(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 39/02 20060101AFI20240412BHJP
【FI】
D06F39/02 Z
(21)【出願番号】P 2021033091
(22)【出願日】2021-03-03
【審査請求日】2023-05-30
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】山川 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】糀 幸久
(72)【発明者】
【氏名】辻 悠一
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-505801(JP,A)
【文献】特開2021-003272(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 1/00~60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外枠と、
前記外枠内に揺動自在に防振支持された水槽と、
前記水槽に回転自在に内包された回転槽と、
前記回転槽を回転させるモータと、
前記水槽に給水する給水弁と、
前記水槽内の洗濯水を排水する排水弁と、
前記外枠の内部に配設され、複数の洗濯処理液をそれぞれ所定のタイミングで自動的に前記水槽に投入する洗濯処理液自動投入装置と、
前記洗濯処理液自動投入装置に配設された複数の容器と、
前記洗濯処理液自動投入装置に配設され、複数の前記容器に貯留された前記洗濯処理液を前記水槽に投入するための洗濯処理液投入手段と、
複数の前記容器に嵌着可能で、嵌着に互換性がある複数の蓋と、
前記外枠に設けられ、運転コースなど各種の入力設定や入力情報などの表示を行う操作表示部と、
前記モータ、前記給水弁、前記洗濯処理液投入手段、前記排水弁などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水などの各行程を逐次制御する制御手段と、を備え、
複数の前記蓋は、それぞれを判別するための目印を有し、
複数の前記容器は、それぞれに嵌着された前記蓋の前記目印を検知して、前記蓋を判別する蓋判別手段を設け、
複数の前記容器は、それぞれ略直方体状に形成され、前記目印は、前記蓋の辺部のそれぞれ異なる位置に一か所ずつ突出した突起部であり、複数の前記容器の前記蓋判別手段は、それぞれの前記容器の辺部に設けられており、前記突起部を検知して前記蓋を判別し、
前記制御手段は、前記蓋判別手段からの情報に基づいて、複数の前記容器のそれぞれに嵌着された前記蓋を検知して、所定のタイミングで、前記洗濯処理液投入手段を駆動させ、複数の前記容器に貯留されたそれぞれの洗濯処理液を前記水槽に投入する洗濯機。
【請求項2】
前記制御手段は、前記操作表示部より入力された複数の前記容器のそれぞれに貯留された洗濯処理液の種類に応じた所定のタイミングで、前記洗濯処理液投入手段を駆動させ、複数の前記容器のそれぞれに貯留された洗濯処理液を前記水槽に投入する請求項1に記載の
洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、洗い、すすぎ、脱水などの行程を自動制御して行う洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、洗濯処理液自動投入装置を有し、液体洗剤、柔軟剤を水槽へ投入するもので、洗い時に液体洗剤を投入する液体洗剤投入部と、すすぎ時に柔軟剤を投入する柔軟剤投入部の2箇所の投入部を有するケースと、このケースを引き出し可能に収納し、二つの給水経路より2箇所の投入部にそれぞれ所定のタイミングで給水して、水と共に液体洗剤、柔軟剤を水槽内に注水する注水装置とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、使用者が液体洗剤や柔軟剤を容器に入れ間違えた場合でも、容器内の液体を入れ替えることなく洗濯を行うことができ、操作性を向上させた洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における洗濯機は、外枠と、外枠内に揺動自在に防振支持された水槽と、水槽に回転自在に内包された回転槽と、回転槽を回転させるモータと、水槽に給水する給水弁と、水槽内の洗濯水を排水する排水弁と、外枠の内部に配設され、複数の洗濯処理液をそれぞれ所定のタイミングで自動的に水槽に投入する洗濯処理液自動投入装置と、洗濯処理液自動投入装置に配設された複数の容器と、洗濯処理液自動投入装置に配設され、複数の容器に貯留された洗濯処理液を水槽に投入するための洗濯処理液投入手段と、複数の容器に嵌着可能で、嵌着に互換性がある複数の蓋と、外枠に設けられ、運転コースなど各種の入力設定や入力情報などの表示を行う操作表示部と、モータ、給水弁、洗濯処理液投入手段、排水弁などