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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】募金管理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20240415BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20240415BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q20/06
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020012678
(22)【出願日】2020-01-29
(65)【公開番号】P2021117906
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2022-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢野 光祐
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-077900(JP,A)
【文献】特開2016-146108(JP,A)
【文献】特開2017-138802(JP,A)
【文献】特開2019-056977(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザからソーシャルネットワークサービスへ送付されたコンテンツと、前記ソーシャルネットワークサービスを通じて前記コンテンツに対応して提示される第1の募金情報及び第2の募金情報とを対応づけて管理する管理部と、
前記コンテンツに対応してユーザ端末から提示された前記第1の募金情報及び前記第2の募金情報のうちの一方前記ユーザ端末に対するユーザ操作によって選択された場合に、前記ユーザ端末の使用者である第2のユーザに関連づけられた第2の口座から、前記第1のユーザの識別情報に関連づけられた第1の口座へ貨幣価値を移動する処理部と
を備え
前記第2の募金情報は、前記第1の募金情報とは目的が異なり、
前記第1の募金情報は、第1の募金単価を示す単価情報を含み、前記第2の募金情報は、第2の募金単価を示す単価情報を含み、
前記処理部は、前記コンテンツに対応して前記ユーザ端末から提示された前記第1の募金情報が前記ユーザ端末に対するユーザ操作によって選択された場合に、前記第2の口座から前記第1の口座へ、前記第1の募金単価に対応する貨幣価値を移動し、前記コンテンツに対応して前記ユーザ端末から提示された前記第2の募金情報が前記ユーザ端末に対するユーザ操作によって選択された場合に、前記第2の口座から前記第1の口座へ前記第2の募金単価に対応する貨幣価値を移動する
募金管理装置。
【請求項2】
前記第1のユーザから前記ソーシャルネットワークサービスへ投稿された前記コンテンツに付されて第1のユーザ端末から送信された前記第1のユーザ端末の位置情報が示す位置が、被災地として登録された地域内にある場合に、前記第1のユーザ端末から、前記第1の募金情報及び前記第2の募金情報を設定するための募金設定情報を取得する募金設定情報取得部
をさらに備える請求項1に記載の募金管理装置。
【請求項3】
前記第1の募金情報は、物品を示す情報を含み、
前記処理部は、前記コンテンツに対応して前記ユーザ端末から提示された前記第1の募金情報が前記ユーザ端末に対するユーザ操作によって選択された場合に、前記第2の口座から前記第1の口座へ、前記物品の識別情報に対応づけて貨幣価値を移動する
請求項1又は2に記載の募金管理装置。
【請求項4】
前記物品の識別情報に対応づけて管理される貨幣価値の総額が前記物品の販売価格に到達した場合に、前記物品を発注する発注部
をさらに備える請求項に記載の募金管理装置。
【請求項5】
前記管理部は、前記第1の募金情報の目的及び前記第2の募金情報の目的のそれぞれの募金の目標額を示す情報を管理し、前記第1の募金情報が前記ユーザ端末に対するユーザ操作によって選択されることによって前記第1の口座に移動された貨幣価値の総額が前記第1の募金情報の前記目標額に到達した場合に、前記第1の募金情報を無効にする
請求項1からのいずれか一項に記載の募金管理装置。
【請求項6】
前記管理部は、前記第1の募金情報の目的及び前記第2の募金情報の目的のそれぞれの募金の目標額に対する前記第1の口座に移動された貨幣価値の総額の割合を示す情報を、前記コンテンツ対応して管理する
請求項1からのいずれか一項に記載の募金管理装置。
【請求項7】
前記管理部はさらに、前記第2のユーザの識別情報に対応づけて、前記第2の口座から移動された貨幣価値の総額を示す情報を管理する
請求項1からのいずれか一項に記載の募金管理装置。
【請求項8】
前記コンテンツに対応して提示された前記第1の募金情報が前記第2のユーザによって選択された場合に、前記処理部は、
