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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】提示装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20240412BHJP
【FI】
G06Q10/0631
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020091193
(22)【出願日】2020-05-26
(65)【公開番号】P2021189511
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】泉澤 拓弥
(72)【発明者】
【氏名】勝間田 優樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 もとこ
(72)【発明者】
【氏名】山田 曉
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-021515(JP,A)
【文献】特開2011-237912(JP,A)
【文献】特開2011-086081(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
新規のプロジェクトのためのメンバリストをユーザに提示する提示装置であって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記プロジェクトに関する重要キーワードを前記ユーザから入力受付し、
複数の候補者のそれぞれについて、前記複数の候補者のそれぞれの通信先及び通信内容を含む通信履歴情報を取得し、
前記通信履歴情報及び前記重要キーワードに基づいて、主要メンバを含む前記プロジェクトのための複数のメンバを決定し、
前記複数のメンバを示す前記メンバリストを生成し、
前記メンバリストを出力し、
前記複数のメンバを決定する際には、
前記複数の候補者のそれぞれについて、前記通信内容に前記重要キーワードが含まれる前記通信履歴情報である第1履歴情報の数をカウントすることによって、前記重要キーワードに関する通信上のコミュニケーションの回数を示す第1パラメータを算出し、
前記複数の候補者の中から、前記第1パラメータが相対的に大きい者を前記複数のメンバのうち前記主要メンバとして決定し、
前記複数の候補者のそれぞれについて、前記通信先が前記主要メンバであって且つ前記通信内容に前記重要キーワードが含まれる前記通信履歴情報である第2履歴情報の数をカウントすることによって、前記重要キーワードに関する前記主要メンバとの通信上のコミュニケーションの回数を示す第2パラメータを算出し、
前記プロジェクトの必要人数に応じて、前記複数の候補者の中から、相対的に大きい前記第2パラメータを有する者から順に前記複数のメンバとして決定
前記複数のメンバを決定する前に、
前記複数の候補者のうち一の候補者における前記通信履歴情報に基づいて、前記一の候補者と、前記複数の候補者のうち前記一の候補者を除く他の候補者のそれぞれとの通信回数をカウントすることによって、予め定められた閾値よりも前記一の候補者との通信上のコミュニケーションの回数が多い前記他の候補者を示すコミュニケーションリストを生成する処理を前記複数の候補者のそれぞれについて実行し、
前記複数のメンバを決定する際には、
前記主要メンバの前記コミュニケーションリストに示された前記他の候補者のそれぞれについて、前記第2履歴情報の数をカウントすることによって前記第2パラメータを算出し、
前記必要人数に応じて、前記コミュニケーションリストに示された前記他の候補者のうち相対的に大きい前記第2パラメータを有する者から順に前記複数のメンバとして決定する、
提示装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記閾値を前記ユーザから更に入力受付する、
請求項に記載の提示装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記通信履歴情報を取得する際には、
前記通信履歴情報として、前記複数の候補者のそれぞれについて、前記通信先として前記複数の候補者のそれぞれが通話した通話先、及び前記通信内容として前記複数の候補者のそれぞれが通話した通話内容を含む通話履歴情報を取得し、
前記第1履歴情報は、前記通話内容に前記重要キーワードが含まれる前記通話履歴情報を含み、
前記第2履歴情報は、前記通話先が前記主要メンバであって且つ前記通話内容に前記重要キーワードが含まれる前記通話履歴情報を含む、
請求項1又は2に記載の提示装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記通信履歴情報を取得する際には、
前記通信履歴情報として、前記複数の候補者のそれぞれについて、前記通信先として前記複数の候補者のそれぞれが送受信した電子メールの送受信先、及び前記通信内容として前記複数の候補者のそれぞれが送受信したメール内容を含む電子メール履歴情報を取得し、
前記第1履歴情報は、前記メール内容に前記重要キーワードが含まれる前記電子メール履歴情報を含み、
前記第2履歴情報は、前記送受信先が前記主要メンバであって且つ前記メール内容に前記重要キーワードが含まれる前記電子メール履歴情報を含む、
請求項1~のいずれか1項に記載の提示装置。
【請求項5】
前記電子メール履歴情報は、前記複数の候補者のそれぞれについて、前記複数の候補者のそれぞれが受信した電子メールにおける宛先の種別として、送信先あるいは複写先の情報を更に含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1履歴情報の数をカウントする際には、
前記複数の候補者のうち一の候補者が受信した電子メールにおいて前記一の候補者の宛先の種別が送信先である前記電子メール履歴情報を、前記一の候補者の前記宛先の種別が複写先である前記電子メール履歴情報と比較して大きくカウントする処理を前記複数の候補者のそれぞれについて実行し、
