(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】浴槽用手すり
(51)【国際特許分類】
A47K 3/12 20060101AFI20240415BHJP
E04F 11/18 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
A47K3/12
E04F11/18
(21)【出願番号】P 2020105467
(22)【出願日】2020-06-18
【審査請求日】2023-06-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (発行日) 2020年 4月17日 (発行者) フランスベッド株式会社 (刊行物) 「フランスベッド 福祉用具販売・レンタルカタログ 2020 ホームケア全科 VOL.17-2」第160頁
(73)【特許権者】
【識別番号】598087841
【氏名又は名称】株式会社幸和製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100147706
【氏名又は名称】多田 裕司
(72)【発明者】
【氏名】峯垣 淳平
(72)【発明者】
【氏名】山口 聡
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-017900(JP,A)
【文献】特開2018-078939(JP,A)
【文献】特開2002-209783(JP,A)
【文献】特開2019-180676(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0211018(US,A1)
【文献】特開2016-073513(JP,A)
【文献】特開2001-321282(JP,A)
【文献】特開2020-069114(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/00、3/02、3/12、4/00
E04F 11/18
A61H 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽の側壁に沿って配置される固定側鉛直部と、前記浴槽の天面に沿って配置される固定側水平部とを有する固定フレームと、
前記固定フレームとの間で前記側壁を挟むようにして前記側壁の反対側に沿って配置される可動側鉛直部と、前記固定側水平部と鉛直方向に重なって配置される可動側水平部とを有する可動フレームと、
前記固定側鉛直部に取り付けられており、前記側壁に当接する第1押圧板と、
前記可動側鉛直部に取り付けられており、前記側壁の反対側に当接する第2押圧板と、
前記固定フレームに取り付けられた手すり部材とを備える浴槽用手すりであって、
前記固定側水平部と前記可動側水平部との鉛直方向の重なり部に被せるように配設され、少なくとも前記固定側水平部および前記可動側水平部の両側面の位置を規制することにより、前記固定側水平部の前記可動側水平部に対する相対的な移動可能方向を規制する移動方向規制部材をさらに備えて
おり、
前記第2押圧板には、前記可動側水平部に向けて突出する突設部が設けられており、
前記固定側水平部および前記可動側水平部の少なくとも一方における底面には、前記突設部が嵌合移動する嵌合溝が形成されている
浴槽用手すり。
【請求項2】
前記第1押圧板および前記第2押圧板のいずれか一方を覆うアタッチメントをさらに備えており、
前記アタッチメントは、矩形状のベース部と、前記ベース部の表面に形成されており、前記側壁を押圧する複数の区域で構成された押圧面を有している
請求項
1に記載の浴槽用手すり。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽に取り付けて使用する浴槽用手すりに関する。
【背景技術】
【0002】
従前より、高齢者等のユーザーが浴槽を出入りする際や、ユーザーが浴槽内で立ち上がる際に、当該ユーザーによって把持される浴槽用手すりが多数開発されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された浴槽用手すりは、浴槽の側壁に配置される固定フレームと、当該固定フレームに取り付けられる可動フレームとを備えており、固定フレームの水平部には補強リブが形成されているとともに、可動フレームの水平部には当該補強リブを挟んで対向するように配置された第1の脚部および第2の脚部が形成されている。
【0004】
これにより、特許文献1に開示された浴槽用手すりを浴槽の側壁に取り付けるとき、第1の脚部および第2の脚部で補強リブを挟むようにして固定フレームの水平部の上に可動フレームの水平部を載せて、両水平部を互いにスライドさせることによって浴槽の側壁の厚さに対応させることが容易にできるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された浴槽用手すりのように、固定フレームおよび可動フレームにおけるそれぞれの水平部に補強リブや第1の脚部および第2の脚部を形成することは、生産時の加工工数を増加させるとともに、加工の困難性の増大に繋がることから、浴槽の側壁の厚さに対応できる取付容易性は維持しつつ、より生産性の高い浴槽用手すりの開発が待たれていた。
