(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】電気加熱式エアロゾル送出デバイス用の熱伝導基材
(51)【国際特許分類】
A24B 3/14 20060101AFI20240412BHJP
A24B 15/14 20060101ALI20240412BHJP
A24B 15/16 20200101ALI20240412BHJP
A24D 1/20 20200101ALI20240412BHJP
A24F 40/465 20200101ALI20240412BHJP
【FI】
A24B3/14
A24B15/14
A24B15/16
A24D1/20
A24F40/465
(21)【出願番号】P 2020544830
(86)(22)【出願日】2019-02-25
(86)【国際出願番号】 IB2019051503
(87)【国際公開番号】W WO2019162918
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2022-01-13
(32)【優先日】2018-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セバスティアン,アンドリーズ
(72)【発明者】
【氏名】シアーズ,スティーブン・ベンソン
(72)【発明者】
【氏名】コナー,ビリー・ティローン
(72)【発明者】
【氏名】サー,ラジェッシュ
(72)【発明者】
【氏名】コール,エス・キース
(72)【発明者】
【氏名】ジャクソン,タデウス
(72)【発明者】
【氏名】トーマス,ティモシー・フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】ブラクストン,ポール・イー
(72)【発明者】
【氏名】ドー,カーティス・フォスター
(72)【発明者】
【氏名】ヘジャジ,バヒド
(72)【発明者】
【氏名】ウィルバーディング,キャサリン・リン
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/068096(WO,A1)
【文献】特表2015-512262(JP,A)
【文献】特表2016-532432(JP,A)
【文献】特表2009-529871(JP,A)
【文献】特表2017-520263(JP,A)
【文献】国際公開第2017/072147(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2007/0068543(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24B 1/00 - 15/42
A24D 1/00 - 3/18
A24F 40/00 - 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給源部材に使用するためのエアロゾル発生基材であって、
基材が、
繊維状充填材、
エアロゾル形成材料、及び
複数の熱伝導成分
を
含む小片の集合体を含み、さらに
基材が小片の集合体の周囲を包み込むように構成されたオーバーラップシートを含み、
オーバーラップシートは、オーバーラップシートの表面上に形成された
、複数の熱伝導成分を含む一連のバンドを含
む、
エアロゾル発生基材。
【請求項2】
小片の集合体がバインダー材料をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項3】
熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項4】
熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項5】
熱伝導成分が、セグメント化パターンで形成されている、請求項
1に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項6】
セグメント化パターンが、印刷、ラミネート、ステッチ及び選択的接着の少なくとも1つを使用して作成される、請求項
5に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項7】
複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項8】
繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項9】
繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項10】
セグメント化パターンが、マスキングテンプレートを使用して作成される、請求項
5に記載のエアロゾル発生基材。
【請求項11】
エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、
エアロゾル供給源部材が、
繊維状充填材、エアロゾル形成材料、及び複数の熱伝導成分を含む
小片の集合体で形成された基材部分を含み
、さらに
エアロゾル供給源部材が基材
部分の周囲を包み込むように構成されたオーバーラップシートを含み、
オーバーラップシートは、オーバーラップシートの表面上に形成された
、複数の熱伝導成分を含む一連のバンドを含
む、
エアロゾル供給源部材。
【請求項12】
基材部分が、バインダー材料をさらに含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項13】
熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項14】
熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項15】
複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項16】
繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項17】
繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項18】
オーバーラップシートの熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項19】
オーバーラップシートの熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項20】
複数の熱伝導成分が、共振送信機からの振動磁場に曝露されたときに交流電流を示すように構成された共振受信機を含む、請求項
11に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項21】
共振送信機を有する誘導加熱エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、
エアロゾル供給源部材が、
繊維状充填材、エアロゾル形成材料、及び複数の熱伝導成分を含む
顆粒の集合体で形成された基材部分を含み
、
複数の熱伝導成分が、共振送信機からの振動磁場に曝露されたときに交流電流を示すように構成された共振受信機を含む、
エアロゾル供給源部材。
【請求項22】
基材部分が、バインダー材料をさらに含む、請求項
21に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項23】
熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、請求項
21に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項24】
熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、請求項
21に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項25】
複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、請求項
21に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項26】
繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、請求項
21に記載のエアロゾル供給源部材。
【請求項27】
繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、請求項
21に記載のエアロゾル供給源部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、吸入可能な形態でタバコ成分又はその他の材料をもたらすための、エアロゾル送出物品及びその使用に関する。より詳細には、本開示は、人の消費に合わせてエアロゾルの形態で吸入可能な物質を提供するために、好ましくは著しく燃焼させることなく、タバコ又は非タバコ材料を加熱するのに電気的に発生させた熱を利用する、喫煙物品などのエアロゾル送出デバイス及びシステム用の、基材材料及び基材材料を含有するエアロゾル供給源部材に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの喫煙物品が、長年にわたり、タバコの燃焼に基づく喫煙製品の改善品として又はそのような製品の代替品として、提示されてきた。例示的な代替品には、固体若しくは液体燃料を燃焼させて熱をタバコに移動させる、又は化学反応を使用してそのような熱源を提供する、デバイスが含まれていた。その例には、参照によりその全体を本明細書に組み込むWormらの米国特許第9,078,473号に記載された、喫煙物品が含まれる。
【0003】
喫煙物品の改善品又は代替品のポイントは、典型的には、多量の不完全燃焼及び熱分解生成物を送出することなく、巻きタバコ、葉巻又はパイプでの喫煙に伴う感覚を提供することであった。この目的を達成するために、揮発性材料を気化させ若しくは加熱するのに電気エネルギーを利用する、数多くの喫煙製品、フレーバー発生器及び医療用吸入器が提示されてきており、又はタバコをそれほど燃焼させることなく巻きタバコ、葉巻若しくはパイプでの喫煙の感覚を提供しようとする試みがなされてきた。例えば、参照によりそれらの全体を本明細書に組み込むRobinsonらの米国特許第7,726,320号;並びにGriffith,Jr.らの米国特許出願公開第2013/0255702号;及びSearsらの米国特許出願公開第2014/0096781号に記載された背景技術で述べられる、様々な代替喫煙物品、エアロゾル送出デバイス及び発熱源を参照されたい。また例えば、参照によりその全体を本明細書に組み込むBlessらの米国特許出願公開第2015/0220232号で、ブランド名及び商業上の供給元により参照される、様々なタイプの喫煙物品、エアロゾル送出デバイス及び電動発熱源も参照されたい。ブランド名及び商業上の供給元により参照される、さらなるタイプの喫煙物品、エアロゾル送出デバイス及び電動発熱源は、やはり参照によりその全体を本明細書に組み込むDePianoらの米国特許出願公開第2015/0245659号に列挙される。記述されてきた及び場合によっては市販されてきた、その他の代表的な巻きタバコ又は喫煙物品は、参照によりそれらの全体を本明細書に組み込むGerthらの米国特許第4,735,217号;Brooksらの米国特許第4,922,901号、第4,947,874号及び第4,947,875号;Countsらの米国特許第5,060,671号;Morganらの米国特許第5,249,586号;Countsらの米国特許第5,388,594号;Higginsらの米国特許第5,666,977号;Adamsらの米国特許第6,053,176号;Whiteの米国特許第6,164,287号;Vogesの米国特許第6,196,218号;Felterらの米国特許第6,810,883号;Nicholsの米国特許第6,854,461号;Honの米国特許第7,832,410号;Kobayashiの米国特許第7,513,253号;Robinsonらの米国特許第7,726,320号;Hamanoの米国特許第7,896,006号;Shayanの米国特許第6,772,756号;Honの米国特許出願公開第2009/0095311号;Honの米国特許出願公開第2006/0196518号、第2009/0126745号及び第2009/0188490号;Thorensらの米国特許出願公開第2009/0272379号;Monseesらの米国特許出願公開第2009/0260641号及び第2009/0260642号;Oglesbyらの米国特許出願公開第2008/0149118号及び第2010/0024834号;Wangの米国特許出願公開第2010/0307518号;並びにHonのPCT特許出願公開WO2010/091593に記載されるものを含む。
【0004】
伝統的なタイプの巻きタバコ、葉巻又はパイプの属性の多くに似ている代表的な製品は、Philip Morris IncorporatedによるACCORD(登録商標);InnoVapor LLCによるALPHA(商標)、JOYE 510(商標)及びM4(商標);White Cloud CigarettesによるCIRRUS(商標)及びFLING(商標);Fontem Ventures B.V.によるBLU(商標);EPUFFER(登録商標)International Inc.によるCOHITA(商標)、COLIBRI(商標)、ELITE CLASSIC(商標)、MAGNUM(商標)、PHANTOM(商標)及びSENSE(商標);Electronic Cigarettes,Inc.によるDUOPRO(商標)、STORM(商標)及びVAPORKING(登録商標);Egar AustraliaによるEGAR(商標);JoyetechによるeGo-C(商標)及びeGo-T(商標);Elusion UK LtdによるELUSION(商標);Eonsmoke LLCによるEONSMOKE(登録商標);FIN Branding Group,LLCによるFIN(商標);Green Smoke Inc.USAによるSMOKE(登録商標);Greenarette LLCによるGREENARETTE(商標);SMOKE STIK(登録商標)によるHALLIGAN(商標)、HENDU(商標)、JET(商標)、MAXXQ(商標)、PINK(商標)及びPITBULL(商標);Philip Morris International,Inc.によるHEATBAR(商標);Crown7のHYDRO IMPERIAL(商標)及びLXE(商標);LOGIC TechnologyによるLOGIC(商標)及びTHE CUBAN(商標);Luciano Smokes Inc.によるLUCI(登録商標);Nicotek,LLCによるMETRO(登録商標);Sottera,Inc.によるNJOY(登録商標)及びONEJOY(商標);SS Choice LLCによるNO.7(商標);PremiumEstore LLCによるPREMIUM ELECTRONIC CIGARETTE(商標);Ruyan America,Inc.によるRAPP E-MYSTICK(商標);Red Dragon Products,LLCによるRED DRAGON(商標);Ruyan Group(Holdings)Ltd.によるRUYAN(登録商標);Smoker Friendly International,LLCによるSF(登録商標);The Smart Smoking Electronic Cigarette Company Ltd.によるGREEN SMART SMOKER(登録商標);Coastline Products LLCによるSMOKE ASSIST(登録商標);Smoking Everywhere,Inc.によるSMOKING EVERYWHERE(登録商標);VMR Products LLCによるV2CIGS(商標);VaporNine LLCによるVAPOR NINE(商標);Vapor 4 Life,Inc.によるVAPOR4LIFE(登録商標);E-CigaretteDirect,LLCによるVEPPO(商標);R.J.Reynolds Vapor CompanyによるVUSE(登録商標);Mistic EcigsによるMistic Menthol製品;並びにCN Creative LtdによるVype製品として販売されてきた。さらに他の電動エアロゾル送出デバイス、特に、いわゆる電子タバコとして特徴付けられてきたようなデバイスは、COOLER VISIONS(商標);DIRECT E-CIG(商標);DRAGONFLY(商標);EMIST(商標);EVERSMOKE(商標);GAMUCCI(登録商標);HYBRID FLAME(商標);KNIGHT STICKS(商標);ROYAL BLUES(商標);SMOKETIP(登録商標);SOUTH BEACH SMOKE(商標);Philip Morris InternationalによるIQOS(商標);及びBritish American TobaccoによるGLO(商標)という商標名で販売されてきた。
【0005】
電気的に加熱するタバコ、タバコ由来材料又はその他の植物由来材料による、喫煙の味覚及び感覚を生成する物品は、一貫していない性能特性に悩まされてきた。例えば一部の物品は、フレーバー又はその他の吸入可能な材料の、一貫していない放出に悩まされてきた。したがって、巻きタバコ、葉巻又はパイプでの喫煙の感覚を提供することができ、基材材料を燃焼させることなくそのように提供し、燃焼熱源を必要とせずにそのように提供し、及び性能特性を増大させた状態でそのように提供する喫煙物品を、提供することが望ましいと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第9,078,473号明細書
【文献】米国特許第7,726,320号明細書
【文献】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【文献】米国特許出願公開第2015/0220232号明細書
【文献】米国特許出願公開第2015/0245659号明細書
【文献】米国特許第4,735,217号明細書
【文献】米国特許第4,922,901号明細書
【文献】米国特許第4,947,874号明細書
【文献】米国特許第4,947,875号明細書
【文献】米国特許第5,060,671号明細書
【文献】米国特許第5,249,586号明細書
【文献】米国特許第5,388,594号明細書
【文献】米国特許第5,666,977号明細書
【文献】米国特許第6,053,176号明細書
【文献】米国特許第6,164,287号明細書
【文献】米国特許第6,196,218号明細書
【文献】米国特許第6,810,883号明細書
【文献】米国特許第6,854,461号明細書
【文献】米国特許第7,832,410号明細書
【文献】米国特許第7,513,253号明細書
【文献】米国特許第7,726,320号明細書
【文献】米国特許第7,896,006号明細書
【文献】米国特許第6,772,756号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0095311号明細書
【文献】米国特許出願公開第2006/0196518号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0126745号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0188490号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0272379号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0260641号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0260642号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0149118号明細書
