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特許7471507オーディオビデオ分割のインタラクション方法、装置、設備、及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-11
(45)【発行日】2024-04-19
(54)【発明の名称】オーディオビデオ分割のインタラクション方法、装置、設備、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/262 20060101AFI20240412BHJP
   G06F 3/04812 20220101ALI20240412BHJP
【FI】
H04N5/262
G06F3/04812
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023504034
(86)(22)【出願日】2021-07-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-07
(86)【国際出願番号】 CN2021107367
(87)【国際公開番号】W WO2022017382
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】202010718080.X
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リン,ジャオチン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,チーファン
(72)【発明者】
【氏名】ゾン,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】フー,ピンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,チェン
【審査官】鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-146322(JP,A)
【文献】特開2016-105597(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0281379(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/262-5/278
G06F 3/04812
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオビデオ分割のためのインタラクション方法であって、
目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出するステップと、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在することに応答し、前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合に、分割ボタンを表示するステップと、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答して、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割するステップと、
を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記方法は、さらに、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在しないことに応答して、マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合に、前記分割ボタンを表示するステップと、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答して、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割するステップと、
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合に、分割ボタンを表示する前記ステップは、
前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することに応答して、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に分割ボタンを表示するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答して、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割する前記ステップの前に、さらに、
マウスが前記分割ボタンの位置に移動したことを検出したことに応答して、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置をハイライト表示するステップ、
を含む、ことを特徴とする請求項1又は3に記載の方法。
【請求項5】
マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合に、前記分割ボタンを表示する前記ステップは、
前記マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことの検出に応答して、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に前記分割ボタンを表示するステップ、
を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答して、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割する前記ステップの前に、さらに、
前記マウスが前記分割ボタンの位置に移動したことの検出に応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置をハイライト表示するステップ、
を含む、ことを特徴とする請求項2又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在しないことに応答する前記ステップの後で、且つ、前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答して、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割する前記ステップの前に、さらに、
前記マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオに対応する字幕との交差位置に移動したことを検出したことに応答して、前記分割ボタンを表示する前記ステップの実行をトリガーするステップ、
を含む、ことを特徴とする請求項2、5、または6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
