(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1345 20060101AFI20240412BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20240412BHJP
G02F 1/1368 20060101ALI20240412BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240412BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20240412BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240412BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
G02F1/1345
G02F1/1333
G02F1/1368
F21V23/00 160
F21V23/06
F21S2/00 400
G09F9/00 336E
G09F9/00 346A
G09F9/00 348Z
(21)【出願番号】P 2023030850
(22)【出願日】2023-03-01
【審査請求日】2023-03-01
(32)【優先日】2022-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 智雄
(72)【発明者】
【氏名】寺川 大輔
(72)【発明者】
【氏名】淺水 智広
【審査官】磯崎 忠昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-146355(JP,A)
【文献】特開2007-316311(JP,A)
【文献】国際公開第2015/122431(WO,A1)
【文献】特開平07-120776(JP,A)
【文献】特開2007-292901(JP,A)
【文献】特開2013-222030(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0073591(US,A1)
【文献】中国実用新案第213482608(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1345
G02F 1/1333
G02F 1/1368
F21V 23/00
F21V 23/06
F21S 2/00
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルに光を照射するバックライトと、
少なくとも1つの第1コネクタを有し、前記少なくとも1つの第1コネクタが実装された表面が前記バックライト側を向くように前記バックライトの近傍に配置された少なくとも1つの第1回路基板と、
少なくとも1つの第2コネクタを有し、前記少なくとも1つの第2コネクタが実装された表面とは逆の裏面が前記バックライト側を向くように前記バックライトの近傍に配置された回路基板であって、前記第1回路基板を介して前記表示パネルに接続される第2回路基板と、
前記第1回路基板および前記第2回路基板を接続する少なくとも1つのFFC(Flexible Flat Cable)とを備え、
前記少なくとも1つのFFCは、その第1端における表面および裏面のうちの一方が前記バックライト側を向き且つその第2端における表面および裏面のうちの他方が前記バックライト側を向くように、複数の折り曲げ位置で折り曲げられていて、前記第1端が前記第1コネクタに接続され、前記第2端が前記第2コネクタに接続されている、表示装置。
【請求項2】
前記複数の折り曲げ位置は、第1折り曲げ位置、第2折り曲げ位置および第3折り曲げ位置を含み、
前記少なくとも1つのFFCは、一端または一端側の或る位置から前記第1折り曲げ位置までの第1部分と、前記第1折り曲げ位置から前記第2折り曲げ位置までの第2部分と、前記第2折り曲げ位置から前記第3折り曲げ位置までの第3部分と、前記第3折り曲げ位置から他端または他端側の或る位置までの第4部分とを含み、
前記一端が前記第1端であり前記他端が前記第2端であるか、または、前記一端が前記第2端であり前記他端が前記第1端であり、
前記第1部分および第3部分それぞれの表面と前記第2部分および第4部分それぞれの裏面とが前記バックライト側を向くように、または、前記第1部分および第3部分それぞれの裏面と前記第2部分および第4部分それぞれの表面とが前記バックライト側を向くように、前記少なくとも1つのFFCが前記複数の折り曲げ位置で折り曲げられている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのFFCには、前記第1端から前記第2端まで延びる複数の配線が並設されており、
前記複数の配線が延びる方向を第1方向とすると、
前記第1部分の前記第2部分側の端部を平面視したとき、当該端部における前記第1方向は、前記第2部分の前記第1部分側の端部における前記第1方向に略直交しており、
前記第2部分の前記第3部分側の端部を平面視したとき、当該端部における前記第1方向は、前記第3部分の前記第2部分側の端部における前記第1方向に略直交しており、
前記第3部分の前記第4部分側の端部を平面視したとき、当該端部における前記第1方向は、前記第4部分の前記第3部分側の端部における前記第1方向に略反平行である、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのFFCは、
前記第1部分の表面の一部と前記第2部分の表面の一部とが対向するように前記第1折り曲げ位置で折り曲げられており、
前記第2部分の表面の他の一部と前記第3部分の表面の一部とが対向するように前記第2折り曲げ位置で折り曲げられており、
前記第3部分の裏面と前記第4部分の裏面の一部とが対向するように前記第3折り曲げ位置で折り曲げられている、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分それぞれの形状は台形であり、
前記第4部分の形状は長方形である、請求項2に記載の表示装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのFFCには、前記第1端から前記第2端まで延びる複数の配線が並設されており、
前記複数の配線が延びる方向を第1方向とすると、
前記第1部分の前記第2部分側の端部を平面視したとき、当該端部における前記第1方向は、前記第2部分の前記第1部分側の端部における前記第1方向に略直交しており、
前記第2部分の前記第3部分側の端部を平面視したとき、当該端部における前記第1方向は、前記第3部分の前記第2部分側の端部における前記第1方向に略反平行であり、
前記第3部分の前記第4部分側の端部を平面視したとき、当該端部における前記第1方向は、前記第4部分の前記第3部分側の端部における前記第1方向に略直交している、請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのFFCは、
前記第1部分の表面の一部と前記第2部分の表面の一部とが対向するように前記第1折り曲げ位置で折り曲げられており、
前記第2部分の裏面の一部と前記第3部分の裏面とが対向するように前記第2折り曲げ位置で折り曲げられており、
前記第3部分の表面の一部と前記第4部分の表面の一部とが対向するように前記第3折り曲げ位置で折り曲げられている、請求項2に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分および前記第4部分それぞれの形状は台形である、請求項2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第1コネクタは、2つの第1コネクタを含み、
