(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】画像形成装置およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20240415BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
G06F3/04817
H04N1/00 350
H04N1/00 912
(21)【出願番号】P 2022011484
(22)【出願日】2022-01-28
(62)【分割の表示】P 2018001456の分割
【原出願日】2018-01-09
【審査請求日】2022-02-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】鎌須賀 敦之
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-004042(JP,A)
【文献】国際公開第2005/022432(WO,A1)
【文献】特開2014-013572(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループ化の条件に用いる名称を設定する設定手段と、
画像形成装置において
印刷機能の実行を指示するための複数の表示アイテムをグループ化するグループ化手段と、
前記グループ化手段によってグループ化された表示アイテムを、表示部に表示させる第1の表示制御手段と、
前記グループ化された表示アイテムが選択されたことに従って、前記複数の表示アイテムを前記表示部に表示させる第2の表示制御手段とを有し、
前記グループ化手段は、表示アイテムの名称に、前記設定手段によって設定された名称を含んで
おり、かつ、前記複数の表示アイテムの数が、所定数以上であることを条件に、前記設定された名称を含んでいる複数の表示アイテムをグループ化
し、
前記複数の表示アイテムのそれぞれは、印刷設定と対応しており、
前記第2の表示制御手段によって表示された表示アイテムを選択したことに従って、前記表示アイテムに対応した前記印刷設定を用いて印刷が行われることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は、所定の機能を持つ拡張アプリケーションを有する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の表示制御手段は、帳票アプリケーション、または、送信アプリケーションごとに、前記複数の表示アイテムをグループ化して表示する処理を制御する請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記
印刷機能の実行を指示するための表示アイテムは、帳票アプリケーションをワンタッチで起動させるものであって、前記表示アイテムの指示に従って、前記帳票アプリケーションに対して印刷設定が入力される請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記グループ化手段は、前記設定された名称を含まない表示アイテムをグループ化しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記グループ化手段は、前記設定された名称とは異なる特定の名称を含む表示アイテムをグループ化しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
グループ化の条件に用いる名称を設定する設定工程と、
画像形成装置において
印刷機能の実行を指示するための複数の表示アイテムをグループ化するグループ化工程と、
前記グループ化工程によってグループ化された表示アイテムを、表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記グループ化された表示アイテムが選択されたことに従って、前記複数の表示アイテムを前記表示部に表示させる第2の表示制御工程とを有し、
前記グループ化工程は、表示アイテムの名称に、前記設定工程によって設定された名称を含んで
おり、かつ、前記複数の表示アイテムの数が、所定数以上であることを条件に、前記設定された名称を含んでいる複数の表示アイテムをグループ化
し、
前記複数の表示アイテムのそれぞれは、印刷設定と対応しており、
前記第2の表示制御工程によって表示された表示アイテムを選択したことに従って、前記表示アイテムに対応した前記印刷設定を用いて印刷が行われることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
前記画像形成装置は、所定の機能を持つ拡張アプリケーションを有する請求項
7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
前記第1の表示制御工程は、帳票アプリケーション、または、送信アプリケーションごとに、前記複数の表示アイテムをグループ化して表示する処理を制御する請求項
7または
8に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
前記
印刷機能の実行を指示するための表示アイテムは、帳票アプリケーションをワンタッチで起動させるものであって、前記表示アイテムの指示に従って、前記帳票アプリケーションに対して印刷設定が入力される請求項
