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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-10
(45)【発行日】2024-04-18
(54)【発明の名称】シフトロックの保護
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20240411BHJP
   F16H 59/10 20060101ALI20240411BHJP
   F16H 61/18 20060101ALI20240411BHJP
【FI】
B60K20/02 E
F16H59/10
F16H61/18
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021559420
(86)(22)【出願日】2019-04-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(86)【国際出願番号】 US2019026772
(87)【国際公開番号】W WO2020209852
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2021-12-06
【審判番号】
【審判請求日】2023-04-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511257078
【氏名又は名称】ニッサン ノース アメリカ,インク
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】ゴッドフレイ、 クリスティン
(72)【発明者】
【氏名】ドバイ、 キャリー
【合議体】
【審判長】中屋 裕一郎
【審判官】内田 博之
【審判官】平城 俊雅
(56)【参考文献】
【文献】特開平8-326880(JP,A)
【文献】特開平2-11423(JP,A)
【文献】特開2001-354045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のシフターアセンブリであって、
本体と、
前記本体から延びるシフターと、
前記本体から横方向外側に延びるシフトロックであって、車両が移動不可能なロック位置と前記車両が移動可能なロック解除位置との間で移動可能あるシフトロックと、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能となるように前記本体に支持されるシフトロックレバーと
を備え、
前記シフトロックレバーは第1の端部、及び前記シフトロックと接触するように構成されかつ略垂直の第1のセグメント及び前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントによって画定される略L字形の形状の反対側の第2の端部を含み、
前記シフトロックレバーが前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動することにより、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で対応する前記シフトロックの移動がもたらされ、前記車両の他の構成要素との接触から前記シフトロックを保護するために、部分的に囲まれた内部領域の中に前記シフトロックが隠蔽されるように、前記シフトロックレバーの前記第2の端部は前記シフトロックを受け入れるように構成される前記部分的に囲まれた内部領域を画定し、前記部分的に囲まれた内部領域は、前記第1のセグメントの高さ、前記第2のセグメントの長さ、及び前記第1及び第2のセグメントの幅によって義される空間を含み、
前記第1のセグメントは、前記シフトロックの垂直下方に配置される末端部を画定し、
前記シフトロックレバーは、前記シフターアセンブリの前記本体と接触するように構成される垂直フランジを画定する第1の側端部と、反対側の第2の側端部とを含み、前記シフトロックレバーは、前記第2の側端部が、前記シフトロックの横方向外側に離間して配置されるように構成され、
前記シフトロックレバーの前記第2の端部は、第3のセグメントをさらに含み、前記第3のセグメントは、前記垂直フランジに対して略平行に延びるように、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に延びる、シフターアセンブリ。
【請求項2】
車両用のシフターアセンブリであって、
本体と、
前記本体から延びるシフターと、
前記本体から横方向外側に延びるシフトロックであって、車両が移動不可能なロック位置と前記車両が移動可能なロック解除位置との間で移動可能であるシフトロックと、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能となるように前記本体に支持されるシフトロックレバーと
を備え、
前記シフトロックレバーは第1の端部、及び前記シフトロックと接触するように構成されかつ略垂直の第1のセグメント及び前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントによって画定される略L字形の形状の反対側の第2の端部を含み、
前記シフトロックレバーが前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動することにより、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で対応する前記シフトロックの移動がもたらされ、前記車両の他の構成要素との接触から前記シフトロックを保護するために、部分的に囲まれた内部領域の中に前記シフトロックが隠蔽されるように、前記シフトロックレバーの前記第2の端部は前記シフトロックを受け入れるように構成される前記部分的に囲まれた内部領域を画定し、前記部分的に囲まれた内部領域は、前記第1のセグメントの高さ、前記第2のセグメントの長さ、及び前記第1及び第2のセグメントの幅によって定義される空間を含み、