前記少なくとも1つの第2コネクタは、2つの第2コネクタを含み、
前記少なくとも1つのFFCは、第1FFCおよび第2FFCの2つのFFCを含み、
前記第1FFCの前記第1端が、前記2つの第1コネクタの一方に接続され、
前記第1FFCの前記第2端が、前記2つの第2コネクタの一方に接続され、
前記第2FFCの前記第1端が、前記2つの第1コネクタの他方に接続され、
前記第2FFCの前記第2端が、前記2つの第2コネクタの他方に接続され、
前記第1FFCと前記第2FFCとは、交差して配置されている、請求項2~8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1FFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記第2FFCの前記第1部分の表面に対向し、前記第2FFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記第1FFCの前記第1部分の表面に対向するように、前記第1FFCと前記第2FFCとが重ねられている、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1FFCの前記第3部分および前記第4部分は、前記第2FFCのどの部分にも重なっておらず、前記第2FFCの前記第3部分および前記第4部分は、前記第1FFCのどの部分にも重なっていない、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの第1コネクタは、前記バックライト側から見たときに第2方向に並置されたN個(Nは2以上の整数)の第1コネクタを含み、
前記少なくとも1つの第2コネクタは、前記バックライト側から見たときに前記第2方向に並置されたN個の第2コネクタを含み、
前記少なくとも1つのFFCは、前記バックライト側から見たときに前記第2方向に並置されたN個のFFCを含み、
前記N個のFFCのうちの前記第2方向の一側からn番目(nは1以上N以下の整数)のFFCは、その前記第1端が、前記N個の第1コネクタのうちの前記第2方向の前記一側からn番目の第1コネクタに接続され、その前記第2端が、前記N個の第2コネクタのうちの前記第2方向の前記一側からn番目の第2コネクタに接続され、
前記N個のFFCのそれぞれは、前記第1部分が前記第4部分よりも前記一側に配置されており、
前記N個のFFCのうちの前記第2方向の前記一側からm番目(mは2以上N以下の整数)のFFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記N個のFFCのうちの前記第2方向の前記一側から(m-1)番目のFFCの前記第2部分の表面に対向するように、当該(m-1)番目のFFCに重ねられている、請求項2~5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第1コネクタは、前記バックライト側から見たときに第2方向に並置されたN個(Nは4以上の偶数)の第1コネクタを含み、
前記少なくとも1つの第2コネクタは、前記バックライト側から見たときに前記第2方向に並置されたN個の第2コネクタを含み、
前記少なくとも1つのFFCは、前記バックライト側から見たときに前記第2方向に並置されたN/2個の第3FFCと、前記バックライト側から見たときに前記第2方向に並置されたN/2個の第4FFCとを含み、
前記N/2個の第3FFCと前記N/2個の第4FFCとは、同一形状であり、
前記N/2個の第3FFCのうちの前記第2方向の一側からn番目(nは1以上N/2以下の整数)の第3FFCは、その前記第1端が、前記N個の第1コネクタのうちの前記第2方向の前記一側からn番目の第1コネクタに接続され、その前記第2端が、前記N個の第2コネクタのうちの前記第2方向の前記一側から(n+N/2)番目の第2コネクタに接続され、
前記N/2個の第4FFCのうちの前記第2方向の前記一側からn番目の第4FFCは、その前記第1端が、前記N個の第1コネクタのうちの前記第2方向の前記一側から(n+N/2)番目の第1コネクタに接続され、その前記第2端が、前記N個の第2コネクタのうちの前記第2方向の前記一側からn番目の第2コネクタに接続され、
前記第3FFCと前記第4FFCとは、交差して配置されている、請求項2~5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項14】
前記N/2個の第3FFCおよび前記N/2個の第4FFCのそれぞれは、前記第1部分が前記第4部分よりも前記一側に配置されており、
前記N/2個の第3FFCのうちの前記第2方向の前記一側からm番目(mは2以上N/2以下の整数)の第3FFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記N/2個の第3FFCのうちの前記第2方向の前記一側から(m-1)番目の第3FFCの前記第2部分の表面に対向するように、当該(m-1)番目の第3FFCに重ねられており、
前記N/2個の第4FFCのうちの前記第2方向の前記一側からm番目の第4FFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記N/2個の第4FFCのうちの前記第2方向の前記一側から(m-1)番目の第4FFCの前記第2部分の表面に対向するように、当該(m-1)番目の第4FFCに重ねられている、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記N/2個の第3FFCのうちの前記第2方向の最も前記一側の第5FFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記N/2個の第4FFCのうちの前記第2方向の最も前記一側の第6FFCの前記第1部分の表面に対向し、前記第6FFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記第5FFCの前記第1部分の表面に対向するように、前記第3FFCと前記第4FFCとが重ねられている、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つの第1コネクタは、前記バックライト側から見たときに第2方向に並置されたN個(Nは4以上の偶数)の第1コネクタを含み、
前記少なくとも1つの第2コネクタは、前記バックライト側から見たときに前記第2方向に並置されたN個の第2コネクタを含み、
前記少なくとも1つのFFCは、前記バックライト側から見たときに前記第2方向に並置されたN/2個の第7FFCと、前記バックライト側から見たときに前記第2方向に並置されたN/2個の第8FFCとを含み、
前記N/2個の第7FFCは、前記第2部分の長さがそれぞれ異なっており、
前記N/2個の第8FFCは、前記第2部分の長さがそれぞれ異なっており、
前記N/2個の第7FFCのうちの前記第2部分がn番目(nは1以上N/2以下の整数)に長い第7FFCは、その前記第1端が、前記N個の第1コネクタのうちの前記第2方向の一側からn番目の第1コネクタに接続され、その前記第2端が、前記N個の第2コネクタのうちの前記第2方向の他側からn番目の第2コネクタに接続され、
前記N/2個の第8FFCのうちの前記第2部分がn番目に長い第8FFCは、その前記第1端が、前記N個の第1コネクタのうちの前記第2方向の前記他側からn番目の第1コネクタに接続され、その前記第2端が、前記N個の第2コネクタのうちの前記第2方向の前記一側からn番目の第2コネクタに接続され、
前記第7FFCと前記第8FFCとは、交差して配置されている、請求項2~5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項17】
