(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】端末装置の制御方法、端末装置、プログラム、及び表示システム
(51)【国際特許分類】
F24F 11/52 20180101AFI20240412BHJP
G06Q 10/00 20230101ALI20240412BHJP
F24F 11/62 20180101ALI20240412BHJP
【FI】
F24F11/52
G06Q10/00
F24F11/62
(21)【出願番号】P 2022121842
(22)【出願日】2022-07-29
【審査請求日】2022-08-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウェブサイトのアドレス https://www.panasonic.com/jp/hvac/cacbu/nanoe/kakusan_simulation/ ウェブサイトのアドレス https://www.panasonic.com/global/hvac/nanoe/concentration_simulator/ 公開日 令和4年2月14日 公開者 パナソニックホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿久戸 亮一
(72)【発明者】
【氏名】有本 英希子
(72)【発明者】
【氏名】福田 收
【審査官】佐藤 正浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-215971(JP,A)
【文献】特開平11-063622(JP,A)
【文献】特開2004-044858(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/00-11/89
G06Q 10/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を表示する表示ステップと、を含み、
前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示
し、
前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、
前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力の高さに関する条件を受け付け、
前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記受付ステップが受け付けた前記生成装置の能力の高さに対応する浄化基準である第1基準を表示する、
端末装置の制御方法。
【請求項2】
前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力が最も低い前記生成装置が選択された場合、前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに前記第1基準を表示し、
前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力が最も低い前記生成装置でない前記生成装置が受け付けられた場合、前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記第1基準を表示すると共に、前記受付ステップで受け付けられた前記生成装置の能力よりも能力が低い前記生成装置に対応する浄化基準である第2基準を少なくとも1つ表示する、
請求項1に記載の端末装置の制御方法。
【請求項3】
前記表示ステップにおいて、
前記噴出装置が前記空気浄化物質の噴出を開始してからの複数の経過時間ごとに、前記分布図、前記
濃度レベル、及び、前記噴出装置が前記空気浄化物質の噴出を開始してからの経過時間を、前記シミュレーション結果として表示する、
請求項1に記載の端末装置の制御方法。
【請求項4】
前記表示ステップにおいて、前記分布図、前記
濃度レベル、及び前記経過時間の組み合わせを、
時系列で複数表示する、
請求項
3に記載の端末装置の制御方法。
【請求項5】
前記受付ステップにおいて、前記噴出装置が設置される部屋の用途を受け付け、
前記表示ステップにおいて、前記受付ステップにおいて受け付けた前記用途に対応する前記分布図及び前記
濃度レベルを表示する、
請求項1に記載の端末装置の制御方法。
【請求項6】
前記表示ステップにおいて、前記シミュレーション結果と共に、前記空気浄化物質による浄化効果を示す浄化効果画像を表示する、
請求項1に記載の端末装置の制御方法。
【請求項7】
表示部と、
噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップ、及び、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップを実行する制御部と、を備え、
前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、
前記制御部は、
前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示
し、
前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力の高さに関する条件を受け付け、
前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記受付ステップが受け付けた前記生成装置の能力の高さに対応する浄化基準である第1基準を表示する、
端末装置。
【請求項8】
表示部を備える端末装置のプロセッサに実行されるプログラムであって、
前記プロセッサに、
噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップと、を実行させ、
前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、
前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示させ
、
前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力の高さに関する条件を受け付けさせ、
前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記受付ステップが受け付けた前記生成装置の能力の高さに対応する浄化基準である第1基準を表示させる、
プログラム。
【請求項9】
端末装置を備える表示システムであって、
前記端末装置は、
表示部と、
噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップ、及び、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップを実行する制御部と、を備え、
前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、
前記制御部は、
前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示
し、
前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力の高さに関する条件を受け付け、
前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記受付ステップが受け付けた前記生成装置の能力の高さに対応する浄化基準である第1基準を表示する、
表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置の制御方法、端末装置、プログラム、及び表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、空気調和装置から引き出される空気の気流解析を行い、被空調空間内の温度分布を表示する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握できる端末装置の制御方法、端末装置、プログラム、及び表示システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における端末装置の制御方法は、噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を表示する表示ステップと、を含み、前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示し、前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力の高さに関する条件を受け付け、前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記受付ステップが受け付けた前記生成装置の能力の高さに対応する浄化基準である第1基準を表示する。
【0006】
また、本開示における端末装置は、表示部と、噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップ、及び、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップを実行する制御部と、を備え、前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、前記制御部は、前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示し、前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力の高さに関する条件を受け付け、前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記受付ステップが受け付けた前記生成装置の能力の高さに対応する浄化基準である第1基準を表示する。
【0007】
また、本開示におけるプログラムは、表示部を備える端末装置のプロセッサに実行されるプログラムであって、前記プロセッサに、噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップと、を実行させ、前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示させ、前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力の高さに関する条件を受け付けさせ、前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記受付ステップが受け付けた前記生成装置の能力の高さに対応する浄化基準である第1基準を表示させる。
【0008】
また、本開示における表示システムは、端末装置を備える表示システムであって、前記端末装置は、表示部と、噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップ、及び、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップを実行する制御部と、を備え、前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、前記制御部は、前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示し、前記受付ステップにおいて、前記生成装置の能力の高さに関する条件を受け付け、前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに、前記受付ステップが受け付けた前記生成装置の能力の高さに対応する浄化基準である第1基準を表示する。
【発明の効果】
【0009】
