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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】高光効率発光ダイオード光源
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/62 20100101AFI20240412BHJP
   H01L 33/48 20100101ALI20240412BHJP
【FI】
H01L33/62
H01L33/48
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023190980
(22)【出願日】2023-11-08
【審査請求日】2023-11-08
(31)【優先権主張番号】202310781293.0
(32)【優先日】2023-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】林智榮
【審査官】下村 一石
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第215771142(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第113745207(CN,A)
【文献】中国実用新案第208014695(CN,U)
【文献】中国実用新案第219017693(CN,U)
【文献】中国実用新案第209119166(CN,U)
【文献】特開2019-153766(JP,A)
【文献】特開2017-157837(JP,A)
【文献】特開2009-21417(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラケットと、
ブラケット上に配置される正極パッドと、
ブラケット上に配置され、前記正極パッドとの間に溝が形成される負極パッドと、
前記正極パッド上に配置され、前記正極パッドおよび前記負極パッドに電気的に接続される第1発光ダイオードダイと、
前記負極パッド上に配置され、前記正極パッドおよび前記負極パッドに電気的に接続される第2発光ダイオードダイと、
を備え、
前記第1発光ダイオードダイの一部が前記正極パッドから突出し、前記溝の一部を遮蔽することを特徴とする高光効率発光ダイオード光源。
【請求項2】
前記第1発光ダイオードダイは、第1部分および第2部分を含み、前記第1部分は、前記正極パッドから突出し、前記第2部分は、前記正極パッドから突出せず、前記第1部分の幅は、前記溝の幅の5~50%であることを特徴とする請求項1に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【請求項3】
前記第1発光ダイオードダイは、第1部分および第2部分を含み、前記第1部分は、前記正極パッドから突出し、前記第2部分は、前記正極パッドから突出せず、前記第1部分の幅は、前記溝の幅の30~50%であることを特徴とする請求項1に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【請求項4】
前記第1発光ダイオードダイは、第1部分および第2部分を含み、前記第1部分は、前記正極パッドから突出し、前記第2部分は、前記正極パッドから突出せず、前記第1部分の幅は、前記溝の幅の45~50%であることを特徴とする請求項1に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【請求項5】
前記第1発光ダイオードダイおよび前記第2発光ダイオードダイは、矩形であることを特徴とする請求項1に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【請求項6】
前記第1発光ダイオードダイおよび前記第2発光ダイオードダイは、互いに平行であることを特徴とする請求項5に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【請求項7】
前記第1発光ダイオードダイおよび前記第2発光ダイオードダイは、互いに垂直であることを特徴とする請求項5に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【請求項8】
前記負極パッド上に配置され、前記正極パッドおよび前記負極パッドに電気的に接続される第3発光ダイオードダイをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【請求項9】
前記第3発光ダイオードダイは、矩形であることを特徴とする請求項8に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【請求項10】
