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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】輸送体内で使用される窓アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/02 20060101AFI20240412BHJP
   E06B 9/24 20060101ALI20240412BHJP
   B64C 1/14 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
B60J3/02 K
E06B9/24 Z
B64C1/14
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019170288
(22)【出願日】2019-09-19
(65)【公開番号】P2020075699
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2022-09-08
(31)【優先権主張番号】16/135,324
(32)【優先日】2018-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】スウィッツァー, ロン エリック
(72)【発明者】
【氏名】ウィルキンスキー, ポール ジョセフ
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0061118(US,A1)
【文献】特開平07-052890(JP,A)
【文献】特開昭63-240425(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0209746(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0262453(US,A1)
【文献】米国特許第06481486(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 3/02
E06B 9/24
B64C 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送体内で使用される窓アセンブリ(108)であって、
第1の端部(116)と前記第1の端部(116)の反対側の第2の端部(118)を備えた窓枠(110)、
第1の摩擦摺動軌道(140)、
第2の摩擦摺動軌道(142)、
前記第1の摩擦摺動軌道(140)内で選択的に可動な不透明シェード(112)、及び
前記第2の摩擦摺動軌道(142)内で選択的に可動な透明シェード(114)を備え、
前記不透明シェード(112)は第1のタブ(120)を有し、
前記透明シェード(114)は第2のタブ(124)を有し、
前記不透明シェード(112)と前記透明シェード(114)が両方とも、前記窓枠(110)の前記第1の端部(116)内に選択的に後退可能であり、前記窓枠(110)の前記第1の端部(116)から選択的に延伸可能であるように、前記第1の摩擦摺動軌道(140)と前記第2の摩擦摺動軌道(142)が位置決めされ、前記不透明シェード(112)が前記透明シェード(114)に従属して前記第1の端部(116)内に後退可能であり、前記透明シェード(114)が前記不透明シェード(112)に従属して前記第1の端部(116)から延伸可能であるように、前記不透明シェード(112)と前記透明シェード(114)が統合され、前記不透明シェード(112)が前記第1の端部(116)から動かされるときに、前記不透明シェード(112)が、前記透明シェード(114)を通過して延伸可能でなく、前記第1のタブ(120)及び前記第2のタブ(124)は、前記不透明シェード(112)及び前記透明シェード(114)が前記第1の端部(116)から共に閉められることを可能にするために選択的に統合されるように構成される、窓アセンブリ(108)。
【請求項2】
前記透明シェード(114)が前記第1の端部(116)に向けて動かされるときに、前記透明シェード(114)が、前記不透明シェード(112)を通過して後退可能でない、請求項に記載の窓アセンブリ(108)。
【請求項3】
前記不透明シェード(112)と前記透明シェード(114)が、両方とも完全に延伸した位置にあるときに、前記透明シェード(114)の後退が制限される、請求項1又は2に記載の窓アセンブリ(108)。
【請求項4】
前記不透明シェード(112)が、前記透明シェード(114)から独立して、前記窓枠(110)の前記第1の端部(116)内に選択的に後退可能である、請求項1からのいずれか一項に記載の窓アセンブリ(108)。
【請求項5】
前記透明シェード(114)が、前記不透明シェード(112)から独立して、前記窓枠(110)の前記第1の端部(116)から選択的に延伸可能である、請求項1からのいずれか一項に記載の窓アセンブリ(108)。
【請求項6】
前記不透明シェード(112)が、前記輸送体の内装に対して前記透明シェード(114)から内側に位置決めされている、請求項1からのいずれか一項に記載の窓アセンブリ(108)。
【請求項7】
外板(130)、
前記外板(130)から距離を空けられた内壁(132)、
前記内壁(132)に連結された窓枠(110)であって、第1の端部(116)と前記第1の端部(116)の反対側の第2の端部(118)を備えた窓枠(110)、
前記外板(130)と前記内壁(132)との間に位置決めされた第1の摩擦摺動軌道(140)、
