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特許7472548サーバ、試合表示システム、広告設定方法及び広告設定プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】サーバ、試合表示システム、広告設定方法及び広告設定プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240416BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020036177
(22)【出願日】2020-03-03
(65)【公開番号】P2021140349
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鵜▲崎▼ 次郎
(72)【発明者】
【氏名】小原 瑞樹
(72)【発明者】
【氏名】岡田 直之
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-41955(JP,A)
【文献】特開2004-102475(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0075340(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0349643(US,A1)
【文献】特開2011-193326(JP,A)
【文献】特開2019-40350(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0006928(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04N 7/173
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、
前記試合の試合状況データを取得する試合状況データ取得部と、
前記映像データ及び前記試合状況データを記憶する記憶部と、
記憶される前記映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部と、
前記対象画像データが前記映像データに含まれる場合、前記映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、前記対象画像に対応する前記広告依頼者の広告を前記表示部に表示させる広告設定データを生成する広告設定部と、
前記映像データ、前記試合状況データ及び前記広告設定データを外部に送信可能な通信部と
を備えるサーバ。
【請求項2】
前記広告設定部は、前記対象画像が前記表示部に表示される期間に前記広告が前記表示部に表示されるように前記広告設定データを設定する
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記広告設定部は、前記対象画像と前記広告とが対応付けて前記表示部に表示されるように前記広告設定データを設定する
請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、
前記試合の試合状況データを取得する試合状況データ取得部と、
前記映像データ及び前記試合状況データを記憶する記憶部と、
記憶される前記映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部と、
前記対象画像データが前記映像データに含まれる場合、前記映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、前記対象画像に対応する前記広告依頼者の広告を前記表示部に表示させる広告設定データを生成する広告設定部と、
前記映像データ、前記試合状況データ及び前記広告設定データを外部に送信可能なサーバ側通信部と
を有するサーバと、
表示部と、
前記サーバ側通信部との間で情報を送受信する端末側通信部と、
前記端末側通信部によって受信される前記映像データ及び前記試合状況データに基づく映像及び試合状況を前記表示部に表示し、前記端末側通信部によって前記広告設定データを受信した場合には、前記広告設定データに基づいて前記広告を前記表示部に表示させる表示制御部と
を有する端末装置と
を備える試合表示システム。
【請求項5】
広告配信を行うことが可能なサーバに実行させる広告設定方法であって、
試合を撮影した映像データを取得することと、
前記試合の試合状況データを取得することと、
前記映像データ及び前記試合状況データを記憶することと、
記憶される前記映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定することと、
前記対象画像データが前記映像データに含まれる場合、前記映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、前記対象画像に対応する前記広告依頼者の広告を前記表示部に表示させる広告設定データを生成することと、
前記映像データ、前記試合状況データ及び前記広告設定データを外部に送信することと
実行させることを含む広告設定方法。
【請求項6】
試合を撮影した映像データを取得する処理と、
前記試合の試合状況データを取得する処理と、
前記映像データ及び前記試合状況データを記憶する処理と、
記憶される前記映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する処理と、
前記対象画像データが前記映像データに含まれる場合、前記映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、前記対象画像に対応する前記広告依頼者の広告を前記表示部に表示させる広告設定データを生成する処理と、
前記映像データ、前記試合状況データ及び前記広告設定データを外部に送信する処理と
をコンピュータに実行させる広告設定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、試合表示システム、広告設定方法及び広告設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スポーツ競技等の試合が行われる際、例えばソーシャルネットワークサービス(SNS)を利用して、携帯端末等で試合の動画等を見ることにより、試合状況を把握することが行われている。このようなスポーツ競技等の試合が行われる場合、選手だけでなく、選手をサポートする支援者が集団で行動することがある。例えば、試合後に選手又はサポートメンバーが食事会等の会合を行う場合がある。このような場合、会合を行う飲食店、会議室等に関する広告を送信することは有効である。特許文献1には、ソーシャルネットワークサービスにおけるやり取りの情報に基づいて広告を送信する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2015-509221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1は、ユーザ同士の自由なやり取りの中から抽出した情報に基づいて広告を配信するものであり、広告配信に有効な情報が得られるとは限らない。このため、広告配信を行うために、より有効な情報を得ることが求められている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、有効性の高い情報に基づいて広告配信を行うことが可能なサーバ、試合表示システム、広告設定方法及び広告設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るサーバは、試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、前記試合の試合状況データを取得する試合状況データ取得部と、前記映像データ及び前記試合状況データを記憶する記憶部と、記憶される前記映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部と、前記対象画像データが前記映像データに含まれる場合、前記映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、前記対象画像に対応する前記広告依頼者の広告を前記表示部に表示させる広告設定データを生成する広告設定部と、前記映像データ、前記試合状況データ及び前記広告設定データを外部に送信可能な通信部とを備える。
【0007】
本発明に係る試合表示システムは、試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、前記試合の試合状況データを取得する試合状況データ取得部と、前記映像データ及び前記試合状況データを記憶する記憶部と、記憶される前記映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部と、前記対象画像データが前記映像データに含まれる場合、前記映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、前記対象画像に対応する前記広告依頼者の広告を前記表示部に表示させる広告設定データを生成する広告設定部と、前記映像データ、前記試合状況データ及び前記広告設定データを外部に送信可能なサーバ側通信部とを有するサーバと、表示部と、前記サーバ側通信部との間で情報を送受信する端末側通信部と、前記端末側通信部によって受信される前記映像データ及び前記試合状況データに基づく映像及び試合状況を前記表示部に表示し、前記端末側通信部によって前記広告設定データを受信した場合には、前記広告設定データに基づいて前記広告を前記表示部に表示させる表示制御部とを有する端末装置とを備える。
【0008】
本発明に係る広告設定方法は、試合を撮影した映像データを取得することと、前記試合の試合状況データを取得することと、前記映像データ及び前記試合状況データを記憶することと、記憶される前記映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定することと、前記対象画像データが前記映像データに含まれる場合、前記映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、前記対象画像に対応する前記広告依頼者の広告を前記表示部に表示させる広告設定データを生成することと、前記映像データ、前記試合状況データ及び前記広告設定データを外部に送信することとを含む。
【0009】
本発明に係る広告設定プログラムは、試合を撮影した映像データを取得する処理と、前記試合の試合状況データを取得する処理と、前記映像データ及び前記試合状況データを記憶する処理と、記憶される前記映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する処理と、前記対象画像データが前記映像データに含まれる場合、前記映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、前記対象画像に対応する前記広告依頼者の広告を前記表示部に表示させる広告設定データを生成する処理と、前記映像データ、前記試合状況データ及び前記広告設定データを外部に送信する処理とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、有効性の高い情報に基づいて広告配信を行うことが可能なサーバ、表示システム、広告設定方法及び広告設定プログラムを提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第1実施形態に係る試合観戦システムの一例を示すブロック図である。
図2図2は、記憶部に記憶された映像データの一例を示す図である。
図3図3は、記憶部に記憶されたスコアデータの一例を示す図である。
図4図4は、記憶部に記憶された広告設定データの一例を示す図である。
図5図5は、端末装置の入力部及び表示部の一例を示す図である。
図6図6は、端末装置の表示部における表示内容の一例を示す図である。
図7図7は、端末装置の表示部における表示内容の他の例を示す図である。
図8図8は、第1実施形態に係る広告設定方法の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、第2実施形態に係るチャットシステムの一例を示すブロック図である。
図10図10は、記憶部に記憶されたチャットデータの一例を示す図である。
図11図11は、端末装置の入力部及び表示部の一例を示す図である。
図12図12は、端末装置の表示部における表示内容の一例を示す図である。
図13図13は、端末装置の表示部における表示内容の他の例を示す図である。
図14図14は、第2実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。
図15図15は、第3実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。
図16図16は、記憶部に記憶された広告設定データの一例を示す図である。
図17図17は、第4実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。
図18図18は、記憶部に記憶された広告設定データの一例を示す図である。
図19図19は、端末装置の入力部及び表示部の一例を示す図である。
図20図20は、第5実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。
図21図21は、第6実施形態に係るチャットシステムの一例を示すブロック図である。
