(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】情報伝送方法及び関連装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20240412BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240412BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240412BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/231
H04W28/04 110
(21)【出願番号】P 2022538680
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(86)【国際出願番号】 CN2020074562
(87)【国際公開番号】W WO2021155608
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2023-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ウェンホン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0364561(US,A1)
【文献】Samsung,Introduction of MIMO enhancements in NR,3GPP TSG RAN #86 RP-193127,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_86/Docs/RP-193127.zip>,2019年12月10日,pp.17-19
【文献】vivo,Remaining issues on multi-TRP/panel transmission,3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1912039,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912039.zip>,2019年11月09日
【文献】OPPO,Summary#2 on UCI enhancements for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1913430,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1913430.zip>,2019年11月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、端末デバイスに適用され、
前記情報伝送方法は、ネットワークによって構成される確認応答/非確認応答(ACK/NACK)フィードバックモードの指示情報を受信すること、
前記指示情報によって指示される前記ACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックであり
、第一物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複
し、且つ前記第一PUCCHと前記第二PUCCHが異なる制御リソースセット(CORESET)プールインデックスに関連する場合に、前記第一アップリンク信号、前記第一PUCCHと前記第二PUCCH
を伝送しないと確定すること
であって、前記第一アップリンク信号は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)である、確定することを含
む、
ことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項2】
前記第一アップリンク信号、前記第一PUCCHと前記第二PUCCH
を伝送しないと確定することは、
前記端末デバイスが、前記指示情報によって指示される前記ACK/NACKフィードバックモードが前記独立したフィードバックであり
、前記第一PUCCHと前記第二PUCCHがいずれも前記第一アップリンク信号の前記時間領域リソースと重複
し、且つ前記第一PUCCHと前記第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連する場合を、エラーケースと見なすことを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項3】
前記第一PUCCHが第一HARQ-ACKを携帯する場合に、前記第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、前記第一HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールする物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が位置するCORESETのCORESETプールインデックスであり、
前記第二PUCCHが第二HARQ-ACKを携帯する場合に、前記第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、前記第二HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである、
ことを特徴とする請求項
1又は2に記載の情報伝送方法。
【請求項4】
前記第一PUCCHと前記第二PUCCHは時間領域において重複しない、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれか一項に記載の情報伝送方法。
【請求項5】
前記第一PUCCHと前記第二PUCCHが時間領域において重複しないことは、
前記第一PUCCHと前記第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なる直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを占有することを指す、
ことを特徴とする請求項
4に記載の情報伝送方法。
【請求項6】
端末であって、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース及び1つ又は複数のプログラムを含み、
前記1つ又は複数のプログラムは前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサによって実行されることにより、前記端末に請求項1~
5のいずれか一項に記載の情報伝送方法を実行させるように構成されている、
ことを特徴とする端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に関し、特に情報伝送方法及び関連装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、複数の送受信点(transmission/reception point、TRP)に基づくダウンリンクとアップリンク非コヒーレント伝送(non-coherent transmission)において、TRP間のバックホール接続(backhaul connection)は理想的な場合と非理想的な場合がある。理想的なバックホールの場合に、TRP間の情報交互は迅速かつ動的に行われることができる。非理想的バックホールの場合に、TRP間の情報交互は大きな遅延のため準静的にしか行われない。ダウンリンク非コヒーレント伝送において、複数のTRPは異なる制御チャネルを採用して、1つの端末の複数の物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)の伝送を独立してスケジュールすることができ、同一の制御チャネルを採用して異なるTRPの伝送をスケジュールすることもできる。異なるTRPのデータは異なる伝送層を採用する。後者は、理想的なバックホールの場合にのみ適用可能である。
【0003】
非理想的なバックホールの場合に、異なるTRPによって伝送されるPDSCHに対応する混合自動再送要求-確認応答(hybrid automatic repeat request acknowledge、HARQ-ACK)フィードバックは、異なるタイミングで送信される必要がある。異なるTRPのPDSCHに対応するHARQ-ACKが他のアップリンク信号と同時に時間的に重複する場合に、端末はこれらのアップリンク信号をどのように伝送するかを確定することができない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態において、情報伝送方法及び関連装置が提供される。それによって、異なるTRPのPDSCHに対応するHARQ-ACKが他のアップリンク信号と同時に時間的に重複する場合に、端末デバイスがこれらのアップリンク信号をどのように伝送するかを確定することができないという課題を解決し、情報伝送の効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0005】
第一様態において、本発明の実施形態では、情報伝送方法が提供される。当該方法は端末デバイスに適用され、当該方法は以下の内容を含む。
第一物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)と第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。第一PUCCHと第二PUCCHは異なる制御リソースセット(control resource set、CORESET)プールインデックスに関連する。
【0006】
第二様態において、本発明の実施形態では、情報伝送方法が提供される。当該方法はネットワークデバイスに適用され、当該方法は以下の内容を含む。
第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を端末に送信する。第一構成情報は第一PUCCHを構成するために用いられ、第二構成情報は第二PUCCHを構成するために用いられ、第三構成情報は第一アップリンク信号を構成するために用いられる。第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しない。
【0007】
第三様態において、本発明の実施形態では、情報伝送装置が提供される。当該装置は端末に適用され、当該装置は処理ユニットと通信ユニットを含む。
処理ユニットは、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定するように構成されている。第一PUCCHと第二PUCCHは異なるCORESETプールインデックスに関連する。
【0008】
第四様態において、本発明の実施形態では、情報伝送装置が提供される。当該装置はネットワークデバイスに適用され、当該装置は処理ユニットと通信ユニットを含む。
処理ユニットは、第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を端末に送信するように構成されている。第一構成情報は第一PUCCHを構成するために用いられ、第二構成情報は第二PUCCHを構成するために用いられ、第三構成情報は第一アップリンク信号を構成するために用いられる。第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しない。
【0009】
第五様態において、本発明の実施形態では、端末が提供される。当該端末はプロセッサ、メモリ、通信インターフェース及び1つ又は複数のプログラムを含む。
1つ又は複数のプログラムはメモリに記憶され、且つプロセッサによって実行されるように構成されており、プログラムは本発明の実施形態の第一様態における任意の方法の操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0010】
第六様態において、本発明の実施形態では、ネットワークデバイスが提供される。当該ネットワークデバイスはプロセッサ、メモリ、通信インターフェース及び1つ又は複数のプログラムを含む。
1つ又は複数のプログラムはメモリに記憶され、且つプロセッサによって実行されるように構成されており、プログラムは本発明の実施形態の第二様態における任意の方法の操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0011】
第七様態において、本発明の実施形態では、チップが提供される。当該チップはプロセッサを含む。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該チップを取り付けたデバイスに本発明の実施形態の第一様態又は第二様態における任意の方法に記載の一部又は全部の操作を実現させるように構成されている。
【0012】
第八様態において、本発明の実施形態では、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体は電子データ交換のために用いられるコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムはコンピュータに本発明の実施形態の第一様態又は第二様態における任意の方法に記載の一部又は全部の操作を実現させるように構成されている。
【0013】
第九様態において、本発明の実施形態では、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは動作可能で、コンピュータに本発明の実施形態の第一様態又は第二様態における任意の方法に記載の一部又は全部の操作を実現させるように構成されている。当該コンピュータプログラムはソフトウェアインストールパッケージであることができる。
【0014】
本発明の実施形態では、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、端末デバイスは第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。それによって、異なるTRPのPDSCHに対応するHARQ-ACKが他のアップリンク信号と同時に時間的に重複する場合に、端末デバイスがこれらのアップリンク信号をどのように伝送するかを確定することができないという課題を解決し、情報伝送の効率を高め、チャネルリソースを節約する。ネットワークデバイスは第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を端末に送信する。第一構成情報は第一PUCCHを構成するために用いられ、第二構成情報は第二PUCCHを構成するために用いられ、第三構成情報は第一アップリンク信号を構成するために用いられる。第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しない。基地局のリソーススケジューリングを介して、1つのアップリンク信号と異なるTRPのPUCCHとの同時リソース衝突を解決する。それによって、端末によるアップリンク情報破棄の状況をできるだけ解決し、端末の情報多重化の処理複雑度を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下、実施形態又は現行技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。
【
図1A】
図1Aは、本発明の実施形態に係る情報伝送のシステムのアーキテクチャを示す概略図である。
【
図1B】
図1Bは、本発明の実施形態に係るマルチ物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)に基づくダウンリンク非コヒーレント伝送を示す概略図である。
【
図1C】
図1Cは、本発明の実施形態に係るマルチPDCCHに基づくダウンリンク非コヒーレント伝送を示す概略図である。
【
図1D】
図1Dは、本発明の実施形態に係るシングルPDCCHに基づくダウンリンク非コヒーレント伝送を示す概略図である。
【
図1E】
図1Eは、本発明の実施形態に係る複数のHARQ-ACKとチャネル状態情報(channel state information、CSI)との間の時間領域の重複を示す概略図である。
【
図2A】
図2Aは、本発明の実施形態に係る情報伝送方法を示すフローチャートである。
【
図2B】
図2Bは、本発明の実施形態に係る第一PUCCH及び第二PUCCHと第一アップリンク信号との時間領域の重複を示す概略図である。
【
図2C】
図2Cは、第一PUCCHと第一アップリンク信号との第一アップリンク信号における多重化を示す概略図である。
【
図2D】
図2Dは、本発明の実施形態に係る第一PUCCHと第一アップリンク信号との第一PUCCHにおける多重化を示す概略図である。
【
図2E】
図2Eは、本発明の実施形態に係る第一PUCCHと第一アップリンク信号との第一アップリンク信号における多重化を示す概略図である。
【
図2F】
図2Fは、本発明の実施形態に係る端末デバイスが第一アップリンク信号を伝送しないことを示す概略図である。
【
図2G】
図2Gは、本発明の実施形態に係る第一PUCCHと第一アップリンク信号との第一アップリンク信号における多重化を示す概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る情報伝送方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る端末の構造を示す概略図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係るネットワークデバイスの構造を示す概略図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る情報伝送装置の機能ユニットを示すブロック図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る情報伝送装置の機能ユニットを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態の技術的解決策を説明する。
【0017】
本発明の実施形態の技術的解決策は
図1Aに示されたような通信システム100に適用されることができる。当該例示的な通信システム100は端末110とネットワークデバイス120を含む。端末110はネットワークデバイス120と通信接続する。
【0018】
当該例示的な通信システム100は、例えば、非陸上ネットワーク(Non-Terrestrial Network、NTN)システム、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access)通信システム、将来の5G(5th generation)システム又はニューラジオ(new radio、NR)などであることができる。