前記外板(130)と前記内壁(132)との間に位置決めされた第2の摩擦摺動軌道(142)、
前記第1の摩擦摺動軌道(140)内で選択的に可動な不透明シェード(112)、及び
前記第2の摩擦摺動軌道(142)内で選択的に可動な透明シェード(114)を備え、
前記不透明シェード(112)は第1のタブ(120)を有し、
前記透明シェード(114)は第2のタブ(124)を有し、
前記不透明シェード(112)と前記透明シェード(114)が両方とも、前記窓枠(110)の前記第1の端部(116)内に選択的に後退可能であり、前記窓枠(110)の前記第1の端部(116)から選択的に延伸可能であるように、前記第1の摩擦摺動軌道(140)と前記第2の摩擦摺動軌道(142)が位置決めされ、前記不透明シェード(112)が前記透明シェード(114)に従属して前記第1の端部(116)内に後退可能であり、前記透明シェード(114)が前記不透明シェード(112)に従属して前記第1の端部(116)から延伸可能であるように、前記不透明シェード(112)と前記透明シェード(114)が統合され、前記不透明シェード(112)が前記第1の端部(116)から動かされるときに、前記不透明シェード(112)が、前記透明シェード(114)を通過して延伸可能でなく、前記第1のタブ(120)及び前記第2のタブ(124)は、前記不透明シェード(112)及び前記透明シェード(114)が前記第1の端部(116)から共に閉められることを可能にするために選択的に統合されるように構成される、輸送体。
【請求項8】
前記第1の摩擦摺動軌道(140)が、前記窓枠(110)に対して任意の位置で前記不透明シェード(112)を保持するように構成され、前記第2の摩擦摺動軌道(142)が、前記窓枠(110)に対して任意の位置で前記透明シェード(114)を保持するように構成されている、請求項に記載の輸送体。
【請求項9】
前記不透明シェード(112)が、前記透明シェード(114)から独立して、前記窓枠(110)の前記第1の端部(116)内に選択的に後退可能である、請求項7又は8に記載の輸送体。
【請求項10】
前記透明シェード(114)が、前記不透明シェード(112)から独立して、前記窓枠(110)の前記第1の端部(116)から選択的に延伸可能である、請求項からのいずれか一項に記載の輸送体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示の分野は、広くは、輸送体内の窓用シェードに関し、特に、二重の後退可能窓用シェードアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 旅客機などの少なくとも一部のよく知られている輸送体では、乗客が、輸送体内の窓を通して照りつける光の量を手動で変えることができる。例えば、少なくとも一部のよく知られている旅客機の窓は、窓の開口部を選択的にカバーするための窓に対して摺動可能なプラスチック製のシェードを含む。プラスチック製のシェードは、そのシェードが完全に閉められたときに、航空機の窓の開口部を通って客室の中に移動する光がブロックされるように、通常は不透明である。しかし、完全に閉められた位置からシェードを後退させることは、客室が突然光で溢れることをもたらす場合があり、それは、乗客の立場からすると望ましくないだろう。少なくとも一部のよく知られている輸送体は、一方の窓用シェードが他方の窓用シェードより暗い不透明なシェードである、二重の後退可能窓用シェードを有する。より暗いシェードは、概して、そこを通過する光の移動をブロックし、より明るいシェードは、一部の光がそこを通過することを可能にする。それによって、乗客は、所望のレベルの明るさを選択することができる。しかし、窓用シェードは、互いに対して独立して移動することができ、それにより、より暗いシェードの前により明るいシェードが後退した場合、客室は光で溢れる可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 一態様では、輸送体内で使用される窓アセンブリが提供される。窓アセンブリは、第1の端部と第1端部の反対側の第2の端部を含む窓枠、第1の摩擦摺動軌道、第2の摩擦摺動軌道、第1の摩擦摺動軌道内で選択的に可動な不透明シェード、及び第2の摩擦摺摺動軌道内で可動な透明シェードを含む。第1の摩擦摺動軌道と第2の摩擦摺動軌道は、不透明シェードと透明シェードが両方とも、窓枠の第1の端部内に選択的に後退可能であり、窓枠の第1の端部から選択的に延伸可能であるように位置決めされている。
【0004】
[0004] 別の一態様では、輸送体が提供される。輸送体は、外板、外板から距離を空けられた内壁、及び内壁に連結された窓枠を含み、窓枠は、第1の端部と第1の端部の反対側の第2の端部を含む。第1の摩擦摺動軌道が、外板と内壁の間に位置決めされ、第2の摩擦摺動軌道が、外板と内壁の間に位置決めされている。不透明シェードが、第1の摩擦摺動軌道内で選択的に可動であり、透明シェードが、第2の摩擦摺動軌道内で選択的に可動である。第1の摩擦摺動軌道と第2の摩擦摺動軌道は、不透明シェードと透明シェードが両方とも、窓枠の第1の端部内に選択的に後退可能であり、窓枠の第1の端部から選択的に延伸可能であるように位置決めされている。
【0005】