本開示における端末装置の制御方法、端末装置、プログラム、及び表示システムは、端末装置のユーザが、空気浄化物質の拡散の様子と空気浄化物質の濃度レベルとを把握できる。よって、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1における表示システムの構成を示す図
【
図2】実施の形態1における第1画面の一例を示す図
【
図3】実施の形態1における第2画面の一例を示す図
【
図4】実施の形態1における棒グラフの一例を示す図
【
図5】実施の形態1における第2画面の一例を示す図
【
図6】実施の形態1における表示システムの動作を示すフローチャート
【
図7】実施の形態2における表示システムの構成を示す図
【
図8】実施の形態2における第3画面の一例を示す図
【
図9】実施の形態2における第4画面の一例を示す図
【
図10】実施の形態2における第4画面の一例を示す図
【
図11】実施の形態2における第4画面の一例を示す図
【
図12】実施の形態2における第4画面の一例を示す図
【
図13】実施の形態2における表示システムの動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、空気調和装置の被空調空間内の温度分布を表示することで、当該温度分布を直感的に把握させることが可能な技術があった。このような技術では、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握できるようにしたいとする要望があるが、従来、この要望に応える仕組みがないと言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握できる端末装置の制御方法、端末装置、プログラム、及び表示システムを提供する。
【0012】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0013】
(実施の形態1)
[1-1.構成]
[1-1-1.表示システムの構成]
図1は、表示システム1000の構成を示す図である。
表示システム1000は、端末装置1とサーバ装置2とを備える。表示システム1000は、端末装置1によってシミュレーション結果SKを表示する。本実施の形態のシミュレーション結果SKは、空気調和装置の室内機IUが設置される部屋におけるシミュレーションの結果であり、且つ、この室内機IUが噴出するミストの拡散に係わるシミュレーションの結果である。
本実施の形態において室内機IUは、本開示の「噴出装置」に相当する。ミストは、本開示の「空気浄化物質」に相当する。
【0014】
シミュレーションの対象の室内機IUは、内部に静電霧化装置を備える。静電霧化装置は、供給される水分に放電することで、帯電微粒子水を含むミストを発生させる。静電霧化装置が発生させたミストは、室内機IUの吹出口から吹き出される。帯電微粒子水には、除菌作用や脱臭作用などを発揮する有効成分が含まれる。
静電霧化装置は、本開示の「生成装置」に相当する。
【0015】
表示システム1000は、端末装置1を備える。本実施の形態の端末装置1は、タブレット型のコンピュータを例示するが、端末装置1は、ラップトップ型のコンピュータでも、デスクトップ型のコンピュータでも、スマートフォンでもよい。端末装置1は、通信ネットワークNWに接続する。通信ネットワークNWは、インターネット、電話網、その他の通信網を含む。端末装置1には表示プログラム111がインストールされており、端末装置1は、表示プログラム111の機能によって通信ネットワークNWに接続するサーバ装置2と通信する。表示プログラム111については、後述する。
表示プログラム111は、本開示の「プログラム」に相当する。
【0016】
表示システム1000は、サーバ装置2を備える。サーバ装置2は、シミュレーション結果SKに係わる処理を行う装置である。サーバ装置2は、通信ネットワークNWを介して、端末装置1と通信する。
【0017】
[1-1-2.端末装置の構成]
次に、端末装置1の構成について説明する。
端末装置1は、端末制御装置10、端末通信装置11、及びタッチパネル12を備える。
端末制御装置10は、本開示の「制御部」に相当する。タッチパネル12は、本開示の「表示部」に相当する。
【0018】
端末制御装置10は、端末装置1の各部を制御する装置である。端末制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)などのプロセッサである端末プロセッサ100、端末メモリ110、及び他の装置やセンサ類が接続されるインターフェース回路を備える。
端末プロセッサ100は、本開示の「プロセッサ」に相当する。
【0019】
端末メモリ110は、端末プロセッサ100が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。端末メモリ110は、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、端末メモリ110は、端末プロセッサ100のワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。また、端末メモリ110は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置を含んでもよい。端末メモリ110は、端末プロセッサ100により処理されるデータや、表示プログラム111などを記憶する。
【0020】
表示プログラム111は、シミュレーション結果SKの表示に係わるプログラムである。表示プログラム111は、ブラウザーでもよいし、シミュレーション結果SKの表示に係わる専用のプログラムでもよい。また、表示プログラム111は、インストール可能なアプリケーションプログラムでもよい。
【0021】
端末制御装置10には、端末通信装置11、及びタッチパネル12が接続する。
端末通信装置11は、所定の通信規格に従った通信回路などの通信ハードウェアを備え、サーバ装置2と通信する。端末通信装置11の通信規格は、無線通信規格を例示するが、有線通信規格でもよい。
タッチパネル12は、表示パネルと、表示パネルに重ねて或いは一体に設けられたタッチセンサとを備える。
【0022】
端末プロセッサ100は、端末メモリ110に記憶された表示プログラム111を読み出して実行することによって、プログラム実行部101として機能する。
【0023】
プログラム実行部101は、端末通信装置11を介してサーバ装置2と通信する。
【0024】
プログラム実行部101は、第1画面G1をタッチパネル12により表示する。第1画面G1は、シミュレーション結果SKを得るための条件、すなわちミストの拡散に係わるシミュレーションの条件、を設定するためのユーザインターフェースである。プログラム実行部101は、第1画面G1を介して各種入力をユーザから受け付ける。第1画面G1については後述する。
【0025】
プログラム実行部101は、第2画面G2をタッチパネル12に表示させる。第2画面G2は、シミュレーション結果SKを表示するユーザインターフェースである。プログラム実行部101は、第2画面G2を介して各種入力をユーザから受け付けてもよい。第2画面G2については後述する。
【0026】
[1-1-3.サーバ装置の構成]
サーバ装置2は、サーバ制御装置20、及びサーバ通信装置21を備える。
サーバ制御装置20は、CPUやMPUなどのプロセッサであるサーバプロセッサ200、サーバメモリ210、及び他の装置が接続されるインターフェース回路を備える。
【0027】
サーバメモリ210は、サーバプロセッサ200が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。サーバメモリ210は、磁気的記憶装置、フラッシュROM等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、サーバメモリ210は、サーバプロセッサ200のワークエリアを構成するRAMを含んでもよい。また、サーバメモリ210は、HDD、SSD等の不揮発性の記憶装置を含んでもよい。サーバメモリ210は、サーバプロセッサ200により処理されるデータや、制御プログラム211、画像管理DB(Data Base)212を記憶する。
【0028】
画像管理DB212は、シミュレーション結果SKの画像を管理するデータベースである。画像管理DB212が格納する1件のレコードRは、条件情報と画像データとを有する。レコードRが有する条件情報は、ミストの拡散に係わるシミュレーションの条件を示す情報である。レコードRが有する画像データは、シミュレーション結果SKの画像データである。レコードRの画像データが示すシミュレーション結果SKは、この画像データに対応付く条件情報が示すシミュレーションの条件に従ってシミュレーションされた、ミストの拡散などの結果である。画像管理DB212は、複数のレコードRを格納している。条件情報が示すシミュレーションの条件は、画像管理DB212が格納するレコードRごとに異なる。なお、画像管理DB212は、第1画面G1で設定可能な条件の全種類について、対応するシミュレーションの条件を条件情報として記憶している。
【0029】
サーバ通信装置21は、所定の通信規格に従った通信回路などの通信ハードウェアを備え、端末装置1と通信する。サーバ通信装置21の通信規格は、無線通信規格でも有線通信規格でもよい。
【0030】
サーバプロセッサ200は、制御プログラム211を読み出して実行することにより、提供部201として機能する。
【0031】
提供部201は、サーバ通信装置21を介して端末装置1と通信する。
【0032】
提供部201は、第1画面G1及び第2画面G2を端末装置1に提供する。具体的には、提供部201は、第1画面G1を示す第1画面データを端末装置1に送信することによって、第1画面G1を端末装置1に提供する。また、提供部201は、第2画面G2を示す第2画面データを端末装置1に送信することによって、第2画面G2を端末装置1に提供する。
【0033】
[1-2.動作]
次に、表示システム1000の各装置の動作について説明する。
【0034】
[1-2-1.第1画面及び第2画面に係わる端末装置の動作]
図2から
図5を参照して、第1画面G1及び第2画面G2の説明を通しつつ、第1画面G1及び第2画面G2に係わる端末装置1の動作について説明する。
【0035】
図2は、第1画面G1の一例を示す図である。
第1画面G1は、室内機IUの種類を選択する選択項目K1を有する。より具体的には、本実施の形態では、第1画面G1は、室内機IUの形式が4方向天井カセット型であるか壁掛型であるかを選択する選択項目K1を有する。
【0036】
第1画面G1は、選択肢として、第1アイコンIC1及び第2アイコンIC2を有する。第1アイコンIC1は、室内機IUの形式として4方向天井カセット型を選択するためのアイコンである。第2アイコンIC2は、室内機IUの形式として壁掛型を選択するためのアイコンである。
【0037】
第1画面G1は、室内機IUが設置される部屋の種類を選択する選択項目K2をさらに有する。より具体的に、本実施の形態では、第1画面G1は、室内機IUが設置される部屋の形状が、正方形であるか長方形であるかを選択する選択項目K2を有する。
【0038】
第1画面G1は、部屋の形状の選択肢として、第3アイコンIC3及び第4アイコンIC4を有する。第3アイコンIC3は、室内機IUが設置される部屋の形状として正方形を選択するためのアイコンである。第4アイコンIC4は、室内機IUが設置される部屋の形状として長方形を選択するためのアイコンである。
【0039】
第1画面G1は、部屋の情報を選択するための選択項目K3をさらに有する。
【0040】
図2に示す第1画面G1が有する選択項目K3は、選択項目K31、選択項目K32、選択項目K33、及び選択項目K34を有する。なお、選択項目K3が有する項目の種類は、選択項目K1及び選択項目K2で選択されたアイコンの組み合わせに応じて異なる。
【0041】
選択項目K31は、室内機IUが設置される部屋の広さを選択する項目である。
