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特許7472396電池モジュールおよびこれを含む電池パック
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】電池モジュールおよびこれを含む電池パック
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/507 20210101AFI20240415BHJP
   H01M 50/291 20210101ALI20240415BHJP
   H01M 50/548 20210101ALI20240415BHJP
   H01M 50/211 20210101ALI20240415BHJP
   H01M 50/296 20210101ALI20240415BHJP
   H01M 50/30 20210101ALI20240415BHJP
   H01M 50/271 20210101ALI20240415BHJP
【FI】
H01M50/507
H01M50/291
H01M50/548 301
H01M50/211
H01M50/296
H01M50/30
H01M50/271 S
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023509814
(86)(22)【出願日】2021-10-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(86)【国際出願番号】 KR2021013770
(87)【国際公開番号】W WO2022097935
(87)【国際公開日】2022-05-12
【審査請求日】2023-02-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0145982
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】クワンモ・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジュンヨブ・ソン
(72)【発明者】
【氏名】ヘミ・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ダヨン・ビュン
【審査官】渡部 朋也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/013883(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/075966(WO,A1)
【文献】国際公開第2006/059455(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0061909(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/502-50/526
H01M 50/548
H01M 50/20-50/298
H01M 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する方向に突出した電極リードを含む複数の電池セルが積層された電池セル積層体と、
前記電池セル積層体を収納するモジュールフレームと、
前記電極リードが突出する一方向の前記電池セル積層体の一面に配置された第1バスバーフレームとを含み、
前記第1バスバーフレームは、前記電池セルのうち隣接した電池セルの前記電極リードの間に向かって突出した第1ベンティング防止部を含む電池モジュール。
【請求項2】
前記第1ベンティング防止部は、隣接した前記電池セルの前記電極リードの間の空間を満たす、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記第1バスバーフレームは、前記第1ベンティング防止部のうち前記電池セルと対面する面に付着した緩衝部材を含む、請求項1又は2に記載の電池モジュール。
【請求項4】
前記第1バスバーフレームにバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される、請求項1から3のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項5】
前記第1バスバーフレームを覆いながら、前記モジュールフレームと接合される第1エンドプレートをさらに含み、
前記第1エンドプレートに、前記ターミナルバスバーおよび前記モジュールコネクタの少なくとも1つを露出させる開口部が形成されている、請求項4に記載の電池モジュール。
【請求項6】
前記電極リードが突出する他方向の前記電池セル積層体の他面に配置された第2バスバーフレームをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項7】
前記第2バスバーフレームにバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される、請求項6に記載の電池モジュール。
【請求項8】
前記第2バスバーフレームを覆いながら、前記モジュールフレームと接合される第2エンドプレートをさらに含み、
前記第2エンドプレートに、前記ターミナルバスバーおよび前記モジュールコネクタの少なくとも1つを露出させる開口部が形成されている、請求項7に記載の電池モジュール。
