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特許7472092プログラム、設定方法、及び情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】プログラム、設定方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20240415BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240415BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
H04L12/28 500A
H04N1/00 K
B41J29/38 301
B41J29/38 801
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021186701
(22)【出願日】2021-11-16
(65)【公開番号】P2023073923
(43)【公開日】2023-05-26
【審査請求日】2022-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】牛之▲浜▼ 宅哉
【審査官】安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-131756(JP,A)
【文献】特開2005-063263(JP,A)
【文献】特開2015-204012(JP,A)
【文献】特開2021-018781(JP,A)
【文献】特開2016-025651(JP,A)
【文献】特開2015-069331(JP,A)
【文献】特開2019-139535(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
H04N 1/00
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置のコンピュータに制御方法を実行させるためのプログラムであって、
前記制御方法は、
複数の機器を登録し、
前記複数の機器に含まれる機器をグループに登録し、
登録された複数のグループのうちのあるグループに登録された全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知を前記情報処理装置に表示するか否かを、ユーザによる1つの表示オブジェクトの選択によって変更することを特徴とするプログラム。
【請求項2】
他のグループに属する全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知を前記情報処理装置に表示するか否かの設定を変更することなく、前記あるグループに登録された全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知を前記情報処理装置に表示するか否かを、ユーザによる1つの表示オブジェクトの選択によって変更することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記あるグループに登録された全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知を前記情報処理装置に表示するか否かの設定とは別に、当該グループに登録された複数の機器のそれぞれのために前記通知を前記情報処理装置に表示するか否かの設定を変更可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
いずれのグループにも登録されていない全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知を前記情報処理装置に表示するか否かを、ユーザによる他の1つの表示オブジェクトの選択によって変更可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
変更された前記設定をサーバに送信する処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記、チャットサーバからの通知であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記複数の機器は、印刷可能な複合機を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記状態情報は、前記複合機で発生した記録材の不足を通知する情報を含むことを特徴とする請求項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記情報処理装置は、スマートフォンであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
複数の機器を登録し、
前記複数の機器に含まれる機器をグループに登録し、
登録された複数のグループのうちのあるグループに登録された全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知を情処理装置に表示するか否かを、ユーザによる1つの表示オブジェクトの選択によって変更することを特徴とする設定方法。
【請求項11】
情報処理装置であって、
複数の機器を登録する第1の登録手段と、
前記複数の機器に含まれる機器をグループに登録する第2の登録手段と、
登録された複数のグループのうちのあるグループに登録された全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知を前記情報処理装置に表示するか否かを、ユーザによる1つの表示オブジェクトの選択によって変更する変更手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、定方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォンやタブレット端末等の端末装置を用いることで、エアコンやテレビ、冷蔵庫等の複数の機器に関する状態を監視することが可能な監視システムが開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
