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特許7472401弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-12
(45)【発行日】2024-04-22
(54)【発明の名称】弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 1/36 20060101AFI20240415BHJP
【FI】
F16K1/36 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023515046
(86)(22)【出願日】2021-11-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2021133192
(87)【国際公開番号】W WO2022135021
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-04-21
(31)【優先権主張番号】202023202711.7
(32)【優先日】2020-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】賀 宇辰
(72)【発明者】
【氏名】▲ザン▼ 少軍
(72)【発明者】
【氏名】陳 勇好
【審査官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109237846(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111720565(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 1/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内向きに突出したフランジ部(11)が内壁面に設けられており、前記フランジ部(11)により内部空洞が上部キャビティと下部キャビティとに分かれる弁ヘッド(10)と、
前記弁ヘッド(10)内に挿設されたスクリュ(20)と、
前記スクリュ(20)の下端に嵌合され且つ前記下部キャビティ内に位置し、上端面が前記フランジ部(11)の下端面に接触して設けられた環状部材(30)と、を含む弁芯アセンブリであって、
前記フランジ部(11)には均衡化通路が設けられており、前記均衡化通路により前記上部キャビティと前記下部キャビティとが連通され
前記均衡化通路は、
前記フランジ部(11)の内壁面に設けられ且つ前記フランジ部(11)の軸線方向に沿って貫通して設けられた第1凹溝(111)を含む、弁芯アセンブリ。
【請求項2】
前記均衡化通路は、
前記フランジ部(11)の下端面に設けられた突起(112)と、
を含む、請求項1に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項3】
前記フランジ部(11)の下端面には複数の前記突起(112)が設けられており、複数の前記突起(112)が前記フランジ部(11)の周方向において間隔をあけて設けられる、請求項2に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項4】
前記均衡化通路は、
前記フランジ部(11)の下端に設けられ且つ前記フランジ部(11)の径方向に沿って設けられた第2凹溝(113)と、を含み、前記第1凹溝(111)と前記第2凹溝(113)とが互いに連通する、請求項1に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項5】
前記第2凹溝(113)は複数であり、複数の前記第2凹溝(113)が前記フランジ部(11)の周方向において間隔をあけて設けられる、請求項4に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項6】
前記スクリュ(20)は、第1ロッドセグメント(21)と前記第1ロッドセグメント(21)の一端に設けられたフランジ構造(22)とを含み、前記フランジ構造(22)の径方向における寸法が前記第1ロッドセグメント(21)の径方向における寸法より大きく、前記フランジ構造(22)が前記環状部材(30)の一端に制限係合される、請求項1から5のいずれか一項に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項7】
前記第1ロッドセグメント(21)には、前記フランジ構造(22)を貫通する捨て孔(24)を有する、請求項6に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項8】
前記スクリュ(20)は、前記第1ロッドセグメント(21)の上端に接続された第2ロッドセグメント(23)を更に含み、前記第2ロッドセグメント(23)の直径が前記第1ロッドセグメント(21)の直径より大きく、前記第1ロッドセグメント(21)と前記第2ロッドセグメント(23)との間に段差面が形成され、