図22図22は、第6実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る試合表示システム100の一例を示すブロック図である。図1に示す試合表示システム100は、例えば野球等のスポーツ競技において、携帯端末等により試合内容を観戦する場合に用いられる。この試合表示システム100を用いることにより、例えば試合に参加又は直接観戦できない者であっても試合状況を把握することができる。以下、スポーツ競技として野球を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、サッカー、バレーボール、テニス、バドミントン等、他のスポーツ競技においても同様の説明が可能である。また、試合表示システム100は、例えばダンス大会(舞踊競技)、ピアノコンクール(演奏競技)、かるた大会(カード競技又はテーブルゲーム競技)、カラオケ大会(歌唱競技)等のスポーツ以外の競技にも適応可能である。
【0014】
図1に示すように、試合表示システム100は、カメラ10と、スコア入力部20と、サーバ30と、端末装置40、40Aとを備える。カメラ10は、例えば試合場において試合内容を撮影する。カメラ10で撮影した映像データは、例えばサーバ30に送信され、サーバ30において管理される。カメラ10は、例えば複数台設けられる。なお、カメラ10は、1台であってもよい。また、カメラ10は、映像データを撮影可能であればよく、例えば携帯電話やスマートフォン等に付属のカメラ等であってもよい。カメラ10は、映像データを撮影した場合、撮影時刻を示すデータを映像データに含ませる。
【0015】
スコア入力部20は、試合の状況を示す試合状況データをサーバ30に入力する。本実施形態では、野球の試合の状況を示す試合状況データとして、例えばスコアデータが挙げられる。スコアデータは、野球のスコアブックに記載されるスコアを構成するデータであり、投手の投球を起点とした一連のイベントを構成する個々のイベントである。スコアは、スコアデータの集合である。したがって、投手が1球投げるごとに複数のスコアデータが作成され、これにより1つのスコアが作成される。例えば、1塁に出塁している状態での打撃結果がライトフライアウトになって1塁走者もタッチアウトになった場合、打者がアウトというスコアデータと、ライトフライというスコアデータと、1塁走者がアウトというスコアデータが作成され、これらのスコアデータから1つのスコアが構成されることになる。
【0016】
スコアには、上記に例示したスコアデータの他にも、打者のアクション、野手のアクション、カウントの確定、既に出塁している走者がいる場合はその走者の進塁状況、その他、打者や野手のその他の行動などのスコアデータが含まれ得る。具体的には、スコアには、ストライク、ボール、ファウル、打撃結果、打球の種類、捕球野手、進塁結果などのスコアデータが含まれ得る。打撃結果は、アウト、1塁打、2塁打、3塁打、本塁打などの情報である。打球の種類は、ゴロ、ライナー、フライ、バントなどの情報であり、さらに細かく分類してもよい。捕球野手は、実際に打球を捕球した野手または野手の守備位置を特定するための情報である。進塁結果は、たとえば「1塁から2塁」など、出塁していた走者の進塁に関する情報であり、その他に打者や野手のその他の行動などを含めることができる。
【0017】
スコア入力部20としては、例えば上記のスコアデータを電子データとしてサーバ30に入力するアプリケーション等が挙げられる。この場合、スコア入力部20は、サーバ30の外部に設置されるパーソナルコンピュータ等の処理装置に設けられてもよい。また、スコア入力部20は、サーバ30に設けられてもよい。なお、本実施形態において、スコア入力部20は、設けられなくてもよい。
【0018】
サーバ30は、試合表示システム100を統括的に管理する。サーバ30は、試合表示システム100の管理を行うための各種アプリケーション、データ、プログラム等を有する。サーバ30としては、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション等が用いられるが、これに限定されない。
【0019】
サーバ30においては、複数のチャットグループが設定されている。チャットグループは、例えば競技ごと、試合ごと、又はチームごとに個別に設定されている。サーバ30は、チャットグループ毎に、以下説明する各種処理を行う。
【0020】
サーバ30は、映像データ取得部31と、スコアデータ取得部(試合状況データ取得部)32と、タグ情報設定部34と、サーバ側通信部35と、映像データ選択部36と、記憶部39とを有する。
【0021】
映像データ取得部31は、複数のカメラ10により撮影された映像データを取得する。映像データ取得部31は、取得した映像データを記憶部39に記憶させる。スコアデータ取得部32は、スコア入力部20から入力されるスコアデータを試合状況データとして取得する。スコアデータ取得部32は、スコアデータが入力された入力時刻と対応付けて、当該スコアデータを記憶部39に記憶させる。
【0022】
サーバ30が映像データ及びスコアデータを記憶させることにより、当該映像データ及びスコアデータがサーバ30にアップロードされる。サーバ30は、映像データ及びスコアデータを記憶させた場合、当該記憶させた時刻(以下、アップロード時刻と表記する)のデータを各データにそれぞれ含ませてもよい。つまり、サーバ30にアップロードされた映像データ及びスコアデータは、アップロード時刻のデータを含んでいる。サーバ30は、映像データ及びスコアデータを管理する管理アプリケーションを有する。
【0023】
タグ情報設定部34は、映像データ取得部31により取得された複数の映像データと、スコアデータ取得部32により取得された複数のスコアデータとのそれぞれに対してタグ情報を設定する。タグ情報は、タグ範囲に関する情報を含む。映像データに対して設定されるタグ範囲は、各映像データが撮影された時刻に対応する時間の範囲である。また、スコアデータに対して設定されるタグ範囲は、スコアデータが入力された入力時刻に対応する時間の範囲である。スコアデータに設定されるタグ範囲は、例えば試合において当該スコアデータに対応する状況が発生した場面が含まれるように設定される。スコアデータの入力時刻は、試合において該当する打撃結果等が確定した後の時刻となる。この場合、タグ範囲は、例えばスコアデータの入力時刻を終了時刻とし、当該入力時刻から所定時間遡った時刻を開始時刻とする時間の範囲とすることができる。
【0024】
サーバ側通信部35は、端末装置40と通信可能である。サーバ側通信部35は、例えば記憶部39に記憶された映像データ、スコアデータ及び後述する広告設定データを送信可能である。
【0025】
映像データ選択部36は、記憶部39に記憶された映像データから所定の範囲の映像データを選択し、サーバ側通信部35を介して端末装置40に送信させる。例えば、あるスコアデータが端末装置40において指定された場合、指定されたスコアデータに対応するタグ範囲を検出する。映像データ選択部36は、当該タグ範囲に設定された時刻に対応する映像データを、サーバ側通信部35から端末装置40に送信させる。
【0026】
画像判定部37は、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが映像データに含まれるか否かを判定する。広告依頼者は、サーバ30の管理者に対して、映像データに基づく映像を表示する際、併せて広告が表示されるように依頼する者である。広告は、例えば広告依頼者の紹介、商品又はサービスの紹介、クーポン等の特典の提供等、各種の内容を含む。また、対象画像は、広告依頼者を示す標章(文字、図形、記号、立体的形状もしくは色彩又はこれらの結合)の画像等を含む。判定の基準となる対象画像については、あらかじめ記憶部39に記憶させておくことができる。つまり、画像判定部37は、記憶部39に記憶された対象画像データと、映像データとを比較し、画像処理等によって映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する。
【0027】
広告設定部38は、映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際の、広告の表示態様を設定する。本実施形態において、広告設定部38は、広告依頼者の対象画像データが映像データに含まれる場合、映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告が表示部に表示されるように設定する。この場合、広告設定部38は、対象画像が表示部に表示される期間に、広告が表示部に表示されるように設定することができる。また、広告設定部38は、対象画像と広告とを対応付けて表示部に表示されるように設定することができる。広告設定部38は、映像データに含まれない対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示しないように設定することができる。
【0028】
また、広告設定部38は、対象画像が表示される表示時間の長さ及び対象画像が表示される場面の数の少なくとも一方に応じて、広告の表示態様を変更してもよい。例えば、広告設定部38は、対象画像の表示時間及び対象画像の表示場面数に応じて、広告の表示内容を変更してもよい。また、広告設定部38は、対象画像の表示時間及び対象画像の表示場面数に応じて、広告の表示期間の長さを設定してもよい。なお、広告の表示態様を変更内容については、上記に限定されず、他の表示態様を変更してもよい。
【0029】
記憶部39は、映像データ取得部31で取得した複数の映像データと、スコアデータ取得部32で取得したスコアデータとを記憶する。映像データは、試合について撮影された試合の映像を示すデータを含む。映像データは、試合の映像を撮影した撮影時刻を示すデータを含む。また、記憶部39は、広告依頼者の対象画像データを記憶する。
【0030】
図2は、記憶部39に記憶された映像データの一例を示す図である。図2に示すように、映像データ61は、撮影時刻データ62及びタグ情報63aに対応付けられた状態で記憶部39に記憶される。
【0031】
図3は、記憶部39に記憶されたスコアデータの一例を示す図である。図3に示すように、スコアデータ64は、処理時刻データ65及びタグ情報63bに対応付けられた状態で記憶部39に記憶される。処理時刻データ65は、タグ情報63bに対応付けられる情報であり、スコアデータの処理時刻を示す情報である。スコアデータの処理時刻は、例えばスコアデータがサーバ30にアップロードされたアップロード時刻とすることができる。
【0032】
図2及び図3に示すタグ情報63(タグ情報63a、63b)は、映像データ61とスコアデータ64とを対応付けるための情報である。タグ情報63a及びタグ情報63bにより、映像データ61とスコアデータ64とが、撮影時刻と処理時刻とに基づいて、対応付けられて記憶部39に記憶される。
【0033】
図4は、記憶部39に記憶された広告設定データの一例を示す図である。広告設定データ70は、依頼者データ71と、対象画像データ72と、広告内容データ73と、表示態様データ74とを含む。依頼者データ71は、広告依頼者を示す。対象画像データ72は、対象画像の内容を示す。広告内容データ73は、広告内容を示す。表示態様データ74は、例えば表示部における表示開始のタイミング、表示終了のタイミング、表示位置等の表示態様を示す。各表示態様については、例えばあらかじめ設定される。また、表示態様データ74は、表示部における表示の有無についての設定を示す。つまり、画像判定部37により対象画像データが含まれないと判定され、広告設定部38により非表示と設定される広告については、あらかじめ表示態様が設定されている場合でも、非表示として上書きされて設定される。
【0034】
また、記憶部39は、試合を撮影した映像データを取得する処理と、試合の試合状況データを取得する処理と、映像データ及び試合状況データを記憶する処理と、記憶される映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する処理と、対象画像データが映像データに含まれる場合、映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告を表示部に表示させる広告設定データを生成する処理と、映像データ、試合状況データ及び広告設定データを外部に送信する処理とをコンピュータに実行させる広告設定プログラムを記憶する。
【0035】
端末装置40、40Aは、入力部41と、表示部42と、通信部43と、記憶部44と、制御部45とを有している。入力部41、表示部42、通信部43、記憶部44及び制御部45は、例えばバスライン等を介して接続されている。端末装置40としては、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯型情報端末が挙げられる。
【0036】
入力部41は、情報を入力するための所定の入力操作が可能である。入力部41は、入力操作に応じて、制御部45に対する指示信号を出力する。入力部41としては、例えばタッチパネル等の入力装置が用いられる。なお、入力部41として、タッチパネルに加えて又はタッチパネルに代えて、ボタン、レバー、ダイヤル、スイッチ又は他の入力装置が用いられてもよい。入力部41は、所定の入力操作に応じた指示信号を出力する。表示部42は、文字及び画像を含む各種情報を表示する。表示部42は、液晶パネル等の表示パネルを有する。表示部42は、映像を含む情報を表示可能である。
【0037】
図5は、本実施形態に係る端末装置40の入力部41及び表示部42の一例を示す図である。図5に示すように、端末装置40は、例えばタッチパネル型の入力部41及び表示部42を有している。つまり、表示部42である表示パネルに入力部41であるタッチパネルが重ねて配置されている。
【0038】
表示部42には、例えば映像表示領域M1と、スコア表示領域M2とが表示されている。映像表示領域M1には、映像データに基づく映像が表示される。なお、映像表示領域M1には、映像の再生時刻を指定するためのスクロールバー等が表示されてもよい。スコア表示領域S1には、スコアデータに基づくスコアが表示される。スコア表示領域S1に示されるスコアは、図5に示す態様に限定されず、例えばスコアボードの内容等、他の態様であってもよい。
