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特許7472303カートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】カートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240415BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20240415BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240415BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/42
A24F40/50
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022554934
(86)(22)【出願日】2022-02-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-17
(86)【国際出願番号】 KR2022002709
(87)【国際公開番号】W WO2022186543
(87)【国際公開日】2022-09-09
【審査請求日】2022-09-12
(31)【優先権主張番号】10-2021-0028349
(32)【優先日】2021-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0051353
(32)【優先日】2021-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォン キョン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ヒョン チョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、チェ ソン
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/243335(WO,A1)
【文献】中国実用新案第208367566(CN,U)
【文献】実開昭60-027524(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
A61M 11/00、15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに位置し、エアロゾル生成物質を保存する保存槽(reservoir)と、
前記ハウジングに位置し、振動を発生させて前記エアロゾル生成物質をエアロゾルに霧化させる霧化器(atomizer)と、
前記保存槽に保存された前記エアロゾル生成物質を吸収し、吸収された前記エアロゾル生成物質を前記霧化器に伝達する液体伝達手段と、
前記ハウジングに位置して前記霧化器に印加される信号のノイズを除去するため抵抗と、を含む、カートリッジ。
【請求項2】
前記抵抗は、前記霧化器と並列に連結されて前記霧化器に印加される電圧信号のノイズを除去する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記ハウジングに位置し、前記霧化器と電気的に連結される印刷回路基板(printed circuit board)をさらに含み、
前記抵抗は、前記印刷回路基板に配置される、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記印刷回路基板は、前記霧化器から指定された距離以内に配置される、請求項3に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記抵抗は、前記印刷回路基板の前記霧化器に向かう一領域に配置される、請求項3に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記印刷回路基板の前記霧化器に向かう第1面に配置される第1電気的接点(contact)と、
前記印刷回路基板の前記第1面で前記第1電気的接点と離隔されて配置される第2電気的接点と、をさらに含む、請求項3に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記抵抗は、前記第1電気的接点及び前記第2電気的接点と電気的に連結されてフィードバック回路(feedback circuit)を形成する、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記霧化器と前記第1電気的接点を電気的に連結する第1導電体と、
前記霧化器と前記第2電気的接点を電気的に連結する第2導電体と、をさらに含む、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記第1導電体の第1部分は、前記霧化器の少なくとも一部を取り囲むように配置され、
前記第1導電体の第2部分は、前記第1部分から前記印刷回路基板の前記第1面に延びて前記第1電気的接点と接触する、請求項8に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記第2導電体は、前記霧化器と前記印刷回路基板との間に位置し、前記第2導電体の一端は、前記霧化器の前記印刷回路基板に向かう一領域に接触し、前記第2導電体の他端は、前記第2電気的接点と接触する、請求項8に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記第2導電体は、導電性バネ(conductive spring)である、請求項10に記載のカートリッジ。
【請求項12】
前記印刷回路基板の前記第1面と反対方向に位置する第2面に配置され、外部電源から電力を受信する第3電気的接点と、
前記印刷回路基板の前記第2面で前記第3電気的接点と離隔されて配置され、前記外部電源から電力を受信する第4電気的接点と、をさらに含む、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項13】
前記第1電気的接点は、第1導電性ビア(conductive via)を通じて前記第3電気的接点と電気的に連結され、
前記第2電気的接点は、第2導電性ビーアールを通じて前記第4電気的接点と電気的に連結される、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項14】
エアロゾルを排出する排出口を含むマウスピースと、
前記霧化器と前記排出口とを連結する排出通路と、をさらに含み、
前記霧化器によって霧化されたエアロゾルは、前記排出通路に沿って前記排出口に向かう方向に移動する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項15】
請求項1に記載のカートリッジと、
前記カートリッジと連結される本体と、
前記本体に配置され、前記カートリッジの前記霧化器に電力を供給するバッテリと、
前記本体に配置され、前記バッテリから前記カートリッジに供給される電力を制御するプロセッサと、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、振動子に電圧が印加される過程で発生するノイズをフィルタリングするための抵抗が配置された印刷回路基板を含むカートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットを燃焼させてエアロゾルを供給する方法を代替するための技術の需要が増加している。例えば、液体状態や固体状態のエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成するか、液体状態のエアロゾル生成物質から蒸気を生成した後生成した蒸気を固体状態の香媒体を通過させることで、香味を有するエアロゾルを供給するなどの方法に関する研究が進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的に、エアロゾル生成装置は、エアロゾルを生成するために液体状態または固体状態のエアロゾル生成物質を加熱するヒータを利用する。ユーザに風味豊かなエアロゾルを供給するためには、エアロゾル生成物質を適正温度に加熱することが重要である。しかし、ヒータを用いるエアロゾル生成装置では、エアロゾル生成物質が折々意図せず高い温度に加熱され、ユーザが喫煙過程で焦げた味を感じる状況が発生しうる。
【0004】
ヒータを用いるエアロゾル生成装置の問題点を克服するために超音波振動を用いてエアロゾルを生成することができるエアロゾル生成装置が提案されている。超音波振動を用いるエアロゾル生成装置は、振動子に交流電圧が印加されることによって発生する熱を通じて液状のエアロゾル生成物質の粘度を低め、振動子で発生する超音波振動を通じてエアロゾル生成物質を微粒子化してエアロゾルを生成することができる。
【0005】
超音波振動を用いるエアロゾル生成装置の場合、エアロゾル生成物質をヒータに比べて低い温度(例えば、約100~160℃)を保持しつつ、エアロゾルを生成することができるという長所はあるが、振動子に交流電圧が印加される過程で発生するノイズ(noise)によって振動子の損傷が発生する恐れがある。
【0006】
例えば、振動子に印加される電圧信号に含まれたノイズによって振動子に、意図した電圧に比べて高い電圧が印加されれば、振動子の温度がキュリー温度(Curie temperature)より上昇し、その結果、振動子が損傷され、エアロゾルの生成が円滑になされない。
【0007】
本発明は、振動子に電圧が印加される過程で発生するノイズをフィルタリングするための抵抗が実装された印刷回路基板を含むカートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置を提供することで、上述した問題点を解決しようとする。
【0008】
本開示の実施例を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されず、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から、実施例が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施例に係わるカートリッジは、ハウジング、ハウジングに位置し、エアロゾル生成物質が保存される保存槽(reservoir)、ハウジングに位置し、振動を発生させてエアロゾル生成物質をエアロゾルに霧化させる霧化器(atomizer)、保存槽に保存されたエアロゾル生成物質を吸収し、吸収されたエアロゾル生成物質を霧化器に伝達する液体伝達手段、ハウジングに位置して霧化器に印加される信号のノイズを除去するための抵抗を含む。
