(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】容器キャップ及びそれと結合された容器
(51)【国際特許分類】
B65D 41/04 20060101AFI20240412BHJP
【FI】
B65D41/04 200
(21)【出願番号】P 2022502312
(86)(22)【出願日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 KR2020009405
(87)【国際公開番号】W WO2021010779
(87)【国際公開日】2021-01-21
【審査請求日】2022-02-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0087162
(32)【優先日】2019-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0129355
(32)【優先日】2019-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510116635
【氏名又は名称】アーン・ジンヘ
【氏名又は名称原語表記】AHN, Jin Hee
【住所又は居所原語表記】(Solhyanggi Town) 2-402,25-5, Munhyeon-ro 189beon-gil, Mohyeon-eup, Cheoin-gu, Yongin-si Gyeonggi-do, 17032, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】アーン・ジンヘ
【審査官】加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-104452(JP,A)
【文献】特開昭55-012041(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0255003(US,A1)
【文献】特開昭49-003782(JP,A)
【文献】特開2015-009824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 41/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が充填され、容器入口を有する容器本体と、前記容器入口に結合される容器キャップと、を含み、
前記容器キャップ及び前記容器入口の少なくとも1つは、互いに密接に接触する複数の密接接触部が形成され、
前記密接接触部は、外部から容器本体の内部に外部空気が流入することを遮断するために、前記容器入口を囲む閉曲線をなし、
前記容器キャップは、
前記容器入口の上端部に密着される本体部と、
前記本体部から下側に延び、前記容器入口の外周面に形成された雄ネジ部とネジ結合される雌ネジ部が形成された側壁部と、
前記本体部の底面より突出し、前記容器入口の内周面に挿入されるインナーリングと、を含み、
前記容器入口は、内周面に前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、前記インナーリングの外周面に接触するように、前記インナーリングに向かって突出する1つ以上の内周側の突出部が形成され、
前記容器キャップは、前記容器入口の上端に円をなして形成された凹溝に挿入され、前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、1つ以上の前記密接接触部を形成するように、前記本体部の底面に形成されたミドルリングが形成され、
前記容器入口の内側及び外側の上端の少なくとも1つは、外周面が曲面に形成され、
前記容器キャップは、前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、前記曲面に接触する斜面が形成され
、
前記内周側の突出部は、前記容器入口の長手方向の断面が、前記インナーリングの外周面と面接触をなすように緩やかな曲線をなして形成され、
前記容器入口の上端部をなす2つの上端部分によって前記凹溝が形成され、
前記2つの上端部分は、外周面が曲面で形成され、
前記容器キャップ及び前記インナーリングは、前記上端部分の外周面の曲面に接触する前記斜面が形成されることで、前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、前記容器キャップ及び前記容器入口が密接に接触することを特徴とする容器。
【請求項2】
前記容器キャップは、前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、前記容器入口の内周面と接触するように、前記容器入口の内周面に向かって突出する1つ以上のインナーリングの突出部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記容器入口の上端は、前記凹溝を中心に内側の上端が外側の上端よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器キャップ及びそれと結合された容器に関し、より詳細には、飲料などが収容される容器に結合される容器キャップ及びそれと結合された容器に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチック容器キャップは、飲料などの内容物が充填される容器と、容器入口に結合される容器キャップとで構成される。
【0003】
しかし、容器入口に結合される容器キャップは、容器入口との公差により微細な隙間が形成され、その隙間を通じて飲料などの内容物が外部に漏れたり、外部から湿気、細菌などが容器内部に流入したりして、内容物が汚染又は変質する問題があった。
【0004】
それを防止するために、従来は、1)容器入口の上面に、シール部材を取り付けるか、2)容器キャップの内部の下面にインナーリングを形成するか、3)容器キャップの内部空間にパッキングを取り付けていた。
【0005】
しかし、前記方法1)は、最も安全な方法であるが、シール部材を容器入口の上面にシール部材を設ける工程が追加されることにより製造コストが増加する問題と他の材質が結合していることからリサイクルが不可能な問題があった。
【0006】
前記方法2)は、容器キャップが容器入口に結合されるとき容器の内壁又は外壁と容器キャップの内部空間に設けられるインナーリングと間の公差の発生により、湿気、外気、細菌などを完全に遮断することに限界がある問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、前記の問題点を解決するために、湿気、外気、細菌などが容器内部に流入することを完全に遮断するように容器入口に結合することができる構造を有する容器キャップ及びそれと結合された容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記のような本発明の目的を達成するために創出されたものであり、本発明は、容器入口と容器キャップとが結合するときに、遮断機能を有し得るように結合する様々な部位の構造を変更して、前述した問題を解決しようとする。
【0009】
本発明は、前記の本発明の目的を達成するために創出されたものであり、本発明は、 容器本体の容器入口に結合される容器キャップであって、前記容器入口に接触する複数の密接接触部が形成され、前記密接接触部は、外部から容器本体の内部に外部空気が流入することを遮断するために、前記容器入口を囲む閉曲線をなすことを特徴とする容器キャップを開示する。
【0010】
また、本発明は、内容物が充填され、容器入口を有する容器本体と、前記容器入口に結合される容器キャップと、を含み、前記容器キャップ及び前記容器入口の少なくとも1つは、互いに密接に接触する複数の密接接触部が形成され、前記密接接触部は、外部から容器本体の内部に外部空気が流入することを遮断するために、前記容器入口を囲む閉曲線をなすことを特徴とする容器を開示する。
