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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】寝具
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/02 20060101AFI20240415BHJP
   A47C 27/22 20060101ALI20240415BHJP
   A47C 27/12 20060101ALI20240415BHJP
   A47C 31/10 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
A47G9/02 Z
A47C27/22 B
A47C27/12 M
A47C31/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023177475
(22)【出願日】2023-10-13
【審査請求日】2023-10-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518005333
【氏名又は名称】株式会社アルイトコー
(74)【代理人】
【識別番号】100121658
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 昌義
(72)【発明者】
【氏名】谷崎 政一郎
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-110966(JP,A)
【文献】特許第6787558(JP,B1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0015278(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0163428(US,A1)
【文献】米国特許第04853993(US,A)
【文献】米国特許第08006335(US,B1)
【文献】独国実用新案第202023100088(DE,U1)
【文献】特表2017-523877(JP,A)
【文献】実開昭56-117860(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/00- 9/10
A47C27/00-27/22
A47C31/00-31/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の短辺と、前記一対の短辺に対して略垂直な方向にある一対の長辺と、を有する多角形状であって、所定の厚さを有して使用者の体全体を支える第一のシートと、
前記第一のシートの前記一対の短辺のうちの一方の短辺近傍に配置され、傾斜のある厚みを有する第二のシートと、
前記第二のシート上に更に配置され所定の厚みを有する第三のシートと、を備えた寝具であって、
前記第三のシートは、前記第一のシートの前記短辺に沿った方向に延びるヘッドレスト部と、前記ヘッドレスト部に対して略垂直に延びる凸部を複数備える背当部と、を備える寝具。
【請求項2】
前記第一のシート、前記第二のシート及び前記第三のシートを覆うカバーと、を備える請求項1記載の寝具。
【請求項3】
前記第一のシート及び前記第三のシートの反発力は、前記第二のシートの反発力よりも大きい請求項1記載の寝具。
【請求項4】
前記第三のシートにおいて、前記背当部の前記凸部は、中央近傍の凸部の反発力よりも前記長辺近傍の凸部の反発力の方が大きい請求項1記載の寝具。
【請求項5】
前記第三のシートは、空隙を設けて絡ませた糸状樹脂により構成される請求項1記載の寝具。
【請求項6】
前記第一のシートの前記長辺近傍にある前記凸部の幅よりも、前記一対の長辺の中央近傍にある前記凸部の幅の方が広い請求項1記載の寝具。
【請求項7】
前記第一のシートの前記長辺近傍にある前記凸部の高さよりも、前記一対の長辺の中央近傍にある前記凸部の高さの方が低い請求項1記載の寝具。
【請求項8】
前記背当部の前記凸部は、少なくとも5以上ある請求項1記載の寝具。
【請求項9】
前記ヘッドレスト部の高さの方が、前記背当部の高さよりも高い請求項1記載の寝具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝具に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の情報化社会においては日常の生活や仕事において常に多くの情報が供給され、我々の生活を豊かにし仕事の質を高めることができている一方、生活や仕事において高度な質が求められる状況から人々がストレスを感じやすいいわゆるストレス社会ともいわれることがある。
【0003】
このストレスを解消する方法の一つが睡眠であり、睡眠の質をいかに高めるかが重要となっている。
【0004】
