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特許7471961カットシートプリンタ乾燥搬送機構のための交互嵌合型真空ロールシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】カットシートプリンタ乾燥搬送機構のための交互嵌合型真空ロールシステム
(51)【国際特許分類】
   F26B 13/14 20060101AFI20240415BHJP
   B65H 5/06 20060101ALI20240415BHJP
   B65H 5/22 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
F26B13/14
B65H5/06 D
B65H5/06 B
B65H5/22 B
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020141477
(22)【出願日】2020-08-25
(65)【公開番号】P2021042951
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2023-08-18
(31)【優先権主張番号】16/570,577
(32)【優先日】2019-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス・ケイ・ハーマン
(72)【発明者】
【氏名】シーミット・プラハラジ
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ジェイ・レヴィ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン・エム・ルフェーブル
(72)【発明者】
【氏名】ポール・マコンヴィル
(72)【発明者】
【氏名】チュ-ヘン・リウ
(72)【発明者】
【氏名】リン・シー・フーヴァー
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・エイ・ヴァンコウエンバーグ
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-127351(JP,A)
【文献】特開2005-035097(JP,A)
【文献】特開平03-120137(JP,A)
【文献】特開2007-176703(JP,A)
【文献】米国特許第04045015(US,A)
【文献】米国特許第02625865(US,A)
【文献】特表2002-540041(JP,A)
【文献】特公昭49-045837(JP,B1)
【文献】特開2013-233728(JP,A)
【文献】特開2008-143715(JP,A)
【文献】特開昭62-130912(JP,A)
【文献】米国特許第04681311(US,A)
【文献】中国実用新案第2887805(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F26B 13/14
B65H 5/06
B65H 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空ローラーシステムであって、
組み合わさった又は交互になった連動ローラーを含むローラーの交互嵌合パターンを有する交互嵌合型ローラーのアセンブリであって、複数のシャフトを含み、該複数のシャフト上に前記連動ローラーが配置され、前記複数のシャフトが可変シャフト間隔を含む、交互嵌合型ローラーのアセンブリと、
真空システムであって、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリは、媒体のシートをプリンタ内の下流側乾燥機に通して移動させるために前記真空システムに動作可能に接続され、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間に真空が引かれ、前記真空は、前記媒体のシートの中の1枚の媒体のシート全体に分配され、前記個々のローラーの周りで分割される、真空システムと、
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの底部を覆う真空プレナムであって、下部プレナムを含み、前記真空は、前記個々のローラーの中の各個々のロール間に引かれ、その真空の分配が前記媒体のシート上に真空圧力を均等に広げ、前記真空プレナムは、供給又は需要が不規則であるため、前記真空の前記分配のための前記真空圧力を均等に等しくする、真空プレナムと、
前記ローラーの交互嵌合パターンを有する前記交互嵌合型ローラーのアセンブリに連結された制御システムであって、前記真空ローラーシステムに入力されたメディアパラメータに基づいて、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの前記ローラーの中のロール間隔及び前記真空圧力を調整するように動作可能である、制御システムと、を備える、真空ローラーシステム。
【請求項2】
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の前記個々のローラー間の間隔が、前記可変シャフト間隔の結果として、前記真空を変化させるために可変であり、
前記複数のシャフトの中の各シャフトが駆動シャフトを含み、該駆動シャフトが、各それぞれの駆動シャフトの端部においてそれぞれのタイミングプーリーに係合する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記真空システムが、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の前記個々のローラー間に引かれた前記真空を変化させるように動作可能であり、
前記それぞれのタイミングプーリーが、前記それぞれの駆動シャフトを回して、前記ローラーの交互嵌合パターンでローラーの群とそれぞれ係合する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記交互嵌合型ローラーが、前記交互嵌合型ローラーの中の間隔を狭めて、前記媒体のシートの中のそれぞれの媒体のシートに関するローラーからローラーへの遷移を促進するローラー間間隙を含むローラー表面を生成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリを駆動する単一の駆動システムを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記単一の駆動システムが、前記交互嵌合型ローラーを回転させ、前記交互嵌合型ローラーの中のローラー間隙が媒体ベースで変化すること、及び前記媒体の表面に送達される真空の最適化を促進することを可能にする、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリが複数のタイミングプーリーを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
真空ローラーシステムであって、
組み合わさった又は交互になった連動ローラーを含むローラーの交互嵌合パターンを有する交互嵌合型ローラーのアセンブリであって、複数のシャフトを含み、該複数のシャフト上に前記連動ローラーが配置され、前記複数のシャフトが可変シャフト間隔を含む、交互嵌合型ローラーのアセンブリと、
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリを駆動する単一の駆動システムと、