この監視システムでは、通知サーバがネットワークを介して複数の機器の状態を取得する。通知サーバは機器の状態を取得すると機器の動作状況や消費電力等の情報を示す通知を端末装置に対して送信する。ユーザは端末装置に提示される通知画面によって遠隔で機器の状態を把握することができる。また、この監視システムでは、複数の機器それぞれについて通知を行う時間帯や曜日といった通知条件を設定することが可能であり、ユーザは各機器について通知条件を設定することで通知のオン/オフを切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2020/017051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では、通知のオン/オフを切り替えたい場合、複数の機器1つ1つに対して通知設定を変更する必要がある。例えば、会社にいる場合のみ会社に設置されている複数のプリンタからのFAX受信通知やエラー通知を受け取りたいユーザの場合、出社時に会社に設置されている複数のプリンタ1つ1つに対して通知設定を通知オンに切り替える必要がある。一方で、このユーザは帰社時にはすべてのプリンタの通知設定をオフに切り替える作業を都度行うことになり手間である。また、留守中の在宅人の見守りを目的として、冷蔵庫のドア開閉検出や洗濯機の洗濯開始をトリガーに通知を受け取るように設定している場合を想定する。その場合に、見守り人は外出時に各機器1つ1つに対して通知をオンにし、帰宅時には通知をオフに切り替える必要がありやはり手間であった。
【0006】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、登録された複数のグループのうちのあるグループに登録された全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知情報処理装置に表示するか否かを変更する手間を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、情報処理装置のコンピュータに制御方法を実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、複数の機器を登録し、前記複数の機器に含まれる機器をグループに登録し、登録された複数のグループのうちのあるグループに登録された全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知を前記情報処理装置に表示するか否かを、ユーザによる1つの表示オブジェクトの選択によって変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、登録された複数のグループのうちのあるグループに登録された全ての機器のそれぞれの状態情報に関する通知情報処理装置に表示するか否かを変更する手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】システム構成図
図2】端末装置のハードウェアブロック図
図3】チャットサーバのハードウェアブロック図
図4】機器管理サーバのハードウェアブロック図
図5】複数機器のハードウェアブロック図
図6】端末装置の機器登録画面
図7】端末装置の機器グループ登録画面
図8】端末装置の通知切り替え設定画面
図9】端末装置の通知画面
図10】端末装置における機器登録処理フローチャート
図11】端末装置における機器グループ登録フローチャート
図12】MFPの通知処理のフローチャート
図13】プリンタの通知処理フローチャート
図14】洗濯機の通知処理フローチャート
図15】機器管理サーバにおける通知処理フローチャート
図16】チャットサービスにおける通知処理フローチャート
図17】端末装置の通知表示処理フローチャート
図18】端末装置の通知切り替え設定処理フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施例1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
図1は、本発明のシステム構成の一例を示す図である。本実施例のシステム構成は、情報処理装置の一例である端末装置200と複数の接続機器500a~500eがネットワーク100を介して機器管理サーバ400とチャットサーバ300と通信可能に接続される。なお、本実施例のネットワーク100は、インターネットでもよいし、LAN(Local Area Network)でもよい。また、ネットワーク100は、有線でも無線でもよい。端末装置200は、例えばユーザが所有するパーソナルコンピューター、スマートフォン、タブレットPC等の電子機器であり、ユーザは端末装置200を介して複数の接続機器の状態監視や制御指示を行う。チャットサーバ300は、機器管理サーバ400から送信される接続機器の状態に関するさまざまな通知を端末装置200に対して送信する。機器管理サーバ400はネットワーク100を介して接続する複数の接続機器の動作の監視や制御を行う。また、各接続機器の機器状態を取得し、ユーザに対して機器状態を含む通知メッセージを通知するためにチャットサーバ200に対して通知メッセージを送信する。なお、チャットサーバ200と機器管理サーバ400は1つのサーバで構成されていても良い。
【0012】
接続機器は例えば、MFP、照明、エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ等のオフィスや住宅に設置されるさまざまな電気製品である。これらの接続機器はネットワーク100を介して機器管理サーバ400と通信可能に接続されている。また、接続機器に関する情報を含む登録機器情報を機器管理サーバ400に登録することで接続機器は機器管理サーバ400からの制御指示受け付けや状態情報の送信を行うことができる。本実施例では、MFP1(500a)やMFP2(500b)、プリンタ(500c)、洗濯機(500d)、炊飯器(500e)がネットワーク100を介して機器管理サーバ400と接続されている。以下の説明では接続機器500a~500eにて同等の処理を行う場合は、接続機器500a~500eを接続機器500としてまとめて説明する。
【0013】
図2は、端末装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。操作部201はユーザのタッチ操作を検出可能なタッチパネル機能を備え、OSやチャットアプリケーションが提供する各種画面を表示する。ユーザは操作部201にタッチ操作を入力することで、端末装置200に所望の操作指示を入力することができる。なお、不図示のハードウェアキーを用いて端末装置200に操作指示を入力してもよい。カメラ202は、ユーザの撮像指示に応じて撮像する。端末装置200はNFC203、Bluetooth204を介して各種周辺機器とデータの授受を行うことができる。通信部205は、ネットワーク100を介して接続するチャットサーバ300と通信して通知の受信やメッセージのやりとりを行う。なお、通信部205はEthernet(登録商標)を用いた有線の通信を行ってもいいし、Wi-Fiのような無線通信を行ってもよい。CPU206は、ROM207が記憶している制御プログラムを読み出して、通信端末200の動作を制御するための様々な処理を実行する。ROM207は、制御プログラムを記憶している。RAM208は、CPU206の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ストレージ209は、写真や電子文書等の様々なデータを記憶する。