前記第1のセグメントは、前記シフトロックの垂直下方に配置される末端部を画定し、
前記シフトロックレバーは、前記シフターアセンブリの前記本体と接触するように構成される垂直フランジを画定する第1の側端部と、反対側の第2の側端部とを含み、前記シフトロックレバーは、前記第2の側端部が、前記シフトロックの横方向外側に離間して配置されるように構成され、
前記シフトロックレバーは、前記第1の側端部と前記第2の側端部との間に延びる少なくとも1つのリブをさらに含み、前記少なくとも1つのリブは、前記第1の側端部から前記第2の側端部に向かって減少する可変の垂直高さを画定するテーパ形状を含む、シフターアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のセグメントは、0mm~5mmの範囲内の高さと、mm~0mmの範囲内の幅と、mm~mmの範囲内の厚さとを含む、請求項1又は2に記載のシフターアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のセグメント及び前記第2のセグメントの間の角度は、0°~20°の範囲内である、請求項1又は2に記載のシフターアセンブリ。
【請求項5】
前記シフトロックレバーは、上面を画定する本体部を含み、前記少なくとも1つのリブは、前記上面から垂直に延び、かつ外側接触面を画定し、前記外側接触面は、物体が前記シフトロックレバーに接触すること及び/又は前記シフトロックレバーに置かれることを阻止するように、前記本体部の前記上面と鋭角をなす、請求項に記載のシフターアセンブリ。
【請求項6】
前記鋭角は、0°~0°の範囲内にある、請求項に記載のシフターアセンブリ。
【請求項7】
車両におけるロック位置とロック解除位置との間のシフトロックの意図しない移動を制限する方法であって、
前記シフトロックが前記ロック位置にある初期位置と前記シフトロックが前記ロック解除位置にある後続位置との間におけるシフトロックレバーの移動中に、前記シフトロックと接触するように構成されかつ略垂直の第1のセグメント及び前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントによって画定される略L字形の形状の前記シフトロックレバーの端部に画定される部分的に囲まれた内部領域であって、前記第1のセグメントの高さ、前記第2のセグメントの長さ、及び前記第1及び第2のセグメントの幅によって義される空間を含む部分的に囲まれた内部領域内に前記シフトロックが隠蔽されるように、前記シフトロックレバーを前記車両のシフターアセンブリの本体に接続するステップ
を含み、前記シフトロックレバーは、前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かう前記シフトロックの移動中に、前記車両のシフターの移動に対応して前記シフトロックを変位させるように前記シフトロックと接触するように構成される角度の付いた軸受面を画定し、
前記シフトロックレバーは第1の端部、及び前記シフトロックと接触するように構成されかつ略垂直の第1のセグメント及び前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントによって画定される略L字形の形状の反対側の第2の端部を含み、
前記第1のセグメントは、前記シフトロックの垂直下方に配置される末端部を画定し、
前記シフトロックレバーは、前記シフターアセンブリの前記本体と接触するように構成される垂直フランジを画定する第1の側端部と、反対側の第2の側端部とを含み、前記シフトロックレバーは、前記第2の側端部が、前記シフトロックの横方向外側に離間して配置されるように構成され、
前記シフトロックレバーの前記第2の端部は、第3のセグメントをさらに含み、前記第3のセグメントは、前記垂直フランジに対して略平行に延びるように、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に延びる、方法。
【請求項8】
車両におけるロック位置とロック解除位置との間のシフトロックの意図しない移動を制限する方法であって、
前記シフトロックが前記ロック位置にある初期位置と前記シフトロックが前記ロック解除位置にある後続位置との間におけるシフトロックレバーの移動中に、前記シフトロックと接触するように構成されかつ略垂直の第1のセグメント及び前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントによって画定される略L字形の形状の前記シフトロックレバーの端部に画定される部分的に囲まれた内部領域であって、前記第1のセグメントの高さ、前記第2のセグメントの長さ、及び前記第1及び第2のセグメントの幅によって定義される空間を含む部分的に囲まれた内部領域内に前記シフトロックが隠蔽されるように、前記シフトロックレバーを前記車両のシフターアセンブリの本体に接続するステップ
を含み、前記シフトロックレバーは、前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かう前記シフトロックの移動中に、前記車両のシフターの移動に対応して前記シフトロックを変位させるように前記シフトロックと接触するように構成される角度の付いた軸受面を画定し、
前記第1のセグメントは、前記シフトロックの垂直下方に配置される末端部を画定し、
