IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社バンダイの特許一覧

<>
  • 特許-玩具 図1
  • 特許-玩具 図2
  • 特許-玩具 図3
  • 特許-玩具 図4
  • 特許-玩具 図5
  • 特許-玩具 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/22 20060101AFI20240412BHJP
   A63H 5/00 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
A63H33/22 A
A63H5/00 C
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021015896
(22)【出願日】2021-02-03
(62)【分割の表示】P 2020048455の分割
【原出願日】2020-03-18
(65)【公開番号】P2021146202
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2023-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】仲野 美沙子
(72)【発明者】
【氏名】山田 千明
(72)【発明者】
【氏名】井口 充弘
(72)【発明者】
【氏名】隅田 将之
【審査官】西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-195744(JP,A)
【文献】特開平10-276843(JP,A)
【文献】実開平06-081592(JP,U)
【文献】登録実用新案第3213871(JP,U)
【文献】登録実用新案第3088343(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0324367(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00-37/00
A63F 9/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
演出出力が可能な玩具であって、
光の透過が可能な光透過部を少なくとも一部に含む本体部と、
操作部と、
前記光透過部内に設けられ、前記光透過部に対して光を遮蔽可能な遮蔽部と、
前記光透過部内は、光が透過することで明るい第1演出空間と、前記遮蔽部により光が遮蔽されることにより前記第1演出空間に比べて暗い第2演出空間に分けられ、前記遮蔽部は、前記操作部の操作に連動して当該操作部と一体で移動可能に構成され、且つ、前記光透過部に対する光の遮蔽位置を変更可能に構成されている、
玩具。
【請求項2】
請求項1に記載の玩具であって、
前記遮蔽部と前記操作部とを支持可能な支持部をさらに備え、
前記遮蔽部は、前記支持部の一方端部に、前記操作部は、前記支持部の他方端部に設けられ、
前記操作部は、前記支持部に対し回転可能に設けられている、
玩具。
【請求項3】
請求項2に記載の玩具であって、
前記支持部は、前記本体部内に設けられたガイド溝に位置規制され、前記ガイド溝に沿って移動可能に設けられ、
前記遮蔽部は、前記ガイド溝の延出方向に沿って設けられたガイド壁面に接しながら移動可能に設けられている、
玩具。
【請求項4】
請求項3に記載の玩具であって、
前記遮蔽部は、前記支持部の軸線方向から見て半円形に形成され前記光透過部に対応する第1半円壁面と、前記支持部の軸線方向から見て半円形に形成され前記ガイド溝に対応する第2半円壁面と、を含む、
玩具。
【請求項5】
請求項2~4の何れか一項に記載の玩具であって、
前記遮蔽部の移動範囲の終端には、前記遮蔽部若しくは前記支持部と接触可能な弾性部が設けられている、
玩具。
【請求項6】
請求項2~5の何れか一項に記載の玩具であって、
前記支持部は軸部材にて構成され、
前記本体部内には、前記支持部を軸径方向から挟持する挟持部をさらに備え、
前記挟持部は、前記支持部の外面で軸線方向に沿って形成された軸溝に嵌合可能に設けられている、
玩具。
【請求項7】
請求項1~6の何れか一項に記載の玩具であって、
前記遮蔽部は、前記操作部の最大移動可能距離と同じだけ移動可能に設けられている、
玩具。
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項に記載の玩具であって、