真空システムであって、前記交互嵌合したローラーのアセンブリは、媒体のシートをプリンタ内の下流側乾燥機に通して移動させるために前記真空システムに動作可能に接続され、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間に真空が引かれ、前記真空は、前記媒体のシートの中の1枚の媒体のシート全体に分配され、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の前記個々のローラーの周りで分割される、真空システムと、
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの底部を覆う真空プレナムであって、下部プレナムを含み、前記真空は、前記個々のローラーの中の各個々のロール間に引かれ、その真空の分配が前記媒体のシート上に真空圧力を均等に広げ、前記真空プレナムは、供給又は需要が不規則であるため、前記真空の前記分配のための前記真空圧力を均等に等しくする、真空プレナムと、
前記ローラーの交互嵌合パターンを有する前記交互嵌合型ローラーのアセンブリに連結された制御システムであって、前記真空ローラーシステムに入力されたメディアパラメータに基づいて、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの前記ローラーの中のロール間隔及び前記真空圧力を調整するように動作可能である、制御システムと、を備える、真空ローラーシステム。
【請求項9】
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の前記個々のローラー間の間隔が、前記可変シャフト間隔の結果として、前記真空を変化させるために可変であり、
前記複数のシャフトの中の各シャフトが、それぞれのタイミングプーリーに係合する駆動シャフトを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記真空システムが、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の前記個々のローラー間に引かれた前記真空を変化させるように動作可能であり、
前記それぞれのタイミングプーリーが、それぞれの駆動シャフトを回して、前記ローラーの交互嵌合パターンでローラーの群とそれぞれ係合する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記交互嵌合型ローラーが、前記交互嵌合型ローラーの中の間隔を狭めて、前記媒体のシートの中のそれぞれの媒体のシートに関するローラーからローラーへの遷移を促進するローラー間間隙を含むローラー表面を生成する、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
真空ローラーシステムを動作させる方法であって、
真空システムを用いて真空を生成することと、
媒体のシートをプリンタ内の下流側乾燥機に通して移動させることであって、組み合わさった又は交互になった連動ローラーを含むローラーの交互嵌合パターンを有する交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間に前記真空が引かれ、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリが複数のシャフトを含み、該複数のシャフト上に前記連動ローラーが配置され、前記複数のシャフトが可変シャフト間隔を含む、ことと、
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの底部を覆い、下部プレナムを含む真空プレナムを用いて、前記真空システムによって提供される前記真空を前記媒体のシートの中の1枚の媒体のシート全体に分配することであって、前記真空は、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の前記個々のローラーの周りで分割され、前記真空の分配が前記媒体のシート上に圧力を均等に広げ、前記真空プレナムは、供給又は需要が不規則であるため、前記真空の前記分配のための圧力を均等に等しくする、ことと、
前記ローラーの交互嵌合パターンを有する前記交互嵌合型ローラーのアセンブリに連結された制御システムを通じて、前記制御システムから前記真空ローラーシステムに入力されたメディアパラメータに基づいて、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの前記ローラーの中のロール間隔及び真空圧力を調整することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の前記個々のローラー間の間隔を調整して、前記真空を変化させる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記真空システムが、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の前記個々のローラー間に引かれた前記真空を変化させるように動作可能である、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリを介してローラー表面を生成することを更に含み、前記ローラー表面は、前記交互嵌合型ローラーの中の間隔を狭めて、前記媒体のシートの中のそれぞれの媒体のシートに関してローラーからローラーへの遷移を促進するローラー間間隙を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記媒体のシート上に圧力を均等に広げる分配真空を生成することを更に含み、前記分配真空は、前記交互嵌合型ローラーのアセンブリの前記底部を覆う前記真空プレナムによって促進される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリを単一の駆動システムで駆動することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記単一の駆動システムが、前記交互嵌合型ローラーを回転させ、前記交互嵌合型ローラーの中のローラー間隙が媒体ベースで変化すること、及び前記媒体の表面に送達される真空の最適化を促進することを可能にする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記交互嵌合型ローラーのアセンブリが複数のタイミングプーリーを含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、印刷システムに関する。実施形態はまた、搬送、搬送ベルト、輻射乾燥機、及び印刷システムで利用される他の構成要素に関する。実施形態は更に、印刷システム内でのカットシートプリンタ乾燥搬送機構と共に使用するための交互嵌合型真空ロールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書複製技術において既知の印刷システムは、紙、織物、金属、プラスチックなどの媒体のシート、及びコーヒーカップ、ボトルなどの無視できない深さを有する物体などの基材上にインク又はトナーなどのマーキング材料を適用することができる。
【0003】
印刷システム(単にプリンタとも呼ばれることもある)は、例えば、媒体の一例である紙(又は他の媒体基材)のシートを、搬送ローラーと、紙のシートと接触しながら回転し得るエンドレス形式の搬送ベルトと、液体の一例である排出インクと、を使用して、液体排出ヘッドから紙のシートに向かって印刷部分の位置まで搬送することによって、紙のシート上への画像などの印刷を行い得る。
【0004】
このような印刷システムは、典型的には、輻射乾燥機などのインクジェット乾燥機及び真空ベルトシステムを利用して、インクジェット媒体を輻射乾燥機に通して搬送する。図1は、いくつかの印刷システムで利用される従来技術の真空ベルト搬送システム112の画像を示す。図1に示すように、真空ベルト搬送システム112は、それぞれベルト孔を含む、ベルト114、ベルト116、ベルト118、ベルト120、及びベルト122を含む。図2は、いくつかの印刷システムで利用される従来技術の孔/プレナム構成の拡大図を描写する画像を示す。図3は、いくつかの印刷システムにおける乾燥中の搬送ベルトへの媒体の長びく接触によって引き起こされる、真空孔欠陥を描写する画像を示す。図1図3の同一又は類似の部分は、同一又は類似の参照番号によって示されていることに留意されたい。
