IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士ゼロックス株式会社の特許一覧

特許7472441顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム
<>
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図1
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図2
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図3a
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図3b
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図4a
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図4b
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図5
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図6
  • 特許-顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法、コンピュータシステム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20240416BHJP
   G06Q 10/047 20230101ALI20240416BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q10/047
G01C21/26 P
【請求項の数】 27
(21)【出願番号】P 2019139455
(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公開番号】P2020030819
(43)【公開日】2020-02-27
【審査請求日】2022-06-21
(31)【優先権主張番号】16/108,105
(32)【優先日】2018-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ガーゲンソン
(72)【発明者】
【氏名】リン ディ.ウィルコックス
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-76147(JP,A)
【文献】特開2004-86582(JP,A)
【文献】特開2018-49447(JP,A)
【文献】特開2011-3026(JP,A)
【文献】特開2012-103886(JP,A)
【文献】特開2016-66173(JP,A)
【文献】特開2012-118660(JP,A)
【文献】特開2017-97609(JP,A)
【文献】特開2010-286957(JP,A)
【文献】特開2015-162145(JP,A)
【文献】特開2001-147133(JP,A)
【文献】”訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ 『NAVITIME for Japan Travel』、17社・970駅の「駅ナンバリング」に対応”,[online],株式会社ナビタイムジャパン,2016年10月04日,インターネット:<URL:https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/201610/04_3905.html>,[検索日:2023.05.24]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G01C 21/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央処理装置及びメモリを備えるコンピュータシステムであって、前記メモリが1組の命令を記憶し、前記命令が、前記中央処理装置によって実行されると、経路情報及びサービスを提供する限られたリソースの利用可能性に関する情報を使用して、ナビゲーション情報を計算し、前記限られたリソースの予約を実行し、前記限られたリソースを、前記利用可能性の継続時間によって順序付けられた優先順位順に提示することを含む方法を前記中央処理装置に実行させる、コンピュータシステム。
【請求項2】
前記方法が、出発地情報、目的地情報、時間情報、好ましい経路設定情報、及び所望のサービス情報をユーザから受信するためのディスプレイデバイス上のユーザインターフェースを生成することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項3】
前記方法が、出発地情報、時間情報、及び所望のサービス情報をユーザから受信するためのディスプレイデバイス上のユーザインターフェースを生成することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項4】
費用関数が最適化されるように、前記ナビゲーション情報が計算され、前記限られたリソースが予約される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項5】
前記ナビゲーション情報が総移動時間を最適化するように計算される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項6】
総移動時間が、ユーザの列車移動時間、ユーザの歩行時間、及びユーザの待ち時間を含む、請求項5に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
前記限られたリソースが鉄道駅にある作業ブースを含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項8】
前記限られたリソースが電気自動車の充電スタンドを含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】