前記第2履歴情報をカウントする際には、
前記一の候補者が受信した電子メールにおいて前記一の候補者の前記宛先の種別が送信先である前記電子メール履歴情報を、前記一の候補者の前記宛先の種別が複写先である前記電子メール履歴情報と比較して大きくカウントする処理を前記複数の候補者のそれぞれについて実行する、
請求項に記載の提示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を提示する提示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新規のプロジェクトを立ち上げる際に、プロジェクトを遂行するメンバを決定しなければならない場合がある。この場合、メンバとなる多数の候補者のそれぞれが有する専門性等を人手で把握して、プロジェクトに適切なメンバを決定するのは困難が想定される。
【0003】
そこで、特許文献1に記載のように、処理対象プロジェクトのメンバを選択する際に、情報処理によって処理対象プロジェクトに属性が類似する過去プロジェクトのメンバリストを用いる手法が開示されている。当該手法では、過去プロジェクトのメンバリストに記載のメンバ毎に、処理対象プロジェクトの要件を満たしているか否かが判定され、当該要件を満たすメンバが選択される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2007-26404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような手法では、過去のプロジェクトのメンバそれぞれが処理対象プロジェクトの要件に合うか否かは判断されるが、メンバ間の人間関係は考慮されていない。このため、人間関係を考慮してプロジェクトを遂行できるメンバをより適切に選択することが望まれる。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、プロジェクトの遂行に適切なメンバをユーザに提示することができる提示装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態に係る提示装置は、新規のプロジェクトのためのメンバリストをユーザに提示する提示装置であって、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサが、プロジェクトに関する重要キーワードをユーザから入力受付し、複数の候補者のそれぞれについて、複数の候補者のそれぞれの通信先及び通信内容を含む通信履歴情報を取得し、通信履歴情報及び重要キーワードに基づいて、主要メンバを含むプロジェクトのための複数のメンバを決定し、複数のメンバを示すメンバリストを生成し、メンバリストを出力し、複数のメンバを決定する際には、複数の候補者のそれぞれについて、通信内容に重要キーワードが含まれる通信履歴情報である第1履歴情報の数をカウントすることによって、重要キーワードに関する通信上のコミュニケーションの回数を示す第1パラメータを算出し、複数の候補者の中から、第1パラメータが相対的に大きい者を複数のメンバのうち主要メンバとして決定し、複数の候補者のそれぞれについて、通信先が主要メンバであって且つ通信内容に重要キーワードが含まれる通信履歴情報である第2履歴情報の数をカウントすることによって、重要キーワードに関する主要メンバとの通信上のコミュニケーションの回数を示す第2パラメータを算出し、プロジェクトの必要人数に応じて、複数の候補者の中から、相対的に大きい第2パラメータを有する者から順に複数のメンバとして決定する。
【0008】
本実施形態によれば、通信履歴情報及び重要キーワードに基づいて、複数の候補者のそれぞれについて、通信内容に重要キーワードが含まれる第1履歴情報の数がカウントされることによって重要キーワードに関する通信上のコミュニケーションの回数を示す第1パラメータが算出される。そして、複数の候補者のうち相対的に大きい第1パラメータを有する者が複数のメンバのうち主要メンバとして決定される。そして、複数の候補者のそれぞれについて、通信先が主要メンバであって且つ通信内容に重要キーワードが含まれる第2履歴情報の数がカウントされることによって重要キーワードに関する主要メンバとの通信上のコミュニケーションの回数を示す第2パラメータが算出される。そして、プロジェクトの必要人数に応じて、複数の候補者のうち相対的に大きい第2パラメータを有する者から順に複数のメンバとして決定される。そして、当該複数のメンバを示すメンバリストが生成され、当該メンバリストが出力される。つまり、プロジェクトのためのメンバとして、重要キーワードに関する通信上のコミュニケーションが相対的に多いために複数の候補者のうちプロジェクトに関する専門性を有していると考えられる主要メンバと、重要キーワードについてすでに主要メンバと通信上のコミュニケーションを図っている他のメンバとが決定される。これにより、プロジェクトのためのメンバとして、主要メンバを軸として、プロジェクトに関する議論を円滑に行いやすい人間関係が構築されているメンバをユーザに提示することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、プロジェクトの遂行に適切なメンバをユーザに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の提示システム100の概念図である。
図2】本実施形態の提示装置10の機能構成を示すブロック図である。
図3図2の取得部11が取得する通信履歴情報の一例を示す図である。
図4図2の第1生成部12が生成するコミュニケーションリストの一例を示す図である。
図5図2の決定部15が生成する専門性パラメータ情報の一例を示す図である。
図6図2の決定部15が生成する人脈パラメータ情報の一例を示す図である。
図7】提示装置10によるコミュニケーションリスト生成処理の手順を示すフローチャートである。