【0014】
図3は、チャットサーバ300のハードウェア構成の一例を示す図である。通信部301はインターネット100を介して端末装置200、機器管理サーバ400とデータの送受信を行うことができる。HDD302は、ユーザ情報、通知メッセージ、画像データ等の様々なデータを記憶する。また、HDD302には、チャットサービスを実行するためのチャットアプリケーション303が記憶されていて、ユーザ間のメッセージのやりとりや、特定のユーザへの通知などを実行することができる。メッセージ送信および通知はユーザを一意に示すIDや端末装置200を一意に示す識別子などを宛先として指定することで行うことができる。ユーザは予めチャットサーバ300にユーザIDや端末装置200の識別子を含むユーザ情報を登録することでチャットサービスを利用することができる。なお、登録されたユーザ情報は機器管理サーバ400と共用する構成でも良い。CPU304はROM305が記憶している制御プログラムを読み出して、チャットサーバ300の動作を制御するための様々な処理を実行する。ROM305は、制御プログラムを記憶している。RAM306は、CPU304の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。
【0015】
図4は、機器管理サーバ400のハードウェア構成の一例を示す図である。通信部401はインターネット100を介して接続機器500、チャットサーバ300とデータの送受信を行うことができる。また、通信部401は接続する接続機器の状態を示す状態情報を取得する。状態情報として、例えば、接続機器500の稼働状況、設定情報、エラー情報、発生したイベントの種別などを取得する。なお、機器の登録や接続機器の状態情報取得など行うためには予め機器管理サーバ400にユーザIDや端末装置200の識別子を含むユーザ情報の登録を行う必要があるが、登録されたユーザ情報はチャットサーバ300と共用する構成でも良い。HDD402は、ユーザ情報、ユーザが登録した機器である接続機器の登録機器情報や接続機器が属するグループ情報、接続機器の通知設定、接続機器から取得した状態情報等の様々なデータを記憶する。CPU403はROM404が記憶している制御プログラムを読み出して、機器管理サーバ400の動作を制御するための様々な処理を実行する。ROM404は、制御プログラムを記憶している。RAM405は、CPU403の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。
【0016】
図5は、接続機器であるMFP1(500a)、プリンタ(500c)、洗濯機(500d)のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0017】
MFP1(500a)はCPU501a、ROM502a、RAM503a、ストレージ504a、操作部505a、印刷部506a、読取部507a、通信部508aを備える。CPU501aは、MFP1(500a)全体の動作を制御する。CPU501aは、ROM502a又はストレージ504aに記憶された制御プログラムをRAM503aに読み出して、読取制御や印刷制御などの各種制御を行う。ROM502aは、CPU501aで実行可能な制御プログラムを格納する。RAM503aは、主記憶メモリであり、ワークエリア、ROM502a及びストレージ504aに格納された各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ504aは、画像データ、印刷データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。本実施例ではストレージ504aとしてフラッシュメモリを想定しているが、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disc Drive)などの補助記憶装置を用いるようにしても良い。また、eMMC(embedded Multi Media Card)を用いるようにしても良い。なお、本実施例のMFP1(500a)は、1つのCPU501aが1つのメモリ(RAM503a)を用いて後述するシーケンスに示す各処理を実行するものとするが、これに限るものではない。例えば複数のCPU、RAM、ROM、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。操作部505aは、例えばタッチパネルのような表示部やハードキーである。操作部505aは、ユーザに対して情報を表示したり、ユーザからの入力を検出したりする。印刷部506aは、RAM503aに記憶された画像データ(印刷データ)を給紙カセットから給送された記録紙に印刷可能である。読取部507aは、原稿の画像を読み取って、CPU111がその画像をバイナリーデータなどの画像データに変換する。読取部507aによって読み取られた画像に基づき生成された画像データは、外部装置に送信されたり、記録紙上に印刷されたりする。通信部508aは、ネットワーク100と接続する。通信部508aは、装置内部の状態情報を機器管理サーバ400に送信する。状態情報としては、例えば、コピーやFAXなどのジョブの状況、トナーや印刷用紙(記録材)などの残量や不足の通知、故障箇所などのエラー情報、発生したイベントの種別を含む。また、通信部508aは、ネットワーク100上の外部装置に対して画像データを送信したり、端末装置から印刷データを受信したりする。ネットワーク100を介した送受信の方法としては、電子メールを用いての送受信や、その他のプロトコル(例えば、FTPやSMB、WEBDAV等)を用いたファイル送信を行うことができる。さらに、端末装置200からのHTTP通信によるアクセスで、画像データや各種設定データをネットワーク100を介して送受信する事もできる。
【0018】