前記限られたリソースが車両駐車スペースを含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項10】
前記限られたリソースが一定の時間間隔で予約される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項11】
前記経路情報が出発地の駅及び目的地の駅を含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
前記ナビゲーション情報が少なくとも1つの中間の鉄道駅を含む、請求項11に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記出発地の駅及び目的地の駅が鉄道駅コードを使用して識別される、請求項11に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記出発地の駅及び目的地の駅が鉄道駅の住所を使用して識別される、請求項11に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記経路情報が前記限られたリソースの位置を含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記経路情報がスケジュール情報を含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記スケジュール情報が列車の時刻表情報を含む、請求項16に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記スケジュール情報がユーザのスケジュール情報を含む、請求項16に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記方法が、前記限られたリソースに対する需要が高いときに、前記限られたリソースの前記予約を変更することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記需要が所定のしきい値を超えると、前記限られたリソースに対する前記需要が高い、請求項19に記載のコンピュータシステム。
【請求項21】
前記限られたリソースがユーザのために予約され、前記方法が、前記ユーザのための前記限られたリソースの前記予約が変更されたときに前記ユーザに報いることをさらに含む、請求項19に記載のコンピュータシステム。
【請求項22】
前記方法が、前記限られたリソースに対する需要が高いときに、待機リストに前記限られたリソースの前記予約を入れることをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項23】
前記方法が、前記限られたリソースに対する需要に基づいて、前記限られたリソースを使用するための価格を設定することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項24】
前記方法が、ユーザ要求に基づいて前記限られたリソースの前記予約を延長することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項25】
前記限られたリソースの前記予約が、前記計算されたナビゲーション情報に基づいてジャストインタイムベースで実行される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項26】
中央処理装置及びメモリを備えるコンピュータシステムに関連して実行されるコンピュータ実装方法であって、経路情報及びサービスを提供する限られたリソースの利用可能性に関する情報を使用して、ナビゲーション情報を計算し、前記限られたリソースの予約を実行し、前記限られたリソースを、前記利用可能性の継続時間によって順序付けられた優先順位順に提示することを含む、方法。
【請求項27】
中央処理装置及びメモリを備えるコンピュータシステムに関連して実行されると、経路情報及びサービスを提供する限られたリソースの利用可能性に関する情報を使用して、ナビゲーション情報を計算し、前記限られたリソースの予約を実行し、前記限られたリソースを、前記利用可能性の継続時間によって順序付けられた優先順位順に提示することを含む方法を中央処理装置に実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示された実施形態は、一般に、有限のリソースを割り当てるためのシステム及び方法に関し、より詳細には、顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
当業者なら諒解されるように、会社の規則は、多くの従業員が喫茶店などの公共の場所で働くことができないようにしている。さらに、そのような公共の場所は人通りが多い地域で混雑している可能性がある。就業日中に複数の現場に移動する職業人は、現場訪問の間に予定がない時間があり、それらの現場が異なる会社の一部であるなどの理由で作業スペースを提供しない場合、現場間の経路に沿って安全な作業スペースを利用することができる。
【0003】
公共交通機関のハブにある安全な作業ブースは、安全な作業スペースに対するこのニーズに対処する。そのような作業ブースは前もって予約されてもよい。しかしながら、要求された時間枠の間に利用可能なすべての作業ブースを地図上に表示できる従来の手法は、提供された作業ブースに到達するために異なる移動時間を必要とし、したがって時間枠はそれらのブースに対して調整される必要があることを考慮に入れていない。また、何百ものブースが利用可能である場合、それらのブースのうちのどれがユーザのニーズに最もよく適合するかをユーザのために判断することは困難である。従来の地図ナビゲーションシステムはいくつかの代替経路を提供するが、通常、ほんのわずかの代替案しか提示されない。そのようなナビゲーションシステムにおいて潜在的な通過点として利用可能なすべての作業ブースを使用することは、そのシステムの範囲を超えるであろう。
【0004】