図8】提示装置10による提示処理の手順を示すフローチャートである。
図9】本開示の一実施の形態に係る提示装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
【0012】
図1は、本実施形態の提示システム100の全体構成を示している。提示システム100は、新規のプロジェクト(以下、「プロジェクト」という)のためのメンバリストをユーザUに提示するサーバ装置等によって構成される情報処理装置群である。提示システム100は、複数の候補者のうち、プロジェクトの遂行に適している候補者を決定してメンバリストを生成する。以下、本実施形態では、提示システム100が、ある企業のプロジェクトのためのメンバリストMをユーザUに提示し、プロジェクトのためのメンバ(以下、「プロジェクトメンバ」という)となり得る各候補者が、当該企業の従業員である例を説明する。当該従業員は、ユーザU等によって、予めプロジェクトの従業員として提示システム100に登録された従業員であってもよい。なお、本実施形態で説明するプロジェクトの例は一例であって、プロジェクト及び候補者は特に限定されるものではない。提示システム100は、複数の端末装置Tと、提示装置10と、を備えている。提示装置10は、携帯電話網等を含む通信ネットワークを介して複数の端末装置Tとの間でデータの送受信が可能とされている。
【0013】
端末装置Tは、従業員(候補者)、及びユーザUが利用する端末装置Tである。端末装置Tの例としては、スマートフォン、タブレット端末、フィーチャーフォン等の携帯端末、固定電話機、ノートPC、及びデスクトップPCが挙げられる。
【0014】
端末装置Tは、複数の従業員同士がそれぞれの端末装置Tを用いて行った通信に関する通信情報を生成する。例えば、端末装置Tの電話機能を用いて従業員が他の従業員に電話をかけて通話した場合、及び端末装置Tにインストールされているメールアプリケーションを用いて従業員が他の従業員にメールを送信した場合、端末装置Tは、通信情報を生成する。通信情報の詳細については後述する。端末装置Tは、例えば、通信情報を生成するごとに、通信情報を提示装置10に送信する。なお、通信情報は、携帯電話網を含む通信ネットワーク側で蓄積された情報に基づいて生成されてもよい。また、通信情報は、従業員同士が端末装置Tを用いて行った通信に限らず、従業員が端末装置Tを用いて従業員以外の者と行った通信に関する情報であってもよい。
【0015】
提示装置10は、新規のプロジェクトのためのメンバリストをユーザUに提示する装置である。図2は、提示装置10の機能構成を示すブロック図である。図2に示されるとおり、提示装置10は、機能的な構成要素として、取得部11、第1生成部12、記憶部13、入力受付部14、決定部15、第2生成部16、及び出力部17を含んでいる。以下、各構成要素の機能について説明する。
【0016】
取得部11は、各従業員について、各端末装置Tから通信履歴情報を取得する。通信履歴情報は、従業員の通信情報の履歴を示す情報であって、従業員が行った1回の通信の履歴を示す。
【0017】
本実施形態では、通信履歴情報は、各従業員の通話履歴情報及び電子メール履歴情報を取得する。通話履歴情報は、例えばスマートフォン、固定電話機等を用いて従業員が他の従業員と通話した履歴に関する情報である。電子メール履歴情報は、例えばデスクトップPC、スマートフォン等を用いて従業員が他の従業員と送受信した電子メールの履歴に関する情報である。
【0018】
図3は、取得部11が取得する通信履歴情報(通話履歴情報及び電子メール履歴情報)の一例である。図3に示されるように、通話履歴情報及び電子メール履歴情報のそれぞれは、通信履歴情報を識別する項目「履歴No.」、従業員を識別する項目「従業員ID」、通信先を識別する項目「連絡先ID」、通信の時刻を特定する項目「日時」、及び通信の内容を特定する項目「通信内容」を含んでいる。「連絡先ID」、「日時」、及び「通信内容」の組み合わせが、1回の通信の履歴(1件の通信履歴情報)を示す。「従業員ID」は、複数の従業員を一意に識別可能な情報である。「連絡先ID」は、「従業員ID」が示す従業員が連絡を行った他の従業員を一意に識別可能な情報である。本実施形態では、「連絡先ID」は、通話履歴情報の場合、従業員が通話した通話先(通信先)の従業員のIDを示し、電子メール履歴情報の場合、複数の従業員のそれぞれが送受信した電子メールの送受信先(通信先)の従業員のIDを示す。「日時」は、従業員が通信を行った少なくとも日時(タイムスタンプ)を示す情報である。
【0019】
「通信内容」は、「従業員ID」が示す従業員と、「連絡先ID」が示す従業員との通信における具体的な内容を示す情報である。通信履歴情報が通話履歴情報の場合、「通信内容」は、従業員が通話した通話内容である。「通話内容」は、例えば、端末装置T或いは提示装置10によって従業員が通話した音声が文字列によって変換されたテキスト情報である。音声から文字列への変換は、提示装置10が行ってもよいし、また端末装置Tが行ってもよい。また、通信履歴情報が電子メール履歴情報の場合、「通信内容」は、各従業員が送受信したメール内容であって、例えば、テキスト情報である。
【0020】
取得部11は、取得した通信履歴情報を、記憶部13に出力し、通信履歴情報を記憶部13に格納する。
【0021】
第1生成部12は、各従業員における通信履歴情報に基づいて、コミュニケーションリストを生成する。コミュニケーションリストは、一の従業員(一の候補者)と特に関係性が深い他の従業員が挙げられたリストである。図4は、第1生成部12が生成するコミュニケーションリストの一例である。図4に示されるように、コミュニケーションリストは、コミュニケーションリストを識別する項目「履歴No.」、「従業員ID」、及び関係性を有する従業員を識別する項目「従業員ID」を含んでいる。関係性を有する「従業員ID」は、指定期間内に、一の従業員と閾値以上の連絡回数を有する他の従業員の識別情報である。
【0022】
