(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】決済システム、決済方法、決済サービス提供装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/32 20120101AFI20240412BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
G06Q20/32 330
G07G1/12 321L
(21)【出願番号】P 2022203571
(22)【出願日】2022-12-20
【審査請求日】2022-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】大塚 千壽子
(72)【発明者】
【氏名】川口 春香
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-177299(JP,A)
【文献】特開2022-033613(JP,A)
【文献】特開2021-196845(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0217675(US,A1)
【文献】国際公開第2013/068765(WO,A1)
【文献】特許第7193675(JP,B1)
【文献】特許第7193667(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末装置において動作するアプリケーションプログラムと、
前記アプリケーションプログラムと協働して、利用者に加盟店に属する実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置と、
を備える決済システムであって、
前記アプリケーションプログラムは、前記利用者端末装置に、
前記利用者が行う前記電子決済のための操作を受け付けると共に、前記電子決済に係る加盟店に対する謝礼金の送金指示を受け付けさせ、
前記決済サービス提供装置は、
前記利用者端末装置から取得した決済情報に基づいて前記電子決済のための処理を行う決済処理部と、
前記アプリケーションプログラムが受け付けた前記送金指示の内容に従って、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行う送金処理部と、を有し、
前記送金処理部は、複数の前記加盟店ごとに、前記謝礼金を受領するか否かを示す設定情報を記憶部に保持し、前記送金指示の内容と前記設定情報とに基づいて、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行う、
決済システム。
【請求項2】
前記送金処理部は、前記謝礼金を送金するための処理として、前記謝礼金に係る金額を前記利用者のチャージ残高から減算すると共に前記加盟店の決済残高とは異なる送金残高に加算する、或いは、前記謝礼金に係る金額を後日決済で決済するための処理を行うと共に前記加盟店の前記決済残高とは異なる送金残高に加算する、
請求項1記載の決済システム。
【請求項3】
前記アプリケーションプログラムは、前記利用者端末装置に、
前記実店舗が提示する第1コード画像をスキャンして店舗関連情報が取得された後、前記利用者による決済金額の入力を受け付けさせると共に、前記利用者による前記送金指示の入力を受け付けさせ、
前記店舗関連情報、前記決済金額、および前記送金指示の内容を前記決済サービス提供装置に送信させ、
前記決済サービス提供装置の前記決済処理部は、前記利用者端末装置から取得した前記決済情報に基づいて前記電子決済のための処理を行い、
前記決済サービス提供装置の前記送金処理部は、前記利用者端末装置から取得した前記送金指示の内容に従って、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行う、
請求項1または2記載の決済システム。
【請求項4】
前記アプリケーションプログラムは、前記利用者端末装置に、
前記実店舗が提示する第1コード画像をスキャンして前記店舗関連情報が取得された後、前記決済サービス提供装置と通信して前記店舗関連情報に係る前記加盟店の前記設定情報を取得させ、
前記利用者による前記送金指示の入力を受け付けさせる際に、前記店舗関連情報に係る前記加盟店が前記謝礼金を受け付けない設定になっている場合、前記謝礼金が受け付けられない旨を示す情報を表示させる、
請求項3記載の決済システム。
【請求項5】
前記アプリケーションプログラムは、前記利用者端末装置に、
前記利用者が行う前記電子決済に係る加盟店の前記実店舗に対する謝礼金の送金設定を受け付けさせると共に、前記送金設定を前記決済サービス提供装置に送信させ、
前記実店舗が提示する第1コード画像をスキャンして店舗関連情報が取得された後、前記利用者による決済金額の入力を受け付けさせ、
前記店舗関連情報、および前記決済金額を前記決済サービス提供装置に送信させ、
前記決済サービス提供装置の前記決済処理部は、前記利用者端末装置から取得した前記決済情報に基づいて前記電子決済のための処理を行い、
