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特許7472502切替指示装置、切替システム、切替指示方法、切替指示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】切替指示装置、切替システム、切替指示方法、切替指示プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/6338 20110101AFI20240416BHJP
   H04L 49/201 20220101ALI20240416BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20240416BHJP
【FI】
H04N21/6338
H04L49/201
H04N21/24
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020008313
(22)【出願日】2020-01-22
(65)【公開番号】P2021118373
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2022-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 祐一
【審査官】中野 和彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-135134(JP,A)
【文献】特開2010-093576(JP,A)
【文献】特開2005-236700(JP,A)
【文献】特開2010-098605(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/6338
H04L 49/201
H04N 21/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出する検出部と、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記検出部が前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する要求部と
を備え
前記要求部は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ再度要求する
ことを特徴とする切替指示装置。
【請求項2】
前記要求部は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の切替指示装置。
【請求項3】
前記要求部は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切替指示装置。
【請求項4】
前記切替指示は、前記切替前素材の情報として、前記切替前素材を前記切替装置へ出力する素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含み、また、前記切替後素材の情報として、前記切替後素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含む
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の切替指示装置。
【請求項5】
前記検出部は、前記切替前素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスに基づいて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする請求項4に記載の切替指示装置。
【請求項6】
前記検出部は、UDP(User Datagram Protocol)のパケットを受信したか否かに応じて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の切替指示装置。
【請求項7】
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出する検出部と、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記検出部が前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する要求部と
を備え、
前記検出部は、UDP(User Datagram Protocol)のパケットを受信したか否かに応じて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする切替指示装置。
【請求項8】
前記要求部は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする請求項7に記載の切替指示装置。
【請求項9】
前記要求部は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の切替指示装置。
【請求項10】
前記切替指示は、前記切替前素材の情報として、前記切替前素材を前記切替装置へ出力する素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含み、また、前記切替後素材の情報として、前記切替後素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含む
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の切替指示装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれかに記載の切替指示装置と、
前記切替装置と
を備えることを特徴とする切替システム。
【請求項12】
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出し、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求し、
前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ再度要求する
ことを特徴とする切替指示方法。
【請求項13】
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出し、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求し、
UDP(User Datagram Protocol)のパケットを受信したか否かに応じて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする切替指示方法。