【請求項9】
前記第2バスバーフレームを覆いながら、前記モジュールフレームと接合される第2エンドプレートをさらに含み、
前記第2エンドプレートに、ガス排出のためのベンティングホールが形成された、請求項7又は8に記載の電池モジュール。
【請求項10】
前記第2バスバーフレームは、前記電池セルのうち隣接した電池セルの前記電極リードの間に向かって突出した第2ベンティング防止部を含む、請求項6から9のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項11】
前記モジュールフレームの上面にガス排出口が形成された、請求項1から10のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の電池モジュールを含む電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2020年11月4日付の韓国特許出願第10-2020-0145982号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、電池モジュールおよびこれを含む電池パックに関し、より具体的には、安定性が強化された電池モジュールおよびこれを含む電池パックに関する。
【背景技術】
【0003】
二次電池は、モバイル機器および電気自動車などの多様な製品群におけるエネルギー源として多くの関心を集めている。このような二次電池は、化石燃料を使用する既存の製品の使用を代替できる有力なエネルギー資源であって、エネルギーの使用による副産物が発生せず、環境にやさしいエネルギー源として注目されている。
【0004】
最近、二次電池のエネルギー貯蔵源としての活用をはじめとして大容量二次電池構造に対する必要性が高まるにつれ、多数の二次電池が直列または並列に連結された電池モジュールを集合させた中大型モジュール構造の電池パックに対する需要が増加している。
【0005】
一方、複数の電池セルを直列または並列に連結して電池パックを構成する場合、複数の電池セルからなる電池モジュールを構成し、少なくとも1つの電池モジュールにその他の構成要素を追加して電池パックを構成する方法が一般的である。このような中大型電池モジュールを構成する電池セルは充放電可能な二次電池で構成されているので、このような高出力大容量二次電池は充放電過程で多量の熱を発生させる。
【0006】
電池モジュールは、複数の電池セルが積層されている電池セル積層体と、前記電池セル積層体を収容するモジュールフレームと、前記電池セル積層体の前後面をカバーするエンドプレートとを含むことができる。
【0007】
図1は、従来の電池モジュールに対する斜視図である。
【0008】
図1を参照すれば、従来の電池モジュール10は、電池セル積層体(図示せず)をモジュールフレーム20に収納した後、モジュールフレーム20の開放された部分にエンドプレート40を接合して製造される。この時、エンドプレート40には、ターミナルバスバーの一部を露出させるターミナルバスバー開口部41Hと、モジュールコネクタの一部を露出させるモジュールコネクタ開口部42Hとが形成される。ターミナルバスバー開口部41Hは、電池モジュール10のHV(High voltage)連結を案内するためのもので、ターミナルバスバー開口部41Hを介して露出したターミナルバスバーが、他の電池モジュールやBDU(Battery Disconnect Unit)に連結可能である。モジュールコネクタ開口部42Hは、電池モジュール10のLV(Low voltage)連結を案内するためのもので、モジュールコネクタ開口部42Hを介して露出したモジュールコネクタがBMS(Battery Management System)に連結されて、電池セルの電圧情報や温度情報などを伝達することができる。
【0009】
図2は、図1の電池モジュールが装着された従来の電池パックにおける、電池モジュールの発火時の様子を示す図である。図3は、図2のA-A’に沿った切断部分で、従来の電池モジュールの発火時に隣接した電池モジュールに影響を及ぼす火炎の様子を示す断面図である。
【0010】
図1図3を参照すれば、従来の電池モジュール10は、複数の電池セル11が積層された電池セル積層体と、電池セル積層体を収容するモジュールフレーム20と、電池セル積層体の前後面に形成されたエンドプレート40とを含む。
【0011】
過充電をはじめとして電池セルに物理的、熱的、電気的損傷が発生する時、電池セル11の内部圧力が増加して電池セル11の融着強度限界値を超える場合、電池セル11から発生した高温の熱、ガスおよび火炎が電池セル11の外部に排出される。
【0012】
この時、高温の熱、ガスおよび火炎は、エンドプレート40に形成された開口部41H、42Hを介して排出されるが、エンドプレート40同士で互いに向かい合うように複数の電池モジュール10を配置する電池パック構造において、電池モジュール10から噴出された高温の熱、ガスおよび火炎などが隣り合う電池モジュール10に影響を及ぼしうる。これによって隣り合う電池モジュールのエンドプレート40に形成されたターミナルバスバーなどが損傷することがあり、高温の熱、ガスおよび火炎が隣り合う電池モジュール10のエンドプレート40に形成された開口部を介して電池モジュール10の内部に入り、複数の電池セル11をはじめとするその他の電装品に損傷を与えることがある。それだけでなく、これは隣り合う電池モジュール10の熱伝播につながり、電池パック内での連鎖的な発火が発生してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、電池モジュール内の発火現象の発生時に排出される高温の熱と火炎を分散させることができる電池モジュールおよびこれを含む電池パックを提供することである。
