(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240415BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240415BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022182621
(22)【出願日】2022-11-15
【審査請求日】2022-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】593145799
【氏名又は名称】円谷フィールズホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002103
【氏名又は名称】弁理士法人にじいろ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 俊敦
【審査官】成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-163405(JP,A)
【文献】特開2003-062292(JP,A)
【文献】特開2003-242330(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの情報処理端末に電気的通信回線を介して接続される情報処理装置であって、
全国に点在する複数の店舗各々における複数種類の遊技機各々の設置率又は前記設置率を導出するための情報を記憶する記憶手段と、
前記情報処理端末から購入希望遊技機に関する情報と特定の店舗に関する情報とを受信する受信手段と、
前記複数の店舗各々における前記購入希望遊技機の設置率又は前記設置率を導出するための情報に基づいて、前記特定の店舗を含む商圏における前記購入希望遊技機の設置率を表す第1設置率と前記商圏よりも広域な第1エリアにおける前記購入希望遊技機の設置率を表す第2設置率とを計算する設置率計算手段と、
前記第1設置率を前記第2設置率で除算した値に基づいて、前記商圏における前記購入希望遊技機の希少性を表す商圏希少スコアを計算する商圏希少スコア計算手段と、
前記商圏希少スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する送信手段と、
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記商圏希少スコア計算手段は、前記第1設置率を前記第2設置率で除算した値の偏差値を前記商圏希少スコアとして求める、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設置率計算手段は、前記複数の店舗各々における前記購入希望遊技機の設置率又は前記設置率を導出するための情報に基づいて、前記第1エリアよりもさらに広域な第2エリアにおける前記購入希望遊技機の設置率を表す第3設置率を計算し、
前記第2設置率を前記第3設置率で除算した値に基づいて、前記商圏よりも広域な前記第1エリアにおける前記購入希望遊技機の希少性を表す広域希少スコアを計算する広域希少スコア計算手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記商圏希少スコアに関する情報とともに前記広域希少スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記広域希少スコア計算手段は、前記第2設置率を前記第3設置率で除算した値の偏差値を前記広域希少スコアとして求める、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記商圏希少スコアと前記広域希少スコアとを加重平均した値を、前記購入希望遊技機の購入お勧め度を表す総合スコア
として計算する総合スコア計算手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記購入希望遊技機の前記商圏希少スコアに関する情報と前記広域希少スコアとに関する情報とともに前記総合スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する、
請求項3記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記記憶手段は、複数の店舗各々における複数種類の遊技機各々の稼働率又は前記稼働率を導出するための情報に関する情報を記憶し、
前記複数の店舗各々における前記購入希望遊技機の稼働率又は前記稼働率を導出するための情報に基づいて、前記購入希望遊技機の前記商圏における稼働率を表す第1稼働率と前記購入希望遊技機を含む複数の遊技機の前記商圏における稼働率を表す第2稼働率とを計算する稼働率計算手段と、
前記第1稼働率を前記第2稼働率で除算した値に基づいて、前記商圏における前記購入希望遊技機の稼働貢献を表す稼働スコアを計算する稼働スコア計算手段と、をさらに備え、
