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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240415BHJP
   G06Q 30/0226 20230101ALI20240415BHJP
【FI】
G06Q30/0251
G06Q30/0226
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021575808
(86)(22)【出願日】2021-02-02
(86)【国際出願番号】 JP2021003733
(87)【国際公開番号】W WO2021157573
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2020/003973
(32)【優先日】2020-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】514058108
【氏名又は名称】株式会社FABRIC TOKYO
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】森 雄一郎
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-9460(JP,A)
【文献】特開2012-150563(JP,A)
【文献】特開2017-27597(JP,A)
【文献】特開2014-102739(JP,A)
【文献】特開2020-119344(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがファッションアイテムを着用したことを示す着用データを取得する着用データ取得部と、
前記着用データに基づく着用履歴を記憶する着用履歴記憶部と、
前記着用履歴に基づいて前記ユーザに情報を提供する情報提供部と、
ファッションアイテムである商品の情報を記憶する商品情報記憶部を備え、
前記情報提供部は、前記着用履歴に基づいて前記商品を提案し、
前記情報提供部は、前記着用履歴において着用回数又は着用頻度が多いアイテムと特徴が類似する商品とともに、特徴が類似しない商品を提案し、
前記情報提供部は、前記ユーザごとに設定された類似商品と非類似商品との提案割合に基づいて、前記商品を提案することを特徴とする、情報提供システム。
【請求項2】
前記情報提供部は、所定のスコアに基づいて、提案する前記商品を所定数以下に絞り込むことを特徴とする、請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記情報提供部は、前記ユーザごとに設定された1回当たりの提案数に応じて、前記商品を絞り込むことを特徴とする、請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記所定のスコアは、トレンドに関するスコア、商品提供者の推奨度に関するスコア、ユーザの好みとの合致度に関するスコア、及び他人の購買動向に関するスコアのいずれか1つ以上に基づくスコアであることを特徴とする、請求項2または3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記所定のスコアは、少なくともトレンドに関するスコア、商品提供者の推奨度に関するスコア、ユーザの好みとの合致度に関するスコア、及び他人の購買動向に関するスコアに基づくスコアであることを特徴とする、請求項2~4のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記着用データに基づいて所定のポイントを付与するポイント付与部をさらに備え、
前記情報提供部は、前記ポイントに基づいてユーザに所定の付加価値情報を提供することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項7】
ユーザがファッションアイテムを着用したことを示す着用データを取得する着用データ取得部と、
前記着用データに基づく着用履歴を記憶する着用履歴記憶部と、
前記着用履歴に基づいて前記ユーザに情報を提供する情報提供部と、
前記着用データに基づいて所定のポイントを付与するポイント付与部と、を備え、
前記情報提供部は、前記ポイントに基づいてユーザに所定の付加価値情報を提供することを特徴とする、情報提供システム。
【請求項8】
前記着用データには、前記アイテムを着用して移動した距離に関する情報が含まれ、
前記ポイント付与部は、前記距離に基づいて所定のポイントを付与することを特徴とする、請求項6または7に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記情報提供部は、前記着用履歴に基づいて前記アイテムの着用回数を積算し、
前記積算した回数が前記アイテムの最大着用回数を超えた場合に、
着用限界に達した旨の情報を提供することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項10】
ファッションアイテムである商品の情報を記憶する商品情報記憶部をさらに備え、
前記情報提供部は、さらに、前記着用限界条件を満たしたアイテムに類似する商品の情報を提供することを特徴とする、請求項9に記載の情報提供システム。
【請求項11】
前記情報提供部は、前記着用履歴に基づいて前記アイテムの着用回数を積算し、
前記積算した回数が前記アイテムのクリーニング条件を満たした場合に、
