(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】給水給湯管支持具及び給水給湯管固定構造
(51)【国際特許分類】
E03C 1/04 20060101AFI20240415BHJP
F16L 3/12 20060101ALI20240415BHJP
F16L 3/24 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
E03C1/04
F16L3/12 Z
F16L3/24 Z
(21)【出願番号】P 2020085895
(22)【出願日】2020-05-15
【審査請求日】2023-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000108661
【氏名又は名称】タカラスタンダード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095337
【氏名又は名称】福田 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100174425
【氏名又は名称】水崎 慎
(74)【代理人】
【識別番号】100203932
【氏名又は名称】高橋 克宗
(72)【発明者】
【氏名】品田 隆行
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-008744(JP,A)
【文献】特開2020-056177(JP,A)
【文献】特開2002-238134(JP,A)
【文献】特開2004-308788(JP,A)
【文献】特開2006-207142(JP,A)
【文献】米国特許第04181279(US,A)
【文献】特開2006-250320(JP,A)
【文献】特開2004-084401(JP,A)
【文献】特開2017-210120(JP,A)
【文献】特開2012-233491(JP,A)
【文献】特開2003-348739(JP,A)
【文献】中国実用新案第203248850(CN,U)
【文献】中国実用新案第2738070(CN,Y)
【文献】実開平04-105281(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/00- 1/10
A47K 3/02- 4/00
E04H 1/00- 1/14
F16L 3/00- 3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室の壁を裏側から支持するチャンネル
の背面部外面に取り付けられる取付部と、
前記浴室に湯水を供給するための給水給湯管
を前記背面部外面において支持
する支持部と、を有
し、
前記取付部が、前記チャンネルに形成された被取付孔に取り付けられるフック状である、
ことを特徴とする給水給湯管支持具。
【請求項2】
前記支持部が、
前記給水給湯管が前記チャンネルに対して交差する向きで挿入される溝であり、
前記溝の内面にリブが形成された、
ことを特徴とする請求項1に記載された給水給湯管支持具。
【請求項3】
前記支持部が、
前記チャンネルと対面する支持面部と、
前記支持面部から前記チャンネルに向けて突出した挟持部と、を有し、
前記取付部が、前記挟持部に形成された、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された給水給湯管支持具。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された給水給湯管支持具と、前記チャンネルとから構成され、
前記被取付孔が、前記壁同士の境界に配置された、
ことを特徴とする給水給湯管固定構造。
【請求項5】
前記被取付孔が、前記チャンネルの長手方向に複数形成された、
ことを特徴とする請求項4に記載された給水給湯管固定構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室に湯水を供給する給水給湯管を支持するための給水給湯管支持具及び給水給湯管固定構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、浴室に湯水を供給するための給水給湯管は、浴室の壁の裏側に配管され、壁の浴室側において止水栓に接続されている。止水栓と給水給湯管との相対的な位置は、作業現場に応じて異なることから、下記特許文献1に記載された発明(以下、特許文献1に記載された発明を「文献公知発明」と記す。)では、止水栓と給水給湯管とが裏配管具を介して接続され、止水栓と給水給湯管との配置に応じて、止水栓及び給水給湯管に対する裏配管具の角度が選択される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記したとおり、作業現場に応じて、止水栓と給水給湯管との相対的な位置が異なるうえ、給水給湯管が長い場合や、配管の経路によっては、自重によって給水給湯管の位置がズレる場合がある。この場合、壁の裏側で止水栓の位置に給水給湯管を合わせることは、困難である。給水給湯管と止水栓との接続を容易にするために、予め給水給湯管を壁の裏側に固定しておくことも考えられるが、配管の経路によっては、複数の壁が固定されたチャンネルを跨いで給水給湯管が配置されるため、例えば、壁がチャンネルに着脱される際、給水給湯管がチャンネルと干渉してしまう。
【0005】