【文献】米国特許出願公開第2010/0024834号明細書
【文献】米国特許出願公開第2010/0307518号明細書
【文献】国際公開第2010/091593号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の要旨)
本開示は、エアロゾル発生基材、エアロゾル供給源部材、エアロゾル発生基材を製造する方法、エアロゾル供給源部材を製造する方法及びエアロゾル供給源部材を形成する方法に関する。本開示は、限定するものではないが下記の例示的な実現例(implementation)を含む。
【0008】
例示的な実現例1:エアロゾル供給源部材に使用するためのエアロゾル発生基材であって、エアロゾル発生基材が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含み、基材がシートとして形成され、熱伝導成分がシートの一部である、エアロゾル発生基材。
【0009】
例示的な実現例2:バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0010】
例示的な実現例3:熱伝導成分が、シート内に組み込まれている、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0011】
例示的な実現例4:熱伝導成分が、シートの表面上に形成されている、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0012】
例示的な実現例5:熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0013】
例示的な実現例6:熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0014】
例示的な実現例7:熱伝導成分が、セグメント化パターンで形成されている、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0015】
例示的な実現例8:セグメント化パターンが、印刷、ラミネート、ステッチ及び選択的接着の少なくとも1つを使用して作成される、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0016】
例示的な実現例9:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0017】
例示的な実現例10:繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0018】
例示的な実現例11:繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0019】
例示的な実現例12:セグメント化パターンが、マスキングテンプレートを使用して作成される、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0020】
例示的な実現例13:エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、エアロゾル供給源部材が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む基材部分を含み、基材部分が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、及び複数の熱伝導成分によって形成された初期基材シートから切断された混在する小片の集合体で形成され、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれている、エアロゾル供給源部材。
【0021】
例示的な実現例14:基材部分が、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0022】
例示的な実現例15:初期基材シート内の熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0023】
例示的な実現例16:初期基材シート内の熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0024】
例示的な実現例17:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0025】
例示的な実現例18:初期基材シートの繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0026】
例示的な実現例19:初期基材シートの繊維状充填材が、非タバコ材料を含んでいてもよい、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0027】
例示的な実現例20:エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、エアロゾル供給源部材が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む基材部分を含み、基材部分が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分によって形成された初期基材シートの、一連の重なり合う層で形成され、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれている、エアロゾル供給源部材。
【0028】
例示的な実現例21:基材部分が、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0029】
例示的な実現例22:初期基材シート内の熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0030】
例示的な実現例23:初期基材シート内の熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0031】
例示的な実現例24:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0032】
例示的な実現例25:初期基材シート内の繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0033】
例示的な実現例26:初期基材シート内の繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0034】
例示的な実現例27:エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、エアロゾル供給源部材が、ラップ部分、並びに繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む基材部分を含み、基材部分が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、及び複数の熱伝導成分によって形成された初期シートから切断された混在する小片の集合体で形成され、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれ、ラップ部分が基材部分を包み込むように構成されたオーバーラップシートを含み、オーバーラップシートが、複数の熱伝導成分を含む、エアロゾル供給源部材。
【0035】
例示的な実現例28:基材部分が、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0036】
例示的な実現例29:オーバーラップシートの熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0037】
例示的な実現例30:オーバーラップシートの熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0038】
例示的な実現例31:基材部分の複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0039】
例示的な実現例32:初期基材シート内の繊維状充填材が、タバコ又はタバコ由来材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0040】
例示的な実現例33:初期基材シート内の繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0041】
例示的な実現例34:エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、エアゾロル供給源部材が、ラップ部分、並びに繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む基材部分を含み、基材部分が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、及び複数の熱伝導成分によって形成されたシートの一連の重なり合う層で形成され、熱伝導成分がシート内に組み込まれ、ラップ部分が基材部分を包み込むように構成されたオーバーラップシートを含み、オーバーラップシートが複数の熱伝導成分を含む、エアロゾル供給源部材。
【0042】
例示的な実現例35:基材部分が、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0043】
例示的な実現例36:オーバーラップシートの熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0044】
例示的な実現例37:オーバーラップシートの熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0045】
例示的な実現例38:基材部分の複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート又は金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0046】
例示的な実現例39:初期基材シート内の繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0047】
例示的な実現例40:初期基材シート内の繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0048】
例示的な実現例41:共振送信機を有する誘導加熱エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、エアロゾル供給源部材が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む基材部分を含み、基材部分が繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分によって形成された初期基材シートから切断された混在する小片の集合体で形成され、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれ、複数の熱伝導成分が共振送信機からの振動磁場に曝露されたときに交流電流を示すように構成された共振受信機を含む、エアロゾル供給源部材。
【0049】
例示的な実現例42:基材部分が、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0050】
例示的な実現例43:熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0051】
例示的な実現例44:熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0052】
例示的な実現例45:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0053】
例示的な実現例46:繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0054】
例示的な実現例47:繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0055】
例示的な実現例48:共振送信機を有する誘導加熱エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、エアロゾル供給源部材が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む基材部分を含み、基材部分が繊維状充填材、エアロゾル形成材料、及び複数の熱伝導成分によって形成された初期基材シートの一連の重なり合う層で形成され、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれ、複数の熱伝導成分が共振送信機からの振動磁場に曝露されたときに交流電流を示すように構成された共振受信機を含む、エアロゾル供給源部材。
【0056】
例示的な実現例49:基材部分が、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0057】
例示的な実現例50:熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0058】
例示的な実現例51:熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0059】
例示的な実現例52:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0060】
例示的な実現例53:初期基材シート内の繊維状充填材が、タバコ材料又はタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0061】
例示的な実現例54:初期基材シート内の繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0062】
例示的な実現例55:共振送信機を有する誘導加熱エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材であって、エアロゾル供給源部材が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む基材部分を含み、基材部分が押出され球状化された、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分の混合物によって形成された顆粒の集合体で形成され、複数の熱伝導成分が共振送信機からの振動磁場に曝露されたときに交流電流を示すように構成された共振受信機を含む、エアロゾル供給源部材。
【0063】
例示的な実現例56:基材部分が、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0064】
例示的な実現例57:熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0065】
例示的な実現例58:熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0066】
例示的な実現例59:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0067】
例示的な実現例60:繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0068】
例示的な実現例61:繊維状充填材が、非タバコ材料を含んでいてもよい、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0069】
例示的な実現例62:エアロゾル供給源部材に使用するためのエアロゾル発生基材を製造する方法であって、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を用意するステップ、並びに繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を使用して基材シートを形成するステップを含み、熱伝導成分が、基材シートの一部である、方法。
【0070】
例示的な実現例63:方法が、バインダー材料を用意するステップをさらに含み、基材シートを形成するステップが、バインダー材料を使用することをさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0071】
例示的な実現例64:熱伝導成分が、基材シート内に組み込まれてもよい、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0072】
例示的な実現例65:熱伝導成分が、基材シートの表面上に形成される、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0073】
例示的な実現例66:熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0074】
例示的な実現例67:熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0075】
例示的な実現例68:熱伝導成分が、セグメント化パターンで形成される、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0076】
例示的な実現例69:セグメント化パターンが、印刷、ラミネート、ステッチ及び選択的接着の少なくとも1つを使用して作成される、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0077】
例示的な実現例70:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0078】
例示的な実現例71:繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0079】
例示的な実現例72:繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0080】
例示的な実現例73:セグメント化パターンが、マスキングテンプレートを使用して作成される、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル発生基材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0081】
例示的な実現例74:エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法であって、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む初期基材シートを形成するステップであり、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれるステップ、初期基材シートを複数の小片に切断するステップ、初期基材シートの複数の小片から混在する小片の集合体を形成するステップ、並びに混在する小片の集合体を使用して基材部分を形成するステップを含む方法。
【0082】
例示的な実現例75:初期基材シートが、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0083】
例示的な実現例76:初期基材シート内の熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0084】
例示的な実現例77:初期基材シート内の熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0085】