【請求項14】
コンピュータに、
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出する検出機能と、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記検出機能が前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する要求機能と
を実現させ
前記要求機能は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ再度要求す
ことを特徴とする切替指示プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出する検出機能と、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記検出機能が前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する要求機能と
を実現させ、
前記検出機能は、UDP(User Datagram Protocol)のパケットを受信したか否かに応じて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする切替指示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切替指示装置、切替システム、切替指示方法、切替指示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
放送局の回線センターは、放送局に入力された素材を、スタジオやマスター設備などの分配先に分配する。なお、素材とは、たとえば、映像や音声やアンシラリデータなどを含む放送用コンテンツに応じた情報である。
【0003】
放送設備のIP(Internet Protocol)化により、分配先に送信する素材を切り替えるために、IPルータが使われるようになっている。汎用のIPルータには、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能が搭載されていることが多い。
【0004】
IGMP機能は、たとえば、IP放送受信端末において、映像ストリームの受信開始や受信停止のために使用される(特許文献1)。
【0005】
IP放送受信端末は、映像ストリームの受信を開始する場合、受信を希望する映像ストリームが配信されているマルチキャストグループへの参加を要求するJoinパケットを、IPルータへ送信する。これにより、IP放送受信端末は、マルチキャストグループ宛に配信元が配信している映像ストリームを受信することが可能になる。また、IP放送受信端末は、映像ストリームの受信を停止する場合、マルチキャストグループからの離脱を要求するLeaveパケットをIPルータへ送信する。
【0006】
回線センターでは、このIGMP機能を使用して、分配先に送信する素材を切り替えることができる。
【0007】
分配先に送信する素材の切り替えにIGMP機能を使用する場合、まず、LeaveパケットとJoinパケットとを切替指示装置がIPルータへ送信する。IPルータは、Leaveパケットを受信すると、切替前の素材(転送中の素材)の転送を停止する。また、IPルータは、Joinパケットを受信すると、切替後の素材の転送を開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2009-218816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、この方法では、切替後の素材と切替前の素材の両方が転送されている状態が発生する可能性がある。
【0010】
たとえば、JoinパケットがLeaveパケットより先にIPルータに到達した場合や、IPルータがJoinパケットをLeaveパケットより先に処理した場合、IPルータは、切替後の素材の転送が開始した後に、切替前の素材の転送を停止する。この場合、一時的に、切替後の素材と切替前の素材の両方が転送されている状態が発生する。
【0011】
また、たとえば、何等かの原因でLeaveパケットがIPルータに到達しなかった場合や、IPルータが切替前の素材の転送停止に失敗した場合などには、切替前の素材の転送が停止されないまま切替後の素材の転送が開始される可能性がある。この場合、切替後の素材と切替前の素材の両方が転送されている状態が、次にLeaveパケットを受信するまで継続する。
【0012】
切替後の素材と切替前の素材の両方が転送されている状態になると、本来、一つの素材を転送するための通信帯域が、二つの素材の転送のために使用される。そのため、通信帯域が圧迫され、最悪、転送中の素材にパケットロスが発生する可能性がある。また、一つの通信帯域が複数の分配先への素材転送に使用されている場合、素材切替に関与していない素材(切替前でも切替後でもない素材)にもパケットロスが発生する可能性がある。パケットロスが発生すると、転送されている素材に欠損が発生することになるため、放送用コンテンツに乱れが発生し、放送事故につながる。
【0013】
本発明の目的は、素材切替が失敗した場合であっても、切替後素材と切替前素材の両方が転送される状態になることによる影響を防ぐことを可能にする、切替指示装置、切替システム、切替指示方法、切替指示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様において、切替指示装置は、素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出する検出部と、出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記検出部が前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する要求部とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の他の態様において、切替指示方法は素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出し、出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の他の態様において、切替指示プログラムは、コンピュータに、素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出する検出機能と、出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記検出機能が前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する要求機能とを実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、素材切替が失敗した場合であっても、切替後素材と切替前素材の両方が転送される状態になることによる影響を防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第一の実施形態の切替指示装置の構成例を示す図である。