クリーニング情報の提供を行うことを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項12】
前記ユーザから、前記アイテムについてクリーニング実施情報を受付けるクリーニング実施情報受付部をさらに備え、
前記情報提供部は、直近のクリーニング実施日以降の着用回数を積算することを特徴とする、請求項11に記載の情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの好みにあった商品を提案することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-055391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザの購入履歴やトレンド情報のみに基づいて商品を提案しても、真にユーザの好みを反映しているとは限らない場合があった。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、ユーザの着用履歴を活用することにより、ユーザに有益な情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、
ユーザがファッションアイテムを着用したことを示す着用データを取得する着用データ取得部と、
前記着用データに基づく着用履歴を記憶する着用履歴記憶部と、
前記着用履歴に基づいて前記ユーザに情報を提供する情報提供部と、
ファッションアイテムである商品の情報を記憶する商品情報記憶部を備え、
前記情報提供部は、前記着用履歴に基づいて前記商品を提案し、
前記情報提供部は、前記着用履歴において着用回数又は着用頻度が多いアイテムと特徴が類似する商品とともに、特徴が類似しない商品を提案し、
前記情報提供部は、前記ユーザごとに設定された類似商品と非類似商品との提案割合に基づいて、前記商品を提案することを特徴とする、情報提供システムである。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザの着用履歴を活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る情報提供システムの概要を示す図。
図2】本実施形態に係る情報提供システムの全体構成例を示す図。
図3】サーバ装置2のハードウェア構成例を示す図。
図4】サーバ装置2のソフトウェア構成例を示す図。
図5】着用履歴記憶部に記憶される情報の構成例を示す図。
図6】着用ポイント記憶部に記憶される情報の構成例を示す図。
図7】付加価値情報記憶部に記憶される情報の構成例を示す図。
図8】商品情報記憶部に記憶される情報の構成例を示す図。
図9】ユーザ情報記憶部に記憶される情報の構成例を示す図。
図10】購入履歴記憶部に記憶される情報の構成例を示す図。
図11】本実施形態の商品受注システムの動作を説明する図。
図12】本実施形態の商品受注システムの動作を説明する図。
図13】本実施形態の商品受注システムの動作を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態は、以下のような構成を備える。
【0011】
[項目1]
ユーザがファッションアイテムを着用したことを示す着用データを取得する着用データ取得部と、
前記着用データに基づく着用履歴を記憶する着用履歴記憶部と、
前記着用履歴に基づいて前記ユーザに情報を提供する情報提供部と、
ファッションアイテムである商品の情報を記憶する商品情報記憶部を備え、
前記情報提供部は、前記着用履歴に基づいて前記商品を提案し、
前記情報提供部は、前記着用履歴において着用回数又は着用頻度が多いアイテムと特徴が類似する商品とともに、特徴が類似しない商品を提案し、
前記情報提供部は、前記ユーザごとに設定された類似商品と非類似商品との提案割合に基づいて、前記商品を提案することを特徴とする、情報提供システム。
[項目2]
前記情報提供部は、所定のスコアに基づいて、提案する前記商品を所定数以下に絞り込むことを特徴とする、項目1に記載の情報提供システム。
[項目3]
前記情報提供部は、前記ユーザごとに設定された1回当たりの提案数に応じて、前記商品を絞り込むことを特徴とする、項目2に記載の情報提供システム。
[項目4]
前記所定のスコアは、トレンドに関するスコア、商品提供者の推奨度に関するスコア、ユーザの好みとの合致度に関するスコア、及び他人の購買動向に関するスコアのいずれか1つ以上に基づくスコアであることを特徴とする、項目2または3に記載の情報提供システム。
[項目5]
前記所定のスコアは、少なくともトレンドに関するスコア、商品提供者の推奨度に関するスコア、ユーザの好みとの合致度に関するスコア、及び他人の購買動向に関するスコアに基づくスコアであることを特徴とする、項目2~4のいずれか1つに記載の情報提供システム。
[項目6]
前記着用データに基づいて所定のポイントを付与するポイント付与部をさらに備え、
前記情報提供部は、前記ポイントに基づいてユーザに所定の付加価値情報を提供することを特徴とする、項目1~5のいずれか1つに記載の情報提供システム。
[項目7]
ユーザがファッションアイテムを着用したことを示す着用データを取得する着用データ取得部と、
前記着用データに基づく着用履歴を記憶する着用履歴記憶部と、
前記着用履歴に基づいて前記ユーザに情報を提供する情報提供部と、
前記着用データに基づいて所定のポイントを付与するポイント付与部と、を備え、
