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特許7472386情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2668 20110101AFI20240415BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20240415BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240415BHJP
【FI】
H04N21/2668
H04N21/258
G06Q50/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023194636
(22)【出願日】2023-11-15
【審査請求日】2023-11-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512294021
【氏名又は名称】株式会社アカツキ
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】上杉 昇太郎
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-120098(JP,A)
【文献】特開2018-045553(JP,A)
【文献】特開2018-147455(JP,A)
【文献】特開2019-164438(JP,A)
【文献】特開2020-096235(JP,A)
【文献】特開2020-184253(JP,A)
【文献】特開2021-099825(JP,A)
【文献】特開2022-156117(JP,A)
【文献】特開2023-000905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 -21/858
G06Q 50/00 -50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信者の配信者端末への入力情報に基づく配信画像情報を生成し、リアルタイムで視聴者の視聴者端末に前記配信画像情報を配信する情報処理システムであって、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者関連情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
情報処理装置が実行し、
前記視聴者固有要素情報は、前記配信において前記視聴者が購入したコンテンツの画像を含み、
前記視聴者固有要素情報は、前記配信画像情報に含まれる前記配信者の撮影画像またはアバター画像に関連付けて表示されるか、前記配信者の撮影画像またはアバター画像の背景画像として表示される、情報処理システム。
【請求項2】
前記視聴者固有要素情報は、
前記配信において前記視聴者が配信者にプレゼントしたコンテンツの画像を含む、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記視聴者関連情報は、
過去に前記配信者が配信した配信画像情報配信番組を前記視聴者が閲覧した履歴に関する閲覧履歴情報を含む、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、さらに、それぞれの前記視聴者の要求に基づいて、前記配信画像情報に前記視聴者固有要素情報を表示するか否かを切り替える切替処理を実行する
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記視聴者固有要素情報は、
前記視聴者と特定の関係を有する他の前記視聴者の前記視聴者端末に配信される前記配信画像情報に含まれる、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記視聴者固有要素情報は、
前記配信画像情報に含まれる時間が予め設定され、設定された時間が経過した際に前記配信画像情報から消去される、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
配信者の配信者端末への入力情報に基づく配信画像情報を生成し、リアルタイムで視聴者の視聴者端末に前記配信画像情報を配信する情報処理装置であって、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行し、
前記視聴者固有要素情報は、前記配信において前記視聴者が購入したコンテンツの画像を含み、
前記視聴者固有要素情報は、前記配信画像情報に含まれる前記配信者の撮影画像またはアバター画像に関連付けて表示されるか、前記配信者の撮影画像またはアバター画像の背景画像として表示される情報処理装置。
【請求項8】
配信者の配信者端末への入力情報に基づく配信画像情報を生成し、リアルタイムで視聴者の視聴者端末に前記配信画像情報を配信する情報処理装置に、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行させ
前記視聴者固有要素情報は、前記配信において前記視聴者が購入したコンテンツの画像を含み、
前記視聴者固有要素情報は、前記配信画像情報に含まれる前記配信者の撮影画像またはアバター画像に関連付けて表示されるか、前記配信者の撮影画像またはアバター画像の背景画像として表示されるプログラム。