第1生成部12は、取得部11から取得した通信履歴情報に基づいて、所定のタイミングごとに、コミュニケーションリストの生成処理を各従業員について実行する。具体的には、第1生成部12は、一の従業員における通信履歴情報に基づいて、一の従業員と、一の従業員とは異なる他の従業員のそれぞれとの通信回数をカウントすることによって、コミュニケーションリストを生成する。コミュニケーションリストは、予め定められた閾値よりも一の従業員との通信上のコミュニケーションの回数が多い他の従業員を示すリストである。一の従業員との通信回数のカウントは、例えば、他の従業員ごとに、他の従業員の従業員IDが「連絡先ID」として含まれている当該一の従業員の通信履歴情報の件数をカウントすることにより実行される。
【0023】
本実施形態では、第1生成部12は、指定期間内に行われた一の従業員と他の従業員のそれぞれとの通信回数をカウントする。閾値及び指定期間は、例えば、「直近3年間の年間通信回数が〇回以上」等、予め設定されている。第1生成部12は、各従業員のコミュニケーションリストを記憶部13に出力し、コミュニケーションリストを記憶部13に格納する。なお、閾値及び指定期間は、例えば、ユーザUが技術キーワードを入力受付部14に入力するタイミング(詳細は後述)等において、ユーザUによって設定されてもよい。この場合、コミュニケーションリストの生成処理は、後述するプロジェクトメンバの決定処理のタイミングで実行されてもよい。
【0024】
図4に示される例では、閾値及び指定期間が、直近3年間の年間通信回数がX回以上として設定されているとする。この場合、第1生成部12は、従業員IDがAAAである従業員EAにおける通信履歴情報に基づいて、従業員EAと、従業員EAとは異なる他の従業員のそれぞれとの通信回数をカウントする。図4に示される例では、従業員EAと、従業員IDがSSSである従業員ES、従業員IDがTTTである従業員ET、及び従業員IDがCCCである従業員ECそれぞれとの間で、直近3年間の年間通信回数がX回以上であるとする。ここでいう通信は、従業員EAと、従業員ES、従業員ET、及び従業員ECそれぞれとの通話及び電子メールの送受信を含んでいる。そして、第1生成部12は、閾値(X回)よりも従業員EAとの通信上のコミュニケーションの回数が多い他の従業員を示すコミュニケーションリストを生成する。この例では、第1生成部12は、従業員EAの従業員ID:AAAと、従業員ES、従業員ET、及び従業員ECの従業員ID:SSS,TTT,CCCとを紐づけてコミュニケーションリストを生成する。このようにして、第1生成部12は、各従業員のコミュニケーションリストを生成する。
【0025】
記憶部13は、取得部11によって取得された各従業員の通信履歴情報、第1生成部12によって生成されたコミュニケーションリスト、第2生成部16によって生成されたメンバリスト(後述)等を記憶する機能部である。記憶部が記憶している情報は、必要に応じて各構成要素(取得部11、第1生成部12、決定部15、第2生成部16、及び出力部17)から参照される。
【0026】
入力受付部14は、プロジェクトに関する重要キーワード、及びプロジェクトの必要人数をユーザUから入力受付する。重要キーワードは、プロジェクトの完遂のために必要となるキーワードであって、例えば、技術的なキーワードである。重要キーワードは、プロジェクトメンバを決定するための決定処理(後述)に用いられる。一例として、入力受付部14は、ユーザUが利用する端末装置Tから送信される入力文章から重要キーワードを入力受付する。なお、プロジェクトの必要人数は、入力受付部14を介してユーザUから入力されなくてもよく、例えば、予め定められていてもよい。入力受付部14は、ユーザUから入力受付した重要キーワード及び必要人数を、記憶部13に出力し、重要キーワード及び必要人数を記憶部13に格納する。
【0027】
決定部15は、取得部11が取得した通信履歴情報、及び入力受付部14が取得した重要キーワードに基づいて、プロジェクトメンバを決定する。プロジェクトメンバは、プロジェクトのための複数のメンバであって、主要メンバを含んでいる。決定部15は、まず、主要メンバを決定し、次に、決定した主要メンバと通信上のコミュニケーションが多い他の従業員をプロジェクトメンバとして決定する。これは、プロジェクトの主要人物となる主要メンバを軸として、既に人間関係が構築されている他のメンバを決定するためである。
【0028】
具体的には、決定部15は、まず、取得部11から取得した通信履歴情報、及び入力受付部14から取得した重要キーワードに基づいて、各従業員について、第1履歴情報の件数をカウントすることによって、専門性パラメータ(第1パラメータ)を算出する。第1履歴情報は、通信内容に重要キーワードが含まれる通信履歴情報である。第1履歴情報は、通話内容に重要キーワードが含まれる通話履歴情報、及びメール内容に重要キーワードが含まれる電子メール履歴情報を含む。
【0029】
ここで、図1に示される例を用いて、第1履歴情報について説明する。図1に示されるように、例えば、入力受付部14が、ユーザUから、「Wi-Fi」との重要キーワードW、及び「4人」との必要人数を入力受付した場合、決定部15は、各従業員の通信履歴情報を参照して、従業員ごとに、通信内容に重要キーワードWが含まれる通信履歴情報の件数をカウントする。例えば、従業員が、端末装置Tの通話機能を介して、他の従業員と重要キーワードW(「Wi-Fi」)を含む内容について議論する通話を行い、通話履歴情報の通話内容に重要キーワードW(「Wi-Fi」)が含まれている場合、決定部15は、当該通話履歴情報を1としてカウントする。また、例えば、従業員が、端末装置Tのメールアプリケーションを介して、他の従業員と重要キーワードW(「Wi-Fi」)を含む内容について議論するメールを送信し(或いは受信し)、電子メール履歴情報のメール内容に重要キーワードW(「Wi-Fi」)が含まれている場合、決定部15は、当該電子メール履歴情報を1件としてカウントする。
【0030】