【0039】
入力部41は、タッチパネルの表面のうち所定の領域に対してタッチ操作、スクロール操作等の操作が行われた場合、操作が行われた領域の位置情報及び操作内容を含む所定の指示信号を出力する。当該位置情報は、例えば表示部42の位置に対応して設定されている。なお、入力部41及び表示部42の構成は、上記構成に限定するものではない。
【0040】
通信部43は、有線又は無線によって外部機器との間で情報の通信を行う。通信部43は、例えば外部のサーバ30との間で映像データ、スコアデータ等の送受信を行う。
【0041】
記憶部44は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等のストレージを有している。なお、記憶部44として、リムーバブルディスク等の外部記憶媒体が用いられてもよい。記憶部44は、端末装置40のオペレーティングシステムや、入力部41、表示部42及び通信部43の動作を制御するための各種プログラム及びデータ等を記憶する。例えば、記憶部44は、表示部42に表示させる映像表示領域M1、スコア表示領域S1等のフレームデータ等が記憶されてもよい。
【0042】
制御部45は、入力部41、表示部42及び通信部43の各部の制御を行う。また、制御部45は、入力部41による指示信号に応じた演算、処理等を行う。制御部45は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置や、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶装置を有している。制御部45は、データ取得制御部54と、記憶制御部55と、表示制御部56とを有する。
【0043】
データ取得制御部54は、通信部43を介してサーバ30にアクセスし、サーバ30の記憶部39に保存されている映像データ、スコアデータ等を取得する。
【0044】
表示制御部56は、表示部42に表示される表示内容を制御する。表示制御部56は、通信部43で取得される映像データ及びスコアデータに基づいて、映像表示領域M1及びスコア表示領域S1の表示内容を制御する。また、表示制御部56は、映像表示領域M1に再生時刻を指定するためのスクロールバーが表示される場合、スクロールバーで指定された再生時刻からの映像データを映像表示領域M1に表示させる。
【0045】
また、本実施形態において、表示制御部56は、スコア表示領域S1に表示されたスコアのうち、一のスコアが入力部41により指定された場合に、当該スコアが指定された旨の情報をサーバ30に送信する。なお、この場合、サーバ30では、上記したように、映像データ選択部36によって、当該スコアに対応する映像データが選択され、選択された映像データが端末装置40に送信される。端末装置40では、送信された映像データを通信部43で受信する。表示制御部56は、受信した映像データに基づく映像を映像表示領域M1に表示させることができる。
【0046】
また、表示制御部56は、受信した広告設定データに基づいて、表示部42に広告を表示させる。図6は、端末装置40の表示部42における表示内容の一例を示す図である。映像データに対象画像データが含まれる場合、表示制御部56の制御により、表示部42には、対象画像データに基づく対象画像Pa、Pbが表示される。この対象画像Pa、Pbは、広告依頼者を示す標章等の画像である。表示制御部56は、対象画像Pa、Pbが表示される場合、広告設定データに基づいて、例えば対象画像Pa、Pbに対応する広告依頼者の広告Ca、Cbを表示部42に表示させる。
【0047】
表示制御部56は、図6に示すように、対象画像Pa、Pbに対応するように広告Ca、Cbを表示させることができることができる。例えば、表示制御部56は、対象画像Paからの吹き出しの中に広告Caを表示し、対象画像Pbからの吹き出しの中に広告Cbを表示することで、対象画像Pa、Pbと広告Ca、Cbとを直接的に対応付けることができる。
【0048】
図7は、端末装置40の表示部42における表示内容の他の例を示す図である。表示制御部56は、図7に示すように、対象画像Pa、Pbとは直接的に対応させることなく、広告Ca、Cbを表示させることができる。例えば、表示制御部56は、表示部42の一部に広告表示領域C1を設けて、当該広告表示領域C1に広告Ca、Cbを表示させることができる。
【0049】
表示制御部56は、映像データの設定に基づいて、対象画像Pa、Pbが表示部42に表示される期間に広告Ca、Cbが表示部42に表示することができる。この場合、表示制御部56は、対象画像Pa、Pbの表示開始に対応するタイミングで広告Ca、Cbの表示を開始することができる。表示開始に対応するタイミングとは、表示開始と同時であってもよいし、表示開始から所定期間経過後であってもよい。また、表示制御部56は、対象画像Pa、Pbの表示終了に対応するタイミングで広告Ca、Cbの表示を終了することができる。表示終了に対応するタイミングとは、表示終了と同時であってもよいし、表示終了から所定期間経過後であってもよい。表示制御部56は、対象画像Pa、Pbの表示が終了した場合でも、広告Ca、Cbを継続して表示させてもよい。表示制御部56は、対象画像Pa、Pbが表示される時間の長さ、対象画像Pa、Pbが表示される場面の数に応じて、広告Ca、Cbの表示期間の長さを設定してもよい。
【0050】
また、表示制御部56は、広告Ca、Cbを表示する際、対象画像Pa、Pbを強調する表示(ハイライト表示等)を行ってもよい。
【0051】
次に、上記のように構成された試合表示システム100の動作を説明する。図8は、第1実施形態に係る広告設定方法の一例を示すフローチャートである。図8では、サーバ30側と端末装置40側のそれぞれについてフローチャートを別個に示している。
【0052】
図8に示すように、サーバ30において、映像データ取得部31は、カメラ10から入力される映像データを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS010)。また、スコアデータ取得部32は、スコア入力部20から入力されるスコアデータを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS020)。また、映像データ及びスコアデータが取得された場合、タグ情報設定部34は、タグ情報としてタグ範囲を設定する。
【0053】
画像判定部37は、映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する(ステップS030)。ステップS030において、画像判定部37は、記憶部39に記憶された対象画像データに基づいて、映像データの中に当該対象画像データが含まれるか否かを画像処理等により判定する。画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれると判定された場合(ステップS030のYes)、広告設定部38は、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示部に表示させる広告設定データを生成する(ステップS040)。一方、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれないと判定された場合(ステップS030のNo)、広告設定部38は、ステップS040の処理をスキップする。サーバ側通信部35は、映像データ及びスコアデータを送信し、広告設定データが生成される場合には当該広告設定データを送信する(ステップS050)。
【0054】
端末装置40側では、サーバ30から送信される各種データを受信する。表示制御部56は、映像データに基づく映像及びスコアデータに基づくスコアを表示部42に表示する(ステップS060)。表示制御部56は、広告設定データによる広告表示の設定があるか否かを判断する(ステップS070)。広告表示の設定があると判断した場合(ステップS070のYes)、表示制御部56は、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する(ステップS080)。一方、広告設定データを受信しない場合、又は広告設定データの表示態様データがすべて非表示に設定される場合等、広告表示の設定がないと判断した場合(ステップS070のNo)、ステップS080の処理をスキップする。
【0055】
以上のように、第1実施形態に係る試合表示システム100は、試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部31と、試合のスコアデータを取得するスコアデータ取得部32と、映像データ及びスコアデータを記憶する記憶部39と、記憶される映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部37と、対象画像データが映像データに含まれる場合、映像データに基づく映像が外部の表示部42に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告を表示部42に表示させる広告設定データを生成する広告設定部38と、映像データ、スコアデータ及び広告設定データを外部に送信可能なサーバ側通信部35とを有するサーバ30と、表示部42と、サーバ側通信部35との間で情報を送受信する通信部43と、通信部43によって受信される映像データ及びスコアデータに基づく映像及びスコアを表示部42に表示し、通信部43によって広告設定データを受信した場合には、広告設定データに基づいて広告を表示部42に表示させる表示制御部56とを有する端末装置40とを備える。
【0056】
本実施形態によれば、サーバ30においては、映像データに対象画像データが含まれる場合に、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示させるように広告設定データが生成され、端末装置40においては、広告設定データに基づいて広告が表示される。これにより、ユーザが表示部42で認識する広告依頼者の広告が表示されるため、有効性の高い情報に基づいて広告配信を行うことが可能となる。
【0057】
本実施形態に係る試合表示システム100において、広告設定部38は、対象画像Pa、Pbが表示部42に表示される期間に広告Ca、Cbが表示部42に表示されるように設定する。ユーザが対象画像Pa、Pbを認識するタイミングで広告Ca、Cbを表示することで、リアルタイムな表示をユーザに印象付けることが可能となる。
【0058】
本実施形態に係る試合表示システム100において、広告設定部は、対象画像Pa、Pbと広告Ca、Cbとが対応付けて表示部42に表示されるように設定する。これにより、広告依頼者の対象画像Pa、Pbと広告Ca、Cbとを対応付けてユーザに認識させることができる。
【0059】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。図9は、第2実施形態に係るチャットシステム200の一例を示すブロック図である。図9に示すチャットシステム200は、例えば野球等のスポーツ競技において、試合内容に関するチャットを行う場合に用いられる。このチャットシステム200を用いることにより、例えば試合に参加又は直接観戦できない者であっても試合状況を把握することができるように、チャットを用いて試合状況等を知らせることが可能である。
【0060】
図9に示すように、チャットシステム200は、カメラ10と、スコア入力部20と、サーバ130と、端末装置40、40Aとを備える。カメラ10、スコア入力部20、端末装置40、40Aの構成については、第1実施形態と同様である。
【0061】
サーバ130は、チャットシステム200を統括的に管理する。サーバ130は、チャットシステム200の管理を行うための各種アプリケーション、データ、プログラム等を有する。サーバ130としては、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション等が用いられるが、これに限定されない。
【0062】
サーバ130においては、複数のチャットグループが設定されている。チャットグループは、例えば競技ごと、試合ごと、又はチームごとに個別に設定されている。サーバ130は、チャットグループ毎に、以下説明する各種処理を行う。
【0063】
サーバ130は、第1実施形態と同様、映像データ取得部31と、スコアデータ取得部(試合状況データ取得部)32と、タグ情報設定部34と、サーバ側通信部35と、映像データ選択部36と、画像判定部37と、広告設定部38と、記憶部39とを有する。本実施形態において、サーバ130は、上記構成に加えて、チャットデータ処理部33を有する。
【0064】
サーバ130が映像データ及びチャットデータを記憶させることにより、当該映像データ及びチャットデータがサーバ130にアップロードされる。サーバ130は、チャットデータを記憶させた場合、当該チャットデータを記憶させた時刻(以下、アップロード時刻と表記する)のデータをチャットデータにそれぞれ含ませる。つまり、サーバ130にアップロードされたチャットデータは、アップロード時刻のデータを含んでいる。サーバ130は、映像データ及びチャットデータを管理する管理アプリケーションを有する。
【0065】
チャットデータ処理部33は、端末装置40から入力されるチャットデータを記憶部39に記憶する。また、チャットデータ処理部33は、スコアデータ取得部32によりスコアデータが取得された場合、スコアデータに応じた内容のチャットデータを生成する。この場合、チャットデータ処理部33は、例えばスコアデータの内容を文字等で表したチャットデータを生成可能である。これにより、スコアデータが更新される場合に、更新されたスコアデータをチャットの情報として確認することが可能となる。
【0066】