前記シフトロックレバーは、前記シフターアセンブリの前記本体と接触するように構成される垂直フランジを画定する第1の側端部と、反対側の第2の側端部とを含み、前記シフトロックレバーは、前記第2の側端部が、前記シフトロックの横方向外側に離間して配置されるように構成され、
前記シフトロックレバーは、前記第1の側端部と前記第2の側端部との間に延びる少なくとも1つのリブをさらに含み、前記少なくとも1つのリブは、前記第1の側端部から前記第2の側端部に向かって減少する可変の垂直高さを画定するテーパ形状を含む、方法。
【請求項9】
前記シフトロックレバーを前記シフターアセンブリの前記本体に接続するステップは、前記シフトロックレバーの末端部が前記シフトロックの垂直下方に配置されるように前記シフトロックレバーを方向付けることを含む、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記シフトロックレバーを前記シフターアセンブリの前記本体に接続するステップは、前記シフトロックレバーの側端部が前記シフトロックの横方向外側に離間して配置されるように前記シフトロックレバーを方向付けることを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
シフトロックレバーの移動が、ロック位置とシフターアセンブリのシフターの移動及び車両の移動を可能にするためにロック解除位置との間でシフトロックの対応する移動をもたらすように、前記車両の前記シフターアセンブリと共に使用されるように構成されたシフトロックレバーであって、
第1の端部と、前記シフトロックに接触するように構成されかつ略垂直の第1のセグメント及び前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントによって画定される略L字形の形状の反対側の第2の端部とを有する本体部を備え、
前記シフトロックレバーが第1の位置と第2の位置との間で移動することにより、ロック位置とロック解除位置との間で前記シフトロックの対応する移動がもたらされるように構成され、前記第2の端部は、前記シフトロックが前記ロック位置にある初期位置と前記シフトロックが前記ロック解除位置にある後続位置との間における前記シフトロックレバーの移動中に、前記シフトロックを受け入れてその中に隠蔽するように構成される部分的に囲まれた内部領域であって、前記第1のセグメントの高さ、前記第2のセグメントの長さ、及び前記第1及び第2のセグメントの幅によって義される空間を含む部分的に囲まれた内部領域、及び前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かう前記シフトロックの移動中に、前記シフターの移動に対応して前記シフトロックを変位させるように前記シフトロックと接触するように構成される角度の付いた軸受面を画定し、
前記第1のセグメントは、前記シフトロックの垂直下方に配置される末端部を画定し、
前記シフトロックレバーは、前記シフターアセンブリの本体と接触するように構成される垂直フランジを画定する第1の側端部と、反対側の第2の側端部とを含み、前記シフトロックレバーは、前記第2の側端部が、前記シフトロックの横方向外側に離間して配置されるように構成され、
前記シフトロックレバーの前記第2の端部は、第3のセグメントをさらに含み、前記第3のセグメントは、前記垂直フランジに対して略平行に延びるように、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に延びる、シフトロックレバー。
【請求項12】
シフトロックレバーの移動が、ロック位置とシフターアセンブリのシフターの移動及び車両の移動を可能にするためにロック解除位置との間でシフトロックの対応する移動をもたらすように、前記車両の前記シフターアセンブリと共に使用されるように構成されたシフトロックレバーであって、
第1の端部と、前記シフトロックに接触するように構成されかつ略垂直の第1のセグメント及び前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントによって画定される略L字形の形状の反対側の第2の端部とを有する本体部を備え、
前記シフトロックレバーが第1の位置と第2の位置との間で移動することにより、ロック位置とロック解除位置との間で前記シフトロックの対応する移動がもたらされるように構成され、前記第2の端部は、前記シフトロックが前記ロック位置にある初期位置と前記シフトロックが前記ロック解除位置にある後続位置との間における前記シフトロックレバーの移動中に、前記シフトロックを受け入れてその中に隠蔽するように構成される部分的に囲まれた内部領域であって、前記第1のセグメントの高さ、前記第2のセグメントの長さ、及び前記第1及び第2のセグメントの幅によって定義される空間を含む部分的に囲まれた内部領域、及び前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かう前記シフトロックの移動中に、前記シフターの移動に対応して前記シフトロックを変位させるように前記シフトロックと接触するように構成される角度の付いた軸受面を画定し、
前記第2のセグメントの外面から垂直上方に延びる少なくとも1つのリブをさらに含み、前記少なくとも1つのリブは、物体が前記シフトロックに接触すること及び/又は前記シフトロックレバー上に置かれることを阻止するテーパ形状を含み、
垂直フランジを画定する第1の側端部と、反対側の第2の側端部とをさらに含み、前記少なくとも1つのリブは、前記第1の側端部と前記第2の側端部との間に延び、前記第1の側端部から前記第2の側端部に向かって減少する高さを画定する、シフトロックレバー。
【請求項13】
前記第1のセグメント及び前記第2のセグメントの間の角度は、0°~20°の範囲内にある、請求項11又は12に記載のシフトロックレバー。
【請求項14】