【0010】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、上述したカートリッジ、カートリッジと連結される本体、本体の内部に配置され、カートリッジの霧化器に電力を供給するバッテリ、及び本体の内部に配置され、バッテリを通じて前記カートリッジに供給される電力を制御するプロセッサを含む。
【発明の効果】
【0011】
上述した実施例に係わるカートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置は、超音波振動を発生させる振動子を用いてエアロゾル生成物質を微粒子化することで、ヒータを用いるときに比べて相対的に低い温度でエアロゾルを発生させ、その結果、ユーザの喫煙感を向上させうる。
【0012】
また、上述した実施例に係わるカートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置は、振動子に電圧を印加する過程で発生するノイズ(noise)を除去することで振動子に対する損傷を防止し、その結果、カートリッジ及びエアロゾル生成装置の安定した運用を可能ならしめる。
【0013】
実施例による効果が上述した効果に制限されず、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から、実施例が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施例に係わるエアロゾル生成装置のブロック図である。
図2図1に図示されたエアロゾル生成装置を概略的に示す図面である。
図3】一実施例に係わるカートリッジの斜視図である。
図4】一実施例に係わるカートリッジの分解斜視図である。
図5図3に図示されたカートリッジをA-A’方向に切断した断面図である。
図6図3に図示されたカートリッジをB-B’方向に切断した断面図である。
図7】一実施例に係わるカートリッジの振動子と印刷回路基板の電気的連結関係が図示された分解斜視図である。
図8図7に図示されたカートリッジの振動子と印刷回路基板の電気的連結関係を説明するための断面図である。
図9図7に図示されたカートリッジの振動子と印刷回路基板に実装された抵抗との電気的連結関係を示す回路図である。
図10】一実施例に係わるカートリッジの振動子に印加される電圧の変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施例で使用される用語は、本開示での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本開示で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0016】
本開示においてある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、本開示に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0017】
本開示で使用されたように、「少なくともいずれか1つの」のような表現が配列された構成要素の前に位置するとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b、及びcのうち、少なくともいずれか1つ」という表現は、a、b、c、またはaとb、aとc、bとc、またはaとbとcを含むと解釈せねばならない。
【0018】
本開示で「エアロゾル(aerosol)」は、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態の気体を意味する。
【0019】
また、本開示において「エアロゾル生成装置」は、ユーザの口を介してユーザの肺に直接吸入可能なエアロゾルを発生させるために、エアロゾル生成物質を用いてエアロゾルを生成する装置でもある。
【0020】
本開示で「パフ(puff)」は、ユーザの吸入を意味し、吸入とは、ユーザの口や鼻を介してユーザの口腔内、鼻腔内または肺に吸い込む状況を意味する。
【0021】
以下、添付図面に基づいて本開示の実施例について本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本開示の実施例は、様々な互いに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0022】
図1は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0023】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1000は、霧化器400、バッテリ510、センサ520、ユーザインターフェース530、メモリ540及びプロセッサ550を含む。しかし、エアロゾル生成装置1000の内部構造は、図1に図示されたところに限定されない。エアロゾル生成装置1000の設計によって、図1に図示されたハードウェア構成のうち、一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されうることを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0024】
一例として、エアロゾル生成装置1000は、本体を含み、その場合、エアロゾル生成装置1000に含まれたハードウェア要素は、本体に位置する。
【0025】
他の実施例として、エアロゾル生成装置1000は、本体及びカートリッジを含み、エアロゾル生成装置1000に含まれたハードウェア要素は、本体及びカートリッジに分けられて位置する。または、エアロゾル生成装置1000に含まれたハードウェア要素のうち、少なくとも一部は、本体及びカートリッジそれぞれに位置してもよい。
【0026】
以下、エアロゾル生成装置1000に含まれた各要素が位置する空間を限定せず、各要素の動作について説明する。
【0027】
霧化器400は、プロセッサ550の制御によってバッテリ510から電力を供給される。霧化器400は、バッテリ510から電力を供給され、エアロゾル生成装置1000に保存されたエアロゾル生成物質を霧化させうる。
【0028】
霧化器400は、エアロゾル生成装置1000の本体に位置する。または、エアロゾル生成装置1000が本体及びカートリッジを含む場合、霧化器400は、カートリッジに位置するか、本体及びカートリッジに分けられて位置する。霧化器400がカートリッジに位置する場合、霧化器400は、本体及びカートリッジのうち、少なくともいずれか1箇所に位置したバッテリ510から電力を供給されうる。また霧化器400が本体及びカートリッジに分けられて位置する場合、霧化器400で電力供給が必要な部品は、本体及びカートリッジのうち、少なくともいずれか1箇所に位置したバッテリ510から電力を供給されうる。
【0029】
霧化器400は、カートリッジの内部のエアロゾル生成物質からエアロゾル(aerosol)を発生させる。エアロゾルは、気体中に液体及び/または固体微粒子が分散されている浮遊物を意味する。したがって、霧化器400から発生するエアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態を意味する。例えば、霧化器400は、エアロゾル生成物質の相(phase)を気化及び/または昇華を通じて気相に変換させうる。また霧化器400は、液相及び/または固相のエアロゾル生成物質を微粒子化して放出することで、エアロゾルを生成することができる。
【0030】
例えば、霧化器400は、超音波振動方式を用いることで、エアロゾル生成物質からエアロゾルを発生させうる。超音波振動方式は、振動子によって発生する超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させることで、エアロゾルを発生させる方式を意味する。
【0031】
図1に図示されていないが、霧化器400は、熱を発生させることで、エアロゾル生成物質を加熱するヒータを選択的に含んでもよい。エアロゾル生成物質は、ヒータによって加熱され、その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0032】
ヒータは、任意の適した電気抵抗性物質によっても形成される。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、錫、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されない。また、ヒータは、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによっても具現されるが、それらに制限されない。
【0033】
例えば、一実施例において、ヒータは、カートリッジ2000の一部でもある。また、カートリッジ2000は、後述する液体伝達手段及び液体保存部を含む。液体保存部に収容されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段に移動し、ヒータは、液体伝達手段に吸収されたエアロゾル生成物質を加熱し、エアロゾルを発生させうる。例えば、ヒータは、液体伝達手段に巻かれるか、液体伝達手段に隣接して配置されうる。
【0034】
他の例として、エアロゾル生成装置1000は、シガレットを収容する収容空間を含み、ヒータは、エアロゾル生成装置1000の収容空間に挿入されたシガレットを加熱することができる。エアロゾル生成装置1000の収容空間にシガレットが収容されることにより、ヒータは、シガレットの内部及び/または外部に位置する。これにより、ヒータは、シガレット内のエアロゾル生成物質を加熱し、エアロゾルを発生させうる。
【0035】
一方、ヒータは、誘導加熱式ヒータでもある。ヒータは、シガレットまたはカートリッジを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットまたはカートリッジには、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタが含まれうる。