【0011】
前記容器は、内容物が充填され、容器入口を有する容器本体と、前記容器入口に結合される容器キャップと、を含み、前記容器キャップは、前記容器入口の上端部に密着される本体部と、前記本体部から下側に延び、前記容器入口の外周面に形成された雄ネジ部とネジ結合される雌ネジ部が形成された側壁部と、前記本体部は、前記本体部の底面より突出し、前記容器入口の内周面に挿入されるインナーリングと、を含むことができる。
【0012】
前記容器入口は、内周面に前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、前記インナーリングの外周面に接触するように、前記インナーリングに向かって突出する1つ以上の内周側の突出部が形成されてもよい。
【0013】
前記容器キャップは、前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、前記容器キャップの内周面と接触するように前記容器キャップの内周面に向かって突出する1つ以上のインナーリングの突出部が形成されてもよい。
【0014】
前記容器キャップは、前記容器入口の上端に円をなして形成された凹溝に挿入され、前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、1つ以上の前記密接接触部を形成するように、前記本体部の底面に形成されたミドルリングが形成されてもよい。
【0015】
前記容器入口の上端は、前記凹溝を中心に内側の上端が外側の上端よりも低く形成されてもよい。
【0016】
前記容器入口の内側及び外側の上端の少なくとも1つは、外周面が曲面に形成され、前記容器キャップは、前記容器キャップが前記容器入口に結合されたとき、前記曲面に接触する斜面が形成されてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明による容器キャップ及びそれと結合された容器は、容器入口と接触する密接接触部が閉曲線をなし、複数の密接接触部が形成され、湿気、外気、細菌などが容器内部に流入することを完全に遮断するように、容器入口に結合することができる利点がある。
【0018】
また、本発明による容器キャップ及びそれと結合された容器は、容器入口と接触する密接接触部が閉曲線をなし、複数の密接接触部が形成され、外気、細菌などを完全に遮断することによって、容器の密封力を向上させて、容器に充填することができる内容物の安定性を確保し、内容物の種類をさらに多様化することができる利点がある。
【0019】
さらに、本発明による容器キャップ及びそれと結合された容器は、容器入口と接触する密接接触部が閉曲線をなし、複数の密接接触部が形成され、外気、細菌などを完全に遮断することによって、容器密封のためのシール部材が不要となり、容器を含む商品の製造コストが著しく削減され、環境に寄与することができる利点がある。
【0020】
また、本発明による容器キャップ及びそれと結合された容器は、容器入口と接触する密接接触部が閉曲線をなし、複数の密接接触部が形成され、外気、細菌などを完全に遮断する構造を有しており、合成樹脂製(例:PE、PP、PETなど)において、単一の材質を容器及び容器キャップに同時に使用することによって、容器キャップのリサイクルを最大化することができる利点がある。
【0021】
さらに、本発明による容器キャップ及びそれと結合された容器は、容器及び容器キャップを合成樹脂製のような単一の材質が使用されることによって、容器キャップ及び各種容器のリサイクルを最大化することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の第1実施例による容器を示す斜視図である。
【
図2A】
図1において、I-I方向の断面図である。
【
図2B】
図2Aにおいて、容器キャップが容器から分離された状態を示す断面図である。
【
図3】
図2Aにおいて、A1部分を拡大した拡大断面図である。
【
図4A】本発明の第2実施例による容器を示す断面図である。
【
図4B】
図4Aにおいて、B1部分を拡大した拡大断面図である。
【
図5B】
図5Aにおいて、B2部分を拡大した拡大断面図である。
【
図5C】
図5Aにおいて、B3部分を拡大した拡大断面図である。
【
図6A】
図4Aに示された部分の変形例を示す拡大断面図である。
【
図7】本発明の第3実施例による容器を示す断面図である。
【
図8A】
図7において、C1部分を拡大した拡大断面図である。
【
図8C】
図8Aの変形例であり、柔軟性付与溝が側壁部に形成された例を示す拡大断面図である。
【
図8D】
図8Aの変形例であり、柔軟性付与溝がスカート結合突部に形成された例を示す拡大断面図である。
【
図9】本発明の第4実施例による容器を示す断面図である。
【
図11E】
図9のD1部分の変形例であり、容器の密封のための様々な実施例を示す拡大断面図である。
【
図12】本発明の第5実施例による容器を示す断面図である。
【
図13】
図12において、E1部分を拡大した拡大断面図である。
【
図15】
図14において、E2部分を拡大した拡大断面図である。
【
図18H】本発明による容器に使用され得る入口の構造の例を示す部分断面図である。
【
図19C】本発明による容器に使用され得る容器キャップの構造の例を示す部分断面図である。
【
図20D】本発明による容器の構造の例を示す部分断面図である。
【
図21C】本発明による容器の構造の例を示す部分断面図である。
【
図22】本発明の第7実施例による容器を示す断面図である。
【
図23】
図22の容器において、容器キャップが分離された状態を示す断面図である。
【
図24】
図22において、G部分を拡大した拡大断面図である。
【
図25】本発明による容器において、容器キャップ及び容器入口の間の接触構造の例を示した断面図である。
【
図26B】本発明による容器において、容器キャップの側壁部の下端に形成された1つ以上の突起リング及びそれに接する容器入口の構造を示した部分断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明による容器キャップ及びそれと結合された容器に関して添付した図面を参照して説明する。
【0024】
本発明の技術的要旨は、合成樹脂材質の容器キャップと容器入口との結合だけで、外気、細菌などが容器内に流入するか、内容物が外部に漏れることを防止することができる新規な容器キャップ及び容器構造を提供することにある。
【0025】
具体的には、本発明による容器は、内容物が充填され、容器入口12を有する容器本体10と、容器入口12に結合される容器キャップ20とを含み、このとき、容器キャップ20及び容器入口12の少なくとも1つは、互いに密接に接触する複数の密接接触部が形成され、密接接触部は、外部から容器本体10の内部に外部空気が流入することを遮断するために、容器入口12を囲む閉曲線をなすことを特徴とする。
【0026】
ここで、前記容器本体10は、飲料などの液状物質はもちろんのこと、粉、タブレット、顆粒などが内容物として充填される構成であり、液状、粉末、顆粒などその形状及び材質に応じて、合成樹脂材質、ガラス材質など様々な材質であってもよい。
【0027】
特に、前記容器本体10は、本発明による容器キャップとの組み合わせのために、容器キャップ20と同じ材質、例えば、PP、PE、PETなどの材質であってもよい。
【0028】
前記密接接触部は、容器キャップ20及び容器入口12の少なくとも1つに、互いに密接に接触するように形成される部分であり、容器キャップ20及び容器入口12が互いに密接に接触できる部分を形成する構造であればいずれであってもよい。
【0029】
