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特許7472422図面管理システム、図面管理装置、図面管理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】図面管理システム、図面管理装置、図面管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/12 20200101AFI20240416BHJP
   G06F 16/51 20190101ALI20240416BHJP
   G06F 16/54 20190101ALI20240416BHJP
【FI】
G06F30/12
G06F16/51
G06F16/54
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023012319
(22)【出願日】2023-01-13
【審査請求日】2023-03-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年5月9日にウェブサイトのhttps://lp.zume-n.com/にて掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年5月9日にウェブサイトのhttps://lp.zume-n.com/aboutにて掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年8月15日にウェブサイトのhttps://fact-base.jp/にて掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年8月15日にウェブサイトのhttps://fact-base.jp/posts/setup-cmsにて掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年10月3日~令和4年12月26日に株式会社赤井製作所等の49社へのシステム導入による公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522440142
【氏名又は名称】株式会社Fact Base
(72)【発明者】
【氏名】竹内 将高
(72)【発明者】
【氏名】笠井 光
(72)【発明者】
【氏名】山田 慎
【審査官】合田 幸裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-079538(JP,A)
【文献】特開2010-146210(JP,A)
【文献】特開2021-163447(JP,A)
【文献】特開2017-045276(JP,A)
【文献】特開2006-221551(JP,A)
【文献】特開2004-030122(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0033166(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第114546558(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/12
G06F 16/51
G06F 16/54
IEEE Xplore
JSTPlus(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって1つの系統に選り分けられた複数の図面と、これら複数の図面のそれぞれに関連する関連資料と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶する記憶手段と、
前記1つの識別子に対応する1つの特定標識をユーザに表示する表示手段と、を備え、
前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面のうち何れか1つを縮小した縮小画像を含み、
前記表示手段は、
前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとにユーザに表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面をユーザに表示し、
前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの関連タブに対応する関連資料をユーザに表示する
ことを特徴とする図面管理システム。
【請求項2】
前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面のうち前記記憶手段が記憶した日時が最新の図面を縮小した縮小画像を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の図面管理システム。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面をそれぞれ縮小した縮小図面を含む前記特定画 面をユーザに表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の図面管理システム。
【請求項4】
前記表示手段は、
前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、前記記憶手段に図面を記憶させるための特定ボタンを含む前記特定画面をユーザに表示し、
前記記憶手段は、
前記特定ボタンを選択するユーザの操作によって或る図面を記憶する場合、前記特定画面に含まれる図面に対応する1つの識別子に、前記或る図面を紐づけて記憶する
ことを特徴とする請求項1に記載の図面管理システム。
【請求項5】
ユーザの使用するユーザ端末と、図面を管理する図面管理装置と、を含む図面管理システムであって、
ユーザによって1つの系統に選り分けられた複数の図面と、これら複数の図面のそれぞれに関連する関連資料と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶する記憶手段と、
前記1つの識別子に対応する1つの特定標識を前記ユーザ端末の表示領域に表示する表示手段と、を備え、
前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面のうち何れか1つを縮小した縮小画像を含み、
前記表示手段は、
前記図面管理装置に対する前記ユーザ端末のログインが許可された直後に、前記特定標識を前記ユーザ端末の表示領域に表示し、
前記ユーザ端末の表示領域に表示された1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとに前記ユーザ端末の表示領域に表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面を前記ユーザ端末の表示領域に表示し、
前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの関連タブに対応する関連資料を前記ユーザ端末の表示領域に表示する
ことを特徴とする図面管理システム。
【請求項6】
ユーザによって1つの系統に選り分けられた複数の図面と、これら複数の図面のそれぞれに関連する関連資料と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶する記憶手段と、
前記1つの識別子に対応する1つの特定標識を表示手段に表示するよう制御する制御手段と、を備え、
前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面のうち何れか1つを縮小した縮小画像を含み、
前記制御手段は、
前記表示手段に表示されている前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとにユーザに表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面を前記表示手段に表示するよう制御し、
前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの関連タブに対応する関連資料を前記表示手段に表示するよう制御する
ことを特徴とする図面管理装置。
【請求項7】
ユーザによって1つの系統に選り分けられた図面を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶手段に記憶するステップと、
前記1つの識別子に紐づく図面に関連する関連資料を前記1つの識別子に紐づけて前記記憶手段に記憶するステップと、
前記1つの識別子に紐づく複数の図面のうち何れか1つを縮小した縮小画像を含むとともに前記1つの識別子に対応する1つの特定標識を表示手段に表示するよう制御するステップと、
前記表示手段に表示されている前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとにユーザに表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面を前記表示手段に表示するよう制御するステップと、
前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの関連タブに対応する関連資料を前記表示手段に表示するよう制御するステップと、を含む
ことを特徴とする図面管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図面管理システム、図面管理装置、および図面管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製品の製造を発注する製造メーカと、製品の製造を請け負う工場との間では、図面や見積書および発注書など、多くの資料等が交わされる。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の技術では、図面中に存在する専門的な文字情報の一部を図面のそれぞれに予め設定し、この設定した文字情報の一部をたよりに、図面を検索する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020―091769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、図面のそれぞれに予め設定した文字情報の一部をたよりに、図面を検索する構成になっているため、図面の検索に労力を要するといった課題がある。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、図面の検索に対する労力を軽減することができる図面管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための解決手段として、
本発明の図面管理システムは、
ユーザによって1つの系統に選り分けられた複数の図面と、これら複数の図面のそれぞれに関連する関連資料と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶する記憶手段と、
前記1つの識別子に対応する1つの特定標識をユーザに表示する表示手段と、を備え、
前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面のうち何れか1つを縮小した縮小画像を含み、
前記表示手段は、
前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとにユーザに表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面をユーザに表示し、
前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、選択さ れた1つの関連タブに対応する関連資料をユーザに表示する
ことを特徴とする。
また上記構成において、
前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面のうち前記記憶手段が記憶した日時が最新の図面を縮小した縮小画像を含む
ことを特徴とする。
また上記構成において、
前記表示手段は、
前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面をそれぞれ縮小した縮小図面を含む前記特定画面をユーザに表示する
ことを特徴とする。
また上記構成において、
前記表示手段は、
前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、前記記憶手段に図面を記憶させるための特定ボタンを含む前記特定画面をユーザに表示し、
前記記憶手段は、
前記特定ボタンを選択するユーザの操作によって或る図面を記憶する場合、前記特定画面に含まれる図面に対応する1つの識別子に、前記或る図面を紐づけて記憶する
ことを特徴とする。
上記目的を達成するための解決手段として、
本発明の図面管理システムは、
ユーザの使用するユーザ端末と、図面を管理する図面管理装置と、を含む図面管理システムであって、
ユーザによって1つの系統に選り分けられた複数の図面と、これら複数の図面のそれぞれに関連する関連資料と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶する記憶手段と、
前記1つの識別子に対応する1つの特定標識を前記ユーザ端末の表示領域に表示する表示手段と、を備え、
前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面のうち何れか1つを縮小した縮小画像を含み、
前記表示手段は、
前記図面管理装置に対する前記ユーザ端末のログインが許可された直後に、前記特定標識を前記ユーザ端末の表示領域に表示し、
前記ユーザ端末の表示領域に表示された1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとに前記ユーザ端末の表示領域に表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面を前記ユーザ端末の表示領域に表示し、
前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの関連タブに対応する関連資料を前記ユーザ端末の表示領域に表示する
ことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するための解決手段として、
本発明の図面管理装置は、
ユーザによって1つの系統に選り分けられた複数の図面と、これら複数の図面のそれぞれに関連する関連資料と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶する記憶手段と、
前記1つの識別子に対応する1つの特定標識を表示手段に表示するよう制御する制御手段と、を備え、
前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく複数の図面のうち何れか1つを縮小した縮小画像を含み、
前記制御手段は、
前記表示手段に表示されている前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとにユーザに表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面を前記表示手段に表示するよう制御し、
前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの関連タブに対応する関連資料を前記表示手段に表示するよう制御する
ことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するための解決手段として、
本発明の図面管理方法は、
ユーザによって1つの系統に選り分けられた図面を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶手段に記憶するステップと、
前記1つの識別子に紐づく図面に関連する関連資料を前記1つの識別子に紐づけて前記記憶手段に記憶するステップと、
前記1つの識別子に紐づく複数の図面のうち何れか1つを縮小した縮小画像を含むとともに前記1つの識別子に対応する1つの特定標識を表示手段に表示するよう制御するステップと、
前記表示手段に表示されている前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとにユーザに表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面を前記表示手段に表示するよう制御するステップと、
前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、選択された1つの関連タブに対応する関連資料を前記表示手段に表示するよう制御するステップと、を含む
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、図面の検索に対する労力を軽減することができる図面管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態のシステム構成を示す概略図である。
図2】サーバを示すブロック図である。
図3】サーバに構築された制御部を示すブロック図である。
図4】ログイン処理を示すフローチャートである。
図5】ログイン画面を模式的に示す模式図である。
図6】図面管理画面表示処理を示すフローチャートである。
図7】図面管理画面を模式的に示す模式図である。
図8】図面管理画面を模式的に示す模式図である。
図9】図面管理画面を模式的に示す模式図である。
図10】図面管理画面を模式的に示す模式図である。
図11】図面管理画面に配置されている第1標識を拡大した拡大図である。
図12】図面等情報受付処理を示すフローチャートである。
図13】図面登録画面を模式的に示す模式図である。
図14】図面等情報記憶処理を示すフローチャートである。
図15】図面管理画面生成処理を示すフローチャートである。
図16】図面等表示処理を示すフローチャートである。
図17】図面等表示画面を模式的に示す模式図である。
図18】図面等表示画面を模式的に示す模式図である。
図19】図面等表示画面を模式的に示す模式図である。
図20】見積書管理画面表示処理を示すフローチャートである。
図21】見積書管理画面を模式的に示す模式図である。
図22】見積書管理画面を模式的に示す模式図である。
図23】見積書受付処理を示すフローチャートである。
図24】見積書登録画面を模式的に示す模式図である。
図25】見積書記憶処理を示すフローチャートである。
図26】関連タブ設定処理を示すフローチャートである。
図27】第4ツールバーを模式的に示す模式図である。
図28】関連タブ設定画面を模式的に示す模式図である。
図29】図面等表示画面生成処理を示すフローチャートである。
図30】見積書管理画面生成処理を示すフローチャートである。
図31】本実施形態に係る図面管理システムの使用例を示した図である。
図32】本実施形態に係る図面管理システムの使用例を示した図である。
図33】本実施形態に係る図面管理システムの使用例を示した図である。
図34】特定ユーザDBの具体例を示したブロック図である。
図35】特定ユーザDBの具体例を示したブロック図である。
図36】特定ユーザDBの具体例を示したブロック図である。
図37】本実施形態に係る変形例の特定ユーザDBの具体例を示したブロック図である。
図38】本実施形態に係る変形例の特定ユーザDBの具体例を示したブロック図である。
図39】本実施形態に係る変形例の図面管理画面を示した図である。
図40】本実施形態に係る変形例の図面管理画面を示した図である。
図41】本実施形態に係る変形例の図面等表示画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る図面管理システム1の構成を示す概略図である。
【0014】
図面管理システム1は、主として、発注者と受注者との間で交わされる多種の資料を管理するためのシステムである。前記多種の資料には、図面、見積書や注文書を含む資料(関連資料)、その他の資料が含まれる。発注者は、例えば製造メーカであり、受注者は、例えば工場である(図31乃至図33参照)。
【0015】
図1に示すように、図面管理システム1は、ユーザ端末100と、サーバ(図面管理装置)200と、を含む。
【0016】
ユーザ端末100は、ユーザ(例えば受注者)の使用する通信端末である。ユーザ端末100は、ネットワーク500(インターネットワークを含む)を介して、サーバ200と接続する。ユーザ端末100は、例えばパソコンである。
【0017】
本実施形態において、ユーザ端末100は、有線・無線通信環境において、ネットワーク500を利用し得る通信端末であればよく、パソコンの他にも、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブル機器などであってもよい。
【0018】
ユーザ端末100は、入力装置101と、出力装置(表示手段)103と、を有している。入力装置101は、キーボードである。出力装置103は、ディスプレイである。ディスプレイは、表示領域105を有している。出力装置103は、サーバ200によって管理されている(サーバ200が記憶している)図面を表示領域105に表示する。
【0019】
本実施形態において、入力装置101は、マウス、マイク、カメラ、タッチパネル、タッチスクリーン、タッチスクリーンの利用に供するタッチペン等であってもよい。出力装置103は、モニタ、タッチパネル、タッチスクリーン等であってもよい。