本発明は、この様な実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、工具を用いることなく、簡便な作業で、給水給湯管を適切に位置決めすることができる給水給湯管支持具及び給水給湯管固定構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る給水給湯管支持具は、浴室の壁を裏側から支持するチャンネルに取り付けられる取付部と、前記浴室に湯水を供給するための給水給湯管が支持される支持部と、を有する、ことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る給水給湯管支持具は、前記支持部が、前記給水給湯管が前記チャンネルに対して交差する向きで挿入される溝であり、前記溝の内面にリブが形成された、ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る給水給湯管支持具は、前記支持部が、前記チャンネルと対面する支持面部と、前記支持面部から前記チャンネルに向けて突出した挟持部と、を有し、前記取付部が、前記挟持部に形成された、ことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る給水給湯管固定構造は、給水給湯管支持具と、前記チャンネルとから構成され、前記取付部がフック状であり、前記チャンネルに、前記取付部が取り付けられる被取付孔が形成され、前記被取付孔が、前記壁同士の境界に配置された、ことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る給水給湯管固定構造は、前記被取付孔が、前記チャンネルの長手方向に複数形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る給水給湯管支持具は、浴室の壁を裏側から支持するチャンネルに取り付けられる取付部と、浴室に湯水を供給するための給水給湯管が支持される支持部とを有している。この構成により、給水給湯管は、支持部で支持された状態で、取付部によってチャンネルの裏側に取り付けられる。したがって、作業時において、給水給湯管をチャンネルに予め支持させておくことができ、簡便な作業で、適切に位置決めすることができる。
【0012】
本発明に係る給水給湯管支持具は、支持部が、給水給湯管がチャンネルに対して交差する向きで挿入される溝であり、溝の内面にリブが形成されている。この構成により、複数の壁が固定されたチャンネルを跨いで給水給湯管が配置される場合であっても、給水給湯管をチャンネルに予め支持させておくことができる。また、リブが給水給湯管に係止することで、給水給湯管が長手方向を軸として回転することが妨げられる。したがって、給水給湯管を、簡便な作業で、適切に位置決めすることができる。
【0013】
本発明に係る給水給湯管支持具は、支持部が、チャンネルと対面する支持面部と、支持面部からチャンネルに向けて突出した挟持部とを有し、取付部が、挟持部に形成されている。この構成により、挟持部で給水給湯管が挟まれた状態で、取付部がチャンネルに取り付けられることで、挟持部がチャンネルによって閉塞し、給水給湯管は、支持面部とチャンネルとの間に配置される。したがって、給水給湯管の外周を包囲して適切に位置決めすることができる。
【0014】
本発明に係る給水給湯管固定構造は、上記した給水給湯管支持具とチャンネルとから構成され、取付部がフック状であり、チャンネルに、取付部が取り付けられる被取付孔が形成され、被取付孔が、壁同士の境界に配置されている。チャンネルに壁が取り付けられた状態では、被取付孔は壁によって閉塞されているところ、本発明の構成によれば、隣接するいずれか片方の壁がチャンネルから取り外されることで、被取付孔が露出する。すなわち、給水給湯管のメンテナンス等において、壁が取り外される際、作業者は、洗い場側の壁のみを取り外すことで、浴槽側の壁を残しても被取付孔を露出させることができるため、フック状の取付部を、被取付孔から外すことができる。したがって、作業が容易である。また、フック状の取付部が、被取付孔に取り付けられる構成であるため、工具を用いることなく、作業が容易である。
【0015】
本発明に係る給水給湯管固定構造は、被取付孔が、チャンネルの長手方向に複数形成されている。したがって、作業現場に応じて、最適な被取付孔に取付部が取り付けられ、適切に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、浴室のチャンネルが組み立てられた状態の概略斜視図である。
【
図2】
図2は、浴室の壁がチャンネルに取り付けられた状態の概略斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2のIII-III断面であって、壁がチャンネルに取り付けられた状態の概略断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る給水給湯管固定構造におけるチャンネルの平面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る給水給湯管固定構造におけるチャンネルの正面図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る給水給湯管支持具の斜視図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る給水給湯管支持具の平面図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態に係る給水給湯管支持具の前面図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係る給水給湯管支持具の側面図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る給水給湯管固定構造の使用状態の前面図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係る給水給湯管固定構造の使用状態であって、片方の壁がチャンネルから取り外された状態の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