前記N/2個の第7FFCのうちの前記第2部分がm番目(mは2以上N/2以下の整数)に長い第7FFCは、その前記第2部分の裏面が、前記N/2個の第7FFCのうちの前記第2部分が(m-1)番目に長い第7FFCの前記第2部分の表面に対向するように、当該(m-1)番目の第7FFCに重ねられており、
前記N/2個の第8FFCのうちの前記第2部分がm番目に長い第8FFCは、その前記第2部分の裏面が、前記N/2個の第8FFCのうちの前記第2部分が(m-1)番目に長い第8FFCの前記第2部分の表面に対向するように、当該(m-1)番目の第8FFCに重ねられている、請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記N/2個の第7FFCのうちの前記第2部分が最も長い第9FFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記N/2個の第8FFCのうちの前記第2部分が最も長い第10FFCの前記第1部分の表面に対向し、前記第10FFCは、その前記第2部分におけるその前記第1部分に重なる部分の裏面が、前記第9FFCの前記第1部分の表面に対向するように、前記第7FFCと前記第8FFCとが重ねられている、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記FFCの表面はシールド面であり、前記FFCの裏面は非シールド面である、請求項1~8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項20】
前記表示パネルは、アクティブマトリクス基板と、カラーフィルタ基板と、前記アクティブマトリクス基板と前記カラーフィルタ基板とに挟持された液晶層とを含み、
前記カラーフィルタ基板が前記アクティブマトリクス基板よりも前記バックライト側に配されており、
前記第1回路基板は、可撓性の配線基板を介して前記アクティブマトリクス基板の前記バックライト側の面の端部に接続されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液晶表示装置において、制御基板と駆動系の回路基板とをフレキシブルプリントケーブルを介して接続する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液晶表示装置は、カラーフィルタ基板(CF基板)およびアクティブマトリクス基板(TFT基板)を含む表示パネルと、表示パネルに光を照射するバックライトと、駆動系の第1回路基板と、制御基板である第2回路基板とを備える。第1回路基板は、可撓性配線基板を介してTFT基板におけるCF基板に対向する面(以下「CF対向面」という)の端部に接続される。第2回路基板は、FFCを介して第1回路基板に接続される。
【0005】
液晶表示装置において、TFT基板をCF基板よりもバックライト側に配置するのが従来からの一般的手法である。TFT基板をCF基板よりもバックライト側に配置した従来構成においては、TFT基板のCF対向面は視認者側を向き、それに伴って第1回路基板の表面(コネクタの実装面)はバックライトとは逆側を向く。従って、第2回路基板の表面(コネクタの実装面)がバックライトとは逆側を向いた状態(すなわち、作業者からコネクタが見える状態)で、FFCの接続作業を行うことができる。
【0006】
一方、本発明者の検討によると、バックライトの高輝度化に伴ってTFT基板に誤動作が生じ得ることが判明し、この対策として、CF基板をTFT基板よりもバックライト側に配置することが有効であることを見出した。CF基板をTFT基板よりもバックライト側に配置した新規構成においては、TFT基板のCF対向面はバックライト側を向き、それに伴って第1回路基板の表面(コネクタの実装面)はバックライト側を向くことになる。表面がバックライト側を向いた第1回路基板にFFCを介して第2回路基板を接続する場合、通常は、第2回路基板の表面がバックライト側を向いた状態(すなわち、作業者からコネクタが見えない状態)で、FFCの接続作業を行う必要があり、作業効率が低下するという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルに光を照射するバックライトと、少なくとも1つの第1コネクタを有し、前記少なくとも1つの第1コネクタが実装された表面が前記バックライト側を向くように前記バックライトの近傍に配置された少なくとも1つの第1回路基板と、少なくとも1つの第2コネクタを有し、前記少なくとも1つの第2コネクタが実装された表面とは逆の裏面が前記バックライト側を向くように前記バックライトの近傍に配置された回路基板であって、前記第1回路基板を介して前記表示パネルに接続される第2回路基板と、前記第1回路基板および前記第2回路基板を接続する少なくとも1つのFFC(Flexible Flat Cable)とを備え、前記少なくとも1つのFFCは、その第1端における表面および裏面のうちの一方が前記バックライト側を向き且つその第2端における表面および裏面のうちの他方が前記バックライト側を向くように、複数の折り曲げ位置で折り曲げられていて、前記第1端が前記第1コネクタに接続され、前記第2端が前記第2コネクタに接続されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様では、第1回路基板の表面がバックライト側を向く場合であっても第2回路基板の表面がバックライトとは逆側を向いた状態でFFCの接続作業を行うことができるため、表示装置の製造時における作業効率の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】本実施形態の表示装置の背面構成を示す平面図である。
【
図2】
図1BのA-A断面の一部を示す断面図である。
【
図3】
図1BのA-A断面の一部(下部)を示す断面図である。
【
図4】
図1BのB-B断面の一部を示す断面図である。
【
図5】
図1BのB-B断面の一部(下部)を示す断面図である。
【
図6】実施形態1のFFCの構成を示す平面図である。
【
図7】実施形態1における第1回路基板および第2回路基板の接続状態を示す平面図である。
【
図11】FFCの別の折り曲げ方法を示す平面図である。
【
図12】実施形態2における第1回路基板および第2回路基板の別の接続状態を示す平面図である。
【
図13】実施形態3における第1回路基板および第2回路基板の接続構成を示す平面図である。
【
図14】実施形態3における第1回路基板および第2回路基板の別の接続構成を示す平面図である。
【
図15】実施形態4のFFCの構成を示す平面図である。
【
図16】実施形態4のFFCの構成を示す平面図である。
【
図17】実施形態4における第1回路基板および第2回路基板の接続構成を示す平面図である。
【
図18】実施形態5のFFCの構成を示す平面図である。
【
図19】実施形態5のFFCの構成を示す平面図である。
【
図20】実施形態5における第1回路基板および第2回路基板の接続構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態1]
図1Aは、本実施形態の表示装置の背面構成を示す平面図である。
図1Bは、
図1Aの一部の拡大図である。
図2は、
図1BのA-A断面の一部を示す断面図である。
図3は、
図1BのA-A断面の一部(下部)を示す断面図である。
図4は、
図1BのB-B断面の一部を示す断面図である。
図5は、
図1BのB-B断面の一部(下部)を示す断面図である。
図1Aおよび
図1B並びに
図2~