前記情報提供部は、前記ポイントに基づいてユーザに所定の付加価値情報を提供することを特徴とする、情報提供システム。
[項目8]
前記着用データには、前記アイテムを着用して移動した距離に関する情報が含まれ、
前記ポイント付与部は、前記距離に基づいて所定のポイントを付与することを特徴とする、項目6または7に記載の情報提供システム。
[項目9]
前記情報提供部は、前記着用履歴に基づいて前記アイテムの着用回数を積算し、
前記積算した回数が前記アイテムの最大着用回数を超えた場合に、
着用限界に達した旨の情報を提供することを特徴とする、項目1~8のいずれか1つに記載の情報提供システム。
[項目10]
ファッションアイテムである商品の情報を記憶する商品情報記憶部をさらに備え、
前記情報提供部は、さらに、前記着用限界条件を満たしたアイテムに類似する商品の情報を提供することを特徴とする、項目9に記載の情報提供システム。
[項目11]
前記情報提供部は、前記着用履歴に基づいて前記アイテムの着用回数を積算し、
前記積算した回数が前記アイテムのクリーニング条件を満たした場合に、
クリーニング情報の提供を行うことを特徴とする、請求項1~10のいずれか1つに記載の情報提供システム。
[項目12]
前記ユーザから、前記アイテムについてクリーニング実施情報を受付けるクリーニング実施情報受付部をさらに備え、
前記情報提供部は、直近のクリーニング実施日以降の着用回数を積算することを特徴とする、項目11に記載の情報提供システム。
【0012】
==概要==
以下、本発明の一実施形態に係る商品受注システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る情報提供システムの概要を示す図である。ユーザは各ファッションアイテムを着用したデータを、ユーザ端末2を介して管理サーバ1に送信し、管理サーバ1からは、各種の情報を取得することができる。
【0013】
図2は、本実施形態に係る情報提供システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の情報提供システムは、ユーザ端末2と管理サーバ1とを含んで構成され、ユーザ端末2と管理サーバ1とは通信ネットワーク3を介して互いに通信可能に接続される。通信ネットワーク3は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0014】
本実施形態の情報提供システムは、ファッションアイテムの着用履歴を取得するシステムである。本発明におけるファッションアイテムとは、体に身に着けるアイテムであり、衣服、帽子、手袋、靴などを含む。以下、特に衣服を例にとって説明する。本発明の情報提供システムでは、衣服の着用履歴データを取得し、これにより各種の情報をユーザに提供することができる。
【0015】
==ユーザ端末2==
ユーザ端末2は、ユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末2は、たとえば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、たとえばユーザ端末2で実行されるWebブラウザにより管理サーバ1にアクセスすることができる
【0016】
==管理サーバ1==
図3は、管理サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ1は、制御部10、メモリ11、ストレージ12、送受信部13、入出力部14を備える。ストレージ12は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。送受信部13は、通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入出力部14は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、またはデータを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
【0017】
図4は、管理サーバ1のソフトウェア構成例を示す図である。同図に示すように、管理サーバ1は、着用データ取得部101、ポイント付与部102、付加価値情報提示部103、商品提案部104、質問部105、回答受付部106、クリーニング実施情報受付部107、クリーニング情報提案部108の各機能部と、着用履歴記憶部121、着用ポイント記憶部122、付加価値情報記憶部123、商品情報記憶部124、ユーザ情報記憶部125、購入履歴記憶部126の各記憶部とを備える。
【0018】
なお、上記各機能部は、管理サーバ1が備える制御部10がストレージ12に記憶されているプログラムをメモリ11に読み出して実行することにより実現され、上記各記憶部は、管理サーバ1が備えるメモリ11およびストレージ12が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0019】