【0020】
本実施形態では、ユーザ端末100が入力装置101を有している構成であるが、この構成に限られず、ユーザ端末100と入力装置101とが分離して、ユーザ端末100が入力装置101を有していない構成であってもよい。同様に、ユーザ端末100が出力装置103を有している構成であるが、この構成に限られず、ユーザ端末100と出力装置103とが分離して、ユーザ端末100が出力装置103を有していない構成であってもよい。
【0021】
以下の説明において、ユーザが入力装置101を使用してユーザ端末100を操作することを、適宜、「ユーザの操作」や「ユーザによる操作」という。
【0022】
サーバ200は、ユーザ端末100からデータ、ファイル、コンテンツ、指令等を提供される情報処理装置である。サーバ200は、ネットワーク500を介して、ユーザ端末100と接続する。サーバ200は、ユーザ端末100から送信されたデータ等に基づいて、所定の処理を実行し、その処理の結果をユーザ端末100に送信する。
【0023】
サーバ200は、クラウドに構築されている。クラウドは、ユーザ端末100がソフトウェアやデータおよびファイルを保持することなくネットワーク500上で自由に使えるようにするためのサービスである。ユーザは、ユーザ端末100に設けられているウェブブラウザを利用して、サーバ200に割り当てられた特定のURLでユーザ端末100をサーバ200に接続させることができる。
【0024】
なお、本実施形態において、図面管理システム1を利用するための専用アプリケーションソフトウェアをユーザ端末100にインストールする構成であってもよい。
【0025】
図2は、サーバ200のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ200は、通信部201と、記憶部(記憶手段)203と、制御部(制御手段)210と、を含む。通信部201、記憶部203および制御部210は、図示せぬ通信バスを介して、電気的に接続している。
【0026】
通信部201は、ネットワーク500を介して、ユーザ端末100と信号の送受信を行う。通信部201は、ユーザ端末100から送信された信号を受信すると、この受信した信号に対応する情報を制御部210へ出力する。通信部201は、制御部210から出力された情報を入力すると、この入力した情報に対応する信号をユーザ端末100に送信する。
【0027】
記憶部203は、ROMと、RAMと、ハードディスクと、を含む(図示省略)。記憶部203は、制御部210によって実行されるプログラムを記憶している。前記プログラムには、例えば、図面を記憶部203に記憶するステップや、関連資料を記憶部203に記憶するステップや、表示領域105に表示する所定の画面(後述する図面管理画面230等)を生成するステップや、生成した所定の画面を表示領域105に表示するよう制御するステップ、その他のステップが含まれる。
【0028】
記憶部203は、ユーザDB205と、特定領域207と、を有している。ユーザDB205は、ユーザごとにユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」という。)を記憶する。ユーザDB205は、ユーザのメールアドレスに対応している。なお、詳細は後述するが、ユーザ情報には、図面、関連資料、後述するアカウント、メールアドレス、図面に関するテキスト、関連資料に関するテキスト、その他の情報が含まれる。特定領域207は、特定情報を記憶する(詳細は後述)。
【0029】
制御部210は、CPUと、ROMと、RAMと、を含む(図示省略)。制御部210は、通信部201から出力された情報を入力したことに基づいて、記憶部203に記憶されているプログラムを読み出して前記RAM上にそれを展開することにより、種々の処理を実行する。
【0030】
本実施形態では、サーバ200が、通信部201と、記憶部203と、制御部210と、を含むよう構成されているが、この構成に限られず、記憶部203がサーバ200から独立している構成であってもよい。例えば、図示を省略するが、図面管理システム1は、ユーザ端末100と、通信部201および制御部210を含むサーバと、通信部および記憶部203を含む記憶装置と、を含む構成であってもよい。
【0031】
図3は、制御部210を示すブロック図である。制御部210は、アカウント処理部211と、ログイン処理部213と、図面処理部215と、関連資料処理部217と、を含む。
【0032】
まず、アカウント処理部211について説明する。
【0033】
アカウント処理部211は、ユーザに対し、アカウントを発行する処理を実行する(図示省略)。アカウントは、ユーザが図面管理システム1を利用するために必要となる情報である。アカウントは、ユーザIDと、ユーザパスワードと、を含む。
【0034】
アカウント処理部211は、ユーザの操作に応じて、ユーザのメールアドレスに対応するアカウントをユーザに発行し、発行したアカウントを、ユーザのメールアドレスに対応するユーザDB205に記憶する。
【0035】
次に、ログイン処理部213について説明する。
【0036】
ログイン処理部213は、ユーザ端末100のログインを許可する処理(ログイン処理)を実行する。ユーザは、ログイン処理を経ることにより、図面管理システム1を利用することができる。
【0037】
ログイン処理は、特定のURLが入力されるユーザの操作(以下、「URL入力操作」という。)に応じて実行される処理である。ユーザ端末100は、URL入力操作に基づいて、URL入力操作の情報に対応する信号をサーバ200に送信する。
【0038】
図4は、ログイン処理のフローチャートである。
【0039】
(ステップS1)
通信部201は、ユーザ端末100から送信されたURL入力操作の情報に対応する信号を受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S1でYes)、ステップS3に処理を移し、前記信号を受信していない場合(S1でNo)、ログイン処理を終了させる。
【0040】
(ステップS3)
通信部201は、ユーザ端末100から送信されたURL入力操作の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応するURL入力操作の情報をログイン処理部213に出力する。
【0041】
(ステップS5)
ログイン処理部213は、通信部201から出力されたURL入力操作の情報を入力すると、記憶部203に予め記憶されているログイン画面220(図5参照)の情報を抽出し、この情報を通信部201に出力する。
【0042】
(ステップS7)
通信部201は、ログイン処理部213から出力されたログイン画面220の情報を入力すると、この情報に対応する信号をユーザ端末100に出力する。
【0043】
出力装置103は、ユーザ端末100が通信部201から出力されたログイン画面220の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応するログイン画面220を表示領域105に表示する。
【0044】
ログイン画面220について説明する。
【0045】
図5は、ログイン画面220を模式的に表した図である。ログイン画面220は、ユーザIDを入力する入力欄221と、メールアドレスを入力する入力欄223と、パスワードを入力する入力欄225と、ログインボタン227と、を含む。
【0046】
ユーザは、ログイン画面220上で、入力欄221乃至入力欄225に各情報を入力した後に、ログインボタン227を選択する操作を行うことで、ユーザ端末100をサーバ200にログインさせることができる。以下の説明において、入力欄221乃至入力欄225に入力された情報のことを「ログイン情報」という。
【0047】
ユーザ端末100は、ログインボタン227を選択するユーザの操作に基づいて、ログイン情報に対応する信号をサーバ200に送信する。
【0048】
図4に戻り、ログイン処理の続きを説明する。
【0049】
(ステップS9)
通信部201は、ユーザ端末100から送信されたログイン情報に対応する信号を受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S9でYes)、ステップS11に処理を移し、前記信号を受信していない場合(S9でNo)、ステップS9の手前に戻る。
【0050】
(ステップS11)
通信部201は、ユーザ端末100から送信されたログイン情報に対応する信号をサーバ200が受信すると、前記信号に対応するログイン情報をログイン処理部213に出力する。
【0051】
(ステップS13)
ログイン処理部213は、通信部201から出力されたログイン情報を入力すると、このログイン情報に基づいて、ユーザ端末100のログインを許可するか否かを判断し、ログインを許可する場合(S13でYes)、ステップS15に処理を移す一方、ログインを許可しない場合(S13でNo)、ユーザ端末100のログインを許可することなく、ログイン処理を終了させる。
【0052】
ログインの許可について、より詳細に説明すると、ログイン処理部213は、ステップS13で入力したログイン情報に含まれるメールアドレスに対応するユーザDB205が記憶部203に構築されており、かつ、そのユーザDB205に対応するアカウントがステップS13で入力したログイン情報に含まれるアカウントと一致する場合に限り、ログインを許可する。
【0053】
(ステップS15)
ログイン処理部213は、ユーザ端末100のログインを許可するとともに、ステップS13で入力したログイン情報に含まれるメールアドレスに対応するユーザDB205を記憶部203の中から特定し、ログイン処理を終了させる。
【0054】
以下の説明において、ステップS15で特定したユーザDBのことを「特定ユーザDB」という。
【0055】
次に、図面処理部215を説明する(図3参照)。
【0056】
図面処理部215は、図面に関する種々の処理を実行する。前記種々の処理には、図面の系統を表示領域105に表示する処理、図面や図面の一覧を表示領域105に表示する処理、図面を記憶部203(特定ユーザDB)に記憶する処理、その他の処理が含まれる。
【0057】
まず、図面管理画面230(図7乃至図10参照)を表示領域105に表示する処理(図面管理画面表示処理)について説明する。
【0058】
図6は、図面管理画面表示処理を示すフローチャートである。
【0059】
図面管理画面表示処理は、図4に示すログイン処理でユーザ端末100のログインを許可した直後(ステップS15の直後)に引き続き実行される処理である。
【0060】
(ステップS70)
図面処理部215は、特定ユーザDB(ステップS15で特定したユーザDB205)に記憶されているユーザ情報に基づいて、図面管理画面230を生成する処理(図面管理画面生成処理)を実行し、次のステップS21に処理を移す。なお、図面管理画面生成処理(S70)については後述する。
【0061】
(ステップS21)
図面処理部215は、ステップS70で生成した図面管理画面230の情報を通信部201に出力する。
【0062】
(ステップS23)
通信部201は、図面処理部215から出力された図面管理画面230の情報を入力すると、この情報に対応する信号をユーザ端末100に出力して図面管理画面表示処理を終了させる。
【0063】
出力装置103は、ユーザ端末100が通信部201から送信された図面管理画面230の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する図面管理画面230を表示領域105に表示する。
【0064】
このように、本実施形態では、ユーザ端末100のログインを許可すると、その直後に図面管理画面230を表示領域105に表示する。なお、本実施形態では、ログインを許可した直後以外にも、図面管理画面表示処理を実行するが、これについては後述する。
【0065】
図面管理画面230について説明する(図7乃至図10)。
【0066】
図面管理画面230は、特定ユーザDBに記憶されている種々の図面を体系的に表したものである。ユーザは、図面管理画面230を介して、特定ユーザDBに記憶されている図面を系統ごとに認識することができる。
【0067】
図7乃至図10は、図面管理画面230の例を模式的に示した図である。同図に示すように、図面管理画面230は、第1ツールバー240と、第2ツールバー250と、第3ツールバー270と、図面系統一覧エリア280と、を含む。
【0068】
第1ツールバー240は、図面管理画面230の左側縁に沿うように配置されており、縦長方形状をなす。第1ツールバー240には、図面一覧ボタン241と、設定ボタン243と、新規図面ボタン245と、が配置されている。
【0069】
図面一覧ボタン241は、図面管理画面230を表示領域105に表示するためのものである。図面処理部215は、図面一覧ボタン241を選択するユーザの操作に基づいて、図6に示す図面管理画面表示処理を実行する。つまり、本実施形態では、ユーザ端末100のログインを許可した直後以外にも、図面一覧ボタン241を選択するユーザの操作に基づいて、制御部210(図面処理部215)は、表示領域105に図面管理画面230を表示するよう制御する(出力装置103は、図面管理画面230を表示領域105に表示する)。
【0070】
図面一覧ボタン241の色は、図面管理画面230が表示領域105に表示されているか否かを表している。図面管理画面230が表示領域105に表示されていない状況下において、ユーザが図面一覧ボタン241を選択すると、図面一覧ボタン241の色は、白色から灰色に暗転するとともに、図面管理画面230が表示領域105に表示される。一方、図面管理画面230が表示領域105に表示されている状況下において、例えばユーザが第1ツールバー240に配置されている図面一覧ボタン241以外のボタンを選択すると、図面一覧ボタン241の色は、灰色から白色に明転するとともに、選択されたボタンに対応する図面管理画面230以外の画面が表示領域105に表示される。
【0071】
設定ボタン243は、後述する第4ツールバー460(図27参照)を表示領域105に表示するためのものである。詳細は後述するが、第4ツールバー460は、ユーザの操作に応じて、表示領域105に表示される画面の内容や構成を変更等するためのものである。
【0072】
新規図面ボタン245は、図面を特定ユーザDBに記憶させるためのものである。図面処理部215は、新規図面ボタン245を選択するユーザの操作に基づいて、図面を特定ユーザDBに記憶する処理を実行する(図14参照、詳細は後述)。
【0073】
第2ツールバー250は、第1ツールバー240の右側上部から右方向に直線状に延びるように配置されており、横長方形状をなす。第2ツールバー250には、図面番号ボタン251と、製品名ボタン253と、顧客名ボタン255と、ステータスボタン257と、が配置されている。
【0074】
図面番号ボタン251は、特定ユーザDBに記憶されている図面番号(後述する識別子)の一覧をテキスト形式でユーザに表示するためのボタンである(図10参照)。
【0075】
図面番号は、ユーザが図面を体系的に区別して管理(系統別に管理)するためのものである。別言すると、図面番号は、図面の系統をユーザに認識させるためのものである。要するに、図面番号は、図面の系統を表す名称であり、1つの図面番号は、図面の1つの系統に対応している。図面番号は、数字、ひらがな、カタカナ、漢字、欧文字(大文字、小文字)、記号などを組み合わせたものである。
【0076】
以下の説明において、適宜、「図面の系統」のことを「系統」や「図面系統」といい、「図面の1つの系統」のことを「1つの系統」や「1つの図面系統」、あるいは「1系統」や「図面の1系統」という。
【0077】
本実施形態では、ユーザが図面番号をユーザの任意で決定する。つまり、ユーザ自らが図面系統の名称を決定する。言い換えると、ユーザが1つの図面系統に対し1つの図面番号を付与する構成になっている。詳細は後述するが、図面処理部215は、後述する図面登録画面300を介して、図面番号を特定ユーザDBに記憶する。
【0078】
以下の説明において、特定ユーザDBに記憶されている図面番号のことを「識別子」という。
【0079】
本実施形態では、図面が何れの系統に属するかをユーザ自らが選り分け、ユーザによって何れか1つの系統に選り分けられた図面を、前記1つの系統に対応する識別子に紐づけて特定ユーザDBに記憶するよう構成されている。例えば、ユーザが或る図面αを系統αに選り分けた場合、系統αに対応する識別子に図面αを紐づけて特定ユーザDBに記憶し、ユーザが或る図面βを前記系統αとは異なる系統βに選り分けた場合、系統βに対応する識別子に図面βを紐づけて特定ユーザDBに記憶するよう構成されている。なお、図面処理部215は、後述する図面登録画面300を介して、識別子に図面を紐づけて特定ユーザDBに記憶する。
【0080】
製品名ボタン253は、特定ユーザDBに記憶されている製品名の一覧をテキストでユーザに表示するためのボタンである。詳細は後述するが、図面処理部215は、後述する図面登録画面300を介して、識別子に製品名を紐づけて特定ユーザDBに記憶する。
【0081】
顧客名ボタン255は、特定ユーザDBに記憶されている顧客名の一覧をテキストでユーザに表示するためのボタンである。詳細は後述するが、図面処理部215は、後述する図面登録画面300を介して、識別子に顧客名を紐づけて特定ユーザDBに記憶する。
【0082】
ステータスボタン257は、特定ユーザDBに記憶されているステータスの一覧をテキストでユーザに表示するためのボタンである。ステータスとは、発注者から受注者への依頼の進捗状況を示すものである。詳細は後述するが、図面処理部215は、後述する図面登録画面300を介して、識別子にステータスを紐づけて特定ユーザDBに記憶する。
【0083】
本実施形態では、ステータスとして、発注者からの依頼を受注者が未だ正式に受け付けていない「受付前」と、前記依頼を受注者が正式に受け付けている「受付後」と、受注者が正式に受け付けた前記依頼を受注者が完全に遂行している「完遂」と、がある。
【0084】
図7乃至図10に説明を戻し、図面系統一覧エリア280は、第1ツールバー240および第2ツールバー250に隣接するように、第1ツールバー240の右側かつ第2ツールバー250の下側に配置されている。
【0085】
図面系統一覧エリア280は、特定ユーザDBに記憶されている図面系統の一覧を表すためのエリアである。図8乃至図10に示すように、図面系統一覧エリア280には、第1標識(特定標識)290と、系統カウンタ281と、が配置されている。
【0086】
第1標識290は、ユーザが視覚を通じて図面系統を認識するための標識であり、図8乃至図10に示すように、略正方形状をなす。1つの第1標識290は、1つの図面系統、すなわち、1つの識別子(特定ユーザDBに記憶されている1つの図面番号)に対応している。要するに、第1標識290は、1つの図面系統をユーザに示すためのものである。
【0087】
図11は、図8に示す1つの第1標識290を拡大した図である。同図に示すように、第1標識290は、領域291と、領域293と、を有している。
【0088】
領域291は、図面系統をユーザに視覚を通じて認識させるための領域である。領域291には、前記第1標識290に対応する1つの識別子に紐づく図面を縮小した縮小画像(サムネイル画像)が表示される。
【0089】
以下の説明において、図面を縮小した縮小画像のことを「図面サムネイル画像」という。なお、詳細は後述するが、第1標識290の領域291に表示される図面サムネイル画像は、第1標識290に対応する識別子に紐づく図面のうち、特定ユーザDBに記憶された日時が最新(直近)のものである。
【0090】
第1標識290の領域293は、図面系統に関する情報をテキストでユーザに示すための領域である。領域293には、前記第1標識290に対応する1つの識別子に相当する図面番号と、前記第1標識290に対応する1つの識別子に紐づくステータスと、前記第1標識290に対応する1つの識別子に紐づく製品名と、前記第1標識290に対応する1つの識別子に紐づく顧客名が表示される。
【0091】
以下の説明において、ステータス、図面番号、製品名、および顧客名のことを、総称して「図面関連情報」という。
【0092】
本実施形態では、第1標識290の領域293には、テキストで「ステータス、図面番号、製品名、および顧客名(図面関連情報)」を表示するように構成されているが、この構成に限られず、この図面関連情報に加えて、図面系統に関連するその他の情報として、テキストで「注文番号、製造番号、加工方法、材質、形状、機械、工具、外注先、生産拠点、加工担当者」の全て、あるいは、それらの一部を表示するように構成してもよい。
【0093】
図7は、特定ユーザDBに図面番号(識別子)が1つも記憶されていない場合に、表示領域105に表示される図面管理画面230であり、同図に示す図面管理画面230には、識別子に対応する第1標識290が配置されていない。
【0094】
図8乃至図10は、特定ユーザDBに図面番号(識別子)が記憶されている場合に、表示領域105に表示される図面管理画面230であり、同図に示す図面管理画面230には、識別子に対応する第1標識290が配置されている。
【0095】
なお、ユーザは、入力装置101を使用して、図面管理画面230を上下にスクロールする操作を行うことにより、図面系統一覧エリア280に表示させる第1標識290を変更することができる。より詳細には、特定ユーザDBに複数の図面番号(識別子)が記憶されている場合であって、これら複数の識別子にそれぞれ対応する複数の第1標識290の全てを図面一覧表示エリア360に表示することができない場合、ユーザは、図面管理画面230を上下にスクロールすることで、識別子に対応する第1標識290の全てを閲覧することが可能である。