特に、本発明により開示される密接接触部は、容器キャップ20が容器入口12に対して、回転及び/又は下降(例:1ピース又は2ピースワンタッチキャップ及びアンダーカットキャップ(スナップ式キャップ))によって結合されるとき、容器キャップ20が容器入口12に対して、下降する力により2つの部材が密接に接触することで、湿気、外気、細菌などが容器内部に流入することを完全に遮断するように容器入口に結合することができる利点がある。
【0030】
一方、前記容器本体10は、容器キャップ20と結合される部分である容器入口12が円筒状をなすのが基本形状であり、残りの部分は設計及びデザインによって様々な構成が可能である。
【0031】
そして、前記容器入口12は、内容物が外部に排出されるように、容器本体10に形成された排出口であり、容器キャップ20と結合されるため、容器の結合構造に応じて様々な構成が可能である。
【0032】
特に、前記容器入口12は、主な製品の容器キャップ20が回転により結合されるため、部分的に円筒状をなすことが好ましい。また、1ピースワンタッチキャップ(別名:デュマキャップ)、ヒンジによって蓋と本体部位が一体型である2ピースワンタッチキャップ及びアンダーカットだけで結合するアンダーカットキャップ(代表製品:乳酸菌ヨーグルト製品類)のように、容器入口12に対して下降することで、結合する構造を有する製品の容器においても円筒状をなすことが好ましい。
【0033】
前記容器キャップ20は、容器本体10の容器入口12に結合される構成であり、容器入口12に向かう側が開放され、容器入口12の形状に対応して全体的に円筒状を有するものが基本形状である。
【0034】
一例として、前記容器キャップ20は、容器入口12の上端部に密着される本体部26と、本体部26から下側に延び、容器入口12と結合される側壁部25とを含むことができる。
【0035】
前記本体部26は、容器入口12の上端部に密着される部分であり、容器キャップ20の外形構造に応じて様々な形状を有することができ、一例として、円板形状をなしてもよい。
【0036】
一方、前記容器キャップ20は、容器本体10の密封力を高めるために、本体部26の底面より突出し、容器入口12の内周面に挿入されるインナーリング100、いわゆる、リングガスケットを含むことができる。
【0037】
前記インナーリング100は、容器本体10の密封力を高めるために、本体部26の底面より突出し、容器入口12の内周面に挿入される部分であり、容器入口12との接触構造に応じて様々な構成が可能である。
【0038】
前記側壁部25は、本体部26から下側に延び、容器入口12と結合される構成であり、容器入口12との結合構造に応じて様々な構成が可能である。
【0039】
一例として、前記側壁部25は、容器入口12とスクリュー結合構造で結合することができ、このとき、容器入口12の外周面に形成された雄ネジ部14とネジ結合される雌ネジ部24が形成されてもよい。
【0040】
また、前記容器入口12との結合において、実施例に応じて、スナップ式結合構造(例:1ピース及び2ピースワンタッチキャップとアンダーカットキャップ構造)で結合することができる。
【0041】
このとき、前記容器入口12は、外周面にリング状の1つ以上の結合突起が形成され、側壁部25は、容器入口12に形成された結合突起が挿入されるリング状の結合凹溝が内部面に形成されることで、容器キャップ20は、容器入口12に結合することができる。
【0042】
一方、本発明による容器キャップ20は、容器入口12との相対的密接接触によって容器入口12と密接に接触する複数の密接接触部を形成することができる。
【0043】
そして、前記密接接触部は、外部から容器本体10の内部に外部空気が流入することを遮断するために、容器入口12を囲む閉曲線をなし、密接接触部の形成位置、形成構造及び個数に応じて様々な構成が可能である。
【0044】
一方、前記容器キャップ20は、容器入口12に形成されたスカート結合突部13に係止されて結合されるスカート部27が側壁部25の下端部に一体的に形成され得る。
【0045】
前記スカート部27は、容器入口12に形成されたスカート結合突部13に係止されて結合されるように、側壁部25の下端部に一体的に形成される部分であり、容器キャップ20の最初のオープン時に側壁部25から分離される部分である。
【0046】
このとき、前記スカート部27は、スカート結合突部13との結合構造に応じて様々な構成が可能である。
【0047】
そして、前記スカート部27は、側壁部25との分離が容易になるように切開線により連結形成されるか、複数のブリッジによって側壁部25と連結され得る。
【0048】
一方、前記容器入口12は、スカート部27の下端部分に対応する位置に、容器キャップ20が意図せず容器入口12から分離されることを防止するために、分離防止突起15がさらに形成されてもよい。
【0049】
前記分離防止突起15は、スカート部27の下端部分に対応する位置に容器キャップ20が意図せず容器入口12から分離されることを防止するために容器入口12に形成される構成であり、容器キャップ20の側壁部25の外周面よりもさらに突出して形成されることが好ましい。
【0050】
一方、前記容器キャップ20は、円周方向に沿って形成された複数の突起21が形成され、使用者が容易に回転することができる。
以下、より具体的な実施例を挙げて本発明について詳細に説明する。そして説明の便宜上、特徴的な部分を挙げて詳細に説明する。
【0051】
また、本発明について実施例別に説明するが、1つ以上の実施例が互いに矛盾しない範囲で併合してもよいことはもちろんである。
【実施例1】
【0052】
本発明の第1実施例による容器キャップ20は、
図1~
図3に示されるように、インナーリング100は容器キャップ20が容器入口12に結合されたとき、インナーリング100の外周面に接触するようにインナーリング100に向かって突出する1つ以上の内周側の突出部121が形成されてもよい。
【0053】
前記内周側の突出部121は、インナーリング100の外周面に接触するようにインナーリング100に向かって突出する部分であり、容器入口12の長手方向の中心軸を基準に円周方向にリング状を有してもよい。
【0054】
そして、前記内周側の突出部121は、容器入口12の長手方向の端面が、インナーリング100の外周面と線接触よりは面接触をなすように緩やかな曲線をなして形成されることが好ましい。
【0055】
一方、前記容器キャップ20は、前述した内周側の突出部121と同様の構成であり、容器キャップ20が容器入口12に結合されたとき、容器キャップ20の内周面と接触するように容器キャップ20の内周面に向かって突出する1つ以上のインナーリングの突出部が形成されてもよい。
【0056】
前記インナーリングの突出部は、容器キャップ20が容器入口12に結合されたとき、容器キャップ20の内周面と接触するように容器キャップ20の内周面に向かって突出する構成であり、容器入口12の長手方向の中心軸を基準に円周方向にリング状を有してもよい。
【0057】
そして、前記インナーリングの突出部は、容器入口12の長手方向の端面が容器入口12の内周面と線接触よりは面接触をなすように緩やかな曲線をなして形成されることが好ましい。
【0058】
一方、前記容器本体10に対する密封力を高めるために、容器キャップ20は、容器入口12の上端に円周に沿って一体に形成された凹溝220に挿入され、容器キャップ20が容器入口12に結合されたとき、本体部26の底面に形成されたミドルリング210を形成することができる。
【0059】
前記ミドルリング210は、容器入口12の上端に円周に沿って一体に形成された凹溝220に挿入され、容器キャップ20が容器入口12に結合されたとき、本体部26の底面に形成されるリングであり、凹溝220との接触構造に応じて様々な構成が可能である。
【0060】
一例として、前記ミドルリング210は、鉛直面が逆三角形又は逆台形をしていてもよい。このとき、前記ミドルリング210の終端は、平面又は曲面など様々な形状であってもよい。
【0061】