したがって、顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するための新しいシステム及び方法が強く求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許第7966215号
【文献】米国特許第6411895号
【文献】米国特許出願公開第20120233077号
【非特許文献】
【0006】
【文献】A Navigation and Reservation Based Smart Parking Platform Using Genetic Optimization for Smart Cities. Ilhan Aydin, Mehmet Karakose, Ebru Karakose. 2017 5th International Istanbul Smart Grid and Cities Congress and Fair (ICSG), pp. 120-124.
【発明の概要】
【0007】
本明細書に記載された実施形態は、経路計画及びリソース予約のための従来のシステム及び方法に関連付けられた上記及び他の問題のうちの1又は複数を実質的に未然に防ぐシステム及び方法に関する。
本開示の技術は、限られたリソースを予約することの可能なコンピュータシステム及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
本明細書に記載された実施形態の一態様によれば、中央処理装置及びメモリを備えるコンピュータシステムが提供され、メモリは1組の命令を記憶し、命令は、中央処理装置によって実行されると、経路情報及び限られたリソースの利用可能性に関する情報を使用して、ナビゲーション情報を計算し、限られたリソースの予約を実行することを含む方法を中央処理装置に実行させる。
【0009】
1又は複数の実施形態では、方法は、出発地情報、目的地情報、時間情報、好ましい経路設定情報、及び所望のサービス情報をユーザから受信するためのディスプレイデバイス上のユーザインターフェースを生成することをさらに含む。
【0010】
1又は複数の実施形態では、方法は、出発地情報、時間情報、及び所望のサービス情報をユーザから受信するためのディスプレイデバイス上のユーザインターフェースを生成することをさらに含む。
【0011】
1又は複数の実施形態では、費用関数が最適化されるように、ナビゲーション情報が計算され、限られたリソースが予約される。
【0012】
1又は複数の実施形態では、ナビゲーション情報は総移動時間を最適化するように計算される。
【0013】
1又は複数の実施形態では、総移動時間は、ユーザの列車移動時間、ユーザの歩行時間、及びユーザの待ち時間を含む。
【0014】
1又は複数の実施形態では、限られたリソースは鉄道駅にある作業ブースを含む。
【0015】
1又は複数の実施形態では、限られたリソースは電気自動車の充電スタンドを含む。
【0016】
1又は複数の実施形態では、限られたリソースは車両駐車スペースを含む。
【0017】
1又は複数の実施形態では、限られたリソースは一定の時間間隔で予約される。
【0018】
1又は複数の実施形態では、経路情報は出発地の駅及び目的地の駅を含む。
【0019】
1又は複数の実施形態では、ナビゲーション情報は少なくとも1つの中間の鉄道駅を含む。
【0020】
1又は複数の実施形態では、出発地の駅及び目的地の駅は鉄道駅コードを使用して識別される。
【0021】
1又は複数の実施形態では、出発地の駅及び目的の駅は鉄道駅の住所を使用して識別される。
【0022】
1又は複数の実施形態では、経路情報は限られたリソースの位置を含む。
【0023】
1又は複数の実施形態では、経路情報はスケジュール情報を含む。
【0024】
1又は複数の実施形態では、スケジュール情報は列車の時刻表情報を含む。
【0025】
1又は複数の実施形態では、スケジュール情報はユーザのスケジュール情報を含む。
【0026】
1又は複数の実施形態では、方法は、限られたリソースに対する需要が高いときに、限られたリソースの予約を変更することをさらに含む。
【0027】
1又は複数の実施形態では、需要が所定のしきい値を超えると、限られたリソースに対する需要が高い。
【0028】
1又は複数の実施形態では、限られたリソースはユーザのために予約され、方法は、ユーザのための限られたリソースの予約が変更されたときにユーザに報いることをさらに含む。
【0029】
1又は複数の実施形態では、方法は、限られたリソースに対する需要が高いときに、待機リストに限られたリソースの予約を入れることをさらに含む。
【0030】
1又は複数の実施形態では、方法は、限られたリソースに対する需要に基づいて、限られたリソースを使用するための価格を設定することをさらに含む。
【0031】
1又は複数の実施形態では、方法は、ユーザ要求に基づいて限られたリソースの予約を延長することをさらに含む。
【0032】
1又は複数の実施形態では、限られたリソースの予約は、計算されたナビゲーション情報に基づいてジャストインタイムベースで実行される。
【0033】
本明細書に記載された実施形態の別の態様によれば、中央処理装置及びメモリを備えるコンピュータシステムに関連して実行されるコンピュータ実装方法が提供され、方法は、経路情報及び限られたリソースの利用可能性に関する情報を使用して、ナビゲーション情報を計算し、限られたリソースの予約を実行することを含む。
【0034】
本明細書に記載された実施形態のさらに別の態様によれば、プログラムは、中央処理装置及びメモリを備えるコンピュータシステムに関連して実行されると、経路情報及び限られたリソースの利用可能性に関する情報を使用して、ナビゲーション情報を計算し、限られたリソースの予約を実行することを含む方法を中央処理装置に実行させる。
【0035】
本発明に関連するさらなる態様は、部分的に以下の説明に記載され、部分的にその説明から明らかになるか、又は本発明の実践によって知られてもよい。本発明の態様は、以下の発明を実施するための形態及び添付の特許請求の範囲において特に指摘される要素及び様々な要素と態様の組合せによって実現及び達成されてもよい。
【0036】
上記及び以下の説明は両方とも例示的かつ説明的なものにすぎず、特許請求される発明又はその用途をいかなる方法でも限定するものではないことを理解されたい。
