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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】電子機器、システム、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/92 20060101AFI20240415BHJP
   H04N 21/433 20110101ALI20240415BHJP
   H04N 5/761 20060101ALI20240415BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20240415BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20240415BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
H04N5/92 010
H04N21/433
H04N5/761
H04N5/93
H04N5/765
H04N5/91
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021025380
(22)【出願日】2021-02-19
(65)【公開番号】P2022127309
(43)【公開日】2022-08-31
【審査請求日】2023-01-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小高 健二
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/188593(WO,A1)
【文献】特開2008-066777(JP,A)
【文献】特開2007-318695(JP,A)
【文献】特開2010-258615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76 - 5/956
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送番組を録画した情報である録画情報を取得する録画情報取得部と、
ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得部と、
放送番組のシーン情報を取得するシーン情報取得部と、
前記放送番組中における統計の情報である統計情報を取得する統計情報取得部と、
前記録画情報の一覧と、前記一覧から選択された録画情報の一部を再生する再生情報とを表示する表示制御部とを、備え、
前記表示制御部は、前記一覧から選択された録画情報に対応するシーン情報と、前記嗜好情報とに基づいた再生情報を再生し、
前記一覧から選択された録画情報および前記嗜好情報に対応するシーン情報が無い場合、前記統計情報に基づいた再生情報を再生する、
電子機器。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記一覧から選択された録画情報および前記嗜好情報に対応するシーン情報が複数ある場合、前記録画情報の放送番組のジャンルと、前記嗜好情報のジャンルとに基づいたシーン情報の再生情報を再生する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記一覧から選択された録画情報および前記嗜好情報に対応する複数のシーン情報がある場合、前記録画情報の再生順に基づいて、前記複数のシーン情報の再生情報を再生する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
サーバ装置と、電子機器とを含むシステムであって、
前記サーバ装置は、
放送番組のシーン情報を記憶する記憶部と、
前記シーン情報を前記電子機器へ送信する送信部と、
を備え、
前記電子機器は、
放送番組を録画した情報である録画情報を取得する録画情報取得部と、
ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得部と、
前記サーバ装置から放送番組のシーン情報を取得するシーン情報取得部と、
前記放送番組中における統計の情報である統計情報を取得する統計情報取得部と、
前記録画情報の一覧と、前記一覧から選択された録画情報の一部を再生する再生情報とを表示する表示制御部とを、備え、
前記表示制御部は、前記一覧から選択された録画情報に対応するシーン情報と、前記嗜好情報とに基づいた再生情報を再生し、
前記一覧から選択された録画情報および前記嗜好情報に対応するシーン情報が無い場合、前記統計情報に基づいた再生情報を再生する、
システム。
【請求項5】
電子機器であるコンピュータに、
放送番組を録画した情報である録画情報を取得する録画情報取得ステップと、
ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得ステップと、
放送番組のシーン情報を取得するシーン情報取得ステップと、
前記放送番組中における統計の情報である統計情報を取得する統計情報取得ステップと、
前記録画情報の一覧と、前記一覧から選択された録画情報の一部を再生する再生情報とを表示する表示制御ステップとを実行させ、
前記表示制御ステップでは、前記一覧から選択された録画情報に対応するシーン情報と、前記嗜好情報とに基づいた再生情報を再生し、