タグ情報設定部34は、映像データ取得部31により取得された複数の映像データと、スコアデータ取得部32により取得された複数のスコアデータとのそれぞれに対してタグ情報を設定する。また、タグ情報設定部34は、チャットデータ処理部33により取得又は生成されたチャットデータのそれぞれに対してタグ情報を設定する。タグ情報は、タグ範囲に関する情報を含む。チャットデータに対して設定されるタグ範囲は、各チャットデータが取得又は生成された時刻に対応する時間の範囲である。
【0067】
サーバ側通信部35は、端末装置40と通信可能である。サーバ側通信部35は、例えば記憶部39に記憶された映像データ、スコアデータ、チャットデータ及び広告設定データを送信可能である。
【0068】
映像データ選択部36は、記憶部39に記憶された映像データから所定範囲の映像データを選択し、サーバ側通信部35から端末装置40に送信させる。例えば、チャットデータ処理部33で生成されたサーバメッセージに相当するチャットデータが端末装置40において指定された場合、指定されたチャットデータに対応するタグ範囲を検出する。映像データ選択部36は、当該タグ範囲の開始時刻からの映像データを選択し、サーバ側通信部35を介して端末装置40に送信させる。
【0069】
画像判定部37は、第1実施形態と同様、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが映像データに含まれるか否かを判定する。画像判定部37は、例えば記憶部39に記憶された対象画像データと、映像データとを比較し、画像処理等によって映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する。また、本実施形態において、画像判定部37は、端末装置40の使用者により特定のチームが選択される場合、選択されたチームについて撮影された映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定することができる。この場合、画像判定部37は、選択されたチームについて撮影された映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定し、残りの映像データについては対象画像データが含まれるか否かの判定を行わない。また、画像判定部37は、端末装置40の使用者により特定のチームが選択されない場合、例えば全ての映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定することができる。
【0070】
広告設定部38は、映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際の、広告の表示態様を設定する。広告設定部38は、広告依頼者の対象画像データが映像データに含まれる場合、映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告が表示部に表示されるように設定する。本実施形態において、広告設定部38は、広告依頼者の対象画像データが映像データに含まれる場合、映像データに基づく映像が表示部42のうち後述する映像表示領域42a及びチャット表示領域42bの少なくとも一方に表示されるように設定することができる。この場合、広告設定部38は、チャット表示領域42bに表示されるチャットに広告の内容が含まれるようにチャットデータ(以下、広告チャットデータと表記する)を生成することができる。広告設定部38は、広告設定データに基づくタイミングで広告チャットデータを記憶部39に記憶させる。例えば、広告設定部38は、端末装置40の表示部42において対象画像が表示されるタイミングで、広告チャットデータを生成して記憶部39に記憶させる。これにより、サーバ側通信部35を介して端末装置40に広告チャットデータが送信され、端末装置40の表示部42のうちチャット表示領域42bに広告チャットデータに基づく広告チャットが表示される。また、第1実施形態と同様、広告設定部38は、対象画像が表示部に表示される期間に、広告が表示部に表示されるように設定することができる。また、広告設定部38は、対象画像と広告とを対応付けて表示部に表示されるように設定することができる。広告設定部38は、映像データに含まれない対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示しないように設定することができる。本実施形態において、広告設定部38は、端末装置40の使用者により特定のチームが選択される場合、選択されたチームについて撮影された映像データに対象画像データが含まれる場合に、当該選択されたチームについての映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告が表示部に表示されるように設定する。
【0071】
また、広告設定部38は、対象画像が表示される表示時間の長さ及び対象画像が表示される場面の数の少なくとも一方に応じて、広告の表示態様を変更してもよい。例えば、広告設定部38は、対象画像の表示時間及び対象画像の表示場面数に応じて、広告の表示内容を変更してもよい。また、広告設定部38は、対象画像の表示時間及び対象画像の表示場面数に応じて、広告の表示期間の長さを設定してもよい。なお、広告の表示態様を変更内容については、上記に限定されず、他の表示態様を変更してもよい。
【0072】
記憶部39は、映像データ取得部31で取得した複数の映像データと、スコアデータ取得部32で取得したスコアデータと、チャットデータ処理部33で取得又は生成されたチャットデータとを記憶する。映像データは、試合について撮影された試合の映像を示すデータを含む。映像データは、試合の映像を撮影した撮影時刻を示すデータを含む。また、記憶部39は、広告依頼者の対象画像データを記憶する。また、記憶部39は、端末装置40の使用者により選択されるチームについてのチームデータを記憶する。
【0073】
図10は、記憶部39に記憶されたチャットデータの一例を示す図である。図10に示すように、チャットデータは、入力ID66と、入力者ID67と、入力内容68と、タグ情報63cとを含む。
【0074】
入力ID66は、チャットデータがサーバ130に入力又は生成される毎に1つ作成される。入力者ID67は、1つのチャットデータにおける入力者を識別する情報である。例えば、サーバ130によって生成されたチャットデータの場合、入力者ID67は所定の値(例えば「999」等)としてもよい。入力内容68は、後述する端末装置40のチャット表示領域42bに表示されるメッセージの内容を示す情報である。入力内容68は、例えば文字データ又は所定のイラストデータを含む。タグ情報63cは、入力ID66毎に作成されるチャットデータを識別する情報である。タグ情報63cは、入力ID66が作成される毎に1つ作成される。タグ情報63cは、インデックスとしてタグ番号が昇順で付与される。なお、入力ID66のID番号をタグ情報として用いてもよい。
【0075】
タグ情報63cは、例えば図2に示すタグ情報63a、図3に示すタグ情報63bに対応する情報である。タグ情報63cは、例えばタグ情報63bと対応付けることにより、スコアデータ64の処理時刻とチャットデータとが対応付けられる。なお、タグ情報63bは、チャットデータがサーバ130にアップロードされたアップロード時刻と対応付けてもよい。タグ情報63(63a、63b、63c)により、映像データと、スコアデータと、チャットデータとが、撮影時刻と処理時刻(アップロード時刻)とに基づいて、対応付けられて記憶することができる。
【0076】
また、記憶部39は、試合を撮影した映像データを取得する処理と、試合に関するチャットデータの取得及び生成の少なくとも一方を行う処理と、映像データ及びチャットデータを記憶する処理と、記憶される映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する処理と、対象画像データが映像データに含まれる場合、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが外部の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告を表示部に表示させる広告設定データを生成する処理と、映像データ、チャットデータ及び広告設定データを外部に送信する処理とをコンピュータに実行させる広告設定プログラムを記憶する。
【0077】
端末装置40、40Aは、入力部41と、表示部42と、通信部43と、記憶部44と、制御部45とを有している。端末装置40、40Aは、第1実施形態と同様の構成である。
【0078】
図11は、本実施形態に係る端末装置40の入力部41及び表示部42の一例を示す図である。図11に示すように、端末装置40は、例えばタッチパネル型の入力部41及び表示部42を有している。つまり、表示部42である表示パネルに入力部41であるタッチパネルが重ねて配置されている。入力部41は、例えば端末装置40のユーザの操作により、試合を行う特定のチームについてのチーム情報を入力することができる。入力されたチーム情報は、記憶部44に記憶される。記憶部44に記憶されたチーム情報は、通信部43によりサーバ130に送信される。
【0079】
表示部42には、例えば映像表示領域42aと、チャット表示領域42bと、グループ表示領域42gとが表示されている。映像表示領域42aには、映像データが表示される。なお、映像表示領域42aには、映像データの再生時刻を指定するためのスクロールバー等が表示されてもよい。
【0080】
チャット表示領域42bには、チャットデータに基づくチャットが表示される。例えば、チャット表示領域42bには、サーバ130で生成されたチャットデータに基づくサーバメッセージ88や、端末装置40とは異なる他の端末装置40Aで入力されたチャットデータに基づく他者メッセージ89、端末装置40で入力されたチャットデータに基づく自己メッセージ90等が表示される。サーバメッセージ88は、例えばサーバ130に入力されたスコアデータの内容をテキストにより示したものである。図11の上側のサーバメッセージ88aは、例えば8回裏に打者007がセンター前ヒットを打った、という内容である。また、図11の下側のサーバメッセージ88bは、8回裏に打者008が三振した、という内容である。
【0081】
なお、サーバメッセージ88及び他者メッセージ89は、例えばチャット表示領域42bの左側の領域に表示される。また、自己メッセージ90は、例えばチャット表示領域42bの右側の領域に表示される。また、サーバメッセージ88と他者メッセージ89とは、例えばメッセージが表示される枠の種類が異なるなど、区別して表示してもよい。これにより、サーバメッセージ88と他者メッセージ89とを識別可能となる。グループ表示領域42gには、端末装置40の操作者の属するグループの情報が表示される。また、サーバメッセージ88、他者メッセージ89及び自己メッセージ90は、吹き出し等の枠内に表示される。この吹き出しは、例えば文字数が多いほどチャット表示領域42b内の左右及び上下に大きく表示される。
【0082】
記憶部44は、チャットを行うためのチャットアプリケーション、各種プログラム、及びデータ等を記憶する。例えば、記憶部44は、表示部42に表示させる映像表示領域42a、チャット表示領域42b、グループ表示領域42g等のフレームデータ等が記憶されてもよい。また、記憶部44は、入力部41により入力されたチーム情報を記憶する。
【0083】
制御部45は、データ取得制御部54と、記憶制御部55と、表示制御部56とを有する。データ取得制御部54は、通信部43を介してサーバ130にアクセスし、サーバ130の記憶部39に保存されている映像データ、チャットデータ、広告設定データ等を取得する。
【0084】
記憶制御部55は、サーバ130から取得した映像データ及びチャットデータを、撮影時刻と処理時刻とに基づいて、対応付けて記憶部44に記憶させる。記憶制御部55は、サーバ130から取得した広告設定データを記憶部44に記憶させる。
【0085】
表示制御部56は、表示部42に表示される表示内容を制御する。表示制御部56は、通信部43で取得される映像データに基づいて、映像表示領域42aの表示内容を制御する。また、表示制御部56は、映像表示領域42aに再生時刻を指定するためのスクロールバーが表示される場合、スクロールバーで指定された再生時刻からの映像データを映像表示領域42aに表示させる。
【0086】
また、表示制御部56は、通信部43で取得されるチャットデータに基づいて、チャット表示領域42bの表示内容を制御する。表示制御部56は、チャットデータに基づくチャットをチャット表示領域42bに表示する際、当該チャット表示領域42bに表示可能な数のチャットデータをアップロード時刻に基づいて時系列で一方向に並べて表示する。本実施形態では、例えば図5に示すように、チャットが時系列でチャット表示領域42bの図中の上方から下方に並んで表示される。
【0087】
また、表示制御部56は、サーバ130の記憶部39に新たなチャットデータが記憶された場合、通信部43を介して記憶部39に記憶された最新のチャットデータを取得し、チャット表示領域42bの表示内容を更新する。この場合、表示制御部56は、チャット表示領域42bにおいて時系列的に直近に表示されたチャットの下方に新たなチャットを表示させるスペースがあるか否かを判断する。新たなチャットを表示させるスペースがある場合、表示制御部56は、当該スペースに新たなチャットを表示させる。また、新たなチャットを表示させるスペースが無い場合、表示制御部56は、チャット表示領域42bに表示されている中で時系列的に最も古いチャット、つまり、チャット表示領域42bに表示される最も上側のチャットを、チャット表示領域42bの上方に押し出す方向にチャット表示領域42b全体をスクロールさせる。そして、表示制御部56は、スクロールによって空いた下部のスペースに新たなチャットを表示させる。これにより、表示制御部56は、サーバ130に新たなチャットがアップロードされ、記憶部44に記憶される毎に、チャット表示領域42bに表示されるチャットをリアルタイムで更新することが可能である。