【0007】
本発明はこのような従来の浴槽用手すりに存在していた問題を解消したものであり、その目的は、取付時において浴槽の側壁の厚さに容易に対応できるとともに、生産時において固定フレームおよび可動フレームにおけるそれぞれの水平部の加工工数が少ない浴槽用手すりを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面によれば、
浴槽の側壁に沿って配置される固定側鉛直部と、前記浴槽の天面に沿って配置される固定側水平部とを有する固定フレームと、
前記固定フレームとの間で前記側壁を挟むようにして前記側壁の反対側に沿って配置される可動側鉛直部と、前記固定側水平部と鉛直方向に重なって配置される可動側水平部とを有する可動フレームと、
前記固定側鉛直部に取り付けられており、前記側壁に当接する第1押圧板と、
前記可動側鉛直部に取り付けられており、前記側壁の反対側に当接する第2押圧板と、
前記固定フレームに取り付けられた手すり部材とを備える浴槽用手すりであって、
前記固定側水平部と前記可動側水平部との鉛直方向の重なり部に被せるように配設され、少なくとも前記固定側水平部および前記可動側水平部の両側面の位置を規制することにより、前記固定側水平部の前記可動側水平部に対する相対的な移動可能方向を規制する移動方向規制部材をさらに備えており、
前記第2押圧板には、前記可動側水平部に向けて突出する突設部が設けられており、
前記固定側水平部および前記可動側水平部の少なくとも一方における底面には、前記突設部が嵌合移動する嵌合溝が形成されている
浴槽用手すりが提供される。
【0010】
好適には、
前記第1押圧板および前記第2押圧板のいずれか一方を覆うアタッチメントをさらに備えており、
前記アタッチメントは、矩形状のベース部と、前記ベース部の表面に形成されており、前記側壁を押圧する複数の区域で構成された押圧面を有している。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、固定側水平部と可動側水平部との重なり部に被せるように配設され、少なくとも固定側水平部および可動側水平部の両側面の位置を規制することにより、固定側水平部の可動側水平部に対する相対的な移動可能方向を規制する移動方向規制部材が設けられていることにより、固定フレームおよび可動フレームにおけるそれぞれの水平部に補強リブや第1の脚部および第2の脚部を形成することなく、取付時において浴槽の側壁の厚さに容易に対応できるとともに、生産時において固定フレームおよび可動フレームにおけるそれぞれの水平部の加工工数が少ない浴槽用手すりを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の斜視図である。
【
図2】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の斜視図である。
【
図3】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の正面図である。
【
図4】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の背面図である。
【
図5】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の平面図である。
【
図6】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の底面図である。
【
図7】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の右側面図である。
【
図8】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の左側面図である。
【
図10】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の分解斜視図である。
【
図11】本発明が適用された実施形態に係る浴槽用手すり10の分解斜視図である。
【
図13】B-B線断面図(凸片嵌入凹所102に凸片116が嵌まった状態)である。
【
図14】B-B線断面図(凸片嵌入凹所102から凸片116が出た状態)である。
【
図15】変形例1に係る浴槽用手すり10の斜視図である。
【
図16】変形例1に係る浴槽用手すり10の斜視図である。
【
図17】変形例1に係る浴槽用手すり10の正面図である。
【
図18】変形例1に係る浴槽用手すり10の背面図である。
【
図19】変形例1に係る浴槽用手すり10の底面図である。
【
図21】変形例1に係る浴槽用手すり10の分解斜視図である。
【
図22】変形例1に係る浴槽用手すり10の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(浴槽用手すり10の構成について)