前記第2発光ダイオードダイおよび前記第3発光ダイオードダイは、互いに平行であり、前記第2発光ダイオードダイおよび前記第3発光ダイオードダイは、前記第1発光ダイオードダイと垂直であることを特徴とする請求項9に記載の高光効率発光ダイオード光源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード光源、特に高光効率発光ダイオード光源に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の発光ダイオード光源の発光ダイオードダイは、通常、発光ダイオードブラケットの負極パッドに配置される。発光ダイオード光源が2つ以上の同じサイズの発光ダイオードダイを有し、且つこれらの発光ダイオードダイが発光ダイオードブラケットの負極パッドに配置される場合、深刻な光干渉を招く。上記光干渉により、発光ダイオード光源の光効率が大幅に低下し、発光ダイオードブラケットのスペースを有効に利用することができなくなる。
【0003】
発光ダイオード光源が大きな発光ダイオードダイと小さな発光ダイオードダイを有する場合、大きな発光ダイオードダイは、通常、発光ダイオードブラケットの負極パッドに配置され、小さな発光ダイオードダイは、通常発光ダイオードブラケットの正極パッドに配置される。但し、上記2つの発光ダイオードダイの電流が異なるため、上記2つの発光ダイオードダイの電圧も異なる。したがって、上記2つの発光ダイオードダイの発熱量も不均一になり、発光ダイオード光源が損壊し易くなり、信頼性が大幅に低下する。
【0004】
中国特許出願公開第112510026号明細書および中国特許出願公開第CN113725203号明細書は、発光ダイオード光源の関連技術を開示しているが、依然として上記の問題を効果的に解決することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】中国特許出願公開第112510026号明細書
【文献】中国特許出願公開第113725203号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、高光効率発光ダイオード光源を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ブラケット、正極パッド、負極パッド、第1発光ダイオードダイおよび第2発光ダイオードダイを含む高光効率発光ダイオード光源を提供する。正極パッドは、ブラケット上に配置される。負極パッドは、ブラケット上に配置され、負極パッドと正極パッドとの間には溝が形成される。第1発光ダイオードダイは、正極パッド上に配置され、正極パッドおよび負極パッドに電気的に接続される。第2発光ダイオードダイは、負極パッド上に配置され、正極パッドおよび負極パッドに電気的に接続される。第1発光ダイオードダイの一部が正極パッドから突出し、溝の一部を遮蔽する。
【0008】
本発明の一改良として、第1発光ダイオードダイは、第1部分および第2部分を含む。第1部分は、正極パッドから突出し、第2部分は、正極パッドから突出しない。第1部分の幅は、溝の幅の5~50%である。
【0009】
本発明の一改良として、第1発光ダイオードダイは、第1部分および第2部分を含む。第1部分は、正極パッドから突出し、第2部分は、正極パッドから突出しない。第1部分の幅は、溝の幅の30~50%である。
【0010】
本発明の一改良として、第1発光ダイオードダイは、第1部分および第2部分を含む。第1部分は、正極パッドから突出し、第2部分は、正極パッドから突出しない。第1部分の幅は、溝の幅の45~50%である。
【0011】
本発明の一改良として、第1発光ダイオードダイおよび第2発光ダイオードダイは、矩形である。
【0012】
本発明の一改良として、第1発光ダイオードダイおよび第2発光ダイオードダイは、互いに平行である。
【0013】
本発明の一改良として、第1発光ダイオードダイおよび前記第2発光ダイオードダイは、互いに垂直である。
【0014】
本発明の一改良として、発光ダイオード光源は、第3発光ダイオードダイをさらに含む。第3発光ダイオードダイは、負極パッド上に配置され、正極パッドおよび負極パッドに電気的に接続される。
【0015】
本発明の一改良として、第3発光ダイオードダイは、矩形である。
【0016】
本発明の一改良として、第2発光ダイオードダイおよび第3発光ダイオードダイは、互いに平行である。第2発光ダイオードダイおよび第3発光ダイオードダイは、第1発光ダイオードダイと垂直である。
【発明の効果】
【0017】
上記に基づいて、本発明の実施形態による高光効率発光ダイオード光源は、以下の利点の1つ以上を有することができる。