[0005] 更に別の一態様では、輸送体内で使用される窓アセンブリが提供される。窓アセンブリは、第1の端部と第1端部の反対側の第2の端部を含む窓枠、第1の摩擦摺動軌道、第2の摩擦摺動軌道、第1の摩擦摺動軌道内で選択的に可動な不透明シェード、及び第2の摩擦摺摺動軌道内で可動な透明シェードを含む。不透明シェードが透明シェードに従属して後退可能であり、透明シェードが不透明シェードに従属して延伸可能であるように、不透明シェードと透明シェードは統合されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】[0006] 例示的な航空機の側面図である。
図2】[0007] シェードを後退させた窓アセンブリの図である。
図3】[0008] 第1のシェードと第2のシェードを部分的に閉めた、図2で示されている窓アセンブリの図である。
図4】[0009] 第1のシェードと第2のシェードを完全に閉めた、図2で示されている窓アセンブリの図である。
図5】[0010] 第1のシェードを部分的に閉め且つ第2のシェードを完全に閉めた、図2で示されている窓アセンブリの図である。
図6】[0011] 第1のシェードの完全に後退させ且つ第2のシェードを完全に閉めた、図2で示されている窓アセンブリの図である。
図7】[0012] 第1のシェードの完全に後退させ且つ第2のシェードを部分に閉めた、図2で示されている窓アセンブリの図である。
図8】[0013] 8‐8線に沿って切り取られた、図2で示されている窓アセンブリの断面図である。
図9】[0014] 図8で示されている窓アセンブリの一部分の拡大された断面図である。
図10】[0015] 10‐10線に沿って切り取られた、図4で示されている窓アセンブリの断面図である。
図11】[0016] 図10で示されている窓アセンブリの一部分の拡大された断面図である。
図12】[0017] 図8で示されている窓アセンブリ内で使用され得る、例示的な摩擦摺動軌道アセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0018] 本明細書で説明される実施態様は、二重の後退可能窓用シェードアセンブリに関する。より具体的には、本明細書で説明されるアセンブリが、不透明シェードと色を付けられた透明シェードとを含む。不透明シェードと透明シェードは、それぞれ、それらの底端部に形成されたタブを含む。タブは、乗客がシェードを手動で開閉できるように握るための構造体を設けている。タブは、シェードを互いに従属させて動かすことを可能にするために互いを選択的に統合させるように、但し、シェードを互いに対して独立して動かすことを可能にするようにも設計されている。例えば、タブは、シェードが完全に後退した位置にあるときに分離され、それは、乗客がどちらのシェードを窓開口部にわたり閉めるか選択することを可能にする。乗客が不透明シェードを閉める場合、不透明シェード上のタブは、両方のシェードが共に閉められるように透明シェード上のタブと係合する。したがって、乗客が不透明シェードを後退させると決めたときに、透明シェードは既に閉められており、それは、窓開口部を照らすことが許容される光の量を自動的にフィルタすることを容易にする。更に、シェードが完全に閉められているときに、タブは、不透明シェード上のタブへのアクセスを提供するが透明シェード上のタブへのアクセスを制限するようなやり方で、共に入れ子にされている。したがって、乗客は、不透明シェードの前に透明シェードを後退させることが制限され、それによって、窓開口部を通る光の意図せぬ横溢を制限する。したがって、本明細書で説明される窓用シェードアセンブリは、ユーザフレンドリーなやり方で、輸送体の乗客の向上した旅行経験を提供する。
【0008】
[0019] 本明細書で使用される際に、「1つの/ある」(「a」又は「an」)という語から始まる単数形の要素又はステップは、複数の要素又はステップを除外することが明示的に記載されていない限り、複数の要素又はステップを除外しないと理解されたい。更に、本開示の「例示的な実施態様」又は「一実施態様」に対する言及は、同様に記載されている特徴も取り込む他の実施態様の存在を除外するように解釈されることを意図していない。
【0009】
[0020] 図1は、航空機100などの輸送体の側面図である。例示的な実施態様では、航空機100が、客室104を画定する胴体102、及び胴体102に連結され且つ胴体102から延在する主翼106を含む。胴体102は、胴体102に沿って延在する複数の窓アセンブリ108も含む。窓アセンブリ108は、客室104内に座っている乗客に航空機100の外の眺めを提供するように選択的に操作可能である。
【0010】
[0021] 図2図7は、操作の様々な段階にある窓アセンブリ108の図である。例示的な実施態様では、窓アセンブリ108が、窓枠110、不透明シェード112、及び透明シェード114を含む。不透明シェード112と透明シェード114は、窓枠110に対して可動である。不透明シェード112と透明シェード114は、窓枠110に対して動かされたときに、それらの元々の形状を維持する剛性部品である。不透明シェード112は、航空機100の客室104(すなわち、内装)に対して透明シェード114から内側に位置決めされている(客室104と航空機100は、両方とも図1で示されている)。不透明シェード112は、約0パーセントの可視光透過率値を有する。透明シェード114は、色を付けられ、約1パーセントより高い、約10パーセントより高い、又は約25パーセントより高い、可視光透過率値を有する。
【0011】