【0005】
真空ベルト搬送システム112及び媒体のシートは、乾燥機システムを同じ速度で通過するため、ベルトと媒体との間の相対運動は存在しない。ベルト孔及びベルト114、116、118、120、122のそれぞれは異なる特性を有し、これは、乾燥段階中にインクの差異的乾燥及び画像欠陥に現れ得る。
【0006】
現在のインクセットは、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローを印刷するように設計されている。いくつかの印刷システムで使用するために選択されている現在のインクのセット(シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラック)は、輻射乾燥機を通って搬送されるときの差異的乾燥に悩まされる場合がある。画像が乾燥していないときに媒体のシートが乾燥機に入り、乾燥機を通過するという事実から、そのような状況でニップローラーを使用することはできない。
【0007】
このことから、媒体のシートの底部に駆動を生む真空ベルトシステムが使用されてきた。このような真空ベルトシステムは、真空力を媒体の裏側に伝達する、それぞれのベルトにおけるプレナム及び孔の使用によってこの駆動を生むベルトを含み得る。
【0008】
これは、必要な駆動を促進し得るが、媒体は、乾燥機を通過する時間全体にわたってベルトの特定の領域と直接接触したままになり得る。媒体は、乾燥プロセス中にベルトに対して移動しない。これは、温度差並びにベルト及びベルト内の孔の材料特性に起因する画像欠陥をもたらし得る。これらの温度差は、画像品質に影響を及ぼし得る乾燥速度の変化をもたらし得る。
【発明の概要】
【0009】
以下の概要は、開示される実施形態に特有の革新的な特徴の一部の理解を容易にするために提供されるものであり、完全な説明を意図するものではない。本明細書に開示される実施形態の様々な態様の完全な理解は、本明細書全体、特許請求の範囲、図面、及び要約書をまとめて見ることによって得ることができる。
【0010】
したがって、開示される実施形態の一態様は、媒体のシートを乾燥機に通すために使用するための真空ローラーシステムを含む印刷システムを提供するものである。
【0011】
開示される実施形態の別の態様は、交互嵌合型ローラーのアセンブリを含む真空ローラーシステムを提供するものである。
【0012】
上述の態様、並びに他の目的及び有益性は、ここで本明細書に記載されるように達成することができる。
【0013】
一実施形態では、真空ローラーシステムは、交互嵌合型ローラーのアセンブリ及び真空システムを含み得、交互嵌合型ローラーのアセンブリは、媒体のシートをプリンタ内の下流側乾燥機に通して移動させるために真空システムに動作可能に接続され、真空は、交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間に引かれ、その結果、真空は、媒体のシート全体に分配され、個々のローラーの周りで分割又は配分される。
【0014】
システムの一実施形態では、交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間の間隔は、真空を変化させるために可変である。
【0015】
システムの一実施形態では、真空システムは、交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間に引かれた真空を変化させるように動作可能であり得る。
【0016】
システムの一実施形態では、交互嵌合型ローラーは、交互嵌合型ローラーの中の間隔を狭めて、媒体のシートの中のそれぞれの媒体のシートに関してローラーからローラーへの遷移を促進するローラー間間隙を含むローラー表面を生成し得る。
【0017】
システムの一実施形態では、プレナムは、交互嵌合型ローラーのアセンブリの底部を覆うことができ、個々のローラーの中のそれぞれの個々のロール間に引かれ、その分配真空は、媒体のシート上に圧力を均等に広げる。
【0018】
システムの一実施形態では、単一の駆動システムは、交互嵌合型ローラーのアセンブリを駆動し得る。
【0019】
システムの一実施形態では、単一の駆動システムは、交互嵌合型ローラーを回転させるタイミングベルトを含み得る。
【0020】
システムの一実施形態では、単一の駆動システムは、複数の歯車又はOリング駆動部のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
一実施形態では、真空ローラーシステムは、交互嵌合型ローラーのアセンブリと、交互嵌合型ローラーのアセンブリを駆動する単一の駆動システムであって、単一の駆動システムは、複数の歯車、タイミングベルト、又はOリング駆動部のうちの少なくとも1つを含む、単一の駆動システムと、真空システムであって、交互嵌合型ローラーのアセンブリは、媒体のシートをプリンタ内の下流側乾燥機に通して移動させるために真空システムに動作可能に接続され、交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間に真空が引かれ、その結果、真空は媒体のシート全体に分配され、個々のローラーの周りで分割又は配分される、真空システムと、交互嵌合型ローラーのアセンブリの底部を覆い、個々のローラーの中のそれぞれの個々のロール間に引かれるプレナムであって、その分配真空は、媒体のシート上に圧力を均等に広げる、プレナムと、を含み得る。
【0022】
一実施形態では、真空ローラーシステムを動作させる方法は、真空システムを用いて真空を生成することと、媒体のシートをプリンタ内の下流側乾燥機に通して移動させることと、を含み得、真空は、交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間に引かれ、その結果、真空システムによって提供される真空は、媒体のシート全体に分配され、個々のローラーの周りで分割又は配分される。
【0023】
本方法の一実施形態は、交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間の間隔を調整又は変更して、真空を変化させることを更に含み得る。
【0024】
本方法の一実施形態では、真空システムは、交互嵌合型ローラーのアセンブリの中の個々のローラー間に引かれた真空を変化させるように動作可能であり得る。
【0025】
本方法の一実施形態は、交互嵌合型ローラーのアセンブリを介してローラー表面を生成することを更に含み得、ローラー表面は、交互嵌合型ローラーの中の間隔を狭めて、媒体のシートの中のそれぞれの媒体のシートに関してローラーからローラーへの遷移を促進するローラー間間隙を含む。
【0026】
本方法の一実施形態は、媒体のシート上に圧力を均等に広げる分配真空を生成することを更に含み得、分配真空は、交互嵌合型ローラーのアセンブリの底部を覆うプレナムによって促進される。
【0027】
本方法の一実施形態は、交互嵌合型ローラーのアセンブリを単一の駆動システムで駆動することを更に含み得る。
【0028】
本方法の一実施形態では、単一の駆動システムは、交互嵌合型ローラーを回転させるタイミングベルトを含み得る。
【0029】
本方法の一実施形態では、単一の駆動システムは、複数の歯車又はOリング駆動部のうちの少なくとも1つを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