【0014】
しかし、本発明の実施例が解決しようとする課題は上述した課題に限定されず、本発明に含まれている技術的な思想の範囲で多様に拡張可能である。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施例による電池モジュールは、互いに対向する方向に突出した電極リードを含む複数の電池セルが積層された電池セル積層体と、前記電池セル積層体を収納するモジュールフレームと、前記電極リードが突出する一方向の前記電池セル積層体の一面に配置された第1バスバーフレームとを含む。前記第1バスバーフレームは、前記電池セルのうち隣接した電池セルの前記電極リードの間に向かって突出した第1ベンティング防止部を含む。
【0016】
前記第1ベンティング防止部は、隣接した前記電池セルの前記電極リードの間の空間を満たすことができる。
【0017】
前記第1バスバーフレームは、前記第1ベンティング防止部のうち前記電池セルと対面する面に付着した緩衝部材を含むことができる。
【0018】
前記電池モジュールは、前記第1バスバーフレームにバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される。
【0019】
前記電池モジュールは、前記第1バスバーフレームを覆いながら、前記モジュールフレームと接合される第1エンドプレートをさらに含むことができ、前記第1エンドプレートに、前記ターミナルバスバーおよび前記モジュールコネクタの少なくとも1つを露出させる開口部が形成される。
【0020】
前記電池モジュールは、前記電極リードが突出する他方向の前記電池セル積層体の他面に配置された第2バスバーフレームをさらに含むことができる。
【0021】
前記第2バスバーフレームにバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される。
【0022】
前記第2バスバーフレームを覆いながら、前記モジュールフレームと接合される第2エンドプレートをさらに含むことができ、前記第2エンドプレートに、前記ターミナルバスバーおよび前記モジュールコネクタの少なくとも1つを露出させる開口部が形成される。
【0023】
前記電池モジュールは、前記第2バスバーフレームを覆いながら、前記モジュールフレームと接合される第2エンドプレートをさらに含むことができ、前記第2エンドプレートにガス排出のためのベンティングホールが形成される。
【0024】
前記第2バスバーフレームは、前記電池セルのうち隣接した電池セルの前記電極リードの間に向かって突出した第2ベンティング防止部を含むことができる。
【0025】
前記第2バスバーフレームにバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される。
【0026】
前記電池モジュールは、前記第2バスバーフレームを覆いながら、前記モジュールフレームと接合される第2エンドプレートをさらに含むことができ、前記第2エンドプレートに、前記ターミナルバスバーおよび前記モジュールコネクタの少なくとも1つを露出させる開口部が形成される。
【0027】
前記モジュールフレームの上面にガス排出口が形成される。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施例によれば、電池モジュール内の電池セル積層体の一面にガス排出抑制構造を設けて、電池モジュール内の発火現象の発生時に排出される高温の熱、ガスおよび火炎などを所望の方向に排出させることができる。このように、高温の熱、ガスおよび火炎を分散させることによって、前記電池モジュールと向かい合う電池モジュールに加えられる損傷を最小化することができる。
【0029】
本発明の効果は以上に言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】従来の電池モジュールを示す斜視図である。
図2図1の電池モジュールが装着された従来の電池パックにおける、電池モジュールの発火時の様子を示す図である。
図3図2のA-A’に沿った切断断面図である。
図4】本発明の一実施例による電池モジュールを示す斜視図である。
図5図4の電池モジュールに対する分解斜視図である。
図6図5の電池モジュールに含まれている電池セルに対する斜視図である。
図7】本発明の一実施例による第1バスバーフレームおよび電池セルを示す部分斜視図である。
図8図7の第1バスバーフレームに対して、角度を異ならせて、電池セルに向かい合う面を示す斜視図である。
図9図7の第1バスバーフレームおよび電池セルをxy平面から-Z軸方向に眺めた部分平面図である。
図10図9の第1バスバーフレームおよび電池セルが結合された様子を示す部分平面図である。
図11図4の電池モジュールの第2エンドプレートが正面から見えるように角度を異ならせて示す斜視図である。
図12】本発明の変形された一実施例による電池モジュールを示す斜視図である。
図13】本発明の変形された一実施例による電池モジュールを示す斜視図である。