7に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記グループ化工程は、前記設定された名称を含まない表示アイテムをグループ化しないことを特徴とする請求項
7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項12】
前記グループ化工程は、前記設定された名称とは異なる特定の名称を含む表示アイテムをグループ化しないことを特徴とする請求項
7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
グループ化の条件に用いる名称を設定する設定手段と、
画像形成装置において
印刷機能の実行を指示するための複数の表示アイテムをグループ化するグループ化手段と、
前記グループ化手段によってグループ化された表示アイテムを、表示部に表示させる第1の表示制御手段と、
前記グループ化された表示アイテムが選択されたことに従って、前記複数の表示アイテムを前記表示部に表示させる第2の表示制御手段とを有し、
前記グループ化手段は、表示アイテムの名称に、前記設定手段によって設定された名称を含んで
おり、かつ、前記複数の表示アイテムの数が、所定数以上であることを条件に、前記設定された名称を含んでいる複数の表示アイテムをグループ化
し、
前記複数の表示アイテムのそれぞれは、印刷設定と対応しており、
前記第2の表示制御手段によって表示された表示アイテムを選択したことに従って、前記表示アイテムに対応した前記印刷設定を用いて印刷が行われることを特徴とする画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拡張アプリケーションを搭載可能な画像形成装置、該画像形成装置を制御する方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
機器を制御するファームウェア上に、ローダブルな別プログラム(アプリケーション)をインストールし、サービスを利用可能にするシステムがある。オフィス複合機(MFP)など様々な情報機器においても、アプリケーションをインストールして付加機能や付加サービスを提供するシステムがある。
【0003】
一方、ユーザが特定のショートカットを容易に選択して実行させることが可能な、ショートカット選択用のユーザインタフェースが知られている。特開2016-71680(特許文献1)には、次が開示されている。ショートカット一覧画面50に、登録されているショートカットのショートカットキー61a,61cが、特定のタブ71に割り当てられて表示される。また、登録されているショートカットが、ショートカットの属性に基づいてグループ分けされる。そして、グループ毎に(即ち属性毎に)タブ71~73が生成されて、ショートカット画面に表示される(
図4他参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、予め指定した画像ファイルをある印刷設定に従ってワンクリックで印刷実行するようなアプリケーションでは、指定する画像ファイルや印刷設定に応じて複数のアイコンを登録して利用することが考えられつつある。一方、このようなアプリケーションのアイコンが増えると、操作部が煩雑になるため、所望のアイコンを探すのに労力がかかった。
【0006】
実行できないアイコンを非表示にする技術は、実行可能なアイコンの数が多い場合には、役に立たない。また、アイコンを重ねてフォルダ化する技術も、複数画面に渡って散在するアイコンを一つ一つ手作業でフォルダ化するのは手間が掛かる。さらに、一つのデバイスを不特定多数のユーザーが利用するようなケースでは、適切にフォルダ化するのが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題の少なくとも一つに鑑みてなされた。画像形成装置の機能に関する表示アイテムの表示制御を柔軟に行うための方法を提供することを目的とする。
【0008】
上記目的を達成するため、以下を特徴とする制御方法および情報処理装置を開示する。
【0009】
グループ化の条件に用いる名称を設定する設定手段と、画像形成装置において印刷機能の実行を指示するための複数の表示アイテムをグループ化するグループ化手段と、前記グループ化手段によってグループ化された表示アイテムを、表示部に表示させる第1の表示制御手段と、前記グループ化された表示アイテムが選択されたことに従って、前記複数の表示アイテムを前記表示部に表示させる第2の表示制御手段とを有し、前記グループ化手段は、表示アイテムの名称に、前記設定手段によって設定された名称を含んでおり、かつ、前記複数の表示アイテムの数が、所定数以上であることを条件に、前記設定された名称を含んでいる複数の表示アイテムをグループ化し、前記複数の表示アイテムのそれぞれは、印刷設定と対応しており、前記第2の表示制御手段によって表示された表示アイテムを選択したことに従って、前記表示アイテムに対応した前記印刷設定を用いて印刷が行われることを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
【0010】