そして、前記ミドルリング210が挿入される凹溝220は、ミドルリング210の端面形状に対応する形状に形成され、ミドルリング210が挿入され密接するようにミドルリング210の端面形状の幅が減少する程度は、幅の減少がより大きく減少するように形成されることが好ましい。
【0062】
一方、前記凹溝220及びミドルリング210は、密封力に応じて2つ以上に形成されてもよいことは言うまでもない。
【0063】
一方、前記凹溝220の形成において、容器入口12の上端部をなす2つ(内側及び外側)の上端部分221、222によって凹溝220が形成されてもよい。
【0064】
このとき、前記2つの上端部分221、222は、凹溝220をなす部分で傾斜して弾力性を有する構造で形成されることが好ましい。
【0065】
そして、前記2つの上端部分221、222の少なくとも1つは、外周面が曲面で形成されることが好ましい。
【0066】
このとき、前記容器キャップ20は、
図3に示されるように、上端部分221、222の外周面の曲面に接触する斜面215が形成されることで、容器キャップ20が容器入口12に結合されたとき、容器キャップ20及び容器入口12が密接に接触、すなわち、1つ以上の密接接触部を形成することができる。
【0067】
一方、前記容器入口12の上端、すなわち、2つの上端部分221、222は、凹溝220を中心に内側の上端221が外側の上端222よりも低く形成することができる。
【実施例2】
【0068】
本発明の第2実施例による容器は、
図4A~
図6Bに示されるように、容器入口12に形成された1つ以上の接触支持面310、320によって支持される密封接触部330を容器キャップ20に形成することができる。
【0069】
前記接触支持面310、320は、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、密封接触部330を支持する部分であり、密封接触部330を支持することができる構造であればいかなる構造であってもよい。
【0070】
一例として、前記接触支持面310、320は、
図4A~
図5Cに示されるように、スカート結合突部13に形成することができる。
【0071】
具体的には、前記スカート結合突部13は、
図4B及び
図5Bに示されるように、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、密封接触部330の下端部分が挿入されるように凹状に形成されたリング状の溝330が形成され、このとき、前記溝330の側面が接触支持面310、320をなしてもよい。
【0072】
具体的には、前記溝330は、密封接触部330の下端部分、例えば、角部が接触するように下側に向かって傾斜して形成された側壁で接触支持面310、320をなすことができる。
【0073】
このとき、前記接触支持面310は、内側に位置した第1接触支持面310、外側に位置した第2接触支持面320の少なくとも1つで構成することができ、1つの接触支持面をなす場合、外側に位置された第2接触支持面320からなることが好ましい。
【0074】
一方、前記スカート結合突部13は、スカート部27の結合構造に応じて多様に形成することができる。
【0075】
一例として、前記スカート部27を密封接触部330の下端部分から延びて形成することができ、このとき、スカート部27が溝330を貫通してスカート結合突部13と結合することができる。
【0076】
このとき、前記スカート部27は、
図4A及び
図4Bに示されるように、円周方向に沿って一体に連結されたリング構造で形成されるよりは、円周方向に沿って延びた複数のスカートの部分で形成することが好ましく、各スカートの部分が挿入されるように、溝330には各スカートの部分に対応さして複数の貫通孔340を形成することができる。
【0077】
別の例として、前記スカート部27は、
図5A及び
図5Bに示されるように、スカート結合突部13の外側を越えて設けることができる。
【0078】
前記密封接触部330は、容器入口12に形成された1つ以上の接触支持面310、320により支持できるように容器キャップ20に形成される部分であり、接触支持面310、320の接触構造に応じて様々な構成が可能である。
【0079】
一例として、前記密封接触部330は、側壁部25の下端部分に形成することができ、側壁部25の下端部分自体をなすか、前述したスカート部27の連結構造を考慮して、側壁部25の下端部分で側壁部25の断面の厚さよりも小さい厚さを有する突部で形成することができる。
【0080】
このとき、前記密封接触部330は、容器キャップ20の回転により容器入口12に対して下降するとき、接触支持面310、320の傾斜構造に密接するように形成されることが好ましい。
【0081】
即ち、前記密封接触部330は、容器キャップ20の回転により容器入口12に対して下降するとき、接触支持面310、320を形成する溝330に挿入され、接触支持面310、320の傾斜構造に密接している。
【0082】
一方、前記接触支持面310、320が一対からなる場合、密封接触部330は、一対の接触支持面310、320がなす最小幅よりも大きい厚さを有するように形成されることが好ましい。
【0083】
そして、前記密封接触部330は、下端部分の端面の各角が直角をなすことができる。
【0084】
一方、前記密封接触部330は、接触支持面310、320に密接に接触するとき、柔軟性を高め、その密封効果を高めることができる。
【0085】
このため、前記密封接触部330は、
図6A及び
図6Bに示されるように、接触支持面310、320に接する接触部分に隣接する1つ以上の変形溝160を形成することができる。
【0086】
前記変形溝160は、接触支持面310、320に接する接触部分に隣接する位置に円周方向に沿って形成されたリング状の溝で形成され、接触支持面310、320に接する接触部分が接触支持面310、320に接触するとき、変形されることにより、柔軟性を与え、その密封効果を高めることができる。
【0087】
一方、前記容器入口12の上端部分は、第1実施例と同一又は類似の構造を有してもよい。
【0088】
また、前記容器入口12の上端部分は、
図5Cに示されるように、第1実施例と同一又は類似の構造に加えて、又は別途に、容器入口12の上端部分と密接するように本体部26の下端に延びた1つ以上の接触リング150、160が延びて形成され得る。
【0089】
前記接触リング150、160は、容器入口12の上端部分と密接するように本体部26の下端に延びる部分であり、リング状になっていてもよい。
【0090】
特に、前記接触リング150、160は、容器入口12の上端部分が嵌合するようにインナーリング150及び外側リング160から構成することができる。
【実施例3】
【0091】
一方、前記容器キャップ20及び容器入口12の密封において、互いに接触する部位に柔軟性を与える場合、容器の密封力を大きく向上させることができる。
【0092】
そこで、本発明の第3実施例による容器は、容器入口12に1つ以上の柔軟性付与溝231、232、233、234が形成され、容器キャップ20に柔軟性付与溝231、232、233、234に対応する位置で加圧接触する加圧接触部241、242、243、215を形成することができる。
【0093】
前記柔軟性付与溝231、232、233、234は、容器キャップ20及び容器入口12が互いに接触する部分で柔軟性を付与ことによって、容器の密封力を向上させるために形成される溝であり、容器キャップ20及び容器入口12が互いに接触する部分であれば、いずれも形成可能である。
【0094】
一例として、前記柔軟性付与溝は、
図7~
図8Bに示されるように、容器入口12の上端に形成された柔軟性付与溝231からなることができる。
【0095】
前記容器入口12の上端に形成された柔軟性付与溝231は、容器入口12の上端に形成されるリング状の溝であり、第1実施例に提示された凹溝220も可能である。
【0096】
特に、前記容器入口12の上端に形成された柔軟性付与溝231は、容器キャップ20との接触時に変形が可能になるように容器入口12の上端で内周面(