着用履歴記憶部121は、ユーザが各ファッションアイテムを着用した着用履歴を記憶する。図5は、着用履歴記憶部121に格納される着用履歴情報の構成例である。着用履歴は、ユーザIDに紐づけて、アイテムIDごとに着用日、着用頻度、着用回数等の着用履歴に関するデータ、及び購入日等の購入に関するデータを含む。着用履歴情報としてはこれらに限らず、必要に応じて他の情報を含むことができる。着用日は、着用した日時等を逐次追加していくことができる。着用頻度および着用回数は、所定の期間における着用頻度や着用回数を記憶することができる。所定の期間とは例えば、直近の数週間、数か月、数年などの任意の期間を設定する。着用履歴記憶部121には、クリーニングや洗濯に関するクリーニング実施履歴情報を記憶することができる。クリーニング実施履歴情報は例えば、クリーニングに出した日付や、洗濯をした日付等である。また、着用履歴記憶部121には、アイテムを着用して移動した移動距離を記憶することができる。
【0020】
着用履歴記憶部121には、アイテムの情報を格納してもよい。アイテムの情報とは、アイテムのカテゴリ、型、色、素材などの情報を含むことができる。また、カテゴリ、型(パターン)、色、素材には必要に応じてIDを付与してもよい。また、アイテムの情報にはタグ情報を含めることができる。タグ情報とは、アイテムの特徴を表す任意の情報であり、例えば「カジュアル」、「かっちり」、「コンサバ」等の雰囲気を表す特徴、「ストレッチ」、「しわになりにくい」、「軽い」などの素材の特徴、「チェック」、「ボーダー」、「ストライプ」等の生地の模様の特徴、「暗め」、「明るめ」などの色の特徴等、適宜設定することができる。アイテムの情報は、着用履歴記憶部121ではなく、別途保有アイテムの情報を格納する記憶部を設けて記憶してもよい。
【0021】
着用ポイント記憶部122は、着用履歴に応じて付与される着用ポイントを記憶する。図6は、着用ポイント記憶部122に格納される着用ポイント情報の構成例である。着用ポイントは、ユーザIDに紐づけて、所定の計算方法によって付与された着用ポイントを記憶する。着用ポイントは、例えば、1回着用したら1ポイント付与する等任意に付与することができる。また、ジャケット、パンツ、シャツなどのアイテムのカテゴリごとにポイントを加算してもよい。着用ポイントの別の例として、アイテムを着用してユーザが移動した距離に基づいて、着用マイレージを付与してもよい。着用マイレージの計算方法は任意の計算式を採用すればよく、例えば1km当たり1ポイント等とすることができる。
【0022】
付加価値情報記憶部123は、着用ポイントに応じてユーザに提供することのできる付加価値情報の内容を記憶する。図7は、付加価値情報記憶部123に格納される付加価値情報の構成例を示す。本実施形態において付加価値情報とは、ユーザが経済的利益を得るためのコードやチケットを含む。付加価値情報の内容は、例えば所定の店舗で利用可能な割引クーポンや、商品引換券、クリーニングサービス利用チケット等、任意に設定することができる。また、着用ポイントを稼ぐインセンティブを付与するために、着用ポイントが大きくなるとより魅力的な付加価値情報を提供するように設定することができる。例えば、着用ポイントが10~30等の所定の範囲であるときに提供できるクーポンを複数設定しておくこともできる。また、着用ポイントをアイテムのカテゴリごとに計算することとした場合は、付加価値情報の内容をカテゴリごとに異なるものを設定してもよい。例えば、ジャケットの着用ポイントに対応する付加価値情報を、所定のジャケットアイテムの割引券などとしてもよい。また、着用マイレージに対応する付加価値情報を設定することもできる。着用マイレージと着用ポイントとは、それぞれ別の付加価値情報を設定してもよいし、双方の条件を満たした場合に発行できる付加価値情報を設定してもよい(例えば、着用ポイント31~50、且つ着用マイレージ10~30の場合に○○クーポンを提供する)。
【0023】
商品情報記憶部124は、インターネット上のネットショップや実店舗において販売する商品の情報を格納する。図8は、商品情報記憶部124に格納される商品情報の構成例である。商品情報は、商品IDごとに、カテゴリ、型(パターン)、色、素材などの商品の情報を記憶することができる。カテゴリ、型(パターン)、色、素材に応じてIDを付与してもよい。また、商品情報にはタグ情報を含めることができる。タグ情報とは、商品の特徴を表す任意の情報であり、例えば「カジュアル」、「かっちり」、「コンサバ」等の商品の雰囲気を表す特徴、「ストレッチ」、「しわになりにくい」、「軽い」などの素材の特徴、「チェック」、「ボーダー」、「ストライプ」等の生地の模様の特徴、「暗め」、「明るめ」などの色の特徴等、適宜設定することができる。
【0024】
商品情報記憶部124には、トレンドスコアを含んでよい。トレンドスコアは、当該商品が現在の流行に合致している度合いを示す。トレンドスコアは例えば1~10とし、トレンド感の強い商品に大きいスコア(ここでは最大10)を付与することができる。トレンドスコアは、商品メーカや卸業者、インターネットショップの運営者等、商品の提供者等があらかじめ付与することができる。また、トレンドスコアは商品の売れ行きに基づいて設定することととしてもよい。すなわち、所定期間における販売数や、販売数の増加割合等の売れ行きに関する指標が高い商品には高いスコアを付与する等の方法を採用してもよい。
【0025】
また、商品情報記憶部124には、推奨スコアを含んでよい。推奨スコアは、当該商品を商品メーカや卸業者、インターネットショップの運営者等の商品提供者が販売促進している度合いを示す。推奨スコアは例えば1~10とし、推奨度の強い商品に大きいスコア(ここでは最大10)を付与することができる。推奨スコアは、商品メーカや卸業者、インターネットショップの運営者等の商品提供者や、その他適当な者があらかじめ付与することができる。
【0026】