同様の参照番号が、別個の図全体をとおして同一又は機能的に類似した要素を指し、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成している添付図面は、本発明を更に例示し、本発明の詳細な説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0031】
図1】いくつかの印刷システムで利用される従来技術の真空ベルト搬送システムの画像を示す。
図2】いくつかの印刷システムで利用される従来技術の孔/プレナム構成の拡大図を描写する画像を示す。
図3】いくつかの印刷システムにおける乾燥中の搬送ベルトへの媒体の長びく接触によって引き起こされる、真空孔欠陥を描写する画像を示す。
図4】一実施形態による、操作者側交互嵌合型ローラー真空アセンブリを描写する絵図を示す。
図5】一実施形態による、交互嵌合型ローラー真空アセンブリのローラーの交互嵌合パターンの平面図を描写する絵図を示す。
図6】一実施形態による、乾燥媒体の搬送中に断続的な接触を提供し得る、交互嵌合型ローラー真空アセンブリの正面図を描写する絵図を示す。
図7】一実施形態による、駆動シャフトを有する交互嵌合型ローラーの平面図及び拡大図を描写する絵図を示す。
図8】一実施形態による、可変シャフト間隔を示す真空ローラーシステムの駆動図(拡大図)を描写する絵図を示す。
図9】一実施形態による、下部プレナムが示されている真空ローラーシステムの断面図を描写する絵図を示す。
図10】一実施形態による、真空ローラーシステムの斜視図を描写する絵図を示す。
図11】一実施形態による、真空ローラーシステムの斜視側面図を描写する絵図を示す。
図12】一実施形態による、真空ローラーシステムの別の斜視図を描写する絵図を示す。
図13】一実施形態が実装され得る印刷システムを描写する絵図を示す。
図14】一実施形態による、コンピュータシステムの概略図を示す。
図15】一実施形態による、モジュール、オペレーティングシステム、及びユーザーインターフェースを含むソフトウェアシステムの概略図を示す。
図16】一実施形態による、真空ローラーシステムを含み得る印刷システムを描写するブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
これらの非限定的な実施例で論じられる特定の値及び構成は、変更されてもよく、単に1つ以上の実施形態を例示するために引用されており、その範囲を限定することを意図するものではない。
【0033】
以降、本明細書の一部をなし、具体的な例示的実施形態を実例として示す添付図面を参照しながら、主題について本明細書でより詳細に説明する。しかしながら、主題は、様々な異なる形態で具現化されてもよく、したがって、言及又は請求される主題は、本明細書に記載される任意の例示的実施形態に限定されないものとして解釈されることを意図しており、例示的実施形態は、単なる例示に過ぎない。同様に、請求又は言及される主題についてはかなり広い範囲が意図される。とりわけ、例えば主題は、方法、デバイス、構成要素、又はシステム/デバイスとして具現化され得る。したがって、実施形態は、例えばハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせ(ソフトウェア自体以外)の形態をとり得る。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。
【0034】
本明細書及び特許請求の範囲全体をとおして、用語は、明示的に記載された意味を超える文脈で示唆又は暗示される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書で使用するとき、「一実施形態では」又は「例示的実施形態では」などの語句及びその変形は、必ずしも同じ実施形態を指すものではなく、本明細書で使用するとき、「別の実施形態では」又は「別の例示的実施形態では」という語句及びその変形は、異なる実施形態を指す場合もあり、必ずしもそうでない場合もある。例えば、請求される主題は、例示的実施形態の全体又は一部の組み合わせを含むことを意図する。
【0035】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用するとき、「及び」又は「又は」又は「及び/又は」などの用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存し得る様々な意味を含み得る。典型的には、「又は」は、A、B、又はCなどのリストを関連付けるために使用される場合、包括的な意味で本明細書に使用されるA、B、及びC、並びに排他的な意味で本明細書に使用されるA、B、又はCを意味することを意図する。加えて、本明細書で使用するとき、用語「1つ以上」は、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数の意味で任意の特徴、構造、若しくは特性を説明するために使用される場合があり、又は複数の意味における特徴、構造、又は特性の組み合わせを説明するために使用される場合もある。同様に、「a」、「an」、又は「the」などの用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数の使用を伝達すること、又は複数の使用を伝達することが理解され得る。加えて、用語「基づいて」は、必ずしも排他的な一組の要因を伝達することを意図するものではなく、代わりに、同じく文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に記載されていない追加の要因の存在を見込み得るものとして理解され得る。更に、用語「工程」は、「命令」又は「動作」と互換的に利用され得る。
【0036】
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書で使用するとき、用語「含む(comprising)」は、限定するものではないが、「含む(including)」を意味する。
【0037】
本明細書で使用するとき、用語「印刷システム」は、コンピューティングデバイス、電子デバイス、又はデータ処理システムからのテキスト出力及びグラフィック出力を受け入れるデジタル印刷デバイス及びシステムを含み、情報を紙などの基材に、通常は標準サイズの紙のシートに移送するプリンタに関し得る。印刷システムは、サイズ、速度、洗練さ、及びコストにおいて多様であり得る。一般に、高価なプリンタほど、解像度の高い印刷に使用される。印刷システムは、紙又は他の基材などの印刷媒体上に画像をレンダリングすることができ、複写機、レーザープリンタ、製本機械、ファクシミリ、又は多機能機械(スキャン、印刷、アーカイビング、電子メール、ファックスなどの1つ以上の機能を含み得る)であり得る。1つ以上の実施形態と共に使用するように適合され得る印刷システムの一例が図13に、同じく図16に示されている。
【0038】
本明細書で使用するとき、用語「搬送ベルト」は、ローラー若しくは他の搬送部材又はウェブ搬送構成などの回転可能な部材と関連して印刷システムに実装されるベルトに関し得る。このような搬送ベルトは、水性インクで汚染された状態になり得る、マーキング搬送又はマーカー搬送に関し得る。高精度の位置合わせを可能にするために、印刷システムはかかる搬送ベルトを採用し得、いくつかの実装形態では、かかる搬送ベルトはトナーカートリッジの前方を通過し得、トナー層のそれぞれは、搬送ベルトに正確に適用され得る。次いで、組み合わされた層は、均一な単一工程で紙に適用され得る。しかしながら、開示される実施形態は、トナーを利用するプリンタに限定されないことを理解されたい。インク及び他のタイプのマーキング媒体は、他の印刷実施形態で利用され得る。すなわち、印刷システムは、レーザー印刷実装形態に限定されるものではなく、インクジェット印刷システムなどの他の関連において実現されてもよい。
【0039】