【請求項9】
配信者の配信者端末への入力情報に基づく配信画像情報を生成し、リアルタイムで視聴者の視聴者端末に前記配信画像情報を配信する情報処理装置が、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行し、
前記視聴者固有要素情報は、前記配信において前記視聴者が購入したコンテンツの画像を含み、
前記視聴者固有要素情報は、前記配信画像情報に含まれる前記配信者の撮影画像またはアバター画像に関連付けて表示されるか、前記配信者の撮影画像またはアバター画像の背景画像として表示される情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやパーソナルコンピュータ等といった情報処理端末の間で、実時間(リアルタイム)で動画像を配信する技術が存在しており、この種の技術を用いて、たとえば、動画像の配信者がプレイしているゲームの動画像を実時間で配信したり、CG技術で描画されたアバターを用いて配信者が動画像を実時間で配信したりすることが行われている。
【0003】
特許文献1には、動画像を配信する動画配信サービスを利用することが可能な情報処理端末によって、配信者が、プレイしているゲームを実況しながら動画像を配信して、視聴者にその動画を視聴させることができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-247562公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この種の動画像を配信する技術を用いて、動画像を継続的あるいは定期的に配信する配信者が増加しており、このような配信者が、配信する自らの動画像のリストをいわゆる動画配信チャンネル等と称して番組化することがある。
【0006】
この種の番組化した動画配信チャンネルでは、配信者が配信システムを介して任意のデジタルアイテムを視聴者に販売したり、視聴者が任意のデジタルアイテムを配信者に提供(プレゼント)したりすることによって、配信者と視聴者との間でコミュニケーションが発生する場合がある。
【0007】
このようなコミュニケーションをさらに深化させることができれば、動画配信チャンネルに対する視聴者の興趣が向上することが想定される。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、動画像を含む画像の配信に関してユーザの興趣を向上させることができる情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を達成するための本発明に係る情報処理システムは、配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理システムであって、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者関連情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行するものである。
【0010】
これによれば、視聴者ごとに固有の視聴者固有要素情報を含む配信画像情報が生成されることから、配信者と視聴者との間のコミュニケーションが深化することが想定される。
【0011】
したがって、コミュニケーションが深化することに伴って、その配信者が配信する配信画像情報に対するユーザの興趣が向上することが想定される。
【0012】
ここで、配信画像情報には、動画像及び静止画像のいずれもが含まれる。
【0013】
上記課題を達成するための本発明に係る情報処理装置は、配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理装置であって、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行するものである。
【0014】
上記課題を達成するための本発明に係るプログラムは、配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理装置に、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行させるものである。
【0015】
上記課題を達成するための本発明に係る情報処理方法は、配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理装置が、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行するものである。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、配信者が配信する配信画像情報に対するユーザの興趣が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成の概略を説明するブロック図である。
図2】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの情報処理装置および配信サーバを実装するコンピュータの構成の概略を説明するブロック図である。
図3】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの情報処理装置の機能の概略を説明するブロック図である。