ユーザ情報記憶部125は、ユーザに関する情報を記憶する。図9は、ユーザ情報記憶部125に格納されるユーザ情報の構成例である。ユーザ情報は、ユーザIDに紐づけて、ユーザの職種、姿勢の癖、体型、通勤形態、スポーツ経験、出張の多少、移動手段(車、自転車等)、衣服に関する好み(生地、色味、質感、着心地、サイズ感等)など、必要に応じて適宜登録する。ユーザ情報は、ユーザがユーザIDを新規登録する際に入力させてもよく、その後随時更新する。各項目の内容は、選択肢の中から選ぶ形式でもよいし、ユーザによる自由記載としてもよい。
【0027】
購入履歴記憶部126は、ユーザごとの商品の購入履歴について記憶する。図10は、購入履歴記憶部126に格納される購入履歴情報の構成例である。購入履歴情報は、ユーザIDと、商品ID等の商品情報、購入日時等を含む。商品情報は、商品ID以外に、具体的な商品の写真、特徴(カテゴリ、デザイン、生地、色等)であってもよい。
【0028】
着用データ取得部101は、ユーザが衣服を着用したことに関するデータを取得する。着用データは、少なくとも着用したアイテムIDと着用した日時のデータを含む。データの取得方法は特に制限はなく、任意の方法を採用することができる。例えば、ユーザ端末のアプリ上で、ユーザが着用するファッションアイテムを選択することによって、管理サーバにデータを送信してもよい。また、ユーザ端末のカメラ機能でファッションアイテムまたはファッションアイテムを着用した自身の姿の画像を撮影し、画像分析することによって、当該ファッションアイテムのIDを特定し、着用履歴としてもよい。また、ファッションアイテムのタグなどに印刷されたQRコード(登録商標)等やNFCタグ、RFタグなどをユーザ端末で読み取ることによって、当該ファッションアイテムを着用した情報が管理サーバに送信されることとしてもよい。また、NFCタグやRFタグ等のICタグをファッションアイテムに付与し、ユーザのクローゼットや箪笥等のファッションアイテムを収納しているエリアにアンテナを配置することによって、ファッションアイテムがエリアから持ち出されたことを検知できるようにしておいてもよい。さらに、着用データ取得部101は、BLE通信モジュールなどのBluetooth(登録商標)を利用したデータを取得する手段であっても良い。
【0029】
また、着用データ取得部101は、アイテムを着用してユーザが移動した距離データを取得することができる。移動データの取得方法は、特に制限はないが、例えばユーザ端末に備えられるGPS機能を利用して取得してもよい。また、衣服に付与されたNFCタグ等を、出発地で読み取り、さらに移動先で読み取ることによって移動距離を推定してもよい。また、自宅の位置をあらかじめ登録しておくことによって、移動先での読み取りのみで移動距離を推定してもよい。タグの読み取りは、ユーザ端末に装備されたリーダ機能を利用してもよいし、街中や施設に配置されたアンテナによって読み取ってもよい。
【0030】
ポイント付与部102は、着用履歴データから、所定のルールにのっとってポイントを算出する。所定のルールは任意に定めることができ、例えばある衣服を1回着用すると1ポイント付与する、等とすることができる。ポイント付与部102は、着用履歴記憶部121が更新される際に、付随するポイントを算出し、ユーザIDごとに着用ポイント記憶部122を更新する。
【0031】
付加価値情報提示部103は、ポイントに応じてユーザ端末に付加価値情報を提示する。付加価値情報提示部103は、所定のタイミングでユーザの着用ポイント記憶部122からユーザの保有ポイントを読み出し、付加価値情報記憶部123から、着用ポイントに応じた付加価値情報を読み出す。付加価値情報提示部103は、読み出した付加価値情報をユーザ端末上に表示し、ユーザがクーポンや引換券、サービス利用券等を利用できるようにする。利用可能な付加価値情報が複数該当した場合は、すべての付加価値情報をユーザに提示してもよいし、その中から所定数を選択してユーザに提示してもよい。ユーザは、ユーザ端末上に付加価値情報を表示させ、適宜利用することができる。
【0032】
商品提案部104は、ユーザにファッションアイテムである商品の提案をする。商品提案部104は、ユーザの着用履歴データから、ユーザの好みに合ったアイテムを抽出し、提案することができる。例えば、着用履歴記憶部121から特定のユーザIDの着用履歴を読み出し、着用頻度又は着用回数が多いアイテムIDを抽出する。ここで抽出する条件は任意に設定することができ、任意の期間(例えば直近1か月)における着用回数が所定値以上であった場合に抽出する、等の条件を設定することができる。そして、当該着用回数の多いアイテム(以下、「頻着用アイテム」)に基づいて、商品を提案する。
【0033】
商品提案部104は、あらかじめ設定された提案ルールに基づいて商品を提案してもよい。提案ルールは、一回あたりの提案数と、提案する商品のうち、ユーザの頻着用アイテムによく似た商品(以下「類似商品」)と、似ていない商品(以下、「非類似商品」)との割合を含む。一回あたりの提案数は、例えば1個、3個、10個等と個数を設定することができ、ユーザの好みによって設定してもよい。一回あたりの提案数は、例えばユーザに対して、最も適した商品だけを教えてほしいか、たくさんの選択肢の中から選びたいか、などの質問を行い、その回答に基づいて設定してもよい。
【0034】