[0022] 窓枠110は、第1の端部116と第1の端部116の反対側にある第2の端部118を有する。不透明シェード112と透明シェード114は、窓枠110に対して可動である。例えば、不透明シェード112と透明シェード114は両方とも、窓枠110の第1の端部116内に選択的に後退可能であり、窓枠110の第1の端部116から選択的に延伸可能である。例示的な実施態様では、不透明シェード112が、その底端部122に形成された第1のタブ120を含み、透明シェード114が、その底端部126に形成された第2のタブ124を含む。したがって、第1のタブ120と第2のタブ124は、客室104内に座っている乗客が、不透明シェード112と透明シェード114を所望の位置に手動で位置付けることを可能にする。
【0012】
[0023] 更に、不透明シェード112と透明シェード114は、不透明シェード112と透明シェード114の互いに対する従属的な動きを可能にし、不透明シェード112と透明シェード114の互いに対する独立した動きを可能とするように、選択的に統合されている。例えば、以下でより詳細に説明されるように、第1のタブ120と第2のタブ124は、不透明シェード112と透明シェード114の従属した、そして、独立した動きを可能とするために、選択的に統合されるように構成されている。選択的な統合は、不透明シェード112の透明シェード114に従属した後退を容易にし、透明シェード114の不透明シェード112に従属した延伸を容易にする。すなわち、透明シェード114が第1の端部116に向けて移動したときに、透明シェード114が不透明シェードを通過して後退できないように、不透明シェード112は、透明シェード114に従属して後退可能であり、不透明シェード112が第1の端部116から移動したときに、不透明シェード112が透明シェード114を通過して延伸できないように、透明シェード114は、不透明シェード112に従属して延伸可能である。選択的な統合は、透明シェード114に対する不透明シェード112の独立した後退も容易にし、不透明シェード112に対する透明シェード114との独立した延伸も容易にする。
【0013】
[0024] 例えば、図2を参照すると、不透明シェード112と透明シェード114は、両方とも窓枠110の第1の端部116内に完全に後退している。不透明シェード112と透明シェード114が、両方とも完全に後退した位置にあるときに、第1のタブ120と第2のタブ124は、互いから分離している。したがって、不透明シェード112又は透明シェード114の何れかが、乗客によって所望される(図1で示されている)客室104の中への光の通過のレベルに基づいて閉められてよい。
【0014】
[0025] 図3を参照すると、不透明シェード112が、窓枠110の第1の端部116から、第1の端部116と第2の端部118の間の中間位置に延伸している(すなわち、不透明シェード112は、部分的に閉められている)。窓枠110の第1の端部116から不透明シェード112を延伸させることは、第1のタブ120が(図3では示されていない)第2のタブ124と統合することを促進する。第1のタブ120が第2のタブ124と統合されたときに、透明シェード114は、不透明シェード112と共に第1の端部116から従属して延伸可能である。したがって、図3で示されているように、透明シェード114は、窓枠110の第1の端部116から、不透明シェード112と共に中間位置まで延伸している。したがって、透明シェード114は、自動的に閉められ、不透明シェード112が中間位置から透明シェード114に対して後退した場合、客室104の中への光の通過を低減させるように位置決めされる。
【0015】
[0026] 第1のタブ120と第2のタブ124が互いに統合されたときに、透明シェード114に対するアクセス及び第2のタブ124に対するアクセスは、少なくとも部分的に制限される。例えば、不透明シェード112と透明シェード114が、共に延伸し、第1の端部116と第2の端部118の間の同じ位置に位置決めされているときに、第1のタブ120と第2のタブ124は、互いに入れ子になっている。第1のタブ120と第2のタブ124が互いに入れ子になっているときに、第1のタブ120だけが、(図1で示されている)客室104内に座っている乗客にとってアクセス可能である。したがって、乗客は、第1のタブ120だけを握ることができ、不透明シェード112と透明シェード114は、不透明シェード112が第1の端部116から延伸したときに、自動的に且つ同時に閉められる。
【0016】
[0027] 更に、不透明シェード112と透明シェード114が、共に延伸し、第1の端部116と第2の端部118の間の同じ位置に位置決めされているときに、透明シェード114は、客室104内から少なくとも部分的に見ることができない。したがって、不透明シェード112と透明シェード114が、共に延伸しているときに、透明シェード114は、不透明シェード112の後ろに隠されており、透明シェード114の底端部126の一部分のみが露出している。したがって、乗客が、透明シェード114から独立して不透明シェード112を後退させるよう仕向けられるように、不透明シェード112のみが乗客にとって確かに明らかに見えている。しかし、乗客は、不透明シェード112に対する透明シェード114の独立した延伸を促進するように、底端部126を握ることもできる。
【0017】