前記演出出力が可能な演出出力部をさらに備え、
前記演出出力部は、発光する光出力部を含む、
玩具。
【請求項9】
請求項8に記載の玩具であって、
前記光出力部は、前記光透過部の内側で、前記遮蔽部の移動範囲の空間に光を照射可能に設けられている、
玩具。
【請求項10】
請求項9に記載の玩具であって、
前記光出力部は、前記遮蔽部の移動終端に設けられた弾性部に隣接して設けられている、
玩具。
【請求項11】
請求項8~10の何れか一項に記載の玩具であって、
前記本体部は、回転可能な回転部を含み、
前記光出力部は、前記回転部の回転に応じて異なる色の光を出力する、
玩具。
【請求項12】
請求項8~11の何れか一項に記載の玩具であって、
前記演出出力部は、音出力部を含み、
前記音出力部は、前記遮蔽部の移動に連動して音を出力する、
玩具。
【請求項13】
請求項1~12の何れか一項に記載の玩具であって、
前記光透過部を通過する光に対し、光を拡散させる光拡散部材が設けられている、
玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発光を利用した玩具としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1に記載された玩具は、光透過性の筐体を有し、この筐体の内部に、光源とフィルタ状の色可変体が配置され、この色可変体が筐体自体の動きに連動することで、色や明るさを変化させる構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-29317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、発光する領域は予め決められた領域であるので、変化が少なく興趣性に乏しい。また、筐体自体を動かす慣性や重力等を利用して光源近くの色可変体が動く構造であるため、筐体を操作する操作感がなく興趣性が乏しいという問題があった。
【0005】
本発明は、興趣性の高い玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る玩具は、演出出力が可能な玩具であって、光の透過が可能な光透過部を少なくとも一部に含む本体部と、操作部と、前記本体部内に設けられ、前記光透過部に対して光を遮蔽可能な遮蔽部と、前記遮蔽部と前記操作部とを支持可能な支持部であって、一方端部に前記遮蔽部が設けられ、他方端部に前記操作部が設けられている支持部と、を備え、前記遮蔽部は、前記操作部の操作に連動して当該操作部と一体で移動可能に構成され、且つ、前記光透過部に対する光の遮蔽位置を変更可能に構成され、前記支持部は、前記本体部内に設けられたガイド溝に位置規制され、前記ガイド溝に沿って移動可能に設けられている。また、本発明に係る玩具は、演出出力が可能な玩具であって、光の透過が可能な光透過部を少なくとも一部に含む本体部と、操作部と、前記光透過部内に設けられ、前記光透過部に対して光を遮蔽可能な遮蔽部と、前記光透過部内は、光が透過することで明るい第1演出空間と、前記遮蔽部により光が遮蔽されることにより前記第1演出空間に比べて暗い第2演出空間に分けられ、前記遮蔽部は、前記操作部の操作に連動して当該操作部と一体で移動可能に構成され、且つ、前記光透過部に対する光の遮蔽位置を変更可能に構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、興趣性の高い玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態の玩具の斜視図である。
図2図1に示す玩具の一部を分解した分解斜視図である。
図3図1に示す玩具を一部破断した正面図である。
図4図1に示す玩具において、光透過部の内部が見えるように一部を破断した斜視図である。
図5図1に示す玩具の演出形態の一例を示すための一部を破断した斜視図である。
図6図1に示す玩具における演出出力部の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態である玩具について、図1図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態の玩具1の一例を示す斜視図である。