(1)発光ダイオード光源は、特殊な溝構造を有するため、正極パッド上に配置された第1発光ダイオードダイの一部分が正極パッドから突出し、正極パッドと負極パッドとの間の溝の一部分を遮蔽することができる。このように、第1発光ダイオードダイのサイズは、正極パッドの面積によって制限されず、第1発光ダイオードダイのサイズを負極パッド上に配置された第2発光ダイオードダイのサイズと一致させることができる。したがって、第1発光ダイオードダイと第2発光ダイオードダイの発熱量も一致し、第1発光ダイオードダイの使用寿命は、第2発光ダイオードダイの使用寿命に近づくことができる。故に、上記の構造設計により、発光ダイオード光源の使用寿命をより安定させ、発光ダイオード光源の信頼性を向上させることができる。
(2)発光ダイオード光源は、特殊な溝構造を有するため、正極パッド上に配置された第1発光ダイオードダイの一部が正極パッドから突出し、正極パッドと負極パッドとの間の溝の一部を遮蔽することができる。このように、第1発光ダイオードダイのサイズは、正極パッドの面積によって制限されない。したがって、負極パッドは、2つの発光ダイオードダイ(第2発光ダイオードダイおよび第3発光ダイオードダイ)を収容することができ、上記複数の発光ダイオードダイのサイズを効果的に大きくすることができる。
(3)第1発光ダイオードダイを正極パッド上に配置し、第2発光ダイオードダイを負極パッド上に配置して、これらの発光ダイオードダイを正極パッドと負極パッドに均一に分布させることができる。また、正極パッド上に設けられた第1発光ダイオードダイの一部が正極パッドから突出することができる。上記の構造設計により、発光ダイオード光源の放熱効果を効果的に向上させ、発光ダイオード光源の使用寿命がさらに向上させることができる。
(4)発光ダイオード光源は、特殊な溝構造を有し、第1発光ダイオードダイと第2発光ダイオードダイ(および第3発光ダイオードダイ)との間の光干渉を効果的に低減できるため、発光ダイオード光源の光効率を効果的に向上させることができる。したがって、発光ダイオード光源の全体的な性能を大幅に向上させることができる。
(5)発光ダイオード光源の設計が簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を得ることができ、発光ダイオード光源により高い実用性を実現させることができる。したがって、発光ダイオード光源の応用をより広範にすることができ、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施形態の高光効率発光ダイオード光源の構造を示す上面図である。
図2】本発明の第1実施形態の高光効率発光ダイオード光源の構造を示す側面図である。
図3】本発明の第2実施形態の高光効率発光ダイオード光源の構造を示す上面図である。
図4】本発明の第3実施形態の高光効率発光ダイオード光源の構造を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0020】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の高光効率発光ダイオード光源の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0021】
図1は、本発明の第1実施形態の高光効率発光ダイオード光源の構造を示す上面図である。同図に示すように、発光ダイオード光源1は、ブラケット11、正極パッド12、負極パッド13、第1発光ダイオードダイL1および第2発光ダイオードダイL2を含む。
【0022】
正極パッド12および負極パッド13は、ブラケット11上に配置される。負極パッド13と正極パッド12との間には、溝GVが形成される。
【0023】
第1発光ダイオードダイL1は、正極パッド12上に配置され、正極パッド12および負極パッド13に電気的に接続される。ここで、第1発光ダイオードダイL1は、第1正極リードPC1を介して正極パッド12に接続され、第1負極リードNC1を介して負極パッド13に接続される。本実施形態では、第1発光ダイオードダイL1は、矩形である。別の実施形態では、第1発光ダイオードダイL1は、他の形状であってもよく、実際の必要に応じて変更することができる。
【0024】
第2発光ダイオードダイL2は、負極パッド13上に配置され、正極パッド12および負極パッド13に電気的に接続される。このうち、第2発光ダイオードダイL2は、第2正極リードPC2を介して正極パッド12に接続され、第2負極リードNC2を介して負極パッド13に接続される。本実施形態では、第2発光ダイオードダイL2は矩形である。別の実施形態では、第2発光ダイオードダイL2は、他の形状であってもよく、実際の必要に応じて変更することができる。第1発光ダイオードダイL1と第2発光ダイオードダイL2とは、互いに平行である。即ち、第1発光ダイオードダイL1の対称軸(長辺に平行)と第2発光ダイオードダイL2の対称軸(長辺に平行)とは、互いに平行である。