図1から
図11を用いて、本実施形態に係る浴槽用手すり10の構成について説明する。本実施形態に係る浴槽用手すり10は、大略、固定部材12と、可動部材14と、手すり部材16と、脚部材18と、カバー部材19とを備えている。なお、脚部材18は本発明の必須構成要素ではなく、当該脚部材18を設けることなく浴槽用手すり10を構成してもよい。
【0014】
固定部材12は、可動部材14と協働して浴槽の側壁を挟むことにより、浴槽用手すり10全体を当該側壁に固定する部材であり、大略、固定フレーム20と、第1押圧板22と、天面当接部材24とで構成されている。
【0015】
固定フレーム20は、浴槽の側壁に沿って配置される固定側鉛直部26と、浴槽の天面に沿って配置される固定側水平部28とを有する略L字状の部材である。なお、固定側水平部28と浴槽の天面とは、直接当接する必要はなく、両者の間に別の部材が介在してもよい。
【0016】
また、固定側鉛直部26の外側(固定側水平部28が延びるのとは反対側)には、手すり部材16の下端部が固定される、断面略円弧状の凹所を有する手すり部材固定部30が形成されている。固定側鉛直部26の下端縁は円弧状に形成されているが、固定側鉛直部26の端縁形状はこれに限定されるものではなく、固定側鉛直部26を略矩形状等に形成してもよい。
【0017】
さらに、固定側水平部28の略中央部には、固定側鉛直部26とは反対側の端から当該固定側鉛直部26に向かう第1スリット32が形成されている。このため、固定側水平部28は略U字状になっている。また、固定側水平部28には、当該第1スリット32を中心として線対称の位置に、固定フレーム20と可動部材14の可動フレーム60とを互いに固定する固定ネジ33が螺入される一対の固定ネジ穴34が形成されている。
【0018】
第1押圧板22は、上述した固定側鉛直部26に取り付けられており、浴槽の側壁に当接する部材であり、第1押圧板本体36と、第1押圧板当接部材38とで構成されている。
【0019】
第1押圧板本体36は、樹脂等の比較的硬質の材料で形成された部材であり、固定側鉛直部26に対して4本の第1押圧板固定ネジ40で固定されている。また、第1押圧板本体36の端縁形状は、基本的に固定側鉛直部26と同じであるのが好適であり、本実施形態では下端縁が円弧状に形成されている。
【0020】
また、第1押圧板本体36における、固定側鉛直部26に対向する面とは反対側の面には、第1押圧板当接部材38が取り付けられる複数の第1押圧板当接部材取付穴42が形成されている。
【0021】
第1押圧板当接部材38は、エラストマー等の比較的軟質の材料で形成された部材であり、第1押圧板本体36における、固定側鉛直部26に対向する面とは反対側の面、つまり、浴槽の側壁に向かう面に取り付けられている。この第1押圧板当接部材38は、本体板部材44と、この本体板部材44における第1押圧板本体36に対向する面から突設された複数の第1押圧板本体取付突部46とを有している。
【0022】
この第1押圧板本体取付突部46が第1押圧板本体36に形成された第1押圧板当接部材取付穴42に嵌入することで、第1押圧板当接部材38が第1押圧板本体36に取り付けられるようになっている。
【0023】
また、第1押圧板当接部材38における、第1押圧板本体36に対向する面とは反対側の面には、所定の滑り止め溝48が形成されている。
【0024】
天面当接部材24は、固定フレーム20の固定側水平部28における浴槽の天面に向かう側の面に取り付けられた、エラストマー等の比較的軟質の材料で形成された板状の部材である。また、当該天面当接部材24における、浴槽の天面に当接する面には、所定の滑り止め溝50が形成されている。
【0025】
可動部材14は、上述のように固定部材12と協働して浴槽の側壁を挟むことにより、浴槽用手すり10全体を当該側壁に固定する部材であり、大略、可動フレーム60と、第2押圧板62と、第2押圧板進退機構64と、第2手すり部材66とで構成されている。
【0026】
可動フレーム60は、固定フレーム20との間で浴槽の側壁を挟むようにして反対側の側壁に沿って配置される可動側鉛直部68と、固定側水平部28と重なって鉛直方向に配置される可動側水平部70とを有する略L字状の部材である。なお、固定側水平部28と可動側鉛直部68とは、直接当接する必要はなく、両者の間に別の部材が介在してもよい。
【0027】
また、可動側鉛直部68の略中央部には、第2押圧板進退機構64を構成する雌ネジ部材88が当該可動側鉛直部68を貫通するようにして取り付けられており、同じく第2押圧板進退機構64を構成するノブボルト90が可動側鉛直部68の外側(可動側水平部70が延びるのとは反対側)から雌ネジ部材88に螺入している。また、可動側鉛直部68の端縁形状は略台形状(上辺よりも下辺の方が短い)に形成されているが、可動側鉛直部68の端縁形状はこれに限定されるものではなく、例えば固定側鉛直部26と同様に下端縁を円弧状に形成してもよい。
【0028】