また、類似商品と非類似商品との提案割合は、一度に提案する商品のうち、それぞれの占める割合である。例えば、良く着るアイテムに似た商品だけではなく、少し違ったテイストの商品を提案してほしい、という需要がある場合には、提案する商品のうち、何割かを非類似商品にすることが好ましい。当該割合は、ユーザの好みによって設定してもよいし、ユーザの購買行動を分析することによって設定を変更してもよい。すなわち、ユーザが類似商品ばかりを購入する場合は、類似商品の提案割合を増やすなど、適宜割合を調整することができる。提案ルールはユーザ情報記憶部等に格納することができる。類似商品と非類似商品の提案割合を、着用回数を分析することによって計算してもよい。例えば、あるユーザの所定期間における各アイテムの着用回数を着用履歴記憶部121から読み出し、各アイテム間の特徴の類似度を算出する。そして、当該類似度が一定以上であれば、似たような服を良く着る傾向があり、一方で類似度が一定以下であれば、違ったテイストの服もバランスよく着る傾向があると判断することができる。類似度の算出方法は特に制限はないが、一例として、アイテムの特徴(カテゴリ、型(パターン)、色、素材、タグ情報)について任意の手法により類似度をスコア化することによって算出してもよい。また、所定期間における着用回数が所定値以上のアイテムのみを抽出し、アイテム間の類似度を算出することとしてもよい。
【0035】
商品提案部104は、ユーザの頻着用アイテムに似た類似商品、又は似ていない非類似商品を、商品情報記憶部124から選択する。類似しているかどうかは、アイテムの特徴(カテゴリ、型(パターン)、色、素材、タグ情報)の類似度に基づいて判断することができる。例えばこれらの特徴項目ごとの類似度をスコア化して、類似度スコアが所定値以上のものを類似商品としてもよい。また、非類似商品としては、類似度スコアが所定値以下のものを全て非類似商品と設定してもよいし、類似度スコアが低すぎるものを除くために、類似度スコアの下限値を設けてもよい。類似度をスコア化する方法は、任意の方法を採用することができる。
【0036】
商品提案部104は、頻着用アイテムの特徴情報を着用履歴記憶部121から読み出し、これらの特徴に類似する特徴、または共通する特徴を有する商品を商品情報記憶部124から読み出して各商品について類似度をスコア化し、あらかじめ定めた所定値を上回る商品を「類似商品」、下回る商品を「非類似商品」として分類する。
【0037】
商品提案部104は、選択された類似商品または非類似商品の中から、提案ルールにおける一回当たりの提案数に商品を絞り込んでユーザに提案を行う。絞り込む方法は任意の方法を採用することができる。例えば、類似商品を絞り込む場合は、類似度スコアが最も高いものから順番に提案数個を選択してもよいし、類似商品の中からランダムに絞り込んでもよい。
【0038】
商品提案部104は、商品の流行度を表すトレンドスコア、商品のメーカや卸業者、ネットショップの運営者等の商品提供者が推奨している度合いを表す推奨スコア、ユーザの好みとの合致度を表す好みスコア、及び、他人の購買動向を表す他人購買スコア、のいずれか一つまたは二以上に基づいて、提案する商品を絞り込んでもよい。
【0039】
商品の流行度を表すトレンドスコアは、例えば商品情報記憶部124に、商品IDに紐づけて登録される。トレンドスコアは例えば1~10とし、トレンド感の強い商品に大きいスコア(ここでは最大10)を付与することができる。トレンドスコアは、商品メーカや卸業者、インターネットショップの運営者等、適当な者があらかじめ付与することができる。また、トレンドスコアは商品の売れ行きに基づいて設定することととしてもよい。
また、推奨スコアは、例えば商品情報記憶部124に、商品IDに紐づけて登録される。推奨スコアは例えば1~10とし、推奨度の強い商品に大きいスコア(ここでは最大10)を付与することができる。推奨スコアは、商品メーカや卸業者、インターネットショップの運営者等、適当な者があらかじめ付与することができる。
【0040】
好みスコアは、ユーザの仕事、よく使う移動手段、及び生地、色味、質感、着心地、サイズ感の好み等の、ユーザの好み情報に基づいて算出される。例えば、これらの好み情報の項目値に対してあらかじめ該当する特徴を設定しておき(例えば質感の好み情報が、「肌に優しい」であった場合、対応する特徴として、生地=「綿」など)、商品ごとにユーザの好み情報に合う特徴を有しているかどうかをスコア化する。
【0041】
他人購買スコアは、頻着用アイテムまたは頻着用アイテムに類似する商品を購入した他人ユーザが他に購入した商品についてのスコアである。購入履歴記憶部126には、ユーザIDに紐づけて購入した商品IDが記憶されている。頻着用アイテムまたは頻着用アイテムに類似するアイテムを購入した他人ユーザIDを読み出し、当該他人ユーザIDの購入履歴情報に含まれる他の商品について、他人購買スコアを付与することができる。他人購買スコアは、ユーザと同じ又は類似する商品を購入した他人が、他に購入している商品について、ユーザが同様に欲しいと思う可能性が高いことを前提にしている。
【0042】
商品提案部104は、類似商品または非類似商品について、上記のトレンドスコア、推奨スコア、好みスコア、他人購買スコアのいずれかのスコアが高いものを絞り込むことができる。また、これらのスコアのうち二以上のスコアに基づいて絞り込むこともできる。二以上のスコアに基づいて絞り込む場合は、各スコアの合計値や平均値が高い商品を絞り込むことができる。
【0043】