例えば、画像形成装置の機能を制御する指示を行う表示アイテムの表示制御を柔軟に行うための方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施例における画像形成装置401のハードウェア構成図である。
【
図2】本発明の実施例における画像形成装置401のソフトウェア構成図である。
【
図3】本発明の実施例における画像形成装置401のソフトウェア構成図である。
【
図4】本発明の実施例における画像形成装置を含むシステム構成図である。
【
図5】本発明の実施形態における画像形成装置401の操作画面例を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態におけるアプリケーション1の設定画面例を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態におけるアプリケーション1の設定情報テーブルの例である。
【
図8】本発明の実施形態におけるアイコン更新処理のシーケンス図である。
【
図9】本発明の実施形態におけるアイコン情報生成処理のフローチャート図である。
【
図10】本発明の実施形態におけるアイコン情報生成の元となるアイコンの登録テーブルである。
【
図11】本発明の実施形態におけるグルーピング設定によってアイコンが集約された際の画像形成装置401の操作画面例を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態におけるアプリケーションの登録テーブルの例である。
【
図13】本発明の実施形態における集約アイコンを押下した場合に表示される画像形成装置401の操作画面例を示す図である。
【
図14】本発明の実施形態におけるフレームワークのグルーピング設定画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。本案の情報処理装置として、画像形成装置(MFP)を例に挙げて説明するが、携帯端末やタブレット端末、その他、同様の構成を持つデバイスであれば何でも構わない。
【0013】
図1は、画像形成装置の主要部の構成の例を示すブロック図である。画像形成装置はコントローラユニット100を含み、コントローラユニット100には、画像入力デバイスであるスキャナ170や画像出力デバイスであるプリンタ195が接続されるとともに、操作部112が接続される。コントローラユニット100は、スキャナ170で読み取られた画像データをプリンタ195により印刷出力するコピー機能を実現するための制御を行う。
【0014】
コントローラユニット100は、CPU101を有し、CPU101は、ROM103に格納されているブートアプリケーションによりオペレーションシステム(OS)を立ち上げる。CPU101は、このOS上で、ストレージ104に格納されているアプリケーションを実行し、これによって各種処理を実行する。このCPU101の作業領域としてはRAM102が用いられる。RAM102は、作業領域を提供するとともに、画像データを一時記憶するための画像メモリ領域を提供する。ストレージ104は、アプリケーションや画像データを格納する。
【0015】
CPU101には、システムバス107を介して、次が接続される。ROM103およびRAM102、操作部I/F(操作部インターフェース)106などである。さらに、ネットワークI/F(ネットワークインターフェース)110、USBホストI/F113、画像バスI/F(画像バスインターフェース)105も接続される。操作部I/F106は、タッチパネルを有する操作部112とのインターフェースであり、操作部112に表示すべき画像データを操作部112に対して出力する。また、操作部I/F106は、操作部112においてユーザーにより入力された情報をCPU101に送出する。ネットワークI/F110は、画像形成装置をLANに接続するためのインターフェースである。
【0016】
USBホストI/F113は、USBストレージ114と通信するインターフェース部である。USBホストI/F113は、ストレージ104に格納されているデータをUSBストレージ114に記憶させるための出力部である。また、USBホストI/F113は、USBストレージ114に格納されているデータを入力し、CPU101にそれを伝える。USBストレージ114は、データを格納する外部記憶装置であり、USBホストI/F113に対して着脱可能である。USBホストI/F113には、USBストレージ114を含む複数のUSBデバイスが接続可能である。
【0017】
画像バスI/F105は、システムバス107と、画像データを高速で転送する画像バス108とを接続し、データ形式を変換するためのバスブリッジである。画像バス108は、PCIバスまたはIEEE1394等によって構成される。画像バス108上には、デバイスI/F120、スキャナ画像処理部180、プリンタ画像処理部190が設けられる。デバイスI/F120には、スキャナ270およびプリンタ195が接続され、デバイスI/F120は、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部180は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部190は、プリント出力画像データに対してプリンタ195に応じた補正、解像度変換などを行う。
【0018】
