(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】回路基板、イメージセンサーモジュール、レンズ駆動装置、およびこれを含むカメラモジュール
(51)【国際特許分類】
G03B 17/02 20210101AFI20240412BHJP
G03B 5/00 20210101ALI20240412BHJP
H04N 23/68 20230101ALI20240412BHJP
【FI】
G03B17/02
G03B5/00 J
H04N23/68
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022070047
(22)【出願日】2022-04-21
【審査請求日】2022-06-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0051997
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0065557
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0067575
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム ヘ シク
(72)【発明者】
【氏名】チェ ソ ヒ
(72)【発明者】
【氏名】ペク チ フム
(72)【発明者】
【氏名】クォン ナ キョン
【審査官】▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/071303(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/162688(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0196447(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/02
G03B 5/00
H04N 23/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁部と、
前記絶縁部上に配置され、信号伝達のための第1パターン部と、を含み、
前記絶縁部は、
第1絶縁領域と、
前記第1絶縁領域の外側に配置され、離隔領域を挟んで前記第1絶縁領域と離隔する第2絶縁領域と、を含み、
前記第1パターン部は、
前記第1絶縁領域上に配置される第1端子部と、
前記第2絶縁領域上に配置される第2端子部と、
前記離隔領域上に配置され、前記第1端子部と前記第2端子部との間を連結する連結部と、を含み、
前記第2絶縁領域は、前記第2絶縁領域の上面及び下面を貫通する第2端子オープン部を備え、
前記第2端子オープン部は、前記離隔領域と連結されず、
前記第2端子部の一部は、前記第2絶縁領域上に配置され、
前記第2端子部の残りの一部は、前記第2端子オープン部
上に配置される、回路基板。
【請求項2】
前記第1絶縁領域上に配置された第2-1パターン部及び前記第2絶縁領域上に配置された第2-2パターン部を含み、
前記第1パターン部と分離されたダミーパターンの第2パターン部をさらに含み、
前記第2-1パターン部は、前記第1絶縁領域の上面の中央領域に配置され、
前記第1端子部は、前記中央領域を除いた前記第1絶縁領域の上面の端領域に配置される、請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記第1絶縁領域は、前記第1端子部の少なくとも一部と垂直方向に重なる第1端子オープン部を含み、
前記第1端子部の一部は、前記前記第1絶縁領域上に配置され、
前記第1端子部の他の一部は、前記第1端子オープン部に配置される、請求項1に記載の回路基板。
【請求項4】
前記第1端子オープン部は、前記絶縁部の前記離隔領域と連結されない、請求項3に記載の回路基板。
【請求項5】
前記第1絶縁領域は、前記第1端子オープン部と隣接して配置され、前記第1端子オープン部と離隔する固定パッドオープン部を含む、請求項3に記載の回路基板。
【請求項6】
前記固定パッドオープン部は、前記離隔領域と連結される、請求項5に記載の回路基板。
【請求項7】
前記第1絶縁領域は、
垂直方向に前記第1端子部及び前記第2-1パターン部と重ならない部分を含み、
前記第2絶縁領域は、垂直方向に前記第2端子部及び前記第2-2パターン部と重ならない部分を含む、請求項2に記載の回路基板。
【請求項8】
前記オープン部は、前記第2絶縁領域に互いに離隔して複数個備えられる、請求項1に記載の回路基板。
【請求項9】
前記離隔領域は、第1乃至第4コーナー部を含み、
前記連結部は、前記第1乃至第4コーナー部にそれぞれ配置される折曲部分を含む第1乃至第4連結部を含み、
前記第1乃至第4連結部は、前記第1端子部に連結される一端から互いに同じ方向に延びて前記第2端子部に連結される、請求項1に記載の回路基板。
【請求項10】
前記第1絶縁領域は、第1-1乃至第1-4辺領域を含み、
前記第1端子部は、前記第1-1乃至第1-4辺領域にそれぞれ配置される第1-1乃至第1-4端子を含み、
前記第2絶縁領域は、前記第1絶縁領域の第1-1乃至第1-4辺領域とそれぞれ対向する第2-1乃至第2-4辺領域を含み、
前記第2端子部は、前記第2-1乃至第2-4辺領域にそれぞれ配置される第2-1乃至第2-4端子を含む、請求項9に記載の回路基板。
【請求項11】
前記第1-1乃至第1-4端子は、前記離隔領域の前記第1乃至第4コーナー部のうち互いに異なるコーナー部にそれぞれ隣接して配置され、
前記第2-1乃至第2-4端子は、前記離隔領域の前記第1乃至第4コーナー部のうち互いに異なるコーナー部にそれぞれ隣接して配置される、請求項10に記載の回路基板。
【請求項12】
前記第1乃至第4連結部のそれぞれは、前記第1端子部に連結される一端から反時計方向に折曲されて前記第2端子部に連結される、請求項10に記載の回路基板。
【請求項13】
前記第1連結部は、
前記第1-1端子と連結される一端および前記第1-1端子と対向しない前記第2-4端子と連結される他端を含み、
前記第2連結部は、
前記第1-2端子と連結される一端および前記第1-2端子と対向しない前記第2-3端子と連結される他端を含み、
前記第3連結部は、
前記第1-3端子と連結される一端および前記第1-3端子と対向しない前記第2-1端子と連結される他端を含み、
前記第4連結部は、
前記第1-4端子に連結される一端および前記第1-4端子と対向しない前記第2-2端子と連結される他端を含む、請求項11に記載の回路基板。
【請求項14】
前記第1乃至第4連結部のそれぞれは、
前記第1乃至第4コーナー部のそれぞれの一部をオープンするオープン領域の内側に配置される内側連結部および前記オープン領域の外側に配置される外側連結部を含み、
前記内側連結部の個数は、前記外側連結部の個数と異なる、請求項9に記載の回路基板。
【請求項15】
前記内側連結部および前記外側連結部は、互いに同じ個数の折曲点を含む、請求項14に記載の回路基板。
【請求項16】
第1基板と、
前記第1基板上に配置された第2基板と、
前記第2基板上に配置されたイメージセンサーと、を含み、
前記第1基板は、
第1絶縁領域と、前記第1絶縁領域の外側に配置され、離隔領域を挟んで前記第1絶縁領域と離隔する第2絶縁領域とを含む絶縁部と、
前記第1絶縁領域に配置される第1端子部と、前記第2絶縁領域に配置される第2端子部と、前記離隔領域に配置されて前記第1端子部と前記第2端子部との間を連結する連結部とを含む第1パターン部と、を含み、
前記第2絶縁領域は、前記第2絶縁領域の上面及び下を貫通するオープン部を備え、
前記オープン部は、前記離隔領域と連結されず、
前記第2端子部の一部は、前記第2絶縁領域上に配置され、
前記第2端子部の残りの一部は、前記オープン部上に配置される、イメージセンサーモジュール。
【請求項17】
前記第1基板は、前記第1絶縁領域に前記第1端子部と離隔して配置された第2-1パターン部と、前記第2絶縁領域に前記第2端子部と離隔して配置され、前記第2-1パターン部と分離された第2-2パターン部を含む第2パターン部をさらに含み、
前記第2基板は、前記第1基板の前記第1端子部と連結されるパッドと、前記第2基板を貫通するビアを含み、
前記ビアは、接着材料を挟んで前記第2-1パターン部と連結され、
前記第1基板の前記第1絶縁領域は、
前記第2-1パターン部と垂直方向に重なる領域に形成され、前記第1絶縁領域を貫通する貫通孔を含み、
前記第1基板は、
前記貫通孔内に配置される接着層と、
前記接着層を介して前記第1基板に付着される放熱部と、を含む、請求項16に記載のイメージセンサーモジュール。
【請求項18】
前記第2-1パターン部の平面面積は、前記第1基板の前記第1絶縁領域の平面面積よりも大きい、請求項17に記載のイメージセンサーモジュール。
【請求項19】
前記放熱部の少なくとも一部は、前記第1絶縁領域に形成された貫通孔内に配置される、請求項18に記載のイメージセンサーモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、回路基板、イメージセンサーモジュール、レンズ駆動装置、およびこれを含むカメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールは、センサーシフト方式またはモジュールチルト方式のアクチュエータに基づいて駆動される。このようなアクチュエータの構造上、イメージセンサーとセンサー基板は,他の構造物と分離されている。したがって、カメラモジュールは、イメージセンサーおよびセンサー基板で発生する熱を外部に伝達することができない構造を有する。これにより、カメラモジュールは、イメージセンサーおよびセンサー基板の表面温度が持続的に増加するという問題がある。
【0003】
さらに、カメラモジュールのセンサーシフト用基板(例えば、インターポーザ)は、イメージセンサーやセンサー基板と接触している。しかし、センサーシフト用基板とイメージセンサーおよびセンサー基板との間の接点領域の面積は非常に小さい。これにより、カメラモジュールの熱放出性が非効率的な問題を有する。
【0004】
そして、前記イメージセンサーのサイズが小さい場合、前記イメージセンサーの発熱量が大きくないため、大きな問題にならない。しかし、最近のカメラモジュールは、解像度の増加によってイメージセンサーのサイズが増加している。そして、前記イメージセンサーのサイズが大きくなるにつれて、前記イメージセンサーの発熱量による信頼性の問題が高まっている。
【0005】
これにより、これを解決するための根本的な対策が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施例は、前記イメージセンサーの駆動性を向上させることができる回路基板、イメージセンサーモジュール、レンズ駆動装置、およびこれを含むカメラモジュールを提供する。
【0007】
さらに、実施例は、イメージセンサーの放熱特性を向上させることができる回路基板、イメージセンサーモジュール、レンズ駆動装置、およびこれを含むカメラモジュールを提供する。
【0008】
また、実施例は、パターン部の酸化を防止することができる回路基板、イメージセンサーモジュール、レンズ駆動装置、およびこれを含むカメラモジュールを提供する。
【0009】
また、実施例は、パターン部の電気的信頼性を向上させることができる回路基板、イメージセンサーモジュール、レンズ駆動装置、およびこれを含むカメラモジュールを提供する。
【0010】
また、実施例は、絶縁部とパターン部との間の密着力を向上させることができる基板、イメージセンサーモジュール、レンズ駆動装置、およびこれを含むカメラモジュールを提供する。
【0011】
提案される実施例において、解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた別の技術的課題は、下記の記載から提案される実施例が属する技術分野における通常の知識を有した者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
実施例に係る回路基板は、絶縁部と、前記絶縁部上に配置されたパターン部とを含み、前記絶縁部は、第1絶縁領域と、前記第1絶縁領域の外側に配置され、離隔領域を挟んで前記第1絶縁領域と離隔する第2絶縁領域とを含み、前記パターン部は、信号伝達のための第1パターン部と、前記第1パターン部と分離されるダミーパターンを含む第2パターン部とを含み、前記第1パターン部は、前記第1絶縁領域に配置される第1端子部と、前記第2絶縁領域に配置される第2端子部と、前記離隔領域に配置され、前記第1端子部と前記第2端子部との間を連結する連結部と、を含み、前記 第2パターン部は、前記第1絶縁領域に配置される第2-1パターン部と、前記第2絶縁領域に配置され、前記第2-1パターン部と分離された第2-2パターン部と、を含む。
【0013】
また、前記第2-1パターン部は、前記第1絶縁領域の上面の中央領域に配置され、前記第1端子部は、前記中央領域を除いた前記第1絶縁領域の上面の端領域に配置される。
【0014】
また、前記第1絶縁領域は、前記第1端子部と垂直方向に重なる第1端子オープン部を含み、前記第1端子部の一部は、前記前記第1絶縁領域上に配置され、前記第1端子部の他の一部は、前記第1端子オープン部に配置される。
【0015】
また、前記第2絶縁領域は、前記第2端子部と垂直方向に重なる第2端子オープン部を含み、前記第2端子部の一部は、前記第2絶縁領域上に配置され、前記第2端子部の残りの一部は、前記第2端子オープン部上に配置される。
【0016】
また、前記第1端子オープン部および前記第2端子オープン部のうち少なくとも一つは、前記絶縁部の前記離隔領域と連結されない。
【0017】
また、前記第1絶縁領域は、前記第1端子オープン部と隣接して配置され、前記第1端子オープン部と離隔する固定パッドオープン部を含む。
【0018】
また、前記固定パッドオープン部は、前記離隔領域と連結される。
【0019】
また、前記第1絶縁領域は、前記第1パターン部の前記第1端子部および前記第2パターン部の前記第2-1パターン部と垂直方向に重なる第1部分と、前記第1部分を除いた第2部分とを含む。
【0020】
また、前記第2絶縁領域は、前記第1パターン部の前記第2端子部および前記第2パターン部の前記第2-2パターン部と垂直方向に重なる第3部分と、前記第3部分を除いた第4部分とを含む。
【0021】
また、前記離隔領域は、第1乃至第4コーナー部を含み、前記連結部は、前記第1乃至第4コーナー部にそれぞれ配置される折曲部分を含む第1乃至第4連結部を含み、前記第1乃至第4連結部は、前記第1端子部に連結される一端から互いに同じ方向に延びて前記第2端子部に連結される。
【0022】
また、前記第1絶縁領域は、第1-1乃至第1-4辺領域を含み、前記第1端子部は、前記第1-1乃至第1-4辺領域にそれぞれ配置される第1-1乃至第1-4端子を含み、前記第2絶縁領域は、前記第1絶縁領域の第1-1乃至第1-4辺領域とそれぞれ対向する第2-1乃至第2-4辺領域を含み、前記第2端子部は、前記第2-1乃至第2-4辺領域にそれぞれ配置される第2-1乃至第2-4端子を含む。
【0023】
また、前記第1-1乃至第1-4端子は、前記離隔領域の前記第1乃至第4コーナー部のうち互いに異なるコーナー部にそれぞれ隣接して配置され、前記第2-1乃至第2-4端子は、前記離隔領域の前記第1乃至第4コーナー部のうち互いに異なるコーナー部にそれぞれ隣接して配置される。
【0024】
また、前記第1乃至第4連結部のそれぞれは、前記第1端子部に連結される一端から反時計方向に折曲されて前記第2端子部に連結される。
【0025】
また、前記第1連結部は、前記第1-1端子と連結される一端および前記第1-1端子と対向しない前記第2-4端子と連結される他端を含み、前記第2連結部は、前記第1-2端子と連結される一端および前記第1-2端子と対向しない前記第2-3端子と連結される他端を含み、前記第3連結部は、前記第1-3端子と連結される一端および前記第1-3端子と対向しない前記第2-1端子と連結される他端を含み、前記第4連結部は、前記第1-4端子に連結される一端および前記第1-4端子と対向しない前記第2-2端子と連結される他端を含む。
【0026】
また、前記第1乃至第4連結部のそれぞれは、前記第1乃至第4コーナー部のそれぞれの一部をオープンするオープン領域の内側に配置される内側連結部および前記オープン領域の外側に配置される外側連結部を含み、前記内側連結部の個数は、前記外側連結部の個数と異なる。
【0027】
また、前記内側連結部および前記外側連結部は、互いに同じ個数の折曲点を含む。
【0028】
一方、実施例に係るイメージセンサーモジュールは、第1基板と、前記第1基板上に配置された第2基板と、前記第2基板上に配置されたイメージセンサーと、を含み、前記第1基板は、第1絶縁領域と、前記第1絶縁領域の外側に配置され、離隔領域を挟んで前記第1絶縁領域と離隔する第2絶縁領域とを含む絶縁部と、前記第1絶縁領域に配置される第1端子部と、前記第2絶縁領域に配置される第2端子部と、前記離隔領域に配置されて前記第1端子部と前記第2端子部との間を連結する連結部とを含む第1パターン部と、前記第1絶縁領域に前記第1端子部と離隔して配置された第2-1パターン部と、前記第2絶縁領域に前記第2端子部と離隔して配置され、前記第2-1パターン部と分離された第2 2-2パターン部とを含む第2パターン部と、を含み、前記第2基板は、前記第1基板の前記第1端子部に連結されるパッドと、前記第2基板を貫通するビアと、を含み、前記ビアは、接着部材を挟んで前記第2-1パターン部と連結される。
【0029】
また、前記第1基板の前記第1絶縁領域は、前記第2-1パターン部と垂直方向に重なる領域に形成され、前記第1絶縁領域を貫通する貫通孔を含み、前記第1基板は、前記貫通孔内に配置される接着層と、前記接着層を介して前記第1基板に付着される放熱部とを含む。
【0030】
また、前記第2-1パターン部の平面面積は、前記第1基板の前記第1絶縁領域の平面面積よりも大きい。
【0031】
また、前記放熱部の少なくとも一部は、前記第1絶縁領域に形成された貫通孔内に配置される。
【0032】
一方、他の実施例に係る回路基板は、絶縁部と、前記絶縁部上に配置されたパターン部とを含み、前記絶縁部は、第1絶縁領域と、前記第1絶縁領域の外側に配置され、離隔領域を挟んで前記第1絶縁領域と離隔する第2絶縁領域とを含み、前記パターン部は、信号伝達のための第1パターン部と、前記第1パターン部と分離されるダミーパターンを含む第2パターン部とを含み、前記第1パターン部は、前記第1絶縁領域に配置される第1端子部と、前記第2絶縁領域に配置される第2端子部と、前記離隔領域に配置され、前記第1端子部と前記第2端子部との間を連結する連結部と、を含み、前記第1端子部、前記第2端子部、および前記連結部は、金属層と、前記金属層の少なくとも一面に形成されためっき層とを含み、前記めっき層を構成するめっき粒子のサイズの平均値は、0.8μm~5.15μmの範囲を満足する。
【0033】
また、前記金属層は、圧延銅箔合金を含む。
【0034】
また、前記めっき層の前記めっき粒子は、Cu、Ni、Co、Mn、およびAlから選択される二元系又は三元系複合系元素を含む。
【0035】
また、前記めっき層を構成する前記めっき粒子のうち最大サイズを有する第1めっき粒子と最小サイズを有する第2めっき粒子との差値は、7.0μm以下である。
【0036】
また、前記めっき層の単位面積(1μm2)に含まれた前記めっき粒子の表面積は、0.5μm2以上である。
【0037】
また、前記めっき層の中心線平均粗さRaは、0.05μm~1.5μmの範囲を満足し、前記めっき層の10点平均粗さRzは、0.6μm~15μmの範囲を満足する。
【0038】
また、前記めっき層と前記絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)は、50gf/mm以上である。
【0039】
また、前記第1端子部、前記第2端子部、および前記連結部は、前記金属層および前記めっき層上に配置される表面処理層を含む。
【0040】
また、前記連結部の表面処理層は、前記連結部の金属層の上面および側面、前記連結部のめっき層の側面および下面に全体的に配置される。
【0041】
また、前記第1端子部の表面処理層は、前記第1端子部の金属層の上面および側面に配置され、前記第1端子部の金属層の下面の一部に配置される。
【0042】
また、前記第1端子部の金属層の下面は、前記第1絶縁領域と厚さ方向に重なる第1-1下面と、前記第1-1下面以外の第1-2下面とを含み、前記第1端子部の表面処理層は、前記第1端子部の金属層の前記第1-2下面に配置される。
【0043】
また、前記第2端子部の金属層の下面は、前記第2絶縁領域と厚さ方向に重なる第2-1下面と、前記第2-1下面以外の第2-2下面とを含み、前記第2端子部の表面処理層は、前記第2端子部の金属層の第2-2下面に配置される。
【0044】
また、前記絶縁部上に配置され、前記第1パターン部と分離される第2パターン部を含み、前記第1パターン部は、信号伝達のためのパターン部であり、前記第2パターン部は、ダミーパターン部であり、前記第2パターン部は、前記第1パターン部に対応する金属層、前記めっき層、および表面処理層を含む。
【0045】
また、前記第1端子部、前記第2端子部、および前記連結部の表面処理層は、前記第1端子部、前記第2端子部、および前記連結部の金属層上に配置される第1表面処理部分と、前記第1端子部、前記第2端子部、および連結部のめっき層上に配置される第2表面処理部分とを含む。
【0046】
一方、他の実施例に係る回路基板は、絶縁部と、前記絶縁部上に配置されたパターン部とを含み、前記絶縁部は、第1絶縁領域と、前記第1絶縁領域の外側に配置され、離隔領域を挟んで前記第1絶縁領域と離隔する第2絶縁領域とを含み、前記パターン部は、信号伝達のための第1パターン部と、前記第1パターン部と分離されるダミーパターンを含む第2パターン部とを含み、前記第1パターン部は、前記第1絶縁領域に配置される第1端子部と、前記第2絶縁領域に配置される第2端子部と、前記離隔領域に配置され、前記第1端子部と前記第2端子部との間を連結する連結部と、を含み、前記第1端子部、前記第2端子部、および接続部は、金属層と、前記金属層上に配置され、前記有機物、無機物、および有無機複合体のうち少なくとも一つから形成された表面処理層と、を含む。
【0047】
また、前記連結部の表面処理層は、前記連結部の金属層の上面、側面、および下面に全体的に配置される。
【0048】
また、前記第1端子部の表面処理層は、前記第1端子部の金属層の上面および側面に配置され、前記第1端子部の金属層の下面の一部に配置される。
【0049】
また、前記第1端子部の金属層の下面は、前記第1絶縁領域と厚さ方向に重なる第1-1下面と、前記第1-1下面以外の第1-2下面とを含み、前記第1端子部の表面処理層は、前記第1端子部の金属層の前記第1-2下面に配置される。
【0050】
また、前記第2端子部の表面処理層は、前記第2端子部の金属層の上面および側面に配置され、前記第2端子部の金属層の下面の一部に配置される。
【0051】
また、前記第2端子部の金属層の下面は、前記第2絶縁領域と厚さ方向に重なる第2-1下面と、前記第2-1下面以外の第2-2下面とを含み、前記第2端子部の表面処理層は、前記第2端子部の金属層の前記第2-2下面に配置される。
【0052】
また、前記表面処理層は、アルキルイミダゾールを含む。
【0053】
また、前記回路基板は、前記絶縁部上に配置され、前記第1パターン部と分離される第2パターン部を含み、前記第1パターン部は、信号伝達のためのパターン部であり、前記第2パターン部は、ダミーパターン部であり、前記第2パターン部は、前記第1パターン部に対応する金属層および表面処理層を含む。
【0054】
また、前記第1端子部、前記第2端子部、および前記連結部の表面処理層は、前記第1端子部、前記第2端子部、および前記連結部の金属層上に配置される第1表面処理部分と、前記第1端子部、前記第2端子部、および連結部のめっき層上に配置される第2表面処理部分とを含む。
【0055】
また、前記第1表面処理部分は、前記第2表面処理部分を構成する金属元素とは異なる金属元素を含む。
【発明の効果】
【0056】
実施例のレンズ駆動装置は、センサー部と、前記センサー部と連結されるイメージセンサー移動用の回路基板とを含む。前記回路基板は、インターポーザであり得る。そして、前記センサー部は、前記回路基板と連結されるセンサー基板と、前記センサー基板に実装されるイメージセンサーとを含む。このとき、前記センサー基板は、前記回路基板と電気的に連結される電気パッドと、前記電気パッド以外の固定パッドとを含む。このとき、前記回路基板には、前記センサー基板の固定パッドが挿入されるオープン部を含むことができる。
【0057】
これにより、実施例は、前記回路基板と前記センサー基板とのソルダリング工程時に前記固定パッドを前記オープン部に 挿入されるようにすることができる。これにより、実施例は、前記ソルダリング工程で前記回路基板と前記センサー基板間の位置合わせを容易にすることができる。
【0058】
さらに、実施例は、前記回路基板と前記センサー基板の位置が整列された状態で前記センサー基板の動きを制限することができる。これにより、実施例は、ソルダリング工程で発生する前記回路基板と前記センサー基板間の位置ずれの問題を解決することができる。これにより、実施例は、作業性を向上させることができる。
【0059】
また、実施例は、前記センサー基板と前記回路基板との間の電気連結性を向上させることができる。これにより、実施例は、製品の信頼性を向上させることができる。
【0060】
また、実施例の前記回路基板は、前記絶縁部およびパターン部を含む。前記絶縁部は、前記第1絶縁領域、前記第2絶縁領域、およびこれらの間の離隔領域を含む。そして、前記パターン部は、前記第1絶縁領域に配置され、前記センサー基板と連結される第1端子部と、前記第2絶縁領域に配置され、メイン基板と連結される第2端子部と、前記離隔領域に配置され、前記第1端子部と第2端子部との間を連結する連結部と、を含む。このとき、前記連結部は、前記離隔領域のそれぞれのコーナー部に配置される折曲部分を含む。このとき、前記連結部のそれぞれの折曲部分は、前記コーナー部で互いに同じ方向に回転して折曲される。これにより、実施例は、前記連結部の折曲構造によって前記回路基板によるセンサー部の移動性を向上させることができる。さらに、実施例は、前記センサー部の移動位置の精度を向上させることができる。
【0061】
また、実施例の前記連結部の折曲部分は、前記離隔領域のそれぞれのコーナー部で一部をオープンする第1オープン領域を含む。このとき、前記第1オープン領域は、第1移動部を構成する第2フレームの突出部と光軸方向に重なる位置に形成され得る。そして、前記連結部は、前記第1オープン領域を回避しつつ、前記第1オープン領域の内側に配置される内側連結部と、外側に配置される外側連結部とを含む。このとき、前記内側連結部の数は、前記外側連結部の数より少ないことがある。
【0062】
これにより、実施例は、前記第1オープン領域の内側に配置される内側連結部の個数よりも前記第1オープン領域の外側に配置される外側連結部の個数を多くしたことにより、前記第1移動部の移動性を向上させることができる。例えば、前記外側連結部の個数を前記内側連結部の個数よりも多くする場合、その反対の場合に比べて前記第1移動部の移動量を容易に調節することができる。例えば、前記外側連結部は、前記第1オープン領域の外側に前記内側連結部よりも大きい長さを有して配置される。そして、前記外側連結部の長さが前記内側連結部の長さよりも大きいことにより、前記内側連結部に比べて前記第1移動部の移動に必要な駆動力の強さを減らすことができる。これにより、実施例は、前記内側連結部と外側連結部との個数差により、前記第1移動部の移動性を向上させることができる。さらに、実施例は、前記第1移動部の移動量を微細に調節することができる。