睡眠の質を高めるためには、睡眠の際に使用するベッドやマットレス等の寝具の質を高めることが重要であり、例えば下記非特許文献1には、睡眠の質を高める効果をうたう寝具が販売されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】https://sleep.airweave.jp/category/MATTRESS_PAD/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方で、日常の生活において、同様な姿勢を一定時間継続したり、無理な姿勢をとる等様々な要因があるが、これらにより発生する慢性的なコリやハリ等を解消し、また骨が正常の位置からずれた場合にこれを直す整復も非常に重要である。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、体に係る負担を軽減しようとするものにすぎず、上記のような整復に関する提案はなされていない。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、眠りの質と整復の効果を高める寝具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明の一観点にかかる寝具は、一対の短辺と、一対の短辺に対して略垂直な方向にある一対の長辺と、を有する多角形状であって、所定の厚さを有して使用者の体全体を支える第一のシートと、第一のシートの一対の短辺のうちの一方の短辺近傍に配置され、傾斜のある厚みを有する第二のシートと、第二のシート上に更に配置され所定の厚みを有する第三のシートと、を備えた寝具であって、第三のシートは、第一のシートの短辺に沿った方向に延びるヘッドレスト部と、ヘッドレスト部に対して略垂直に延びる凸部を複数備える背当部と、を備えるものである。
【0010】
また、本観点において、限定されるわけではないが、第一のシート、第二のシート及び第三のシートを覆うカバーと、を備えることが好ましい。
【0011】
また、本観点において、限定されるわけではないが、第一のシート及び第三のシートの反発力は、第二のシートの反発力よりも大きいことが好ましい。
【0012】
また、本観点において、限定されるわけではないが、第三のシートにおいて、背当部の凸部は、中央近傍の凸部の反発力よりも長辺近傍の凸部の反発力の方が大きいことが好ましい。
【0013】
また、本観点において、限定されるわけではないが、第三のシートは、空隙を設けて絡ませた糸状樹脂により構成されることが好ましい。
【0014】
また、本観点において、限定されるわけではないが、第三のシートにおいて、ヘッドレスト部と背当部における各凸部の境界部、及び、各凸部間の境界部は、厚みを備えた平滑な加工前シートをヒートプレスすることにより形成されたものであることが好ましい。
【0015】
また、本観点において、限定されるわけではないが、第一のシートの長辺近傍にある凸部の幅よりも、一対の長辺の中央近傍にある凸部の幅の方が広いことが好ましい。
【0016】
また、本観点において、限定されるわけではないが、第一のシートの長辺近傍にある凸部の高さよりも、一対の長辺の中央近傍にある凸部の高さの方が低いことが好ましい。
【0017】
また、本観点において、限定されるわけではないが、背当部の凸部は、少なくとも5以上あることが好ましい。
【0018】
また、本観点において、限定されるわけではないが、ヘッドレスト部の高さの方が、背当部の高さよりも高いことが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
以上、本発明によって、眠りの質と整復の効果を高める寝具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態に係る寝具において、カバーを除いた状態の概略を示す図である。
図2】実施形態に係る寝具において、カバーをかけた状態の概略を示す図である。
図3】実施形態に係る寝具の第一のシートの概略を示す図である。
図4】実施形態に係る寝具の第二のシートの概略を示す図である。
図5】実施形態に係る寝具の第三のシートの概略を示す図である。
図6】実施形態に係る寝具の第三のシートにおける短辺方向に沿って切った場合の断面の概略を示す図である。
図7】実施形態に係る寝具の使用の場合のイメージを示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異なる形態による実施が可能であり、以下に示す実施形態、実施例に示す具体的な例示にのみ限定されるものではない。
【0022】
図1は、本実施形態に係る寝具(以下「本寝具」という。)1の概略(カバーを除いた状態)を示す図であって、図2は、本寝具1にカバーをかけた状態を示す図である。本寝具1の使用者(以下単に「使用者」という。)は、カバーをかけた状態の図2を使用する。
【0023】
図1で示すように、本寝具1は、一対の短辺21と、一対の短辺21に対して略垂直な方向にある一対の長辺22と、を有する多角形状であって、所定の厚さを有して使用者の体全体を支える第一のシート2と、第一のシート2の一対の短辺21のうちの一方の短辺近傍に配置され、傾斜のある厚みを有する第二のシート3と、第二のシート3上に更に配置され所定の厚みを有する第三のシート4と、を備えた寝具であって、第三のシート4は、第一のシート2の短辺21に沿った方向に延びるヘッドレスト部41と、ヘッドレスト部41に対して略垂直に延びる凸部421を複数備える背当部42と、を備えるものである。
【0024】
また、図2で示すように、本寝具1は、限定されるわけではないが、第一のシート2、第二のシート3及び第三のシート4を覆うカバーと、を備えることが好ましい。
【0025】
図3は、本寝具1の第一のシート2の概略を示す図である。第一のシート2は、第二のシート3及び第三のシート4の下に配置されるものであり、使用者の頭部を含めた上半身を支えるための部材であって、第二のシート3及び第三のシート4と相まって機能を発揮するものである。
【0026】