オーディオビデオ分割のインタラクション装置であって、
目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出するための第1検出モジュールと、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在することを確認し、且つ、前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合に、分割ボタンを表示するための第1表示モジュールと、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答して、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割するための第1分割モジュールと、
を備える、ことを特徴とする装置。
【請求項9】
前記装置は、さらに、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在しないことを確認し、且つ、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置にマウスが移動したことを検出した場合に、前記分割ボタンを表示するための第2表示モジュールと、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答して、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割するための第2分割モジュールと、
を備える、ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記命令が端末設備によって実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を前記端末設備に実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
メモリと、
プロセッサと、
前記メモリに記憶され、且つ、前記プロセッサによって実行される、コンピュータプログラムと、を備える設備であって、
前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を前記設備に実行させる、
ことを特徴とする設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年7月23日に提出された、中国特許出願第202010718080.X号の優先権を主張し、該中国特許出願の全内容は援用によって本願の一部として組み込まれる。
【0002】
本開示は、オーディオビデオクリップ処理の分野に関し、特には、オーディオビデオ分割のインタラクション方法、装置、設備、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
オーディオビデオ分割は、オーディオビデオクリップ工具の一般的な機能であり、目標とするオーディオビデオを複数のオーディオビデオセグメントに分割することにより、オーディオビデオのクリップを実現することである。
【0004】
現在、オーディオビデオを分割するインタラクションにおいて、トラックのポインターに、分割ボタン、例えば「はさみ」パターンのボタンは常に表示され、ポインターで位置決めされる分割点に基づいてオーディオビデオを分割する操作をトリガーすることに用いられる。
【0005】
しかし、分割ボタンが常にトラックのポインターに位置するため、ユーザがオーディオビデオを分割するニーズがない場合でも、ユーザの誤トリガーにより、オーディオビデオを分割する誤操作の発生を引き起こす恐れがあり、ユーザ体験にある程度影響を与える。
【発明の概要】
【0006】
上記技術課題を解決し又は上記技術課題を少なくとも部分的に解決するために、本開示は、オーディオビデオ分割のインタラクション方法、装置、設備、及び記憶媒体を提供し、オーディオビデオを分割する誤操作の発生を減少させ、更にユーザ体験を向上させることができる。
【0007】
第1態様では、本開示はオーディオビデオ分割のインタラクション方法を提供し、前記方法は、
目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出するステップと、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在することに応答し、前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示するステップと、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割するステップと、を含む。
【0008】
選択可能な実施形態では、前記方法は、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在しないことに応答し、マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、前記分割ボタンを表示するステップと、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割するステップと、をさらに含む。
【0009】
選択可能な実施形態では、前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示する前記ステップは、
前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することに応答し、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に分割ボタンを表示するステップを含む。
【0010】
選択可能な実施形態では、前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割する前記ステップの前に、
マウスが前記分割ボタンの位置に移動したことを検出したことに応答し、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置をハイライト表示するステップをさらに含む。
【0011】
選択可能な実施形態では、マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、前記分割ボタンを表示する前記ステップは、
マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出したことに応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に前記分割ボタンを表示するステップを含む。
【0012】
選択可能な実施形態では、前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割する前記ステップの前に、
マウスが前記分割ボタンの位置に移動したことを検出したことに応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置をハイライト表示するステップをさらに含む。
【0013】