【0025】
発光ダイオード光源1は、特殊な溝構造を有する。図から明らかなように、第1発光ダイオードダイL2の一部が正極パッド12から突出し、溝GVの一部を遮蔽する。
【0026】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の高光効率発光ダイオード光源1に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0027】
図2は、本発明の第1実施形態の高光効率発光ダイオード光源の構造を示す側面図である。図に示すように、第1発光ダイオードダイL1は、第1部分と第2部分を含む。第1部分は、正極パッド12から突出し、第2部分は、正極パッド12から突出していない。
【0028】
第1発光ダイオードダイL1の第1部分の幅はW1であり、第1発光ダイオードダイL1の第2部分の幅はW2である。また、溝GVの幅はW3である。第1発光ダイオードダイL1の第1部分の幅W1は、溝GVの幅W3の5%~50%である。また、第1発光ダイオードダイL1の第1部分の幅W1は、溝GVの幅W3の30%~50%であってもよい。
【0029】
本実施形態では、第1発光ダイオードダイL1の第1部分の幅W1は、溝GVの幅W3の45%~50%(50%近く)であってもよい。また、第1発光ダイオードダイL1の第1部分によって遮蔽される溝GVの面積は、溝GVの総面積の1/3よりも大きいが、溝GVの総面積の1/2よりも小さい。上述の構造設計は、第1発光ダイオードダイL1と第2発光ダイオードダイL2との間の光干渉を最も効果的に低減することができるため、発光ダイオード光源1の光効率を効果的に向上させることができる。したがって、発光ダイオード光源1の全体的な性能を大幅に向上させることができる。
【0030】
上記から分かるように、発光ダイオード光源1は、特殊な溝構造となっているため、正極パッド12上に設けられた第1発光ダイオードダイL1の一部(第1部分)が正極パッド12から突出し、正極パッド12と負極パッド13との間の溝GVの一部を遮蔽する。このように、第1発光ダイオードダイL1のサイズは、正極パッド12の面積によって制限されないため、第1発光ダイオードダイL1のサイズを負極パッド13に配置された第2発光ダイオードダイL2のサイズと一致させることができる。したがって、第1発光ダイオードダイL1と第2発光ダイオードダイL2の発熱量も一致し、第1発光ダイオードダイL1の使用寿命は、第2発光ダイオードダイL2の使用寿命に近づくことができる。したがって、上記の構造設計により、発光ダイオード光源1の使用寿命をより安定させ、発光ダイオード光源1の信頼性を向上させることができる。
【0031】
また、第1発光ダイオードダイL1を正極パッド12上に配置し、第2発光ダイオードダイL2を負極パッド13上に配置し、これらの発光ダイオードダイを正極パッド12および負極パッド13に均一に分布させることができる。また、正極パッド12に配置した第1発光ダイオードダイL1の一部が正極パッド12から突出していてもよい。上記の構造設計により、発光ダイオード光源1の放熱効果を効果的に向上し、発光ダイオード光源1の使用寿命をさらに向上させることができる。
【0032】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の高光効率発光ダイオード光源1に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0033】
図3は、本発明の第2実施形態の高光効率発光ダイオード光源の構造を示す上面図である。同図に示すように、発光ダイオード光源1は、ブラケット11、正極パッド12、負極パッド13、第1発光ダイオードダイL1および第2発光ダイオードダイL2を含む。
【0034】
正極パッド12および負極パッド13は、ブラケット11上に配置される。負極パッド13と正極パッド12との間には、溝GVが形成される。
【0035】
第1発光ダイオードダイL1は、正極パッド12上に配置され、正極パッド12および負極パッド13に電気的に接続される。ここで、第1発光ダイオードダイL1は、第1正極リードPC1を介して正極パッド12に接続され、第1負極リードNC1を介して負極パッド13に接続される。本実施形態では、第1発光ダイオードダイL1は、矩形である。別の実施形態では、第1発光ダイオードダイL1は、他の形状であってもよく、実際の必要に応じて変更することができる。