選択項目K32は、室内機IUが設置される部屋の短辺の長さを選択する項目である。部屋の短辺とは、長方形の部屋を上面視した際の短辺である。
選択項目K33は、室内機IUが設置される部屋の天井の高さを選択する項目である。
選択項目K34は、室内機IUの設置位置を選択する項目である。
【0042】
図2に示す第1画面G1は、選択項目K31~選択項目K34の各々に対応する選択欄SFを有する。すなわち、
図2に示す第1画面G1は、第1選択欄SF1、第2選択欄SF2、第3選択欄SF3、及び第4選択欄SF4を有する。これら選択欄SFは、プルダウンメニューである。
【0043】
第1選択欄SF1は、室内機IUが設置される部屋の広さを選択するための選択欄SFである。例えば、第1選択欄SF1は、部屋の広さに関する選択肢として、数値を表示する。第1選択欄SF1が表示する選択肢は、第1画面G1で選択されているアイコンの組み合わせに応じて異なる。
【0044】
第2選択欄SF2は、室内機IUが設置される部屋の短辺の長さを選択するための選択欄SFである。第2選択欄SF2は、短辺の長さに関する選択肢として数値を表示する。第2選択欄SF2が表示する選択肢は、第1選択欄SF1と同様、第1画面G1で選択されているアイコンの組み合わせに応じて異なる。
【0045】
第3選択欄SF3は、室内機IUが設置される部屋の天井の高さを選択するための選択欄SFである。第3選択欄SF3は、天井の高さに関する選択肢として数値を表示する。第3選択欄SF3が表示する選択肢は、第1選択欄SF1と同様、第1画面G1で選択されているアイコンの組み合わせに応じて異なる。
【0046】
第4選択欄SF4は、室内機IUの設置位置を選択するための選択欄SFである。第4選択欄SF4は、室内機IUの設置位置に関する選択肢として、「部屋の中央」との文字列を表示する。なお、「部屋の中央」との文字列の選択肢は、部屋の中央を示す選択肢である。第4選択欄SF4が表示する選択肢は、第1選択欄SF1と同様、第1画面G1で選択されているアイコンの組み合わせに応じて異なる。例えば、第1画面G1において第2アイコンIC2及び第4アイコンIC4が選択されている場合、第4選択欄SF4は、室内機IUの設置位置の選択肢として、「壁面(短辺)中央」との文字列、「壁面(短辺)端」との文字列、「壁面(長辺)中央」との文字列、及び、「壁面(長辺)端」との文字列を表示する。
【0047】
なお、「壁面(短辺)中央」との文字列は、部屋の短辺の中央部を選択するための選択肢である。
また、「壁面(短辺)端」との文字列の選択肢は、部屋の短辺の端部を選択するための選択肢である。
また、「壁面(長辺)中央」との文字列の選択肢は、部屋の長辺の中央部を選択するための選択肢である。ここで、部屋の長辺とは、部屋を上面視した際の長辺を示す。
また、「壁面(長辺)端」との文字列の選択肢は、部屋の長辺の端部を選択するための選択肢である。
【0048】
第1画面G1は、選択項目K4を有する。選択項目K4は、室内機IUが内蔵する静電霧化装置の種類を選択する項目である。第1画面G1は、選択項目K4に対応する第5選択欄SF5を有する。第5選択欄SF5は、プルダウンメニューである。第5選択欄SF5は、室内機IUが内蔵する静電霧化装置の種類を選択する選択欄SFである。第5選択欄SF5は、静電霧化装置の種類の選択肢として、「空気浄化デバイス グレード1」との文字列、「空気浄化デバイス グレード2」との文字列、及び、「空気浄化デバイス グレード3」との文字列を一覧表示する。グレードとの文言に続く数字は、値が大きければ大きいほど単位時間あたりに噴出されるミストが多いことを示し、且つ、静電霧化装置の能力が高いことを示す。
【0049】
プログラム実行部101は、選択項目K1、K2においてアイコンの選択を受け付け、且つ、選択項目K3、K4において選択肢の選択を受け付ける。
【0050】
図2で示すように、第1画面G1は、シミュレーション結果SKの表示を開始するための開始ボタンKBを有する。開始ボタンKBは、ソフトウェアボタンである。開始ボタンKBは、選択項目K1、K2でアイコンが選択され、且つ、選択欄SFの各々で選択肢が選択された場合に操作可能なボタンである。プログラム実行部101は、開始ボタンKBが操作されると、第2画面要求情報をサーバ装置2に送信する。第2画面要求情報は、第2画面G2を要求する情報であり、第1画面G1で設定されたシミュレーションの条件が記述されている。
【0051】
例えば、第1画面G1において、第1アイコンIC1が選択され、第4アイコンIC4が選択され、第1選択欄SF1で「42」の数値が選択され、第2選択欄SF2で「4.5」の数値が選択され、第3選択欄SF3で「2.4」の数値が選択され、第4選択欄SF4で「部屋の中央」との文字列が選択され、第5選択欄SF5で「空気浄化デバイス グレード1」が選択されたとする。この場合、シミュレーションの条件として次の条件1~条件7が設定されるため、サーバ装置2に送信される第2画面要求情報には、次の条件1~条件7が記述される。
条件1:室内機IUの形式が4方向天井カセット型
条件2:室内機IUが設置される部屋の形状が長方形
条件3:室内機IUが設置される部屋の広さが42m2
条件4:室内機IUが設置される部屋の短辺の長さが4.5m
条件5:室内機IUが設置される部屋の天井の高さが2.4m
条件6:室内機IUの設置位置が部屋の中央
条件7:室内機IUが内蔵する静電霧化装置の種類がグレード1
【0052】
図3は、第2画面G2の一例を示す図である。
図3で示す第2画面G2は、第1画面G1において、室内機IUの種類として4方向天井カセット型が選択され、部屋の形状として正方形が選択され、室内機IUの設置位置として部屋の中央が選択された場合の第2画面G2である。
【0053】
第2画面G2が表示するシミュレーション結果SKは、分布
図DM、棒グラフBG、及び経過時間情報TMの組み合わせKMを複数含む。
【0054】
分布
図DMは、ミストの分布を3次元的に示す。分布
図DMは、所定の視点から俯瞰した空間SPにおいて、室内機IUが噴出するミストの拡散の様子を示している。分布
図DMは、第1画面G1で選択された種類の室内機IUを示す。また、分布
図DMは、室内機IUが設置される部屋に対応する空間SPを示す。また、分布
図DMは、第1画面G1で選択された設置位置に対応する位置に室内機IUを示す。また、分布
図DMは、吸気口IPと排気口HPを示す。
【0055】
経過時間情報TMは、室内機IUがミストの噴出を開始してからの経過時間を示す。
【0056】
棒グラフBGは、分布
図DMが示す空間SP内に設定された各位置におけるミストの濃度レベルを示す。本実施の形態では、分布
図DMが示す空間SP内には、A、B、C、Dの4つの位置が設定されている。そのため、本実施の形態の棒グラフBGは、これら4つの位置におけるミストの濃度レベルを示している。
【0057】
図4は、棒グラフBGの一例を示す図である。
棒グラフBGは、グラフGF1、GF2、GF3、GF4を有する。グラフGF1は、分布
図DMが示す空間SP内に設定されたAの位置におけるミストの濃度レベルを示す。グラフGF2は、分布
図DMが示す空間SP内に設定されたBの位置におけるミストの濃度レベルを示す。グラフGF3は、分布
図DMが示す空間SP内に設定されたCの位置におけるミストの濃度レベルを示す。グラフGF4は、分布
図DMが示す空間SP内に設定されたDの位置におけるミストの濃度レベルを示す。
【0058】
棒グラフBGにおいては、浄化基準KJを表示する。浄化基準KJとは、空気が浄化されたと見做せる濃度レベルを示す。
「Level3」の文字列によって示される浄化基準KJは、「空気浄化デバイス グレード3」の静電霧化装置に対応する浄化基準KJである。詳細には、「Level3」の文字列によって示される浄化基準KJは、「空気浄化デバイス グレード3」の静電霧化装置を内蔵する室内機IUによって、空間SP内の空気が浄化された見做せる濃度レベルを示す。
「Level2」の文字列によって示される浄化基準KJは、「空気浄化デバイス グレード2」の静電霧化装置に対応する浄化基準KJである。詳細には、「Level2」の文字列によって示される浄化基準KJは、「空気浄化デバイス グレード2」の静電霧化装置を内蔵する室内機IUによって、空間SP内の空気が浄化された見做せる濃度レベルを示す。
「Level1」の文字列によって示される浄化基準KJは、「空気浄化デバイス グレード1」の静電霧化装置に対応する浄化基準KJである。詳細には、「Level1」の文字列によって示される浄化基準KJは、「空気浄化デバイス グレード1」の静電霧化装置を内蔵する室内機IUによって、空間SP内の空気が浄化された見做せる濃度レベルを示す。
【0059】
棒グラフBGは、第1基準KJ1を表示する。第1基準KJ1は、第1画面G1で選択された種類の静電霧化装置に対応する浄化基準KJである。
図4に示す棒グラフBGでは、第1基準KJ1として、「空気浄化デバイス グレード3」の静電霧化装置に対応する浄化基準KJを表示する。
【0060】
棒グラフBGは、所定の場合に第2基準KJ2を表示する。第2基準KJ2は、第1画面G1で選択された種類の静電霧化装置の能力より低い能力の静電霧化装置に対応する浄化基準KJである。ここで、所定の場合とは、第1画面G1で選択された静電霧化装置が、第1画面G1で選択可能な静電霧化装置のうち最も能力が低い静電霧化装置でない場合を指す。すなわち、第1画面G1において「空気浄化デバイス グレード2」又は「空気浄化デバイス グレード3」が選択された場合、棒グラフBGは、第2基準KJ2が表示する。一方、第1画面G1において「空気浄化デバイス グレード1」が選択された場合、棒グラフBGは、第2基準KJ2を表示しない。
【0061】
図4に示す棒グラフBGでは、第2基準KJ2として、「空気浄化デバイス グレード2」の静電霧化装置に対応する浄化基準KJを表示する。なお、第1基準KJ1が、「空気浄化デバイス グレード3」の静電霧化装置に対応する浄化基準KJを示す場合、棒グラフBGは、「空気浄化デバイス グレード2」の静電霧化装置に対応する浄化基準KJと共に或いは代わりに、「空気浄化デバイス グレード1」の静電霧化装置に対応する浄化基準KJを第2基準KJ2として表示してもよい。
【0062】
第2画面G2の説明に戻り、
図3で示すように、第2画面G2が表示するシミュレーション結果SKでは、組み合わせKMが有する経過時間情報TMが示す経過時間ごとに、複数の組み合わせKMが時系列で並ぶ。これにより、複数の分布
図DMは、経過時間ごとに時系列で表示される。また、複数の棒グラフBGは、経過時間ごとに時系列で表示される。
【0063】
本実施の形態のシミュレーション結果SKは、室内機IUがミストを噴出する空間SP内のミストの濃度が所定濃度となる場合の組み合わせKMを含む。すなわち、本実施の形態のシミュレーション結果SKは、室内機IUがミストを噴出する空間SP内のミストの濃度が30%となった場合の組み合わせKM1を含む。さらに、本実施の形態のシミュレーション結果SKは、室内機IUがミストを噴出する空間SP内のミストの濃度が60%となった場合の組み合わせKM2を含む。さらに、本実施の形態のシミュレーション結果SKは、室内機IUがミストを噴出する空間SP内のミストの濃度が90%となった場合の組み合わせKM3を含む。
【0064】
組み合わせKM1は、分布
図DM1、棒グラフBG1、及び経過時間情報TM1を含む。分布
図DM1は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBG1は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合の棒グラフBGであり、分布
図DM1に対応する棒グラフBGである。経過時間情報TM1は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合の経過時間を示し、2分を示している。
【0065】
組み合わせKM2は、分布
図DM2、棒グラフBG2、及び経過時間情報TM2を含む。分布