図2は、画像形成装置の拡張アプリケーションの実行環境の例を示すブロック図である。ストレージ104に記憶されているアプリケーションを、CPU101がRAM102にロードし、アプリケーションを実行することで
図2の各モジュールは実現される。オペレーティングシステムであるOS201上には、プリンタやFAX、スキャナと言った画像処理ユニットを制御するためのネイティブプログラム210が動作する。さらに、拡張アプリケーションの実行環境である仮想マシン(Virtual Machine:VM)230が動作している。VM230は、拡張アプリケーションを制御するアプリケーションを理解し実行するモジュールである。拡張アプリケーションは、必ずVM230上で動作する。この実施例でVM230は、CPU101上で動作するソフトウェアモジュールであるが、ハードウェアモジュールであってもよい。
【0019】
ネイティブプログラム210内には、プリンタやFAX、スキャナと言った画像処理ユニットを制御するためのネイティブスレッド214と、仮想マシン230を動かすためのVMスレッド215がある。VMスレッドはVM230の数に対応する数存在する。ここでは、211、212,213の3つのスレッドが生成されている。
【0020】
VMシステムサービス220は、拡張アプリケーションから共通利用されるユーティリティライブラリである。拡張アプリケーション240からVMシステムサービス220の機能を呼び出すことにより、拡張アプリケーションを開発する手間を省く、または画像形成装置の各モジュールへアクセスすることができる。VMシステムサービス220には、VMとして最低限動作させる標準VMシステムサービス221と、画像形成装置の各モジュールへのアクセスや、OSの機能を提供する拡張VMシステムサービス222がある。
【0021】
VM230は、拡張アプリケーション240を実行する。VM230は、拡張アプリケーションのスレッド毎に生成される。この図では拡張アプリケーションA241で2つのスレッドを動かすためのVM A?1 231と、VM A?2 232、拡張アプリケーションB242で1つのスレッドを動かすためのVM B?1 233を生成している。
【0022】
また、画像形成装置の操作部112に表示されるメインメニュー画面には、拡張アプリケーションごとのアイコンが表示される。このアイコンをユーザーが選択したことを、操作部112を通じて操作部I/F106が検知すると、操作部I/F106はその旨をCPU101に送信する。その旨を受け取ったCPU101はユーザーによって選択された拡張アプリケーションを起動する。
【0023】
図3は、本実施例の画像形成装置のCPU101上で動作するソフトウェアモジュールの構成図である。標準機能制御部301は、画像形成装置の標準機能であるコピーやFAXの制御や、その他の画像成形装置に必要な制御(例えばUSBホストパスI/F113の制御)を行うモジュールであり、対応するネイティブスレッド214を使って各種処理を司る。
【0024】
アプリケーション管理部302は、拡張アプリケーションのインストールや起動等の管理を行うモジュールである。
【0025】
図3の301-305を囲むボックスの部分は、
図2の標準VMシステムサービス221または拡張システムサービス222の一部、若しくは双方を用いて実装されうる。ストレージ制御部306については、ネイティブプログラム210の一部、または、OS201を用いて実装されうる。これらの双方のモジュールを用いる場合もある。また、ストレージ制御部は、VMシステムサービス220の一部として実装されてもよい。
【0026】
UI制御部303は、操作部112に画面を表示し、ユーザーからの操作を受け付けて、その操作情報を適切なモジュール(標準機能制御部301かアプリケーション管理部302)に通知を行うモジュールである。例えば、ユーザーが操作部112からアプリケーション240を起動すると、UI制御部303がアプリケーション管理部302に通知を行い、VMスレッド215が生成されてVM230上で当該アプリケーションが動作する。サーブレットサービス304は、ネットワークI/F110を通してHTTPアクセスされた際に、次を行う。つまり、304は、そのリクエストを受け付けアクセスされたURLによってモジュール(標準機能制御部301かアプリケーション管理部302)に処理を振り分ける。アプリケーション実行制御部305は、アプリケーション管理部302で起動されたアプリケーションの実行制御を行うモジュールである。具体的には、VMスレッド215、VMシステムサービス220、VM230、拡張アプリケーション240を制御する。ストレージ制御部306は画像形成装置の設定情報を記録管理するモジュールであり、各モジュールはストレージ制御部306にアクセスして、設定値の参照・設定を行う。本実施例においては、アイコンを集約して表示するための設定情報もここに記録される。
【0027】
図4は、本実施例の画像形成装置を含む印刷システムの構成例を示す図である。この印刷システムは画像形成装置401、ネットワークルータ402、外部装置403によって構成される。外部装置403は、ネットワークで接続されている画像形成装置401に対し、インストーラを介した拡張アプリケーションのインストールや、ブラウザで画像形成装置401と接続し、拡張アプリケーションの設定変更を行う。本案の一実施例では、拡張アプリケーションのアイコン表示の集約に関する設定等を行う。ネットワークルータ402は、画像形成装置401と、外部装置403との通信を仲介する。画像形成装置401は、外部装置403からのインストール要求に対する拡張アプリケーションのインストール処理の実行や、HTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを行う。