例示的な実現例78:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0086】
例示的な実現例79:初期基材シートの繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0087】
例示的な実現例80:初期基材シートの繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0088】
例示的な実現例81:エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法であって、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む初期基材シートを形成するステップであり、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれるステップ、初期基材シートの複数の層を重ね合わせるステップ、並びに重なり合う層を使用して基材部分を形成するステップを含む方法。
【0089】
例示的な実現例82:初期基材シートが、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0090】
例示的な実現例83:初期基材シート内の熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0091】
例示的な実現例84:初期基材シート内の熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0092】
例示的な実現例85:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0093】
例示的な実現例86:初期基材シート内の繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0094】
例示的な実現例87:初期基材シート内の繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0095】
例示的な実現例88:エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を形成する方法であって、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む初期基材シートを形成するステップであり、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれるステップ、初期基材シートを複数の小片に切断するステップ、初期基材シートの複数の小片から混在する小片の集合体を形成するステップ、混在する小片の集合体を使用して基材部分を形成するステップ、並びにラップ部分を形成するステップであり、ラップ部分が、基材部分を包み込むように構成されたオーバーラップシートを含み、オーバーラップシートが複数の熱伝導成分を含むステップを含む方法。
【0096】
例示的な実現例89:初期基材シートが、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を形成する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0097】
例示的な実現例90:オーバーラップシートの熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を形成する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0098】
例示的な実現例91:オーバーラップシートの熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を形成する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0099】
例示的な実現例92:基材部分の複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を形成する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0100】
例示的な実現例93:初期基材シート内の繊維状充填材が、タバコ材料及びタバコ由来材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を形成する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0101】
例示的な実現例94:初期基材シート内の繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を形成する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0102】
例示的な実現例95:エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法であって、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む初期基材シートを形成するステップであり、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれるステップ、初期基材シートの複数の層を重ね合わせるステップ、重なり合う層を使用して基材部分を形成するステップ、並びにラップ部分を形成するステップであり、ラップ部分が、基材部分を包み込むように構成されたオーバーラップシートを含み、オーバーラップシートが複数の熱伝導成分を含むステップを含む方法。
【0103】
例示的な実現例96:初期基材シートが、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0104】
例示的な実現例97:オーバーラップシートの熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0105】
例示的な実現例98:オーバーラップシートの熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0106】
例示的な実現例99:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0107】
例示的な実現例100:初期基材シート内の繊維状充填材が、タバコ又はタバコ由来材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0108】
例示的な実現例101:初期基材シート内の繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0109】
例示的な実現例102:共振送信機を有する誘導加熱エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法であって、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む初期基材シートを形成するステップであり、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれるステップ、初期基材シートを複数の小片に切断するステップ、初期基材シートの複数の小片から混在する小片の集合体を形成するステップ、並びに混在する小片の集合体を使用して基材部分を形成するステップを含み、複数の熱伝導成分が共振送信機からの振動磁場に曝露されたときに交流電流を示すように構成された共振受信機を含む、方法。
【0110】
例示的な実現例103:初期基材シートが、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0111】
例示的な実現例104:熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0112】
例示的な実現例105:熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0113】
例示的な実現例106:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0114】
例示的な実現例107:繊維状充填材が、タバコ又はタバコ由来材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0115】
例示的な実現例108:繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0116】
例示的な実現例109:共振送信機を有する誘導加熱エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法であって、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む初期基材シートを形成するステップであり、熱伝導成分が初期基材シート内に組み込まれるステップ、初期基材シートの複数の層を重ね合わせるステップ、並びに重なり合う層を使用して基材部分を形成するステップを含み、複数の熱伝導成分が共振送信機からの振動磁場に曝露されたときに交流電流を示すように構成された共振受信機を含む、方法。
【0117】
例示的な実現例110:初期基材シートが、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0118】
例示的な実現例111:熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0119】
例示的な実現例112:熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0120】
例示的な実現例113:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0121】
例示的な実現例114:初期基材シート内の繊維状充填材が、タバコ又はタバコ由来材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0122】
例示的な実現例115:初期基材シート内の繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0123】
例示的な実現例116:共振送信機を有する誘導加熱エアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法であって、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及び複数の熱伝導成分を含む混合物を形成するステップ、混合物を複数の顆粒に押出し球状化するステップ、顆粒の集合体を形成するステップ、並びに顆粒の集合体を使用して基材部分を形成するステップを含み、複数の熱伝導成分が共振送信機からの振動磁場に曝露されたときに交流電流を示すように構成された共振受信機を含む、方法。
【0124】
例示的な実現例117:混合物が、バインダー材料をさらに含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0125】
例示的な実現例118:熱伝導成分の形態が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ形態、及び繊維布形態の少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0126】
例示的な実現例119:熱伝導成分の材料が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料、及び金属材料で被覆されたポリマー繊維材料の少なくとも1種を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0127】
例示的な実現例120:複数の熱伝導成分が、金属メッシュラミネート及び金属繊維布ラミネートの少なくとも1つを含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0128】
例示的な実現例121:繊維状充填材が、タバコ又はタバコ由来材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0129】
例示的な実現例122:繊維状充填材が、非タバコ材料を含む、任意の先行する例示的な実現例のエアロゾル供給源部材を製造する方法又は任意の先行する例示的な実現例の任意の組合せ。
【0130】
本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点は、以下に簡単に説明される添付図面と一緒に、以下の詳細な説明を読むことによって明らかにされよう。
【0131】
このように本開示の態様について、これまで概略的に述べてきたが、次に、必ずしも縮尺に合わせて描かれていない添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【
図1】本開示の例示的な実現例による、制御本体及びエアロゾル供給源部材を含むエアロゾル送出デバイスであって、エアロゾル供給源部材及び制御本体が互いに連結されている、エアロゾル送出デバイスの斜視図である。
【
図2】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材及び制御本体が互いに切り離されている、
図1のエアロゾル送出デバイスの斜視図である。
【
図3】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材の斜視図である。
【
図4】本開示の例示的な実現例による、基材シートの概略図である。
【
図5】本開示の例示的な実現例による、基材シートの概略図である。
【
図6】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材の概略図である。
【
図7】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材の概略図である。
【
図8】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材の概略図である。
【
図9】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材の概略図である。
【
図10】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材に使用するためのエアロゾル発生基材を製造する方法における、様々な操作を示す図である。
【
図11】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法における、様々な操作を示す図である。
【
図12】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法における、様々な操作を示す図である。
【
図13】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法における、様々な操作を示す図である。
【
図14】本開示の例示的な実現例による、基材シートの概略図である。
【
図15】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材の概略図である。
【
図16】本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0133】
次に本開示について、その例示的な実現例を参照しつつ、以後、より十分に記述する。これらの例示的な実現例は、本開示が徹底して完全になるように、かつ本開示の範囲を当業者に十分伝えるように、記述される。実際に本開示は、多くの種々の形態に具体化することができ、本明細書で述べる実現例に限定すると解釈されるべきではなく;むしろこれらの実現例は、本開示が、適用可能な法的要件を満たすことになるように、提供される。本明細書及び添付される特許請求の範囲で使用される、単数形「a」、「an」、「the」及び同様のものは、文脈が他に明示しない限り、複数の指示対象を含む。また、本明細書では定量的尺度、値、幾何学的関係又は同様のものが参照され得るが、他に指示しない限り、これらの全てではなくともいずれか1つ以上は、工学的許容範囲又は同様のものに起因するものなど、生じ得る許容可能な変動を構成する絶対値又は近似値であってもよい。
【0134】
以下に記述されるように、本開示の例示的な実現例は、エアロゾル供給源部材に使用するためのエアロゾル発生基材、及びエアロゾル送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材に関する。本開示によるエアロゾル送出デバイスは、吸入可能な物質を形成するために材料を加熱するのに(好ましくは、材料をいかなる有意な程度にも燃焼することなく)電気エネルギーを使用し;そのようなシステムの構成要素は、手持ち式デバイスが考慮されるよう十分にコンパクトな物品の形態を有する。すなわち、好ましいエアロゾル送出デバイスの構成要素の使用は、エアロゾルがタバコの燃焼又は熱分解の副生成物から主に得られるという意味で、煙の生成をもたらさず、むしろ、これらの好ましいシステムの使用は、その内部に組み込まれたある特定の成分の揮発又は気化から得られる蒸気の生成をもたらす。一部の例示的な実現例において、エアロゾル送出デバイスの構成要素は、電子タバコとして特徴付けられてもよく、これらの電子タバコは、最も好ましくはタバコ及び/又はタバコから誘導された成分を組み込み、したがって、タバコ由来の成分をエアロゾル形態で送出する。
【0135】
ある特定の好ましいエアロゾル送出デバイスのエアロゾル発生成分は、その任意の成分のいかなる実質的な程度の燃焼もなしに、タバコに火を点け燃焼させる(したがって、タバコの煙を吸う)ことにより用いられる巻きタバコ、葉巻又はパイプを吸う感覚(例えば、息を吸い吐く決まった動作、味覚又はフレーバーのタイプ、官能的効果、体感、使用の習慣、目に見えるエアロゾルによって提供されるものなどの視覚的刺激、及び同様のもの)の多くを提供し得る。例えば、本開示の一部の例示的な実現例によるエアロゾル送出デバイスの使用者は、喫煙者が伝統的なタイプの喫煙物品を用いるのと非常に良く似て、その構成要素を保持し使用し、その小片の一端から、その小片により生成されたエアロゾルの吸入のために吸い、選択された時間間隔で吹かし又は吸うなどすることができる。
【0136】
システムは、いわゆる「eタバコ」又は「タバコ加熱製品」などのエアロゾル送出デバイスに関連した実現例について一般に記述されるが、機構、構成要素、特徴及び方法は、多くの種々の形態で具体化することができ、様々な物品に関連付けることができることが、理解されるべきである。例えば、本明細書に提示される記述は、伝統的な喫煙物品(例えば、巻きタバコ、葉巻、パイプなど)、加熱式非燃焼タバコ、及び本明細書に開示される製品のいずれかの関連するパッケージの実現例と併せて用いられてもよい。したがって、本明細書に開示される機構、構成要素、特徴及び方法の記述は、単なる例としてエアロゾル送出デバイスに関する実現例に関して論じられ、様々なその他の製品及び方法で具体化され使用され得ることが、理解されるべきである。
【0137】