図DM2は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBG2は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合の棒グラフBGであり、分布
図DM2に対応する棒グラフBGである。経過時間情報TM2は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合の経過時間を示し、4分を示している。
【0066】
組み合わせKM3は、分布
図DM3、棒グラフBG3、及び経過時間情報TM3を含む。分布
図DM3は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBG3は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合の棒グラフBGであり、分布
図DM3に対応する棒グラフBGである。経過時間情報TM3は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合の経過時間を示し、10分を示している。
【0067】
図5は、第2画面G2の一例を示す図である。
図5で示す第2画面G2は、第1画面G1において、室内機IUの種類として壁掛型が選択され、部屋の形状として長方形が選択され、室内機IUの設置位置として壁面(長辺)端が選択された場合の第2画面G2である。
【0068】
図5に示すシミュレーション結果SKは、分布
図DM4、経過時間情報TM4、及び棒グラフBG4の組み合わせKM1を含む。また、
図5に示すシミュレーション結果SKは、分布
図DM5、経過時間情報TM5、及び棒グラフBG5の組み合わせKM2を含む。また、
図5に示すシミュレーション結果SKは、分布
図DM6、経過時間情報TM6、及び棒グラフBG6の組み合わせKM3を含む。
【0069】
分布
図DM4は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBG4は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合の棒グラフBGを示し、分布
図DM4に対応する。経過時間情報TM4は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合の経過時間を示し、2分を示している。
【0070】
分布
図DM5は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBG5は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合の棒グラフBGを示し、分布
図DM5に対応する。経過時間情報TM5は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合の経過時間を示し、5分を示している。
【0071】
分布
図DM6は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBG6は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合の棒グラフBGを示し、分布
図DM6に対応する。経過時間情報TM6は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合の経過時間を示し、14分を示している。
【0072】
図3と
図5とを比較して明らかな通り、第2画面G2が表示するシミュレーション結果SKは、第1画面G1で設定されたシミュレーションの条件に応じて、経過時間情報TMが示す経過時間が異なる場合がある。
【0073】
[1-2-2.第1画面及び第2画面に係わる表示システムの動作]
次に、第1画面G1及び第2画面G2に係わる表示システム1000の動作について説明する。
図6は、表示システム1000の動作を示すフローチャートである。
図6において、フローチャートFAは端末装置1の動作を示し、フローチャートFBはサーバ装置2の動作を示す。
【0074】
フローチャートFAで示すように、プログラム実行部101は、第1画面要求情報をサーバ装置2に送信する(ステップSA1)。第1画面要求情報は、第1画面G1を要求する情報である。
【0075】
フローチャートFBで示すように、提供部201は、端末装置1から第1画面要求情報を受信する(ステップSB1)。
【0076】
次いで、提供部201は、ステップSB1で受信した第1画面要求情報の応答として、第1画面データを端末装置1に送信する(ステップSB2)。
【0077】
フローチャートFAで示すように、プログラム実行部101は、第1画面データをサーバ装置2から受信する(ステップSA2)。
【0078】
次いで、プログラム実行部101は、受付処理を行う(ステップSA3)。プログラム実行部101は、受付処理において、ステップSA2で受信した第1画面データに基づいて第1画面G1を表示し、且つ、第1画面G1において各種の選択を受け付ける。
ステップSA3は、本開示の「受付ステップ」に相当する。
【0079】
次いで、プログラム実行部101は、シミュレーション結果SKの表示の開始を示す操作を受け付ける(ステップSA4)。すなわち、ステップSA4において、プログラム実行部101は、開始ボタンKBの操作を受け付ける。
【0080】
次いで、プログラム実行部101は、第2画面要求情報をサーバ装置2に送信する(ステップSA5)。第2画面要求情報は、ステップSA3において第1画面G1で選択された条件が記述されている。
【0081】
フローチャートFBで示すように、提供部201は、第2画面要求情報を端末装置1から受信する(ステップSB3)。
【0082】
次いで、提供部201は、第2画面G2を生成する(ステップSB4)。
ステップSB4において、提供部201は、ステップSB3で受信した第2画面要求情報に記述されているシミュレーションの条件と一致する条件を示す条件情報のレコードRを、画像管理DB212から特定する。そして、提供部201は、特定したレコードRから画像データを取得し、取得した画像データが示すシミュレーション結果SKを表示する第2画面G2を生成する。
【0083】
次いで、提供部201は、生成した第2画面G2を示す第2画面データを第2画面要求情報の応答として端末装置1に送信する(ステップSB5)。
【0084】
フローチャートFAで示すように、プログラム実行部101は、第2画面データをサーバ装置2から受信する(ステップSA6)。
【0085】
次いで、プログラム実行部101は、表示処理を行う(ステップSA7)。プログラム実行部101は、ステップSA7の表示処理において、ステップSA6で受信した第2画面データが示す第2画面G2をタッチパネル12により表示する。
ステップSA7は、本開示の「表示ステップ」に相当する。
【0086】
[1-3.効果等]
以上、説明したように、端末装置1の制御方法は、室内機IUが噴出するミストの拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップと、受付ステップで受け付けた条件に基づく、ミストの拡散に係わるシミュレーション結果SKを表示する表示ステップと、を含む。端末装置1の制御方法は、表示ステップにおいて、分布
図DMと、分布
図DMで示された各位置のミストの濃度レベルとを、シミュレーション結果SKとして表示する。
【0087】
これによれば、端末装置1のユーザが、ミストの拡散の様子とミストの濃度レベルとを把握できる。よって、端末装置1のユーザが、ミストによる空気の浄化の程度を直感的に把握できる。
【0088】
端末装置1の制御方法は、表示ステップにおいて、室内機IUがミストを噴出する空間SP内におけるミストの濃度が所定濃度となる場合の、分布
図DM、濃度レベル、及び、室内機IUがミストの噴出を開始してからの経過時間を、シミュレーション結果SKとして表示する。
【0089】
これによれば、受付ステップで受け付けた条件に係わらず、ミストの濃度が所定濃度となる場合のシミュレーション結果SKが表示される。そのため、端末装置1のユーザは、シミュレーションの条件ごとに、空気の浄化の程度を比較し易くなる。また、経過時間を表示するため、どのくらいの時間でどの程度の空気の浄化がなされるかを直感的に把握できる。以上より、端末装置1のユーザにとっての利便性を向上でき、且つ、端末装置1のユーザがミストによる空気の浄化の程度をより直感的に把握できる。
【0090】
端末装置1の制御方法は、表示ステップにおいて、分布
図DM、濃度レベル、及び経過時間の組み合わせを、複数の経過時間ごとに時系列で複数表示する。
【0091】
これによれば、端末装置1のユーザが、室内機IUによるミストの拡散の様子とミストの濃度レベルとの経時的変化を把握できる。よって、端末装置1のユーザが、ミストによる空気の浄化の程度をより直感的に把握できる。
【0092】
端末装置1の制御方法は、表示ステップにおいて、濃度レベルに対して、室内機IUがミストを噴出する空間SP内の空気が浄化されたと見做せる浄化基準KJを表示する。
【0093】
これによれば、濃度レベルに対して浄化基準KJが表示されるため、濃度レベルと浄化基準KJとを端末装置1のユーザが比較できる。よって、端末装置1のユーザが、ミストによる空気の浄化の程度を直感的に把握でき、且つ、ミストの浄化効果を直感的に把握できる。
【0094】
室内機IUは、ミストを生成する静電霧化装置を備える。端末装置1の制御方法は、受付ステップにおいて、静電霧化装置の種類を受け付け、表示ステップにおいて、受付ステップで受け付けた種類の静電霧化装置に対応する浄化基準KJである第1基準KJ1を表示する。
【0095】
これによれば、濃度レベルと共に第1基準KJ1が表示されるため、濃度レベルと、選択した種類の静電霧化装置に対応する浄化基準KJとを端末装置1のユーザが比較できる。よって、端末装置1のユーザが、ミストによる空気の浄化の程度を直感的に把握でき、且つ、ミストの浄化効果を直感的に把握できる。
【0096】
端末装置1の制御方法は、表示ステップにおいて、第1基準KJ1と共に、受付ステップで受け付けた種類の静電霧化装置の能力より低い能力の静電霧化装置に対応する浄化基準KJである第2基準KJ2を少なくとも1つ表示する。
【0097】
これによれば、受付ステップで受け付けた種類の静電霧化装置に対応する浄化基準KJと、当該静電霧化装置より能力が低い静電霧化装置に対応する浄化基準KJとを表示することで、受付ステップで受け付けた種類の静電霧化装置による空気の浄化効果を直感的に把握できる。よって、端末装置1のユーザが、ミストによる空気の浄化の程度を直感的に把握でき、且つ、ミストの浄化効果をより直感的に把握できる。
【0098】
端末装置1は、タッチパネル12と、室内機IUが噴出するミストの拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップ、及び、受付ステップで受け付けた条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果SKをタッチパネル12により表示する表示ステップを実行する端末制御装置10と、を備える。端末制御装置10は、表示ステップにおいて、分布
図DMと、分布
図DMで示された各位置のミストの濃度レベルとを、シミュレーション結果SKとして表示する。
【0099】
これによれば、上述した端末装置1の制御方法の効果と同様の効果を奏する。
【0100】
タッチパネル12を端末装置1の端末プロセッサ100に実行される表示プログラム111は、端末プロセッサ100に、室内機IUが噴出するミストの拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップと、受付ステップで受け付けた条件に基づく、ミストの拡散に係わるシミュレーション結果SKをタッチパネル12により表示する表示ステップと、を実行させる。表示プログラム111は、端末プロセッサ100に、表示ステップにおいて、分布