【0028】
図12は、ストレージ制御部306に登録された、拡張アプリケーションの管理テーブルである。本管理テーブルには、アプリケーションのインストール処理に伴って各アプリケーションのID1201や名称1202、種別1203といった情報が、紐づけて登録される。ID1201は、一般的に各アプリケーション開発時に固有に割り当てられうる。本実施例では、アプリケーションID1~2の2つのアプリケーションが既にインストールされている。これらは、
図2に示す拡張アプリケーションA241やA242に該当する。1204にはグルーピング設定が記録されている。
【0029】
図5は、操作部112におけるアイコンの表示例を示している。画像形成装置には、COPY、FAX、SEND(スキャンした画像の送信)機能等がある。これら機能を呼び出すためのアイコンが操作部112に表示される。操作部112には、上記の機能群に加えて、インストールされた拡張アプリケーションが提供する機能を実行するためのアイコンも表示される。例えば、予め指定した画像ファイルをある印刷設定に従ってワンクリックで印刷実行するようなアプリケーションでは、指定する画像ファイルや印刷設定に応じて複数のアイコンを設けるのが一般的である。このため、
図5に示す通り、一つのアプリケーションのアイコンが複数並ぶケースが多々発生する。つまり、このようなアプリケーションが複数あると、操作部が非常に煩雑になりうる。
図5の上部は、コピー、ファックス、紙をスキャンして電子データを送信する機能(SEND機能ともいう)が開示されている。これらのボタンが押されると、
図2の210や201を呼び出し、
図1の画像形成装置の各機能を制御する。例えば、紙を複合機に載置してSENDボタンが押されると、スキャナ170が駆動し、紙をスキャンする。そして、スキャナ画像処理部でスキャンデータが処理され、ネットワークI/Fを介してネットワーク(図示省略)へ送信される。消耗品ボタンは、画像形成装置のトナーやインクなどの残量を調べたり、トナーやインクの発注機能を呼び出すボタンである。BOXは、ストレージ104に記憶しているドキュメントやスキャンデータを印刷指示したりネットワーク送信するための機能を呼び出すボタンである。
図5の下部は、各種ユースケースに沿って、ワンタッチで起動されるアプリケーションである。例えば、帳票1ボタンを押すと、所定の帳票が呼び出される。そして、所定の対話型UIを介して入力される設定値に従って、帳票印刷を行う。そして、自動的に当該アプリは終了する。これがワンタッチで起動されるアプリケーションの説明である。
図5の下の図は他のワンタッチアプリケーションの例も示している。他の機能例えば、サーネージ(広告掲示板)機能などにも対応する。これらのボタンは、拡張アプリケーション240に対応する。
図2は240が2つの例を示しているがそれ以上の場合もある。
【0030】
図6は、本案の画像形成装置にインストールされた拡張アプリケーションのボタン設定画面の一例である。前述の通り、本実施例では、
図12に示した2つの拡張アプリケーション(帳票スーパー、お手軽送信)が既にインストールされている。各アプリケーションの設定は、例えば外部装置403上で動作するWebブラウザから画像形成装置401のWebサービスに接続し、Webブラウザを介して行うなどが考えられる。しかし、これに限定されるものではない。お手軽送信とは、紙をスキャンして電子化したデータを送信する機能やファックス送信機能などを有するアプリケーションである。
【0031】
スーパー帳票は、ユーザーが画像形成装置に登録したフォームデータをワンクリックで印刷するフォーム印刷アプリケーションである。フォーム印刷では、1以上のフィールドのレイアウトをフォームデータとして定義しておく。そして、数字や文字データをフォームデータに定義されたレイアウトに従って流し込む。または、1出力単位ごとに異なる文字データを、会社ロゴなどの図形や固定データを形成したフォームデータに重ね合わせて合成する。これにより、例えば伝票や請求書などの帳票印刷を実現する。まず基本設定では、アイコン名601やフォーム画像データの登録602、続いて印刷設定608では、用紙サイズや両面指定など、印刷に関わる一般的な設定が可能である。上記に示した設定群は一例であり、これに限定されるものではない。本案では、アプリケーション毎の共通設定として、アイコン表示のグルーピング603の設定が可能である。“OFF”に設定した場合は、ストレージ制御部306に登録されたボタン設定の数だけ、個別にアイコンが生成され表示される。一方で、“ON”に設定した場合は、その後に続く“グループ名”604から“除外するアイコン名”607等の設定に応じてボタン設定がストレージ制御部306に登録され、それに基づいてアイコンが集約されて表示される。より具体的には、“登録数”605を指定した場合は、指定した数以上のボタン設定が存在する場合に、アイコンを集約して表示する。