【0019】
本発明の実施形態における端末110は、ユーザー機器(User Equipment、UE)、アクセス端末、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信デバイス、ユーザーエージェント、又はユーザーデバイスを指すことができる。端末はさらに、セルラー電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(Wireless Local Loop)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、又はワイヤレスモデムに接続されている他の処理装置、中継デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークの端末又は将来の進化のPLMN(Public Land Mobile Network)内の端末などであることができる。
【0020】
本発明の実施形態におけるネットワークデバイス120は、端末と通信するために用いられるデバイスであることができる。当該ネットワークデバイスは、GSMシステム又はCDMAシステムにおけるベーストランシーバステーション(base transceiver station、BTS)であることができ、WCDMAシステムにおけるノードB(NodeB、NB)であることもでき、さらに、LTEシステムにおける進化型ノードB(evoled NodeB、eNB又はeNodeB)であることができ、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであることもできる。又は当該ネットワークデバイスは中継デバイス、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、又は将来の進化のPLMN(Public Land Mobile Network)ネットワークにおけるネットワークデバイス、5Gシステムにおける基地局の一つ又は複数の(マルチアンテナパネルを含む)アンテナパネル、又は、gNB又は送信ポイント(transmission point)を構成するネットワークノード(例えば、ベースバンド装置(base band unit、BBU)、又は分散ユニット(distributed unit、DU)など)であることができる。本発明の実施形態では、これについて、限定されない。
【0021】
いくつかのデプロイメントにおいて、gNBは集中型ユニット(centralized unit、CU)とDUを含むことができる。gNBはアクティブアンテナユニット(active antenna unit、AAU)をさらに含むことができる。CUはgNBの一部の機能を実行し、DUはgNBのその他の機能を実行する。例えば、CUは非リアルタイムプロトコルとサービス(non-real-time protocols and services)の処理を担当し、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層、とPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層の機能を実行する。DUは物理層プロトコルとリアルタイムサービスの処理を担当し、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層と物理(physical、PHY)層の機能を実行する。AAUは物理(PHY)層の処理機能、無線周波数処理機能とアクティブアンテナの関連機能の一部を実行する。RRC層の情報は最後にPHY層の情報に変換され、又はPHY層の情報から変換されるため、このアーキテクチャのもとでは、上位層シグナリング、例えば、RRC層シグナリングは、DU又はDU+AAUに送信されると考えられてもよい。ネットワークデバイスは、CUノード、DUノード、AAUノードのうちの一つ又は複数を含むデバイスであることができる。この他、CUは無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)におけるネットワークデバイスに分けられることができ、又はコアネットワーク(core network、CN)におけるネットワークデバイスに分けられることができる。本発明の実施形態では、これについて、限定されない。
【0022】
本発明の実施形態において、端末110又はネットワークデバイス120は、ハードウェア層、ハードウェア層上で作動するオペレーティングシステム層、及びオペレーティングシステム層上で作動するアプリケーション層を含む。当該ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理装置(memory management unit、MMU)とメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。当該オペレーティングシステムは、プロセス(process)を介してサービス処理を実現するコンピュータオペレーティングシステムの任意の1つ又は複数であることができる。例えば、Linuxオペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム又はwindowsオペレーティングシステムなどが挙げられる。当該アプリケーション層は、ブラウザー、連絡先リスト、文書作成ソフトウェア、インスタントメッセージソフトウェアなどのアプリケーションを含む。また、本発明の実施形態は、本発明の実施形態に係る方法の実行主体の具体的な構造を特に限定せず、本発明の実施形態に係る方法のコードが記録されたプログラムを実行することによって、本発明の実施形態に係る方法により通信を行うことができる実行主体であればいい。例えば、本発明の実施形態に係る方法の実行主体は、端末であることができ、又は、端末におけるプログラムを呼び出して実行することができる機能モジュールであることができる。
【0023】
ニューラジオ(new radio、NR)において、端末はアナログビーム(analog beam)を採用して、アップリンクデータとアップリンク制御情報を伝送することができる。端末は、サウンディング参照信号(sounding reference signal、SRS)に基づいてアップリンクビーム管理を行うことができ、それによって、アップリンク伝送に用いられるアナログビームを確定する。具体的に、ネットワークは、N個のSRSリソース(N>1)を含むSRSリソースセット1を端末に構成することができる。端末は、異なるビームを採用してN個のSRSリソースを送信することができる。ネットワークデバイスは、N個のSRSリソースの各々に対して受信品質を測定し、その中で受信品質が最も良いK個のSRSリソースを選択する。次に、ネットワークデバイスは、K個のSRSリソースを含むSRSリソースセット2を構成し、端末にセット1から選択されたK個のSRSリソースに使用されるアナログビームでセット2におけるSRSリソースを送信させることができる。これは、セット1から選択されたK個のSRSリソースのそれぞれを、セット2におけるK個のSRSリソースのそれぞれの参照SRSリソースとして構成することによって実現されることができる。この場合、SRSリソースセット2において端末によって伝送されるSRSに基づいて、ネットワークデバイスは受信品質が最も良い1つのSRSリソースを選択し、対応するSRSリソース指示(SRS resource indication、SRI)を端末に知らせることができる。SRIを受信すると、端末はSRIによって指示されるSRSリソースに使用されるアナログビームを、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)の送信に使用されるアナログビームとして確定する。PUSCHに対して、SRIは、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)におけるSRI指示領域によって指示されるか、又は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)パラメータによって指示される。RRCによって構成されるPUSCHは、RRCパラメータによって指示される。
【0024】
PUCCHに対しても、同様の方法で使用されるビームが指示される。具体的に、各PUCCHリソースに対して、複数の空間関連情報(PUCCH-spatialrelationinfo)がRRCシグナリングで構成され、そこからMAC層シグナリングを介して現在使用中のPUCCH-空間関連情報が指示される。各PUCCH-空間関連情報には、PUCCHの送信ビームを確定するための参照信号が含まれる。各SRSリソースに対して、RRCシグナリングを介して対応するSRS-空間関連情報が構成されることができる。SRS-空間関連情報には、SRSの送信ビームを確定するための参照信号が含まれる。
【0025】
NRシステムにおいて、複数のTRPに基づくアップリンクとダウンリンク非コヒーレント伝送が導入される。TRP間のバックホール接続(backhaul connection)は理想的な場合と非理想的な場合がある。理想的なバックホールの場合に、TRP間の情報交互は迅速かつ動的に行われることができる。非理想的バックホールの場合に、TRP間の情報交互は大きな遅延のため準静的にしか行われない。ダウンリンク非コヒーレント伝送において、複数のTRPは異なる制御チャネルを採用して、1つの端末の複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送を独立してスケジュールすることができ、同一の制御チャネルを採用して異なるTRPの伝送をスケジュールすることもできる。異なるTRPのデータは異なる伝送層を採用する。後者は、理想的なバックホールの場合にのみ適用可能である。
【0026】
複数の物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)によってスケジュールされるダウンリンク伝送に対して、スケジュールされるPDSCHは同じタイムスロットで伝送されてもよく、異なるタイムスロットで伝送されてもよい。端末は異なるTRPからのPDCCHとPDSCHの同時受信をサポートする必要がある。
図1Bは、マルチPDCCHに基づくダウンリンク非コヒーレント伝送を示す概略図である。端末が確認応答(acknowledge、ACK)/非確認応答(non-acknowledge、NACK)とチャネル状態情報(channel state information、CSI)をフィードバックする場合に、
図1Bに示されたように、端末はACK/NACKとCSIそれぞれを、対応するPDSCHを伝送する異なるTRPにフィードバックすることができる。
図1Cに示されたように、ACK/NACKとCSIを合わせて1つのTRPに報告することもできる。前者は理想的なバックホールと非理想的なバックホールという2つのシナリオに適用されることができ、後者は理想的なバックホールのシナリオのみに適用可能である。異なるTRPによって伝送され、且つPDSCHをスケジュールするためのDCIは、異なる制御リソースセット(CORESET)によって携帯されることができる。即ち、ネットワークデバイスは複数のCORESETを構成し、各TRPは各自のCORESETでスケジュールする。つまり、異なるTRPはCORESETを介して区別可能である。例えば、ネットワークデバイスは各CORESETに1つのCORESETプールインデックスを構成することができ、異なるデックスは異なるTRPに対応する。端末はCSIをフィードバックする場合に、各TRPに対応するCSIをそれぞれフィードバックする必要がある。CSIは、ランクインジケータ(Rank Indicator、RI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(Precoding-Matrix Indicator、PMI)、チャネル品質インジケータ(Channel-Quality Indicator、CQI)などを含み、各TRPによるダウンリンク伝送のスケジューリングに用いられることができる。
【0027】
図1Dは、本発明の実施形態に係るシングルPDCCHに基づくダウンリンク非コヒーレント伝送を示す概略図である。
図1Dに示されたように、単一のPDCCHでスケジュールされるマルチTRPダウンリンク伝送に対して、同じDCIは異なるTRPからの複数の伝送層をスケジュールすることができる。異なるTRPからの伝送層は、異なる符号分割多重(Code-Division Multiplexing、CDM)グループにおける復調参照シンボル(Demodulation Reference Symbol、DMRS)ポートを採用し、異なる伝送構成指示(Transmission Configuration Indicator、TCI)状態を採用する。ネットワークデバイスは1つのDCIにおいて、異なるCDMグループからのDMRSポートと、異なるCDMグループのそれぞれに対応するTCI状態を指示する必要がある。それによって、異なるビームを採用して異なるDMRSポートで伝送することをサポートする。この場合、HARQ-ACKフィードバックとCSI報告は、既存のプロトコルにおけるメカニズムを再利用することができる。この解決策は、理想的なバックホールシナリオのみに適用可能である。
【0028】
非理想的なバックホールの場合では、異なるTRPによって伝送されるPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバックは異なるタイミングで伝送される必要があり、多重化されることができない。例えば、異なるTRPのHARQ-ACKは、1つのタイムスロット内の異なる直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルを占有する2つのPUCCHリソースで伝送されることができる。しかし、
図1Eに示されたように、2つのHARQ-ACKと別のアップリンク信号が同時に時間的に重複する場合に、端末はこのアップリンク信号がどのTRPに送信されるべきかが分からないため、このアップリンク信号をどのHARQ-ACKと多重化すべきか、又はこのアップリンク信号を伝送すべきかを確定することができない。
【0029】
上記課題に対して、本発明の実施形態において、情報送信方法が提供される。以下、添付図面を参照しながら詳しく説明する。
【0030】
図2Aを参照すると、
図2Aは、本発明の実施形態に係る情報伝送方法を示すフローチャートである。
図2Aに示されたように、当該方法は以下の内容を含む。
【0031】
S201、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、端末は第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。第一PUCCHと第二PUCCHは異なるCORESETプールインデックスに関連する。
【0032】
第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号と時間領域において重複することは、第一PUCCHと第一アップリンク信号が時間領域において少なくとも一部重複し、且つ第二PUCCHと第一アップリンク信号が時間領域において少なくとも一部重複することを指す。
図2Bに示されたように、
図2Bは、本発明の実施形態に係る第一PUCCH及び第二PUCCHと第一アップリンク信号との時間領域の重複を示す概略図である。
【0033】
さらに、以下のことを説明する必要がある。本実施形態における第一PUCCHは、ある特定のPUCCHではなく、一般的な意味で、第一アップリンク信号と時間領域において重複する2つのPUCCHのうちの1つを指す。本実施形態における第二PUCCHは、一般的な意味で、第一アップリンク信号と時間領域において重複する2つのPUCCHのうちの1つを指す。第一PUCCHと第二PUCCHの時間的な順序は特に限定されない。従って、後続の説明では、第一PUCCHと第二PUCCHは互いに取り替えられることができる。
【0034】
第一PUCCHはHARQ-ACKを携帯するPUCCHであってもよく、CSIを携帯するPUCCHであってもよく、又は、スケジューリング要求(scheduling request、SR)を携帯するPUCCHであってもよい。第二PUCCHはHARQ-ACKを携帯するPUCCHであってもよく、CSIを携帯するPUCCHであってもよく、又は、SRを携帯するPUCCHであってもよい。
【0035】
具体的な実施形態では、上記方法は、ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に適用されることができる。即ち、この方法は以下のように記されることができる。ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックであり、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号と時間領域において重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。目標PUCCHは第一PUCCH及び/又は第二PUCCHである。第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において重複しない且つ異なるCORESETプールインデックスに関連する。
【0036】
本発明の実施形態では、端末デバイスは第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。それによって、異なるTRPのPDSCHに対応するHARQ-ACKが他のアップリンク信号と同時に時間的に重複する場合に、端末デバイスがこれらのアップリンク信号をどのように伝送するかを確定することができないという課題を解決し、情報伝送の効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0037】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することを含む。第一情報は、第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックス、第一アップリンク信号の空間関連情報(Spatial relation Information)、第一アップリンク信号の信号種類、第一アップリンク信号の伝送構成指示(TCI)状態、第一アップリンク信号によって携帯される情報の種類、ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードのうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