図5に示すように、本実施形態の表示装置DSは、表示パネルDPと、表示パネルDPに光を照射するバックライトBLと、少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の第1回路基板DA,DBと、第2回路基板TCと、少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)のFFC(Flexible Flat Cable)1,2とを備える。
【0011】
図3および
図5に示すように、表示パネルDPは、装置前面側(視認側)から装置背面側に向けて順に、第1偏光板P1、アクティブマトリクス基板AK(TFT基板)、液晶層、カラーフィルタ基板CF、および第2偏光板P2を有する。液晶層は、アクティブマトリクス基板AKとカラーフィルタ基板CFとにより挟持されている。カラーフィルタ基板CFは、アクティブマトリクス基板AKよりもバックライトBL側に配されている。バックライトBLは、光源ES(
図2および
図4参照)、バックライトシャーシBT,BS、および光学層KSを有する。光学層KSは、例えば、拡散シートを含み、バックライトBLにおける表示パネルDPに最も近い位置に配置される。以下、バックライトシャーシの底部を「バックライト底部BT」と表記し、バックライトシャーシの側部を「バックライト側部BS」と表記する。本実施形態の表示装置DSでは、バックライトBLから出た光がカラーフィルタ基板CFを透過した後にアクティブマトリクス基板AKに入射するため、アクティブマトリクス基板AKへの入射強度が下がる。これにより、アクティブマトリクス基板AKの誤動作を抑制できる。
【0012】
第1回路基板DA,DBは、表示装置DSが備える複数のソース基板のうち、FFC1,2を介して第2回路基板TCに接続される少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)のソース基板である。第1回路基板DA,DBは、バックライトBL(本実施形態では、バックライト側部BS)の近傍に設けられ、ソースドライバSDが実装された可撓性配線基板HKを介してアクティブマトリクス基板AKの端部に接続されている。少なくとも1つの第1回路基板DA,DBは、少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の第1コネクタKA,KBを有する。本実施形態では、2つの第1回路基板DA,DBのうちの一方の第1回路基板DAが第1コネクタKAを有し、他方の第1回路基板DBが第1コネクタKBを有する。なお、1つの第1回路基板が複数の第1コネクタを有してもよい。第1回路基板DA,DBは、第1コネクタKA,KBが実装された表面(図中「表」と記載した面)がバックライトBL側を向くように配置される。可撓性配線基板HKは、その一端が、アクティブマトリクス基板AKにおけるCF対向面の端部(カラーフィルタ基板CFに対向しない張り出し部分)に接続され、その他端が、第1回路基板DA,DBにおけるバックライトBL側の面(表面)の端部に接続されている。
【0013】
第2回路基板TCは、制御基板であり、例えば、タイミングコントローラが実装されたタイミングコントロール基板である。
図2および
図4に示すように、第2回路基板TCは、バックライトBL(本実施形態では、バックライト底部BT)の近傍に設けられ、FFC1,2、第1回路基板DA,DBおよび可撓性配線基板HKを介して表示パネルDPに接続されている。第2回路基板TCは、少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の第2コネクタCA,CBを有する。第2回路基板TCは、第2コネクタCA,CBが実装された表面(図中「表」と記載した面)とは逆の裏面(図中「裏」と記載した面)がバックライトBL側を向くように配置される。すなわち、第2回路基板TCの表面は、バックライトBLとは逆側を向いている。
【0014】
表示装置DSの上述した構成は、他の実施形態においても実質的に同じである。以下、本実施形態におけるFFC1,2の構成について具体的に説明する。
【0015】
図6は、実施形態1のFFCの構成を示す平面図である。
図7は、実施形態1における第1回路基板および第2回路基板の接続状態を示す平面図である。
図6および
図7に示すように、第1回路基板DAおよび第2回路基板TCは、FFC1を介して接続される。FFC1は、その第1端1Xにおける表面および裏面のうちの一方(本実施形態では、表面)がバックライトBL側(
図7では、紙面奥側)を向き且つその第2端1Yにおける表面および裏面のうちの他方(本実施形態では、裏面)がバックライトBL側を向くように、複数(本実施形態では、3つ)の折り曲げ位置で折り曲げられていて、第1端1Xが第1コネクタKAに接続され、第2端1Yが第2コネクタCBに接続されている。FFC1は、後述する第1部分11に含まれる端部(FFC1の一端)が第1端1Xであり、後述する第4部分14に含まれる端部(FFC1の他端)が第2端1Yである。FFC1は、複数の配線W(図面には一部の配線を記載)を含む。複数の配線Wは、FFC1の第1端1Xから第2端1Yまで並行して延びている。FFC1は、その表面(図中灰色部分)がシールド面であり、その裏面(図中白色部分)が非シールド面である。
【0016】
図6および
図7に示すように、第1回路基板DBおよび第2回路基板TCは、FFC2を介して接続される。FFC2は、その第1端2Xにおける表面および裏面のうちの一方(FFC1と同様に表面)がバックライトBL側を向き且つその第2端2Yにおける表面および裏面のうちの他方(FFC1と同様に裏面)がバックライトBL側を向くように、複数(FFC1と同様に3つ)の折り曲げ位置で折り曲げられていて、第1端2Xが第1コネクタKBに接続され、第2端2Yが第2コネクタCAに接続されている。FFC2は、後述する第1部分21に含まれる端部(FFC2の一端)が第2端2Yであり、後述する第4部分24に含まれる端部(FFC2の他端)が第1端2Xである。FFC1と同様に、FFC2は、複数の配線Wを含む。複数の配線Wは、FFC2の第1端2Xから第2端2Yまで並行して延びている。FFC2は、その表面(図中灰色部分)がシールド面であり、その裏面(図中白色部分)が非シールド面である。
【0017】
図8および
図9は、FFCの折り曲げ方法を示す平面図である。
図6および
図8に示すように、FFC1の複数の折り曲げ位置は、第1折り曲げ位置1F、第2折り曲げ位置1Sおよび第3折り曲げ位置1Tの3つの折り曲げ位置を含む。FFC1は、一端(第1端1X)から第1折り曲げ位置1Fまでの第1部分11と、第1折り曲げ位置1Fから第2折り曲げ位置1Sまでの第2部分12と、第2折り曲げ位置1Sから第3折り曲げ位置1Tまでの第3部分13と、第3折り曲げ位置1Tから他端(第2端1Y)までの第4部分14とを含む。FFC1は、第1部分11および第3部分13それぞれの表面と、第2部分12および第4部分14それぞれの裏面とがバックライトBL側を向くように、3つの折り曲げ位置1F、1S、1Tで折り曲げられている。
【0018】
図6および
図9に示すように、FFC2の複数の折り曲げ位置は、第1折り曲げ位置2F、第2折り曲げ位置2Sおよび第3折り曲げ位置2Tの3つの折り曲げ位置を含む。FFC2は、一端(第2端2Y)から第1折り曲げ位置2Fまでの第1部分21と、第1折り曲げ位置2Fから第2折り曲げ位置2Sまでの第2部分22と、第2折り曲げ位置2Sから第3折り曲げ位置2Tまでの第3部分23と、第3折り曲げ位置2Tから他端(第1端2X)までの第4部分24とを含む。FFC2は、第1部分21および第3部分23それぞれの裏面と、第2部分22および第4部分24それぞれの表面とがバックライトBL側を向くように、3つの折り曲げ位置2F、2S、2Tで折り曲げられている。
【0019】