図DMと、分布
図DMで示された各位置のミストの濃度レベルとを、シミュレーション結果SKとして表示させる。
【0101】
これによれば、上述した端末装置1の制御方法の効果と同様の効果を奏する。
【0102】
表示システム1000は、端末装置1を備える。端末装置1は、タッチパネル12と、室内機IUが噴出するミストの拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップ、及び、受付ステップで受け付けた条件に基づく、ミストの拡散に係わるシミュレーション結果SKをタッチパネル12により表示する表示ステップを実行する端末制御装置10と、を備える。端末制御装置10は、表示ステップにおいて、分布
図DMと、分布
図DMで示された各位置のミストの濃度レベルとを、シミュレーション結果SKとして表示する。
【0103】
これによれば、上述した端末装置1の制御方法の効果と同様の効果を奏する。
【0104】
(実施の形態2)
実施の形態2の説明では、実施の形態1の各部の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を適宜に省略する。
実施の形態2は、端末プロセッサ100及びサーバプロセッサ200の機能が実施の形態1と異なる。また、実施の形態2では、端末メモリ110が記憶するプログラム、及びサーバメモリ210が記憶するプログラムとデータベースとが、実施の形態1と異なる。その他の表示システム1000が有する各装置の構成は、実施の形態1と同じである。
【0105】
[2-1.構成]
[2-1-1.端末装置の構成]
図7は、実施の形態2における表示システム1000の構成を示す図である。
実施の形態2の端末プロセッサ100は、端末メモリ110が記憶する表示プログラム111Aを読み出して実行することにより、プログラム実行部101Aとして機能する。
表示プログラム111Aは、本開示の「プログラム」に相当する。
【0106】
表示プログラム111Aは、シミュレーション結果SKAの表示に係わるプログラムである。表示プログラム111Aは、ブラウザーでもよいし、シミュレーション結果SKAの表示に係わる専用のプログラムでもよい。また、表示プログラム111Aは、インストール可能なプログラムでもよい。本実施の形態のシミュレーション結果SKAは、噴出装置EJが設置される部屋におけるシミュレーションの結果であり、且つ、この噴出装置EJが噴出するミストの拡散を示すシミュレーションの結果である。本実施の形態のシミュレーション結果SKAに示される噴出装置EJは、内部に静電霧化装置を備える装置である。なお、本実施の形態において、噴出装置EJは、空気調和装置に限らず、空気清浄機AUなどの装置も含まれる。
【0107】
プログラム実行部101Aは、端末通信装置11を介してサーバ装置2と通信する。
【0108】
プログラム実行部101Aは、第3画面G3をタッチパネル12により表示する。第3画面G3は、シミュレーション結果SKAを得るための条件、すなわちミストの拡散に係わるシミュレーションの条件を、設定するためのユーザインターフェースである。プログラム実行部101Aは、第3画面G3を介して各種入力をユーザから受け付ける。第3画面G3については後述する。
【0109】
プログラム実行部101Aは、第4画面G4をタッチパネル12により表示する。第4画面G4は、シミュレーション結果SKAを表示するユーザインターフェースである。第4画面G4については後述する。
【0110】
[2-1-2.サーバ装置の構成]
実施の形態2のサーバプロセッサ200は、サーバメモリ210が記憶する制御プログラム211Aを読み出して実行することにより、提供部201Aとして機能する。
【0111】
サーバメモリ210は、サーバプロセッサ200により処理されるデータや、制御プログラム211A、画像管理DB212A、及び効果画像データ213などを記憶する。
【0112】
画像管理DB212Aは、シミュレーション結果SKAの画像を管理するデータベースである。画像管理DB212Aが格納する1件のレコードRAは、条件情報と画像データとを有する。レコードRAが有する条件情報は、シミュレーションの条件を示す情報である。レコードRAが有する画像データは、シミュレーション結果SKAの画像データである。1件のレコードRAが有す画像データが示すシミュレーション結果SKAは、この画像データに対応付く条件情報が示すシミュレーションの条件に従ってシミュレーションされた、ミストの拡散などの結果である。画像管理DB212Aは複数のレコードRAを格納している。条件情報が示すシミュレーションの条件は、画像管理DB212Aが格納するレコードRAごとに異なる。なお、画像管理DB212Aは、第3画面G3で設定可能な条件の全種類について、対応するシミュレーションの条件を条件情報として記憶している。
【0113】
効果画像データ213は、浄化効果画像JGの画像データである。浄化効果画像JGは、噴出装置EJが噴出するミストによる空気の浄化効果を示す画像である。
【0114】
提供部201Aは、サーバ通信装置21を介して端末装置1と通信する。
【0115】
提供部201Aは、第3画面G3及び第4画面G4を端末装置1に提供する。具体的には、提供部201Aは、第3画面G3を示す第3画面データを端末装置1に送信することによって、第3画面G3を端末装置1に提供する。また、提供部201Aは、第4画面G4を示す第4画面データを端末装置1に送信することによって、第4画面G4を端末装置1に提供する。
【0116】
[2-2.動作]
次に、実施の形態2における表示システム1000の各装置の動作について説明する。
【0117】
[2-2-1.第3画面及び第4画面に係わる端末装置の動作]
図8から
図12を参照して、第3画面G3及び第4画面G4の説明を通しつつ、第3画面G3及び第4画面G4に係わる端末装置1の動作について説明する。
【0118】
図8は、第3画面G3の一例を示す図である。
第3画面G3は、噴出装置EJを使用する地域を選択する選択項目K5を有する。本実施の形態では、第3画面G3は、噴出装置EJを使用する地域が、欧州であるか、東南アジアであるか、オセアニアであるか、その他の地域であるかを選択する選択項目K5を有する。
【0119】
第3画面G3は、選択肢として、第5アイコンIC5、第6アイコンIC6、第7アイコンIC7、及び第8アイコンIC8を有する。第5アイコンIC5は、噴出装置EJを使用する地域として欧州を選択するためのアイコンである。第6アイコンIC6は、噴出装置EJを使用する地域として東南アジアを選択するためのアイコンである。第7アイコンIC7は、噴出装置EJを使用する地域としてオセアニアを選択するためのアイコンである。第7アイコンIC7は、噴出装置EJを使用する地域として、欧州、東南アジア、及びオセアニア以外の地域を選択するためのアイコンである。
【0120】
第3画面G3は、噴出装置EJの種類を選択する選択項目K6を有する。選択項目K6は、噴出装置EJの種類の選択肢として、1又は複数のアイコンを有する。選択項目K6が有するアイコンの種類は、選択項目K5で選択されたアイコンの種類に応じて異なる。
【0121】
図8は、選択項目K6で第5アイコンIC5が選択された場合を例示している。
図8に示すように、第5アイコンIC5が選択された場合、選択項目K6は、第9アイコンIC9、第10アイコンIC10、第11アイコンIC11、第12アイコンIC12、及び第13アイコンIC13を有する。
【0122】
第9アイコンIC9は、壁掛型の室内機IUを選択するためのアイコンである。
第10アイコンIC10は、4方向天井カセット型の室内機IUを選択するためのアイコンである。
第11アイコンIC11は、第1ダクト型の空気調和装置の室内機IUを選択するためのアイコンである。
第12アイコンIC12は、第2ダクト型の空気調和装置の室内機IUを選択するためのアイコンである。
第13アイコンIC13は、床置き型の室内機IUを選択するためのアイコンである。
【0123】
第3画面G3は、噴出装置EJが設置される部屋の情報を選択するための選択項目K7を有する。
図8に示す選択項目K7は、選択項目K71、選択項目K72、及び選択項目K73を有する。
選択項目K71は、噴出装置EJが設置される部屋の広さを選択する項目である。
選択項目K72は、噴出装置EJが設置される部屋の天井の高さを選択する項目である。
選択項目K73は、噴出装置EJの設置位置を選択する項目である。
【0124】
図8に示す第3画面G3は、選択項目K71~選択項目K73の各々に対応する選択欄SFを有する。すなわち、
図8に示す第3画面G3は、第6選択欄SF6、第7選択欄SF7、及び第8選択欄SF8を有する。これら選択欄SFは、プルダウンメニューである。
【0125】
第6選択欄SF6は、第1選択欄SF1と同様、噴出装置EJが設置される部屋の広さを選択するための選択欄SFである。第6選択欄SF6が表示する選択肢は、第3画面G3で選択されているアイコンの組み合わせに応じて異なる。
【0126】
第7選択欄SF7は、噴出装置EJが設置される部屋の天井の高さを選択するための選択欄SFである。第7選択欄SF7は、天井の高さの選択肢として数値を表示する。第7選択欄SF7が表示する選択肢は、第6選択欄SF6と同様、第3画面G3で選択されているアイコンの組み合わせに応じて異なる。
【0127】
第8選択欄SF8は、噴出装置EJの設置位置を選択するための選択欄SFである。第8選択欄SF8が表示する選択肢は、第6選択欄SF6と同様、第3画面G3で選択されているアイコンの組み合わせに応じて異なる。
【0128】
第3画面G3は、選択項目K6において選択されたアイコンに応じて、部屋を上面視した際の部屋の形状を選択するための選択項目を有する。当該選択項目は、部屋の形状の選択肢として、上述の第3アイコンIC3及び第4アイコンIC4を有する。第3画面G3では、第3アイコンIC3が選択されたか第4アイコンIC4が選択されたかに応じて、選択項目K7が上述した選択項目K3のように異なる。
【0129】
第3画面G3は、選択項目K8を有する。選択項目K8は、噴出装置EJが内蔵する静電霧化装置の種類を選択する項目である。
図8に示すように、第3画面G3は、選択項目K8に対応する第9選択欄SF9を有する。第9選択欄SF9は、プルダウンメニューであり、噴出装置EJが内蔵する静電霧化装置の種類を選択するための選択欄SFである。第9選択欄SF9は、第5選択欄SF5と同様の選択肢を表示する。
【0130】
プログラム実行部101Aは、第3画面G3において、選択項目K5、K6においてアイコンの選択を受け付け、且つ、選択項目K7、K8において選択肢の選択を受け付ける。
【0131】
図8で示すように、第3画面G3は、シミュレーション結果SKAの表示を開始するための開始ボタンKBAを有する。開始ボタンKBAは、ソフトウェアボタンである。開始ボタンKBAは、選択欄SFの各々において選択肢が選択された場合に操作可能なボタンである。プログラム実行部101Aは、開始ボタンKBAが操作されると、第4画面要求情報をサーバ装置2に送信する。第4画面要求情報は、第4画面G4を要求する情報であり、第3画面G3で設定されたシミュレーションの条件が記述されている。
【0132】
例えば、第3画面G3において、第5アイコンIC5が選択され、第12アイコンIC12が選択され、第6選択欄SF6で「9」の数値が選択され、第7選択欄SF7で「3」の数値が選択され、第8選択欄SF8で「Inside a clipped ceiling」の文字列が選択され、第9選択欄SF9で「空気浄化デバイス グレード1」が選択されたとする。この場合、ミストの拡散に係わるシミュレーションの条件として次の条件1~条件6が設定されるため、サーバ装置2に送信される第4画面要求情報には、次の条件1~条件6が記述されている。
条件1:噴出装置EJを使用する地域が欧州
条件2:噴出装置EJの種類が第2ダクト型の空気調和装置の室内機IU
条件3:噴出装置EJが設置される部屋の広さが9m2