さらに、可動側水平部70の下面における略中央部には、可動側鉛直部68とは反対側の端から当該可動側鉛直部68に向かう嵌合溝72が形成されている。この嵌合溝72の形成位置は、可動側水平部70を固定側水平部28の上面に対して正しい位置で重ねたとき、固定側水平部28に形成された第1スリット32に対応する位置に設定されている。
【0029】
可動側水平部70における両側端部には、上述した嵌合溝72と略平行に並ぶ複数の固定ネジ貫通孔74が所定の間隔で形成されている。一方の側端部に形成された固定ネジ貫通孔74における任意のひとつと、これに対応する他方の側端部に形成された固定ネジ貫通孔74とが、固定側水平部28に形成された一対の固定ネジ穴34に対応するようになっている。
【0030】
第2押圧板62は、第2押圧板進退機構64によって第1押圧板22に対して近接離間する方向に進退するとともに、第1押圧板22が当接するのとは反対側の浴槽の側壁に当接する部材であり、第2押圧板本体76と、第2押圧板当接部材78とで構成されている。
【0031】
第2押圧板本体76は、樹脂等の比較的硬質の材料で形成された部材であり、可動側鉛直部68に対向する面における略中央部に対して第2押圧板進退機構64を構成するノブボルト90の先端が回転自在に取り付けられている。また、第2押圧板本体76の端縁形状は、略正方形状であり、下側の2つの角が円弧状に形成されている。もちろん、第2押圧板本体76の形状はこれに限定されるものではない。
【0032】
また、第2押圧板本体76における、可動側鉛直部68に対向する面とは反対側の面には、第2押圧板当接部材78が取り付けられる複数の第2押圧板当接部材取付穴80が形成されている。
【0033】
さらに、第2押圧板本体76の上辺からは、可動側水平部70に向けて突出する突設部81が設けられている。この突設部81は、固定側水平部28の上面に可動側水平部70を重ねた状態で、固定側水平部28に形成された第1スリット32を貫通して可動側水平部70に形成された嵌合溝72に嵌合し、当該嵌合溝72内を嵌合移動できるような形状に設定されている。
【0034】
第2押圧板当接部材78は、エラストマー等の比較的軟質の材料で形成された部材であり、第2押圧板本体76における、可動側鉛直部68に対向する面とは反対側の面、つまり、浴槽の側壁に向かう面に取り付けられている。この第2押圧板当接部材78は、本体板部材82と、この本体板部材82における第2押圧板本体76に対向する面から突設された複数の第2押圧板本体取付突部84とを有している。
【0035】
この第2押圧板本体取付突部84が第2押圧板本体76に形成された第2押圧板当接部材取付穴80に嵌入することで、第2押圧板当接部材78が第2押圧板本体76に取り付けられるようになっている。
【0036】
また、第2押圧板当接部材78における、第2押圧板本体76に対向する面とは反対側の面には、所定の滑り止め溝86が形成されている。
【0037】
また、
図3の右下図に示すように、第2押圧板62(第2押圧板本体76)の上辺の高さは、対向する第1押圧板22(第1押圧板本体36)の上辺の位置よりも高い位置に設定するのが好適である。このように高さ位置を設定することにより、近年、数多く利用されている樹脂製でその側壁の内部に空洞が存在している浴槽に浴槽用手すり10を取り付ける場合であっても、比較的高強度の側壁の天面部に近い位置に側壁への押圧力を直接付勢する第2押圧板62の最高位置をあてがうことができるので、浴槽の側壁にかかる負担を小さくすることができる。
【0038】
第2押圧板進退機構64は、上述のように第2押圧板62を第1押圧板22に対して近接離間する方向に進退させるための機構であり、大略、雌ネジ部材88と、ノブボルト90とで構成されている。
【0039】
雌ネジ部材88は、ノブボルト90が螺入する雌ネジが形成された貫通孔を有する部材であり、可動フレーム60における可動側鉛直部68の略中央部において、当該可動側鉛直部68を貫通するようにして取り付けられている。
【0040】
ノブボルト90は、
図12および
図13に示すように、上述のように、可動側鉛直部68に取り付けられた雌ネジ部材88に螺入し、当該雌ネジ部材88に対して進退方向に移動することにより、その先端に回転可能に取り付けた第2押圧板62を進退させる部材である。
【0041】
ノブボルト90は、大略、軸部材92と、ノブ部材94とで構成されている。
【0042】
軸部材92は、先端に第2押圧板取付部96、中央部に雄ネジ部98、そして、後端部にトルク管理板100が形成された略棒状の部材である。
【0043】
雄ネジ部98は、雌ネジ部材88に形成された雌ネジに螺合するように形成されている。
【0044】
トルク管理板100は、雄ネジ部98の外径よりも大きい円盤状の部材であり、その周縁に等角度間隔で複数(本実施例では6つ)の凸片嵌入凹所102が形成されている。トルク管理板100の断面で見たとき、この凸片嵌入凹所102は、トルク管理板100の中心に最も近い奥辺104と、当該奥辺104の一方端からトルク管理板100の周縁まで直線的に延びる段部106と、奥辺104の他方端からトルク管理板100の周縁までなだらかに延びる斜辺部108とで構成されている。