図7及び
図8A)又は外周面(
図8B)に近接して形成されることが好ましい。
【0097】
一方、別の例として、
図7及び
図8Aに示されるように、前記容器入口12の上端に形成された柔軟性付与溝234が、容器入口12の上端で内周面に近接して形成された場合、容器キャップ20は、これに対応する位置に傾斜面215等の形成によって、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、加圧接触部215として柔軟性付与溝234が形成された部分を加圧接触することができる。
【0098】
図8Bに示されるように、前記容器入口12の上端に形成された柔軟性付与溝231が、容器入口12の上端で外周面に近接して形成された場合、容器キャップ20は、これに対応する位置に傾斜面241等の形成によって、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、加圧接触部241として柔軟性付与溝231が形成された部分を加圧接触することができる。
【0099】
一方、前記容器キャップ20に加圧接触部241を形成する際の単純傾斜面以外に
図8Bに示されるように、加圧接触部241は、第2実施例に開示された外側リング160に形成することができる。
【0100】
別の例として、前記柔軟性付与溝232は、
図8Cに示されるように、容器入口12の外周面に形成された柔軟性付与溝232からなることができる。
【0101】
このとき、前記容器キャップ20に加圧される柔軟性付与溝232を形成するために、容器入口12の外周面にはリング状の柔軟性付与突起230が形成され、柔軟性付与溝232が柔軟性付与突起230に上側から下側に向かって凹状に形成することによって、柔軟性付与溝232を形成することができる。
【0102】
そして、前記容器キャップ20は、柔軟性付与溝232に対応して容器キャップ20の内周面に加圧接触部242を形成することができる。
【0103】
前記加圧接触部242は、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、容器キャップ20の下降により柔軟性付与突起230のうち柔軟性付与溝232が形成された部分を加圧することができるように、上向きの傾斜をなして形成される傾斜面に形成することができる。
【0104】
さらに別の例として、
図8Dに示されるように、前記柔軟性付与溝233は、容器入口12の外周面、特に、スカート結合突部13に形成された柔軟性付与溝233からなることができる。
【0105】
このとき、前記容器キャップ20に加圧される柔軟性付与溝233は、スカート結合突部13に上側から下側に向かって凹状に形成することによって、柔軟性付与溝233を形成することができる。
【0106】
そして、前記容器キャップ20は、柔軟性付与溝233に対応して容器キャップ20の側壁部25に加圧接触部243を形成することができる。
【0107】
前記加圧接触部243は、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、容器キャップ20の下降によりスカート結合突部13のうち柔軟性付与溝233が形成された部分を加圧できるように、上向き傾斜をなして形成される傾斜面に形成することができる。
【0108】
前記加圧接触部241、242、243、215は、前述したように、容器キャップ20に形成され、柔軟性付与溝231、232、233、234に対応する位置で加圧接触する部分であり、柔軟性付与溝231、232、233、234が形成された部分を加圧できる構造であれば、どのような構造も可能である。
【0109】
具体的には、前記加圧接触部241、242、243、215は、容器キャップ20が容器入口12に対して回転及び又は下降により下降し、下降により加えられる力によって柔軟性付与溝231、232、233、234が形成された部分を加圧することを考慮して傾斜面に形成することが好ましい。
【0110】
しかし、前記加圧接触部241、242、243、215は、下降により加えられる力によって、柔軟性付与溝231、232、233、234が形成された部分を加圧することができれば、傾斜面以外に突起など様々な構造を有してもよいことは言うまでもない。
【実施例4】
【0111】
一方、本発明は、容器キャップ20及び容器入口12の結合時に、互いに密接に接触する部分を意図的に増加させて容器の密封力を向上させるものであり、様々な実施例が可能である。
【0112】
本発明の第4実施例による容器は、
図9及び
図10Aに示されるように、
図7及び
図8Aに示された構成と類似の構成を有していてもよい。
【0113】
具体的には、前記容器キャップ20は、
図7及び
図8Aに示された構成と比較して、容器入口12の上端部分及びインナーリング100の間に補助インナーリング190をさらに含むことができる。
【0114】
前記補助インナーリング190は、容器入口12の上端部分及びインナーリング100の間で容器キャップ20、特に、本体部26の底面から下側で突出して形成される。
【0115】
このとき、前記補助インナーリング190は、インナーリング100との干渉を防止するために、インナーリング100の上下長さよりも短く形成することが好ましい。
【0116】
そして、前記補助インナーリング190は、容器入口12の上端部分に向かう面が傾斜して形成されることが好ましく、このとき、容器入口12の上端部分も補助インナーリング190と接する部分で加圧接触部241として傾斜面をなして形成することが好ましい。
【0117】
一方、前記容器入口12は、第1実施例で説明したように、インナーリング100の外周面と接する内周側の突出部121を形成することができる。
【0118】
前記のような構造を有する容器は、容器キャップ20及び容器入口12の間の接触部分を増加させて容器の密封力を向上させることができる。
【0119】
一方、本発明の第4実施例による容器は、
図10Aの変形例として、
図10Bに示されるように、柔軟性付与溝234が形成された部分を加圧するための加圧接触部241であり、補助インナーリング190の構成の代わりにインナーリング100の一部(インナーリング100及び補助インナーリング190が互いに一体化されているものと見なされる)として傾斜面に形成することができる。
【0120】
一方、
図10A及び
図10Bに示された実施例では、柔軟性付与溝231又は凹溝220の形成と関連して
図3に示されるように、内側上端部分222及び外側上端部分221によって形成することができ、内側上端部分222及び外側上端部分221の高さは同じであるか、又はどちらか一方をより高く形成することができる。
【0121】
特に、
図10A及び
図10Bにおいて、前記内側上端部分222の高さは、外側上端部分221の高さより低く形成することができる。
【0122】
一方、本発明の第4実施例による容器は、
図10Aの変形例として、柔軟性付与溝234が
図10Cに示されるように、容器入口12の上端のうち外周面側に近接して形成することができる。
【0123】
ここで、前記容器キャップ20は、柔軟性付与溝234が形成された部分を加圧できるように加圧接触部215として傾斜面215を形成することができる。
【0124】
図10Cにおいて、前記外側上端部分221の高さは、内側上端部分222の高さより低く形成することができる。
【0125】
また、本発明の第4実施例による容器は、
図10Dに示されるように、
図10Bの変形例として、柔軟性付与溝234が形成された部分を加圧するための加圧接触部として、容器キャップ20に突起244Aとして形成することができる。
【0126】
一方、容器の密封力向上において、容器入口12の上端部分及び容器キャップ20の間の接触部分を相対的に大きく増やすことが好ましい。特に、前記複数の接触部分は、互いに連結されるよりはむしろ容器外部から容器内部に至る経路を基準にして複数形成されることが好ましい。