条件4:噴出装置EJが設置される部屋の天井の高さが3m
条件5:噴出装置EJの設置位置が天井内側
条件6:噴出装置EJが内蔵する静電霧化装置の種類がグレード1
【0133】
次に、第4画面G4について説明する。第4画面G4は、シミュレーション結果SKAと浄化効果画像JGとを表示する。
【0134】
図9は、第4画面G4の一例を示す図である。
図9で示す第4画面G4は、第3画面G3において第2ダクト型の空気調和装置の室内機IUが選択された場合の第4画面G4を示している。
【0135】
第4画面G4は、シミュレーション結果SKAを表示する第1領域A1と、浄化効果画像JGを表示する第2領域A2とを有する。
【0136】
第4画面G4が表示するシミュレーション結果SKAは、分布
図DMA、棒グラフBGA、経過時間情報TM、及びパーセンテージ情報PTの組み合わせKMAを複数含む。
【0137】
分布
図DMAは、ミストの分布を3次元的に示す。所定の視点から俯瞰した空間SPにおいて、噴出装置EJが噴出するミストの拡散の様子を示している。分布
図DMAは、第3画面G3で選択された噴出装置EJを示す。また、分布
図DMAは、第3画面G3で選択された部屋の形状に対応する空間SP、或いは、第3画面G3で選択された種類の噴出装置EJに対応する空間SPを示す。また、分布
図DMAは、第3画面G3で選択された設置位置に対応する位置に噴出装置EJを示す。また、分布
図DMAは、吸気口IPと排気口HPを示す。
【0138】
棒グラフBGAは、棒グラフBGと同様のグラフであり、分布
図DMAが示す空間SP内に設定された各位置のミストの濃度レベルを示す。棒グラフBGA、棒グラフBGと同様、グラフGF1、GF2、GF3、GF4、及び第1基準KJ1を表示する。また、棒グラフBGAは、棒グラフBGと同様、所定の場合に第2基準KJ2を表示する。
【0139】
本実施の形態の経過時間情報TMは、実施の形態1の経過時間情報TMと同じである。
【0140】
パーセンテージ情報PTは、空間SP内のミストの濃度の割合を示す情報である。
【0141】
第4画面G4が表示するシミュレーション結果SKAでは、経過時間情報TMが示す経過時間ごとに、複数の組み合わせKMAを時系列で並ぶ。これにより、複数の分布
図DMAは、経過時間ごとに時系列で表示される。また、複数の棒グラフBGAは、経過時間ごとに時系列で表示される。
【0142】
本実施の形態のシミュレーション結果SKAは、室内機IUがミストを噴出する空間SP内のミストの濃度が所定濃度となる場合の組み合わせKMを含む。すなわち、本実施の形態のシミュレーション結果SKAは、噴出装置EJがミストを噴出する空間SP内のミストの濃度が30%となった場合の組み合わせKMA1を含む。さらに、本実施の形態のシミュレーション結果SKAは、噴出装置EJがミストを噴出する空間SP内のミストの濃度が60%となった場合の組み合わせKMA2を含む。さらに、本実施の形態のシミュレーション結果SKAは、噴出装置EJがミストを噴出する空間SP内のミストの濃度が90%となった場合の組み合わせKMA3を含む。
【0143】
組み合わせKMA1は、分布
図DMA1、棒グラフBGA1、経過時間情報TM7、及びパーセンテージ情報PT1含む。分布
図DMA1は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBGA1は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合の棒グラフBGAであり、分布
図DMA1に対応する棒グラフBGAである。経過時間情報TM7は、空間SP内のミストの濃度が30%となった場合の経過時間を示し、1分を示している。パーセンテージ情報PT1は、空間SP内のミストの濃度が30%であることを示す。
【0144】
組み合わせKM2は、分布
図DMA2、棒グラフBGA2、経過時間情報TM8、及びパーセンテージ情報PT2を含む。分布
図DMA2は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBGA2は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合の棒グラフBGAであり、分布
図DMA2に対応する棒グラフBGAである。経過時間情報TM8は、空間SP内のミストの濃度が60%となった場合の経過時間を示し、3分を示している。パーセンテージ情報PT2は、空間SP内のミストの濃度が60%であることを示す。
【0145】
組み合わせKM3は、分布
図DMA3、棒グラフBGA3、経過時間情報TM9、及びパーセンテージ情報PT3を含む。分布
図DMA3は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBGA3は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合の棒グラフBGAであり、分布
図DMA3に対応する棒グラフBGAである。経過時間情報TM9は、空間SP内のミストの濃度が90%となった場合の経過時間を示し、7分を示している。パーセンテージ情報PT3は、空間SP内のミストの濃度が90%であることを示す。
【0146】
図10は、第4画面G4の一例を示す図である。
図10で示す第4画面G4は、第3画面G3において、噴出装置EJとして空気清浄機AUが選択され、部屋の形状として正方形が設定された場合の第4画面G4である。
【0147】
図10に示すシミュレーション結果SKAは、分布
図DMA4、棒グラフBGA4、経過時間情報TM10、及びパーセンテージ情報PT4の組み合わせKMA1を有する。また、
図10に示すシミュレーション結果SKAは、分布
図DMA5、棒グラフBGA5、経過時間情報TM11、及びパーセンテージ情報PT5の組み合わせKMA2を有する。また、
図10に示すシミュレーション結果SKAは、分布
図DMA6、棒グラフBGA6、経過時間情報TM12、及びパーセンテージ情報PT6の組み合わせKMA3を有する。
【0148】
布
図DMA4は、空間SP内におけるミストの濃度が30%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBGA4は、空間SP内におけるミストの濃度が30%となった場合の棒グラフBGAを示し、分布
図DMA4に対応する。経過時間情報TM10は、空間SP内におけるミストの濃度が30%となった場合の経過時間を示し、4分を示している。パーセンテージ情報PT4は、空間SP内におけるミストの濃度が30%であることを示す。
【0149】
分布
図DMA5は、空間SP内におけるミストの濃度が60%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBGA5は、空間SP内におけるミストの濃度が60%となった場合の棒グラフBGAを示し、分布
図DMA5に対応する。経過時間情報TM11は、空間SP内におけるミストの濃度が60%となった場合の経過時間を示し、10分を示している。パーセンテージ情報PT5は、空間SP内におけるミストの濃度が60%であることを示す。
【0150】
分布
図DMA6は、空間SP内におけるミストの濃度が90%となった場合のミストの分布を示す。棒グラフBGA6は、空間SP内におけるミストの濃度が90%となった場合の棒グラフBGAを示し、分布
図DMA6に対応する。経過時間情報TM12は、空間SP内におけるミストの濃度が90%となった場合の経過時間を示し、26分を示している。パーセンテージ情報PT6は、空間SP内におけるミストの濃度が90%であることを示す。
【0151】
図9と
図10とを比較して明らかな通り、第4画面G4が表示するシミュレーション結果SKAは、第3画面G3で設定された条件に応じて、経過時間情報TMが示す経過時間が異なる場合がある。
【0152】
次に、浄化効果画像JGについて説明する。
図11は、第4画面G4の一例を示す図である。
【0153】
浄化効果画像JGは、ミストが効果を及ぼす要素ごとに、効果画像KGを有する。本字実施の形態の浄化効果画像JGは、第1効果画像KG1、第2効果画像KG2、第3効果画像KG3、第4効果画像KG4、第5効果画像KG5、第6効果画像KG6、第7効果画像KG7、及び第8効果画像KG8の8つの効果画像KGを有する。
【0154】
第1効果画像KG1は、物体に付着したウイルスに対するミストの効果を示す。第1効果画像KG1は、物体に付着したウイルスに対するミストの効果を得るための実験の実験環境を示す図と、当該実験により得られた効果を模式的に示す図とを含む。
【0155】
第2効果画像KG2は、空気中に浮遊するウイルスに対するミストの効果を示す。第2効果画像KG2は、空気中に浮遊するウイルスに対するミストの効果を得るための実験の実験環境を示す図と、当該実験をより得られた効果を模式的に示す図とを含む。
【0156】
第3効果画像KG3は、物体に付着したバクテリアに対するミストの効果を示す。第3効果画像KG3は、物体に付着したバクテリアに対するミストの効果を得るための実験の実験環境を示す図と、当該実験をより得られた効果を模式的に示す図とを含む。
【0157】
第4効果画像KG4は、カビに対するミストの効果を示す。第4効果画像KG4は、カビに対するミストの効果を得るための実験の実験環境を示す図と、当該実験をより得られた効果を模式的に示す図とを含む。
【0158】
第5効果画像KG5は、タバコの臭いに対するミストの効果を示す。第5効果画像KG5は、タバコの臭いに対するミストの効果を得るための実験の実験環境を示す図と、当該実験をより得られた効果を模式的に示す図とを含む。
【0159】
第6効果画像KG6は、花粉に対するミストの効果を示す。第6効果画像KG6は、花粉に対するミストの効果を得るための実験の実験環境を示す図と、当該実験をより得られた効果を模式的に示す図とを含む。
【0160】
第7効果画像KG7は、有害物質に対するミストの効果を示す。第7効果画像KG7は、有害物質に対するミストの効果を得るための実験の実験環境を示す図と、当該実験をより得られた効果を模式的に示す図とを含む。
【0161】
第8効果画像KG8は、肌の保湿に対するミストの効果を示す。第8効果画像KG8は、実験により得られた、肌の保湿に対するミストの効果を折れ線で示す。
【0162】
本実施の形態では、第3画面G3の選択項目K6において第1ダクト型の空気調和装置の室内機IUが選択された場合、第4画面G4が表示するシミュレーション結果SKAは、当該室内機IUがダクトを通じて給気する部屋ごとに、分布
図DMAと棒グラフBGAと経過時間情報TMを表示する。
【0163】
図12は、第4画面G4の一例を示す図である。
図12に示す第4画面G4は、第3画面G3の選択項目K5において、第1ダクト型の室内機IUが選択された場合の第4画面G4の一例である。
【0164】
図12に示す第4画面G4が表示するシミュレーション結果SKAは、間取り
図MZを含む。間取り
図MZは、予め定められた間取りを示してもよいし、第3画面G3で施設を選択可能である場合、第3画面G3で選択された施設の模範的な間取りを示してもよい。
【0165】
間取り
図MZは、部屋の名称を表示することによって、第1ダクト型の空気調和装置が給気する部屋を示している。
図12では、「Living」との部屋と、「Kitchen」との部屋と、「Bedroom A」との部屋と、「Bedroom B」との部屋と、「Bedroom C」との部屋との5つの部屋について部屋の名称を表示している。
【0166】
図12に示すシミュレーション結果SKAは、間取り
図MZにおいて名称が表示された部屋の各々について、経過時間ごとに時系列に並んだ状態で、分布
図DMAと棒グラフBGAと経過時間情報TMとを含む。
図12に示すシミュレーション結果SKAは、「Living」との部屋と、「Kitchen」との部屋と、「Bedroom A」との部屋と、「Bedroom B」との部屋と、「Bedroom C」との部屋との各々について、分布
図DMAと棒グラフBGAと経過時間情報TMとを含む。