前記決済サービス提供装置の前記送金処理部は、予め前記利用者端末装置から受信している前記送金設定の内容に従って、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行う
請求項1または2記載の決済システム。
【請求項6】
前記アプリケーションプログラムは、所定の操作によって、前記謝礼金の送金を指示するか否かを切り替え可能なインターフェース画面を前記利用者端末装置に表示させ、前記インターフェース画面に対してなされた操作に基づいて前記利用者による前記送金指示の入力を受け付ける、
請求項1または2記載の決済システム。
【請求項7】
前記インターフェース画面は、決済額に対する前記謝礼金の割合を指定する操作を受け付ける、
請求項6記載の決済システム。
【請求項8】
利用者端末装置において動作するアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムと協働して、利用者に加盟店に属する実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置と、を備える決済システムにより実行される決済方法であって、
前記アプリケーションプログラムが、前記利用者端末装置に、
前記利用者が行う前記電子決済のための操作を受け付けると共に、前記電子決済に係る前記加盟店に対する謝礼金の送金指示を受け付けさせ、
前記決済サービス提供装置が、
前記利用者端末装置から取得した決済情報に基づいて前記電子決済のための処理を行い、
複数の前記加盟店ごとに、前記謝礼金を受領するか否かを示す設定情報を記憶部に保持し、前記アプリケーションプログラムが受け付けた前記送金指示の内容と前記設定情報とに基づいて、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行う、
決済方法。
【請求項9】
利用者端末装置において動作するアプリケーションプログラムと協働して、利用者に加盟店に属する実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置であって、
前記利用者端末装置から取得した決済情報に基づいて前記電子決済のための処理を行う決済処理部と、
前記アプリケーションプログラムが前記利用者から前記電子決済のための操作を受け付けると共に受け付けた送金指示の内容に従って、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに謝礼金を送金するための処理を行う送金処理部と、
を備え、
前記送金処理部は、複数の前記加盟店ごとに、前記謝礼金を受領するか否かを示す設定情報を記憶部に保持し、前記送金指示の内容と前記設定情報とに基づいて、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行う、
決済サービス提供装置。
【請求項10】
利用者端末装置において動作するアプリケーションプログラムと協働して、利用者に加盟店に属する実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置のプロセッサに、
前記利用者端末装置から取得した決済情報に基づいて前記電子決済のための処理を行わせ、
前記アプリケーションプログラムが前記利用者から前記電子決済のための操作を受け付けると共に受け付けた送金指示の内容と、予め記憶部に保持された複数の前記加盟店ごとの謝礼金を受領するか否かを示す設定情報とに従って、前記利用者のアカウントから前記電子決済に係る前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行わせる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済システム、決済方法、決済サービス提供装置、プログラム、およびアプリケーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、チップを受領する受領者が所持する第1の端末が、所定の距離内に位置するチップ受領者の第2の端末に受領者の受領者識別情報を出力し、第2の端末からチップの支払者の支払者識別情報、およびチップ額を示すチップ額情報を取得し、支払者識別情報で指定された第1の決済手段に対応する口座に対して、チップ額に相当する電子マネーの課金処理を行い、受領者識別情報で指定された第2の決済手段に対応する口座に対して、チップ額に相当する電子マネーの振込処理を行うサーバの発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は、端末間で近距離無線通信を行うことが必須の処理となっており、現状の電子決済に適用するのが困難である。