選択可能な実施形態では、前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在しないことに応答する前記ステップの後、且つ前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割する前記ステップの前に、
マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオに対応する字幕との交差位置に移動したことを検出したことに応答し、前記分割ボタンを表示する前記ステップの実行をトリガーするステップをさらに含む。
【0014】
第2態様では、本開示はオーディオビデオ分割のインタラクション装置を提供し、前記装置は、
目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出するための第1検出モジュールと、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在すると確認し、且つ前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示するための第1表示モジュールと、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割するための第1分割モジュールと、を備える。
【0015】
選択可能な実施形態では、前記装置は、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在しないと確認し、且つマウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、前記分割ボタンを表示するための第2表示モジュールと、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割するための第2分割モジュールと、をさらに備える。
【0016】
第3態様では、本開示は、命令が記憶され、前記命令が端末設備で実行されると、前記端末設備に上記方法を実現させるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0017】
第4態様では、本開示は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサに実行可能なコンピュータプログラムとを備える設備を提供し、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行する場合、上記方法を実現する。
【0018】
本開示の実施例により提供される技術案は、従来技術と比較して以下の利点を有する。
【0019】
本開示の実施例は、オーディオビデオ分割のインタラクション方法を提供し、先ず目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出し、存在する場合、選択されたセグメントを分割するモードに入る。具体的には、目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示し、且つ該分割ボタンに対するトリガー操作を受信した場合、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置に基づき、選択されたセグメントを分割する。分割ボタンが常にトラックのポインターに位置するインタラクション方式と比較して、本開示の実施例は、ポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合に分割ボタンを表示し、ポインターが選択されたセグメントに移動したことはユーザが現在オーディオビデオを分割するニーズがあることを表すため、このとき、分割ボタンの表示をトリガーし、ユーザが選択されたセグメントに対して分割のトリガー操作を容易にする。また、ユーザがオーディオビデオを分割するニーズがある場合のみ分割ボタンを表示するため、オーディオビデオ分割の誤操作を最大限に減少させることができ、ユーザ体験をある程度向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
ここで図面は、明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を説明するために使用される。
【0021】
本開示の実施例又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に使用される必要のある図面を簡単に説明する。当業者にとっては明らかなように、創造的な労働を必要とせずにこれらの図面に基づき他の図面を得ることができる。
【0022】
図1図1は、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクション方法のフローチャートである。
図2図2は、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクションインタフェースの模式図である。
図3図3は、本開示の実施例に係る別のオーディオビデオ分割のインタラクションインタフェースの模式図である。
図4図4は、本開示の実施例に係る別のオーディオビデオ分割のインタラクション方法のフローチャートである。
図5図5は、本開示の実施例に係る別のオーディオビデオ分割のインタラクションインタフェースの模式図である。
図6図6は、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクション装置の構造模式図である。
図7図7は、本開示の実施例に係る別のオーディオビデオ分割のインタラクション装置の構造模式図である。
図8図8は、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクション設備の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の上記目的、特徴、及び利点をより明確に理解するために、以下、本開示の技術案を更に説明する。説明する必要がある点として、矛盾しない場合、本開示の実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0024】
以下の説明では、本開示を十分に理解するために多くの具体的な詳細を説明するが、本開示は、ここで説明された形態と異なる形態で実施されてもよく、もちろん、明細書における実施例は本開示の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。
【0025】
現在、オーディオビデオを分割するインタラクションにおいて、オーディオビデオのトラックにおけるポインターに分割ボタンが常に表示され、ポインターで位置決めされる分割点に基づいてオーディオビデオを分割する操作をトリガーすることに用いられる。しかし、ユーザの誤トリガー等の原因により、オーディオビデオを分割する誤操作を引き起こす恐れがあり、ユーザ体験にある程度影響を与える。
【0026】