一般に、ダクトで複数の部屋に接続される中央式空調(全館空調とも言う)の場合、各部屋に接続されるダクトの径により、各部屋内へ供給される空調空気量が異なる。そこで、中央式空調の場合、各部屋へ接続されるダクトの径と、空調空気が供給される部屋の大きさに基づき、各部屋への空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果SKAが異なる。具体的には、ダクトの径が大きい部屋の程、空気浄化物質の供給量が多いため、空気浄化物質が充満しやすくなる。尚、各部屋の大きさや、各部屋に接続されるダクトの径は、使用者が設定可能な構成であっても良いし、模式的な条件が予め設定されていても良い。
【0167】
[2-2-2.第3画面及び第4画面に係わる表示システムの動作]
次に、第3画面G3及び第4画面G4に係わる表示システム1000の動作について説明する。
図13は、表示システム1000の動作を示すフローチャートである。
図13において、フローチャートFCは端末装置1の動作を示し、フローチャートFDはサーバ装置2の動作を示す。
【0168】
フローチャートFCで示すように、プログラム実行部101Aは、第3画面要求情報をサーバ装置2に送信する(ステップSC1)。第3画面要求情報は、第3画面G3を要求する情報である。
【0169】
フローチャートFDで示すように、提供部201Aは、端末装置1から第3画面要求情報を受信する(ステップSD1)。
【0170】
次いで、提供部201Aは、ステップSD1で受信した第3画面要求情報の応答として、第3画面データを端末装置1に送信する(ステップSD2)。
【0171】
フローチャートFCで示すように、プログラム実行部101Aは、第3画面データをサーバ装置2から受信する(ステップSC2)。
【0172】
次いで、プログラム実行部101Aは、受付処理を行う(ステップSC3)。プログラム実行部101Aは、受付処理において、ステップSC2で受信した第3画面データに基づいて第3画面G3を表示し、且つ、第3画面G3において各種の選択を受け付ける。
ステップSC3は、本開示の「受付ステップ」に相当する。
【0173】
次いで、プログラム実行部101Aは、シミュレーション結果SKAの表示の開始を示す操作を受け付ける(ステップSC4)。すなわち、ステップSC4において、プログラム実行部101Aは、開始ボタンKBAの操作を受け付ける。
【0174】
次いで、プログラム実行部101Aは、第4画面要求情報をサーバ装置2に送信する(ステップSC5)。第4画面要求情報は、第3画面G3で選択されたシミュレーションの条件が記述されている。
【0175】
フローチャートFDで示すように、提供部201Aは、第4画面要求情報を端末装置1から受信する(ステップSD3)。
【0176】
次いで、提供部201Aは、第4画面G4を生成する(ステップSD4)。ステップSD4において、提供部201Aは、第4画面要求情報に記述されたシミュレーションの条件と一致する条件を示す条件情報を有するレコードRAを、画像管理DB212Aから特定する。そして、提供部201Aは、特定したレコードRAから画像データを取得し、また、サーバメモリ210が記憶する効果画像データ213を取得する。そして、提供部201Aは、取得した画像データが示すシミュレーション結果SKAと、効果画像データ213が示す浄化効果画像JGとを表示する第4画面G4を生成する。
【0177】
次いで、提供部201Aは、生成した第4画面G4を示す第4画面データを第4画面要求情報の応答として端末装置1に送信する(ステップSD5)。
【0178】
フローチャートFCで示すように、プログラム実行部101Aは、第4画面データをサーバ装置2から受信する(ステップSC6)。
【0179】
次いで、プログラム実行部101Aは、表示処理を行う(ステップSC7)。プログラム実行部101は、ステップSC7において表示処理において、ステップSC6で受信した第4画面データが示す第4画面G4をタッチパネル12によって表示する。
ステップSC7は、本開示の「表示ステップ」に相当する。
【0180】
[2-4.効果等]
上述した実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0181】
また、端末装置1の制御方法は、表示ステップにおいて、シミュレーション結果SKAと共に、ミストによる浄化効果を示す浄化効果画像JGを表示する。
【0182】
これによれば、ミストの拡散の様子、及びミストの濃度レベルに加えて、ミストによる空気の浄化効果を表示することで、端末装置1のユーザが、空気の浄化の程度をより直感的に把握できる。
【0183】
端末装置1の制御方法は、受付ステップにおいて、噴出装置EJの種類を受け付ける。端末装置1の制御方法は、受付ステップで、噴出装置EJの種類としてダクトを通じて施設内の部屋に給気する空気調和装置の室内機IUを受け付けた場合、表示ステップにおいて、当該部屋ごとの分布
図DM及び濃度レベルを表示する。
【0184】
これによれば、ダクト型の空気調和装置の室内機IUが設けられる施設について、端末装置1のユーザが、当該施設の部屋ごとに空気の浄化の程度を直感的に把握できる。
【0185】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する例示として、上記実施の形態1、2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1、2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0186】
実施の形態1において、ミストの拡散に係わるシミュレーションの条件として、室内機IUが設置される部屋の用途を設定できてもよい。すなわち、実施の形態1において、第1画面G1で、室内機IUが設置される部屋の用途を選択できてもよい。この構成の場合、サーバ装置2の画像管理DB212は、室内機IUが設置される部屋の用途に対応するシミュレーション結果SKの画像データを記憶する。また、この構成の場合、プログラム実行部101は、ステップSA3において、室内機IUが設置される部屋の用途の選択を受け付ける。そして、この構成の場合、プログラム実行部101は、ステップSA7で、部屋の用途に対応する組み合わせKMを含むシミュレーション結果SKを表示する。
【0187】
以上、説明したように、実施の形態1に係わる他の実施の形態において、端末装置1の制御方法は、受付ステップにおいて、室内機IUが設置される部屋の用途を受け付け、表示ステップにおいて、受付ステップにおいて受け付けた用途に対応する分布
図DM及び濃度レベルを表示する。
【0188】
一般に、部屋の用途に応じて換気量が異なる。例えば、部屋の換気量は、家庭用の部屋より商業用の部屋のほうが大きい。また、例えば、商業用の部屋であっても、部屋の換気量は、ジムや教室の用途の場合、他の用途より大きくなり得る。部屋の換気量が異なれば、分布
図DMが示す各位置の濃度レベルも変わってくるため、適切なシミュレーション結果SKの表示が求められる。この他の実施の形態では、部屋の用途に対応する分布
図DMと濃度レベルとが表示される。そのため、端末装置1のユーザが、部屋の用途に対応して、ミストによる空気の浄化の程度を直感的に且つ適切に把握できる。
【0189】
上述した実施の形態2は、棒グラフBGAに第1基準KJ1を含み、所定の場合に第2基準KJ2を含む構成である。実施の形態2に係わる他の実施の形態では、第1基準KJ1及び第2基準KJ2に代わって、浄化効果画像JGが示す浄化効果に対応する浄化基準KJを表示してもよい。例えば、浄化効果画像JGが、ミストの噴出を30分間行った場合にウイルスをα%抑制できたとの浄化効果を示す場合、このα%抑制できたミストの濃度レベルを、浄化基準KJとして表示してもよい。
【0190】
以上、説明したように、この実施の形態2に係わる他の実施の形態において、端末装置1の制御方法は、表示ステップにおいて、濃度レベルに対して、噴出装置EJがミストを噴出する空間SP内の空気が浄化されたと見做せる浄化基準KJを表示する。浄化基準KJは、浄化効果画像JGが示す浄化効果に対応する。
【0191】
これによれば、端末装置1のユーザが、浄化効果が得られる濃度レベルを把握できるため、端末装置1のユーザが、ミストによる空気の浄化の程度を直感的に把握でき、且つ、ミストの浄化効果を直感的に把握できる。
【0192】
上述した実施の形態2では、噴出装置EJの種類として第1ダクト型の空気調和装置の室内機IUが選択された場合、部屋ごとの分布
図DMA、棒グラフBGA、及び経過時間情報TMが表示される構成である。実施の形態2に係わる他の実施の形態では、日中と夜間との各々について、部屋ごとに、分布
図DMA、棒グラフBGA、及び経過時間情報TMを表示してもよい。この構成の場合、画像管理DB212Aは、日中と夜間との各々についてのシミュレーション結果SKAの画像データを記憶する。
【0193】
以上、説明したように、この実施の形態2に係わる他の実施の形態において、端末装置1の制御方法は、日中と夜間との各々における分布
図DMA及び濃度レベルを表示する。
【0194】
これによれば、日中と夜間との各々について、部屋ごとに空気の浄化の程度を直感的に把握できる。
【0195】
上述した浄化効果画像JGは、第1効果画像KG1~第8効果画像KG8を含む。しかしながら、浄化効果画像JGが含む効果画像KGの数は、8つに限定されず、7つ以下でもよい。また、浄化効果画像JGは、第1効果画像KG1~第8効果画像KG8以外の要素についての効果画像KGを含んでもよい。また、浄化効果画像JGは、効果を得るための実験環境の詳細情報を含んでもよい。
【0196】
上述した実施の形態1、2において、分布
図DM、DMAがミストの拡散を3次元的に示す図であるが、分布
図DM、DMAは、ミストの拡散を2次元的に示す図でもよい。
【0197】
上述した実施の形態1、2において、棒グラフBG、BGAは、分布
図DMが示す空間SP内の4つの位置の濃度レベルを示す。他の実施の形態では、棒グラフBG、BGAが示す濃度レベルに対応する位置は、端末装置1のユーザが設定可能でもよい。また、他の実施の形態では、棒グラフBG、BGAが示す濃度レベルに対応する位置の数は、4つに限定されない。
【0198】
上述した実施の形態1、2において、本開示の「所定濃度」として、30%、60%、及び90%を例示した。しかしながら、本開示の「所定濃度」は、これらパーセンテージの濃度に限定されない。また、本開示の「所定濃度」に相当するパーセンテージの個数は、上記3つに限定されず、2つ以下でもよいし4つ以上でもよい。
【0199】
上述した実施の形態1では、第1画面要求情報を送信することによって端末装置1が第1画面G1を表示する構成である。他の実施の形態では、第1画面要求情報を送信することなく第1画面G1を表示する構成でもよい。
【0200】
上述した実施の形態2では、第3画面要求情報を送信することによって端末装置1が第3画面G3を表示する構成である。他の実施の形態では、第3画面要求情報を送信することなく第3画面G3を表示する構成でもよい。
【0201】
選択項目K1で選択可能な室内機IUの形式は、4方向天井カセット型と壁掛型に限定されない。また、選択項目K2、K8で選択可能な部屋の形状は、正方形と長方形に限定されない。また、選択項目K5で選択可能な地域は、上述した4つの地域に限定されず、さらに多くてよく少なくてもよい。また、選択項目K6で選択可能な噴出装置EJの種類は、上述した種類に限定されず、さらに多くてもよく少なくてもよい。
【0202】
他の実施の形態では、ミストの拡散に係わるシミュレーションの条件として吸気口IPと排気口HPの位置を設定できてもよい。
【0203】
上述した実施の形態1、2は、予め得られているシミュレーション結果SKを表示する構成である。他の実施の形態では、第1画面G1又は第3画面G3で設定されたシミュレーションの条件に従ってミストの拡散に係わるシミュレーションを行い、その結果をシミュレーション結果SKとして表示してもよい。この場合、シミュレーションを行う主体は、端末装置1でもサーバ装置2でもよい。