【0063】
また、実施例の前記外側連結部と前記内側連結部のそれぞれは、複数の折曲点を含む。このとき、前記外側連結部の折曲点の個数は、前記内側連結部の折曲点の個数と同一であり得る。そして、前記折曲点の個数が同一であることにより、前記第1移動部の移動性を向上させることができる。
【0064】
例えば、前記外側連結部の折曲点の数と前記内側連結部の折曲点の数が異なる場合、相対的に多くの折曲点を有する連結部に力が集中することがある。これにより、前記力が集中する連結部が他の連結部よりも先に切れるという問題が発生することがある。さらに、前記第1移動部の移動精度に問題が発生することがある。
【0065】
これに反して、実施例は、前記第1移動部の移動時に前記折曲点の個数が同一であることにより、前記内側連結部および前記外側連結部に加えられる力を均一に分散させることができる。これにより、実施例は、前記内側連結部および前記外側連結部に均一に力を分散させることができる。これにより、実施例は、特定の連結部が先に切れるという問題を解決することができる。さらに、実施例は、前記連結部が切れる状況があっても、前記内側連結部および外側連結部が同じ時点で切れるようにすることができる。
【0066】
一方、実施例は、回路基板の第1絶縁領域を貫通する貫通孔内に配置される接着層と、前記接着層を介して前記回路基板に放熱部を取り付ける。そして、前記放熱部は、センサー基板で発生する熱を放出することができる。
【0067】
これにより、実施例は、前記イメージセンサーで発生する熱を外部に放出して、これによる放熱特性を向上させることができる。これにより、実施例は、前記イメージセンサーの動作信頼性を向上させることができる。さらに、実施例は、イメージセンサーで獲得される画像の品質を向上させることができる。
【0068】
また、実施例のパターン部は、金属層と、前記金属層上に配置された表面処理層とを含む。表面処理層は、前記有機物をコーティングして形成された薄膜層であり得る。このとき、前記有機物の比誘電率εrは、3.24である。これは、一般的な表面処理層が有するニッケルまたは金(Au)が有する比誘電率εrよりも非常に小さい値である。即ち、前記ニッケルや金(Au)が有する比誘電率εrは、4以上である。
【0069】
したがって、実施例は、前記表面処理層の比誘電率に反比例して変化する配線の信号伝達速度を向上させることができる。これにより、実施例は、前記回路基板の製品信頼性を向上させることができる。
【0070】
また、実施例の表面処理層に使用される有機物の熱伝導度は、ニッケルの熱伝導度よりも高い。これにより、実施例は、前記パターン部の熱伝導率を高めることができる。
【0071】
特に、カメラモジュールを含む電子製品における放熱特性は、製品性能に影響を及ぼすため、大きなイシューとして台頭している。即ち、カメラモジュールに含まれる構成要素は、放熱に脆弱な構造を有する。これにより、カメラモジュールの放熱特性を高めるための努力が進んでいる。このとき、実施例は、前記有機物コーティングによりパターン部の熱伝導率を高めることができる。これにより、実施例は、前記回路基板の放熱特性および前記回路基板が適用されるカメラモジュールの放熱特性を向上させることができる。
【0072】
また、実施例の前記パターン部は、カメラモジュールの第1移動部の構成の一部である。これにより、前記パターン部は、前記第1移動部の移動と共に移動することができる。そして、前記パターン部は、前記第1移動部の移動時に他の構成要素と接触することがある。このとき、前記パターン部が他の構成要素と接触する場合、電気的信頼性に問題が発生することがある。
【0073】
このとき、実施例の表面処理層の有機物は、ニッケルや金が有する伝導性よりも低い電気伝導性を有する。これにより、前記パターン部が他の構成要素と接触する場合、前記表面処理層が絶縁機能を果たすことができる。これにより、実施例は、回路基板の電気的信頼性を向上させることができる。また、実施例は、有機物コーティング方式を適用することによりめっき工程を簡素化することができ、さらにめっきコストを低減することができる。
【0074】
一方、実施例のパターン部は、金属層と表面処理層との間に配置されためっき層を含む。前記めっき層は、前記パターン部と前記絶縁部との間の剥離強度を向上させることができる。
【0075】
このとき、前記めっき層は、表面粗さを有する。このとき、前記めっき層の表面粗さが増加する場合にも、前記めっき層と前記絶縁部との間の密着力が低下し得る。これにより、実施例は、前記めっき層を構成するめっき粒子のサイズを制御して、前記密着力を向上させる。
【0076】
例えば、実施例のめっき層のめっき粒子の平均値は、0.8μm~5.15μmの範囲を有する。また、実施例は、前記めっき層の最大サイズを有した第1めっき粒子と最小サイズを有した第2めっき粒子との差値が7.0μm以下を有するようにする。また、前記めっき層の単位面積(1μm2)における前記めっき粒子の表面積は、0.5μm2以上であり得る。また、前記めっき層の中心線平均粗さRaは、0.05μm~1.5μmの範囲を有する。また、前記めっき層の10点平均粗さRzは、0.6μm~15μmの範囲を有する。これにより、実施例は、前記パターン部と絶縁部との間の密着力をさらに向上させることができる。さらに、実施例は、前記パターン部と前記絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)が50gf/mm以上を有するようにする。これにより、実施例は、カメラモジュールの使用環境において、前記パターン部が前記絶縁部から脱落する信頼性の問題を解決することができる。さらに、実施例は、カメラモジュールのオートフォーカシングまたは手ブレ防止機能の動作信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【
図1】実施例に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。
【
図2】実施例のレンズ駆動装置のメイン基板の斜視図である。
【
図4f】実施例の基板とセンサー基板の結合図である。
【
図5a】第1実施例に係るイメージセンサーモジュールの断面図である。
【
図5b】
図5aのイメージセンサーモジュールの変形例を示す図である。
【
図6】第2実施例に係るイメージセンサーモジュールを示す断面図である。
【
図7】第3実施例に係るイメージセンサーモジュールを示す図である。
【
図8a】第1実施例に係るパターン部の層構造を説明するための図である。
【
図8b】
図8aの表面処理層の化学反応式を示す図である。
【
図8c】
図8aの表面処理層の表面を示す図である。
【
図9a】第2実施例に係るパターン部の層構造を説明するための図である。
【
図9c】
図9aの表面処理層の第2表面処理部分を示す図である。
【
図10】実施例に係るパターン部の金属層およびめっき層の表面粗さを説明するための図である。
【
図11a】実施例に係るめっき層のめっき条件と密着力との関係を説明するための図である。
【
図11b】実施例に係るめっき層のめっき条件と密着力との関係を説明するための図である。
【
図11c】実施例に係るめっき層のめっき条件と密着力との関係を説明するための図である。
【
図11d】実施例に係るめっき層のめっき条件と密着力との関係を説明するための図である。
【
図11e】実施例に係るめっき層のめっき条件と密着力との関係を説明するための図である。
【
図12a】第1乃至第5めっき条件によるめっき層の表面を示すSEM写真である。
【
図12b】第1乃至第5めっき条件によるめっき層の表面を示すSEM写真である。
【
図12c】第1乃至第5めっき条件によるめっき層の表面を示すSEM写真である。
【
図12d】第1乃至第5めっき条件によるめっき層の表面を示すSEM写真である。
【
図12e】第1乃至第5めっき条件によるめっき層の表面を示すSEM写真である。
【
図13a】第1乃至第5めっき条件によるめっき層のめっき粒子サイズのヒストグラムを示す図である。
【
図13b】第1乃至第5めっき条件によるめっき層のめっき粒子サイズのヒストグラムを示す図である。
【
図14】実施例に係るめっき粒子の表面積と剥離強度との関係を示すグラフである。
【
図15】実施例に係るカメラモジュールが適用された移動端末機である。
【
図16】実施例に係るカメラモジュールが適用された車両の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する
【0079】
但し、本発明の技術思想は、説明されるいくつかの実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例の間、その構成要素のうち1つ以上を選択に結合、置換して使用することができる。
【0080】
また、本発明の実施例において使用される用語(技術および科学的用語を含む)は、明らかに特に定義され記述されない限り、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって一般的に理解され得る意味と解釈され、事前に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるであろう。また、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0081】
本明細書において、単数形は、 文言で特別に言及しない限り、複数形も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも1つ(又は1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cと組み合わせするすべての組み合わせのうち1つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。
【0082】
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質や順序又は手順などが限定されない。そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合又は接続される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素の間にあるまた他の構成要素によって「連結」、「結合」又は「接続」される場合も含むことができる。
【0083】
また、各構成要素の「上(上部)又は、下(下部)」に形成又は配置されると記載される場合、上(上部)又は下(下部)は、2つの構成要素が互いに直接接触 する場合のみならず、1つ以上のまた他の構成要素が前記2つの構成要素の間に形成又は配置される場合も含む。また、「上(上部)又は下(下部)」と表現される場合、1つの構成要素を基準として上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0084】
以下、カメラモジュールの構成の図面を参照して説明する。
【0085】
図1は、実施例に係るレンズ駆動装置の分解斜視図であり、
図2は、実施例のレンズ駆動装置のメイン基板の斜視図であり、
図3は、実施例のセンサー基板の下面図である。
【0086】
図1乃至
図3を参照すると、前記レンズ駆動装置は、固定部100、第1移動部200、第2移動部300、ガイド部材400、第1弾性部材500、第2弾性部材600、および基板700を含むことができる。前記基板700は、インターポーザであり得る。前記基板700は、第1移動部200と結合することができる。例えば、前記基板700は、前記第1移動部200のセンサー部240と結合され得る。そして、前記基板700は、前記固定部100と前記センサー部240との間を電気的に連結することができる。さらに、前記基板700は、前記固定部100に対して前記センサー部240を相対移動可能にする。例えば、前記基板700は、前記センサー部240と前記固定部100との間を電気的に連結しながら、前記センサー部240が前記固定部100に対して相対移動可能であるように前記センサー部240を弾性支持することができる。これについては、以下でより詳細に説明する。
【0087】
レンズ駆動装置は、ボイスコイルモータ(VCM、Voice Coil Motor)であり得る。レンズ駆動装置は、レンズ駆動モータであり得る。レンズ駆動装置は、レンズ駆動アクチュエータであり得る。レンズ駆動装置は、AFモジュールを含むことができる。レンズ駆動装置は、OISモジュールを含むことができる。
【0088】
固定部100は、レンズ駆動装置の構成のうち位置が固定された部分を意味することができる。例えば、固定部100は、レンズ駆動装置のOIS動作またはAF動作時に位置を固定することができる。固定部100は、前記第1移動部200の外側を囲んで配置することができる。固定部100は、第1移動部200と離隔することができる。好ましくは、レンズ駆動装置のOIS動作中に前記第1移動部200が移動するとき、前記固定部100は、位置が固定された部分であり得る。また、レンズ駆動装置のAF動作中に前記第2移動部300が移動するとき、前記固定部100は、位置が固定された部分であり得る。固定部100は、メイン基板110、第1フレーム120、および第1駆動部材130を含むことができる。
【0089】
第1移動部200は、前記固定部100の内側空間に配置され得る。前記第1移動部200は、前記固定部100の内側空間で前記第1移動部200と離隔して配置され得る。
【0090】
前記第1移動部200は、前記固定部100の内側空間で前記固定部100に対して相対移動することができる。例えば、前記第1移動部200は、第1軸を基準に回転することができる。例えば、前記第1移動部200は、第1軸に対応するx軸を中心に回転するヨーイング(yawing)動作を行うことができる。例えば、前記第1移動部200は、前記第1軸と垂直な第2軸を基準に回転することができる。例えば、前記第1移動部200は、第2軸に対応するy軸を中心に回転するピッチング(pitching)動作を行うことができる。具体的に、前記第1移動部200は、OIS動作のためのOISモジュールであり得る。ここで、前記回転は、傾斜またはチルトを含むことができる。第1移動部200は、第2フレーム210、サブフレーム220、第2駆動部材230、およびセンサー部240を含むことができる。
【0091】
第2移動部300は、前記第1移動部200の内側空間に配置され得る。前記第2移動部300は、前記固定部100および前記第1移動部200に対して移動することができる。例えば、前記第2移動部300は、第3軸を基準に移動することができる。例えば、前記第2移動部300は、前記第3軸に対応するz軸(または光軸)に移動するオートフォーカシング動作を行うことができる。具体的に、前記第2移動部300は、AF動作のためのAFモジュールであり得る。第2移動部300は、第3フレーム310、レンズ320、および第3駆動部材330を含むことができる。
【0092】
ガイド部材400は、転がり部材であり得る。例えば、前記ガイド部材400は、複数のボールを含むことができる、前記ガイド部材400は、前記固定部100と前記第1移動部200との間に配置され得る、前記ガイド部材400は、前記固定部100に対して前記第1移動部200が移動できるようにガイドすることができる、前記ガイド部材400は、上部ガイド部材410および下部ガイド部材420を含むことができる。
【0093】
第1弾性部材500は、加圧部材であり得る。前記前記第1弾性部材500は、前記ガイド部材400に対応し得る。前記前記第1弾性部材500は、前記ガイド部材400を構成するボールの個数に対応して備えられ得る。前記前記第1弾性部材500は、前記固定部100に配置され得る。前記前記第1弾性部材500は、前記ガイド部材400を押圧することができる。具体的に、前記第1弾性部材500は、前記固定部100に結合される結合領域を含む。また、前記第1弾性部材500は、前記結合領域から延びて前記ガイド部材400に接触する接触領域を含むことができる。そして、前記第1弾性部材500の接触領域は、弾性力を有することができる。これにより、前記ガイド部材400をz軸方向に加圧することができる。前記前記第1弾性部材500は、第1上部弾性部材510および第1下部弾性部材520を含むことができる。
【0094】
第2弾性部材600は、前記第1移動部200に前記第2移動部300を弾性結合することができる。例えば、前記前記第2弾性部材600は、前記第1移動部200に対して第2移動部300を弾性支持して第1移動部200の内側空間で第2移動部300を移動可能にする。これにより、第2移動部300は、前記第1移動部200に弾性結合された状態で前記第2弾性部材600の弾性力によって光軸に対応するz軸方向に移動することができる。前記第2弾性部材600は、第2上部弾性部材610および第2下部弾性部材620を含むことができる。
【0095】
基板700は、前記固定部100と前記第1移動部200とを電気的に連結することができる。このとき、前記基板700は、前記第1移動部200が前記固定部100に対して相対移動可能に弾性連結することができる。前記基板700は、前記固定部100と前記第1移動部200とを電気的に連結した状態で前記第1移動部200の移動時に弾性を有して曲がる「パターン部」を含むことができる。例えば、前記基板700は、前記固定部100と前記第1移動部200のセンサー部240との間に配置される「インターポーザ」とも言える。例えば、前記基板700は、前記固定部100に対して前記第1移動部200のセンサー部240の相対移動を可能にする「センサー移動用基板」とも言える。
【0096】
固定部100は、メイン基板110を含むことができる。前記前記メイン基板110は「第1基板」とも言える。前記メイン基板110は、前記第1フレーム120と結合され得る。前記メイン基板110は、外部装置と電気的に連結される基板であり得る。ここで、前記外部装置は、光学機器の電源部および/または制御部であり得る。前記メイン基板110は、前記第1フレーム120の下に配置され得る。前記メイン基板110は、外部装置と連結するためのコネクタ115を含むことができる。
【0097】
前記メイン基板110は、光軸方向に第1移動部200および第2移動部300と重なるオープン部111を含むことができる。前記メイン基板110は、前記オープン部111と隣接した上面に配置されたパッド114を含むことができる。前記パッド114は、前記オープン部111と隣接した前記メイン基板110の上面を囲んで形成され得る。前記メイン基板110のパッド114は、前記第1駆動部材130のコイル部(図示せず)と電気的に連結され得る。具体的に、前記メイン基板110のパッド114は、前記第1駆動部材130のコイル基板(図示せず)と電気的に連結され得る。
【0098】
前記メイン基板110は、第1ドライバIC112を含むことができる。前記第1ドライバIC112は、駆動部材と連結され得る。ここで、前記駆動部材は、コイル部であり得る。
【0099】
前記第1ドライバIC112は、ホールセンサー(図示せず)と電気的に連結され得る。前記ホールセンサーは、前記駆動部によって移動する移動部の位置を感知することができる。そして、前記第1ドライバIC112は、前記第1コイル部132に電流を供給して前記第1移動部200がx軸またはy軸を基準に回転するように制御することができる。また、前記第1ドライバIC112は、前記ホールセンサー(図示せず)を通じて感知される位置値に基づいて、前記第1コイル部132に印加される電流の方向または強さを調節することができる。
【0100】
前記メイン基板110は、ジャイロセンサー113を含むことができる。ジャイロセンサー113は、手ブレ情報を感知することができる。例えば、前記ジャイロセンサー113は、前記レンズ駆動装置が装着されるカメラモジュールを使用するユーザの移動を感知することができる。
【0101】
一方、前記前記メイン基板110の下面には追加のパッド116を含むことができる。前記メイン基板110の下面に配置されたパッド116は、後述する基板700と電気的に連結され得る。
【0102】
第1移動部200は、センサー部240を含むことができる。
【0103】
前記センサー部240は、前記第2フレーム210に結合され得る。即ち、前記センサー部240は、前記第2フレーム210と共にx軸またはy軸を基準に回転することができる。前記センサー部240は、センサー基板241を含むことができる。
【0104】
センサー基板241は、パッドを含むことができる。
【0105】
例えば、前記センサー基板241の下面には基板700と結合されるパッドを含むことができる。具体的に、前記センサー基板241の下面の端部には、前記基板700と連結されるパッドが形成され得る。
【0106】
例えば、前記センサー基板241の下面の第1領域には、第1パッド241-1が形成され得る。例えば。前記センサー基板241の下面の前記第1領域と対向する第2領域には、前記第2パッド241-2が形成され得る。例えば。前記センサー基板241の下面の前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域には、第3パッド241-3が形成され得る。また、前記センサー基板241の下面の前記第3領域と対向する第4領域には、第4パッド241-4が形成され得る。
【0107】
前記第1パッド241-1、第2パッド241-2、第3パッド241-3、および第4パッド241-4のそれぞれは、前記センサー基板241の下面の第1乃至第4領域で片側に偏って配置され得る。
【0108】
例えば、前記第1パッド241-1は、前記センサー基板241の下面の第1領域で前記第4領域と隣接して配置され得る。例えば、前記第2パッド241-2は、前記センサー基板241の下面の第2領域で前記第3領域と隣接して配置され得る。例えば、前記第3パッド241-3は、前記センサー基板241の下面の第3領域で第1領域と隣接して配置され得る。例えば、第4パッド241-4は、前記センサー基板241の下面の第4領域で第2領域と隣接して配置され得る。これにより、実施例は、前記第1移動部200の移動性を向上させることができる。
【0109】
例えば、前記センサー基板241のパッドは、時計方向または反時計方向に回転する形態(例えば、時計方向または反時計方向に片側に偏って配置された形態)を有する。これは、基板700のパターン部の配置構造に対応し得る。
【0110】
前記センサー基板241の下面に形成されたパッドは、前記基板700の第1端子部721-1と電気的に連結され得る。例えば。前記センサー基板241のパッドと前記基板700の第1端子部721-1は、ショルダーリングによって結合され得る。
【0111】
一方。前記センサー基板241のパッドは、信号伝送に加えて前記センサー基板241と前記基板700間の結合の容易性を向上させる。
【0112】
例えば。前記センサー基板241のパッドは、前記基板700のパターン部と電気的に連結された電気パッドを含む。また、前記センサー基板241のパッドは、前記基板700のパターン部と電気的に分離されたパッドを含む。前記電気的に分離されたパッドは、前記ソルダリング工程で前記基板700に前記センサー基板241を固定するための固定パッドである。
【0113】
例えば、第1パッド241-1は、前記基板700のパターン部と電気的に連結された第1-1パッド241-1aを含む。前記第1-1パッド241-1aは、複数で構成され得る。また、前記第1パッド241-1は、前記基板700のパターン部と電気的に連結されない第1-2パッド241-1bを含むことができる。このとき、図面には、前記第1-2パッド241-1bが1つで構成されると示したが、これに限定されない。例えば、前記第1-2パッド241-1bは、複数で構成され得る。そして、前記第1-2パッド241-1bが複数で構成される場合、前記複数の第1-2パッド241-1bは、前記第1-1パッド241-1aの一側に全て配置され得る。これとは異なり、前記第1-2パッド241-1bが複数で構成される場合、前記複数の第1-2パッド241-1bは、前記第1パッド241-1の一側および他側にそれぞれ配置され得る。前記第1-1パッド241-1aおよび第1-2パッド241-1bは、機能的に区別されるだけで同じ金属材料で形成され得る。例えば、前記第1-1パッド241-1aと第1-2パッド241-1bは、同時に形成され得る。
【0114】
例えば、第2パッド241-2は、前記基板700のパターン部と電気的に連結される第2-1パッド241-2aを含む。前記第2-1パッド241-2aは、複数で構成され得る。また、前記第2パッド241-2は、前記基板700のパターン部と電気的に連結されない第2-2パッド241-2bを含むことができる。前記第2-2パッド241-2bも複数で構成され得る。
【0115】
一方、第3パッド241-3は、前記基板700のパターン部と電気的に連結される電気パッドのみを含むことができる。また、前記第4パッド241-4は、前記基板700のパターン部と電気的に連結される電気パッドのみを含むことができる。但し、前記第3パッド241-3および第4パッド241-4は、前記第1パッド241-1および第2パッド241-2に対応する電気パッドおよび固定パッドを含むこともできるであろう。
【0116】
前記第1-2パッド241-1bおよび第2-2パッド241-2bは、前記基板700と前記センサー基板241のショルダーリング作業を容易にするために形成され得る。例えば、前記第1-2パッド241-1bおよび第2-2パッド241-2bは、前記基板700のパターン部と前記センサー基板241のパッドとを整列させることができる。例えば、前記第1-2パッド241-1bおよび第2-2パッド241-2bは、前記基板700と前記センサー基板241間の整列位置をガイドすることができる。
【0117】
例えば、前記第1-2パッド241-1bおよび第2-2パッド241-2bが含まれない比較例の場合、前記基板700と前記センサー基板241の接合のためのソルダリング工程に困難があり得る。例えば、比較例には、前記センサー基板241の複数のパッドと前記基板700のパターン部との間を一つ一つ整列させてソルダリング工程を行うべきである。さらに、比較例は、前記ソルダリング工程時にセンサー基板241と前記基板700間の位置ずれが発生することがある。
【0118】
これとは異なり、実施例は、前記基板700と前記センサー基板241のソルダリング工程時、前記第1-2パッド241-1bおよび第2-2パッド241-2bが前記基板700の固定パッドオープン部に挿入され得る。これにより、実施例は、前記基板700と前記センサー基板241との位置合わせを容易にすることができる。さらに、実施例は、前記第1-2パッド241-1bおよび第2-2パッド241-2bによって前記センサー基板241の動きが制限され得る。例えば、前記第1-2パッド241-1bおよび第2-2パッド241-2bは、前記基板700の固定パッドオープン部に挿入された状態で動きが制限され得る。これにより、実施例は、前記ソルダリング工程で発生する位置ずれの問題を解決することができる。これにより、実施例は、作業性を向上させることができる。さらに、実施例は、前記センサー基板241と前記基板700との間の電気連結性および製品信頼性を向上させることができる。