図14図13の電池モジュールに含まれている第1バスバーフレーム、第2バスバーフレームおよび電池セル積層体を示す斜視図である。
図15】本発明の変形された一実施例により緩衝部材が付着した第1バスバーフレームを示す部分平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付した図面を参照して、本発明の様々な実施例について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0032】
本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一の参照符号を付す。
【0033】
また、図面に示された各構成の大きさおよび厚さは、説明の便宜のために任意に示したので、本発明が必ずしも図示のものに限定されない。図面において様々な層および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。そして、図面において、説明の便宜のために、一部の層および領域の厚さを誇張して示した。
【0034】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする時、これは、他の部分の「直上に」にある場合のみならず、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「直上に」あるとする時には、中間に他の部分がないことを意味する。さらに、基準となる部分の「上に」あるとすることは、基準となる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力の反対方向に向かって「上に」位置することを意味するものではない。
【0035】
また、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに包含できることを意味する。
【0036】
さらに、明細書全体において、「平面上」とする時、これは対象部分を上から見た時を意味し、「断面上」とする時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0037】
図4は、本発明の一実施例による電池モジュールを示す斜視図である。図5は、図4の電池モジュールに対する分解斜視図である。図6は、図5の電池モジュールに含まれている電池セルに対する斜視図である。
【0038】
図4図6を参照すれば、本発明の一実施例による電池モジュール100aは、互いに対向する方向に突出した電極リード111、112を含む複数の電池セル110が積層された電池セル積層体120と、電池セル積層体120を収納するモジュールフレーム200と、電極リード111が突出する一方向(x軸方向)の電池セル積層体120の一面に配置された第1バスバーフレーム310とを含む。
【0039】
まず、図6を参照すれば、電池セル110は、パウチ型電池セルであることが好ましい。例えば、本実施例による電池セル110は、2つの電極リード111、112が互いに対向してセル本体113の一端部114aと他の一端部114bからそれぞれ突出している構造を有する。より詳しくは、電極リード111、112は、電極組立体(図示せず)に連結され、電極組立体(図示せず)から電池セル110の外部に突出する。
【0040】
一方、電池セル110は、セルケース114に電極組立体(図示せず)を収納した状態で、セルケース114の両端部114a、114bと、これらを連結する一側部114cとを接着することによって製造される。言い換えれば、本実施例による電池セル110は、計3箇所のシーリング部114sa、114sb、114scを有し、シーリング部114sa、114sb、114scは、熱融着などの方法でシーリングされる構造であり、残りの他の一側部は、連結部115からなる。セルケース114は、樹脂層と金属層とを含むラミネートシートからなってもよい。
【0041】
また、連結部115は、電池セル110の一周縁に沿って長く延びることができ、連結部115の端部には、バットイヤー(bat-ear)と呼ばれる電池セル110の突出部110pが形成される。また、突出した電極リード111、112を挟んでセルケース114が密封されながら、電極リード111、112とセル本体113との間にテラス(Terrace)部116が形成される。つまり、電池セル110は、電極リード111、112が突出した方向にセルケース114から延長形成されたテラス部116を含む。
【0042】
電池セル110は、複数から構成され、複数の電池セル110は、相互電気的に連結できるように積層されて電池セル積層体120を形成することができる。図5を参照すれば、電池セル110がy軸方向に沿って積層されて電池セル積層体120を形成することができる。電極リード111が突出した方向(x軸方向)の電池セル積層体120の一面には第1バスバーフレーム310が位置することができる。具体的に示さないが、電極リード112が突出する方向(-x軸方向)の電池セル積層体120の他面に第2バスバーフレームが位置することができる。電池セル積層体120および第1バスバーフレーム310は、モジュールフレーム200に共に収容される。モジュールフレーム200がモジュールフレーム200の内部に収容された電池セル積層体120およびこれに連結された電装品を外部の物理的衝撃から保護することができる。
【0043】