このようにして、決定部15は、重要キーワードWが含まれる通話履歴情報の件数及び電子メール履歴情報の件数をカウントし、重要キーワードWが含まれる通話履歴情報の件数及び電子メール履歴情報の件数の合計値を第1履歴情報の件数としてカウントする。決定部15は、第1履歴情報の件数をカウントする処理を、各従業員について実行する。
【0031】
専門性パラメータは、重要キーワードに関する通信上のコミュニケーションの回数を示すパラメータである。本実施形態では、専門性パラメータは、決定部15がカウントした第1履歴情報の件数を示す。決定部15は、複数の従業員の中から、専門性パラメータが相対的に大きい者を複数のメンバのうち主要メンバとして決定する。例えば、決定部15は、複数の従業員の中から、専門性パラメータが最も大きい者を主要メンバとして決定する。
【0032】
本実施形態では、決定部15は、各従業員の専門性パラメータを示す専門性パラメータ情報を生成する。図5は、図1に示される例において決定部15が生成する専門性パラメータ情報の一例である。図5に示されるように、専門性パラメータ情報は、項目「履歴No.」、項目「従業員ID」、項目「専門性パラメータ」、及び専門性の有無を示す項目「専門性の有無情報」を含んでいる。「専門性パラメータ」は、「従業員ID」が示す従業員における第1履歴情報の件数を示す。「専門性の有無情報」は、例えば、「従業員ID」が示す従業員が、予め定められた値よりも大きい専門性パラメータを有するか否かを示す情報である。決定部15は、生成した専門性パラメータ情報を記憶部13に出力し、専門性パラメータ情報を記憶部13に格納する。なお、決定部15は、例えば、専門性パラメータ情報を生成せずに、主要メンバを決定し、主要メンバの従業員IDと専門性パラメータとを紐づけた情報を記憶部13に出力し、当該情報を記憶部13に格納してもよい。
【0033】
図5に示される例では、複数の従業員のうち「従業員ID」がCCCである従業員ECの専門性パラメータが最も大きい。したがって、決定部15は、複数の従業員の中から従業員ECをプロジェクトの主要メンバとして決定する。
【0034】
次に、決定部15は、決定した主要メンバのコミュニケーションリストに示された他の従業員のそれぞれについて、第2履歴情報の件数をカウントすることによって人脈パラメータ(第2パラメータ)を算出する。第2次歴情報は、通信先が主要メンバであって且つ通信内容に重要キーワードが含まれる通信履歴情報である。第2履歴情報は、通話先が主要メンバであって且つ通話内容に重要キーワードが含まれる通話履歴情報、及び送受信先が主要メンバであって且つメール内容に重要キーワードが含まれる電子メール履歴情報を含む。
【0035】
図1に示される例では、決定部15は、例えば、主要メンバのコミュニケーションリストに示された他の従業員のそれぞれの通信履歴情報を参照して、当該他の従業員ごとに、「連絡先ID」が主要メンバのIDであって、且つ「通信内容」に「Wi-Fi」との重要キーワードWが含まれる通信履歴情報の件数をカウントする。例えば、他の従業員が、端末装置Tの通話機能を介して、主要メンバと重要キーワードW(「Wi-Fi」)を含む内容について議論する通話を行い、通話履歴情報の通話内容に重要キーワードW(「Wi-Fi」)が含まれている場合、決定部15は、当該通話履歴情報を1件としてカウントする。また、例えば、他の従業員が、端末装置Tのメールアプリケーションを介して、主要メンバと重要キーワードW(「Wi-Fi」)を含む内容について議論するメールを送信し(或いは受信し)、電子メール履歴情報のメール内容に重要キーワードW(「Wi-Fi」)が含まれている場合、決定部15は、当該電子メール履歴情報を1件としてカウントする。
【0036】
このようにして、決定部15は、「連絡先ID」が主要メンバのIDであって、且つ「通信内容」に重要キーワードWが含まれる通話履歴情報の件数及び電子メール履歴情報の件数をカウントする。そして、決定部15は、「連絡先ID」が主要メンバのIDであって、且つ「通信内容」に重要キーワードWが含まれる通話履歴情報の件数及び電子メール履歴情報の件数の合計値を第2履歴情報の件数としてカウントする。決定部15は、第2履歴情報の件数をカウントする処理を、主要メンバのコミュニケーションリストに示された各従業員について実行する。
【0037】
人脈パラメータは、重要キーワードに関する主要メンバとの通信上のコミュニケーションの回数を示すパラメータである。本実施形態では、人脈パラメータは、決定部15がカウントした第2履歴情報の件数を示す。決定部15は、必要人数に応じて、コミュニケーションリストに示された他の従業員のうち相対的に大きい人脈パラメータを有する者から順にプロジェクトメンバ(複数のメンバ)として決定する。例えば、決定部15は、コミュニケーションリストに示された他の従業員のうち人脈パラメータが最も大きい者から順にプロジェクトメンバとして決定する。
【0038】
本実施形態では、決定部15は、各従業員の人脈パラメータを示す人脈パラメータ情報を生成する。図6は、図1及び図5に示される例において決定部15が生成する人脈パラメータ情報の一例である。図6に示されるように、人脈パラメータ情報は、項目「項目No.」、項目「従業員ID」、項目「連絡先ID」、及び項目「人脈パラメータ」を含んでいる。「従業員ID」には、主要メンバのIDが示されている。「連絡先ID」には、コミュニケーションリストに示された他の従業員のIDが、人脈パラメータが大きい順に示されている。人脈パラメータは、「連絡先ID」が示す従業員における第2履歴情報の件数を示す。
【0039】
