認すると、本コンピュータシステムは、被験者へのOTCニフェジピン医薬組成物の提供を承認する。
【0326】
引用されたおよび代替の実施形態
本明細書に引用される全ての参考文献は、あたかも各個々の刊行物または特許または特許出願が全ての目的のためにその全体が参照により組み込まれるように、具体的かつ個別に示されるのと同程度に、それらの全体が全ての目的のために本明細書に参照により組み込まれる。
【0327】
本発明は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に埋め込まれたコンピュータプログラム機構を含むコンピュータプログラム製品として実装することができる。例えば、コンピュータプログラム製品は、図1、2、および3の任意の組み合わせで示され、かつ/または図4または5で説明されるプログラムモジュールを含むことができる。これらのプログラムモジュールは、CD-ROM、DVD、磁気ディスク記憶製品、USBキー、または他の任意の非一時的コンピュータ可読データまたはプログラム記憶製品に記憶することができる。
【0328】
当業者には明らかであろうように、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本出願の多くの修正および変形をなすことができる。本明細書に記載の特定の実施形態は、例としてのみ提供されている。実施形態は、本発明の原理およびその実際の使用を最良に説明するために選択および説明され、それによって当業者が本発明および考えられる特定の用途に適した様々な変更を伴う様々な実施形態を最良に利用することができるようにする。本発明は、そのような特許請求の範囲が権利を有する等価物の全範囲と共に、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ限定されるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B