電池セル積層体120とモジュールフレーム200の下面との間には熱伝導性樹脂が注液可能であり、注液された熱伝導性樹脂により電池セル積層体120とモジュールフレーム200の下面との間に熱伝導性樹脂層(図示せず)が形成される。
【0044】
一方、電極リード111、112が突出した方向(x軸方向、-x軸方向)に、モジュールフレーム200が開放され、モジュールフレーム200の開放された両側にそれぞれ第1エンドプレート410および第2エンドプレート420が位置することができる。第1エンドプレート410が第1バスバーフレーム310を覆いながらモジュールフレーム200と接合され、第2エンドプレート420が第2バスバーフレーム(図示せず)を覆いながらモジュールフレーム200と接合される。つまり、第1エンドプレート410と電池セル積層体120との間に第1バスバーフレーム310が位置することができ、第2エンドプレート420と電池セル積層体120との間に第2バスバーフレーム(図示せず)が位置することができる。また、第1エンドプレート410と第1バスバーフレーム310との間には、電気的絶縁のための絶縁カバー800(図4参照)が位置することができる。
【0045】
第1エンドプレート410および第2エンドプレート420は、電池セル積層体120の前記一面と前記他面をそれぞれカバーするように位置する。第1エンドプレート410および第2エンドプレート420は、外部の衝撃から第1バスバーフレーム310およびこれに連結された様々な電装品を保護することができ、このために所定の強度を有しなければならず、アルミニウムのような金属を含むことができる。また、第1エンドプレート410および第2エンドプレート420は、それぞれモジュールフレーム200の対応する角と溶接などの方法で接合される。
【0046】
以下、図7図10を参照して、本発明の一実施例による第1バスバーフレームおよび第1ベンティング防止部の構造について詳しく説明する。
【0047】
図7は、本発明の一実施例による第1バスバーフレームおよび電池セルを示す部分斜視図である。図8は、図7の第1バスバーフレームに対して、角度を異ならせて、電池セルと向かい合う面を示す斜視図である。図9は、図7の第1バスバーフレームおよび電池セルをxy平面から-Z軸方向に眺めた部分平面図である。図10は、図9の第1バスバーフレームおよび電池セルが結合された様子を示す部分平面図である。
【0048】
図7および図8を参照すれば、本実施例による第1バスバーフレーム310は、電池セル110のうち隣接した電池セル110の電極リード111の間に向かって突出した第1ベンティング防止部310Pを含む。
【0049】
第1バスバーフレーム310は、電池セル積層体120の一面に位置して、電池セル積層体120をカバーすると同時に、電池セル積層体120と外部機器との連結を案内することができる。具体的には、第1バスバーフレーム310にはバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される。特に、第1バスバーフレーム310が電池セル積層体と向かい合う面の反対面にバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される。一例として、図7には、第1バスバーフレーム310にバスバー510およびターミナルバスバー520が装着された様子が示されている。
【0050】
図9および図10に示されているように、電池セル110の電極リード111が第1バスバーフレーム310に形成されたスリット310Sを通過した後、曲がってバスバー510やターミナルバスバー520と接合される。また、電極リード111がバスバー510に形成されたスリット510S(図7参照)やターミナルバスバー520に形成されたスリット520S(図7参照)を通過した後、曲がってバスバー510やターミナルバスバー520と接合される。
【0051】
バスバー510やターミナルバスバー520によって電池セル積層体120を構成する電池セル110が直列または並列連結可能であり、電池モジュール100aの外部に露出するターミナルバスバー520を介して外部機器や回路と電池セル110が電気的に連結可能である。
【0052】
第1バスバーフレーム310は、電気的に絶縁の素材を含むことができる。第1バスバーフレーム310は、バスバー510やターミナルバスバー520が電極リード111と接合された部分を除き、バスバー510やターミナルバスバー520が電池セル110と接触することを制限して、短絡の発生を防止することができる。
【0053】
一方、上述のように、電池セル積層体120の他面に第2バスバーフレームが位置することができるが、第2バスバーフレームにはバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される。このようなバスバーに電極リード112が接合される。
【0054】
この時、図8図10に示されているように、第1バスバーフレーム310に突出した第1ベンティング防止部310Pが形成され、第1ベンティング防止部310Pは、電池セル110のうち隣接した電池セル110の電極リード111の間に向かって突出する。電池セル110それぞれの間に向かって突出するように、第1ベンティング防止部310Pは、複数設けられる。図10に示されているように、第1ベンティング防止部310Pは、隣接した電池セル110の電極リード111の間の空間を満たすことができる。言い換えれば、第1ベンティング防止部310Pが電池セル110のテラス部116(図6参照)に隣接するように位置することができる。