【0096】
系統カウンタ281は、図面系統一覧エリア280の左上部に配置されている。系統カウンタ281は、特定ユーザDBに記憶されている図面番号(識別子)の総数をユーザに示すものである。例えば、図7では、系統カウンタ281が「0件」であり、図8では、系統カウンタ281が「1件」であり、図9では、系統カウンタ281が「2件」である。
【0097】
第3ツールバー270は、第1ツールバー240および第2ツールバー250の上縁に沿うように配置されており、横長方形状をなす。第3ツールバー270には、画面の名称(図面管理画面)と、新規図面追加ボタン271と、が配置されている。
【0098】
新規図面追加ボタン271は、先述した新規図面ボタン245と同様に、図面を特定ユーザDBに記憶させるためのものである。図面処理部215は、新規図面追加ボタン271を選択するユーザの操作に基づいて、図面を特定ユーザDBに記憶する処理を実行する(図14参照)。
【0099】
なお、詳しくは後述するが、第1ツールバー240に配置された新規図面ボタン245によって図面を特定ユーザDBに記憶した場合と、第3ツールバー270に配置された新規図面追加ボタン271によって図面を特定ユーザDBに記憶した場合と、のいずれの場合であっても、図面を特定ユーザDBに記憶した直後に、後述する図面等表示画面340(図17乃至図19参照)を表示領域105に表示するよう構成されている。
【0100】
このように、本実施形態では、ユーザによって1つの系統に選り分けられた図面を、前記1つの系統に対応する1つの識別子(特定ユーザDBに記憶されている図面番号)に紐づけて特定ユーザDBに記憶するように構成され、ユーザ端末100のログイン直後に、1つの識別子に対応する1つの第1標識290を含む図面管理画面230を表示領域105に表示することにより、特定ユーザDBに記憶されている図面の系統をユーザに認識させることができる。なお、図7乃至図10に示す図面管理画面230の例については、詳しく後述する。
【0101】
以下の説明では、特定ユーザDBに記憶されている図面であるか、あるいは、特定ユーザDBに記憶されていない図面であるか、を明確にするため、説明の必要に応じて、特定ユーザDBに記憶されている図面のことを「記憶済の図面」や「記憶済図面」あるいは「識別子に紐づく図面」といい、特定ユーザDBに記憶される前の図面のことを「記憶前の図面」という。
【0102】
次に、ユーザ端末100から送信される図面等を受け付ける処理(図面等情報受付処理)を説明する。
【0103】
図面等情報受付処理は、新規図面ボタン245および新規図面追加ボタン271のいずれか一方を選択するユーザの操作に応じて実行される処理である。ユーザ端末100は、新規図面ボタン245および新規図面追加ボタン271のいずれか一方を選択する操作(以下、「図面登録開始操作」という。)に基づいて、前記情報に対応する信号をサーバ200に送信する。
【0104】
図12は、図面等情報受付処理を示すフローチャートである。
【0105】
(ステップS31)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された図面登録開始操作の情報に対応する信号を受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S31でYes)、ステップS33に処理を移す一方、前記信号を受信していない場合(S31でNo)、図面等情報受付処理を終了させる。
【0106】
(ステップS33)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された図面登録開始操作の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する図面登録開始操作の情報を図面処理部215に出力する。
【0107】
(ステップS35)
図面処理部215は、通信部201から出力された図面登録開始操作の情報を入力すると、記憶部203に予め記憶されている図面登録画面300(図13参照)の情報を記憶部203から抽出し、この抽出した図面登録画面300の情報を通信部201に出力する。
【0108】
(ステップS37)
通信部201は、図面処理部215から出力された図面登録画面300の情報を入力すると、前記情報に対応する信号をユーザ端末100に出力する。
【0109】
出力装置103は、ユーザ端末100が通信部201から送信された図面登録画面300の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する図面登録画面300を表示領域105に表示する。
【0110】
図面登録画面300について説明する。
【0111】
図13は、図面登録画面300を模式的に示した図である。図面登録画面300は、領域310と、領域320と、を含む。
【0112】
領域310には、ファイル選択ボタン311が配置されている。領域310およびファイル選択ボタン311は、特定ユーザDBに記憶する図面を特定するためのものである。ユーザは、領域310およびファイル選択ボタン311の何れか一方を利用して、特定ユーザDBに記憶する図面を特定する。例えば、ユーザが、図面管理システム1での管理を所望する図面を領域310にドラッグアンドドロップすることで、特定ユーザDBに記憶する図面を特定する。
【0113】
以下の説明において、図面登録画面300上でユーザが特定した図面のことを「特定図面」という。
【0114】
領域320は、特定図面に対応する図面関連情報(ステータス、図面番号、製品名、顧客名の各情報)をユーザが入力装置101を使用して入力するための領域である。
【0115】
領域320には、ステータスを入力する入力欄321、図面番号を入力する入力欄323、製品名を入力する入力欄325、顧客名を入力する入力欄327、が配置されている。
【0116】
入力欄321には、特定図面に対応するステータスとして「受付前」、「受付後」、「完遂」の何れか一つがユーザによって選択的に入力される。
【0117】
入力欄323には、特定図面を紐づけるための図面番号が入力される。先述のように、図面番号は、図面系統を識別するためのものである。ユーザは、特定図面を或る1系統に選り分けた後に、この或る1系統の名称として図面番号を付与し、この付与した図面番号を入力欄323に入力する。
【0118】
本実施形態では、図面番号をユーザ自らが決めて、これを入力欄323に入力する構成になっているが、この構成に限られず、図面管理システム1は、図面番号を生成するプログラムを備え、前記プログラムは、特定ユーザDBに既に記憶されている図面番号(識別子)を特定し、前記特定した図面番号以外の番号を生成し、前記生成した図面番号をユーザに提示し、前記提示した図面番号を採用するか否かをユーザが決定し、前記提示した図面番号をユーザが採用する場合に、前記プログラムは、前記採用した図面番号を入力欄323に入力する構成であってもよい。このように構成したとしても、本実施形態と同様に、ユーザの所望する図面番号を或る1系統の名称とすることができる。
【0119】
入力欄325には、特定図面に対応する製品名が入力される。
【0120】
入力欄327には、特定図面に対応する製品の製造等を依頼した依頼主(発注者)としての顧客名(発注者の氏名又は名称およびそれらの略称)が入力される。
【0121】
以下の説明において、入力欄321乃至入力欄327に入力された図面関連情報のことを「特定図面関連情報」という。
【0122】
本実施形態において、領域320に入力する情報として、図面関連情報に加えて、特定図面に対応する注文番号、製造番号、加工方法、材質、形状、機械、工具、外注先、生産拠点、加工担当者の全ての情報、あるいは、それらの情報のうち一部の情報を入力するように構成してもよい。
【0123】
保存ボタン329は、特定図面および特定図面関連情報を特定ユーザDBに記憶するためのものである。ユーザ端末100は、保存ボタン329を選択するユーザの操作に基づいて、特定図面、および特定図面関連情報に対応する信号(以下、「特定図面等信号」という。)をサーバ200に送信する。
【0124】
以下の説明において、保存ボタン329を選択するユーザの操作のことを「図面保存操作」といい、特定図面、および特定図面関連情報に対応する信号のことを「特定図面等信号」という。
【0125】
(ステップS39)
図12に説明を戻し、通信部201は、ユーザ端末100から送信された特定図面等信号を受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S39でYes)、ステップS41に処理を移す一方、前記信号を受信していない場合(S39でNo)、ステップS39の手前に戻る。
【0126】
(ステップS41)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された特定図面等信号を受信すると、前記信号に対応する特定図面および特定図面関連情報を図面処理部215に出力する。
【0127】
(ステップS43)
図面処理部215は、通信部201から出力された特定図面および特定図面関連情報を入力すると、これら入力した情報を確認し、特定図面を特定ユーザDBに記憶するための必要な全ての情報(特定図面、ステータス、図面番号、製品名、顧客名)が含まれているか否かを判断する。このとき、必要な全ての情報が含まれている場合(S43でYes)、ステップS47に処理を移す一方、必要な全ての情報が含まれていない場合(S43でNo)、ステップS45に処理を移す。
【0128】
(ステップS45)
図面処理部215は、特定図面を特定ユーザDBに記憶するための必要な情報が不足している旨の情報を通信部201に出力し、この情報に対応する信号を通信部201がユーザ端末100に送信して、ステップS39の手前に戻る。
【0129】
出力装置103は、ユーザ端末100がステップS45で通信部201から送信された信号を受信すると、特定図面を特定ユーザDBに記憶するための必要な情報が不足している旨を表示領域105に表示する。
【0130】
(ステップS47)
図面処理部215は、ステップS43で入力した特定図面および特定図面関連情報を受け付けて、図面等情報受付処理を終了させる。なお、図面処理部215は、ステップS43で特定図面および特定図面関連情報を受け付けると、これら受け付けた情報を特定ユーザDBに記憶する処理(図14に示す処理)を、このステップS47に引き続き実行する。
【0131】
本実施形態では、図面を特定ユーザDBに記憶するために、図面関連情報(ステータス、図面番号、製品名、顧客名の各情報)の全てが必要な構成になっているが、この構成に限られず、図面系統を示す図面番号のみを必要な情報とする構成であっても良い。つまり、図面を特定ユーザDBに記憶するために、図面番号を必須の情報とし、その他のステータス、製品名、顧客名の各情報を、図面を特定ユーザDBに記憶するための任意の情報とする構成であっても良い。
【0132】
次に、特定図面および特定図面関連情報を特定ユーザDBに記憶する処理(図面等情報記憶処理)を説明する。
【0133】
図14は、図面等情報記憶処理を示すフローチャートである。
【0134】
(ステップS51)
図面処理部215は、図面等情報受付処理のステップS47で受け付けた特定図面に基づいて、これに対応する図面サムネイル画像を生成する。
【0135】
(ステップS53)
図面処理部215は、図面等情報受付処理のステップS47で受け付けた図面番号と同一のもの(識別子)が特定ユーザDBに記憶されているか否かを判断し、ステップS47で受け付けた図面番号と同一の図面番号(識別子)が特定ユーザDBに記憶されている場合(S53でYES)、ステップS55に処理を移し、同一の図面番号(識別子)が特定ユーザDBに記憶されていない場合(S53でNO)、ステップS59に処理を移す。
【0136】
(ステップS55)
図面処理部215は、ステップS53でYESの場合、すなわち、ステップS47で受け付けた図面番号と同一のもの(識別子)が特定ユーザDBに記憶されている場合、その同一のものを特定ユーザDBに記憶されている図面番号の中から特定する。なお、先述のように、特定ユーザDBに記憶された図面番号のことを「識別子」という。なお、ステップS55を処理した後に上記ステップS51を処理する構成であっても良い。
【0137】
(ステップS57)
図面処理部215は、ステップS53で特定した図面番号(識別子)に、ステップS51で生成した図面サムネイル画像と、図面等情報受付処理のステップS47で受け付けた特定図面と、ステップS47で受け付けたステータスと、ステップS47で受け付けた製品名と、ステップS47で受け付けた顧客名とを紐づけて特定ユーザDBに記憶する。
【0138】
(ステップS59)
図面処理部215は、ステップS53でNOの場合、すなわち、ステップS47で受け付けた図面番号と同一のものが特定ユーザDBに記憶されていない場合、ステップS47で受け付けた図面番号を特定ユーザDBに記憶する。なお、ステップS59を処理した後に上記ステップS51を処理する構成であっても良い。
【0139】
(ステップS61)
図面処理部215は、ステップS59で記憶した図面番号(識別子)に、ステップS51で生成した図面サムネイル画像と、図面等情報受付処理のステップS47で受け付けた特定図面と、ステップS47で受け付けたステータスと、ステップS47で受け付けた製品名と、ステップS47で受け付けた顧客名と、を紐づけて特定ユーザDBに記憶する。
【0140】
(ステップS63)
図面処理部215は、特定領域207に記憶されている情報をクリアした後に、ステップS55で特定した図面番号(識別子)、または、ステップS59で記憶した図面番号(識別子)を、特定領域207に記憶する。つまり、図面保存操作(保存ボタン329を選択するユーザの操作)は、特定領域207に記憶されている識別子が更新される契機となる。
【0141】
(ステップS170)
図面処理部215は、ステップS57またはステップS61で特定ユーザDBに記憶した各情報に基づいて(特定領域207に記憶されている識別子に基づいて)、図面等表示画面340(図17等参照)を生成し、次のステップに処理を移す。図面等表示画面340を生成する処理については後述する(図29参照)。
【0142】
(ステップS65)
図面処理部215は、ステップS170で生成した図面等表示画面340の情報を通信部201に出力する。
【0143】
(ステップS67)
通信部201は、図面処理部215から出力された図面等表示画面340の情報を入力すると、前記情報に対応する信号をユーザ端末100に送信して、図面等情報記憶処理を終了させる。
【0144】
出力装置103は、ユーザ端末100が通信部201から送信された図面等表示画面340の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示する。
【0145】
このように、本実施形態では、第1ツールバー240に配置された新規図面ボタン245によって特定図面を特定ユーザDBに記憶した場合(以下、「第1の場合」という。)と、第3ツールバー270に配置された新規図面追加ボタン271によって特定図面を特定ユーザDBに記憶させた場合(以下、「第2の場合」という。)と、のいずれの場合であっても、識別子(特定ユーザDBに記憶されている図面番号)に、図面と、前記図面に基づいて生成した図面サムネイル画像と、前記図面に関する各種情報(ステータス、製品名、顧客名)とを紐づけて特定ユーザDBに記憶するように構成されており、図面等を特定ユーザDBに記憶した直後に、この記憶した図面等に基づいて、図面等表示画面340を生成し(図14のステップS170)、生成した図面等表示画面340を表示領域105に表示するように構成されている。要するに、制御部210は、図面保存操作に基づいて、図面等を特定ユーザDBに記憶すると、その直後に、図面等表示画面340を表示領域105に表示するよう制御する。
【0146】
本実施形態では、図14に示すように、ステップS53でNOの場合、すなわち、ステップS47で受け付けた図面番号と同一の図面番号が特定ユーザDBに記憶されていない場合、すなわち、特定ユーザDBに未だ記憶されていない図面系統を特定ユーザDBに記憶する場合、まず、ステップS47で受け付けた図面番号を特定ユーザDBに記憶した(S59)後に、この図面番号(識別子)にステップS47で受け付けた特定図面等を紐づけて特定ユーザDBに記憶する(S61)構成になっているが、この構成に限られず、ステップS53でNOの場合、まず、ステップS47で受け付けた図面番号と、ステップS47で受け付けた特定図面等と、を特定ユーザDBに個別に記憶した後に、この図面番号(識別子)に前記特定図面等を紐づけるように構成してもよいし、ステップS53でNOの場合、ステップS47で受け付けた図面番号にステップS47で受け付けた特定図面等を紐づけた後に、これら図面番号と特定図面とを特定ユーザDBに記憶するように構成してもよい。
【0147】
次に、図面管理画面230を生成する図面管理画面生成処理を説明する。
【0148】
先述のように、図面管理画面230は、特定ユーザDBに記憶されている種々の図面を系統ごとにユーザに示すものであり、図8乃至図10に示す図面管理画面230には、識別子に対応する第1標識290が含まれている。
【0149】
図15は、図面管理画面生成処理を示すフローチャートである。
【0150】
(ステップS71)
図面処理部215は、特定ユーザDBに記憶されている全ての図面番号(識別子)を抽出するとともに、この識別子に紐づく図面サムネイル画像と、前記識別子に紐づくステータスと、前記識別子に紐づく製品名と、前記識別子に紐づく顧客名とをそれじれ抽出する。なお、先述のように、特定ユーザDBとは、ログイン処理のステップS15(図5参照)で特定したユーザDB205のことである。
【0151】
(ステップS73)
図面処理部215は、ステップS71で抽出した各情報に基づいて、第1標識290を生成する。
【0152】
第1標識290の生成について、例えば、ステップS71で抽出した識別子が1つの場合、この1つの識別子に対応する1つの第1標識290を生成し、ステップS71で抽出した識別子が2つの場合、この2つの識別子にそれぞれ対応する2つの第1標識290を生成するといったように、ステップS71で抽出した識別子ごとに、第1標識290を生成する。
【0153】
1つの第1標識290の生成について、図面処理部215は、ステップS71で抽出した或る1つの識別子と、前記或る1つの識別子に紐づく図面サムネイル画像と、前記或る1つの識別子に紐づくステータスと、前記或る1つの識別子に紐づく製品名と、前記或る1つの識別子に紐づく顧客名とに基づいて、1つの第1標識290を生成する。このとき、前記或る1つの識別子に複数の図面サムネイル画像が紐づいている場合、図面処理部215は、前記複数の図面サムネイル画像のうち、特定ユーザDBに記憶された日時が最新(直近)の図面サムネイル画像に基づいて、1つの第1標識29を生成する。これにより、第1標識290の領域291に表示される図面サムネイル画像は、この第1標識290に対応する識別子に紐づく図面のうち、特定ユーザDBに記憶された日時が最新のものとなる。
【0154】
(ステップS75)
図15に説明を戻し、図面処理部215は、ステップS73で生成した第1標識290に基づいて、図面管理画面230を生成し、図面管理画面生成処理を終了させる。
【0155】
例えば、ステップS73で第1標識290を生成しなかった場合、図7の例に示すような図面管理画面230を生成し、ステップS73で生成した第1標識290が1つの場合、図8の例に示すような図面管理画面230を生成し、ステップS73で生成した第1標識290が2つの場合、図9の例に示すような図面管理画面230を生成する。
【0156】
このように、本実施形態では、特定ユーザDBに記憶されている1つの図面番号(識別子)に基づいて、この識別子に対応する1つの第1標識290を生成し、これら生成した第1標識290を含む図面管理画面230を表示領域105に表示する。ユーザは、図面管理画面230(第1標識290)を介して、特定ユーザDBに記憶されている種々の図面の系統を把握することができる。
【0157】
特に、本実施形態では、特定ユーザDBに記憶されている1つの図面番号(識別子)に、1または2以上の図面で一揃いのものを複数紐づけて特定ユーザDBに記憶することが可能となっているが、これについては後述する。
【0158】
次に、特定ユーザDBに記憶されている図面を表示領域105に表示する処理(図面等表示処理)を説明する。
【0159】
図面等表示処理は、図面管理画面230上で、1つの第1標識290を選択するユーザの操作(以下、「第1標識選択操作」という。)に応じて実行される処理である。なお、1つの第1標識290は、特定ユーザDBに記憶されている1つの図面番号(識別子)に対応しているため、第1標識選択操作のことを「図面番号選択操作」や「識別子選択操作」とも言い換えることができる。
【0160】
ユーザ端末100は、第1標識選択操作で選択された第1標識290の情報、すなわち、識別子選択操作で選択された識別子に対応する信号(以下、「識別子信号」という。)をサーバ200に送信する。
【0161】
図16は、図面等表示処理のフローチャートである。
【0162】