【0088】
また、表示制御部56は、記憶部44に記憶される過去のチャットデータに基づいて、チャット表示領域42bの表示内容を制御可能である。例えば、操作者が入力部(タッチパネル)41のチャット表示領域42b内をタッチした状態でタッチ位置を上方又は下方にスライドさせる場合、つまり、チャット表示領域42bを手動でスクロールさせる操作を行う場合、表示制御部56は、スクロール方向及びスクロール量に応じて、チャット表示領域42bに表示させるチャットを変更する。例えば、操作者が当該タッチ位置を上方にスライドさせた場合には、それまで表示されていたチャットよりも時間的に後にアップロードされたチャットがチャット表示領域42bに表示される。また、操作者が当該タッチ位置を下方にスライドさせた場合には、それまで表示されていたチャットよりも時間的に前にアップロードされたチャットがチャット表示領域42bに表示される。なお、チャット表示領域42bに表示されるチャットを変更する手法は上記に限定されず、例えばボタンやキーボード、マウス等、他の手法により行ってもよい。
【0089】
また、本実施形態において、表示制御部56は、チャット表示領域42bに表示されたチャットデータのうち、1つのサーバメッセージが入力部41により指定された場合に、当該サーバメッセージが指定された旨の情報をサーバ130に送信する。この場合、サーバ130では、上記したように、映像データ選択部36においてタグ範囲に基づいて映像データが選択され、選択された映像データが端末装置40に送信される。端末装置40では、送信された映像データを通信部43で受信する。表示制御部56は、受信した映像データを映像表示領域42aに表示させることができる。
【0090】
また、表示制御部56は、受信した広告設定データに基づいて、表示部42に広告を表示させる。図12は、端末装置40の表示部42における表示内容の一例を示す図である。映像データに対象画像データが含まれる場合、表示制御部56の制御により、表示部42の映像表示領域42aには、対象画像データに基づく対象画像Pa、Pbが表示される。対象画像Paは、広告依頼者である「依頼者1(図4参照)」の対象画像である。対象画像Pbは、広告依頼者である「依頼者2(図4参照)」の対象画像である。表示制御部56は、対象画像Pa、Pbが映像表示領域42aに表示される場合、広告設定データに基づいて、例えば対象画像Pa、Pbに対応する広告依頼者の広告Ca、Cbを表示部42に表示させる。
【0091】
表示制御部56は、図12に示すように、対象画像Pa、Pbに対応するように、映像表示領域42a内に広告Ca、Cbを表示させることができることができる。例えば、表示制御部56は、対象画像Paからの吹き出しの中に広告Caを表示し、対象画像Pbからの吹き出しの中に広告Cbを表示することで、対象画像Pa、Pbと広告Ca、Cbとを直接的に対応付けることができる。
【0092】
図13は、端末装置40の表示部42における表示内容の他の例を示す図である。表示制御部56は、図13に示すように、チャット表示領域42bに広告Ca、Cbを表示させることができる。表示制御部56は、サーバ30から広告チャットデータを受信した場合、広告チャットデータに基づく広告チャット91をチャット表示領域42bに表示する。広告チャット91には、対象画像Pa、Pbに対応する広告依頼者の広告Ca、Cbが含まれる。
【0093】
図14は、第2実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。図14では、図8と同様に、サーバ130側と端末装置40側のそれぞれについてフローチャートを別個に示している。
【0094】
図14に示すように、サーバ130において、映像データ取得部31は、カメラ10から入力される映像データを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS110)。また、スコアデータ取得部32は、スコア入力部20から入力されるスコアデータを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS120)。また、チャットデータ処理部33は、スコアデータが入力される毎に、スコアデータに対応する内容のチャットデータを生成し、記憶部39に記憶させる(ステップS130)。その後、タグ情報設定部34は、タグ情報としてタグ範囲を設定する。
【0095】
また、画像判定部37は、映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する(ステップS140)。ステップS140において、画像判定部37は、端末装置40において特定のチームが選択されている場合、当該チームについてのチームデータを取得する。チームデータが取得された場合、画像判定部37は、選択されたチームについて撮影された映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定し、残りの映像データについては対象画像データが含まれるか否かの判定を行わない。ステップS140において、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれると判定された場合(ステップS140のYes)、広告設定部38は、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示部に表示させる広告設定データを生成する(ステップS150)。ステップS150において、広告設定部38は、例えば端末装置40の使用者により特定のチームが選択される場合、選択されたチームについて撮影された映像データに対象画像データが含まれる場合に、当該選択されたチームについての映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告が表示部に表示されるように設定する。一方、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれないと判定された場合(ステップS140のNo)、広告設定部38は、ステップS150の処理をスキップする。サーバ側通信部35は、映像データ及びチャットデータを送信し、広告設定データが生成される場合には当該広告設定データを送信する(ステップS160)。
【0096】
端末装置40側では、サーバ130から送信される各種データを受信する。表示制御部56は、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットを表示部42に表示する(ステップS170)。表示制御部56は、広告設定データによる広告表示の設定があるか否かを判断する(ステップS180)。広告表示の設定があると判断した場合(ステップS180のYes)、表示制御部56は、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する(ステップS190)。一方、広告設定データを受信しない場合、又は広告設定データの表示態様データがすべて非表示に設定される場合等、広告表示の設定がないと判断した場合(ステップS180のNo)、ステップS190の処理をスキップする。
【0097】
以上のように、第2実施形態に係るチャットシステム200は、試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部31と、試合に関するチャットデータの取得及び生成の少なくとも一方が可能なチャットデータ処理部33と、映像データ及びチャットデータを記憶する記憶部39と、記憶される映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部37と、対象画像データが映像データに含まれる場合、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが外部の表示部42に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告を表示部42に表示させる広告設定データを生成する広告設定部38と、映像データ、チャットデータ及び広告設定データを外部に送信可能なサーバ側通信部35とを有するサーバ130と、表示部42と、サーバ側通信部35との間で情報を送受信する通信部43と、通信部43によって受信される映像データ及びチャットデータに基づく映像及びチャットを表示部42に表示し、通信部43によって広告設定データを受信した場合には、広告設定データに基づいて広告を表示部に表示させる表示制御部56とを有する端末装置40とを備える。
【0098】
本実施形態によれば、サーバ130においては、映像データに対象画像データが含まれる場合に、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示させるように広告設定データが生成され、端末装置40においては、広告設定データに基づいて広告が表示される。これにより、ユーザが表示部42で認識する広告依頼者の広告が表示されるため、有効性の高い情報に基づいて広告配信を行うことが可能となる。
【0099】
本実施形態に係るチャットシステム200において、画像判定部37は、端末装置40の使用者により特定のチームが選択される場合、選択されたチームについて撮影された映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する。これにより、端末装置40のユーザに関連する映像を見る際に広告を表示させることができる。
【0100】
本実施形態に係るチャットシステム200において、広告設定部38は、表示部42のうち映像が表示される映像表示領域42a及びチャットが表示されるチャット表示領域42bの少なくとも一方に広告を表示させるように広告設定データを設定する。これにより、映像を見るユーザ、チャットを見るユーザに対して、広告を表示させることができる。
【0101】
本実施形態に係るチャットシステム200において、広告設定部38は、チャット表示領域42bに広告を表示させる場合、チャット表示領域42bに表示されるチャットに広告の内容が含まれるようにチャットデータを生成する。これにより、チャットを見るユーザに対して広告を効果的に表示することができる。
【0102】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を説明する。本実施形態では、第2実施形態とほぼ同様の構成を有するチャットシステムが用いられる。以下では、第2実施形態に係るチャットシステムと同様の名称及び符号を用いて各部の構成を説明し、第2実施形態と同様の構成となる場合には説明を省略又は簡略化する場合がある。
【0103】
本実施形態において、映像データ選択部36は、チャットデータ処理部33で生成されたサーバメッセージに相当するチャットデータが端末装置40において指定された場合、指定されたチャットデータに対応するタグ範囲を検出する。映像データ選択部36は、当該タグ範囲の開始時刻からの映像データを選択する。以下、選択された範囲の映像データを、選択映像データと表記する。映像データ選択部36は、サーバ側通信部35を介して端末装置40に選択映像データを送信させる。
【0104】
画像判定部37は、端末装置40におけるチャットデータの指定をトリガーとして、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが選択映像データに含まれるか否かを判定する。画像判定部37は、記憶部39に記憶された対象画像データと、選択映像データとを比較し、画像処理等によって選択映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する。
【0105】
広告設定部38は、選択映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際の、広告の表示態様を設定する。広告設定部38は、広告依頼者の対象画像データが選択映像データに含まれる場合、選択映像データに基づく映像が外部の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告が表示部に表示されるように設定する。本実施形態において、広告設定部38は、広告依頼者の対象画像データが選択映像データに含まれる場合、選択映像データに基づく映像が表示部42のうち後述する映像表示領域42a及びチャット表示領域42bの少なくとも一方に表示されるように設定することができる。広告設定部38は、チャット表示領域42bに表示されるチャットに広告の内容が含まれるようにチャットデータ(以下、広告チャットデータと表記する)を生成することができる。また、上記第2実施形態と同様、広告設定部38は、対象画像が表示部に表示される期間に、広告が表示部に表示されるように設定することができる。また、広告設定部38は、対象画像と広告とを対応付けて表示部に表示されるように設定することができる。広告設定部38は、選択映像データに含まれない対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示しないように設定することができる。
【0106】
また、広告設定部38は、第2実施形態と同様、対象画像が表示される表示時間の長さ及び対象画像が表示される場面の数の少なくとも一方に応じて、広告の表示態様を変更してもよい。例えば、広告設定部38は、対象画像の表示時間及び対象画像の表示場面数に応じて、広告の表示内容を変更してもよい。この場合、広告設定部38は、対象画像の表示時間が所定の閾値よりも短い場合、また、対象画像の表示場面数が所定の閾値よりも少ない場合には、例えば商品の紹介を広告内容とし、対象画像の表示時間が所定の閾値よりも長い場合、また、対象画像の表示場面数が所定の閾値よりも多い場合には、例えばクーポンの提供を広告内容とすることが可能である。また、広告設定部38は、対象画像の表示時間及び対象画像の表示場面数に応じて、広告の表示期間の長さを設定してもよい。この場合、表示制御部56は、対象画像の表示時間の長さが長いほど、広告の表示期間を長く設定することができる。また、表示制御部56は、対象画像の表示場面数が多いほど、広告の表示期間を長く設定することができる。なお、広告の表示態様を変更内容については、上記に限定されず、他の表示態様を変更してもよい。