【0037】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示し、明細書とともに本発明の技法の原理を説明及び例示する働きをする。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】代替経路を用いて距離行列を構成するためのフローチャートの例示的な実施形態を示す図である。
図2】出発地、目的地、及びスケジュールから最良の作業ブースを決定するためのフローチャートの例示的な実施形態を示す図である。
図3a】地図上の1つの選択された経路を視覚化することを示す図である。
図3b】地図上の1つの選択された経路を視覚化することを示す図である。色は直行経路と比較した遅延を示す。
図4a】鉄道駅コードの代わりに住所を使用することを示す図である。
図4b】鉄道駅コードの代わりに住所を使用することを示す図である。
図5】乗換駅とともに経路に沿って利用可能な作業ブースのリストの例示的な実施形態を示す図である。駅は、路線用の文字及び2桁の数字によって識別される。十字は占有されたスロットを示し、丸は利用可能なスロットを示し、三角は到着又は出発により部分的に使用可能なスロットを示す。
図6】住所とともに予約スケジュールを入力するためのユーザインターフェースフォームの例示的な実施形態を示す図である。
図7】本明細書に記載された技法を実装するために使用されてもよいコンピュータシステムの例示的な実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下の発明を実施するための形態では、添付図面に対して参照が行われ、添付図面では、同一の機能要素は同様の番号で指定されている。前述の添付図面は、限定ではなく例示として、本発明の原理と一致する具体的な実施形態及び実装形態を示す。これらの実装形態は、当業者が本発明を実践することを可能にするように十分詳細に記載され、他の実装形態が利用されてもよいこと、並びに本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、様々な要素の構造的変更及び/又は置換が行われもよいことを理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されるべきではない。さらに、記載された本発明の様々な実施形態は、汎用コンピュータ上で動作するソフトウェアの形態で、特殊ハードウェアの形態で、又はソフトウェアとハードウェアの組合せで実装されてもよい。
【0040】
当業者なら諒解されるように、多くの職業人は現場訪問のために公共交通機関を使用する。現場訪問の間に空き時間がある場合、喫茶店よりも安全な作業スペースを見つけることが彼らにとって望ましい。鉄道駅に配置された作業ブースがそのニーズを満たす。
【0041】
本明細書に記載されたシステムの1又は複数の実施形態は、顧客のスケジュール及び目的地に基づいてそれらの作業ブースの予約を処理する。大都市圏の密集した公共交通網では、わずかな遅れで2つの地点間を移動するために取ることができるいくつかの経路が存在する。小さい追加の迂回路は、利用可能な作業ブースのそばを通過する場合許容可能であってもよい。従来の公共交通ナビゲーションシステムとは異なり、記載された実施形態のうちの1又は複数は、過去の作業ブースに導くすべての経路を並行してチェックすることができる。
【0042】
1又は複数の実施形態では、最初に、作業ブースにいる時間が許されない経路が除外される。次に、残りのすべての作業ブースの予約スケジュールがユーザのスケジュールと比較されて、利用可能性が判断される。それらのブースは、利用可能性の継続時間及び必要な迂回路の長さによって順序付けられた選択のために提示される。ユーザは、システムがすべての休憩中の作業ブースの利用可能性をチェックできるように、自分の完全な毎日のスケジュールを入力することができる。特定の作業ブースに対する需要が高い場合、システムは、より低い価格又は将来の検討事項と引き換えに代替案を提案するように予約の保有者にメッセージを送ることができる。現在又は過去の需要に基づく急騰する価格設定もまた、望ましい作業ブース及び時間枠に対して使用されてもよい。作業ブースがビデオ会議又はプリンタなどの様々な機能を有する場合、それらは、利用可能な作業ブースを見つけるときに考慮に入れるべき要件又はオプション機能として、ユーザが指定することができる。
【0043】
したがって、本明細書に記載された実施形態の一態様によれば、経路計画と作業ブーススケジューリングとを組み合わせるシステムが提供される。1又は複数の実施形態では、道路ナビゲーションシステムとは異なり、一定の数のナビゲーションノード、すなわち鉄道駅が存在する。したがって、記載された実施形態のうちの1又は複数は、直行移動経路の近くにあり得るブースを見つけるために、発見的方法を使用する代わりに、すべての作業ブースの位置を並行して考慮することができる。
作業ブースへの移動時間
【0044】
当業者なら諒解されるように、首都圏の非常に大きい鉄道網でも数百の駅しかないので、すべての駅への移動時間に基づいて完全な距離行列を計算することが可能である。たとえば、1日のうちの特定の時間帯に急行列車が利用可能であるため、移動時間が1日を通して著しく変動する場合、たとえば、1日の時間ごとに複数の距離行列が計算されてもよい。それらの距離行列は、サーバの起動時に1度計算されるだけでよい。
【0045】
たとえば、道路網を表すことができる、グラフ内のノード間の最短経路を見つけるための、当該技術分野においてよく知られたダイクストラのアルゴリズムは、出発地からの最短経路ツリーを生成する。1又は複数の実施形態では、出発地としてすべての鉄道駅にわたってループすることによって最短経路行列が得られる。さらに、作業ブースの近くのすべての駅から両方の移動方向の鉄道網内のすべての駅までの距離行列を必要とするだけであり、必要な計算時間がさらに短縮される。
【0046】