前記送信手段は、前記購入希望遊技機の前記商圏希少スコアに関する情報とともに、前記購入希望遊技機の前記稼働スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記稼働スコア計算手段は、前記第1稼働率を前記第2稼働率で除算した値の偏差値を前記稼働スコアとして求める、請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記商圏希少スコアと前記稼働スコアとを加重平均した値を、前記購入希望遊技機の購入お勧め度を表す総合スコア
として計算する総合スコア計算手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記購入希望遊技機の前記商圏希少スコアに関する情報と前記稼働スコアに関する情報とともに前記総合スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する、
請求項6記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記記憶手段は、複数の店舗各々における複数種類の遊技機各々の稼働率又は前記稼働率を導出するための情報に関する情報と玉粗利又はコイン粗利に関する情報とを記憶し、
前記複数の店舗各々における前記購入希望遊技機の稼働率又は前記稼働率を導出するための情報と前記玉粗利又は前記コイン粗利とに基づいて、前記購入希望遊技機の前記商圏における粗利を表す第1粗利と前記購入希望遊技機を含む複数の遊技機の前記商圏における粗利を表す第2粗利を計算する粗利計算手段と、
前記第1粗利を第2粗利で除算した値に基づいて、前記商圏における前記購入希望遊技機の粗利貢献を表す粗利スコアを計算する粗利スコア計算手段と、をさらに備え、
前記送信手段は、前記購入希望遊技機の前記商圏希少スコアに関する情報とともに前記粗利スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記粗利スコア計算手段は、前記第1粗利を前記第2粗利で除算した値の偏差値を前記粗利スコアとして求める、請求項9記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記商圏希少スコアと前記粗利スコアとを加重平均した値を、前記購入希望遊技機の購入お勧め度を表す総合スコア
として計算する総合スコア計算手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記購入希望遊技機の前記商圏希少スコアに関する情報と前記粗利スコアに関する情報とともに前記総合スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する、
請求項9記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記記憶手段は、複数の店舗各々における複数種類の遊技機各々の稼働率又は前記稼働率を導出するための情報に関する情報と玉粗利又はコイン粗利に関する情報とを記憶し、
前記複数の店舗各々における前記購入希望遊技機の稼働率又は前記稼働率を導出するための情報に基づいて、前記購入希望遊技機の前記商圏における稼働率を表す
第1稼働率と前記購入希望遊技機を含む複数の遊技機の前記商圏における稼働率を表す
第2稼働率とを計算する稼働率計算手段と、
前記第1稼働率を前記第2稼働率で除算した値に基づいて、前記商圏における前記購入希望遊技機の稼働貢献を表す稼働スコアを計算する稼働スコア計算手段と、
前記複数の店舗各々における前記購入希望遊技機の稼働率又は前記稼働率を導出するための情報と前記玉粗利又は前記コイン粗利とに基づいて、前記購入希望遊技機の前記商圏における粗利を表す
第1粗利と前記購入希望遊技機を含む複数の遊技機の前記商圏における粗利を表す
第2粗利を計算する粗利計算手段と、
前記第1粗利を第2粗利で除算した値に基づいて、前記商圏における前記購入希望遊技機の粗利貢献を表す粗利スコアを計算する粗利スコア計算手段と、をさらに備え、
前記送信手段は、前記購入希望遊技機の前記商圏希少スコアに関する情報と前記広域希少スコアに関する情報とともに、前記稼働スコアに関する情報と前記粗利スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する、
請求項3記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記稼働スコア計算手段は、前記第1稼働率を前記第2稼働率で除算した値の偏差値を前記稼働スコアとして求め、
前記粗利スコア計算手段は、前記第1粗利を前記第2粗利で除算した値の偏差値を前記粗利スコアとして求める、請求項12記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記商圏希少スコアと前記広域希少スコアと前記稼働スコアと前記粗利スコアとを加重平均した値を、前記購入希望遊技機の購入お勧め度を表す総合スコア
として計算する総合スコア計算手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記購入希望遊技機の前記商圏希少スコアに関する情報と前記広域希少スコアに関する情報と前記稼働スコアに関する情報と前記粗利スコアに関する情報とともに前記総合スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する、