(ステップS81)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された識別子信号をサーバ200が受信したか否かを判断し、前記信号を受信している場合(S81でYes)、ステップS83に処理を移し、前記信号を受信していない場合(S81でNo)、図面等表示処理を終了させる。
【0163】
(ステップS83)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された識別子信号を受信すると、前記信号に対応する識別子を図面処理部215に出力する。
【0164】
(ステップS85)
図面処理部215は、通信部201から出力された識別子を入力すると、特定領域207に記憶されている情報をクリアした後に、ステップS83で入力した識別子を特定領域207に記憶する。要するに、特定領域207には、識別子選択操作で選択された1つの識別子が記憶される。つまり、第1標識選択操作(識別子選択操作)は、ステップS85において識別子が特定領域207に記憶される契機となる。
【0165】
(ステップS170)
図面処理部215は、特定領域207に記憶されている識別子(ステップS83で入力した識別子)に基づいて、図面等表示画面340を生成する処理(図面等表示画面生成処理)を実行する(詳細は後述)。
【0166】
(ステップS87)
図面処理部215は、ステップS170で生成した図面等表示画面340の情報を通信部201に出力する。
【0167】
(ステップS89)
通信部201は、図面処理部215から出力された図面等表示画面340の情報に対応する信号をユーザ端末100に送信して、図面等表示処理を終了させる。
【0168】
出力装置103は、ユーザ端末100が通信部201から送信された図面等表示画面340の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示する。つまり、制御部210(図面処理部215)は、第1標識選択操作(識別子選択操作)に基づいて、図面等表示画面340を表示領域105に表示するよう制御する。
【0169】
図面等表示画面340について説明する。
【0170】
図17乃至図19は、図面等表示画面340の一例を模式的に示した図である。図面等表示画面340は、第1標識選択操作(識別子選択操作)で選択された1つの第1標識290に対応する1つの識別子に紐づく図面をユーザに示すための画面である。
【0171】
図面等表示画面340は、先述した第1ツールバー240と、タブ表示エリア350と、図面一覧表示エリア360と、図面表示エリア370と、図面関連情報等表示エリア380と、を含む。
【0172】
タブ表示エリア350は、複数種類のタブが配置されるエリアであり、第1ツールバー240の右側上部に隣接している。図17等に示す一例では、タブ表示エリア350に、図面タブ351と、見積書タブ353と、注文書タブ355と、が配置されている。
【0173】
図面タブ351は、図面等表示画面340を表示領域105に表示するためのものである。図面処理部215は、図面タブ351を選択するユーザの操作(以下、「図面タブ選択操作」という。)に基づいて、図16のS81からS85までの処理を実行せずに、図16のS170からS89までの処理を実行する。つまり、図面処理部215は、図面タブ選択操作により、特定領域207に記憶されている識別子をクリアすることなく、図面タブ選択操作時に特定領域207に記憶されている識別子に基づいて、図面等表示画面340を生成し、生成した図面等表示画面340を表示領域105に表示するよう制御する。
【0174】
本実施形態では、図16に示すように、特定領域207に記憶されている識別子に基づいて図面等表示画面340を生成し、生成した図面等表示画面340を表示領域105に表示するよう構成されている。先述のように、図14のS63(図面等情報記憶処理)と、図16のS85(図面等表示処理)とでは、特定領域207に記憶されている識別子をクリアし、特定領域207に新たな識別子を記憶(更新)するように構成されており、その更新する契機となるユーザの操作は、図面保存操作(保存ボタン329を選択するユーザの操作)と、第1標識選択操作(識別子選択操作)である。
【0175】
以下の説明において、説明の便宜上、図面保存操作を契機として図14のS63で特定領域207に記憶された識別子のことを「S63識別子」といい、第1標識選択操作(識別子選択操作)を契機として図16のS85で特定領域207に記憶された識別子のことを「S85識別子」という。
【0176】
図17等に説明を戻し、図面タブ351の色は、表示領域105に図面等表示画面340が表示されているか否かを表している。図17乃至図19に示すように、図面タブ351が選択されると、図面タブ351の色は、白色から灰色に暗転する。
【0177】
図17乃至図19は、関連タブのうち、見積書タブ353と、注文書タブ355と、がタブ表示エリア350に配置されている例であり、例えば図22に示すように、タブ表示エリア350に配置されている図面タブ351以外のタブ(例えば見積書タブ353)が選択されると、後述する見積書管理画面400が表示領域105に表示されるとともに、図面タブ351の色は、灰色から白色に明転する。
【0178】
関連タブには、関連資料の種別に応じて、見積書タブ353と、注文書タブ355と、外注書タブ(図示省略)と、納品書タブ(図示省略)と、その他の関連タブと、が含まれる。なお、図示を省略するが、その他の関連タブには、生産工程表を表示領域105に表示するための生産工程表タブや、検査計画書を表示領域105に表示するための検査計画書タブなどが含まれる。なお、以下の説明では、見積書タブ353について説明をし、見積書タブ353以外の関連タブは、見積書タブ353と同様の構成であるため、その説明を省略する。
【0179】
見積書タブ353は、後述する見積書管理画面400(図21図22参照)を表示領域105に表示するためのタブである。より具体的には、見積書タブ353は、見積書を縮小した縮小画像の一覧と、見積書の一覧にある1つの前記縮小画像に対応する見積書と、を表示領域105に表示するためのものである。
【0180】
詳細は後述するが、関連資料処理部217は、見積書タブ353を選択するユーザの操作に基づいて、特定領域207に記憶されている1つの識別子(S63識別子、S85識別子)に対応する見積書管理画面400を表示領域105に表示するよう制御する。なお、見積書タブ353を選択するユーザの操作に基づいて、特定領域207に記憶されている識別子はクリアされないように構成されている。
【0181】
見積書タブ353の色は、表示領域105に見積書管理画面400が表示されているか否かを表している。例えば図22に示すように、見積書タブ353が選択されると、見積書タブ353の色は、白色から灰色に暗転する。なお、図17等に示すように、例えば、見積書タブ353以外のタブ、例えば図面タブ351が選択されると、見積書タブ353の色は、灰色から白色に明転する。
【0182】
図17に説明を戻し、図面一覧表示エリア360は、第1ツールバー240の右側、かつ、タブ表示エリア350の下側に配置されている。図面一覧表示エリア360は、特定領域207に記憶されている1つの識別子(S63識別子、S85識別子)に紐づく図面サムネイル画像362の一覧を表示するエリアである。
【0183】
図17および図18は、特定ユーザDBに記憶されている或る1つの図面番号(識別子)に紐づいている図面が1つの場合の例であり、同図に示すように、図面一覧表示エリア360には、1つの図面サムネイル画像362が配置されている。
【0184】
図19は、特定ユーザDBに記憶されている或る1つの図面番号(識別子)に紐づいている図面が2つの場合の例であり、同図に示すように、図面一覧表示エリア360には、2つの図面サムネイル画像362が横並びに配置されている。
【0185】
図19に示すように、特定ユーザDBに記憶されている或る1つの図面番号(識別子)に複数の図面が紐づいている場合、図面一覧表示エリア360には、前記複数の図面にそれぞれ対応する複数の図面サムネイル画像が配置される構成になっているが、これら複数の図面サムネイル画像は、対応するそれぞれの図面が特定ユーザDBに記憶された日時に応じて配列される。
【0186】
図面一覧表示エリア360についてより詳細に説明すると、図面一覧表示エリア360に配置されている複数の図面サムネイル画像362のうち特定ユーザDBに記憶された日時が最新の図面サムネイル画像360が図面追加ボタン361の右隣に配置され、次に新しいものがその右隣に配置され、次に新しいものがその右隣に配置されるといったように、特定ユーザDBに記憶された日時に応じて横一列に配置される。
【0187】
なお、以下の説明において、図面一覧表示エリア360に配置される図面サムネイル画像360のうち、図面追加ボタン361の右隣に配置される図面サムネイル画像362のことを「最新の図面サムネイル画像」という。また、最新の図面サムネイル画像に対応する図面のことを「最新の図面」という。
【0188】
図17乃至図19は、最新の図面サムネイル画像がユーザによって選択されている状態を示している。同図では、最新の図面サムネイル画像がユーザによって選択されていることにより、最新の図面サムネイル画像の色は、白色から灰色に暗転している。
【0189】
図面一覧表示エリア360には、矢印ボタン363が配置されている。矢印ボタン363は、図面一覧表示エリア360に表示する図面サムネイル画像362を変更するためのものである。より詳細には、特定ユーザDBに記憶されている或る1つの図面番号(識別子)に複数の図面が紐づいている場合であって、これら複数の図面に対応する図面サムネイル画像360の全てを図面一覧表示エリア360に表示できない場合、矢印ボタン362を選択するユーザの操作ごとに、図面一覧表示エリア360に表示される図面サムネイル画像362が変更される。
【0190】
図面一覧表示エリア360には、図面追加ボタン361が配置されている。図面追加ボタン361は、図面を特定ユーザDBに記憶させるためのものである。
【0191】
本実施形態では、図面を特定ユーザDBに記憶させるための方法として2つの方法がある。第1の方法は、図面管理画面230に配置されている新規図面ボタン245および新規図面追加ボタン271の何れか一方を使用する方法であり、第2の方法は、図面一覧表示エリア360に配置されている図面追加ボタン361を使用する方法である。
【0192】
前記第1の方法では、先述したように、図13に示す図面登録画面300上で、ユーザが任意に決めた図面番号をユーザ自ら入力欄323に入力する必要があるが、第2の方法では、図面登録画面300上で、ユーザが任意に決める図面番号をユーザ自ら入力欄323に入力する必要がない点で相違する。これについては、詳しく後述する。
【0193】
図17乃至図19に説明を戻し、図面表示エリア370は、図面を表示するエリアである。図面表示エリア370は、第1ツールバー240および図面一覧表示エリア360に隣接するように、第1ツールバー240の右側かつ図面一覧表示エリア360の下側に配置されている。
【0194】
図面表示エリア370には、図面、削除ボタン371、ダウンロードボタン373が配置されている。
【0195】
図面表示エリア370に配置される図面は、図面一覧表示エリア360で選択されている図面サムネイル画像362に対応する図面である。例えば、図面一覧表示エリア360で選択されている図面サムネイル画像362が「最新の図面サムネイル画像」である場合、図面表示エリア370に表示される図面は「最新の図面」である。
【0196】
本実施形態では、表示領域105に表示されている画面が、図面等表示画面340以外の画面から図面等表示画面340に切り替えられたとき、例えば、図8に示す図面管理画面230上で、1つの第1標識290(1つの識別子)を選択するユーザの操作(第1標識選択操作)が行われたことにより、図面管理画面230から図面等表示画面340に切り替えられたとき、例えば、図13に示す図面登録画面300上で、図面等を特定ユーザDBに記憶するための保存ボタン329を選択するユーザの操作(図面保存操作)が行われたことにより、表示領域105に表示されている画面が、図面登録画面300から図面等表示画面340に切り替えられたとき、この図面等表示画面340は、最新の図面サムネイル画像が選択された状態となって、最新の図面サムネイル画像に対応する最新の図面が図面表示エリア370に表示される。
【0197】
削除ボタン371は、図面表示エリア370に配置されている図面を特定ユーザDBから削除(消去)するためのものである。ダウンロードボタン373は、図面表示エリア370に配置している図面をユーザ端末100の図示せぬ記憶領域に記憶するためのものである。
【0198】
図面関連情報等表示エリア380は、図面関連情報等表示エリア380を含む図面等表示画面340に対応する1つの識別子(S63識別子、S85識別子)に紐づく図面関連情報と、前記1つの識別子に紐づくその他の情報と、をテキストで表示するためのエリアである。図面関連情報等表示エリア380は、図面一覧表示エリア360および図面表示エリア370の右側に配置されている。前記その他の情報には、図面表示エリア370に配置されている図面に基づいて具現化される製品の材質や加工方法の情報が含まれる。なお、前記その他の情報に、注文番号、製造番号、形状、機械、工具、外注先、生産拠点、加工担当者等の情報が含まれる構成であってもよい。
【0199】
図面関連情報等表示エリア380には、ステータスを表示する領域381と、図面番号を表示する領域383と、製品名を表示する領域385と、顧客名を表示する領域387と、材質を表示する領域389と、加工方法を表示する領域391と、メモエリア393と、変更内容保存ボタン395と、が含まれる。ユーザは、ユーザ自らの操作で、領域381乃至領域391およびメモエリア393に表示されている情報を書き換えることができる(詳細は後述)。
【0200】
メモエリア393は、図面に関する情報をユーザが簡単に書きとめるためのエリアである。より具体的には、メモエリア393は、メモエリア393を含む図面等表示画面340に対応する1つの識別子(S63識別子、S85識別子)に紐づく図面に関する情報をユーザが書きとめるためのエリアである。
【0201】
変更内容保存ボタン395は、領域381乃至領域391、およびメモエリア393に表示している情報を、特定領域207に記憶されている1つの識別子(S63識別子、S85識別子)に紐づけて特定ユーザDBに記憶するためのものである(詳細は後述)。
【0202】
このように、本実施形態では、ユーザ端末100のログインを許可した直後に、図面管理画面230(図7乃至図10)を表示領域105に表示することで、ユーザ自らが構築した図面系統を視覚的に第1標識290でユーザに示し、ユーザの操作によって何れか1つの第1標識290(1つの識別子)が選択されると、図面等表示画面340(図17乃至図19)を表示領域105に表示する。ユーザは、図面等表示画面340を介して、前記選択された1つの識別子に紐づく図面の一覧(1つの系統に属する図面の一覧)と、前記選択された1つの識別子に紐づく1つの図面と、前記選択された1つの識別子に紐づく図面関連情報やその他の情報に係るテキストと、を閲覧することができる。
【0203】
図3に説明を戻し、次に、関連資料処理部217を説明する。
【0204】
関連資料処理部217は、関連資料に関する種々の処理を実行する。前記種々の処理には、例えば、関連資料を管理するための画面(関連資料管理画面)をユーザ端末100の表示領域105に表示する処理や、関連資料を特定ユーザDBに記憶する処理が含まれる。
【0205】
まず、関連資料管理画面をユーザ端末100の表示領域105に表示する処理を説明する。
【0206】
関連資料管理画面には、見積書を管理するための見積書管理画面400(図22等参照)、注文書ファイルを管理するための注文書管理画面(図示省略)、その他の関連資料を種別ごとに管理するための画面(例えば納品書を管理するための画面)が含まれる。
【0207】
以下の説明では、見積書管理画面400を表示領域105に表示する処理(見積書管理画面表示処理)を説明する。なお、見積書管理画面400以外の関連資料管理画面を表示領域105に表示する処理については、見積書管理画面表示処理と同様であるため、それらの説明および図示を省略する。
【0208】
図20は、見積書管理画面表示処理を示すフローチャートである。
【0209】
見積書管理画面表示処理は、見積書タブ353(図22等参照)を選択するユーザの操作に基づいて、実行される処理である。ユーザ端末100は、見積書タブ353を選択するユーザの操作(以下、「見積書タブ選択操作」という。)に基づいて、見積書タブ353が選択された情報(以下、「見積書タブ選択操作情報」という。)に対応する信号(以下、「見積書タブ選択信号」という。)をサーバ200に送信する。
【0210】
(ステップS91)
まず、通信部201は、ユーザ端末100から送信された見積書タブ選択信号をサーバ200が受信したか否かを判断し、前記信号を受信している場合(S91でYes)、ステップS93に処理を移し、前記信号を受信していない場合(S91でNo)、見積書管理画面表示処理を終了させる。
【0211】
(ステップS93)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された見積書タブ選択信号を受信すると、前記信号に対応する見積書タブ選択操作情報を関連資料処理部217に出力する。
【0212】
(ステップS180)
関連資料処理部217は、通信部201から出力された見積書タブ選択操作情報を入力すると、見積書管理画面400を生成する処理(見積書管理画面生成処理)を実行する。なお、見積書管理画面生成処理については後述する。
【0213】
(ステップS95)
関連資料処理部217は、ステップS180で生成した見積書管理画面400の情報を通信部201に出力する。
【0214】
(ステップS97)
通信部201は、関連資料処理部217から出力された見積書管理画面400の情報を入力すると、この情報に対応する信号をユーザ端末100に送信して見積書管理画面表示処理を終了させる。
【0215】
出力装置103は、ユーザ端末100がステップS97で送信された信号を受信すると、前記信号に対応する見積書管理画面400を表示領域105に表示する。
【0216】
このように、本実施形態では、図面等表示画面340を表示領域105に表示することで、図面と関連タブ(例えば見積書タブ)の双方を表示領域105に表示し、関連タブ(例えば見積書タブ353)を選択するユーザの操作により、関連資料管理画面(例えば見積書管理画面400)を表示領域105に表示するよう構成されている。
【0217】
見積書管理画面400を説明する。なお、見積書管理画面400以外の関連資料管理画面は、見積書管理画面400と同様であるため、それらの説明および図示を省略する。
【0218】
図21および図22は、見積書管理画面400の一例を模式的に示した図である。見積書管理画面400は、先述した第1ツールバー240と、先述したタブ表示エリア350と、見積書一覧表示エリア410と、見積書表示エリア420と、見積書情報表示エリア430と、を含む。
【0219】
図21および図22は、タブ表示エリア350に、図面タブ351と、見積書タブ353と、注文書タブ355と、が配置されている例であり、ユーザによって見積書タブ353が選択されている。これにより、同図では、見積書管理画面400を表示領域105に表示しているため、見積書タブ353の色が白色から灰色に暗転している。
【0220】
見積書一覧表示エリア410は、タブ表示エリア350の下方に配置されている。見積書一覧表示エリア410は、特定領域207に記憶されている1つの識別子(S63識別子、S85識別子)に紐づく見積書を縮小した画像の一覧を表示するエリアである。より詳細に説明すると、見積書一覧表示エリア410には、第1標識選択操作(識別子選択操作)で選択された1つの第1標識290に対応する1つの識別子に紐づく見積書を縮小した画像の一覧が表示される。
【0221】
見積書一覧表示エリア410には、1つの見積書に対応する1つのサムネイル画像(以下、「見積書サムネイル画像」という。)が配置される。
【0222】
図21は、特定ユーザDBに記憶されている或る1つの図面番号(識別子)に見積書が1つも紐づいていない場合に表示領域105に表示される見積書管理画面400であり、同図に示すように、見積書一覧表示エリア410には、見積書サムネイル画像が配置されていない。
【0223】
図22は、特定ユーザDBに記憶されている或る1つの図面番号(識別子)に見積書が1つ紐づいている場合に表示領域105に表示される見積書管理画面400であり、同図に示すように、見積書一覧表示エリア410には、1つの見積書サムネイル画像412が配置されている。
【0224】
図示を省略するが、特定ユーザDBに記憶されている或る1つの図面番号(識別子)に見積書が複数紐づいている場合、見積書一覧表示エリア410には、前記複数の見積書にそれぞれ対応する複数の見積書サムネイル画像412が配置され、これら複数の見積書サムネイル画像412は、対応する見積書が特定ユーザDBに記憶された日時に応じて配列される。
【0225】
見積書一覧表示エリア410について詳細に説明すると、見積書一覧表示エリア410に配置されている複数の見積書サムネイル画像412のうち特定ユーザDBに記憶された日時が最新の見積書に対応する見積書サムネイル画像412が見積書追加ボタン411の右隣に配置され、次に新しいものがその右隣に配置され、次に新しいものがその右隣に配置されるといったように、横一列に並んで配置される。
【0226】