図4】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムで処理される視聴者関連情報の概略を説明する図である。
図5】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムで管理される配信者アカウント情報の概略を説明する図である。
図6】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムで生成される視聴者固有要素情報の概略を説明する図である。
図7】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの情報処理の概略を説明する図である。
図8】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの情報処理の概略を説明する図である。
図9】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの情報処理の概略を説明する図である。
図10】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの情報処理の概略を説明する図である。
図11】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの配信者端末の構成の概略を説明するブロック図である。
図12】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの視聴者端末の構成の概略を説明するブロック図である。
図13】同じく、本実施の形態に係る情報処理システムの処理の概略を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、図1図13に基づいて、本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、情報処理システム10は、情報処理装置20、配信サーバ30、配信者端末40及び複数の視聴者端末50a~50nを主要構成として備え、これらがインターネット網等のネットワークNを介して互いにアクセス可能に接続される。
【0020】
一方、情報処理システム10は、本実施の形態では、配信サーバ30と情報処理装置20に記憶される後述のプログラムとがAPI(Application Programming Interface)を介して連携(接続)される。
【0021】
本実施の形態では、情報処理装置20は、情報処理システム10を用いたサービスを提供する事業者1に管理され、配信サーバ30は、動画像あるいは静止画像を含む配信画像情報を配信するサービスを提供する配信事業者2に管理され、配信者端末40は、事業者1及び配信事業者2の提供するサービスを利用する配信者3に保有され、視聴者端末50a~50nは、事業者1及び配信事業者2の提供するサービスを利用する視聴者4a~4nに保有される。
【0022】
事業者1が情報処理システム10を用いて実行するサービスは、本実施の形態では、配信サーバ30を介して配信者端末40から視聴者端末50a~50nに配信される配信画像情報を生成するサービスである。
【0023】
一方、配信事業者2が配信サーバ30を用いて実行するサービスは、本実施の形態では、情報処理システム10を用いながら配信者3が作成した配信画像情報を視聴者4a~4nに向けて配信するサービス(配信サービス)である。
【0024】
この配信サービスでは、本実施の形態では、たとえば、配信事業者2によって割り当てられる配信者アカウントを有する配信者3が、配信者アカウントを介して自ら配信する配信画像情報のリストをいわゆる動画配信チャンネル(配信画像情報配信番組)と称して番組化している。
【0025】
配信サービスでは、このような動画配信チャンネルを介して、たとえば、配信者3がプレイしているゲームの配信画像情報を実時間で配信したり、CG技術で描画されたアバターを用いた配信者3が配信画像情報を実時間で配信したりすることが行われている。本システムは、配信者と視聴者とがそれぞれ、1人でも複数人でもよい。すなわち、1対1の配信形態でもよいし、1対複数人でもよいし、複数人対1人でもよいし、複数人対複数人でもよい。配信者が複数人の場合、それぞれの配信者が配信者端末から画像等の入力情報を入力してもよいし、1台の配信者端末から入力情報を入力してもよい。視聴者は、それぞれ個別の視聴者端末を有するが、複数人で1台の視聴者端末から配信を視聴してもよい。
【0026】
次に、本実施の形態の情報処理システム10の各部の具体的な構成について説明する。
【0027】
情報処理装置20および配信サーバ30は、本実施の形態では、ほぼ同様のハードウェア構成を具備するコンピュータ、たとえばデスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装される。なお、情報処理装置20および配信サーバ30はそれぞれ独立して説明するが、これらが一体化された情報処理装置(サーバ)で構成されていてもよい。
【0028】
図2は、コンピュータの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、コンピュータは、プロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、送受信部104及び入出力部105を備え、これらが互いにバス106を介して電気的に接続される。