このように、FFC1およびFFC2は、同じ長さのFFCを同じ折り曲げ方で折り曲げたものである。複数のFFC1,2として、同一の折り曲げ形状を有する同一種類のFFCを使用するため、コストダウンを図ることができる。FFC1およびFFC2は、それらの表裏の向きが逆にされた状態で、第1回路基板DA,DBおよび第2回路基板TCに接続される。FFC1およびFFC2の折り曲げ方は同じであるため、以下、FFC1を例に挙げて、折り曲げ方の詳細を説明する。
【0020】
FFC1には、第1端1Xから第2端1Yまで延びる複数の配線Wが並設されている。FFC1を折り曲げた状態では複数の配線Wは以下のようになる。すなわち、第1部分11の第2部分12側の端部11Eを平面視したとき、端部11Eにおける配線方向(配線が伸びる方向)と、第2部分12の第1部分11側の端部12Eの配線方向とが略直交している。第2部分12の第3部分13側の端部12eを平面視したとき、端部12eにおける配線方向と、第3部分13の第2部分12側の端部13Eにおける配線方向とが略直交している。第3部分13の第4部分14側の端部13eを平面視したとき、端部13eにおける配線方向と、第4部分14の第3部分13側の端部14Eにおける配線方向とが略反平行である。
【0021】
図6および
図8に示すように、FFC1は、第1部分11の表面の一部と第2部分12の表面の一部とが対向するように第1折り曲げ位置1Fで折り曲げられている。
図6において、第1部分11における第2部分12に重なる部分は、第2部分12よりも紙面手前側にある。また、FFC1は、第2部分12の表面の他の一部と第3部分13の表面の一部とが対向するように第2折り曲げ位置1Sで折り曲げられている。
図6において、第3部分13における第2部分12に重なる部分は、第2部分12よりも紙面手前側にある。また、FFC1は、第3部分13の裏面と第4部分14の裏面の一部とが対向するように第3折り曲げ位置1Tで折り曲げられている。
図6において、第4部分14における第3部分13に重なる部分は、第3部分13よりも紙面手前側にある。第1部分11、第2部分12および第3部分13それぞれの形状は台形であり、第4部分14の形状は長方形である。
【0022】
本実施形態では、シールド面(表面)同士が対向する部分において異なる配線を交差させ、非シールド面(裏面)同士が対向する部分では同一配線同士を重畳させる。このように、非シールド面(裏面)同士が対向する部分において異なる配線を交差させないことで、配線間干渉を低減することができる。
【0023】
図7に示すように、第1回路基板DA,DBと第2回路基板TCとが、FFC1,2を介して接続されている。具体的には、FFC1の第1端1Xが、2つの第1コネクタKA,KBの一方(図中左側の第1コネクタKA)に接続され、FFC1の第2端1Yが、2つの第2コネクタCA,CBの一方(図中右側の第2コネクタCB)に接続される。また、FFC2の第1端2Xが、2つの第1コネクタKA,KBの他方(図中右側の第1コネクタKB)に接続され、FFC2の第2端2Yが、2つの第2コネクタCA,CBの他方(図中左側の第2コネクタCA)に接続される。このように、FFC1とFFC2とは、交差して配置されて、第1回路基板DA,DBと第2回路基板TCとに接続されている。
【0024】
FFC1は、その第2部分12における第1部分11に重なる部分(以下「第1重畳部分」という)の裏面が、FFC2の第1部分21の表面に対向し、FFC2は、第2部分22における第1部分21に重なる部分(以下「第2重畳部分」という)の裏面が、FFC1の第1部分11の表面に対向するように、FFC1およびFFC2が重ねられている。また、FFC1の第3部分13および第4部分14は、FFC2のどの部分にも重なっておらず、FFC2の第3部分23および第4部分24は、FFC1のどの部分にも重なっていない。なお、必ずしも第1重畳部分の裏面の全体が、FFC2の第1部分21の表面に対向していなくてもよく、例えばFFC1とFFC2とが少しずれて重なることで、第1重畳部分の裏面の一部が、FFC2の第1部分21の表面に対向しない状態となってもよい。同様に、必ずしも第2重畳部分の裏面の全体が、FFC1の第1部分11の表面に対向していなくてもよく、例えばFFC1とFFC2とが少しずれて重なることで、第2重畳部分の裏面の一部が、FFC1の第1部分11の表面に対向しない状態となってもよい。他の実施形態においても同様である。
【0025】
このように、本実施形態では、FFC1とFFC2とは、それらの非シールド面(裏面)同士が対向しないように重ねられている。これにより、配線間干渉を低減することができる。また、FFC1の第1重畳部分とFFC2の第2重畳部分とをずらして重ねることで、複数のFFC1,2全体の厚みを小さくすることができる。さらに、第1コネクタKA,KBが備える複数の端子と第2コネクタCA,CBが備える複数の端子との接続関係は、第1回路基板の表面と第2回路基板の表面とを同じ向きにしてFFCを折り曲げずに直接接続した従来の場合と同じである。従って、映像の左右反転等の特別の処理を行う必要はない。
【0026】
FFC1においては、第2部分12における第1部分11に重なる部分(第1重畳部分)の形状は三角形であり、第3部分13における第2部分12に重なる部分の形状は三角形であり、第4部分14における第3部分13に重なる部分の形状は台形である。FFC2においては、第2部分22における第1部分21に重なる部分(第2重畳部分)の形状は三角形であり、第3部分23における第2部分22に重なる部分の形状は三角形であり、第4部分24における第3部分23に重なる部分の形状は台形である。
【0027】
実施形態1によれば、FFC1,2は、その第1端1X,2Xにおける表面および裏面のうちの一方(本実施形態では、表面)がバックライトBL側を向き且つその第2端1Y,2Yにおける表面および裏面のうちの他方(本実施形態では、裏面)がバックライトBL側を向くように、複数(本実施形態では、3つ)の折り曲げ位置で折り曲げられていて、互いに交差して配置されて、第1端1X,2Xが第1コネクタKA,KBに接続され、第2端1Y,2Yが第2コネクタCB,CAに接続されている。これにより、カラーフィルタ基板CFがアクティブマトリクス基板AKよりもバックライトBL側に位置する表示装置DSのように、第1回路基板DA,DBの表面がバックライトBL側を向く場合であっても、第2回路基板TCの表面がバックライトBLとは逆側を向いた状態(すなわち、表面が作業者側を向いた状態)で、FFC1,2の第2端1Y,2Yを第2回路基板TCの第2コネクタCA,CBに差し込むことができる。従って、作業者は、第2回路基板TCの第2コネクタCA,CBを見ながら第2コネクタCA,CBとFFC1,2との接続作業を行うことができるので、作業効率の低下を抑制できる。なお、FFC1,2の第1端1X,2Xは、第1回路基板DA,DBの実装前に第1回路基板DA,DBに取り付けておくとよい。
【0028】
[実施形態2]
図10は、FFCの別の構成を示す平面図である。
図11は、FFCの別の折り曲げ方法を示す平面図である。実施形態2のFFC1’,2’の構成要素には、実施形態1のFFC1,2の構成要素と同じ参照符号を付している。実施形態2のFFC1’,2’は、第2折り曲げ位置1S,2S および第3折り曲げ位置1T,2Tの折り曲げ方が、実施形態1のFFC1,2と異なる。以下、FFC1’を例に挙げて、主に実施形態1と異なる部分について説明する。
【0029】