前記一覧から選択された録画情報および前記嗜好情報に対応するシーン情報が無い場合、前記統計情報に基づいた再生情報を再生する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
番組を録画したコンテンツを一覧表示し、当該コンテンツのCM部分を特定し、CM部分以外をサムネイル表示する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-274361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような録画したコンテンツを表示した場合に、ユーザの嗜好性を考慮した情報を提供することが望まれる。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、録画したコンテンツの一覧情報を、ユーザの嗜好性を考慮して出力する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の電子機器は、放送番組を録画した情報である録画情報を取得する録画情報取得部と、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得部と、放送番組のシーン情報を取得するシーン情報取得部と、前記放送番組中における統計の情報である統計情報を取得する統計情報取得部と、前記録画情報の一覧と、前記一覧から選択された録画情報の一部を再生する再生情報とを表示する表示制御部とを、備え、前記表示制御部は、前記一覧から選択された録画情報に対応するシーン情報と、前記嗜好情報とに基づいた再生情報を再生し、前記一覧から選択された録画情報および前記嗜好情報に対応するシーン情報が無い場合、前記統計情報に基づいた再生情報を再生する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態のシステムの全体構成例の概要を示す図である。
図2図2は、本実施形態のテレビジョン装置の全体構成例を示すブロック図である。
図3図3は、本実施形態のテレビジョン装置の部分構成例を示すブロック図である。
図4図4は、本実施形態の嗜好情報の例を示す図である。
図5図5は、本実施形態のシーン情報サーバの全体構成例を示すブロック図である。
図6図6は、本実施形態のシーン情報サーバの部分構成例を示すブロック図である。
図7図7は、本実施形態のシステムにおける処理を示すフローチャートである。
図8図8は、録画一覧画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、電子機器、システムおよびプログラムの実施形態について、図面を参照して、詳細に説明する。
【0009】
(実施形態)
まず、図1を参照して、本実施形態のシステムの全体構成例について説明する。図1は、本実施形態のシステムの全体構成例の概要を示す図である。システムは、テレビジョン装置2(電子機器)と、シーン情報サーバ3(サーバ装置)と、番組統計情報サーバ4とを備える。テレビジョン装置2は、シーン情報サーバ3および番組統計情報サーバ4とインターネットなどの公衆通信回線で通信可能である。
【0010】
テレビジョン装置2は、放送番組を録画可能な放送受信機であり、ユーザ操作等に基づいて放送番組を録画した録画情報を記憶する。
【0011】
シーン情報サーバ3は、テレビジョン装置2とネットワークを介して送受信可能なサーバ装置である。シーン情報サーバ3は、放送済の放送番組のシーン情報を記憶する。シーン情報とは、各放送番組における各シーンのタイトル、説明、登場人物、製作者などを示す情報である。また、シーン情報には、番組の放送日時や放送チャンネルなどの番組を識別するための情報、該当シーンの放送時刻などの情報も含む。
【0012】
番組統計情報サーバ4は、テレビジョン装置2とネットワークを介して送受信可能なサーバ装置である。番組統計情報サーバ4は、番組統計情報を記憶する。番組統計情報とは、統計処理により番組の人気度の高かったタイミングを示す情報である。ここでいう統計処理の例として、視聴率の集計に基づく処理やSNS(Social Networking Service)における番組のコメント数の集計に基づく処理をいう。
【0013】
以下、図2以降を参照して、システムにおける各構成の詳細について説明する。図2は、本実施形態のテレビジョン装置2の全体構成例を示すブロック図である。
【0014】
図2に示すように、テレビジョン装置2は、入力端子202、チューナ203a~203g、信号処理部207、グラフィック処理部208、音声処理部209、OSD(On Screen Display)信号生成部210、および映像処理部211を備える。
【0015】
入力端子202には、地上放送受信アンテナ213で受信した地上デジタル放送信号が入力される。地上デジタル放送信号は、入力端子202を介してチューナ203a~203gに供給される。
【0016】
チューナ203a~203gは、地上デジタル放送用のチューナであって、入力端子202から供給される地上デジタル放送信号から、後述する制御部216から指示されたチャンネルの放送信号を選局する。
【0017】
ただし、テレビジョン装置2は、BS/CSデジタル放送受信アンテナで受信した衛星デジタル放送信号が入力される入力端子を有していてもよい。衛星デジタル放送信号は、かかる入力端子を介して衛星デジタル放送用のチューナに供給される。
【0018】