【0029】
プロセッサ101は、コンピュータの動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御や、アプリケーションプログラムの実行に必要な処理等を行う演算装置である。
【0030】
このプロセッサ101は、本実施の形態ではたとえばCPU(Central Processing Unit)であり、後述するストレージ103に格納されてメモリ102に展開されたアプリケーションプログラムを実行して各処理を行う。
【0031】
メモリ102は、本実施の形態では、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶装置で実装される。
【0032】
このメモリ102は、プロセッサ101の作業領域として使用される一方、コンピュータの起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種の設定情報等が格納される。
【0033】
ストレージ103は、プログラムや各種の処理に用いられる情報等が格納されている。
【0034】
送受信部104は、コンピュータをネットワークNに接続する。この送受信部24は、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)といった近距離通信インターフェースを具備するものであってもよい。
【0035】
入出力部105は、キーボードやマウス、あるいはディスプレイ等の入出力機器が接続されるインターフェースである。
【0036】
バス106は、接続したプロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、送受信部104及び入出力部105の間において、たとえばアドレス信号、データ信号及び各種の制御信号を伝達する。
【0037】
図3は、情報処理装置20の機能の概略を説明するブロック図である。図示のように、情報処理装置20は、本実施の形態では、視聴者関連情報記憶部21、配信者アカウント情報管理部22、配信者アカウント情報記憶部23、入力受付部24、視聴者固有要素情報生成部25、視聴者固有要素情報記憶部26、配信画像情報生成部27、配信者設定部28及び視聴者設定部29を備える。
【0038】
視聴者関連情報記憶部21、配信者アカウント情報記憶部23及び視聴者固有要素情報記憶部26は、ストレージ103の記憶領域が区画されることによって実現され、配信者アカウント情報管理部22、入力受付部24、視聴者固有要素情報生成部25、配信画像情報生成部27、配信者設定部28および視聴者設定部29は、メモリ102に記憶されたプログラムをプロセッサ101で実行することによって実現される。
【0039】
視聴者関連情報記憶部21は、本実施の形態では、視聴者4a~4nから取得した視聴者4a~4nの属性などの各種情報、あるいは視聴者4a~4nに入力された視聴者4a~4nの属性などの各種情報を含む視聴者関連情報を記憶するものである。
【0040】
図4は、視聴者関連情報の構成の概略を説明する図である。図示のように、視聴者関連情報D1は、購入履歴情報、閲覧履歴情報、会話履歴情報、年齢情報、住所情報あるいは性別情報等といった視聴者4a~4nに関する種々の情報によって構成される。これらの情報は、視聴者ごとの視聴者識別情報(視聴者ID)に関連付けて記憶される。
【0041】
購入履歴情報は、本実施の形態では、配信者3の配信者アカウントが管理する動画配信チャンネルにおいて、過去に視聴者4a~4nが任意のコンテンツを購入した際の購入履歴に関する情報であって、たとえば、購入したコンテンツの種類、購入日、購入金額等といった種々の情報によって構成される。
【0042】
閲覧履歴情報は、本実施の形態では、配信者3の配信者アカウントが管理する動画配信チャンネルにおいて、視聴者4a~4nが任意の配信画像情報を過去に閲覧した履歴に関する情報であって、たとえば、閲覧した配信画像情報のタイトル、閲覧回数、閲覧日等といった種々の情報によって構成される。
【0043】
会話履歴情報は、本実施の形態では、たとえば、配信者3の配信者アカウントが管理する動画配信チャンネルで表示されるチャット欄において、視聴者4a~4nが配信者3と過去にチャットをした履歴に関する情報であって、たとえば、チャットした回数、チャットした日時等といった種々の情報によって構成される。
【0044】
年齢情報は、視聴者4a~4nの年齢に関する情報であり、住所情報は、視聴者4a~4nの住所に関する情報であり、性別情報は、視聴者4a~4nの性別に関する情報であって、本実施の形態では、視聴者端末50a~50nを介して視聴者4a~4nに入力される。
【0045】
図3で示す配信者アカウント情報管理部22は、本実施の形態では、配信サーバ30で管理される配信者3の配信者アカウントに関する情報と、配信者3の配信者アカウントに関して情報処理装置で管理される情報とが関連づけられた配信者アカウント情報を管理するものであって、配信者アカウント情報記憶部23に記憶される。
【0046】
図5は、配信者アカウント情報記憶部23に記憶される配信者アカウント情報の概略を説明する図である。図示のように、配信者アカウント情報D2は、アカウント、配信者識別情報(配信者ID)、配信者名、動画、チャンネル登録者及びチャンネル内アクション等といった種々の情報によって構成される。