【0055】
電池セル110それぞれは、物質の分解反応と多数の副反応によって内部にガスが発生することがある。この時、パウチ型二次電池である電池セル110の場合、内部に発生したガスによってラミネートシートのセルケース114(図6参照)が延伸されて凸状に膨らむスウェリング現象が発生しうる。
【0056】
ただし、電池セル110が電池セル積層体120を構成する時、電池セル110のセル本体113部分は、電池セル110同士で互いに圧着されているため、スウェリングが発生しにくい。その代わりに、電極リード111、112が突出する方向であるテラス部116に相当する領域にガスが集中して、テラス部116に過度なスウェリング現象が発生しうる。テラス部116の初期密封が解除され、多数の電池セル110から引き起こされた高温の熱、ガスおよび火炎は、通常、電極リード111、112が突出する方向(x軸方向、-x軸方向、図5および図7参照)に排出される。
【0057】
そこで、本実施例による第1バスバーフレーム310は、第1ベンティング防止部310Pを備えることによって、電池セル110の内部で発生したガスとこれによる内部圧力がテラス部116の近傍に集まるのを防止し、ベンティングガスおよび火炎を所望の方向に排出されるように案内する役割を担うことができる。つまり、第1ベンティング防止部310Pは、電池セル110に起因した高温の熱、ガスおよび火炎が第1バスバーフレーム310および第1エンドプレート410が位置した方向に排出されることを制限することができる。
【0058】
図4および図5を再度参照すれば、本実施例による第1エンドプレート410には、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つを露出させる開口部が形成される。前記開口部は、ターミナルバスバー開口部であるか、モジュールコネクタ開口部であってもよい。一例として、図4および図5に示されているように、第1エンドプレート410には、ターミナルバスバー520を露出させるターミナルバスバー開口部410Hが形成される。ターミナルバスバー520は、バスバー510と比較して、上向突出した部分をさらに含むが、このような上向突出した部分がターミナルバスバー開口部410Hを介して電池モジュール100aの外部に露出できる。ターミナルバスバー開口部410Hを介して露出したターミナルバスバー520が他の電池モジュールやBDU(Battery Disconnect Unit)に連結されて、HV(High voltage)連結を形成することができる。ただし、図4および図5は例示的構造であり、本発明の他の実施例により第1バスバーフレーム310にモジュールコネクタが装着され、これによって第1エンドプレート410にモジュールコネクタ開口部が形成されてもよい。
【0059】
図11は、図4の電池モジュールの第2エンドプレートが正面から見えるように角度を異ならせて示す斜視図である。
【0060】
図11を参照すれば、本実施例による第2エンドプレート420には、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つを露出させる開口部が形成される。前記開口部は、ターミナルバスバー開口部であるか、モジュールコネクタ開口部であってもよい。一例として、図11に示されているように、第2エンドプレート420には、モジュールコネクタ600を露出させるモジュールコネクタ開口部420Hが形成される。これは、先に言及した第2バスバーフレームにモジュールコネクタ600が装着されたことを意味する。ただし、図11は例示的構造であり、本発明の他の実施例により前記第2バスバーフレームにターミナルバスバーが装着され、これによって第2エンドプレート420にターミナルバスバー開口部が形成されてもよい。
【0061】
一方、具体的に示さないが、モジュールコネクタ600は、電池モジュール100aの内部に設けられた温度センサや電圧測定部材などに連結可能である。このようなモジュールコネクタ600は、外部BMS(Battery Management System)に連結されて、LV(Low voltage)連結を形成するが、前記温度センサや電圧測定部材が測定した温度情報と電圧の程度などを前記外部BMSに伝達する機能を担う。
【0062】
図1図3を参照すれば、従来の電池モジュール10の場合、電池モジュール10の開口部41H、42Hなどを介して噴出された高温の熱、ガスおよび火炎などが隣り合う電池モジュール10に影響を及ぼしうる。特に、HV連結のためにターミナルバスバー同士で向かい合った隣り合う電池モジュール10は、ターミナルバスバーや電池セル11をはじめとするその他の電装品に損傷が発生しうる。
【0063】
従来とは異なり、本実施例による電池モジュール100aは、第1バスバーフレーム310に形成された第1ベンティング防止部310Pを含むことによって、電池セル110に起因した高温の熱、ガスおよび火炎などが第1エンドプレート410の開口部、一例として、ターミナルバスバー開口部410Hなどを介して排出されることを制限することができる。これによって隣り合う電池モジュールおよびHV連結構造に加えられる損傷を大きく低減することができる。
【0064】