請求項12記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記受信手段は、前記特定の店舗に関する情報とともに前記商圏を設定するための情報を受信し、
前記特定の店舗に関する情報と前記商圏を設定するための情報とに基づいて、前記商圏を設定する商圏設定手段をさらに備える、
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
ユーザの情報処理端末に電気的通信回線を介して接続される、全国に点在する複数の店舗各々における複数種類の遊技機各々の設置率又は前記設置率を導出するための情報を記憶するコンピュータ装置に、
前記情報処理端末から購入希望遊技機に関する情報と特定の店舗に関する情報とを受信する受信手段と、
前記複数の店舗各々における前記購入希望遊技機の設置率又は前記設置率を導出するための情報に基づいて、前記特定の店舗を含む商圏における前記購入希望遊技機の設置率を表す第1設置率と前記商圏よりも広域な第1エリアにおける前記購入希望遊技機の設置率を表す第2設置率とを計算する設置率計算手段と、
前記第1設置率を前記第2設置率で除算した値に基づいて、前記商圏における前記購入希望遊技機の希少性を表す商圏希少スコアを計算する商圏希少スコア計算手段と、
前記商圏希少スコアに関する情報を前記情報処理端末に送信する送信手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項17】
前記商圏希少スコア計算手段は、前記第1設置率を前記第2設置率で除算した値の偏差値を前記商圏希少スコアとして求める、請求項16記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネット上に開設された購入サイトを介した商品の購入が普及している。購入サイトを利用して商品を購入するユーザにとっては、実際に店舗に赴く必要がなく、自宅にいるだけで商品を購入することができるというメリットがある。一方で、購入サイトを介した商品の購入では、ユーザが実際に商品を見たり触ったりすることができないというデメリットがある。しかしながら、ユーザは、購入サイトから提供される情報、購入サイトにおける商品の評価情報、インターネット上に公開されている商品の評価、口コミ等の当該商品に関する様々な情報を入手し、十分に検討した上で購入するか否かを決めることができる。また、比較的低価格なものであれば、とりあえず購入して試してみるといった行動も取ることもできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、一般的な商品ではなく、回胴式遊技機、パチンコ遊技機に代表される遊技機等については、インターネット上に十分な情報が存在しない、又はインターネット上の情報だけでは単純に評価できないような商品もある。特に、インターネット上での遊技機の評価は、遊技客による評価によるものがほとんどであるため、遊技サービスを提供する会社にとって、実際に利益を生じさせる遊技機であって購入の価値があるのか否かを判断するための十分な情報とは言えない。また、購入した遊技機を設置する店舗の地域性やその店舗の周辺店舗の遊技機の設置状況を考慮しなければならない。このように、遊技機の購入に際して、遊技機を設置する店舗の店舗責任者やその店舗を運営する会社の責任者は、考慮しなければならない情報が多岐にわたるため、購入サイトを介した遊技機の購入に多くの労力を費やしていた。そのため、購入サイトを介した遊技機の購入を支援するような技術の提案が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの情報処理端末に電気的通信回線を介して接続される。情報処理装置は、全国に点在する複数の店舗各々における複数種類の遊技機各々の設置率又は設置率を導出するための情報を記憶する記憶手段と、情報処理端末から購入希望遊技機に関する情報と特定の店舗に関する情報とを受信する受信手段と、複数の店舗各々における購入希望遊技機の設置率又は設置率を導出するための情報に基づいて、特定の店舗を含む商圏における購入希望遊技機の設置率を表す第1設置率と商圏よりも広い第1エリアにおける購入希望遊技機の設置率を表す第2設置率とを計算する設置率計算手段と、第1設置率と第2設置率とに基づいて、商圏における購入希望遊技機の希少性を表す商圏希少スコアを計算する希少スコア計算手段と、購入希望遊技機の商圏希少スコアに関する情報を情報処理端末に送信する送信手段と、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置を含む購入システムの一例を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置のブロック構成図である。
【
図3】
図3は、
図2の記憶装置に記憶されている出品情報データベースの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、
図2の記憶装置に記憶されている店舗位置情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、
図2の記憶装置に記憶されている機種情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、