前記第1のセグメントは、0mm~5mmの範囲内の高さと、mm~0mmの範囲内の幅と、mm~mmの範囲内の厚さとを含む、請求項13に記載のシフトロックレバー。
【請求項15】
前記第1のセグメントの高さは2mmであり、前記第1のセグメントの幅はmmであり、前記第1のセグメントの厚さは.7mmである、請求項14に記載のシフトロックレバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、シフトロックと車両内の他の構成要素との間の意図しない接触を(完全には防止しないとしても)阻止するための、車両内のシフトロックの保護に関する。
【背景技術】
【0002】
車両は、一般に、駐車位置から車両のシフターが意図せず移動することを防止するシフトロックを含んでいる。通常運転時には、ブレーキが押し下げられると、シフトロックが解除され、シフターを所望のように動かすことができる。しかしながら、車両が動作不可能である場合(例えば、車両のバッテリーが切れた場合)、車両を駐車からシフトさせ、例えば、牽引を可能にするためには、シフトロックを手動で解除しなければならない。このような場合には、通常、シフトロックレバーを手動で再配置する(例えば、シフトロックが押し下げられる)ことにより、シフトロックレバーがシフトロックに作用して、シフターの移動が阻止されるロック位置からシフターの移動が許容されるロック解除位置にシフトロックが移動する。
【0003】
従来、シフトロックの位置は、ワイヤハーネス、トリムピース等のような車両内の他の構成要素と接触する可能性があり、シフトロックの意図しない動き、ひいてはシフターを意図せずに動かしてしまう可能性を生じさせている。本開示は、シフトロックのより大きな保護を提供するシフトロックレバーを提供することによって、この可能性に対処する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様では、車両用シフターアセンブリが開示される。前記シフターアセンブリは、本体と、前記本体から横方向外側に延びるシフトロックと、前記本体に支持されるシフトロックレバーとを含み、前記シフトロックレバーは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能である。前記シフトロックは、前記車両が移動不可能なロック位置と前記車両が移動可能なロック解除位置との間で移動可能である。前記シフトロックレバーは、第1の端部と、前記シフトロックに接触するように構成される反対側の第2の端部とを含み、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記シフトロックレバーの移動が、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間の前記シフトロックの対応する移動をもたらす。前記シフトロックレバーの第2の端部は、前記シフトロックを受け入れるように構成される内部領域を画定する。
【0005】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーの前記第2の端部は、第1のセグメントと、前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントとを含み、前記シフトロックレバーの前記第2の端部は、略L字形の形状である。
【0006】
所定の実施形態では、前記第1のセグメントは、実質的に約10mm~約15mmの範囲内の高さ、実質的に約6mm~約10mmの範囲内の幅、及び実質的に約1mm~約3mmの範囲内の厚さを含み得る。
【0007】
所定の実施形態では、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間の角度は、実質的に約60°~約120°の範囲内である。
【0008】
所定の実施形態では、前記第1のセグメントは、前記シフトロックの垂直下方に位置する末端部を画定してもよい。
【0009】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーは、前記シフターアセンブリの前記本体と接触するように構成される垂直フランジを画定する第1の側端部と、反対側の第2の側端部とを含み得る。このような実施形態では、前記シフトロックレバーは、前記第2の側端部が前記シフトロックの横方向外側に間隔を置いて(すなわち、シフターアセンブリの本体から離れて)配置されるように構成し得る。
【0010】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーの前記第2の端部は、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に延びる第3のセグメントをさらに含み、前記第3のセグメントは、前記垂直フランジに対して略平行に延びる。
【0011】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーは、前記第1の側端部と前記第2の側端部との間に延びる少なくとも1つのリブをさらに含み得る。そのような実施形態では、前記少なくとも1つのリブは、前記第1の側端部から前記第2の側端部に向かって減少する可変の垂直高さを画定するようなテーパ形状を含み得る。
【0012】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーは、上面を画定する本体部を含んでもよく、前記少なくとも1つのリブは、前記上面から垂直に延びてもよい。そのような実施形態では、前記少なくとも1つのリブは、物体が前記シフトロックに接触すること及び/又は前記シフトロックレバーに置かれることを阻止するように、前記本体部の前記上面と鋭角をなす外側接触面を画定してもよい。