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、実店舗における電子決済の流れの中で謝礼金(チップ)の支払いを好適に行わせることができる決済システム、決済方法、決済サービス提供装置、プログラム、およびアプリケーションプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、利用者端末装置において動作するアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムと協働して、利用者に加盟店に属する実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置と、を備える決済システムであって、前記アプリケーションプログラムは、前記利用者端末装置に、前記利用者が行う前記電子決済のための操作を受け付けると共に、前記電子決済に係る加盟店に対する謝礼金の送金指示を受け付けさせ、前記決済サービス提供装置は、前記利用者端末装置から取得した決済情報に基づいて前記電子決済のための処理を行う決済処理部と、前記アプリケーションプログラムが受け付けた前記送金指示の内容に従って、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行う送金処理部と、を有する、決済システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、実店舗における電子決済の流れの中で謝礼金の支払いを好適に行わせることができるができる決済システム、決済方法、決済サービス提供装置、プログラム、およびアプリケーションプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】電子決済の大まかな流れを例示した図である。
【
図4】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図5】チップ支払い設定172Aの内容の一例を示す図である。
【
図6】店舗情報174の内容の一例を示す図である。
【
図7】パターン1の決済が行われる場合のチップの支払いを含む処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図8】
図7のS8において店舗のチップ受領可否設定情報が「可」になっている場合に表示される決済完了通知画面IM1の一例を示す図である。
【
図9】
図7のS8において店舗のチップ受領可否設定情報が「否」になっている場合に表示される決済完了通知画面IM2の一例を示す図である。
【
図10】パターン2の決済が行われる場合のチップの支払いを含む処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図11】チップの送金指示を受け付けるための受付画面IM3の一例を示す図である。
【
図12】チップ設定表示画面IM4の一例を示す図である。
【
図13】第2コード画像を含む支払い画面IM5の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の決済システム、決済方法、決済サービス提供装置、プログラム、およびアプリケーションプログラムについて説明する。決済システムは、決済サービス提供装置と、アプリケーションプログラムとを含む。決済サービス提供装置は、一以上のプロセッサにより実現される。決済サービス提供装置は、電子決済サービスなどのサービスを提供する装置である。以下の説明では、決済サービス提供装置を「決済サーバ」と称して説明する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)である。アプリケーションプログラムは、利用者端末装置において動作する。アプリケーションプログラムは、決済サービス提供装置と通信して利用者の残高情報等を取得し、利用者が電子決済を行う際のインターフェースとして機能する。以下の説明では、アプリケーションプログラムを「決済アプリ」と称して説明する。
【0010】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、および一以上の店舗端末装置50のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイによって表示されてもよい。
【0013】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を増減させる(換言すると、電子マネーを入出金する)ことで、電子決済を行う。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点のチャージ残高よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。
【0014】
図2は、電子決済の大まかな流れを例示した図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。パターン1の場合、まず利用者端末装置10において決済アプリ20が起動し、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する。利用者は利用者端末装置10の表示面を店舗端末装置50に翳す(提示する)。店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、アカウントIDを認識可能な情報を取得する(例えば決済サーバ100がアカウントIDに対応付けて発行したワンタイムコードである)。そして、店舗端末装置50は、アカウントIDを認識可能な情報、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ユーザの電子決済口座から店舗の電子決済口座に決済金額を移動させて決済処理を完了させる。