1又は複数の実施形態では、後続の駅間の最小移動時間は、スケジュールから抽出することができる。列車を乗り換えるための歩行時間は公開されている場合があるか、又は地理的距離から推定することができる。合計185の停車駅を有する9つの地下鉄路線用の距離行列は単一のCPUを用いてコンマ1秒で計算することができ、その結果、特に各出発地からの最短経路ツリーが並行して計算される場合、はるかに大きい距離行列でも数分で計算することができる。最小移動時間は、出発地又は目的地としてブースの近くにあるすべての駅を使用するか、又は他の終点として鉄道網内のすべての駅を使用することにより、公共交通機関の経路計画サービスで決定することもできる。サービスによって返された経路は、後でユーザに選択肢を提示するために記憶される。そのような照会には数時間かかる場合があるが、結果は記憶することができ、列車時刻表の変更後に更新されるだけでよい。
【0047】
図1は、代替経路を用いて距離行列を構成するためのフローチャート100の例示的な実施形態を示す。フローチャートは、すべての鉄道駅にわたってループしており、工程101を参照されたい。工程102において、移動時間を距離の尺度として使用して、他のすべての鉄道駅への最短経路を計算するために、最短経路アルゴリズムが使用される。工程103において、路線間の乗換えのための歩行時間及び予想待ち時間が含まれる。工程104において、最短経路よりわずかに長い経路が記憶される。工程105において、処理される必要がある鉄道駅がそれ以上あるかどうかが判定される。そうである場合、動作は工程101に戻る。そうでない場合、工程106において、すべての最短経路からすべての鉄道駅についての距離行列が作成される。最後に、工程107において、すべてのわずかに長い経路も距離行列に記憶される。
【0048】
図2は、出発地、目的地、及びスケジュールから最良の作業ブースを決定するためのフローチャート200の例示的な実施形態を示す。最初に、工程201において、出発地及び目的地の近くのすべての鉄道駅が選ばれる。工程202において、アルゴリズムがすべての作業ブースを通してループする。工程203において、アルゴリズムが作業ブースの近くのすべての駅を通してループする。工程204において、出発地の近くの鉄道駅及びブースの近くの停車駅からの最短経路が検索され、前の最短経路と比較される。工程205において、ブースの近くの停車駅及び目的地の近くの駅からの最短経路が検索され、前の最短経路と比較される。工程206において、ブースへの歩行時間及びブースからの歩行時間が加算され、最短経路が保持される。工程207において、アルゴリズムはそれ以上の停車駅があるかどうかをチェックする。そうである場合、アルゴリズムは工程203に戻る。そうでない場合、工程208において、ブースに到達するのに十分な時間がない場合、ブースは廃棄される。工程209において、最大滞在期間中にブースが利用可能でない場合、ブースは廃棄される。工程210において、実際の経路を計画するために列車時刻表が使用される。工程211において、実際の滞在中にブースが利用可能でない場合、ブースは廃棄される。工程212において、アルゴリズムはそれ以上の作業ブースが利用可能であるかどうかをチェックする。そうである場合、アルゴリズムは工程202に戻る。そうでない場合、工程213において、残りの作業ブースが優先順位順に提示される。
【0049】
1又は複数の実施形態では、出発地から1つの作業ブースを経由して目的地までのすべての可能な経路を探すとき、出発地から各作業ブースまでの、及びそれらの作業ブースの各々から出発地までのエントリを検索するだけでよい。図3a及び図3bは、それぞれ、2つの選択された駅305及び306と、それらの間の作業ブース302、303、及び304との間の2つの異なる経路301及び311を示す。
【0050】
図5は、乗換駅とともに経路に沿って利用可能な作業ブースのリストの例示的な実施形態を示す。駅は、路線用の文字及び2桁の数字によって識別される。十字は占有されたスロットを示し、丸は利用可能なスロットを示し、三角は到着又は出発により部分的に使用可能なスロットを示す。作業ブースは複数の路線の停車駅の近くにあってもよいので、それらの停車駅をすべてチェックし、ブースまでのそれぞれの歩行時間を加える。図5では、ブースに到着するために使用された路線(「N」)とは異なる路線(「M」)を用いてブースから離れることができることが分かる。各々が複数の停車駅に近い何百ものブースがあっても、これは数千の距離行列検索になるにすぎない。
【0051】
1又は複数の実施形態では、鉄道駅コードの代わりに住所を使用することを示す図4a及び4bに示されたように、出発地及び目的地として鉄道駅を指定する代わりに、住所を入力することもできる。この実装形態では、住所の近くのすべての鉄道駅が考慮され、それぞれの駅までの推定歩行時間が総移動時間に加算される。入力された住所の近くに作業ブースがある可能性がある。その場合、選択された経路は、図4a及び図4bの左側に示されたように、ブースと出発地又は目的地との間の近道の歩行を含み、それぞれ、数字401及び402を参照されたい。
【0052】
当業者なら諒解されるように、列車に接続するための待ち時間はその時点でのスケジュールに依存し、距離行列内に表されないので、距離行列検索を使用すると、実際の移動時間の下限が提供される。このように、ブースへの可能な限り早い到着及びブースからの可能な限り遅い出発が決定される。到着と出発との間に十分な時間があり、その時間枠内にブースが利用可能である場合、それが候補に追加される。すべて又は最も有望な候補に対して、実際のナビゲーションパスが決定される。1つの選択肢は、最短経路計算中に決定された経路を使用し、そのときの列車時刻表でそれをインスタンス化することである。作業ブースから目的地までの経路については、到着時間が制約を満たすことを確認する必要があり、潜在的にブースからのより早い出発を必要とする。別の選択肢は、従来のナビゲーションシステムを使用して、候補ブースとの間の経路が指定された時間であることを判定することである。この選択肢は、指定された時間に2番目に短い経路で接続時間が短いので、より良い経路を見つけることができる。
【0053】