【0127】
第1例として、
図11Aに示されるように、第1実施例に提示されたインナーリング100及びインナーリング100の外周面に接触する内周側の突出部121に加えて、容器キャップ20は、容器入口12の上端部分と密接する補助インナーリング190をさらに形成することができる。
【0128】
前記補助インナーリング190は、容器入口12の上端部分及びインナーリング100の間で容器キャップ20、特に、本体部26の底面から下側に突出して形成することができる。
【0129】
このとき、前記補助インナーリング190は、インナーリング100との干渉を防止するために、インナーリング100の上下長さよりも短く形成されることが好ましい。
【0130】
そして、前記補助インナーリング190は、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、容器入口12の上端部分と接触するように形成されることが好ましい。
【0131】
このため、前記容器入口12の上端部分の端面が曲面をなすことが好ましく、容器入口12の上端部分の内周面が補助インナーリング190の内周面に向かって突出する内周側補助突出部122を形成することができる。
【0132】
第2例として、
図11Bに示されるように、
図11Aに示された構造のうち、補助インナーリング190及び容器入口12の上端部分が互いに接する面の少なくとも一面が傾斜面180、241Aをなすことができる。
【0133】
一方、第1例及び第2例では、補助インナーリング190は、容器入口12の上端及びインナーリング100の間の位置の代わりに、容器入口12の上端及び側壁部25の間に位置し、対応構成が対称的に形成されることは言うまでもない。
【0134】
第3例として、
図11Cに示されるように、
図11Bの構造において、前記柔軟性付与溝231をさらに形成することができる。
【0135】
ここで、前記容器入口12の内周面には、
図11Aのような補助突起部122を形成することができる。
【0136】
第4例として、
図11Dに示されるように、
図11Aの構造において、前記柔軟性付与溝231をさらに形成することができる。
【0137】
第5例として、
図11Eに示されるように、
図11Dの構造において、容器入口12の上端から内周側の突出部121に至るまで傾斜して形成することができる。
【0138】
具体的には、前記容器入口12は、内周面が上端から内周側の突出部121に至るまで内径が縮小される方向に傾斜している。
【0139】
前記のような構造によって、前記容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、容器キャップ20が容器入口12に対して下降したとき、補助インナーリング190の外周面が容器入口12の上端及び内周側の突出部121の間で互いに密接に接触することができる。
【実施例5】
【0140】
一方、本発明は、容器キャップ20及び容器入口12の結合時に互いに密接に接触する部分を意図的に増加させて容器の密封力を向上させるものであり、様々な実施例が可能である。
【0141】
特に、前記容器入口12の上端部分及び容器キャップ20に接する接触部分を改善することにより、容器の密封力を向上させることができる。
【0142】
本発明の第5実施例による容器は、
図12~
図15に示されるように、容器入口12が内側上端部分222及び外側上端部分221によって中央に凹溝220が形成され、容器キャップ20が内側上端部分222の内側の部分及び外側上端部分221の外側の部分に接する内側傾斜面241及び外側傾斜面242を形成することができる。
【0143】
具体的には、前記容器入口12は、上端部分が内側上端部分222及び外側上端部分221によって中央に凹溝220を形成することができる。
【0144】
このとき、前記内側上端部分222の内側の部分及び外側上端部分221の外側の部分は、内側傾斜面241及び外側傾斜面242に密接に接することができるように曲面に形成することができる。
【0145】
そして、前記内側上端部分222及び外側上端部分221の上端部が凹溝220の幅が狭くなる方への変形、即ち、内側上端部分222及び外側上端部分221が互いに縮むように変形が容易になるように、凹溝220の側壁部分は上向き傾斜して形成されることが好ましい。
【0146】
言い換えれば、前記内側上端部分222及び外側上端部分221は、‘V’字状を有することが好ましい。
【0147】
一方、前記容器キャップ20は、内側上端部分222の内側の部分及び外側上端部分221の外側の部分に接する内側傾斜面241及び外側傾斜面242が形成される。
【0148】
前記内側傾斜面241及び外側傾斜面242は、内側上端部分222の内側の部分及び外側上端部分221の外側の部分に接するように容器キャップ20に形成される部分であり、様々な構造が可能である。
【0149】
一例として、前記内側傾斜面241は、
図12~
図15に示されるように、インナーリング100の一部として形成することができる。
【0150】
また、前記内側傾斜面241は、補助インナーリング190がある場合、補助インナーリング190の一部として形成することができる。
【0151】
一方、第5実施例はもちろんのこと、本発明の実施例では、容器キャップ20が容器入口12にネジ込み式結合構造以外に、スナップ式結合構造(例:1ピース及び2ピースワンタッチキャップとアンダーカットキャップ構造)の両方とも適用できることは言うまでもない。
【0152】
そして、第5実施例はもちろんのこと、本発明の実施例による容器は、
図14及び
図15に示されるように、本体部26が側壁部25の一部に対してヒンジ回転が可能な構成を有する容器キャップを採用することができる。
【0153】
具体的には、前記容器キャップ20は、
図14及び
図15に示されるように、側壁部25に形成された切開部170によって側壁部25の一部を円周方向で切開することができる。ここで、前記側壁部25の切開されていない部分は、
図15の右側部分に位置するヒンジ部分172を形成することができる。
【0154】
一方、説明しない図面番号171は、切開部を側壁部25からの分離を容易にするように設けられた取っ手を指す。
【0155】
一方、
図12~
図15に示された実施例による構造は、容器キャップ20及び容器入口12が互いに対応する構成が交換される構造を有する等、様々な変形が可能である。
【0156】
具体的には、前記容器キャップ20は、
図16及び
図17に示されるように、対向凹溝192を形成して容器入口12の上端部分が少なくとも部分的に挿入できるように、内側接触リング190及び外側接触リング191を形成することができる。
【0157】
前記内側接触リング190及び外側接触リング191は、対向凹溝192を形成して容器入口12の上端部分が少なくとも部分的に挿入できるように容器キャップ20に形成される構成であり、様々な構成が可能である。
【0158】
一例として、前記内側接触リング190及び外側接触リング191は、本体部26の底面から下側に延びて形成されていてもよい。
【0159】
このとき、前記内側接触リング190及び外側接触リング191は、容器入口12の上端部分と接触する部分が曲面に形成されることが好ましい。
【0160】
そして、前記前記内側接触リング190及び外側接触リング191の下端部が対向凹溝192の幅が広くなる方への変形、即ち、内側接触リング190及び外側接触リング191が互いに広がる変形が容易になるように、対向凹溝192の側壁部分は、上向き傾斜して形成されることが好ましい。
【0161】
言い換えれば、前記内側接触リング190及び外側接触リング191は、下側に向かって逆‘V’字状を有することが好ましい。
【0162】
一方、前記容器入口12の上端部分は、内側接触リング190及び外側接触リング191によって形成される対向凹溝192に容易に挿入されるように尖って形成されることが好ましい。