【0047】
アカウントは、配信者3に割り当てられた配信者アカウントに関する情報であり、配信者名は、配信者3の氏名に関する情報であり、動画は、配信者3の配信画像情報に関する情報であり、チャンネル登録者は、動画配信チャンネルを登録している視聴者4に関する情報であって、配信サーバ30で管理される配信者アカウントに関する情報である。
【0048】
一方、チャンネル内アクションは、配信サーバ30で管理される配信者アカウントに関する情報と関連づけられた、情報処理装置20で管理される配信者3の配信者アカウントに関する情報であって、本実施の形態では、視聴者関連情報D1がチャンネル内アクションとして関連づけられている。
【0049】
図3で示す入力受付部24は、本実施の形態では、配信者端末40を介して配信者3から入力される各種の情報の入力、及び視聴者端末50a~50nを介して視聴者4a~4nから入力される各種の情報の入力を受け付ける処理を実行するものである。
【0050】
視聴者固有要素情報生成部25は、本実施の形態では、配信者アカウントを起因として配信者アカウント情報D2の視聴者関連情報D1を参照して、視聴者固有要素情報を生成するものである(視聴者固有要素情報生成処理)。生成した視聴者固有要素情報は、視聴者固有要素情報記憶部26に記憶される。
【0051】
図6は、視聴者固有要素情報の構成の概略を説明する図である。図示のように、視聴者固有要素情報D3は、背景画像情報、音声情報、プレゼント情報及びコンテンツ情報等を含んで構成される。
【0052】
背景画像情報は、本実施の形態では、視聴者端末50a~50nに表示される配信画像情報の背景画像であってその視聴者4a~4nに固有の背景画像に関する情報である。
【0053】
背景画像情報は、たとえば、視聴者関連情報D1のうちの購入履歴情報を参照して、視聴者4a~4nが購入したコンテンツのイメージ画像が含まれる背景として生成されるような場合が想定される。
【0054】
音声情報は、本実施の形態では、配信画像情報に含まれる音声であってその視聴者4a~4nに固有の音声に関する情報であり、視聴者端末50a~50nで拡声される。
【0055】
音声情報は、たとえば、視聴者関連情報D1のうちの会話履歴情報を参照して、配信者3と視聴者4a~4nとの間で交わされたチャットの一部を拡声する情報として生成されるような場合が想定される。
【0056】
プレゼント情報は、本実施の形態では、配信者3の配信者アカウントが管理する動画配信チャンネルにおいて、視聴者4a~4nが配信者3へのプレゼントとして購入したコンテンツに関する情報であり、プレゼントの種類、プレゼントのイメージ画像(2次元又は3次元の画像(アセット))、プレゼントした(もしくは購入した)日付、時刻等といった各種の情報を含んで構成される。
【0057】
プレゼントの種類としては、たとえば、配信者3への投げ銭、動画配信チャンネルあるいは配信画像情報に対する高評価の付与、換金可能なポイントの付与、ケーキやぬいぐるみ等の画像等といった種々のものが想定される。
【0058】
プレゼント情報は、たとえば、視聴者関連情報D1のうちの購入履歴情報を参照して、プレゼントとして購入したコンテンツのイメージ画像が表示される情報として生成されるような場合が想定される。
【0059】
コンテンツ情報は、本実施の形態では、配信者3の配信者アカウントが管理する動画配信チャンネルにおいて、視聴者4a~4nが購入したコンテンツに関する情報であり、コンテンツの種類、コンテンツのイメージ画像(2次元又は3次元の画像)等といった各種の情報を含んで構成される。
【0060】
コンテンツの種類としては、たとえば任意のオンラインゲーム(ソーシャルゲームも含む。)内で使用可能なゲーム内コンテンツや、たとえば配信者3等の他者が視聴者4を識別可能な任意のアイコン画像(お酒やジュース等の飲料、食べ物、ぬいぐるみ、キーホルダー、衣類(Tシャツ、タオル)、装飾具(ピアス、髪飾り、ネックレス、腕輪、腕時計等))等といった種々のものが想定される。プレゼントやコンテンツは、配信者または視聴者を示すアバター画像が身に着けたり、所持したり、飲んだり、食べたりすることで、配信者または視聴者を示す画像に関連付けられるものを含んでもよい。
【0061】
コンテンツ情報は、たとえば、視聴者関連情報D1のうちの購入履歴情報を参照して、購入したゲーム内コンテンツのイメージ画像が表示される情報として生成されるような場合が想定される。
【0062】
この視聴者固有要素情報D3は、複数の視聴者4a~4nのそれぞれに応じたそれぞれの視聴者4a~4nに固有の要素を含んで構成される。たとえば、視聴者4aの視聴者固有要素情報D3の背景画像情報は、他の視聴者4b~4nの視聴者固有要素情報D3の背景画像情報には存在しない、視聴者4aのみの背景画像情報となる。
【0063】
図3で示す配信画像情報生成部27は、本実施の形態では、視聴者固有要素情報D3が含まれる配信画像情報を、配信者端末40を介して配信者3に入力される配信者入力情報に基づいて生成する処理を実行するものである(配信画像情報生成処理)。
【0064】
配信者入力情報は、本実施の形態では、配信者端末40あるいは配信者端末40に接続された外部機器によって取得された画像情報(動画像あるいは静止画像)や音声情報、配信者端末40を介して入力された入力情報(たとえばキーボードを介して入力されたテキスト情報等)等といった種々の情報である。配信者入力情報は、複数の配信者端末40からの入力う情報を含んでもよい。