【0036】
第2発光ダイオードダイL2は、負極パッド13上に配置され、正極パッド12および負極パッド13と電気的に接続される。ここで、第2発光ダイオードダイL2は、第2正極リードPC2を介して正極パッド12に接続され、第2負極リードNC2を介して負極パッド13に接続される。本実施形態では、第2発光ダイオードダイL2は、矩形である。別の実施形態では、第2発光ダイオードダイL2は、他の形状であってもよく、実際の必要に応じて変更することができる。
【0037】
前述の実施形態と異なるのは、本実施形態では、第1発光ダイオードダイL1と第2発光ダイオードダイL2とが互いに垂直であることである。即ち、第1発光ダイオードダイL1の対称軸(長辺に平行)と第2発光ダイオードダイL2の対称軸(長辺に平行)とが互いに垂直である。
【0038】
同様に、発光ダイオード光源1は、同様に特殊な溝構造を有する。図から明らかなように、第1発光ダイオードダイL2の一部が正極パッド12から突出し、溝GVの一部を遮蔽する。
【0039】
同様に、上記の構造設計により、発光ダイオード光源1の使用寿命をより安定させ、発光ダイオード光源1の信頼性を向上させることができる。また、上述の構造設計は、第1発光ダイオードダイL1と第2発光ダイオードダイL2との間の光干渉を効果的に低減することもできるため、発光ダイオード光源1の光効率を効果的に向上させることができる。したがって、発光ダイオード光源1の全体的な性能を大幅に向上させることができる。
【0040】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の高光効率発光ダイオード光源1に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0041】
なお、従来の発光ダイオード光源発光ダイオードダイは、通常、発光ダイオードブラケットの負極パッドに配置される。上記の構造は、深刻な光干渉を招き、発光ダイオード光源の光効率を大幅に低下させ、発光ダイオードブラケットのスペースを有効に利用することができなくなる。また、発光ダイオード光源が大きな発光ダイオードダイと小さな発光ダイオードダイを有する場合、大きな発光ダイオードダイは、通常、発光ダイオードブラケットの負極パッドに配置され、小さな発光ダイオードダイは、通常発光ダイオードブラケットの正極パッドに配置される。但し、上記2つの発光ダイオードダイの電流が異なるため、上記2つの発光ダイオードダイの電圧も異なる。したがって、上記2つの発光ダイオードダイの発熱量も不均一になり、発光ダイオード光源が損壊し易くなり、信頼性が大幅に低下する。反対に、本発明の第1実施形態及び第2実施形態によれば、発光ダイオード光源は、特殊な溝構造を有するため、正極パッド上に配置された第1発光ダイオードダイの一部分が正極パッドから突出し、正極パッドと負極パッドとの間の溝の一部分を遮蔽することができる。このように、第1発光ダイオードダイのサイズは、正極パッドの面積によって制限されず、第1発光ダイオードダイのサイズを負極パッド上に配置された第2発光ダイオードダイのサイズと一致させることができる。したがって、第1発光ダイオードダイと第2発光ダイオードダイの発熱量も一致し、第1発光ダイオードダイの使用寿命は、第2発光ダイオードダイの使用寿命に近づくことができる。故に、上記の構造設計により、発光ダイオード光源の使用寿命をより安定させ、発光ダイオード光源の信頼性を向上させることができる。
【0042】
また、第1発光ダイオードダイを正極パッド上に配置し、第2発光ダイオードダイを負極パッド上に配置して、これらの発光ダイオードダイを正極パッドと負極パッドに均一に分布させることができる。また、正極パッド上に設けられた第1発光ダイオードダイの一部が正極パッドから突出することができる。上記の構造設計により、発光ダイオード光源の放熱効果を効果的に向上させ、発光ダイオード光源の使用寿命がさらに向上させることができる。
【0043】
また、発光ダイオード光源は、特殊な溝構造を有し、第1発光ダイオードダイと第2発光ダイオードダイとの間の光干渉を効果的に低減できるため、発光ダイオード光源の光効率を効果的に向上させることができる。したがって、発光ダイオード光源の全体的な性能を大幅に向上させることができる。
【0044】
更に、発光ダイオード光源の設計が簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を得ることができ、発光ダイオード光源により高い実用性を実現させることができる。したがって、発光ダイオード光源の応用をより広範にすることができ、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。上記から、本発明の第1実施形態および第2実施形態に基づく高光効率発光ダイオード光源が確かに優れた技術効果を達成できることが分かる。