図2の記憶装置に記憶されている設置情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本実施形態に係る情報処理装置が管理する購入サイトを構成するマーケットページの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施形態に係る情報処理装置による購入支援処理の手順を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、本実施形態に係る情報処理装置が管理する購入サイトを構成する遊技機のレコメンドページの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る情報処理装置を説明する。
本実施形態に係る情報処理装置は、パチンコ遊技機(以下、パチンコと称する)や回胴式遊技機(以下、パチスロと称する)等の遊技機の購入サイトを管理する機能、購入サイトを介した遊技機の購入処理を実行する機能、ユーザによる遊技機の購入を支援する機能を有するコンピュータ装置である。典型的には、本実施形態に係る情報処理装置は以下のように構成される。なお、本実施形態はパチンコを例に説明するが、パチスロにも適用することができる。本実施形態をパチスロに適用する場合には、本実施形態の説明で用いる玉単価はメダル単価又はコイン単価、玉粗利はメダル粗利又はコイン粗利、発射玉数は投入メダル数又は投入コイン数にそれぞれ置換することができる。
【0007】
図1に示すように、遊技機の購入システムの中枢として機能する本実施形態に係る情報処理装置10は、ユーザが使用する情報処理端末(ユーザ端末50と称する)に対して、インターネット等のネットワーク90を介して通信可能に接続される。典型的には、ユーザ端末50は、無線通信機能が搭載されたスマートフォン、タブレット端末等により提供される。
【0008】
図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置10は、プロセッサ(CPU等)11に対してデータ・バス19を介してROM12、RAM13,通信装置15、記憶装置17などのハードウェアが接続されて構成される。
【0009】
通信装置15は、ユーザ端末50との間のデータの送受信を制御する。通信装置15の処理により、遊技機の購入サイト上のユーザ操作が情報処理装置10に入力される。
【0010】
記憶装置17は、HDD,SSDにより提供される。記憶装置17には、出品情報データベース、店舗位置情報管理テーブル、機種情報管理テーブル、複数の設置情報管理テーブル、購入サイト及び購入処理プログラムが記憶されている。プロセッサ11により購入処理プログラムが実行されることで、ユーザによる遊技機の購入を支援する支援処理を含む、購入サイトを介した遊技機の購入に関する各種処理が実現される。なお、記憶装置に記憶されている各種データのうち、全て又は一部は、情報処理装置10に接続された他の情報処理装置10に分散されていてもよい。
【0011】
図3は、本実施形態に係る情報処理装置10に保存されている出品情報データベースの一例を示している。出品情報データベースは、購入サイトに掲載される遊技機に関する情報をまとめたデータベースである。
図3に示すように、例えば、出品情報データベースでは、出品者を識別するための出品者ID、出品日時、出品した遊技機を特定するための遊技機情報、出品する遊技機の数量、出品する遊技機の価格が管理されている。
【0012】
図4は、本実施形態に係る情報処理装置10に保存されている店舗位置情報管理テーブルの一例を示している。店舗位置情報管理テーブルは、全国に点在する遊技機を設置する店舗(ホール)の位置情報を管理するためのテーブルである。
図4に示すように、例えば、店舗位置情報管理テーブルでは、店舗を運営する運営会社を識別するための会社ID、会社名、店舗を識別するための店舗ID、店舗名、店舗が所在する住所として、店舗が所在する都道府県、店舗が所在する市区町村、店舗所在地の緯度情報、店舗所在地の経度情報が管理されている。店舗の住所に関する情報は商圏等の設定において利用される。
【0013】
図5は、本実施形態に係る情報処理装置10に保存されている機種情報管理テーブルの一例を示している。機種情報管理テーブルは、購入サイトで取り扱われている遊技機に関する情報を管理するためのテーブルである。
図5に示すように、例えば、機種情報管理テーブルでは、遊技機の機種を識別するための機種ID,機種名、当該遊技機を提供するメーカ、遊技機の玉単価(メダル単価又はコイン単価)の全国平均、遊技機の玉粗利(メダル粗利又はコイン粗利)の全国平均、遊技機を1日稼働させたときの発射玉数(投入メダル数又は投入コイン数)の最大値が管理されている。玉単価(メダル単価又はコイン単価)は、対象遊技機で遊技したときの1玉(メダル1枚又はコイン1枚)あたりの売上を表したものである。玉粗利(メダル粗利又はコイン粗利)は、対象遊技機で遊技したときの1玉(メダル1枚又はコイン1枚)あたりの利益を表したものである。発射玉数(投入メダル数又は投入コイン数)は、稼働率が100%であるときに1日に発射される玉数(投入されるメダル数又はコイン数)を表したものである。機種情報管理テーブルで管理されている情報は、店舗に設置されてからの経過日数によって大きく変動する可能性があるものであるから、1週間毎、2週間毎など定期的に更新されることが望ましい。その更新データは、ネットワーク90を介して、情報処理装置10に接続された外部装置から提供されてもよいし、USBメモリなどにより情報処理装置10に提供されてもよい。