前記第1の募金情報及び前記第2の募金情報に基づく募金が公的機関から承認されているときは、前記第2の口座から前記第1の口座へ貨幣価値を移動し、
前記第1の募金情報及び前記第2の募金情報に基づく募金が公的機関から承認されていないときは、前記第2の口座から予め定められた一時口座に貨幣価値を移動し、前記第1の募金情報及び前記第2の募金情報に基づく募金が公的機関から承認されたことを条件として、前記一時口座から前記第1の口座に貨幣価値を移動する
請求項1からのいずれか一項に記載の募金管理装置。
【請求項9】
前記第1の募金情報及び前記第2の募金情報は、ユーザの選択アクションを受け付けるボタンとして、前記コンテンツに対応して表示される
請求項1からのいずれか一項に記載の募金管理装置。
【請求項10】
前記管理部は、前記第1の募金情報及び前記第2の募金情報に対応づけて、前記ボタンの提示形態を制御するための提示形態情報を管理し、
前記ボタンは、前記第1の募金情報及び前記第2の募金情報に対応づけて管理されている前記提示形態情報に基づいて提示される
請求項に記載の募金管理装置。
【請求項11】
第1のユーザからソーシャルネットワークサービスへ投稿されたコンテンツに付されて第1のユーザ端末から送信された前記第1のユーザ端末の位置情報が示す位置が、被災地として登録された地域内にある場合に、前記第1のユーザ端末から、前記ソーシャルネットワークサービスを通じて前記コンテンツに対応して提示される募金情報を設定するための募金設定情報を取得する募金設定情報取得部と、
前記コンテンツと、前記募金情報とを対応づけて管理する管理部と、
前記コンテンツに対応して第2のユーザ端末から提示された前記募金情報が前記第2のユーザ端末に対するユーザ操作によって選択された場合に、前記第2のユーザ端末の使用者である第2のユーザに関連づけられた第2の口座から、前記第1のユーザの識別情報に関連づけられた第1の口座へ貨幣価値を移動する処理部と
を備える募金管理装置。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から11のいずれか一項に記載の募金管理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、募金管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
引用文献1には、寄付者が寄付決定ボタンをクリックすると、寄付者が指定したコンテンツを購入して、その代金が寄付金となる募金システム用ウェブサーバが開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2003-044627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
募金に対してより手軽に応募することができることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、募金管理装置が提供される。募金管理装置は、第1のユーザからソーシャルネットワークサービスへ送付されたコンテンツと、ソーシャルネットワークサービスを通じてコンテンツに対応して提示される募金情報とを対応づけて管理する管理部を備える。募金管理装置は、コンテンツに対応して提示された募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、第2のユーザに関連づけられた第2の口座から、第1のユーザの識別情報に関連づけられた第1の口座へ貨幣価値を移動する処理部を備える。
【0005】
募金情報は、募金単価を示す情報を含んでよい。処理部は、コンテンツに対応して提示された募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、第2の口座から第1の口座へ募金単価に対応する貨幣価値を移動してよい。
【0006】
募金情報は、第1の募金単価を示す情報を含む第1の募金情報と、第2の募金単価を示す情報を含む第2の募金情報とを含んでよい。処理部は、コンテンツに対応して提示された第1の募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、第2の口座から第1の口座へ第1の募金単価に対応する貨幣価値を移動し、コンテンツに対応して提示された第2の募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、第2の口座から第1の口座へ第2の募金単価に対応する貨幣価値を移動してよい。
【0007】
募金情報は、物品を示す情報を含んでよい。処理部は、第2の口座から第1の口座へ、物品の識別情報に対応づけて貨幣価値を移動してよい。
【0008】
募金管理装置は、物品の識別情報に対応づけて管理される貨幣価値の総額が物品の販売価格に到達した場合に、物品を発注する発注部をさらに備えてよい。
【0009】
管理部は、募金の目標額を示す情報を管理し、第1の口座に移動された貨幣価値の総額が目標額に到達した場合に、募金情報を無効にしてよい。
【0010】