【0036】
バッテリ510は、エアロゾル生成装置1000の動作に用いられる電力を供給する。すなわち、バッテリ510は、霧化器400がエアロゾル生成物質を霧化させうるように電力を供給する。また、バッテリ510は、エアロゾル生成装置1000内に備えられた他のハードウェア要素、すなわち、センサ520、ユーザインターフェース530、メモリ540及びプロセッサ550の動作に必要な電力を供給する。バッテリ510は、充電可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリである。
【0037】
例えば、バッテリ510は、ニッケル系バッテリ(例えば、ニッケル金属ハイドライドバッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ)、またはリチウム系バッテリ(例えば、リチウムコバルトバッテリ、リン酸鉄リチウムバッテリ、チタン酸リチウムバッテリ、リチウムイオンバッテリまたはリチウムポリマーバッテリ)を含む。但し、エアロゾル生成装置1000に使用されうるバッテリ510の種類は、上述したところによって制限されない。必要によって、バッテリ510は、アルカリバッテリ、またはマンガンバッテリを含んでもよい。
【0038】
エアロゾル生成装置1000は、少なくとも1つのセンサ520を含む。少なくとも1つのセンサ520でセンシングされた結果は、プロセッサ550に伝達され、センシング結果によってプロセッサ550は、霧化器400の動作制御、喫煙の制限、カートリッジ(または、シガレット)の挿入有/無の判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるように、エアロゾル生成装置1000を制御することができる。
【0039】
例えば、少なくとも1つのセンサ520は、パフ感知センサを含む。パフ感知センサは、外部から流入される気流の流量(flow)変化、圧力変化、及び音の検出のうち、少なくとも1つに基づいてユーザのパフを感知することができる。パフ感知センサは、ユーザのパフの開始タイミング及び終了タイミングを検出し、プロセッサ550は、検出されたパフの開始タイミング及び終了タイミングによってパフ期間(puff period)及び非パフ(non-puff)期間を判断することができる。
【0040】
また、少なくとも1つのセンサ520は、ユーザ入力センサを含む。ユーザ入力センサは、スイッチ、物理的ボタン、タッチセンサのようにユーザの入力を受信するセンサでもある。例えば、タッチセンサは、ユーザが金属材質によって形成された所定の領域をタッチする場合、キャパシタンス(capacitance)の変化が発生し、キャパシタンスの変化を検出することで、ユーザの入力を感知する静電容量型センサでもある。プロセッサ550は、静電容量型センサから受信したキャパシタンスの変化の前後値を比較することで、ユーザの入力が発生したか否かを決定する。キャパシタンスの変化前後値が既設定のしきい値を超過した場合、プロセッサ550は、ユーザの入力が発生したと決定する。
【0041】
また、少なくとも1つのセンサ520は、モーションセンサを含む。モーションセンサを通じてエアロゾル生成装置1000の勾配(tilt)、移動速度及び加速度のようなエアロゾル生成装置1000の動きに係わる情報を獲得する。例えば、モーションセンサは、エアロゾル生成装置1000が動いているか、エアロゾル生成装置100がパフのために所定の角度に傾いているか、エアロゾル生成装置1000が各パフ動作の間でパフ動作時とは異なる角度に傾いているか否かを決定する。モーションセンサは、当該技術分野で知られた多様な方法を用いてエアロゾル生成装置1000の運動情報を測定する。例えば、モーションセンサは、x軸、y軸及びz軸3方向の加速度を測定する加速度センサ及び3方向の角速度を測定するジャイロセンサを含む。
【0042】
また、少なくとも1つのセンサ520は、近接センサを含む。近接センサは、接近する物体または近傍に物体の存在、または物体までの距離を電磁界の力または赤外線などを用いて機械的接触なしに検出し、これにより、エアロゾル生成装置1000にユーザが接近するか否かを検出する。
【0043】
また、少なくとも1つのセンサ520は、イメージセンサを含む。イメージセンサは、例えば、物体のイメージを獲得するためのカメラを含む。イメージセンサは、カメラによって獲得されたイメージに基づいて物体を認識する。プロセッサ550は、イメージセンサを通じて獲得されたイメージを分析し、ユーザがエアロゾル生成装置1000を使用しようとするか否かを決定する。例えば、ユーザがエアロゾル生成装置1000を使用するために、エアロゾル生成装置1000を唇当たりに接近させるとき、イメージセンサは、唇のイメージを獲得する。その場合、プロセッサ550は、獲得されたイメージを分析し、ユーザがエアロゾル生成装置1000を使用しようとしていると決定する。これにより、エアロゾル生成装置1000は、霧化器400を予め動作させるか、ヒータを予熱させうる。
【0044】
また、少なくとも1つのセンサ520は、エアロゾル生成装置1000のための消耗品(例えば、カートリッジ、シガレットなど)の装着または脱去を感知する消耗品脱着センサを含む。例えば、消耗品脱着センサは、消耗品がエアロゾル生成装置1000に接触したか否かを感知するか、イメージセンサによって獲得されたイメージに基づいて消耗品が脱着されたか否かを判断する。また、消耗品脱着センサは、消耗品のマーカーと相互作用するコイルのインダクタンス値の変化を感知するインダクタンスセンサであるか、消耗品のマーカーと相互作用するキャパシタのキャパシタンス値の変化を感知するキャパシタンスセンサでもある。
【0045】
また、少なくとも1つのセンサ520は、温度センサを含む。温度センサは、霧化器400のヒータ(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知する。エアロゾル生成装置1000は、ヒータの温度を感知する別途の温度センサを含むか、別途の温度センサを含む代わりに、ヒータ自体が温度センサの役割を遂行する。または、ヒータが温度センサの役割を遂行すると共に、エアロゾル生成装置1000に別途の温度センサがさらに含まれうる。また温度センサは、ヒータだけではなく、エアロゾル生成装置1000の印刷回路基板(PCB)、バッテリのような内部部品の温度を感知することもできる。
【0046】
また、少なくとも1つのセンサ520は、エアロゾル生成装置1000の周辺環境の情報を測定する多様なセンサを含む。例えば、少なくとも1つのセンサ520は、周辺環境の温度を測定する温度センサ、周辺環境の湿度を測定する湿度センサ、周辺環境の圧力を測定する大気圧センサなどを含む。
【0047】
エアロゾル生成装置1000に備えられるセンサ520は、上述した種類に限定されず、多様なセンサをさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1000は、ユーザ認証及び保安のためにユーザの指から指紋情報を獲得する指紋センサ、瞳の虹彩パターンを分析する虹彩認識センサ、手の平を撮影したイメージから静脈内還元ヘモグロビンの赤外線の吸収量を感知する静脈認識センサ、目、鼻、口及び顔面輪郭などの特徴点を2Dまたは3D方式で認識する顔面認識センサ及びRFID(Radio-Frequency Identification)センサなどを含む。
【0048】
エアロゾル生成装置1000には、前記例示された多様なセンサ520の例示のうち、一部のみが取捨選択されて具現されうる。すなわち、エアロゾル生成装置1000は、前述したセンサのうち、少なくとも1つ以上のセンサでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0049】
ユーザインターフェース530は、ユーザにエアロゾル生成装置1000の状態に係わる情報を提供する。ユーザインターフェース530は、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカ、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する入/出力(I/O)インターフェーシング手段(例えば、ボタンまたはタッチスクリーン)とデータ通信を行うか、充電電力を供給されるための端子、外部デバイスと無線通信(例えば、WI-FI, WI-FI Direct, Bluetooth(登録商標), NFC(Near-Field Communication)など)を遂行するための通信インターフェーシングモジュールなどの多様なインターフェーシング手段を含む。
【0050】
但し、エアロゾル生成装置1000には、前記例示された多様なユーザインターフェース530の例示のうち、一部のみが取捨選択されて具現されうる。
【0051】
メモリ540は、エアロゾル生成装置1000内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、メモリ540は、プロセッサ550で処理されたデータ及び処理されるデータを保存することができる。メモリ540は、DRAM(dynamic random access memory), SRAM(static random access memory)のようなRAM(random access memory), ROM(read-only memory), EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)などの多様な種類によっても具現される。
【0052】
メモリ540には、エアロゾル生成装置1000の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどが保存されうる。
【0053】
プロセッサ550は、エアロゾル生成装置1000の全般的な動作を制御する。プロセッサ550は、多数の論理ゲートのアレイによって具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、プロセッサ550が異なる形態のハードウェアによっても具現されるということを、当該実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0054】
プロセッサ550は、少なくとも1つのセンサ520によってセンシングされた結果を分析し、後続して遂行される処理を制御する。