具体的な実施形態では、第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下のようであることができる。
第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスに基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。
第一アップリンク信号の空間関連情報に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。
第一アップリンク信号の信号種類に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。
第一アップリンク信号のTCI状態に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。
第一アップリンク信号によって携帯される情報の種類に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。
ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードに基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。
又は、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する上記方法は、任意に組み合わせられてもよいが、本明細書では繰り返されない。
【0039】
本発明の実施形態では、端末デバイスは第一情報に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。それによって、異なるTRPのPDSCHに対応するHARQ-ACKが他のアップリンク信号と同時に時間的に重複する場合に、端末デバイスがこれらのアップリンク信号をどのように伝送するかを確定することができないという課題を解決し、アップリンク制御情報の伝送効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0040】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスを含む。上記第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、
第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスと第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送すると確定すること、及び/又は、
第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスと第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定することを含む。
【0041】
第一アップリンク信号における情報と第一PUCCHにおける情報とを多重化した後、第一PUCCHで伝送し、また、異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送する。この方式のアプリケーションシナリオは、第一アップリンク信号によって携帯される情報が少ない場合を含むが、それに限定されない。この場合、第一アップリンク信号における情報と第一PUCCHにおける情報は第一PUCCHによって携帯されることができる。
【0042】
具体的な実施形態では、端末デバイスは、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、第一アップリンク信号と同じCORESETプールインデックスに関連するPUCCHと、第一アップリンク信号とを多重化して伝送する。本実施形態では、第一PUCCHと第一アップリンク信号が同じCORESETプールインデックスに関連すると仮設する。例えば、第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックス(CORESETPoolIndex)が0であり、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックス(CORESETPoolIndex)も0であり、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックス(CORESETPoolIndex)が1である。この場合、端末デバイスは第一アップリンク信号と第一PUCCHとを多重化して伝送する。さらに、第二PUCCHと第一アップリンク信号が異なるCORESETプールインデックスに関連する場合に、端末デバイスは第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送することができる。
【0043】
さらに、以下のことを説明する必要がある。本実施形態における第一PUCCHは、ある特定のPUCCHではなく、一般的な意味で、第一アップリンク信号と時間領域において重複する2つのPUCCHのうちの1つを指す。本実施形態における第二PUCCHは、一般的な意味で、第一アップリンク信号と時間領域において重複する2つのPUCCHのうちの1つを指す。第一PUCCHと第二PUCCHの時間的な順序は特に限定されない。従って、後続の説明では、第一PUCCHと第二PUCCHは互いに取り替えられることができる。従って、第一アップリンク信号と同じCORESETプールインデックスに関連するのが第二PUCCHであってもよい。この場合、端末は第一アップリンク信号と第二PUCCHとを多重化して伝送する。
【0044】
本発明の実施形態では、端末は同一のTRPに送信される(即ち、同じCORESETプールインデックスに関連する)アップリンク信号を多重化して伝送し、且つ多重化された後の情報を優先的に伝送する。それによって、情報破棄をできるだけ回避し、チャネルリソースを節約し、情報伝送効率を高める。
【0045】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号の空間関連情報を含む。上記第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、
第一アップリンク信号の空間関連情報によって指示される参照リソース信号(reference source signal)と第一PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号が同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送すると確定すること、及び/又は、
第一アップリンク信号の空間関連情報によって指示される参照リソース信号と第二PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号が異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定することを含む。
【0046】
空間関連情報によって指示される参照リソース信号は、対応するアップリンク信号の送信ビームを確定するために用いられる。端末は参照リソース信号を送信又は受信するためのビームに基づいて、対応するアップリンク信号の送信ビームを確定する。
【0047】
例えば、第一アップリンク信号の空間関連情報によって指示される参照リソース信号はSRSリソース0であり、第一PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号もSRSリソース0であり、第二PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号はSRSリソース1である。
【0048】
第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送すると確定することは、第一アップリンク信号における情報と第一PUCCHにおける情報とを多重化した後、第一PUCCHで伝送し、また、異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送することを含む。この方式のアプリケーションシナリオは、第一アップリンク信号によって携帯される情報が少ない場合を含むが、それに限定されない。この場合、第一アップリンク信号における情報と第一PUCCHにおける情報は第一PUCCHによって携帯されることができる。
【0049】
具体的に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送する方式については、上記例示における記載を参照することができ、本実施形態では詳しく説明しない。具体的に、端末デバイスが第二PUCCHを伝送しない又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送する方式については、上記例示における記載を参照することができ、本実施形態では詳しく説明しない。
【0050】
さらに、空間関連情報が第一アップリンク信号の空間関連情報と同じ参照リソース信号を指示するPUCCHは第二PUCCHであってもよい。この場合、端末は第一アップリンク信号と第二PUCCHを多重化して伝送する。
【0051】
本発明の実施形態では、端末は第一アップリンク信号の空間関連情報に基づいて、同一のTRPに送信されるアップリンク信号を多重化して伝送し、且つ多重化された後の情報を優先的に伝送する。それによって、情報破棄をできるだけ回避し、情報伝送効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0052】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号の信号種類を含む。上記第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報とPUSCHによって携帯されるデータとをPUSCHで伝送し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定すること、
第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しないこと、
第一アップリンク信号がRRCによってスケジュールされるPUSCHである場合に、ネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しないこと、
第一アップリンク信号が第三PUCCHである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを第一PUCCH、第三PUCCH又は第四PUCCHで伝送すること。
【0053】
具体的な実施形態では、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下のようであることができる。
第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報とPUSCHにおけるデータとを多重化した後、PUSCHで伝送し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定する。
【0054】
PUSCHはDCIによってスケジュールされるPUSCHであってもよく、又は、RRCによってスケジュールされるPUSCHであってもよい。
【0055】
例えば、
図2Cは、第一PUCCHと第一アップリンク信号との第一アップリンク信号における多重化を示す概略図である。
図2Cに示されたように、第一PUCCHはHARQ-ACK1を携帯し、第二PUCCHはHARQ-ACK2を携帯する。端末は第一PUCCHにおけるHARQ-ACK1とPUSCHにおけるデータとを多重化した後、PUSCHで伝送する。この場合、第二PUCCHとPUSCHが重複するため、端末は今回、第二PUCCHの伝送を放棄する。
【0056】
具体的な実施形態では、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下のようであることができる。
第一アップリンク信号がRRCによってスケジュールされるPUSCHである場合に、ネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しない。
【0057】
さらに、
図2Fに示されたように、RRCによってスケジュールされるPUSCHはタイプ1構成グラント(type 1 configured grant)PUSCHである。PUSCHの伝送パラメータはRRCによって構成され、且つ伝送リソースは周期的に発生し、周期はRRCによって構成される。
【0058】
具体的な実施形態では、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下のようであることができる。
第一アップリンク信号が第三PUCCHである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを多重化した後、第一PUCCH、第三PUCCHと第四PUCCHのうちのいずれかで伝送する。
【0059】
第三PUCCHはCSIを携帯するPUCCHであってもよく、又はSRを携帯するPUCCHであってもよい。
【0060】
端末は第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを多重化した後、第一PUCCHで伝送してもよく、第三PUCCHで伝送してもよく、第四PUCCHで伝送してもよい。
【0061】
この例において、第四PUCCHは複数のアップリンク制御情報を多重化し伝送するために専用され、且つネットワークによって構成されるPUCCHリソースであることができる。例えば、
図2Dは、本発明の実施形態に係る第一PUCCHと第三PUCCHとの第一PUCCHにおける多重化を示す概略図である。
図2Dに示されたように、第一PUCCHはHARQ-ACK1を携帯し、第三PUCCHはSRを携帯する。この場合、HARQ-ACK1とSRを多重化した後、第一PUCCHで伝送することができる。このケースでは、端末は依然として他の時間領域リソースで第二PUCCHを伝送することができる。
【0062】
もう1つの例として、
図2Eに示されたように、第一PUCCHはHARQ-ACKを携帯し、第三PUCCHはCSIを携帯する。この場合、HARQ-ACKとCSIを多重化した後、第三PUCCHで伝送することができる。このケースでは、第二PUCCHと第三PUCCHが時間領域において重複するため、端末は今回、第二PUCCHの伝送を放棄する。
【0063】
具体的な実施形態では、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードは、上記伝送モードの任意の組み合わせを介して確定されることができる。それについては、詳しく説明しない。
【0064】
本発明の実施形態では、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することによって、第一アップリンク信号と2つのPUCCHが同時に重複する場合に、端末はより重要なアップリンク情報に対応する信号種類を優先的に送信することができる。これで、ダウンリンク伝送の性能への影響をできるだけ減らし、情報伝送の効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0065】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号のTCI状態を含む。上記第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、
第一アップリンク信号のTCI状態によって指示される参照リソース信号と第一PUCCHのTCI状態又は空間関連情報によって指示される参照リソース信号が同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送すること、及び/又は、
第一アップリンク信号のTCI状態によって指示される参照リソース信号と第一PUCCHのTCI状態又は空間関連情報によって指示される参照リソース信号が異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送することを含む。
【0066】
TCI状態によって指示される参照リソース信号は、対応するアップリンク信号の送信ビームを確定するために用いられてもよく、対応するアップリンク信号の他の情報(例えば、タイミング情報)を確定するために用いられてもよい。送信ビームを例として、端末は参照リソース信号を送信又は受信するビームに基づいて、対応するアップリンク信号の送信ビームを確定することができる。
【0067】
例えば、第一アップリンク信号はPUSCHであり、第一アップリンク信号のTCI状態によって指示される参照リソース信号はCSI-RSリソース0であり、第一PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号もCSI-RSリソース0であり、第二PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号はSRSリソース0である。この場合、PUSCHと第一PUCCHを多重化して伝送する。
【0068】
もう1つの例として、第一アップリンク信号は第三PUCCHであり、第一アップリンク信号のTCI状態によって指示される参照リソース信号はCSI-RSリソース0であり、第一PUCCHのTCI状態によって指示される参照リソース信号もCSI-RSリソース0であり、第二PUCCHのTCI状態によって指示される参照リソース信号はSRSリソース0である。この場合、第三PUCCHと第一PUCCHを多重化して伝送する。
【0069】
具体的に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送する方式については、上記例示における記載を参照することができ、本実施形態では詳しく説明しない。具体的に、端末デバイスが第二PUCCHを伝送しない又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送する方式については、上記例示における記載を参照することができ、本実施形態では詳しく説明しない。
【0070】