管理部は、募金の目標額に対する第1の口座に移動された貨幣価値の総額の割合を示す情報を、コンテンツ及び募金情報に対応して管理してよい。
【0011】
管理部はさらに、第2のユーザの識別情報に対応づけて、第2の口座から移動された貨幣価値の総額を示す情報を管理してよい。
【0012】
コンテンツに対応して提示された募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、処理部は、募金情報に基づく募金が公的機関から承認されているときは、第2の口座から第1の口座へ貨幣価値を移動し、募金情報に基づく募金が公的機関から承認されていないときは、第2の口座から予め定められた一時口座に貨幣価値を移動し、募金情報に基づく募金が公的機関から承認されたことを条件として、一時口座から第1の口座に貨幣価値を移動してよい。
【0013】
募金情報は、ユーザの選択アクションを受け付けるボタンとして、コンテンツに対応して表示されてよい。
【0014】
管理部は、募金情報に対応づけて、ボタンの提示形態を制御するための提示形態情報を管理してよい。ボタンは、募金情報に対応づけて管理されている提示形態情報に基づいて提示されてよい。
【0015】
本発明の第2の態様においては、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを、上記の募金管理装置として機能させてよい。プログラムを格納するコンピュータ可読媒体が提供されてもよい。コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記録媒体であってもよい。
【0016】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態における募金管理システム10の構成の一例を概略的に示す。
図2】募金管理装置40の機能構成を示すブロック図を、SNSサーバ30とともに示す。
図3】ユーザ端末82に表示される画面の一例を示す。
図4】口座情報格納部181に格納される口座情報のデータ構造を示す。
図5】応募ボタン情報格納部182に格納される応募ボタン情報のデータ構造を示す。
図6】目的情報格納部183に格納される目的情報のデータ構造を示す。
図7】募金総額情報格納部184に格納される募金総額情報のデータ構造を示す。
図8】応募総額情報格納部185に格納される応募総額情報のデータ構造を示す。
図9】募金管理装置40が実行する募金開設処理の手順を示すフローチャートである。
図10】募金管理装置40が実行する応募処理の手順を示すフローチャートである。
図11】本実施形態に係るコンピュータ2000の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
【0019】
図1は、一実施形態における募金管理システム10の構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、募金管理システム10は、ソーシャルネットワークサービス(Social Network Service;SNS)を通じて行われる募金を管理するシステムである。
【0020】
募金管理システム10は、SNSサーバ30と、募金管理装置40と、ユーザ端末72と、ユーザ端末82aと、ユーザ端末82bとを備える。SNSサーバ30と、募金管理装置40と、ユーザ端末72と、ユーザ端末82aと、ユーザ端末82bとは、ネットワーク90を介して接続される。ネットワーク90は、インターネット等の公衆ネットワーク、移動体通信ネットワーク、専用網等を含んでよい。
【0021】
ユーザ70は、ユーザ端末72の使用者である。ユーザ80aは、ユーザ端末82aの使用者である。ユーザ80bは、ユーザ端末82bの使用者である。本実施形態において、ユーザ80a及びユーザ80bを「ユーザ80」と総称する場合がある。
【0022】
SNSサーバ30は、SNSを提供するサーバである。ユーザ70及びユーザ80は、SNSサーバ30が提供するSNSの利用者である。SNSは、例えば、コミュニケーション、協働、コンテンツを共有することを目的として他の個人又は組織との接触を可能にするよう設計された電子的サービスである。例えば、SNSサーバ30は、ユーザ端末72やユーザ端末82等のユーザ端末から送信されるコンテンツを受信して、SNSサイトにアクセスした他のユーザが閲覧できるようにする。
【0023】
本実施形態において、ユーザ70は、募金を開設するユーザである。すなわち、ユーザ70は、SNSサーバ30を通じて金品を募るユーザである。ユーザ80は、募金に応募して寄付を行うユーザである。ユーザ70は、SNSサーバ30が提供するSNSのアカウントを有するユーザである。ユーザ80は、SNSサーバ30が提供するSNSのアカウントを有するユーザであってよいし、SNSサーバ30が提供するSNSのアカウントを有しないユーザであってよい。
【0024】