プリンタ(500c)はCPU501c、ROM502c、RAM503c、ストレージ504c、操作部505c、印刷部506c、通信部507cを備える。CPU501cは、プリンタ(500c)全体の動作を制御する。CPU501cは、ROM502c又はストレージ504cに記憶された制御プログラムをRAM503cに読み出して、印刷制御などの各種制御を行う。ROM502cは、CPU501cで実行可能な制御プログラムを格納する。RAM503cは、主記憶メモリであり、ワークエリア、ROM502c及びストレージ504cに格納された各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ504cは、画像データ、印刷データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。本実施例ではストレージ504cとしてフラッシュメモリを想定しているが、SSD(Solid Stcte Drive)やHDD(Hcrd Disc Drive)などの補助記憶装置を用いるようにしても良い。また、eMMC(embedded Multi Medic Ccrd)を用いるようにしても良い。なお、本実施例のプリンタ(500c)は、1つのCPU501cが1つのメモリ(RAM503c)を用いて後述するシーケンスに示す各処理を実行するものとするが、これに限るものではない。例えば複数のCPU、ROM、RAM、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。操作部505cは、例えばタッチパネルのような表示部やハードキーである。操作部505cは、ユーザに対して情報を表示したり、ユーザからの入力を検出したりする。印刷部506cは、RAM503cに記憶された画像データ(印刷データ)を給紙カセットから給送された記録紙に印刷する。通信部507cは、ネットワーク100と接続する。通信部507cは、装置内部の状態情報を機器管理サーバ400に送信する。状態情報としては、例えば、プリントジョブの状況、トナーや印刷用紙(記録材)などの残量や不足の通知、故障などのエラー情報、発生したイベントの種別を含む。また、通信部508aは、ネットワーク100上の端末装置から印刷データを受信したりする。
【0019】
洗濯機(500d)はCPU501d、ROM502d、RAM503d、操作部504d、モータ制御部505d、水位制御部506d、通信部507dを備える。CPU501dは、洗濯機(500d)全体の動作を制御する。CPU501dは、ROM502dに記憶された制御プログラムをRAM503dに読み出して、モータ制御や水位制御などの各種制御を行う。ROM502dは、CPU501dで実行可能な制御プログラムを格納する。RAM503dは、主記憶メモリであり、ワークエリア、ROM502dに格納された各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。操作部504dは、例えばタッチパネルのような表示部やハードキーである。モータ制御部505dは洗濯槽のモータ回転数を制御する。水位制御部506dは洗濯槽内の水位制御を行っており、給水や排水を制御する。通信部507dは、ネットワーク100と接続する。通信部507dは、装置内部の状態情報を機器管理サーバ400に送信する。状態情報としては、例えば、運転状況、故障などのエラー情報、発生したイベントの種別を含む。また、通信部507dはネットワーク100上の外部装置から制御指示を受信したりする。
【0020】
図6は、端末装置200の操作部201に表示される接続機器を機器管理サーバ400に登録する画面の一例である。
【0021】
画面600aは、機器管理サーバ400に登録済みの接続機器を表示する画面であり、ユーザが接続機器に対して付けた任意の名前と接続機器のカテゴリがそれぞれ列601と列602にリスト表示されている。接続機器のカテゴリとは、例えば、複合機、プリンタ、炊飯器、洗濯機などである。なお、ユーザは機器登録を行う前に予めユーザ情報を機器管理サーバ400に登録しているものとする。ユーザは、新たに機器管理サーバ400に機器を登録する場合は、画面600aに表示されている機器追加ボタン603を選択する。
【0022】
画面600bは、ユーザが機器追加ボタン603を選択したことをトリガーに表示される画面であり、機器管理サーバ400に登録していない機器がリスト表示される。画面600bには、例えば、機器のカテゴリや製品名称が表示される。リスト表示する機器は端末装置200が備えるNFC203やBluetooth204などを介して認識した機器を表示しても良いし、同一ネットワークに属する機器を表示しても良い。ユーザは、画面600bに表示される機器から機器管理サーバ400に登録したい機器を選択する。
【0023】
画面600cはユーザが画面600bにリスト表示される機器のいずれかを選択したことをトリガーに表示される画面であり、画面600bで選択した機器のカテゴリと製品名称である「プリンタ(PRINTER-2000B)」が605の欄に表示されている。また、選択した機器に対する名前を入力する名前欄606が表示されており、ユーザは名前欄606に任意の名前を入力する。名前の入力後、ユーザが登録ボタン607を選択することで機器管理サーバ400に登録機器情報が送信され登録が完了する。登録機器情報には例えば画面600cで入力した名前の他に、機器のカテゴリ、製品名称、MAC(Media Access Control)アドレスが含まれる。また、登録機器情報には、シリアル番号などの機器に対して一意に割り当てられる識別情報、登録を行ったユーザ情報などの情報が含まれる。
【0024】
図7は、端末装置200の操作部201に表示される接続機器のグループ登録を行う画面の一例である。グループ登録とは、ユーザが1つ以上の接続機器を1つのグループとしてまとめて機器管理サーバ400に登録することである。
【0025】
画面700aは、接続機器のグループ情報を表示する画面であり、機器管理サーバ400に登録されている接続機器が表示される。本実施例では、ユーザが接続機器に対して付けた任意の名前とその接続機器が属するグループがそれぞれ701列と702列にリスト表示されている。ユーザは、新たに機器管理サーバ400にグループ登録をする場合は、画面700aに表示されている新規グループ登録ボタン703を選択する。
【0026】
画面700bは、ユーザが新規グループ登録ボタン703を選択したことをトリガーに表示される画面である。画面700bには、新規で作成するグループの名前を入力するグループ名欄704が表示されていて、ユーザは任意のグループ名を入力することができる。また、接続機器欄705には接続機器とその接続機器を新規グループに所属させるか否かを選択するチェックボックス706が表示されている。新規グループに所属させる接続機器にチェックを付けた後に、ユーザが登録ボタン707を選択することで、機器管理サーバ400にグループ情報が送信されグループ登録が完了する。グループ情報には例えば、画面700bで入力したグループ名とチェックを付けた接続機器の登録機器情報、グループを作成したユーザ情報などの情報が含まれる。画面700bの例では、「自宅家電」というグループ名のグループに、「書斎プリンタ」、「自宅キッチン炊飯器」、「自宅洗濯機」の3つの接続機器を所属させることを示している。なお、本実施例では、接続機器は1つのグループに所属する構成としているが、階層化された複数のグループに所属しても良い。例えば、「本社1Fフロア複合機」は「本社プリンタ」グループと「本社プリンタ」グループの下位グループである「本社1Fプリンタ」グループの2つに所属するようにしても良い。