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水などの各行程を逐次制御する制御手段と、を備え、複数の蓋は、それぞれを判別するための目印を有し、複数の容器は、それぞれに嵌着された蓋の目印を検知して、蓋を判別する蓋判別手段を設け、複数の容器は、それぞれ略直方体状に形成され、目印は、蓋の辺部のそれぞれ異なる位置に一か所ずつ突出した突起部であり、複数の容器の蓋判別手段は、それぞれの容器の辺部に設けられており、突起部を検知して蓋を判別し、制御手段は、蓋判別手段からの情報に基づいて、複数の容器のそれぞれに嵌着された蓋を検知して、所定のタイミングで、洗濯処理液投入手段を駆動させ、複数の容器に貯留されたそれぞれの洗濯処理液を水槽に投入するよう構成したものである。
【0006】
これにより、使用者が洗濯処理液自動投入装置において、液体洗剤や柔軟剤を容器に入れ間違えた場合でも、それぞれの容器の蓋を入れ替えるだけで、容器内の液体を入れ替えることなく洗濯を行うことができるので、操作性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0007】
本開示における洗濯機は、使用者が洗濯処理液自動投入装置において、液体洗剤や柔軟剤を容器に入れ間違えた場合でも、それぞれの容器の蓋を入れ替えるだけで、容器内の液体を入れ替えることなく洗濯を行うことができるので、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1における洗濯機の内部を透視した模式斜視図
【
図2】実施の形態1における洗濯機の内部を透視した模式後方斜視図
【
図3】実施の形態1における洗濯機の洗濯処理液自動投入装置を示す模式図
【
図4】実施の形態1における洗濯機の洗濯処理液自動投入装置を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示の基礎となった知見等)
従来技術の構成では、使用者が間違えて、洗濯処理液自動投入装置の液体洗剤投入部に柔軟剤を、柔軟剤投入部に液体洗剤を入れた場合、容器中の液体全てを取り出して入れ替える必要があるという問題を有していた。その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
【0010】
そこで、本開示は、使用者が液体洗剤や柔軟剤を容器に入れ間違えた場合でも、容器内の液体を入れ替えることなく洗濯を行うことができるので、操作性を向上させることができる洗濯機を提供する。
【0011】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0012】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0013】
(実施の形態1)
以下、
図1~
図4を用いて、実施の形態を説明する。
【0014】
(1-1.構成)
図1、
図2において、外枠10内には、水槽1が揺動自在に防振支持されており、水槽1には、洗濯物を収容する回転ドラム9が回転自在に内包されている。また、外枠10の前面部には扉体(図示せず)が開閉自在に配設され、開口部を覆っている。
【0015】
外枠10内で、水槽1の上部には、洗濯処理液自動投入装置15が配設されている。
【0016】
また、回転ドラム9は、水槽1背面部に配設したモータ(図示せず)により回転し、外枠10内には水槽1内に給水する給水弁(図示せず)、水槽1内の洗濯水を排水する排水弁(図示せず)も配設されている。
【0017】
洗濯処理液自動投入装置15は、処理液を貯留しておく容器A3と容器B4を有しており、容器A3には液体洗剤、容器B4には柔軟剤を貯留しておくのが一般的であるが、容器B4に柔軟剤ではなく液体漂白剤を貯留することもできる。洗濯処理液自動投入装置15については、
図3以降で詳述する。
【0018】
外枠10の前面部には、使用者が運転コースなどを選択し、その入力情報などを表示する操作表示部5が配設されている。
【0019】
また、外枠10の内下部には、制御手段2が配設されており、モータ、給水弁、洗濯処理液投入手段8(
図3参照)、排水弁などを制御し、洗い、すすぎ、脱水などの各行程を逐次制御する。
【0020】
図3において、洗濯処理液自動投入装置15の容器A3には、前面部の辺部に突起部A3bを形成した蓋A3aが嵌着されており、容器B4には前面部の辺部に突起部B4bを形成した蓋B4aが嵌着されている。
【0021】
なお、蓋A3aと蓋B4aは、取り付けの互換性はあるが、突起部A3bおよび突起部B4bの上面には、それぞれ容器A3および容器B4に対応するための目印表示3cおよび目印表示4cが表示されている。この目印表示3cおよび目印表示4cには、容器A3および容器B4に貯留されている処理液の種類を表示することができる。
【0022】
また、容器A3の前面部の辺部には蓋判別手段A6が設けられ、蓋判別手段A6にはセンサーAA6aとセンサーAB6bが設けられている。同様に、容器B4の前面部の辺部には蓋判別手段B7が設けられ、蓋判別手段B7にはセンサーBA7aとセンサーBB7bが設けられている。