以下の説明において、特定ユーザDBに記憶された日時が最新の見積書サムネイル画像412のことを「最新の見積書サムネイル画像」という。また、最新の見積書サムネイル画像に対応する見積書のことを「最新の見積書」という。
【0227】
図22は、最新の見積書サムネイル画像がユーザによって選択されている状態を示している。同図では、最新の見積書サムネイル画像がユーザによって選択されていることにより、最新の見積書サムネイル画像の色は、白色から灰色に暗転している。
【0228】
見積書一覧表示エリア410には、矢印ボタン412が配置されている。矢印ボタン412は、見積書一覧表示エリア410に表示する見積書サムネイル画像412を変更するためのものである。より詳細には、特定ユーザDBに記憶されている1つの図面番号(識別子)に複数の見積書が紐づいている場合であって、これら複数の見積書に対応する見積書サムネイル画像412の全てを見積書一覧表示エリア410に表示できない場合、矢印ボタン412を選択するユーザの操作ごとに、見積書一覧表示エリア410に表示する見積書サムネイル画像412が変更される。
【0229】
見積書一覧表示エリア410には、見積書追加ボタン411が配置されている。見積書追加ボタン411は、見積書を特定ユーザDBに記憶させるためのものである(詳細は後述)。
【0230】
見積書表示エリア420は、1つの見積書を表示するエリアである。見積書表示エリア420は、第1ツールバー240および見積書一覧表示エリア410に隣接するように、第1ツールバー240の右側かつ見積書一覧表示エリア410の下側に配置されている。
【0231】
図22に示すように、見積書表示エリア420には、見積書と、削除ボタン421と、ダウンロードボタン423と、が配置されている。
【0232】
見積書表示エリア420に表示される見積書は、見積書一覧表示エリア410で選択されている見積書サムネイル画像412に対応する見積書である。例えば、見積書一覧表示エリア410で選択されている見積書サムネイル画像が「最新の見積書サムネイル画像」である場合、見積書表示エリア420に配置される見積書は「最新の見積書」である。
【0233】
本実施形態では、表示領域105に表示されている画面が、見積書管理画面400以外の画面から見積書管理画面400に切り替えられたとき、例えば、図17に示す図面等表示画面340上で、見積書タブを選択するユーザの操作が行われたことにより、図面等表示画面340から見積書管理画面400に切り替えられたとき、この見積書管理画面400は、最新の見積書サムネイル画像が選択された状態となり、最新の見積書サムネイル画像に対応する見積書が見積書表示エリア420に配置される。
【0234】
削除ボタン421は、見積書表示エリア420に配置している見積書を特定ユーザDBから削除(消去)するためのものである。ダウンロードボタン423は、見積書表示エリア420に配置している見積書をユーザ端末100の図示せぬ記憶領域に記憶するためのものである。
【0235】
見積書情報表示エリア430には、メモエリア431と、変更内容保存ボタン433と、が配置されている。
【0236】
メモエリア431は、見積書表示エリア420に表示されている見積書に関する情報をユーザが簡単に書きとめるためのものである。メモエリア431には、第1標識選択操作(識別子選択操作)で選択された1つの第1標識290に対応する1つの識別子に紐づく見積書に関する情報がテキストで表示される。
【0237】
変更内容保存ボタン433は、メモエリア431に書きとめられた内容を変更するためのものである。詳細な説明は省略するが、ユーザが、入力装置101を使用してメモエリア431に表示されているテキストを変更した後に変更内容保存ボタン433を選択する操作を行うと、ユーザ端末100は、メモエリア431に入力されている変更後のテキストをサーバ200に送信し、サーバ200が変更後のテキストを受信すると、関連資料処理部217は、特定領域207に記憶されている1つの識別子(S63識別子、S85識別子)と同一の識別子を特定ユーザDBの中から特定し、この特定した識別子に紐づく変更前のテキストをクリアするとともに、前記特定した識別子に前記変更後のテキストを紐づけて特定ユーザDBに記憶する。
【0238】
このように、本実施形態では、図面管理画面230(図8乃至図10参照)上で、第1標識選択操作が行われると、この選択された第1標識290に対応する図面等表示画面340(図17乃至図19参照)を表示領域105に表示する。図面等表示画面340には、図面管理画面230上で選択された第1標識290に対応する1つの識別子に紐づく図面のみならず、前記1つの識別子に紐づく関連資料を表示するための関連タブも含まれており、この関連タブのうち例えば見積書タブ353を選択する操作が行われると、前記1つの識別子に紐づく見積書を見積書表示エリア420に表示するように構成されている。
【0239】
次に、ユーザ端末100から送信された関連資料を受け付ける処理を説明する。
【0240】
以下の説明では、関連資料のうち見積書を受け付ける処理(見積書受付処理)について説明する。なお、見積書以外の関連資料を受け付ける処理については、見積書受付処理と同様であるため、その説明および図示を省略する。
【0241】
図23は、見積書受付処理を示すフローチャートである。
【0242】
見積書受付処理は、見積書管理画面400に配置されている見積書追加ボタン411を選択するユーザの操作(以下、「見積書追加操作」という。)に基づいて、実行される処理である。ユーザ端末100は、見積書追加操作に基づいて、見積書追加操作の情報に対応する信号をサーバ200に送信する。
【0243】
(ステップS111)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された見積書追加操作の情報に対応する信号をサーバ200が受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S111でYes)、ステップS113に処理を移し、前記信号を受信していない場合(S111でNo)、見積書受付処理を終了させる。
【0244】
(ステップS113)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された見積書追加操作の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する見積書追加操作の情報を関連資料処理部217に出力する。
【0245】
(ステップS115)
関連資料処理部217は、通信部201から出力された見積書追加操作の情報を入力すると、記憶部203に予め記憶されている見積書登録画面440を抽出し、この抽出した見積書登録画面440(図24参照)の情報を通信部201に出力する。
【0246】
(ステップS117)
通信部201は、関連資料処理部217から出力された見積書登録画面440の情報を入力すると、見積書登録画面440の情報に対応する信号をユーザ端末100に送信する。
【0247】
出力装置103は、ユーザ端末100が見積書登録画面440の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する見積書登録画面440を表示領域105に表示する。
【0248】
見積書登録画面440について説明する。
【0249】
図24は、見積書登録画面440を模式的に示した図である。見積書登録画面440には、領域441と、ファイル選択ボタン443と、保存ボタン445と、が含まれる。
【0250】
領域441およびファイル選択ボタン443は、特定ユーザDBに記憶する見積書を特定するためのものである。ユーザは、領域441およびファイル選択ボタン443の何れか一方を利用して、特定ユーザDBに記憶する見積書を特定する。例えば、領域441に見積書をドラッグアンドドロップすることで、見積書を特定する。
【0251】
以下の説明において、見積書登録画面440でユーザが特定した見積書のことを「特定見積書」という。
【0252】
保存ボタン445は、特定見積書を特定ユーザDBに記憶するためのものである。ユーザ端末100は、ユーザが保存ボタン445を選択すると、特定見積書に対応する信号をサーバ200に送信する。
【0253】
(ステップS119)
図23に説明を戻し、通信部201は、ユーザ端末100から送信された特定見積書に対応する信号をサーバ200が受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S119でYes)、ステップS121に処理を移す一方、前記信号を受信していない場合(S119でNo)、ステップS119の手前に戻る。
【0254】
(ステップS121)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された特定見積書に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する特定見積書を関連資料処理部217に出力する。
【0255】
(ステップS123)
関連資料処理部217は、通信部201から出力された特定見積書を入力すると、この特定見積書を受け付けて関連資料受付処理を終了させる。
【0256】
なお、関連資料処理部217は、ステップS123で特定見積書を受け付けると、ステップS123に引き続き、ステップS123で受け付けた特定見積書を特定ユーザDBに記憶する処理を実行する。
【0257】
次に、関連資料受付処理で受け付けた関連資料を特定ユーザDBに記憶する処理を説明する。
【0258】
以下の説明では、図25を参照しながら、関連資料受付処理で受け付けた関連資料が見積書である場合に実行される処理(見積書記憶処理)を説明する。なお、見積書以外の関連資料を特定ユーザDBに記憶する処理については、見積書記憶処理と同様であるため、その説明および図示を省略する。
【0259】
(ステップS131)
関連資料処理部217は、見積書受付処理のステップS123で受け付けた特定見積書に基づいて、見積書サムネイル画像を生成する。
【0260】
(ステップS133)
関連資料処理部217は、特定領域207に記憶されている識別子と一致する識別子を特定ユーザDBが記憶している識別子の中から特定する。なお、ステップS133を処理した後に上記ステップS131を処理する構成であっても良い。
【0261】
(ステップS135)
ステップS133で特定した識別子に、見積書受付処理のステップS123で受け付けた特定見積書と、ステップS131で生成した見積書サムネイル画像と、を紐づけて特定ユーザDBに記憶する。
【0262】
(ステップS137)
関連資料処理部217は、通信部201に見積書登録画面440を非表示にする旨の情報を出力する。
【0263】
(ステップS139)
通信部201は、関連資料処理部217から出力された見積書登録画面440を非表示にする旨の情報を入力すると、この情報に対応する信号をユーザ端末100に送信して見積書記憶処理を終了させる。
【0264】
出力装置103は、ユーザ端末100が通信部201から送信された見積書登録画面440を非表示にする旨の信号を受信すると、見積書登録画面440を非表示にする。このとき、表示領域105には、見積書管理画面400が表示される。
【0265】
このように、本実施形態では、特定見積書を特定ユーザDBに記憶するための保存ボタン445を選択するユーザの操作に基づいて、特定領域207に記憶されている識別子をクリアすることなく、特定領域207に記憶されている1つの識別子(S63識別子、S85識別子)と同じ識別子を特定ユーザDBから特定し(S133)、この特定した識別子に特定見積書を紐づけて特定ユーザDBに記憶する構成になっている(S135)。
【0266】
次に、関連タブの表示を設定する処理を説明する。
【0267】
本実施形態では、ユーザの操作に応じて、図面等表示画面340上に配置されている関連タブの表示および非表示を切り替えることができる。より詳細には、表示に切り替えられた関連タブをタブ表示エリア350に配置するよう設定し、非表示に切り替えられた関連タブをタブ表示エリア350に配置しないよう設定することができる。なお、タブ表示エリア350に配置されている図面タブを非表示に切り替えることはできないように構成されている。
【0268】
また、本実施形態では、ユーザの操作に応じて、タブ表示エリア350に配置されている関連タブの位置を変更することができる。なお、タブ表示エリア350に配置されている図面タブ351の位置を変更することはできないように構成されている。
【0269】
図26は、関連タブ設定処理のフローチャートである。
【0270】
関連タブ設定処理は、第1ツールバー240(図27等参照)に配置されている設定ボタン243を選択するユーザの操作(以下、「設定ボタン選択操作」という。)に基づいて実行される処理である。ユーザ端末100は、設定ボタン選択操作に基づいて、設定ボタン選択操作の情報に対応する信号をサーバ200に送信する。
【0271】
(ステップS141)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された設定ボタン選択操作の情報に対応する信号をサーバ200が受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S141でYes)、ステップS143に処理を移す一方、前記信号を受信していない場合(S141でNo)、関連タブ設定処理を終了させる。
【0272】
(ステップS143)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された設定ボタン選択操作の情報に対応する信号を受信すると、設定ボタン選択操作の情報を関連資料処理部217に出力する。
【0273】
(ステップS145)
関連資料処理部217は、通信部201から出力された設定ボタン選択操作の情報を入力すると、記憶部203に予め記憶されている第4ツールバー460(図27参照)の情報を抽出し、抽出した前記情報を通信部201に出力する。
【0274】
(ステップS147)
通信部201は、関連資料処理部217から出力された第4ツールバー460の情報を入力すると、前記情報に対応する信号をユーザ端末100に送信する。
【0275】
出力装置103は、ユーザ端末100が通信部201から送信された第4ツールバー460の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する第4ツールバー460を表示領域105に表示する。
【0276】
第4ツールバー460を説明する。
【0277】
図27に示すように、第4ツールバー460は、第1ツールバー240の右側に配置され、縦長方形状をなす。第4ツールバー460には、関連タブ設定ボタン461と、図面項目設定ボタン463と、が配置されている。
【0278】
関連タブ設定ボタン461は、関連タブ設定画面470(図28参照)を表示領域105に表示するためのものである。関連タブ設定画面470は、ユーザが関連タブの表示を設定するためのものである。
【0279】
図面項目設定ボタン461は、図面等表示画面340のうち図面関連情報等表示エリア380に表示する内容を設定するためのものである。図示を省略するが、図面項目設定ボタン461を選択するユーザの操作に基づいて所定画面を表示領域105に表示し、前記所定画面上におけるユーザの操作に基づいて、ステータス、図面番号、製品名、材質、加工方法のうち何れを図面関連情報等表示エリア380に表示し、何れを図面関連情報等表示エリア380に表示しないように設定する。
【0280】
ユーザ端末100は、関連タブ設定ボタン461を選択するユーザの操作に基づいて、関連タブ設定ボタン461を選択した情報に対応する信号(以下、「関連タブ設定ボタン選択信号」という。)をサーバ200に送信する。
【0281】
(ステップS149)
図26に説明を戻し、通信部201は、ユーザ端末100から送信された関連タブ設定ボタン選択信号を受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S149でYes)、ステップS151に処理を移す一方、前記信号を受信していない場合(S149でNo)、ステップS149の手前に戻る。
【0282】
(ステップS151)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された関連タブ設定ボタン選択信号を受信すると、前記信号に対応する情報を関連資料処理部217に出力する。
【0283】
(ステップS190)
関連資料処理部217は、ステップS217で出力された関連タブ設定ボタン選択信号に対応する情報を入力すると、関連タブ設定画面470を生成する処理(関連タブ設定画面生成処理)を実行する。関連タブ設定画面生成処理については後述するが、関連資料処理部217は、特定ユーザDBに記憶されているユーザ情報に基づいて、関連タブ設定画面470を生成する。
【0284】
(ステップS153)
関連資料処理部217は、ステップS190で生成した関連タブ設定画面470の情報を通信部201に出力する。
【0285】
(ステップS155)
通信部201は、関連資料処理部217から出力された関連タブ設定画面の情報を入力すると、前記情報に対応する信号をユーザ端末100に送信する。
【0286】
出力装置103は、ユーザ端末100が通信部201から送信された関連タブ設定画面470の情報に対応する信号を受信すると、前記信号に対応する関連タブ設定画面470を表示領域105に表示する。
【0287】
関連タブ設定画面470を説明する。
【0288】
図28は、関連タブ設定画面470の一例を模式的に示した図である。関連タブ設定画面470には、先述した第1ツールバー240と、領域480と、領域490と、右矢印501と、左矢印503と、保存ボタン505と、が含まれる。
【0289】
領域480,490は、関連タブの表示・非表示を切り替えるための領域である。領域480,490には、複数の第2標識481が配置されている。第2標識481は、関連タブの種類をユーザに認識させるものであり、横長方形状をなす。
【0290】
図28に示す例では、関連タブの種類が見積書であることを示す第2標識481と、関連タブの種類が注文書であることを示す第2標識481と、関連タブの種類が納品書であることを示す第2標識481と、が配置されている。
【0291】
右矢印501は、第2標識481を領域490に振り分けるためのものである。ユーザは、領域480に配置されている第2標識481を選択する操作を行った後に、右矢印501を選択する操作を行うと、選択されている第2標識481は領域490に振り分けられる。
【0292】
左矢印502は、第2標識481を領域480に振り分けるためのものである。ユーザは、領域490に配置されている第2標識481を選択する操作を行った後に、左矢印502を選択する操作を行うと、選択されている第2標識481は領域480に振り分けられる。
【0293】
領域480は、関連タブを表示に切り替えるための領域である。ユーザの操作により、領域480に振り分けられた第2標識481は、保存ボタン505を選択するユーザの操作が行われた後に、タブ表示エリア350に配置されるように設定される。
【0294】
領域480は、タブ表示エリア350における関連タブの位置を設定するための領域でもある。領域480のうち上から1番目の位置に配置されている第2標識481に対応する関連タブは、タブ表示エリア350のうち図面タブの右隣の位置(以下、「第1位置」という。)に配置するよう設定される。同様に、領域480のうち上から2番目に配置されている第2標識481に対応する関連タブは、タブ表示エリア350のうち前記第1位置の右隣の位置(以下、「第2位置」という。)に配置するよう設定される。同様に、領域480のうち上から3番目に配置されている第2標識481に対応する関連タブは、タブ表示エリア350のうち前記第2位置の右隣の位置(以下、「第3位置」という。)に配置するよう設定される。このように、領域480における第2標識481の位置と、タブ表示エリア350における関連タブの位置とを対応付けて、ユーザの好みに応じて、タブ表示エリア350における関連タブの位置を設定することができる。
【0295】
領域490は、関連タブを非表示に切り替えるための領域である。ユーザの操作により、領域490に振り分けられた第2標識481は、保存ボタン505を選択する操作が行われた後に、タブ表示エリア350に配置しないように設定される。
【0296】
保存ボタン505は、関連タブの表示・非表示と、関連タブのタブ表示エリア350における位置を設定する(特定ユーザDBに記憶する)ためのものである。
【0297】
ユーザ端末100は、保存ボタン505を選択するユーザの操作に基づいて、領域480に振り分けられている第2標識481と、領域490に振り分けられている第2標識481と、領域480に振り分けられている第2標識481の位置との各情報(以下、「関連タブ設定情報」という。)に対応する信号をサーバ200に送信する。
【0298】
以下の説明において、領域480に振り分けられている第2標識481の情報を「表示関連タブ情報」といい、領域490に振り分けられている第2標識481の情報を「非表示関連タブ情報」といい、領域480に振り分けられている第2標識481の位置の情報を「表示関連タブ位置情報」という。
【0299】
(ステップS157)
図26に説明を戻し、通信部201は、ユーザ端末100から送信された関連タブ設定情報に対応する信号をサーバ200が受信したか否かを判断し、前記信号を受信した場合(S157でYes)、ステップS159に処理を移す一方、前記信号を受信していない場合(S157でNo)、ステップS157の手前に戻る。
【0300】