本開示のエアロゾル送出デバイスは、蒸気生成物品又は医薬送出物品であると特徴付けられてもよい。したがって、そのような物品又はデバイスは、吸入可能な形態又は状態で、1種以上の物質(例えば、フレーバー及び/又は医薬活性成分)を提供するように適合されてもよい。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態をとってもよい(すなわち、その臨界点よりも低い温度で気相にある物質)。代替として、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態をとってもよい(すなわち、気体中の微細な固体粒子又は液滴の懸濁物)。単純化を目的として、本明細書に使用される「エアロゾル」という用語は、目に見えても見えなくても、及び煙状であると見なされ得る形態であってもそうでなくても、人が吸入するのに適した形態又はタイプの蒸気、気体及びエアロゾルを含むことを意味する。吸入可能な物質の物理的形態は、本発明のデバイスの性質によって必ずしも限定されず、むしろ、蒸気状態で存在する又はエアロゾル状態で存在するのかに関して、媒体及び吸入可能な物質自体の性質に依存し得る。一部の実現例において、用語は同義で使用され得る。したがって、単純化のために、本開示の態様を記述するのに使用される用語は、他に指示しない限り同義であると理解される。
【0138】
本開示のエアロゾル送出デバイスは、一般に、ハウジングと呼ぶこともできる外側本体又はシェル内に設けられたいくつかの構成要素を含む。外側本体又はシェルの全体的なデザインは様々であってもよく、エアロゾル送出デバイスの全体的なサイズ及び形状を画定し得る外側本体のフォーマット又は構成は、様々であってもよい。典型的には、巻きタバコ又は葉巻の形状に似ている細長い本体は、単一の一体的ハウジングから形成されてもよく、又は細長いハウジングは、2つ以上の分離可能な本体で形成することができる。例えばエアロゾル送出デバイスは、その形状が実質的に管状の、したがって従来の巻きタバコ又は葉巻の形状に似ていてもよい、細長いシェル又は本体を含んでいてもよい。一例において、エアロゾル送出デバイスの構成要素の全ては、1つのハウジング内に収容される。代替として、エアロゾル送出デバイスは、接合され、かつ分離可能な2つ以上のハウジングを含んでいてもよい。例えばエアロゾル送出デバイスは、一端に、1つ以上の再使用可能な構成要素(例えば、再充電可能なバッテリー及び/又は再充電可能なスーパーキャパシターなどのアキュムレーター、並びにその物品の動作を制御するための様々な電子部品)を収容するハウジングを含む制御本体を、及び他方の端部に、そこに取外し可能に連結可能な外側本体又はシェルであって、使い捨て部分(例えば、使い捨て可能なフレーバー含有エアロゾル供給源部材)を含有する外側本体又はシェルを、保有していてもよい。単一ハウジング型のユニット内の又は多数の小片の分離可能なハウジング型のユニット内の構成要素の、より特定のフォーマット、構成及び配置構成は、本明細書に提示されるさらなる開示に照らして明らかにされよう。さらに、様々なエアロゾル送出デバイスのデザイン及び構成要素の配置構成は、市販の電子エアロゾル送出デバイスを考慮することによって理解することができる。
【0139】
以下に、より詳細に論ずるように、本開示のエアロゾル送出デバイスは、電源(すなわち、電力供給源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、電源から物品のその他の構成要素への電流を制御することなどによって、発熱のために電力を作動させ、制御し、調整し、停止させるための手段-例えば、個別の又はマイクロコントローラーの一部としてのマイクロプロセッサー)、加熱器又は発熱部材(例えば、電気抵抗加熱素子若しくはその他の構成要素及び/又は誘導コイル若しくはその他の関連ある構成要素及び/又は1つ以上の輻射加熱素子)、及び十分な熱を加えることによってエアロゾルをもたらすことが可能な基材部分を含むエアロゾル供給源部材の、いくつかの組合せを含む。様々な実現例において、エアロゾル供給源部材は、エアロゾル吸入のためにエアロゾル送出デバイスの吸込みを可能にするように構成された吸い口又はチップを含んでいてもよい(例えば、発生したエアロゾルを吸込みによってそこから引き出すことができるように、物品内を通る画定された空気流路)。
【0140】
本開示のエアロゾル送出デバイス内の構成要素のアライメントは、様々な実現例の間で変えてもよい。一部の実現例において、基材材料は、使用者へのエアロゾル送出が最大限になるように、加熱素子の近位に位置決めされてもよい。しかし、その他の構成を排除するものではない。一般に加熱素子は、加熱素子からの熱で基材材料(並びに一部の実現例において、使用者への送出のために同様に提供され得る1種以上の香料、医薬又は同様のもの)を揮発させ、使用者への送出のためにエアロゾルを形成することができるように、基材材料の十分近くに位置決めされてもよい。加熱素子が基材材料を加熱すると、エアロゾルは、消費者による吸入に適した物理的形態で、形成され、放出され又は発生する。前述の用語は、放出(release)、放出している(releasing)、放出する(releases)又は放出した(released)と言った場合に形成(form)又は発生(generate)、形成している(forming)又は発生している(generating)、形成する(forms)又は発生する(generates)、及び形成された(formed)又は発生した(generated)を含むように、同義であることを意味することに留意されるべきである。特に、吸入可能な物質は、蒸気又はエアロゾル又はこれらの混合物の形態で放出され、そのような用語も、他に指定される場合を除き、本明細書では同義で使用される。
【0141】
上述のように、様々な実現例のエアロゾル送出デバイスは、加熱素子の電力供給、制御システムの電力供給、インジケーターの電力供給及び同様のものなど、エアロゾル送出デバイスに様々な機能を提供するのに十分な電流を提供するように、バッテリー及び/又はその他の電力源を組み込んでもよい。以下に、より詳細に論じられるように、電源は様々な実現例で採用されてもよい。好ましくは、電源は、加熱部材を素早く活性化してエアロゾル形成を行い、かつ所望の持続時間にわたる使用を通してエアロゾル送出デバイスに電力供給するために、十分な電力を送出することができてもよい。電源は、エアロゾル送出デバイスを容易に取り扱うことができるように、好ましくはエアロゾル送出デバイス内に都合良く適合するようサイズが決められる。有用な電源の例には、好ましくは再充電可能なリチウムイオンバッテリー(例えば、再充電可能なリチウム・二酸化マンガンバッテリー)が含まれる。特に、リチウムポリマーバッテリーは高い安全性を提供することができるので、そのようなバッテリーを使用することができる。その他のタイプのバッテリー-例えば、N50-AAA CADNICAニッケル・カドミウム電池-を使用してもよい。さらに、好ましい電源は、所望の喫煙経験を損なうことのない、十分に軽量のものである。可能性ある電源のいくつかの例は、それらの開示のそれぞれの全体を参照により本明細書に組み込むPeckerarらの米国特許第9,484,155号及びSurらの米国特許出願公開第2017/0112191号であって、2015年10月21日に出願されたものに記載されている。
【0142】
さらなる実現例において、電源はキャパシターも含んでいてもよい。キャパシターは、バッテリーよりもさらに素早く放電することが可能であり、タバコを吹かしながら充電することができ、加熱部材に直接電力供給するのに使用される場合より遅い速度でキャパシターにバッテリーを放電させることが可能になる。例えば、スーパーキャパシター-例えば、電気二重層キャパシター(EDLC)-を、バッテリーとは別に又はバッテリーと組み合わせて使用してもよい。単独で使用される場合、スーパーキャパシターは、物品のそれぞれの使用の前に再充電されてもよい。したがって、デバイスは、スーパーキャパシターを補充するために、使用と使用との間で喫煙物品に取着することができる、チャージャー構成要素も含んでいてもよい。
【0143】
さらなる構成要素を、本開示のエアロゾル送出デバイスで利用してもよい。例えば、エアロゾル送出デバイスは、消費者が物品を吸うときの圧力の変化又は空気流の変化のいずれかに対して感受性のある流れセンサー(例えば、吹かしで作動するスイッチ)を含んでいてもよい。その他の可能性ある電流作動/作動解除機構は、温度作動型オン/オフスイッチ又は口唇圧作動型スイッチを含んでいてもよい。そのような吹かしで作動する能力を提供することができる例示的な機構は、MicroSwitch division、Honeywell,Inc.、Freeport、Illにより製造された、Model 163PC01D36シリコンセンサーを含む。エアロゾル送出デバイス用の様々なマイクロコントローラー、センサー及びスイッチを含む、代表的な流れセンサー、電流調整構成要素及びその他の電流制御構成要素は、それらの全ての全体を参照により本明細書に組み込むGerthらの米国特許第4,735,217号、全てBrooksらの米国特許第4,922,901号、第4,947,874号及び第4,947,875号、McCaffertyらの米国特許第5,372,148号、Fleischhauerらの米国特許第6,040,560号、Nguyenらの米国特許第7,040,314号並びにPanの米国特許第8,205,622号に記載されている。その全体を参照により本明細書に組み込むAmpoliniらの米国特許第9,423,152号に記載される制御スキームも参照されたい。
【0144】
別の例において、個人用気化ユニットが、個人用気化ユニットを保持する使用者の第1の身体部分に接触するように構成された第1の伝導性表面、及び使用者の第2の身体部分に接触するように構成された、第1の伝導性表面から伝導的に単離された第2の伝導性表面を含んでいてもよい。したがって、個人用気化ユニットが第1の伝導性表面と第2の伝導性表面との間で伝導度の変化を検出すると、気化器が活性化して物質を気化し、その結果、ユニットを保持する使用者によって蒸気が吸入され得るようになる。第1の身体部分及び第2の身体部分は、唇であっても手の一部分であってもよい。2つの伝導性表面は、また、個人用気化ユニットに収容されたバッテリーを充電するのに使用されてもよい。2つの伝導性表面は、また、メモリーに記憶されたデータを出力するのに使用され得るコネクターを形成してもよく又はそのようなコネクターの一部であってもよい。参照によりその全体を本明細書に組み込むTerryらの米国特許第9,861,773号を参照されたい。
【0145】
さらに、Sprinkelらの米国特許第5,154,192号は、喫煙物品用のインジケーターを開示し;Sprinkel,Jr.の米国特許第5,261,424号は、ひと吸いに関連付けられた使用者の唇の活動を検出し次いで加熱デバイスの加熱を誘発させるために、デバイスの吸い口端に関連付けることができる圧電センサーを開示し;McCaffertyらの米国特許第5,372,148号は、マウスピースを通した圧力降下に応答して加熱負荷アレイへのエネルギーの流入を制御するための吹かしセンサーを開示し;Harrisらの米国特許第5,967,148号は、挿入された構成要素の赤外線透過率の不均一性を検出する識別器、及び構成要素がレセプタクルに挿入されたときに検出ルーチンを実行する制御器を含む、喫煙デバイスのレセプタクルを開示し;Fleischhauerらの米国特許第6,040,560号は、多数の微分位相を持つ、定められた実行可能な電力サイクルについて記述し;Watkinsらの米国特許第5,934,289号は、フォトニック・オプトロニック構成要素を開示し;Countsらの米国特許第5,954,979号は、喫煙デバイスを通した吸い込み抵抗を変化させるための手段を開示し;Blakeらの米国特許第6,803,545号は、喫煙デバイスに使用するための、特定のバッテリー構成を開示し;Griffenらの米国特許第7,293,565号は、喫煙デバイスと共に使用するための様々な充電システムを開示し;Fernandoらの米国特許第8,402,976号は、充電を容易にし、デバイスのコンピューター制御を可能にするための、喫煙デバイス用のコンピューターインターフェース手段を開示し;Fernandoらの米国特許第8,689,804号は、喫煙デバイス用の識別システムを開示し;FlickのPCT特許出願公開WO2010/003480は、エアロゾル発生システムでの吹かしを示す流体流感知システムを開示し、前述の開示の全ては、それらの全体を参照により本明細書に組み込む。
【0146】
電子エアロゾル送出物品に関する構成要素のさらなる例、及び本発明のデバイスで使用され得る開示される材料又は構成要素は、Gerthらの米国特許第4,735,217号;Morganらの米国特許第5,249,586号;Higginsらの米国特許第5,666,977号;Adamsらの米国特許第6,053,176号;Whiteの米国特許第6,164,287号;Vogesの米国特許第6,196,218号;Felterらの米国特許第6,810,883号;Nicholsの米国特許第6,854,461号;Honの米国特許第7,832,410号;Kobayashiの米国特許第7,513,253号;Hamanoの米国特許第7,896,006号;Shayanの米国特許第6,772,756号;Honの米国特許第8,156,944号及び第8,375,957号;Thorensらの米国特許第8,794,231号;Oglesbyらの米国特許第8,851,083号;Monseesらの米国特許第8,915,254号及び第8,925,555号;DePianoらの米国特許第9,220,302号;Honの米国特許出願公開第2006/0196518号及び第2009/0188490号;Oglesbyらの米国特許出願公開第2010/0024834号;Wangの米国特許出願公開第2010/0307518号;HonのPCT特許出願公開WO2010/091593;並びにFooのPCT特許出願公開WO2013/089551を含み、それらのそれぞれの全体を参照により本明細書に組み込む。さらに、2015年10月13日に出願されたWormらの米国特許出願公開第2017/0099877号は、エアロゾル送出デバイス及びエアロゾル送出デバイス用のフォブ形状構成に含まれ得るカプセルを開示し、その全体を参照により本明細書に組み込む。前述の文書によって開示される様々な材料は、様々な実現例における本発明のデバイスに組み込まれてもよく、前述の開示全てのそれらの全体を参照により本明細書に組み込む。
【0147】
本開示のエアロゾル送出デバイス内の、様々な基材材料、エアロゾル供給源部材及び構成要素の、より特定のフォーマット、構成及び配置構成は、以下に提示されるさらなる開示に照らして明らかにされよう。さらに、様々なエアロゾル送出デバイス構成要素の選択は、市販の電子エアロゾル送出デバイスを考慮することによって理解され得る。さらに、エアロゾル送出デバイス内の構成要素の配置構成も、市販の電子エアロゾル送出デバイスを考慮することによって理解され得る。
【0148】
これに関し、
図1は、本開示の例示的な実現例によるエアロゾル送出デバイス100を示す。エアロゾル送出デバイス100は、制御本体102及びエアロゾル供給源部材104を含んでいてもよい。様々な実現例において、エアロゾル供給源部材104及び制御本体102は、機能的な関係で永続的に又は取外し可能に位置合わせされていてもよい。これに関し、
図1は、連結された構成のエアロゾル送出デバイス100を示し、一方、
図2は、切り離された構成のエアロゾル送出デバイス100を示す。様々な機構が、螺合、圧入係合、締まり嵌め、滑り嵌め、磁気係合又は同様のものが得られるようにエアロゾル供給源部材104を制御本体102に接続し得る。
【0149】
様々な実現例において、本開示によるエアロゾル送出デバイス100は、実質的に棒状であり又は実質的に管形状であり又は実質的にシリンダー形状であると定められ得る全体形状を含むがこれらに限定することのない、様々な全体形状を有していてもよい。
図1~3の実現例において、デバイス100は、実質的に丸い断面を有し;しかしその他の断面形状(例えば、楕円形、四角形、三角形など)も本開示に包含される。物品の物理的形状を説明するそのような言語は、また、制御本体102及びエアロゾル供給源部材104を含めたそれらの個々の構成要素に適用されてもよい。その他の実現例において、制御本体は、小さいボックス形状などの別の手持ち式形状をとってもよい。
【0150】
特定の実現例において、制御本体102及びエアロゾル供給源部材104の1つ又は両方は、使い捨て可能であると又は再使用可能であると言われてもよい。例えば制御本体102は、交換可能なバッテリー若しくは再充電可能なバッテリー、ソリッドステートバッテリー、薄膜ソリッドステートバッテリー、再充電可能なスーパーキャパシター又は同様のものを有していてもよく、したがって、壁面充電器との接続、車載充電器(すなわち、シガーライターレセプタクル)との接続、及びユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブル若しくはコネクター(例えば、USB2.0、3.0、3.1、USB Type-C)などを通したコンピューターとの接続、光起電力電池(場合によっては、太陽電池とも呼ばれる)若しくは太陽電池のソーラーパネルとの接続、ワイヤレス充電器、例えば誘導ワイヤレス充電(例えば、Wireless Power Consortium(WPC)からのQiワイヤレス充電規格によるワイヤレス充電を含む)を使用する充電器、又はワイヤレスラジオ周波数(RF)ベースの充電器を含めた、任意のタイプの再充電技術と組み合わされてもよい。誘導ワイヤレス充電システムの例は、Surらの米国特許出願公開第2017/0112196号に記載されており、その全体を参照により本明細書に組み込む。さらに、一部の実現例において、エアロゾル供給源部材104が単回使用デバイスを含んでいてもよい。制御本体と共に使用するための単回使用構成要素は、Changらの米国特許第8,910,639号に開示されており、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0151】
示される実現例において、エアロゾル供給源部材104は、制御本体102に挿入されるように構成された加熱端106、及びエアロゾルが作成されるように使用者が吸う吸い口端108を含む。加熱端106の少なくとも一部は、基材部分110を含んでいてもよい。以下に、より詳細に論じられるように、一部の実現例において、基材部分110は、非タバコ材料、タバコ材料、タバコ含有ビーズ、タバコ細片、タバコストリップ、再構成タバコ材料若しくはこれらの組合せ、及び/又は微細に粉砕されたタバコの混合物、タバコ抽出物、噴霧乾燥したタバコ抽出物、又は任意選択の無機材料(炭酸カルシウムなど)、任意選択のフレーバー及びエアロゾル形成材料であって実質的に固体若しくは半固体基材を形成するものと混合された、その他のタバコ形態を含んでいてもよい。代表的なタイプの固体及び半固体構成及び配合物は、Thomasらの米国特許第8,424,538号;Sebastianらの米国特許第8,464,726号;Connerらの米国特許出願公開第2015/0083150号;Ademeらの米国特許出願公開第2015/0157052号;及びNordskogらの米国特許出願公開第2017-0000188号であって、2015年6月30日に出願されたものに開示されており、それらの全ての全体を参照により本明細書に組み込む。基材のその他の例は、Griffithらの米国特許出願公開第2013/0255702号に記載されており、その開示の全体を参照により本明細書に組み込む。
【0152】
様々な実現例において、エアロゾル供給源部材104又はその一部は、外側オーバーラップ材料112に包まれてもよい(