【0013】
所定の実施形態では、前記鋭角は、実質的に約30°~約60°の範囲内にあり得る。
【0014】
本開示の別の態様では、車両におけるロック位置とロック解除位置との間のシフトロックの意図しない移動を制限する方法が開示される。この方法は、シフトロックレバーの端部に画定された内部領域内に前記シフトロックが隠蔽されるように、前記シフトロックレバーを車両のシフターアセンブリの本体に接続するステップを含む。
【0015】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーを前記シフターアセンブリの前記本体に接続するステップは、前記シフトロックレバーの末端部が前記シフトロックの垂直下方に配置されるように前記シフトロックレバーを方向付けることを含む。
【0016】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーを前記シフターアセンブリの前記本体に接続することは、前記シフトロックレバーの側端部が前記シフトロックの横方向外側に間隔を置いて(すなわち、シフターアセンブリの本体から離れて)配置されるように前記シフトロックレバーを方向付けることを含み得る。
【0017】
本開示の別の態様では、シフトロックレバーの移動が、ロック位置と車両の移動を可能にするロック解除位置との間でシフトロックの対応する移動をもたらすように、前記車両のシフターアセンブリと共に使用されるように構成されたシフトロックレバーが開示される。前記シフトロックレバーは、第1の端部を有する本体部と、前記シフトロックを受け入れるように構成された部分的に囲まれた内部領域を画定する反対側の第2の端部とを含む。前記第2の端部は、前記シフトロックに接触するように構成され、それによって前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記シフトロックレバーの移動が、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間の前記シフトロックの対応する移動をもたらす。
【0018】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーの前記第2の端部は、略L字型の形状であってもよい。
【0019】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーの前記第2の端部は、第1のセグメントと、前記第1のセグメントから延びる第2のセグメントとを含み、前記第1及び第2のセグメントの間の角度は、実質的に約60°~約120°の範囲内にある。
【0020】
特定の実施形態では、前記第1のセグメントは、実質的に約10mm~約15mmの範囲内の高さ、実質的に約6mm~約10mmの範囲内の幅、及び実質的に約1mm~約3mmの範囲内の厚さを含み得る。例えば、1つの特定の実施形態では、前記第1のセグメントの高さは約12mmであってもよく、前記第1のセグメントの幅は約8mmであってもよく、前記第1のセグメントの厚さは約1.7mmであってもよい。
【0021】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーは、前記第2セグメントの外面から垂直上方に延びる少なくとも1つのリブをさらに含み得る。このような実施形態では、前記少なくとも1つのリブは、物体が前記シフトロックに接触すること及び/又は前記シフトロックレバー上に置かれることを阻止するテーパ形状を含み得る。
【0022】
所定の実施形態では、前記シフトロックレバーは、垂直フランジを画定する第1の側端部と、反対側の第2の側端部とをさらに含み得る。このような実施形態では、前記少なくとも1つのリブは、前記第1の側端部と前記第2の側端部との間に延在してもよく、前記第1の側端部から前記第2の側端部に向かって減少する高さを画定してもよい。
【0023】
一般的なやり方によれば、図面の種々の特徴は、縮尺通りでなくてもよく、明確のために任意に拡大又は縮小してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本開示の原理によるシフトロックレバーの一実施形態を示す、車両内のシフターアセンブリの上面斜視図である。
【0025】
図2図1に見られるシフターアセンブリ及びシフトロックレバーの部分側面図である。
【0026】
図3図1に見られるシフターアセンブリ及びシフトロックレバーの部分的な上面斜視図である。
【0027】
図4】シフトロックレバーの代替実施形態を示す、シフターアセンブリの部分的な上面斜視図である。
【0028】
図5】シフターアセンブリの本体から外方に延びる一対のガード、及びシフトロックレバーの代替実施形態を示す、シフターアセンブリの部分的な上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本開示は、第1の(初期)位置から第2の(後続)位置に(例えば、手動での押し下げによって)移動可能であり、車両のシフターが駐車位置にロックされており、車両を動かせないロック位置から、車両のシフターが駐車位置から(ニュートラル、ドライブ等に)移動可能であり、車両の移動(例えば、牽引)を可能にするロック解除位置へと、車両のシフトロックを対応して移動させる車両用シフトロックレバーを記載する。シフトロックレバーは、説明したやり方で移動できるようにシフトロックに接触するだけでなく、シフトロックを受け入れる(又は他のやり方で隠蔽する)ように構成された略L字形の端部を含む。このような隠蔽により、シフトロックは、ワイヤハーネス、トリムピース等のような車両内の他の構成要素との接触から保護されて、シフトロックが不用意に外れ、したがって、車両が不用意に移動する可能性を(完全には防止しないとしても)阻止し得る。