本発明の実施形態では、端末は第一アップリンク信号のTCI状態に基づいて、同一のTRPに送信されるアップリンク信号を多重化して伝送し、且つ多重化された後の情報を優先的に伝送する。それによって、情報破棄をできるだけ回避し、情報伝送効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0071】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号によって携帯される情報の種類を含む。上記第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
第一アップリンク信号がデータを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯されるデータとを第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定すること、
第一アップリンク信号がデータを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQ-ACKを携帯する場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しないと確定すること、
第一アップリンク信号がCSIを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定するか、又は、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定すること、
第一アップリンク信号がCSIを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQを携帯する場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信すると確定し、及び第一アップリンク信号を伝送しないと確定すること、
第一アップリンク信号がスケジューリング要求(SR)を携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定すること、
第一アップリンク信号がSRを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定すること。
【0072】
具体的な実施形態では、上記第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下のようであることができる。
第一アップリンク信号がデータを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯されるデータとを第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がデータを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQ-ACKを携帯する場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がCSIを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定するか、又は、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。
第一アップリンク信号がCSIを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQを携帯する場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信すると確定し、及び第一アップリンク信号を伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がSRを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。
第一アップリンク信号がSRを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。又は、上記伝送モードが任意に組み合わせられてもよいが、本明細書では繰り返されない。
【0073】
本発明の実施形態では、第一アップリンク信号によって携帯される情報の種類に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することによって、端末デバイスは同一のTRPに送信されるアップリンク信号を多重化して伝送し、且つ多重化された後の情報を優先的に伝送する。また、端末デバイスは異なる時間領域リソースで情報を伝送することができ、これで、情報破棄をできるだけ回避する。
【0074】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号が第三PUCCHである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送することは、第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、及び多重化された後の情報を第一PUCCH、第三PUCCH又は第四PUCCHで伝送することを指す。
【0075】
端末が第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを多重化することは、以下のようであることができる。第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とをカスケード接続した後、チャネル符号化する。
【0076】
例えば、
図2Dに示されたように、第一PUCCHはHARQ-ACK1を携帯し、第三PUCCHはSRを携帯する。この場合、HARQ-ACK1とSRを多重化した後、第一PUCCHで伝送することができる。このケースでは、端末は依然として他の時間領域リソースで第二PUCCHを伝送することができ、即ち、異なる時間領域リソースで第一
PUCCHと第二PUCCHを伝送することができる。
【0077】
もう1つの例として、
図2Eに示されたように、第一PUCCHはHARQ-ACKを携帯し、第三PUCCHはCSIを携帯する。この場合、HARQ-ACKとCSIを多重化した後、第三PUCCHで伝送することができる。このケースでは、第二PUCCHと第三PUCCHが時間領域において重複するため、端末は今回、第二PUCCHの伝送を放棄する。
【0078】
具体的な実施形態では、さらに、端末は多重化された後のアップリンク情報を第四PUCCHで伝送することができる。第四PUCCHは複数のアップリンク制御情報を多重化し伝送するために専用され、且つネットワークによって構成されるPUCCHリソースであることができる。
【0079】
本発明の実施形態では、端末は第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、及び多重化された後の情報を第一PUCCH、第三PUCCH又は第四PUCCHで伝送する。それによって、情報破棄を回避し、情報伝送の効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0080】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送することは、第一PUCCHによって携帯される情報とPUSCHにおけるデータとを多重化した後、多重化された後のデータをPUSCHで伝送することを指す。この場合、端末は第二PUCCHを伝送しない。
【0081】
PUSCHはDCIによってスケジュールされるPUSCHであってもよく、又は、RRCによってスケジュールされるPUSCHであってもよい。
【0082】
RRCによってスケジュールされるPUSCHはタイプ1構成グラントPUSCHである。PUSCHの伝送パラメータはRRCによって構成され、且つ伝送リソースは周期的に発生し、周期はRRCによって構成される。
【0083】
例えば、
図2Cに示されたように、第一PUCCHはHARQ-ACK1を携帯し、第二PUCCHはHARQ-ACK2を携帯する。端末は第一PUCCHにおけるHARQ-ACK1とPUSCHにおけるデータとを多重化した後、PUSCHで伝送する。この場合、第二PUCCHとPUSCHが重複するため、端末は今回、第二PUCCHの伝送を放棄する。
【0084】
本発明の実施形態では、端末は第一PUCCHによって携帯される情報とPUSCHにおけるデータとを多重化した後、多重化された後のデータをPUSCHで伝送する。それによって、情報破棄をできるだけ回避し、情報伝送の効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0085】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送することは、第一アップリンク信号における情報と第一PUCCHにおける情報とを多重化した後、第一PUCCHで伝送し、また、異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送することを指す。
【0086】
この例における方法のアプリケーションシナリオは、第一アップリンク信号によって携帯される情報が少ない場合を含むが、それに限定されない。この場合、第一アップリンク信号における情報と第一PUCCHにおける情報は第一PUCCHによって携帯されることができる。
【0087】
一つの可能な例において、異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送することは具体的に、異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送し、第一アップリンク信号を伝送しないことを指す。
【0088】
この例における方法のアプリケーションシナリオは、第一アップリンク信号によって携帯される情報が多い場合、又は第二PUCCHによって携帯される情報の優先順位が第一アップリンク信号によって携帯される情報の優先順位より高い場合を含むが、これらに限定されない。例えば、第二PUCCHはHARQ-ACK、SR、又は重要度の高いCSIを携帯する。
【0089】
一つの可能な例において、第一情報はネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードを含む。上記第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下の内容を含む。
ACK/NACKフィードバックモードがジョイントフィードバックである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と、第二PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを多重化し、同一のPUCCH又はPUSCHで伝送すると確定する。及び/又は、
ACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することが、
第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHを伝送しないと確定すること、
第一アップリンク信号によって携帯される情報と第一PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定すること、
第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定し、及び第一アップリンク信号を伝送しないと確定すること、
第一アップリンク信号によって携帯される情報と第一PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定することのうちの少なくとも1つを備える。
【0090】
ACK/NACKフィードバックモードはRRCシグナリングを介して構成されることができる。
【0091】
具体的な実施形態では、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、以下のようであることができる。
図2Gに示されたように、ACK/NACKフィードバックモードがジョイントフィードバックである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報、第二PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを多重化して、同一のPUCCH又はPUSCHで伝送する。
【0092】
同一のPUCCHは第一PUCCHであってもよく、第二PUCCHであってもよく、第一アップリンク信号であってもよく、第一PUCCHと第二PUCCH以外の構成されるPUCCHであってもよい。PUSCHは第一アップリンク信号であってもよく、別途に構成されるPUSCHであってもよい。
【0093】
具体的な実施形態では、伝送モードは以下のようであることができる。ACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に、第一アップリンク信号と目標PUCCHとの多重化方式は、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHを伝送しないことを含む。
【0094】
具体的な実施形態では、伝送モードは以下のようであることができる。ACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に、第一アップリンク信号と目標PUCCHとの多重化方式は、第一アップリンク信号によって携帯される情報と第一PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、第一アップリンク信号で伝送し、及び第二PUCCHを伝送しないことを含む。
【0095】
具体的な実施形態では、伝送モードは以下のようであることができる。ACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に、第一アップリンク信号と目標PUCCHとの多重化方式は、第一PUCCHと第二PUCCHを伝送し、及び第一アップリンク信号を伝送しないことを含む。
【0096】
具体的な実施形態では、伝送モードは以下のようであることができる。ACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に、第一アップリンク信号と目標PUCCHとの多重化方式は、第一アップリンク信号によって携帯される情報と第一PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、第一PUCCHで伝送し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送することを含む。
【0097】
具体的な実施形態では、伝送モードは上記伝送モードの任意の組み合わせであることができる。それについては、詳しく説明しない。
【0098】
具体的な実施形態では、上記どの伝送モードを採用するかは、第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックス、空間関連情報、信号種類又はTCI状態に基づいて確定されることができる。具体的には、上記例示の説明を参照することができる。
【0099】
本発明の実施形態では、端末はネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードに基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定し、多重化された後のデータを伝送する。それによって、情報伝送の効率を高め、チャネルリソースを節約する。ネットワークデバイスは現在のバックホールの状況に基づいて、独立したフィードバックを採用するか又はジョイントフィードバックを採用するかを構成する。これで、異なるバックホールの状況のもとのアップリンク情報の多重化をサポートし、リソース衝突の場合にできるだけ多くのアップリンク情報を伝送する。
【0100】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、予め設定されたルールに基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することを含む。
【0101】
具体的な実施形態では、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号と時間領域において重複する場合に、端末デバイスは予め設定されたルールに基づいて、第一アップリンク信号と目標PUCCHとの多重化方式を確定する。目標PUCCHは第一PUCCH及び/又は第二PUCCHである。第一PUCCHと第二PUCCHは異なるCORESETプールインデックスに関連する。
【0102】
具体的な実施形態では、上記方法は、ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に用いられることができる。即ち、この方法はさらに、以下のように記されることができる。ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックであり、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号と時間領域において重複する場合に、予め設定されたルールに基づいて、第一アップリンク信号と目標PUCCHとの多重化方式を確定する。目標PUCCHは第一PUCCH及び/又は第二PUCCHである。第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において重複しない且つ異なるCORESETプールインデックスに関連する。
【0103】
本発明の実施形態では、端末が第一アップリンク信号に対応するTRP(即ち、関連するCORESETプールインデックス)を確定することができない場合に、予め設定されたルールに基づいて多重化方式を確定することによって、端末によるリソース衝突を伴う全てのアップリンク情報破棄の課題を解決し、できるだけ多くのアップリンク情報を伝送することができる。
【0104】
一つの可能な例において、予め設定されたルールは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、関連するCORESETプールインデックスが予め設定された値であるPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちのより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、トリガリングDCI(triggering DCI)の時間がより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、対応するPDSCHの伝送時間がより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、トリガリングDCIが合意されたDCIフォーマットを採用するPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること。