【0015】
パターン2の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする。店舗コード画像60には、店舗名等の情報が含まれている。利用者は、店舗名等が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する。そして、利用者端末装置10は、アカウントID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。なお、上記のいずれかのパターンでのみ電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明する「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。
【0016】
[決済サーバ]
図3は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、送金処理部140と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0017】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、店舗情報174、決済コンテンツ情報176などの情報が格納される。
【0018】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0019】
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報176から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。なお、決済コンテンツ情報176に基づくコンテンツには、ログイン状態で提供されるコンテンツと、非ログイン状態で提供されるコンテンツがある。非ログイン状態のコンテンツにおいて、決済サーバ100は、各種案内情報を提供したり、新規登録や電話番号の変更申し込みを受け付けたりする。
【0020】
決済処理部130は、利用者端末装置10または店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0021】
図4は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、アカウントID(省略されてもよい)に対して、新規登録時に最低限必要な電話番号およびパスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、チップ支払い設定172A、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。電話番号、パスワード、、登録日、チャージ残高、チャージ履歴情報、決済履歴情報以外の情報は任意設定情報である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。なお登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。
【0022】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。チップ支払い設定172Aに関しては別図を参照して説明する。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。
【0023】
図5は、チップ支払い設定172Aの内容の一例を示す図である。チップ支払い設定172Aは、「謝礼金の送金設定」の一例である。チップ支払い設定172Aは、例えば、チップ支払い対象を指定する情報と、チップ支払い除外対象を指定する情報とを含む。チップ支払い対象を指定する情報は、例えば、店舗カテゴリを指定する情報、一般化された条件に合う店舗を指定する情報、店舗を直接的に指定する情報などを含む。店舗カテゴリに関しては後述する通りである。所望の条件とは、例えば「1年以内に何回以上利用した」店舗という内容の情報である。「1年以内」や「何回以上」の部分は利用者によって選択可能であってよい。これらの条件は、アンド条件として扱われてもよいし、オア条件として扱われてもよい。
【0024】
また、チップ支払い除外対象を指定する情報も同様に、店舗カテゴリを指定する情報や一般化された条件に合う店舗を指定する情報などを含む。これらの条件も、アンド条件として扱われてもよいし、オア条件として扱われてもよい。例えば、ドラッグストアやコンビニエンスストアではチップを支払いたくない利用者は、それらのカテゴリをチップ支払い除外対象に指定することができる。なお、チップ支払い設定172Aは、チップ支払い対象を指定する情報のみ含んでもよい。
【0025】
チップ支払い設定172Aは、決済アプリ20が提供するインターフェース画面において、電子決済とは非同期に(偶々電子決済の直前や直後であることは排除されない)、利用者によって設定される情報である。