前記弁芯アセンブリは、
前記第1ロッドセグメント(21)に嵌合され且つ前記フランジ部(11)の上方に位置する弾性部材(40)と、
前記第1ロッドセグメント(21)に嵌合され且つ前記弾性部材(40)の上方に位置して、前記段差面に当接されるガスケット(50)と、
を更に含む、請求項6に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項9】
前記環状部材(30)の外壁面と前記弁ヘッド(10)の内壁面との間に隙間を有する、請求項1に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の弁芯アセンブリを含む、電子膨張弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年12月26日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202023202711.7であり、発明の名称が「弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁」である特許出願の優先権を主張し、以上の出願の全ての内容は引用することにより本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は弁の技術分野に関し、具体的には、弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、スクリュと弁ヘッドとの間に設けられた予圧バネは一定の予圧力を有し、ロータの回転がスクリュ及び弁ヘッドを連動して共に移動させ、膨張弁が閉鎖されるときに弁スリーブは弁ヘッドの接触面から脱離する。
【0004】
上記の構造では、弁ヘッドの上下キャビティの気圧の均衡化を実現するために、通常、弁芯アセンブリ内に均衡化通路を設ける必要がある。関連技術において、通常、上部キャビティと下部キャビティとを連通するために、均衡化通路をスクリュに設ける。しかしながら、スクリュが細長い軸であるため、内孔の加工が比較的難しく、均衡化通路の加工難度が増加し、加工効率が低下する。
【発明の概要】
【0005】
本出願の主な目的は、従来の技術における均衡化通路の配置が難しいという課題を解決するための弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁を提供することである。
【0006】
上記の目的を実現するために、本出願の一態様によれば、内向きに突出したフランジ部が内壁面に設けられており、フランジ部により内部空洞が上部キャビティと下部キャビティとに分かれる弁ヘッドと、弁ヘッド内に挿設されたスクリュと、スクリュの下端に嵌合され且つ下部キャビティ内に位置し、上端面がフランジ部の下端面に接触して設けられた環状部材と、を含む弁芯アセンブリであって、フランジ部には均衡化通路が設けられており、均衡化通路により上部キャビティと下部キャビティとが連通される弁芯アセンブリを提供する。
【0007】
選択可能な実施形態において、均衡化通路は、フランジ部の内壁面に設けられ且つフランジ部の軸線方向に沿って貫通して設けられた第1凹溝と、フランジ部の下端面に設けられた突起と、を含む。
【0008】
更に、フランジ部の下端面には複数の突起が設けられており、複数の突起がフランジ部の周方向において間隔をあけて設けられる。
【0009】
更に、均衡化通路は、フランジ部の内壁面に設けられ且つフランジ部の軸線方向に沿って貫通して設けられた第1凹溝と、フランジ部の下端に設けられ且つフランジ部の径方向に沿って設けられた第2凹溝と、を含み、第1凹溝と第2凹溝とが互いに連通する。
【0010】
更に、第2凹溝は複数であり、複数の第2凹溝がフランジ部の周方向において間隔をあけて設けられる。
【0011】
更に、スクリュは、第1ロッドセグメントと第1ロッドセグメントの一端に設けられたフランジ構造とを含み、フランジ構造の径方向における寸法が第1ロッドセグメントの径方向における寸法より大きく、フランジ構造が環状部材の一端に制限係合される。
【0012】
更に、第1ロッドセグメントには、フランジ構造を貫通する捨て孔を有する。
【0013】
更に、スクリュは、第1ロッドセグメントの上端に接続された第2ロッドセグメントを更に含み、第2ロッドセグメントの直径が第1ロッドセグメントの直径より大きく、第1ロッドセグメントと第2ロッドセグメントとの間に段差面が形成され、弁芯アセンブリは、第1ロッドセグメントに嵌合され且つフランジ部の上方に位置する弾性部材と、第1ロッドセグメントに嵌合され且つ弾性部材の上方に位置して、段差面に当接されるガスケットと、を更に含む。
【0014】
更に、環状部材の外壁面と弁ヘッドの内壁面との間に隙間を有する。
【0015】
本出願の別の態様によれば、上記の弁芯アセンブリを含む電子膨張弁を提供する。
【0016】