(ステップS159)
通信部201は、ユーザ端末100から送信された関連タブ設定情報に対応する信号を受信すると、前記情報を関連資料処理部217に出力する。
【0301】
(ステップS161)
関連資料処理部217は、通信部201から出力された関連タブ設定情報を入力すると、関連タブ設定情報を特定ユーザDBに記憶して、関連タブ設定処理を終了させる。
【0302】
このように、本実施形態では、関連タブ設定画面470上で、関連タブの表示・非表示および配置する位置を設定することができる。詳細は後述するが、関連資料処理部217は、関連タブ設定処理のステップS161で特定ユーザDBに記憶された関連タブ設定情報に基づいて、関連タブを含む画面(図面等表示画面340、見積書管理画面400を含む関連資料管理画面)を生成する。
【0303】
次に、関連タブ設定画面470を生成する処理(関連タブ設定画面生成処理)を説明する。
【0304】
関連タブ設定画面生成処理(ステップS190)について図示を省略するが、関連資料処理部217は、まず、特定ユーザDBに記憶されている関連タブ設定情報を抽出し、次に、前記抽出した関連タブ設定情報に基づいて、関連タブ設定画面470を生成して、関連タブ設定画面生成処理を終了させる。
【0305】
図28に示す関連タブ設定画面470は、特定ユーザDBから抽出した表示関連タブ情報が「見積書タブ」および「注文書タブ」、特定ユーザDBから抽出した非表示関連タブ情報が「納品書タブ」、特定ユーザDBから抽出した表示関連タブ位置情報が「見積書タブが第1位置、注文書タブが第2位置」の場合に生成される画面である。ユーザは、同図に示す関連タブ設定画面470上で、第2標識481を領域480や領域490に振り分ける操作等を行うことにより、関連タブの表示・非表示および配置する位置を設定することができる。
【0306】
次に、図面等表示画面340を生成する処理(図面等表示画面生成処理)を説明する。
【0307】
図29は、図面等表示画面生成処理(ステップS170)を示すフローチャートである。
【0308】
先述のように、図面等表示画面生成処理は、図面保存操作を契機に図面を特定ユーザDBに記憶した直後(図14のS170)と、識別子選択操作(第1標識選択操作)が行われたとき(図16のS170)と、図面タブ351がユーザによって選択されたとき(図示省略)とに実行される処理である。
【0309】
(ステップS171)
図面処理部215は、特定領域207に記憶されている識別子と一致する識別子を特定ユーザDBが記憶している識別子の中から特定する。なお、特定領域207に記憶されている識別子は、図面等情報記憶処理(図14のS63)において記憶された識別子(S63識別子)、または、図面等表示処理(図16のS85)において記憶された識別子(S85識別子)である。
【0310】
(ステップS173)
図面処理部215は、ステップS171で特定した識別子に紐づく図面、図面サムネイル画像、図面関連情報、その他の情報を抽出する。
【0311】
(ステップS175)
図面処理部215は、特定ユーザDBに記憶されている関連タブ設定情報を抽出する。
【0312】
(ステップS177)
図面処理部215は、ステップS173およびステップS175で抽出した各情報に基づいて、これに対応する図面等表示画面340を生成して、図面等画面生成処理を終了させる。
【0313】
ステップS177における図面等表示画面340の生成についてより詳細に説明すると、先述のように、図面等表示画面340は、第1ツールバー240と、タブ表示エリア350と、図面一覧表示エリア360と、図面表示エリア370と、図面関連情報等表示エリア380と、を含んで構成されている。タブ表示エリア350は、ステップS175で抽出された関連タブ設定情報(表示関連タブ情報、非表示関連タブ情報、表示関連タブ位置)に基づいて生成され、図面一覧表示エリア360は、ステップS173で抽出された図面サムネイル画像に基づいて生成され、図面表示エリア370は、ステップS173で抽出された図面に基づいて生成され、図面関連情報等表示エリア380は、ステップS173で抽出された図面関連情報(ステータス、図面番号、製品名、顧客名の各情報)およびその他の情報に基づいて生成される。
【0314】
本実施形態では、図面等表示画面340(図17乃至図19)を表示領域105に表示するユーザの操作が3つある。1つ目は、図面登録画面300上で保存ボタン329を選択する操作(図面保存操作)であり、2つ目は、図面管理画面230上で第1標識290を選択する操作(第1標識選択操作、識別子選択操作)であり、3つ目は、図面等表示画面340上で図面タブ351を選択する操作(図面タブ選択操作)である。1つ目の操作の場合、図14のS63で特定領域207に1つの識別子(S63識別子)が記憶され、このS63識別子に基づいて、図面等表示画面340が生成され(S171乃至S177)、この生成された図面等表示画面340が表示領域105に表示される。つまり、1つ目の操作、すなわち、図面を特定ユーザDBに記憶する操作では、この操作で記憶した図面が表示領域105に表示される。2つ目の操作の場合、図16のS85で特定領域207に1つの識別子(S85識別子)が記憶され、このS85識別子に基づいて、図面等表示画面340が生成され(S171乃至S177)、この生成された図面等表示画面340が表示領域105に表示される。つまり、2つ目の操作、すなわち、第1標識290を選択する操作では、この操作で選択した第1標識290に含まれる図面サムネイル画像に対応する図面が表示領域105に表示される。3つ目の操作の場合、特定領域207に記憶されている識別子はクリアされないよう構成されているため、この場合、S63識別子またはS85識別子に基づいて、図面等表示画面340が生成され(S171乃至S177)、この生成された図面等表示画面340が表示領域105に表示される。
【0315】
以下の説明において、上記3つの操作で生成された図面等表示画面340のことを総称して「識別子に対応する図面等表示画面340」といい、1つ目の操作(図面保存操作)で生成された図面等表示画面340のことを「S63識別子に対応する図面等表示画面340」といい、2つ目の操作(第1標識選択操作、識別子選択操作)で生成された図面等表示画面340のことを「S85識別子に対応する図面等表示画面340」や「第1標識290に対応する図面等表示画面340」という。
【0316】
次に、関連資料管理画面を生成する処理(関連資料管理画面生成処理)を説明する。
【0317】
関連資料管理画面生成処理を説明するにあたり、見積書管理画面400を生成する見積書管理画面生成処理を例にとって説明する。なお、見積書管理画面400以外の関連資料管理画面を生成する処理については、見積書管理画面400と同様であるため、それらの説明および図示を省略する。
【0318】
図30は、見積書管理画面生成処理(ステップS180)を示すフローチャートである。
【0319】
先述のように、見積書管理画面生成処理は、見積書タブ353(図17参照)がユーザによって選択されたとき(図20のS180)に実行される処理である。
【0320】
(ステップS181)
関連資料処理部217は、特定ユーザDBが記憶している識別子の中から特定領域207に記憶されている識別子と一致するものを特定する。なお、特定領域207に記憶されている識別子は、図面等情報記憶処理において記憶されたS63識別子(図14のS63)、または、図面等表示処理において記憶されたS85識別子(図16のS85)である。
【0321】
(ステップS183)
関連資料処理部217は、ステップS181で特定した識別子に紐づく見積書、見積書サムネイル画像、見積書に関するその他の情報を抽出する。
【0322】
(ステップS185)
関連資料処理部217は、特定ユーザDBに記憶されている関連タブ設定情報を抽出する。
【0323】
(ステップS187)
関連資料処理部217は、ステップS183およびステップS185で抽出した各情報に基づいて、見積書管理画面400を生成して、見積書管理画面生成処理を終了させる。
【0324】
ステップS187における見積書管理画面400の生成についてより詳細に説明すると、先述のように、見積書管理画面400は、第1ツールバー240と、タブ表示エリア350と、見積書一覧表示エリア410と、見積書表示エリア420と、見積書情報表示エリア430と、を含んで構成されている。タブ表示エリア350は、ステップS185で抽出された関連タブ設定情報(表示関連タブ情報、非表示関連タブ情報、表示関連タブ位置)に基づいて生成され、見積書一覧表示エリア410は、ステップS183で抽出された見積書サムネイル画像に基づいて生成され、見積書表示エリア420は、ステップS183で抽出された見積書のうち最新の見積書に基づいて生成され、見積書情報表示エリア430は、ステップS183で抽出されたその他の情報に基づいて生成される。
【0325】
このように、関連資料処理部217は、見積書タブ353を選択するユーザの操作(見積書タブ選択操作)に基づいて、特定領域207に記憶されている識別子をクリアすることなく、特定領域207に記憶されている1つの識別子(S63識別子、S85識別子)に基づいて、見積書管理画面400を生成し、生成した見積書管理画面400を表示領域105に表示するように構成されている(図20)。つまり、表示領域105に表示される見積書管理画面400は、S63識別子およびS85識別子の何れか一方に基づいて生成されたものである。より詳細に説明すると、図面保存操作に基づいて、S63識別子に対応する図面等表示画面340を表示した後に、この図面等表示画面340上で、見積書タブ選択操作が行われると、この操作の前後で特定領域207に記憶されている識別子を変更することなく、S63識別子に基づいて生成した見積書管理画面400を表示する。これと同様に、識別子選択操作に基づいて、S85識別子に対応する図面等表示画面340を表示した後に、この図面等表示画面340上で、見積書タブ選択操作が行われると、この操作の前後で特定領域207に記憶されている識別子を変更することなく、S85識別子に基づいて生成した見積書管理画面400を表示する。つまり、図面等表示画面340に配置されている図面と、この図面等表示画面340上で見積書タブ353が選択されることにより表示領域105に表示される見積書管理画面400に配置されている見積書と、は同じ識別子に紐づいている。要するに、ユーザは、図面等表示画面340で或る図面を閲覧した後に、見積書タブ353を選択することで、前記或る図面に関連する見積書を閲覧することができる。
【0326】
以下の説明において、特定領域207に記憶されている識別子に基づいて生成された見積書管理画面400のことを総称して「識別子に対応する見積書管理画面400」といい、S63識別子に基づいて生成された見積書管理画面400のことを「S63識別子に対応する見積書管理画面400」といい、S85識別子に基づいて生成された見積書管理画面400のことを「S85識別子に対応する見積書管理画面400」や「第1標識290に対応する見積書管理画面400」という。
【0327】
本実施形態では、見積書管理画面400上で見積書追加ボタン411を選択して見積書登録画面440(図24)を表示領域105に表示させた後に、見積書登録画面440上で保存ボタン445を選択することにより、見積書(特定見積書)を特定ユーザDBに記憶させることができる。つまり、ユーザは、見積書を特定ユーザDBに記憶させるためには、見積書追加ボタン411および保存ボタン445を選択する操作を行う必要があるが、これら両操作の際に、特定領域207に記憶されている識別子はクリアされることなく保持され、この識別子に見積書が紐づいて特定ユーザDBに記憶されるように構成されている(S133、S135)。要するに、見積書管理画面400上における見積書追加ボタン411の操作で、この見積書管理画面400に対応する識別子に見積書を紐づけて特定ユーザDBに記憶させることができる。よって、図面等表示画面340に配置されている図面と、この図面等表示画面340上で見積書タブ353が選択されることにより表示領域105に表示される見積書管理画面400に配置されている見積書と、この見積書管理画面400上で見積書追加ボタン411が選択されたことにより特定ユーザDBに記憶される見積書と、は同じ識別子に紐づいて特定ユーザDBに記憶されることになる。
【0328】
次に、図面管理システム1の使用例を説明する。
【0329】
図31乃至図33は、図面管理システム1の使用例について、発注者から受注者への依頼があった場合の具体例を示したものである。
【0330】
図31乃至図33は、企業X(発注者)から工場Y(受注者)に対し、まず、フランジの製造に対する依頼(図31に示す依頼A)があり、次に、プレートの製造に対する依頼(図32に示す依頼B)があり、最後に、フランジの製造に対する依頼(図33に示す依頼C)があった場合の例である。これら具体例において、図面管理システム1を利用するユーザは工場Yである。なお、工場Yは、依頼Aを受ける前に、一度も図面管理システム1を使用していなかったものとする。
【0331】
先述のように、図面番号は、図面系統の名称であり、数字、ひらがな、カタカナ、漢字、欧文字(大文字、小文字)、記号などを組み合わせたものであるが、以下の説明では、説明の便宜上、図面番号として、0001、0002・・・・、NNNN(Nは「0」を含む自然数)の4桁の数字を図面番号としてユーザ(工場Y)が採用した場合を例にとって説明する。
【0332】
図31に示すように、依頼Aでは、企業Xから工場Yに対し、フランジの製造に対応する図面A1が提供されている。図面A1は、図面A1aと図面A1bとで一揃いのものである。図面A1には、図面A1aと図面A1bの2枚の図面にわたってフランジの構造が図示されている。
【0333】
ユーザ(工場Y)は、企業Xから図面A1を受け取ると、ユーザのアカウントおよびメールアドレスを使用して、ユーザ端末100をサーバ200にログインさせた。このとき、ユーザ端末100の表示領域105に図7に示す図面管理画面230が表示される。
【0334】
図7に示すように、図面管理画面230には、第1標識290が1つも配置されていない。これは、図面および図面系統が特定ユーザDBに1つも記憶されていないことを示している。
【0335】
ユーザは、図面A1(A1a、A1b)の系統を示す図面番号として、図面A1に「0001」を付すことにし、これらを、ユーザに割り当てられたユーザDB205(特定ユーザDB)に記憶させるため、図面管理画面230(図7)に配置されている新規図面ボタン245を選択する操作を行った。これにより、図面登録画面300が表示領域105に表示された(図13)。
【0336】
ユーザは、図13に示す図面登録画面300上で、まず、図面A1aと図面A1bとを領域310にドラッグアンドドロップし、次に、領域321に「受付前」、領域323に「0001」、領域325に「フランジ」、領域327に「企業X」をそれぞれ入力する操作を行い、最後に、保存ボタン329を選択する操作(以下、「操作A1」という。)を行った。
【0337】
サーバ200は、ユーザの操作A1に基づいて図12および図14に示す処理を実行した。具体的には、まず、図面A1(A1a、A1b)と、0001と、受付前と、フランジと、企業Xとを受け付け(図12のS47)、次に、図面A1に対応する図面サムネイル画像を生成し(図14のS51)、次に、図面番号である0001を特定ユーザDBに記憶し(図14のS59)、最後に、特定ユーザDBに記憶した図面番号0001(以下、「識別子0001」という。)に、図面A1と、図面A1に対応する図面サムネイル画像(以下、「図面サムネイル画像A1」という。)と、受付前と、フランジと、企業Xとの各情報を紐づけて特定ユーザDBに記憶した(図14のS61)。つまり、記憶部203は、ユーザによって或る1つの系統に選り分けられた図面A1と、図面サムネイル画像A1と、図面A1に関連する情報(受付前、フランジ、企業X)と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子0001に紐づけて記憶した。なお、特定ユーザDBに記憶されている、図面番号0001、図面A1、図面サムネイル画像A1、受付前、フランジ、企業X、の各情報のことを、「情報A」という。
【0338】
そして、サーバ200(制御部210)は、図面A1等を特定ユーザDBに記憶した直後に、まずは、特定領域207に識別子0001(S63識別子)を記憶し(図14のS63)、次に、特定領域207が記憶している識別子0001と一致する識別子0001を特定ユーザDBが記憶している識別子の中から特定し(図29のS171)、この特定した識別子0001に紐づく図面A1等に基づいて図面等表示画面340を生成し(図29のS177)、生成した図面等表示画面340を表示領域105に表示するよう制御した。これにより、出力装置103は、図17に示す図面等表示画面340を表示領域105に表示した。この図面等表示画面340は、識別子0001に対応する。
【0339】
図17に示すように、図面一覧表示エリア360には、識別子0001に紐づく図面サムネイル画像A1(符号362)が表示され、図面サムネイル画像A1は、選択された状態となって、その色は暗転している。図面表示エリア370には、図面サムネイル画像A1に対応する図面A1が配置されている。入力欄381には「受付前」、入力欄383には「0001」、入力欄385には「フランジ」、入力欄387には「企業X」が表示されている。
【0340】
図面A1に対応するフランジの材質は「はがね」であった。そこで、依頼Aに対応するフランジの材質を図面管理システム1で管理するために、ユーザは、図面A1等を記憶する操作A1を行った後に引き続き、図17に示す図面等表示画面340上で、材質を入力する入力欄389に「はがね」を入力して、最後に、変更内容保存ボタン395を選択する操作を行った。これにより、材質「はがね」が識別子0001に紐づけられて特定ユーザDBに記憶された。かかる後に、ユーザは、図17に示す図面等表示画面340上で、図面一覧ボタン241を選択する操作を行った。そうすると、図8に示す図面管理画面230が表示領域105に表示された。
【0341】
図8に示すように、図面管理画面230には、識別子0001に対応する第1標識290が配置されている。図11は、図8に示す第1標識290を拡大した図である。
【0342】
ユーザが、図8に示す図面管理画面230上で、識別子0001に対応する第1標識290を選択する操作を行った。そうすると、制御部210(図面処理部215)は、まず、識別子0001を特定領域207に記憶し(図14のS85)、次に、特定領域207が記憶している識別子0001と一致する識別子0001を特定ユーザDBが記憶している識別子の中から特定し(図14のS170,図29のS171)、この特定した識別子0001に紐づく図面A1等に基づいて図面等表示画面340を生成し(図29のS177)、生成した図面等表示画面340を表示領域105に表示するよう制御した。これにより、図面等表示画面340が表示領域105に表示された。この図面等表示画面340は、識別子0001に対応する。
【0343】
図31に説明を戻し、工場Y(ユーザ)は、企業Xから図面A1を受け取った後に、依頼Aに対応する見積書A2を企業Xに提出した。見積書A2は、図面A1に関連する関連資料である。これについて、ユーザは、見積書A2をサーバ200(特定ユーザDB)に記憶させるため、まず、表示領域105に図面管理画面230(図8)を表示させた。このとき、図面管理画面230には、識別子0001に対応する第1標識290が配置されている。
【0344】
ユーザは、図8に示す図面管理画面230上で、まず、識別子0001に対応する第1標識290を選択する操作を行って、識別子0001に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示させ、次に、この図面等表示画面340上の見積書タブ353を選択する操作を行った。これにより、表示領域105には、図21に示す見積書管理画面400が表示された。この見積書管理画面400は、識別子0001に対応する図面等表示画面340に配置されている見積書タブ353が選択されたことにより表示された画面であるから、この見積書管理画面400は、識別子0001に対応する。
【0345】
図21に示すように、見積書一覧エリア410には、見積書サムネイル画像412が配置されていない。これと同様に、見積書表示エリア420にも、見積書が表示されていない。つまり、特定ユーザDBには、識別子0001に紐づく見積書が1つも記憶されていないことを示している。
【0346】
ユーザは、見積書A2を特定ユーザDBに記憶させるため、まず、識別子0001に対応する見積書管理画面400上で、見積書追加ボタン411を選択する操作を行い、表示領域105に図24に示す見積書登録画面440を表示させ、次に、この見積書登録画面440上で、見積書A2を領域441にドラッグアンドドロップする操作を行い、最後に、保存ボタン445を選択する操作(以下、「操作A2」という。)を行った。
【0347】