【0105】
具体的な実施形態では、予め設定されたルールは以下のようであることができる。第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、関連するCORESETプールインデックスが予め設定された値であるPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送される。
【0106】
第一アップリンク信号は、関連するCORESETプールインデックスが0であるPUCCHと多重化されて伝送されてもよく、又は、関連するCORESETプールインデックスが1であるPUCCHと多重化されて伝送されてもよい。
【0107】
例えば、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが0であり、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが1である。この場合、第一アップリンク信号は第一PUCCHと多重化されて伝送されてもよい。
【0108】
具体的な実施形態では、予め設定されたルールは以下のようであることができる。第一PUCCHと第二PUCCHのうちのより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送される。
【0109】
例えば、第一PUCCHによって占有されるOFDMシンボルが第二PUCCHによって占有されるOFDMシンボルより早い場合に、第一アップリンク信号は、第二PUCCHではなく、第一PUCCHと多重化されて伝送される。
【0110】
具体的な実施形態では、予め設定されたルールは以下のようであることができる。トリガリングDCIの時間がより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送される。
【0111】
第一PUCCHがHARQ-ACKを携帯する場合に、第一PUCCHのトリガリングDCIはHARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするために用いられるDCIであってもよい。第二PUCCHがHARQ-ACKを携帯する場合に、第二PUCCHのトリガリングDCIはHARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするために用いられるDCIであってもよい。
【0112】
例えば、第一PUCCHと第二PUCCHがHARQ-ACK情報を携帯する状況において、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの1つのPUCCHによって携帯されるHARQ-ACKに対応するPDSCHのスケジューリングDCI(scheduling DCI)の時間がより早い場合に、スケジューリングDCIの時間がより早いほうに対応のPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送される。
【0113】
第一PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHのトリガリングDCIはCSIをトリガーするために用いられるDCIであってもよい。第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第二PUCCHのトリガリングDCIはCSIをトリガーするために用いられるDCIであってもよい。
【0114】
例えば、第一PUCCHと第二PUCCHがCSI情報を携帯する状況において、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの1つのPUCCHによって携帯されるCSIのPDSCHのスケジューリングDCIの時間がより早い場合に、スケジューリングDCIの時間がより早いほうに対応のPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送される。
【0115】
具体的な実施形態では、予め設定されたルールは以下のようであることができる。第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、対応するPDSCHの伝送時間がより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送される。
【0116】
例えば、第一PUCCHと第二PUCCHがHARQ-ACK情報を携帯する状況において、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの1つのPUCCHによって携帯されるHARQ-ACKに対応するPDSCHがより早い場合に、より早いPDSCHに対応のPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送される。
【0117】
具体的な実施形態では、予め設定されたルールは以下のようであることができる。第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、トリガリングDCIが合意されたDCIフォーマットを採用するPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送される。
【0118】
合意されたDCIフォーマットは特定のDCIフォーマットであることができ、例えば、DCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット0_0が挙げられる。
【0119】
例えば、第一PUCCHのトリガリングDCIはDCIフォーマット1_0を採用し、第二PUCCHのトリガリングDCIはDCIフォーマット1_1を採用する。第一アップリンク信号は第一PUCCHと多重化されて伝送される。
【0120】
具体的な実施形態では、予め設定されたルールは上記予め設定されたルールの任意の組み合わせであることができる。それについては、詳しく説明しない。
【0121】
さらに、上記伝送モードは予めに設定されてもよく、第一PUCCHによって携帯される情報、第二PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報に基づいて確定されてもよい。本発明の実施形態では、端末が第一アップリンク信号に対応するTRP(即ち、関連するCORESETプールインデックス)を確定することができない場合に、予め設定されたルールに基づいて伝送方式を確定することによって、端末によるリソース衝突を伴う全てのアップリンク情報破棄の課題を解決し、できるだけ多くのアップリンク情報を伝送することができる。
【0122】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号を伝送しないと確定することを含む。
【0123】
換言すると、この方法において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードは、第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号を伝送しないことである。
【0124】
この例において、この方法はネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に用いられることができる。この場合、この方法は以下のように記されることができる。ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックであり、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号と時間領域において重複する場合に、第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号を伝送しないと確定する。第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連する。
【0125】
この例において、この方法は以下のように記されることもできる。ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックであり、且つ第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連する場合に、端末は第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号と時間領域において重複することを期待しない。このような時間領域における重複が発生すると、端末はそれをエラーケースと見なし、第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号を伝送せず、これらのチャネルで伝送される情報は破棄される。
【0126】
本発明の実施形態では、基地局のリソーススケジューリングを介して、1つのアップリンク信号と異なるTRPのPUCCHとの同時リソース衝突を解決する。それによって、端末によるアップリンク情報破棄の状況をできるだけ回避し、端末の情報多重化の処理複雑度を低減する。
【0127】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号は、PUSCH、CSIを携帯するPUCCH又はSRを携帯するPUCCHのうちの任意の1つを含む。
【0128】
PUSCHはDCIによってスケジュールされるPUSCHであってもよく、又は、RRCによってスケジュールされるPUSCHであってもよい。
【0129】
一つの可能な例において、第一PUCCHが第一HARQ-ACKを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第一HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
【0130】
第二PUCCHが第二HARQ-ACKを携帯する場合に、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第二HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
【0131】
第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは1であってもよく、0であってもよく、予め設定される値であってもよい。
【0132】
一つの可能な例において、第一PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであり、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスである。
【0133】
第二PUCCHもCSIを携帯する場合に、上記方式のように確定されることができる。即ち、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第二PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであり、又は、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスである。
【0134】
上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスは1であってもよく、0であってもよく、又は予め設定される値であってもよい。CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスは1であってもよく、0であってもよく、又は予め設定される値であってもよい。
【0135】
一つの可能な例において、第一PUCCHがSRを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであり、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは0である。
【0136】
上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスは1であってもよく、0であってもよく、又は予め設定される値であってもよい。
【0137】
第二PUCCHもSRを携帯する場合に、上記方式のように確定されることができる。即ち、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第二PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであり、又は、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは0である。
【0138】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において重複しない。
【0139】
第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において重複しないことは具体的に、第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占有することを指す。
【0140】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において重複しないことは、第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占用することを指す。
【0141】
第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占用することは、第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の隣接する異なるOFDMシンボルを占用することを意味してもよく、又は第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の隣接しない異なるOFDMシンボルを占用することを意味してもよい。
【0142】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定した後、上記方法はさらに、伝送モードに基づいて、第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号のうちの少なくとも1つの信号を伝送することを含む。
【0143】
この例において、伝送モードが「第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号を伝送しないと確定する」ことである場合に、端末は第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号を伝送しない。伝送モードが上記方式ではない場合に、第一アップリンク信号と目標PUCCHの伝送モードを確定した後、上記方法はさらに、伝送モードに基づいて、第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号のうちの少なくとも1つの信号を伝送することを含む。具体的な伝送モードについては、上記例示における記載を参照することができる。一つの可能な例において、上記方法は、ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードの指示情報を受信することをさらに含む。指示情報によって指示されるACK/NACKフィードバックモードは独立したフィードバックである。
【0144】
図3に示されたように、本発明の実施形態において、情報伝送方法が提供される。当該方法はネットワークデバイスに適用される。当該方法は以下の操作を含む。
【0145】
S301、ネットワークデバイスは端末に第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を送信する。第一構成情報は第一PUCCHを構成するために用いられ、第二構成情報は第二PUCCHを構成するために用いられ、第三構成情報は第一アップリンク信号を構成するために用いられる。第一PUCCHと第二PUCCHが異なる制御リソースセット(CORESET)プールインデックスに関連する。相応に、端末デバイスはネットワークデバイスから第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を受信する。第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しない。
【0146】
第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しないことは以下のことを指す。ネットワークデバイスは第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を確定するとき、第一PUCCHと第二PUCCHが同時に第一アップリンク信号と時間領域において重複するように構成することができない。即ち、第一PUCCHと第一アップリンク信号が時間領域において重複し、且つ第二PUCCHと第一アップリンク信号が時間領域において重複する状況が排除される。
【0147】
具体的な実施形態では、ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックであり、且つ構成される第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連する場合に、ネットワークデバイスは、第一PUCCHと第二PUCCHが同時に第一アップリンク信号と時間領域において重複するように構成することができない。第一PUCCHのリソース、第二PUCCHのリソースと第一アップリンク信号のリソースとを構成するとき、ネットワークデバイスはそのような状況を回避すべきである。そうでなければ、端末デバイスはこれらの信号を送信しない可能性がある。
【0148】
本発明の実施形態では、基地局のリソーススケジューリングを介して、1つのアップリンク信号と異なるTRPのPUCCHとの同時リソース衝突を回避する。それによって、端末によるアップリンク情報破棄の状況をできるだけ回避し、端末の情報多重化の処理複雑度を低減する。