図1,5,6に示される例では、入力受付部14が、ユーザUから「4人」との必要人数を入力受付している。そして、コミュニケーションリストに示された他の従業員のうち、従業員IDがAAAである従業員EAの人脈パラメータが最も大きい。そして、従業員EAの人脈パラメータに次いで従業員IDがSSSである従業員ESの人脈パラメータが大きく、従業員ESの人脈パラメータに次いで従業員IDがUUUである従業員EUの人脈パラメータが大きい。したがって、決定部15は、必要人数(4人)に応じて、主要メンバである従業員ECに加えて、従業員EA、従業員ES、及び従業員EUをプロジェクトメンバとして決定する。そして、決定部15は、生成した人脈パラメータ情報を記憶部13に出力し、人脈パラメータ情報を記憶部13に格納する。なお、決定部15は、人脈パラメータ情報を生成せずに、主要メンバ以外の各プロジェクトメンバを決定し、主要メンバ以外の各プロジェクトメンバの従業員IDと人脈パラメータとを紐づけた情報を記憶部13に出力し、当該情報を記憶部13に格納してもよい。
【0040】
第2生成部16は、決定部15が決定したプロジェクトメンバを示すメンバリストを生成する。例えば、第2生成部16は、主要メンバの従業員ID、及び主要メンバ以外の各プロジェクトメンバの従業員IDを含むメンバリストを生成する。なお、第2生成部16は、メンバリストに、主要メンバの専門性パラメータ、及び主要メンバ以外の各プロジェクトメンバの人脈パラメータを含めてもよい。第2生成部16は、生成したメンバリストを記憶部13に出力し、メンバリストを記憶部13に格納する。図1,5,6に示される例では、第2生成部16は、従業員EC(主要メンバ)、従業員EA、従業員ES、及び従業員EUが示されたメンバリストMを生成する。
【0041】
出力部17は、第2生成部16が生成したメンバリストを出力する。図1,5,6に示される例では、出力部17は、ユーザUの端末装置TにメンバリストMを出力する。
【0042】
次に、提示装置10による提示処理の流れについて説明する。図7を参照して、提示装置10が行うコミュニケーションリスト生成方法を説明する。図7は、提示装置10が行うコミュニケーションリスト生成処理を示すフローチャートである。図7に示される一連の処理は、例えば、所定の時間が経過するごとに開始される。
【0043】
まず、取得部11によって、各従業員についての通信履歴情報が取得される(ステップS101)。通信履歴情報には、通話履歴情報及び電子メール履歴情報が含まれる。次に、第1生成部12によって、取得された通信履歴情報を基に、各従業員について、コミュニケーションリストが生成される(ステップS102)。以上により、コミュニケーションリスト生成処理が終了する。
【0044】
次に、図8を参照して、提示装置10が行うメンバリスト生成方法を説明する。図8は、提示装置10が行うメンバリスト生成処理を示すフローチャートである。図8に示される一連の処理は、例えば、ユーザUから重要キーワード及び必要人数の入力があったタイミングで行われる。
【0045】
まず、入力受付部14によって、重要キーワード及び必要人数がユーザUから入力受付される(ステップS201)。次に、決定部15によって、取得部11が取得した通信履歴情報、及び入力受付部14が取得した重要キーワードに基づいて、主要メンバを含むプロジェクトメンバが決定される(ステップS202)。そして、第2生成部16によって、決定部15が決定したプロジェクトメンバを示すメンバリストが生成される(ステップS203)。最後に、出力部17によって、第2生成部16が生成したメンバリストが、ユーザUの端末装置Tに出力される(ステップS204)。以上により、メンバリスト生成処理が終了する。
【0046】
つぎに、本実施形態の提示装置10の作用効果について説明する。提示装置10によれば、通信履歴情報及び重要キーワードに基づいて、各従業員(各候補者)について、通信内容に重要キーワードが含まれる第1履歴情報の数がカウントされることによって重要キーワードに関する通信上のコミュニケーションの回数を示す専門性パラメータが算出される。そして、複数の従業員のうち相対的に大きい専門性パラメータ(第1パラメータ)を有する者がプロジェクトメンバのうち主要メンバとして決定される。そして、各従業員について、通信先が主要メンバであって且つ通信内容に重要キーワードが含まれる第2履歴情報の数がカウントされることによって重要キーワードに関する主要メンバとの通信上のコミュニケーションの回数を示す人脈パラメータ(第2パラメータ)が算出される。そして、プロジェクトの必要人数に応じて、複数の従業員のうち相対的に大きい人脈パラメータを有する者から順にプロジェクトメンバとして決定される。そして、当該プロジェクトメンバを示すメンバリストが生成され、当該メンバリストが出力される。
【0047】
つまり、提示装置10では、プロジェクトのためのメンバとして、重要キーワードに関する通信上のコミュニケーションが相対的に多いために複数の従業員のうちプロジェクトに関する専門性を有していると考えられる主要メンバと、重要キーワードについてすでに主要メンバと通信上のコミュニケーションを図っている他のメンバとが決定される。これにより、プロジェクトのためのメンバとして、主要メンバを軸として、プロジェクトに関する議論を円滑に行いやすい人間関係が構築されているメンバをユーザUに提示することができる。よって、本実施形態によれば、プロジェクトの遂行に適切なメンバをユーザUに提示することができる。
【0048】
特に、円滑なプロジェクトの遂行には、各プロジェクトメンバが有する専門性は勿論のこと、メンバ間の人間関係が重要な要素の一つとなる。本実施形態では、複数の従業員のうち、専門性パラメータが最も高い(すなわち、プロジェクトに関する専門性を有していると考えられる)従業員が、主要メンバとしてまず決定される。そして、コミュニケーションリストを参照することによって、すでに主要メンバと関係性を有すると考えられる従業員の中から人脈パラメータが高い(すなわち、主要メンバとプロジェクトに関する議論を円滑に行いやすい人間関係が構築されている)従業員が、プロジェクトメンバとして決定される。よって、本実施形態によれば、円滑なプロジェクトの遂行が可能な人間関係が構築されているプロジェクトメンバをユーザUに提示することができる。
【0049】