つまり“3”を指定した場合は、登録されたボタン設定が3つ以上ある場合に、アイコンを集約する。そして、当該グループ604に関連付けられたアイコンを1つ表示する。また、“アイコン名”606に文字列を指定した場合は、当該文字列に部分一致するアイコン名を持つボタン設定のものを集約して表示する。指定していない場合は当該処理は実行しない。さらに、“除外するアイコン名”607を指定すると、当該文字列に部分一致するアイコン名を持つボタン設定のものをグルーピングの対象外として、それ以外のものを集約して表示するよう制御する。指定しないと、当該処理は実行しない。尚、1つに集約されたアイコンのアイコン名は、“グループ名”604に指定した値が割り当てられる。これらの設定により、複数あるアイコンの全て、或いは一部のアイコン群が集約されて1つのアイコンで表示されるため、操作部112にアイコンが乱列することを防ぐことが出来る。
【0032】
一連の設定を完了したのち、登録609を押下すると、上記設定した条件で印刷実行が可能なボタン設定が、ストレージ制御部306に登録される。
【0033】
図7は、
図6の設定によってストレージ制御部306に登録された印刷アプリケーションのボタン設定情報の一例である。アイコン名701は、601で設定したアイコン名称である。ボタンID702は、アイコンを識別するIDであり、押下されたボタンを識別する際に使用する。フォームデータ703は、本アプリケーションを実行して印刷を実行する際の対象の画像データであり、602でユーザーが登録したデータである。印刷設定704は、フォームを印刷する際のカラーモードや部数などをまとめた情報であり、607でユーザーが設定した情報である。アイコン画像ファイル705は、アイコンの画像を保持するファイルでノーマル用(Icon1.dat)とグループ用(Icon0.dat)の2つがあり、通常はノーマル用のアイコンが登録されるが、ユーザーが別途登録することも可能である(不図示)。表示位置706は、操作部112上のアイコンの表示位置を指定する設定であり、先頭または末尾で指定する。任意に指定可能にしてもよい。アイコン表示設定707は、操作部112に表示する際のグルーピングの条件を設定するもので、ユーザーが603乃至607で設定した当該アプリケーションに共通の設定値である。この設定値は、他のボタン設定に関わらず同じ設定値が登録される。なお、
図7には図示されていないが、アプリケーション種別に関する情報のエントリを設けるとよい。つまり、それぞれのアイコンがどのアプリケーションに関するアイコンなのかを識別する情報を
図7のもっとも右側の列に追加してもよい。
【0034】
そうすれば、
図7では、帳票アプリケーションに関するアイコンのみを登録しているが、送信アプリケーションに関するアイコンも登録できるようになる。
【0035】
図8は、本案の画像形成装置におけるアイコン更新処理のフローを示した図である。
図8の処理は、
図1のCPU101が原則制御する。アプリケーション管理部302は、まずアプリケーションA(スーパー帳票)に対してアイコン情報要求を行う(S801)。アプリケーションAはアイコン情報要求を受けて、アイコン情報を生成するためのアイコン情報生成処理を行う(S802)。アプリケーションAは、生成したアイコン情報を使用してアイコン情報登録を行う(S803)。アプリケーション管理部302は、残りのアプリケーションB(お手軽送信)に対しても同様にアイコン情報要求を行う(S804)。アプリケーションBは、アイコン情報要求を受けて、アイコン情報生成およびアイコン情報登録を行う(S805、S806)。
【0036】
アプリケーション管理部302は、インストールされている全てのアプリケーションへのアイコン情報要求完了後、UI制御部にアイコン表示要求を行う(S807)。
【0037】
図9は、前述のアイコン情報生成処理(S802,S805)の詳細フローでありアプリケーション毎にほぼ同様に処理される。つまり、複数のアプリケーションがあれば、
図9の各アプリケーションのごとに異なる処理が並列またはシーケンシャルに複数回実行される。ここでは、帳票スーパーアプリケーションについておもに説明する。アイコン情報生成処理では、まずストレージ制御部306に登録されたボタン設定情報を読み出す(S901)。具体的には
図7の設定情報を読み出す。設定が無い場合は(S902でNO)終了し、設定がある場合はS903に進む。本実施例では、
図7に示す通り、スーパー帳票というアプリケーションに4つのボタン設定が登録されているので、最初の“帳票1”のアイコン情報を生成すべくS903に進む。S903では、ユーザーが603で設定したアイコン表示のグルーピング設定の確認を行う。つまり、フレームワークが707のiSettings1.datを読み込み、グルーピング設定がされているか否かを確認する。本例では
図6の通りグルーピング設定がされているので(S904でYES)、iSettings1.datを更に読み込んでグルーピングの詳細設定604~607を確認する(S905)。設定605によれば、ボタン設定の登録数は4つなのでグルーピングの対象となるが、設定607で“帳票”を含むものはグルーピングしないに設定されているため、最終的に“帳票1”のアイコンは集約の対象外と判断される(S906でNO)。つまり“帳票1”は、グルーピング設定がない場合(S904でNO)のアイコン生成処理と同様に、個別にアイコンが生成/表示されるように、アイコン情報(ボタンID、アイコン画像情報、表示位置等)が設定される(S910)。そして、