【0149】
一つの可能な例において、第一PUCCHが第一HARQ-ACKを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第一HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。第二PUCCHが第二HARQ-ACKを携帯する場合に、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第二HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
【0150】
第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは1であってもよく、0であってもよく、予め設定される値であってもよい。第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは1であってもよく、0であってもよく、予め設定される値であってもよい。
【0151】
一つの可能な例において、第一PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックス、又は、CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスのうちの任意の1つである。
【0152】
第一PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであってもよく、又は、CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスであってもよい。
【0153】
一つの可能な例において、第一PUCCHがSRを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックス、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが0であることのうちの任意の1つである。
【0154】
第一PUCCHがSRを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであることができる。又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは0である。上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスは1であってもよく、0であってもよく、予め設定される値であってもよい。
【0155】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において重複しない。
【0156】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において重複しないことは、第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占用することを指す。
【0157】
第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占用することは、第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の隣接する異なるOFDMシンボルを占用することを意味してもよく、又は第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の隣接しない異なるOFDMシンボルを占用することを意味してもよい。
【0158】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号は、PUSCH、CSIを携帯するPUCCH又はSRを携帯するPUCCHのうちの任意の1つを含む。
【0159】
PUSCHはDCIによってスケジュールされるPUSCHであってもよく、又は、RRCによってスケジュールされるPUSCHであってもよい。
【0160】
一つの可能な例において、第四構成情報が端末に送信される。第四構成情報は、ACK/NACKフィードバックモードを独立したフィードバックとして構成するために用いられる。
【0161】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しないと確定した後、上記方法は、端末から第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号のうちの少なくとも1つの信号を受信することをさらに含む。
【0162】
上記
図2Aに示された実施形態と同様に、
図4を参照すると、
図4は、本発明の実施形態に係る端末400の構造を示す概略図である。
図4に示されたように、端末400はプロセッサ410、メモリ420、通信インターフェース440及び1つ又は複数のプログラム421を含む。1つ又は複数のプログラム421はメモリ420に記憶され、且つプロセッサ410によって実行されるように構成されている。1つ又は複数のプログラム421は、以下の操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0163】
第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。第一PUCCHと第二PUCCHは異なるCORESETプールインデックスに関連する。
【0164】
本発明の実施形態では、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、端末は第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定し、伝送モードに基づいて多重化された後の情報を伝送し、多重化された後の情報を優先的に伝送する。それによって、情報破棄をできるだけ回避し、アップリンク制御情報の伝送効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0165】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、プログラムは以下の操作を実行するために用いられる命令を含む。
第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定する。第一情報は、第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックス、第一アップリンク信号の空間関連情報、第一アップリンク信号の信号種類、第一アップリンク信号のTCI状態、第一アップリンク信号によって携帯される情報の種類、ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードのうちの少なくとも1つを含む。
【0166】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスを含む。第一情報に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、プログラムは以下の操作を実行するために用いられる命令を含む。
第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスと第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送すると確定する。及び/又は、
第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスと第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定する。
【0167】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号の空間関連情報を含む。第一情報に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、プログラムは以下の操作を実行するために用いられる命令を含む。
第一アップリンク信号の空間関連情報によって指示される参照リソース信号と第一PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号が同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送すると確定する。及び/又は、
第一アップリンク信号の空間関連情報によって指示される参照リソース信号と第二PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号が異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定する。
【0168】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号の信号種類を含む。第一情報に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、プログラムは、以下のうちの少なくとも1つの操作を実行するために用いられる命令を含む。
第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報とPUSCHによって携帯されるデータとをPUSCHで伝送し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しない。
第一アップリンク信号がRRCによってスケジュールされるPUSCHである場合に、ネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しない。
第一アップリンク信号が第三PUCCHである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを第一PUCCH、第三PUCCH又は第四PUCCHで伝送する。
【0169】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号のTCI状態を含む。第一情報に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、プログラムは以下の操作を実行するために用いられる命令を含む。
第一アップリンク信号のTCI状態によって指示される参照リソース信号と第一PUCCHのTCI状態又は空間関連情報によって指示される参照リソース信号が同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送する。及び/又は、
第一アップリンク信号のTCI状態によって指示される参照リソース信号と第一PUCCHのTCI状態又は空間関連情報によって指示される参照リソース信号が異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送する。
【0170】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号によって携帯される情報の種類を含む。第一情報に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、プログラムは、以下のうちの少なくとも1つの操作を実行するために用いられる命令を含む。
第一アップリンク信号がデータを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯されるデータとを第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がデータを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQ-ACKを携帯する場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がCSIを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定するか、又は、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。
第一アップリンク信号がCSIを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQを携帯する場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信すると確定し、及び第一アップリンク信号を伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がSRを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。
第一アップリンク信号がSRを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。
【0171】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号が第三PUCCHである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送することは、第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、及び多重化された後の情報を第一PUCCH又は第三PUCCHで伝送することを含む。
【0172】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送することは、第一PUCCHによって携帯される情報とPUSCHにおけるデータとを多重化した後、多重化された後のデータをPUSCHで伝送することを指す。
【0173】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号における情報と第一PUCCHにおける情報とを多重化した後、第一PUCCHで伝送し、また、異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送する。
【0174】
一つの可能な例において、異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送することは具体的に、異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送し、第一アップリンク信号を伝送しないことを指す。
【0175】
一つの可能な例において、第一情報はネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードを含む。第一情報に基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、
ACK/NACKフィードバックモードがジョイントフィードバックである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と、第二PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを多重化し、同一のPUCCH又はPUSCHで伝送すると確定すること、及び/又は、
ACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することが、
第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHを伝送しないと確定すること、
第一アップリンク信号によって携帯される情報と第一PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定すること、
第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定し、及び第一アップリンク信号を伝送しないと確定すること、
第一アップリンク信号によって携帯される情報と第一PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定することのうちの少なくとも1つを備えることを含む。
【0176】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、
予め設定されたルールに基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することを含む。
【0177】
一つの可能な例において、予め設定されたルールは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、関連するCORESETプールインデックスが予め設定された値であるPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちのより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、トリガリングDCIの時間がより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、対応するPDSCHの伝送時間がより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、トリガリングDCIが合意されたDCIフォーマットを採用するPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること。
【0178】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することは、
第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号を伝送しないと確定することを含む。
【0179】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号は、PUSCH、CSIを携帯するPUCCH又はSRを携帯するPUCCHのうちの任意の1つを含む。
【0180】
一つの可能な例において、第一PUCCHが第一HARQ-ACKを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第一HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスであり、
第二PUCCHが第二HARQ-ACKを携帯する場合に、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第二HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
【0181】