【0026】
店舗に関する情報は、店舗情報174として管理されている。
図6は、店舗情報174の内容の一例を示す図である。
図6の上図に示すように、店舗情報174は、例えば、店舗IDに対して、店舗URL(Uniform Resource Locator)、店舗カテゴリ、所在地、決済パターン等の情報が対応付けられたものである。店舗カテゴリは、一階層の情報であってもよいし、二階層以上の階層構造を有する情報であってもよい。例えば、図示する「寿司」の上位概念として「和食」や「食事処」、「飲食店」といった情報が付与されてもよい。所在地は、JISコードなどの階層化されたコード画像で表されてもよい。決済パターンは、前述したパターン1とパターン2のどちらで決済可能かを示す情報である。
【0027】
また、
図6の下図に示すように、店舗情報174は、加盟店と店舗との関係を示す情報を含んでもよい。電子決済サービスを利用する店舗は、いずれかの加盟店(ブランド)に属している。店舗情報174は、加盟店IDに対して一以上の店舗ID、チップ受領可否設定情報、ウォレット情報などが対応付けられたものである。図中、加盟店IDがB002で示される加盟店には、一つの店舗IDのみが対応付けられており、これは加盟店を構成する店舗が一つのみであることを示している。
【0028】
チップ受領可否設定情報は、その加盟店が利用者からの謝礼金(以下、チップ)を受領するか否かを示す情報である。チップの送金処理の詳細については後述する。チップ受領可否設定情報は、例えば、加盟店の運営者に提供されるインターフェースを介して予め取得されたものである。チップ受領可否設定情報は、加盟店ごとに一括して受け付けられてもよく、加盟店によっては店舗ごとに可否が異なるように設定されてもよい。ウォレット情報は、その店舗に対応付けられた決済残高と送金残高の情報である。ウォレット情報にも、店舗IDごとの一覧があってよい。決済残高とは、決済処理によって店舗に払い込まれた金額の残高を示すものであり、送金残高とは、チップの支払いを含む送金処理によって店舗に送金された金額の残高を示すものである。
【0029】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0030】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリケーション20に返信される。
【0031】
送金処理部140は、電子決済に付随した、利用者から加盟店へのチップの支払いを実現する。送金処理部140は、決済アプリ20が受け付けた送金指示の内容に従って、利用者のアカウントから加盟店のアカウント(店舗情報174のウォレット情報の送金残高)にチップを送金するための処理を行う。ここで、送金処理部140は、利用者172のチャージ残高からチップに係る金額を減算して加盟店のアカウントに加算してもよいし、前述した後払いやクレジットカード連携等の後日決済で決済するための処理(後払い利用額に加算する処理、或いはクレジットカード会社に金額を通知する処理)を行うと共に加盟店のアカウントに加算してもよい。以下の説明では、チャージ残高からチップが支払われるものとして説明する。
【0032】
[処理の流れ]
図7は、パターン1の決済が行われる場合のチップの支払いを含む処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本図の処理が開始される時点で、チップ支払い設定172Aの設定操作は完了しているものとする。まず、利用者が利用者端末装置10を操作して決済アプリ20を起動させる(S1)。これと並行して、店舗側では、店舗端末装置50がバーコード読み取りや手入力等によって決済金額を取得する(S2)。決済アプリ20は、利用者の支払い操作(電子決済の開始を指示する操作)に応じて、或いは自身の自動更新に応じて支払いリクエストを決済サーバ100に送信する(S3)。決済サーバ100は、これに応じてワンタイムコードを利用者端末装置10に送信する(S4)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づくコード画像(第2コード画像)を利用者端末装置10に表示させる。利用者によって、このコード画像が店舗端末装置50に翳される(S5)。
【0033】
店舗端末装置50は、コード画像をデコードし、ワンタイムコード、決済金額、店舗IDを含む決済情報を生成し(S6)、決済情報を決済サーバ100に送信する(S7)。
【0034】
決済サーバ100では、決済処理部130がワンタイムコードからアカウントIDを取得して決済処理を行う(S8)。決済処理が完了した場合、チップの送金処理に移行するが、決済処理が残高不足等の理由で失敗した場合、送金予定のチップは破棄される。
【0035】