【0030】
次に、図1~3を参照すると、シフターアセンブリの一実施形態が示されており、これは参照符号100によって識別される。シフターアセンブリ100は、本体10、シフター12、本体10から横方向外側に(例えば、約4mm~約6mm)延びるシフトロック14、及びシフトロックレバー16を備えている。従来と同様に、シフター12は、シフターアセンブリ100の本体10から延び、車両の運転中に一連の位置(例えば、駐車、リバース、ニュートラル、ドライブ等)の間で移動可能である。図示の実施形態では、車両のセンターコンソールC(図1図2)を通って延びるように示されているが、シフター12の代替位置も、本開示の範囲内である。
【0031】
シフトロック14は、(第1の軸Xに沿って)矢印1,2で示す方向(図2)に(例えば、シフターアセンブリ100の本体10に対して)移動可能であり、シフトロック14の係合及び解除を可能にする。より詳細には、矢印1で示す方向に移動することにより、シフトロック14は、シフトロック14が係合してシフター12が駐車位置から移動することで車両が移動することを防止する第1の(ロック)位置から、シフトロック14が係合解除されてシフター12が駐車位置から(例えば、リバース、ニュートラル、ドライブ等)移動することで車両が移動することを可能にする第2の(ロック解除)位置に再配置される。シフトロック14が矢印2で示す反対方向に移動すると、シフトロック14は第2の(ロック解除)位置から第1の(ロック)位置に戻されて、シフトロック14と再係合する。
【0032】
シフトロックレバー16は、シフトロック14と係合(又は他のそのような接触)するように構成されており、シフトロックレバー16を(第2の軸Yに沿って)矢印3、4で示す方向(図2)に(例えば、シフターアセンブリ100の本体10に対して)移動させることによって、シフトロック14を第1の(ロック)位置と第2の(ロック解除)位置との間で移動させる。より詳細には、シフトロックレバー16が押し下げられると、シフトロックレバー16が第1の(初期)位置から第2の(後続)位置へ矢印3で示す方向に移動し、シフトロック14を矢印1で示す方向に移動させる。シフトロックレバー16が矢印4で示す反対方向に移動すると、シフトロックレバー16は第1の(初期)位置に戻され、これによってシフトロック14は第1の(ロック)位置に戻される。シフターアセンブリ100の本体10の上端18によって支持されている(又は他のやり方で接続されている)ように示されているが、本開示の範囲から逸脱することなく、代替実施形態において、シフトロックレバー16とシフターアセンブリ100の本体10との間の特定の位置及び/又は接続手段を変更し得る。
【0033】
所定の実施形態では、シフターアセンブリ100は、シフトロックレバー16を第1の(初期)位置に向けて付勢する付勢部材20(例えば、ばね、コイル等)(図1)を含むことが想定される。
【0034】
シフトロックレバー16は、例えば、プラスチック、ポリマー等を含む任意の適切な材料を含んでもよく(例えば、それから形成されてもよく)、任意の適切な厚さT(図3)を画定し得る。例えば、厚さTは、実質的に、約1mm~約3mm(例えば、約1.5mm~約1.7mm)の範囲内にあることが想定される。シフトロックレバー16は、シフトロックレバー16とシフターアセンブリ100の本体10との接続を支持する第1の脚部24(図1図3)を有する本体部22と、第1の脚部24から横断方向に延びる第2の脚部26とを含む。互いに略直交しているように示されているが、脚部24、26の特定の構成及び/又は方向は、本開示の様々な実施形態において(例えば、空間的余裕、シフターアセンブリ100の本体10の構成、シフトロック14の位置等に依存して)変更され得ることを理解されたい。
【0035】
シフトロックレバー16の第2の脚部26は、第1の(内側)側端部28と、反対側の第2の(外側)側端部30と、第1の脚部24に隣接して位置する(例えば、接続されている)第1の(前方)端部32と、反対側の第2の(後方)端部34と、端部32,34間に延びる胴部(本体部)36とを含む。例示の実施形態では、側端部28は、(例えば、シフトロックレバー16を安定させるために)シフターアセンブリ100の本体10と接触(又は、他のこのような係合)するように構成された垂直フランジ38(図3)を画定する。本開示の様々な実施形態では、第2の(外側)側端部30はフランジ38も含んでもよく、又は(複数の)フランジ38を完全に除去し得ることが想定される。
【0036】
以下にさらに詳細に説明するように、胴部36は端部32、34間に延在しており、これによって、端部34がシフトロック14との接触を容易にするように端部32の垂直下方に配置される。図中に示されている本開示の特定の実施形態では、胴部36は、端部32、34と角度α、βをなし、それぞれが実質的に約35°~約55°(例えば、約45°)の範囲内にある。しかしながら、本開示の様々な実施形態では、(例えば、シフターアセンブリ100の特定の構成、シフトロック14の位置等に依存して)角度α、βに対して任意の適切な又は所望の値を達成するために、シフトロックレバー16の構成を変更し得ることを理解されたい。
【0037】