図2】本発明の第一の実施形態の切替指示装置の動作例を示す図である。
図3】本発明の第二の実施形態の切替システムの構成例を示す図である。
図4】本発明の第二の実施形態の切替システムの適用例を示す図である。
図5】本発明の第二の実施形態の切替システムの適用例を示す図である。
図6】本発明の第二の実施形態の切替指示装置の動作例を示す図である。
図7】本発明の第二の実施形態の切替システムの動作例を示す図である。
図8】本発明の第二の実施形態の切替指示装置の動作例を示す図である。
図9】本発明の第二の実施形態の切替指示装置の動作例を示す図である。
図10】本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施の形態について説明する。
【0020】
図1に本実施形態の切替指示装置10の構成例を示す。本実施形態の切替指示装置10は、検出部11と要求部12とを含む。
【0021】
検出部11は、素材の入力元からの素材の受信の停止を検出する。
【0022】
要求部12は、出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求する。また、要求部12は、検出部11が切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する。
【0023】
このように切替指示装置10を構成することによって、切替指示装置10は、切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する。これにより、切替指示装置10が切替前素材を受信している状態で切替装置から切替後素材が入力されることを避けることができる。そのため、素材切替が失敗した場合であっても、切替後素材と切替前素材の両方が転送される状態になることによる影響を防ぐことが可能になる。
【0024】
次に、図2に本実施形態の切替指示装置10の動作の例を示す。
【0025】
要求部12は、切替指示を受信した場合に(ステップS101)、切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求する(ステップS102)。検出部11は、切替前素材の受信の停止を検出する(ステップS103)。また、要求部12は、検出部11が切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する(ステップS104)。
【0026】
切替指示装置10は、このように動作することによって、切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する。これにより、切替指示装置10が切替前素材を受信している状態で切替装置から切替後素材が入力されることを避けることができる。そのため、素材切替が失敗した場合であっても、切替後素材と切替前素材の両方が転送される状態になることによる影響を防ぐことが可能になる。
【0027】
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、切替指示装置10は、切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する。これにより、切替指示装置10が切替前素材を受信している状態で切替装置から切替後素材が入力されることを避けることができる。そのため、素材切替が失敗した場合であっても、切替後素材と切替前素材の両方が転送される状態になることによる影響を防ぐことが可能になる。
【0028】
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施の形態における切替システム70について説明する。
【0029】
まず、図3に本実施形態の切替システム70の構成例を示す。本実施形態の切替システム70は、切替装置40と切替指示装置20とを含む。切替装置40と切替指示装置20とは互いに接続される。また、切替指示装置20には指示元装置50と分配先装置87とが接続される。また、切替装置40には素材出力装置86-Aと素材出力装置86-Bとが接続される。
【0030】
素材出力装置86-Aと素材出力装置86-Bは、放送局内外で収集された素材を出力する装置である。また、分配先装置87は、スタジオ、マスターコントロールルーム、サブコントロールルーム、素材バンクなどで素材を受信する装置である。
【0031】
本実施形態では、素材出力装置86-Aが切替前素材を出力し、素材出力装置86-Bが切替後素材を出力するとして説明する。
【0032】
なお、素材出力装置86-Aと素材出力装置86-Bが出力する素材は、圧縮符号化がされているものであっても、圧縮符号化がされていないものであってもよいし、また、多重化されているものであっても、多重化されていないものであってもよい。
【0033】
指示元装置50は、素材の切り替えに関し、切替前素材の情報と切替後素材の情報とを含む切替指示を出力する装置である。指示元装置50は、たとえば、ユーザの指示に応じた操作入力に応じて、切替指示を出力する。
【0034】
切替指示装置20は、指示元装置50からの切替指示に応じて、切替装置40が切替指示装置20へ入力する素材を切替前素材から切替後素材へ切り替えるよう、切替装置40へ要求する装置である。また、切替指示装置20は、切替装置40から受信した素材を分配先装置87へ転送する。
【0035】
切替装置40は、指示元装置50からの要求に応じて、切替装置40から切替指示装置20へ入力する素材を、切替前素材から切替後素材へ切り替える装置である。切替装置40は、たとえば、IPルータ(L3スイッチ)である。
【0036】
切替システム70は、たとえば、回線センターにおける、放送局に入力された素材の分配に使用されてもよい。図4に、回線センター85における素材切替への切替システム71の適用例を示す。なお、切替システム70は、回線センターだけでなく、マスターコントロールルームや、サブコントロールルームなど、放送局内の各所での素材切替に使用されることが可能である。
【0037】