募金管理装置40は、SNSサーバ30と連携してユーザ70が開設した募金を管理する。例えば、ユーザ70は、ユーザ70が居住する地域で災害が発生した場合に、ユーザ端末72を用いて募金設定情報を募金管理装置40に登録するとともに、被害情報を示すコンテンツをSNSサーバ30に投稿する。募金設定情報は、例えば「500円」、「1000円」等の募金単価を設定するための情報を含む。
【0025】
SNSサーバ30は、SNSサーバ30が提供するSNSサイトにユーザ端末82からアクセスがあった場合に、ユーザ70からのコンテンツに対応して応募ボタンを配置させるためのページ情報を、ユーザ端末82に送信する。応募ボタンには、募金単価情報に応じて「ガンバレ500円」、「ガンバレ1000円」等のラベルが付与されている。ユーザ80は、応募ボタンをクリックすると、募金管理装置40は、応募ボタンに対応する募金単価の金品を、ユーザ80に関連付けられた口座からユーザ70に関連づけられた口座へ送る。
【0026】
募金管理システム10によれば、ユーザ80は、ユーザ端末82に表示された投稿コンテンツを閲覧して、募金に応じて寄付したいと感じた場合には、コンテンツに対応して表示された応募ボタンをクリック又はタッチするだけで、自動的にユーザ70の口座に送金することができる。ユーザ80が募金に応じて1万円分の寄付を行いたい場合は、「ガンバレ・1000円」を10回クリックすればよい。募金管理システム10によれば、災害等が生じた地域に居住するユーザ70が簡単に募金を開設することができる。また、ユーザ80は、募金活動をしている場所に出向いたり、口座振込の手続をする時間をかけることなく、手軽にかつ速やかに募金に応じることができる。
【0027】
図2は、募金管理装置40の機能構成を示すブロック図を、SNSサーバ30とともに示す。募金管理装置40は、処理装置100と記憶装置180とを備える。処理装置100は、募金設定情報取得部110と、管理部140と、処理部120と、発注部130とを備える。処理装置100は、プロセッサ等の専用又は汎用の演算処理装置や、データ通信装置等により実現される。
【0028】
記憶装置180は、口座情報格納部181、応募ボタン情報格納部182、目的情報格納部183、募金総額情報格納部184、及び応募総額情報格納部185を備える。記憶装置180は、不揮発性の記憶装置により実現される。なお、記憶装置180は、募金管理装置40とは別に設けられてよい。処理装置100と記憶装置180とは、通信ネットワークによって接続されてよい。記憶装置180は、募金管理装置40の外部のデータベースシステムであってもよい。
【0029】
管理部140は、第1のユーザからSNSへ送付されたコンテンツと、SNSを通じてコンテンツに対応して提示される募金情報とを対応づけて管理する。処理部120は、コンテンツに対応して提示された募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、第2のユーザに関連づけられた第2の口座から、第1のユーザの識別情報に関連づけられた第1の口座へ貨幣価値を移動する。募金情報は、ユーザの選択アクションを受け付けるボタンとして、コンテンツに対応して表示される。本実施形態において、ユーザ70は第1のユーザに対応し、ユーザ80は第2のユーザに対応する。
【0030】
募金情報は、募金単価を示す情報を含む。処理部120は、コンテンツに対応して提示された募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、第2の口座から第1の口座へ募金単価に対応する貨幣価値を移動する。
【0031】
募金情報は、第1の募金単価を示す情報を含む第1の募金情報と、第2の募金単価を示す情報を含む第2の募金情報とを含んでよい。この場合、処理部120は、コンテンツに対応して提示された第1の募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、第2の口座から第1の口座へ第1の募金単価に対応する貨幣価値を移動し、コンテンツに対応して提示された第2の募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、第2の口座から第1の口座へ第2の募金単価に対応する貨幣価値を移動する。
【0032】
募金情報は、物品を示す情報を含んでよい。この場合、処理部120は、第2の口座から第1の口座へ、物品の識別情報に対応づけて貨幣価値を移動する。発注部130は、物品の識別情報に対応づけて管理される貨幣価値の総額が物品の販売価格に到達した場合に、物品を発注してよい。発注部130は、SNSサーバ30が運営するショッピングサイトに物品を発注してよい。
【0033】
管理部140は、募金の目標額を示す情報を管理してよい。管理部140は、第1の口座に移動された貨幣価値の総額が目標額に到達した場合に、募金情報を無効にしてよい。
【0034】
管理部140は、募金の目標額に対する第1の口座に移動された貨幣価値の総額の割合を示す情報を、コンテンツ及び募金情報に対応して管理してよい。管理部140はさらに、第2のユーザの識別情報に対応づけて、第2の口座から移動された貨幣価値の総額を示す情報を管理してよい。