【0107】
本実施形態において、記憶部39は、試合を撮影した映像データを取得する処理と、試合の試合状況データを取得する処理と、試合状況データが取得された場合に、試合状況データに応じた内容のチャットデータを生成する処理と、映像データ、試合状況データ及びチャットデータを時刻で対応付けて記憶する処理と、生成され記憶部に記憶されたチャットデータの1つが外部の端末装置において指定された場合、指定されたチャットデータに対応する時刻からの映像データを選択する処理と、端末装置におけるチャットデータの指定をトリガーとして、選択された映像データである選択映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する処理と、選択映像データに対象画像データが含まれる場合、対象画像に対応する広告依頼者の広告を端末装置の表示部に表示させる広告設定データを生成する処理と、選択映像データを含む映像データ、チャットデータ及び広告設定データ端末装置に送信可能であり、端末装置によるチャットデータの指定を受信する処理とをコンピュータに実行させる広告設定プログラムを記憶する。
【0108】
端末装置40、40Aは、入力部41と、表示部42と、通信部43と、記憶部44と、制御部45とを有している。端末装置40、40Aは、第2実施形態と同様の構成である。
【0109】
制御部45は、データ取得制御部54と、記憶制御部55と、表示制御部56とを有する。データ取得制御部54及び記憶制御部55の構成は、第2実施形態と同様である。
【0110】
本実施形態において、表示制御部56は、第2実施形態と同様、チャット表示領域42bに表示されたチャットデータのうち、1つのサーバメッセージが入力部41により指定された場合に、当該サーバメッセージが指定された旨の情報をサーバ130に送信する。この場合、サーバ130では、上記したように、映像データ選択部36においてタグ範囲に基づいて選択映像データが選択され、選択映像データが端末装置40に送信される。端末装置40では、送信された選択映像データを通信部43で受信する。表示制御部56は、受信した選択映像データを映像表示領域42aに表示させることができる。
【0111】
また、本実施形態では、サーバメッセージが入力部41により指定されたことをトリガーとして、サーバ130の画像判定部37が対象画像の判定を行い、判定結果に応じて広告設定部38が広告設定データを生成する。生成された広告設定データは、サーバ側通信部35を介して端末装置40に送信される。表示制御部56は、受信した広告設定データに基づいて、表示部42に広告を表示させる。広告の表示については、第2実施形態と同様である。
【0112】
図15は、第3実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。図15では、サーバ130側と端末装置40側のそれぞれについてフローチャートを別個に示している。
【0113】
図15に示すように、サーバ130において、映像データ取得部31は、カメラ10から入力される映像データを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS210)。また、スコアデータ取得部32は、スコア入力部20から入力されるスコアデータを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS220)。また、チャットデータ処理部33は、スコアデータが入力される毎に、スコアデータに対応する内容のチャットデータを生成し、記憶部39に記憶させる(ステップS230)。その後、タグ情報設定部34は、タグ情報としてタグ範囲を設定する。サーバ側通信部35は、映像データ及びチャットデータを送信する(ステップS240)。
【0114】
端末装置40側では、サーバ130から送信される各種データを受信する。表示制御部56は、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットを表示部42に表示する(ステップS250)。表示制御部56は、チャット表示領域42bに表示されたチャットデータのうち、サーバメッセージが入力部41により指定されたか否かを判断する(ステップS260)。表示制御部56は、サーバメッセージが入力部41により指定されたと判断する場合(ステップS260のYes)、当該サーバメッセージが指定された旨の情報をサーバ130に送信する(ステップS270)。一方、表示制御部56は、サーバメッセージが入力部41により指定されないと判断する場合(ステップS260のNo)、以降の処理をスキップする。なお、表示制御部56は、ステップS260のNoの場合に、ステップS260の処理を繰り返し行うようにしてもよい。
【0115】
サーバ130側において、映像データ選択部36は、端末装置40から送信されるサーバメッセージの指定を受信したか否かを判断する(ステップS280)。サーバメッセージの指定を受信したと判断した場合(ステップS280のYes)、映像データ選択部36は、指定されたサーバメッセージに対応する映像データを選択する(ステップS290)。一方、サーバメッセージの指定を受信しないと判断した場合(ステップS280のNo)、映像データ選択部36は、以降の処理をスキップする。なお、映像データ選択部36は、ステップS280のNoの場合に、ステップS280の処理を繰り返し行うようにしてもよい。
【0116】
映像データが選択された場合、画像判定部37は、画像判定部37は、選択された映像データである選択映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する(ステップS300)。画像判定部37により対象画像データが選択映像データに含まれると判定された場合(ステップS300のYes)、広告設定部38は、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示部に表示させる広告設定データを生成する(ステップS310)。一方、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれないと判定された場合(ステップS300のNo)、広告設定部38は、ステップS310の処理をスキップする。サーバ側通信部35は、選択映像データを送信し、広告設定データが生成される場合には当該広告設定データを送信する(ステップS320)。
【0117】
端末装置40側では、サーバ130から送信される各種データを受信する。表示制御部56は、選択映像データに基づく映像を表示部42に表示し、広告設定データによる広告表示の設定がある場合には、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する(ステップS330)。一方、広告表示の設定がない場合には、広告の表示を行わず、選択映像データに基づく映像を表示部42に表示する。
【0118】
以上のように、第3実施形態に係るチャットシステムは、試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部31と、試合の試合状況データを取得するスコアデータ取得部32と、試合状況データが取得された場合に、試合状況データに応じた内容のチャットデータを生成するチャットデータ処理部33と、映像データ、試合状況データ及びチャットデータを時刻で対応付けて記憶する記憶部39と、チャットデータ処理部33によって生成され記憶部39に記憶されたチャットデータの1つが外部の端末装置40において指定された場合、指定されたチャットデータに対応する時刻からの映像データを選択する映像データ選択部36と、端末装置40におけるチャットデータの指定をトリガーとして、選択された映像データである選択映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部37と、選択映像データに対象画像データが含まれる場合、対象画像に対応する広告依頼者の広告を端末装置40の表示部42に表示させる広告設定データを生成する広告設定部38と、選択映像データを含む映像データ、チャットデータ及び広告設定データを端末装置40に送信可能であり、端末装置40によるチャットデータの指定を受信可能なサーバ側通信部35とを有するサーバ130と、表示部42と、サーバ側通信部35との間で情報を送受信する通信部43と、通信部43によって受信される映像データ及びチャットデータに基づく映像及びチャットを表示部42に表示し、チャットデータ処理部33で生成され表示部42に表示されたチャットの1つが入力部41によって指定された場合に、チャットが指定された旨をサーバ130に送信し、映像データ選択部36で選択された選択映像データをサーバ130から受信して表示部42に表示させ、広告設定データを受信した場合には、広告設定データに基づいて広告を表示部42に表示させる表示制御部56とを有する端末装置40とを備える。
【0119】
本実施形態によれば、サーバ130においては、端末装置40におけるチャットデータの指定をトリガーとして、映像データに対象画像データが含まれる場合に、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示させるように広告設定データが生成され、端末装置40においては、広告設定データに基づいて広告が表示される。これにより、ユーザが特に視聴したい選択映像が表示される表示部42に広告が表示されるため、有効性の高い情報に基づいて広告配信を行うことが可能となる。
【0120】
本実施形態に係るチャットシステムにおいて、広告設定部38は、選択映像データに表示される対象画像の表示時間の長さ及び対象画像の表示場面の数の少なくとも一方に応じて、広告の表示態様を変更する。これにより、ユーザが対象画像を認識する度合いに応じて広告の表示態様を変更することができる。
【0121】
本実施形態に係るチャットシステムにおいて、表示態様は、広告の表示期間の長さを含む。これにより、ユーザが対象画像を認識する度合いに応じて、広告の表示期間の長さを変更することができる。
【0122】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態を説明する。本実施形態では、第2実施形態とほぼ同様の構成を有するチャットシステムが用いられる。以下では、第2実施形態に係るチャットシステムと同様の名称及び符号を用いて各部の構成を説明し、第2実施形態と同様の構成となる場合には説明を省略又は簡略化する場合がある。
【0123】
本実施形態において、広告設定部38は、広告依頼者の対象画像データが映像データに含まれる場合、映像データに基づく映像が端末装置40の表示部42に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告のうち端末装置40の属性に応じた広告を端末装置の表示部に表示させる広告設定データを生成する。本実施形態において、端末装置40の属性は、端末装置40の使用者の試合における役割を含む。当該役割とは、例えば野球の試合における守備のポジションを含む。また、端末装置40の属性は、端末装置40の使用者の年齢、性別等であってもよい。端末装置40の属性は、例えば端末装置40の入力部41を用いて属性情報として入力可能である。入力部41から入力された属性情報は、例えば記憶部44によって記憶することができる。記憶部44に記憶された属性情報は、端末装置40がサーバ130と通信を行う際、制御部45の制御により、通信部43を介してサーバ130に送信される。属性情報は、サーバ130からの指令に基づいて、端末装置40側で入力する態様であってもよい。
【0124】
広告設定部38は、端末装置40の属性を取得する。広告設定部38は、端末装置40の属性を取得した後、属性に応じた表示内容となるように広告設定データを設定する。例えば、広告依頼者がスポーツ用品販売店であり、野球の試合又は練習に使用する各種用具についての広告内容を含む場合について説明する。広告設定部38は、ある端末装置40の使用者の守備ポジションがキャッチャーである場合、各種用具の広告の中からキャッチャーミットを商品として紹介する内容の広告を選択し、選択した広告が表示部42に表示されるように広告設定データを設定することができる。また、端末装置40の使用者が年少である場合、年少用の用具を商品として紹介する内容の広告を選択し、選択した広告が表示部42に表示されるように広告設定データを設定することができる。
【0125】
図16は、記憶部39に記憶された広告設定データの一例を示す図である。広告設定データ370は、依頼者データ71と、対象画像データ72と、広告内容データ373と、表示態様データ74とを含む。依頼者データ71、対象画像データ72及び表示態様データ74については、上記実施形態と同様である。広告内容データ373は、広告内容を示すデータであり、端末装置40の属性に応じて設定されている。広告設定部38は、端末装置40の属性に応じて広告内容データ373の中から端末装置40の表示部42に表示させる広告内容を選択することにより、当該広告内容を設定することができる。
【0126】
本実施形態において、記憶部39は、試合を撮影した映像データを取得する処理と、試合に関するチャットデータの取得及び生成の少なくとも一方が可能な処理と、映像データ及びチャットデータを記憶することと、記憶される映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する処理と、映像データに対象画像データが含まれる場合、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが端末装置の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告のうち端末装置の属性に応じた広告を端末装置の表示部に表示させる広告設定データを生成する処理と、映像データ、チャットデータ及び広告設定データを端末装置に送信する処理とをコンピュータに実行させる広告設定プログラムを記憶する。