【0163】
そして、前記容器入口12の上端部分は、対向凹溝192に容易に挿入されるように最上端を基準に内側及び外側に延びる傾斜面193、194が形成されることが好ましい。
【0164】
一方、
図6に示された容器は、
図15に示された容器の変形例として前述した切開部170を備えた例を示したものである。
【0165】
そして、本発明の第5実施例は、特に、第1実施例及び第2実施例に提示された実施例が矛盾しない部分(
図3の内周側の突出部121構造、
図4B又は
図5Bに示された構造など)を除いて適用できることは言うまでもない。
【実施例6】
【0166】
一方、前述した実施例を参照すると、容器の密封力を高める手段として、容器キャップ20及び容器入口12が互いに接する接触部分を増加、特に、容器入口12の上端部分及び容器キャップ20の間の接触部分を相対的に大きく増やすことが好ましい。
【0167】
ここで、前記複数の接触部分は、互いに連結されたことよりは、容器外部から容器内部に至る経路を基準にして複数形成されることが好ましい。
【0168】
特に、前記複数の接触部分の形成において、容器キャップ20及び容器入口12の構造の変形により達成され、様々な角度と構造の傾斜面、柔軟性付与溝などの形成により具現することができる。
【0169】
また、容器キャップ20及び容器入口12の構造を相互交換して構成し、前記複数の接触部分の構造を変更することができる。
【0170】
以下、前記複数の接触部分を容器外部から容器内部に至る経路を基準に複数形成するための容器入口12の様々な変形について説明する。
【0171】
前記容器入口12は、
図18Aに示されるように、凹溝220を中心に上端部分で内側上端部分222及び外側上端部分221を形成することができる。
【0172】
ここで、前記凹溝220は、内側又は外側に近接して形成されることにより、内側上端部分222及び外側上端部分221のいずれか1つが容器キャップ20との接触により変形が容易になるように残りの1つよりも幅を狭く形成することができる。
【0173】
また、前記内側上端部分222及び外側上端部分221の高さは、互いに同じであるか、又は異なっていてもよい。
【0174】
図18Aは、前記内側上端部分222の幅が外側上端部分221の幅よりも狭く形成された場合を示す。
【0175】
そして、前記凹溝220は、上側に向かってその幅が増加するように形成されてもよい。
【0176】
【0177】
図18Bに示された容器入口12は、内側上端部分222の高さが、外側上端部分221の高さより低く形成することができる。
【0178】
さらに、前記容器入口12の内周面には、容器キャップ20との接触部分を増やすために微細なリング突起229を形成することができる。
【0179】
【0180】
図18Cに示された容器入口12は、
図18Aの凹溝220で上側に突出した中央突出上端部分225をさらに形成することができる。
【0181】
特に、前記中央突出上端部分225は、内側上端部分222及び外側上端部分221の高さよりも高く形成することができ、凹溝220を2つの分割凹溝220a、220bを形成することができる。
【0182】
このとき、前記容器入口12に結合される容器キャップ20は、中央突出上端部分225が挿入されるリング状の溝を形成することが好ましい。
【0183】
【0184】
図18Dに示された容器入口12は、内側上端部分222が外側上端部分221より高く形成され、幅が狭く形成され、内側に内側上端部分222及び外側上端部分221より小さな段差部226を形成することができる。
【0185】
【0186】
図18Eに示された容器入口12は、
図18Aと反対の場合であり、外側上端部分221が内側上端部分222より幅が狭く形成されてもよい。
【0187】
【0188】
即ち、
図8D及び
図18Fに示されるように、柔軟性付与溝233が容器入口12の外周面、特に、スカート結合突部13に形成された柔軟性付与溝233からなることができる。
【0189】
このとき、前記容器キャップ20に加圧される柔軟性付与溝233は、スカート結合突部13に上側から下側に向かって凹状に形成されることにより、柔軟性付与溝233を形成することができる。
【0190】
ここで、前記柔軟性付与溝233は、上側に延びた溝形成突起リング237によって相対的に形成されてもよいことは言うまでもない。
【0191】
一方、前記柔軟性付与溝は、
図18G及び
図18Hに示されるように、スカート結合突部13及び容器入口12の上端の間で外周面又は内周面に形成することができる。
【0192】
即ち、
図8C及び
図18Gに示されるように、柔軟性付与溝232が容器入口12の外周面に形成された柔軟性付与溝232からなることができる。
【0193】
このとき、前記容器キャップ20に加圧される柔軟性付与溝232を形成するために、容器入口12の外周面にはリング状の柔軟性付与突起230が形成され、柔軟性付与溝232が柔軟性付与突起230に上側から下側に向かって凹状に形成されることにより、柔軟性付与溝232を形成することができる。
【0194】
ここで、前記柔軟性付与溝232は、上側に延びた溝形成突起リング23)により、相対的に形成されてもよいことは言うまでもない。
【0195】
別の例として、
図18Hに示されるように、柔軟性付与溝235が容器入口12の内周面に形成された柔軟性付与溝235からなることができる。
【0196】
このとき、前記容器キャップ20に加圧される柔軟性付与溝235を形成するために、容器入口12の内周面にはリング状の内側柔軟性付与部250が形成され、柔軟性付与溝232が内側柔軟性付与部250に上側から下側に向かって凹状に形成されることにより、柔軟性付与溝235を形成することができる。
【0197】
ここで、前記柔軟性付与溝235は、上側に延びた溝形成突起リング239により相対的に形成されてもよいことは言うまでもない。
【0198】
一方、前記容器キャップ20は、溝形成突起リング239を加圧するための傾斜面又はインナーリングのような構造を備える。
【0199】
前記複数の接触部分を容器外部から容器内部に至る経路を基準に形成するために、容器入口12に加えて、又は別に容器キャップ20の様々な変形について以下に説明する。
【0200】
【0201】
図19Bに示された容器キャップ20は、
図19Aの変形例として接触リング150及びインナーリング100の間の間隔が相対的に小さく形成された場合を示したものである。
【0202】
そして、前記接触リング150の終端は、インナーリング100よりも低い位置に配置することができる。
【0203】
ここで、前記容器入口12は、接触リング150と接触する部分に傾斜面、突起リングなどを形成することができる。
【0204】
図19Cは、
図19の変形例であり、接触リング150が本体部26の底面の代わりに側壁部25の内周面から突出して形成されてもよい。
【0205】
ここで、前記容器入口12は、接触リング150と接触する部分に傾斜面、突起リングなどを形成することができる。
【0206】
図20A~
図20Dは、様々な構造の容器キャップ及び容器入口が結合された例を示したものである。
【0207】
図20Aは、
図18Gに示された容器入口の構造に容器キャップが結合された構造を示した例であり、
図8Cに示された構造と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0208】
図20Bは、
図18Aの容器入口の構造から変形した容器入口に
図10Aに示された構造と同様の構造の容器キャップが結合された構造を示したものである。
図10Aに示された構造と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0209】
図20Cに示された容器は、他の実施例の容器構造と比較して、容器入口12が上端に内側上端部分222及び外側上端部分221、さらに補助上端部分220dが形成され、容器キャップ20が上端部分222及び外側上端部分221によって形成される凹溝220に挿入される挿入突起リング199を形成することができる。