回線センター85は、切替システム71を含む。回線センター85は、切替システム71以外の構成を含んでいてもよい。
【0038】
図4に示す例の場合、切替システム71には、素材出力装置86-1~素材出力装置86-mから素材が入力される。なお、mは素材出力装置の個数であり、2以上の整数である。また、切替システム71は、分配先装置87-1~分配先装置87-nの各々に分配する素材を切り替える。なお、nは分配先装置の個数であり、1以上の整数である。
【0039】
素材出力装置86-1~素材出力装置86-mは、放送局内外で収集された素材を出力する装置である。分配先装置87は、スタジオ、マスターコントロールルーム、サブコントロールルーム、素材バンクなどで素材を受信する装置である。
【0040】
また、図5に、図4の適用例の場合の、切替システム71の構成例を示す。図5の構成例の場合、切替システム71には、素材出力装置86-1~素材出力装置86-mから、入力素材83-1~入力素材83-mが入力される。また、切替システム71は、分配先装置87-j(1≦j≦n、jは整数)へ出力素材84-jを出力する。切替システム71は、切替装置40から受信した出力素材84-jを分配先装置87-jへ出力する切替指示装置20-jを含む。また、切替指示装置20-jには指示元装置50-jが接続されている。
【0041】
指示元装置50-jは、切替指示装置20-jが分配先装置87-jに転送する出力素材84-jについて、切替前素材の情報と切替後素材の情報とを含む切替指示を、切替指示装置20-jに送信する。切替指示装置20-jは、指示元装置50-jから切替指示を受信した場合に、切替指示装置20-jに入力する素材を切替前素材から切替後素材へ切り替えるよう、切替装置40へ要求する。切替装置40は、切替指示装置20-jからの要求に従い、切替指示装置20-jへ入力する素材を切り替える。
【0042】
図3に示す構成例は、図5に示す構成例に含まれる構成のうち、一つの分配先装置(出力素材)に関する構成を取り出し、また、切替前素材を出力する素材出力装置と切替後素材を出力する素材出力装置とを取り出したものに相当する。
【0043】
次に、図3を用いて、本実施形態の切替装置40の構成例について説明する。本実施形態の切替装置40は、切替部41と制御部42とを含む。
【0044】
制御部42は、素材の入力の停止を切替指示装置20から要求された場合に、当該素材の出力の停止を切替部41に指示する。また、制御部42は、素材の入力の開始を切替指示装置20から要求された場合に、当該素材の出力の開始を切替部41に指示する。
【0045】
切替部41は、制御部42から素材の出力の停止を指示された場合に、当該素材の出力を停止する。また、切替部41は、制御部42から素材の出力の開始を指示された場合に、当該素材の出力を開始する。
【0046】
次に、図3を用いて、本実施形態の切替指示装置20の構成例について説明する。本実施形態の切替指示装置20は、検出部21、要求部22および転送部23を含む。
【0047】
転送部23は、切替装置40から受信した素材を分配先装置へ出力する。
【0048】
要求部22は、指示元装置50から切替指示を受信した場合に、切替前素材の入力の停止を切替装置40へ要求する。具体的には、切替指示は、切替前素材を送信する素材出力装置86-Aのマルチキャストグループアドレスを、切替前素材の情報として含む。そして、要求部22は、指示元装置50から切替指示を受信した場合に、切替前素材を送信する素材出力装置86-Aのマルチキャストグループアドレスを含むLeaveメッセージを、切替装置40へ送信する。
【0049】
検出部21は、指示元装置50から切替指示を受信した場合に、切替前素材の受信が停止したか否かの監視を開始する。
【0050】
切替前素材の受信が停止したことを検出部21が検出した場合、要求部22は、切替後素材の入力の開始を切替装置40へ要求する。具体的には、切替指示は、切替後素材を送信する素材出力装置86-Bのマルチキャストグループアドレスを、切替後素材の情報として含む。そして、切替前素材の受信が停止したことを検出部21が検出した場合、要求部22は、切替後素材を送信する素材出力装置86-Bのマルチキャストグループアドレスを含むJoinメッセージを、切替装置40へ送信する。
【0051】
このようにすると、切替前素材の受信が停止したことを検出部21が検出した後に、要求部22が切替後素材の入力の開始を切替装置40へ要求することになる。そのため、切替前素材と切替後素材の両方が切替装置40から入力されている状態となる可能性を低減することができる。
【0052】
なお、切替前素材の受信停止を検出する方法には、二つの方法が考えられる。
【0053】
まず、一つ目は、検出部21が、素材を含むパケットの受信を監視し、素材を含むパケットを所定の時間受信しなかった場合に、素材の受信が停止したとする方法である。たとえば、UDP(User Datagram Protocol)で素材が伝送され、素材以外の情報がTCP(Transmission Control Protocol)で伝送される場合、検出部21は、UDPのパケットの受信を、素材を含むパケットの受信とみなすことができる。
【0054】
この方法では、検出部21は、UDPのパケットを所定時間受信しなかった場合に、素材の受信が停止したとみなす。そのため、この方法では、検出部21は、後述する二つ目の方法に比べて、素材の受信の停止を速やかに検出することができる。
【0055】
二つ目は、検出部21が、切替前素材を含むパケットの受信を監視し、切替前素材を含むパケットを所定の時間受信しなかった場合に、素材の受信が停止したとする方法である。素材を含むパケットは、宛先アドレスとして、当該素材を送信する素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含む。素材出力装置は、素材出力装置のマルチキャストグループアドレス宛に素材を送信する。そのため、検出部21は、切替装置40から受信したパケットの宛先アドレスに素材出力装置86-Aのマルチキャストグループアドレスが含まれているか否かを確認することによって、受信したパケットが切替前素材を含むパケットか否かを把握することができる。切替前素材を出力する素材出力装置86-Aのマルチキャストグループアドレスを含む切替指示を指示元装置50が送信することによって、検出部21は、切替前素材を出力する素材出力装置86-Aのマルチキャストグループアドレスを把握することができる。
【0056】
この方法では、検出部21は、パケットの宛先アドレスに基づいて、切替前素材の受信が停止したことを検出する。そのため、二つ目の方法では、検出部21は、複数の素材出力装置から出力された素材が切替装置40から切替指示装置20に送信される場合であっても、受信パケットの中から切替前素材を含むパケットを把握し、切替前素材の入力の停止を検出することができる。