FFC1’を折り曲げた状態では複数の配線Wは以下のようになる。すなわち、第1部分11の第2部分12側の端部11Eを平面視したとき、端部11Eにおける配線方向(配線が伸びる方向)と、第2部分12の第1部分11側の端部12Eにおける配線方向とが略直交している。第2部分12の第3部分13側の端部12eを平面視したとき、端部12eにおける配線方向と、第3部分13の第2部分12側の端部13Eにおける配線方向とが略反平行である。第3部分13の第4部分14側の端部13eを平面視したとき、端部13eにおける配線方向と、第4部分14の第3部分13側の端部14Eにおける配線方向とが略直交している。
【0030】
図10および
図11に示すように、FFC1’は、第1部分11の表面の一部と第2部分12の表面の一部とが対向するように第1折り曲げ位置1Fで折り曲げられている。
図10において、第1部分11における第2部分12に重なる部分は、第2部分12よりも紙面手前側にある。また、FFC1’は、第2部分12の裏面の一部と第3部分13の裏面とが対向するように第2折り曲げ位置1Sで折り曲げられている。
図10において、第2部分12における第3部分13に重なる部分は、第3部分13よりも紙面手前側にある。また、FFC1’は、第3部分13の表面の一部と第4部分14の表面の一部とが対向するように第3折り曲げ位置1Tで折り曲げられている。
図10において、第3部分13における第4部分14に重なる部分は、第4部分14よりも紙面手前側にある。FFC1’は、第1部分11、第2部分12、第3部分13および第4部分14それぞれの形状は台形である。
【0031】
実施形態2のFFC1’,2’においても、実施形態1のFFC1,2と同様に、シールド面(表面)同士が対向する部分において異なる配線を交差させ、非シールド面(裏面)同士が対向する部分では同一配線同士を重畳させている。このように、非シールド面(裏面)同士が対向する部分において異なる配線を交差させないことで、配線間干渉を低減することができる。
【0032】
図12は、実施形態2における第1回路基板および第2回路基板の接続構成を示す平面図である。FFC1’,2’の第1端1X,2Xが接続される第1コネクタKA,KBと、第2端1Y,2Yが接続される第2コネクタCA,CBとは、実施形態1と同じである。実施形態2におけるFFC1’,2’は、実施形態1におけるFFC1,2と同様に、互いに交差して配置されており、FFC1’は、その第2部分12における第1部分11に重なる部分(第1重畳部分)の裏面が、FFC2’の第1部分21の表面に対向し、FFC2’は、その第2部分22における第1部分21に重なる部分(第2重畳部分)の裏面が、FFC1’の第1部分11の表面に対向するように、重ねられている。FFC1’の第3部分13および第4部分14は、FFC2’のどの部分にも重なっておらず、FFC2’の第3部分23および第4部分24は、FFC1’のどの部分にも重なっていない。
【0033】
FFC1’においては、第2部分12における第1部分11に重なる部分(第1重畳部分)の形状は三角形であり、第2部分12における第3部分13に重なる部分の形状は台形であり、第3部分13における第4部分14に重なる部分の形状は三角形である。FFC2’においては、第2部分22における第1部分21に重なる部分(第2重畳部分)の形状は三角形であり、第2部分22における第3部分23に重なる部分の形状は台形であり、第3部分23における第4部分24に重なる部分の形状は三角形である。
【0034】
実施形態2におけるFFC1’,2’を介して第1回路基板DA,DBおよび第2回路基板TCを接続した場合も、実施形態1と同様の効果が得られる。すなわち、第1回路基板DA,DBの表面がバックライトBL側を向く場合であっても第2回路基板TCの表面がバックライトBLとは逆側を向いた状態(すなわち、作業者から第2コネクタCA,CBが見える状態)でFFC1’,2’の接続作業を行うことができるため、表示装置DSの製造時における作業効率の低下を抑制できる。
【0035】
[実施形態3]
図13は、実施形態3における第1回路基板および第2回路基板の接続構成を示す平面図である。
図13の表示装置DSは、バックライトBL側(
図13の紙面奥側)から見たときに所定方向(例えば、走査信号線の延伸方向であり、以下「D2方向」という)に並置されたN個(本実施形態においてNは2以上の整数であり、
図13の例ではN=4)の第1コネクタKA1~KA4と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN個の第2コネクタCB1~CB4と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN個のFFC1とを備える。N個の第1コネクタKA1~KA4は1つの第1回路基板DAに設けられ、N個の第2コネクタCB1~CB4は第2回路基板TCに設けられる。N個のFFC1のそれぞれは、実施形態1のFFC1と実質的に同じである。各FFC1は、表面(図中灰色部分)がシールド面であり、裏面が非シールド面である。
【0036】
N個のFFC1のうちのD2方向の一側(例えば、図中左側であり、以下「D2方向一側」という)からn番目(nは1以上4以下の整数)のFFC1は、その第1端1Xが、N個の第1コネクタKA1~KA4のうちのD2方向一側からn番目の第1コネクタKAnに接続され、その第2端1Yが、N個の第2コネクタCB1~CB4のうちのD2方向一側からn番目の第2コネクタCBnに接続されている。N個のFFC1のそれぞれは、第1部分11が第4部分14よりもD2方向一側に配置されている。N個のFFC1のうちのD2方向一側からm番目(mは2以上4以下の整数)のFFC1は、その第2部分12における第1部分11に重なる部分(第1重畳部分)の裏面が、N個のFFC1のうちのD2方向一側から(m-1)番目のFFC1の第2部分12の表面に対向するように、(m-1)番目のFFC1に重ねられている。
【0037】
このように、
図13の例では、N個のFFC1は、それらの非シールド面(裏面)同士が対向しないように重ねられている。これにより、配線間干渉を低減することができる。また、N個のFFC1それぞれの第1重畳部分をずらして重ねることで、N個のFFC1全体の厚みを小さくすることができる。
【0038】
図14は、実施形態3における第1回路基板および第2回路基板の別の接続構成を示す平面図である。
図14の表示装置DSは、バックライトBL側(
図14の紙面奥側)から見たときにD2方向に並置されたN個(本実施形態においてNは2以上の整数であり、
図14の例ではN=4)の第1コネクタKB1~KB4と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN個の第2コネクタCA1~CA4と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN個のFFC2とを備える。N個の第1コネクタKB1~KB4は1つの第1回路基板DBに設けられ、N個の第2コネクタCA1~CA4は第2回路基板TCに設けられる。N個のFFC2のそれぞれは、実施形態1のFFC2と実質的に同じである。各FFC2は、表面(図中灰色部分)がシールド面であり、裏面が非シールド面である。
【0039】
N個のFFC2のうちのD2方向一側からn番目(nは1以上4以下の整数)のFFC2は、その第1端2Xが、N個の第1コネクタKB1~KB4のうちのD2方向一側からn番目の第1コネクタKBnに接続され、その第2端2Yが、N個の第2コネクタCA1~CA4のうちのD2方向一側からn番目の第2コネクタCAnに接続されている。N個のFFC2のそれぞれは、第1部分21が第4部分24よりもD2方向一側に配置されている。N個のFFC2のうちのD2方向一側からm番目(mは2以上4以下の整数)のFFC2は、その第2部分22における第1部分21に重なる部分(第2重畳部分)の裏面が、N個のFFC2のうちのD2方向一側から(m-1)番目のFFC2の第2部分22の表面に対向するように、(m-1)番目のFFC2に重ねられている。