このため、本開示は、オーディオビデオ分割のインタラクション方法を提供する。具体的には、先ず目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出し、存在する場合、選択されたセグメントを分割するモードに入り、具体的には、目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示し、且つ、該分割ボタンに対するトリガー操作を受信した場合、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置に基づき、選択されたセグメントを分割する。分割ボタンが常にトラックのポインターに位置するインタラクション方式と比較し、本開示の実施例は、ポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合に分割ボタンを表示する。ポインターが選択されたセグメントに移動したことはユーザが現在オーディオビデオを分割するニーズがあることを表すため、このときに、分割ボタンの表示をトリガーし、ユーザによる選択されたセグメントの分割のトリガー操作を容易にする。また、ユーザがオーディオビデオを分割するニーズがある場合のみ分割ボタンを表示するため、オーディオビデオ分割の誤操作を最大限に減少させることができ、ユーザ体験をある程度向上させる。
【0027】
また、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在しないと確認した場合、目標とするオーディオビデオを分割するモードに入る。具体的には、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、分割ボタンを表示し、且つ、該分割ボタンに対するトリガー操作を受信した場合、ポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、目標とするオーディオビデオを分割する。分割ボタンが常にトラックのポインターに位置するインタラクション方式と比較し、本開示の実施例は、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在せず、且つ、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合に分割ボタンを表示する。マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動することはユーザが現在オーディオビデオを分割するニーズがあることを表すため、このときに、分割ボタンの表示をトリガーし、ユーザによる目標とするオーディオビデオの分割のトリガー操作を容易にする。また、ユーザがオーディオビデオを分割するニーズがある場合のみ分割ボタンを表示するため、オーディオビデオ分割の誤操作を最大限に減少させることができ、ユーザ体験をある程度向上させる。
【0028】
これにより、本開示の実施例は、オーディオビデオ分割のインタラクション方法を提供し、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクション方法のフローチャートである図1を参照し、該方法は、S101と、S102と、S103とを含む。
【0029】
S101では、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出する。
【0030】
本開示の実施例では、目標とするオーディオビデオはオーディオファイルであってもよく、ビデオファイルであってもよく、本開示の実施例は、オーディオファイル又はビデオファイルをクリップすることにおいて、ビデオ又はオーディオの分割を実現することができる。具体的には、オーディオビデオを全体的に分割してもよいし、オーディオビデオにおける特定のセグメントを分割してもよい。
【0031】
実際の応用では、ユーザが目標とするオーディオビデオにおける特定のセグメントを分割するニーズがある場合、先ず目標とするオーディオビデオから少なくとも1つのセグメントを選択されたセグメントとする。ユーザが目標とするオーディオビデオを全体的に分割するニーズがある場合、選択されたセグメントを決定する必要がない。
【0032】
選択可能な実施形態では、目標とするオーディオビデオのトラックにマウスドラッグ操作を行うことによって選択されたセグメントを決定することができる。たとえば、マウスドラッグ操作の開始位置からマウスドラッグ操作の終了位置までの対応するオーディオビデオフレームを選択されたセグメントとして構成する。
【0033】
目標とするオーディオビデオに対する全体的な分割、選択されたセグメントに対する分割は、それぞれ異なるインタラクション方式に対応し、従って、本開示の実施例は、インタラクション方式を決定する前、先ず目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出する。
【0034】
選択可能な実施形態では、選択されたセグメントの開始位置及び終了位置は、目標とするオーディオビデオに対応するパラメータに記録されてもよく、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出することは、具体的には、目標とするオーディオビデオに対応するパラメータに選択されたセグメントの開始位置及び終了位置が記録されるか否かを検出し、パラメータに選択されたセグメントの開始位置及び終了位置が記録される場合、該目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在することを表し、パラメータに選択されたセグメントの開始位置及び終了位置に対応する記録が0又は空である場合、該目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在しないことを表す。
【0035】
S102では、前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在することに応答し、前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示する。
【0036】
本開示の実施例では、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在することを検出した場合、選択されたセグメントを分割するモードに入る。具体的には、目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示し、たとえば、目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが選択されたセグメントに位置することは、目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが該選択されたセグメントの開始位置と終了位置との間(該選択されたセグメントの開始位置及び終了位置を含む)に位置することを表す。
【0037】