【0045】
図4は、本発明の第3実施形態の高光効率発光ダイオード光源の構造を示す上面図である。同図に示すように、発光ダイオード光源1は、ブラケット11、正極パッド12、負極パッド13、第1発光ダイオードダイL1および第2発光ダイオードダイL2を含む。
【0046】
前述の実施形態と異なるのは、本実施形態では、発光ダイオード光源1が第3ダイオードダイL3を更に含むことである。正極パッド12および負極パッド13は、ブラケット11上に配置される。負極パッド13と正極パッド12との間には、溝GVが形成される。
【0047】
第1発光ダイオードダイL1は、正極パッド12上に配置され、正極パッド12および負極パッド13に電気的に接続される。ここで、第1発光ダイオードダイL1は、第1正極リードPC1を介して正極パッド12に接続され、第1負極リードNC1を介して負極パッド13に接続される。本実施形態では、第1発光ダイオードダイL1は、矩形である。別の実施形態では、第1発光ダイオードダイL1は、他の形状であってもよく、実際の必要に応じて変更することができる。
【0048】
第2発光ダイオードダイL2は、負極パッド13上に配置され、正極パッド12および負極パッド13と電気的に接続される。ここで、第2発光ダイオードダイL2は、第2正極リードPC2を介して正極パッド12に接続され、第2負極リードNC2を介して負極パッド13に接続される。本実施形態では、第2発光ダイオードダイL2は、矩形である。別の実施形態では、第2発光ダイオードダイL2は、他の形状であってもよく、実際の必要に応じて変更することができる。
【0049】
第3発光ダイオードダイL3は、負極パッド13上に配置され、正極パッド12および負極パッド13と電気的に接続される。ここで、第3発光ダイオードダイL3は、第3正極リードPC3を介して正極パッド12に接続され、第3負極リードNC3を介して負極パッド13に接続される。本実施形態では、第3発光ダイオードダイL3は、矩形である。別の実施形態では、第3発光ダイオードダイL3は、他の形状であってもよく、実際の必要に応じて変更することができる。
【0050】
本実施形態では、第2発光ダイオードダイL2および第3発光ダイオードダイL3は、互いに平行である。第2発光ダイオードダイL2および第3発光ダイオードダイL3は、第1発光ダイオードダイL1と垂直である。即ち、第2発光ダイオードダイL2の対称軸(長辺に平行)および第3発光ダイオードダイL3の対称軸(長辺に平行)は、互いに平行である。第2発光ダイオードダイL2の対称軸(その長辺に平行)および第3発光ダイオードダイL3の対称軸(その長辺に平行)は、第1発光ダイオードダイL1の対称軸(その長辺に平行)と垂直である。
【0051】
発光ダイオード光源1は、特殊な溝構造を有する。図から明らかなように、第1発光ダイオードダイL2の一部が正極パッド12から突出し、溝GVの一部を遮蔽する。このように、第1発光ダイオードダイL1のサイズは、正極パッド12の面積によって制限されない。したがって、負極パッド13は、第2発光ダイオードダイL2および第3発光ダイオードダイL3を収容することができ、複数の発光ダイオードダイのサイズは、いずれも効果的に向上することができる。
【0052】
また、上述の溝構造は、第1発光ダイオードダイL1、第2発光ダイオードダイL2及び第3発光ダイオードダイL3の間の光干渉を効果的に低減することができるため、発光ダイオード光源1の光効率を効果的に向上させることができる。したがって、発光ダイオード光源1の全体的な性能を大幅に向上させることができる。
【0053】
また、第1発光ダイオードダイL1、第2発光ダイオードダイL2および第3発光ダイオードダイL3の発熱量も一致する。したがって、第1発光ダイオードダイL1、第2発光ダイオードダイL2および第3発光ダイオードダイL3の使用寿命は、一致するように近づくことができる。したがって、上記の構造設計により、発光ダイオード光源1の使用寿命をより安定させ、発光ダイオード光源1の信頼性を向上させることができる。
【0054】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の高光効率発光ダイオード光源1に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0055】