【0045】
ノブ部材94は、ユーザーが握りやすい滑らかな三角形状の外形を有する部材であり、軸部材92におけるトルク管理板100を覆うようにして当該軸部材92の後端部に取り付けられている。
【0046】
ノブ部材94の断面を見たとき、当該ノブ部材94は、その断面における中心から放射状に延びる3つの空洞110を有しており、各空洞110にそれぞれトルク管理部材112と、付勢部材114とが配設されている。
【0047】
トルク管理部材112は、トルク管理板100の凸片嵌入凹所102に嵌まる凸片116を有しており、この凸片116は、凸片嵌入凹所102にぴったりと嵌まることのできる形状を有している。つまり、凸片116は、凸片嵌入凹所102の奥辺104に沿う先端辺118と、当該先端辺118に直交して段部106に沿う直交辺120と、先端辺118に対して緩やかな角度を有しており斜辺部108に沿う傾斜部122とで形成されている。なお、ユーザーがノブボルト90のノブ部材94を把持して当該ノブボルト90が雌ネジ部材88に入り込んで行く方向(軸部材92の先端が固定側鉛直部26に近づいていく方向)にノブ部材94を回転させたとき、凸片116における傾斜部122がトルク管理板100の凸片嵌入凹所102における斜辺部108を押圧するようになっている。逆に、ユーザーがノブボルト90のノブ部材94を把持して当該ノブボルト90が雌ネジ部材88から出て行く方向(軸部材92の先端が固定側鉛直部26から遠ざかっていく方向)にノブ部材94を回転させたとき、凸片116における直交辺120がトルク管理板100の凸片嵌入凹所102における段部106を押圧するようになっている。
【0048】
付勢部材114は、トルク管理部材112をノブ部材94の中心に向けて付勢する部材であり、本実施形態では巻きバネが使用されている。なお、トルク管理部材112をノブ部材94の中心に向けて付勢することができるのであれば、付勢部材114は巻きバネに限定されない。
【0049】
第2手すり部材66は、ユーザーが浴槽内から立ち上がるとき等に把持する部材であり、直線円柱状の把持部124と、当該把持部124の両端からそれぞれ延びる一対の支持部126とを有している。各支持部126は、湾曲しており、把持部124の長手方向に直交する方向に延びている。各支持部126の先端は可動側鉛直部68の外面に固定されるようになっている。本実施形態の場合、第2手すり部材66を可動側鉛直部68に取り付けたとき、把持部124が鉛直上下方向に延びる向きになっている。また、第2手すり部材66は、第2押圧板進退機構64の雌ネジ部材88を中心にして、左右いずれかの位置に任意に取り付けられるようになっている。
【0050】
手すり部材16は、ユーザーが浴槽に出入りする際に把持される部材であり、本実施形態の場合、把持部150と、脚部152とで構成されている。
【0051】
手すり部材16の把持部150は、円形断面のパイプで略楕円状に形成されており、浴槽用手すり10が正しく浴槽に取り付けられた状態で、当該楕円がほぼ水平になるように配置されている。
【0052】
脚部152は、略楕円状の断面を有するパイプ棒材で形成されており、その先端が把持部150における一方の円弧状部の下面に接続固定されている。また、脚部152の下端部には、手すり部材固定ボルト154が挿通される複数の手すり部材固定ボルト挿通孔156が形成されている。上述した固定側鉛直部26の手すり部材固定部30には、この手すり部材固定ボルト154が螺入する手すり部材固定ネジ穴(図示せず)が形成されている。これにより、いずれかの手すり部材固定ボルト挿通孔156を挿通させた手すり部材固定ボルト154を手すり部材固定ネジ穴(図示せず)に螺入固定することにより、固定フレーム20に対する手すり部材16の高さ位置を決めて固定できるようになっている。
【0053】
脚部材18は、浴室の床面から固定部材12を支持するための部材であり、本実施形態の場合、大略、外筒160と、内筒162と、ストッパー164と、床面当接部材166とで構成されている。なお、本実施形態に係る浴槽用手すり10において、脚部材18は必須の構成要素ではない。
【0054】
外筒160は、略楕円形の断面形状を有する直線状のパイプ材であり、その上端部側面には、脚部材固定ボルト(図示せず)が挿通される脚部材固定ボルト挿通孔170が形成されている。上述した固定側鉛直部26の外面には、この脚部材固定ボルト(図示せず)が螺入する脚部材固定ネジ穴172が形成されている。これにより、脚部材固定ボルト挿通孔170を挿通させた脚部材固定ボルト(図示せず)を脚部材固定ネジ穴172に螺入固定することにより、脚部材18が固定フレーム20に対して固定されるようになっている。
【0055】
また、外筒160の下端部側面には、ストッパー164が嵌挿される一対のストッパー嵌挿孔174が形成されている。
【0056】
内筒162は、外筒160と同様、略楕円形の断面形状を有する直線状のパイプ材であり、外筒160内に収容可能な外径に設定されている。また、内筒162の側面には、長手方向に所定の間隔をあけて複数の一対のストッパー嵌入孔176が形成されている。