【0055】
プロセッサ550は、少なくとも1つのセンサ520によってセンシングされた結果に基づいて、霧化器400の動作が開始または終了されるように霧化器400に供給される電力を制御する。また、プロセッサ550は、少なくとも1つのセンサ520によってセンシングされた結果に基づいて、霧化器400が適量のエアロゾルを発生させるように霧化器400に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御する。例えば、プロセッサ550は、霧化器400の振動子が所定の周波数で振動するように振動子に供給される電流または電圧を制御する。
【0056】
一実施例において、プロセッサ550は、エアロゾル生成装置1000に対するユーザ入力を受信した後、霧化器400の動作を開始する。また、プロセッサ550は、パフ感知センサを用いてユーザのパフを感知した後、霧化器400の動作を開始する。また、プロセッサ550は、パフ感知センサを用いてパフ回数をカウントした後、パフ回数が既設定の回数に到逹すれば、霧化器400に電力供給を中断させうる。
【0057】
プロセッサ550は、少なくとも1つのセンサ520によってセンシングされた結果に基づいて、ユーザインターフェース530を制御する。例えば、パフ感知センサを用いてパフ回数をカウントした後、パフ回数が既設定の回数に到逹すれば、プロセッサ550は、ランプ、モータ及びスピーカのうち、少なくともいずれか1つを用いてユーザにエアロゾル生成装置1000が直ぐ終了するということを予告する。
【0058】
一方、図1には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1000は、別途のクレードルと共に、エアロゾル生成システムに含まれうる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1000のバッテリ510を充電するのに用いられうる。例えば、エアロゾル生成装置1000は、クレードル内部の収容空間に収容された状態で、クレードルのバッテリから電力を供給され、エアロゾル生成装置1000のバッテリ510を充電することができる。
【0059】
図2は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置を概略的に示す図面である。
【0060】
図2に図示されたエアロゾル生成装置1000の構成要素のうち、少なくとも1つは、図1に図示されたエアロゾル生成装置1000の構成要素のうち、少なくとも1つと同一または類似しており、以下で重複説明は、省略する。
【0061】
図2を参照すれば、エアロゾル生成装置1000は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ10及びカートリッジ10を支持する本体20を含む。
【0062】
カートリッジ10は、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で本体20に結合する。例えば、カートリッジ10は、カートリッジ10の少なくとも一部が本体20に挿入されることで、本体20に結合されうる。他の例示において、本体20の少なくとも一部がカートリッジ10に挿入されることで、カートリッジ10が本体20に結合されうる。
【0063】
カートリッジ10と本体20は、スナップフィット(snap-fit)方式、螺合方式、磁力結合方式または締まり嵌め方式のうち、少なくとも1つの方式で結合されうるが、カートリッジ10と本体20との結合方式が上述した例示に限定されるものではない。
【0064】
一実施例によれば、カートリッジ10は、ハウジング100、マウスピース160、保存槽200、液体伝達手段300、霧化器400及び印刷回路基板500を含む。
【0065】
ハウジング100は、マウスピース160と共に、カートリッジ10の全体的な外観を形成し、ハウジング100の内部には、カートリッジ10の作動のための構成要素が配置されうる。一実施例において、ハウジング100は、直方体状にも形成されるが、ハウジング100の形状が上述した実施例に限定されるものではない。実施例によって、ハウジング100は、多角柱状(例えば、三角柱状、五角柱状)または円柱状にも形成される。
【0066】
マウスピース160は、ハウジング100に配置され、エアロゾル生成物質から発生したエアロゾルを外部に排出するための排出口160eを含む。一実施例において、マウスピース160は、カートリッジ10の一領域に配置され、カートリッジ10の反対方向の領域は、本体20に結合されうる。ユーザは、マウスピース160に口腔を接触して吸い込むことで、カートリッジ10からエアロゾルを供給されうる。
【0067】
ユーザの吸入またはパフ動作によってカートリッジ10の外部とカートリッジ10の内部との圧力差が発生する。これにより、カートリッジ10の内部で生成されたエアロゾルは、排出口160eを介してカートリッジ10の外部に排出されうる。これにより、ユーザは、マウスピース160に口腔を接触して吸い込むことで、排出口160eを介してカートリッジ10の外部に排出されるエアロゾル(aerosol)を供給されうる。
【0068】
保存槽200は、ハウジング100の内部空間に位置し、エアロゾル生成物質を収容することができる。本開示において「保存槽がエアロゾル生成物質を収容する」という表現は、保存槽200が単にエアロゾル生成物質を直接保存する容器(container)として動作するか、スポンジ(sponge)、綿、布地、または多孔性セラミック構造体のようなエアロゾル生成物質を含浸(含有)する要素を含むことを意味する。
【0069】
保存槽200には、例えば、液体状態や、固体状態や、気体状態や、ゲル(gel)状態のうち、いずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質が収容されうる。
【0070】
一実施例において、エアロゾル生成物質は、液状組成物を含む。液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0071】
液状組成物は、例えば、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、及びビタミン混合物のいずれか1つの成分や、これら成分の混合物を含む。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分など含んでもよいが、それらに制限されるものではない。
【0072】
香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含む。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含む。
【0073】
例えば、液状組成物は、ニコチン塩が添加された任意の重量比のグリセリン及びプロピレングリコール溶液を含む。液状組成物には、2種以上のニコチン塩が含まれうる。ニコチン塩は、ニコチンに有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することで形成されうる。ニコチンは、自然に発生するニコチンまたは合成ニコチンであって、液状組成物の総溶液重量に対する任意の適切な重量の濃度を有する。
【0074】
ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、エアロゾル生成装置1000の作動温度、香味または風味、溶解度などを考慮して適切に選択されうる。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリン酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸またはリンゴ酸で構成された群から選択される単独の酸または前記群から選択される2以上の酸の混合でもあるが、それらに限定されない。
【0075】
霧化器400は、ハウジング100の内部に位置し、カートリッジ10の内部に保存されたエアロゾル生成物質の相(phase)を変換してエアロゾル(aerosol)を発生させうる。
【0076】
一例示において、保存槽200に保存または収容されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段300を通じて保存槽200から霧化器400に供給され、霧化器400は、液体伝達手段300から供給されたエアロゾル生成物質を霧化させてエアロゾルを生成することができる。この際、液体伝達手段300は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックのうち、少なくとも1つを含む芯(wick)でもあるが、液体伝達手段300が上述した実施例に限定されるものではない。
【0077】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置1000の霧化器400は、超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させる超音波振動方式を用いることで、エアロゾル生成物質の相を変換することができる。
【0078】
例えば、霧化器400は、短周期の振動を発生させる振動子を含む。例えば、振動子から生成される振動は、超音波振動でもある。超音波振動の周波数は、約100kHz~3.5MHzでもあるが、それに限定されるものではない。
【0079】
振動子から生成された短周期の振動によって保存槽200から霧化器400に供給されたエアロゾル生成物質は、気化及び/または粒子化され、エアロゾルに霧化されうる。
【0080】
振動子は、例えば、圧電セラミックを含み、圧電セラミックは、物理的な力(圧力)によって電気(電圧)を発生させ、逆に電気が印加されるとき、振動(機械的な力)を発生させることで、電気的な力と機械的な力とを互いに変換する機能性材料でもある。すなわち、振動子に電気が印加されることにより、短周期の振動(物理的な力)が発生し、発生した振動は、エアロゾル生成物質を小粒子化し、エアロゾルに霧化させうる。
【0081】
振動子は、電気的連結部材を通じてエアロゾル生成装置1000の他の構成要素と電気的に連結されうる。
【0082】