【0057】
このように切替指示装置20を構成することによって、切替指示装置20は、切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する。これにより、切替指示装置20が切替前素材を受信している状態で切替装置から切替後素材が入力されることを避けることができる。そのため、素材切替が失敗した場合であっても、切替後素材と切替前素材の両方が転送される状態になることによる影響を防ぐことが可能になる。
【0058】
また、切替指示装置20は、切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する。これにより、メッセージの受信順と処理順が入れ替わる可能性がある切替装置40が素材切替に使用される場合でも、切替指示装置20は、切替前素材と切替前素材の両方が切替装置40から入力されることを避けることができる。そのため、メッセージの受信順と処理順が入れ替わる可能性がある切替装置40を選択肢に含めることが可能になるため、切替システムの設計者は、より多くの種類の切替装置40の中から、切替システムに使用する切替装置40を選択することが可能になる。
【0059】
次に、図6および図7を用いて、本実施形態の切替指示装置20の動作例について説明する。図6は、本実施形態の切替指示装置20の動作例を示す図、図7は、本実施形態の切替システムの動作例を示す図である。
【0060】
まず、切替指示装置20の要求部22は、指示元装置50から切替指示を受信した場合に(図6のステップS201、図7のステップS301)、切替前素材の入力の停止を切替装置40へ要求する(図7のステップS302)。また、検出部21は、切替前素材の受信が停止したか否かの監視を開始する(図6のステップS202、図7のステップS303)。なお、図7のステップS302とステップS303は、いずれかが先に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
【0061】
切替装置40の切替部41は、切替前素材の入力停止を切替指示装置20から要求された場合、切替指示装置20への切替前素材の出力を停止する(図7のステップS304)。
【0062】
切替指示装置20の検出部21は、切替前素材の受信の停止を検出した場合(図6のステップS203でYES)、切替前素材の監視を停止する(図7のステップS305)。また、要求部22は、切替後素材の入力の開始を切替装置40へ要求する(図6のステップS204、図7のステップS306)。
【0063】
切替装置40の切替部41は、切替後素材の入力開始を切替指示装置20から要求された場合、切替指示装置20への切替後素材の出力を停止する(図7のステップS307)。
【0064】
なお、切替指示装置20の要求部22は、切替前素材の入力停止を切替装置40に要求する場合に、Leaveメッセージを複数回送信してもよい。このようにすると、切替装置40は、一つ目のLeaveメッセージによる出力停止に失敗した場合でも、二つ目以降のLeaveメッセージによって再度出力停止を実行することが可能になる。そのため、切替前素材の入力が停止される可能性を向上することができる。
【0065】
また、同様に、切替指示装置20の要求部22は、切替後素材の入力開始を切替装置40に要求する場合に、Joinメッセージを複数回送信してもよい。このようにすると、切替装置40は、一つ目のJoinメッセージによる出力開始に失敗した場合でも、二つ目以降のJoinメッセージによって再度出力開始を実行することが可能になる。そのため、切替後素材の入力が開始される可能性を向上することができる。
【0066】
また、入力停止の要求から所定時間が経過しても切替前素材の受信の停止を検出部21が検出しなかった場合、要求部22は、切替前素材の入力の停止を再度切替装置40へ要求してもよい。
【0067】
また、切替後素材の入力の開始を要求部22が切替装置40へ要求した場合に、検出部21は、切替後素材の受信が開始したか否かの監視を開始してもよい。そして、入力開始の要求から所定時間が経過しても切替後素材の受信の開始を検出部21が検出しなかった場合、要求部22は、切替後素材の入力の開始を再度切替装置40へ要求してもよい。なお、検出部21は、切替後素材の監視についても、切替前素材の監視と同様に、素材を含むパケットを監視する方法や、パケットの宛先アドレスを監視する方法で、実施することができる。
【0068】
図8に、この場合の切替指示装置20の動作例を示す。
【0069】
まず、要求部22が指示元装置50から切替指示を受信した場合(ステップS401)、検出部21は、切替前素材の監視を開始する。また、要求部22は、切替前素材の入力の停止を切替装置40へ要求する(ステップS402)。
【0070】
切替前素材の受信の停止を検出部21が検出した場合(ステップS403でYES)、検出部21は切替前素材の監視を停止し、切替後素材の監視を開始する。また、要求部22は、切替後素材の入力の開始を切替装置40へ要求する(ステップS404)。
【0071】
切替後素材の受信の開始を検出部21が検出した場合(ステップS405でYES)、検出部21は、切替後素材の監視を停止する。また、要求部22は、素材の切り替えが完了したことを、指示元装置50へ通知する(ステップS406)。
【0072】
入力停止の要求から所定時間が経過しても切替前素材の受信の停止を検出部21が検出しなかった場合(ステップS403でNO)、要求部22は、切替前素材の入力の停止を切替装置40へ再度要求する(ステップS402)。
【0073】
また、入力開始の要求から所定時間が経過しても切替後素材の受信の開始を検出部21が検出しなかった場合(ステップS405でNO)、要求部22は、切替後の素材の入力の開始を切替装置40へ再度要求する(ステップS404)。
【0074】
また、切替装置40が受信停止や受信開始を検出しなかった場合、切替指示装置20が入力停止要求や入力開始要求を再送するのではなく、指示元装置50が切替指示を再送してもよい。
【0075】
図9に、指示元装置50が切替指示を再送する場合の切替指示装置20の動作例を示す。
【0076】
まず、要求部22が指示元装置50から切替指示を受信した場合(ステップS501)、検出部21は、切替前素材の監視を開始する。また、要求部22は、切替前素材の入力の停止を切替装置40へ要求する(ステップS502)。
【0077】
切替前素材の受信の停止を検出部21が検出した場合(ステップS503でYES)、検出部21は、切替前素材の監視を停止し、切替後素材の監視を開始する。また、要求部22は、切替後素材の入力の開始を切替装置40へ要求する(ステップS504)。