信号処理部207は、チューナ203a~203gから供給される放送信号から、デジタルの映像信号および音声信号を含む放送信号を復調する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む映像信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む音声信号に対して、選択的に所望のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0019】
信号処理部207には、複数の外部入力端子214a~214dが接続されている。これらの外部入力端子214a~214dは、外部装置の一例としてのDVD(Digital Versatile Disk)レコーダなどから、アナログの映像信号および音声信号が入力可能である。信号処理部207は、外部入力端子214a~214dから入力されたアナログの映像信号および音声信号をデジタル化する。また、信号処理部207は、デジタル化した映像信号に対して所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル化した音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0020】
グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号に対して、OSD信号生成部210で生成されるOSD信号を重畳して映像処理部211に出力する。グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号およびOSD信号生成部210で生成されるOSD信号のいずれか一方を映像処理部211に出力することも可能である。
【0021】
映像処理部211は、グラフィック処理部208から入力されるデジタルの映像信号またはOSD信号を、映像表示部233の表示画面において表示可能なフォーマットのアナログの映像信号またはOSD信号に変換して、映像表示部233に出力する。映像表示部233は、例えば、LCDまたは有機ELディスプレイ等である。
【0022】
音声処理部209は、信号処理部207から入力されるデジタルの音声信号を、スピーカ215で再生可能なフォーマットのアナログの音声信号に変換して、スピーカ215に出力する。
【0023】
テレビジョン装置2は、さらに、制御部216、カードホルダ217、各種インターフェース218~221、および明るさセンサ230を備える。制御部216は、CPU216a、ROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216dを備える。
【0024】
制御部216は、地上デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号等の放送信号の受信動作などのテレビジョン装置2の各種動作を統括的に制御する。また、制御部216は、操作部222からの操作情報、または受光部223を介してリモコン238から入力された操作情報に従って、テレビジョン装置2の各部を制御する。
【0025】
CPU216aは、ROM216bに記憶されているプログラムを実行することにより、テレビジョン装置2全体の動作を制御する。ROM216bは、主としてCPU216aが実行するプログラムを記憶している。RAM216cは、CPU216aがプログラムを実行する際に作業エリアを提供する。不揮発性メモリ216dは、テレビジョン装置2の各種の設定情報および制御情報等を記憶している。
【0026】
制御部216は、カードI/F225を介して、メモリカード234が着脱可能なカードホルダ217に接続されている。これにより、制御部216は、カードI/F225を介して、カードホルダ217に装着されたメモリカード234との間で各種情報を送受信することができる。
【0027】
制御部216は、通信I/F218を介してLAN端子226に接続されている。これにより、制御部216は、通信I/F218を介して、LAN端子226に接続された上述の中継装置400やLAN対応HDD(Hard Disk Drive)等の外部装置と各種情報を送受信することができる。すなわち、制御部216は、通信I/F218を介して、シーン情報サーバ3や番組統計情報サーバ4と各種情報を送受信することができる。ただし、通信I/F218が、中継装置400等の外部装置と無線で接続可能に構成されていてもよい。
【0028】
制御部216は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface) I/F221を介してHDMI端子227に接続されている。これにより、制御部216は、HDMI I/F221を介して、HDMI端子227に接続されている外部装置と各種情報を送受信することができる。
【0029】
制御部216は、USB(Universal Serial Bus) I/F219を介して、USB端子228に接続されている。これにより、制御部216は、USB I/F219を介して、USB端子228に接続されたUSB HDD等を備えるストレージ装置237と各種情報を送受信することができる。
【0030】
ストレージ装置237は、例えばHDDやSSD(Solid State Drive)などを備え、テレビジョン装置2が受信したデジタル信号を録画データとして記録するように構成されている。ただし、ストレージ装置237はテレビジョン装置2に内蔵されていてもよい。また、ストレージ装置237は、通信回線を介してテレビジョン装置2に接続されるようにしてもよい。例えば、ストレージ装置237は、クラウド上のサーバ装置に内蔵されていてもよいし、VOD(Video On Demand)の管理サーバ装置に内蔵されていてもよい。