図10に示すテーブルに登録される(S909)。
【0038】
続いて、残りのボタン設定を確認する(S911)。
図7に示す通り、スーパー帳票アプリには“配送伝票”“貸出票”“管理課”の残り3つのボタン設定が登録されており、各々についてS903からS910の処理を行う。“配送伝票”については、フレームワークが707のiSettings1.datを読み込み、グルーピング設定がされているため(S904でYES)。このため、iSettings1.datを更に読み込んでグルーピングの詳細設定604~607を確認する(S905)。設定605によれば、ボタン設定の登録数は4つなのでグルーピングの対象となる。設定606および607の条件には該当しないため、最終的に“配送伝票”のアイコンは集約対象と判断される(S906でYES)。集約対象と判断されたボタン設定は、個別にアイコン生成/表示をせずに、グループ用のアイコン(aIcon0.dat)を一つだけ生成/表示するように制御する。つまり、グループ用のアイコンが既にテーブルに登録されているかを確認し(S907)、既に登録されている場合(S907でYES)は、処理を抜けて残りのボタン設定の確認に移行する。グループ用のアイコンがテーブルに登録されていない場合(S907でNO)は、グループ用のアイコンを生成/表示するように、アイコン情報(ボタンID、アイコン画像情報、表示位置等)が設定される(S908)。そして、テーブルに登録される(S909)。
【0039】
以降、“貸出票”と“管理課”のアイコンについても同様に処理されるが、グループ用のアイコンが既にテーブルに登録されている(S907でYES)ため、新たなアイコン情報は設定されず、また
図10のテーブルにも登録されずに処理を終了する。
【0040】
図10は、
図9のアイコン情報生成処理と
図8のアイコン情報登録(S803やS806)により生成されるアイコン情報のテーブルである。本テーブルに登録されたアイコン情報は、登録された全てのボタン設定が前述のグルーピング設定の確認および集約処理によって選別された結果である。本テーブルに登録されたアイコン情報に基づき、アプリケーション管理部302がUI制御部にアイコン表示要求を行うことで、アイコンが操作部112に表示される。アプリケーションID1001は、アプリケーションを識別するIDであり、
図12のアプリケーションID1201と一致する。ボタンID1002は、ボタンを識別するIDであり、ボタン設定の登録時に加えて、グループ用のアイコン登録に合わせて固有のIDが付与される。アイコンタイトル1003は、アイコンを表示する際のタイトルであり、アイコン名701やグループ名604と一致する。表示位置1004は、アイコンの初期表示位置を示す。アイコン画像情報1005は、アイコン画像のピクセル情報である。本実施例では、スーパー帳票アプリの“帳票1”のボタン設定が集約の対象外と判断されて個別に登録されている。また“配送伝票”“貸出票”“管理課”の3つのボタン設定が集約されて、グループ用のアイコン(aIcon0.dat)一つで表示されるように登録されている。また、お手軽送信アプリのアイコン群も、集約されて一つのグループ用アイコン(bIcon0.dat)一つで表示されるように登録されている。
【0041】
図11は、
図10のアイコン情報のテーブルに基づいて操作部112にアイコンが表示される例である。
図5に示した標準機能のCOPY、FAX、SEND等のアイコン以外に、“帳票1”1101、“スーパー帳票”1102や“お手軽送信”1103のアイコンが表示される。これらのアイコンは、前述のアイコン表示設定内の表示位置の設定に従って、先頭に配置されている。“スーパー帳票”1102を押下すると、
図13に示す画面が表示される。つまり、“スーパー帳票”として集約された3つのボタン設定が呼び出されてアイコン生成/表示処理が実行される。
【0042】
このように、従来は複数画面に渡って散在していた同一アプリの複数アイコンが1つのアイコンに集約されて表示されるため、ユーザーは所望のアイコンを容易に見つけることが出来る。なお、COPY,FAX、SEND、消耗品、BOX,2IN1のボタンは、画像形成装置ネイティブの機能に関わるボタンであるのでその後ろにまとめられずに表示されている。
【0043】
図8に示したアイコン更新処理および
図9に示したアイコン情報生成処理は、アプリケーション管理部302によるアイコン更新と、それをトリガーとしたアイコン情報要求を受けて実行される。その契機としては、画像処理装置の起動処理や言語設定の切り替え処理、アプリケーションの有効化・無効化処理、およびアプリケーションの設定変更(画像データの登録・削除を含)等が代表的である。画像形成装置のスリープ状態からの復帰処理や、単なる操作部の画面遷移処理、または、タイマーイベントにより定期的に更新・生成処理を行うことで、よりフレキシブルなアイコン制御が可能であろう。
【0044】
尚、本実施例では、グループ用のアイコンを各アプリケーションが予め持つ構成としたが、ユーザーが別途登録可能としてもよいし、集約が分かるような表示であれば別の構成でも構わない。
【0045】