【0065】
本実施の形態では、たとえば、配信者3が自らを撮像した画像情報及びその際の音声情報が、配信者入力情報として入力される。
【0066】
このように入力された配信者入力情報に、視聴者固有要素情報生成部25で生成された視聴者固有要素情報D3が重ね合わせられることによって、配信画像情報が生成される。
【0067】
このように生成された配信画像情報は、同じ配信者3によって入力された同じ配信者入力情報に基づく配信画像情報であっても、視聴者端末50a~50nを介して視聴する視聴者4a~4nごとに異なる、その視聴者4a~4nに固有の視聴者固有要素情報D3が合成された配信画像情報である。
【0068】
すなわち、たとえば、視聴者4aが視聴する配信画像情報は、視聴者4aに固有の視聴者固有要素情報D3が重ね合わせられて合成された配信画像情報であり、この配信画像情報と同じ配信者入力情報に基づく配信画像情報であっても、視聴者4bが視聴する配信画像情報は、視聴者4bに固有の視聴者固有要素情報D3が重ね合わせられて合成された配信画像情報である。
【0069】
図7及び図8は、配信画像情報生成部27で生成される配信画像情報の画面インターフェースの一例を示す図である。配信画像情報には、配信者を示す画像が表示される。配信画像情報には、視聴者を示す画像が表示されてもよい。配信者、視聴者を示す画像は、アバター等のキャラクタでもよいし、配信者等を撮影したリアルな動画像でもよい。
【0070】
図示のように、画面インターフェースIFは、本実施の形態では、たとえば、配信者3がプレイしているゲームの画面を配信画像情報として実時間で配信する場合のインターフェースであって、配信者3の動画配信チャンネル(たとえば「ヒットゲーム実況チャンネル」)の画面枠W内に表示される。
【0071】
図7で示すように、本実施の形態では、画面インターフェースIF内に、視聴者4a~4nのうちの任意の視聴者に固有の要素を含む視聴者固有要素情報D3として、コンテンツ情報のアイコンC及びプレゼント情報のアイコンPが表示されるものであってもよい。アイコンC、Pは予め定められた任意の動き(位置の移動、大きさの変化、画像内容の変化、回転等)をしてもよいし、停止していてもよい。視聴者固有要素情報として、視聴者が入力したテキストが表示されるようにしてもよいし、配信者を示すキャラクタの衣服や装飾が変化するようにしてもよい。視聴者固有要素は、基本的に配信者を示すキャラクタと同一の画面内に配置される。
【0072】
一方、図8で示すように、本実施の形態では、画面インターフェースIF内に、視聴者4a~4nのうちの任意の視聴者に固有の要素を含む視聴者固有要素情報D3として、装飾が施された背景画像情報Bが表示されるものであってもよい。
【0073】
図3で示す配信者設定部28は、配信者端末40を介して配信者3から入力される情報に基づいて、配信画像情報に関する種々の設定を実行するものである。
【0074】
図9は、配信者設定部28の機能の概略を説明する図である。図示のように、配信者設定部28は、本実施の形態では、配信画像情報に視聴者固有要素情報D3が表示される制限時間を設定する処理を実行する。
【0075】
たとえば、視聴者4a~4nがコンテンツを購入してから10時間に亘って表示する、あるいは視聴者4a~4nがコンテンツを購入してから10日間に亘って表示する等、視聴者固有要素情報D3が表示される制限時間を設定する。
【0076】
なお、この制限時間は、視聴者4a~4nが任意のコンテンツを追加で購入したり、使用したり、課金したりすること等の所定の条件を満たすことによって、延長されるように構成してもよい。
【0077】
設定された制限時間が経過すると、本実施の形態では、配信画像情報から視聴者固有要素情報D3が消去される。
【0078】
図3で示す視聴者設定部29は、視聴者端末50a~50nを介して視聴者4a~4nから入力される情報に基づいて、配信画像情報に関する種々の設定を実行するものである。
【0079】
図10は、視聴者設定部29の機能の概略を説明する図である。図示のように、視聴者設定部29は、本実施の形態では、視聴者4a~4nのうちの任意の視聴者の配信画像情報を視聴させる視聴者4a~4nの範囲を設定する処理、及び視聴者4a~4nが配信画像情報に視聴者固有要素情報D3を表示させる、あるいはさせないの切替(ON/OFF切替)を設定する処理を実行する。このような視聴範囲の設定、表示のON/OFF切替は、各視聴者4a~4nの指示を各視聴者の視聴者端末を介して受け付けることによって決定される。例えば、各視聴者4a~4nは、画面に表示されるアイコンを選択すること等により、視聴者固有要素情報D3の表示のON(表示あり)またはOFF(表示なし)の何れか一方を選択することができる。
【0080】
視聴者の範囲の設定は、たとえば、視聴者4aの視聴者固有要素情報D3が表示される配信画像情報を、視聴者4aと特定の関係にある他の視聴者4b~4nが視聴することができるように、視聴者の範囲を設定する。視聴者の範囲としては、特定の関係にある他の視聴者を含む範囲、自分のみ、他の視聴者全員等の選択肢の中で視聴者が選択できるようにしてもよい。
【0081】