玩具1は、図1に示すように、略円筒形の胴部10bを有する本体部10と、使用者が本体部10に対してその軸方向に操作可能な操作部20と、操作部20とは反対側に設けられた回転部26と、を備えている。そして、玩具1は、本体部10に対して操作部20を移動させることができ、また、回転部26を本体部10に対して回転させるなどして、後述するような光等による演出が可能である。
【0010】
略円筒形の胴部10bは、その下部には、環状の下飾り部10dを有し、上部には、一対の張出アーム状の上飾り部10aを有しており、両飾り部間には光透過部15が設けられている。この光透過部15は、後述する本体内部の光の透過が可能な構成である。光透過部15は、透明或いは半透明であって、光が透過できるものであれば特に限定するものでなく、例えば、合成樹脂やガラスなどにより構成されている。また、光透過部15は、胴部10bの円周方向の略半分の領域を占める半円筒形状に構成されている。
【0011】
図2は、玩具1の本体部10を分解した分解斜視図である。
光透過部15の内側には、図2に示すように、底面を構成するガイド壁面21w及びガイド溝21gと、ガイド壁面21wの一端側に立設された終端壁面22eと、終端壁面22eに対面する壁面として構成された遮蔽部30と、が設けられている。終端壁面22eには、例えばLED等の発光素子からなる光出力部52が設けられている。
【0012】
このように、光透過部15の内側には、底面、該底面に直立する2つの壁面によって半円筒の空間が形成されている。この空間は、光出力部52から出される光によって明るく照らされることで、光の演出が可能な演出空間ESである。すなわち、演出空間ESの光が、光透過部15から外部に出ることで、玩具1の光演出が可能になる。
【0013】
ここで、遮蔽部30は、その下端がガイド壁面21wに接するように設けられ、外周輪郭が光透過部15の内側に接するように対応した半円状に形成されている。したがって、遮蔽部30を境にして、光出力部52が有る側とは反対側は、光出力部52による光が遮蔽される。
【0014】
また、光透過部15の内側には、後述する光拡散部材40(図4参照)が設けられている。遮蔽部30は、この光拡散部材40の内面40iwに接するように設けられている。
【0015】
遮蔽部30は、支持部25の一方端部25e(図3参照)に取付けられている。一方、支持部25の他方端部25tには、操作部20が設けられている。使用者は、操作部20を把持して支持部25の軸方向に移動させる。これにより、遮蔽部30は、終端壁面22eに対して接近と離間が行われ、操作部20の操作に連動して操作部20と一体で移動する。この結果、遮蔽部30は、演出空間ESの遮蔽位置を変更することができる。なお、遮蔽部30の移動範囲SPは、操作部20の最大移動可能距離L1と同じである。
【0016】
支持部25は、ガイド壁面21wの中央で本体部10の長手方向に沿ったガイド溝21gによって位置規制されている。すなわち、支持部25は、円柱形の軸部材にて構成され、その軸径の半分程度がガイド溝21gに嵌まり込む状態でガイドされている。
【0017】
図3は、玩具1を一部破断した正面図である。
図3に示すように、支持部25は、本体部10内に配置された挟持部28により挟持されている。挟持部28は、支持部25の外面に接する一対のローラ部材を備え、この2つのローラ部材が支持部25を挟むように支持している。また、支持部25の外面には、支持部25の軸線方向に沿った軸溝25gが2つ形成されている。そして、挟持部28は、ローラ部材が軸溝25gに嵌まり込むように設けられている。
【0018】
挟持部28は、一方側(図中左側)のものは、ばね部材28sによって支持部25側に押し付けるように付勢されている。一方、他方側(図中右側)のものは、所定の位置に固定して配置されている。
【0019】
操作部20は、支持部25の他方端部25tに回転可能に設けられている。また、その形状は、例えば、穴の開いた円形や鍔状の部分を有する、所謂、指手にて持ちやすい適宜形状に構成されている。
【0020】
図3に示すように、前掲の終端壁面22eには、光出力部52に隣接して、弾性部23が設けられている。この弾性部23は、例えば、その中央部分が遮蔽部30側に向って若干膨らむような形状を備えている。
【0021】
図4は、光透過部15の内部が見えるように一部を破断した斜視図である。