「コンピューティングデバイス」又は「電子デバイス」又は「データ処理システム」は、プロセッサ及び非一時的コンピュータ可読メモリを含むデバイス又はシステムを指す。メモリは、プロセッサによって実行されたとき、コンピューティングデバイスに、プログラミング命令に従って1つ以上の動作を実行させるプログラミング命令を含み得る。本明細書で使用するとき、「コンピューティングデバイス」又は「電子デバイス」は、単一のデバイス、又は互いに通信し、データ及び/若しくは命令を共有する1つ以上のプロセッサを有する任意の数のデバイスであってもよい。コンピューティングデバイス又は電子デバイスの例としては、パーソナルコンピュータ、サーバー、メインフレーム、ゲームシステム、テレビ、及びスマートフォン、携帯情報端末、カメラ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メディアプレーヤなどの携帯用電子デバイスが挙げられるが、これらに限定されない。コンピューティングデバイス又はプロセッサの例の様々な要素が、図14及び図15を参照して以下に記載される。
【0040】
図4は、一実施形態による、交互嵌合型ローラーの操作者側交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を描写する絵図を示す。図4に示すように、交互嵌合型ローラーの交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140は、タイミングプーリー142、タイミングプーリー144、タイミングプーリー146、タイミングプーリー148、タイミングプーリー150、タイミングプーリー152、タイミングプーリー154、タイミングプーリー156、タイミングプーリー158、及びタイミングプーリー160から構成されるタイミングプーリーの群を含み得る。前述のタイミングプーリーのそれぞれは、対応の駆動シャフトを回して、ローラーの交互嵌合パターンでローラーの群とそれぞれ係合する。交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140は、図16に示される真空ローラーシステム100の関連において実装され得る。本明細書で使用するとき、用語交互嵌合型は、組まれた若しくは握られた手の指のように組み合わされるか、又は2つの手のつながれた指のように織り交ぜられた状態であるものに関することに留意されたい。
【0041】
図5は、一実施形態による、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140のローラーの交互嵌合パターンの平面図を描写する絵図を示す。図5図12では、同一又は類似の部品又は要素は、概して同一の参照番号によって示されていることに留意されたい。このように、図5に描写された平面図には、タイミングプーリー142~タイミングプーリー160と、それぞれ円形形状をなす対応のローラーと、を含むタイミングプーリーの群も示されている。
【0042】
図6は、一実施形態による、乾燥媒体の搬送中に断続的な接触を提供し得る、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140の正面図を描写する絵図を示す。すなわち、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140は、前述のタイミングプーリー142~タイミングプーリー160と、タイミングプーリー142~タイミングプーリー160のそれぞれを取り囲み、それと係合する対応のローラーと、を含むロールシステムの一部として実装され得る。
【0043】
図7は、例示的実施形態による、駆動シャフトを有する交互嵌合型ローラーの平面図及び拡大図を描写する絵図を示す。本明細書で使用するとき、用語「ロール」及び「ローラー」は、同じ構成要素又は要素を指すために互換的に利用され得ることに留意されたい。図7では、ローラー176及びローラー182が、駆動シャフト149を取り囲んでいる。駆動シャフト149は、前述したタイミングプーリー148と係合し得ることに留意されたい。同様に、ローラー180及びローラー184は、駆動シャフト151を取り囲み、それに係合し、駆動シャフト151は次いで、前述のタイミングプーリー150によって駆動される。ローラー170及びローラー174は、同様に駆動シャフト147に係合し、駆動シャフト147は、次いで、前述のタイミングプーリー146(例えば、タイミングベルト)に接続され、それによって駆動される。追加のローラー178及び182も図7に示されている。図7はまた、位置186及び位置188を示し、これらは、分配された真空圧力を提供するために、真空がそれぞれシャフト149及びシャフト151の周り並びにローラー間に引かれる個所である。
【0044】
図8は、例示的実施形態による、可変シャフト間隔を示す、開示された真空ローラーシステムの交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140の駆動図(拡大図)を描写する絵図を示す。すなわち、図8は、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140の一部の図202及び図204を示す。図8に示される図202は、より低い真空レベルのために最小化されたローラー間隔を示し、図8に示されるビュー204は、より高い真空レベルに対して最大化されたローラー間隔を示す。このように、図8に示される位置192及び位置194は、分配された真空圧力を提供するために、最適化された真空がシャフトの周り及びローラー間に引かれることを可能にするように調整されたシャフト/ルーラー間隔を描写している。ロールの間隔は、真空を変化させるために変更され得ることに留意されたい。加えて、真空は、開示された真空システム自体を介して変化させられ得る。次いで、いずれかがメディアの重量及び/又はサイズに関連し得る。
【0045】
図9は、例示的実施形態による、下部プレナム206を示した交互嵌合型ローラーの交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を含むロールシステムの断面図を描写する絵図を示す。下部プレナム206は、図10図12に示されるプレナム210などのプレナム全体の一部を形成し得る。すなわち、真空プレナムは、交互嵌合したローラー真空アセンブリ140の下に、ゆえにロールシステムの下に構成されて、媒体表面にわたって均等な真空を引き得る。真空は、真空がロール(又はローラー)間に引かれることを示す円形の矢印付きで、図9に指定されている。本明細書で使用するとき、用語「プレナム」は、正圧でガス又は流体(典型的には空気)を収容する加圧ハウジング又はチャンバに関し得ることに留意されたい。プレナムの1つの機能は、供給又は需要が不規則であるため、より均等な分配のために圧力を等しくすることであり得る。
【0046】
交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140は、乾燥時のベルト表面と媒体との絶え間ない接触によって引き起こされる乾燥アーチファクトを低減又は排除するために、印刷システム(例えば、カットシートインクジェットプリンタ乾燥機)に統合され得る交互嵌合型ロールシステムの関連において構成され得る。このような交互嵌合型ロールシステムは、乾燥機を介して駆動されるカットシート媒体の一片に均一な真空保持を提供するために、分配真空システムと統合された交互嵌合型高温ロールを含み得る。このような交互嵌合型ロールシステムとしては、媒体への真空の適用の差異を見込む調節可能なロールシステム及び駆動システムが挙げられ得る。これは、真空の適用を最適化し、真空及び駆動の均衡を保つために、駆動ロール間隔の調整を可能にし得る。駆動システムは、歯車又はOリング駆動部などの構成要素を調整又は変更することを含む又は伴い得る、異なるタイプの駆動システムを用いて実施されてもよい。