一実施例によれば、振動子は、カートリッジ10のハウジング100の内部に位置する印刷回路基板500を通じて、本体20のバッテリ510(例えば、図1のバッテリ510)、プロセッサ550(例えば、図1のプロセッサ550)及びエアロゾル生成装置1000の駆動回路のうち、少なくとも1つと電気的に連結されうる。例えば、振動子は、第1電気的連結部材を介してカートリッジ10の内部に位置する印刷回路基板500と電気的に連結され、印刷回路基板500は、第2電気的連結部材を通じて、本体20のバッテリ510、プロセッサ550及び/または他の駆動回路と電気的に連結されうる。すなわち、振動子は、印刷回路基板500を媒介として本体20の構成要素と電気的に連結されうる。
【0083】
他の実施例(図示せず)によれば、振動子は、印刷回路基板500を媒介とせず、本体20のバッテリ510、プロセッサ550及びエアロゾル生成装置1000の駆動回路のうち、少なくとも1つと直接的に連結されうる。
【0084】
振動子は、電気的連結部材を通じて本体20のバッテリ510から電流または電圧を供給されて超音波振動を発生させうる。また、振動子は、電気的連結部材を通じて、本体20のプロセッサ550と電気的に連結され、プロセッサ550は、振動子の作動を制御することができる。
【0085】
電気的連結部材は、例えば、ポゴピン(Pogo Pin)、ワイヤ(wire)、ケーブル、軟性印刷回路基板(FPCB: flexible printed circuit board)またはC-クリップを含むが、電気的連結部材が上述した例示に限定されるものではない。
【0086】
他の実施例(図示せず)において、霧化器400は、別途の液体伝達手段300なしにエアロゾル生成物質を吸収し、エアロゾルに変換するための最適の状態に保持し、エアロゾルが生成されるように、エアロゾル生成物質に振動を伝達するメッシュ状または板状の振動受容部によっても具現される。霧化器400によって生成されたエアロゾルは、排出通路150を介してカートリッジ10の外部に排出されてユーザに供給されうる。
【0087】
一実施例によれば、排出通路150は、カートリッジ10の内部に位置し、霧化器400及びマウスピース160の排出口160eと連結または連通することができる。これにより、霧化器400で発生したエアロゾルは、排出通路150に沿って流動し、排出口160eを介してカートリッジ10またはエアロゾル生成装置1000の外部に排出されうる。ユーザは、マウスピース160に口腔を接触し、排出口160eから排出されるエアロゾルを吸い込むことで、エアロゾルを供給されうる。
【0088】
例えば、排出通路150は、ハウジング100の内部で保存槽200によって排出通路150が取り囲まれるようにも配置される。しかし、排出通路150の配置位置が上述した例示に限定されるものではない。
【0089】
図面上に図示されていないが、カートリッジ10は、カートリッジ10またはエアロゾル生成装置1000の外部の空気(以下、外部空気と指称する)がハウジング100の内部に流入されるための少なくとも1つの空気流入通路を含みうる。
【0090】
外部空気は、少なくとも1つの空気流入通路を介してカートリッジ10の内部の排出通路150または霧化器400によって、エアロゾルが発生する空間に流入されうる。流入された外部空気は、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と混合し、その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0091】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置1000のカートリッジ10及び/または本体20の長手方向を横切る方向における断面形状は、円形、楕円形、正方形、長方形または様々な形態の多角形の断面形状でもある。但し、カートリッジ10及び/または本体20の断面形状が上述した形状に限定されず、エアロゾル生成装置1000が長手方向に直線的に延びない場合もある。
【0092】
他の実施例において、エアロゾル生成装置1000は、ユーザが手に取りやすく流線形に湾曲されるか、既設定の角度で折り曲げられる。エアロゾル生成装置1000の断面形状は、長手方向に沿って変化されうる。
【0093】
図3は、一実施例に係わるカートリッジの斜視図であり、図4は、一実施例に係わるカートリッジの分解斜視図である。図5は、図3に図示されたカートリッジをA-A’方向に切断した断面図であり、図6は、図3に図示されたカートリッジをB-B’方向に切断した断面図である。
【0094】
図3ないし図6に図示された実施例に係わるカートリッジ10は、図2に図示されたエアロゾル生成装置1000のカートリッジ10の一実施例でもあり、以下で重複説明は、省略する。
【0095】
図3図4図5及び図6を参照すれば、一実施例に係わるカートリッジ10は、ハウジング100、排出通路150、マウスピース160、保存槽200、液体伝達手段300、霧化器400及び印刷回路基板500を含む。一実施例に係わるカートリッジ10の構成要素が上述した例示に限定されず、実施例によっていずれか1つの構成が追加されるか、いずれか1つの構成(例えば、マウスピース160)が省略されうる。
【0096】
ハウジング100は、カートリッジ10の全体的な外観を形成しつつ、内部にカートリッジ10の構成要素が配置される内部空間を形成する。図面上には、カートリッジ10のハウジング100が全体としての形状が四角柱状であるが、ハウジング100の形状が、それに限定されるものではない。他の実施例(図示せず)において、ハウジング100は、全体として円柱状に形成されるか、四角柱状ではない他の多角柱状(例えば、三角柱状、五角柱状)にも形成される。
【0097】
一実施例によれば、ハウジング100は、第1ハウジング110及び第1ハウジング110の一部に連結される第2ハウジング120を含む。第1ハウジング110と第2ハウジング120は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120の結合によって形成される内部空間に配置されるカートリッジ10の構成要素を保護することができる。
【0098】
例えば、第1ハウジング110(または「上部ハウジング」)が第2ハウジング120(または「下部ハウジング」)の上端(例えば、z方向)に結合されて第1ハウジング110と第2ハウジング120との間には、カートリッジ10の構成要素が配置される内部空間が形成されうるが、それに限定されるものではない。
【0099】
本開示において「上端」は、図3ないし図6の「+z」方向の一端を意味し、「下端」は、上端と反対方向に向かう図3ないし図6の「-z」方向の一端を意味し、当該表現は、以下でも同じ意味として使用されうる。
【0100】
マウスピース160は、ユーザの口腔に挿入される部分であり、ハウジング100に連結されうる。例えば、マウスピース160は、第1ハウジング110の一部(例えば、上端部分)に連結され、第1ハウジング110の反対方向に位置した部分は、第2ハウジング120に連結されうる。
【0101】
一実施例において、マウスピース160は、ハウジング100に着脱自在に結合されうるが、実施例によって、マウスピース160は、ハウジング100と一体に形成されうる。
【0102】
マウスピース160は、カートリッジ10の内部で生成されたエアロゾルをカートリッジ10の外部に排出するための少なくとも1つの排出口160eを含む。ユーザは、マウスピース160に口腔を接触し、マウスピース160の排出口160eを介して外部に排出されるエアロゾルを供給されうる。
【0103】
保存槽200は、第1ハウジング110の内部空間に配置され、保存槽200の内部には、エアロゾル生成物質が保存されうる。例えば、保存槽200には、液状のエアロゾル生成物質が保存されうるが、それに限定されるものではない。
【0104】
液体伝達手段300は、保存槽200と霧化器400との間に位置し、保存槽200に保存されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段300を通じて霧化器400に供給されうる。
【0105】
一実施例によれば、液体伝達手段300は、保存槽200からエアロゾル生成物質を供給され、供給されたエアロゾル生成物質を霧化器400に伝達する役割を遂行する。例えば、液体伝達手段300は、保存槽200で液体伝達手段300方向に移動するエアロゾル生成物質を吸収し、吸収されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段300に沿って移動して霧化器400に供給されうる。
【0106】
一実施例によれば、液体伝達手段300は、複数の液体伝達手段を含む。例えば、液体伝達手段300は、第1液体伝達手段310及び第2液体伝達手段320を含む。
【0107】
第1液体伝達手段310は、保存槽200と隣接して配置されて保存槽200から液状のエアロゾル生成物質を供給されうる。例えば、第1液体伝達手段310は、保存槽200から排出されるエアロゾル生成物質の少なくとも一部を吸収することで、保存槽200からエアロゾル生成物質を供給されうる。
【0108】
例えば、保存槽200に保存されたエアロゾル生成物質は、保存槽200の第1液体伝達手段310に向かう一領域に形成される液状供給ホール(図示せず)を通じて保存槽200の外部に排出されうるが、それに限定されるものではない。
【0109】
第2液体伝達手段320は、第1液体伝達手段310と霧化器400との間に位置し、第1液体伝達手段310に供給されたエアロゾルを霧化器400に伝達されうる。例えば、第2液体伝達手段320は、第1液体伝達手段310の下端(例えば、-z方向の一端)に位置し、第1液体伝達手段310に吸収されたエアロゾル生成物質を霧化器400に供給することができる。
【0110】
一実施例において、第2液体伝達手段320の一部は、第1液体伝達手段310の下端と接触し、第2液体伝達手段320の反対方向に位置した部分は、霧化器400のz方向に向かう一領域と接触することができる。
【0111】
すなわち、霧化器400、第2液体伝達手段320及び第1液体伝達手段310は、カートリッジ10またはハウジング100の長手方向(すなわち、+z方向)に沿って順次に配置されうる。すなわち、霧化器400上に第2液体伝達手段320、第1液体伝達手段310が順次に積層されうる。
【0112】
上述した配置構造を通じて保存槽200から第1液体伝達手段310に供給されたエアロゾル生成物質の少なくとも一部は、第1液体伝達手段310と接触する第2液体伝達手段320に移動する。また、第2液体伝達手段320に移動したエアロゾル生成物質は、第2液体伝達手段320に沿って移動して第2液体伝達手段320と接触した霧化器400に到逹する。