【0119】
<イメージセンサー移動用基板>
図4aは、実施例に係る基板の分解斜視図であり、
図4bは、
図4aの絶縁部の平面図であり、
図4cは、
図4aのパターン部の平面図であり、
図4dは、
図4cのパターン部の拡大図であり、
図4eは、実施例の基板の平面図であり、
図4fは、実施例の基板とセンサー基板の結合図である。
【0120】
以下では、
図4a~
図4fを参照して実施例に係る基板700およびこれらの電気的連結構造について説明する。
【0121】
実施例に係る基板700は、絶縁部710およびパターン部720を含む。また、実施例により、前記基板700は、連結ばね部800をさらに含むことができる。
【0122】
絶縁部710は、前記第1絶縁領域711と、前記第1絶縁領域711と離隔する第2絶縁領域712とを含むことができる。また、前記絶縁部710は、前記第1絶縁領域711と第2絶縁領域712との間の離隔領域713を含むことができる。
【0123】
例えば、第1絶縁領域711および第2絶縁領域712は、前記離隔領域713を挟んで離隔することがある。例えば、前記第2絶縁領域712は、前記第1絶縁領域711の外側を囲んで配置され得る。前記第1絶縁領域711および第2絶縁領域712は、四角形状、円形状、楕円形状、多角形状などの多様な形状を有することができる。
【0124】
前記第1絶縁領域711は、前記センサー基板241に対応し得る。前記第2絶縁領域712は、前記メイン基板110に対応し得る。例えば、前記第1絶縁領域711は、前記センサー基板241と光軸方向に重なることがある。前記第2絶縁領域712は、前記メイン基板110と光軸方向に重なることがある。
【0125】
前記第1絶縁領域711および前記第2絶縁領域712は、互いに分離され得る。前記第1絶縁領域711と前記第2絶縁領域712との間には、絶縁部の他の絶縁領域が存在しないことがある。前記第1絶縁領域711および前記第2絶縁領域712は、互いに離間した位置で分離された状態で配置され得る。これにより、実施例は、センサー駆動装置の移動性を向上させることができる。ここで、前記センサー駆動装置の移動性は、x軸、y軸、およびz軸へのチルト特性と、x軸、y軸、およびz軸方向へのシフト特性とを含むことができる。具体的に、実施例は、前記第1および第2絶縁領域の相互分離構造によって前記第1移動部を移動させるのに必要な駆動力の強さを減らすことができる。即ち、実施例は、前記第1絶縁領域711が前記第2絶縁領域712に妨害されず、前記第1移動部と共に自由に移動することができる。
【0126】
前記第1絶縁領域711は、第1部分711aおよび第2部分711bを含むことができる。前記第1部分711aは、前記第1絶縁領域711の中央領域であり得る。前記第2部分711bは、前記第1絶縁領域711の前記第1部分711aの周囲に配置される前記第1絶縁領域711の端領域であり得る。好ましくは、前記第1部分711aは、第2パターン部722の第2-1パターン部722-1と垂直方向または光軸方向に重なる部分であり得る。前記第2部分711bは、第2パターン部722の第2-1パターン部722-1と垂直方向または光軸方向に重ならない部分であり得る。即ち、前記第1絶縁領域711は、前記第2-1パターン部722-1よりも大きな幅を有することができる。これにより、前記第1絶縁領域711の少なくとも一部は、前記第2-1パターン部722-1と垂直方向または光軸方向に重ならないことがある。
【0127】
前記第2絶縁領域712は、第3部分712aおよび第4部分712bを含むことができる。前記第3部分712aは、前記第2絶縁領域712の中央領域であり得る。前記第4部分712bは、前記第2絶縁領域712の前記第3部分712aの周囲に配置される前記第2絶縁領域712の端領域であり得る。好ましくは、前記第3部分712aは、第2パターン部722の第2-2パターン部722-2と垂直方向または光軸方向に重なる部分であり得る。前記第4部分712bは、第2パターン部722の第2-2パターン部722-2と垂直方向または光軸方向に重ならない部分であり得る。即ち、前記第2絶縁領域712は、前記第2-2パターン部722-2よりも大きな幅を有することができる。これにより、前記第2絶縁領域712の少なくとも一部は、前記第2-2パターン部722-2と垂直方向または光軸方向に重ならないことがある。
【0128】
前記第1絶縁領域711は、複数のオープン部を含むことができる。前記第1絶縁領域711は、第1端子オープン部を含むことができる。例えば、前記第1絶縁領域711は、第1端子部721を露出する第1端子オープン部を含むことができる。
【0129】
前記第1端子オープン部は、前記第1絶縁領域711の複数の第1辺領域に形成され得る。例えば、前記第1絶縁領域711は、複数の第1辺領域を含むことができる。例えば、前記第1絶縁領域711は、第1-1辺領域R1-1を含むことができる。例えば、前記第1絶縁領域711は、前記第1-1辺領域R1-1と反対の第1-2辺領域R1-2を含むことができる。例えば、前記第1絶縁領域711は、前記第1-1辺領域R1-1と前記第1-2辺領域R1-2との間の第1-3辺領域R1-3を含むことができる。例えば、前記第1絶縁領域711は、前記第1-3辺領域R1-3と反対の第1-4辺領域R1-4を含むことができる。
【0130】
第1端子オープン部は、前記第1絶縁領域711の第1-1辺領域R1-1に形成される第1-1端子オープン部711-1を含むことができる。例えば、前記第1端子オープン部は、前記第1絶縁領域711の第1-2辺領域R1-2に形成される第1-2端子オープン部711-2を含むことができる。例えば、前記第1端子オープン部は、前記第1絶縁領域711の第1-3辺領域R1-3に形成される第1-3端子オープン部711-3を含むことができる。例えば、前記第1端子オープン部は、前記第1絶縁領域711の第1-4辺領域R1-4に形成される第1-4端子オープン部711-4を含むことができる。
【0131】
前記第1-1端子オープン部711-1は、第1端子部721-1の一部を露出することがある。例えば、前記第1-1端子オープン部711-1は、前記第1端子部721-1の第1-1端子721-1aの一部を露出することがある。即ち、前記第1端子部721-1の第1-1端子721-1aの前記第1絶縁領域711上に配置される第1領域と、前記第1-1端子オープン部711 -1上に配置される第2領域とを含むことができる。前記第1-1端子オープン部711-1は、前記センサー基板241の第1パッド241-1と光軸方向に重なることがある。前記第1-1端子オープン部711-1は、前記第1端子部721-1の第1-1端子721-1aと前記センサー基板241の第1パッド241-1との間のショルダーリング作業性を向上させることができる。例えば、実施例は、前記基板700の上側および下側の両方で前記第1端子部721-1の第1-1端子721-1aと前記センサー基板241の第1パッド241-1間の位置合わせ性の確認を可能にする。さらに、実施例は、カメラモジュールの製造が完了した状態で前記基板700と前記センサー基板241との間の連結テストを可能にする。例えば、前記第1-1端子オープン部711-1を介して露出した前記第1-1端子721-1aの下面は、相互電気連結性をテストするためのテストパッドとしても機能することができる。
【0132】
前記第1-1端子オープン部711-1は、閉ループ形状を有することができる。例えば、前記第1-1端子オープン部711-1は、前記離隔領域713と連結されないことがある。例えば、前記離隔領域713と前記第1-1端子オープン部711-1とは互いに離隔することがある。例えば、前記第1-1端子オープン部711-1と前記離隔領域713は、前記第1絶縁領域711によって区画され得る。これにより、前記第1-1端子オープン部711-1と前記離隔領域713との間には、前記第1絶縁領域711の一部が位置し得る。そして、前記第1絶縁領域711の一部は、前記第1端子部721-1の第1-1端子721-1aの一部が配置される領域であり得る。例えば、前記第1絶縁領域711の一部は、前記第1端子部721-1の第1-1端子721-1aの一部を支持する支持領域であり得る。但し、実施例は、前記第1-1端子オープン部711-1が閉ループ形状を有することにより、基板700の信頼性をさらに向上させることができる。
【0133】
即ち、前記第1-1端子オープン部711-1が開ループ形状を有する場合、前記基板700の信頼性が低下し得る。例えば、前記第1-1端子オープン部711-1が開ループ形状を有する場合、前記レンズ駆動装置によって固定部100に対して第1移動部200が移動する状態で、電気的なショートの問題が発生することがある。例えば、前記第1移動部200の移動時に、連結部721-3は弾性を有して曲がる。このとき、前記第1-1端子オープン部711-1が開ループ形状を有する場合、前記連結部721-3が前記第1-1端子オープン部711-1に配置された第1-1端子721-1aと接触することがある。これにより、電気的ショート問題が発生することがある。これにより、実施例は、前記第1-1端子オープン部711-1が閉ループ形状を有するようにする。これにより、前記パターン部720の連結部721-3が曲がった状態でも、前記第1-1端子721-1aと前記連結部721-3との間の接触を遮断することができる。したがって、実施例は、電気的信頼性および動作信頼性を向上させることができる。さらに、前記第1-1端子オープン部711-1は、前記センサー基板241との結合時に前記センサー基板241を裏返して配置することも可能にする。例えば、第1実施例では、前記第1パターン部721および前記第2パターン部722上にセンサー基板241のパッドが配置され得る。これとは異なり、第2実施例では、前記絶縁部710を挟んで前記第1パターン部721および前記センサー基板241のパッドが互いに対向して配置され得る。例えば、第2実施例では、前記第1パターン部721と前記センサー基板241のパッドが前記第1-1端子オープン部711-1を挟んで互いに直接対向して配置され得る。これにより、第2実施例では、前記第1-1端子オープン部711-に接着部を塗布してソルダリング工程を行うことができる。
【0134】
前記第1-2端子オープン部711-2は、前記第1絶縁領域711の第1-2辺領域R1-2に形成され、前記パターン部720の一部を露出することがある。例えば、前記第1-2端子オープン部711-2は、第1端子部721-1の第1-2端子721-1bの一部を露出することがある。即ち、前記第1端子部721-1の第1-2端子721-1bの一部は、前記第1絶縁領域711上に配置され、前記第1端子部721-1の第1-2端子721-1bの残りの一部は、前記第1-2端子オープン部711-2を介して露出し得る。前記第1-2端子オープン部711-2は、前記センサー基板241の第2パッド241-2と光軸方向に重なることがある。前記第1-2端子オープン部711-2は、前記第1端子部721-1の第1-2端子721-1bと前記センサー基板241の第2パッド241-2との間のショルダーリング作業性を向上させるために形成され得る。また、前記第1-2端子オープン部711-2は、前記第1端子部721-1の第1-2端子721-1bと前記センサー基板241の第2パッド241-2のテストのために形成され得る。
【0135】
前記第1-2端子オープン部711-2は、前記第1-1端子オープン部711-1と同じ閉ループ形状を有することができる。
【0136】
一方、前記第1-2端子オープン部711-2は、前記第1-1端子オープン部711-1と対向して配置され得る。例えば、前記第1-2端子オープン部711-2は、前記第1-1端子オープン部711-1とx軸方向に対向して配置され得る。但し、前記第1-1端子オープン部711-1と前記第1-2端子オープン部711-2とは、x軸を基準に互いにずれて配置され得る。例えば、前記第1-1端子オープン部711-1の中心は、x軸を基準に前記第1-2端子オープン部711-2の中心とずれて位置し得る。
【0137】
例えば、前記第1-1端子オープン部711-1は、前記第1絶縁領域711の第1-1辺領域R1-1で-y軸方向に偏って配置され得る。例えば、前記第1-2端子オープン部711-2は、前記第1絶縁領域711の第1-2辺領域R1-2で+y軸方向に偏って配置され得る。
【0138】
また、前記第1-3端子オープン部711-3は、前記第1絶縁領域711の第1-3辺領域R1-3に形成される。前記第1-3端子オープン部711-3は、前記第1端子部721-1の第1-3端子721-1cの一部を露出することがある。即ち、前記第1端子部721-1の第1-3端子721-1cの一部は、前記第1絶縁領域711上に配置され、前記第1端子部721-1の第1-3端子721-1cの残りの一部は、前記第1-3端子オープン部711-3を介して露出し得る。前記第1-3端子オープン部711-3は、前記センサー基板241の第3パッド241-3と光軸方向に重なることがある。前記第1-3端子オープン部711-3は、他の端子オープン部と同様に、ショルダーリング容易性および電気的連結テストのために提供され得る。
【0139】
前記第1-3端子オープン部711-3は、前記第1-1端子オープン部711-1および前記第1-2端子オープン部711-2と同じ閉ループ形状を有することができる。
【0140】
前記第1-4端子オープン部711-4は、前記第1絶縁領域711の第1-2辺領域R1-4に形成される。前記第1-4端子オープン部711-4は、前記パターン部720の第1端子部721-1の第1-4端子721-1dの一部を露出することがある。即ち、前記第1端子部721-1の第1-4端子721-1dの一部は、前記第1絶縁領域711上に配置され、前記第1端子部721-1の第1-4端子721-1dの残りの一部は、前記第1-4端子オープン部711-4を介して露出し得る。前記第1-4端子オープン部711-4は、前記センサー基板241の第4パッド241-4と光軸方向に重なることがある。前記第1-4端子オープン部711-4は、前記第1端子部721-1の第1-4端子721-1dと前記センサー基板241の第4パッド241-4との間のショルダーリングの容易性および電気的連結テストのために提供され得る。
【0141】
一方、前記第1-4端子オープン部711-4は、前記第1-3端子オープン部711-3と対向して配置され得る。前記第1-4端子オープン部711-4は、前記第1-3端子オープン部711-3とy軸方向に対向して配置され得る。但し、前記第1-3端子オープン部711-3と前記第1-4端子オープン部711-4とは、y軸を基準に互いにずれて配置され得る。例えば、前記第1-3端子オープン部711-3の中心は、y軸を基準に前記第1-4端子オープン部711-4の中心とずれて配置され得る。例えば、前記第1-3端子オープン部711-3は、前記第1絶縁領域711の第1-3辺領域R1-3で+x軸方向に偏って配置され得る。例えば、前記第1-4端子オープン部711-4は、前記第1絶縁領域711の第1-4辺領域R1-4で前記第1-3端子オープン部711-3とは異なる-x軸方向に偏って配置され得る。
【0142】
一方、前記第1絶縁領域711は、固定パッドオープン部を含むことができる。前記固定パッドオープン部は、前記第1端子オープン部と隣接して配置され得る。例えば、前記第1絶縁領域711は、第1固定パッドオープン部711-5を含むことができる。前記第1固定パッドオープン部711-5は、前記第1-1端子オープン部711-1と隣接して配置され得る。また、前記第1固定パッドオープン部711-5は、前記第1-1端子オープン部711-1と離隔し得る。前記第1固定パッドオープン部711-5は、前記センサー基板241の固定パッドに対応し得る。例えば、前記第1固定パッドオープン部711-5は、前記センサー基板241の前記第1-2パッド241-1bに対応し得る。例えば、前記第1固定パッドオープン部711-5は、前記第1-2パッド241-1bと光軸方向に重なることがある。前記第1固定パッドオープン部711-5は、前記基板700と前記センサー基板241との結合時に前記センサー基板241の第1-2パッド241-1bが挿入される挿入部であり得る。
【0143】
実施例は、前記第1固定パッドオープン部711-5に前記センサー基板241の前記第1-2パッド241-1bが挿入されるようにする。これにより。前記センサー基板241と基板700との結合時に位置合わせが容易になるようにする。また、前記基板700上に前記センサー基板241を固定することができるようにする。例えば。前記センサー基板241の前記第1-2パッド241-1bは、前記第1固定パッドオープン部711-5内に配置された状態で動きが制限され得る。これにより、実施例は、前記センサー基板241と前記基板700との間の位置ずれを防止することができる。
【0144】
前記第1固定パッドオープン部711-5は、開ループ形状を有することができる。例えば、前記第1固定パッドオープン部711-5は、前記離隔領域713と連結され得る。これにより、実施例は、前記センサー基板241と前記基板700との結合時に前記第1-2パッド241-1bの挿入を容易にする。これにより、実施例は、作業性を向上させることができる。
【0145】
一方、実施例は、前記第1固定パッドオープン部711-5が前記第1-1端子オープン部411-1と離隔すると、前記第1-1端子オープン部411-1と隣接して配置される。これにより、実施例は、前記第1絶縁領域711の強度を向上させることができる。例えば、前記第1絶縁領域711は、上記のように第1-1端子オープン部411-1を含む。これにより、前記第1絶縁領域711は、前記第1-1端子オープン部411-1が形成された領域で強度が低くなることがある。このとき、実施例は、前記第1-1端子オープン部411-1と隣接して前記第1固定パッドオープン部711-5を形成する。これにより、実施例は、前記第1固定パッドオープン部711-5内に第1-2パッド241-1bを配置させる。これにより、実施例は、前記第1-2パッド241-1bを用いて前記第1絶縁領域711の第1-1辺領域R1-1の強度を向上させることができる。これにより、実施例は、レンズ駆動装置の動作信頼性を向上させることができる。
【0146】
また、前記第1絶縁領域711は、第2固定パッドオープン部711-6を含むことができる。前記第2固定パッドオープン部711-6は、前記第1-2端子オープン部711-2と隣接して配置され得る。また、前記第2固定パッドオープン部711-6は、前記第1-2端子オープン部711-2と離隔し得る。前記第2固定パッドオープン部711-6は、前記センサー基板241の第2-2パッド241-2bに対応することができる。例えば、前記第2固定パッドオープン部711-6は、前記第2-2パッド241-2bと光軸方向に重なることがある。前記第2固定パッドオープン部711-6は、第2-2パッド241-2bが挿入される挿入部であり得る。
【0147】
前記第2固定パッドオープン部711-6は、前記第1固定パッドオープン部711-5と同じ開ループ形状を有することができる。前記第2固定パッドオープン部711-5は、前記第1-2端子オープン部711-2と隣接して配置される。これにより、実施例は、前記第1絶縁領域711の第1-2辺領域R1-2に対する剛性を向上させることができる。
【0148】
一方、実施例は、第3固定パッドオープン部711-7を含む。前記第3固定パッドオープン部711-7は、前記第1絶縁領域711の前記第1-3端子オープン部711-3と隣接して配置される。このとき、前記第3固定パッドオープン部711-7には、前記センサー基板241の固定パッドが配置されないことがある。但し、前記第3固定パッドオープン部711-7は、前記基板700とセンサー基板241との結合作業性の向上のために形成され得る。例えば、前記第3固定パッドオープン部711-7が形成されない場合、前記基板700と前記センサー基板241との結合時に前記センサー基板241の第1-2パッド241-1bは、前記第1固定パッドオープン部711-5にのみ配置されなければならない。これとは異なり、実施例は、上記のように、第1端子オープン部の隣接領域にそれぞれ固定パッドオープン部を形成する。これにより、実施例は、前記センサー基板241の第1-2パッド241-2bが、前記4つの固定パッドオープン部のどこでも前記センサー基板241と前記基板700との結合を可能にすることができる。これにより、実施例は、前記センサー基板241と前記基板700との結合作業性を向上させることができる。但し、実施例はこれに限定されず、前記第3固定パッドオープン部711-7は、選択的に省略され得る。これとは異なり、前記第3固定パッドオープン部711-7内にも前記センサー基板241の第3パッド241-3の固定パッドが位置し得る。
【0149】
また、実施例における第1絶縁領域711は、第4固定パッドオープン部711-8を含む。前記第4固定パッドオープン部711-8は、前記第1絶縁領域711の前記第1-4端子オープン部711-4と隣接して配置され得る。前記第1-4端子オープン部711-4には、前記第3固定パッドオープン部711-7に対応して固定パッドが配置されることもあり、これとは異なり、前記固定パッドが配置されないこともあるであろう。
【0150】
一方、実施例における絶縁部710は、前記離隔領域713を挟んで前記第1絶縁領域711と離隔する第2絶縁領域712を含む。
【0151】
前記第2絶縁領域712は、複数の第2辺領域を含むことができる。例えば、前記第2絶縁領域712は、前記第1絶縁領域711の第1辺領域と前記離隔領域713 を挟んで対向する第2辺領域を含むことができる。例えば、前記第2絶縁領域712は、前記第1絶縁領域711の第1-1辺領域R1-1と対向する第2-1辺領域R2-1を含むことができる。例えば、前記第2絶縁領域712は、前記第1絶縁領域711の第1-2辺領域R1-2と対向する第2-2辺領域R2-2を含むことができる。例えば、前記第2絶縁領域712は、前記第1絶縁領域711の第1-3辺領域R1-3と対向する第2-3辺領域R2-3を含むことができる。例えば、前記第2絶縁領域712は、前記第1絶縁領域711の第1-4辺領域R1-4と対向する第2-4辺領域R2-4を含むことができる。
【0152】
また、前記第2絶縁領域712は、前記第2辺領域に形成される第2端子オープン部を含むことができる。
【0153】
例えば、前記第2絶縁領域712は、第2-1辺領域R2-1に形成される第2-1端子オープン部712-1を含むことができる。第2-1端子オープン部712-1は、前記絶縁部710上に配置されたパターン部720の一部を露出させる。例えば、第2-1端子オープン部712-1は、前記パターン部720を構成する第2端子部721-2の一部を露出することがある。例えば、前記第2-1端子オープン部712-1は、第2端子部721-2の第2-1端子721-2aの一部を露出することがある。即ち、前記第2端子部721-2の第2-1端子721-2aの一部は、前記第2絶縁領域712上に配置され、前記第2端子部721-2の第2-1端子721-2aの残りの一部は、前記第2-1端子オープン部712-1を介して露出し得る。例えば、前記第2端子部721-2の前記第2-1端子721-2aは、前記第2-1端子オープン部712-1と光軸方向に重なる部分を含むことができる。前記第2-1端子オープン部712-1は、ショルダーリング作業性の向上および電気的連結テストのために形成され得る。
【0154】
前記第2-1端子オープン部712-1は、前記第2絶縁領域712の第2-1辺領域R2-1で一方向に偏って配置され得る。例えば、実施例における前記第2-1端子オープン部712-1は、前記第2絶縁領域712の第2-1辺領域R2-1で+y軸方向に偏って配置され得る。これにより、実施例は、前記離隔領域713におけるパターン部720の連結部721-3の配置空間を確保することができる。即ち、実施例のパターン部720は、互いに対向しない第1絶縁領域711および第2絶縁領域712に配置された第1端子部と第2端子部との間を連結する。このとき、前記第2-1端子オープン部712-1が前記第2絶縁領域712の第2-1辺領域R2-1の中央に配置される場合、前記第1-1辺領域R1-1と第2-1辺領域R2-1との間の離隔領域における連結部721-3の密集度が増加することがある。そして、前記連結部721-3の密集度が増加する場合、前記レンズ駆動装置の動作中に互いに異なる連結部721-3が互いに接触または連結されるという問題が発生することがある。そして、これによる駆動信頼性を低下し得る。これにより、実施例は、上記したように、第2-1端子オープン部712-1が前記第2絶縁領域712の第2-1辺領域R2-1で片方向に偏って配置されるようにする。これにより、実施例は、前記連結部721-3の密集度を低下させて、レンズ駆動装置の駆動信頼性を向上させることができる。
【0155】
前記第2-1端子オープン部712-1は、前記第1-1端子オープン部711-1と対向して配置される。このとき、前記第2-1端子オープン部712-1の中心は、前記第1-1端子オープン部711-1の中心とx軸でずれて位置し得る。また、前記第2-1端子オープン部712-1は、閉ループ形状を有することができる。これにより、実施例は、前記第2端子オープン部によってレンズ駆動装置の動作中に発生するショート問題を解決できるようにする。これにより、実施例は、動作信頼性を向上させることができる。
【0156】
また、前記第2絶縁領域712の他の第2辺領域には、前記第2-1端子オープン部712-1に対応する構造を有する第2端子オープン部が形成される。
【0157】
例えば、前記第2絶縁領域712の第2-2辺領域R2-2には、第2-2端子オープン部712-2が形成され得る。例えば、前記第2絶縁領域712の第2-3辺領域R2-3には、第2-3端子オープン部712-3を形成され得る。例えば、前記第2絶縁領域712の第2-4辺領域R2-4には、第2-4端子オープン部712-4を形成され得る。
【0158】
一方、前記第2絶縁領域712は、コーナー領域に形成された第1結合ホール712-5を含むことができる。前記第1結合孔712-5は、前記第2絶縁領域712と前記レンズ駆動装置の他の構成要素との結合のためのものであり得る。
【0159】
一方、実施例の基板700は、前記絶縁部710上に配置されるパターン部720を含む。前記パターン部720は、機能によって第1パターン部721および第2パターン部722に区分され得る。前記第1パターン部721は、前記センサー基板241と前記メイン基板110との間を電気的に連結するための信号伝達用パターンを意味することがある。例えば、前記第1パターン部721は、信号パターン部であり得る。前記第2パターン部722は、前記基板700の剛性を向上させるための補強パターン部であり得る。例えば、前記第2パターン部722は、電気信号を伝達しないダミーパターン部であり得る。例えば、前記第2パターン部722は、前記第1パターン部721と電気的に連結されないことがある。これにより、前記第2パターン部722は、前記センサー基板241および前記メイン基板110と電気的に連結されないことがある。但し、実施例はこれに限定されない。例えば、前記第2パターン部722は、前記センサー基板241に含まれたグランド層(図示せず)と連結され得る。例えば、前記第2パターン部722は、前記メイン基板110に含まれたグランド層(図示せず)と連結され得る。これにより、前記第2パターン部722は、グランド機能を果たしながら、前記基板700で発生する熱を放出することができる。
【0160】