【0047】
制御システムは、交互嵌合型ロールシステムに入力されたメディアパラメータに基づいて、ロール間隔及び真空圧力/適用を調整するために、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140に連結され得る。交互嵌合型ロールシステムは、ロール間のハンドオフ距離を縮める一連の密接したロールを使用してもよく、運搬システムと媒体との間の非相対的な運動接触を制限し、逆効果の媒体のスタブ、詰まり、及びロール間搬送に関連付けられた他の媒体の問題を低減するための一貫した搬送表面を提供する。
【0048】
図10は、一実施形態による、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140及びプレナム210を含む真空ローラーシステムの斜視図を描写する絵図を示す。図11は、一実施形態による、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を含む真空ローラーシステムの斜視側面図を描写する絵図を示す。図12は、一実施形態による、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を含む真空ローラーシステムの別の斜視図を描写する絵図を示す。
【0049】
交互嵌合したローラー真空アセンブリ140は、媒体のシートを印刷システム内の乾燥機(例えば、輻射乾燥機)に通して一定の速度で継続的に移動させながら、クロスプロセス方向及びプロセス方向の両方にシート(複数可)を断続的にのみ接触させて、媒体のシートが駆動システムの任意の特定の部分と接触する時間を制限する、駆動システムの一部として実装され得る。システムは真空も使用するが、真空は、媒体のシートがそれぞれのローラーと接触しているときに、絶えず異なる位置でシート底面にわたって適用され得る。
【0050】
前述の真空は、媒体のシートがローラーの上部にわたって移動して、ローラーの上部に断続的にのみ接触して駆動をもたらすように、ローラーを通ってローラーのシステム(例えば、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140)にわたって適用され得る。これは、ローラー間に真空を適用する全幅ローラーシステムを使用することが、より軽量の媒体又はダウンカールを有する媒体が下流側ローラー内に駆動されることにつながり得るため、重要である。ローラーが低デュロメータのシリコーン駆動面を有する場合、これは、シートが下流側ローラーへと急な角度で方向付けられる場合に断裂をもたらし得る。したがって、本明細書の図1図12に示されるように、ロールを交互嵌合パターンで重ねることにより、ロールの頂部からロールの頂部までの距離が大幅に低減され得る。
【0051】
このアプローチの利点は、ベルト/ベルト孔表面と媒体の裏側とを連続的に接触させることなく、媒体のシートを搬送できることである。ロールシャフト間の距離は、必要とされる真空が媒体のシートと相互作用することを可能にするように最適化され得る。
【0052】
交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を含む駆動システムは、調整可能なタイミングベルト(例えば、10mmのタイミングベルト)設計を使用した駆動システムによって駆動されるように構成され得、それにより、媒体上のローラー間隔を媒体ベースで変化させるオプションが可能になり得るか、又は媒体表面に送達される真空の最適化を促進することが可能になり得る。ベルト長さの差は、カム又はアクチュエータを介して調整可能なアイドラによって取り込まれ得、この調整により、媒体の性能が、特定の媒体特性(例えば、サイズ、重量、コーティング、カールなど)に基づいて最適化されることが可能になり得る。加えて、異なる実施形態によれば、異なるタイプの駆動システムが実装され得る。例えば、いくつかの駆動システムは、ドライバシステムの一部として歯車の群を含んでもよい。他の駆動システムは、Oリング駆動部の使用を組み込んでもよい。
【0053】
図13は、一実施形態が実装され得る例示的印刷システム310を描写する絵図を示す。いくつかの実施形態では、印刷システム310は、水性インクジェットプリンタとして実装され得る。図13に示される印刷システム310は、例えば、シート供給モジュール311、印刷ヘッド及びインクアセンブリモジュール312、乾燥機モジュール313、並びに生産スタッカ314などの多数の部分又はモジュールを含み得る。シート供給モジュール311は、シート又は媒体を維持又は記憶するモジュール317を含み得る。シート供給モジュール311はまた、媒体のシートを維持又は保存することも可能な別のモジュール319を含み得る。そのようなモジュールは、物理的ハードウェア構成要素から構成され得るが、場合によっては、ソフトウェアの使用を含んでもよく、又はソフトウェア命令に供されてもよい。
【0054】
図13に描写された印刷システム310は、1つ以上の実施形態と共に使用するように適合され得る水性インクジェットプリンタの一例を表していることが理解されるべきである。図13に示される特定の構成及び特徴は、開示される実施形態の限定的な特徴と見なされるべきではない。すなわち、異なる実施形態によれば、他のタイプのプリンタが実装され得る。例えば、印刷システム310は、水性インク又は溶剤系インクを使用するプリンタとして構成されてもよく、又は場合によっては、LaserJet印刷の実施形態の関連においてトナーインクを利用してもよい。
【0055】
一実施形態では、印刷システム310のシート供給モジュール311は、例えば、2つのトレーのそれぞれに90gsmのシート2,500枚、4.0キャリパーストックを保持するように構成され得る。1ユニット当たり5,000枚のシート、及びそのような構成における最大4つの可能なフィーダーを用いて、20,000枚のシートの非停止生産活動が印刷システム310によって促進され得る。シート供給モジュールは、例えば、紙サイズ8.27”×10”/210mm×254mm~14.33”×20.5”/364mm×521mmを保持する上部トレー17を含み得、一方、下部トレー19は、例えば、7”×10”/178mm×254mm~14.33”×20.5”/364mm×521mmの範囲の紙サイズを保持し得る。それぞれのフィーダーは、シャトル真空フィードヘッドを利用して、スタックの上部から媒体のシートを抜き取り、それを搬送機構に送達し得る。
【0056】
一実施形態では、印刷システム310の印刷ヘッド及びインクアセンブリモジュール312は、例えば、600×600dpiの印刷物を生成するために、例えば1色当たり7,870個のノズルを通して4つの異なるドロップサイズを送達するように構成され得る、複数のインクジェット印刷ヘッドを含み得る。統合された全幅スキャナは、自動印刷ヘッド調整、欠落ジェット補正及び紙上画像位置合わせを有効にし得る。操作者は、エッジ強調、トラッピング、及び墨のせなどの特別なジョブに関して画質改善を行うことができる。常に、自動検査及び予防措置により、プレス機は準備状態及び動作状態に維持され得る。
【0057】
印刷システム310の乾燥機モジュール313は、乾燥機を含み得る。印刷後、媒体のシートは乾燥機内に直接移動し得、そこで紙及びインクは、7つの赤外線カーボンランプで約90℃(194°F)まで加熱される。このプロセスは、媒体のシートが紙経路を通って効率的に移動するのに十分に剛性であるように、紙から水分を除去することができる。乾燥プロセスはまた、インクから水分を除去して、インクが擦れ落ちるのを防ぐことができる。センサ、サーモスタット、サーミスタ、サーモパイル、及びブロワーの組み合わせは、これらの動きの速い媒体のシートを正確に加熱し得、定格印刷速度を維持し得る。