【0014】
図6は、本実施形態に係る情報処理装置10に保存されている設置情報管理テーブルの一例を示している。設置情報管理テーブルは、店舗に設置されている遊技機に関する情報をまとめたテーブルであり、店舗毎に設けられている。
図6に示すように、例えば、設置情報管理テーブルでは、機種ID,機種名、設置台数及び稼働台数が管理されている。稼働台数は、3つの時間帯において稼働していた台数を平均化したものである。例えば、対象遊技機が26台設置された店舗において、12時に10台、16時に20台、20時に9台が稼働していれば、これらを平均化した13台が稼働数として算出され、稼働台数「13台」を設置台数「26台」で除算した値「0.5」はその店舗における対象遊技機の稼働率として導出される。
【0015】
以下、
図7,
図8、
図9を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10による購入支援処理を説明する。
図7は、本実施形態に係る情報処理装置10が管理する購入サイトのマーケットページの一例を示している。マーケットページは、取り扱っている遊技機に関する情報をユーザに提示する機能と、ユーザから購入を希望する遊技機の選択を受け付ける機能とを有する。例えば、
図7に示すように、マーケットページでは、取り扱っている遊技機に関する情報がリストにして一覧表示される。リストの1つのレコードに、商品を区別するための商品番号、遊技機を特定するための遊技機情報、遊技機の販売数量、遊技機の販売価格とともに、遊技機のレコメンドページに遷移するためのレコメンドボタンと、購入手続きを開始するための購入ボタンとが表示される。なお、本実施形態では、遊技機を特定するための遊技機情報は、区分、機種名、型式を含む。つまり、2つの遊技機の区分、機種名が同一であっても、型式が異なれば、それら2つの遊技機は異なるものとして扱う。ユーザによりレコメンドボタンがクリックされたことに基づいて、本実施形態に係る情報処理装置10による遊技機の購入支援処理が開始される。
【0016】
図8は、本実施形態に係る情報処理装置10による購入支援処理の手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、ユーザ端末50に表示されたマーケットページのレコメンドボタンがクリックされたことに基づいて、ユーザ端末50から情報処理装置10に対象遊技機に関する情報が送信される。情報処理装置10は、ユーザ端末50から対象遊技機に関する情報を受信すると(S11)、対象遊技機のレコメンドページを作成し(S12)、作成したレコメンドページをユーザ端末50に送信する(S13)。工程S13の処理により、ユーザ端末50には、レコメンドページが表示される。例えば、工程S13が完了した時点でユーザ端末50に表示されるレコメンドページは、
図9に示すレコメンドページの指定店舗、商圏設定情報、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア、粗利スコア、総合スコアが記載されていない状態である。
【0017】
ユーザ端末50に表示されたレコメンドページに対するユーザ操作により、対象店舗と商圏設定情報とが入力されたことに基づいて、ユーザ端末50から情報処理装置10に対象店舗に関する情報と商圏設定情報とが送信される。情報処理装置10は、対象店舗に関する情報と商圏設定情報とを受け付けると(S14)、対象店舗の位置情報と商圏設定情報とに基づいて商圏を設定する(S15)。そして、情報処理装置10は、対象遊技機の設置情報と稼働情報とに基づいて、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア、粗利スコア及び総合スコアを計算し(S16乃至S20)、これらのスコアをレコメンドページの所定の欄に追記することによりレコメンドページを更新し(S21)、更新したレコメンドページをユーザ端末50に送信する(S22)。工程S22の処理により、ユーザ端末50に表示中のレコメンドページが更新され、
図9に示すような、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア、粗利スコア、総合スコアが記載された状態のレコメンドページが表示される。
【0018】
工程S15の商圏設定処理では、情報処理装置10は、対象店舗に関する情報を用いて店舗位置情報テーブルを検索し、対象店舗の位置情報を特定し、特定した対象店舗の位置情報と商圏設定情報とに基づいて商圏を設定する。例えば、