パターン部720は、伝導性金属材料を含むことができる。例えば、前記第1パターン部721および前記第2パターン部722は、同じ伝導性金属材料で形成され得る。但し、実施例はこれに限定されず、前記第1パターン部721と前記第2パターン部722は、互いに異なる金属材料を含むこともできる。
【0161】
前記第2パターン部722は、第2-1パターン部722-1および第2-2パターン部722-2を含むことができる。前記第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711上に配置され得る。前記第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711の上面の中央領域に配置され得る。
【0162】
そして、前記第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711の表面の一部を露出する第2オープン領域ORを含むことができる。前記第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711の剛性を向上させることができる。また、前記第2-2パターン部722-2は、前記絶縁部710の前記第2絶縁領域712上に配置され得る。前記第2-2パターン部722-2は、前記第2-1パターン部722-1と離隔し得る。前記第2-2パターン部722-2は、前記第2絶縁領域712の剛性を向上させることができる。前記第2-2パターン部722-2は、前記絶縁部710の第2絶縁領域712に形成された結合孔712-5と整列される結合孔(図示せず)を含むことができる。一方、前記第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711上に第1端子オープン部を露出して形成され得る。また、前記第2-2パターン部722-2は、前記第2絶縁領域712上に第2端子オープン部を露出して形成され得る。
【0163】
前記第2-1パターン部722-1および前記第2-2パターン部722-2は、一定幅を有することができる。このとき、前記第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711上に前記第1絶縁領域711よりも小さい幅を有して配置され得る。例えば、前記第1絶縁領域711の上面は、前記第2-1パターン部722-1によって覆われる第1部分711aと、前記第1部分711aを除く第2部分711bを含むことができる。そして、前記第1絶縁領域711の上面の前記第2部分711bは、前記第1絶縁領域711の上面の端領域であり得る。例えば、前記第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711の上面の端領域をオープンして配置され得る。
【0164】
前記第2-2パターン部722-2は、前記第2絶縁領域712上に前記第2絶縁領域712よりも小さい幅を有して配置され得る。例えば、前記第2絶縁領域712の上面は、前記第2-2パターン部722-2によって覆われる第3部分712aと前記第3部分712aを除く第4部分712bを含むことができる。そして、前記第2絶縁領域712の上面の第4部分712bは、前記第2絶縁領域712の上面の端領域であり得る。例えば、前記第2-2パターン部722-2は、前記第2絶縁領域712の上面の端領域をオープンして配置され得る。
【0165】
前記第2-1パターン部722-1および前記第2-2パターン部722-2は、互いに分離され得る。前記第2-1パターン部722-1および前記第2-2パターン部722-2は、信号配線である第1パターン部を除く他の金属によって互いに連結されないことがある。これにより、実施例は、センサー駆動装置の移動性を向上させることができる。具体的に、前記第1絶縁領域711と第2絶縁領域712との間を第1パターン部721以外の金属で連結する場合、前記第1絶縁領域711上に配置されるセンサー基板の移動を妨害することがある。これにより、センサー駆動装置の移動性が低下し得る。これにより、実施例は、前記第1絶縁領域711と第2絶縁領域712との間が第1パターン部721以外の金属で連結されないようにする。これにより、実施例は、前記第1絶縁領域711上に配置される第1移動部の移動精度を向上させることができる。
【0166】
前記第1パターン部721は、前記絶縁部710上に配置され得る。例えば、前記第1パターン部721は、前記絶縁部710の第1絶縁領域711、第2絶縁領域712、および離隔領域713上に配置され得る。前記第1パターン部721は、前記第2パターン部722と電気的に絶縁され得る。
【0167】
前記第1パターン部721は、第1端子部721-1、第2端子部721-2、および連結部721-3を含むことができる。
【0168】
第1パターン部721は、メイン基板110と前記センサー基板241とを電気的に連結しながら、前記第1移動部200が前記固定部100に対して相対移動が可能にすることができる。このために、前記第1パターン部721は、弾性を有することができる。前記第1パターン部721は、銅(Cu)を含む合金で形成され得る。例えば、前記第1パターン部721は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、錫(Sn)、ベリリウム(Be)、およびコバルト(Co)のうち少なくとも一つを含む二元系合金であり得、少なくとも2つを含む三元系合金であり得る。
【0169】
但し、実施例はこれに限定されず、前記第1パターン部721は、ばね役割が可能な弾性力を有しつつ、電気特性のよい鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、亜鉛などの合金を含むこともできる。また、前記第1パターン部721は、金属材料または有機材料で表面処理され得る。好ましくは、第1パターン部721は、有機物でコーティングされ得る。
【0170】
具体的に、前記第1パターン部721は、前記第1移動部200の移動時にも切れない一定水準以上の特性値を有することができる。
【0171】
例えば、前記第1パターン部721は、一定水準以上の引張強度(tensile strength)および0.2%オフセット降伏強度(0.2% offset yield strength)を有することができる。例えば、前記第1パターン部721は、500N/mm2以上の引張強度(tensile strength)を有することができる。例えば、前記第1パターン部721は、800N/mm2以上の引張強度を有することができる。例えば、前記第1パターン部721は、1000N/mm2以上の引張強度(tensile strength)を有することができる。例えば、前記第1パターン部721は、1400N/mm2以上の引張強度を有することができる。例えば、前記第1パターン部721は、500N/mm2以上の0.2%オフセット降伏強度(0.2% offset yield strength を有することができる。例えば、前記第1パターン部721は、800N/mm2以上の0.2%オフセット降伏強度(0.2% offset yield strength を有することができる。例えば、前記第1パターン部721は、1000N/mm2以上の0.2%オフセット降伏強度(0.2% offset yield strength を有することができる。例えば、前記第1パターン部721は、1400N/mm2以上の0.2%オフセット降伏強度(0.2% offset yield strength を有することができる。
【0172】
一方、前記第1パターン部721は、前記第1絶縁領域711および第2絶縁領域712と接触する表面を含む。例えば、前記第1パターン部721の第1端子部721-1の一部および第2端子部721-2の一部は、前記第1絶縁領域711および第2絶縁領域712と接触する。このとき、前記接触する表面の粗さによって基板700の信頼性が決定され得る。
【0173】
このとき、前記接触する表面が0.025μm~0.035μmの範囲の中心線平均粗さRa又は/および0.3μm~0.5μmの範囲の10点平均粗さを有する場合、前記第1パターン部721が前記絶縁部710から脱落する問題が発生することがある。
【0174】
これにより、実施例における前記第1パターン部721の表面は、一定水準以上の表面粗さを有することができる。例えば、前記第1パターン部721の表面粗さは、前記絶縁部710との密着力に影響を及ぼすことがある。
【0175】
例えば、実施例では、前記第1パターン部721の表面は、0.05μm~0.5μmの範囲の中心線平均粗さRaを有することができる。例えば、実施例における第1パターン部721の表面は、0.05μm~0.2μmの範囲の中心線平均粗さRaを有することができる。例えば、実施例における第1パターン部721の表面は、0.08μm~0.15μmの範囲の中心線平均粗さRaを有することができる。例えば、実施例における第1パターン部721の表面は、0.6~5μmの範囲の10点平均粗さRzを有することができる。例えば、実施例における第1パターン部721の表面は、0.7~3.0μmの範囲の10点平均粗さRzを有することができる。例えば、実施例における第1パターン部721の表面は、1.0~2.5μmの範囲の10点平均粗さRzを有することができる。
【0176】
前記第1パターン部721は、第1端子部721-1、第2端子部721-2、および連結部721-3を含むことができる。このとき、前記第1端子部721-1、前記第2端子部721-2、および前記連結部721-3は、構成の説明のために区別したものに過ぎず、これらは互いに一体に形成され得る。
【0177】
前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の第1辺領域に形成され得る。また、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の第1端子オープン部を介して少なくとも一部が露出し得る。
【0178】
前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の互いに異なる辺領域に配置される複数の第1端子を含むことができる。そして、前記複数の第1端子は、前記離隔領域713の4つのコーナー部のうち、互いに異なるコーナー部にそれぞれ隣接して配置され得る。これにより、実施例は、移動部の移動時に、前記基板700の辺領域でのチルティングよりもコーナー部(角部分)でのチルティングが行われ得る。これにより、実施例は、前記移動部の移動性を向上させることができる。さらに、実施例は、前記連結部723が複数配置されるコーナー部でチルティングが行われるようにして、全体的なモジュールチルティングの精度を高めることができる。また、連結部723は、折曲部分を有しつつ前記離隔領域713のコーナー部に密集して配置される。これにより、実施例は、前記第2端子部721-2が互いに異なるコーナー部にそれぞれ隣接して配置されるようにして、移動部の移動性を向上させることができる。
【0179】
例えば、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の第1-1辺領域R1-1に配置された複数の第1-1端子721-1aを含むことができる。前記複数の第1-1端子721-1aは、前記センサー基板241の第1パッド241-1に対応し得る。前記第1-1端子721-1aの一部は、前記第1絶縁領域711の第1-1辺領域R1-1上に配置される。また、第1-1端子721-1aの残りの一部は、前記第1絶縁領域711の前記第1-1端子オープン部711-1を介して露出し得る。そして、前記第1-1端子721-1aは、前記離隔領域713の第1コーナー部CN1と隣接して配置され得る。
【0180】
例えば、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の第1-2辺領域R1-2に配置された複数の第1-2端子721-1bを含むことができる。前記複数の第1-2端子721-1bは、前記センサー基板241の第2パッド241-2に対応し得る。前記第1-2端子721-1bの一部は、前記第1絶縁領域711の第1-2辺領域R1-2上に配置される。また、第1-2端子721-1bの残りの一部は、前記第1絶縁領域711の前記第1-2端子オープン部711-2を介して露出し得る。そして、前記第1-2端子721-1bは、前記離隔領域713の第2コーナー部CN2と隣接して配置され得る。
【0181】
例えば、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の第1-3辺領域R1-3に配置された複数の第1-3端子721-1c)を含むことができる。前記複数の第1-3端子721-1cは、前記センサー基板241の前記第3パッド241-3に対応し得る。前記第1-3端子721-1cの一部は、前記第1絶縁領域711の第1-3辺領域R1-3上に配置される。そして、前記第1-3端子721-1cの残りの一部は、前記第1絶縁領域711の前記第1-3端子オープン部711-3を介して露出し得る。そして、前記第1-3端子721-1cは、前記離隔領域713の第3コーナー部CN3に隣接して配置され得る。
【0182】
例えば、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の第1-4辺領域R1-4に配置された複数の第1-4端子721-1d)を含むことができる。前記複数の第1-4端子721-1dは、前記センサー基板241の前記第4パッド241-4に対応し得る。前記第1-4端子721-1dの一部は、前記第1絶縁領域711の第1-4辺領域R1-4上に配置される。また、第1-4端子721-1dの残りの一部は、前記第1絶縁領域711の前記第1-4端子オープン部711-4を介して露出し得る。そして、前記第1-4端子721-1dは、前記離隔領域713の第4コーナー部CN4に隣接して配置され得る。
【0183】
前記第1端子部721-1は、前記センサー基板241のパッド241と電気的に連結され得る。
【0184】
前記第1パターン部721は、前記メイン基板110と連結される第2端子部721-2を含むことができる。前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712の互いに異なる辺領域に配置される複数の第2端子を含むことができる。そして、前記複数の第2端子は、前記離隔領域713の4つのコーナー部で、互いに異なるコーナー部にそれぞれ隣接して配置され得る。
【0185】
前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712の第2-1辺領域R2-1に形成された複数の第2-1端子721-2aを含むことができる。前記複数の第2-1端子721-2aは、前記メイン基板110のパッド116に対応し得る。前記第2-1端子721-2aの一部は、前記第2絶縁領域712の第2-1辺領域R2-1上に配置される。また、前記第2-1端子721-2aの残りの一部は、前記第2絶縁領域712の前記第2-1端子オープン部712-1を介して露出し得る。そして、前記第2-1端子721-2aは、前記離隔領域713の第3コーナー部CN3に隣接して配置され得る。
【0186】
例えば、前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712の第2-2辺領域R2-2に形成された複数の第2-2端子721-2bを含むことができる。前記複数の第2-2端子721-2bは、前記メイン基板110のパッド116に対応し得る。前記第2-2端子721-2bの一部は、前記第2絶縁領域712の第2-2辺領域R2-2上に配置され、残りの一部は、前記第2絶縁領域712の前記第2-2端子オープン部712-2を介して露出し得る。そして、前記第2-2端子721-2bは、前記離隔領域713の第4コーナー部CN4に隣接して配置され得る。
【0187】
例えば、前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712の第2-3辺領域R2-3に形成された複数の第2-3端子721-2c を含むことができる。前記複数の第2-3端子721-2cは、前記メイン基板110のパッド116に対応し得る。前記第2-3端子721-2cの一部は、前記第2絶縁領域712の前記第2-3辺領域R2-3上に配置され、残りの一部は、前記第2絶縁領域712の前記第2-3端子オープン部712-3を介して露出し得る。そして、前記第2-3端子721-2cは、前記離隔領域713の第2コーナー部CN2に隣接して配置され得る。
【0188】
例えば、前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712の第2-4辺領域R2-4に形成された複数の第2-4端子721-2d を含むことができる。前記複数の第2-4端子721-2dは、前記メイン基板110のパッド116に対応し得る。前記第2-4端子721-2dの一部は、前記第2絶縁領域712の前記第2-4辺領域R2-4上に配置され、残りの一部は、前記第2絶縁領域712の第2-3端子オープン部712-4を介して露出し得る。そして、前記第2-4端子721-2dは、前記離隔領域713の第1コーナー部CN1に隣接して配置され得る。
【0189】
一方、前記連結部721-3は、前記第1端子部721-1と第2端子部721-2との間を連結することができる。
【0190】
前記連結部721-3は、互いに対向する辺領域に配置された第1端子部と第2端子部とを互いに連結しない。好ましくは、前記連結部721-3は、互いに対向しない辺領域に配置された第1端子部と第2端子部との間を連結する。
【0191】
前記連結部721-3は、前記絶縁部710と光軸方向に重ならないことがある。例えば、前記連結部721-3は、前記絶縁部710の前記離隔領域713にフライングして配置され得る。
【0192】
これにより、実施例は、前記連結部721-3による第1移動部200の移動性を向上させることができる。即ち、実施例は、前記連結部721-3の弾性力を向上させて前記第1移動部200の移動性を向上させることができるようにする。
【0193】
例えば、前記連結部721-3は、第1連結部721-3aを含むことができる。
【0194】
前記第1連結部721-3aは、前記第1端子部721-1の前記第1-1端子721-1aと前記第2端子部721-2の第2-4端子721-2dとの間を連結することができる。これにより、前記第1連結部721-3aは、少なくとも1つの折曲部分BP1を含むことができる。そして、前記第1連結部721-3aは、上記のように、互いに異なる辺領域にそれぞれ配置された第1端子部721-1と第2端子部721-2との間を連結する。これにより、第1連結部721-3aの少なくとも一部は、前記離隔領域713のコーナー部に位置し得る。例えば、前記離隔領域713は、4つのコーナー部CN1、CN2、CN3、CN4を含むことができる。そして、前記第1連結部721-3aは、前記離隔領域713の4つのコーナー部のうち、第1コーナー部CN1領域に形成された第1折曲部分BP1を含むことができる。前記第1連結部721-3aは、前記第1-1端子721-1aと連結される一端と、前記一端から反時計方向に延びて前記第2-4端子721-2dと連結される他端を含むことができる。そして、前記第1連結部721-3aの第1折曲部分BP1は、前記一端から始まり、反時計方向を回転方向として折曲され得る。
【0195】
また、前記連結部721-3は、第2連結部721-3bを含むことができる。
【0196】
前記第2連結部721-3bは、前記第1端子部721-1の第1-2端子721-1bと前記第2端子部721-2の第2-3端子721-2cとの間を連結することができる。これにより、前記第2連結部721-3bは、少なくとも1つの折曲部分BP2を含むことができる。そして、前記第2連結部721-3bは、上記のように互いに異なる辺領域にそれぞれ配置された第1端子部721-1と第2端子部721-2との間を連結する。これにより、前記第2連結部721-3bは、第2コーナー部CN2に形成された第2折曲部分BP2を含むことができる。前記第2連結部721-3bは、前記第1-2端子721-1bと連結される一端と、前記一端から反時計方向に延びて前記第2-3端子721-2cと連結される他端を含むことができる。そして、前記第2連結部721-3bの第2折曲部分BP2は、前記一端から始まり、反時計方向を回転方向として折曲され得る。前記第2連結部721-3bの第2折曲部分BP2は、前記第1連結部721-3aと同じ方向に折曲延長され得る。
【0197】
また、前記連結部721-3は、第3連結部721-3cを含むことができる。
【0198】
前記第3連結部721-3cは、前記第1端子部721-1の第1-3端子721-1cと、前記第2端子部721-2の第2-1端子721-2aとの間を連結することができる。これにより、前記第3連結部721-3cは、少なくとも1つの折曲部分BP3を含むことができる。そして、前記第3連結部721-3cは、上記のように互いに異なる辺領域にそれぞれ配置された第1端子部721-1と第2端子部721-2との間を連結する。これにより、第3連結部721-3cは、第3コーナー部CN3に形成された第3折曲部分BP3を含むことができる。前記第3連結部721-3cは、前記第1-3端子721-1cと連結される一端と、前記一端から反時計方向に延びて前記第2-1端子721-2aと連結される他端を含むことができる。そして、前記第3連結部721-3cの第3折曲部分BP3は、前記一端から始まり、反時計方向を回転方向として回転して折曲され得る。即ち、前記第3連結部721-3cの第3折曲部分BP3は、前記第1連結部721-3aおよび前記第2連結部721-3bと同じ方向に折曲延長され得る。
【0199】
前記連結部721-3は、第4連結部721-3dを含むことができる。
【0200】
前記第4連結部721-3dは、前記第1端子部721-1の第1-4端子721-1dと前記第2端子部721-2の第2-2端子721-2bとの間を連結することができる。これにより、前記第4連結部721-3dは、少なくとも1つの折曲部分BP4を含むことができる。そして、前記第4連結部721-3dは、上記のように互いに異なる辺領域にそれぞれ配置された第1端子部721-1と第2端子部721-2との間を連結する。これにより、第4連結部721-3dは、第4コーナー部CN4に形成された第4折曲部分BP4を含むことができる。そして、前記第4連結部721-3dは、第1-4端子721-1dと連結される一端と、前記一端から反時計方向に延びて前記第2-2端子721-2bと連結される他端を含む。そして、前記第4連結部721-3dの第4折曲部分BP4は、前記一端から始まり、反時計方向を回転方向として回転して折曲され得る。即ち、前記第4連結部721-3dの第4折曲部分BP4は、前記第1連結部721-3a、前記第2連結部721-3b、および前記第3連結部721-3cと、同じ方向に延びて折曲され得る。
【0201】
実施例の連結部721-3は、第1端子部721-1と第2端子部721-2との間を連結する複数の連結部を含む。そして、前記複数の連結部のそれぞれは、前記離隔領域713の互いに異なるコーナー部に配置された折曲部分を含む。このとき、前記複数の連結部の折曲部分は、互いに同じ方向を回転方向として折曲および延長され得る。これにより、実施例は、前記連結部721-3の信頼性を向上させることができる。さらに、実施例は、レンズ駆動装置による第1移動部200の移動性を向上させることができる。
【0202】
例えば、前記複数の連結部の折曲部分が互いに異なる方向を回転方向として折曲される場合、前記第1移動部200の移動時にそれぞれの連結部に互いに異なる力が作用することがある。これにより、第1移動部200の移動性が低下し得る。さらに、前記複数の連結部の折曲部分が互いに異なる方向を回転方向として折曲される場合、それぞれの連結部のうち特定の連結部に力が集中することがある。これにより、前記力が集中する連結部が他の連結部に比べて先に切れる問題が発生することがある。
【0203】
これとは異なり、実施例は、前記複数の連結部の折曲部分が互いに同じ方向を回転方向として折曲されるようにする。これにより、前記第1移動部200の移動時に、それぞれの連結部に作用する力を均一に分散させることができる。これにより、実施例は、前記第1移動部200の移動性を向上させることができる。さらに、実施例は、それぞれの連結部に作用する力を均一に分散させて、特定の連結部が先に切れる問題を解決することができる。さらに、前記連結部が切れる問題が発生しても、すべての連結部が同じ時点で切れるようにすることができる。これにより、実施例は、前記第1移動部200のチルティング特性を向上させることができる。
【0204】
一方、連結部721-3は、前記第1絶縁領域711および前記第2絶縁領域712によって支持されないことがある。例えば、前記連結部721-3は、前記第1絶縁領域711および前記第2絶縁領域712と光軸方向に重ならない部分を含むことができる。そして、前記連結部721-3の折曲部分は、前記第1絶縁領域711および前記第2絶縁領域712と光軸方向に重ならない。例えば、前記連結部721-3は、前記離隔領域713上にフライングされた状態で配置され得る。
【0205】
一方、実施例における前記第1端子部721-1、前記第2端子部721-2、および前記連結部721-3の個数は互いに同一であり得る。例えば、前記第1端子部721-1、前記第2端子部721-2、および前記連結部721-3は、互いに1:1で連結され得る。
【0206】
例えば、前記第1端子部721-1の前記第1-1端子721-1a、前記第2端子部721-2の第2-4端子721-2d、および前記第1連結部721-3aは、互いに1:1で連結され得る。これにより、前記第1端子部721-1の第1-1端子721-1aの個数、前記第2端子部721-2の第2-4端子721-2dの個数、および前記第1連結部721-3aの個数は、互いに同一であり得る。
【0207】
また、前記第1端子部721-1の第1-2端子721-1bと、前記第2端子部721-2の第2-3端子721-2c、および前記第2連結部721-3bは、互いに1:1で連結され得る。これにより、前記第1端子部721-1の第1-2端子721-1bの個数と、前記第2端子部721-2の前記第2-3端子721-2cの個数と、第2連結部721-3bの個数は、互いに同一であり得る。
【0208】
前記第1端子部721-1の第1-3端子721-1cと、前記第2端子部721-2の第2-1端子721-2a、そして前記第3連結部721-3cは、互いに1:1で連結され得る。前記第1端子部721-1の第1-3端子721-1cの個数と、前記第2端子部721-2の第2-1端子721-2aの個数と、前記第1 3連結部721-3cの個数は、互いに同一であり得る。
【0209】
また、前記第1端子部721-1の第1-4端子721-1dと、前記第2端子部721-2の第2-2端子721-2bと、前記第4連結部721-3dは、互いに1:1で連結され得る。これにより、前記第1端子部721-1の第1-4端子721-1dの個数と、前記第2端子部721-2の第2-2端子721-2bの個数と、前記第4連結部721-3dの個数は、互いに同一であり得る。
【0210】
一方、前記第1絶縁領域711の互いに異なる第1辺領域に配置された第1端子部721-1の第1端子の個数は、互いに同一であり得る。例えば、第1-1端子721-1a、第1-2端子721-1b、第1-3端子721-1c、および第1-4端子721-1dは、互いに同じ個数を有することができる。