遮蔽部30は、弾性部23に対面する側に、図4に示すように、支持部25の先端位置に、弾性部23に向って突出する先端凸部31tが設けられている。したがって、遮蔽部30は、弾性部23に直接接触することがなく、また、終端壁面22eにも必要以上に強く接触することがない。
【0022】
遮蔽部30は、図4に示すように、遮蔽部30の移動方向(支持部25の軸線方向)から見て、半円形の第1半円壁面31と、この第1半円壁面31よりも小さい半円形を成した第2半円壁面32とを備えている。したがって、第1半円壁面31の外周縁31eは、光拡散部材40の内面40iwに接する。また、第2半円壁面32は、その外周縁32eがガイド溝21gに接するように構成されている。
【0023】
以下、玩具1による演出について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、玩具の演出形態の一例を示すための一部を破断した斜視図である。図6は、玩具1における演出出力部50の一例を示すブロック図である。
【0024】
先ず、光による光演出について説明する。
図5に示すように、光演出を行う場合、光出力部52が発光している状態で、操作部20を押し込みように操作する。この押込み操作で、遮蔽部30は、移動範囲SPの途中に位置する。この結果、演出空間ESは、第1演出空間ES1と第2演出空間ES2とに分けられる。すなわち、第1演出空間ES1は明るく光る一方、第2演出空間ES2は暗くなっている。これにより、光透過部15は、遮蔽部30の位置によって明るい箇所と暗い箇所に分けた演出が、操作部20の移動に連動して行われる。
【0025】
本体部10内には、演出出力部50が設けられている。この演出出力部50は、図6に示すように、演算部51を備え、この演算部51が第1検出部S1及び第2検出部S2からの信号により、光出力部52及び音出力部53を作動させる。例えば、回転部26を回転させた場合、回転部26に設けられた図柄やキャラクター26a,26b,26cに対応させて、光出力部52による出力光の色を変えて出力することができる。
【0026】
次に、音による音演出について説明する。
本体部10内に設けられた、例えば、スピーカー等の音出力部53からは、予め設定された所定の音を発することができる。この場合、音出力部53からの出力は、遮蔽部30の移動に連動して音を出力することができる。音出力部53に出力するための構成としては、前掲の挟持部28のローラ部分の動きを検出して行うことができる。検出構造としては、例えば、ばね部材28sにて支持部25を押すように設けられているローラ部分が軸溝25gに対して出入りする動きを第1検出部S1にて検出する。これにより、操作部20の操作に連動する音演出を行うことができる。
【0027】
以上述べたように、本実施形態の玩具1によれば、光を遮蔽する遮蔽部30が操作部20に連動して動くことができることから、光透過部15の光の透過位置を、操作部20に連動して変えることができる。この結果、操作部20の動作と光変化が連動して一体化感を出すことができ、興趣性の高い玩具1を提供できる。
【0028】
また、本実施形態の玩具1では、遮蔽部30が支持部25の一方端部に、操作部20が支持部25の他方端部に設けられているので、遮蔽部30と操作部20とを支持部25によって一体化でき、遮蔽部30の動きは、操作部20の動作と同期し、移動量、移動方向をも同じにできる。
【0029】
また、本実施形態の玩具1では、操作部20が支持部25に対し回転可能に設けられているので、指手にて持つ向きが特定されず使い勝手が良い。
【0030】
また、本実施形態の玩具1では、支持部25は、本体部10内のガイド溝21gに位置規制されて移動可能に設けられているので、支持部25の移動動作がガイド溝21gにより安定する。
【0031】
また、本実施形態の玩具1では、遮蔽部30は、ガイド溝21gの延出方向に沿って設けられたガイド壁面21wに接しながら移動することで、遮蔽部30はガイド壁面21wによって保持され、移動が円滑に行われ、操作部20の操作がし易い。
【0032】
また、本実施形態の玩具1では、遮蔽部30は、その第1半円壁面31と第2半円壁面32が遮蔽部30を囲む壁面とすき間無く接触しているので、遮蔽部30の移動空間である演出空間ESの光を、遮蔽部30の裏側に漏らすことなく確実に遮蔽できる。
【0033】
また、本実施形態の玩具1では、遮蔽部30の移動範囲の終端壁面22eには、弾性部23が設けられているので、遮蔽部30が押し込まれたときに、遮蔽部30を弾性部23の弾性力で受止めることができ、操作時の移動終端の部材間の当接の緩衝ができる。また、操作部20の押込操作において、弾性部23の弾力によって操作感を良くすることができる。