【0127】
端末装置40において、制御部45の表示制御部56は、広告設定データによる広告表示の設定があるか否かを判断し、広告表示の設定があると判断した場合には、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する。表示制御部56の制御により、端末装置40の属性に応じた広告が表示部42に表示されることになる。例えば、端末装置40の使用者の守備ポジションがキャッチャーである場合、キャッチャーミットを商品として紹介する内容の広告が表示される。また、例えば、端末装置40の使用者が年少である場合、年少用の用具を商品として紹介する内容の広告が表示される。
【0128】
図17は、第4実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。図17では、サーバ130側と端末装置40側のそれぞれについてフローチャートを別個に示している。
【0129】
図17に示すように、サーバ130において、映像データ取得部31は、カメラ10から入力される映像データを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS410)。また、スコアデータ取得部32は、スコア入力部20から入力されるスコアデータを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS420)。また、チャットデータ処理部33は、スコアデータが入力される毎に、スコアデータに対応する内容のチャットデータを生成し、記憶部39に記憶させる(ステップS430)。その後、タグ情報設定部34は、タグ情報としてタグ範囲を設定する。
【0130】
また、画像判定部37は、映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する(ステップS440)。ステップS440において、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれると判定された場合(ステップS440のYes)、広告設定部38は、端末装置40の属性を取得する(ステップS450)。端末装置40の属性を取得した後、広告設定部38は、属性に応じて、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示部に表示させる広告設定データを生成する(ステップS460)。一方、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれないと判定された場合(ステップS440のNo)、広告設定部38は、ステップS450、S460の処理をスキップする。サーバ側通信部35は、映像データ及びチャットデータを送信し、広告設定データが生成される場合には当該広告設定データを送信する(ステップS470)。
【0131】
端末装置40側では、サーバ130から送信される各種データを受信する。表示制御部56は、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットを表示部42に表示する(ステップS480)。表示制御部56は、広告設定データによる広告表示の設定があるか否かを判断する(ステップS490)。広告表示の設定があると判断した場合(ステップS490のYes)、表示制御部56は、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する(ステップS500)。一方、広告設定データを受信しない場合、又は広告設定データの表示態様データがすべて非表示に設定される場合等、広告表示の設定がないと判断した場合(ステップS490のNo)、ステップS500の処理をスキップする。
【0132】
以上のように、第4実施形態に係るチャットシステムは、試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部31と、試合に関するチャットデータの取得及び生成の少なくとも一方が可能なチャットデータ処理部33と、映像データ及びチャットデータを記憶する記憶部39と、記憶される映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部と、映像データに対象画像データが含まれる場合、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが端末装置40の表示部42に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告のうち端末装置40の属性に応じた広告を端末装置40の表示部42に表示させる広告設定データを生成する広告設定部38と、映像データ、チャットデータ及び広告設定データを端末装置40に送信可能なサーバ側通信部35とを有するサーバ130と、表示部42と、サーバ側通信部35との間で情報を送受信する通信部43と、通信部43によって受信される映像データ及びチャットデータに基づく映像及びチャットを表示部42に表示し、通信部43によって広告設定データを受信した場合には、広告設定データに基づいて広告を表示部42に表示させる表示制御部56とを有する端末装置40とを備える。
【0133】
本実施形態によれば、サーバ130においては、映像データに対象画像データが含まれる場合に、端末装置40の属性に応じた広告を表示させるように広告設定データが生成され、端末装置40においては、広告設定データに基づいて広告が表示される。これにより、端末装置40ごとに異なる広告を柔軟に表示することができるため、有効性の高い情報に基づいて広告配信を行うことが可能となる。
【0134】
本実施形態に係るチャットシステムにおいて、属性は、端末装置40の使用者についての属性を含む。また、当該属性は、端末装置40の使用者の試合における役割を含む。これにより、端末装置40の使用者に応じた広告を表示することができる。
【0135】
本実施形態に係るチャットシステムにおいて、端末装置40は、情報を入力する入力部41を有し、属性についての属性情報は、入力部41により入力される。これにより、端末装置40において使用者が入力した属性に基づいて広告配信を行うことが可能となる。
【0136】
[第5実施形態]
次に、第5実施形態を説明する。本実施形態では、第2実施形態とほぼ同様の構成を有するチャットシステムが用いられる。以下では、第2実施形態に係るチャットシステムと同様の名称及び符号を用いて各部の構成を説明し、第2実施形態と同様の構成となる場合には説明を省略又は簡略化する場合がある。
【0137】
本実施形態において、画像判定部37は、広告依頼者を含む判定対象者を示す対象画像のデータである対象画像データが映像データに含まれるか否かを判定する。具体的な判定内容については、上記各実施形態と同様である。
【0138】
広告設定部38は、判定対象者の対象画像データが映像データに含まれる場合、判定対象者が広告依頼者とは異なる非依頼者であるか否かを判定する。非依頼者としては、例えば、広告の表示を依頼したことがない判定対象者、広告依頼者であったが広告の依頼を停止した判定対象者等が挙げられる。判定対象者が非依頼者であると判定した場合、広告設定部38は、映像及びチャットが例えば端末装置40の表示部42に表示される際に、非依頼者に対応する所定の広告依頼者である対応依頼者の広告を表示部42に表示させる広告設定データを生成する。対応依頼者としては、例えば非依頼者の同業他社等、非依頼者の提供する商品、サービスと同一の、類似の又は関連する商品、サービスを提供する判定対象者等が挙げられる。判定対象者が広告依頼者であると判定した場合、広告設定部38は、映像及びチャットが例えば端末装置40の表示部42に表示される際に、広告依頼者の広告を表示部42に表示させる広告設定データを生成する。
【0139】
広告設定部38は、非依頼者に対応する所定の広告依頼者の広告を表示させる場合、非依頼者の対象画像とは対応しない状態で表示させることができる。広告設定部38は、対象画像に対応する判定対象者が広告依頼者である場合、広告依頼者の広告を広告依頼者の対象画像と対応した状態で表示させることができる。
【0140】
図18は、記憶部39に記憶された広告設定データの一例を示す図である。広告設定データ470は、判定対象者データ75と、対象画像データ72と、広告内容データ73と、表示態様データ74と、種別データ76と、対応依頼者データ77とを含む。対象画像データ72、広告内容データ73及び表示態様データ74については、上記実施形態と同様である。判定対象者データ75は、広告依頼者を含む判定対象者を示すデータである。種別データは、判定対象者が広告依頼者か非依頼者かを示すデータである。対応依頼者データ77は、判定対象者が非依頼者である場合において、当該非依頼者に対応する広告依頼者を示すデータである。広告設定部38は、映像データに含まれる対象画像データの判定対象者が広告依頼者か非依頼者かに応じて、端末装置40の表示部42に表示させる広告の表示内容を設定することができる。
【0141】
本実施形態において、記憶部39は、試合を撮影した映像データを取得する処理と、試合に関するチャットデータの取得及び生成の少なくとも一方を行う処理と、映像データ及びチャットデータを記憶する処理と、記憶される映像データに、広告依頼者を含む判定対象者を示す対象画像のデータである対象画像データが映像データに含まれるか否かを判定する処理と、映像データに対象画像データが含まれる場合であって、対象画像に対応する判定対象者が広告依頼者とは異なる非依頼者である場合には、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが外部の表示部に表示される際に、非依頼者に対応する所定の広告依頼者の広告を表示部に表示させる広告設定データを生成する処理と、映像データ、チャットデータ及び広告設定データを外部に送信する処理とをコンピュータに実行させる広告設定プログラムを記憶する。
【0142】
端末装置40において、制御部45の表示制御部56は、広告設定データによる広告表示の設定があるか否かを判断し、広告表示の設定があると判断した場合には、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する。表示制御部56の制御により、判定対象者が非依頼者である場合、非依頼者に対応する所定の広告依頼者の広告が表示部42に表示される。
【0143】
図19は、本実施形態に係る端末装置40の入力部41及び表示部42の一例を示す図である。以下、「」で示す語句(「対象者1」「対象者2」等)については、図18を参照している。図19に示すように、映像データに対象画像データが含まれる場合、表示制御部56の制御により、表示部42の映像表示領域42aには、対象画像データに基づく対象画像Pa、Pbが表示される。対象画像Paは、広告依頼者である「対象者1」の対象画像である。対象画像Pbは、非依頼者である「対象者2」の対象画像である。
【0144】
表示制御部56は、広告依頼者である「対象者1」の対象画像Paが映像表示領域42aに表示される場合、広告設定データに基づいて、例えば「対象者1」の広告Caを「表示1」の表示態様で表示部42に表示させる。「表示1」の表示態様としては、例えば広告Caを対象画像Pbに対応するように表示させる態様が挙げられる。この場合、広告Caの広告内容は、「クーポン」である。
【0145】
一方、表示制御部56は、非依頼者である「対象者2」の対象画像Pbが映像表示領域42aに表示される場合、広告設定データに基づいて、「対象者2」に対応する対応依頼者である「対象者n」の広告Cbを「表示n」の表示態様で表示部42に表示させる。「表示n」の表示態様としては、例えば広告Cbを対象画像Pbに対応しない状態で表示させる態様が挙げられる。このような態様としては、例えば広告Cbと対象画像Pbとを離して表示させる態様、上記の広告Caが対象画像Paから吹き出しで表示されるのに対して、広告Cbについては引き出し元を示さない状態で表示させる態様等、各種の態様とすることができる。なお、広告Cbの広告内容は、「商品n」である。
【0146】
図20は、第5実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。図20では、サーバ130側と端末装置40側のそれぞれについてフローチャートを別個に示している。
【0147】
図20に示すように、サーバ130において、映像データ取得部31は、カメラ10から入力される映像データを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS510)。また、スコアデータ取得部32は、スコア入力部20から入力されるスコアデータを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS520)。また、チャットデータ処理部33は、スコアデータが入力される毎に、スコアデータに対応する内容のチャットデータを生成し、記憶部39に記憶させる(ステップS530)。その後、タグ情報設定部34は、タグ情報としてタグ範囲を設定する。
【0148】