【0035】
処理部120は、コンテンツに対応して提示された募金情報が第2のユーザによって選択された場合に、(i)募金情報に基づく募金が公的機関から承認されているときは、第2の口座から第1の口座へ貨幣価値を移動し、(ii)募金情報に基づく募金が公的機関から承認されていないときは、第2の口座から予め定められた一時口座に貨幣価値を移動し、募金情報に基づく募金が公的機関から承認されたことを条件として、一時口座から第1の口座に貨幣価値を移動してよい。
【0036】
なお、管理部140は、募金情報に対応づけて、ボタンの提示形態を制御するための提示形態情報を管理してよい。SNSサーバ30は、募金情報に対応づけて管理されている提示形態情報に基づいてボタンを提示してよい。
【0037】
図3は、ユーザ端末82に表示される画面の一例を示す。画面300は、オブジェクト302と、オブジェクト304と、オブジェクト306と、オブジェクト309と、応募ボタン310、応募ボタン320、応募ボタン330、応募ボタン340、応募ボタン350、応募ボタン360、オブジェクト312、オブジェクト332、オブジェクト342、オブジェクト352、及びオブジェクト362を備える。
【0038】
オブジェクト302は、投稿者を示す表示オブジェクトである。オブジェクト304は、ユーザ70がユーザ端末72を用いて投稿したテキストコンテンツに基づく表示オブジェクトである。オブジェクト306は、ユーザ70がユーザ端末72を用いて投稿した画像コンテンツに基づく表示オブジェクトである。
【0039】
応募ボタン310、応募ボタン320、応募ボタン330、応募ボタン340、応募ボタン330、及び応募ボタン340は、募金設定情報に基づく表示オブジェクトである。
【0040】
応募ボタン310及び応募ボタン320は、集められた寄付金の用途が限定されていない募金に応募するためのボタンである。応募ボタン310は、「ガンバレ500円」の文字情報を含む。応募ボタン320は、「ガンバレ1000円」の文字情報を含む。応募ボタン310及び応募ボタン320の「ガンバレ」の文字はユーザ70が設定可能である。応募ボタン310の「500円」及び応募ボタン320の「1000円」の文字はユーザ70が設定した募金単価を表す。
【0041】
応募ボタン330、応募ボタン340、及び応募ボタン350は、寄付金の用途が限定された募金に応募するためのボタンである。応募ボタン330は、「水500円」の文字情報を含む。応募ボタン330を通じて集められた寄付金の用途は水の購入に限定される。例えば、応募ボタン330を通じて集められた寄付金の総額が、予め定められた災害用ペットボトル水パックの購入単位の金額に到達した場合には、発注部130は、災害用ペットボトル水パックを自動的に発注して、ユーザ70が定められた配送先に配送する。
【0042】
応募ボタン340は、「ブルーシート500円」の文字情報を含む。応募ボタン340を通じて集められた寄付金の用途はブルーシートの購入に限定される。応募ボタン350は、「ボランティア旅費500円」の文字情報を含む。応募ボタン350を通じて集められた寄付金の用途はボランティアの旅費に充てられる。
【0043】
応募ボタン360は、「ボランティア参加」の文字情報を含む。ボタン360は、ユーザ80がボランティアに参加する意思を表明するためのボタンである。
【0044】
オブジェクト312、オブジェクト332、オブジェクト342、オブジェクト352、及びオブジェクト362は、応募状況を示すオブジェクトである。オブジェクト312は、応募ボタン310及び応募ボタン320に対応する募金の目標額に対して、現在までに入金された金額の割合を示すオブジェクトである。オブジェクト332は、応募ボタン330に対応する募金の目標額に対して、現在までに入金された金額の割合を示すオブジェクトである。オブジェクト342は、応募ボタン340に対応する募金の目標額に対して、現在までに入金された金額の割合を示すオブジェクトである。オブジェクト352は、応募ボタン350に対応する募金の目標額に対して、現在までに入金された金額の割合を示すオブジェクトである。オブジェクト362は、応募ボタン360をクリックした人数を示すオブジェクトである。オブジェクト312、オブジェクト332、オブジェクト342、及びオブジェクト352により、募金の目標額に対する到達度を一目で把握することができる。
【0045】
オブジェクト309は、SNSを閲覧しているユーザ80が1日に募金に応募した金額を示すオブジェクトである。後述するように、管理部140は、ユーザ80が1日に募金に応募した金額を、応募総額情報格納部185に格納される情報に基づいて管理することができる。
【0046】
図3に示されるように、募金管理システム10によれば、SNSの投稿情報とともに募金の応募ボタンを提示することができる。そのため、ユーザ80は、被災地の切迫度を把握し易い。
【0047】