一つの可能な例において、第一PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであり、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスである。
【0182】
一つの可能な例において、第一PUCCHがSRを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであり、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは0である。
【0183】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において重複しない。
【0184】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において重複しないことは、
第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占有することを指す。
【0185】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定した後、プログラムは以下の操作を実行するために用いられる命令をさらに含む。
伝送モードに基づいて、第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号のうちの少なくとも1つの信号を伝送する。
【0186】
一つの可能な例において、プログラムは以下の操作を実行するために用いられる命令をさらに含む。
ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードの指示情報を受信する。指示情報によって指示されるACK/NACKフィードバックモードは独立したフィードバックである。
【0187】
図5を参照すると、
図5は、本発明の実施形態に係るネットワークデバイス500の構造を示す概略図である。
図5に示されたように、ネットワークデバイス500はプロセッサ510、メモリ520、通信インターフェース530及び1つ又は複数のプログラム521を含む。1つ又は複数のプログラム521はメモリ520に記憶され、且つプロセッサ510によって実行されるように構成されている。1つ又は複数のプログラム521は、以下の操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0188】
第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を端末に送信する。第一構成情報は第一PUCCHを構成するために用いられ、第二構成情報は第二PUCCHを構成するために用いられ、第三構成情報は第一アップリンク信号を構成するために用いられる。第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しない。
【0189】
本発明の実施形態では、ネットワークデバイスは端末に第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を送信する。第一構成情報は第一PUCCHを構成するために用いられ、第二構成情報は第二PUCCHを構成するために用いられ、第三構成情報は第一アップリンク信号を構成するために用いられる。第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連する。第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しないと確定する。それによって、端末のアップリンク制御情報の伝送効率を高め、チャネルリソースを節約する。
【0190】
一つの可能な例において、第一PUCCHが第一HARQ-ACKを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第一HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
第二PUCCHが第二HARQ-ACKを携帯する場合に、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第二HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
【0191】
一つの可能な例において、第一PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックス、又は、CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスのうちの任意の1つである。
【0192】
一つの可能な例において、第一PUCCHがSRを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックス、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが0であることのうちの任意の1つである。
【0193】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において重複しない。
【0194】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において重複しないことは、
第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占有することを指す。
【0195】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号は、PUSCH、CSIを携帯するPUCCH又はSRを携帯するPUCCHのうちの任意の1つを含む。
【0196】
一つの可能な例において、プログラムは以下の操作を実行するために用いられる命令をさらに含む。端末に第四構成情報を送信する。第四構成情報は、ACK/NACKフィードバックモードを独立したフィードバックとして構成するために用いられる。
【0197】
一つの可能な例において、プログラムは以下の操作を実行するために用いられる命令をさらに含む。
第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しないと確定した後、端末から第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号のうちの少なくとも1つの信号を受信する。
【0198】
以上、本発明の実施形態の解決策は主に各ネットワーク要素間の交互の観点から説明された。端末は上記機能を実現するために、各機能を実行する対応のハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本明細書に開示された実施形態に記載される各例示のユニット及びアルゴリズム操作と結びつけて、本発明はハードウェア、又はハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者にとって明らかである。これらの機能が、ハードウェアにより実行されるか又はコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動することにより実行されるかについては、技術的解決策の特定の応用や設計の制限条件などによって決められる。当業者は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現することができるが、これらの実現は、本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0199】
本発明の実施形態において、上記方法実施例に基づいて、端末の機能ユニットの分割が行われることができる。例えば、機能ごとに各機能ユニットを分割してもよく、2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。上記集積ユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、又はソフトウェアプログラムモジュールの形式で実現されてもよい。本発明の実施形態におけるユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合に、別の分割形態を有してもよい。
【0200】
集積ユニットを採用する場合に、
図6は、本発明の実施形態に係る情報伝送装置の機能ユニットを示す可能なブロック図である。情報伝送装置600は端末に適用され、具体的に、処理ユニット602と通信ユニット603を含む。処理ユニット602は、端末の動作を制御及び管理するように構成されている。例えば、処理ユニット602は、端末が
図2Aにおけるステップ201及び/又は本明細書に記載される技術の他のプロセスを実行することをサポートするように構成されている。通信ユニット603は、端末と他のデバイスとの通信をサポートするように構成されている。端末は記憶ユニット601をさらに含むことができる。記憶ユニット601は端末のプログラムコードとデータを記憶するように構成されている。
【0201】
処理ユニット602はプロセッサ又はコントローラであってもよく、例えば、中央処理装置(central processing unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラム可能なロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。処理ユニット602は本発明の開示に記載された各例示的な論理ブロック、モジュールと回路を実現又は実行することができる。このプロセッサは計算機能を実現する組み合わせであることができ、例えば、一つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせなどを含む。通信ユニット603は通信インターフェース、トランシーバー、トランシーバー回路などであってもよい。記憶ユニット601はメモリであってもよい。処理ユニット602がプロセッサで、通信ユニット603が通信インターフェースで、記憶ユニット601がメモリである場合に、本発明の実施形態に係る端末は
図4に示された端末であってもよい。
【0202】
具体的な実施形態では、処理ユニット602は、上記方法実施形態において端末によって実行されるいずれかのステップを実行するように構成されている。送信などのデータ伝送を行うとき、処理ユニット602は、通信ユニット603を選択的に呼び出して対応の動作を完了する。これについては、以下に詳しく説明する。
【0203】
処理ユニット602は、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定するように構成されている。第一PUCCHと第二PUCCHは異なるCORESETプールインデックスに関連する。
【0204】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定するように構成されている。
第一情報は、第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックス、第一アップリンク信号の空間関連情報、第一アップリンク信号の信号種類、第一アップリンク信号のTCI状態、第一アップリンク信号によって携帯される情報の種類、ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードのうちの少なくとも1つを含む。
【0205】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスを含む。第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、
第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスと第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送すると確定し、及び/又は、
第一アップリンク信号に関連するCORESETプールインデックスと第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定するように構成されている。
【0206】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号の空間関連情報を含む。第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、
第一アップリンク信号の空間関連情報によって指示される参照リソース信号と第一PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号が同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送すると確定し、及び/又は、
第一アップリンク信号の空間関連情報によって指示される参照リソース信号と第二PUCCHの空間関連情報によって指示される参照リソース信号が異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定するように構成されている。
【0207】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号の信号種類を含む。第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、以下のうちの少なくとも1つを実行するように構成されている。
第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報とPUSCHによって携帯されるデータとをPUSCHで伝送し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しない。
第一アップリンク信号がRRCによってスケジュールされるPUSCHである場合に、ネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しない。
第一アップリンク信号が第三PUCCHである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを第一PUCCH、第三PUCCH又は第四PUCCHで伝送する。
【0208】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号のTCI状態を含む。第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、
第一アップリンク信号のTCI状態によって指示される参照リソース信号と第一PUCCHのTCI状態又は空間関連情報によって指示される参照リソース信号が同じである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送し、及び/又は、
第一アップリンク信号のTCI状態によって指示される参照リソース信号と第一PUCCHのTCI状態又は空間関連情報によって指示される参照リソース信号が異なる場合に、第二PUCCHを伝送しないか、又は異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送するように構成されている。
【0209】
一つの可能な例において、第一情報は第一アップリンク信号によって携帯される情報の種類を含む。第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、以下のうちの少なくとも1つを実行するように構成されている。
第一アップリンク信号がデータを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯されるデータとを第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がデータを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQ-ACKを携帯する場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信し、第一アップリンク信号を伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がCSIを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定するか、又は、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。
第一アップリンク信号がCSIを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQを携帯する場合に、異なる時間領域リソースでネットワークデバイスに第一PUCCHと第二PUCCHを送信すると確定し、及び第一アップリンク信号を伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号がSRを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。
第一アップリンク信号がSRを携帯し、且つ第一PUCCHと第二PUCCHがHARQを携帯する場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送する。
【0210】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号が第三PUCCHである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送することは、
第一PUCCHによって携帯される情報と第三PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、及び多重化された後の情報を第一PUCCH又は第三PUCCHで伝送することを指す。
【0211】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号がPUSCHである場合に、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送することは、
第一PUCCHによって携帯される情報とPUSCHにおけるデータとを多重化した後、多重化された後のデータをPUSCHで伝送することを指す。
【0212】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号と第一PUCCHを多重化して伝送することは具体的に、