【0027】
図8は、端末装置200の操作部201に表示される通知設定画面の一例である。通知設定画面800では、機器管理サーバ400で生成される接続機器500の状態に関するさまざまな通知を端末装置200に表示するか否かの通知設定を切り替えることができる。通知設定画面800で設定された通知設定は機器管理サーバ400に送信されて記憶される。
【0028】
通知設定画面800には、機器管理サーバ400に登録されているグループとそのグループに所属する接続機器が表示される。また、グループに所属するすべての接続機器に関する状態情報を含む通知を端末装置200に表示するか否かを切り替えるグループ通知切り替え設定のトグルスイッチが表示される。ユーザは、グループ通知切り替え設定のトグルスイッチを「OFF」にすることでグループに所属するすべての接続機器に関する通知を表示しないように一括して切り替えることができる。同様に、グループ通知切り替え設定のトグルスイッチを「ON」にすることでグループに所属するすべての接続機器に関する通知を表示するように一括して切り替えることができる。例えば、通知設定画面800には機器管理サーバ400に登録されているグループである「本社プリンタ」グループ801とそのグループに所属する接続機器である「本社1Fフロア複合機」802と「本社2Fフロア複合機」803が表示されている。ユーザは「本社プリンタ」グループ801のグループ通知切り替え設定810を「OFF」にすることで、「本社プリンタ」グループ801に所属する接続機器802、803の通知設定807、808を一括して「OFF」にすることができる。同様に、「自宅家電」グループ804と「自宅家電」グループ804に所属するすべての接続機器である「書斎プリンタ」805、「自宅キッチン炊飯器」806、「自宅洗濯機」807が表示されている。ユーザは「自宅家電」グループ804のグループ通知切り替え設定813を「ON」にすることで、「自宅家電」グループ804に所属する接続機器805、806、807の通知設定814、815、816を一括して「ON」にすることができる。また、通知設定画面800のようにどのグループにも所属していない接続機器をまとめて「グループなし」808として表示しても良い。「グループなし」808のグループ通知切り替え設定817は「OFF」になっており、グループに所属していない「支店Aプリンタ」809の通知設定818は連動して「OFF」になっている。なお、接続機器の通知設定を個別に変更することで接続機器が所属するグループのグループ通知切り替え設定と異なる通知設定に切り替えるようにしても良い。例えば、「自宅家電」グループ804のグループ通知切り替え設定813は「ON」にした状態でも、書斎プリンタ805の通知設定814のみ「OFF」にすることを許容しても良い。さらに、接続機器が階層化された複数のグループに所属している場合は、上位のグループのグループ通知切り替え設定を切り替えることで下位のグループ通知切り替え設定と下位グループに所属するすべての接続機器の通知設定を一括で切り替えるようにしても良い。また、上位のグループのグループ通知切り替え設定とは異なる通知設定に下位のグループのグループ通知切り替え設定を切り替えるようにできても良い。例えば、上位グループである「本社プリンタ」グループのグループ通知切り替え設定は「ON」にする。そのうえで、その下位グループである「本社1Fプリンタ」グループのグループ通知切り替え設定は「OFF」、「本社2Fプリンタ」グループ通知切り替え設定は「ON」といった設定にできても良い。なお、この場合、「本社1Fプリンタ」グループに所属する接続機器の通知設定は一括して「OFF」になり、「本社2Fプリンタ」グループに所属する接続機器の通知設定は一括して「ON」になる。
【0029】
図18は、端末装置200の操作部201に表示される図8の画面800のグループ通知切り替え設定810を選択したことをトリガーに開始する通知切り替え処理に関するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU206がROM207またはストレージ209に記憶された制御プログラムをRAM208に読み出して実行する。ここでは、グループ通知切り替え設定810が選択された場合を例に説明するが、グループ通知切り替え設定813またはグループ通知切り替え設定817が選択されても図18のフローチャートに示す処理が実行される。
【0030】
S1801にて、CPU206は、グループ通知切り替え設定810がONに変更されたか否かを判定する。元々グループ通知切り替え設定810がOFFになっている状態で、グループ通知切り替え設定810がユーザによって選択されたときに、グループ通知切り替え設定810がONに変更されたと判定する。グループ通知切り替え設定810がONに変更されたと判定した場合、CPU206は、S1802に処理を進める。一方、グループ通知切り替え設定810がONに変更されていないと判定した場合、CPU206は、S1805に処理を進める。
【0031】
S1802にて、CPU206は、RAM207に変数Nを格納し、変数Nに1を設定する。
【0032】
S1803にて、CPU206は、グループ通知切り替え設定810のグループのN番目の機器の通知の設定をONに変更する。N番目の機器の元々の通知の設定がOFFであれば、その設定をONに変更し、N番目の機器の元々の通知の設定がONであれば、その設定をそのままにする。
【0033】
S1804にて、CPU206は、そのグループにまだ機器があるか否かを判定する。そのグループに機器がまだあると判定した場合、S1805に処理を進め、そのグループに機器がもうないと判定した場合、図18のフローチャートに示す処理を終了する。
【0034】
S1801からS1805に処理を進めた場合、CPU206は、グループ通知切り替え設定810がOFFに変更されたか否かを判定する。元々グループ通知切り替え設定810がONになっている状態で、グループ通知切り替え設定810がユーザによって選択されたときに、グループ通知切り替え設定810がOFFに変更されたと判定する。グループ通知切り替え設定810がOFFに変更されたと判定した場合、CPU206は、S1806に処理を進める。一方、グループ通知切り替え設定810がOFFに変更されていないと判定した場合、CPU206は、S1801に処理を進める。