また、図3に示されるように、自治体の公式アカウントで募金を受け付けることによって、募金の正当性を高めることができる。後述するように、一般ユーザのアカウントで募金を受け付ける場合でも、自治体等の公的期間の承認を受けることで、募金の正当性を高めることができる。また、デジタル新聞等のニュース記事を投稿することにより、募金の正当性を認識し易くなる。SNSのアカウント上で募金を開設するので、被災前後の状況変化が分かり易くなり、募金の正当性を認識し易い。
【0048】
図4は、口座情報格納部181に格納される口座情報のデータ構造を示す。口座情報は、ユーザID、口座情報、送り元口座、及び送り先口座を対応づけて格納する。
【0049】
「ユーザID」は、ユーザ70及びユーザ80の識別情報である。「口座情報」は、ユーザ70及びユーザ80の口座情報である。口座情報は、例えばSNSサーバ30が提供する電子マネー口座、ポイント口座、金融機関の口座等を示す情報である。「送り元口座」は、「口座情報」で指定された口座のうち、寄付額の送り元となる口座を示す情報である。「送り先口座」は、「口座情報」で指定された口座のうち、寄付金の送り先となる口座を示す情報である。
【0050】
処理部120は、口座情報を参照して、ユーザ80の識別情報に対応づけられた送り元口座と、ユーザ70の識別情報に対応づけられた送り先口座を特定する。そして、処理部120は、ユーザ80の送り元口座の残高を減額し、ユーザ70の送り先口座の残高を増額させる。
【0051】
図5は、応募ボタン情報格納部182に格納される応募ボタン情報のデータ構造を示す。応募ボタン情報は、ユーザID、コンテンツID、複数のボタン情報、及び承認情報を対応づけて格納する。
【0052】
「ユーザID」は、ユーザ70の識別情報である。「コンテンツID」は、応募ボタンに対応して表示されるコンテンツの識別情報である。
【0053】
図5には、ボタン1からボタン6までの6個の「ボタン情報」が例示されている。「ボタン情報」はそれぞれ、「属性」、「単価」、及び「目的」を含む。「属性」は、ボタンの表示態様を制御するための情報を含む。例えば、「属性」は、ボタン内に記載される文字、ボタンの色、ボタンの形状、ボタンの点滅特性等を指定する情報を含む。「単価」は、募金単価を示す情報である。「目的」は、募金目的の識別情報である。「目的」は、例えば寄付金の用途を識別する情報であってよい。「目的」については図6に関連して具体的に説明する。「承認」は、公的機関から、募金を行うことの承認が得られたか否かを示す情報である。
【0054】
SNSサーバ30は、SNSページに表示されるコンテンツ情報を生成する場合に、応募ボタン情報に基づいて、コンテンツの近傍にボタンがレイアウトするためのコンテンツ情報を生成する。例えば、SNSサーバ30は、ユーザ端末82からコンテンツを取得するHTTPリクエストを受信した場合に、応募ボタン情報を参照して、コンテンツIDに対応する応募ボタン情報を取得して、オブジェクト304及びオブジェクト306の近傍に応募ボタン310~360を配置したページ情報を生成して、ユーザ端末82に表示させる。
【0055】
また、処理部120は、応募ボタン310~350がクリックされた場合に、「承認」情報を参照して、公的機関から承認済みであるか未承認であるかを判断する。公的機関から承認済みである場合は、ユーザ70の送り先口座に送金する。公的機関から未承認である場合は、予め定められた一時口座に送金する。一時口座は、SNSサーバ30の運営者が管理する口座であってよい。
【0056】
図6は、目的情報格納部183に格納される目的情報のデータ構造を示す。目的情報は、ユーザIDと、複数の目的情報を対応づけて格納する。
【0057】
「ユーザID」は、ユーザ70の識別情報である。「目的情報」は、募金の目標額と、用途を示す。図6には、目的1から目的3までの3個の「目的情報」が例示されている。「目的1」は、図5の目的「1」に対応する目的情報である。図6において、「目的1」は、募金の目標額が2千万円であることを示す。「目的2」は、募金の目標額が5百万円であり、「ペットボトル水セット」の商品の購入代金を集めるための募金であることを示す。「目的3」は、募金の目標額が2百万円であり、「ブルーシートセット」の商品の購入代金を集めるための募金であることを示す。
【0058】
管理部140は、目的1に該当する応募ボタン310及び応募ボタン320をクリックすることによって集められた募金総額が2千万円に達した場合に、応募ボタン310及び応募ボタン320を無効にする。例えば、管理部140は、応募ボタン310及び応募ボタン320に対するクリック操作を受け付けないようにする。一例として、管理部140は、図5のボタン1及びボタン2の「属性」に、ボタンのクリックプロパティをディセーブルにすることを示すdisabled値をセットすることによって、応募ボタン310及び応募ボタン320をユーザ80がクリックできないようにする。
【0059】