【0211】
また、前記第2絶縁領域712の互いに異なる第2辺領域に配置された第2端子部721-2の第2端子の個数は、互いに同一であり得る。例えば、第2-1端子721-2a、第2-2端子721-2b、第2-3端子721-2c、および第2-4端子721-2dは、互いに同じ個数を有することができる。
【0212】
また、離隔領域713の互いに異なるコーナー部にそれぞれ配置された連結部の個数は、互いに同一であり得る。例えば、第1連結部721-3a、第2連結部721-3b、第3連結部721-3c、および第4連結部721-3dは、互いに同じ個数を有することができる。
【0213】
実施例は、第1端子部721-1の個数、第2端子部721-2の個数、および連結部721-3の個数を互いに同一にして、これによる第1移動部200の移動性を向上させることができる。例えば、特定領域に第1端子部、前記第2端子部、および連結部が集中的に配置されるか、または他の領域に比べて特定領域に配置された第1端子部、第2端子部、および連結部の個数が多い場合、前記集中的に配置された領における移動量と前記配置された部分の移動量とに差が発生することがある。これにより、前記第1移動部200の移動性が低下し得る。したがって、実施例は、前記第1絶縁領域711の4つの第1辺領域、前記第2絶縁領域712の4つの第2辺領域、および前記離隔領域713の4つのコーナー部に分散配置する。したがって、実施例は、前記第1移動部200の移動性を向上させることができ、これによる動作信頼性を向上させることができる。
【0214】
一方、前記第1端子部721-1、前記第2端子部721-2、および前記連結部721-3のそれぞれの個数は、前記前記メイン基板110と前記センサー基板241との間で送受信する信号のチャネル数に対応し得る。例えば、前記メイン基板110と前記センサー基板241との間の通信チャネル数は、32個であり得る。
【0215】
これにより、前記第1端子部721-1の個数は、32個であり得る。例えば、前記第1-1端子721-1a、第1-2端子721-1b、第1-3端子721-1c、および第1-4端子721-1dのそれぞれの個数は、8つであり得る。
【0216】
また、前記第2端子部721-2の個数は、32個であり得る。これにより、第2-1端子721-2a、第2-2端子721-2b、第2-3端子721-2c、および第2-4端子721-2dのそれぞれの個数は、8つであり得る。
【0217】
また、前記連結部721-3の個数は、32個であり得る。これにより、第1連結部721-3a、第2連結部721-3b、第3連結部721-3c、および第4連結部721-3dのそれぞれの個数は、8個であり得る。但し、前記通信チャネル数は、32個に限定されず、これより増加または減少することがある。
【0218】
第1パターン部721の厚さは、10μm~60μmであり得る。例えば、第1パターン部721の厚さは、15μm~50μmであり得る。例えば、第1パターン部721の厚さは、20μm~45μmであり得る。
【0219】
前記第1パターン部721の厚さが10μm未満であると、前記第1移動部200の移動時に前記第1パターン部721が容易に切れる問題が発生することがある。また、前記第1パターン部721の厚さが60μmより大きいと、前記連結部721-3の弾性力が低くなることがある。これにより、前記第1移動部200の移動性を妨害することができる。例えば、前記第1パターン部721の厚さが60μmより大きいと、前記弾性力の低下により前記第1移動部200の移動に必要な駆動力が増加することがある。これにより、消費電力が増加することがある。したがって、実施例は、前記第1移動部200の安定した移動ができるように、前記第1パターン部721が35μm±5μmの厚さを有するようにする。
【0220】
そして、前記連結部721-3の長さは、前記離隔領域713の幅の1.5倍以上を有することができる。前記連結部721-3の長さは、前記離隔領域713の幅の20倍以下を有することができる。このとき、前記離隔領域713の幅は、1.5mmであり得る。前記連結部721-3の長さが前記離隔領域713の幅の1.5倍より小さいと、前記連結部721-3の弾性力の低下により前記第1移動部200の移動性が低下し得る。また、連結部721-3の長さが前記離隔領域713の幅の20倍より大きいと、前記連結部721-3を通じて伝達される信号の伝送距離が増加することがある。これにより、連結部721-3の抵抗が増加して、前記信号のノイズ特性が低下し得る。
【0221】
以下では、前記連結部721-3についてより具体的に説明する。
【0222】
前記連結部721-3は、上述したように、前記離隔領域713の複数のコーナー部に配置された複数の連結部を含む。そして、前記複数の連結部は、前記離隔領域713の互いに異なるコーナー部で同一の回転方向を基準に折曲される折曲部分を含む。
【0223】
例えば、前記連結部721-3は、離隔領域713の第1コーナー部CN1に配置され、第1折曲部分BP1を含む第1連結部721-3aを含む。
【0224】
そして、前記第1連結部721-3aの第1折曲部分BP1は、前記第1コーナー部CN1で一部を回避して配置され得る。例えば、前記第1連結部721-3の折曲部分BP1は、前記第1コーナー部CN1の一部をオープンする第1オープン領域ORを含むことができる。そして、前記第1連結部721-3aは、前記第1オープン領域ORを回避しつつ、前記第1オープン領域ORの内側および外側に配置され得る。
【0225】
前記第1オープン領域ORは、第2フレームの突出部と光軸方向または垂直方向に重なる領域であり得る。この場合、実施例は、前記第1オープン領域ORは、第2フレーム210の突出部が移動可能な空間を設けるためのものであり得る。例えば、前記第2フレーム210の突出部は、前記連結部732の第1オープン領域OR1を通過して配置され得る。これにより、実施例は、全体のカメラモジュールの厚さを減らすことができる。また、実施例は、前記第2フレーム210の突出部によって前記連結部732が損傷することを防止することができる。
【0226】
例えば、前記第1連結部721-3aは、前記第1オープン領域ORの外側に配置される外側連結部721-3a1および前記第1オープン領域ORの内側に配置される内側連結部721-3a2を含むことができる。
【0227】
前記外側連結部721-3a1は、前記第1オープン領域ORの外側に配置され得る。例えば、前記外側連結部721-3a1は、前記内側連結部721-3a2よりも第1絶縁領域711から離れて配置され得る。例えば、前記外側連結部721-3a1は、前記第2絶縁領域712に隣接して配置され得る。前記内側連結部721-3a2は、前記第1オープン領域ORの内側に配置され得る。例えば、前記内側連結部721-3a2は、前記外側連結部721-3a1よりも前記第2絶縁領域712から離れて配置され得る。例えば、前記内側連結部721-3a2は、前記第1絶縁領域711に隣接して配置され得る。
【0228】
このとき、前記外側連結部721-3a1の個数は、内側連結部721-3a2の個数と異なることがある。例えば、前記第1連結部721-3aは、6本のラインを含むことができる。そして、前記第1連結部721-3aの6本のラインの一部は、前記外側連結部721-3a1を構成し、残りの一部は、前記内側連結部721-3a2を構成することができる。そして、前記外側連結部721-3a1を構成するラインの個数は、前記内側連結部721-3a2を構成するラインの個数と異なることがある。好ましくは、前記外側連結部721-3a1のラインの個数は、前記内側連結部721-3a2のラインの個数よりも多いことがある。例えば、前記外側連結部721-3a1のラインの個数は、前記内側連結部721-3a2のラインの個数の1.5倍以上であり得る。例えば、前記外側連結部721-3a1のラインの個数は、前記内側連結部721-3a2のラインの個数の1.7倍以上であり得る。例えば、前記外側連結部721-3a1のラインの個数は、前記内側連結部721-3a2のラインの個数の2倍以上であり得る。
【0229】
例えば、第1連結部721-3aのラインの個数が6つの場合、前記外側連結部721-3a1のラインの個数は4つであり、前記内側連結部721-3a2のラインの個数は2つであり得る。これにより、前記外部連結部721-3a1は、第1乃至第4外部連結部721-3a11、721-3a12、721-3a13、721-3a14を含むことができる。また、前記内側連結部721-3a2は、第1および第2内側連結部721-3a21、721-3a22を含むことができる。
【0230】
実施例は、前記第1オープン領域ORの内側に配置される第1連結部721-3aの内側連結部721-3a2の個数よりも前記第1オープン領域ORの外側に配置される第1連結部721-3aの外側連結部721-3a1の個数が多いようにする。これにより、実施例は、前記第1移動部200の移動性を向上させることができる。例えば、前記外側連結部721-3a1の個数を前記内側連結部721-3a2の個数よりも多くする場合、その反対の場合よりも前記第1移動部200の移動量を容易に調節することができる。例えば、前記外側連結部721-3a1は、前記第1オープン領域ORの外側に前記内側連結部721-3a2の長さより大きい長さを有することができる。そして、前記外側連結部721-3a1の長さが前記内側連結部721-3a2の長さよりも長いため、前記第1移動部200の移動に必要な駆動力の強さを減らすことができる。これにより、実施例は、前記外側連結部721-3a1の個数を前記内側連結部721-3a2の個数よりも多くして、前記第1移動部200の移動性を向上させることができる。さらに、実施例は、前記第1移動部200の移動量を微細に調節することができる。
【0231】
一方、前記外側連結部721-3a1と前記内側連結部721-3a2のそれぞれは、複数の折曲点を含む。
【0232】
このとき、前記外側連結部721-3a1の折曲点の数は、前記内側連結部721-3a2の折曲点の数と同一であり得る。例えば、前記外側連結部721-3a1の折曲回数は、前記内側連結部721-3a2の折曲回数と同一であり得る。一例として、前記外側連結部721-3a1は、5つの折曲点を含むことができる。例えば、前記外側連結部721-3a1は、第1端子部と連結される一端から第1-1折曲点A1、第1-2折曲点A2、第1-3折曲点A3、第1-4折曲点A4、および第1-5折曲点A5を含むことができる。そして、これに対応して前記内側連結部721-3a2も5つの折曲点を含むことができる。例えば、前記内側連結部721-3a2は、前記第1端子部と連結される一端から第2-1折曲点B1、第2-2折曲点B2、第2-3折曲点B3、第2-4折曲点B4、および第2-5折曲点B5を含むことができる。
【0233】
但し、前記外側連結部721-3a1および内側連結部721-3a2のそれぞれの折曲点の個数は、4個以下であり得、これと異なって6個以上であり得る。
【0234】
実施例は、上記のように前記外側連結部721-3a1の折曲点の数と前記内側連結部721-3a2の折曲点の数を同一にして、前記第1移動部200の移動性を向上させることができる。例えば、前記外側連結部721-3a1の折曲点の数と内側連結部721-3a2の折曲点の数が異なる場合、より多くの折曲点を有する連結部に力が集中することがある。これにより、前記力が集中する連結部が他の連結部より先に切れる問題が発生することがある。さらに、前記第1移動部200の移動精度に問題が発生することがある。
【0235】
したがって、実施例は、前記外側連結部721-3a1の折曲点の個数と前記内側連結部721-3a2の折曲点の個数を同一にする。これにより、前記第1移動部200の移動時に内側連結部721-3a2および前記外側連結部721-3a1に加わる力を均一に分散させることができる。これにより、実施例は、特定の連結部が先に切れる問題を解決することができる。さらに、実施例は、前記連結部が切れる状況があっても、前記内側連結部721-3a2および前記外側連結部721-3a1が同一時点で切れるようにすることができる。
【0236】
また、前記第1移動部200の移動時に、前記内側連結部721-3a1または外側連結部721-3a2のそれぞれの折曲点に回転またはチルティングによる力が集中する。このとき、実施例は、内側連結部721-3a1および外側連結部721-3a2の数を同一にして特定の折曲点に力が集中することを防止することができる。さらに、実施例は、内側連結部721-3a1と外側連結部721-3a2との折曲点数の差が40%以内、または20%以内、または10%以内に調節することができる。これにより、実施例は、特定の折曲点に力が集中することによって特定の連結部が切れることを防止することができる。
【0237】
前記メイン基板110は、前記基板700の第1端子部721-1と電気的に連結される。前記センサー基板241は、前記基板700の伝導性パターン部721の第2端子部721-2と電気的に連結される。このとき、前記第1端子部721-1と前記第2端子部721-2との間には、これらを電気的に連結しつつ弾性力を有する連結部721-3が形成され得る。これにより、前記メイン基板110と前記センサー基板241は、相互電気的に連結され得る。前記センサー基板241を構成する第1移動部200は、前記連結部721-3の弾性力によってx軸またはy軸を基準に回転可能である。一方。前記センサー基板241は、前記第3駆動部材330と電気的に連結され得る。
【0238】
このために、実施例は、前記連結ばね部800を含むことができる。前記連結ばね部800は、第1連結ばね部810を含むことができる。第1連結ばね部810の一端は、前記センサー基板241と連結される。第1連結ばね部810の他端は、前記第2下部弾性部材620の一端と連結される。そして、前記第2下部弾性部材620の一端は、前記第3駆動部材330の一端と電気的に連結され得る。また、前記連結ばね部800は、第2連結ばね部820を含む。第2連結ばね部820の一端は、前記センサー基板241と連結される。第2連結ばね部820の他端は、前記第2下部弾性部材620の他端と連結される。そして、前記第2下部弾性部材620の他端は、前記第3駆動部材330の他端と連結され得る。これにより、実施例は、前記第3駆動部材330に特定の強さの電流を特定の方向に印加することができる。一方、前記第2下部弾性部材620は、前記第1連結ばね部810と連結される第1部分を含む。第2下部弾性部材620は、前記第1部分と電気的に絶縁されながら前記第2連結ばね部820と連結される第2部分を含むことができる。
【0239】
<イメージセンサーモジュール>
以下では、実施例のイメージセンサーモジュールについて説明する。
【0240】
イメージセンサーモジュールは、上述したセンサー基板241、イメージセンサー242、基板700を含むことができる。
【0241】
さらに、イメージセンサーモジュールは、基板700と結合されるメイン基板100をさらに含むことができる。前記インターポーザに対応する基板700を「第1基板」と言え、前記イメージセンサー242が配置されるセンサー基板241を「第2基板」と言え、前記メイン基板110は「第3基板」とも言える。
【0242】
図5aは、第1実施例に係るイメージセンサーモジュールの断面図である。
【0243】
図5aを参照すると、実施例のイメージセンサーモジュールは、前記
図1乃至
図4に対応し得る。
【0244】
イメージセンサーモジュールは、基板700を含む。
【0245】
前記基板700上にはセンサー基板241が配置される。前記センサー基板241上には、イメージセンサー242が実装され得る。
【0246】
例えば、前記基板700の前記第1端子部721-1上には、第1接着部SB1が配置され得る。そして、前記第1接着部SB1上には、センサー基板241が配置され得る。例えば。前記センサー基板241は、前記第1接着部SB1を介して前記基板700に付着され得る。例えば。前記センサー基板241に配置されたパッド241-1、241-2は、前記第1接着部SB1を介して前記基板700の第1端子部721-1と電気的に連結され得る。
【0247】
また、前記基板700上には、前記メイン基板110が配置され得る。例えば、前記メイン基板110は、第3オープン領域を含み。前記センサー基板241の周囲を囲んで配置され得る。
【0248】
例えば、前記基板700の第2端子部721-2上には、第2接着部SBが配置され得る。そして、前記メイン基板110は、第2接着部SBを介して前記基板700に付着され得る。例えば、前記メイン基板110のパッド116は、前記第2接着部SBを介して前記基板700の第2端子部721-2と電気的に連結され得る。
【0249】
図5bは、
図5aの変形例に係るイメージセンサーモジュールの断面図である。
【0250】
図5bを参照すると、実施例のイメージセンサーモジュールは、
図5aにおいて、基板700が反転した状態で配置され得、前記反転された状態の基板700上にセンサー基板241が結合され得る。
【0251】
即ち、イメージセンサーモジュールは、基板700を含む。
【0252】
前記基板700上には、センサー基板241が配置される。前記センサー基板241上には、イメージセンサー242が実装され得る。
【0253】
このとき、
図5aとは異なり、前記基板700は、第1パターン部721および第2パターン部722が下方に向くように配置され得る。
【0254】
そして、前記第1パターン部721と前記センサー基板241のパッドは、前記基板700に形成された第1端子オープン部を介して一定間隔で離隔した位置で互いに直接対向して配置され得る。
【0255】
そして、前記基板700の前記第1端子オープン部内には、第1接着部SB1が配置され得る。そして、前記第1接着部SB1上には、センサー基板241が配置され得る。例えば。前記センサー基板241は、前記第1接着部SB1を介して前記基板700に付着され得る。例えば。前記センサー基板241に配置されたパッド241-1、241-2は、前記第1接着部SB1を介して前記基板700の第1端子部721-1と電気的に連結され得る。前記変形例によると、前記第1接着部SB1の一部が前記第1端子オープン部内に配置されることによって、前記基板700とセンサー基板241との間の離隔距離を最小化することができる。これにより、実施例は、イメージセンサーモジュールの厚さを減少させることができる。
【0256】
また、前記基板700上には、前記メイン基板110が配置され得る。例えば、前記メイン基板110は、第3オープン領域を含み、前記センサー基板241の周囲を囲んで配置され得る。
【0257】
そして、前記基板700の前記第2端子オープン部内には、第2接着部SBが配置され得る。そして、前記第2接着部SB上には、前記メイン基板110が配置され得る。例えば、前記メイン基板110は、前記第2接着部SBを介して前記基板700に付着され得る。例えば、前記メイン基板110に配置されたパッド116は、前記第2接着部SBを介して前記基板700の第2端子部721-2と電気的に連結され得る。
【0258】
一方、前記イメージセンサーモジュールは、放熱に脆弱であり得る。即ち、前記構造は、前記イメージセンサー242で発生する熱がレンズ駆動装置の収容空間内に閉じ込められる構造を有する。
【0259】
これにより、実施例は、イメージセンサーモジュールの放熱性を高めることを可能にする。
【0260】
図6は、第2実施例に係るイメージセンサーモジュールを示す断面図である。
【0261】
図6を参照すると、
図5のイメージセンサーモジュールと比較して、基本的な構造は同一であり得る。
【0262】
但し、第2実施例のイメージセンサーモジュールは、放熱のための放熱部930をさらに含むことができる。
【0263】
このために、第2実施例のイメージセンサーモジュールにおいて、絶縁部710の第1絶縁領域711と、前記第2パターン部722の第2-1パターン部722-1は、第1実施例のイメージセンサーモジュールの構成と異なることがある。
【0264】
実施例における第2パターン部722の第2-1パターン部722-1は、前記第2オープン領域ORを含まない。
【0265】
そして、前記絶縁部710の第1絶縁領域711は、前記第2-1パターン部722-1の下面を露出する貫通孔711-9を含むことができる。前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9は、前記第1絶縁領域711の上面および下面を貫通することがある。例えば、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9は、前記第2-1パターン部722-1の下面を露出することがある。例えば、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9は、前記第1絶縁領域711の下面に付着される放熱部930の上面を露出することがある。
【0266】
これにより、実施例における第1絶縁領域711の面積は、前記第2-1パターン部722-1の面積よりも小さいことがある。例えば、前記第1絶縁領域711の面積は、前記第2-1パターン部722-1の面積の95%以下であり得る。例えば、前記第1絶縁領域711の面積は、前記第2-1パターン部722-1の面積の90%以下であり得る。例えば、前記第1絶縁領域711の面積は、前記第2-1パターン部722-1の面積の85%以下であり得る。
【0267】
これにより、前記第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711の上面に配置される第1部分と、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9上に配置される第2部分とを含むことができる。例えば、前記第2-1パターン部722-1の第2部分は、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9と光軸方向に重なることがある。
【0268】
一方、前記第1絶縁領域711の前記貫通孔711-9内には、接着層920が形成され得る。前記接着層920は、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9の内部を満たしつつ形成され得る。例えば、前記接着層920の厚さは、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9の厚さまたは深さと同一であり得る。
【0269】
前記接着層920は、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9内に配置されて、前記第2-1パターン部722-1と前記放熱部930との間を接着することができる。例えば、前記放熱部930は、前記接着層920を介して前記第1絶縁領域711の下面に付着され得る。前記接着層920は、熱硬化性接着剤、硬化性接着剤などの接着部材を含むことができるが、これに限定されない。前記接着層920は、ソルダーペーストであり得るが、これに限定されない。但し、前記接着層920は、熱伝導性の高い材料を含むことが好ましい。
【0270】
一方、前記基板700上には、センサー基板241が配置され、前記センサー基板241上には、イメージセンサー242が実装され得る。
【0271】
このとき、前記センサー基板241は、ビア241-5を含むことができる。前記センサー基板241のビア241-5は、前記センサー基板241の上面および下面を貫通して形成され得る。また、前記センサー基板241のビア241-5は、熱伝導性の高い金属材料で形成され得る。
【0272】
これにより、前記ビア241-5の上面は、前記イメージセンサー242の下面と直接接触することがある。
【0273】
一方、前記ビア241-5の下面には、接着部910が配置され得る。例えば、前記接着部910は、前記ビア241-5の下面に付着され得る。前記接着部910は、前記ビア241-5を介して前記イメージセンサー242の下面と連結され得る。
【0274】
また、前記接着部910は、前記第2-1パターン部722-1上に配置され得る。例えば、前記接着部910の上面は、前記センサー基板241のビア241-5と直接接触する。例えば、接着部910の下面は、前記第1絶縁領域711上に配置された第2-1パターン部722-1と直接接触し得る。これにより、実施例は、前記センサー基板241のビア241-5および前記接着部910を介して前記イメージセンサー242で発生した熱を前記第2-1パターン部722-1に伝達することができる。
【0275】
一方、実施例における前記絶縁部710の下面には、放熱部930が配置される。例えば、前記放熱部930は、前記絶縁部710の第1絶縁領域711の下面に配置され得る。例えば、前記放熱部930は、前記接着層920を介して前記第1絶縁領域711の下面に付着され得る。
【0276】
第2実施例は、前記接着部910を介して前記ビア241-5と第2-1パターン部722-1とを連結する。また、実施例は、前記接着層920を介して前記第2-1パターン部722-1と前記放熱部930とを連結する。これにより、実施例は、前記イメージセンサー242で発生した熱が前記ビア241-5、前記接着部910、第2-1パターン部722-1、および接着層920を介して放熱部930に伝達される。これにより、実施例は、前記イメージセンサー242で発生した熱をより効率的に前記基板700に伝達することができ、これによる放熱特性を向上させることができる。
【0277】
一方、第2実施例における放熱部930は、前記接着層920と接触する第1部分と、前記第1絶縁領域711と接触する第2部分とを含む。例えば、第2実施例における放熱部930の面積は、前記接着層920の面積よりも大きいことがある。例えば、前記放熱部930の面積は、前記第1絶縁領域711に形成された貫通孔711-9の面積よりも大きいことがある。
【0278】
これにより、実施例は、前記イメージセンサー242で発生する熱を外部に放出することができ、これによる放熱特性を向上させることができる。さらに、実施例は、イメージセンサー242の動作信頼性を向上させることができる。さらに、実施例は、前記イメージセンサー242で獲得される画像の品質を向上させることができる。
【0279】
図7は、第3実施例に係るイメージセンサーモジュールを示す図である。
【0280】
図7を参照すると、第3実施例に係るイメージセンサーモジュールは、接着層920aおよび放熱部930aの構造を除けると、
図6の第2実施例に係るイメージセンサーモジュールのモジュールと同一であり得る。
【0281】
上記のように、第2実施例に係る放熱部930は、前記接着層920を介して前記第1絶縁領域711の下面に付着された。
【0282】
これとは異なり、第3実施例における放熱部930aは、前記第1絶縁領域711の下面と接触しないことがある。
【0283】
例えば、第3実施例における放熱部930aは、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9内に配置され得る。例えば、前記第3実施例における接着層920aの厚さは、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9の深さよりも小さいことがある。したがって、前記接着層920aは、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9の一部のみを満たすことができる。
【0284】