【0040】
このように、
図14の例では、N個のFFC2は、それらの非シールド面(裏面)同士が対向しないように重ねられている。これにより、配線間干渉を低減することができる。また、N個のFFC2それぞれの第2重畳部分をずらして重ねることで、N個のFFC2全体の厚みを小さくすることができる。
【0041】
図13および
図14に示すように、第1回路基板DA,DBの表面(第1コネクタKA1~KA4,KB1~KB4の実装面)がバックライトBL側を向くとともに、第2回路基板TCの表面(第2コネクタCA1~CA4,CB1~CB4の実装面)がバックライトBLとは逆側を向いた状態で、第1回路基板DA,DBと第2回路基板TCとがN個のFFC1,2を介して接続されている。従って、本実施形態においても、実施形態1と同様の効果が得られる。すなわち、第1回路基板DA,DBの表面がバックライトBL側を向く場合であっても第2回路基板TCの表面がバックライトBLとは逆側を向いた状態(すなわち、作業者から第2コネクタCA1~CA4,CB1~CB4が見える状態)でFFC1,2の接続作業を行うことができるため、表示装置DSの製造時における作業効率の低下を抑制できる。
【0042】
[実施形態4]
図15および
図16は、実施形態4のFFCの構成を示す平面図である。
図17は、実施形態4における第1回路基板および第2回路基板の接続構成を示す平面図である。
図17の表示装置DSは、バックライトBL側(
図17の紙面奥側)から見たときにD2方向に並置されたN個(本実施形態においてNは4以上の偶数であり、
図17の例ではN=4)の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN/2個のFFC3と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN/2個のFFC4とを備える。N個の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2のうち、2つの第1コネクタKA1,KA2は第1回路基板DAに設けられ、他の2つの第1コネクタKB1,KB2は第1回路基板DBに設けられる。N個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2は、いずれも第2回路基板TCに設けられる。N/2個のFFC3のそれぞれは、実施形態1のFFC1と実質的に同じであり、N/2個のFFC4のそれぞれは、実施形態1のFFC2と実質的に同じである。FFC3の構成要素にはFFC1の構成要素と同じ参照符号を付し、FFC4の構成要素にはFFC2の構成要素と同じ参照符号を付している。N/2個のFFC3とN/2個のFFC4とは、同一形状である。N/2個のFFC3とN/2個のFFC4とは、それらの表裏の向きが逆にされた状態で、第1回路基板DA,DBおよび第2回路基板TCに接続される。各FFC3,4は、表面(図中灰色部分)がシールド面であり、裏面が非シールド面である。
【0043】
N/2個のFFC3とN/2個のFFC4とは、交差して配置され、第1回路基板DA,DBのN個の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2と第2回路基板TCのN個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2とに、以下のように接続される。すなわち、N/2個のFFC3のうちのD2方向一側(図中左側)からn番目(nは1以上N/2以下の整数)のFFC3は、その第1端1Xが、N個の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2のうちのD2方向一側からn番目の第1コネクタKAnに接続され、その第2端1Yが、N個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2のうちのD2方向一側から(n+N/2)番目の第2コネクタCAnに接続される。また、N/2個のFFC4のうちのD2方向一側からn番目のFFC4は、その第1端2Xが、N個の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2のうちのD2方向一側から(n+N/2)番目の第1コネクタKBnに接続され、その第2端2Yが、N個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2のうちのD2方向一側からn番目の第2コネクタCBnに接続される。
【0044】
N/2個のFFC3は、第1部分11が第4部分14よりもD2方向一側に配置されており、N/2個のFFC4は、第1部分21が第4部分24よりもD2方向一側に配置されている。そして、N/2個のFFC3のうちのD2方向一側からm番目(mは2以上N/2以下の整数)のFFC3は、その第2部分12における第1部分11に重なる部分(第1重畳部分)の裏面が、N/2個のFFC3のうちのD2方向一側から(m-1)番目のFFC3の第2部分12の表面に対向するように、(m-1)番目のFFC3に重ねられている。また、N/2個のFFC4のうちのD2方向一側からm番目のFFC4は、その第2部分22における第1部分21に重なる部分(第2重畳部分)の裏面が、N/2個のFFC4のうちのD2方向一側から(m-1)番目のFFC4の第2部分22の表面に対向するように、(m-1)番目のFFC4に重ねられている。
【0045】
図17では、N/2個のFFC3のうちの最もD2方向一側にあるFFC3(以下「FFC5」という)は、その第2部分12における第1部分11に重なる部分(第1重畳部分)の裏面が、N/2個のFFC4のうちの最もD2方向一側にあるFFC4(以下「FFC6」という)の第1部分21の表面に対向し、FFC6は、その第2部分22における第1部分21に重なる部分(第2重畳部分)の裏面が、FFC5の第1部分11の表面に対向するように、N/2個のFFC3とN/2個のFFC4とが重ねられている。また、N/2個のFFC3の第3部分13および第4部分14は、N/2個のFFC4のどの部分にも重なっておらず、N/2個のFFC4の第3部分23および第4部分24は、N/2個のFFC3のどの部分にも重なっていない。
【0046】
このように、本実施形態では、N/2個のFFC3とN/2個のFFC4とは、それらの非シールド面(裏面)同士が対向しないように重ねられている。これにより、配線間干渉を低減することができる。また、N/2個のFFC3の第1重畳部分とN/2個のFFC4の第2重畳部分とをずらして重ねることで、N個のFFC3,4全体の厚みを小さくすることができる。
【0047】
図17に示すように、第1回路基板DA,DBの表面(第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2の実装面)がバックライトBL側を向くとともに、第2回路基板TCの表面(第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2の実装面)がバックライトBLとは逆側を向いた状態で 、第1回路基板DA,DBと第2回路基板TCとがN個のFFC3,4を介して接続されている。従って、本実施形態においても、実施形態1と同様の効果が得られる。すなわち、第1回路基板DA,DBの表面がバックライトBL側を向く場合であっても第2回路基板TCの表面がバックライトBLとは逆側を向いた状態(すなわち、作業者から第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2が見える状態)でFFC3,4の接続作業を行うことができるため、表示装置DSの製造時における作業効率の低下を抑制できる。