【0034】
また、本実施形態の玩具1では、弾性部23は、支持部25の先端側に対応して設けられているので、支持部25の押込み力を効果的に受止めることができる。
【0035】
また、本実施形態の玩具1では、支持部25の外面の軸溝25gに嵌合する挟持部28にて支持部25がガイドされるので、支持部25は、その直線移動が円滑に行われ、操作部20の操作が滑らになり操作性が良い。
【0036】
また、本実施形態の玩具1では、遮蔽部30は、操作部20の最大移動可能距離L1と同じだけ移動するので、操作部20の移動と全く同じ動きとなる。この結果、遮蔽部30の移動と操作部20との一体感のある演出を行うことができる。
【0037】
また、本実施形態の玩具1では、演出出力部50は、発光する光出力部52を制御できるので、光透過部15及び遮蔽部30と関連させる光りの演出を行うことができる。
【0038】
また、本実施形態の玩具1では、光出力部52は、光透過部15の内側で、遮蔽部30の移動範囲の移動空間に光を照射可能に設けられているので、遮蔽部30の移動で光演出の大きさ(範囲)を変えることができる。
【0039】
また、本実施形態の玩具1では、光出力部52は、終端壁面22eに設けられた弾性部23に隣接して設けられるので、光の演出を遮蔽部30の移動の最後まで行うことができる。また、弾性部23により遮蔽部30が光出力部52に当るのを防止し保護することができる。
【0040】
また、本実施形態の玩具1では、光出力部52は、本体部10に設けられた回転部26の回転に応じて異なる色の光を出力することができるので、演出力を高めることができる。
【0041】
また、本実施形態の玩具1では、演出出力部50は、音出力部53により、遮蔽部30の移動に連動して音を出力することができるので、操作部20の操作と連動した音により光演出と連動する演出ができ、興趣性をより高めることができる。
【0042】
また、本実施形態の玩具1では、光透過部15を通過する光に対し、光を拡散させる光拡散部材40が設けられるので、光演出のときに、光源の光を適宜拡散させることができ、演出効果を高めることができる。また、光拡散部材40が光透過部15に対応して設けられているので、光透過部15の内側の構造を隠すことができる。
【0043】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記実施形態においては、光出力部52を終端壁面22eに設けた構成としたが、この構成に限らず、光出力部52を演出空間ESの何れかに設ける構成、更には、遮蔽部30に光出力部52を設ける構成であっても良い。
【0044】
また、上記実施形態における支持部25は、直線状の軸部材として構成したが、この直線状の形状に限るものではない。例えば、本体部10に設けられる光透過部15の形状が円弧形状の場合、遮蔽部30と操作部20を繋ぐ支持部25を円弧状に構成し、操作部20を円弧移動させるような操作を行う構成であっても良い。
【0045】
また、上記実施形態においては、遮蔽部30に、弾性部23に当接する先端凸部31tを設けた構成としたが、先端凸部31tがない構成であっても良い。また、弾性部23と接触するする部分は、支持部25の先端が当接する構成であっても良い。
【0046】
また、上記実施形態においては、弾性部23が終端壁面22eに設けられたが、終端壁面22eとは遮蔽部30を挟んで反対側(支持部25の引き抜き側)の終端位置にも弾性部23を配置するようにしてもよい。また、弾性部23は、遮蔽部30の表裏に設けるようにしても良い。
【0047】
また、上記実施形態においては、光透過部15の内側に光拡散部材40を設ける構成としたが、光拡散部材40を配置せずに光透過部15に光拡散機能を備えるようにしても良い。
【符号の説明】
【0048】
1 玩具
10 本体部
15 光透過部
20 操作部
21g ガイド溝
21w ガイド壁面
22e 終端壁面(移動終端)
23 弾性部
25 支持部
25g 軸溝
26 回転部
28 挟持部
30 遮蔽部
31 第1半円壁面
32 第2半円壁面
40 光拡散部材
50 演出出力部
52 光出力部
53 音出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6