商品提案部104は、下記で述べるように、回答受付部106がユーザ端末から受け付けた商品の満足度及び気に入った・気に入らなかった理由を分析することによって、商品の絞り込みに反映させることができる。例えば、着用回数の多いアイテムについて、気に入った理由が「生地」であった場合、当該アイテムの情報を着用履歴記憶部121から読み出して当該生地を特定する。そして、当該生地と同じ、若しくは類似する生地を使用した商品の好みスコアが高くなるように設定することがきる。逆に、着用回数の少ないアイテムについて、気に入らなかった理由が「生地」であった場合、当該アイテムの生地を着用履歴記憶部121から読み出して特定し、当該生地と同じ、若しくは類似する生地を用いた商品を、提案する商品候補から除外することとしてもよい。
【0044】
商品提案部104は、商品の提案に関する情報を、ユーザ端末に送信する。送信するタイミングは任意に設定することができ、例えば所定期間ごとに送信するメールマガジン等のプッシュ通知に含めてもよいし、ユーザがネットショッピングでファッションアイテムを探しているときにポップアップ表示させてもよい。
【0045】
また、商品提案部104は、着用履歴データを利用することによって、ユーザがネットショッピングでファッションアイテムを選択した際にアラートを表示させることができる。例えば、所定期間における着用回数が所定数以下であったアイテムと、類似する商品を購入しようとしたときに、「過去に似たアイテムを購入しましたがあまり気に入ってないようです」などのメッセージを表示させる。類似する商品かどうかを判断する方法は、まず、着用回数が少なかったアイテムのカテゴリ、型、色、素材、タグ情報を着用履歴記憶部121から読み出して特定し、当該特徴と共通する、または類似する特徴をもつかどうかを判定することによって行ってもよい。また、上記のように類似度スコアを算出し、類似度スコアが所定値以上の場合に類似商品と判断してもよい。また、下記で述べるように、着用回数が少なかったアイテムについて、ユーザが回答した気に入らなかった理由を分析することによって、アラートを表示させる商品を選択してもよい。例えば気に入らなかった理由が「素材」であった場合、当該アイテムの素材を着用履歴記憶部121から読み出して特定し、当該素材と同じ、若しくは類似する素材を用いた商品についてアラートを表示することとしてもよい。
【0046】
また、商品提案部104は、着用履歴データを利用することによって、特定のアイテムについて、着用限界時期の情報を提供することができる。本実施形態において着用限界とは、破棄すべき、若しくは買い替えするべき状態であることを示す。着用限界か否かの判断は例えば、アイテムごとに最大着用回数を設定しておき、アイテムの着用回数が最大着用回数を超えたかどうかを判定することによって行ってもよい。最大着用回数は、生地ごとの耐久テストの結果等に基づいて設定することができる。また、生地の素材や繊維の太さに基づいて最大着用回数を推定してもよい。商品提案部104は、破棄すべき、買い替えすべき旨の情報情報をユーザ端末に送信することができる。また、同時に類似の商品の購入を提案してもよい。
【0047】
質問部105は、ユーザ端末上に、商品に関する質問を送信する。本実施形態において商品に関する質問とは、商品の満足度や、気に入っている理由、気に入っていない理由、改善してほしい点、等を聞き出すための質問である。質問部105は、例えば、所定期間での着用回数が所定数以下であった商品を着用履歴記憶部121から読み出し、当該商品について、商品の満足度や、着用回数が少ない理由を質問するメッセージ等を送信する。さらに、気に入らない原因が、デザイン、型、色、素材のいずれにあるのかを質問することができる。一方、所定期間での着用回数が所定数以上であった商品を着用履歴記憶部121から読み出し、当該商品について、商品の満足度や、着用回数が多い理由を質問するメッセージ等を送信する。さらに、気に入った原因が、デザイン、型、色、素材のいずれにあるのかを質問することができる。
【0048】
回答受付部106は、ユーザ端末から上記質問部105が送信した質問に対する回答を受け付ける。受け付けた回答は、着用履歴記憶部121に記憶してもよいし、別の記憶部に記憶してもよい。
【0049】
クリーニング実施情報受付部107は、ユーザがクリーニングや洗濯をした履歴情報を受け付ける。クリーニング情報は、少なくともアイテムIDとクリーニング又は洗濯をした日に関する情報を含む。受け付けた情報は、着用履歴記憶部121に記憶することができるが、これに限られず、別の記憶部に記憶してもよい。
【0050】
クリーニング情報提案部108は、ユーザにクリーニング情報を通知することができる。本実施形態におけるクリーニング情報とは、クリーニング店にクリーニングに出す、又は洗濯を行うよう勧める旨の情報である。例えば、アイテムごとに、クリーニング又は洗濯を提案する条件であるクリーニング条件を設定しておき、条件を満たしたアイテムについてクリーニング情報を通知することができる。クリーニング条件は例えば、3回着用するごと、など着用回数に基づく条件とすることができる。クリーニング情報提案部108は、着用履歴記憶部121から、直近のクリーニング又は洗濯を実施した日以降、何回着用したかを読み出し、クリーニング又は洗濯を提案する条件を満たすか否かを判断する。そして、条件を満たしたアイテムについて、ユーザ端末にクリーニング情報を通知する。クリーニング情報には、クリーニング又は洗濯の方法、注意点などの情報を含んでもよい。また、クリーニング情報とともに、クリーニング代行サービスの申込ができるようにしてもよい。クリーニング代行サービスは、例えばユーザの自宅にクリーニングする衣服をスタッフが回収に行くものである。