【0023】
センサーAA6aとセンサーAB6b、および、センサーBA7aとセンサーBB7bのそれぞれのセンサーは、上方に突起部A3bあるいは突起部B4bが位置した場合に、蓋A3aあるいは蓋B4aを検知するようになっている。
【0024】
容器A3に貯留された処理液(例えば、液体洗剤)および容器B4に貯留された処理液(例えば、柔軟剤)は、制御手段2により、ホースA11およびホースB12を介して、所定のタイミングで洗濯処理液投入手段8から水槽1内に投入される。
【0025】
(1-2.動作、作用)
以上のように構成された洗濯機について、以下、その動作、作用を説明する。
【0026】
洗濯を始めるにあたっては、事前に、容器A3に液体洗剤、容器B4に柔軟剤を貯留しておく。
【0027】
扉体を開き、回転ドラム9内に洗濯物を投入して、操作表示部5を操作して、洗濯物に合った運転コースを選択して、洗濯を開始する。
【0028】
洗濯が開始されると、まず、蓋判別手段A6は、センサーAA6aとセンサーAB6bの内、センサーAA6a側に突起部A3bがあることを制御手段2に出力し、蓋判別手段B7は、センサーBA7aとセンサーBB7bの内、センサーBB7b側に突起部B4bがあることを制御手段2に出力する。
【0029】
制御手段2は、蓋判別手段A6および蓋判別手段B7からの突起部A3bおよび突起部B4bの情報に応じて、容器A3が液体洗剤で、容器B4が柔軟剤であると判断する。
【0030】
そして、水無し状態で回転ドラム9が回転して、投入された洗濯物の布量を検知する。布量が検知されると、洗濯処理液投入手段8を制御し、布量に応じた水位(水量)が設定され、その水位(水量)に応じた液体洗剤量が容器A3から水槽1に投入される。また、布量に応じた水位まで、水槽1内に給水がなされる。
【0031】
所定量の給水がなされると、回転ドラム9が回転して洗い行程の洗い撹拌が行われる。
【0032】
所要の洗い時間の後、汚れた洗濯液は排水され、回転ドラム9を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗濯液を脱水し、その後、水槽1内に給水して、すすぎ行程でのすすぎ攪拌が行われる。運転コースによっては、すすぎ行程を2回行うこともある。
【0033】
最終すすぎ行程においては、まず、洗濯処理液投入手段8を制御し、水位(水量)に応じた柔軟剤量が容器B4から水槽1に投入され、次に、所定水位まで給水が行われ、すすぎ行程から排水、最終脱水へと行程が進んでいく。
【0034】
上述のように、洗濯を始めるにあたっては、事前に、容器A3に液体洗剤、容器B4に柔軟剤を貯留しておく必要があるが、使用者が間違って、容器A3に柔軟剤、容器B4に液体洗剤を入れてしまうことが十分考えられる。
【0035】
この時、
図4に示すように、使用者が投入間違いに気が付くと、容器の中身を入れ替えるのではなく、容器A3に蓋B4aを、容器B4に蓋A3aを取付けることで対応することができる。
【0036】
容器A3に蓋B4aを、容器B4に蓋A3aを取付けた状態で、洗濯が開始されると、蓋判別手段A6は、センサーAA6aとセンサーAB6bの内、センサーAB6b側に突起部B4bがあることを制御手段2に出力し、蓋判別手段B7は、センサーBA7aとセンサーBB7bの内、センサーBA7a側に突起部A3bがあることを制御手段2に出力する。
【0037】
制御手段2は、蓋判別手段A6および蓋判別手段B7からの突起部B4bおよび突起部A3bの情報に応じて、容器A3が柔軟剤で、容器B4が液体洗剤だと判断し、この判断に応じて、行程の所定のタイミングで、液体洗剤と柔軟剤を水槽1に投入するので、行程は正常に進行していく。
【0038】
(1-3.効果等)
以上のように、本実施の形態において、外枠10と、外枠10内に揺動自在に防振支持された水槽1と、水槽1に回転自在に内包された回転ドラム9と、回転ドラム9を回転させるモータと、水槽1に給水する給水弁と、水槽1内の洗濯水を排水する排水弁と、外枠10の内部に配設され、複数の洗濯処理液をそれぞれ所定のタイミングで自動的に水槽1に投入する洗濯処理液自動投入装置15と、洗濯処理液自動投入装置15に配設された複数の容器としての容器A3、容器B4と、洗濯処理液自動投入装置15に配設され、複数の容器としての容器A3、容器B4に貯留された洗濯処理液を水槽1に投入するための洗濯処理液投入手段8と、複数の容器としての容器A3、容器B4に嵌着可能で、嵌着に互換性がある複数の蓋としての蓋A3a、蓋B4aと、外枠10に設けられ、運転コースなど各種の入力設定や入力情報などの表示を行う操作表示部5と、モータ、給水弁、洗濯処理液投入手段8、排水弁などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水などの各行程を逐次制御する制御手段2と、を備え、複数の蓋である蓋A3aおよび蓋B4aは、それぞれを判別するための目印として、辺部のそれぞれ異なる位置に一か所ずつ突出した突起部A3bおよび突起部B4bを形成し、複数の容器である容器A3および容器B4は、蓋の目印を検知して、蓋を判別する蓋判別手段として、それぞれの辺部に蓋A3aあるいは蓋B4aを判別する蓋判別手段A6および蓋判別手段B7を設け、制御手段2は、蓋判別手段としての蓋判別手段A6および蓋判別手段B7からの情報に基づいて、容器A3および容器B4に嵌着されたのが蓋A3aあるいは蓋B4aかを検知して、所定のタイミングで洗濯処理液投入手段8を駆動させ、容器A3および容器B4に貯留された洗濯処理液を水槽1に投入する構成としたものである。