【0204】
端末プロセッサ100、及びサーバプロセッサ200は、単一のプロセッサにより構成されてもよいし、複数のプロセッサにより構成されていてもよい。これらプロセッサは、対応する機能部を実現するようプログラムされたハードウェアでもよい。すなわち、これらプロセッサは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されてもよい。
【0205】
図1及び
図7に示した端末装置1及びサーバ装置2の構成は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも可能である。また、上述した実施の形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
【0206】
図6及び
図13に示す動作のステップ単位は、動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、動作が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本開示の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
実施の形態1、2では、シミュレーション結果SK、SKAとして、各経過時間情報TMの分布
図DM、DMAと棒グラフBG、BGAを1つの画像に纏めて表示する構成を例示した。本発明はこれに限られない。例えば、分布
図DM、DMAと棒グラフBG、BGAを、経過時間情報TM毎に別々の画像で表示しても良い。
【0207】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【0208】
(付記)
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。
【0209】
(技術1)噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を表示する表示ステップと、を含み、前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示する、端末装置の制御方法。
この構成によれば、端末装置のユーザが、空気浄化物質の拡散の様子と空気浄化物質の濃度レベルとを把握できる。よって、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握できる。
【0210】
(技術2)前記表示ステップにおいて、前記噴出装置が前記空気浄化物質を噴出する空間内における前記空気浄化物質の濃度が所定濃度となる場合の、前記分布図、前記濃度レベル、及び、前記噴出装置が前記空気浄化物質の噴出を開始してからの経過時間を、前記シミュレーション結果として表示する、技術1に記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、受付ステップで受け付けた条件に係わらず、空気浄化物質の濃度が所定濃度となる場合のシミュレーション結果が表示される。そのため、端末装置のユーザは、シミュレーションの条件ごとに、空気の浄化の程度を比較し易くなる。また、経過時間を表示するため、どのくらいの時間でどの程度の空気の浄化がなされるかを直感的に把握できる。以上より、端末装置のユーザにとっての利便性を向上でき、且つ、端末装置のユーザが空気浄化物質による空気の浄化の程度をより直感的に把握できる。
【0211】
(技術3)前記表示ステップにおいて、前記分布図、前記濃度レベル、及び前記経過時間の組み合わせを、複数の前記経過時間ごとに時系列で複数表示する、技術2に記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、端末装置のユーザが、噴出装置による空気浄化物質の拡散の様子と空気浄化物質の濃度レベルとの経時的変化を把握できる。よって、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度をより直感的に把握できる。
【0212】
(技術4)前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに対して、前記噴出装置が前記空気浄化物質を噴出する空間内の空気が浄化されたと見做せる基準を表示する、技術1から技術3のいずれか一つに記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、濃度レベルに対して空気が浄化されたと見做せる基準が表示されるため、濃度レベルとこの基準とを端末装置のユーザが比較できる。よって、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握でき、且つ、空気浄化物質の浄化効果を直感的に把握できる。
【0213】
(技術5)前記噴出装置は、前記空気浄化物質を生成する生成装置を備え、前記受付ステップにおいて、前記生成装置の種類を受け付け、前記表示ステップにおいて、前記受付ステップで受け付けた種類の前記生成装置に対応する前記基準である第1基準を表示する、技術4に記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、濃度レベルと共に第1基準が表示されるため、濃度レベルと、選択した種類の生成装置に対応する基準とを端末装置のユーザが比較できる。よって、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握でき、且つ、空気浄化物質の浄化効果を直感的に把握できる。
【0214】
(技術6)前記表示ステップにおいて、前記第1基準と共に、前記受付ステップで受け付けた種類の前記生成装置の能力より低い能力の前記生成装置に対応する前記基準である第2基準を少なくとも1つ表示する、技術5に記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、受付ステップで受け付けた種類の生成装置に対応する基準と、当該生成装置より能力が低い生成装置に対応する基準とを表示することで、受付ステップで受け付けた種類の生成装置による空気の浄化効果を直感的に把握できる。よって、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握でき、且つ、空気浄化物質の浄化効果をより直感的に把握できる。
【0215】
(技術7)前記受付ステップにおいて、前記噴出装置が設置される部屋の用途を受け付け、前記表示ステップにおいて、前記受付ステップにおいて受け付けた前記用途に対応する前記分布図及び前記濃度レベルを表示する、技術1から技術6のいずれか一つに記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、端末装置のユーザが、部屋の用途に対応して、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に且つ適切に把握できる。
【0216】
(技術8)前記表示ステップにおいて、前記シミュレーション結果と共に、前記空気浄化物質による浄化効果を示す浄化効果画像を表示する、技術1から技術7のいずれか一つに記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、空気浄化物質の拡散の様子、及び空気浄化物質の濃度レベルに加えて、空気浄化物質による空気の浄化効果を表示することで、端末装置のユーザが、空気の浄化の程度をより直感的に把握できる。
【0217】
(技術9)前記表示ステップにおいて、前記濃度レベルに対して、前記噴出装置が前記空気浄化物質を噴出する空間内の空気が浄化されたと見做せる基準を表示し、前記基準は、前記浄化効果画像が示す浄化効果に対応する、技術8に記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、端末装置のユーザが、浄化効果が得られる濃度レベルを把握できるため、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握でき、且つ、空気浄化物質の浄化効果を直感的に把握できる。
【0218】
(技術10)前記受付ステップにおいて、前記噴出装置の種類を受け付け、前記受付ステップで、前記噴出装置の種類としてダクトを通じて施設内の部屋に給気する空気調和装置の室内機を受け付けた場合、前記表示ステップにおいて、前記部屋ごとの前記分布図及び前記濃度レベルを表示する、技術9に記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、ダクト型の空気調和装置の室内機が設けられる施設について、端末装置のユーザが、部屋ごとに空気の浄化の程度を直感的に把握できる。
【0219】
(技術11)前記表示ステップにおいて、日中と夜間との各々における前記分布図及び前記濃度レベルを表示する、技術10に記載の端末装置の制御方法。
この構成によれば、日中と夜間との各々について、端末装置のユーザが、部屋ごとに空気の浄化の程度を直感的に把握できる。
【0220】
(技術12)表示部と、噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップ、及び、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップを実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示する、端末装置。
この構成によれば、上述した技術1の効果と同様の効果を奏する。
【0221】
(技術13)表示部を備える端末装置のプロセッサに実行されるプログラムであって、前記プロセッサに、噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップと、を実行させ、前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示させる、プログラム。
この構成によれば、上述した技術1の効果と同様の効果を奏する。
【0222】
(技術14)端末装置を備える表示システムであって、前記端末装置は、表示部と、噴出装置が噴出する空気浄化物質の拡散に係わる条件を受け付ける受付ステップ、及び、前記受付ステップで受け付けた前記条件に基づく、前記空気浄化物質の拡散に係わるシミュレーション結果を前記表示部により表示する表示ステップを実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示ステップにおいて、前記空気浄化物質の分布図と、前記分布図で示された各位置の前記空気浄化物質の濃度レベルとを、前記シミュレーション結果として表示する、表示システム。
この構成によれば、上述した技術1の効果と同様の効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0223】
以上のように、本発明に係る端末装置の制御方法、端末装置、プログラム、及び表示システムは、端末装置のユーザが、空気浄化物質による空気の浄化の程度を直感的に把握する用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0224】
1 端末装置
2 サーバ装置
10 端末制御装置(制御部)
12 タッチパネル(表示部)
100 端末プロセッサ(プロセッサ)
101、101A プログラム実行部
200 サーバプロセッサ
201 提供部
201A 提供部
211、211A 制御プログラム(プログラム)
213 効果画像データ
212、212A 画像管理DB
1000 表示システム
AU 空気清浄機(噴出装置)
BG、BGA 棒グラフ
DM、DMA 分布図
EJ 噴出装置
IU 室内機(噴出装置)
JG 浄化効果画像
KJ 浄化基準(基準)
KJ1 第1基準
KJ2 第2基準
SK、SKA シミュレーション結果
SP 空間
TM 経過時間情報