図3参照)。様々な実現例において、エアロゾル供給源部材104の吸い口端108は、例えば酢酸セルロース又はポリプロピレン材料で作製され得るフィルター114を含んでいてもよい。フィルター114は、さらに又は代替として、その全体を参照により本明細書に組み込むRakerらの米国特許第5,025,814号に記載されたものなどの、タバコ含有材料のストランドを含有していてもよい。様々な実現例において、フィルター114は、エアロゾル供給源部材の吸い口端の構造的一体性を増大させることができ、かつ/又は望む場合にはフィルタリング能力を提供することができ、かつ/又は吸い込む抵抗を提供することができる。外側オーバーラップ材料は、熱移動に抵抗する材料を含んでいてもよく、紙又はその他の繊維状材料、例えばセルロース材料が含まれてもよい。外側オーバーラップ材料は、また、繊維状材料内に埋め込まれた又は分散された少なくとも1種の充填材を含んでいてもよい。様々な実現例において、充填材は、水不溶性粒子の形態を有していてもよい。さらに、充填材は、無機構成要素を組み込んでもよい。様々な実現例において、外側オーバーラップは、多層で、例えば下に重なるバルク層、及び上に重なる層、例えば巻きタバコにおける典型的な包み紙で、形成されてもよい。そのような材料は、例えば、軽量の「ラグファイバー(rag fiber)」、例えば亜麻、麻、サイザル、稲わら及び/又はアフリカハネガヤを含んでいてもよい。外側オーバーラップは、酢酸セルロースなど、従来の巻きタバコのフィルター要素で典型的には使用される材料も含んでいてもよい。さらに、エアロゾル供給源部材の吸い口端108での外側オーバーラップの過剰な長さは、基材部分110を消費者の口から単純に分離するように機能し、又は以下に記述されるようにフィルター材料の位置決めをするための空間を提供するように機能し、又は物品の吸い込みに影響を及ぼすように若しくは吸い込み中のデバイスから離れる蒸気若しくはエアロゾルの流れ特性に影響を及ぼすように機能し得る。本開示と共に使用され得る外側オーバーラップ材料の構成に関するさらなる考察は、Wormらの米国特許第9,078,473号に見出すことができ、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0153】
様々な実現例において、その他の構成要素が、エアロゾル供給源部材104の基材部分110と吸い口端108との間に存在していてもよく、吸い口端108はフィルター114を含んでいてもよい。例えば一部の実現例において、下記:空隙;中空管構造;冷却空気用の相変化材料;フレーバー放出媒体;選択的化学吸着を可能にするイオン交換繊維;フィルター媒体としてのエアロゲル粒子;及びその他の適切な材料の、1つ又は任意の組合せが、エアロゾル供給源部材104の基材部分110と吸い口端108との間に位置決めされてもよい。
【0154】
以下に、より詳細に論じるように、本開示は、エアロゾルを形成するのに基材材料が加熱されるよう伝導性及び/又は誘導熱源と共に使用するために構成される。様々な実現例において、伝導性熱源は、抵抗加熱素子を含む加熱アセンブリを含んでいてもよい。抵抗加熱素子は、その内部に電流が向けられたときに、熱を生成するように構成されてもよい。抵抗加熱素子として有用な導電性材料は、低質量、低密度及び中程度の抵抗率を有するもの、並びに使用中に経験する温度で熱安定性であるものであってもよい。有用な加熱素子は素早く加熱し冷却し、したがって、エネルギーの効率的使用をもたらす。素子の素早い加熱は、その近位にあるエアロゾル前駆体材料のほぼ即座になされる揮発をもたらすのに有益と考えられる。素早い冷却は、エアロゾル形成が望ましくない期間中のエアロゾル前駆体材料の実質的な揮発(したがって、廃棄)を防止する。そのような加熱素子は、特に時間ベースの電流制御が用いられるとき、エアロゾル前駆体材料が経験する温度範囲の比較的厳密な制御を可能にすることもできる。有用な導電性材料は、生成されるエアロゾル又は蒸気のフレーバー又は含量に悪影響を及ぼさないように、好ましくは加熱される材料(例えば、エアロゾル前駆体材料及びその他の吸入可能な物質材料)と化学的に反応しない。導電性材料として使用され得る例示的な、非限定的材料には、炭素、黒鉛、炭素/黒鉛複合体、金属、セラミック、例えば金属及び非金属炭化物、窒化物、酸化物、ケイ化物、金属間化合物、サーメット、金属合金、並びに金属箔が含まれる。特に、耐火性材料が有用と考えられる。様々な種々の材料を混合して、抵抗率、質量及び熱伝導度の所望の性質を実現することができる。特定の実現例において、利用することができる金属には、例えばニッケル、クロム、ニッケル及びクロムの合金(例えば、ニクロム)、並びに鋼が含まれる。抵抗加熱をもたらすのに役立てることができる材料は、Countsらの米国特許第5,060,671号;Deeviらの米国特許第5,093,894号;Deeviらの第5,224,498号;Sprinkel Jr.らの第5,228,460号;Deeviらの第5,322,075号;Deeviらの米国特許第5,353,813号;Deeviらの米国特許第5,468,936号;Dasの米国特許第5,498,850号;Dasの米国特許第5,659,656号;Deeviらの米国特許第5,498,855号;Hajaligolの米国特許第5,530,225号;Hajaligolの米国特許第5,665,262号;Dasらの米国特許第5,573,692号;及びFleischhauerらの米国特許第5,591,368号に記載されており、それらの開示の全体を参照により本明細書に組み込む。
【0155】
様々な実現例において、加熱部材は、箔、フォーム、メッシュ、中空ボール、ハーフボール、ディスク、螺旋、繊維、ワイヤー、フィルム、糸、ストリップ、リボン又はシリンダーの形態など、様々な形態で提供され得る。そのような加熱素子は、しばしば金属材料を含み、その内部を電流が通ることに伴う電気抵抗の結果として熱を生成するように構成される。そのような抵抗加熱素子は、基材部分の近位に及び/又は直接接触して位置決めされてもよい。加熱アセンブリ又は加熱部材は、以下に、より詳細に論じられるように、制御本体及び/又はエアロゾル供給源部材内に位置付けられてもよい。様々な実現例において、基材部分は、加熱アセンブリとして働くことができる又は加熱アセンブリの機能を容易にすることができる、基材部分に埋め込まれた又はそうでない場合には基材部分の一部である、構成要素(すなわち、熱伝導成分)を含んでいてもよい。様々な加熱部材及び素子のいくつかの例は、Wormらの米国特許第9,078,473号に記載されており、その開示全体を参照により本明細書に組み込む。
【0156】
様々な加熱部材構成のいくつかの非限定的な例には、加熱部材又は素子がエアロゾル供給源部材の近位に配置される構成が含まれる。例えば、いくつかの例において、加熱部材の少なくとも一部が、エアロゾル供給源部材の少なくとも一部を取り囲んでもよい。その他の例において、1つ以上の加熱部材は、制御本体に挿入されたときにエアロゾル供給源部材の外側に隣接して位置決めされてもよい。その他の例において、加熱部材の少なくとも一部は、エアロゾル供給源部材が制御本体に挿入されたとき、エアロゾル供給源部材の少なくとも一部に貫入してもよい(例えば、エアロゾル供給源部材に貫入する1つ以上の尖端及び/又はスパイクなど)。
【0157】
様々な実現例において、加熱部材が様々な形態をとってもよい。例えば、一実現例において、加熱部材は、制御本体102内に位置付けられたシリンダー又はその他の加熱デバイスを含んでいてもよい。様々な実現例において、加熱部材は、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、黄銅、青銅、炭素(例えば、黒鉛)、又はこれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1種以上の伝導性材料で構成されてもよい。様々な実現例において、加熱部材は、また、これらの又はその他の伝導性材料のいずれかで被覆されてもよい。加熱部材は、制御本体102の係合端の近位に位置付けられてもよく、基材部分110を含むエアロゾル供給源部材104の加熱端106の一部を実質的に取り囲むように構成されてもよい。そのような手法において、加熱部材は、エアロゾル供給源部材が制御本体102に挿入されたとき、エアロゾル供給源部材104の基材部分110の近位に位置付けられてもよい。
【0158】
以下に、より詳細に論じられるように、様々な実現例において、1つ以上の熱伝導成分が基材の表面の内部及び/又は上部に位置付けられてもよい。一部の実現例において、基材がシートを含んでいてもよいが、その他の実現例において、基材は様々な種々の形態をとってもよい。様々な実現例において、基材は、エアロゾル供給源部材の基材部分を作成するのに使用されてもよい。したがって、様々な実現例において、加熱部材が加熱されると、熱伝導成分は基材部分での熱伝導を増大させる。一部の実現例において、加熱部材がシリンダーを含んでいてもよいが、その他の実現例において、加熱部材が様々な形態をとってもよく、一部の実現例において、基材部分と直接接触してもよく、かつ/又は基材部分に貫入してもよいことに留意されるべきである。
【0159】
上述のように、伝導性熱源と共に使用するために構成されることに加え、本開示は、また、エアロゾルを形成するために基材部分を加熱する誘導熱源と共に使用するために構成されてもよい。様々な実現例において、誘導熱源は、共振送信機及び共振受信機(例えば、サセプター)を含み得る共振変圧器を含んでいてもよい。一部の実現例において、共振送信機は制御本体102内に位置付けられてもよく、基材部分は、共振受信機を含む熱伝導成分を含んでいてもよい。その他の実現例において、熱伝導成分が、個別の共振受信機の機能を容易にしてもよく、又は追加の共振受信機を提供してもよい。
【0160】
例えば一部の実現例において、制御本体102は、例えば箔材料、コイル、シリンダー、又は振動磁場を発生するように構成されたその他の構造を含み得る、共振送信機を含んでいてもよい。一部の実現例において、基材部分の熱伝導成分は、基材部分の熱伝導成分内で交流電流が誘導されるように、共振受信機を含んでいてもよい。その他の実現例において、基材部分の熱伝導成分は、個別の共振受信機の機能を容易にすることができ又は第2の共振受信機として働くことができ、その結果、一部の実現例において制御本体102内部に位置付けられてもよい個別の共振受信機に加えて熱伝導成分内で交流電流が誘導されるようになる。例えば、様々な実現例において、制御本体102内に位置付けられた共振受信機は、基材部分に延伸する1つ以上の尖端を含んでいてもよく、又は基材部分によって取り囲まれる。共振送信機及び共振受信機を含む、その他の可能性ある共振変圧器構成要素は、2017年10月31日に出願された米国特許出願第15/799,365号に記載されており、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0161】
その他の実現例において、共振送信機は、エアロゾル供給源部材、特にエアロゾル供給源部材の基材部分が内部に受容される空洞に外接するように構成された、螺旋コイルを含んでいてもよい。一部の実現例において、螺旋コイルは、デバイスの外壁と受容空洞との間に位置付けられてもよい。一実現例において、コイル巻きは、円形断面形状を有していてもよく;しかしその他の実現例において、コイル巻きは、楕円形、長方形、L字形、T字形、三角形及びこれらの組合せを含むがこれらに限定されない様々なその他の断面形状を有していてもよい。別の実現例において、ピンが受容空洞の一部に延びていてもよく、ピンは、ピンの周りに又は内部にコイル構造を含むことなどにより共振送信機を含んでいてもよい。様々な実現例において、エアロゾル供給源部材が受容空洞内に受容されてもよく、エアロゾル供給源部材の1つ以上の構成要素は、共振受信機として働いてもよい。例えば、一部の実現例において、基材部分の熱伝導成分が共振受信機を含んでいてもよい。その他の実現例において、熱伝導成分は、エアロゾル供給源部材中に位置付けられた個別の共振受信機(例えば、ピン、棒及び/又は受信器粒子など)の機能を容易にしてもよい。上述のように、本開示の様々な実現例において、エアロゾル供給源部材が、基材材料を含む基材部分を含んでいてもよい。様々な実現例において、基材材料が基材シートを含んでいてもよい。
図4は、本開示の例示的な実現例による基材シート200の概略図である。特に
図4は、エアロゾル発生基材を含むキャスト基材シート200を示す。
図4に示される特定の実現例において、基材シート200が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む。一部の実現例において、繊維状充填材は、セルロースパルプ材料など、植物由来の非タバコ材料を含んでいてもよい。その他の実現例において、非タバコ充填材は、植物由来の材料でなくてもよい。
【0162】
様々な実現例において、本開示で有用となり得るタバコ材料は様々にすることができ、例えば、鉄管乾燥タバコ、バーレータバコ、オリエントタバコ若しくはメリーランドタバコ、ダークタバコ、ダークファイヤードタバコ及びルスティカ(Rustica)タバコ、並びにその他の稀な若しくは特別なタバコ、又はこれらのブレンドを含んでいてもよい。タバコ材料は、いわゆる「ブレンド」形態及び加工形態、例えば加工タバコ茎(例えば、裁断圧延された又はカットパフされた茎)、体積膨張タバコ(例えば、好ましくはカットフィラー形態をとるドライアイス膨張タバコ(DIET)などのパフタバコ)、再構成タバコ(例えば、製紙型又はキャストシート型のプロセスを使用して製造された再構成タバコ)を含むこともできる。様々な代表的なタバコのタイプ、タバコの加工タイプ及びタバコブレンドのタイプは、Lawsonらの米国特許第4,836,224号;Perfettiらの第4,924,888号;Brownらの第5,056,537号;Brinkleyらの第5,159,942号;Gentryの第5,220,930号;Blakleyらの第5,360,023号;Shaferらの第6,701,936号;Liらの第7,011,096号;及びLiらの第7,017,585号;Lawsonらの第7,025,066号;Perfettiらの米国特許出願公開第2004-0255965号;BeremanのPCT特許出願公開WO02/37990;並びにBombickら、Fund.Appl.Toxicol.、39、11~17頁(1997)に記述されており、これらの全体を参照により本明細書に組み込む。有用であり得るさらなる例示的なタバコ組成物は、Robinsonらの米国特許第7,726,320号に開示されており、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0163】
様々な実現例において、充填材は、麻、亜麻、サイザル、稲わら及び/又はアフリカハネガヤを含むがこれらに限定されないその他の繊維状材料を含んでいてもよい。様々なその他の実現例において、充填材は、再構成タバコを単独で又はその他の充填材と組み合わされた再構成タバコを含んでいてもよい。キャスティング及び製紙技法を含めた再構成タバコシートを提供するための例示的な手法及び方法は、Keritsisらの米国特許第4,674,519号;Clappらの米国特許第4,941,484号;Youngらの米国特許第4,987,906号;Kiernanらの米国特許第4,972,854号;Youngらの米国特許第5,099,864号;Sohnらの米国特許第5,143,097号;Brinkleyらの米国特許第5,159,942号;Brinkleyらの米国特許第5,322,076号;Youngらの米国特許第5,339,838号;Litzingerらの米国特許第5,377,698号;Youngの米国特許第5,501,237号;及びKumarの米国特許第6,216,707号に記述されており、これらのそれぞれの全体を参照により本明細書に組み込む。ある場合には、ある特定のタイプの再構成タバコなどの加工タバコを、縦に延伸するストランドとして用いることができる。例えば、その全体を参照により本明細書に組み込むRakerの米国特許第5,025,814号に記述される構成のタイプを参照されたい。さらに、ある特定のタイプの再構成タバコシートは、所望の構成に形成し、圧延し又は集合させることができる。さらに他の実現例において、繊維状材料は、様々なタイプの無機繊維(例えば、繊維ガラス、金属ワイヤー/スクリーンなど)及び/又は(有機)合成ポリマーを含んでいてもよい。様々な実現例において、これらの「繊維状」材料は、非構造化(例えば、タバコキャストシート内のセルロース繊維のようにランダムに分布される)又は構造化(例えば、ワイヤーメッシュ)することができる。
【0164】
一部の実現例において、エアロゾル形成材料は、グリセリン又はプロピレングリコールを含んでいてもよい。好ましいエアロゾル形成材料は、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール及びトリエチレングリコール)及び/又は水、並びに目に見えるエアロゾルをもたらす任意のその他の材料、並びにこれらの任意の組合せを含む。代表的なタイプのエアロゾル形成材料は、Sensabaugh,Jr.らの米国特許第4,793,365号;及びJakobらの第5,101,839号;BiggsらのPCT特許出願公開WO98/57556;並びにChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco、R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に記述されており、それらの全体を参照により本明細書に組み込む。
【0165】
上述のように、本開示はバインダー材料を組み込む。示される実現例において、バインダー材料はアルギン酸アンモニウムを含む。好ましいバインダー材料は、アルギネート、例えばアルギン酸アンモニウム、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸カリウム及びアルギン酸ナトリウムを含む。アルギネート、特に高い粘度のアルギネートは、制御されたレベルの遊離カルシウムイオンと併せて用いられてもよい。その他の適切なバインダー材料には、Aqualon Co.のKlucel Hなどのヒドロキシプロピルセルロース;The Dow Chemical Co.のMethocel K4MSなどのヒドロキシプロピルメチルセルロース;Aqualon Co.のNatrosol 250 MRCSなどのヒドロキシエチルセルロース;FMCのAvicelなどの微結晶質セルロース;The Dow Chemical Co.のMethocel A4Mなどのメチルセルロース;並びにHercules Inc.のCMC 7HF及びCMC 7H4Fなどのナトリウムカルボキシメチルセルロースが含まれる。さらに他の可能性あるバインダー材料には、デンプン(例えば、コーンスターチ)、グアールガム、カラゲナン、ローカストビーンガム、ペクチン及びキサンタンガムが含まれる。一部の実現例において、2種以上のバインダー材料の組合せ又はブレンドが用いられてもよい。バインダー材料のその他の例は、例えば、Jakobらの米国特許第5,101,839号;及びRakerらの米国特許第4,924,887号に記載されており、それぞれの全体を参照により本明細書に組み込む。一部の実現例において、エアロゾル形成材料は、バインダー材料(例えば、アルギン酸プロピレングリコール)の一部として提供されてもよい。さらに、一部の実現例において、バインダー材料は、タバコ又はその他のバイオマスから誘導されたナノセルロースを含んでいてもよい。一部のその他の実現例において、バインダーがシクロデキストリンを含んでいてもよい。
【0166】
一部の実現例は、例えば、リン酸アンモニウムなどの耐熱又は難燃/防炎材料など、追加の構成要素をさらに含んでいてもよい。一部の実現例において、その他の難燃/防炎材料及び添加剤が、基材シート内に含まれてもよく、有機リン化合物、ホウ砂、水和アルミナ、黒鉛、三リン酸カリウム、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトール及びポリオールを含んでいてもよい。窒素性ホスホン酸塩、リン酸一アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、臭化アンモニウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸エタノールアンモニウム、スルファミン酸アンモニウム、ハロゲン化有機化合物、チオ尿素及び酸化アンチモンなどのその他のものも使用されてもよい。基材材料及び/又はその他の構成要素で使用される(単独であっても、又は互いに及び/若しくはその他の材料と組み合わされても)難燃剤、防炎剤及び/又はスコーチ遅延剤材料の各態様において、所望の性質は、望ましくないオフガス又は融解タイプの挙動なしに、好ましくは提供される。タバコを喫煙物品に、特に目的をもってそれら喫煙物品内のタバコの事実上全てを燃焼しないよう設計された喫煙物品に組み込むための様々な手法及び方法は、Brooksらの米国特許第4,947,874号;Cantrellらの米国特許第7,647,932号;Robinsonらの米国特許第8,079,371号;Banerjeeらの米国特許第7,290,549号;及びCrooksらの米国特許出願公開第2007/0215167号に記述されており、それらの開示全体を参照により本明細書に組み込む。追加の添加剤及びその他の可能性ある強化成分は、Phillipsらの米国特許出願第15/707,461号に記載されており、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0167】