そして、実施例における放熱部930aは、前記接着層920aに付着され得る。例えば、実施例における放熱部930aは、前記接着層920aに付着され、前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9内に配置され得る。
【0285】
第3実施例によると、前記放熱部930aの少なくとも一部が前記第1絶縁領域711の貫通孔711-9内に配置される。これにより、前記イメージセンサーモジュールが有する厚さを減らすことができる。さらに、実施例は、前記イメージセンサーモジュールの厚さを減らすことによってレンズ駆動装置の全体の厚さを減らすことができる。これにより、実施例は、カメラモジュールをスリム化することができる。
【0286】
一方、以下では、実施例のパターン部720の層構造について具体的に説明する。
【0287】
前記パターン部720は、複数の層構造を有することができる。例えば、前記パターン部720は、金属層および表面処理層を含むことができる。前記パターン部720の金属層は、前記パターン部720を構成する元素材であり得る。例えば、前記パターン部720の金属層は、圧延材であり得る。前記表面処理層は、前記パターン部720の金属層上に形成され得る。前記表面処理層は、前記パターン部720の酸化を防止する表面保護層であり得る。
【0288】
即ち、前記パターン部720の金属層の表面に前記表面処理層が形成されない場合、露出した前記パターン部720の表面の酸化や変色が発生することがある。これにより、電気的信頼性が低下し得る。
【0289】
したがって、実施例は、前記パターン部720の金属層上に表面処理層を形成して、前記パターン部720の金属層の表面を保護できるようにする。
【0290】
前記表面処理層は、有機コーティング層であり得る。即ち、実施例は、前記パターン部720の金属層上に有機物をコーティングすることによって前記表面処理層を形成できるようにする。言い換えれば、従来には、金属層上にニッケル(Ni)や金(Au)などをめっきして表面処理層を形成した。しかし、上記のような従来の表面処理層は、上記のような金属材料をめっきすることによって形成される。このとき、前記表面処理層がニッケルで形成される場合、ニッケルめっき槽のリン(phosper)の濃度管理が難しく、これによる工程性が低下するという問題がある。さらに、前記ニッケルめっき槽のリンの濃度管理が正しくできない場合、ニッケルの酸化が発生して、パターン部720の表面が黒く変化するブラックパッド形状が発生するという問題がある。このとき、前記ブラックパッド現象が発生した部分には、金(Au)のめっきが正しく行われない。これにより、前記パターン部720をチップ実装パッドとして用いる場合、前記金Auの正常めっきが難しくて、チップボンディング性が低下するという問題がある。また、従来のように前記表面処理層を金(Au)で形成する場合、金(Au)めっき槽にあるシアン化イオン(CN-)による環境的問題が発生することがある。即ち、前記金めっき槽にあるシアン化イオンは、環境に優しい物質ではない。これにより、排水処理時に特殊装備が要求されるという問題がある。また、前記表面処理層をニッケルで形成する場合、前記ニッケルが有する磁性により高周波数帯域で信号干渉が発生する。これにより、前記パターン部720の電気的信頼性が低下するという問題がある。
【0291】
これにより、実施例は、ニッケルや金(Au)などの物質ではない有機物を用いて前記パターン部720の表面処理層を形成するようにする。
【0292】
以下では、実施例のパターン部720の層構造について具体的に説明する。
【0293】
図8aは、第1実施例に係るパターン部の層構造を説明するための図であり、
図8bは、
図8aの表面処理層の化学反応式を示す図であり、
図8cは、
図8aの表面処理層の表面を示す図である。
【0294】
前記パターン部720の具体的な構造は、以前に詳細に説明したので、これについて説明は省略する。
【0295】
前記第1パターン部721および前記第2パターン部722は、圧延素材に対応する金属層と、前記金属層上に形成された表面処理層とを含むことができる。
【0296】
例えば、前記第1パターン部721の第1端子部721-1は、第1絶縁領域711上に配置される金属層721-11と、前記金属層721-11上に配置される表面処理層721-12を含む。
【0297】
例えば、前記第1パターン部721の第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712上に配置される金属層721-21と、前記金属層721-21上に配置される表面処理層721-22とを含む。
【0298】
例えば、前記第1パターン部721の連結部721-3は、前記絶縁部710の離隔領域713上に配置される金属層721-31と、前記金属層721-31上に配置される表面処理層721-32とを含む。
【0299】
例えば、前記第2パターン部722の第2-1パターン部722-1は、前記第1絶縁領域711上に配置される金属層722-11と、前記金属層722-11上に配置される表面処理層722-12とを含む。
【0300】
例えば、前記第2パターン部722の第2-2パターン部722-2は、前記第2絶縁領域712上に配置される金属層722-21と、前記金属層722-21上に配置される表面処理層722-22とを含む。
【0301】
前記第1パターン部721および前記第2パターン部722のそれぞれの表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21上に形成され得る。例えば、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722 -21上に有機物をコーティングすることによって形成され得る。
【0302】
即ち、実施例は、有機物を用いて前記第1パターン部721および第2パターン部722の表面を保護する表面処理層を形成する。
【0303】
前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、伝導性を有さない有機物で形成され得る。但し、実施例はこれに限定されない。例えば、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、伝導性の低い有機物、無機物、およびこれらの複合体のうちいずれか一つによって形成され得る。
【0304】
このとき、上記のような表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22を構成する有機物は、低い比誘電率εを有する。このとき、前記比誘電率εは、前記パターン部720が構成する配線の信号伝達速度vに影響を及ぼす。例えば、信号伝達速度vは、以下の式1によって決定され得る。
【0305】
【0306】
ここで、vは、信号伝達速度であり、εは、前記パターン部720を構成する物質の比誘電率であり、Cは、光速度であり、Kは、整数である。
【0307】
ここで、表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22が有する比誘電率εは、3.24である。これは、前記ニッケルや金(Au)が有する比誘電率εよりもかなり小さい値である。例えば、前記ニッケルや金(Au)が有する比誘電率εは、4以上である。これにより、実施例は、前記パターン部720が構成する配線の信号伝達速度vを向上させることができる。これにより、実施例は、前記回路基板の製品信頼性を向上させることができる。
【0308】
また、表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22を構成する有機物の熱伝導度は、従来のニッケルや金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21に比べて高い。これにより、実施例は、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22を含むパターン部720の熱伝導率を高めることができる。
【0309】
即ち、実施例は、有機物コーティングを通じた表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22を適用して、熱伝導率および放熱特性を向上させることができる。
【0310】
一方、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、前記パターン部720を構成する金属層721-11、721-21、 721-31、722-11、722-21の少なくとも一側面に形成され得る。例えば、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の露出面にそれぞれ形成され得る。
【0311】
前記第1端子部721-1は、上面、側面、および下面を含むことができる。そして、前記第1端子部721-1の上面および側面は、回路基板の他の構成と接触しない。これにより、前記第1端子部721-1の金属層721-11の上面および側面には、第1端子部721-1の表面処理層721-12が形成され得る。
【0312】
但し、前記第1端子部721-1の金属層721-11の下面の少なくとも一部には、表面処理層が形成されないことがある。例えば、前記第1絶縁領域711と垂直方向または厚さ方向に重なる前記第1端子部721-1の金属層721-11の下面には、前記表面処理層721-12が形成されないことがある。但し、前記第1端子部721-1の金属層721-11の下面の一部は、前記第1絶縁領域711と垂直方向または厚さ方向に重ならないことがある。例えば、前記第1端子部721-1の金属層721-11の下面の一部は、前記第1絶縁領域711に形成された第1端子オープン部を介して露出する。例えば、前記第1端子部721-1の金属層721-11は、前記第1絶縁領域711の第1端子オープン部と垂直方向または厚さ方向に重なる領域を含む。そして、前記第1端子部721-1の表面処理層721-12は、前記第1端子オープン部(図示せず)と重なった前記第1端子部721-1の金属層721-11の下面に形成され得る。例えば、前記第1端子部721-1の金属層721-11の下面は、前記第1絶縁領域711と厚さ方向に重なる第1-1下面と、前記第1-1下面以外の第1-2下面とを含むことができる。そして、前記第1-2下面は、前記第1絶縁領域711の第1端子オープン部と厚さ方向に重なる部分であり得る。そして、前記第1端子部721-1の表面処理層721-12は、前記第1端子部721-1の金属層721-11の前記第1-2下面にのみ形成され得る。
【0313】
また、前記第2端子部721-2は、上面、側面、および下面を含むことができる。そして、前記第2端子部721-2の上面および側面は、前記回路基板の他の構成と接触しない。これにより、前記第2端子部721-2の金属層721-21の上面および側面に第2端子部721-2の表面処理層721-22が形成され得る。
【0314】
但し、前記第2端子部721-2の金属層721-21の下面の少なくとも一部には形成されないことがある。前記第2端子部721-2の金属層721-21の下面の一部は、前記第2絶縁領域712に形成された第2端子オープン部を介して露出する。例えば、前記第2端子部721-2の金属層721-21は、前記第2絶縁領域712の第2端子オープン部(図示せず)と垂直方向または厚さ方向に重なる領域を含む。例えば、前記第2端子部721-2の金属層721-21の下面は、前記第2絶縁領域712と厚さ方向に重なる第2-1下面と、第2-1下面以外の第2-2下面とを含むことができる。そして、前記第2-2下面は、前記第2絶縁領域712の第2端子オープン部と厚さ方向に重なる部分であり得る。そして、前記第2端子部721-2の表面処理層721-22は、前記第2端子部721-2の金属層721-21の前記第2-2下面に形成され得る。
【0315】
また、連結部721-3は、上面、側面、および下面を含む。このとき、前記連結部721-3は、前記絶縁部710と接触しないことがある。例えば、前記連結部721-3は、前記絶縁部710の離隔領域713に配置される。例えば、前記連結部721-3は、前記絶縁部710の離隔領域713にフライング状態で配置され得る。これにより、前記連結部721-3の金属層721-31の上面、側面、および下面は、回路基板の他の構成と接触しないことがある。したがって、実施例における前記連結部721-3の金属層721-31の上面、側面、および下面には、前記連結部721-3の表面処理層721-32が配置され得る。そして、前記連結部721-3の表面処理層721-32は、実施例に係るイメージセンサーの移動時に前記連結部721-3の絶縁機能も共に行うことができる。
【0316】
一方、前記第2パターン部722の第2-1パターン部722-1は、前記絶縁部710の第1絶縁領域711上に配置される。このとき、前記第2パターン部722の第2-1パターン部722-1は、上面、側面、および下面を含むことができる。そして、前記第2-1パターン部722-1の下面の全領域は、前記第1絶縁領域711の上面と接触し得る。これにより、前記第2-1パターン部722-1の金属層722-11の下面には、前記第2-1パターン部722-1の表面処理層722-12が形成されないことがある。例えば、前記第2-1パターン部722-1の表面処理層722-12は、前記第2-1パターン部722-1の金属層722-11の上面および側面にのみ形成され得る。
【0317】
また、前記第2パターン部722の第2-2パターン部722-2は、前記絶縁部710の第2絶縁領域712上に配置される。このとき、前記第2パターン部722の第2-2パターン部722-2は、上面、側面、および下面を含むことができる。そして、前記第2-2パターン部722-2の下面の全領域は、前記第2絶縁領域712の上面と接触し得る。したがって、前記第2-2パターン部722-2の金属層722-21の下面には、前記第2-2パターン部722-2の表面処理層722-22が形成されないことがある。例えば、前記第2-2パターン部722-2の表面処理層722-22は、前記第2-2パターン部722-2の金属層722-21の上面および側面にのみ形成され得る。
【0318】
一方、図面には示していないが、前記絶縁部710とパターン部720上には、接着層(図示せず)が形成され得る。即ち、前記パターン部720は、圧延素材で形成され得る。そして、接着層は、前記圧延素材の圧延金属層と前記絶縁部710との接合のために、前記絶縁領域711と前記圧延金属層との間に形成され得る。これにより、前記パターン部720と前記絶縁部710との間には、接着層が形成され得る。
【0319】
一方、
図8bに示すように、実施例における表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、前記パターン部720を構成する金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21上に薄膜をコーティングすることによって形成され得る。前記薄膜は、スプレー(spray)、ディップ(dip)、デポジション(deposition) などの方式のうち少なくとも1つのコーティング方式を適用して形成され得る。そして、コーティング液は、伝導性がないか、伝導性の低い有機物、無機物、有無機複合体などが適用可能である。
【0320】
好ましくは、実施例は、アルキルイミダゾールを用いて前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22を形成する。前記アルキルイミダゾールは、伝導性が低く、熱伝導率が高い。即ち、アルキルイミダゾールは、絶縁特性や放熱特性に優れる。
【0321】
このとき、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、前記アルキルイミダゾールの窒素(N)元素から分離されたイオンとパターン部720を構成する銅(Cu)イオンが配位結合することによって形成され得る。即ち、前記アルキルイミダゾールのコーティング液を用いて前記パターン部720上に薄膜を形成する。このとき、前記アルキルイミダゾールの窒素元素から分離されたイオンと前記パターン部720の銅イオンとが配位結合する。これにより、前記パターン部720上に表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22が形成され得る。
【0322】
前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、0.1μm~10μmの範囲の厚さを有することができる。例えば、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、0.15μm~8μmの範囲の厚さを有することができる。例えば、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、0.2μm~5μmの厚さを有することができる。前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22の厚さが0.1μm未満であると、前記パターン部720の表面に均一な表面処理層が形成できないという問題がある。即ち、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22の厚さが0.1μm未満であると、前記パターン部720の一部表面に前記表面処理層が配置できないという問題が発生し、前記表面処理層が配置されない領域で酸化が発生する問題が発生することがある。また、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22の厚さが10μmの範囲を超過すると、前記パターン部720の厚さが増加ことによる抵抗が増加し、これによる信号損失が増加するという問題がある。さらに、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22の厚さが10μmを超過すると、表面処理層形成のためのコーティングコストが増加するという問題がある。
【0323】
一方、実施例では、前記パターン部720の前記圧延素材の金属層は、銅(Cu)およびチタン(Ti)を含む。これにより、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22内には、前記パターン部720のチタン(Ti)が含まれる。
【0324】
即ち、
図8cを参照すると、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22の表面は、領域別に異なる濃度の金属元素が含まれ得る。
【0325】
【0326】
【0327】
【0328】
【0329】
表1および表2を参照すると、表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22には、アルキルイミダゾールを構成する金属元素以外にも、前記パターン部720を構成する金属元素である銅(Cu)およびチタン(Ti)が含まれる。但し、表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22の領域別に、前記パターン部720の金属元素との配位結合程度が異なって現れることがある。これにより、領域別に銅(Cu)およびチタン(Ti)の濃度が異なることがある。例えば、前記パターン部720は、圧延素材で構成されており、これにより領域別に銅濃度およびチタン濃度が異なることがある。そして、表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、前記領域別濃度差のため、表1および2のような領域別に互いに異なる濃度の元素が含まれ得る。
【0330】
一方、上記のような表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22を形成する製造工程を簡単に説明すると次の通りである。
【0331】
先ず、実施例は、前記絶縁部上にパターン部を形成することができる。即ち、実施例は、前記絶縁部上に圧葉素材の金属層を付着し、前記付着された金属層をパターニングして前記パターン部720を形成することができる。
【0332】
その後、実施例は、表面処理のための前処理工程を行うことができる。
【0333】
例えば、実施例は、硫酸および塩酸のうち少なくとも1つを用いた化学的研磨、又はブラシ、砂布および研磨石のうち少なくとも1つを用いた物理的研磨を行って、前記パターン部720の表面に一定水準以上の照度を付与することができる。例えば、実施例は、前記パターン部720に前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22を形成するために、Ra(0.05~0.2μm)、Rz(1.0~3.0μm)水準の表面粗さを付与することができる。
【0334】
その後、実施例は、伝導性のないまたは低い有機物、無機物、および有無機複合体のうち少なくとも1つのコーティング液を準備する。そして、前記準備されたコーティング液を前記前処理されたパターン部720上にスプレー、ディップ、およびデポジション等のコーティング方法のうち少なくとも一つの方法を適用して表面処理層を形成することができる。
【0335】
図9aは、第2実施例に係るパターン部の層構造を説明するための図であり、
図9bは、
図9aの連結部の拡大図であり、
図9cは、
図9aの表面処理層の第2表面処理部分の面である。
【0336】
前記パターン部720を構成する金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21は、圧延素材で構成される。
【0337】
このとき、一般的な圧延素材の金属層は、0.025μm~0.035μmの範囲の中心線平均粗さRaまたは/および0.3μm~0.5μmの範囲の10点平均粗さを有する。このとき、前記金属層が前記範囲の粗さを有する場合、低い表面粗さにより前記パターン部720と前記絶縁部710との間の密着力が低下する。これにより、前記絶縁部からパターン部が脱落するという問題を有する。
【0338】
これにより、前記パターン部720は、めっき層をさらに含むことができる。前記めっき層は、前記圧延素材を含む金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面にめっきを施して形成されためっき層を意味することができる。
【0339】
例えば、前記第1端子部721-1の金属層721-11と第1絶縁領域711との間には、めっき層721-13が形成され得る。これにより、前記第1端子部721-1の表面処理層721-12は、前記第1端子部721-1の金属層721-11および前記めっき層721-13を覆って配置され得る。
【0340】
例えば、前記第2端子部721-2の金属層721-21と前記第2絶縁領域712との間には、めっき層721-23が配置され得る。これにより、前記第2端子部721-2の表面処理層721-12は、前記第2端子部721-2の金属層721-21と前記めっき層721-23を覆って配置され得る。
【0341】
また、前記連結部721-3は、金属層721-31の下に配置されためっき層721-33を含む。そして、前記連結部721-3の表面処理層721-33は、前記連結部721-3の金属層721-31とめっき層721-33の周囲を囲んで配置され得る。
【0342】
これに対応して、前記第2-1パターン部722-1の金属層722-11と第1絶縁領域711との間には、めっき層722-13が形成され得る。これにより、前記第2-1パターン部722-1の表面処理層722-12は、前記第2-1パターン部722-1の金属層722-11および前記めっき層722-13を覆って配置され得る。
【0343】
また、前記第2-2パターン部722-2の金属層722-21と前記第2絶縁領域712との間には、めっき層722-23が配置され得る。これにより、前記第2-2パターン部722-2の表面処理層722-12は、前記第2-2パターン部722-2の金属層722-21と前記めっき層722-23を覆って配置され得る。
【0344】
一方、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、純粋な銅を含むことができる。これにより、前記表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21上に形成される部分における元素と、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23上に形成される部分における元素とは異なることがある。
【0345】
このとき、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21は、第1金属層とも言え、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、第2金属層とも言える。以下では、連結部721-3は例を挙げて説明する。
【0346】
連結部721-3の表面処理層721-32は、前記連結部721-3の金属層721-31と接触する第1表面処理部分721-321と、前記連結部721-3のめっき層721-33と接触する第2表面処理部分721-322とを含むことができる。そして、前記第1表面処理部分721-321における元素と、前記第2表面処理部分721-322における元素とが互に異なることがある。
【0347】
即ち、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21は、チタンを含み、これにより表1および 表 2に示すように表面処理層721-12、721-22、721-32、722-12、722-22にチタンが含まれる。これにより、前記第1表面処理部分721-321は、表1および表2のような元素が含まれ得る。
【0348】
これとは異なり、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、銅のみを含む。例えば、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23には、チタンが含まれない。これにより、前記第2表面処理部分721-322にチタンが含まれないことがある。
【0349】
例えば、
図9cと同様に、前記第2表面処理部分721-322のC領域における表面分析結果を見ると、表3の通りである。
【0350】
【0351】
表3に示すように、前記第2表面処理部分721-322には、第1表面処理部分721-321に含まれていたチタン(Ti)が含まれないことがある。
【0352】
以下では、前記めっき層について具体的に説明する。
【0353】