第2の端部34は、シフトロック14を収容する(又は他のやり方で受け入れる)(部分的に囲まれた)内部領域40(例えば、空洞、チャンバ、凹部等)(図2図3)を画定する。内部領域40内にシフトロック14を隠蔽することは、シフトロック14を保護し、シフトロック14と、ワイヤハーネス、トリムピース等のような車両の他の構成要素との間の接触の可能性を低減して、シフトロック14の不注意な解放(すなわち、シフトロック14から矢印1(図2)で示す方向への移動)を(完全には防止しないとしても)阻止する。図中に示されている特定の実施形態では、第2の端部34は、略L字形の断面形状を画定し、内部領域40を集合的に画定するそれぞれの第1及び第2のセグメント42、44を含む。略直交する関係で(すなわち、セグメント42、44が約90°の角度γをなすように)配置されるように示されているが、セグメント42、44の構成及び/又は相対的位置は、本開示の代替実施形態において変更され得ることが理解されるべきである。例えば、セグメント42、44は、角度γが実質的に約60°~約120°の範囲内にあるように配置され得ることが想定される。
【0038】
第2の端部34のセグメント42、44は、シフトロック14と車両の周囲の構成要素(例えば、上述した(複数の)ワイヤハーネス、トリムピース等)との間に垂直方向及び横方向のクリアランスを生じさせ、シフトロック14と周囲の構成要素との接触を阻止する(又は完全に防止する)ような寸法である。第1のセグメント42は、高さHi及び幅Wiを画定し(図3)、第2のセグメント44は、幅Wii及び長さLiiを画定する(図2図3)。第1のセグメント42の高さHiは、第1のセグメント42の末端部46がシフトロック14の垂直下方に位置し、各セグメント42,44の幅Wi,Wiiは、シフトロックレバー16の(第2の)側端部30がシフトロック14の横方向外側に(すなわち、シフターアセンブリ100の本体10から離れて)離間するように設けられており、シフトロックレバー16の第2の端部34は、シフトロック14の垂直下方かつ横方向外側に延びている。例えば、所定の実施形態では、第1のセグメント42の高さHiは、実質的に、約10mm~約15mm(例えば、12mm)の範囲内にあってもよく、セグメント42、44のそれぞれの幅Wi、Wiiは、実質的に、約6mm~約10mm(例えば、8mm)の範囲内にあり得ることが想定される。図中に示されているシフトロックレバー16の実施形態では略同等であるように示されているが、セグメント42、44のそれぞれの幅Wi、Wiiは、本開示の代替実施形態では異なっていてもよいことを理解されたい。例えば、第1のセグメント42の幅Wiが第2のセグメント44の幅Wiiを超えてもよく、又は第2のセグメント44の幅Wiiが第1のセグメント42の幅Wiを超え得ることが想定される。
【0039】
第2のセグメント44は、シフトロックレバー16が押し下げられたときに(すなわち、第1の(初期)位置から第2の(後続)位置へ移動したとき)、シフトロック14が解除可能となる(すなわち、第2の(ロック解除)位置に移動可能である)ようにシフトロック14と接触するように構成されている。より詳細には、第2のセグメント44は、シフトロックレバー16が矢印3で示す方向に移動すると、シフトロック14を矢印1で示す方向に変位させるようにシフトロック14と接触するように構成された軸受面48(図2)を画定する。胴部36に対する第2のセグメント44の位置を調整することにより(例えば、角度α、β(図2)の1つ以上を変化させることにより)、シフトロック14を十分に変位させるために必要なシフトロックレバー16の垂直の移動量を変化させることができる。
【0040】
所定の実施形態では、図全体に示されているように、シフトロックレバー16は、車両の周囲の構成要素(例えば、上述した(複数の)ワイヤハーネス、トリムピース等)、破片等の物品がシフトロックレバー16上に置かれ、及び/又はシフトロック14と(例えば、重力の影響下で)接触することを阻止するように構成された1つ以上の偏向板50(例えば、リブ52)(図3)を含み得る。図3に見られる特定の実施形態では、例えば、シフトロックレバー16は、互いに略等距離に間隔を空けて配置された4つの偏向板50を含む。しかしながら、本開示の代替実施形態では、偏向板50の数及び/又は特定の位置を変更し得ることを理解されたい。
【0041】
偏向板50は、本体部22の上面54から(例えば、胴部36から)垂直上方に延びており、略テーパ形状を有している。より詳細には、図示された実施形態では、偏向板50は、第1の(内側)側端部28から(例えば、フランジ38から)第2の(外側)側端部30まで延びており、それぞれが、第2の(外側)側端部30に向かって減少する垂直高さHDを画定する。偏向板50の各々は、上面54との角度δをなす外側接触面56を画定する。図3に見られる特定の実施形態では、例えば、偏向板50は、角度δが鋭角であり、実質的に、約15°~約75°の範囲内にあるように構成される。しかしながら、偏向板50の構成(例えば、角度δ)は、本開示の代替実施形態において変更され得ることを理解されたい。
【0042】
続いて図1~3を参照して、シフトロックレバー16の使用(操作)方法について説明する。シフトロックレバー16は、シフトロック14が解除されることを可能にする手動オーバライドを提供し、例えば、車両を牽引しなければならない場合に、シフター12を駐車位置から(例えば、ニュートラルに)移動させて、車両を移動させることができるようにする。シフトロック14を解除するために、(例えば、コンソールCのアクセスパネルP(図1)を介して)シフトロックレバー16に(手動で)力が加えられる。具体的には、シフトロックレバー16が押し下げられ(すなわち、矢印3(図2)で示す方向に垂直下方に移動され)、これによって、第2のセグメント44により画定される軸受面48(図2)がシフトロック14に力を加えてシフトロック14が前方へ(矢印1で示す方向に)変位する。したがって、シフトロックレバー16が第1の(初期)位置から第2の(後続)位置へ移動すると、それに対応してシフトロック14が第1の(ロック)位置から第2の(ロック解除)位置へ移動し、それによってシフトロック14が解除され、シフター12が駐車位置から移動できるようになる。