【0031】
図3は、本実施形態のテレビジョン装置2の部分構成例を示すブロック図である。テレビジョン装置2は、記憶部241(図2のROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216d、ストレージ装置237)と、記憶部241に記憶されたプログラムがCPU216aによって実行された結果として生成される機能モジュールとして、送信部242と、取得部243と、表示制御部244と、を備える。
【0032】
送信部242は、外部装置へ各種情報を送信する。取得部243は、外部装置から各種情報を取得したり、記憶部241に記憶されている各種情報を読み出したりする。
【0033】
表示制御部244は、各種情報を映像表示部233に表示する表示処理を実行する。例えば、表示制御部244は、ユーザによる入力操作に応じて、映像表示部233に録画したデータの一覧を表示させる(詳細は後述)。
【0034】
なお、記憶部241は、放送番組を録画した情報である録画情報を記憶する。当該録画情報は、いわゆる放送番組のコンテンツ情報である。当該放送番組のコンテンツ情報は、上述のような地上デジタル放送の放送番組や衛星デジタル放送の放送番組の録画情報だけでなく、ケーブルテレビ経由の放送番組のコンテンツ情報やネットワーク配信による放送番組のコンテンツ情報も含まれる。また、この録画情報には、録画対象の放送番組のジャンル、放送開始時刻、およびチャンネル情報を含む。また、記憶部241は、ユーザの興味を示す情報である嗜好情報を保持する。ここで、図4に嗜好情報の例を示す。図4に示すように、嗜好情報には、例えば、ユーザが興味のある人や興味のあるものについての情報が含まれる。興味のあるものとして、番組名が含まれてもよい。なお、嗜好情報は、ジャンル分けされてもよい。例えば、興味のある人については、ミュージシャン、芸人などに分けてもよい。
【0035】
図5は、本実施形態のシーン情報サーバ3の全体構成例を示すブロック図である。図5に示すように、シーン情報サーバ3は、通信I/F301、操作部302、CPU303、メモリ304、およびストレージ装置305を備える。
【0036】
通信I/F301は、外部装置との間の通信に用いられるインターフェースである。操作部302は、キーボードやマウス等の等の入力デバイスと、ディスプレイ等の表示デバイスと、を有する。
【0037】
ストレージ装置305は、例えばHDDやSSD等を備え、各種情報を記憶する。CPU303は、各種プログラムを実行することにより、シーン情報サーバ3の各コンポーネントを制御する。メモリ304は、ROMやRAM等を備え、CPU303による各種演算処理に用いられる各種プログラムおよび各種データ等を記憶する。
【0038】
図6は、本実施形態のシーン情報サーバ3の部分構成例を示すブロック図である。シーン情報サーバ3は、記憶部311(メモリ304、ストレージ装置305)と、記憶部311に記憶されたプログラムがCPU303によって実行された結果として生成される機能モジュールとして、取得部312と、送信部313と、生成部314と、を備える。
【0039】
記憶部311は、CPU303によって実行されるプログラムやDB(DataBase)を記憶する。取得部312は、外部装置から各種情報を取得する。送信部313は、外部装置へ各種情報を送信する。生成部314は、各番組について、公知技術によりシーン情報を生成する。生成部314は、生成したシーン情報を記憶部311に記憶する。
【0040】
次に、システムにおける各構成の処理の流れについて説明する。図7は、本実施形態のシステムにおける処理を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートの処理は、ユーザがテレビジョン装置2のリモコン等を操作して、録画一覧を表示させた場合に、当該録画一覧と共に、録画した番組をプレビュー表示する処理である。
【0041】
まず、テレビジョン装置2は、ユーザの操作により録画一覧の表示要求がなされた場合、取得部243は、記憶部241に記憶されている録画情報を取得し(ステップS1)、表示制御部244は、取得した録画情報の一覧を含む録画一覧画面を表示する(ステップS2)。
【0042】
ここで、録画一覧画面の例について、図8を用いて説明する。図8は、録画一覧を示す図である。図8に示すように、録画一覧画面501は、録画一覧502と、プレビュー表示部分503を含む。録画一覧502は、録画情報についての一覧情報を表示する領域である。プレビュー表示部分503は、録画一覧502において選択された録画情報の内容の一部を再生表示する領域である。
【0043】
図8に示す録画一覧画面501において、ユーザ操作により、録画一覧502から録画番組が選択されると、表示制御部244は、選択された録画番組のチャンネルおよび開始時間等の番組を特定し得る情報を送信部242へ送出し、当該情報をシーン情報サーバ3へ送信する。
【0044】
シーン情報サーバ3は、番組を特定し得る情報を取得すると、当該番組のシーン情報をテレビジョン装置2へ送信する。テレビジョン装置2の取得部243は、シーン情報サーバ3からシーン情報を取得する(ステップS3)。
【0045】