[0028] 図4を参照すると、(図3で示されている)不透明シェード112と透明シェード114は両方とも、完全に延伸し、閉じた位置にある(すなわち、不透明シェード112と透明シェード114は、両方とも完全に閉められている)。図4では、透明シェード114が視認できないが、不透明シェード112と透明シェード114は、第1の端部116から延伸しているときに、透明シェード114の不透明シェード112に従属した動きを可能にするように選択的に統合されている。第1のタブ120と(図4で示されていない)第2のタブ124は、不透明シェード112と透明シェード114が両方とも完全に延伸した位置にあるときに、互いに入れ子になっている。第1のタブ120と第2のタブ124が、互いに入れ子になっているとき、且つ、不透明シェード112と透明シェード114が、両方とも完全に延伸した位置にあるときに、透明シェード114に対するアクセス及び第2のタブ124に対するアクセスは、少なくとも部分的に制限される。例えば、第1のタブ120と第2のタブ124が互いに入れ子になっているときに、第1のタブ120のみが、(図1で示されている)客室104内に座っている乗客にとって視認可能である。更に、不透明シェード112が完全に延伸した位置にあるときに、不透明シェード112の底端部122と窓枠110の第2の端部118との間に間隙128が画定される。間隙128は、客室104から透明シェード114へのアクセスを制限するようにサイズ決定されている。したがって、乗客は、窓アセンブリ108を開くと決めたときに、透明シェード114から独立して不透明シェード112を後退させるように強いられる。
【0018】
[0029] 図5及び図6を参照すると、不透明シェード112は、部分的に後退し(図5)又は完全に後退し(図6)、透明シェード114は、完全に延伸し、閉じた位置にある。不透明シェード112は、透明シェード114に対して独立して可動である。したがって、透明シェード114が、完全に延伸し且つ閉じた位置にある間に、不透明シェード112は、窓枠110の第1の端部116内に後退させることができる。以下でより詳細に説明されるように、透明シェード114は、不透明シェード112に比べて静止した位置に保持され、不透明シェード112による透明シェード114の不注意な後退は制限される。したがって、透明シェード114を後退させ、(図1で示されている)客室104を潜在的に光で溢れさせるためには、意識的な決定を行わなければならない。
【0019】
[0030] 図7を参照すると、不透明シェード112は、完全に後退し、透明シェード114は、第1の端部116と第2の端部118の間の中間位置に後退している(すなわち、透明シェード114は、部分的に閉められている)。透明シェード114に対して不透明シェード112を後退させることは、第2のタブ124を露出させ、乗客に第2のタブ124に対するアクセスを提供することを容易にする。したがって、乗客は、透明シェード114を、第1の端部116と第2の端部118の間の任意の所望の位置に位置決めすることができる。
【0020】
[0031] 図8図11は、窓アセンブリ108の断面図である。例示的な実施態様では、航空機100が、外板130と外板130から距離を空けられた内壁132とを含む。外板130は、外板130に連結された第1の窓ガラス134を含み、窓枠110が、内壁132に連結されている。窓枠110は、窓開口部136、及び窓開口部136にわたり延在する第2の窓ガラス138を含む。
【0021】
[0032] 例示的な実施態様では、窓アセンブリ108が、両方とも外板130と内壁132の間に位置決めされた、第1の摩擦摺動軌道140と第2の摩擦摺動軌道142を含む。不透明シェード112は、第1の摩擦摺動軌道140内で可動であり、透明シェード114は、第2の摩擦摺動軌道142内で可動である。第1の摩擦摺動軌道140と第2の摩擦摺動軌道142は、窓開口部136から垂直にオフセットされている。したがって、第1の摩擦摺動軌道140と第2の摩擦摺動軌道142は、不透明シェード112と透明シェード114が両方とも、窓枠110の第1の端部116内に選択的に後退可能であり、窓枠110の第1の端部116から選択的に延伸可能であるように位置決めされている。
【0022】
[0033] 上述のように、不透明シェード112と透明シェード114が、両方とも完全に後退した位置にあるときに、第1のタブ120と第2のタブ124は、互いから分離している。例えば、図9を参照すると、不透明シェード112と透明シェード114が、両方とも完全に後退した位置にあるときに、第1のタブ120と第2のタブ124の間に間隙144が画定される。したがって、第1のタブ120と第2のタブ124は、両方とも乗客にとってアクセス可能であり、何れのシェードも閉めることができる。
【0023】
[0034] 第1のタブ120と第2のタブ124は、互いに選択的に統合されるように構成されている。例えば、第1のタブ120は、第1の部分146と第2の部分148を含む。第1の部分146は、不透明シェード112の第1の側150から航空機100の内装(すなわち、客室104)に向けて延在し、第2の部分148は、不透明シェード112の第2の側152から透明シェード114に向けて延在する。第1の部分146は、不透明シェード112の底縁部154に形成され、第2の部分148は、底縁部154から距離を空けられている。そのようにして、第2の部分148は、第2のタブ124を内部に受け入れるようにサイズ決定された不透明シェード112内の凹部156を画定する。例えば、凹部156は、第2のタブ124の厚さと実質的に等しい深さを有し、第2のタブ124の幅は、第1のタブ120の幅未満である。したがって、第1のタブ120と第2のタブ124の間の統合を画定するために、第1のタブ124は、凹部156内に入れ子になっている。更に、透明シェード114の不透明シェード112に従属した動きを可能にし、不透明シェード112の透明シェード114に対する独立した動きを可能にするために、第2の部分148は、第2のタブ124より第1の端部116の近くに位置決めされている。