図9に示すように、対象店舗“店舗A”、商圏設定情報“半径5km”であるとき、情報処理装置10は、店舗Aの位置情報として、店舗Aの緯度情報と経度情報とを特定し、特定した緯度情報と経度情報から半径5kmの範囲を商圏に設定する。そして、商圏に含まれる他の店舗を競合店舗として特定する。典型的には、競合店舗には対象店舗と同一の運営会社によって運営されている他の店舗を含む。しかしながら、競合店舗には対象店舗と同一の運営会社によって運営されている他の店舗を含めないようにしてもよい。ここでは、商圏設定情報として距離情報を採用したが、商圏設定情報はこれに限定されない。例えば、商圏設定情報は、店舗数、地域等であってもよい。例えば、対象店舗“店舗A”、商圏設定情報“店舗数10”であるとき、情報処理装置10は、店舗Aに近い10店舗を競合店舗として特定し、当該10店舗を含む範囲を商圏に設定する。例えば、対象店舗“店舗A”、商圏設定情報“市区町村”であるとき、情報処理装置10は、店舗Aが所在する市区町村を商圏として設定し、設定した市区町村に所在する店舗を競合店舗として特定する。
【0019】
工程S16で計算される商圏希少スコアは、商圏における対象遊技機の希少性を表す指標値である。遊技機にはアニメや漫画をモチーフとしたものや、有名人をモチーフとしたものなどがある。このような遊技機には、モチーフとなったアニメ、漫画、有名人のファンを集客する効果がある。その効果は、周辺の店舗に対象遊技機が設置されていないときに高くなる。このように、希少性が高い遊技機は、その遊技機で遊技することを目的とした遊技客を集客することができるため、商圏希少スコアはユーザが購入する遊技機を決める1つの重要なパラメータとなり得る。例えば、商圏希少スコアの計算式は、希少性が高い程、そのスコア値が高くなるように設定されている。
【0020】
商圏希少スコアは、商圏における対象遊技機の設置率と、商圏よりも広い第1エリアにおける対象遊技機の設置率とに基づいて計算される。ここでは、第1エリアを都道府県とする。すなわち、情報処理装置10は、対象遊技機の商圏設置率(第1設置率)と都道府県設置率(第2設置率)とに基づいて対象遊技機の商圏希少スコアを計算する。商圏設置率は、商圏内の競合店舗に設置されている複数種類の遊技機の設置台数の合計値で、商圏内の競合店舗に設置されている対象遊技機の設置台数を除算することにより計算される。同様に、都道府県設置率は、対象店舗が所在する都道府県内の複数の店舗に設置されている複数種類の遊技機の設置台数の合計値で、対象店舗が所在する都道府県内の競合店舗に設置されている対象遊技機の設置台数の合計値を除算することにより計算される。そして、情報処理装置10は、商圏設置率を都道府県設置率で除算した値を偏差値化することで、商圏希少スコアを導出する。例えば、商圏希少スコアは、そのスコア値によって4つのランクに分類され、高い方から順にSランク、Aランク、Bランク、Cランクが割り当てられる。
【0021】
工程S17で計算される広域希少スコアは、商圏よりも広域な第1エリアにおける対象遊技機の希少性を表す指標値である。商圏希少スコアと同様、希少性が高い遊技機は、その遊技機で遊技することを目的とした遊技客を集客することができるため、広域希少スコアはユーザが購入する遊技機を決める1つの重要なパラメータとなり得る。例えば、広域希少スコアの計算式は、希少性が高い程、そのスコア値が高くなるように設定されている。
【0022】
広域希少スコアは、商圏よりも広い第1エリアにおける対象遊技機の設置率と、第1エリアよりもさらに広い第2エリアにおける対象遊技機の設置率とに基づいて計算される。ここでは、第1エリアを都道府県、第2エリアを全国とする。すなわち、情報処理装置10は、対象遊技機の都道府県設置率(第2設置率)と全国設置率(第3設置率)とに基づいて対象遊技機の広域希少スコアを計算する。全国設置率は、全国に点在する複数の店舗に設置されている複数種類の遊技機の設置台数の合計値で、全国に点在する複数の店舗に設置されている対象遊技機の設置台数の合計値を除算することにより計算される。そして、情報処理装置10は、都道府県設置率を全国設置率で除算した値を偏差値化することで、広域希少スコアを導出する。例えば、広域希少スコアは、そのスコア値によって4つのランクに分類され、高い方から順にSランク、Aランク、Bランク、Cランクが割り当てられる。
【0023】
工程S18で計算される稼働スコアは、遊技機の稼働貢献を表す指標値である。稼働貢献が高い遊技機は、その遊技機で遊技する遊技客が多いことを意味するため、稼働スコアは、ユーザが購入する遊技機を決める1つの重要なパラメータとなり得る。例えば、稼働スコアは、稼働貢献が高い程、そのスコア値が高くなるように計算式が設定されている。
【0024】
例えば、情報処理装置10は、商圏における対象遊技機の稼働率(第1稼働率)と商圏における複数種類の遊技機の平均稼働率(第2稼働率)とに基づいて対象遊技機の稼働スコアを計算する。商圏における対象遊技機の稼働率は、商圏に設置されている対象遊技機の設置台数で、商圏に設置されている対象遊技機の稼働台数を除算することにより計算される。商圏における複数種類の遊技機の平均稼働率は、商圏に設置されている複数種類の遊技機各々の稼働率を計算し、平均化することにより計算される。情報処理装置10は、商圏における対象遊技機の稼働率を商圏における複数種類の遊技機の稼働率を除算した値を偏差値化することにより稼働スコアを導出する。例えば、稼働スコアは、そのスコア値によって4つのランクに分類され、高い方から順にSランク、Aランク、Bランク、Cランクが割り当てられる。