【0051】
図11は、本実施形態の情報提供システムの動作の一実施例を説明する図である。
【0052】
まず、ユーザ端末からユーザが衣服を着用したことを示す着用データを取得した場合(S201)、アイテムIDに紐づけた着用履歴データに着用日時を記録するとともに、必要に応じて着用回数や着用頻度を計算し、着用履歴記憶部121を更新する(S202)。
【0053】
そして、ポイント付与部102は、着用履歴記憶部121が更新されると、所定の付与ルールに基づいて着用ポイントを算出し、着用ポイント記憶部122を更新する(S203)。付加価値情報提示部103は、着用ポイント記憶部122が更新されると、着用ポイントが所定以上かどうかを確認する(S204)。すなわち、付加価値情報記憶部123において設定された付加価値情報発行条件に照らし合わせて、ユーザの現状の着用ポイントで付加価値情報を提示できるか否かを確認する。そして、ユーザの現所の着用ポイントで付加価値情報発行が可能である場合は、付加価値情報をユーザ端末に提供する(S205)。発行可能な付加価値情報が複数ある場合は、すべての付加価値情報を提供してもよいし、その中からランダムに、若しくは所定のルールに基づいて選択した所定数の付加価値情報のみを提供してもよい。
【0054】
図12は、本実施形態の情報提供システムの動作の他の実施例を説明する図である。
【0055】
商品提案部104は、着用履歴記憶部121において着用回数が所定数以上のアイテムがある場合に(S301)、当該頻着用アイテムの特徴を着用履歴記憶部121等から読み出す(S302)。また、ユーザに対してあらかじめ設定された、一度に提案する商品の数と、類似商品・非類似商品の提案割合を読み出す(S303、S304)。
【0056】
商品提案部104は、頻着用アイテムの特徴に類似する商品又は非類似の商品を商品情報記憶部124から探索する(S305)。例えば、各特徴(カテゴリ、型、色、素材、タグ情報)における類似度スコアをそれぞれ算出し、これらの類似度スコアを積算若しくは平均することによって、商品の類似度スコアを算出し、類似度スコアが所定値以上高い商品を類似商品として、また所定値以下の商品を非類似商品としてそれぞれ探索する。
【0057】
そして、商品提案部104は、探索した類似商品または非類似商品のうち、提案ルールの一回当たりの提案数に基づいて商品を絞り込む(S306)。絞込は、例えば、トレンドスコア、推奨スコア、好みスコア、他人購買スコアの一つ以上に基づいて行ってもよい。商品提案部104は、絞り込んだ商品を最終的にユーザに提案する(S307)。提案は任意のタイミングで行うことができる。例えばユーザがネットショッピングでファッションアイテムを選択しているときでもよいし、ユーザが保有するアイテムについて買い替え時期が来た場合に、買い替えの通知とともに提案してもよい。
【0058】
図13は、本実施形態の情報提供システムの動作の他の実施例を説明する図である。
【0059】
クリーニング情報受付部は、ユーザ端末から衣服のクリーニング若しくは洗濯を実施した旨の情報を受け付ける(S401)。クリーニング実施情報は、着用履歴記憶部121に記憶される。クリーニング情報提案部108は、着用履歴記憶部121において前回のクリーニング実施日以降の着用回数をカウントする(S402)。
【0060】
カウントした着用回数を、あらかじめ設定されたクリーニング条件と比較し(S403)、クリーニング条件を満たす場合に、ユーザ端末にクリーニング情報を提案する(S404)。
【0061】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0062】
たとえば、本実施形態では、管理サーバ1は1台のコンピュータであるものとしたが、これに限らず、複数台のコンピュータに機能部や記憶部を分散させるようにしてもよい。たとえば、管理サーバ1の各記憶部をデータベースサーバが備えるようにし、管理サーバ1はデータベースサーバにアクセスするようにしてもよい。また、各機能部を複数のコンピュータに分散させて備えるようにすることもできる。たとえば、ユーザ端末2との間の送受信を行う機能部を備えるコンピュータと、ユーザ端末2との間の送受信を行わない機能部を備えるコンピュータとを別体として、2台のコンピュータが相互に通信を行いながら処理を行うようにしてもよい。
【0063】
また、図11~13の処理は、本実施形態の情報提供システムによる処理の一例を示したものであり、本願発明を限定する意図ではない。図11~13の処理に含まれる各ステップは、図中に示される順序と異なる順序で実行するようにしてもよいし、一部の処理を並列に実行するよういしてもよいし、一部のステップを省略するようにしてもよいし、他のステップを追加してもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 管理サーバ
2 ユーザ端末
3 通信ネットワーク
101 着用データ取得部
102 ポイント付与部
103 付加価値情報提示部
104 商品提案部
105 質問部
106 回答受付部
107 クリーニング実施情報受付部
108 クリーニング情報提案部
121 着用履歴記憶部
122 着用ポイント記憶部
123 付加価値情報記憶部
124 商品情報記憶部
125 ユーザ情報記憶部
126 購入履歴記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13