このように第1ベンティング防止部310Pによってガスの排出が抑制されることによって、電池モジュール100aの内部の熱、ガスおよび火炎などは、第2エンドプレート420に形成された開口部、一例として、モジュールコネクタ開口部420H(図11参照)を介して-x軸方向に排出される。つまり、一つの例示的形態として、HV連結構造の方向の代わりに、LV連結構造の方向にベンティングガスおよび火炎などを誘導して火炎の拡散などを最小化することができる。この場合、このようなベンティングガスの排出経路を設定するために、ターミナルバスバー開口部410Hおよびモジュールコネクタ開口部420Hは、電池モジュール100aを基準として互いに対向する方向に形成される。
【0065】
図12は、本発明の変形された一実施例による電池モジュールを示す斜視図である。特に、図11と類似して、第2エンドプレートが前を向いた様子を示した。
【0066】
図12を参照すれば、本発明の変形された一実施例による電池モジュール100bは、モジュールフレーム200と、第1エンドプレート410と、第2エンドプレート420とを含むことができる。本実施例による電池モジュール100bは、先に説明した電池モジュール100aのように、第1ベンティング防止部を含む第1バスバーフレームを含むことができる。詳しい内容は先に説明した内容と重複するので省略する。
【0067】
この時、本実施例による第2エンドプレート420にベンティングホール420VHが形成される。また、第2バスバーフレームと第2エンドプレート420との間に絶縁カバー800が位置することができるが、このような絶縁カバー800のうち第2エンドプレート420のベンティングホール420VHに対応する部分に、同じくベンティングホールが形成される。
【0068】
本実施例では、先に説明した第1ベンティング防止部の構成と共に第2エンドプレート420にベンティングホール420VHを形成することによって、第1ベンティング防止部によって排出が制限されたガスをベンティングホール420VHを介して排出されるように誘導することができる。つまり、一例として、図12に示されているように、電池モジュール100bの内部の熱、ガスおよび火炎などは、モジュールコネクタ開口部420Hだけでなく、第2エンドプレート420に形成されたベンティングホール420VHを介して-x軸方向に排出される。図12には、4つのベンティングホール420VHがz軸方向に沿って長く形成されたことが示されているが、その個数や形態に特別な制限はない。
【0069】
一方、図8および図9を参照すれば、第1ベンティング防止部310Pは、一種の矢印形状や一定の空間を占めるブロック形状を呈することができる。前記矢印形状とは、図9でy軸方向の最も端に位置した第1ベンティング防止部310Pのように、板状型部材が延び、前記板状型部材の一端から2つの曲面部材が延びた構成を意味する。前記ブロック形状とは、図9で矢印形状の第1ベンティング防止部310P上に位置した第1ベンティング防止部310Pのように、電極リード111の間で一定の空間を占めることができるように体積を有して突出した構成を意味する。このような第1ベンティング防止部310Pは例示的構造であり、電池セル110の電極リード111の間でその形状に対応する形状に形成されてガス経路を制限できれば、形態に特別な制限はない。
【0070】
以下、図13および図14を参照して、本発明の変形された一実施例による電池モジュール100cについて詳しく説明する。
【0071】
図13は、本発明の変形された一実施例による電池モジュールを示す斜視図である。図14は、図13の電池モジュールに含まれている第1バスバーフレーム、第2バスバーフレームおよび電池セル積層体を示す斜視図である。
【0072】
本発明の変形された一実施例による電池モジュール100cは、複数の電池セル110が積層された電池セル積層体120と、第1エンドプレート410と、第2エンドプレート420と、モジュールフレーム200とを含むことができる。第1エンドプレート410が第1バスバーフレーム310を覆いながらモジュールフレーム200と接合され、第2エンドプレート420が第2バスバーフレーム320を覆いながらモジュールフレーム200と接合される。
【0073】
本実施例による電池モジュール100cは、電極リード111が突出する一方向(x軸方向)の電池セル積層体120の一面に配置された第1バスバーフレーム310と、電極リード112が突出する他方向(-x軸方向)の電池セル積層体120の他面に配置された第2バスバーフレーム320とを含むことができる。つまり、第1エンドプレート410と電池セル積層体120との間に第1バスバーフレーム310が位置することができ、第2エンドプレート420と電池セル積層体120との間に第2バスバーフレーム320が位置することができる。第1バスバーフレーム310にはバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着され、第2バスバーフレーム320にもバスバー、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つが装着される。一例として、第1バスバーフレーム310にバスバー510およびターミナルバスバー520が装着され、具体的に示さないが、第2バスバーフレーム320にバスバーおよびモジュールコネクタ600(図11または図12参照)が装着される。x軸方向に突出した電極リード111が第1バスバーフレーム310に形成されたスリットを通過した後、曲がってバスバー510やターミナルバスバー520と接合され、-x軸方向に突出した電極リード112は、第2バスバーフレーム320に形成されたスリットを通過した後、曲がってバスバーと接合される。