エアロゾル発生基材は、複数の熱伝導成分も含んでいてもよい。様々な実現例において、熱伝導成分は、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、金属材料で被覆されたポリマー繊維材料、炭素材料(例えば、黒鉛)、又はこれらの任意の組合せで作製されてもよい。さらに、様々な実現例において、複数の熱伝導成分が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ、繊維布、又はこれらの任意の組合せの形態をとってもよい。示される実現例において、熱伝導成分は、基材シート200のその他の成分と混合された複数の金属繊維202を含む(例えば、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及びバインダー材料)。一部の実現例において、基材材料は、熱伝導成分がその内部及び/又は上部に含まれるキャストシートを含んでいてもよい。その他の実現例において、基材材料は、熱伝導成分がその内部及び/又は上部に含まれるキャストシート及び再構成タバコの組合せを含んでいてもよい。さらに他の実現例において、基材材料は、熱伝導成分がその内部及び/又は上部に含まれる再構成タバコを含んでいてもよい。特に、一部の実現例において、基材材料は、約75%~100%(一部の実現例において、約90%)のキャストシート、及び約0%~25%(一部の実現例において、約10%)の再構成タバコを、熱伝導成分に加えて含んでいてもよい。その他の実現例において、基材材料は、約100%の再構成タバコを、熱伝導成分に加えて含んでいてもよい。様々な実現例において、熱伝導成分の量及び/又は非伝導材料の量は、基材材料及び/又は基材材料を組み込むエアロゾル供給源部材の特定の要件に応じて様々であってもよい。
【0168】
同様に、様々な実現例において、各構成要素内の要素の相対量は、基材材料及び/又は基材材料を組み込むエアロゾル供給源部材の特定の要件に応じて様々であってもよい。例えば、キャストシート成分及び再構成タバコ成分を含む1つの例示的な実現例において、キャストシート成分中のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリン)の量が約30%~60%であってもよく、再構成タバコ成分中のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリン)の量が約10%~25%であってもよい。約100%の再構成タバコを含む別の例示的な実現例において、エアロゾル形成材料(例えば、グリセリン)の量が約5%~40%であってもよく、再構成タバコ成分中のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリン)の量が約10%~25%であってもよい。
【0169】
示される例示的な実現例において、基材シート200の非熱伝導成分は、約38%の刻みタバコ、約53%のグリセリン、約6%のアルギン酸アンモニウム及び約3%のリン酸アンモニウムを含んでいてもよい。別の関連ある、しかしタバコではない実現例において、基材シート200が、約38%のセルロースパルプ、約53%のグリセリン、約6%のアルギン酸アンモニウム及び約3%のリン酸アンモニウムを含んでいてもよい。さらに別の関連ある実現例において、基材シートは、約90%の再構成タバコ、約8%のセルロースパルプ及び約2%の炭酸カリウムを含んでいてもよい。一部の実現例において、再構成タバコは、そこに吸収及び/又は載せられたエアロゾル形成材料を有していてもよい。例えば一部の実現例は、20%~50%の範囲で又はその範囲内で再構成タバコに載せられたグリセリンを有していてもよい。混合物の残りの組成とは無関係に、混合物に添加された熱伝導成分の量は、様々な実現例に応じて変えてもよく、したがって、熱伝導成分の相対量は、特定の要件を満たすよう調節され得ることに留意すべきである。本開示の図に表される、熱伝導成分並びに基材材料及びエアロゾル供給源部材のその他の部分又は構成要素のいずれも、それ自体、例示を容易にするために示され、したがって、熱伝導成分と、基材材料及びエアロゾル供給源部材のその他の部分又は構成要素との、相対的なサイズ及び形状は、そのような要素のサイズ及び形状を必ずしも現実的に表していないことに留意すべきである。
【0170】
いずれにしても、一部の実現例において、その開示全体を参照により本明細書に組み込むSeymourらの米国特許第5,697,385号に記載されるものなど、基材シート200がキャスティングプロセスによって構成されてもよい。例えば、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さのシートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。示される実現例の場合、得られる基材シート200は、基材シート200の厚みの範囲内にランダムに(又は実質的にランダムに)分布された複数の金属繊維202を含む。そのような手法において、基材シート内に熱伝導成分を実質的にランダムに分布させることにより、基材シート(又は基材シートから作成される基材部分)の熱伝導を、全方向で増大させてもよい。キャスティング及び製紙技法のその他の例は、Keritsisらの米国特許第4,674,519号;Clappらの米国特許第4,941,484号;Youngらの米国特許第4,987,906号;Kiernanらの米国特許第4,972,854号;Youngらの米国特許第5,099,864号;Sohnらの米国特許第5,143,097号;Brinkleyらの米国特許第5,159,942号;Brinkleyらの米国特許第5,322,076号;Youngらの米国特許第5,339,838号;Litzingerらの米国特許第5,377,698号;Youngの米国特許第5,501,237号;及びKumarの米国特許第6,216,706号に記述されており、それらの開示の全体を参照により本明細書に組み込む。
【0171】
図5は、本開示の別の例示的な実現例による、基材シート300の概略図である。詳細には、
図5は、エアロゾル発生基材を含むキャスト基材シート300を示す。
図5に示される特定の実現例において、基材シート300が、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む。上述のように、様々な実現例において、熱伝導成分は、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料(例えば、黒鉛)、金属材料で被覆されたポリマー繊維材料、及び/又はこれらの任意の組合せで作製されてもよい。さらに、様々な実現例において、複数の熱伝導成分が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ、繊維布及び/又はこれらの任意の組合せの形態をとってもよい。
【0172】
示される実現例において、熱伝導成分が、セグメント化パターンが形成されるように、間にある一連の空間304で離間させた一連のバンド302を含む。さらに、示される実現例において、熱伝導成分を含む一連のバンド302が、基材シート300の表面上に形成される。バンド302は、シート300の縦軸を実質的に横断して示されるが、その他の実現例において、バンドは、例えばシートの縦軸に実質的に平行であること又はシートの縦軸に対してある角度をなすことも含めて、シートの縦軸に対して任意の角度で構成されてもよいことに留意すべきである。したがって、以下に、より詳細に論じるように、基材シートがオーバーラップ基材シートとして使用されるエアロゾル供給源部材の様々な実現例において、得られるバンドが、例えばエアロゾル供給源部材の縦軸を実質的に横断すること(例えば、
図8及び9参照)又は例えばエアロゾル供給源部材の縦軸に実質的に平行であること若しくは供給源部材の縦軸に対してある角度をなすことも含めて、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意の向きを有していてもよい。
【0173】
様々な実現例において、熱伝導成分の添加の前に、基材シート300が上述のように構成されてもよい。例えば、基材シート300のその他の(すなわち、非熱伝導成分)構成要素の相対量は様々であってもよいが、一部の実現例において、基材シート300のこれらの構成要素は、約38%の刻みタバコ、約53%のグリセリン、約6%のアルギン酸アンモニウム及び約3%のリン酸アンモニウムを含んでいてもよい。その他の実現例において、シート300は、約38%のセルロースパルプ、約53%のグリセリン、約6%のアルギン酸アンモニウム及び約3%のリン酸アンモニウムを含んでいてもよい。上述のように、一部の実現例において、基材シート300は、キャスティングプロセスによって構成されてもよい。例えば、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及びバインダー材料を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さのシートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。上述のように、混合物の残りの組成とは無関係に、混合物に添加された熱伝導成分の量は、様々な実現例に応じて変えてもよく、したがって、熱伝導成分の相対量は、特定の要件を満たすように調節され得ることに留意されるべきである。
【0174】
様々な実現例において、セグメント化パターンは、例えば形成された基材シート300上への選択的接着、金属印刷、ラミネート及び/又はステッチによることも含めた様々な手法で作成されてもよい。例えば一実現例において、バンド302は、基材シート300の表面への熱伝導成分の選択的粉末コーティングにより作成されてもよい。別の実現例において、バンド302は、基材シート300の表面に熱伝導成分を静電的に引き付け、セグメント化パターンで材料を基材シート300に接着することによって作成されてもよい。別の実現例において、バンド302は、マスキングテンプレートを使用して作成されてもよい。別の例示的な実現例において、バンド302が、伝導性金属材料(すなわち、熱伝導成分)を、セグメント化パターンで基材シート300の表面上に印刷することによって作成されてもよい。別の実現例において、セグメント化パターンが形成されるように、熱伝導成分(例えば、伝導性の糸の形態をとる)を基材シート300の表面上に縫い付けてもよい。そのような手法において、セグメント化パターンの熱伝導成分を基材シート上に位置決めすることによって、基材シート又は基材シートから作成された基材部分の熱伝導を、一方向で増大させることができる。
【0175】
図14は、本開示の別の例示的な実現例による基材シート1200の概略図である。詳細には、
図14は、エアロゾル発生基材を含むキャスト基材シート1200を示す。
図14に示される特定の実現例において、基材シート1200は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む。上述のように様々な実現例において、熱伝導成分が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、炭素材料(例えば、黒鉛)、金属材料で被覆されたポリマー繊維材料及び/又はこれらの任意の組合せで作製されてもよい。さらに、様々な実現例において、複数の熱伝導成分が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ、繊維布又はこれらの任意の組合せの形態をとってもよい。示される実現例において、熱伝導成分は、基材シート1200にラミネートされた金属メッシュ1202を含む。メッシュ1202は、そのパターンがシート1200の縦軸に実質的に位置合わせされるように示されるが、その他の実現例において、メッシュはシートの縦軸に対して任意の角度で構成され得ることに、留意されるべきである。したがって、以下により詳細に論じられるように、基材シートがオーバーラップ基材シートとして使用されるエアロゾル供給源部材の様々な実現例において、メッシュが、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意の向きを有していてもよい。
【0176】
様々な実現例において、熱伝導成分の添加の前に、基材シート1200が、上述のように構成されてもよい。例えば、基材シート1200のその他の(すなわち、非熱伝導成分)構成要素の相対量は様々であってもよいが、一部の実現例において、基材シート300のこれらの構成要素は、約38%の刻みタバコ、約53%のグリセリン、約6%のアルギン酸アンモニウム及び約3%のリン酸アンモニウムを含んでいてもよい。その他の実現例において、シート300は、約38%のセルロースパルプ、約53%のグリセリン、約6%のアルギン酸アンモニウム及び約3%のリン酸アンモニウムを含んでいてもよい。上述のように、一部の実現例において、基材シート1200は、キャスティングプロセスによって構成されてもよい。例えば、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及びバインダー材料を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さのシートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。上述のように、混合物の残りの組成とは無関係に、混合物に添加された熱伝導成分の量は、様々な実現例に応じて変化してもよく、したがって熱伝導成分の相対量は、特定の要件を満たすように調節され得ることに留意されるべきである。
【0177】
図6は、本開示の例示的な実現例によるエアロゾル供給源部材400の概略図である。示される実現例において、エアロゾル供給源部材400は、基材部分402及び吸い口端部分404を含む。様々な実現例において、基材部分402は、初期基材シートから切断された、混在する小片406の集合体を含んでいてもよい。例えば示される実現例において、混在する小片406の集合体が、
図4に関して既に記述された基材シート200と類似している又は実質的に同じ初期基材シートから切断される。したがって、個々の小片406の組成及び構成は、基材シート200に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。特に、示される実現例の混在する小片406は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む初期基材シートとして開始してもよい。初期基材シートで使用される、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察を参照されたい。次いで初期基材シートは、複数の小片(例えば、ストリップ、セクション、部分など)に切断され、エアロゾル供給源部材400の基材部分402として使用するために収集されてもよい。様々な実現例において、初期基材シートは、様々な種々の手法で切断されてもよい。例えば一実現例において、初期基材シートは、機械式切断機(例えば、ギロチンデバイス及び/又は紙細断機)を用いて切断されてもよい。その他の実現例において、初期基材シートは、レーザー切断及び/又はウォータージェット切断デバイスを用いて切断されてもよい。その他の実現例において、初期基材シートが、小繊維化されてもよい。その他の実現例において、ハンマーミルを使用して、初期基材シートのサイズを低減させてもよく、次いで得られたシートを引き続き、上述の方法の1つ以上を使用して切断してもよい。
【0178】
上述のように、一部の実現例において、初期基材シートが、キャスティングプロセスによって構成されてもよく、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さの初期シートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。示される実現例の場合、得られる初期シートは、シートの厚みの範囲内でランダムに(又は実質的にランダムに)分布させた複数の金属繊維を含んでいてもよい。
【0179】
様々な実現例において、エアロゾル供給源部材400の吸い口端部分404は、上述のように一部の実現例においてフィルターを含み得る様々な材料を含んでいてもよい。個々に又は任意の組合せのいずれかで吸い口端部分404に位置付けられてもよいその他の材料には、限定するものではないがタバコブレンド、1種以上の香料、空隙及び/又は相変化材料が含まれる。吸い口端部分404は、また、中空管構造を含んでいてもよい。様々な実現例において、そのような管は、様々な材料のいずれかから構成されてもよく、1種以上の接着剤を含んでいてもよい。例示的な材料には、限定するものではないが紙、紙層、板紙、プラスチック、段ボール及び/又は複合材料が含まれる。
【0180】
様々な実現例において、タバコブレンドは、様々なタイプ及び形態のタバコを、ブレンドされた切断充填材形態で含んでいてもよい。例えば、「アメリカンブレンド」と一般に呼ばれる巻きタバコ製造のためのある特定の人気のあるタバコブレンドは、鉄管乾燥タバコ、バーレータバコ及びオリエントタバコの刻まれた又は細断された小片の混合物を含み;そのようなブレンドは、多くの場合、加工タバコ茎などの加工タバコ、体積膨張タバコ及び/又は再構成タバコの小片も含有する。特定の喫煙物品の製造に使用されるタバコブレンド内のタバコの各タイプ又は形態の厳密な量は、望まれる感覚特性(例えば、フレーバー及び芳香)などの因子に応じて、様々にすることができ、設計に合わせて選択される。例えば、Tobacco Encyclopedia、Voges(編)、44~45頁(1984)、Browne、The Design of Cigarettes、第3版、43頁(1990)及びTobacco Production,Chemistry and Technology、Davisら(編)、346頁(1999)に記載されるタバコブレンドのタイプを参照されたい。それぞれの全体を参照により本明細書に組み込む、Lawsonらの米国特許第4,836,224号;Perfettiらの米国特許第4,924,888号;Brownらの米国特許第5,056,537号;及びGentryの米国特許第5,220,930号;Perfettiらの米国特許出願公開第2004/0255965号;及びNestorらの第2005/0066986号;BeremanのPCT出願公開WO02/37990;並びにBombickら、Fund.Appl.Toxicol.、39、11~17頁(1997)に記述されるタバコブレンドの代表的なタイプも参照されたい。
【0181】