また、本実施形態では、プロジェクトメンバが決定される前に、複数の従業員のうち一の従業員における通信履歴情報に基づいて、一の従業員と、複数の従業員のうち一の従業員とは異なる他の従業員のそれぞれとの通信回数がカウントされることによって、予め定められた閾値よりも一の従業員との通信上のコミュニケーションの回数が多い他の従業員を示すコミュニケーションリストを生成する処理が各従業員に実行される。そして、プロジェクトメンバが決定される際には、主要メンバのコミュニケーションリストに示された他の従業員のそれぞれについて、第2履歴情報の数がカウントされることによって人脈パラメータが算出され、必要人数に応じて、コミュニケーションリストに示された他の従業員のうち相対的に大きい人脈パラメータを有する者から順にプロジェクトメンバとして決定される。このような構成により、あらかじめ主要メンバとのコミュニケーションが多い従業員が絞られている状態からプロジェクトメンバを決定するため、すべての従業員の中からプロジェクトメンバを決定する場合と比較して、処理の演算負荷を低減することができる。
【0050】
また、本実施形態では、通信履歴情報が取得される際には、通信履歴情報として、各従業員について、通信先として各従業員が通話した通話先、及び通信内容として各従業員が通話した通話内容を含む通話履歴情報が取得され、第1履歴情報は、通話内容に重要キーワードが含まれる通話履歴情報を含み、第2履歴情報は、通話先が主要メンバであって且つ通話内容に重要キーワードが含まれる通話履歴情報を含む。このような構成により、一般的に最も身近なコミュニケーションのツールの一つである電話通信の履歴情報に基づいて第1履歴情報の数及び第2履歴情報の数がカウントされるため、プロジェクトに関する議論を円滑に行いやすい人間関係が構築されているプロジェクトメンバを確実に決定することができる。
【0051】
また、本実施形態では、通信履歴情報が取得される際には、通信履歴情報として、各従業員について、通信先として各従業員が送受信した電子メールの送受信先、及び通信内容として各従業員が送受信したメール内容を含む電子メール履歴情報が取得され、第1履歴情報は、メール内容に重要キーワードが含まれる電子メール履歴情報を含み、第2履歴情報は、送受信先が主要メンバであって且つメール内容に重要キーワードが含まれる電子メール履歴情報を含む。このような構成により、一般的に最も身近なコミュニケーションのツールの一つである電子メールの履歴情報に基づいて第1履歴情報の数及び第2履歴情報の数がカウントされるため、プロジェクトに関する議論を円滑に行いやすい人間関係が構築されているメンバを確実に決定することができる。
【0052】
上記実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に述べるような様々な変形形態に変更可能である。
【0053】
例えば、提示装置10は、物理的又は論理的に結合した1つの装置によって構成されていてもよく、互いに物理的又は論理的に分離している複数の装置によって構成されてもよい。例えば、提示装置10は、クラウドコンピューティングのようにネットワーク上に分散された複数のコンピュータによって実現されてもよい。以上のように、提示装置10の構成は、提示装置10の機能を実現し得るいかなる構成をも含み得る。
【0054】
各従業員の通信履歴情報は、提示装置10において生成されなくてもよい。この場合、提示装置10は、取得部11及び記憶部13を備えていなくてもよい。この構成においては、第1生成部12及び決定部15は、提示装置10の外部のデータベースから、通信履歴情報を取得する。
【0055】
提示装置10は、第1生成部12を備えていなくてもよい。その場合、例えば、決定部15は、候補者である各従業員について、第2履歴情報の数をカウントすることによって、第2パラメータを算出し、各従業員の中から、相対的に大きい第2パラメータを有する者から順にプロジェクトメンバとして決定してもよい。
【0056】
また、入力受付部14は、コミュニケーションリストの生成処理において用いられる閾値をユーザUから更に入力受付してもよい。このような構成により、高いチームワークが要求されるプロジェクトにおいては、ユーザUが高い閾値を設けておくことで、より議論を円滑に行いやすい人間関係が構築されているメンバが決定されやすくすることができる。
【0057】
また、電子メール履歴情報は、各従業員について、各従業員が受信した電子メールにおける宛先の種別として、送信先あるいは複写先の情報を更に含んでもよい。この場合、決定部15は、複数の従業員のうち一の従業員が受信した電子メールにおいて一の従業員の宛先の種別が送信先である電子メール履歴情報が、一の従業員の宛先の種別が複写先である電子メール履歴情報と比較して大きくカウントする処理を複数の従業員のそれぞれに実行してもよい。そして、決定部15は、一の従業員が受信した電子メールにおいて一の従業員の宛先の種別が送信先である電子メール履歴情報が、一の従業員の宛先の種別が複写先である電子メール履歴情報と比較して大きくカウントされる処理を複数の従業員のそれぞれに実行してもよい。
【0058】
具体的には、決定部15は、第1履歴情報の数及び第2履歴情報をカウントする際に、例えば、一の従業員が受信した電子メールにおいて、電子メール履歴情報に含まれる宛先の種別がTOである電子メール履歴情報は1としてカウントし、宛先の種別がCC或いはBCCである電子メール履歴情報は0.5としてカウントする。
【0059】
例えば、一の従業員が受信した電子メールの宛先の種別がTOである場合には、宛先の種別がCCである場合と比較して、当該一の従業員が当該電子メールの内容について重要な人物であると考えられる。本変形例では、電子メールの受信者がメールの内容について重要な人物であるか否かによって変化する宛先の種別に基づいて、第1履歴情報及び第2履歴情報のカウントに重み付けを行うため、第1パラメータ及び第2パラメータを高精度に算出することができる。
【0060】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0061】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0062】
例えば、本開示の一実施の形態における提示装置10は、本開示の情報提供処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図9は、本開示の一実施の形態に係る提示装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の提示装置10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0063】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。提示装置10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0064】
提示装置10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0065】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の取得部11、第1生成部12、記憶部13、入力受付部14、決定部15、第2生成部16、及び出力部17などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0066】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば取得部11、第1生成部12、記憶部13、入力受付部14、決定部15、第2生成部16、及び出力部17は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0067】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る情報提供処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0068】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0069】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の各種情報を取得するための取得部11などは、通信装置1004によって実現されてもよい。この取得部11は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0070】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0071】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0072】
また、提示装置10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0073】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0074】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0075】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0076】
情報等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0077】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0078】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0079】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0080】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0081】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0082】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0083】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0084】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0085】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0086】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0087】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0088】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0089】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0090】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0091】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0092】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0093】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0094】
10…提示装置、1001…プロセッサ、11…取得部、12…第1生成部、13…記憶部、14…入力受付部、15…決定部、16…第2生成部、17…出力部、EA,EC,ES,EU…従業員(候補者)、M…メンバリスト、T…端末装置、U…ユーザ、W…重要キーワード。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9