特定の関係にある視聴者とは、たとえば、視聴者4aについて、視聴者4aとゲーム内においていわゆる「フレンド」の関係にある視聴者、視聴者4aの「フレンド」の「フレンド」の関係にある視聴者、あるいは視聴者4aとゲーム内において同じグループ(チーム、ギルド、パーティ等を含む)に所属する視聴者、所定の属性情報(年齢、性別、住所等)が共通する視聴者等といった種々の関係であることが想定される。
【0082】
図1で示す配信サーバ30は、本実施の形態では、視聴者4a~4nの要求に応じて、情報処理システム10を用いながら配信者3が作成した配信画像情報を視聴者4a~4nに向けて配信する処理を実行するものである。
【0083】
配信者端末40は、本実施の形態では、携帯型情報端末であるスマートフォンで実装されるが、たとえばタブレット型のコンピュータ、デスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装されるものであってもよい。
【0084】
図11は、配信者端末40の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、配信者端末40は、制御部41、カメラ42、マイク43及びディスプレイ44を主要構成として備える。
【0085】
制御部41は、本実施の形態では、カメラ42、マイク43及びディスプレイ44等の配信者端末40の各部を制御するものであって、例えばプロセッサ、メモリ、ストレージ、送受信部等によって構成される。
【0086】
この制御部41には、本実施の形態では、配信画像情報を処理可能なアプリケーションあるいはブラウザが格納され、情報処理装置20におけるプログラムの処理に基づいて、アプリケーションあるいはブラウザを介して配信者端末40において配信画像情報の処理が実行される。
【0087】
カメラ42は、任意のあらゆる事物を被写体として撮像して動画像あるいは静止画像として取得するものであって、本実施の形態では、任意の配信者入力情報を動画像あるいは静止画像として取得する。
【0088】
マイク43は、任意の音声を音声情報として集音する装置であって、本実施の形態では、配信者入力情報を取得する際の配信者3の声といった音声情報を集音する。
【0089】
ディスプレイ44には、本実施の形態では、配信者端末40で実行されるアプリケーションあるいはブラウザの画面インターフェース等が表示される。
【0090】
このディスプレイ44は、表示面への接触によって情報の入力を受け付けるいわゆるタッチパネルであって、抵抗膜方式や静電容量方式といった各種の技術によって実装される。
【0091】
本実施の形態では、このディスプレイ44を介して任意の情報が入力される。情報は、ディスプレイ44に対する配信者3の任意の動作(例えば画面をタップあるいはスワイプする動作や、画面に表示されるアイコン等をドラッグしてドロップする動作等)に基づいて入力される。
【0092】
図1で示す視聴者端末50a~50nは、本実施の形態では、携帯型情報端末であるスマートフォンで実装されるが、たとえばタブレット型のコンピュータ、デスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装されるものであってもよい。
【0093】
図12は、視聴者端末50a~50nの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、視聴者端末50a~50nは、制御部51、ディスプレイ52及びスピーカ53を主要構成として備える。
【0094】
制御部51は、本実施の形態では、ディスプレイ52及びスピーカ53等の視聴者端末50a~50nの各部を制御するものであって、例えばプロセッサ、メモリ、ストレージ、送受信部等によって構成される。
【0095】
この制御部51には、本実施の形態では、配信画像情報を閲覧可能なアプリケーションあるいはブラウザが格納され、情報処理装置20におけるプログラムの処理に基づいて、アプリケーションあるいはブラウザを介して視聴者端末50a~50nにおいて配信画像情報が閲覧される。
【0096】
ディスプレイ52には、本実施の形態では、視聴者端末50a~50nで実行されるアプリケーションあるいはブラウザの画面インターフェース等が表示される。
【0097】
このディスプレイ52は、表示面への接触によって情報の入力を受け付けるいわゆるタッチパネルであって、抵抗膜方式や静電容量方式といった各種の技術によって実装される。
【0098】
本実施の形態では、このディスプレイ52を介して任意の情報が入力される。情報は、ディスプレイ52に対する視聴者4a~4nの任意の動作(例えば画面をタップあるいはスワイプする動作や、画面に表示されるアイコン等をドラッグしてドロップする動作等)に基づいて入力される。
【0099】
スピーカ53は、任意の音声を音声情報として拡声する装置であって、本実施の形態では、配信画像情報に含まれる音声を音声情報として拡声する。
【0100】
次に、本実施の形態の情報処理システム10の処理の概略について説明する。
【0101】
図13は、本実施の形態に係る情報処理システム10の処理の概略を説明するフローチャートである。図示のように、まず、ステップS1において、視聴者4a~4nが視聴者端末50a~50nを介して、任意の動画配信チャンネルにおいて任意のコンテンツ(たとえばゲーム内コンテンツ)を購入する。
【0102】
コンテンツを購入すると、続くステップS2において、コンテンツを購入したという購入履歴情報を視聴者関連情報D1として記憶し、この視聴者関連情報D1に基づいて、ステップS3において、視聴者固有要素情報D3を生成する(視聴者固有要素情報生成処理)。