【0057】
ストッパー164は、丸棒状のピン178と、当該ピン178の一端に取り付けられた円弧状に湾曲する湾曲材180とで構成されている。
【0058】
ピン178は、外筒160に形成されたストッパー嵌挿孔174、および、内筒162に形成されたストッパー嵌入孔176に挿入可能な形状に設定されている。
【0059】
湾曲材180は、ピン178をストッパー嵌挿孔174およびストッパー嵌入孔176に挿入した状態で、その内側面が外筒160の側面に沿うような形状に設定されている。
【0060】
内筒162の長手方向に所定の間隔をあけて形成された複数のストッパー嵌入孔176のどれにピン178を挿入するかによって、外筒160から露出している内筒162の長さを調節することができる。これにより、浴室の床面から浴槽の天面までの高さに合わせて、脚部材18の長さを調節することができる。
【0061】
床面当接部材166は、内筒162の下端に取り付けられた部材であり、当接部材184と、調整リング186とで構成されている。
【0062】
当接部材184は、浴室の床面に当接する当接部188と、この当接部188から延びて調整リング186に挿入されるネジ部190とで構成されている。
【0063】
調整リング186は、当接部材184のネジ部190が螺入される部材であり、この調整リング186を回すことによって内筒162から突出する当接部材184の長さを調整することで、上述したストッパー164では調節しきれない微妙な長さまで脚部材18を調整することができるようになっている。
【0064】
カバー部材19は、固定部材12の固定フレーム20を外側から覆うように被せて取り付けられる部材であり、固定側鉛直部26を覆うカバー鉛直部200と、固定側水平部28および可動側水平部70を覆うカバー水平部202とを有している。なお、本実施形態に係る浴槽用手すり10において、カバー部材19は必須の構成要素ではない。
【0065】
カバー鉛直部200には、手すり部材16の脚部152の下端部が挿入される手すり部材挿入孔204が形成されているとともに、カバー部材19を取り付けたままで手すり部材固定ボルト154を手すり部材固定ボルト挿通孔156や手すり部材固定ネジ穴(図示せず)に挿入固定できるようにするアクセス孔206が形成されている。
【0066】
カバー水平部202は、その断面が下向きの「コ」字状に形成されている。つまり、カバー水平部202は、水平に配置される天面部208と、当該天面部208の両端から下向きに延びる一対の側部210とで構成されている。これにより、カバー水平部202の天面部208を固定側水平部28と可動側水平部70との重なり部に被せるように配設したとき、一対の側部210が固定側水平部28および可動側水平部70の両側面の位置を規制する。結果として、カバー水平部202が、固定側水平部28の可動側水平部70に対する相対的な移動可能方向を(固定側鉛直部26と可動側鉛直部68とが互いに近接離間する方向に)規制する移動方向規制部材220としての役割を有することになる。
【0067】
また、カバー水平部202には、固定側水平部28に形成された固定ネジ穴34に対応する位置において、固定ネジ33が挿入される固定ネジ挿入孔212が形成されている。これにより、固定側水平部28および可動側水平部70にカバー水平部202を被せた状態で上方から固定ネジ33を取り付けることができる。
【0068】
(浴槽用手すり10の特徴)
本実施形態に係る浴槽用手すり10によれば、カバー部材19におけるカバー水平部202が、固定側水平部28と可動側水平部70との重なり部に被せるように配設され、少なくとも固定側水平部28および可動側水平部70の両側面の位置を規制することにより、固定側水平部28の可動側水平部70に対する相対的な移動可能方向を規制する移動方向規制部材220としての役割を果たすことにより、固定フレーム20および可動フレーム60におけるそれぞれの水平部に補強リブや第1の脚部および第2の脚部を形成することなく、取付時において浴槽の側壁の厚さに容易に対応できるとともに、生産時において固定フレーム20および可動フレーム60におけるそれぞれの水平部の加工工数が少ない浴槽用手すり10を提供できる。
【0069】
また、第2押圧板62には、可動側水平部70に向けて突出する突設部81が設けられており、可動側水平部70における底面に当該突設部81が嵌合移動する嵌合溝72が形成されている。これにより、第2押圧板進退機構64を用いて第2押圧板62を進退させたとき、ノブボルト90の回転に連れて第2押圧板62が回転しようとしても、突設部81が嵌合溝72に嵌合していることから、当該第2押圧板62が不所望に回転するのを防止することができる。
【0070】
さらに、ノブボルト90において、トルク管理板100に複数の凸片嵌入凹所102が形成されており、ノブ部材94にはこの凸片嵌入凹所102に嵌入する凸片116を有するトルク管理部材112が設けられており、さらに、このトルク管理部材112は付勢部材114よって凸片116が凸片嵌入凹所102に嵌入する方向に常時付勢されている。