図7は、募金総額情報格納部184に格納される募金総額情報のデータ構造を示す。募金総額情報は、ユーザIDと、募金の目的毎の募金総額を示す。「ユーザID」は、ユーザ70の識別情報である。「募金情報」は、目的1の募金総額、目的2の募金総額、及び目的3の募金総額である。処理部120は、応募ボタン310~350がクリックされる毎に、募金総額情報格納部184における対応する目的の募金総額を更新する。SNSサーバ30は、募金総額情報格納部184に格納されている募金総額情報を参照して、オブジェクト312、オブジェクト332、オブジェクト342、及びオブジェクト352の表示内容を更新する。
【0060】
図8は、応募総額情報格納部185に格納される応募総額情報のデータ構造を示す。応募総額情報は、ユーザIDと、募金先と、金額と、種別と、一時口座フラグと、時刻とを対応づける。
【0061】
「ユーザID」は、ユーザ80の識別情報である。「募金先」は、募金を開設したユーザ70の識別情報である。「金額」は、応募ボタン310から応募ボタン350のクリックによってユーザ70の口座宛に送金された金額である。「目的」は、ユーザ80がクリックした応募ボタンに対応づけられた目的の識別情報である。「一時口座フラグ」は、送金先の口座が一時口座であるか否かを示すフラグ情報である。時刻は、募金に応募する処理が行われた時刻である。
【0062】
処理部120は、応募総額情報格納部185に格納されている応募総額情報を参照して、ユーザ80が一定期間内に募金に応募することによってユーザ80の口座から送金された総額を特定する。処理部120は、応募総額情報を参照して、一定期間内にユーザ80の口座から送金された金額を集計して、集計した金額が予め定められた金額を超えている場合には、ユーザ80が募金に更に応募できないようにしてよい。
【0063】
図9は、募金管理装置40が実行する募金開設処理の手順を示すフローチャートである。図9に示す募金開設処理は、主として募金管理装置40の処理装置100により実行される。例えば、募金を開設することを示すフラグが付されたコンテンツがユーザ端末72からSNSサーバ30に送信されると、SNSサーバ30から募金管理装置40に通知されて、図9に示す募金開設処理が開始される。
【0064】
S902において、募金設定情報取得部110は、投稿されたコンテンツに付されて送信されたユーザ端末72の位置情報が示す位置が、被災地として登録された地域内にあるか否かを判断する。コンテンツに付された位置情報が示す位置が被災地として登録されている地域内にない場合は、募金開設処理を終了する。コンテンツに付された位置情報が示す位置が被災地として登録されている地域内にある場合は、S904において、募金設定情報取得部110は、ユーザ端末72から募金設定情報を取得する。募金設定情報は、例えば、図5に示す応募ボタン情報、及び図6に示す目的情報に含まれる情報である。続いて、管理部140は、S906において、募金設定情報取得部110が取得した情報を、応募ボタン情報格納部182及び目的情報格納部183に格納して、募金開設処理を終了する。
【0065】
図9に関連して説明したように、投稿されたコンテンツが被災地から送信されたコンテンツでない場合はSNS上に募金を開設することができないので、募金が不正に開設される可能性を低減することができる。
【0066】
図10は、募金管理装置40が実行する応募処理の手順を示すフローチャートである。図10に示す応募処理は、主として募金管理装置40の処理装置100により実行される。例えば、応募ボタン310~応募ボタン350がクリックされたことがSNSサーバ30から通知された場合に、図10に示す応募処理が開始される。
【0067】
S1002において、管理部140は、クリックされた応募ボタンに対応づけられた応募設定情報を取得する。S1004において、管理部140は、図5に示す応募ボタン情報のうちの「承認」を参照して、募金が公的機関から承認されているか否かを判断する。募金が公的機関から承認されていない場合は、処理部120は、一時口座へ送金して(S1020)、応募処理を終了する。募金が公的機関から承認されている場合、S1006において、処理部120は送り先口座へ送金する。
【0068】
S1008において、管理部140は、募金総額情報の目的毎の募金総額を参照して、募金総額が購入価格に到達した商品があるか否かを判断する。募金総額が購入価格に到達した商品があると判断した場合、S1010において、発注部130が商品を発注する。S1008の判断において、募金総額が購入価格に到達した商品がないと判断した場合は、図10の応募処理を終了する。
【0069】
募金管理装置40によれば、公的機関に承認されるまではSNSサーバ30の運営者が管理する一時口座に入金するので、募金詐欺等に遭遇しにくくなる。また、募金が公的機関に承認されれば、一時口座からユーザ70の送り先口座に送金することができるので、公的機関に承認されるまでの間に貯まった寄付金をユーザ70に提供することができる。
【0070】