【0043】
次に、図4及び図5を参照して、シフトロックレバー16の代替実施形態について説明する。以下に説明する実施形態の各々は、構造と機能の両方においてシフトロックレバー16と実質的に類似しており、したがって、簡潔にするために、それらの相違点についてのみ説明する。
【0044】
図4は、参照符号116で示されるシフトロックレバーの一実施形態を示す。上述したそれぞれの第1及び第2のセグメント42、44に加えて、シフトロックレバー116の第2の端部34は、第3のセグメント158をさらに含み、これは、セグメント42、44の間に延在して内部領域40をさらに囲み、したがって、シフトロック14をさらに隠蔽して、シフトロック14と車両内の周囲の構成要素との接触をさらに阻止する。より詳細には、例示の実施形態では、第3のセグメント158は、フランジ38に対して略平行に延びている。しかしながら、第3のセグメント158のための代替の構成及び/又は方向も本開示の範囲内であることが理解されるべきである。例えば、第3のセグメント158は外向きに(フランジ38に対してある角度で)延在することが想定され得る。
【0045】
図5は、図1~3に見られるシフトロックレバー16よりも全体的に狭く、第2の端部34における前述のL字状の構成を欠いた、参照符号216によって識別されるシフトロックレバーの代替実施形態を示す。シフトロック14と車両の他の構成要素との間の接触を阻止し、したがって、シフトロック14の不注意による解放を阻止するために、1つ以上のガード260が、シフターアセンブリ100の本体10に固定されてもよく(例えば、本体から他のやり方で外側に延びてもよく)、これは、(複数の)発泡体、ポリマー材料、プラスチック材料、金属材料等の任意の適切な材料を個々に又は組み合わせて含んでもよい(例えば、これらから形成されてもよい)。例えば、図示の実施形態では、第1のガード260iがシフトロックレバー216の垂直上方に位置し、第2のガード260iiが第2の端部34の後方に位置している。分離した別個の構造として示されているが、本開示の代替実施形態では、ガード260i、260iiを一緒に固定し得る(例えば、機械的に接続され、一体的に(モノリシックに)形成される等)ことが想定される。
【0046】
所定の実施形態では、(複数の)ガード260は、(例えば、接着剤、機械的締結具等の使用により)シフターアセンブリ100の本体10に取り外し可能に接続され得ることが想定される。代替的に、(例えば、溶接によって、又は本体10との一体的な(例えば、モノリシックな)形成によって)(複数の)ガード260をシフターアセンブリ100の本体10に固定し得ることが想定される。
【0047】
当業者であれば、本明細書に記載されかつ添付の図面に示された本開示の様々な実施形態が非限定的な例示を構成し、本開示の範囲から逸脱することなく、追加の構成要素及び特徴が、上述の実施形態のいずれにも追加され得ることを理解するであろう。さらに、当業者であれば、1つの実施形態に関連して図示又は記載された要素及び特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、代替実施形態のそれらと組み合わせることができることを理解し、提供された記載に基づいて、本開示の主題のさらなる特徴及び利点を理解するであろう。本明細書に記載された実施形態及び/又はその特徴のいずれかに対する、当業者の能力内にある変形、組み合わせ、及び/又は修正も本開示の範囲内にあり、開示された実施形態のいずれかから特徴を組み合わせること、統合すること、及び/又は省略することによって生じ得る代替実施形態も同様である。
【0048】
請求項の何れかの要素に関して「選択的に」という用語を使用することは、その要素が含まれても又は省略されてもよく、両方の選択肢が請求項の範囲内にあることを意味する。さらに、「備える」、「含む」、及び「有する」等のより広い用語の使用は、「から成る」、「から本質的に成る」、及び「から実質的に成る」等のより狭い用語の支持を提供すると理解されるべきである。したがって、保護の範囲は、上述の説明によって限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲によって定義され、特許請求の範囲の主題の全ての均等物を含む。
【0049】
上記の説明において、添付の図面に示された種々の構造間の空間的関係、及び構造の空間的方向が参照されてもよい。しかしながら、本開示を完全に読んだ後に当業者によって認識されるように、本明細書に記載される構造体は、それらの意図された目的に適した任意のやり方で位置決め及び方向付けされ得る。したがって、「上」、「下」、「上方」、「下方」、「内側」、「外側」、「左」、「右」、「上向き」、「下向き」、「内向き」、「外向き」等の用語の使用は、構造間の相対的関係及び/又は構造の空間的方向を表すものと理解されるべきである。当業者であれば、このような用語の使用は、対応する図面によって提供される例示の文脈において提供され得ることも認識されよう。
【0050】
さらに、「約」、「略」、「実質的に」等の用語は、それらが関連する任意の数値範囲又は概念における変化を可能にすると理解されるべきである。例えば、「約」及び「略」のような用語の使用は、25%程度の変化を包含するように、又は製造公差及び/又は設計上の逸脱を許容するように理解されるべきである。
【0051】
各請求項は、さらなる開示として明細書に組み込まれ、本開示の実施形態を表す。また、「A、B、及びCの少なくとも1つ」及び「A及び/又はB及び/又はC」という語句は、それぞれ、Aのみ、Bのみ、Cのみ、又はA、B及びCの任意の組み合わせを含むように解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5