【0035】
S1806にて、CPU206は、RAM207に変数Nを格納し、変数Nに1を設定する。
【0036】
S1807にて、CPU206は、グループ通知切り替え設定810のグループのN番目の機器の通知の設定をOFFに変更する。N番目の機器の元々の通知の設定がONであれば、その設定をOFFに変更し、N番目の機器の元々の通知の設定がOFFであれば、その設定をそのままにする。
【0037】
S1808にて、CPU206は、そのグループにまだ機器があるか否かを判定する。そのグループに機器がまだあると判定した場合、S1809に処理を進め、そのグループに機器がもうないと判定した場合、図18のフローチャートに示す処理を終了する。
【0038】
そして、この画面800で設定された接続機器ごとの通知のオン/オフの設定は機器管理サーバ400に送信されて記憶される。
【0039】
図9は、端末装置200の操作部201に表示される通知画面の一例である。通知画面900には、チャットサーバ300から送信される接続機器の状態に関する通知が表示される。通知画面900の場合では、2つの通知901と905が表示されている。通知の内容には、例えば通知901に示すように、接続機器のアイコン901と名前902、通知日時903、接続機器の状態に関するメッセージ904等が含まれる。通知901には、「自宅洗濯機」という名前の接続機器の状態に関する通知を「2021/10/5 10:21」に端末装置200が受信したことを示している。また、メッセージとして「自宅洗濯機」の洗濯が10:21に終了したことをユーザに通知している。同様に、通知905には、「書斎プリンタ」という名前の接続機器の状態に関する通知を「2021/10/5 11:45」に端末装置200が受信したことを示している。また、メッセージとして「書斎プリンタ」のプリントが正常に終了したことをユーザに通知している。通知画面900は端末装置200に予めインストールされているチャットサーバ300と通信してチャットサービスを提供するチャットアプリケーション上に表示しても良い。または、操作部201に常時表示されるステータス領域やロック画面に表示するようにしても良い。
【0040】
図10は、端末装置200の操作部201に表示される画面600aの機器追加ボタン603を選択したことをトリガーに開始する機器登録に関するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU206がROM207またはストレージ209に記憶された制御プログラムをRAM208に読み出して実行する。
【0041】
S1001にて、CPU206は、機器管理サーバ400に登録する機器を検索するとともに、機器を一意に識別するための識別情報を取得する。検索の方法は、通信部205を介して同一ネットワーク(LAN)内に属する機器をARP(Address Resolution Protocol)によって取得しても良い。または、NFC203やBluetooth204などの近距離無線通信手段を介して機器を検出しても良い。また、識別情報として機器のMACアドレスやシリアル番号などを取得する。
【0042】
S1002で、CPU206は、S1001で検索して得られた機器の識別情報が機器管理サーバ400に登録済みか否かを機器管理サーバ400に問い合わせることで判断する。問い合わせの結果、S1001で検索して得られた機器の中に機器管理サーバ400に登録していない機器が1つ以上あった場合は、S1003に遷移する。一方で、機器管理サーバ400に登録していない機器が存在しない場合は、機器登録処理を終了する。
【0043】
S1003で、CPU206は、S1002で機器管理サーバ400に登録していないと判断された機器を画面600bにリスト表示させる。
【0044】
S1004にて、端末装置200は、操作部201の操作によって、画面600bに表示されている機器のいずれかの選択を受け付ける。
【0045】
S1005にて、CPU206は、S1004で選択された機器に対する名前など登録機器情報として必要な情報を画面600cに入力する。
【0046】
S1006にて、端末装置200は、操作部201を介して、画面600cに表示されている登録ボタン607の選択を受け付ける。
【0047】
S1007にて、CPU206は、通信部205を介して登録機器情報を機器管理サーバ400に送信する。
【0048】
図11は、端末装置200の操作部201に表示される画面700aの新規グループ登録ボタン703を選択したことをトリガーに開始するグループ登録に関するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU206がROM207またはストレージ209に記憶された制御プログラムをRAM208に読み出して実行する。
【0049】
S1101にて、CPU206は、機器管理サーバ400に登録されている登録機器情報を取得して、画面700bにリスト表示させる。なお、S1101にて機器管理サーバ400は、本フローチャートを実行しているユーザが登録した登録機器情報のみを端末装置200に送信するものとするが、その他の条件によって機器管理サーバ400が送信する登録機器情報を変更しても良い。
【0050】
S1102にて、端末装置200は、ユーザから画面700bに表示されているグループ名欄604へのグループ名の入力を受け付けるとともに、グループ化する接続機器を1つ以上選択する。
【0051】
S1103にて、端末装置200は、ユーザから画面700cに表示されている登録ボタン607の選択を受け付ける。
【0052】
S1104にて、CPU206は通信部205を介してグループ情報を機器管理サーバ400に送信する。
【0053】
図12は、MFP1(500a)が機器管理サーバ400に状態情報を送信するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU501aがROM502aまたはストレージ504aに記憶された制御プログラムをRAM503aに読み出して実行する。
【0054】
S1201にて、CPU501aはイベントを検知する。イベントには、例えばMFP1(500a)で実行していたコピーやFAXなどのジョブが完了したこと、トナーや印刷用紙などの残量が所定の閾値を下回ったこと、故障発生などがある。また、機器管理サーバ400からの状態情報の送信指示もイベントとして含む。
【0055】