【0058】
生産スタッカ314は、例えば、一度に最大2,850枚の媒体のシートを送達するように、連続的に実行し得る仕上げ機を含み得る。未装填となったスタックトレーは、主スタックキャビティに戻り、連続的に別の装填物を選び、送達し得る。スタッカ114は、未装填に対応して例えば8”~24”の調整可能な腰部高さ、及び下流側デバイスまでシートを回転させる能力を有するバイパス経路を提供し得る。生産スタッカ14はまた、例えば、シートパージ及びサンプルのためのシート250枚用上部トレーで構成され得、スタックの搬送を容易にするために任意の生産媒体カートを更に含み得る。印刷システム310の1つの非限定的な例は、Xerox Corporationの印刷製品であるXerox(登録商標)Brenva(登録商標)HD Production Inkjet Pressである。印刷システムは、本明細書で論じられる搬送ベルト、及び/又は、例えば、同じくXerox Corporationの製品であるBrenva(登録商標)/Fervent(登録商標)マーキング搬送機構など、他の特徴を含む搬送部材を含み得る。
【0059】
当業者には理解され得るように、実施形態は、方法、データ処理システム、又はコンピュータプログラム製品の関連において実装され得る。したがって、実施形態は、ハードウェアの実施形態全体、ソフトウェアの実施形態全体、又は本明細書では全般的に「回路」又は「モジュール」と称されるソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとり得る。更に、実施形態は、場合によっては、媒体に組み込まれたコンピュータ使用可能プログラムコードを有するコンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態を採ることができる。ハードディスク、USBフラッシュドライブ、DVD、CD-ROM、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、サーバーストレージ、データベースなどを含む、任意の好適なコンピュータ可読媒体が利用されてもよい。
【0060】
本発明の動作を遂行するためのコンピュータプログラムコードは、オブジェクト指向プログラミング言語(例えば、Java、C++など)に書き込まれてもよい。しかしながら、コンピュータプログラムコードはまた、特定の実施形態の動作を実行するために、手続き型プログラミング言語又は視覚指向プログラミング環境で書き込まれてもよい。
【0061】
プログラムコードは、全体的にユーザーのコンピュータ上で、部分的にユーザーのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして部分的にユーザーのコンピュータ上で、かつ部分的にリモートコンピュータ上で、又は全体的にリモートコンピュータ上で実行され得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、双方向データ通信ネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線データネットワーク、セルラネットワークなど)を介してユーザーのコンピュータに接続され得るか、又はほとんどの第三者サポートネットワークを介して(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して)外部コンピュータへの双方向接続が行われてもよい。
【0062】
実施形態は、本発明の実施形態による方法、システム、並びにコンピュータプログラム製品及びデータ構造のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して、本明細書に少なくとも部分的に記載される。図の各ブロック、及びブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供されてもよく、その結果、コンピュータのプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理機器を介して実行する命令は、ブロック(単数又は複数)で指定された機能/行為を実装する手段を作成する。明確にするために、開示された実施形態は、例えば、専用コンピュータ又は汎用コンピュータ、あるいは他のプログラマブルデータ処理機器又はシステムの文脈で実装され得る。例えば、いくつかの実施形態では、データ処理装置又はシステムは、専用コンピュータと汎用コンピュータとの組み合わせとして実装され得る。
【0063】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で機能するように指示し得るコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、本明細書に例示及び記載されている様々なブロック(複数可)、フローチャート、及び他のアーキテクチャで指定された機能/動作を実装する命令手段を含む製品を製造する。
【0064】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行する命令がブロック(複数可)に指定された機能/動作を実装するための工程を提供するように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータ実装プロセスを生成するための一連の動作工程をコンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行させ得る。
【0065】
図中のフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図中の各ブロックは、指定された論理関数(単数又は複数)を実装するための1つ以上の実施可能命令を含む、モジュール、セグメント、又は命令の部分を表し得る。いくつかの代替的な実装態様では、ブロック内に記載された機能は、図中に記された順序とは異なる順序で実行されてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実施されてもよく、又はブロックは、関与する機能性に応じて逆順序で実施されてもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能又は行為を実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得、あるいは専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせを遂行することができることに留意されたい。
【0066】
図14図15は、例示的実施形態が実装され得るデータ処理環境の例示的な図としてのみ示されている。図14図15は、例示的なものに過ぎず、態様又は実施形態が実装され得る環境に関していかなる制限も主張又は示唆することを意図するものではないことを理解されたい。開示される実施形態の趣旨及び範囲から逸脱することなく、描写された環境に対して多くの修正がなされてもよい。
【0067】
図14に示すように、いくつかの実施形態は、例えば、CPU(中央演算処理装置)341及び/若しくは他の別のプロセッサ349(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなど)、メモリ342、入力/出力コントローラ343、周辺USB(ユニバーサルシリアルバス)接続347、キーボード344及び/若しくは別の入力デバイス345(例えば、マウス、トラックボール、ペン装置などのポインティングデバイス)、ディスプレイ346(例えば、モニタ、タッチスクリーンディスプレイなど)、並びに/又は他の周辺接続及び構成要素を含む1つ以上のプロセッサを含み得るデータ処理システム400との関わりにおいて実装されてもよい。図14は、1つの可能な実施形態に従って使用するように適合され得るコンピューティングデバイスの一例である。