本明細書で使用される、「香料」への言及は、エアロゾル化され使用者に送出することができ、味覚及び/又は芳香に関して感覚的経験を与える、化合物又は成分を指す。例示的な香料には、限定するものではないがバニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、フルーツ(例えばリンゴ、サクランボ、イチゴ、モモ、並びにライム及びレモンを含む柑橘フレーバー)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ジンジャー、蜂蜜、アニス、セージ、ローズマリー、ハイビスカス、ローズヒップ、イェルバ・マテ、グアユサ、ハニーブッシュ、ルイボス、イェルバ・サンタ、バコパ・モニエラ、ギンコ・ビロバ(gingko biloba)、ウィサニア・ソムニフェラ(withania somnifera)、シナモン、白檀、ジャスミン、カスカリラ、ココア、カンゾウ、並びに巻きタバコ、葉巻及びパイプタバコの香料に伝統的に使用されるタイプ及び特徴の香料及びフレーバーパッケージが含まれる。高フルクトースコーンシロップなどのシロップを用いることもできる。適切と考えられる例示的な植物由来組成物は、それらの開示全体を参照により本明細書に組み込む、共にDubeらの米国特許第9,107,453号及び米国特許出願公開第2012/0152265号に開示されている。そのようなさらなる成分の選択は、喫煙物品に望まれる感覚特性などの因子に基づいて変えることが可能であり、本開示は、タバコ及びタバコ関連又はタバコ由来製品の分野の当業者に容易に明らかにされる任意のそのようなその他の成分を包含するものとする。例えば、それらの開示全体を参照により本明細書に組み込むGutcho、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972)及びLeffingwellら、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。香料と言った場合、上述の任意の単一の香料に限定されるべきでなく、実際に1種以上の香料の組合せを表してもよいことに、留意されるべきである。
【0182】
適切な相変化材料のいくつかの例には、限定するものではないが、AgNO3、AlCl3、TaCl3、InCl3、SnCl2、AlI3及びTiI4などの塩;セレン、スズ、インジウム、スズ・亜鉛、インジウム・亜鉛又はインジウム・ビスマスなどの金属及び金属合金;並びにD-マンニトール、コハク酸、p-ニトロ安息香酸、ヒドロキノン及びアジピン酸などの有機化合物が含まれる。その他の例は、Potterらの米国特許第8,430,106号に記載されており、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0183】
図7は、本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材500の概略図である。示される実現例において、エアロゾル供給源部材500は、基材部分502及び吸い口端部分504を含む。様々な実現例において、基材部分502は、初期基材シートの一連の重なり合う層506(例えば、初期基材シートを含む集合ウェブ)を含んでいてもよい。例えば、示される実現例において、一連の重なり合う層506が、
図4に関して既に記述された基材シート200と類似している又は実質的に同じ初期基材シートの一連の層を含む。別の例示的な実現例において、初期基材シートの一連の重なり合う層506は、
図14の基材シート1200と類似していても実質的に同じであってもよい。したがって、層の組成及び構成は、基材シート200又はシート1200に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。特に、示される実現例の重なり合う層は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む初期基材シートとして開始してもよい。初期基材シートに使用するための、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察を参照されたい。次いで初期基材シートは、エアロゾル供給源部材500の基材部分502として使用するために、重なり合うように(例えば、集合ウェブ)折り畳んでもよい。様々な実現例において、「重なり合う層」という用語は、束になった、クランプ留めされた、かつ/又はその他の手法で集められた層であって、個々の層が明らかでなくてもよい、層を含んでもよいことに、留意されるべきである。
【0184】
様々な実現例において、吸い口端部分504は、上述のように一部の実現例においてフィルターを含み得る様々な材料を含んでいてもよい。個々に又は任意の組合せのいずれかで吸い口端部分に位置付けられてもよいその他の材料には、限定するものではないがタバコブレンド、1種以上の香料、空隙及び/又は相変化材料が含まれる。吸い口端部分404は、また、中空管構造を含んでいてもよい。様々な実現例において、そのような管は、様々な材料のいずれかから構成されてもよく、1種以上の接着剤を含んでいてもよい。例示的な材料には、限定するものではないが紙、紙層、板紙、プラスチック、段ボール及び/又は複合材料が含まれる。
図6に関するこれらの構成要素の上記考察を参照されたい。
【0185】
図8は、本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材600の概略図である。示される実現例において、エアロゾル供給源部材600は、基材部分602、吸い口端部分604、及び基材部分602の少なくとも一部の周りを延伸するオーバーラップ基材シート608を含む。様々な実現例において、オーバーラップ基材シート608は、上記にて論じたように、任意選択の外側オーバーラップ材料から分離されてもよい。様々な実現例において、基材部分602は、初期基材シートから切断された混在する小片606の集合体を含んでいてもよい。例えば、示される実現例において、混在する小片606の集合体は、
図4に関して既に記述された基材シート200と類似している又は実質的に同じ初期基材シートから切断される。したがって、個々の小片606の組成及び構成は、シート200に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。特に、示される実現例の混在する小片606は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む初期基材シートとして開始されてもよい。初期基材シートに使用するための、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察を参照されたい。次いで初期基材シートは、複数の小片(例えば、ストリップ、セクション、部分など)に切断され、エアロゾル供給源部材600の基材部分602として使用するために収集されてもよい。
【0186】
上述のように、一部の実現例において、初期基材シートは、キャスティングプロセスによって構成されてもよく、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さの初期シートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。示される実現例の場合、得られる初期シートは、シートの厚みの範囲内でランダムに(又は実質的にランダムに)分布された複数の金属繊維を含んでいてもよい。
【0187】
上述のように、示される実現例のエアロゾル供給源部材600は、基材部分602の少なくとも一部の周りを延伸するオーバーラップ基材シート608も含む。示される実現例において、オーバーラップ基材シート608は、
図5に関して既に記述された基材シート300と類似している又は実質的に同じである。したがって、オーバーラップ基材シート608の組成及び構成は、基材シート300に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。例えば、示される実現例において、オーバーラップ基材シート608は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む。上述のように、様々な実現例において、熱伝導成分は、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、金属材料で被覆されたポリマー繊維材料又はこれらの任意の組合せで作製されてもよい。さらに、様々な実現例において、複数の熱伝導成分が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ、繊維布又はこれらの任意の組合せの形態をとってもよい。示される実現例において、熱伝導成分は、セグメント化パターンが形成されるように、間にある一連の空間614によって分離された一連のバンド612を含む。さらに、示される実現例において、熱伝導成分を含む一連のバンド612は、オーバーラップ基材シート608の表面上に形成される。初期基材シートに使用するための、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察をさらに参照されたい。
【0188】
上述のように、一部の実現例において、オーバーラップ基材シート608は、キャスティングプロセスによって構成されてもよい。例えば、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及びバインダー材料を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さのシートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。
【0189】
様々な実現例において、セグメント化パターンは、例えば形成されたオーバーラップ基材シート608上への選択的接着、金属印刷、ラミネート及び/又はステッチによることも含めた様々な手法で作成されてもよい。例えば一実現例において、バンド612は、オーバーラップ基材シート608の表面上への熱伝導材料の選択的粉末コーティングによって作成されてもよい。別の実現例において、バンド612は、オーバーラップ基材シート608の表面上に熱伝導材料を静電的に引き付け、この材料のセグメント化パターンをオーバーラップ基材シート608に接着することによって作成され得る。別の実現例において、バンド612は、マスキングテンプレートを使用して作成され得る。別の実現例において、バンド612は、セグメント化パターンでオーバーラップ基材シート608の表面上に伝導性金属材料を印刷することによって作成され得る。別の実現例において、セグメント化パターンが形成されるように、熱伝導材料(例えば、伝導性の糸の形態をとる)をオーバーラップ基材シート608の表面上に縫い付けてもよい。上述のように、基材シートがオーバーラップ基材シートとして使用される、エアロゾル供給源部材の様々な実現例において、得られるバンドが、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意の向きを有していてもよく、例えば、示される実現例など、エアロゾル供給源部材の縦軸を実質的に横断するバンドが含まれる。その他の実現例において、バンドは、例えばエアロゾル供給源部材の縦軸に実質的に平行であること又はエアロゾル供給源部材の縦軸に対して角度をなすことも含め、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意のその他の角度を有していてもよい。
【0190】
様々な実現例において、吸い口端部分604が、上述のように一部の実現例においてフィルターを含み得る、様々な材料を含んでいてもよい。個々に又は任意の組合せのいずれかで吸い口端部分に位置付けられてもよいその他の材料には、限定するものではないがタバコブレンド、1種以上の香料、空隙及び/又は相変化材料が含まれる。吸い口端部分404は、また、中空管構造を含んでいてもよい。様々な実現例において、そのような管は、様々な材料のいずれかから構成されてもよく、1種以上の接着剤を含んでいてもよい。例示的な材料には、限定するものではないが紙、紙層、板紙、プラスチック、段ボール及び/又は複合材料が含まれる。
図6に関するこれらの構成要素の上記考察を参照されたい。
【0191】
図9は、本開示の例示的な実現例によるエアロゾル供給源部材700の概略図である。示される実現例において、エアロゾル供給源部材700は、基材部分702、吸い口端部分704、及び基材部分702の少なくとも一部の周りを延伸するオーバーラップ基材シート708を含む。様々な実現例において、オーバーラップ基材シート708は、上記にて論じたように任意選択の外側オーバーラップ材料から分離されていてもよい。様々な実現例において、基材部分702が、初期基材シートの一連の重なり合う層706(例えば、初期基材シートを含む集合ウェブ)を含んでいてもよい。例えば、示される実現例において、一連の重なり合う層706が、
図4に関連して既に記述された基材シート200と類似している又は実質的に同じ初期基材シートの層を含む。別の例示的な実現例において、初期基材シートの一連の重なり合う層506が、
図14の基材シート1200と類似していても実質的に同じであってもよい。したがって、層の組成及び構成は、シート200又はシート1200に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。特に、示される実現例の重なり合う層は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む初期基材シートとして開始してもよい。初期基材シートで使用される、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察を参照されたい。
【0192】
上述のように、一部の実現例において、初期基材シートは、キャスティングプロセスによって構成されてもよく、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さの初期シートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。示される実現例の場合、得られる初期シートは、シートの厚みの範囲内でランダムに(又は実質的にランダムに)分布された複数の金属繊維を含んでいてもよい。一部の実現例において、初期基材シートは、上述のような再構成タバコシートであってもよい。
【0193】
上述のように、示される実現例のエアロゾル供給源部材700は、基材部分702の少なくとも一部の周りを延伸するオーバーラップ基材シート708も含む。示される実現例において、オーバーラップ基材シート708は、
図5に関して既に記述された基材シート300と類似していても実質的に同じであってもよい。したがって、オーバーラップ基材シート708の組成及び構成は、基材シート300に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。例えば、示される実現例において、オーバーラップ基材シート708は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む。上述のように、様々な実現例において、熱伝導成分は、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、金属材料で被覆されたポリマー繊維材料又はこれらの任意の組合せで作製されてもよい。さらに、様々な実現例において、複数の熱伝導成分が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ、繊維布又はこれらの任意の組合せの形態をとってもよい。示される実現例において、熱伝導成分は、セグメント化パターンが形成されるように、間にある一連の空間714によって分離された一連のバンド712を含む。さらに、示される実現例において、熱伝導成分を含む一連のバンド712は、オーバーラップ基材シート708の表面上に形成される。初期基材シートに使用するための、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察をさらに参照されたい。
【0194】
上述のように、一部の実現例において、オーバーラップ基材シート708は、キャスティングプロセスによって構成されてもよい。例えば、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及びバインダー材料を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さのシートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。
【0195】
様々な実現例において、セグメント化パターンは、例えば形成されたオーバーラップ基材シート708上への選択的接着、金属印刷、ラミネート及び/又はステッチによることも含めた様々な手法で作成されてもよい。例えば一実現例において、バンド712は、オーバーラップ基材シート708の表面上への熱伝導材料の選択的粉末コーティングによって作成されてもよい。別の実現例において、バンド712は、オーバーラップ基材シート708の表面上に熱伝導材料を静電的に引き付け、この材料のセグメント化パターンをオーバーラップ基材シート708に接着することによって作成され得る。別の実現例において、バンド712は、マスキングテンプレートを使用して作成され得る。別の実現例において、バンド712は、セグメント化パターンでオーバーラップ基材シート708の表面上に伝導性金属材料を印刷することによって作成され得る。別の実現例において、セグメント化パターンが形成されるように、熱伝導材料(例えば、伝導性の糸の形態をとる)をオーバーラップ基材シート708の表面上に縫い付けてもよい。上述のように、基材シートがオーバーラップ基材シートとして使用される、エアロゾル供給源部材の様々な実現例において、得られるバンドが、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意の向きを有していてもよく、例えば、示される実現例など、エアロゾル供給源部材の縦軸を実質的に横断するバンドが含まれる。その他の実現例において、バンドは、例えばエアロゾル供給源部材の縦軸に実質的に平行であること又は供給源部材の縦軸に対して角度をなすことも含め、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意のその他の角度を有していてもよい。
【0196】
上述のように、様々な実現例において、吸い口端部分704は、上述のように一部の実現例においてフィルターを含み得る様々な材料を含んでいてもよい。個々に又は任意の組合せのいずれかで吸い口端部分に位置付けられてもよいその他の材料には、限定するものではないがタバコブレンド、1種以上の香料、空隙及び/又は相変化材料が含まれる。吸い口端部分404は、また、中空管構造を含んでいてもよい。様々な実現例において、そのような管は、様々な材料のいずれかから構成されてもよく、1種以上の接着剤を含んでいてもよい。例示的な材料には、限定するものではないが紙、紙層、板紙、プラスチック、段ボール及び/又は複合材料が含まれる。
図6に関するこれらの構成要素の上記考察を参照されたい。
【0197】
図15は、本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材1300の概略図である。示される実現例において、エアロゾル供給源部材1300は、基材部分1302、吸い口端部分1304、及び基材部分1302の少なくとも一部の周りを延伸するオーバーラップ基材シート1308を含む。様々な実現例において、オーバーラップ基材シート1308は、上記にて論じたように、任意選択の外側オーバーラップ材料から分離されてもよい。様々な実現例において、基材部分1302は、初期基材シートから切断された混在する小片1306の集合体を含んでいてもよい。例えば、示される実現例において、混在する小片1306の集合体は、
図4に関して既に記述された基材シート200と類似している又は実質的に同じ初期基材シートから切断される。したがって、個々の小片1306の組成及び構成は、シート200に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。特に、示される実現例の混在する小片1306は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む初期基材シートとして開始されてもよい。初期基材シートに使用するための、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察を参照されたい。次いで初期基材シートは、複数の小片(例えば、ストリップ、セクション、部分など)に切断され、エアロゾル供給源部材1300の基材部分1302として使用するために収集されてもよい。