当業者なら諒解されるように、いくつかの鉄道駅は混雑しているか、又はそうでなければ不快であるため、乗換えには望ましくない場合がある。これが全員一致の意見である場合、その駅での乗換えにペナルティ継続時間が加算され、妥当な代替案がない場合にのみ乗換えに使用されるようにする。個々の好みに対処するためには、最短経路以外の選択肢を収集する必要がある。これは、グラフ内の各ノードにおいてそれを通ってつながる距離しきい値内のすべての経路を収集するように最短経路アルゴリズムを修正することによって達成することができる。選択肢を決定するとき、ユーザの好みに一致しないすべての経路が廃棄される。そのような経路は、利用可能なブースに到達するための代替手段がない場合にのみ使用される。
【0054】
1又は複数の実施形態では、システムは経路をランク付けするためのいくつかの異なる基準を使用する。他のユーザが最短の移動時間及び作業ブースでの可能な限り長い滞在を好む一方で、一部のユーザはより少ない乗換えを好む場合がある。迂回路又は急行列車への乗車は鉄道運賃を引き上げる可能性があるので、確かに考慮される必要がある。1又は複数の実施形態では、これらの要因を重み付けするためにユーザの好みが使用される。
【0055】
作業ブースの予約
1又は複数の実施形態では、作業ブースは一定の間隔で、たとえば15分ごとにスケジュールされる。間隔の終わりの短いバッファ期間は、占有率における変更を容易にするために閉鎖される。たとえば、3分間のバッファでは、ブースは12分間、27分間、又は42分間予約できる。予約の住所を有するユーザの毎日の予約スケジュールから、又は出発地、目的地、及び時間から、適切な時間枠の間の利用可能な作業ブースがユーザに提案される。住所は、最も近い鉄道駅、たとえば、日本の都市ブロックを見つけるのに十分正確であればよい。ユーザが作業ブースの滞在の継続時間についての好みを指定しない限り、最長の適切な利用可能性を有するブースが最初に表示される。待ち時間がある場合、ユーザは出発地から遅れて出発するか、又は目的地に早く到着するかを選択することができる。ユーザは、ブースのスケジュールを自分の予定表によりよく合わせるために、少し遅れて到着するか、又は少し早く出発するかを選択することができる。
【0056】
要求された時間間隔中にすべての作業ブースが利用可能である場合でも、作業ブース用の一定の間隔のスケジュールは、図5の三角によって示されたように、時間枠が一部の時間にしか使用できないことを意味する。たとえば、後楽園にある作業ブースには9:42に到着し、9:30~10:00のスロットを部分的にしか使用できないか、又はユーザは次のフルスロットを18分間待たなければならないことを意味する。したがって、総滞在時間が短い場合でも、一定の間隔とより一致するブースが好ましい場合がある。非常に短い一定の間隔、たとえば1分では、そのブースが滞在の一部にしか利用できないのでない限り、最も近い利用可能なブースが常に最良であろう。
【0057】
図6は、住所とともに予約スケジュールを入力するためのユーザインターフェースフォームの例示的な実施形態を示す。しかしながら、1又は複数の実施形態では、ユーザが予約スケジュールを入力する必要はない。アドホック予約は、ユーザの現在の場所に基づいて行うことができる。この場合、システムは、ユーザの場所に最も近い作業ブースの利用可能性を、利用可能性及び作業ブースへの方向に沿った近接度の順序で表示する。
【0058】
ハイデマンド処理
1又は複数の実施形態では、作業ブースに対する需要が高いとき、ユーザは待機リストに載ることを選択することができる。一実施形態では、需要が所定のしきい値を超えたときにハイデマンドが検出されてもよい。次いで、システムは、他のユーザがまだ利用可能なブースでも満足できる予約を有するかどうかを判定する。そのような場合、予約を有するユーザは、低価格又は待機リストの優先順位などの、特定の将来の考慮事項と引き換えに、自分の予約を進んで変更するかどうかを尋ねられる。そのような予約変更は、別の作業ブースがまだ到達可能である場合、ユーザが移動中の間でさえも起こる可能性がある。
【0059】
ハイデマンドに対する別の手法は可変価格設定である。これは、ある地域の最後から2番目及び最後の利用可能な作業ブースが前に予約された作業ブースよりも費用がかかるような現在の需要を考慮に入れることができる。あるいは、昼休みにブースを予約するほうが費用がかかるような過去の使用パターンが使用されてもよい。別の手法は、ある時間範囲内の近くの作業ブースの占有率に比例して作業ブースの価格を上げることである。さらに別の手法は、あまり望ましくないブースの価格を下げてユーザをそれらに誘導することである。一部のユーザがより少ない需要のブースに迂回することを奨励するために、価格はユーザによって変わる可能性がある。
【0060】
別の選択肢は、いくつかのブースのうちの1つをユーザに保証することであろう。さらなる要求は、どのブースをユーザに割り当てるべきかを決定するであろう。この場合、ユーザは割り当てられたブースについて移動を開始する直前に通知されるであろう。
【0061】
1又は複数の実施形態では、記載されたシステムはまた、ユーザ間の交渉を容易にすることができる。1又は複数のユーザが作業ブースへのアクセスを実際に望む場合、ユーザは割増金を支払うように申し出ることができる。現在の予約保有者は、ブースを放棄することと引き換えに、割増金の一部を与えられる可能性がある。
【0062】
1又は複数の実施形態では、作業員が作業ブースの中にいて活発に作業していると、予約時間を延長したいと望むことが自然であり得る。前述されたように、時間延長が新しい予約と重複しない場合、又は新しい予約を有するユーザが別の経路に切り替えることができる場合、これは問題ではない。予約を有する新しいユーザがブースの近くで待っているときなどの他のケースでは、他の方法が必要である。1又は複数の実施形態では、新しいユーザは、補償と引き換えに時間枠を放棄することに同意するように連絡を受ける可能性がある。地下鉄の車両又は駅での電話サービスの欠如のためにコミュニケーションが不可能かもしれない状況では、予約保有者は、将来のブース予約に対する大きい十分な補償又は信用のために自分の予約を放棄するようにあらかじめ志願することができる。
【0063】
予約の更新