【0024】
[0035] 図10を参照すると、不透明シェード112と透明シェード114は、完全に延伸し且つ閉じた位置にある。図11を参照すると、第2のタブ124は、透明シェード114の底縁部158から距離を空けられており、窓枠110は、第2の端部118で内部に画定された受け入れ用スロット160を含む。完全に延伸した位置にあるときに、透明シェード114が、窓枠110に固定されるように、受け入れ用スロット160は、透明シェード114の底端部126を受け入れるように構成されている。対照的に、窓枠110は、不透明シェード112の底端部122を受け入れるための受け入れ用スロットを含まず、不透明シェード112は、第1のタブ120と第2のタブ124の間の統合によって完全に延伸した位置に固定される。第2のタブ124と底縁部158の間で画定された距離は、受け入れ用スロット160の深さより長い。したがって、透明シェード114が、完全に延伸した位置にあるときに、窓枠110と第2のタブ124の間で間隙128が画定される。間隙128は、受け入れ用スロット160から底端部126を取り外すこと及び透明シェード114を持ち上げることを容易にするために、乗客の指が間隙128内に挿入されることを可能にするようにサイズ決定されている。
【0025】
[0036] 例示的な実施態様では、不透明シェード112と透明シェード114が、完全に延伸した位置にあるときに、第1のタブ120と第2のタブ124が、不透明シェード112による透明シェード114の不注意な後退を制限するように設計されている。例えば、窓枠110は、窓開口部136の平面164を画定する内装縁部162を含む。第1のタブ120は、第1のタブ120が、窓枠110によって画定された平面164を越えて延在するような長さを有する。したがって、第1のタブ120は、客室104の中に延在し、客室内に座っている乗客によるアクセス性を高めるように位置決めされている。対照的に、第2のタブ124は、輸送体の内装(すなわち、航空機100の客室104)に向けて延在するように方向付けられ、第2のタブ124は、第2のタブ124が、窓枠110によって画定された平面164を越えて延在しないような長さを有する。したがって、第2のタブ124は、客室104に対して後退しており、それは、不透明シェード112を持ち上げることを試みるときに、不注意で第2のタブ124にアクセスすることを難しくしている。
【0026】
[0037] 図12は、例示的な摩擦摺動軌道アセンブリ166の斜視図である。例示的な実施態様では、摩擦摺動軌道アセンブリ166が、第1の摩擦摺動軌道140と第2の摩擦摺動軌道142を含む。第1の摩擦摺動軌道140と第2の摩擦摺動軌道142は、何れも互いから分離して形成され、次いで共に連結されてよく、又は、単一の成形プロセスで一体的な単一のモノリシックな構造体として形成されてよい。動作の際に、第1の摩擦摺動軌道140は、(図12では示されていない)窓枠110に対して任意の位置で不透明シェード112を保持するように構成されており、第2の摩擦摺動軌道142は、窓枠110に対して任意の位置で透明シェード114を保持するように構成されている。(図12では示されていない)不透明シェード112と透明シェード114は、締り嵌めで、それらのそれぞれの摺動軌道内に位置決めされている。したがって、締り嵌めは、不透明シェード112と透明シェード114を特定の場所内に保持することを容易にする。
【0027】
[0038] 更に、本開示は、以下の条項による実施例を備える。
条項1.
輸送体内で使用される窓アセンブリであって、第1の端部と前記第1の端部の反対側の第2の端部を備えた窓枠、第1の摩擦摺動軌道、第2の摩擦摺動軌道、前記第1の摩擦摺動軌道内で選択的に可動な不透明シェード、及び前記第2の摩擦摺動軌道内で選択的に可動な透明シェードを備え、前記不透明シェードと前記透明シェードが両方とも、前記窓枠の前記第1の端部内に選択的に後退可能であり、前記窓枠の前記第1の端部から選択的に延伸可能であるように、前記第1の摩擦摺動軌道と前記第2の摩擦摺動軌道が位置決めされている、窓アセンブリ。
条項2.
前記不透明シェードが前記透明シェードに従属して後退可能であり、前記透明シェードが前記不透明シェードに従属して延伸可能であるように、前記不透明シェードと前記透明シェードが統合されている、条項1に記載の窓アセンブリ。
条項3.
前記不透明シェードが前記第1の端部から動かされるときに、前記不透明シェードが、前記透明シェードを通過して延伸可能でない、条項2に記載の窓アセンブリ。
条項4.
前記透明シェードが前記第1の端部に向けて動かされるときに、前記透明シェードが、前記不透明シェードを通過して後退可能でない、条項2又は3に記載の窓アセンブリ。
条項5.
前記不透明シェードと前記透明シェードが、両方とも完全に延伸した位置にあるときに、前記透明シェードの後退が制限される、条項1から4のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項6.
前記不透明シェードが、前記透明シェードから独立して、前記窓枠の前記第1の端部内に選択的に後退可能である、条項1から5のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項7.
前記透明シェードが、前記不透明シェードから独立して、前記窓枠の前記第1の端部から選択的に延伸可能である、条項1から6のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項8.