【0113】
図面上には、液体伝達手段300が2個の液体伝達手段を含むが、実施例によって液体伝達手段300は、1つの液体伝達手段を含むか、3個以上の液体伝達手段を含みうる。
【0114】
霧化器400は、液体伝達手段300から供給される液状のエアロゾル生成物質を霧化させてエアロゾルを生成することができる。
【0115】
例えば、霧化器400は、超音波振動を発生させる振動子を含む。振動子で発生する超音波振動の周波数は、約100kHz~10MHzでもあり、望ましくは、約100kHz~3.5MHzでもある。振動子が上述した周波数帯域の超音波振動を発生させることにより、振動子は、カートリッジ10またはハウジング100の長手方向(例えば、+z方向及び-z方向)に沿って振動することができる。しかし、実施例はそれに制限されず、振動子の振動する方向は、多様な方向(例;+z及び-z方向、+x及び-x方向、+y及び-y方向のいずれか1つまたはそれらの方向の組合わせ)に変更されうる。
【0116】
超音波振動方式を使用することで、霧化器400は、加熱によって、エアロゾル生成物質を霧化させる加熱方式に比べて相対的に低い温度のエアロゾルを生成することができる。例えば、ヒータを用いてエアロゾル生成物質を加熱する方式である場合、エアロゾル生成物質が200℃以上の温度で加熱されてユーザがエアロゾルから焦げた味を感じる。
【0117】
一実施例に係わるカートリッジ10は、超音波方式でエアロゾル生成物質を霧化させることで、ヒータでの加熱時に比べて低い、約100~160℃の温度のエアロゾルを生成することができる。これにより、カートリッジ10は、エアロゾルから焦げた味が感じられることを最小化し、ユーザの喫煙感を向上させうる。
【0118】
本開示において、「喫煙感」は、喫煙過程で感じるユーザが感じる感覚を意味する。
【0119】
霧化器400は、印刷回路基板500を介して外部電源(例えば、図2の本体20の内部に位置するバッテリ510)と電気的に連結され、外部電源から供給される電力によって超音波振動を発生させうる。例えば、霧化器400は、カートリッジ10の内部に位置する印刷回路基板500と電気的に連結され、印刷回路基板500は、カートリッジ10の外部の電源と電気的に連結されることにより、霧化器400が外部電源から電力を供給されうる。
【0120】
一実施例によれば、霧化器400は、第1導電体410及び第2導電体420を通じて印刷回路基板500と電気的に連結されうる。
【0121】
一実施例において、第1導電体410は、導電性を有する材料(例えば、金属)を含み、霧化器400の上端に位置して霧化器400と印刷回路基板500とを電気的に連結する。
【0122】
例えば、第1導電体410の一部(例えば、上端部分)は、霧化器400の外周面の少なくとも一領域を取り囲むように配置されて霧化器400と接触し、第1導電体410の他の部分(例えば、下端部分)は、印刷回路基板500と接触することができる。これにより、霧化器400と印刷回路基板500は、互いに電気的に連結されうる。
【0123】
一例示において、第1導電体410には、開口410h(opening)が形成されて霧化器400の少なくとも一部は、第1導電体410の外部に露出されうる。第1導電体410の開口410hを通じて第1導電体410の外部に露出される霧化器400の一領域は、第2液体伝達手段320と接触して第2液体伝達手段320からエアロゾル生成物質を供給されうる。
【0124】
一実施例において、第2導電体420は、導電性を有する材料を含み、霧化器400の下端または霧化器400と印刷回路基板500との間に位置して霧化器400と印刷回路基板500とを電気的に連結する。例えば、第2導電体420は、一端が霧化器400の下端領域と接触し、他端は、印刷回路基板500の霧化器400に向かう一領域に接触することにより、霧化器400と印刷回路基板500とが電気的に連結されうる。
【0125】
一実施例によれば、第2導電体420は、弾性を有する導電性材料を含み、霧化器400と印刷回路基板500とを電気的に連結するだけではなく、霧化器400を弾性支持する。例えば、第2導電体420は、導電体バネ(conductive spring)を含んでもよいが、第2導電体420が上述した実施例に限定されるものではない。
【0126】
一実施例に係わるカートリッジ10は、霧化器400と印刷回路基板500との間に位置して第2導電体420を支持する弾性支持体430をさらに含んでもよい。弾性支持体430は、例えば、フレキシブル(flexible)な特性を有する材料を含み、第2導電体420の外周面を取り囲むように配置されて第2導電体420を弾性支持することができる。但し、カートリッジ10の実施例が、それに限定されず、実施例によって弾性支持体430が省略されうる。
【0127】
一実施例によれば、印刷回路基板500は、第2ハウジング120の内部に位置し、第1導電体410及び第2導電体420を通じて霧化器400と電気的に連結されると共に、電気的連結部材(図示せず)を介して外部電源(例えば、図2のバッテリ510)と電気的に連結されうる。
【0128】
電気的連結部材は、例えば、ポゴピン(Pogo Pin)、ワイヤ(wire)、ケーブル、軟性印刷回路基板(FPCB: flexible printed circuit board)またはC-クリップのうち、少なくとも1つを含むが、電気的連結部材が上述した例示に限定されるものではない。
【0129】
一実施例において、第2ハウジング120は、第2ハウジング120の内部とカートリッジ10の外部とを流体連通する複数の貫通ホール121、122、123(以下、第1貫通ホール121、第2貫通ホール122及び第3貫通ホール123に指称される)を含む。電気的連結部材は、複数の貫通ホール内に配置され、カートリッジ10の内部に位置する印刷回路基板500とカートリッジ10の外部電源とを電気的に連結する。
【0130】
すなわち、印刷回路基板500は、電気的連結部材を介してカートリッジ10の外部電源と電気的に連結されつつも、第1導電体410を通じて霧化器400と電気的に連結されうる。これにより、霧化器400は、印刷回路基板500を媒介として外部電源から電力を供給されうる。
【0131】
印刷回路基板500は、カートリッジ10の作動過程で発生するノイズ(または「雑音信号」)を除去するための抵抗Rを含む。これにより、抵抗Rはノイズを除去することで、霧化器400の損傷を防止することができる。抵抗Rによってノイズが除去する動作に係わる具体的な説明は、後述する。
【0132】
霧化器400で発生する超音波振動によって霧化されたエアロゾルは、排出通路150を介してカートリッジ10の外部に排出されてユーザに供給されうる。例えば、排出通路150は、ハウジング100の内部空間とマウスピース160の排出口160eとを連結する。これにより、霧化器400によって生成されたエアロゾルは、排出通路150に沿って流動した後、排出口160eを介してカートリッジ10の外部に排出されうる。
【0133】
一実施例によれば、排出通路150は、ハウジング100の内部空間に位置し、排出通路150の少なくとも一部は、保存槽200によって取り囲まれるようにも配置されるが、それに限定されるものではない。
【0134】
一実施例に係わるカートリッジ10は、液漏れ(leakage)が保存槽200から排出通路150の内部に流入されることを防止するための密封手段130をさらに含んでもよい。
【0135】
保存槽200が排出通路150を取り囲むように配置されるとき、保存槽200の液漏れが排出通路150に流動し、ユーザの喫煙感を低下させうる。
【0136】
これについて、一実施例に係わるカートリッジ10は、密封手段130を通じて保存槽200の液漏れが排出通路150の内部に流動することを遮断することで、ユーザの喫煙感低下を防止することができる。
【0137】
一実施例において、密封手段130は、排出通路150の内部に位置して排出通路150の内部への液漏れを防止する。例えば、密封手段130は、排出通路150に締まり嵌められて排出通路150の内側壁に密着することができるが、それに限定されるものではない。
【0138】
また、密封手段130は、中空状に形成され、保存槽200の液漏れが排出通路150内への流入を防止しつつ、霧化器400から生成されたエアロゾルの流動を妨害しないのである。
【0139】
他の実施例において、密封手段130は、弾性を有する材料(例えば、ゴム(rubber))を含み、霧化器400で発生する超音波振動を吸収し、その結果、霧化器400で発生した超音波振動がカートリッジ10のハウジング100を経てユーザに伝達されることを最小化しうる。
【0140】
さらに他の実施例において、密封手段130は、液体伝達手段300の上端に位置して液体伝達手段300を霧化器400に向かう方向に加圧することで、液体伝達手段300と霧化器400との接触を保持する。例えば、密封手段130は、第1液体伝達手段310及び/または第2液体伝達手段320に-z方向の圧力を加えることができ、これにより、第2液体伝達手段320と霧化器400との接触が保持されうる。
【0141】
一実施例に係わるカートリッジ10は、霧化器400から飛び散る液滴(droplet)がユーザに供給されることを防止するための構造体140及び構造体140を固定または支持(support)する第1支持手段141をさらに含んでもよい。
【0142】
エアロゾル生成物質が霧化器400で発生する超音波振動によって霧化される過程で一部エアロゾル生成物質は、霧化されず、液滴が生成されうる。生成された液滴は、霧化器400で発生する超音波振動によって飛び散り、排出口160eを介してカートリッジ10の外部に排出されうる。
【0143】
構造体140は、排出通路150と隣接した位置に配置されて飛び散った液滴がマウスピース160の排出口160eに向かう方向に移動または流動することを制限することができる。
【0144】
例えば、構造体140は、霧化器400から飛び散る液滴を吸収することができる材料(例えば、フェルト(felt)素材)を含み、液滴の排出口160eに向かって移動または流動することを制限することができるが、それに限定されるものではない。
【0145】
霧化器400から飛び散る液滴が排出口160eを介してカートリッジ10の外部に排出されてユーザに伝達される場合、ユーザが不快感を感じて全体としての喫煙感が低下してしまう。