本出願の技術態様を適用すると、弁ヘッドのフランジ部に均衡化通路が設けられているため、上部キャビティ及び下部キャビティの圧力均衡化を実現することができ、他の構造を別に設ける必要がなく、スクリュに内孔を穿設して均衡化通路を形成する加工が難しい問題を回避し、更に均衡化通路の加工難度を低下させ、加工効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は本出願を解釈するためのもので、本出願を不当に限定するものではない。
【0018】
図1】本出願による電子膨張弁の実施例1の構造模式図を示す。
図2図1の弁ヘッドの断面図を示す。
図3】本出願による電子膨張弁の実施例2の構造模式図を示す。
図4図3の部分拡大した構造模式図を示す。
図5図3の弁ヘッドの断面図を示す。
【0019】
ここで、上記の図面には以下の符号が含まれる。
10 弁ヘッド、11 フランジ部、111 第1凹溝、112 突起、113 第2凹溝、12 シールリング、20 スクリュ、21 第1ロッドセグメント、22 フランジ構造、23 第2ロッドセグメント、24 捨て孔、30 環状部材、40 弾性部材、50 ガスケット。
【発明を実施するための形態】
【0020】
留意すべきこととして、矛盾がない限り、本出願における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わされてもよい。以下、図面とともに実施例を参照して本出願を詳細に説明する。
【0021】
実施例1
図1及び図2に示すように、本実施例で提供される弁芯アセンブリは、弁ヘッド10、スクリュ20及び環状部材30を含み、内向きに突出したフランジ部11が弁ヘッド10の内壁面に設けられており、フランジ部11により弁ヘッド10の内部空洞が上部キャビティと下部キャビティとに分かれ、スクリュ20は弁ヘッド10内に挿設され、環状部材30はスクリュ20の下端に嵌合され且つ下部キャビティ内に位置し、環状部材30の上端面がフランジ部11の下端面に接触して設けられており、ここで、フランジ部11には均衡化通路が設けられており、均衡化通路により上部キャビティと下部キャビティとが連通される。
【0022】
本実施例において、弁ヘッド10のフランジ部11に均衡化通路が設けられているため、上部キャビティ及び下部キャビティの圧力均衡化を実現することができ、他の構造を別に設ける必要がなく、スクリュに内孔を穿設して均衡化通路を形成する加工が難しい問題を回避し、更に均衡化通路の加工難度を低下させ、加工効率を向上させる。
【0023】
更に、上記の設計により弁芯アセンブリ全体の構造がコンパクトになる。
【0024】
図1及び図2に示すように、本実施例において、均衡化通路は第1凹溝111及び突起112を含む。ここで、第1凹溝111はフランジ部11の内壁面に設けられ且つフランジ部11の軸線方向に沿って貫通して設けられ、突起112はフランジ部11の下端面に設けられる。
【0025】
具体的には、第1凹溝111は、フランジ部11の軸線方向に設けられてフランジ部11全体の軸線方向を貫通し、環状部材30の上端面とフランジ部11の下端面との互いの密着により第1凹溝111が上下キャビティを連通することができなくなってしまう状況を防ぐために、フランジ部11の下端面に突起112を設けることにより、フランジ部11の下端面と環状部材30との接触面に隙間を配置し、上部キャビティと下部キャビティとの連通を実現する。
【0026】
好ましくは、フランジ部11の下端面には複数の突起112が設けられており、複数の突起112がフランジ部11の周方向において間隔をあけて設けられる。
【0027】
上記の設計により、フランジ部11の下端面と環状部材30の上面との間の間隔を均等化して、弁芯アセンブリ全体の構造の整合性を確保する。
【0028】
図1及び図2に示すように、本実施例において、スクリュ20は、第1ロッドセグメント21と第1ロッドセグメント21の一端に設けられたフランジ構造22とを含み、フランジ構造22の径方向における寸法が第1ロッドセグメント21の径方向における寸法より大きく、フランジ構造22が環状部材30の一端に制限係合される。
【0029】
上記の設計は、環状部材30の第1ロッドセグメント21における位置を効果的に制限し、環状部材30が第1ロッドセグメント21から外れることを防止する。
【0030】
図1及び図2に示すように、本実施例において、第1ロッドセグメント21にはフランジ構造22を貫通する捨て孔24を有する。
【0031】
捨て孔24を設けることにより、フランジ構造22の成形が容易になり、フランジ構造22の加工難度を低下させる。捨て孔24は、打抜成形の工具を回避するために用いられる。
【0032】
図1に示すように、本実施例において、スクリュ20は、第1ロッドセグメント21の上端に接続された第2ロッドセグメント23を更に含み、第2ロッドセグメント23の直径が第1ロッドセグメント21の直径より大きく、第1ロッドセグメント21と第2ロッドセグメント23との間に段差面が形成され、弁芯アセンブリは、弾性部材40及びガスケット50を更に含み、弾性部材40は第1ロッドセグメント21に嵌合され且つフランジ部11の上方に位置し、ガスケット50は、第1ロッドセグメント21に嵌合され且つ弾性部材40の上方に位置して、段差面に当接される。