【0025】
工程S19で計算される粗利スコアは、遊技機の粗利貢献を表す指標値である。粗利貢献が高い遊技機は、いわゆる稼ぐ遊技機であることを意味するため、粗利スコアはユーザが購入する遊技機を決める1つの重要なパラメータとなり得る。例えば、粗利スコアは、粗利貢献が高い程、そのスコア値が高くなるように計算式が設定されている。
【0026】
例えば、情報処理装置10は、商圏における対象遊技機の粗利(第1粗利)と商圏における複数種類の遊技機の平均粗利(第2粗利)とに基づいて対象遊技機の粗利スコアを計算する。商圏における対象遊技機の粗利は、工程S18で計算した商圏における対象遊技機の稼働率に、対象遊技機の発射玉数(1日最大)と対象遊技機の玉粗利とを乗算することにより計算される。商圏における複数種類の遊技機の粗利は、商圏に設置されている複数種類の遊技機各々の粗利の平均値として表される。商圏における遊技機各々粗利は、工程S18で計算した商圏における遊技機各々の稼働率に、遊技機各々の発射玉数(1日最大)と遊技機各々の玉粗利とを乗算することにより計算される。情報処理装置10は、商圏における対象遊技機の粗利を商圏における複数種類の遊技機の平均粗利を除算した値を偏差値化することにより粗利スコアを導出する。例えば、粗利スコアは、そのスコア値によって4つのランクに分類され、高い方から順にSランク、Aランク、Bランク、Cランクが割り当てられる。
【0027】
工程S20で計算される総合スコアは、遊技機の総合的な購入お勧め度を表す指標値である。例えば、情報処理装置10は、対象遊技機の商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア、及び粗利スコアに基づいて対象遊技機の総合スコアを計算する。具体的には、情報処理装置10は、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア及び粗利スコアを加重平均することにより対象遊技機の総合スコアを計算する。例えば、総合スコアは、そのスコア値によって4つのランクに分類され、高い方から順にSランク、Aランク、Bランク、Cランクが割り当てられる。なお、加重平均を計算する際の各スコアに乗算する重み付け係数の初期値は予め設定されている。しかしながら、重み付け係数は変更可能であってもよい。例えば、重み付け係数が異なる複数の重み付け係数セットを設け、ユーザが重視する項目に対応する重み付け係数セットに変更することができる。それにより、商圏希少スコアを重視するユーザには、商圏希少スコアの重み付け係数を大きくした状態の総合スコアを提示することができる。
【0028】
図9は、本実施形態に係る情報処理装置10が管理する購入サイトのレコメンドページの一例を示している。
図9に示すように、レコメンドページには、対象遊技機に関する情報とともに、対象遊技機のレコメンド情報が表示される。レコメンド情報は、平均掲載価格、平均稼働、平均粗利、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア、粗利スコア、及び総合スコアを含む。各スコアの表示欄には、スコア値に対して割り当てられたランク情報が表示される。ここでは、ランク情報のみが表示されるが、スコア値が併記されてもよい。また、各ランクのスコア範囲を提示するようにしてもよい。
【0029】
平均掲載価格は、購入サイトに掲載されている同一の遊技機の販売価格の平均値に対応する。
平均稼働は、対象遊技機で1日あたりに発射されている玉数の平均値に対応する。したがって、平均稼働が大きい遊技機は、高い人気を有する遊技機であることを意味する。平均稼働(全国)は、全国の店舗に設置されている対象遊技機の設置台数で、全国の店舗に設置されている対象遊技機の稼働台数を除算することにより全国稼働率を算出し、全国稼働率に対して、対象遊技機が稼働率100%で稼働した場合に発射される玉数(最大発射玉数)を乗算することにより算出される。全国の設置台数が1000台、稼働台数が400台、最大発射玉数が60000発である遊技機の平均稼働は、24000発((400台/1000台)×60000発)と導出することができる。
【0030】
平均粗利は、対象遊技機の1日あたりの粗利に対応する。したがって、平均粗利が大きい遊技機は、いわゆる稼ぐ遊技機であることを意味する。対象遊技機の平均粗利は、対象遊技機の平均稼働に対して対象遊技機の玉粗利を乗算することにより算出される。例えば、平均稼働が24000発、玉粗利が0.1円である遊技機の平均粗利は、2400円(24000発×0.1円)と導出することができる。
【0031】
本実施形態に係る情報処理装置10によれば、ユーザが購入を検討している遊技機の商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア、粗利スコア及び総合スコアを、
図9に示すようなレコメンドページを介して、ユーザに提示することができる。ユーザは、レコメンドページに表示された、商圏における希少性、広域における希少性、商圏における稼働貢献、商圏における粗利貢献、及びこれらの総合的な評価を確認することで、様々な観点から、遊技機の購入を検討することができる。遊技機の希少性、稼働貢献、粗利貢献等は、遊技機がリリースされてからの時間経過に伴って、大きく変動し得る。そのため、本実施形態のように、その時々のタイミングに対応するスコアを計算し、ユーザに提示することは、ユーザによる遊技機の購入を支援することに繋がる。