【0071】
加えて、凸片116は、凸片嵌入凹所102の奥辺104に沿う先端辺118と、当該先端辺118に直交して段部106に沿う直交辺120と、先端辺118に対して緩やかな角度を有しており斜辺部108に沿う傾斜部122とで形成されている。そして、ユーザーがノブボルト90のノブ部材94を把持して当該ノブボルト90が雌ネジ部材88に入り込んで行く方向(軸部材92の先端が固定側鉛直部26に近づいていく方向)にノブ部材94を回転させたとき、凸片116における傾斜部122がトルク管理板100の凸片嵌入凹所102における斜辺部108を押圧するようになっている。
【0072】
浴槽用手すり10を浴槽の側壁に取り付けるため、ユーザーがノブボルト90のノブ部材94を把持して当該ノブボルト90が雌ネジ部材88に入り込んで行く方向(軸部材92の先端が固定側鉛直部26に近づいていく方向)にノブ部材94を回転させていくと、ノブボルト90の先端に取り付けられた第2押圧板62が当接している浴槽の側壁からの反力を受けて徐々にノブボルト90を回転させるために必要なトルクが増加していく。そして、当該トルクがある程度増加すると、
図14に示すように、付勢部材114からの付勢力に抗して凸片116における傾斜部122がトルク管理板100の凸片嵌入凹所102における斜辺部108を滑り、トルク管理部材112が凸片嵌入凹所102から離間する方向に空洞110内を移動して、トルク管理部材112の凸片116が凸片嵌入凹所102に嵌入した状態が解除され、ノブ部材94がトルク管理板100に対して空回りする。
【0073】
これにより、第2押圧板62を浴槽の側壁に押し付ける際の押圧力が過大なものとなって、第2押圧板進退機構64を破損したり、浴槽の側壁を破損したりするのを回避できる。
【0074】
なお、第2押圧板62を浴槽の側壁から離間させる際は、上述した破損の心配が無く、凸片116における直交辺120がトルク管理板100の凸片嵌入凹所102における段部106を押圧するようになっているので、ノブボルト90を回転させるために、万一、大きなトルクが作用しても、簡単には、ノブ部材94がトルク管理板100に対して不所望に空回りしないようになっている。
【0075】
(変形例1)
上述した実施形態における第1押圧板22および第2押圧板62の押圧面は、それぞれ略平面状であったが、浴槽の側壁の形状は曲面状であるものも多いことから、特に上下方向の高さがより狭い押圧面とした方が浴槽用手すり10を浴槽の側壁に正しく固定できる場合も少なくない。
【0076】
そこで、
図15から
図22に示すように、第1押圧板22および第2押圧板62のいずれか一方を覆うアタッチメント230を設けてもよい。なお、この変形例1に係る浴槽用手すり10の平面図、右側面図、および左側面図は、上述した実施形態に係る浴槽用手すり10の平面図、右側面図、および左側面図と同じである。
【0077】
このアタッチメント230は、例えば、第1押圧板22の押圧面に取り付けられるものであり、アタッチメント本体232と、アタッチメント押圧部234とで構成されている。
【0078】
アタッチメント本体232は、例えば、第1押圧板本体36と同様に比較的硬質の樹脂等で形成された部材であり、その一方面には、第1押圧板本体36の押圧面がぴったりと嵌まり込む第1押圧板本体嵌合凹所236が形成されている。
【0079】
また、アタッチメント本体232の他方面における上端部には、当該他方面から突出するようにして、横長矩形状のベース部238が突出形成されている。
【0080】
さらに、ベース部238の表面には、浴槽の側壁を押圧する複数の小区域(区域)で構成された押圧面であるアタッチメント押圧部234が取り付けられている。図示する一例において、アタッチメント押圧部234の押圧面を構成する各小区域は、上辺のみが円弧状に形成された略正方形状になっている。もちろん、各小区域の形状は、この一例の限定されるものではない。
【0081】
このようなアタッチメント230を設けることにより、多様な形状の側壁に対応して浴槽用手すり10を正しく固定することができるようになる。
【0082】
なお、アタッチメント230を取り付けた場合であっても、
図17の右下図に示すように、第2押圧板62(第2押圧板本体76)の上辺の高さは、対向するアタッチメント230(アタッチメント押圧部234)の上辺の位置よりも高い位置に設定するのが好適である。
【0083】
(変形例2)
上述した実施形態では、固定部材12の固定フレーム20を外側から覆うように被せて取り付けられるカバー部材19におけるカバー水平部202が移動方向規制部材220としての役割を兼ねるようになっていたが、これに変えて、カバー部材19とは別に、固定側水平部28と可動側水平部70との重なり部に被せるように配設され、少なくとも固定側水平部28および可動側水平部70の両側面の位置を規制することにより、固定側水平部28の可動側水平部70に対する相対的な移動可能方向を規制する移動方向規制部材220を設けてもよい。また、移動方向規制部材220は、固定側水平部28や可動側水平部70の上側から被せるものだけでなく、固定側水平部28や可動側水平部70の下側から被せるようにしてもよい。但し、移動方向規制部材220が第2押圧板62の突設部81と干渉しないように注意する必要がある。