サーバ200は、ユーザの操作A2に基づいて図23および図25に示す処理を実行した。具体的には、まず、見積書A2を受け付け(図23のS123)、次に、見積書A2に対応する見積書サムネイル画像を生成し(図25のS131)、次に、特定領域207に記憶されている識別子0001と一致するものを特定ユーザDBの中から特定し(図25のS133)、最後に、特定した識別子0001に、見積書A2と、見積書A2に対応する見積書サムネイル画像(以下、「見積書サムネイル画像A2」という。)と、を紐づけて特定ユーザDBに記憶した(図25のS135)。つまり、記憶部203は、ユーザによって或る1つの系統に選り分けられた図面A1に関連する見積書A2を前記或る1つの系統に対応する1つの識別子0001に紐づけて記憶した。なお、ユーザは、識別子0001に対応する見積書管理画面400上で見積書追加ボタン411を選択することにより、見積書登録画面440を表示領域105に表示させ、この見積書登録画面440上で見積書A2を特定ユーザDBに記憶させる操作A2を行ったため、見積書A2は、識別子0001に紐づいて特定ユーザDBに記憶された。これにより、見積書A2と図面A1とは共に識別子0001に紐づいている。なお、見積書A2を特定ユーザDBに記憶させた後に、図22に示す見積書管理画面400が表示領域105に表示された。同図に示すように、見積書一覧エリア410には、識別子0001に紐づく見積書A2の見積書サムネイル画像412(見積書サムネイル画像A2)が表示された。同図に示すように、見積書サムネイル画像A2は選択された状態となって、その色は暗転している。見積書表示エリア420には、見積書サムネイル画像A2に対応する見積書A2が表示された。
【0348】
図31に説明を戻し、企業Xは、工場Y(ユーザ)から見積書A2を受け取った後に、依頼Aに対応する注文書A3を工場Yに提出し、これを工場Yは受け取った。つまり、企業Xは工場Yに対し依頼Aに係るフランジの製造を正式に発注し、これを工場Yは正式に受理した。
【0349】
注文書A3は、図面A1に関連する関連資料である。ユーザは、注文書A3に対応する注文書A3をサーバ200(特定ユーザDB)に記憶させるため、まず、図面管理画面230上で、図面A1の紐づく識別子0001に対応する第1標識290を選択する操作を行って、識別子0001に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示させ、次に、この図面等表示画面340上で、注文書タブ355(図22参照)を選択する操作を行い、注文書を管理する画面(図示省略)を表示領域105に表示させた。この注文書を管理する画面(以下、「注文書管理画面」という。)は、識別子0001に対応する。そして、先述した見積書A2と同様に、ユーザは、注文書管理画面上で、注文書A3を特定ユーザDBに記憶する操作を行い、注文書A3は、識別子0001に紐づいて特定ユーザDBに記憶された。これにより、図面A1、見積書A2および注文書A3は、識別子0001に紐づいた。
【0350】
ユーザは、依頼Aを正式に受理したことを図面管理システム1で管理するために、まず、識別子0001に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示させ、この図面等表示画面340上で、図面関連情報等表示エリア380に表示されている情報のうち、ステータスを「受付前」から「受付後」に書き換えて、最後に、変更内容保存ボタン395を選択する操作を行った。これにより、特定ユーザDBが記憶している図面番号0001(識別子0001)に紐づくステータスは「受付前」から「受付後」に書き換えられた。
【0351】
図31に示すように、工場Y(ユーザ)は、依頼Aを正式に受理した後に、依頼Aに係るフランジの製造を完了させて、これを企業Xに納品した。ユーザは、依頼Aに係るフランジを納品したことを図面管理システム1で管理するために、まず、識別子0001に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示させ、この図面等表示画面340上で、図面関連情報等表示エリア380に表示されている情報のうち、ステータスを「受付後」から「完遂」に書き換えて(領域381に「完遂」を入力して)、最後に、変更内容保存ボタン395を選択する操作を行った。これにより、特定ユーザDBが記憶している図面番号0001(識別子0001)に紐づくステータスは「受付後」から「完遂」に書き換えられた。
【0352】
このように、工場Y(ユーザ)は、企業Xから提供された図面A1に対し、図面番号0001(識別子0001)を付与することで、2枚の図面A1aおよび図面A1bで一揃いの図面A1を、図面番号0001で表される図面系統に属するものとして、図面管理システム1で管理することにした。
【0353】
図34は、図31に示す依頼Aにて企業Xと工場Yとが交わした資料等を記憶した特定ユーザDBを表したブロック図である。図34の詳細な説明を省略する。
【0354】
次に、図32を参照しながら、図面管理システム1の使用例の続きを説明する。
【0355】
図32に示すように、工場Y(ユーザ)は、依頼Aに係る製品「フランジ」を企業Xに納品した後に、企業Xから製品「プレート」の製造に対する依頼(図中に示す依頼B)を受けた。
【0356】
図32に示すように、依頼Bでは、企業Xから工場Yに対し、プレートの製造に対応する図面B1が提供されている。図面B1は、図面B1aのみで一揃いのものであり、図面B1aの1枚にプレートの構造が図示されている。
【0357】
ユーザは、図面B1を行け取った後に、ユーザ端末100をサーバ200にログインさせた。そうすると、ログイン直後に、ユーザ端末100の表示領域105には、図面管理画面230が表示された(図8参照)。このとき、図面管理画面230には、識別子0001に対応する第1標識290が表示されている。
【0358】
ユーザは、プレートの製造に対応する図面B1を、フランジの製造に対応する図面A1とは異なる図面の系統であると認識し、図面B1に対し、図面番号0001とは異なる図面番号0002を付与することで、図面B1を図面管理システム1で管理することにした。
【0359】
ユーザは、図面B1(図面B1a)をサーバ200(特定ユーザDB)に記憶させるため、まず、図面管理画面230に配置されている新規図面ボタン245を選択する操作を行って、表示領域105に図面登録画面300を表示させ、次に、図面登録画面300の領域310に図面B1aをドラッグアンドドロップするとともに、領域320の各入力欄321乃至各入力欄327にステータス「受付前」、図面番号「0002」、製品名「プレート」、顧客名「企業X」の図面関連情報を入力する操作を行い、最後に、保存ボタン329を選択する操作を行った。これにより、0002、図面B1、図面B1に対応するサムネイル画像、受付前、プレート、企業X、の各情報(以下、「情報B」という。)が特定ユーザDBに記憶された。このとき、特定ユーザDBに記憶されている図面番号0002に、図面B1、図面B1に対応するサムネイル画像、受付前、プレート、企業Xが紐づいて特定ユーザDBに記憶された。以下の説明において、説明の便宜上、特定ユーザDBに記憶されている図面番号0002のことを「識別子0002」という。
【0360】
図9は、情報Aおよび情報Bが特定ユーザDBに記憶されている状態に対応する図面管理画面230である。同図に示すように、図面系統一覧エリア280には、識別子0001に対応する第1標識290と、識別子0002に対応する第1標識290と、が配置されている。
【0361】
ユーザが、図9に示す図面管理画面230上で、識別子0002に対応する第1標識290を選択する操作を行った。そうすると、図18に示す図面等表示画面340が表示領域105に表示された。この図面等表示画面340は識別子0002に対応する。このとき、識別子0002に対応する図面等表示画面340の図面一覧表示エリア360には、図面B1に対応する図面サムネイル画像362(以下、「図面サムネイル画像B1」という。)が表示された。図面サムネイル画像B1は、選択された状態であり、その色は暗転している。図面表示エリア370には、図面サムネイル画像B1に対応する図面B1が配置された。
【0362】
図32に説明を戻し、工場Y(ユーザ)は、図面B1を受け取った後に、依頼Bに対応する見積書B2を作成し、これを企業Xに提出した。見積書B2は、図面B1に関連する関連資料である。ユーザは、見積書B2に対応する見積書B2をサーバ200(特定ユーザDB)に記憶させるため、まず、図面管理画面230上で、図面B1が紐づく識別子0002に対応する第1標識290を選択する操作を行って、識別子0002に対応する図面等表示画面340(図18)を表示領域105に表示させ、次に、この図面等表示画面340上で、見積書タブ353を選択する操作を行った。これにより、ユーザ端末100の表示領域105には、識別子0002に対応する見積書管理画面400(図示省略)が表示された。
【0363】
ユーザは、識別子0002に対応する見積書管理画面400上で、見積書追加ボタン411を選択する操作を行った。そうすると、表示領域105に見積書登録画面440(図24参照)が表示され、この見積書登録画面440上で、ユーザは、見積書B2を領域441にドラッグアンドドロップする操作を行った後に、保存ボタン445を選択する操作を行った。これにより、見積書B2が識別子0002に紐づいて特定ユーザDBに記憶された。これにより、識別子0002に対応する見積書管理画面400(図示省略)には、見積書B2に対応する見積書サムネイル画像と、見積書B2が表示された。
【0364】
このように、工場Y(ユーザ)は、企業Xから提供された図面B1に対し、図面番号0002を付与することで、図面B1を、図面A1とは異なる系統として図面管理システム1で管理することとした。
【0365】
図35は、依頼A(図31)および依頼B(図32)にて、企業Xと工場Yとが交わした資料等を記憶した特定ユーザDBを表したブロック図である。その詳細な説明を省略する。
【0366】
次に、図33を参照しながら、図面管理システム1の使用例の続きを説明する。
【0367】
図33に示すように、工場Y(ユーザ)は、依頼Bに対応する見積書B2を企業Xに提出した後に、新たに、企業Xからフランジの製造に対する依頼(図中に示す依頼C)を受けた。
【0368】
依頼Cでは、企業Xから工場Yに対し、フランジの製造に対応する図面C1が提供されている。図面C1は、図面C1aと図面C1bとで一揃いのものである。図面C1には、図面C1aと図面C1bの2枚にわたってフランジの構造が図示されている。
【0369】
ユーザは、図面C1の系統について、依頼Aに対応するフランジの図面A1と、依頼Cに対応するフランジの図面C1とを比較したところ、両図面に図示されているフランジの構造に違いはないものの、それらの材質に違いがあった。そこで、ユーザは、図面C1と図面A1とは同じ系統に属する図面であると認識し、図面C1に対し、図面A1と同じ図面番号0001を付与することで、図面C1を図面管理システム1で管理することにした。
【0370】
ユーザ(工場Y)は、企業Xから図面C1を受け取ると、ユーザ端末100をサーバ200にログインさせて、ユーザ端末100の表示領域105に図面管理画面230(図9参照)を表示させた。
【0371】
ユーザは、図面C1に対応する図面C1(C1a、C1a)をサーバ200(特定ユーザDB)に記憶させるための第1の方法として、まず、図面管理画面230(図9)に配置されている新規図面ボタン245および新規図面追加ボタン271の何れか一方を選択する操作を行って、表示領域105に図面登録画面300(図13参照)を表示させ、次に、図面登録画面300の領域310に図面C1aおよびC1aをドラッグアンドドロップするとともに、領域320の入力欄321乃至入力欄327にステータス「受付前」、図面番号「0001」、製品名「フランジ」、顧客名「企業X」の図面関連情報を入力する操作を行い、最後に、保存ボタン329を選択する操作を行った。これにより、特定ユーザDBに記憶されている図面番号0001(識別子0001)に、図面C1と、図面C1に対応する図面サムネイル画像と、受付前と、フランジと、企業Xとの各情報が紐づいて特定ユーザDBに記憶される。なお、特定ユーザDBに記憶されている、0002、図面B1、図面B1に対応するサムネイル画像、受付前、プレート、企業X、の各情報のことを、「情報C」という。
【0372】
ユーザは、上述の第1の方法とは異なる第2の方法でも、図面A1と同系統の図面C1(C1a、C1a)をサーバ200(特定ユーザDB)に記憶させることができる。第2の方法では、まず、図面A1の系統を表す識別子0001(図面A1が紐づく識別子0001)に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示させる必要がある。具体的には、図面管理画面230上で、識別子0001に対応する第1標識290を選択する操作を行って、識別子0001に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示させ、次に、この図面等表示画面340上で、図面系統一覧エリア280に配置されている「図面追加ボタン361」を選択する操作を行って、表示領域105に図面登録画面300(図24参照)を表示させ、この図面登録画面300上で、情報Cを特定ユーザDBに記憶させる方法である。これにより、図面番号0001(識別子0001)に、図面C1等を紐づけて特定ユーザDBに記憶させることができる。
【0373】
ここで、第1の方法は、図面管理画面230に配置されている新規図面ボタン245および新規図面追加ボタン271の何れか一方を使用して図面を保存する方法であり、ある特定の識別子に対応している図面等表示画面340を介することなく、図面等を特定ユーザDBに記憶させる方法である。つまり、第1の方法は、何れの識別子にも対応していない図面管理画面230を介して、図面等を特定ユーザDBに記憶させる方法であるため、第1の方法では、図13に示す図面登録画面300の入力欄323に、ユーザが付与した図面番号(図33の例では図面番号0001)を入力する必要がある。これに対し、第2の方法は、図面等表示画面340に配置されている図面追加ボタン361を使用して図面を保存する方法であり、ある特定の識別子に対応している図面等表示画面340を介して、図面等を特定ユーザDBに記憶させる方法であるため、第2の方法では、前記第1の方法とは異なり、図13に示す図面登録画面300の入力欄323には、既に、図面等表示画面340に対応する図面番号(図33の例では図面番号0001)が入力された状態となっている。つまり、この使用例における第2の方法では、識別子0001に対応する図面等表示画面340に配置されている図面追加ボタン361を使用して図面C1を特定ユーザDBに記憶させるため、図面追加ボタン361を選択する操作を行った後に表示領域105に表示される図面登録画面300の入力欄323には、既に、図面番号0001が自動的に入力されている状態となっている。
【0374】
ユーザは、図面C1を特定ユーザDBに記憶させた後に、図面管理画面230上で、識別子0001に対応する第1標識290を選択する操作を行った。そうすると、識別子0001に対応する図面等表示画面340が表示された(図19参照)。この図面等表示画面340の図面一覧表示エリア360には、図面サムネイル画像A1と、図面C1に対応する図面サムネイル画像362(以下、「図面サムネイル画像C1」という。)が表示された。図面サムネイル画像C1は、図面C1に対応する縮小画像であって、図面C1は、図面A1よりも特定ユーザDBに記憶された日時が新しい。そのため、最新の図面である図面C1に対応する図面サムネイル画像C1が、図面追加ボタン361の右隣に配置される。つまり、図面サムネイル画像C1が、最新の図面サムネイル画像である。よって、図面等表示画面340では、図面サムネイル画像C1が選択された状態となって、その色は暗転している。一方、図面サムネイル画像A1は、図面サムネイル画像C1の右隣に配置され、選択されていない状態となって、その色は明転している。図面等表示画面340の図面表示エリア370には、最新の図面であって、図面サムネイル画像C1に対応する図面C1が表示された。
【0375】
図33に説明を戻し、工場Y(ユーザ)は、図面C1を受け取った後に、依頼Cに対する見積書C2を作成し、これを企業Xに提出した。見積書C2は、図面C1に関連する関連資料である。ユーザは、見積書C2をサーバ200(特定ユーザDB)に記憶させるため、まず、表示領域105に図面管理画面230を表示させ、次に、図面管理画面230上で、図面C1が紐づく識別子0001に対応する第1標識290を選択する操作を行って、識別子0001に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示させ、次に、この図面等表示画面340に配置されている見積書タブ353を選択する操作を行った。これにより、ユーザ端末100の表示領域105には、識別子0001に対応する見積書管理画面400が表示された。
【0376】
ユーザは、識別子0001に対応する見積書管理画面400上で、見積書追加ボタン411を選択する操作を行い、見積書登録画面440(図24参照)を表示領域105に表示させ、この見積書登録画面440上で、ユーザは、見積書C2を領域441にドラッグアンドドロップする操作を行った後に、保存ボタン445を選択する操作を行った。これにより、見積書C2が識別子0001に紐づいて特定ユーザDBに記憶された。そうすると、図示を省略するが、識別子0001に対応する見積書管理画面400の見積書一覧表示エリア410には、見積書A2のサムネイル画像と、見積書C2のサムネイル画像と、が表示され、見積書表示エリア420には、特定ユーザDBに記憶された日時が見積書A2よりも新しい見積書C2(最新の見積書)が表示された。
【0377】
このように、工場Y(ユーザ)は、企業Xから提供された図面C1に対し、図面A1と同じ図面番号0001を付与することで、図面C1を、図面A1と同じ系統の図面として図面管理システム1で管理することにした。
【0378】
図36は、依頼A(図31)、依頼B(図32)および依頼C(図33)にて、企業Xと工場Yとが交わした資料等を記憶した特定ユーザDBを表したブロック図である。
【0379】
図36に示すように、図面番号0001(識別子0001)には、2つの図面A1aおよびA1bで一揃いの図面A1(第1図面群)と、2つの図面C1aおよびC1bで一揃いの図面C1(第2図面群)と、見積書A2と、見積書C2と、注文書ファイルA3と、サムネイル画像(図面サムネイル画像A1、図面サムネイル画像C1、見積書サムネイル画像、注文書サムネイル画像)と、その他のテキスト(図面関連情報、その他の情報)とが並列的に紐づいており、図面番号0002には、1つの図面B1aのみで一揃いの図面B1(第3図面群)と、見積書B2と、サムネイル画像(図面サムネイル画像B1、見積書サムネイル画像)と、その他のテキスト(図面関連情報、その他の情報)と、が並列的に紐づいている。
【0380】
以上のように、本実施形態では、ユーザ自らが図面を系統ごとに選り分け、この選り分けた図面を系統ごとに特定ユーザDBに記憶する構成になっているため、例えばAI(人工知能)を使用した画像認識プログラム等を使用して図面を系統ごとに選別して記憶するものと比較して、開発に対する労力や時間を削減することができるとともに、開発費用を低廉なものとすることができる。
【0381】
本実施形態では、ユーザが図面を体系的に区別して管理するためのものとして図面番号(識別子)を採用し、この図面番号をユーザの任意で決める構成になっているため、図面の系統をユーザが連想しやすいものとすることができる。
【0382】
本実施形態では、1つの図面系統は1つの図面番号(識別子)で表され、1つの図面番号に対応する視覚的な要素として1つの第1標識290を設け、第1標識290を含む図面管理画面230を表示領域105に表示するように構成されているため、ユーザは、図面管理画面230を介して、図面の系統を容易に認識することができる。
【0383】
本実施形態では、1つの識別子に基づいて第1標識290を生成するように構成され、前記1つの識別子に対応する第1標識290は、前記1つの識別子に紐づく図面サムネイル画像を含んで構成されているため、例えば図面の系統をテキストのみで表示領域105に表示する構成と比較して、図面の系統をユーザに認識させやすい。
【0384】
特に、第1標識290の領域291に表示される図面サムネイル画像は、第1標識290に対応する識別子に紐づく図面サムネイル画像のうち、特定ユーザDBに記憶された日時が最新のものであるため、ユーザに図面の系統を一層把握させやすい。
【0385】
本実施形態では、ユーザによって1つの系統に選り分けられた図面と、この図面に対応する図面サムネイル画像と、前記図面に関連する図面関連情報(ステータス、図面番号、製品名、および顧客名の各情報)と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて特定ユーザDBに記憶し、前記1つの識別子に対応する1つの第1標識290は、前記1つの識別子に紐づく図面サムネイル画像のみならず、前記1つの識別子に紐づく図面関連情報をも含んで構成されているため、ユーザは、図面管理画面230を介して、より詳細に図面の系統を把握することができる。
【0386】
本実施形態では、ユーザ端末100のログインを許可すると、その直後に、第1標識290を含む図面管理画面230を表示領域105に表示するよう構成されているため、ログイン後に、煩わしい操作を要することなく、表示領域105に図面管理画面230を表示させて、図面管理システム1で管理している種々の図面を系統ごとにユーザに認識させることができる。
【0387】
本実施形態では、ログイン直後に、第1標識290(図面管理画面230)を表示領域105に表示し、この第1標識290を選択するユーザの操作により、選択した第1標識290に対応する識別子に紐づく図面サムネイル画像の一覧を図面系統一覧エリア280(図面等表示画面340)に表示するように構成されている。つまり、本実施形態では、まずは、ログイン直後に図面の系統をユーザに把握させ、次に、ユーザの選択した或る1つの系統に属する図面の一覧をユーザに閲覧させる構成になっているため、例えば従来技術のように、まずは、特定ユーザDBに記憶されている全ての図面の一覧を表示し、その一覧からキーワード等を用いて1つの図面を検索するものと比較して、図面を検索しやすい。