【0146】
これについて、一実施例に係わるカートリッジ10は、霧化されていない液滴が霧化器400から排出口160eに向かう方向に飛び散ることを防止する構造体140を含み、その結果、飛び散る液滴によるユーザの喫煙感低下を減らすことができる。本開示において「飛び散る液滴」は、霧化器400でまだ霧化されていない液滴の飛び散りを意味する。
【0147】
第1支持手段141は、構造体140の少なくとも一部を収容し、収容された構造体140の一部を第1ハウジング110に対して保持または固定させうる。例えば、第1支持手段141は、構造体140をマウスピース160と隣接した第1ハウジング110の一部(例えば、上端領域)に保持または固定させうるが、実施例が、それに限定されるものではない。
【0148】
一実施例において、第1支持手段141は、構造体140の少なくとも一部を取り囲むように配置されて構造体140を収容する。構造体140を収容した第1支持手段141が第1ハウジング110の一部に結合されるので、構造体140は、さらに第1ハウジング110に固定されうる。
【0149】
構造体140を収容した第1支持手段141は、締まり嵌め方式で第1ハウジング110に結合されうるが、第1ハウジング110と第1支持手段141との結合方式が上述した例示に限定されるものではない。他の例示において、第1ハウジング110と第1支持手段141は、スナップフィット方式、螺合方式または磁力結合方式のうち、少なくとも1つの方式で結合されうる。
【0150】
第1支持手段141は、所定の剛性を有しつつ、防水性を有する材料(例えば、ゴム)を含む。これにより、第1支持手段141は、構造体140を第1ハウジング110に固定させるだけではなく、保存槽200からのエアロゾル生成物質の液漏れを防止することができる。例えば、第1支持手段141は、保存槽200のマウスピース160に向かう一部を遮断することで、エアロゾル生成物質の液漏れを防止することができる。
【0151】
一実施例に係わるカートリッジ10は、液体伝達手段300及び/または霧化器400を第1ハウジング110の内部に保持させるための第2支持手段330をさらに含んでもよい。
【0152】
第2支持手段330は、第1液体伝達手段310、第2液体伝達手段320及び/または霧化器400の少なくとも一部を取り囲むように配置されて第1液体伝達手段310、第2液体伝達手段320及び/または霧化器400を収容することができる。
【0153】
一実施例において、第2支持手段330は、第1ハウジング110の下端部分(例えば、-z方向の端部)に結合されうる。その結果、第1液体伝達手段310、第2液体伝達手段320及び/または霧化器400は、第1ハウジング110の下端部分に保持または固定されうる。
【0154】
第2支持手段330は、締まり嵌め方式で第1ハウジング110に結合されうるが、第1ハウジング110と第2支持手段330との結合方式が、それに限定されるものではない。他の例示において、第1ハウジング110と第2支持手段330は、スナップフィット方式、螺合方式または磁力結合方式のうち、少なくとも1つの方式で結合されうる。
【0155】
一実施例によれば、第2支持手段330は、所定の剛性を有しつつ防水性を有する材料(例えば、ゴム)を含む。これにより、第2支持手段330は、液体伝達手段300及び霧化器400を第1ハウジング110に固定させるだけではなく、保存槽200からエアロゾル生成物質が漏れることを防止する。例えば、第2支持手段330は、保存槽200の液体伝達手段300または霧化器400と隣接した一部を遮断することで、エアロゾル生成物質の液漏れを防止することができる。
【0156】
以下、図7ないし図9を参照して、霧化器400と印刷回路基板500の電気的連結構造及び印刷回路基板500に実装された抵抗Rと霧化器400との電気的連結関係について具体的に説明する。
【0157】
図7は、一実施例に係わるカートリッジの振動子と印刷回路基板との電気的連結関係が図示された分解斜視図であり、図8は、図7に図示されたカートリッジの振動子と印刷回路基板との電気的連結関係が図示された断面図であり、図9は、図7に図示されたカートリッジの振動子と印刷回路基板に実装された抵抗との電気的連結関係を示す回路図である。
【0158】
図7及び図8は、説明の便宜のために図3ないし図6に図示されたカートリッジ10の一部構成(例えば、霧化器400、第1導電体410、第2導電体420、印刷回路基板500)のみ示す図面であって、カートリッジ10の構成要素が図示された実施例に限定されるものではない。
【0159】
図7図8及び図9を参照すれば、一実施例に係わるカートリッジ(例えば、図3ないし図6のカートリッジ10)は、霧化器400、印刷回路基板500、第1導電体410及び第2導電体420を含む。第1導電体410と第2導電体420は、霧化器400と印刷回路基板500を電気的に連結することができる。
【0160】
印刷回路基板500は、霧化器400に向かう第1面及び第1面と反対方向である第2面を含む。複数の電気的接点は、印刷回路基板500の第1面と第2面に印刷回路基板500を霧化器400及び/または外部電源(例えば、図2のバッテリ510)と電気的に連結するように配置される。
【0161】
一実施例によれば、第1電気的接点501と第1電気的接点501と離隔されて配置される第2電気的接点502は、印刷回路基板500の第1面に配置されうる。
【0162】
第1導電体410の一部(例えば、「上端部分」)は、霧化器400の外周面の少なくとも一部を取り囲むように配置されて霧化器400と接触し、第1導電体410の他の部分(例えば、「下端部分」)は、印刷回路基板500の第1電気的接点501と接触する。第1導電体410の上述した配置及び構造によって霧化器400と第1電気的接点501は、電気的に連結されうる。
【0163】
第2導電体420は、霧化器400と印刷回路基板500との間に配置されうる。例えば、第2導電体420の一端(例えば、+z方向の一端)は、霧化器400の印刷回路基板500に向かう一領域に接触し、第2導電体420の他端(例えば、-z方向の一端)は、印刷回路基板500の第2電気的接点502に接触することができる。第2導電体420の上述した配置及び構造によって霧化器400と第2電気的接点502は、電気的に連結されうる。
【0164】
一実施例によれば、霧化器400は、印刷回路基板500と反対方向に向かう霧化器400の一部に配置される第1電極401(または「上部電極」)及び印刷回路基板500に向かう霧化器400の一部に配置される第2電極402(または「下部電極」)を含む。
【0165】
第1電極401及び/または第2電極402は、導電性が高い材料を含み、霧化器400と第1導電体410及び/または第2導電体420を電気的に連結する役割を遂行する。第1電極401及び/または第2電極402は、例えば、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、鉄(Fe)、白金(Pt)及び鉛(Pb)のうち、いずれか1つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。
【0166】
図面上では、第1電極401は、霧化器400の縁部に沿って配置され、第2電極402は、印刷回路基板500に向かう領域の霧化器400の中央に配置される。但し、第1電極401及び/または第2電極402の配置及び構造が図示された実施例に限定されるものではない。他の実施例において、第1電極401は、霧化器400の縁部の一部にのみ配置されるか、第2電極402が霧化器400の中央よりも側面に配置されうる。
【0167】
一実施例において、第1導電体410の一部は、第1電極401が配置される霧化器400の外周面を取り囲み、接触するようにも配置される。他の例示において、第1電極401は、霧化器400の上端面に配置され、内側方向に突出した第1導電体の上端部の内側壁は、第1電極401と接触することができる。一方、第1導電体410の他の部分は、印刷回路基板500の第1電気的接点501と接触することができる。これにより、霧化器400は、第1電気的接点501と電気的に連結されうる。
【0168】
また、第2導電体420の一端は、霧化器400の第2電極402に接触し、第2導電体420の他端は、印刷回路基板500の第2電気的接点502と接触することで、霧化器400と第2電気的接点502とが電気的に連結されうる。
【0169】
すなわち、一実施例に係わるカートリッジ10は、霧化器400の第1電極401と印刷回路基板500の第1電気的接点501と接触する第1導電体410、及び霧化器400の第2電極402と印刷回路基板500の第2電気的接点502と接触する第2導電体420を通じて、霧化器400と印刷回路基板500とを電気的に連結することができる。
【0170】
一実施例によれば、印刷回路基板500の第1面と反対方向に位置する第2面には、第3電気的接点501-1及び第4電気的接点502-1が配置されうる。
【0171】
一実施例において、第3電気的接点501-1は、印刷回路基板500の第1面に配置される第1電気的接点501と対応する位置に配置され、第1電気的ビアVを通じて第1電気的接点501と電気的に連結されうる。
【0172】
例えば、第3電気的接点501-1は、印刷回路基板500の第1面上から見たとき、第1電気的接点501と重畳される位置に配置され、第1電気的接点501と第3電気的接点501-1との間には、第1導電性ビアVが位置して第1電気的接点501と第3電気的接点501-1とを連結することができる。
【0173】
第1導電性ビアVは、例えば、印刷回路基板500の第1面と第2面とを貫くように配置され、第1電気的接点501と第3電気的接点501-1とを電気的に連結することができる。
【0174】
他の実施例において、第4電気的接点502-1は、印刷回路基板500の第1面に配置される第2電気的接点502と対応する位置に配置され、第2電気的ビアVを通じて第2電気的接点502と電気的に連結されうる。
【0175】
例えば、第4電気的接点502-1は、印刷回路基板500の第1面上から見たとき、第2電気的接点502と重畳される位置に配置され、第2電気的接点502と第4電気的接点502-1との間には、第2導電性ビアVが位置して第2電気的接点502と第4電気的接点502-1とを連結することができる。
【0176】