1又は複数の実施形態では、ユーザがスケジュールされた予約を早く若しくは遅く出発するか、又は異なる若しくは遅れた列車に乗る場合、作業ブースの予約を更新する必要があり得る。これは、既存の予約を修正若しくはキャンセルするか、又は新しい予約を行うことを意味する。修正された予約は、新しい時間枠によりよく対応できる異なる作業ブースに移動して、ユーザを新しい場所にリダイレクトすることができる。ユーザが空いているブースに早く到着した場合、システムはこの余分な時間をできる限り割引で使用することを提案する。
【0064】
1又は複数の実施形態では、ユーザがスマートフォンアプリ又は自動位置更新用の別の手段を使用する場合、ユーザが時間内に作業ブースに到着できないことが確実になると、予約の修正又はキャンセルを自動的に実行することができる。そのような自動動作は、ユーザの好みによって制御される可能性がある。
【0065】
1又は複数の実施形態では、予約が更新されると、隣接する時間枠を予約したユーザに、自分の予約が延長できることを通知することができる。これは、自分の予約を延長するのに十分な時間があることを確認するために、他のユーザの予約スケジュールを考慮に入れる。
【0066】
様々なタイプのサービス
様々な実施形態では、作業ブースは、プリンタ、ビデオ会議、又は複数の人々のためのスペースなどの様々なタイプのサービスを提供することができる。予約システムの例示的な実施形態は、利用可能な作業ブースを決定するときに、特定のサービスに対する要望を考慮に入れることができる。
【0067】
他のユースケース
作業ブースに加えて、記載された実施形態は、ナビゲーションと組み合わせた予約が望まれる他の状況に適用されてもよい。そのような予約は、無制限に、当技術分野でよく知られている、喫茶店若しくはファーストフードレストランの席、仮眠用のホテル、又はWeWorkなどの組織内の共有作業スペースを含んでもよい。公共交通機関の代わりに、特に移動時間が正確に予測可能である交通機関の形態の場合、自動車によるナビゲーション又は他の形態の交通機関もサポートすることができる。
【0068】
コンピュータシステムの例示的な実施形態
図7は、本明細書に記載された技法を実装するために使用されてもよいコンピュータシステム700の例示的な実施形態を示す。1又は複数の実施形態では、コンピュータ700は、当業者によく知られているモバイルコンピューティングデバイスのフォームファクタ内で実装されてもよい。代替の実施形態では、コンピュータ700は、ラップトップコンピュータ又はノートブックコンピュータに基づいて実装されてもよい。さらに代替の実施形態では、コンピュータ700は特殊なコンピューティングシステムであってもよい。
【0069】
コンピュータ700は、コンピュータ700の様々なハードウェア構成要素を横断し、それらの間で情報を通信するためのデータバス704又は他の相互接続若しくは通信機構、並びに情報を処理するためにデータバス704と結合され、他の計算及び制御タスクを実行する中央処理装置(CPU又は単にプロセッサ)701を含んでもよい。コンピュータ700はまた、様々な情報並びにプロセッサ701によって実行されるべき命令を記憶するためにデータバス704に結合された、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的ストレージデバイスなどのメモリ712を含む。メモリ712はまた、磁気ディスク、光ディスク、半導体フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性半導体ストレージデバイスなどの永続的ストレージデバイスを含んでもよい。
【0070】
1又は複数の実施形態では、メモリ712はまた、プロセッサ701による命令の実行中に一時変数又は他の中間情報を記憶するために使用されてもよい。所望により、コンピュータ700は、コンピュータ700の動作に必要なファームウェア 、基本入出力システム(BIOS)、並びにコンピュータ700の様々な構成パラメータなどの、静的情報及びプロセッサ701用の命令を記憶するための、データバス704に結合された読取り専用メモリ(ROM若しくはEPROM)702又は他の静的ストレージデバイスをさらに含んでもよい。
【0071】
1又は複数の実施形態では、コンピュータ700は、出発地及び目的地の鉄道駅などの様々な情報をユーザから入力し、計算されたナビゲーション情報及び予約情報を表示するための、モバイルデバイスのタッチセンサ式ディスプレイなどの、ディスプレイ709をさらに組み込んでもよい。
【0072】
1又は複数の実施形態では、コンピュータ700は、データバス704に結合されたネットワークインターフェース705などの通信インターフェースをさらに含んでもよい。ネットワークインターフェース705は、WIFIインターフェース707及びセルラネットワーク(GSM(登録商標)又はCDMA)アダプタ708のうちの少なくとも1つを使用して、コンピュータ700とインターネット724との間の接続を確立するように構成されてもよい。ネットワークインターフェース705は、コンピュータ700とインターネット724との間の双方向データ通信を実現するように構成されてもよい。WIFIインターフェース707は、当業者によく知られている802.11a、802.11b、802.11g、及び/又は802.11nプロトコル、並びにBluetooth(登録商標)プロトコルに従って動作することができる。例示的な実装形態では、WIFIインターフェース707及びセルラネットワーク(GSM(登録商標)又はCDMA)アダプタ708は、様々なタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号又は電磁気信号を送受信する。
【0073】