決済処理が完了すると、送金処理部140が、店舗情報174を参照し、店舗IDに係る店舗に対応する加盟店ID(店舗ごとに設定がされている場合は店舗ID)のチップ受領可否設定情報が「可」になっているか否かを確認する(S9)。チップ受領可否設定情報が「可」になっている場合、送金処理部140は、チップ支払い設定172Aを参照し、店舗IDに係る店舗がチップの支払い対象であるか否かを判定する(S10)。チップの支払い対象である場合、送金処理部140は、アカウントIDに係る利用者のチャージ残高から、店舗IDに係る店舗の店舗ウォレット情報の送金残高に、チップに相当する金額を移動させる(S11)。
【0036】
そして、決済サーバ100から利用者端末装置10に決済完了通知が送付される(S12)。これに応じて利用者端末装置10は、決済完了通知画面を表示する。
図8は、S8において加盟店または店舗のチップ受領可否設定情報が「可」になっている場合に表示される決済完了通知画面IM1の一例を示す図である。決済完了通知画面IM1は、例えば、決済が行われた店舗の情報が表示される領域A1、決済金額等が表示される領域A2、決済の結果として利用者に付与されるポイントが表示される領域A3、チップの支払い結果が表示される領域A4等を含む。決済完了通知画面IM1の領域A4には、チップの支払いが完了した旨を示す情報が表示される。
図9は、S8において加盟店または店舗のチップ受領可否設定情報が「否」になっている場合に表示される決済完了通知画面IM2の一例を示す図である。決済完了通知画面IM2の領域A4には、チップの支払いが実現しなかった(チップが受け付けられなかった)旨を示す情報が表示される。なお、店舗IDに係る店舗がチップの支払い対象でない場合に関して、利用者自身が支払い対象でないことを意識していると考えられるため、決済完了通知画面にチップに関する情報が表示されなくてもよい。
【0037】
このようにパターン1においては電子決済と非同期にチップの支払いに関する入力操作を受け付けることで、実店舗における電子決済の流れの中でチップの支払いを好適に行わせることができる。また、一連の処理の流れの中で、チップを受領しない加盟店または店舗に関する処理を違和感なく実行することができる。
【0038】
図10は、パターン2の決済が行われる場合のチップの支払いを含む処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず、利用者が利用者端末装置10を操作して決済アプリ20を起動させる(S21)。次に、利用者は、利用者端末装置10で店舗のコード画像を撮像してエンコードされた情報を取得させる(S22)。決済アプリ20は、店舗のコード画像をデコードして得られる店舗URLを取得する(S23)。次に、店舗URLは、「店舗関連情報」の一例である。利用者は、電子決済の決済額と、チップの送金指示に関する情報とを決済アプリ20に入力する(S24)。
【0039】
図11は、チップの送金指示を受け付けるための受付画面IM3の一例を示す図である。受付画面IM3には、例えば、店舗の情報と、利用者によって入力された決済額を表示する領域A11、利用者のチャージ残高を表示する領域A12、決済額に対するチップの割合を指定するためのスイッチS1、S2、チップを支払うか否かを指定するためのスライドスイッチS3、決済額とチップが確定した後に、それらの支払いを確定するためのボタンB1、決済額を入力するためのキーK1などが設けられる。利用者は、スライドスイッチS3を左右にスライド操作することによって、当該電子決済においてチップを支払うか否かを切り替えることができる。スライド操作に変えて、タップなどの他の所定の操作によってチップを支払うか否かが切り替えられてもよい。チップの金額は、決済額に対する割合が指定されるのに代えて、キーK1を用いて直接的に入力されることで受け付けられてもよい。また、チップの金額は、決済額に依らず一定額に設定されてもよいし、一律に決済額の何%というふうに定められてもよい。
【0040】
決済アプリ20は、スライドスイッチS3の状態が「チップを支払う」になっている場合、店舗IDを含むチップ受領可否問い合わせを決済サーバ100に送信する(S25)。
【0041】
決済サーバ100の送金処理部140は、店舗情報174を参照し、店舗IDに係る店舗に対応する加盟店ID(店舗ごとに設定がされている場合は店舗ID)のチップ受領可否設定情報が「可」になっているか否かを確認し(S26)、確認結果を回答する情報を決済アプリ20に送信する(S27)。確認結果が「否」であった場合、決済アプリ20は、チップの支払いが実現しなかった(チップが受け付けられなかった)旨を示す情報を利用者端末装置10に表示させる。
【0042】
決済アプリ20は、チップ受領可否の回答が「可」である場合はアカウントID、決済金額、チップの金額、店舗IDを含む決済情報を生成し、それ以外の場合はアカウントID、決済金額、店舗IDを含む決済情報を生成し(S28)、決済情報を決済サーバ100に送信する(S29)。
【0043】
決済サーバ100では、決済処理部130が決済処理を行い(S30)、決済情報にチップの金額が含まれていれば、送金処理部140が、アカウントIDに係る利用者のチャージ残高から、店舗IDに係る店舗の店舗ウォレット情報の送金残高に、チップに相当する金額を移動させる(S31)。そして、決済サーバ100から決済アプリ20に決済完了通知が送信される(S32)。
【0044】