【0039】
これにより、使用者が洗濯処理液自動投入装置15において、液体洗剤や柔軟剤を容器に入れ間違えた場合でも、それぞれの容器の蓋を入れ替えるだけで、容器内の液体を入れ替えることなく洗濯を行うことができるので、操作性を向上させることができる。
【0040】
(実施の形態2)
本実施の形態2は、実施の形態1から、洗濯処理液投入に対する制御が変わったものであり、それ以外の構成は実施の形態1と同じであり、説明を省略する。
【0041】
(2-1.動作、作用)
以上のように構成された洗濯機について、以下、その動作、作用を説明する。
【0042】
洗濯処理液自動投入装置15の容器A3は液体洗剤用であるが、容器B4は柔軟剤あるいは液体漂白剤のどちらかを貯留することができる。
【0043】
事前に、容器A3に液体洗剤を貯留して蓋A3aを取付け、容器B4に液体漂白剤を貯留して蓋B4aを取付けており、洗濯を開始する時には、扉体を開き、回転ドラム9内に洗濯物を投入して、操作表示部5を操作して、洗濯物に合った運転コースを選択するが、この時に、操作表示部5にて、容器A3に液体洗剤、容器B4に液体漂白剤を貯留していることを設定する。
【0044】
洗濯が開始されると、まず、蓋判別手段A6は、センサーAA6aとセンサーAB6bの内、センサーAA6a側に突起部A3bがあることを制御手段2に伝え、蓋判別手段B7は、センサーBA7aとセンサーBB7bの内、センサーBB7b側に突起部B4bがあることを制御手段2に出力する。
【0045】
制御手段2は、操作表示部5からの情報、蓋判別手段A6および蓋判別手段B7からの突起部A3bおよび突起部B4bの情報に応じて、容器A3が液体洗剤で、容器B4が液体漂白剤だと判断する。
【0046】
そして、水無し状態で回転ドラム9が回転して、投入された洗濯物の布量を検知する。布量が検知されると、洗濯処理液投入手段8を制御し、布量に応じた水位(水量)が設定されて給水され、その水位(水量)に応じた液体洗剤量が容器A3から水槽1に投入される。同時に、その水位(水量)に応じた液体漂白剤量が容器B4から水槽1に投入される。そして、所定量の給水がなされると、以降の行程が進行していく。
【0047】
(2-2.効果等)
以上のように、本実施の形態において、操作表示部5より入力された容器A3および容器B4に貯留された洗濯処理液の種類に応じた所定のタイミングで、洗濯処理液投入手段8を駆動させ、容器A3および容器B4に貯留された洗濯処理液を水槽1に投入する構成としたものである。
【0048】
これにより、どのような洗濯処理液が貯留されても、それぞれの洗濯処理液に応じた所定のタイミングで投入できるので、操作性を向上させることができる。
【0049】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0050】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0051】
実施の形態1および2では、洗濯機の一例としてドラム式洗濯機を説明した。洗濯機は、布を水洗できるものであればよい。したがって、洗濯機は、ドラム式洗濯機に限定されない。洗濯機として縦型洗濯機を用いてもよい。
【0052】
また、実施の形態1および2では、複数の容器として、容器A3、容器B4、複数の蓋として、蓋A3a、蓋B4aを用いて説明したが、2つの容器および2つの蓋に限定されず、3つ以上の容器および蓋であってもよい。そして、目印については、蓋の数に合わせて、それぞれ異なって形成すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本開示は、洗濯処理液自動投入装置を有する洗濯機に適用可能である。具体的には、ドラム式の洗濯機に限らず、縦型洗濯機などに本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 水槽
2 制御手段
3 容器A(容器)
3a 蓋A(蓋)
3b 突起部A(突起部)
4 容器B(容器)
4a 蓋B(蓋)
4b 突起部B(突起部)
5 操作表示部
6 蓋判別手段A(蓋判別手段)
6a センサーAA
6b センサーAB
7 蓋判別手段B(蓋判別手段)
7a センサーBA
7b センサーBB
8 洗濯処理液投入手段
9 回転ドラム(回転槽)
10 外枠
11 ホースA
12 ホースB
15 洗濯処理液自動投入装置