以上に説明したように、募金管理装置40によれば、SNS上の投稿コンテンツに対応して表示されるボタンに、募金に応募する機能を持たせることができる。これにより、ユーザ80は、手軽にかつ速やかに、募金に応募することができる。また、応募ボタンには異なる募金額を設定することができるので、ユーザ80は金額を自由に選択することができる。また、ユーザ70は、不足している商品を応募ボタンに設定することができるので、ユーザ80は、その中から被災地に提供したい商品をイメージして応募ボタンを選択することができる。また、募金管理装置40によれば、募金に限らず、ボランティアを募集する機能を提供することもできる。また、SNSのインフラを使って募金を行うことができるので、募金に応募してくれたユーザ80にお礼のメッセージをダイレクトに送信することができる。また、SNS上で募金を開設できるので、災害が小規模であっても、募金の開設が簡単になる。
【0071】
図11は、本実施形態に係るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000に、実施形態に係る募金管理装置40等の装置又は当該装置の各部として機能させる、当該装置又は当該装置の各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
【0072】
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
【0073】
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0074】
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
【0075】
プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0076】
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0077】
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
【0078】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0079】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能である。コンピュータ可読媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
【0080】
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を募金管理装置40として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、募金管理装置40の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である、募金管理装置40の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の募金管理装置40が構築される。
【0081】
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表わしてよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
【0082】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0083】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0084】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0085】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0086】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0087】
10 システム
30 SNSサーバ
40 募金管理装置
70 ユーザ
72 ユーザ端末
80 ユーザ
82 ユーザ端末
90 ネットワーク
100 処理装置
110 募金設定情報取得部
120 処理部
130 発注部
140 管理部
180 記憶装置
181 口座情報格納部
182 応募ボタン情報格納部
183 目的情報格納部
184 募金総額情報格納部
185 応募総額情報格納部
300 画面
302 オブジェクト
304 オブジェクト
306 オブジェクト
309 オブジェクト
310 応募ボタン
312 オブジェクト
320 応募ボタン
330 応募ボタン
332 オブジェクト
340 応募ボタン
342 オブジェクト
350 応募ボタン
352 オブジェクト
360 応募ボタン
362 オブジェクト
2000 コンピュータ
2010 ホストコントローラ
2012 CPU
2014 RAM
2020 入力/出力コントローラ
2022 通信インタフェース
2024 フラッシュメモリ
2026 ROM
2040 入力/出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11