【0210】
一方、前記容器入口12は、内側上端部分222の内側には、内側上端部分222及び外側上端部分221より高さの低い補助上端部分220dが形成され、内側上端部分222と共に追加の凹溝220cを形成することができる。
【0211】
図20Dに示された容器は、
図8Bに示された容器の構造に対して、接触リング150の形状を除いて実質的に同一又は類似であってもよい。
【0212】
図21Aに示された容器は、スカート結合突部13、分離防止突起15など容器入口12の外周面に形成された突起に、外気遮断のための複数の接触部分を形成することを特徴とする。
【0213】
具体的には、前記スカート結合突部13、分離防止突起15等容器入口12の外周面に形成された突起は、上側から上下方向に形成された1つ以上の凹溝271、272が形成され、容器キャップ20の側壁部25には1つ以上の凹溝271、272の少なくとも1つに挿入される挿入突起リング273を形成することができる。
【0214】
前記挿入突起リング273は、スカート結合突部13、分離防止突起15など容器入口12の外周面に形成された突起に形成されたリング状の凹溝271、272の少なくとも1つに挿入されることにより、1つ以上の接触部分を形成することができる。
【0215】
図21Bに示された容器は、容器キャップ20の内周面に下側から上側に形成される凹溝275を形成する密封リング274が形成され、このとき、容器入口12の外周面には容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、密封リング274を加圧する加圧部分276を形成することができる。
【0216】
前記密封リング274は、容器キャップ20の内周面に下側から上側に形成される凹溝275を形成する構成であり、容器キャップ20の側壁部25の内周面に対して間隔を置いて下側に延びて形成されるなど様々な構成が可能である。
【0217】
そして、前記加圧部分276は、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、密封リング274を加圧(遮断性強化)するように、容器入口12の外周面に形成される構成であり、傾斜面に形成することができる。
【0218】
図21Cに示された容器は、
図21Bの変形例であり、スカート結合突部13、分離防止突起15など容器入口12の外周面に形成された突起に上側から円周方向に沿って一体に突出した1つ以上の突出部278が形成され、このとき、容器キャップ20は、突出部278に対応する位置で容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、突出部278が挿入される挿入凹溝リング277を形成することができる。
【実施例7】
【0219】
一方、前述した実施例は、互いに矛盾しない範囲で互いに組み合わせられるか、代替することができるなど、様々な組み合わせが可能である。
【0220】
また、容器キャップの場合、示された実施例以外の様々な構造を有することができる。
【0221】
本発明の第7実施例による容器は、も
図22~24に示されるように、容器キャップ20の側壁部25が二重に形成され、前述の実施例を組合わせることができる。
【0222】
具体的には、前記容器キャップ20は、本体部26から下側に延びた側壁部25の外周面と間隔を置いて本体部26から下側に延びた補助側壁部25aをさらに設けることができる。
【0223】
前記補助側壁部25Aは、本体部26から下側に延びた側壁部25の外周面と間隔を置いて本体部26から下側に延びる部分であり、前述したスカート結合突部13に結合されるスカート部27を形成することができる。
【0224】
即ち、
図4Bに示されたスカート構造及び
図5Bに示されたスカート構造は、補助側壁部25aに設けることができる。
【0225】
一方、前記補助側壁部25aは、容器キャップ20が容器入口12と結合されるとき、容器入口12に形成された接触部分440と接触する接触突起リング430を形成することができる。
【0226】
前記接触突起リング430は、補助側壁部25Aに形成され、容器キャップ20が容器入口12と結合されるとき、容器入口12に形成された接触部分440と接触する構成であり、様々な構造を有することができる。
【0227】
一例として、前記接触突起リング430は、補助側壁部25Aの下端部分を形成することができ、柔軟性を持たせるために、断面厚さを相対的に薄く形成することができる。
【0228】
さらに、前記接触突起リング430は、先端部分が尖って形成されてもい。
【0229】
前記接触部分440は、容器入口12に形成され、容器キャップ20が容器入口12と結合されるとき、接触突起リング410が接触する部分であり、傾斜面、突起部で形成されるなど多様に形成することができる。
【0230】
特に、前記接触部分440は、スカート結合突部13で傾斜面に形成することができる。
【0231】
一方、前記側壁部25は、容器キャップ20が容器入口12と結合されるとき、容器入口12に形成された接触部分420と接触する接触突起リング410を形成することができる。
【0232】
前記接触突起リング410は、側壁部25に形成され、容器キャップ20が容器入口12と結合されるとき、容器入口12に形成された接触部分420と接触する構成であり、様々な構造を有することができる。
【0233】
一例として、前記接触突起リング410は、側壁部25の下端部分を形成することができ、柔軟性を持たせるために、断面厚さを相対的に薄く形成することができる。
さらに、前記接触突起リング410は、先端部分が尖って形成されてもよい。
【0234】
また、前記接触突起リング410は、側壁部25の下端で外周面に複数の段差で端面幅を減少することができる。
【0235】
前記接触部分420は、容器入口12に形成され、容器キャップ20が容器入口12と結合されるとき、接触突起リング410が接触する部分であり、傾斜面、突起部で形成されるなど多様に形成することができる。
【0236】
一方、前記側壁部25に形成された接触突起リング410と接触する接触部分420は、スカート結合突部13より上側に形成されることが好ましい。
【0237】
一方、前記容器入口12の上端には、
図24に示されるように、上側に突出した突出リング234が形成され、容器キャップ20には、突出リング234に接触する傾斜面244又は突起を形成することができる。
【0238】
図25は、容器キャップ及び容器入口が互いに接触したときの突起-突起接触、突起-凹溝接触等が多様な構造の一例を示した断面図である。
【0239】
図25に示された構造は、柔軟な部位と柔軟な部位、又は硬い部位と柔軟な部位が互いに当接して、遮断機能を実現することができる例を示したものである。
【0240】
図26A及び
図26Bは、本発明による容器において、容器キャップの側壁部の下端に形成された1つ以上の突起リング451、452、453、454及びそれに接する容器入口の構造を示した部分断面図である。
【0241】
前記突起リング451、452、453、454は、側壁部25又は補助側壁部25Aの下端部分に1つ以上形成され、容器入口12に形成された接触部分461、462、463、464に接触することができる。
【0242】
ここで、前記接触部分461、462、463、464は、容器キャップ20が容器入口12に結合されるとき、突起リング451、452、453、454が接触する部分であり、傾斜面、突起などで構成することができる。
【0243】
以上は、本発明によって具現することができる好ましい実施例の一部について説明したものに過ぎず、周知のように本発明の範囲は前記の実施例に限定されて解釈されるべきではなく、前述した本発明の技術的思想とその基礎を合わせた技術的思想はいずれも本発明の範囲に含まれる。