また、テレビジョン装置2の取得部243は、記憶部241に記憶されている嗜好情報を取得し、表示制御部244は、当該嗜好情報に対応するシーン情報(対象のシーン情報)を検索する(ステップS4)。対象のシーン情報がある場合(ステップS5:Yes)、表示制御部244は、録画情報における、対象のシーン情報が示すシーンを含む部分の動画を再生情報として抽出し、当該再生情報をプレビュー表示部分503に表示出力する(ステップS6)。
【0046】
なお、表示制御部244は、嗜好情報に対応するシーン情報が複数ある場合、再生順に全てのシーン情報が示すシーンを含む部分の動画を再生情報として抽出して、当該再生情報をプレビュー表示部分503に表示出力するようにしてもよい。この場合、表示制御部244は、ユーザの嗜好情報に即した全ての再生情報を表示出力することができる。
【0047】
また、表示制御部244は、嗜好情報に対応するシーン情報が複数ある場合、複数のシーン情報から、選択された放送番組のジャンルと、嗜好情報のジャンルとに基づいたシーン情報を特定し、特定したシーン情報が示すシーンを含む部分の動画を再生情報として抽出して、当該再生情報をプレビュー表示部分503に表示出力するようにしてもよい。
【0048】
例えば、嗜好情報における興味のある人に対応するシーン情報が複数ある場合、表示制御部244は、放送番組が音楽番組であれば、ミュージシャンである興味のある人のシーン情報を優先し、バラエティであれば芸人である興味のある人のシーン情報を優先する。この場合、表示制御部244は、番組の属性に対応する嗜好情報に基づいた再生情報を表示するので、よりユーザの嗜好性に即した再生情報を表示することができる。なお、嗜好情報に優先度を予め設定しておき、表示制御部244は、当該優先度に基づいて対象のシーン情報を決定するようにしてもよい。
【0049】
また、ステップS5において、対象のシーン情報が無い場合(ステップS5:No)、取得部243は、選択された放送番組の統計情報を番組統計情報サーバ4から取得し、表示制御部244は、録画情報における、統計情報が示すシーンを含む部分の動画を再生情報として抽出し、当該再生情報をプレビュー表示部分503に表示出力する(ステップS7)。例えば、表示制御部244は、録画情報における、最も視聴率の高かったシーンを再生情報として抽出する。このように、表示制御部244は、嗜好情報に対応するシーン情報が無い場合でも、番組を視聴したユーザの評価が高いと推定される箇所の再生情報を表示することができる。なお、表示制御部244は、ステップS7において、録画情報のコンテンツに関係なく固定の秒数を再生するようにしてもよいし、CM以外の最初のシーンを再生するようにしてもよい。
【0050】
上述の実施形態では、録画番組が選択されたタイミングで、当該録画番組のシーン情報を取得する場合について述べたが、予めシーン情報を取得するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、システムに、番組統計情報サーバ4を含む場合について述べたが、番組統計情報サーバ4を含まなくてもよい。
【0051】
上述の実施形態では、取得部243は、記憶部241に記憶されている録画情報を取得する場合について述べたが、ネットワーク等を介して、外部装置から録画情報を取得するようにしてもよい。外部装置は、例えば、クラウド上のサーバ装置やVODの管理サーバ装置が該当する。
【0052】
本実施形態に係るテレビジョン装置2は、嗜好情報およびシーン情報を取得し、録画情報の一覧画面において、選択された録画情報に対応するシーン情報と、嗜好情報とに基づいた再生情報を表示する。これにより、テレビジョン装置2は、ユーザの嗜好情報を考慮したシーンをプレビュー表示することができ、録画したコンテンツのリスト情報をユーザの嗜好性を考慮して出力することができる。
【0053】
なお、本実施形態の各装置(テレビジョン装置2、シーン情報サーバ3、番組統計情報サーバ4)で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、当該プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
【0054】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、上記実施形態におけるテレビジョン装置は、セットトップボックスや、レコーダのように、表示手段を備えず、外部の表示装置に対し、映像信号を出力する受信機能を備えた電子装置であってもよい。また、これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0055】
例えば、ユーザ端末に表示された画像アイコンのうち、テレビジョン装置で拡大表示可能な画像アイコンには、テレビジョン装置への拡大表示を指示するボタンを、その画像アイコン上、または、近傍に設けるようにしてもよく、また、その拡大表示可能な画像アイコンを、他の可拡大表示不可の画像アイコンとは識別可能に視認するための色彩や形状、表示形態を変更してもよい。また、ユーザ端末からテレビジョン装置への拡大表示を指示したとき、または、テレビジョン装置での表示処理の際、ユーザ端末またはテレビジョン装置を介して音声通知を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
2…テレビジョン装置、3…シーン情報サーバ、4…番組統計情報サーバ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8