第一アップリンク信号における情報と第一PUCCHにおける情報とを多重化した後、第一PUCCHで伝送し、また、異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送することを指す。
【0213】
一つの可能な例において、異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送することは具体的に、
異なる時間領域リソースで第一PUCCHと第二PUCCHを伝送し、第一アップリンク信号を伝送しないことを指す。
【0214】
一つの可能な例において、第一情報はネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードを含む。第一情報に基づいて第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、
ACK/NACKフィードバックモードがジョイントフィードバックである場合に、第一PUCCHによって携帯される情報と、第二PUCCHによって携帯される情報と第一アップリンク信号によって携帯される情報とを多重化し、同一のPUCCH又はPUSCHで伝送すると確定するように構成されており、及び/又は、
ACK/NACKフィードバックモードが独立したフィードバックである場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定するように構成された処理ユニットは、以下のうちの少なくとも1つを実行するように構成されている。
第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHを伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号によって携帯される情報と第一PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、第一アップリンク信号で伝送すると確定し、及び第二PUCCHを伝送しないと確定する。
第一PUCCHと第二PUCCHを伝送すると確定し、及び第一アップリンク信号を伝送しないと確定する。
第一アップリンク信号によって携帯される情報と第一PUCCHによって携帯される情報とを多重化し、第一PUCCHで伝送すると確定し、及び異なる時間領域リソースで第二PUCCHを伝送すると確定する。
【0215】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、
予め設定されたルールに基づいて、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定するように構成されている。
【0216】
一つの可能な例において、予め設定されたルールは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、関連するCORESETプールインデックスが予め設定された値であるPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちのより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、トリガリングDCIの時間がより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、対応するPDSCHの伝送時間がより早いPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること、
第一PUCCHと第二PUCCHのうちの、トリガリングDCIが合意されたDCIフォーマットを採用するPUCCHと、第一アップリンク信号とが多重化されて伝送されること。
【0217】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定することについて、処理ユニットは具体的に、
第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号を伝送しないと確定するように構成されている。
【0218】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号は、PUSCH、CSIを携帯するPUCCH又はSRを携帯するPUCCHのうちの任意の1つを含む。
【0219】
一つの可能な例において、第一PUCCHが第一HARQ-ACKを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第一HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
第二PUCCHが第二HARQ-ACKを携帯する場合に、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第二HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
【0220】
一つの可能な例において、第一PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであり、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスである。
【0221】
一つの可能な例において、第一PUCCHがSRを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックスであり、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは0である。
【0222】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において重複しない。
【0223】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において重複しないことは、
第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占有することを指す。
【0224】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHがいずれも第一アップリンク信号の時間領域リソースと重複する場合に、第一アップリンク信号、第一PUCCHと第二PUCCHのうちの少なくとも1つの伝送モードを確定した後、処理ユニットはさらに、
通信ユニットを介して伝送モードに基づいて、第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号のうちの少なくとも1つの信号を伝送するように構成されている。
【0225】
一つの可能な例において、処理ユニットはさらに、ネットワークによって構成されるACK/NACKフィードバックモードの指示情報を受信するように構成されている。指示情報によって指示されるACK/NACKフィードバックモードは独立したフィードバックである。
【0226】
集積ユニットを採用する場合に、
図7は、本発明の実施形態に係る情報伝送装置の機能ユニットを示す可能なブロック図である。情報伝送装置700はネットワークデバイスに適用される。当該ネットワークデバイスは処理ユニット702と通信ユニット703を含む。処理ユニット702は、ネットワークデバイスの動作を制御及び管理するように構成されている。例えば、処理ユニット702は、ネットワークデバイスが
図3におけるS301及び/又は本明細書に記載される技術の他のプロセスを実行することをサポートするように構成されている。通信ユニット703は、ネットワークデバイスと他のデバイスとの通信をサポートするように構成されている。ネットワークデバイスは記憶ユニット701をさらに含むことができる。記憶ユニット701は
ネットワークデバイスのプログラムコードとデータを記憶するように構成されている。
【0227】
処理ユニット702はプロセッサ又はコントローラであってもよく、例えば、中央処理装置(CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能なロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。処理ユニット702は本発明の開示に記載された各例示的な論理ブロック、モジュールと回路を実現又は実行することができる。このプロセッサは計算機能を実現する組み合わせであることができ、例えば、一つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせなどを含む。通信ユニット703は通信インターフェース、トランシーバー、トランシーバー回路などであってもよい。記憶ユニット701はメモリであってもよい。処理ユニット702がプロセッサで、通信ユニット703が通信インターフェースで、記憶ユニット701がメモリである場合に、本発明の実施形態に係る
ネットワークデバイスは
図5に示されたネットワークデバイスであってもよい。
【0228】
処理ユニット702は、通信ユニットを介して第一構成情報、第二構成情報及び第三構成情報を端末に送信するように構成されている。第一構成情報は第一PUCCHを構成するために用いられ、第二構成情報は第二PUCCHを構成するために用いられ、第三構成情報は第一アップリンク信号を構成するために用いられる。第一PUCCHと第二PUCCHが異なるCORESETプールインデックスに関連する。処理ユニットは、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しないと確定するように構成されている。
【0229】
一つの可能な例において、第一PUCCHが第一HARQ-ACKを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第一HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
第二PUCCHが第二HARQ-ACKを携帯する場合に、第二PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、第二HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジュールするPDCCHが位置するCORESETのCORESETプールインデックスである。
【0230】
一つの可能な例において、第一PUCCHがCSIを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックス、又は、CSIに対応するCSI報告構成に関連するCORESETプールインデックスのうちの任意の1つである。
【0231】
一つの可能な例において、第一PUCCHがSRを携帯する場合に、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスは、上位層シグナリングによって構成され且つ第一PUCCHのPUCCHリソースに関連するCORESETプールインデックス、又は、第一PUCCHに関連するCORESETプールインデックスが0であることのうちの任意の1つである。
【0232】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHは時間領域において重複しない。
【0233】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において重複しないことは、
第一PUCCHと第二PUCCHが1つのタイムスロット内の異なるOFDMシンボルを占有することを指す。
【0234】
一つの可能な例において、第一アップリンク信号は、PUSCH、CSIを携帯するPUCCH又はSRを携帯するPUCCHのうちの任意の1つを含む。
【0235】
一つの可能な例において、処理ユニットはさらに、通信ユニットを介して端末に第四構成情報を送信するように構成されている。第四構成情報は、ACK/NACKフィードバックモードを独立したフィードバックとして構成するために用いられる。
【0236】
一つの可能な例において、第一PUCCHと第二PUCCHが時間領域において第一アップリンク信号と同時に重複しないと確定した後、処理ユニットはさらに、
通信ユニットを介して端末から第一PUCCH、第二PUCCHと第一アップリンク信号のうちの少なくとも1つの信号を受信するように構成されている。
【0237】
なお、方法実施形態と装置実施形態は、同じ技術思想の異なる表現形態である。したがって、本発明において、方法実施形態の内容を装置実施形態に適合させるべきである。それについては、繰り返しはしない。
【0238】
本発明の実施形態において、チップがさらに提供される。当該チップはプロセッサを含む。プロセッサはメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該チップを取り付けたデバイスに本発明の実施形態に記載の端末の操作の一部又は全部を実現させることができる。
【0239】
本発明の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、電子データ交換(electronic data interchange、EDI)のために用いられるコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムはコンピュータに上記実施形態に記載の端末の操作の一部又は全部を実行させる。
【0240】
本発明の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、電子データ交換のために用いられるコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムはコンピュータに上記実施形態に記載のネットワーク側デバイスの操作の一部又は全部を実行させる。
【0241】
本発明の実施形態において、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムは動作可能で、コンピュータに上記方法実施形態に記載の端末の操作の一部又は全部を実行させる。当該コンピュータプログラム製品はソフトウェアインストールパッケージであることができる。
【0242】
本発明の実施形態に記載の方法又はアルゴリズムのステップはハードウェアの形式で実現されてもよく、プロセッサがソフトウェア命令を実行することにより実現されてもよい。ソフトウェア命令は対応のソフトウェアモジュールからなる。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable ROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、光ディスク(compact disc、CD)-ROMなど本技術分野における知られている他の任意の形式の記憶媒体に記憶されることができる。一つの例示的な記憶媒体がプロセッサに結合されることにより、プロセッサは、当該記憶媒体から情報を読み取り、且つ当該記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成の一部であることもできる。プロセッサと記憶媒体はASICに位置することができる。また、当該ASICは、アクセスネットワークデバイス(access network device)、目標ネットワークデバイス(target network device)又はコアネットワークデバイス(core network device)に位置することができる。もちろん、プロセッサと記憶媒体はディスクリートコンポーネント(discrete components)としてアクセスネットワークデバイス、目標ネットワークデバイス、コアネットワークデバイスに位置することもできる。
【0243】
上記1つ又は複数の実施形態において、本発明の実施形態に記載の機能の全部又は一部はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの他の任意の組み合わせによって実現されることができることは当業者にとって明らかである。ソフトウェアによって実現される場合に、上記実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現されることができる。コンピュータプログラム製品は、一つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されるとき、本発明の実施形態に記載のプロセス又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能な装置であることができる。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、又は一つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されることができる。例えば、コンピュータ命令は、一つのウェブサイト、コンピュータ、サーバー又はデータセンターから有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line、DSL)などである)又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波などである)で別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー又はデータセンターに送信されることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の利用可能な媒体であることができ、又は一つ又は複数の利用可能な媒体統合を含むサーバー、データセンターなどのようなデータ記憶装置であることができる。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、ソフトディスク、ハードディスク又は磁気テープである)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(DVD)である)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))などであることができる。
【0244】
上記具体的な実施形態において、本発明の実施形態の目的、技術的解決策及び有益な効果を詳細に説明した。上記は本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の実施形態の保護範囲を限定するものではない。本発明の実施形態の技術的解決策に基づく修正、同等の代替、改善は、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。