1又は複数の実施形態では、インターネット724は、通常、1又は複数のサブネットワークを介して他のネットワークリソースへのデータ通信を提供する。したがって、コンピュータ700は、リモートメディアサーバ、ウェブサーバ、他のコンテンツサーバ、並びに他のネットワークデータストレージリソースなどの、インターネット724上の任意の場所に位置する様々なネットワークリソースにアクセスすることが可能である。1又は複数の実施形態では、コンピュータ700は、ネットワークインターフェース705により、インターネット724を含む様々なネットワークを介して、メッセージ、メディア、及びアプリケーションプログラムコードを含む他のデータを送受信するように構成される。インターネットの例では、コンピュータ700がネットワーククライアントとして機能するとき、コンピュータ700は、コンピュータ700内で実行されているアプリケーションプログラムのためのコード又はデータを要求することができる。同様に、コンピュータ700は、様々なデータ又はコンピュータコードを他のネットワークリソースに送信することができる。
【0074】
1又は複数の実施形態では、本明細書に記載された機能は、メモリ712に含まれる1又は複数の命令の1又は複数のシーケンスを実行するプロセッサ701に応答して、コンピュータ700によって実施される。そのような命令は、別のコンピュータ可読媒体からメモリ712に読み込まれてもよい。メモリ712に含まれる命令のシーケンスを実行すると、本明細書に記載された様々なプロセス工程をプロセッサ701に実行させる。代替の実施形態では、本発明の実施形態を実装するために、ソフトウェア命令の代わりに又はそれと組み合わせて、ハードワイヤード回路が使用されてもよい。したがって、本発明の実施形態は、ハードウェア回路とソフトウェアのいかなる特定の組合せにも限定されない。
【0075】
本明細書で使用される「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行のためにプロセッサ701に命令を提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピュータ可読媒体は機械可読媒体のほんの一例であり、機械可読媒体は、本明細書に記載された方法及び/又は技法のうちのいずれかを実装するための命令を搬送することができる。そのような媒体は、不揮発性媒体及び揮発性媒体を含むがそれらに限定されない、多くの形態を取ることができる。
【0076】
一般的な形態の非一時的コンピュータ可読媒体には、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、若しくは任意の他の磁気媒体、CD-ROM、任意の他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM、フラッシュドライブ、メモリカード、任意の他のメモリチップ若しくはメモリカートリッジ、又はコンピュータが読み取ることができる任意の他の媒体が含まれる。様々な形態のコンピュータ可読媒体は、実行のためにプロセッサ701に1又は複数の命令の1又は複数のシーケンスを搬送することに関与してもよい。たとえば、命令は、最初にリモートコンピュータから磁気ディスク上に搬送されてもよい。あるいは、リモートコンピュータは、その動的メモリに命令をロードし、インターネット724を介して命令を送信することができる。具体的には、コンピュータ命令は、当技術分野でよく知られている様々なネットワークデータ通信プロトコルを使用して、インターネット724を介して、前述のリモートコンピュータからコンピュータ700のメモリ712にダウンロードされてもよい。
【0077】
1又は複数の実施形態では、コンピュータ700のメモリ712は、以下のソフトウェアプログラム、アプリケーション、及び/又はモジュールのうちのいずれかを記憶することができる。
【0078】
1.基本的なシステムサービスを実施し、コンピュータ700の様々なハードウェア構成要素を管理するためのモバイルオペレーティングシステムであってもよい、オペレーティングシステム(OS)713。オペレーティングシステム713の例示的な実施形態は当業者によく知られており、現在知られている又は今後開発される任意のモバイルオペレーティングシステムを含んでもよい。さらに、ネットワークインターフェース705を使用してネットワーク通信を可能にするためのネットワーク通信モジュール714が提供されてもよい。
【0079】
2.ソフトウェアモジュール715は、たとえば、コンピュータ700のプロセッサ701によって実行される1組のソフトウェアモジュールを含んでもよく、それらは、顧客の公共交通機関の選択肢に基づいてナビゲーション計画及び作業ブースの予約(モジュール716及び717)などの、いくつかの所定の機能をコンピュータ700に実行させる。
【0080】
3.データストレージ718は、たとえば、様々なパラメータ及び計算された移動経路719を記憶するために使用されてもよい。
【0081】
最後に、本明細書に記載されたプロセス及び技法は、いかなる特定の装置にも本質的に関連しておらず、構成要素の任意の適切な組合せによって実施されてもよいことを理解されたい。さらに、本明細書に記載された教示に従って、様々なタイプの汎用デバイスが使用されてもよい。本明細書に記載された方法工程を実行するために、特殊な装置を構築することも有利であることが証明され得る。特定の例に関して本発明が記載されたが、それらはあらゆる点で限定的ではなく例示的であることが意図される。当業者は、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの多くの異なる組合せが本発明を実践することに適していることを理解するであろう。たとえば、記載されたソフトウェアは、アセンブラ、C/C++、Objective-C、perl、shell、PHP、Java(登録商標)、並びに現在知られている又は今後開発されるプログラミング言語又はスクリプト言語などの多種多様なプログラミング言語又はスクリプト言語で実装されてもよい。
【0082】
その上、本発明の他の実装形態は、本明細書の考察及び本明細書に開示された本発明の実践から当業者に明らかであろう。記載された実施形態の様々な態様及び/又は構成要素は、顧客の公共交通機関の選択肢に基づいて作業ブースを予約するためのシステム及び方法において、単独又は任意の組合せで使用されてもよい。明細書及び例は例示としてのみ考慮されることを意図しており、本発明の真の範囲及び趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図5
図6
図7