前記不透明シェードが、前記輸送体の内装に対して前記透明シェードから内側に位置決めされている、条項1から7のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項9.
前記透明シェードが色を付けられている、条項1から8のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項10.
前記窓枠が、窓開口部と、前記窓開口部から垂直にオフセットされた前記第1の摩擦摺動軌道及び前記第2の摩擦摺動軌道とを備える、条項1から9のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項11.
外板、前記外板から距離を空けられた内壁、前記内壁に連結された窓枠であって、第1の端部と前記第1の端部の反対側の第2の端部を備えた窓枠、前記外板と前記内壁との間に位置決めされた第1の摩擦摺動軌道、前記外板と前記内壁との間に位置決めされた第2の摩擦摺動軌道、前記第1の摩擦摺動軌道内で選択的に可動な不透明シェード、及び前記第2の摩擦摺動軌道内で選択的に可動な透明シェードを備え、前記不透明シェードと前記透明シェードが両方とも、前記窓枠の前記第1の端部内に選択的に後退可能であり、前記窓枠の前記第1の端部から選択的に延伸可能であるように、前記第1の摩擦摺動軌道と前記第2の摩擦摺動軌道が位置決めされている、輸送体。
条項12.
前記第1の摩擦摺動軌道が、前記窓枠に対して任意の位置で前記不透明シェードを保持するように構成され、前記第2の摩擦摺動軌道が、前記窓枠に対して任意の位置で前記透明シェードを保持するように構成されている、条項11に記載の輸送体。
条項13.
前記不透明シェードが前記透明シェードに従属して後退可能であり、前記透明シェードが前記不透明シェードに従属して延伸可能であるように、前記不透明シェードと前記透明シェードが統合されている、条項11又は12に記載の輸送体。
条項14.
前記不透明シェードが、前記透明シェードから独立して、前記窓枠の前記第1の端部内に選択的に後退可能である、条項11から13のいずれか一項に記載の輸送体。
条項15.
前記透明シェードが、前記不透明シェードから独立して、前記窓枠の前記第1の端部から選択的に延伸可能である、条項11から14のいずれか一項に記載の輸送体。
条項16.
輸送体内で使用される窓アセンブリであって、第1の端部と前記第1の端部の反対側の第2の端部を備えた窓枠、第1の摩擦摺動軌道、第2の摩擦摺動軌道、前記第1の摩擦摺動軌道内で選択的に可動な不透明シェード、及び前記第2の摩擦摺動軌道内で選択的に可動な透明シェードを備え、前記不透明シェードが、前記透明シェードに従属して後退可能であり、前記透明シェードが、前記不透明シェードに従属して延伸可能であるように、前記不透明シェードと前記透明シェードが統合されている、窓アセンブリ。
条項17.
前記不透明シェードが、前記不透明シェードの底端部に形成された第1のタブを備え、前記透明シェードが、前記透明シェードの底端部に形成された第2のタブを備え、前記第1のタブと前記第2のタブが、互いに選択的に統合されるように構成されている、条項16に記載の窓アセンブリ。
条項18.
前記第1のタブが、第1の部分と第2の部分を備え、前記第1の部分が、前記不透明シェードの第1の側から延在し、前記第2の部分が、前記透明シェードに向けて前記不透明シェードの第2の側から延在する、条項17に記載の窓アセンブリ。
条項19.
前記第2の部分が、内部に前記第2のタブを受け入れるようにサイズ決定された凹部を備える、条項18に記載の窓アセンブリ。
条項20.
前記凹部の深さが、前記第2のタブの厚さと実質的に等しい、条項19に記載の窓アセンブリ。
条項21.
輸送体内で使用される窓アセンブリであって、第1の端部と前記第1の端部の反対側の第2の端部を備えた窓枠、前記窓枠に対して可動な不透明シェードであって、前記不透明シェードの底端部に形成された第1のタブを備えた不透明シェード、及び前記窓枠に対して可動な透明シェードであって、前記透明シェードの底端部に形成された第2のタブを備えた透明シェードを備え、前記不透明シェードと前記透明シェードが互いに従属して移動することを可能にし、前記不透明シェードと前記透明シェードの互いに対する独立した動きを可能にするために、前記第1のタブと前記第2のタブが、互いに選択的に統合されるように構成されている、窓アセンブリ。
条項22.
前記第1のタブが、第1の部分と第2の部分を備え、前記第1の部分が、前記不透明シェードの第1の側から延在し、前記第2の部分が、前記透明シェードに向けて前記不透明シェードの第2の側から延在する、条項21に記載の窓アセンブリ。
条項23.
前記第2の部分が、内部に前記第2のタブを受け入れるようにサイズ決定された前記不透明シェード内の凹部を画定するように構成されている、条項22に記載の窓アセンブリ。
条項24.
前記凹部の深さが、前記第2のタブの厚さと実質的に等しい、条項23に記載の窓アセンブリ。
条項25.