【0074】
この時、第1バスバーフレーム310は、電池セル110のうち隣接した電池セル110の電極リード111の間に向かって突出した第1ベンティング防止部310Pを含むことができる。第2バスバーフレーム320は、電池セル110のうち隣接した電池セル110の電極リード112の間に向かって突出した第2ベンティング防止部320Pを含むことができる。つまり、第1バスバーフレーム310のうち電池セル積層体120と対面する面に第1ベンティング防止部310Pが形成され、第2バスバーフレーム320のうち電池セル積層体120と対面する面に第2ベンティング防止部320Pが形成される。第1ベンティング防止部310Pと第2ベンティング防止部320Pの具体的な構造は、前記図7図10で説明した構造と相互類似または同一であってもよい。詳しい説明は先に説明した内容と重複するので省略する。
【0075】
第1エンドプレート410と第2エンドプレート420それぞれには、ターミナルバスバーおよびモジュールコネクタの少なくとも1つを露出させる開口部が形成される。前記開口部は、ターミナルバスバー開口部またはモジュールコネクタ開口部であってもよい。一例として、第1エンドプレート410には、ターミナルバスバー520を露出させるターミナルバスバー開口部410Hが形成され、第2エンドプレート420には、モジュールコネクタを露出させるモジュールコネクタ開口部420H(図11または図12参照)が形成される。本実施例による電池モジュール100cは、第1ベンティング防止部310Pが形成された第1バスバーフレーム310および第2ベンティング防止部320Pが形成された第2バスバーフレーム320を備えることによって、ターミナルバスバー開口部410Hやモジュールコネクタ開口部420Hを介して排出される高温の熱、ガスおよび火炎などを抑制することができる。つまり、HV連結構造の方向およびLV連結構造の方向ともに対してベンティングガスおよび火炎などの排出を最小化することができる。
【0076】
この時、本実施例によるモジュールフレーム200の上面にはガス排出口200Hが形成される。特に、多数のガス排出口200Hが一定の間隔をおいて配置されて、モジュールフレーム200の上面全体に分布していてもよい。電池モジュール100cの内部から発生したベンティングガスや火炎は、第1ベンティング防止部310Pおよび第2ベンティング防止部320Pによって第1エンドプレート410や第2エンドプレート420方向に排出されず、その代わりに、ガス排出口200Hを介して電池モジュール100cの上部方向(z軸方向)に排出される。このように、本実施例による電池モジュール100cは、第1ベンティング防止部310P、第2ベンティング防止部320Pおよびガス排出口200Hが形成されたモジュールフレーム200を含むことによって、ベンティングガスや火炎が隣り合う電池モジュールに及ぼす影響を最小化することができ、火炎の拡散などを効果的に抑制することができる。
【0077】
図15は、本発明の変形された一実施例により緩衝部材が付着した第1バスバーフレームを示す部分平面図である。特に、図15は、図9および図10と同一の角度で第1バスバーフレーム310を示した。
【0078】
図15を参照すれば、第1バスバーフレーム310は、第1ベンティング防止部310Pのうち電池セル110と対面する面に付着した緩衝部材700を含むことができる。緩衝部材700が付着することによって、個別部材の公差および組立公差を吸収することができ、第1バスバーフレーム310の一部分が電池セル110に直に当接することによって発生しうる物理的損傷を吸収することができる。このような緩衝部材700は、PU(Polyurethane)foamおよびシリコンfoamの少なくとも1つを含むことができる。
【0079】
一方、本発明の他の実施例として、個別部材の公差や前記物理的損傷の防止などを考慮して、第1ベンティング防止部310Pが電池セル110と一定の間隔を有するように配置される。
【0080】
本実施例において、前、後、左、右、上、下のような方向を示す用語が使用されたが、これらの用語は説明の便宜のためのものに過ぎず、対象となる事物の位置や観測者の位置などに応じて異なる。
【0081】
上述した本実施例による1つまたはそれ以上の電池モジュールは、BMS(Battery Management System)、冷却システムなどの各種制御および保護システムと共に装着されて電池パックを形成することができる。
【0082】
前記電池モジュールや電池パックは、多様なデバイスに適用可能である。具体的には、電気自転車、電気自動車、ハイブリッドなどの運送手段に適用できるが、これに制限されず、二次電池を使用できる多様なデバイスに適用可能である。
【0083】
以上、本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0084】
100a、100b、100c:電池モジュール
120:電池セル積層体
200:モジュールフレーム
310:第1バスバーフレーム
310P:第1ベンティング防止部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13-14】
図15