また、本実施形態に係る情報処理装置10によれば、対象遊技機の平均掲載価格、平均稼働、平均粗利を、レコメンドページを介してユーザに提示することができる。ユーザは、上記の各スコアとともに、平均掲載価格、平均稼働、平均粗利を確認することで、遊技機の売上を予測し、遊技機の販売価格が妥当であるかを検討することができる。これも、ユーザによる遊技機の購入の支援に寄与する。
【0032】
本実施形態では、様々な観点で遊技機の購入を検討できるように、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア及び粗利スコアの4種類のスコアと、4種類のスコアを総合的に評価した総合スコアとの合計5種類のスコアをユーザに提示した。しかしながら、ユーザによる遊技機の購入を支援という観点では、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア及び粗利スコアのうち1つをユーザに提示するだけでも一定の効果を奏する。また、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア及び粗利スコアのうち2種類又は3種類のスコアと当該2種類又は3種類のスコアから導出される総合スコアとの合計3種類又は4種類のスコアをユーザに提示するようにしてもよい。
【0033】
本実施形態において商圏希少スコアと広域希少スコアとは、範囲の異なる2つのエリア各々における対象遊技機の設置率に基づいて導出される。しかしながら、同一のエリアにおける対象遊技機の設置率と複数種類の遊技機の平均設置率とに基づいて、複数種類の遊技機と比べたときの対象遊技機の希少性を表すスコアを算出し、ユーザに提示するスコアとして採用してもよい。
【0034】
また、稼働スコアと粗利スコアとは、同一のエリアにおける対象遊技機の稼働率と複数種類の遊技機の平均稼働率とに基づいて導出される。しかしながら、範囲の異なる2つのエリア各々における対象遊技機の稼働率に基づいて、商圏又はそれよりも広いエリアにおける対象遊技機の稼働貢献を表すスコアや対象遊技機の粗利貢献を表すスコアを算出し、ユーザに提示するスコアとして採用してもよい。
【0035】
具体的には、全国や都道府県と比べて商圏における対象遊技機の稼働優位性を表す指標値である優位スコアを採用することができる。全国や都道府県と比べて商圏における稼働優位性が高い遊技機は、全国や都道府県に比べて商圏において人気の高い特別な遊技機であることを意味する。そのため、比較的安い価格で稼働の多い遊技機を購入できるため、優位スコアはユーザが購入する遊技機を決める1つの重要なパラメータとなり得る。対象遊技機の優位スコアは、対象遊技機の商圏稼働率を対象遊技機の全国稼働率(都道府県設置率)で除算した値を偏差値化することにより導出することができる。
【0036】
本実施形態に係る情報処理装置10は、予め機種情報管理テーブルや設置情報管理テーブルを保持しておくことで、商圏希少スコア、広域希少スコア、稼働スコア、及び粗利スコアを計算することができる。したがって、これらのスコアを計算することができるのであれば、機種情報管理テーブルや設置情報管理テーブルで管理されているデータは、本実施形態に限定されない。本実施形態では、設置情報管理テーブルで管理されている設置台数、稼働台数は、それぞれ設置率、稼働率に置換することができる。また、各スコアの絶対値よりも相対値が重要であるから、機種情報管理テーブルで管理されている玉単価、玉粗利、及び発射玉数は、全国平均の値ではなく、都道府県平均の値を用いてもよい。また、機種毎の玉単価、玉粗利、及び発射玉数ではなく、複数種類の遊技機各々の玉単価の平均値、玉粗利の平均値、及び発射玉数の平均値を用いてもよい。さらに、発射玉数(投入メダル数又は投入コイン数)は最大値ではなく平均値等であってもよい。
【0037】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0038】
10…情報処理装置、11…プロセッサ、12…ROM、13…RAM、15…通信装置、17…記憶装置、50…ユーザ端末、90…ネットワーク。
【要約】
【課題】 購入サイトを介した遊技機の購入を支援するような技術の提案が望まれている。
【解決手段】 情報処理装置10は、全国に点在する複数の店舗各々における複数種類の遊技機各々の設置率又は設置率を導出するための情報を記憶する記憶手段と、情報処理端末から購入希望遊技機に関する情報と特定の店舗に関する情報とを受信する受信手段と、複数の店舗各々における購入希望遊技機の設置率又は設置率を導出するための情報に基づいて、特定の店舗を含む商圏における購入希望遊技機の設置率を表す第1設置率と商圏よりも広い第1エリアにおける購入希望遊技機の設置率を表す第2設置率とを計算する設置率計算手段と、第1設置率と第2設置率とに基づいて、商圏における購入希望遊技機の希少性を表す商圏希少スコアを計算する希少スコア計算手段と、購入希望遊技機の商圏希少スコアに関する情報を情報処理端末に送信する送信手段と、を具備する。
【選択図】
図9