このようにパターン2においては店舗のコード画像を読み取った後にチップの支払いに関する入力操作を受け付けることで、実店舗における電子決済の流れの中でチップの支払いを好適に行わせることができる。また、一連の処理の流れの中で、チップを受領しない加盟店または店舗に関する処理を違和感なく実行することができる。
【0045】
パターン2においても、店舗のコード画像を読み取った後にチップの支払いに関する入力操作を受け付けるのに代えて(または加えて)、電子決済と非同期に受け付けられたチップ支払い設定172Aに基づいて自動的にチップの支払いがなされてもよい。この場合、チップの送金指示を受け付けるための受付画面IM3に代えて、チップ設定表示画面(支払い指示画面でもある)IM4が表示される。
図12は、チップ設定表示画面IM4の一例を示す図である。チップ設定表示画面IM4では、領域A13に、これから電子決済をしようとする加盟店向けのチップ設定が領域A13に表示される。この場合もスライドスイッチS3は
図11と同様に設定されてよい。これによって、利用者が電子決済の度にチップの支払い操作を行う手間を省略することができる。
【0046】
また、パターン2において、店舗IDに係る店舗に対応する加盟店ID(店舗ごとに設定がされている場合は店舗ID)のチップ受領可否設定情報が「可」になっているか否かを確認することが電子決済の前に行われるものとしたが、係る処理は電子決済と共に実行され、決済完了通知画面においてチップが受け取られたかどうかが利用者に通知されてもよい。この場合、
図10のフローチャートにおけるS25、S26の処理は省略され、決済サーバ100は、電子決済を行うと共に決済情報に示される加盟店のチップ受領可否設定を参照して、チップの支払いを行うか否かを決定してもよい。
【0047】
また、パターン1において、決済サーバ100がワンタイムコードを利用者端末装置10に送信し、決済アプリ20がワンタイムコードに基づくコード画像(第2コード画像)を利用者端末装置10に表示させる際に(
図7のS4およびその後の処理)、決済サーバ100がワンタイムコードと共にチップ支払い設定172Aに関する情報を利用者端末装置10に送信し、利用者端末装置10は第2コード画像と共にチップ支払い設定172Aに関する情報を表示してもよい。
図13は、第2コード画像を含む支払い画面IM5の一例を示す図である。支払い画面IM5では、第2コード画像が領域A21に、チップ支払い設定172Aに関する情報が領域A22に、それぞれ表示される。これによって、利用者はパターン1の場合でも現在のチップ支払い設定を支払い前に確認することができる。
【0048】
上記実施形態において、加盟店ごとに(或いは店舗ごとに)チップの受領可否を設定するものとしたが、これを省略し、全ての店舗がチップを受け付けるものとしてもよい。
【0049】
[チップ相当額の従業員への送金]
送金処理部140は、チップとして加盟店に支払われた金額を、従業員の個人アカウントに送金する処理を行ってもよい。係る処理は、例えば月に1回、週に1回というように、電子決済やチップの支払いとは非同期で行われる。送金処理部140は、加盟店または店舗からの依頼に応じて、店舗情報174の店舗ウォレット情報の送金残高から、従業員の利用者情報172のチャージ残高に送金する処理を行う。送金処理部140は、「当月のチップによる送金残高増加分の所定割合を従業員の個人アカウントに送金する」といった規則で自動的に送金処理を行ってもよい。
【0050】
以上説明した実施形態によれば、実店舗における電子決済の流れの中で謝礼金(チップ)の支払いを好適に行わせることができる。
【0051】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0052】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
50 店舗端末装置
60 店舗コード画像
100 決済サーバ
110 通信部
120 決済コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 送金処理部
170 記憶部
172 利用者情報
174 店舗情報
176 決済コンテンツ情報
【要約】
【課題】実店舗における電子決済の流れの中で謝礼金の支払いを好適に行わせること。
【解決手段】利用者端末装置において動作するアプリケーションプログラムと、前記アプリケーションプログラムと協働して、利用者に加盟店に属する実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置と、を備える決済システムであって、前記アプリケーションプログラムは、前記利用者端末装置に、前記利用者が行う前記電子決済のための操作を受け付けると共に、前記電子決済に係る加盟店に対する謝礼金の送金指示を受け付けさせ、前記決済サービス提供装置は、前記利用者端末装置から取得した決済情報に基づいて前記電子決済のための処理を行う決済処理部と、前記アプリケーションプログラムが受け付けた前記送金指示の内容に従って、前記利用者のアカウントから前記加盟店のアカウントに前記謝礼金を送金するための処理を行う送金処理部と、を有する、決済システム。
【選択図】
図3