【0103】
一方、ステップS4において、配信者3が配信者入力情報を入力すると、ステップS5において、視聴者4a~4nごとに生成された視聴者固有要素情報D3が配信者入力情報にそれぞれ重ね合わせられることによって、それぞれの視聴者4a~4nに応じた配信画像情報が生成される(配信画像生成処理)。なお、ステップ3における視聴者固有要素情報D3の生成とステップ4、5における配信画像の生成をまとめて1つの処理で行うようにしてもよい。つまり、視聴者関連情報D1と配信者入力情報とに基づいて、配信画像を生成する処理を実行するようにしてもよい。
【0104】
続くステップS6において、それぞれの視聴者4a~4nに応じて生成された配信画像情報を、それぞれの視聴者4a~4nに応じて配信する。
【0105】
このように、視聴者4a~4nごとに固有の視聴者固有要素情報D3が生成されて、この固有の視聴者固有要素情報D3が配信者入力情報にそれぞれ重ね合わせられることによって、それぞれの視聴者4a~4nに応じた配信画像情報が生成されることから、配信者3と視聴者4a~4nとの間のコミュニケーションが深化することが想定される。具体的に、例えば各視聴者は過去に自分が購入したりプレゼントしたりした画像が含まれる配信画像を見ることができるので、満足感が高まる。また、配信者は、視聴者からプレゼントされたコンテンツ等の視聴者に固有の内容について、視聴者に語りかけることができる。
【0106】
したがって、コミュニケーションが深化することに伴って、その配信者3が配信する配信画像情報に対する視聴者4a~4nの興趣が向上することが想定される。
【0107】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0108】
上記実施の形態では、配信者3の配信画像情報は、配信事業者2の配信サーバ30を介して視聴者4a~4nに配信される場合を説明したが、たとえば、配信サーバ30が情報処理装置20とともに事業者1に管理されて、事業者1が提供する配信サービスによって配信されるものであってもよい。
【0109】
本発明は、以下の構成を備える。
(項目1)
配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理システムであって、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者関連情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行する情報処理システム。
(項目2)
前記視聴者関連情報は、
過去に前記配信者が配信した配信画像情報配信番組において前記視聴者が購入したコンテンツに関する購入履歴情報を含む、
項目1に記載の情報処理システム。
(項目3)
前記視聴者関連情報は、
過去に前記配信者が配信した配信画像情報配信番組を前記視聴者が閲覧した履歴に関する閲覧履歴情報を含む、
項目1または2に記載の情報処理システム。
(項目4)
前記視聴者固有要素情報は、
前記配信画像情報における背景画像の少なくとも一部を構成する、
項目1または2に記載の情報処理システム。
(項目5)
前記視聴者固有要素情報は、
前記視聴者と特定の関係を有する他の前記視聴者の前記視聴者端末に配信される前記配信画像情報に含まれる、
項目1または2に記載の情報処理システム。
(項目6)
前記視聴者固有要素情報は、
前記配信画像情報に含まれる時間が予め設定され、設定された時間が経過した際に前記配信画像情報から消去される、
項目1または2に記載の情報処理システム。
(項目7)
配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理装置であって、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行する情報処理装置。
(項目8)
配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理装置に、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行させるプログラム。
(項目9)
配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理装置が、
それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、
を実行する情報処理方法。
【符号の説明】
【0110】
1 事業者
2 配信事業者
3 配信者
4a~4n 視聴者
10 情報処理システム
20 情報処理装置
30 配信サーバ
40 配信者端末
50a~50n 視聴者端末
【要約】
【課題】動画像を含む画像の配信に関してユーザの興趣を向上させることができる情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】配信者の配信者端末への入力情報に基づいて視聴者の視聴者端末に配信画像情報を配信する情報処理システムであって、それぞれの前記視聴者に関する視聴者情報に基づいて生成される視聴者固有の視聴者固有要素情報が含まれる前記配信画像情報を生成する配信画像情報生成処理、を実行する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13