図2に示すのは、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクションインタフェースの模式図である。ここで、トラックのポインターは、目標とするオーディオビデオにおける選択されたセグメント(図2の破線枠で示される)に位置し、すなわち、このとき、トラックのポインターは、該選択されたセグメントの開始位置と終了位置との間に位置し、それに対応して、インタラクションインタフェースに分割ボタンを表示する。今回の分割の処理対象を目立たせるために、図2では選択されたセグメントの前の他のセグメント(図2の一点鎖線枠で示される)に対してグレー表示を行い、このとき、他のセグメントを分割できなくなる。
【0038】
選択可能な実施形態では、目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合、インタラクションインタフェースにおける予め設定された位置、たとえばインタラクションインタフェースの右上隅に、分割ボタンを表示することができる。
【0039】
オーディオビデオ分割のインタラクションの円滑性を向上させ、それによって、ユーザ体験を向上させるために、本開示の実施例は、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置に分割ボタンを表示することができ、図2に示すように、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置に「はさみ」パターンの分割ボタンが表示される。実際の応用では、ユーザは、ポインターを選択されたセグメントに移動した後、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置に表示される分割ボタンを直接クリックし、選択されたセグメントに対する分割をトリガーすることができ、インタラクションインタフェースの他の位置に位置する分割ボタンを見つけるインタラクション時間を増やす必要がなくなる。
【0040】
本開示の実施例では、目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが選択されたセグメントに位置することを検出しない場合、分割ボタンを表示せず、それにより、ユーザの誤トリガーによるオーディオビデオ分割の誤操作を回避する。
【0041】
実際の応用では、ユーザが選択されたセグメント内でポインターをドラッグして分割点を決定することにおいて、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置に分割ボタンを常に表示する。
【0042】
別の選択可能な実施形態では、分割点の位置をユーザにより直感的に提示するために、ユーザは、マウスを分割ボタンの位置に移動するとき、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置をハイライト表示し、それにより、ユーザが分割ボタンをクリックする前に分割点の位置を明確に把握する。
【0043】
図3に示すのは、本開示の実施例に係る別のオーディオビデオ分割のインタラクションインタフェースの模式図である。ここで、黒い太線の位置は、ハイライト表示され、ユーザに分割点の位置をより直感的に提示することに用いられる。
【0044】
S103では、前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割する。
【0045】
本開示の実施例では、分割ボタンに対するトリガー操作を受信した場合、選択されたセグメントを分割する。具体的には、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置に基づき、選択されたセグメントを2つのセグメントに分割する。
【0046】
本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクション方法では、先ず目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出する。存在する場合、選択されたセグメントを分割するモードに入り、具体的には、目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示し、且つ、該分割ボタンに対するトリガー操作を受信した場合、ポインターと選択されたセグメントとの交差位置に基づき、選択されたセグメントを分割する。分割ボタンが常にトラックのポインターに位置するインタラクション方式と比較し、本開示の実施例は、ポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合に分割ボタンを表示し、ポインターが選択されたセグメントに移動したことは、ユーザが現在オーディオビデオを分割するニーズがあることを表すため、このときに、分割ボタンの表示をトリガーし、ユーザによる選択されたセグメントの分割のトリガー操作を容易にする。また、ユーザがオーディオビデオを分割するニーズがある場合のみ分割ボタンを表示するため、オーディオビデオ分割の誤操作を最大限に減少させることができ、ユーザ体験をある程度向上させる。
【0047】
オーディオビデオ分割のインタラクション機能をさらに豊かにするために、本開示の実施例は、オーディオビデオ分割のためのインタラクション方法をさらに提供する。図4は、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクション方法フローチャートであり、該方法は、S401、S402、S403、S404、およびS405、を含む。
【0048】
S401では、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出する。
【0049】
S402では、前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在することに応答し、前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示する。
【0050】
S403では、前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割する。
【0051】
本開示の実施例のS401~S403は、上記実施例におけるS101~S103の説明を参照して理解することができ、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0052】
S404では、前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在しないことに応答し、マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、前記分割ボタンを表示する。
【0053】
本開示の実施例では、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在しないことを検出した場合、目標とするオーディオビデオに対する全体的な分割のモードに入る。具体的には、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、分割ボタンを表示する。
【0054】