【0033】
上記の設計により、ガスケット50は弾性部材40と段差面との間の摩擦を効果的に減少し、スクリュ20の摩耗を防止し、更にスクリュ20の使用寿命を向上させることができる。
【0034】
好ましくは、環状部材30の外壁面と弁ヘッド10の内壁面との間に隙間を有する。
【0035】
上記の設計により、環状部材30と弁ヘッド10との間の摩擦の発生を回避し、環状部材30及び弁ヘッド10の使用寿命を向上させる。
【0036】
図1に示すように、本実施例は、上記の弁芯アセンブリを含む電子膨張弁を更に提供する。
【0037】
本実施例において、弁ヘッド10のフランジ部11に均衡化通路が設けられているため、上部キャビティ及び下部キャビティの圧力均衡化を実現することができ、他の構造を別に設ける必要がなく、スクリュに内孔を穿設して均衡化通路を形成する加工が難しい問題を回避し、更に均衡化通路の加工難度を低下させ、加工効率を向上させる。
【0038】
実施例2
本実施例2と実施例1との区別は以下の通りである。
図3から図5に示すように、本実施例において、均衡化通路は第1凹溝111及び第2凹溝113を含む。ここで、第1凹溝111はフランジ部11の内壁面に設けられ且つフランジ部11の軸線方向に沿って貫通して設けられ、第2凹溝113はフランジ部11の下端に設けられ且つフランジ部11の径方向に沿って設けられ、第1凹溝111と第2凹溝113とが互いに連通する。
【0039】
具体的には、本実施例において、第1凹溝111は、フランジ部11の軸線方向に設けられてフランジ部11全体の軸線方向を貫通し、環状部材30の上端面とフランジ部11の下端面との互いの密着により第1凹溝111が上下キャビティを連通することができなくなってしまう状況を防ぐために、フランジ部11の下端面に第2凹溝113を設けることにより、フランジ部11の下端面と環状部材30との接触面に隙間を配置し、上部キャビティと下部キャビティとの連通を実現する。
【0040】
好ましくは、第2凹溝113はフランジ部11の径方向を貫通して設けられる。
【0041】
更に、図5に示すように、本実施例において、第2凹溝113は複数であり、複数の第2凹溝113がフランジ部11の周方向において間隔をあけて設けられる。
【0042】
上記の設計により、フランジ部11の下端面と環状部材30の上面との間の間隔を均等化して、弁芯アセンブリ全体の構造の整合性を確保する。
【0043】
本実施例2の他の構造は実施例1と同じであり、ここでは省略する。
【0044】
以上の説明から、本出願の上記の実施例は、以下の技術効果を実現したことが分かる。
【0045】
弁ヘッドのフランジ部に均衡化通路が設けられているため、上部キャビティ及び下部キャビティの圧力均衡化を実現することができ、他の構造を別に設ける必要がなく、スクリュに内孔を穿設して均衡化通路を形成する加工が難しい問題を回避し、更に均衡化通路の加工難度を低下させ、加工効率を向上させる。
【0046】
説明の便宜上、ここでは「…の上に」、「…の上方に」、「…の上面に」、「上側の」等のような空間相対用語を、図面に示すような1つのデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴との空間位置関係を説明するために用いることができる。理解すべきこととして、空間相対用語は、デバイスの図面に記載された方位以外の、使用又は操作中の異なる方位を包含することを意図するものである。例えば、図面中のデバイスの上下が倒置されると、「他のデバイス又は構造の上方に」又は「他のデバイス又は構造の上に」と説明されたデバイスは、その後「他のデバイス又は構造の下方に」又は「他のデバイス又は構造の下に」と位置付けられることになる。よって、例示的な用語「…の上方に」は、「…の上方に」及び「…の下方に」の2つの方位を含むことができる。このデバイスは、他の異なる方法で位置決めし(90度回転するか、他の方位に位置する)、且つここで用いられる空間の相対的な説明について対応する解釈を行うこともできる。
【0047】
更に、説明すべきこととして、「第1」、「第2」等の用語を用いて部品を限定することは、対応する部品を容易に区別するためのものにすぎず、特に説明がない限り、上記の用語は特別な意味を持たないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解すべきではない。
【0048】
以上の説明は本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を限定するためのものではなく、当業者は本出願に対して各種の修正及び変更を行ってもよい。本出願の趣旨及び原則内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等は、いずれも本出願の保護範囲内に包含されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5