【0084】
(変形例3)
上述した実施形態では、固定フレーム20の固定側水平部28の上面に可動フレーム60の可動側水平部70を重ねるようになっていたが、この重ね順は逆でもよい。つまり、可動フレーム60の可動側水平部70の上面に固定フレーム20の固定側水平部28を重ねてもよい。もちろん、このように逆の場合は、可動側水平部70に第1スリット32が形成され、固定側水平部28に嵌合溝72が形成されることになる。
【0085】
(変形例4)
また、第2押圧板62の突設部81が嵌合移動する第1スリット32および嵌合溝72についても、第1スリット32を省略して、嵌合溝72のみを形成するようにしてもよい。もちろん、嵌合溝72のみを形成する場合は、固定側水平部28および可動側水平部70のうち、重ねたときに下側(第2押圧板62の突設部81がある側)にある水平部に嵌合溝72を形成する必要がある。
【0086】
(変形例5)
上述した実施形態では、アタッチメント230は、矩形状のベース部238と、ベース部238の表面に複数の区域で構成される押圧面を有しているが、これに限定されない。例えば、これらベース部238および複数の区域が、アタッチメント230が被せられる少なくとも一方の押圧板22,62の押圧面に形成されていてもよい。つまり、アタッチメント230を被せない状態における少なくとも一方の押圧板22,62の押圧面が、上述した実施形態におけるアタッチメント230を被せた状態と同じになる。この場合、アタッチメント230は、少なくとも一方の押圧板22,62に被せた状態における押圧面が、上述した実施形態におけるアタッチメント230を外した状態と同じく、単一の区域で構成された「幅広」の押圧面となるようにするのが好ましい。このように「幅広」の押圧面にするアタッチメント230は、少なくとも一方の押圧板22,62に形成されたベース部238をも覆うものであってもよいし、少なくとも一方の押圧板22,62におけるベース部238を除く部分に被せられるものであってもよい。つまり、上述した実施形態における少なくとも一方の押圧板22,62の押圧面とアタッチメント230における押圧面との形状・機能を交換させた構成といえる。
【0087】
(変形例6)
本実施形態では、第2押圧板62に突設部81が設けられているがこれに限定されない。固定側水平部28および可動側水平部70のうち鉛直方向における下側に位置するものの底面に突設部を設けて、少なくとも一方の押圧板22,62に当該突設部が篏合する凹部を設ける構成でもよい。
【0088】
(変形例7)
本実施形態では。脚部材18が一つの脚として床面に当接する構成であるが、脚部材18が複数の脚からなり複数の脚で床面を支える構成でもよい。
【0089】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0090】
10…浴槽用手すり、12…固定部材、14…可動部材、16…手すり部材、18…脚部材、19…カバー部材
20…固定フレーム、22…第1押圧板、24…天面当接部材、26…固定側鉛直部、28…固定側水平部、30…手すり部材固定部、32…第1スリット、33…固定ネジ、34…固定ネジ穴、36…第1押圧板本体、38…第1押圧板手当接部材、40…第1押圧板固定ネジ、42…第1押圧板当接部材取付穴、44…本体板部材、46…第1押圧板本体取付突部、48…滑り止め溝、50…滑り止め溝
60…可動フレーム、62…第2押圧板、64…第2押圧板進退機構、66…第2手すり部材、68…可動側鉛直部、70…可動側水平部、72…嵌合溝、74…固定ネジ貫通孔、76…第2押圧板本体、78…第2押圧板当接部材、80…第2押圧板当接部材取付穴、81…突設部、82…本体板部材、84…第2押圧板本体取付突部、86…滑り止め溝、88…雌ネジ部材、90…ノブボルト、92…軸部材、94…ノブ部材、96…第2押圧板取付部、98…雄ネジ部、100…トルク管理板、102…凸片嵌入凹所、104…奥辺、106…段部、108…斜辺部、110…空洞、112…トルク管理部材、114…付勢部材、116…凸片、118…先端辺、120…直交辺、122…傾斜部、124…把持部、126…支持部
150…把持部、152…脚部、154…手すり部材固定ボルト、156…手すり部材固定ボルト挿通孔、160…外筒、162…内筒、164…ストッパー、166…床面当接部材、170…脚部材固定ボルト挿通孔、172…脚部材固定ネジ穴、174…ストッパー嵌挿孔、176…ストッパー嵌入孔、178…ピン、180…湾曲材、184…当接部材、186…調整リング、188…当接部、190…ネジ部
200…カバー鉛直部、202…カバー水平部、204…手すり部材挿入孔、206…アクセス孔、208…天面部、210…側部、212…固定ネジ挿入孔
220…移動方向規制部材
230…アタッチメント、232…アタッチメント本体、234…アタッチメント押圧部、236…第1押圧板本体嵌合凹所、238…ベース部