【0048】
[実施形態5]
図18および
図19は、実施形態5のFFCの構成を示す平面図である。
図20は、実施形態5における第1回路基板および第2回路基板の接続構成を示す平面図である。
図20の表示装置DSは、バックライトBL側(
図20の紙面奥側)から見たときにD2方向に並置されたN個(本実施形態においてNは4以上の偶数であり、
図20の例ではN=4)の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN/2個のFFC7と、バックライトBL側から見たときにD2方向に並置されたN/2個のFFC8とを備える。実施形態4と同様に、N個の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2のうち、2つの第1コネクタKA1,KA2は第1回路基板DAに設けられ、他の2つの第1コネクタKB1,KB2は第1回路基板DBに設けられる。N個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2は、いずれも第2回路基板TCに設けられる。N/2個のFFC7のそれぞれは、第2部分の長さを除き実施形態1のFFC1と実質的に同じであり、N/2個のFFC8のそれぞれは、第2部分の長さを除き実施形態1のFFC2と実質的に同じである。FFC7の構成要素にはFFC1の構成要素と同じ参照符号を付し、FFC8の構成要素にはFFC2の構成要素と同じ参照符号を付している。N/2個のFFC7は、第2部分12の長さがそれぞれ異なっており、N/2個のFFC8は、第2部分22の長さがそれぞれ異なっている。各FFC7,8は、表面がシールド面であり、裏面が非シールド面である。
【0049】
N/2個のFFC7とN/2個のFFC8とは、交差して配置され、第1回路基板DA,DBのN個の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2と第2回路基板TCのN個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2とに、以下のように接続される。すなわち、N/2個のFFC7のうちの第2部分12がn番目(nは1以上N/2以下の整数)に長いFFC7は、その第1端1Xが、N個の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2のうちのD2方向一側からn番目の第1コネクタKAnに接続され、その第2端1Yが、N個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2のうちのD2方向の他側(図中右側)からn番目の第2コネクタCAnに接続される。また、N/2個のFFC8のうちの第2部分22がn番目に長いFFC8は、その第1端2Xが、N個の第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2のうちのD2方向の他側からn番目の第1コネクタKBnに接続され、その第2端2Yが、N個の第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2のうちのD2方向一側からn番目の第2コネクタCBnに接続される。
【0050】
図18および
図20に示すように、N/2個のFFC7のうちの第2部分12がm番目(mは2以上N/2以下の整数)に長いFFC7は、その第2部分12の裏面が、N/2個のFFC7のうちの第2部分12が(m-1)番目に長いFFC7の第2部分12の表面に対向するように、(m-1)番目のFFC7に重ねられている。また、
図19および
図20に示すように、N/2個のFFC8のうちの第2部分22がm番目に長いFFC8は、その第2部分22の裏面が、N/2個のFFC8のうちの第2部分22が(m-1)番目に長いFFC8の第2部分22の表面に対向するように、(m-1)番目のFFC8に重ねられている。
【0051】
図20に示すように、N/2個のFFC7のうちの第2部分12が最も長いFFC7(以下「FFC9」という)は、その第2部分12における第1部分11に重なる部分(第1重畳部分)の裏面が、N/2個のFFC8のうちの第2部分22が最も長いFFC8(以下「FFC10」という)の第1部分21の表面に対向し、FFC10は、その第2部分22における第1部分21に重なる部分(第2重畳部分)の裏面が、FFC9の第1部分11の表面に対向するように、N/2個のFFC7とN/2個のFFC8とが重ねられている。また、N/2個のFFC7の第3部分13および第4部分14は、N/2個のFFC8のどの部分にも重なっておらず、N/2個のFFC8の第3部分23および第4部分24は、N/2個のFFC7のどの部分にも重なっていない。
【0052】
このように、本実施形態では、N/2個のFFC7とN/2個のFFC8とは、それらの非シールド面(裏面)同士が対向しないように重ねられている。これにより、配線間干渉を低減することができる。また、N/2個のFFC7の第1重畳部分とN/2個のFFC8の第2重畳部分とをずらして重ねることで、N個のFFC7,8全体の厚みを小さくすることができる。さらに、第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2が備える複数の端子と第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2が備える複数の端子との接続関係は、第1回路基板の表面と第2回路基板の表面とを同じ向きにしてFFCを折り曲げずに直接接続した従来の場合と同じである。従って、映像の左右反転等の特別の処理を行う必要はない。
【0053】
図20に示すように、第1回路基板DA,DBの表面(第1コネクタKA1,KA2,KB1,KB2の実装面)がバックライトBL側を向くとともに、第2回路基板TCの表面(第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2の実装面)がバックライトBLとは逆側を向いた状態で 、第1回路基板DA,DBと第2回路基板TCとがN個のFFC7,8を介して接続されている。従って、本実施形態においても、実施形態1と同様の効果が得られる。すなわち、第1回路基板DA,DBの表面がバックライトBL側を向く場合であっても第2回路基板TCの表面がバックライトBLとは逆側を向いた状態(すなわち、作業者から第2コネクタCB1,CB2,CA1,CA2が見える状態)でFFC7,8の接続作業を行うことができるため、表示装置DSの製造時における作業効率の低下を抑制できる。
【0054】
上述の各実施形態は、例示および説明を目的とするものであり、限定を目的とするものではない。これら例示および説明に基づけば、多くの変形形態が可能になることが、当業者には明らかである。
【0055】
例えば、上述の各実施形態では、FFCが4つの部分(第1部分11,21、第2部分12,22、第3部分13,23および第4部分14,24)を含む場合を例に挙げて説明したが、各実施形態において、FFCは、上記4つの部分に加えてさらに他の部分を含んでもよい。例えば、一端側の或る位置から第1折り曲げ位置1F,2Fまでを第1部分11,21とし、FFCが一端と上記或る位置との間に他の部分を含んでもよい。また、第3折り曲げ位置1T,2Tから他端側の或る位置までを第4部分14,24とし、FFCが上記或る位置と他端との間に他の部分を含んでもよい。
【符号の説明】
【0056】
1~10 FFC(フレキシブルフラットケーブル)
DS 表示装置
AK アクティブマトリクス基板
CF カラーフィルタ基板
BL バックライト
DP 表示パネル
DA、DB 第1回路基板
TC 第2回路基板
KA、KB 第1コネクタ
CA、CB 第2コネクタ
D2 第2方向