また、グルーピングの詳細設定604~607は一例であり、これらの設定に限定した話ではなく他の設定があっても構わない。
【0046】
(その他の実施形態1)
図6では、スーパー帳票のような各アプリケーションがグルーピング設定を持つ例を示したが、画像形成装置のネイティブプログラム210がグルーピング設定を持つ形態でも同様の効果を得ることが出来る。前者は各アプリケーションが持つ独自の設定によって柔軟に表示を切り替えられる利点がある。一方で、後者は拡張アプリケーションを動作させるフレームワーク側で一括した設定が可能であるため、アプリケーション側で考慮する必要がなく手軽に運用できる利点がある。
【0047】
図14は、画像形成装置のネイティブブログラム210がグルーピング設定を持つ場合の設定画面の一例である。本設定では、アプリケーション毎に、グルーピング有無1402およびグループ名1403の設定が可能である。例えばスーパー帳票のグルーピング有無をONに設定すると、スーパー帳票のアイコン群は集約されて表示される。集約されて表示されるアイコン名は、グループ名1403に設定した名称が付与される。
図14の例では、“アプリケーション名をグループ名にする”設定1401を有効にしているため、アプリケーション名であるスーパー帳票がそのまま集約時のアイコン名として付与される。これらの設定値は、
図12に示したアプリケーションの管理テーブル上でグルーピング設定1204として各アプリケーションに紐づいて登録される。
【0048】
画像形成装置のネイティブプログラム210がグルーピング設定を持つ形態では、
図9に示したアイコン情報生成処理のS904において、各アプリケーションに紐づくグルーピング設定1204を読み出し、グルーピング設定の有無を確認する。例えばスーパー帳票のアイコン生成においてはgSettings1.datが読み出され、当該設定に応じてアイコン生成/表示処理が実行される。
【0049】
なお、グルーピングされたアイコンが指示された場合、下記の処理が実行される。アイコンが指示されたアプリケーションの種別を識別する。例えば、
図11の1102が押下されると、帳票スーパーというアプリが識別される。そして、識別されたアプリケーションに対応する、S901と同等の処理を実行し、S909の処理へジャンプする。S909では、
図7の中から、グルーピング化されたアイコンに対応するアイコンの情報(例えば
図7のうち、集約されたアイコン群)を読み出してそれに従ってアイコンをグルーピング化せずに表示する。例えば、
図13のアイコンが表示される。なお、1102が指示されるに応じて、集約されたアイコン群に限らず、スーパー帳票アプリケーションに紐づいたアイコン(
図7のすべて)を表示するようにしてもよい。なお、
図7の情報のうち、前記識別されたアプリケーションに対応するアイコン情報が読み出される。本例では
図7のすべての情報が読み出されうる。
【0050】
以上説明したように、拡張機能プログラムの一例である拡張アプリケーション240を搭載可能な画像形成装置401を開示した。
【0051】
画像形成装置401において機能実行を指示するための複数の表示アイテムを操作部112に表示する。さらに、複数の表示アイテムの一例であるアイコン(
図5)を、画像形成装置の所定の機能ごとにグルーピング表示するかをCPU101に指示従い設定できる(
図6 603等)。
【0052】
CPU101が受け付けた設定に従って、画像形成装置401の所定の機能に対応し、複数のアイコンをグルーピング化したひとつの表示アイテムを操作部112に表示する。
【0053】
画像形成装置401は、所定の機能を持つ拡張アプリケーションの一例として、スーパー帳票アプリケーションまたはドキュメント送信アプリケーションを有しうる。
【0054】
CPU101は、アイコンをグルーピング化する。
【0055】
CPU101は、帳票アプリケーション、または、送信アプリケーションごとに、前記複数の表示アイテムを少なくとも一つのグルーピング表示する処理を制御する。
【0056】
複数のアイコンは、帳票アプリケーションをワンタッチで起動させるものであってもよい。その場合、それぞれの複数のアイコンの指示に従って、帳票アプリケーションに対してそれぞれ異なる印刷設定が入力されうる。上記は、表示制御手段・グルーピング表示制御工程の一例である。操作部112は表示部の一例である。画像形成装置401は例えば、複合機、プリンタなどが考えられる。
【0057】
上記の方法により、情報処理装置のUIに表示されるアイコンの数を適切に管理できる。より具体的には、一つのアプリケーションが設定や実行条件等に応じて複数のアイコンを持ちうるケースにおいて、条件数(登録数)分のアイコンを複数表示するか、集約して表示するかを制御できる。これによって、アイコン表示の整理が容易になるため、ユーザーが所望するアイコンを見付けやすくなる。
【0058】
(その他の実施形態2)
グルーピングの設定を設けずに、例えばアプリケーション種別(1503)によって自動的にグルーピングを行うと判断する形態にしても、同様の効果を得ることが出来る。つまり、スーパー帳票やお手軽送信というアプリケーションがある。これらのアプリケーションの設定によってボタン設定の登録が増えアイコン数が多くなりがちなアプリケーション種別(1503)のボタン設定は次のようにする。すなわち、グルーピングの設定が無くても必ず集約表示するよう制御してもよい。