上記のように、本寝具1の第一のシート2は、一対の短辺21と、一対の短辺21に対して略垂直な方向にある一対の長辺22と、を有する多角形状となっている。
【0027】
本寝具1の第一のシート2の形状は、一対の辺を二組有しており、典型的には長方形等の四角形状であるが一対の辺を備えている限りにおいて限定されない。
【0028】
また、本寝具1の第一のシート2は、上記の通り、所定の厚さを有して使用者の体全体を支えることができるものである。この所定の厚さとしては、使用者の体を支えつつ沈み込ませることができる程度の厚みと柔らかさを備えたものであることが好ましい。柔らかさやその材質によってその厚みは適宜調整可能であるが、この厚みとしては2cm以上15cm以下であることが好ましく、より好ましくは10cm以下である。
【0029】
また、本寝具1における第一のシート2の材質としては、特に制限されるわけではないが柔らかいものである一方、体を支えるためのある程度の硬さを備えていることが好ましい。具体的な材質としては、綿やポリエステル等を用いることができるがこれに限定されない。
【0030】
なお、本寝具1における第一のシート2の柔らかさの指標としては、使用者が快適性を感じる程度のものであるが、例えば一般的にマットレスの硬さや反発力を表す単位である「ニュートン(N)」であることが好ましい。なお、この指標については、第一のシート2だけでなく、第二のシート3、第三のシート4においても同様である。
【0031】
図4は、本実施形態に係る第二のシート3の概略を示す図である。本図で示すように、第二のシート3は、第一のシート2の一対の短辺21のうちの一方の短辺近傍に配置され、傾斜のある厚みを有するものである。
【0032】
第二のシート3は、上記のように、第一のシート2の一対の短辺21のうちの一方の短辺近傍に配置される。一般に、使用者は、長辺に沿って体を寝かせることとなるため、短辺側に頭を向ける使用形態となる。そのため、頭を配置する一方の短辺近傍にこの第二のシート3を設けることで頭を乗せたときに頭の高さを高くして快適な状態を形成することが可能となる。
【0033】
また、第二のシート3の幅(第一のシート2の短辺21に沿った長さ)は、限定されるわけではないが、第一のシート2の短辺21の長さと同じであることが好ましい。このようにしておくことで、マットレスとしての一体感を維持することができる。
【0034】
また、第二のシート3の長さ(第一のシート2の長辺22に沿った長さ)は、限定されるわけではないが、第一のシート2の長辺22の長さよりも短いことが好ましい。このようにしておくことで、第二のシート3が配置されていない部分の高さは低く、第二のシート3が配置されている部分の高さを高くすることができ、使用者の頭の高さを高く維持することができるようになるといった利点がある。
【0035】
また、第二のシート3の厚さは、上記の通り、傾斜のある厚みを有する。具体的には、長さ方向に対し、徐々に厚くなるよう傾斜が付されていることが好ましい。またこの場合において、厚みのある方が第一のシート2の短辺21に近い側であることが上記の通り、使用者の頭の高さを高く維持することができるようになるため好ましい。
【0036】
また第二のシート3の厚みは、薄い側の厚みは理論的に頂点とする場合ゼロであってもよいが、1cm程度の厚みを有しておく一方、他方厚い側の厚みは調整幅が大きく3cm以上20cm以下の範囲としておくことが好ましい。3cm以上とすることで傾きを感じることができる一方、20cm以下としておくことで頭の位置を高すぎないように抑えることが可能となる。
【0037】
また、第二のシートの材質としては、限定されるわけではないが、第一のシート2及び後述の第三のシートよりも柔らかいものであることが好ましく、具体的な材質として、例えばウレタン等を用いることができるがこれに限定されない。この効果については別途後述する。
【0038】
図5は、本実施形態に係る第三のシート4の概略を示す図である。本図で示すように、第三のシート4は、第二のシート3上に更に配置され所定の厚みを有するものである。
【0039】
本寝具1では、第一のシート2と、その上に第二のシート3を設けており、さらにこの上に第三のシート4を設けることで、睡眠中における体の向きを調整し、体にかかる負担を軽減させ、眠りの質と整復の効果を高めることができるようになる。具体的な効果については下記の説明から明らかとなる。
【0040】
本寝具1における第三のシート4は、限定されるわけではないが、空隙を設けて絡ませた糸状樹脂により構成されることが好ましい。これにより、適度な柔らかさ(硬さ)を維持することができるとともに、空隙が存在しているため通気性もよくなるといった利点がある。糸状樹脂としては、限定されるわけではないが、例えば、ポリエステル等であることが好ましく、これを糸状に射出して空隙を設けるよう絡ませて成型したものとすることで、適度な柔らかさ(硬さ)を実現することができる。
【0041】
また、第三のシート4は、上記の通り、所定の厚さを備えている。この所定の厚さは、上記の通り、ヘッドレスト部41、背当部42を配置する程度の厚みであれば十分である。すなわち、0.5cm以上5cm以下であることが好ましく、より好ましくは3cm以下の範囲である。
【0042】
また、第三のシート4は、上記の通り、ヘッドレスト部41と背当部42と、を有する。本寝具1では、ヘッドレスト部41と背当部42を設けることで、頭と背中を快適に保持することができるようになるとともに、これらを調節することにより、眠りの質と整復の効果を高めることができるようになる。