【0198】
上述のように、一部の実現例において、初期基材シートは、キャスティングプロセスによって構築されてもよく、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さの初期シートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。示される実現例の場合、得られる初期シートは、シートの厚みの範囲内でランダムに(又は実質的にランダムに)分布された複数の金属繊維を含んでいてもよい。一部の実現例において、初期基材シートは、上述の再構成タバコシートであってもよい。
【0199】
上述のように、示される実現例のエアロゾル供給源部材1300は、基材部分1302の少なくとも一部の周りを延伸するオーバーラップ基材シート1308も含む。示される実現例において、オーバーラップ基材シート1308は、
図14に関して既に記述された基材シート1200と類似している又は実質的に同じである。したがって、オーバーラップ基材シート1308の組成及び構成は、基材シート1200に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。例えば、示される実現例において、オーバーラップ基材シート1308は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む。上述のように、様々な実現例において、熱伝導成分が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、金属材料で被覆されたポリマー繊維材料、又はこれらの任意の組合せで作製されてもよい。さらに、様々な実現例において、複数の熱伝導成分が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ、繊維布又はこれらの任意の組合せの形態をとってもよい。示される実現例において、熱伝導成分は、基材シートにラミネートされている金属メッシュ1310を含む。初期基材シートに使用するための、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察をさらに参照されたい。
【0200】
上述のように、一部の実現例において、オーバーラップ基材シート1308を、キャスティングプロセスによって構成してもよい。例えば繊維状充填材、エアロゾル形成材料及びバインダー材料を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さのシートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。その他の実現例において、初期基材シートが、上述の再構成タバコシートであってもよい。
【0201】
上述のように、基材シートがオーバーラップ基材シートとして使用されるエアロゾル供給源部材の様々な実現例において、得られるパターンが、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意の向きを有していてもよく、例えば、示される実現例など、エアロゾル供給源部材の縦軸と実質的に位置合わせされるパターンも含まれる。その他の実現例において、パターンは、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意のその他の角度を有していてもよい。
【0202】
様々な実現例において、吸い口端部分1304が、上述のように一部の実現例においてフィルターを含み得る、様々な材料を含んでいてもよい。個々に又は任意の組合せのいずれかで吸い口端部分に位置付けられてもよいその他の材料には、限定するものではないがタバコブレンド、1種以上の香料、空隙及び/又は相変化材料が含まれる。吸い口端部分404は、また、中空管構造を含んでいてもよい。様々な実現例において、そのような管は、様々な材料のいずれかから構成されてもよく、1種以上の接着剤を含んでいてもよい。例示的な材料には、限定するものではないが紙、紙層、板紙、プラスチック、段ボール及び/又は複合材料が含まれる。
図6に関するこれらの構成要素の上記の考察を参照されたい。
【0203】
図16は、本開示の例示的な実現例によるエアロゾル供給源部材1400の概略図である。示される実現例において、エアロゾル供給源部材1400は、基材部分1402、吸い口端部分1404、及び基材部分1402の少なくとも一部の周りを延伸するオーバーラップ基材シート1408を含む。様々な実現例において、オーバーラップ基材シート1408は、上記にて論じたように任意選択の外側オーバーラップ材料から分離されていてもよい。様々な実現例において、基材部分1402が、初期基材シートの一連の重なり合う層1406(例えば、初期基材シートを含む集合ウェブ)を含んでいてもよい。例えば、示される実現例において、一連の重なり合う層1406が、
図4に関連して既に記述された基材シート200と類似している又は実質的に同じ初期基材シートの層を含む。別の例示的な実現例において、初期基材シートの一連の重なり合う層1406が、
図14の基材シート1200と類似していても実質的に同じであってもよい。したがって、層の組成及び構成は、シート200又はシート1200に関して既に記述されたものと類似していても実質的に同じであってもよい。特に、示される実現例の重なり合う層は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む初期基材シートとして開始してもよい。初期基材シートに使用するための、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察を参照されたい。
【0204】
上述のように、一部の実現例において、初期基材シートは、キャスティングプロセスによって構築されてもよく、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さの初期シートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。示される実現例の場合、得られる初期シートは、シートの厚みの範囲内でランダムに(又は実質的にランダムに)分布された複数の金属繊維を含んでいてもよい。その他の実現例において、初期基材シートは、上述の再構成タバコシートであってもよい。
【0205】
上記のように、示される実現例のエアロゾル供給源部材1400は、基材部分1402の少なくとも一部の周りを延伸するオーバーラップ基材シート1408も含む。示される実現例において、オーバーラップ基材シート1408は、
図14に関して既に記述された基材シート1200と類似している又は実質的に同じである。したがって、オーバーラップ基材シート1408の組成及び構成は、基材シート1200に関して既に記述されたものと類似していてもよく実質的に同じであってもよい。例えば、示される実現例において、オーバーラップ基材シート1408は、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分の混合物を含む。上述のように、様々な実現例において、熱伝導成分が、金属材料、金属合金材料、セラミック材料、金属材料で被覆されたポリマー繊維材料又はこれらの任意の組合せで作製されてもよい。さらに、様々な実現例において、複数の熱伝導成分が、顆粒形態、粉末形態、繊維形態、メッシュ、繊維布又はこれらの任意の組合せの形態をとってもよい。示される実現例において、熱伝導成分は、基材シートにラミネートされている金属メッシュ1410を含む。初期基材シートに使用するための、様々な可能性ある充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びにそれぞれの可能性ある相対量に関して上記考察をさらに参照されたい。
【0206】
上述のように、一部の実現例において、オーバーラップ基材シート1408を、キャスティングプロセスによって構成してもよい。例えば繊維状充填材、エアロゾル形成材料及びバインダー材料を一緒にブレンドしてスラリーを形成してもよく、このスラリーを表面上(例えば、移動ベルトなど)にキャストしてもよい。次いでキャストスラリーは、比較的一貫した厚さのシートが得られるように、1つ以上の乾燥及び/又はドクタリングステップを経てもよい。その他の実現例において、初期基材シートが、上述の再構成タバコシートであってもよい。
【0207】
上述のように、基材シートがオーバーラップ基材シートとして使用されるエアロゾル供給源部材の様々な実現例において、得られるパターンがエアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意の向きを有していてもよく、例えば、示される実現例など、エアロゾル供給源部材の縦軸と実質的に位置合わせされるパターンも含まれる。その他の実現例において、パターンは、エアロゾル供給源部材の縦軸に対して任意のその他の角度を有していてもよい。
【0208】
上述のように、様々な実現例において、吸い口端部分1404は、上述のように一部の実現例においてフィルターを含み得る様々な材料を含んでいてもよい。個々に又は任意の組合せのいずれかで吸い口端部分に位置付けられてもよいその他の材料には、限定するものではないがタバコブレンド、1種以上の香料、空隙及び/又は相変化材料が含まれる。吸い口端部分404は、また、中空管構造を含んでいてもよい。様々な実現例において、そのような管は、様々な材料のいずれかから構成されてもよく、1種以上の接着剤を含んでいてもよい。例示的な材料には、限定するものではないが紙、紙層、板紙、プラスチック、段ボール及び/又は複合材料が含まれる。
図6に関するこれらの構成要素の上記考察を参照されたい。
【0209】
図10は、本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源部材に使用するためのエアロゾル発生基材を製造する方法800における様々な操作を示す。様々な実現例において、方法800は、操作802で繊維状充填材を用意するステップ、操作804でエアロゾル形成材料を用意するステップ、操作806でバインダー材料を用意するステップ及び操作808で複数の熱伝導成分を用意するステップを含んでいてもよい。方法800は、操作810で、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を使用して基材シートを形成するステップをさらに含んでいてもよい。様々な実現例において、繊維状充填材、エアロゾル形成材料及びバインダー材料、並びに
図4~5に関して既に記述された基材シートを参照されたい。
【0210】
図11は、本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法900における様々な操作を示す。様々な実現例において、方法900は、操作902で、繊維状充填材、エアロゾル送出デバイス、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を含む初期基材シートを形成するステップを含んでいてもよい。方法900は、操作904で初期基材シートを複数の小片に切断するステップ、操作906で初期基材シートの複数の小片から混在する小片の集合体を形成するステップ、及び操作908で混在する小片の集合体を使用して基材部分を形成するステップをさらに含んでいてもよい。様々な実現例において、繊維状充填材、エアロゾル送出材料、バインダー材料及び熱伝導成分、同様に
図4~6及び8に関して既に記述された基材シートも参照されたい。
【0211】
図12は、本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法1000における様々な操作を示す。様々な実現例において、方法1000は、操作1002で、繊維状充填材、エアロゾル送出デバイス、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を含む初期基材シートを形成するステップを含んでいてもよい。方法1000は、操作1004で初期基材シートの複数の層を重ね合わせるステップ及び操作1006で、重なり合う層を使用して基材部分を形成するステップをさらに含んでいてもよい。様々な実現例において、繊維状充填材、エアロゾル送出材料、バインダー材料及び熱伝導成分、並びに
図4~5、7及び9に関して既に記述された基材シートを参照されたい。
【0212】
図13は、本開示の例示的な実現例による、エアロゾル供給源送出デバイスと共に使用するためのエアロゾル供給源部材を製造する方法1100における様々な操作を示す。様々な実現例において、方法1100は、操作1102で、繊維状充填材、エアロゾル形成材料、バインダー材料及び複数の熱伝導成分を含む混合物を形成するステップを含んでいてもよい。方法1000は、操作1104で混合物を押出し、複数の顆粒へと球状化するステップ、及び操作1106で顆粒の集合体を形成するステップをさらに含んでいてもよい。方法は、操作1108で顆粒の集合体を使用して基材部分を形成するステップをさらに含んでいてもよい。一部の実現例において、顆粒が、包封化された球体であってもよいことに留意されるべきである。
【0213】
本開示は、加熱部材を加熱するのに電気エネルギーを使用する、すなわち基材材料を加熱して(好ましくは基材材料をいかなる有意な程度にも燃焼させることなく)エアロゾルなどの吸入可能な物質を形成する、エアロゾル送出デバイスに使用するためのエアロゾル発生基材及びエアロゾル供給源部材を提供し、このデバイスは、「手持ち式」デバイスと見なされるよう十分にコンパクトなものである。ある特定の実現例において、そのようなデバイスは、喫煙物品として特に特徴付けられてもよい。本明細書で使用される用語は、デバイスの任意の成分の実際の燃焼なしに、巻きタバコ、葉巻又はパイプを吸う味覚及び/又は感覚(例えば、手触り又は口当たり)を提供する、デバイス又は物品を意味するものとする。喫煙デバイス又は物品という用語は、操作中に、燃焼又は熱分解の副生成物という意味でデバイスが煙を生成することを必ずしも示さない。むしろ喫煙は、デバイスを使用する際の個人の物理的動作-例えば、デバイスを手に持ち、デバイスの一端で吸い、デバイスから吸入することに関する。さらなる実現例において、本発明のデバイスは、蒸気生成デバイス、エアロゾル化デバイス又は医薬送達デバイスとして特徴付けられてもよい。したがって、デバイスは、吸入可能な状態で1種以上の物質を提供するように配置構成されてもよい。
【0214】
上述のように、エアロゾル供給源部材及び制御本体は、全体が完全喫煙物品又は医薬送達物品として一緒に提供され得るが、構成要素は別々に提供されてもよい。例えば本開示は、再使用可能な喫煙物品又は再使用可能な医薬送達物品と共に使用するための使い捨て可能なユニットも包含する。特定の実現例において、そのような使い捨て可能なユニット(添付される図に示されるような、エアロゾル供給源部材であってもよい)は、再使用可能な喫煙物品又は医薬送達物品に係合するように構成された加熱端部を有する実質的に管形状の本体、吸入可能な物質を消費者に渡すことができるように構成された対向する吸い口端、並びに内側空間を画定する外面及び内面を備えた壁を含むことができる。エアロゾル供給源部材(又はカートリッジ)の様々な実現例は、その全体を参照により本明細書に組み込むWormらの米国特許第9,078,473号に記載されている。
【0215】
使い捨て可能なユニットに加え、本開示はさらに、再使用可能な喫煙物品又は再使用可能な医薬送達物品に使用するための個別の制御本体を提供すると特徴付けられてもよい。特定の実現例において、制御本体は一般に、個別に提供されたエアロゾル供給源部材の加熱端を受容する受容端(開放端を備えた受容チャンバーを含んでいてもよい)を有するハウジングであってもよい。制御本体はさらに、電気加熱部材に電力を供給する電気エネルギー源を含んでいてもよく、電気エネルギー源は、制御本体の構成要素であってもよく、又は制御ユニットと共に使用されるエアロゾル供給源部材に含まれていてもよい。例えば一部の実現例において、電気エネルギー源は、一部の実現例において伝導熱源及び/又は誘導熱源であってもよい1つ以上の加熱アセンブリに電力供給してもよい。一部の実現例において、加熱アセンブリの1つ以上が、1つ以上のその他の加熱アセンブリから独立及び/又は分離されていてもよい。したがって、一部の実現例において、1つ以上の伝導性熱アセンブリがあってもよい。その他の実現例において、1つ以上の誘導性熱アセンブリがあってもよい。さらに他の実現例において、1つ以上の伝導性熱アセンブリ及び1つ以上の誘導性熱アセンブリがあってもよい。様々な実現例において、制御本体は、電力源(バッテリーなど)、加熱部材への電流を作動させるための構成要素、及びそのような電流を調整して所望の温度を所望の時間にわたり維持するためのかつ/又は所望の温度に到達したときに若しくは加熱部材が所望の時間の長さにわたり加熱したときに電流をサイクルさせ又は電流を停止させるための構成要素を含めた、さらなる構成要素も含んでいてもよい。一部の実現例において、制御ユニットはさらに、加熱部材への電流を作動させるための構成要素及びそのような電流を調整するための構成要素の1つ又は両方に関連付けられた、1つ以上のプッシュボタンを含んでいてもよい。制御本体は、1つ以上のインジケーター、例えば加熱器が加熱することを示す及び/又は制御本体と共に使用されるエアロゾル供給源部材に残された吹かすことのできる回数を示すライトも含んでいてもよい。
【0216】
本明細書に記述されるいくつかの図は、作動関係にある制御本体及びエアロゾル供給源部材を示すが、制御本体及びエアロゾル供給源部材は個々のデバイスとして存在し得ることが理解される。したがって、組み合わされた構成要素に関して本明細書の他の箇所で提示された任意の考察も、個々の及び個別の構成要素として制御本体及びエアロゾル供給源部材に適用されると理解されるべきである。
【0217】
別の態様において、本開示は、本明細書に記述される様々な構成要素を提供するキットを対象としてもよい。例えばキットは、1つ以上のエアロゾル供給源部材と共に制御本体を含んでいてもよい。キットはさらに、1つ以上の充電構成要素と共に制御本体を含んでいてもよい。キットはさらに、1つ以上のバッテリーと共に制御本体を含んでいてもよい。キットはさらに、1つ以上のエアロゾル供給源部材並びに1つ以上の充電構成要素及び/又は1つ以上のバッテリーと共に制御本体を含んでいてもよい。さらなる実現例において、キットは複数のエアロゾル供給源部材を含んでいてもよい。キットはさらに、複数のエアロゾル供給源部材並びに1つ以上のバッテリー及び/又は1つ以上の充電構成要素を含んでいてもよい。上記実現例において、エアロゾル供給源部材又は制御本体には、そこに含まれた加熱部材が設けられてもよい。本発明のキットは、さらなるキット構成要素の1つ以上を収容するケース(又はその他のパッケージ、運搬又は貯蔵構成要素)をさらに含んでいてもよい。ケースは、再使用可能な硬質又は軟質容器とすることができる。さらにケースは、単にボックス又はその他のパッケージ構造とすることができる。
【0218】
本開示の多くの変更形態及びその他の実施形態を、前述の記述及び関連ある図面に提示された教示の利益を有する本開示が関係する技術分野の当業者なら思い浮かべる。したがって、本開示は、本明細書に開示される特定の実施形態に限定されず、変更形態及びその他の実施形態が、添付される特許請求の範囲内に含まれるものであることを、理解されたい。特定の用語が本明細書で用いられるが、それらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用され、限定を目的とするものではない。