S1202にて、CPU501aは機器管理サーバ400に送信する状態情報を収集する。状態情報として、MFP1(500a)の稼働状況、設定情報、エラー情報、イベント種別などをCPU501aは収集するが、イベントに応じて収集する情報は変化しても良い。例えば、ジョブ完了のイベントの場合には完了したジョブの種類や日時、ジョブ結果を収集したり、故障発生のイベントの場合には故障箇所の情報や故障日時を収集したりするようにしても良い。
【0056】
S1203にて、CPU501aは通信部508aを制御し、通信部508aに機器管理サーバ400に収集した状態情報を送信させる。
【0057】
図13は、プリンタ(500c)が機器管理サーバ400に状態情報を送信するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU501cがROM502cまたはストレージ504cに記憶された制御プログラムをRAM503cに読み出して実行する。
【0058】
S1301にて、CPU501cはイベントを検知する。イベントには、例えばプリンタ(500c)で実行していたプリントなどのジョブが完了したこと、トナーや印刷用紙などの残量が所定の閾値を下回ったこと、故障発生などがある。また、機器管理サーバ400からの状態情報の送信指示もイベントとして含む。
【0059】
S1302にて、CPU501cは機器管理サーバ400に送信する状態情報を収集する。状態情報として、プリンタ(500c)の稼働状況、設定情報、エラー情報、イベント種別などをCPU501cは収集するが、イベントに応じて収集する情報は変化しても良い。例えば、ジョブ完了のイベントの場合には完了したジョブの種類や日時、ジョブ結果を収集したり、故障発生のイベントの場合には故障箇所の情報や故障日時を収集したりするようにしても良い。
【0060】
S1303にて、CPU501cは通信部507cを制御し、機器管理サーバ400に収集した状態情報を送信させる。
【0061】
図14は、洗濯機(500d)が機器管理サーバ400に状態情報を送信するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU501dがROM502dに記憶された制御プログラムをRAM503dに読み出して実行する。
【0062】
S1401にて、CPU501dはイベントを検知する。イベントには、例えば洗濯が完了したこと、給水できない場合や蓋が空いていることなどにより運転を継続できないことを検知した場合、故障発生などがある。また、機器管理サーバ400からの状態情報の送信指示もイベントとして含む。
【0063】
S1402にて、CPU501dは機器管理サーバ400に送信する状態情報を収集する。状態情報として、洗濯機(500d)の稼働状況、設定情報、エラー情報、イベント種別などをCPU501dは収集するが、イベントに応じて収集する情報は変化しても良い。例えば、洗濯完了のイベントの場合には完了した日時を収集したり、故障発生のイベントの場合には故障箇所の情報や故障日時を収集したりするようにしても良い。
【0064】
S1403にて、CPU501dは通信部507dを制御し、機器管理サーバ400に収集した状態情報を送信させる。
【0065】
図15は、機器管理サーバ400が接続機器500から取得した状態情報に関する通知をチャットサーバ300に投稿するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU403がROM404またはHDD402に記憶された制御プログラムをRAM506に読み出して実行する。
【0066】
S1501にて、CPU403は通信部401で受信した状態情報をHDD402に記憶する。
【0067】
S1502にて、CPU403はS1501で受信した状態情報を解析して、接続機器500の状態がユーザに通知すべき状態であるかを判断する。通知すべき状態とは、例えば、接続機器500で実行していた処理が完了したこと、接続機器500が故障を検知したことが状態情報に含まれた場合などである。なお、通知すべきかの判断に使用する通知条件は予め機器管理サーバ400のHDD402に記憶してあるものとするが、通知条件はユーザが接続機器ごとに設定できるように構成していても良い。例えば、MFP1(500a)の通知条件として、「受信したFAXの印刷完了」を設定している場合、受信したFAX文書の印刷が完了したことを示すイベント種別が状態情報に含まれているとCPU403が判断するとユーザに通知すべきと状態である判断する。CPU403が解析の結果通知すべきと判断した場合は、S1503に遷移する。一方、通知すべき状態でないと判断した場合は本フローチャートを終了する。
【0068】
S1504にて、CPU403はS1502で通知すべき状態であると判断した接続機器500の通知の設定を取得し、設定が「ON」の場合はS1505に遷移する。一方、設定が「OFF」になっていた場合は本フローチャートを終了する。なお、S1504では、グループ通知切り替え設定で遷移先を変更しているが、通知すべき状態であると判断した接続機器の通知設定そのもので分岐を行っても良い。
【0069】
S1505にて、CPU403は通知メッセージを作成する。通知メッセージは状態情報をもとに作成するが、イベント種別ごとに予め決められたフォーマットを用いてメッセージを作成しても良いし、ユーザが設定した固定メッセージとしても良い。また、通知メッセージには接続機器の名称や種別、アイコンなどの情報を含めても良い。
【0070】
S1506にて、CPU403はS1502で通知すべき状態であると判断した接続機器500を機器登録したユーザのユーザ情報をHDD402に記憶されている登録機器情報から検索する。
【0071】
S1507にて、CPU403はS1506で特定したユーザに対して、S1505で作成した通知メッセージを通知するようにチャットサーバ300に対してユーザIDと通知メッセージを送信する。
【0072】
図16は、チャットサーバ300が機器管理サーバ300から送信された通知メッセージを端末装置200に通知するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU304がROM305またはHDD302に記憶された制御プログラムをRAM306に読み出して実行する。
【0073】
S1601にて、CPU304は機器管理サーバ400から送信された通知メッセージと宛先であるユーザIDを、通信部301を介して受信したことを検知する。
【0074】
S1602にて、CPU304はS1601で受信した通知メッセージを宛先であるユーザのメッセージ履歴に保存する。なお、メッセージ履歴に保存された通知メッセージはユーザがさかのぼって確認することができる。
【0075】