前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、圧延銅箔合金である金属層721-11、721-21、721-31、722-11、72) -21に電解めっきまたは無電解めっきを施して形成され得る。前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、銅を含むめっき粒子を前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、 722-21の表面にめっきして形成され得る。前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23を構成するめっき粒子は、銅を主成分とし、ここにNi、Co、Mn、およびAlのうち少なくとも1つを含む二元系または三元系複合系元素を含むことができる。前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21上に一定の厚さを有して形成され得る。例えば、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、0.5μm~10μmの範囲の厚さを有することができる。例えば、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、0.8μm~8μmの範囲の厚さを有することができる。例えば、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、1.0μm~6μmの範囲の厚さを有することができる。前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の厚さが0.5μm未満の場合、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、 722-21の表面に均一な厚さのめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23を形成することは困難であり得る。例えば、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の厚さが0.5μm未満の場合、前記金属層721-11、721-21、721-31、 722-11、722-21の特定領域にめっき層が形成されないという問題が発生することがある。これによりパターン部の酸化が発生する問題がある。前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の厚さが10μmを超過すると、前記パターン部の全体的な厚さが増加する。これにより、前記パターン部の弾性特性が低下し、カメラモジュールの移動部の移動性が低下し得る。また、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の厚さが10μmを超過すると、前記パターン部の抵抗が増加して信号伝送損失が増加することがある。
【0354】
一方、実施例では、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の一面にのみ配置されるものとして説明したが、これに限定されない。即ち、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の上面にも配置され得る。そして、前記めっき層が前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の上面にも配置される場合、前記金属層721-11、721-21、721-31、 722-11、722-21のパターニングのためのエッチング工程で、前記金属層とドライフィルム(図示せず)との間の密着力を向上させることができる。そして、前記金属層と前記ドライフィルムとの密着力が向上することによって、前記金属層のエッチング信頼性を向上させることができる。
【0355】
図10は、実施例に係るパターン部の金属層およびめっき層の表面粗さを説明するための図である。
【0356】
図10の(a)は、パターン部720の金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面を示す図であり、
図10の(b)は、パターン部720のめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面を示す図である。
【0357】
図10の(a)と同様に、金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21は、圧延銅箔合金の表面を意味する。これにより、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面粗さは、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722 -23の表面粗さに対して低い値を有するようになる。
【0358】
例えば、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面は、0.025μm~0.035μmの範囲の中心線平均粗さRa又は/および0.3 μm~0.5μmの範囲の10点平均粗さを有する。そして、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面と前記絶縁部710の表面(又は絶縁部の表面に配置された接着層の表面)とが直接接触する場合、密着力低下により絶縁部710から金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21が脱落するという問題がある。
【0359】
これにより、実施例では、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面にめっき層721-13、721-23、721-33、722 -13、722-23を形成する。これにより、実施例では、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面ではなく、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722 -13、722-23の表面が前記絶縁部710の表面(または、接着層の表面)と接触するようにする。これにより、実施例では、前記パターン部720と絶縁部710との密着力を向上させることができる。
【0360】
このとき、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面粗さの基準範囲は、次の通りであり得る。即ち、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の中心線平均粗さRaの基準範囲および10点平均粗さRzの基準範囲は、次の通りであり得る。例えば、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面(明確には、前記絶縁部710の上面と対向する下面)は、0.05μm ~1.5μmの範囲の中心線平均粗さRaを有することができる。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面は、0.05μm~1.0μmの範囲の中心線平均粗さRaを有することができる。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面は、0.08μm~0.8μmの範囲の中心線平均粗さRaを有することができる。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面は、0.6μm~15μmの範囲の10点平均粗さRzを有することができる。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面は、0.7μm~14.0μmの範囲の10点平均粗さRzを有することができる。例えば、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面は、1.0μm~12μmの範囲の10点平均粗さRzを有することができる。
【0361】
即ち、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面に対して10倍以上の表面粗さを有することができる。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面は、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面に対して20倍以上の表面粗さを有することができる。
【0362】
前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面粗さが0.05μm未満の中心線平均粗さRaまたは0.6μm未満の10点平均粗さRzを有する場合、前記パターン部720と絶縁部710との間の密着力の低下により、前記絶縁部710からパターン部720が脱落するという問題が発生することがある。また、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面粗さが0.05μm未満の中心線平均粗さRaまたは0.6μm未満の10点平均粗さRzを有する場合、前記金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21のエッチング効率が低下し得る。そして、前記エッチング効率が低下する場合、前記パターン部720の上面の幅と下面の幅との差が大きくなって、前記パターン部720の電気的信頼性が低下し得る。
【0363】
また、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面粗さが1.5μmを超える中心線平均粗さRaまたは15.0μmを超える10点平均粗さRzを有する場合、前記パターン部720の厚さが増加することがある。そして、前記パターン部720の厚さが増加する場合、前記パターン部720の弾性力の減少による前記固定部に対する前記センサー部の移動性が低下し得る。
【0364】
図11a~
図11eは、実施例に係るめっき層のめっき条件と密着力との関係を説明するための図である。
【0365】
図11aは、第1めっき条件のめっき層と絶縁部との密着力の関係を示す図であり、
図11bは、第2めっき条件のめっき層と絶縁部との密着力の関係を示した図であり、
図11cは、第3めっき条件のめっき層と絶縁部との密着力の関係を示す図であり、
図11dは、第4めっき条件のめっき層と絶縁部との密着力の関係を示す図であり、
図11eは、第5めっき条件のめっき層と絶縁部との密着力の関係を示す図である。
【0366】
以下では、
図11a~
図11eを参照して、前記めっき層のめっき条件と密着力との関係を説明する。
【0367】
上記のように、実施例では、パターン部720を構成する金属層721-11、721-21、721-31、722-11、722-21の表面に一定水準の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzを有するめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23を形成する。これにより、実施例は、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の密着力を増加させる。
【0368】
しかし、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面の中心線平均粗さRaおよび/又は10点平均粗さRzが上記記載の範囲を満足しても、前記パターン部720と絶縁部710との間の密着力が低下するという問題が発生することが確認された。
【0369】
図11aは、第1めっき条件のめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を説明するための図である。
図11aの(a)は、第1めっき条件のめっき層の表面粗さの3Dイメージを示す図であり、
図11aの(b)は、第1めっき条件のめっき層の表面粗さのプロファイルを示す図である。
【0370】
具体的に、
図11aは、前記めっき層の表面粗さが0.2μmの中心線平均粗さRaおよび6.1μmの10点平均粗さRzを有し、前記めっき層の厚さが3.7μmを有する場合におけるめっき層と前記絶縁部間との間の剥離強度(90゜peel strength)を示す。このとき、
図11aのように、上記記載の範囲の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzを有する第1めっき条件で形成された場合、前記めっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)は、79.5gf/mmで現れることが確認できた。
【0371】
図11bは、第2めっき条件のめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を説明するための図である。
図11bの(a)は、第2めっき条件のめっき層の表面粗さの3Dイメージを示す図であり、
図11bの(b)は、第2めっき条件のめっき層の表面粗さのプロファイルを示す図である。
【0372】
具体的に、
図11bは、前記めっき層が0.6μmの中心線平均粗さRaおよび7.4μmの10点平均粗さRzを有し、前記めっき層の厚さが1.4μmを有する場合におけるめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を示す。このとき、
図11bのように、前記めっき層が上記記載の範囲の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzを有する場合、剥離強度(90゜peel strength)は、45.5gf/mmで現れることが確認できた。
【0373】
図11cは、第3めっき条件のめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を説明するための図である。
図11cの(a)は、第3めっき条件のめっき層の表面粗さの3Dイメージを示す図である。
図11cの(b)は、第3めっき条件のめっき層の表面粗さのプロファイルを示す図である。
【0374】
具体的に、
図11cは、前記めっき層が1.0μmの中心線平均粗さRaおよび9.9μmの10点平均粗さRzを有し、前記めっき層の厚さが5.7μmを有する場合におけるめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を示す。このとき、
図11cと同様に、前記めっき層が上記記載の範囲の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzを有する場合、剥離強度(90゜peel strength)は、70.9gf/mmで現れることが確認できた。
【0375】
図11dは、第4めっき条件のめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を説明するための図である。
図11dの(a)は、第4めっき条件のめっき層の表面粗さの3Dイメージを示す図である。
図11dの(b)は、第4めっき条件のめっき層の表面粗さのプロファイルを示す図である。
【0376】
具体的に
図11dは、前記めっき層が0.3μmの中心線平均粗さRaおよび4.5μmの10点平均粗さRzを有し、前記めっき層の厚さが4.5μmを有する場合におけるめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を示す。このとき、
図11dに示すように、前記めっき層が前記記載の範囲の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzを有する場合、剥離強度(90゜peel strength)は、5.9gf/mmで現れることが確認できた。
【0377】
図11eは、第5めっき条件のめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を説明するための図である。
図11eの(a)は、第5めっき条件のめっき層の表面粗さの3Dイメージを示す図である。
図11eの(b)は、第5めっき条件のめっき層の表面粗さのプロファイルを示す図である。
【0378】
具体的に、
図11eは、前記めっき層が0.9μmの中心線平均粗さRaおよび13.4μmの10点平均粗さRzを有し、前記めっき層の厚さが4.3μmを有する場合におけるめっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)を示す。このとき、
図11eに示すように、前記めっき層が前記記載の範囲の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzを有する場合、剥離強度(90゜peel strength)は、36.0gf/mmで現れることが確認できた。
【0379】
即ち、
図11a~
図11eと同様に、第1乃至第5めっき条件によって形成されためっき層の表面粗さは、実施例で要求される中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzの基準範囲内に属する。しかし、前記中心線平均粗さRaおよび前記10点平均粗さRzが前記基準範囲内に属する場合においても、前記剥離強度(90゜peel strength)が50gf/mm以下で現れることが確認できた。
【0380】
また、
図11a~
図11eと同様に、前記めっき層の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzが増加しても、前記めっき層と絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)は、低くなることが確認できた。例えば、
図11dのように、めっき層の中心線平均粗さRaが0.3μmを有し、めっき層の10点平均粗さRzが4.5μmを有する場合においても、前記めっき層と前記絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)は、5.9gf/mmでかなり低く現れることが確認できた。
【0381】
また、
図11a~
図11eと同様に、前記めっき層の厚さが増加しても、前記めっき層と前記絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)が増加しないことが確認できた。
【0382】
結論的に、
図11a~
図11eによると、前記めっき層の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzが増加するか、又は前記めっき層の厚さが増加する場合、前記めっき層と前記絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)は、むしろ低くなることが確認できた。
【0383】
このとき、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)に対応する密着力は、50gf/mm以上が要求される。例えば、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が50gf/mmよりも小さい場合、前記パターン部720が前記絶縁部710から脱落することが発生するという問題がある。これにより、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、少なくとも50gf/mm以上でなければならない。
【0384】
結論として、実施例のパターン部720のめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面粗さが基準範囲の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzを有する場合、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が増加する。しかし、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面粗さが前記基準範囲の中心線平均粗さRaおよび10点平均粗さRzを有する場合においても、前記剥離強度(90゜peel strength)が50gf/mm未満で現れることが確認できた。
【0385】
これにより、実施例は、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面粗さ以外の剥離強度(90゜peel strength)に影響を及ぼす他の条件を制御する。例えば、実施例では、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が一定水準以上の値を有するようにする。
【0386】
図12a~
図12eは、第1乃至第5めっき条件によるめっき層の表面を示すSEM写真である。例えば、
図12a~
図12eのそれぞれの(a)は、40'tilt*2k条件でのSEM写真を示す図であり、(b)は、40'tilt*10kの条件でのSEM写真を示す図である。
【0387】
図12a~
図12eを参照すると、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)を50gf/mm以上に合わせるためには、前記パターン部720のめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23が有するめっき粒子のサイズを一次的に制御しなければならないことが確認できた。
【0388】
前記めっき粒子のサイズは、SEM装置を用いて測定され得る。例えば、めっき粒子のサイズは、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面をSEM装置で撮影して得られた一定拡大倍率の表面イメージを用いて測定され得る。例えば、めっき粒子のサイズは、めっき層の平均粒子のサイズを意味することができる。例えば、前記めっき粒子のサイズは、10,000倍の拡大倍率で得られためっき層の表面イメージに基づいて測定され得る。例えば、前記表面イメージ中の複数のめっき粒子のサイズをそれぞれ測定する。そして、前記測定した複数のめっき粒子のサイズの平均値を算出して、前記めっき粒子サイズを獲得することができる。
【0389】
図12aのように、第1めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズの平均値が1.2μmの場合、これに対するパターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、79.5gf/mmで現れることが確認できた。
【0390】
また、
図12bのように、第2めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズの平均値が4.3μmの場合、これに対するパターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、45.5gf/mmで現れることが確認できた。
【0391】
また、
図12cのように、第3めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズの平均値が3.0μmの場合、これに対するパターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、70.9gf/mmとして現われることが確認できた。
【0392】
また、
図12dと同様に、第4めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズの平均値が5.19μmの場合、これに対するパターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、5.9gf/mmで現れることが確認できた。
【0393】
また、
図12eと同様に、第5めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズの平均値が5.0μmの場合、これに対するパターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、36.0gf/mmで現われることが確認できた。
【0394】
即ち、
図12a~
図12eと同様に、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値が一定範囲内でなければならないが、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が一次的に一定水準を有することが確認できた。
【0395】
具体的に、実施例において、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子サイズの平均値が5.15μmを超過する場合、前記パターン部720)と絶縁部710との間の剥離強度が急激に減少することが確認できた。これにより、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値は5.15μm以下となるようにする。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値は5.1μm以下となるようにする。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値は5.0μm以下となるようにする。
【0396】
一方、前記ホルダー621の前記第1フレーム621aの下面には、マグネット部623が配置されるマグネット安着部(図示せず)が形成され得る。前記ホルダー621の前記マグネット安着部にはマグネット部623が配置され得る。
【0397】
好ましくは、実施例において、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値は、0.8μm~5.15μmの範囲を満足するようにする。例えば、実施例において、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値は、0.9μm~5.10μmの範囲を満足するようにする。例えば、実施例において、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値は、1.0μm~5.0μmの範囲を満足するようにする。
【0398】
このとき、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値が0.8μm未満であると、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の中心線平均粗さRaおよび/または10点平均粗さRzが上記基準範囲を満足しないことがある。これにより、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が低くなることがある。
【0399】
また、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値が5.15μmを超過する場合、
図12dと同様に、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が急激に低くなるという問題が発生することがある。
【0400】
したがって、実施例は、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズの平均値が0.8μm~5.15μmを有するようにする。これにより、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が一定水準以上を維持できるようにする。
【0401】
図13aおよび
図13bは、第1乃至第5めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズのヒストグラムを示す図である。例えば、
図13aおよび
図13bは、第1乃至第5めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズ分布図を示す図である。