【0043】
また、第三のシート4のヘッドレスト部41は、使用者が頭を乗せるための部分であり、上記の通り第一のシート2の短辺21に沿った方向に延びる形状を有している。この形状により、使用者が睡眠中に寝返りを打つことにより頭の位置が第一のシート2の短辺方向に移動しても確実に使用者の頭を乗せることができるようになる。この形状としては限定されるわけではないが、長方形や楕円形状であることが好ましい。このようにすることで一方向に伸びるヘッドレストとすることが可能となる。
【0044】
また、第三のシート4の背当部42は、使用者が背中を当てるための部分であり、上記の通り、ヘッドレスト部41(第一のシート2の短辺21)に対して略垂直に延びる凸部421を複数備えている。本寝具1では、複数の凸部421を設けることで後述のように、独立して凸部421、具体的には凸部421の高さや柔らかさ等が調整可能となるといった効果がある。なお図6は、第三のシート4における背当部42の短辺に沿った方向で切断した場合の断面を示す。
【0045】
また背当部42の一つ一つの凸部421は、第一のシート2の短辺21に対して略垂直すなわち第一のシート2の長辺22に伸びているが、複数の凸部421は、第一のシート2の短辺21の方向に複数並べて配置されていることが好ましい。これにより、第一のシート2の短辺21の方向に柔らかさや高さ等を調節することができるようになる。
【0046】
具体的に、背当部42の凸部421は、中央近傍の凸部421の反発力よりも長辺近傍の凸部421の反発力の方が大きいことが好ましい。このようにすることで、第一のシート2の短辺中央近傍の凸部421の反発力を弱める、すなわち柔らかくする一方、端に向かうに従いその反発力を高める、すなわち硬くすることで、使用者が睡眠中に寝返りを打つ場合に、短辺の中心に向かって寝返りを打ちやすくする。すなわち中心に向かって寝返りを促進する効果がある。この場合のイメージ図を図7に示しておく。
【0047】
ところで、本寝具1の第三のシート4において、ヘッドレスト部41と背当部42における各凸部421、及び、各凸部421の間の境界部は、厚みを備えた平滑な加工前シートをヒートプレスすることにより形成されたものであることが好ましい。このようにすることで、一枚のシートをヒートプレスするだけで第三のシート4を形成することができ、製造が容易になるとともに、後述のように、高さや柔らかさを調節することが可能となるといった利点がある。
【0048】
また、本寝具1の第三のシート4において、限定されるわけではないが、背当部42においては、第一のシート2の長辺22近傍にある凸部421の幅よりも、一対の長辺の中央近傍にある凸部421の幅の方が広いことが好ましい。上記のように、中央近傍の凸部421はやわらかく、長辺近傍の凸部421を固くすることで、中心に向く寝返りを促進することができるようになるが、上記のように同一の素材を用いている場合は、その柔らかさを調整することは容易ではない。しかしながら、その幅を調整することで、硬さを調整することができる。すなわち、広い幅とすれば柔らかく、幅を狭くすれば硬めにすることができる。
【0049】
また、本寝具1の第三のシート4において、第一のシート2の長辺22近傍にある凸部421の高さよりも、一対の長辺の中央近傍にある凸部421の高さの方が低いことが好ましい。上記の通り、中心に向かって使用者の寝返りを促進するためには、中央近傍の方が低くなっていることが好ましいためである。
【0050】
また、本寝具1の第三のシート4において、限定されるわけではないが、背当部42の凸部421は、少なくとも5個以上あることが好ましい。5個以上とすることで中央に向けて徐々にその柔らかさや高さを調節することが可能となり、この違いによる違和感を少なくすることができるといった利点がある。
【0051】
また、本観点において、限定されるわけではないが、ヘッドレスト部41の高さの方が、背当部42の高さよりも高いことが好ましい。これは、ヘッドレスト部41は頭を、背当部42は背中を当てるものであるため、頭を置く部分の方を高くすることで快適性を確保することができるようになるとともに、ヘッドレスト部41の方を柔らかくすることができるためである。
【0052】
以上、本発明によって、眠りの質と整復の効果を高める寝具を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、寝具として産業上の利用可能性がある。
【符号の説明】
【0054】
1…寝具
2…第一のシート
21…一対の短辺
22…一対の長辺
3…第二のシート
4…第三のシート
41…ヘッドレスト部
42…背当部
421…凸部
【要約】
【課題】本発明は、眠りの質と整復の効果を高める寝具を提供する。
【解決手段】本発明の一観点にかかる寝具1は、一対の短辺21と、一対の短辺に対して略垂直な方向にある一対の長辺22と、を有する多角形状であって、所定の厚さを有して使用者の体全体を支える第一のシート2と、第一のシートの一対の短辺のうちの一方の短辺近傍に配置され、傾斜のある厚みを有する第二のシート3と、第二のシート上に更に配置され所定の厚みを有する第三のシート4と、を備えた寝具であって、第三のシートは、第一のシートの短辺に沿った方向に延びるヘッドレスト部41と、ヘッドレスト部に対して略垂直に延びる凸部241を複数備える背当部42と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7