選択可能な実施形態では、目標とするオーディオビデオのトラックの上方に字幕が表示されることもあり、本開示の実施例は、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオに対応する字幕との交差位置に移動したことを検出した場合、分割ボタンを表示するステップの実行をトリガーしてもよい。
【0055】
図5に示すのは、本開示の実施例に係る別のオーディオビデオ分割のインタラクションインタフェースの模式図である。ここでは、インタラクションインタフェースにポインターとマウスがインタラクションインタフェースにおける異なる位置に位置する時のインタラクション処理が表示される。インタラクションインタフェースにおけるポインターの1番目の位置について、このとき、マウスが第1マウス位置に位置し、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動しておらず、ポインターと目標とするオーディオビデオに対応する字幕との交差位置に位置していないため、分割ボタンを表示しない。インタラクションインタフェースにおけるポインターの2番目の位置について、このとき、マウスが第2マウス位置に位置し、マウスが目標とするオーディオビデオの表示領域に移動しただけ、ポインターの2番目の位置に移動しておらず、ポインターと目標とするオーディオビデオに対応する字幕との交差位置に位置していないため、分割ボタンを表示しない。インタラクションインタフェースにおけるポインターの3番目の位置について、このとき、マウスが第3マウス位置に位置し、マウスがポインターと字幕との交差位置に移動したため、分割ボタンを表示する。インタラクションインタフェースにおけるポインターの4番目の位置について、このとき、マウスが第4マウス位置に位置し、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したため、分割ボタンを表示する。
【0056】
オーディオビデオ分割のインタラクションの円滑性を向上させ、それにより、ユーザ体験を向上させるために、本開示の実施例は、ポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に分割ボタンを表示することができ、図5におけるポインターの4番目の位置に示すように、ポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に「はさみ」パターンの分割ボタンが表示される。実際の応用では、ユーザは、マウスをポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動し、且つ、分割ボタンをクリックすることにより、目標とするオーディオビデオに対するカットを直接完了させることができ、インタラクションは滑らかである。
【0057】
本開示の実施例では、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出しない場合、分割ボタンを表示せず、それにより、ユーザの誤トリガーによるオーディオビデオ分割の誤操作を回避する。
【0058】
他の選択可能な実施形態では、分割点の位置をユーザにより直感的に提示するために、ユーザがマウスを分割ボタンの位置に移動するとき、ポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置をハイライト表示し、それにより、ユーザが分割ボタンをクリックする前に分割点の位置を明確に把握する。
【0059】
図5におけるポインターの4番目の位置に示すように、黒い太線の位置は、ハイライト表示され、ユーザに分割点の位置をより直感的に提示することに用いられる。
【0060】
S405では、前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割する。
【0061】
本開示の実施例では、分割ボタンに対するトリガー操作を受信した場合、目標とするオーディオビデオを全体的に分割する。具体的には、ポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、目標とするオーディオビデオを2つのセグメントに分割する。
【0062】
本開示の実施例では、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在しないと決定した場合、目標とするオーディオビデオを分割するモードに入る。具体的には、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、分割ボタンを表示し、且つ、該分割ボタンに対するトリガー操作を受信した場合、ポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、目標とするオーディオビデオを分割する。分割ボタンが常にトラックのポインターに位置するインタラクション方式と比較し、本開示の実施例は、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在せず、且つ、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合に分割ボタンを表示する。マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動することは、ユーザが現在オーディオビデオを分割するニーズがあることを表すため、このときに、分割ボタンの表示をトリガーし、ユーザによる目標とするオーディオビデオの分割のトリガー操作を容易にする。また、ユーザがオーディオビデオを分割するニーズがある場合のみ分割ボタンを表示するため、オーディオビデオ分割の誤操作を最大限に減少させることができ、ユーザ体験をある程度向上させる。
【0063】
上記方法の実施例と同じ発明構想に属し、本開示の実施例は、オーディオビデオ分割のインタラクション装置をさらに提供する。図6は、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクション装置の構造模式図である。前記装置は、
目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在するか否かを検出するための第1検出モジュール601と、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在することを確認し、且つ、前記目標とするオーディオビデオのトラック上のポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合、分割ボタンを表示するための第1表示モジュール602と、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に基づき、前記選択されたセグメントを分割するための第1分割モジュール603と、を備える。
【0064】
また、本開示の実施例は、オーディオビデオ分割のインタラクション装置をさらに提供する。図7は、本開示の実施例に係る別のオーディオビデオ分割のインタラクション装置の構造模式図である。図6を基礎として、前記装置は、
前記目標とするオーディオビデオに前記選択されたセグメントが存在しないことを確認し、且つ、マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、前記分割ボタンを表示するための第2表示モジュール701と、