第2導電性ビアVは、例えば、印刷回路基板500の第1面と第2面を貫くように配置され、第2電気的接点502と第4電気的接点502-1とを電気的に連結することができる。
【0177】
第3電気的接点501-1は、第2ハウジング(例えば、図5の第2ハウジング120)の第1貫通ホール(例えば、図5の第1貫通ホール121)と対応する位置に配置され、第1貫通ホール内に配置される電気的連結部材を介して外部電源と電気的に連結されうる。例えば、第3電気的接点501-1は、第1貫通ホールに配置される電気的連結部材を通じて、本体(例えば、図2の本体20)のバッテリ(例えば、図2のバッテリ510)と電気的に連結されうる。
【0178】
また、第4電気的接点502-1は、第2ハウジングの第2貫通ホール(例えば、図5の第2貫通ホール122)と対応する位置に配置され、第2貫通ホール内に配置される電気的連結部材を介して外部電源と電気的に連結されうる。例えば、第4電気的接点502-1は、第2貫通ホール内に配置される電気的連結部材を通じて、本体のバッテリと電気的に連結されうる。
【0179】
一実施例に係わるカートリッジ10の印刷回路基板500は、第1面には、第1電気的接点501と第2電気的接点502とが配置され、第2面には、第1電気的接点501及び第2電気的接点502とそれぞれ電気的に連結される第3電気的接点501-1と第4電気的接点502-1が配置されることにより、霧化器400と外部電源(例えば、本体のバッテリ)を電気的に連結する媒介体として動作することができる。
【0180】
印刷回路基板500の第1電気的接点501と第2電気的接点502が霧化器400と電気的に連結され、第3電気的接点501-1と第4電気的接点502-1が本体のバッテリと電気的に連結されることにより、霧化器400と外部電源との電気的回路が形成されうる。
【0181】
霧化器400と外部電源との間に形成される電気的回路を通じて霧化器400は、外部電源から電力を供給され、エアロゾル生成物質をエアロゾルに霧化させうる。例えば、外部電源から供給される電力は、カートリッジの内部に配置される印刷回路基板500を経て霧化器400に伝達され、霧化器400は、供給された電力を通じて超音波振動を発生させてエアロゾルを発生させうる。
【0182】
一実施例によれば、印刷回路基板500は、第1面に配置される第5電気的接点503及び第5電気的接点503と対応する第2面の一領域に配置される第6電気的接点503-1をさらに含んでもよい。
【0183】
第5電気的接点503は、印刷回路基板500の第1面から見たとき、第6電気的接点503-1と対応または重畳される位置に配置され、第5電気的接点503と第6電気的接点503-1との間には、第3導電性ビアVが配置されて第5電気的接点503と第6電気的接点503-1とが電気的に連結されうる。
【0184】
一例示において、第5電気的接点503は、第1導電体410と接触することにより、霧化器400と第5電気的接点503とが電気的に連結されうる。
【0185】
第6電気的接点503-1は、第2ハウジングの第2貫通ホール(例えば、図5の内の第3貫通ホール123)と対応する位置に配置され、第3貫通ホール内に配置される電気的連結部材を介して外部電源(例えば、本体のバッテリ)と電気的に連結されうる。
【0186】
一実施例に係わるカートリッジは、印刷回路基板500の第1面に配置される2個の電気的接点(第1電気的接点501、第5電気的接点503)が第1導電体410と電気的に連結されることで、第1導電体410が2個の電気的接点のうち、いずれか1つの接点にのみ接触しても、霧化器400が印刷回路基板500と電気的に連結されうる。
【0187】
第1導電体410が第1電気的接点501と第5電気的接点503のうち、いずれか1つの電気的接点のみと接触しても、霧化器400と印刷回路基板500とが電気的に連結されうるので、印刷回路基板500の配置方向に関係なく、霧化器400と印刷回路基板500との電気的連結関係が保持されうる。
【0188】
第1電気的接点501ないし第6電気的接点503-1は、例えば、印刷回路基板500に実装される導電性パッドまたはソルダリングパッドでもあるが、それに限定されるものではない。
【0189】
抵抗Rは、印刷回路基板500に配置されうる。抵抗Rは、外部電源から霧化器400に電力が供給されるとき、発生するノイズまたは印刷回路基板500の回路で発生するノイズ(noise)を除去またはフィルタリングすることができる。
【0190】
一実施例によれば、抵抗Rは、印刷回路基板500の一領域に実装されて(mounted)エアロゾル生成装置の作動時(または電源「on」時)に発生するノイズを除去して霧化器400に供給される電圧を安定化させうる。
【0191】
霧化器400に電力供給の開始時点または電力供給の進行過程で霧化器400と外部電源との間の電気的回路ではノイズが発生しうる。例えば、霧化器400に供給される電圧信号のノイズによって霧化器400には、指定された値よりも高い電圧が印加されうる。これにより、霧化器400の温度が急上昇(例えば、キュリー温度以上に上昇)して霧化器400が損傷する場合が発生する。
【0192】
これについて、一実施例に係わるカートリッジは、印刷回路基板500に実装される抵抗Rを通じて霧化器400と外部電源との間に形成される電気的回路で発生するノイズを除去またはフィルタリングすることができる。その結果、カートリッジまたはエアロゾル生成装置は、安定して作動する。
【0193】
一実施例によれば、抵抗Rは、図9に図示されたように霧化器400と電気的に並列に連結されるフィードバック回路(feedback circuit)(または「帰還回路」)を形成することで、霧化器400に印加される電圧信号に含まれたノイズを除去またはフィルタリングすることができる。
【0194】
一実施例において、抵抗Rは、第1電気的接点501(または、第3電気的接点503)及び第2電気的接点502と電気的に連結されて霧化器400と並列に連結されうる。例えば、抵抗Rは、印刷回路基板500の第1導電性ビアV(または、第3導電性ビアV及び第2導電性ビアVと電気的に連結されうるが、それに限定されるものではない。
【0195】
抵抗Rは、フィードバック回路を形成して霧化器400に印加される電圧信号に含まれたノイズを除去することで、霧化器400に安定した電圧を印加させうる。その結果、ノイズによる霧化器400の損傷が防止されることで、カートリッジまたはエアロゾル生成装置の安定した作動が可能になる。
【0196】
一実施例によれば、印刷回路基板500は、カートリッジの内部で霧化器400と隣接して配置され、抵抗Rは、印刷回路基板500の霧化器400に向かう第1面に配置または実装されうる。それと異なって、抵抗Rが印刷回路基板500の第2面に配置されるか、カートリッジ10ではない本体(例えば、図2の本体20)に配置される場合、フィードバック回路の電気的長さが長くなる。フィードバック回路の電気的長さが長くなる場合、霧化器400に印加される電圧信号のフィードバック過程でノイズが追加的に発生し、その結果、フィードバック回路にもかかわらず、霧化器400に印加される電圧信号がノイズに影響を受けることができる。
【0197】
これに対して、一実施例に係わるカートリッジでは、印刷回路基板500が霧化器400から指定された距離以内に配置され、フィードバック回路を形成する抵抗Rが霧化器400と隣接した印刷回路基板500の第1面に配置され、これにより、フィードバック回路の電気的長さが過度に長くならない。その結果、霧化器400に印加される電圧信号のフィードバック過程で追加的なノイズの発生が防止され、その結果、霧化器400に安定した電圧信号が供給されうる。
【0198】
本開示で印刷回路基板500と霧化器400との間の「指定された距離」は、電圧信号がフィードバックされる過程でノイズが発生しないようにする距離を意味する。
【0199】
一実施例に係わるカートリッジにおいて、抵抗Rが実装された印刷回路基板500が本体ではないカートリッジの内部に配置され、霧化器400に安定した電圧が供給されうる。その結果、霧化器400に対する損傷が防止され、カートリッジまたはエアロゾル生成装置が安定して作動する。
【0200】
抵抗Rは、多様な方式によって該印刷回路基板500の第1面に実装されうる。例えば、抵抗Rは、抵抗Rが印刷回路基板500の第1面の表面から突出する表面実装(surface mount)方式または抵抗Rの少なくとも一部が印刷回路基板500の第1面に埋め込まれる方式で印刷回路基板500に電気的に連結されうる。
【0201】
一実施例によれば、抵抗Rは、約0.8MΩ~1.2MΩの抵抗値を有し、霧化器400に印加される電圧信号に含まれたノイズを除去することができる。但し、抵抗Rの抵抗値は、実施例によって一部変更されうる。
【0202】
図10は、一実施例に係わるカートリッジの振動子に印加される電圧の変化を示すグラフである。
【0203】
図10は、図7ないし図8に図示された実施例に係わるカートリッジで印刷回路基板500に抵抗Rが実装されたとき、霧化器400に印加される電圧信号の時間による変化を示す。
【0204】
図10を参照すれば、一実施例に係わるカートリッジで、印刷回路基板がカートリッジの内部に配置され、霧化器(例えば、図7図8の霧化器400)と並列に連結される抵抗(例えば、図7図8の抵抗R)が印刷回路基板に実装されることにより、霧化器に印加される電圧信号に含まれたノイズが除去またはフィルタリングされうる。
【0205】
上述した抵抗によって霧化器に電圧を印加する過程で発生するノイズが除去されることにより、霧化器に印加される電圧信号には、共振周波数に対応する成分のみ残るので、霧化器には、安定した電圧が供給されうる。
【0206】
すなわち、上述した実施例に係わるカートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置は、霧化器と隣接して配置される印刷回路基板に実装される抵抗を通じて振動子に過度に高い電圧が印加されることを防止し、カートリッジまたはエアロゾル生成装置の過程で発生するノイズを除去することができる。その結果、上述した実施例に係わるカートリッジ及びそれを含むエアロゾル生成装置は、霧化器の損傷を防止することができる。
【0207】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態によっても具現されるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10