まとめると、本発明の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態によれば、発光ダイオード光源は、特殊な溝構造を有するため、正極パッド上に配置された第1発光ダイオードダイの一部分が正極パッドから突出し、正極パッドと負極パッドとの間の溝の一部分を遮蔽することができる。このように、第1発光ダイオードダイのサイズは、正極パッドの面積によって制限されず、第1発光ダイオードダイのサイズを負極パッド上に配置された第2発光ダイオードダイのサイズと一致させることができる。したがって、第1発光ダイオードダイと第2発光ダイオードダイの発熱量も一致し、第1発光ダイオードダイの使用寿命は、第2発光ダイオードダイの使用寿命に近づくことができる。故に、上記の構造設計により、発光ダイオード光源の使用寿命をより安定させ、発光ダイオード光源の信頼性を向上させることができる。
【0056】
本発明の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態によれば、発光ダイオード光源は、特殊な溝構造を有するため、正極パッド上に配置された第1発光ダイオードダイの一部が正極パッドから突出し、正極パッドと負極パッドとの間の溝の一部を遮蔽することができる。このように、第1発光ダイオードダイのサイズは、正極パッドの面積によって制限されない。したがって、負極パッドは、2つの発光ダイオードダイ(第2発光ダイオードダイおよび第3発光ダイオードダイ)を収容することができ、上記複数の発光ダイオードダイのサイズを効果的に大きくすることができる。
【0057】
また、本発明の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態によれば、第1発光ダイオードダイを正極パッド上に配置し、第2発光ダイオードダイを負極パッド上に配置して、これらの発光ダイオードダイを正極パッドと負極パッドに均一に分布させることができる。また、正極パッド上に設けられた第1発光ダイオードダイの一部が正極パッドから突出することができる。上記の構造設計により、発光ダイオード光源の放熱効果を効果的に向上させ、発光ダイオード光源の使用寿命がさらに向上させることができる。
【0058】
また、本発明の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態によれば、発光ダイオード光源は、特殊な溝構造を有し、第1発光ダイオードダイと第2発光ダイオードダイ(および第3発光ダイオードダイ)との間の光干渉を効果的に低減できるため、発光ダイオード光源の光効率を効果的に向上させることができる。したがって、発光ダイオード光源の全体的な性能を大幅に向上させることができる。
【0059】
更に、本発明の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態によれば、発光ダイオード光源の設計が簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を得ることができ、発光ダイオード光源により高い実用性を実現させることができる。したがって、発光ダイオード光源の応用をより広範にすることができ、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
【0060】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等の過程の置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1 発光ダイオード光源
11 ブラケット
12 正極パッド
13 負極パッド
L1 第1発光ダイオードダイ
L2 第2発光ダイオードダイ
L3 第3発光ダイオードダイ
PC1 第1正極リード
NC1 第1負極リード
PC2 第2正極リード
NC2 第2負極リード
PC3 第3正極リード
NC3 第3負極リード
W1 第1発光ダイオードダイの第1部分の幅
W2 第1発光ダイオードダイの第2部分の幅
W3 溝の幅
GV 溝
【要約】
【課題】高光効率発光ダイオード光源を提供する。
【解決手段】
高光効率発光ダイオード光源は、ブラケット、正極パッド、負極パッド、第1発光ダイオードダイおよび第2発光ダイオードダイを含む。正極パッドは、ブラケット上に配置される。負極パッドは、ブラケット上に配置され、負極パッドと正極パッドとの間には溝が形成される。第1発光ダイオードダイは、正極パッド上に配置され、正極パッドおよび負極パッドに電気的に接続される。第2発光ダイオードダイは、負極パッド上に配置され、正極パッドおよび負極パッドに電気的に接続される。第1発光ダイオードダイの一部が正極パッドから突出し、溝の一部を遮蔽する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4