給水給湯管固定構造は、チャンネルと給水給湯管支持具とから構成され、例えば、ユニットバス等の浴室に湯水を供給するための給水給湯管を、浴室の壁の裏面に配管した状態で、給水給湯管支持具で支持し、チャンネルに取り付けるためのものである。以下、本発明の実施形態に係る給水給湯管固定構造を図面に基づいて説明する。
図1及び2は、浴室2の組み立て過程が示されている。
図3は、浴室の壁3がセンターチャンネル6に取り付けられた状態が示されている。なお、
図1ないし3では、浴槽、止水栓、シャワーヘッド等は省略されている。以下の説明では、浴室2の外側から内側に向かう方向が前方、浴室2の内側から外側に向かう方向が後方、浴室2の高さ方向が上方及び下方、壁3の幅方向が左方及び右方である。
【0018】
図1に示されているとおり、浴室2は、洗い場及び浴槽パンの端に、複数のセンターチャンネル6及びコーナーチャンネル17が固定され、各チャンネル6,17の上端は、桟18によって連結されている。
図2に示されているとおり、壁3は、浴室2の内側において、前方から各チャンネル6,17に取り付けられる。すなわち、
図3に示されているとおり、センターチャンネル6は、二枚の壁3を同一平面上で隣接させた状態で支持し、壁3同士の境界に配置されている。なお、コーナーチャンネル17は、二枚の壁3を直角に隣接させた状態で支持し、壁3同士の境界に配置されている。
【0019】
ここで、センターチャンネル6を図面に基づいて説明する。
図4及び5は、センターチャンネル6の外観が示されている。
【0020】
センターチャンネル6は、金属製で上下に長手であって、チャンネル本体部7と嵌合部14とから構成されている。チャンネル本体部7は、平坦な部材の左右両端が、前方に向けて折り曲げられている。すなわち、チャンネル本体部7は、平坦な背面部8と、この背面部8の左右両端に連接されて背面部8と直角に配置された側面部9と、この側面部9の前端に連接されて側面部9と直角に配置された前面部10とを有している。背面部8の下端部は、浴槽パンや洗い場に取り付けられて固定される被固定下部11が形成され、背面部8の上端部は、桟18が取り付けられる被固定上部12が形成されている。背面部8の下部であって被固定下部11の上方に、被取付孔13が形成されている。被取付孔13は、チャンネル本体部7における左右方向の中央において、長手方向に複数形成されている。被取付孔13の数及び間隔は、給水給湯管支持具の取付部に対応している。嵌合部14は、チャンネル本体部7の背面部8に固定され、チャンネル本体部7の内側に配置されている。嵌合部14は、背面部8の前面に固定された平坦な基部15と、この基部15から前方に向けて伸びた二つの嵌合片部16とを有している。浴室2の壁3は、それぞれの側端部同士が突き合わさった状態で、壁3毎に嵌合片部16に嵌合する(
図3参照。)。
【0021】
次に、給水給湯管支持具を図面に基づいて説明する。
図6ないし9は、給水給湯管支持具20の外観が示されている。
【0022】
給水給湯管支持具20は、樹脂製であり、
図6ないし9に示されているとおり、給水給湯管が支持される支持部21と、センターチャンネル6に取り付けられる取付部31とを有している。支持部21は、給水給湯管が挿入される複数の溝であり、上下に縦列している。すなわち、支持部21は、平坦な支持面部22と、この支持面部22から前方に向けて突出した複数の挟持部23とを有し、単一の溝は、支持面部22と一対の挟持部23とで形成されている。挟持部23は、支持面部22の上端に連接された第一挟持部24と、この第一挟持部24の下方において支持面部22に連接された第二挟持部25と、この第二挟持部25の下方において支持面部22に連接された第三挟持部26と、この第三挟持部26の下方において支持面部22の下端に連接された第四挟持部27とから構成されている。各挟持部24,25,26,27は、平坦であると共に支持面部22に対してほぼ直角に配置され、互いに平行であり、等間隔に配置されている。第一挟持部24、第二挟持部25及び支持面部22によって第一収容溝28が形成され、第三挟持部26、第四挟持部27及び支持面部22によって第二収容溝29が形成されている。なお、挟持部23の数や間隔、各収容溝28,29の数は、給水給湯管の太さや数等に応じて任意である。
【0023】
各収容溝28,29の内面にはそれぞれリブ30が形成されている。すなわち、リブ30は、第一収容溝28において、第一挟持部24の下面、第二挟持部25の上面及び支持面部22の前面に形成され、同様に、第二収容溝29において、第三挟持部26の下面、第四挟持部27の上面及び支持面部22の前面に形成されている。リブ30は、各収容溝28,29の内側に向けて突出すると共に、幅方向に沿って筋状に伸びている。なお、リブ30の数や形状は任意である。
【0024】
第二挟持部25及び第四挟持部27の前端には、取付部31が形成されている。取付部31はフック状であり、各挟持部25,27の前端における中央から下方に向けて突出している。
【0025】
次に、給水給湯管支持構造の使用手順を図面に基づいて説明する。
図10及び11は、給水給湯管支持構造1の使用状態が示されている。
【0026】