【0078】
切替後素材の受信の開始を検出部21が検出した場合(ステップS505でYES)、検出部21は、切替後素材の監視を停止する。また、要求部22は、素材の切り替えが完了したことを、指示元装置50へ通知する(ステップS506)。
【0079】
入力停止要求から所定時間が経過しても切替前素材の受信の停止を検出部21が検出しなかった場合(ステップS503でNO)、検出部21は、切替前素材の監視を停止する。また、要求部22は、素材の切り替えに失敗したことを指示元装置50へ通知する(ステップS507)。
【0080】
また、入力開始要求から所定時間が経過しても切替後素材の受信の開始を検出部21が検出しなかった場合(ステップS505でNO)、検出部21は、切替後素材の監視を停止する。また、要求部22は、素材の切り替えに失敗したことを指示元装置50へ通知する(ステップS507)。
【0081】
そして、指示元装置50が切替指示を指示元装置50へ再度送信することで、切替指示装置20は、素材切替を再度実施することができる。
【0082】
切替指示装置20は、このように動作することによって、切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する。これにより、切替指示装置20が切替前素材を受信している状態で切替装置から切替後素材が入力されることを避けることができる。そのため、素材切替が失敗した場合であっても、切替後素材と切替前素材の両方が転送される状態になることによる影響を防ぐことが可能になる。
【0083】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、切替指示装置20は、切替前素材の受信の停止を検出した場合に、切替後素材の入力の開始を切替装置へ要求する。これにより、切替指示装置20が切替前素材を受信している状態で切替装置から切替後素材が入力されることを避けることができる。そのため、素材切替が失敗した場合であっても、切替後素材と切替前素材の両方が転送される状態になることによる影響を防ぐことが可能になる。
【0084】
また、切替システムの設計者は、より多くの種類の切替装置40の中から、切替システムに使用する切替装置40を選択することが可能になる。
【0085】
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における切替指示装置(10、20)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、切替指示装置は、物理的または機能的に少なくとも二つ以上の複数の情報処理装置が用いられて実現されてもよい。また、切替指示装置は、専用の装置として実現されてもよいし、汎用の装置が用いられてもよい。また、切替指示装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
【0086】
図10は、本発明の各実施形態の切替指示装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を含む。
【0087】
たとえば、図1の検出部11および要求部12は、演算装置93で実現することが可能である。
【0088】
通信インタフェース91は、各実施形態の切替指示装置が、有線および無線のうち少なくとも一方で外部装置と通信するための通信手段である。なお、切替指示装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
【0089】
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
【0090】
演算装置93は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
【0091】
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
【0092】
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
【0093】
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に記録されているデータの読み込みやデータの書き込みを処理する装置である。
【0094】
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
【0095】
本発明の各実施形態は、たとえば、図10に例示した情報処理装置90により切替指示装置を構成し、この切替指示装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
【0096】
この場合、切替指示装置に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、切替指示装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
【0097】
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、切替指示装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して切替指示装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
【0098】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
【0099】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0100】
(付記1)
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出する検出部と、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記検出部が前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する要求部と
を備えることを特徴とする切替指示装置。
【0101】
(付記2)
前記要求部は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする付記1に記載の切替指示装置。
【0102】
(付記3)
前記要求部は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする付記1または付記2に記載の切替指示装置。
【0103】
(付記4)