前記分割ボタンに対するトリガー操作に応答し、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に基づき、前記目標とするオーディオビデオを分割するための第2分割モジュール702と、をさらに備える。
【0065】
選択可能な実施形態では、前記第1表示モジュールは、具体的には、
前記目標とするオーディオビデオのトラックにおけるポインターが前記選択されたセグメントに位置することを検出した場合、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置に分割ボタンを表示することに用いられる。
【0066】
選択可能な実施形態では、前記装置は、
マウスが前記分割ボタンの位置に移動したことを検出した場合、前記ポインターと前記選択されたセグメントとの交差位置をハイライト表示するための第1ハイライト表示モジュールをさらに備える。
【0067】
選択可能な実施形態では、前記第2表示モジュールは、具体的には、
マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置に前記分割ボタンを表示することに用いられる。
【0068】
選択可能な実施形態では、前記装置は、
マウスが前記分割ボタンの位置に移動したことを検出した場合、前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオとの交差位置をハイライト表示するための第2ハイライト表示モジュールをさらに備える。
【0069】
選択可能な実施形態では、前記装置は、
マウスが前記ポインターと前記目標とするオーディオビデオに対応する字幕との交差位置に移動したことを検出した場合、前記分割ボタンを表示するための第3表示モジュールをさらに備える。
【0070】
分割ボタンが常にトラックのポインターに位置するインタラクション方式と比較し、本開示の実施例に係るオーディオビデオ分割のインタラクション装置では、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在せず、且つ、マウスがポインターと目標とするオーディオビデオとの交差位置に移動したことを検出した場合に分割ボタンを表示し、又は、目標とするオーディオビデオに選択されたセグメントが存在し、且つ、ポインターが選択されたセグメントに位置することを検出した場合に分割ボタンを表示する。上記分割ボタンを表示するタイミングは、ユーザが現在オーディオビデオを分割するニーズがあることを表し、このときに、分割ボタンの表示をトリガーし、ユーザによる分割の操作のトリガーを容易にする。また、ユーザがオーディオビデオを分割するニーズがある場合のみ分割ボタンを表示するため、オーディオビデオ分割の誤操作を最大限に減少させることができ、ユーザ体験をある程度向上させる。
【0071】
本開示の実施例は、また、オーディオビデオ分割のインタラクション設備をさらに提供する。図8に示すように、プロセッサ801と、メモリ802と、入力装置803と、出力装置804と、を備える。オーディオビデオ分割のインタラクション設備におけるプロセッサ801の数は、1つ又は複数であってもよく、図8では、1つのプロセッサを例とする。本発明のいくつかの実施例では、プロセッサ801、メモリ802、入力装置803、及び出力装置804は、バス又は他の方式で接続されてもよく、ここで、図8では、バスを介して接続されることを例とする。
【0072】
メモリ802は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶することに用いることができ、プロセッサ801は、メモリ802に記憶されるソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、オーディオビデオ分割のインタラクション設備の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ802は、主に、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を備えてもよく、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム等を記憶することができる。この他、メモリ802は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、たとえば、少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は、他の揮発性固体記憶デバイスを含んでもよい。入力装置803は、入力された数字又は文字情報を受信し、且つ、オーディオビデオ分割のインタラクション設備のユーザ設定及び機能制御に関連する信号入力を生成することに用いることができる。
【0073】
具体的には、本実施例では、プロセッサ801は、以下の命令に基づき、1つ又は1つ以上のアプリケーションプログラムのプロセスに対応する実行ファイルをメモリ802にアップロードし、且つ、プロセッサ801によって、メモリ802に記憶されるアプリケーションプログラムを実行し、それにより、上記オーディオビデオ分割のインタラクション設備の様々な機能を実現する。
【0074】
尚、本明細書では、「第1」及び「第2」などの関係用語は、単に1つの実体又は操作を別の実体又は操作と区別するためのものに過ぎず、必ずしもこれらの実体又は操作の間に、このような実際の関係又は順次が存在することを要求又は示唆することはない。且つ、「含む」、「備える」、又はその他の任意の変形は、非排他的な包含物をカバーすることを意図し、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又は設備は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストされていない他の要素も含み、又は、このようなプロセス、方法、物品、または設備に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「…を1つ含む」という文で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品、又は設備には他の同じ要素も存在することが排除されない。
【0075】
以上の内容は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、当業者が本開示を理解又は実現できるようにするためのものである。これらの実施例に対する様々な変更は、当業者にとって容易に想到であり、本明細書に定義される一般的な原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の実施例で実現されてもよい。従って、本開示は、本明細書に記載のこれらの実施例に制限されるものではなく、本明細書に開示されている原理及び新規特徴と一致する最も広い範囲に適合するものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8