前記不透明シェードと前記透明シェードが、前記窓枠の前記第1の端部内に選択的に後退可能であり、前記窓枠の前記第1の端部から選択的に延伸可能である、条項21から24のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項26.
前記不透明シェードと前記透明シェードが、両方とも完全に後退した位置にあるときに、前記第1のタブと前記第2のタブが、互いから分離されている、条項25に記載の窓アセンブリ。
条項27.
前記不透明シェードと前記透明シェードが、両方とも完全に延伸した位置にあるときに、前記第1のタブと前記第2のタブが、互いに入れ子になっている、条項25に記載の窓アセンブリ。
条項28.
前記第2のタブの幅が、前記第1のタブの幅未満である、条項21から27のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項29.
前記窓枠が、前記第2の端部において内部に画定された受け入れ用スロットを備え、前記受け入れ用スロットが、前記透明シェードの前記底端部を受け入れるように構成されている、条項21から28のいずれか一項に記載の窓アセンブリ。
条項30.
前記透明シェードが、前記受け入れ用スロット内に挿入され、前記不透明シェードが、完全に延伸した位置にあるときに、前記第2のタブが、前記第1のタブ内に入れ子になっている、条項29に記載の窓アセンブリ。
条項31.
外板、前記外板から距離を空けられた内壁、前記内壁に連結された窓枠であって、第1の端部と前記第1の端部の反対側の第2の端部を備えた窓枠、前記窓枠に対して可動な不透明シェードであって、前記不透明シェードの底端部に形成された第1のタブを備えた不透明シェード、及び前記窓枠に対して可動な透明シェードであって、前記透明シェードの底端部に形成された第2のタブを備えた透明シェードを備え、前記不透明シェードと前記透明シェードが互いに従属して移動することを可能にし、前記不透明シェードと前記透明シェードの互いに対する独立した動きを可能にするために、前記第1のタブと前記第2のタブが、互いに選択的に統合されるように構成されている、輸送体。
条項32.
前記第1のタブが、前記輸送体の内装に向けて延在するように方向付けられ、前記第1のタブが、前記窓枠によって画定された平面を越えて延在するような長さを有する、条項31に記載の輸送体。
条項33.
前記第2のタブが、前記輸送体の内装に向けて延在するように方向付けられ、前記第2のタブが、前記窓枠によって画定された平面を越えて延在しないような長さを有する、条項31又は32に記載の輸送体。
条項34.
前記窓枠が、前記第2の端部において内部に画定された受け入れ用スロットを備え、前記受け入れ用スロットが、前記透明シェードの前記底端部を受け入れるように構成されている、条項31から33のいずれか一項に記載の輸送体。
条項35.
前記透明シェードが底縁部を備え、前記第2のタブが前記底縁部から距離を空けられ、前記透明シェードが完全に延伸した位置にあるときに、前記窓枠と前記第2のタブとの間で間隙が画定されるように、前記距離が前記受け入れ用スロットの深さより長い、条項34に記載の輸送体。
条項36.
輸送体内で使用される窓アセンブリであって、第1の端部と前記第1の端部の反対側の第2の端部を備えた窓枠、前記窓枠に対して可動な不透明シェードであって、前記不透明シェードの底端部に形成された第1のタブを備えた不透明シェード、及び前記窓枠に対して可動な透明シェードであって、前記透明シェードの底端部に形成された第2のタブを備えた透明シェードを備え、前記不透明シェードが前記透明シェードに対して後退したときに、前記第2のタブが露出され、前記不透明シェードが前記透明シェードと共に延伸したときに、前記第2のタブが隠されるように、前記第1のタブと前記第2のタブが、選択的に統合されるように構成されている、窓アセンブリ。
条項37.
前記不透明シェードが前記透明シェードと共に延伸したときに、前記第2のタブが前記第1のタブ内に入れ子になっている、条項36に記載の窓アセンブリ。
条項38.
前記第1のタブが、第1の部分と第2の部分を備え、前記第1の部分が、前記不透明シェードの第1の側から延在し、前記第2の部分が、前記透明シェードに向けて前記不透明シェードの第2の側から延在する、条項36又は37に記載の窓アセンブリ。
条項39.
前記第2の部分が、内部に前記第2のタブを受け入れるようにサイズ決定された凹部を備える、条項38に記載の窓アセンブリ。
条項40.
前記凹部の深さが、前記第2のタブの厚さと実質的に等しい、条項39に記載の窓アセンブリ。
【0028】
[0039] ここに記載した説明では、ベストモードを含む種々の実装態様を開示し、且つ当業者が任意のデバイス及びシステムの作製及び使用、並びに組込まれた任意の方法の実行を含め、種々の実装態様を実施することを可能にするために実施例を使用している。本開示の特許性の範囲は、特許請求の範囲によって画定され、当業者に想起される他の例も含み得る。このような他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造的要素を有する場合、或いは、それらが特許請求の範囲の文言とわずかに異なる均等な構造的要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内にあることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10
図11
図12