【0402】
図12a~
図12eに示されためっき層のめっき粒子のサイズの平均値は、
図13aおよび
図13bと同様のめっき粒子のサイズ分布図でも表現することができる。
【0403】
例えば、前記めっき粒子のサイズのヒストグラムまたはサイズ分布図は、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の表面に露出しためっき粒子のサイズ別の個数をグラフで示すものである。例えば、
図13a~
図13bは、めっき層のめっき粒子の最大サイズと最小サイズとの差値を示すものであり得る。
【0404】
図13aを参照すると、第1めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズ分布図が1.60μmの場合(言い換えれば、めっき粒子の最大サイズと最小サイズの差値が1.60μmの場合)、パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が一定水準を維持することが確認できた。
【0405】
図13bの(A)を参照すると、第2めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズ分布図が5.31μmの場合(言い換えれば、めっき粒子の最大サイズと最小サイズの差値が5.31μmである場合)、パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が一定水準を維持することが確認できた。
【0406】
図13bの(B)を参照すると、第3めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズ分布図が6.55μmの場合(言い換えれば、めっき粒子の最大サイズと最小サイズの差値が6.55μmの場合)、パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が一定水準を維持することが確認できた。
【0407】
図13bの(C)を参照すると、第4めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズ分布図が4.02μmの場合(言い換えれば、めっき粒子の最大サイズと最小サイズの差値が4.02μmの場合)、パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が一定水準を維持することが確認できた。
【0408】
図13bの(D)を参照すると、第5めっき条件によるめっき層のめっき粒子のサイズ分布図が4.65μmの場合(言い換えれば、めっき粒子の最大サイズと最小サイズの差値が4.65μmの場合)、パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が一定水準を維持することが確認できた。
【0409】
但し、前記めっき層のめっき粒子のサイズの分布度が7.0μmを超過する場合、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が急激に減少することが確認できた。
【0410】
これにより、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23は、めっき粒子のサイズの分布度が7.0μm以下を有するようにする。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズ分布図が6.5μm以下を有するようにする。例えば、実施例におけるめっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23のめっき粒子のサイズ分布図が6.0μm以下を有するようにする。
【0411】
例えば、実施例は、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の第1めっき粒子のサイズと第2めっき粒子のサイズとの差値が、 7.0μm以下となるようにする。前記第1めっき粒子は、めっき層のめっき粒子の中で最大サイズのめっき粒子である。そして、第2めっき粒子は、めっき層のめっき粒子の中で最も小さいサイズのめっき粒子である。例えば、実施例は、前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の第1めっき粒子のサイズと第2めっき粒子との差値が6.5μm以下となるようにする。例えば、実施例は、第1めっき粒子のサイズと第2めっき粒子のサイズとの差値が6.0μm以下となるようにする。
【0412】
前記めっき層721-13、721-23、721-33、722-13、722-23の分布度が7.0μmを超過するか、前記第1めっき粒子と前記第2めっき粒子との差値が7.0μmを超過する場合、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が低くなることがある。これにより、カメラモジュールの使用環境において、前記パターン部720が前記絶縁部710から脱落するという問題が発生することがある。
【0413】
図14は、実施例に係るめっき粒子の表面積と剥離強度との関係を示すグラフである。
【0414】
以上で説明しためっき層のめっき粒子サイズの平均値、めっき粒子のサイズ分布図および前記めっき粒子の最大サイズと最小サイズの差値によって、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が異なることが確認できた。
【0415】
そして、前記めっき粒子サイズの平均値、めっき粒子のサイズ分布図、および前記めっき粒子の最大サイズと最小サイズとの差値は、めっき粒子の表面積としても表表されることがある。
【0416】
そして、実施例では、前記めっき層の単位面積(1μm2)当たりめっき粒子の表面積によって、前記パターン部720と前記絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)に差が現れることが確認できた。
【0417】
前記めっき層の単位面積(1μm2)当たりめっき粒子の表面積は、次の仮定条件によって測定され得る。
【0418】
(1)めっき粒子の形状が球の形状を有する。
【0419】
(2)めっき粒子の半分(半球)程度がめっき層の表面に露出。
【0420】
そして、前記表面積は、以下の手順に従って算出方法によって計算され得る。
【0421】
(1)上述しためっき粒子のサイズを測定する方法を用いて、めっき粒子のサイズ(例えば、直径)を測定。
【0422】
(2)前記サイズを有するめっき粒子に対する第1表面積計算。
【0423】
(3)単位面積(1μm2)よりも大きい第1面積(例えば、115μm2面積)に含まれためっき粒子の個数チェック。
【0424】
(4)前記めっき粒子の第1表面積に対する1/2(例えば、めっき粒子の半分)の第2表面積計算。
【0425】
(5)前記めっき粒子の個数と前記第2表面積を用いて、前記第1面積におけるめっき粒子の第1表面積計算。
【0426】
(6)前記第1表面積を用いて、前記単位面積(1μm2)におけるめっき粒子の表面積計算。
【0427】
そして、上記のような仮定条件および算出方法に基づいて算出されためっき層の面積当たりめっき粒子の表面積を見ると、次の表4の通りである。
【0428】
【0429】
表4を参照すると、第1めっき条件によるめっき層のめっき粒子サイズ(平均値)が1.2μmの場合、3000μm2面積当たりめっき粒子の表面積(μm2)は、4351.99であることが確認できた。
【0430】
表4を参照すると、第2めっき条件によるめっき層のめっき粒子サイズ(平均値)が4.3μmの場合、3000μm2面積当たりめっき粒子の表面積(μm2)は、929.41であることが確認できた。
【0431】
表4を参照すると、第3めっき条件によるめっき層のめっき粒子サイズ(平均値)が3μmの場合、3000μm2面積当たりめっき粒子の表面積(μm2)は、3308.10であることが確認できた。
【0432】
表4を参照すると、第4めっき条件によるめっき層のめっき粒子サイズ(平均値)が5.19μmの場合、3000μm2面積当たりめっき粒子の表面積(μm2)は、507.73であることが確認できた。
【0433】
表4を参照すると、第5めっき条件によるめっき層のめっき粒子サイズ(平均値)が5μmの場合、3000μm2面積当たりめっき粒子の表面積(μm2)は、824.67であることが確認できた。
【0434】
そして、表4に係る実施例のめっき層の単位面積(1μm2)当たりめっき粒子の表面積は、以下の表5の通りであり得る。
【0435】
【0436】
表5によると、第1めっき条件によるめっき層の単位面積(1μm2)当りめっき粒子の表面積(μm2)は1.5であり、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、79.5gf/mmが現れることが確認できた。
【0437】
また、第2めっき条件によるめっき層の単位面積(1μm2)当たりめっき粒子の表面積(μm2)は0.3であり、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、45.5gf/mmが現れることが確認できた。
【0438】
また、第3めっき条件によるめっき層の単位面積(1μm2)当たりめっき粒子の表面積(μm2)は1.1であり、これによるパターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、70.9gf/mmが現われることが確認できた。
【0439】
また、第4めっき条件によるめっき層の単位面積(1μm2)当たりめっき粒子の表面積(μm2)は0.2であり、これによるパターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、5.9gf/mmが現われることが確認できた。
【0440】
また、第5めっき条件によるめっき層の単位面積(1μm2)当たりめっき粒子の表面積(μm2)は0.3であり、それによるパターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)は、36gf/mmが現われることが確認できた。
【0441】
表5および
図14の内容をまとめると、めっき層の単位面積(1μm
2)当たりめっき粒子の表面積(μm
2)が0.5未満の場合、前記パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が50gf/mm未満で現れることが確認できた。これにより、実施例では、前記めっき層の単位面積(1μm
2)当たりめっき粒子の表面積(μm
2)が0.5以上となるようにする。これにより、実施例は、パターン部720と絶縁部710との間の剥離強度(90゜peel strength)が50gf/mm以上を有するようにする。
【0442】
図15は、実施例に係るカメラモジュールが適用された移動端末機1500である。
【0443】
図15に示すように、実施例の移動端末機1500は、背面に設けられたカメラモジュール1000、フラッシュモジュール1530、自動焦点装置1510を含むことができる。実施例の移動端末機1500は、第2カメラモジュール1100をさらに備えることができる。
【0444】
前記カメラモジュール1000は、イメージ撮影機能および自動焦点機能を含むことができる。例えば、前記カメラモジュール1000は、イメージを用いた自動焦点機能を含むことができる。
【0445】
前記カメラモジュール1000は、撮影モードまたは画像通話モードでイメージセンサーによって得られる静止画像または動画像の画像フレームを処理する。処理された画像フレームは、所定のディスプレイ部に表示され、メモリに保存され得る。前記移動端末機本体の前面にもカメラ(図示せず)が配置され得る。
【0446】
例えば、前記カメラモジュール1000は、第1カメラモジュールと第2カメラモジュールとを含み、前記第1カメラモジュールによってAFまたはズーム機能と共にOIS実装が可能であり得る。
【0447】
前記フラッシュモジュール1530は、その内部に光を発光する発光素子を含むことができる。前記フラッシュモジュール1530は、移動端末機のカメラ作動またはユーザの制御によって作動され得る。
【0448】
前記自動焦点装置1510は、発光部として表面光放出レーザ素子のパッケージのうち1つを含むことができる。
【0449】
前記自動焦点装置1510は、レーザを用いた自動焦点機能を含むことができる。前記自動焦点装置1510は、前記カメラモジュール1000のイメージを用いた自動焦点機能が低下する条件、例えば10m以下の近接または暗い環境で主に使用され得る。前記自動焦点装置1510は、垂直キャビティ表面発光レーザ(VCSEL)半導体素子を含む発光部と、フォトダイオードなどの光エネルギーを電気エネルギーに変換する受光部とを含むことができる。
【0450】
実施例のレンズ駆動装置は、センサー部と、前記センサー部と連結されるイメージセンサー移動用の回路基板とを含む。前記回路基板は、インターポーザであり得る。そして、前記センサー部は、前記回路基板と連結されるセンサー基板と、前記センサー基板に実装されるイメージセンサーとを含む。このとき、前記センサー基板は、前記回路基板と電気的に連結される電気パッドと、前記電気パッド以外の固定パッドとを含む。このとき、前記回路基板には、前記センサー基板の固定パッドが挿入されるオープン部を含むことができる。
【0451】
これにより、実施例は、前記回路基板と前記センサー基板とのソルダリング工程時に前記固定パッドを前記オープン部に挿入されるようにすることができる。これにより、実施例は、前記ソルダリング工程で前記回路基板と前記センサー基板間の位置合わせを容易にすることができる。
【0452】
さらに、実施例は、前記回路基板と前記センサー基板の位置が整列された状態で前記センサー基板の動きを制限することができる。これにより、実施例は、ソルダリング工程で発生する前記回路基板と前記センサー基板間の位置ずれの問題を解決することができる。これにより、実施例は、作業性を向上させることができる。
【0453】
また、実施例は、前記センサー基板と前記回路基板との間の電気連結性を向上させることができる。これにより、実施例は製品の信頼性を向上させることができる。
【0454】
また、実施例の前記回路基板は、前記絶縁部およびパターン部を含む。前記絶縁部は、前記第1絶縁領域、前記第2絶縁領域、およびこれらの間の離隔領域を含む。そして、前記パターン部は、前記第1絶縁領域に配置され、前記センサー基板と連結される第1端子部と、前記第2絶縁領域に配置され、メイン基板と連結される第2端子部と、前記離隔領域に配置され、前記第1端子部と第2端子部との間を連結する連結部と、を含む。このとき、前記連結部は、前記離隔領域のそれぞれのコーナー部に配置される折曲部分を含む。このとき、前記連結部のそれぞれの折曲部分は、前記コーナー部で互いに同じ方向に回転して折曲される。これにより、実施例は、前記連結部の折曲構造によって前記回路基板によるセンサー部の移動性を向上させることができる。さらに、実施例は、前記センサー部の移動位置の精度を向上させることができる。
【0455】
また、実施例の前記連結部の折曲部分は、前記離隔領域のそれぞれのコーナー部で一部をオープンする第1オープン領域を含む。このとき、前記第1オープン領域は、第1移動部を構成する第2フレームの突出部と光軸方向に重なる位置に形成され得る。そして、前記連結部は、前記第1オープン領域を回避しながら前記第1オープン領域の内側に配置される内側連結部と、外側に配置される外側連結部とを含む。このとき、前記内側連結部の数は、前記外側連結部の数よりも少ないことがある。
【0456】
これにより、実施例は、前記第1オープン領域の内側に配置される内側連結部の個数よりも前記第1オープン領域の外側に配置される外側連結部の個数を多くしたことにより、前記第1移動部の移動性を向上させることができる。例えば、前記外側連結部の個数を前記内側連結部の個数よりも多くする場合、その反対の場合に比べて前記第1移動部の移動量を容易に調節することができる。例えば、前記外側連結部は、前記第1オープン領域の外側に前記内側連結部よりも大きい長さを有して配置される。そして、前記外側連結部の長さが前記内側連結部の長さよりも大きいことにより、前記内側連結部に比べて前記第1移動部の移動に必要な駆動力の強さを減らすことができる。これにより、実施例は、前記内側連結部と外側連結部との個数差により、前記第1移動部の移動性を向上させることができる。さらに、実施例は、前記第1移動部の移動量を微細に調節することができる。
【0457】
また、実施例の前記外側連結部と前記内側連結部のそれぞれは、複数の折曲点を含む。このとき、前記外側連結部の折曲点の個数は、前記内側連結部の折曲点の個数と同一であり得る。そして、前記折曲点の個数が同一であることにより、前記第1移動部の移動性を向上させることができる。
【0458】
例えば、前記外側連結部の折曲点の数と前記内側連結部の折曲点の数が異なる場合、相対的に多くの折曲点を有する連結部に力が集中することがある。これにより、前記力が集中する連結部が他の連結部よりも先に切れるという問題が発生することがある。さらに、前記第1移動部の移動精度に問題が発生することがある。
【0459】
これに反して、実施例は、前記第1移動部の移動時に前記折曲点の個数が同一であることにより、前記内側連結部および前記外側連結部に加えられる力を均一に分散させることができる。これにより、実施例は、前記内側連結部および前記外側連結部に均一に力を分散させることができる。これにより、実施例は、特定の連結部が先に切れるという問題を解決することができる。さらに、実施例は、前記連結部が切れる状況があっても、前記内側連結部と前記外側連結部が同じ時点で切れるようにすることができる。
【0460】
一方、実施例は、回路基板の第1絶縁領域を貫通する貫通孔内に配置される接着層と、前記接着層を介して前記回路基板に放熱部を付着する。そして、前記放熱部は、センサー基板で発生した熱を放出することができる。
【0461】
これにより、実施例は、前記イメージセンサーで発生する熱を外部に放出して、これによる放熱特性を向上させることができる。これにより、実施例は、前記イメージセンサーの動作信頼性を向上させることができる。さらに、実施例は、イメージセンサーで獲得される画像の品質を向上させることができる。
【0462】
また、実施例のパターン部は、金属層と、前記金属層上に配置された表面処理層とを含む。前記表面処理層は、有機物をコーティングして形成された薄膜層であり得る。このとき、前記有機物の比誘電率εrは、3.24である。これは、一般的な表面処理層が有するニッケルまたは金(Au)が有する比誘電率εrよりもかなり小さい値である。即ち、前記ニッケルや金(Au)が有する比誘電率εrは、4以上である。
【0463】
、
したがって、実施例は、前記表面処理層の比誘電率に反比例して変化する配線の信号伝達速度を向上させることができる。これにより、実施例は、前記回路基板の製品信頼性を向上させることができる。
【0464】
また、実施例の表面処理層に使用される有機物の熱伝導度は、ニッケルの熱伝導度よりも高い。これにより、実施例は、前記パターン部の熱伝導率を高めることができる。
【0465】
特に、カメラモジュールを含む電子製品における放熱特性は、製品性能に影響を及ぼすため、大きなイシューとして台頭している。即ち、カメラモジュールに含まれる構成要素は、放熱に脆弱な構造を有する。これにより、カメラモジュールの放熱特性を高めるための努力が進んでいる。このとき、実施例は、前記有機物コーティングによりパターン部の熱伝導率を高めることができる。これにより、実施例は、前記回路基板の放熱特性および前記回路基板が適用されるカメラモジュールの放熱特性を向上させることができる。
【0466】
また、実施例の前記パターン部は、カメラモジュールの第1移動部の構成の一部である。これにより、前記パターン部は、前記第1移動部の移動と共に移動することができる。そして、前記パターン部は、前記第1移動部の移動時に他の構成要素と接触することがある。このとき、前記パターン部が他の構成要素と接触する場合、電気的信頼性に問題が発生することがある。
【0467】
このとき、実施例の表面処理層の有機物は、ニッケルや金が有する伝導性よりも低い電気伝導性を有する。これにより、前記パターン部が他の構成要素と接触する場合、前記表面処理層が絶縁機能を果たすことができる。これにより、実施例は、回路基板の電気的信頼性を向上させることができる。また、実施例は、有機物コーティング方式を適用することによりめっき工程を簡素化することができ、さらにめっきコストを低減することができる。
【0468】
一方、実施例のパターン部は、金属層と表面処理層との間に配置されためっき層を含む。前記めっき層は、前記パターン部と前記絶縁部との間の剥離強度を向上させることができる。
【0469】
このとき、前記めっき層は、表面粗さを有する。このとき、前記めっき層の表面粗さが増加する場合にも、前記めっき層と前記絶縁部との間の密着力が低下し得る。これにより、実施例は、前記めっき層を構成するめっき粒子のサイズを制御して、前記密着力を向上させる。
【0470】
例えば、実施例のめっき層のめっき粒子の平均値は、0.8μm~5.15μmの範囲を有する。また、実施例は、前記めっき層の最大サイズを有した第1めっき粒子と最小サイズを有した第2めっき粒子との差値が7.0μm以下を有するようにする。また、前記めっき層の単位面積(1μm2)における前記めっき粒子の表面積は、0.5μm2以上であり得る。また、前記めっき層の中心線平均粗さRaは、0.05μm~1.5μmの範囲を有する。また、前記めっき層の10点平均粗さRzは、0.6μm~15μmの範囲を有する。これにより、実施例は、前記パターン部と絶縁部との間の密着力をさらに向上させることができる。さらに、実施例は、前記パターン部と前記絶縁部との間の剥離強度(90゜peel strength)が50gf/mm以上を有するようにする。これにより、実施例は、カメラモジュールの使用環境において、前記パターン部が前記絶縁部から脱落する信頼性の問題を解決することができる。さらに、実施例は、カメラモジュールのオートフォーカシングまたは手ブレ防止機能の動作信頼性を向上させることができる。
【0471】
次に、
図16は、実施例に係るカメラモジュールが適用された車両の斜視図である。
【0472】
例えば、
図16は、実施例に係るカメラモジュールが適用された車両運転補助装置を備える車両の外観図である。
【0473】
図16を参照すると、実施例の車両800は、動力源によって回転する車輪13FL、13FR、所定のセンサーを備えることができる。前記センサーは、カメラセンサー2000であり得るが、これに限定されない。
【0474】
前記カメラ2000は、実施例に係るカメラモジュール1000が適用されたカメラセンサーであり得る。
【0475】
実施例の車両800は、前方画像又は周辺画像を撮影するカメラセンサー2000を介して画像情報を獲得することができ、画像情報を用いて車線未識別状況を判断し、未識別時に仮想車線を生成することができる。
【0476】
例えば、カメラセンサー2000は、車両800の前方を撮影して前方画像を獲得し、プロセッサ(図示せず)は、このような前方画像に含まれたオブジェクトを分析して画像情報を獲得することができる。
【0477】
例えば、カメラセンサー2000が撮影した画像に車線、隣接車両、走行妨害物、および間接道路表示物に該当する中央分離台、縁石、街路樹などのオブジェクトが撮影された場合、プロセッサは、このようなオブジェクトを検出して画像情報に含めることができる。
【0478】
このとき、プロセッサは、カメラセンサー2000を介して検出されたオブジェクトとの距離情報を獲得して、画像情報をさらに補完することができる。画像情報は、画像に撮影されたオブジェクトに関する情報であり得る。
【0479】
このようなカメラセンサー2000は、イメージセンサーと画像処理モジュールとを含むことができる。カメラセンサー2000は、イメージセンサー(例えば、CMOSまたはCCD)によって得られる静止画像または動画像を処理することができる。画像処理モジュールは、前記イメージセンサーを介して獲得された静止画像または動画像を加工して、必要な情報を抽出し、抽出された情報をプロセッサに伝達することができる。
【0480】
このとき、カメラセンサー2000は、オブジェクトの測定精度を向上させ、車両800とオブジェクトとの距離などの情報をさらに確保できるようにステレオカメラを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0481】
実施例の車両800は、先進運転者支援システム(ADAS)を提供することができる。
【0482】
例えば、先進運転者支援システム(ADAS)としては、衝突危険時に運転者が制動装置を踏まなくても自ら速度を減らして止める自動緊急制動システム(AEB:Autonomous Emergency Braking),車線離脱時の走行方向を調節して車線を維持する走行操向補助システム(LKAS:Lane Keep Assist System)、事前に決めた速度で走りながらも前の車との間隔を自動的に維持するアドバンストスマートクルーズコントロール(ASCC:Advanced Smart Cruise Control)、死角地帯の衝突危険を感知して安全な車線変更を支援する後側方衝突回避支援システム(ABSD:Active Blind Spot Detection)、車両周辺状況を視覚的に示すアラウンドビューモニタリングシステム(AVM:Around View Monitor)などがある。
【0483】
このような先進運転者支援システム(ADAS)において、カメラモジュールは、レーダー(Radar)などと共に核心部品として機能し、カメラモジュールが適用される割合が次第に広がっている。
【0484】
例えば、自動緊急制動システム(AEB)の場合、車両前方カメラセンサーとレーダセンサーで前方車両や歩行者を感知し、運転者が車両を制御しないときに自動的に緊急制動することができる。または、走行操向補助システム(LKAS)の場合、カメラセンサーを通じて運転者が方向指示など操作なしに車路を離脱するかを感知して、自動的にハンドルを操向して車路を維持できるように制御することができる。また、アラウンドビューモニタリングシステム(AVM)の場合、車両の四方に配置されたカメラセンサーを通じて車両周辺状況を視覚的に表示することができる。
【0485】
以上、実施例に説明された特徴、構造、効果などは、少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関連した内容は、実施例の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0486】
以上、実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎず、実施例を限定するものではなく、実施例が属する分野の通常の知識を有した者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上で例示されていない多様な変形と応用が可能であることが理解できるであろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る差異点は、添付された請求範囲で設定する実施例の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。