図10に示されているとおり、センターチャンネル6には、断熱発泡材で被覆された給水給湯管4が、センターチャンネル6に対して直交する左右方向に向けられ、給水給湯管支持具20を介して取り付けられている。詳説すれば、給水給湯管4は、左右方向に向けられて給水給湯管支持具20の各収容溝28,29に挿入され、リブ30が断熱発泡材に食い込んでいる。給水給湯管支持具20の支持面部22が、センターチャンネル6と対面し、各挟持部24,25,26,27がセンターチャンネル6に向けて突出した姿勢で、給水給湯管支持具20の取付部31が、センターチャンネル6の被取付孔13に取り付けられている。
【0027】
図11に示されているとおり、センターチャンネル6の被取付孔13は、壁3同士の境界に配置されていることから、片方の壁3がセンターチャンネル6から取り外されれば、被取付孔13及び取付部31が露出する。
【0028】
以上のとおり、本実施形態が構成されている。
【0029】
次に、本実施形態の効果を説明する。
【0030】
上記したとおり、本実施形態によれば、給水給湯管支持具20は、給水給湯管4が支持される支持部21と、センターチャンネル6に取り付けられる取付部31とを有している(
図6参照。)。この構成により、支持部21を構成する各収容溝28,29は、給水給湯管4が、センターチャンネル6に対して直交する左右方向に向けられて挿入され、取付部31は、センターチャンネル6の被取付孔13に取り付けられる(
図10参照。)。したがって、複数の壁3が固定されたセンターチャンネル6を跨いで給水給湯管4が配置される場合であっても、給水給湯管4をセンターチャンネル6に予め支持させておくことができ、作業時において、簡便な作業で、適切に位置決めすることができる。
【0031】
本実施形態によれば、給水給湯管支持具20の支持面部22が、センターチャンネル6と対面し、各挟持部24,25,26,27がセンターチャンネル6に向けて突出した姿勢で、給水給湯管支持具20の取付部31が、センターチャンネル6の被取付孔13に取り付けられる(
図10参照。)。すなわち、各挟持部24,25,26,27で給水給湯管4が挟まれた状態で、取付部31がセンターチャンネル6に取り付けられることで、各収容溝28,29がセンターチャンネル6によって閉塞し、給水給湯管4は、支持面部22とセンターチャンネル6との間に配置される。したがって、給水給湯管4の外周を包囲して適切に位置決めすることができる。
【0032】
本実施形態によれば、各収容溝28,29の内面にはそれぞれリブ30が形成されている(
図6参照。)。この構成により、リブ30が給水給湯管4の断熱発泡材に食い込むことで、給水給湯管4が支持部21に係止する(
図10参照。)。すなわち、給水給湯管4が長手方向を軸として回転することが、リブ30によって妨げられる。したがって、給水給湯管4を適切に位置決めすることができる。
【0033】
本実施形態によれば、給水給湯管支持具20の取付部31がフック状であり(
図6参照。)、センターチャンネル6における左右方向の中央において、複数の被取付孔13が長手方向に沿って形成されている(
図5参照。)。被取付孔13は、壁3同士の境界に配置されている(
図11参照。)。この構成により、片方の壁3がセンターチャンネル6から取り外されれば、被取付孔13及び取付部31が露出する。すなわち、給水給湯管4のメンテナンス等において、壁3が取り外される際、作業者は、洗い場側の壁3のみを取り外すことで、浴槽側の壁3を残しても被取付孔13を露出させることができるため、フック状の取付部31を、被取付孔13から外すことができる。したがって、作業が容易である。
【0034】
また、作業者は、給水給湯管支持具20を、センターチャンネル6に沿わせて下方にスライドさせるだけで、フック状の取付部31を、被取付孔13に取り付けることができるため、工具を用いることなく、容易に作業することができる。
【0035】
また、被取付孔13が、センターチャンネル6の長手方向に複数形成されているため(
図5参照。)、作業現場に応じて、最適な被取付孔13に取付部31が取り付けられ、適切に位置決めすることができる。
【0036】
本実施形態では、給水給湯管支持具20が樹脂で成形でき、コンパクトな設計であるため、安価である。
【0037】
なお、本発明の他の実施形態では、給水給湯管が取付部と干渉しないことを条件として、第二挟持部、第三挟持部及び支持面部によって収容溝が形成されている。
また、他の実施形態では、リブが形成さていない。
また、他の実施形態では、給水給湯管支持具の収容溝は、給水給湯管がセンターチャンネル対して斜めに交差する方向に向けられて挿入される。
また、他の実施形態では、給水給湯管支持具の収容溝は、支持面部と、挟持部と、支持面部に対面する第二支持面部とから構成され、上方が開放している。
また、他の実施形態では、支持面部の後部に支持部が形成され、取付部が支持面部の前部に形成されている。
また、他の実施形態では、被取付孔がセンターチャンネルの中心線からズレ、壁同士の境界もズレている。すなわち、片方の壁がセンターチャンネルから取り外された際、被取付孔及び取付部が、僅かでも露出していればよい。
【0038】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 給水給湯管固定構造
2 浴室
3 壁
4 給水給湯管
6 センターチャンネル(チャンネル)
7 チャンネル本体部
8 背面部
9 側面部
10 前面部
11 被固定下部
12 被固定上部
13 被取付孔
14 嵌合部
15 基部
16 嵌合片部
17 コーナーチャンネル
18 桟
20 給水給湯管支持具
21 支持部
22 支持面部
23 挟持部
24 第一挟持部
25 第二挟持部
26 第三挟持部
27 第四挟持部
28 第一収容溝
29 第二収容溝
30 リブ
31 取付部