【0068】
例示されるように、データ処理システム400の様々な構成要素は、システムバス351又は類似のアーキテクチャを介して電子的に通信し得る。システムバス351は、例えば、データ処理システム400内のコンピュータ構成要素間で、又は他のデータ処理デバイス、構成要素、コンピュータなどとの間でデータを転送するサブシステムであってもよい。データ処理システム400は、いくつかの実施形態では、例えば、クライアント-サーバーベースのネットワーク(例えば、インターネット)内のサーバーとして、又はクライアント及びサーバーとの関わりにおいて(すなわち、クライアント及びサーバー上で態様が実施される場合に)実装されてもよい。
【0069】
いくつかの例示的実施形態では、データ処理システム400は、例えば、スタンドアロン型デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、パッドコンピューティングデバイス、ネットワークコンピュータサーバーなどであってもよく、そのようなデバイスのそれぞれは、クライアント-サーバーベースのネットワーク又は他のタイプのネットワーク(例えば、セルラネットワーク、Wi-Fiなど)と動作可能に接続され、かつ/又は通信し得る。データ処理システム400は、他のデバイス又はシステム(例えば、印刷システム310)と通信し得る。データ処理システム400と印刷システム310との間の通信は、二重矢印402によって示されるように双方向であり得る。このような双方向通信は、例えば、無線双方向データ通信ネットワークを含むコンピュータネットワークによって促進され得る。
【0070】
図15は、図14に示すデータ処理システム400の動作を指示するためのコンピュータソフトウェアシステム450を示す。例えばメモリ342に記憶されたソフトウェアアプリケーション454は、一般に、1つ以上のモジュールを含み得、その例はモジュール452である。コンピュータソフトウェアシステム450はまた、カーネル又はオペレーティングシステム451、及びシェル又はインターフェース453を含み得る。ソフトウェアアプリケーション454などの1つ以上のアプリケーションプログラムは、データ処理システム400による実行のために、「ロード」(すなわち、例えば、マスストレージ又は別のメモリ位置からメモリ342内に転送)されてもよい。データ処理システム400は、インターフェース453を介してユーザーコマンド及びデータを受信し得、次いで、これらの入力は、オペレーティングシステム451及び/又はソフトウェアアプリケーション454からの命令に従って、データ処理システム400によって作用させられ得る。いくつかの実施形態では、インターフェース453は結果を表示するように機能し得、そこでユーザー459は追加の入力を供給するか、又はセッションを終了することができる。ソフトウェアアプリケーション454は、例えば、本明細書で論じられるものなどの命令又は動作を実装し得るモジュール(複数可)452を含み得る。モジュール452はまた、モジュール及び/又はサブモジュールの群で構成されてもよい。
【0071】
以下の論述は、システム及び方法が実装され得る好適なコンピューティング環境の簡単な一般的説明を提供することを意図する。必須ではないが、開示される実施形態は、単一のコンピュータによって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令との一般的な関わりにおいて記載される。多くの場合、「モジュール」は、ソフトウェアアプリケーションを構成し得るが、ソフトウェア及びハードウェアの両方(すなわち、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ)としても実装され得る。
【0072】
一般に、プログラムモジュールとしては、特定のタスクを実行するか、又は特定のデータ型及び命令を実装するルーチン、サブルーチン、ソフトウェアアプリケーション、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などが挙げられるが、これらに限定されない。更に、当業者であれば、開示された方法及びシステムは、例えば、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、データネットワーク、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な民生用電子機器、ネットワーク化PC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、サーバーなどの他のコンピュータシステム構成を用いて実施されてもよいことを理解するであろう。
【0073】
本明細書で使用するとき、用語「モジュール」は、特定のタスクを実行するか、又は特定のデータ型を実装するルーチン及びデータ構造の集合を指し得ることに留意されたい。モジュールは、他のモジュール又はルーチンによってアクセスされ得る定数、データ型、変数、及びルーチンをリストするインターフェースと、プライベート(例えば、そのモジュールにのみアクセス可能)であり得、モジュール内にルーチンを実際に実装するソースコードを含み得る実装との2つの部分で構成されてもよい。用語モジュールはまた、ワードプロセッシング、会計、在庫管理などの特定のタスクの実行を支援するように設計されたコンピュータプログラムなどのアプリケーションを指す場合がある。モジュールは、物理ハードウェア構成要素又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせを指す場合もある。前述の乾燥機モジュール113は、モジュール452などのモジュールによって提供される命令に従って動作することもできる物理ハードウェア構成要素の一例である。
【0074】
モジュール452は、本明細書で論じられるような動作を実行するための命令(例えば、工程又は動作)を含んでもよい。例えば、モジュール452は、印刷システム310などの印刷システムとの関連において、交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を含む、図16に示された真空ローラーシステム100などの真空ローラーシステムを動作させるための命令を含んでもよい。
【0075】
図16は、一実施形態による、前述の交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を備える真空ローラーシステム100を含み得る、印刷システム310を描写するブロック図を示す。図16に示される印刷システム310は、図13に示される構成の別の実施形態であり、例えば、プロセッサ349、メモリ342、及びコントローラ343を含んでもよく、これらは共に、真空ローラーシステム100及び交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を動作させ得る。あるいは、印刷システム310は、単に、データ処理システム400などのデータ処理システムと通信して、真空ローラーシステム100及び交互嵌合型ローラー真空アセンブリ140を動作させてもよい。
【0076】
上に開示された特徴及び機能、並びに他の特徴及び機能、又はそれらの代替物の変形は、望ましくは多くの他の異なるシステム又は用途に組み合わされ得ることが理解されるであろう。現在予期されない又は予想されない様々な代替物、修正、変形、又は改善は、後に当業者によって行われてもよく、また、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図することも理解されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16