前記切替指示は、前記切替前素材の情報として、前記切替前素材を前記切替装置へ出力する素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含み、また、前記切替後素材の情報として、前記切替後素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含む
ことを特徴とする付記2または付記3に記載の切替指示装置。
【0104】
(付記5)
前記検出部は、前記切替前素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスに基づいて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする付記4に記載の切替指示装置。
【0105】
(付記6)
前記検出部は、前記切替後素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスに基づいて、前記切替後素材の受信の開始を検出する
ことを特徴とする付記4または付記5に記載の切替指示装置。
【0106】
(付記7)
前記検出部は、UDP(User Datagram Protocol)のパケットを受信したか否かに応じて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載の切替指示装置。
【0107】
(付記8)
前記検出部は、UDPのパケットを受信したか否かに応じて、前記切替後素材の受信の開始を検出する
ことを特徴とする付記1から付記4、付記7のいずれかに記載の切替指示装置。
【0108】
(付記9)
前記要求部は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求する場合に、前記切替前素材の入力の停止の要求を複数回行う
ことを特徴とする付記1から付記8のいずれかに記載の切替指示装置。
【0109】
(付記10)
前記要求部は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する場合に、前記切替後素材の入力の開始の要求を複数回行う
ことを特徴とする付記1から付記9のいずれかに記載の切替指示装置。
【0110】
(付記11)
前記要求部は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ再度要求する
ことを特徴とする付記1から付記10のいずれかに記載の切替指示装置。
【0111】
(付記12)
前記要求部は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替後素材の入力の開始が検出されなかった場合、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ再度要求する
ことを特徴とする付記1から付記11のいずれかに記載の切替指示装置。
【0112】
(付記13)
前記要求部は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、切り替えに失敗したことを前記切替指示の送信元へ通知する
ことを特徴とする付記1から付記10のいずれかに記載の切替指示装置。
【0113】
(付記14)
前記要求部は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替後素材の入力の開始が検出されなかった場合、切り替えに失敗したことを前記切替指示の送信元へ通知する
ことを特徴とする付記1から付記11のいずれかに記載の切替指示装置。
【0114】
(付記15)
付記1から付記14のいずれかに記載の切替指示装置と、
前記切替装置と
を備えることを特徴とする切替システム。
【0115】
(付記16)
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出し、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する
ことを特徴とする切替指示方法。
【0116】
(付記17)
前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする付記16に記載の切替指示方法。
【0117】
(付記18)
前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする付記16または付記17に記載の切替指示方法。
【0118】
(付記19)
前記切替指示は、前記切替前素材の情報として、前記切替前素材を前記切替装置へ出力する素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含み、また、前記切替後素材の情報として、前記切替後素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含む
ことを特徴とする付記17または付記18に記載の切替指示方法。
【0119】
(付記20)
前記切替前素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスに基づいて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする付記19に記載の切替指示方法。
【0120】
(付記21)
前記切替後素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスに基づいて、前記切替後素材の受信の開始を検出する
ことを特徴とする付記19または付記20に記載の切替指示方法。
【0121】
(付記22)
UDP(User Datagram Protocol)のパケットを受信したか否かに応じて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする付記16から付記19のいずれかに記載の切替指示方法。
【0122】
(付記23)
UDPのパケットを受信したか否かに応じて、前記切替後素材の受信の開始を検出する
ことを特徴とする付記16から付記19、付記22のいずれかに記載の切替指示方法。
【0123】
(付記24)
前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求する場合に、前記切替前素材の入力の停止の要求を複数回行う
ことを特徴とする付記16から付記23のいずれかに記載の切替指示方法。
【0124】
(付記25)
前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する場合に、前記切替後素材の入力の開始の要求を複数回行う