S1603にて、CPU304はS1601で受信した通知メッセージを宛先であるユーザに対して通知する。本実施例では、プッシュ通知を行う不図示の配信サーバに対して通知メッセージとユーザが所有する端末装置200の識別子を送信することで、配信サーバを介して端末装置200に通知を行うものとする。
【0076】
図17は、端末装置200がチャットサーバ300から通知された通知メッセージを表示するフローチャートである。なお、フローチャートの各動作(ステップ)は、CPU206がROM207またはストレージ209に記憶された制御プログラムをRAM208に読み出して実行する。
【0077】
S1701にて、CPU206はチャットサーバ300から通知された通知メッセージを通信部205が受信したことを検知する。
【0078】
S1702にて、CPU206はS1701で受信した通知メッセージを通知画面900に表示する。
【0079】
なお、本実施例では機器管理サーバ400がS1504にてS1505における通知の生成をするか否かを判定する例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られない。例えば、S1504を省き、S1505~S1507で通知メッセージの作成とチャットサーバ300への投稿は必ず行い、次のように制御してもよい。端末装置200が、チャットサーバ300にアクセスして通知メッセージを通知画面900に表示するか否かをグループ通知切り替え設定または接続機器の通知設定に従って切り替えるようにしても良い。この場合、チャットサーバ300は配信サーバへの通知メッセージ送信を行わずに、S1602の履歴へのメッセージ追加のみを行う。そして、端末装置200がチャットサーバ300からメッセージの履歴を取得したタイミングで端末装置200が通知メッセージを表示するか否かを判断する。
【0080】
また、例えば、S1504を省き、S1505~S1507で通知メッセージの作成とチャットサーバ300への通知メッセージの投稿は必ず行い、次のように制御してもよい。機器管理サーバ400は、プッシュ通知を行う不図示の配信サーバに対して通知メッセージとユーザが所有する端末装置200の識別子を送信させるか否かを、状態情報が送信された接続機器の通知の設定に基づいて決めるようにしてもよい。接続機器の通知の設定が有効に設定されている場合、機器管理サーバ400は、プッシュ通知を行う不図示の配信サーバに対して通知メッセージとユーザが所有する端末装置200の識別子を送信させるようチャットサーバ300に指示する。それによって、端末装置200は、ユーザによる通知の表示指示を受けずとも、ロック画面等に通知を行うことができる。一方、接続機器の通知の設定が無効に設定されている場合、機器管理サーバ400は、プッシュ通知を行う不図示の配信サーバに対して通知メッセージとユーザが所有する端末装置200の識別子を送信させないようチャットサーバ300に指示する。その場合、端末装置200は、ロック画面等に通知を行わずに済む。
【0081】
以上のように、1以上の接続機器をグループに登録し、複数のグループに属する複数の機器からの情報に基づく端末装置200の操作部201への通知の設定をグループごとに一括して変更可能となる。それによって、例えば、自宅家電からの通知を受けたいと思ったときに、書斎プリンタ805、自宅キッチン炊飯器815、自宅洗濯機816のそれぞれの通知の設定を有効にしていく操作をしなくて済む。代わりに、グループ通知切り替え設定813を選択することで自宅家電グループに登録された複数の接続機器の設定を一括して変更することができるようになる。
【0082】
それによって、ユーザは、例えば、オフィスから帰るときに、本社プリンタグループに属する接続機器の情報に基づく通知の設定をグループ通知切り替え設定810で一括してOFFに変更することができる。また、家に帰ったときに自宅家電グループに属する接続機器の情報に基づく通知の設定をグループ通知切り替え設定813で一括してONに設定することができる。
【0083】
なお、画面800で設定された各接続機器の通知の設定の有効/無効を、チャットサーバ300が記憶し、チャットサーバが接続機器のメッセージの投稿をするか否かを決めるようにしてもよい。画面800で設定されたある接続機器の通知の設定が有効になっている場合、チャットサーバ300は、その接続機器の通知の設定が有効になっていることを記憶しておく。そして、その接続機器の状態情報の通知があったときに、チャットサーバ300は、その通知に基づくメッセージの投稿を行う。一方、画面800で設定されたある接続機器の通知の設定が無効になっている場合、チャットサーバ300は、その接続機器の通知の設定が無効になっていることを記憶しておく。そして、その接続機器の状態情報の通知があったときに、チャットサーバ300は、その通知に基づくメッセージの投稿を行わないようにする。ここでは、投稿を行うか否かを説明したが、メッセージの端末装置200へのプッシュ通知を行うか否かを決めるようにしてもよい。画面800で設定されたある接続機器の通知の設定が有効になっている場合、チャットサーバ300は、その接続機器の通知の設定が有効になっていることを記憶しておく。そして、その接続機器の状態情報の通知があったときに、チャットサーバ300は、プッシュ通知を行う不図示の配信サーバに対して通知メッセージとユーザが所有する端末装置200の識別子を送信する。つまり、チャットサーバ300は、端末装置200にロック画面やホーム画面にユーザによるメッセージの表示指示がなくても、自動的にメッセージが表示されるようにする。一方、画面800で設定されたある接続機器の通知の設定が無効になっている場合、チャットサーバ300は、その接続機器の通知の設定が無効になっていることを記憶しておく。そして、その接続機器の状態情報の通知があったときに、チャットサーバ300は、プッシュ通知を行う不図示の配信サーバに対して通知メッセージとユーザが所有する端末装置200の識別子を送信しない。つまり、チャットサーバ300は、端末装置200にロック画面やホーム画面に、自動的にメッセージが表示されないようにする。これらの方法でもユーザによる画面800を介した接続機器の通知の設定に基づいて、メッセージの投稿またはプッシュ通知を行うか否かを容易に設定することができる。
【0084】
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0085】
201 操作部
206 CPU
209 HDD
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
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図16
図17
図18