【0388】
特に、本実施形態では、ログイン直後に、ユーザが入力装置101を1回操作するのみ(第1標識290を選択する1回の操作のみ)で、或る1つの系統に属する図面の一覧をユーザに閲覧させることができるため、ユーザが閲覧を所望する図面を探し出すための時間を短縮することができる。
【0389】
ここで、産業界の実情として、発注者と受注者との間で交わされる資料には、例えば、図32に示す図面B1のように、1つの図面で対象物(例えばプレート)を図示できるもののみならず、図31に示す図面A1や図33に示す図面C1のように、複数の図面で対象物(例えばフランジ)を図示しなければならないものもある。
【0390】
本実施形態では、図32に示す図面B1のように、1つの図面で一揃いのものであるか否か、あるいは、図31に示す図面A1や図33に示す図面C1のように、2以上の図面で一揃いのものであるか否かに拘わらず、1または2以上の図面で一揃いのもの(以下、「一揃い図面」や「一の図面群」という。)を1つの識別子(特定ユーザDBに記憶されている1つの図面番号)に紐づけて、特定ユーザDBに記憶することが可能となっているため、産業界の実情に適合した図面管理システム1を提供することができる。
【0391】
本実施形態では、図31に示す図面A1と、図33に示す図面C1とを、1つの識別子に紐づけて特定ユーザDBに記憶することが可能である(図36参照)。仮に、1つの識別子に紐づけることができる一揃い図面の数を1つに限定する構成とするならば、図面A1と図面C1とが同じ系統の図面であるとユーザによって選別されたとしても、ユーザは、これら両図面A1,C1にそれぞれ異なる図面番号を付与することになり、両図面A1,C1を互いに異なる系統の図面であるものとしての管理を強いられる。また、そのように構成すると、特定ユーザDBに記憶される図面番号の数も増え、これに伴い特定ユーザDBに記憶される容量も増大する。これらの課題について、本実施形態では、1つの識別子に紐づけることができる一揃い図面の数は1つに限定されることなく、1つの識別子に複数の一揃い図面を紐づけて、これを特定ユーザDBに記憶することが可能となっているため、前記複数の課題を解消することができる。
【0392】
本実施形態では、第1標識290(識別子)を選択するユーザの操作により、この操作の直後に表示領域105に表示される図面は、前記選択された第1標識290に対応する識別子に紐づく図面のうち、ユーザが使用を所望する蓋然性の高い図面として、特定ユーザDBに記憶された日時が最新の図面を表示領域105に表示するように構成されているため、利便性の高い図面管理システム1を提供することができる。
【0393】
特に、本実施形態では、図35に示すように、或る1つの識別子(例えば識別子0001)に、図面(例えば図面A1)と、前記図面に関連する関連資料(例えば見積書A2や注文書A3)と、前記図面や前記関連資料の縮小画像(サムネイル画像)と、前記図面や前記関連資料に関するテキストデータ(顧客名や製品名等)と、を並列的に紐づけて特定ユーザDBに記憶する構成になっている。このため、例えば、第1階層に1つの識別子、前記第1階層の下位層である第2階層に図面、前記第2階層の下位層である第3階層に関連資料、前記第3階層の下位層である第4階層にサムネイル画像、といったように特定ユーザDBに記憶する構成や、例えば、図面と、関連資料と、サムネイル画像と、テキストデータと、にそれぞれ同一の識別子を紐づけて、これら各情報を個別に特定ユーザDBに記憶する構成と比較して、特定ユーザDBに記憶されるデータの容量を圧縮することができる。
【0394】
本実施形態では、図面管理画面230上で、1つの第1標識290を選択する操作、すなわち、特定ユーザDBに記憶されている1つの図面番号(1つの識別子)を選択する操作を行うことにより、この選択した1つの識別子に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示するよう構成されており、この図面等表示画面340には、前記選択した識別子に紐づく図面と、前記選択した識別子に紐づく関連資料を表示領域105に表示するための関連タブ(例えば見積書タブ353や注文書タブ355)と、が配置されている。すなわち、本実施形態では、1つの第1標識(特定標識)290を選択するユーザの操作に基づいて、前記選択された1つの第1標識290に含まれる図面サムネイル画像(縮小画像)に対応する図面と、前記選択された1つの第1標識290に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとにユーザに表示するための複数種類の関連タブと、を含む図面等表示画面(特定画面)340をユーザに表示する構成になっている。これにより、ユーザは、図面等表示画面340上で、ユーザの所望する図面を閲覧しつつも、関連タブを選択する1つの操作で、この閲覧している図面に関連する関連資料をも閲覧することができる。
【0395】
本実施形態では、ログイン直後に、第1標識290(図面管理画面230)を表示領域105に表示し、第1標識290を選択するユーザの操作により、選択した第1標識290に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示し、この図面等表示画面340に配置された関連タブ(例えば見積書タブ353)を選択することにより、前記選択した第1標識290に対応する識別子に紐づく関連資料の縮小画像(見積書サムネイル画像)の一覧を見積書一覧表示エリア410(見積書管理画面400)に表示するように構成されている。つまり、本実施形態では、まずは、ログイン直後に図面系統を、次に、ユーザの選択した図面系統に関連する関連タブを、次に、ユーザの選択した関連タブに対応する関連資料の一覧を、順次、ユーザに表示するよう構成されているため、図面の検索のみならず、関連資料の検索も容易な図面管理システム1を提供することができる。
【0396】
本実施形態では、関連タブを選択する操作により、識別子に紐づく関連資料のうち、まずは、ユーザが使用を所望する蓋然性の高い関連資料として、特定ユーザDBに記憶された日時が最新の関連資料(例えば最新の見積書)を表示領域105に表示するように構成されているため、利便性の高い図面管理システム1を提供することができる。
【0397】
本実施形態では、図面を特定ユーザDBに記憶するための新規図面ボタン245は、図面管理画面230、図面等表示画面340、関連資料管理画面(例えば図22に示す見積書管理画面480)、の何れの画面にも含まれているため、特定ユーザDBへの図面の記憶が容易である。
【0398】
本実施形態では、第1ツールバー240に配置された新規図面ボタン245によって図面を特定ユーザDBに記憶した場合(以下、「第1の場合」という。)と、第3ツールバー270に配置された新規図面追加ボタン271によって図面を特定ユーザDBに記憶させた場合(以下、「第2の場合」という。)と、のいずれの場合であっても、図面を特定ユーザDBに記憶した直後に、図面等表示画面340を表示領域105に表示するように構成されている(図14のS170乃至S65参照)。この図面等表示画面340は、図17等に示すように、特定ユーザDBに記憶されている図面関連情報等を書き換えることができる領域381乃至領域391およびメモエリア393を含んで構成されているため、ユーザは、第1の場合と、第2の場合とのいずれの場合であっても、図面を特定ユーザDBに記憶する操作を実行した直後に、前記図面に関する情報(例えば材質の情報)を特定ユーザDBに記憶する操作を続けて実行することができる。
【0399】
特に、上記第1の場合と、上記第2の場合とのいずれの場合であっても、その直後に表示領域105に表示される図面等表示画面340には、新規図面追加ボタン271は配置されていないが、新規図面ボタン245が配置されているため、まず、記憶前の1つ目の図面を特定ユーザDBに記憶する操作を行い、次に、その1つ目の記憶済図面に関する情報を特定ユーザDBに記憶する操作を行い、次に、新規図面ボタン245を選択することにより、記憶前の2つ目の図面を特定ユーザDBに記憶する操作を続けて行うことができる。つまり、本実施形態では、図面を特定ユーザDBに記憶する操作と、図面に関する情報を特定ユーザDBに記憶する操作とを、繰り返し行うことができるため、図面等を特定ユーザDBに記憶する作業に対するユーザの労力を軽減することができる。
【0400】
本実施形態では、図面を特定ユーザDBに記憶する方法として、新規図面ボタン245および新規図面追加ボタン271の何れかを使用する方法(第1の方法)以外にも、図面追加ボタン361を使用する方法(第2の方法)もあり、図面追加ボタン361は、図面等表示画面340に配置されており、この図面等表示画面340は、ある特定の識別子に対応している画面であるため、第2の方法では、図13に示す図面登録画面300の入力欄323には、既に、図面等表示画面340に対応する図面番号が入力された状態となって、図面番号を入力する必要が無いため、ユーザが誤った図面番号を入力欄323に入力することを防止することができる。
【0401】
なお、図面等表示画面340は、或る1つの系統に属する図面の一覧をユーザに表示するものであるから、ユーザは、記憶前の図面(特定ユーザDBに記憶される前の図面)を、何れの系統に選り分けるかについて、図面等表示画面340を見ながら検討することが可能であり、その記憶前の図面を選り分けたい系統に対応する図面等表示画面340が見つかった場合には、その画面上で、図面追加ボタン361を操作することで、その系統に対応する図面番号を入力することなく、図面を系統ごとに特定ユーザDBに記憶することができる。
【0402】
本実施形態では、図面管理画面230において、第1標識290(識別子)を選択するユーザの操作により、前記選択された識別子に対応する図面等表示画面340を表示領域105に表示し、この図面等表示画面340に配置されている見積書タブ353を選択するユーザの操作により、前記識別子に紐づく見積書と、特定ユーザDBに新たな見積書を記憶するための見積書追加ボタン411と、の双方を含む見積書管理画面400を表示領域105に表示する構成になっているため、特定ユーザDBへの見積書の記憶が容易である。
【0403】
本実施形態では、或る1つの識別子に図面のみならず関連資料をも紐づけて特定ユーザDBに記憶する構成、すなわち、図面のみならず関連資料をも或る1つの図面系統に選り分けて特定ユーザDBに記憶する構成であるが、例えば見積書を或る1つの識別子に紐づけて特定ユーザDBに記憶するために、ユーザは、まず、図面管理画面230上で第1標識290(識別子)を選択し、次に、図面等表示画面340上で見積書タブ353を選択し、次に、見積書管理画面400上で見積書追加ボタン411を選択するという比較的に簡単な操作で行い得る。これにより、見積書や注文書等の関連資料を特定ユーザDBに記憶する作業に対するユーザの労力を軽減することができる。
【0404】
本実施形態では、関連タブが複数種類設けられ、関連タブ設定画面470を介して、関連タブの種類ごとに、関連タブの表示・非表示を切り替えることができるように構成されているため、使用頻度の高い関連タブを表示領域105に表示し、使用頻度の低い関連タブを表示領域105に表示しないようにするといったように、ユーザの要望に応じて、関連タブの表示・非表示を設定することができる。
【0405】
本実施形態では、関連タブ設定画面470を介して、タブ表示エリア350における関連タブの位置を変更することができるように構成されているため、ユーザの要望に応じた位置に関連タブを表示させることができる。
【0406】
特に、本実施形態では、関連タブ設定画面470上で、関連タブの表示・非表示と、関連タブの位置の変更と、を併せて行うことができるため、関連タブの表示・非表示と、関連タブの位置の変更と、を個別の画面で行う場合と比較して、簡便である。
【0407】
本実施形態において、図面のデータ容量が大きくなることにより、図面等表示画面340を生成する処理の速度や、図面等表示画面340をユーザ端末100に表示する処理の速度が遅くなることを防止するため、データ容量が比較的に大きなCAD図面(CADにより制作された図面)を、図面としてではなく、関連資料として取り扱う構成とすると好適である。ただし、図面等表示画面340を生成する処理速度や、図面等表示画面340をユーザ端末100に表示する処理速度が遅くならないことを前提として、CAD図面を図面として取り扱う構成としてもよい。
【0408】
本実施形態では、図面一覧表示エリア360に配置されている図面サムネイル画像362は、特定ユーザDBに記憶された日時に応じて配置される構成になっている。図31乃至図33に示す具体例では、ユーザ(工場Y)は、企業Xから図面を提供された順番、すなわち、最初に図面A1、次に図面B1、最後に図面C1の順番で各図面を特定ユーザDBに記憶しているため、図19に示すように、図面一覧表示エリア360には、識別子0001に紐づく2つの図面サムネイル画像のうち、図面C1に対応する図面サムネイル画像C1が「最新の図面サムネイル画像」として図面追加ボタン361の右隣に配置され、その右隣に図面A1に対応する図面サムネイル画像A1が配置される。このため、仮に、ユーザ(工場Y)が、企業Xから図面を提供された順番とは異なる順番、例えば、最初に図面C1、次に図面A1、最後に図面B1、の順番で各図面を特定ユーザDBに記憶したとすると、図示を省略するが、図面一覧表示エリア360には、識別子0001に紐づく2つの図面サムネイル画像のうち、図面サムネイル画像A1が「最新の図面サムネイル画像」として図面追加ボタン361の右隣に配置され、その右隣に図面サムネイル画像C1が配置されることになり、企業Xから提供された現実の日時と齟齬が生じるといった課題が生じる。そこで、前記課題を解決するために、本実施形態において、サーバ200(制御部210)は、図面一覧表示エリア360における図面サムネイル画像362の並び順を変更する変更手段を有している構成であっても良い。図示を省略するが、第4ツールバー463に「並び順変更ボタン」を配置し、図面処理部(前記変更手段)215は、前記並び順変更ボタンを選択するユーザの操作に基づいて、識別子ごとに図面サムネイル画像362の並び順を変更するための並び変更画面を表示領域105に表示し、前記並び変更画面上におけるユーザの操作に基づいて、前記識別子に紐づく図面サムネイル画像362の並び順を変更し、この変更後の並び順の情報を特定ユーザDBに記憶し、この特定ユーザDBに記憶されている並び順の情報に基づいて、図面サムネイル画像362を図面一覧表示エリア360に配置する。これにより、図面が提供された日時の順番と異なる順番でユーザが図面を特定ユーザDBに記憶した場合であっても、図面が提供された日時の順番に、図面サムネイル画像362の並び順を変更することが可能となる。これと同様に、サーバ200(制御部210)は、見積書一覧表示エリア410における見積書サムネイル画像412の並び順を変更する変更手段を有している構成であっても良い。
【0409】
本実施形態は、図面の系統に対応する識別子(図面番号)を設け、識別子に対応する第1標識290を表示領域105に表示を表示することで、図面を系統ごとに管理する構成であるが、変形例として、図面の系統に対応する識別子(図面番号)を設けずに、図面の系統を表すものを図面そのものとし、識別子を不要とする構成であってもよい。
【0410】
上記の変形例として、ユーザによって1つの系統に選り分けられた図面に、この図面に関連する関連資を紐づけて記憶する構成(変形例1)としてもよいし、ユーザによって1つの系統に選り分けられた複数の図面に、これら複数の図面に関連する関連資を紐づけて記憶する構成(変形例2)としてもよい。
【0411】
図37は、図31乃至図33の具体例を変形例1に適用した場合の特定ユーザDBの一例を表したブロック図ある。図37に示すように、図面A1には、図面A1に関連する関連資料(見積書A2、注文書ファイルA3)と、図面A1に関連するサムネイル画像(図面サムネイル画像A1、見積書サムネイル画像A2、注文書ファイルA3に対応するサムネイル画像)と、図面A1に関連するテキストデータ(ステータス、製品名、顧客名、その他の情報)と、図面C1と、図面C1に関連する関連資料(見積書C2)と、図面C1に関連するサムネイル画像(図面サムネイル画像C1、見積書サムネイル画像C2)と、が並列的に紐づいている。これと同様に、図面B1には、図面B1に関連する関連資料(見積書B2)と、図面B1に関連するサムネイル画像(図面サムネイル画像B1)と、図面B1に関連するテキストデータ(ステータス、製品名、顧客名、その他の情報)と、が並列的に紐づいている。
【0412】
図38は、図31乃至図33の具体例を変形例2に適用した場合の特定ユーザDBの一例を表したブロック図ある。図38に示すように、図面A1および図面C1には、図面A1に関連する関連資料(見積書A2、注文書ファイルA3)と、図面A1に関連するサムネイル画像(図面サムネイル画像A1、見積書サムネイル画像A2、注文書ファイルA3に対応するサムネイル画像)と、図面A1に関連するテキストデータ(ステータス、製品名、顧客名、その他の情報)と、図面C1に関連する関連資料(見積書C2)と、図面C1に関連するサムネイル画像(図面サムネイル画像C1、見積書サムネイル画像C2)と、が並列的に紐づいている。これと同様に、図面B1には、図面B1に関連する関連資料(見積書B2)と、図面B1に関連するサムネイル画像(図面サムネイル画像B1)と、図面B1に関連するテキストデータ(ステータス、製品名、顧客名、その他の情報)と、が並列的に紐づいている。
【0413】
以上のように、変形例1,2では、図面の系統を表すものを図面そのものとし、図面に、関連資料やその他の情報を紐づけて特定ユーザDBに記憶する構成になっているため、本実施形態のように、ユーザが図面の系統を表す図面番号を決める必要がない。
【0414】
本実施形態例では、図7に示すように、特定ユーザDBに図面番号が1つも記憶されていない場合、すなわち、図面管理システム1で管理している図面の系統が1つも存在しない場合には、第1標識290を図面管理画面230に表示しないように構成されているが、以下に示す変形例3のように構成してもよい。
【0415】
変形例3では、図39に示すように、図面管理画面230に「NOT FOUND」(ファイルがありません)の文字が表示された第1標識290のみを表示することで、特定ユーザDBに図面番号(識別子)が1つも記憶されていないことを、ユーザに認識させる構成である。この変形例3では、例えば、特定ユーザDBに1つの図面番号のみが記憶されている場合、図40に示すように、その1つの識別子に対応する第1標識290と、「NOT FOUND」(ファイルがありません)の文字が表示された第1標識290と、を図面管理画面230に表示する。
【0416】
本実施形態例では、図17に示すように、或る1つの識別子に図面が1つ紐づいている場合には、図面一覧表示エリア360に、前記或る1つの識別子に紐づく図面に対応する1つの図面サムネイル画像362のみを表示する構成になっているが、以下に示す変形例4のように構成してもよい。
【0417】
変形例4では、図41に示すように、或る1つの識別子に図面が1つ紐づいている場合、図面一覧表示エリア360に、1つの図面サムネイル画像362と、「NOT FOUND」(ファイルがありません)の文字が表示された縮小画像と、を表示する構成であっても良い。
【符号の説明】
【0418】
1 図面管理システム
100 ユーザ端末
103 出力装置(表示手段)
105 表示領域
200 サーバ(図面管理装置)
201 通信部
203 記憶部(記憶手段)
210 制御部(制御手段)
211 アカウント処理部
213 ログイン処理部
215 図面処理部
217 関連資料処理部
220 ログイン画面
230 図面管理画面
290 第1標識(特定標識)
300 図面登録画面
340 図面等表示画面(特定画面)
353 見積書タブ(関連タブ)
355 注文書タブ(関連タブ)
400 見積書管理画面
440 見積書登録画面
470 関連タブ設定画面
500 ネットワーク
【要約】
【課題】 図面の検索に対する労力を軽減することができる図面管理システムを提供する。
【解決手段】 本発明の図面管理システムは、ユーザによって1つの系統に選り分けられた図面と、この図面に関連する関連資料と、を前記1つの系統に対応する1つの識別子に紐づけて記憶する記憶手段と、前記1つの識別子に対応する1つの特定標識をユーザに表示する表示手段と、を備え、前記1つの特定標識は、前記1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく図面を縮小した縮小画像を含み、前記表示手段は、前記1つの特定標識を選択するユーザの操作に基づいて、前記選択された1つの特定標識に含まれる前記縮小画像に対応する図面と、前記選択された1つの特定標識に対応する1つの識別子に紐づく関連資料を種別ごとにユーザに表示するための複数種類の関連タブと、を含む特定画面をユーザに表示し、前記複数種類の関連タブのうち何れか1つを選択するユーザの操作に基づいて、前記選択された1つの関連タブに対応する関連資料をユーザに表示する。
【選択図】図19
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