ことを特徴とする付記16から付記24のいずれかに記載の切替指示方法。
【0125】
(付記26)
前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ再度要求する
ことを特徴とする付記16から付記25のいずれかに記載の切替指示方法。
【0126】
(付記27)
前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替後素材の入力の開始が検出されなかった場合、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ再度要求する
ことを特徴とする付記16から付記26のいずれかに記載の切替指示方法。
【0127】
(付記28)
前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、切り替えに失敗したことを前記切替指示の送信元へ通知する
ことを特徴とする付記16から付記25のいずれかに記載の切替指示方法。
【0128】
(付記29)
前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替後素材の入力の開始が検出されなかった場合、切り替えに失敗したことを前記切替指示の送信元へ通知する
ことを特徴とする付記16から付記26のいずれかに記載の切替指示方法。
【0129】
(付記30)
コンピュータに、
素材の入力元からの前記素材の受信の停止を検出する検出機能と、
出力する素材を切替前素材から切替後素材に切り替える指示を示す切替指示を受信した場合に、前記切替前素材の入力の停止を切替装置へ要求し、前記検出機能が前記切替前素材の受信の停止を検出した場合に、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する要求機能と
を実現させることを特徴とする切替指示プログラム。
【0130】
(付記31)
前記要求機能は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする付記30に記載の切替指示プログラム。
【0131】
(付記32)
前記要求機能は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する場合に、IGMP(Internet Group Management Protocol)機能に基づいて実行する
ことを特徴とする付記30または付記31に記載の切替指示プログラム。
【0132】
(付記33)
前記切替指示は、前記切替前素材の情報として、前記切替前素材を前記切替装置へ出力する素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含み、また、前記切替後素材の情報として、前記切替後素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスを含む
ことを特徴とする付記31または付記32に記載の切替指示プログラム。
【0133】
(付記34)
前記検出機能は、前記切替前素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスに基づいて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする付記33に記載の切替指示プログラム。
【0134】
(付記35)
前記検出機能は、前記切替後素材を前記切替装置へ出力する前記素材出力装置のマルチキャストグループアドレスに基づいて、前記切替後素材の受信の開始を検出する
ことを特徴とする付記33または付記34に記載の切替指示プログラム。
【0135】
(付記36)
前記検出機能は、UDP(User Datagram Protocol)のパケットを受信したか否かに応じて、前記切替前素材の受信の停止を検出する
ことを特徴とする付記30から付記33のいずれかに記載の切替指示プログラム。
【0136】
(付記37)
前記検出機能は、UDPのパケットを受信したか否かに応じて、前記切替後素材の受信の開始を検出する
ことを特徴とする付記30から付記33、付記36のいずれかに記載の切替指示プログラム。
【0137】
(付記38)
前記要求機能は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求する場合に、前記切替前素材の入力の停止の要求を複数回行う
ことを特徴とする付記30から付記37のいずれかに記載の切替指示プログラム。
【0138】
(付記39)
前記要求機能は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求する場合に、前記切替後素材の入力の開始の要求を複数回行う
ことを特徴とする付記30から付記38のいずれかに記載の切替指示プログラム。
【0139】
(付記40)
前記要求機能は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ再度要求する
ことを特徴とする付記30から付記39のいずれかに記載の切替指示プログラム。
【0140】
(付記41)
前記要求機能は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替後素材の入力の開始が検出されなかった場合、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ再度要求する
ことを特徴とする付記30から付記40のいずれかに記載の切替指示プログラム。
【0141】
(付記42)
前記要求機能は、前記切替前素材の入力の停止を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替前素材の入力の停止が検出されなかった場合、切り替えに失敗したことを前記切替指示の送信元へ通知する
ことを特徴とする付記30から付記39のいずれかに記載の切替指示プログラム。
【0142】
(付記43)
前記要求機能は、前記切替後素材の入力の開始を前記切替装置へ要求してから所定時間が経過しても前記切替後素材の入力の開始が検出されなかった場合、切り替えに失敗したことを前記切替指示の送信元へ通知する
ことを特徴とする付記30から付記40のいずれかに記載の切替指示プログラム。
【符号の説明】
【0143】
10、20 切替指示装置
11、21 検出部
12、22 要求部
23 転送部
40 切替装置
41 切替部
42 制御部
50 指示元装置
70、71 切替システム
85 回線センター
86-A、86-B 素材出力装置
87 分配先装置
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10