また、画像判定部37は、映像データに対象画像データが含まれるか否かを判定する(ステップS540)。ステップS540において、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれないと判定された場合(ステップS540のNo)、以下のステップS550、S560、S570をスキップし、ステップS580に移る。また、ステップS540において、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれると判定された場合(ステップS540のYes)、広告設定部38は、対象画像データに対応する判定対象者が非依頼者か否かを判定する(ステップS550)。ステップS550において、判定対象者が非依頼者であると判定した場合(ステップS550のYes)、広告設定部38は、映像及びチャットが例えば端末装置40の表示部42に表示される際に、非依頼者に対応する対応依頼者の広告を表示部42に表示させる広告設定データを生成する(ステップS560)。一方、ステップS550において、判定対象者が非依頼者ではないと判定した場合(ステップS550のNo)、つまり、判定対象者が広告依頼者であると判定した場合、広告設定部38は、映像及びチャットが例えば端末装置40の表示部42に表示される際に、広告依頼者の広告を表示部42に表示させる広告設定データを生成する(ステップS570)。サーバ側通信部35は、映像データ及びチャットデータを送信し、広告設定データが生成される場合には当該広告設定データを送信する(ステップS580)。
【0149】
端末装置40側では、サーバ130から送信される各種データを受信する。表示制御部56は、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットを表示部42に表示する(ステップS590)。表示制御部56は、広告設定データによる広告表示の設定があるか否かを判断する(ステップS600)。広告表示の設定があると判断した場合(ステップS600のYes)、表示制御部56は、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する(ステップS610)。一方、広告設定データを受信しない場合、又は広告設定データの表示態様データがすべて非表示に設定される場合等、広告表示の設定がないと判断した場合(ステップS600のNo)、ステップS610の処理をスキップする。
【0150】
以上のように、第5実施形態に係るチャットシステムは、試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部31と、試合に関するチャットデータの取得及び生成の少なくとも一方が可能なチャットデータ処理部33と、映像データ及びチャットデータを記憶する記憶部39と、記憶される映像データに、広告依頼者を含む判定対象者を示す対象画像のデータである対象画像データが映像データに含まれるか否かを判定する画像判定部37と、映像データに対象画像データが含まれる場合であって、対象画像に対応する判定対象者が広告依頼者とは異なる非依頼者である場合には、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが外部の表示部42に表示される際に、非依頼者に対応する所定の広告依頼者の広告を表示部42に表示させる広告設定データを生成する広告設定部38と、映像データ、チャットデータ及び広告設定データを外部に送信可能なサーバ側通信部35とを有するサーバ130と、表示部42と、サーバ側通信部との間で情報を送受信する通信部43と、通信部43によって受信される映像データ及びチャットデータに基づく映像及びチャットを表示部42に表示し、通信部43によって広告設定データを受信した場合には、広告設定データに基づいて広告を表示部42に表示させる表示制御部56とを有する端末装置40とを備える。
【0151】
本実施形態によれば、非依頼者の対象画像データが映像データに含まれる場合、非依頼者に対応する広告依頼者(対応依頼者)の広告を表示部42に表示させる。これにより、非依頼者の商品又はサービスに対応する商品又はサービスの広告を表示させることができるため、有効性の高い情報に基づいて広告配信を行うことが可能となる。
【0152】
本実施形態に係るチャットシステムにおいて、広告設定部38は、非依頼者に対応する対応依頼者の広告を表示させる場合、非依頼者の対象画像とは対応しない状態で表示させる。これにより、対応依頼者の広告について、出所混同を避けることができる。
【0153】
本実施形態に係るチャットシステムにおいて、広告設定部38は、対象画像に対応する判定対象者が広告依頼者である場合、広告依頼者の広告を広告依頼者の対象画像と対応した状態で表示させる。これにより、広告依頼者の広告の出所を明示することができる。また、非依頼者に対応する対応依頼者の広告を表示させる場合に非依頼者の対象画像とは対応しない状態で表示させる態様と併用することにより、広告の出所の区別をより明確に示すことができる。
【0154】
[第6実施形態]
次に、第6実施形態を説明する。図21は、本実施形態に係るチャットシステム600の一例を示す図である。図21に示すように、チャットシステム600は、カメラ10と、スコア入力部20と、サーバ530と、端末装置40、40Aと、盛り上がり情報検出部550とを備える。カメラ10、スコア入力部20、端末装置40、40Aの構成については、第2実施形態と同様である。
【0155】
盛り上がり情報検出部550は、試合における盛り上がりの大きさを示す盛り上がり情報を検出する。例えば、試合が盛り上がるにつれて、試合に出場している選手、カメラ10による撮影者、端末装置40の使用者等の生体情報が大きく変化する可能性が高くなる。また、試合が盛り上がるにつれて、試合会場において歓声が大きくなり、映像データの音声が大きくなる可能性が高くなる。また、試合が盛り上がるにつれて、映像データの輝度が高くなる可能性がある。また、ホームラン、複数塁打、連続三振等のスコアに対応して試合が盛り上がる可能性が高くなる。また、試合が盛り上がるにつれて、チャットの数が多くなり、チャットの内容も感情的な内容になる可能性が高くなる。そこで、本実施形態において、盛り上がり情報検出部550は、盛り上がり情報として、例えば試合の参加者及び試合の観戦者のうち少なくとも1人の対象者の生体情報、映像データの音声の大きさ、映像データの輝度値、スコアデータの内容、チャットの内容等を検出可能な構成とすることができる。
【0156】
盛り上がり情報は、例えば、数値によって表すことができる。盛り上がり情報として生体情報が検出される場合、例えば心拍数、呼吸数、血圧、体温、脳波、発汗量、対象者の体の動き、動脈血の酸素飽和度の各値の変動量に基づいて、盛り上がりの大きさを示す数値を算出することができる。例えば、上記各値の変動量が大きいほど、生体情報の取得対象者の盛り上がりが大きいと推定することができる。このため、検出結果の各値の変動量が大きいほど、大きい値の盛り上がり情報が算出されるように設定することができる。なお、盛り上がり情報は、プラスの数値(盛り上がりを示す)に限定されず、マイナスの数値(盛り下がりを示す)を含んでもよい。
【0157】
サーバ530は、第2実施形態と同様、映像データ取得部31と、スコアデータ取得部(試合状況データ取得部)32と、チャットデータ処理部33と、タグ情報設定部34と、サーバ側通信部35と、映像データ選択部36と、画像判定部37と、広告設定部38と、記憶部39とを有する。本実施形態において、サーバ530は、盛り上がり情報取得部551を更に備える。
【0158】
盛り上がり情報取得部551は、盛り上がり情報検出部550によって検出された盛り上がり情報を取得し、映像データ及びチャットデータと時刻で対応付けて記憶部39に記憶させる。
【0159】
映像データ選択部36は、記憶部39に記憶された映像データから所定範囲の映像データを選択し、サーバ側通信部35から端末装置40に送信させる。映像データ選択部36は、例えば盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間の映像データを選択映像データとして選択する。この場合、映像データ選択部36は、盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間のタグ範囲を検索し、当該タグ範囲の開始時刻からの映像データを選択し、サーバ側通信部35を介して端末装置40に送信させる。
【0160】
画像判定部37は、映像データのうち盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間に、対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する。画像判定部37は、例えば記憶部39に記憶された対象画像データと、映像データとを比較し、画像処理等によって映像データの上記期間に対象画像データが含まれるか否かを判定する。
【0161】
広告設定部38は、盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間の映像データに対象画像データが含まれる場合、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが表示部42に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告をチャット端末の表示部に表示させる広告設定データを生成する。
【0162】
記憶部39は、試合を撮影した映像データを取得する処理と、試合に関するチャットデータの取得及び生成の少なくとも一方を行う処理と、試合における盛り上がりの大きさを示す盛り上がり情報を取得する処理と、映像データ、チャットデータ及び盛り上がり情報を時刻で対応付けて記憶する処理と、記憶される映像データに、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する処理と、盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間の映像データに対象画像データが含まれる場合、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが外部の表示部に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告をチャット端末の表示部に表示させる広告設定データを生成する処理と、映像データ、チャットデータ及び広告設定データを外部に送信する処理とをコンピュータに実行させる広告設定プログラムを記憶する。
【0163】
端末装置40において、制御部45の表示制御部56は、広告設定データによる広告表示の設定があるか否かを判断し、広告表示の設定があると判断した場合には、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する。表示制御部56の制御により、端末装置40の表示部42には、盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間の選択映像データに基づく映像において、広告設定データに基づく広告が表示される。
【0164】
図22は、第6実施形態に係るチャット表示方法の一例を示すフローチャートである。図22では、サーバ530側と端末装置40側のそれぞれについてフローチャートを別個に示している。
【0165】
図22に示すように、サーバ530において、映像データ取得部31は、カメラ10から入力される映像データを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS710)。また、スコアデータ取得部32は、スコア入力部20から入力されるスコアデータを取得し、記憶部39に記憶させる(ステップS720)。また、チャットデータ処理部33は、スコアデータが入力される毎に、スコアデータに対応する内容のチャットデータを生成し、記憶部39に記憶させる(ステップS730)。また、盛り上がり情報取得部551は、盛り上がり情報検出部550で検出される盛り上がり情報を取得する(ステップS740)。その後、タグ情報設定部34は、タグ情報としてタグ範囲を設定する。
【0166】
また、画像判定部37は、映像データのうち盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間に、対象画像データが含まれるか否かを判定する(ステップS750)。ステップS750において、画像判定部37により対象画像データが映像データの上記期間に含まれると判定された場合(ステップS750のYes)、広告設定部38は、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示部に表示させる広告設定データを生成する(ステップS760)。一方、画像判定部37により対象画像データが映像データに含まれないと判定された場合(ステップS750のNo)、広告設定部38は、ステップS760の処理をスキップする。サーバ側通信部35は、映像データ及びチャットデータを送信し、広告設定データが生成される場合には当該広告設定データを送信する(ステップS770)。
【0167】
端末装置40側では、サーバ530から送信される各種データを受信する。表示制御部56は、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットを表示部42に表示する(ステップS780)。表示制御部56は、広告設定データによる広告表示の設定があるか否かを判断する(ステップS790)。広告表示の設定があると判断した場合(ステップS790のYes)、表示制御部56は、広告設定データの設定に基づいて広告を表示する(ステップS800)。一方、広告設定データを受信しない場合、又は広告設定データの表示態様データがすべて非表示に設定される場合等、広告表示の設定がないと判断した場合(ステップS790のNo)、ステップS800の処理をスキップする。
【0168】
以上のように、第6実施形態に係るチャットシステム600は、試合を撮影した映像データを取得する映像データ取得部31と、試合に関するチャットデータの取得及び生成の少なくとも一方が可能なチャットデータ処理部33と、試合における盛り上がりの大きさを示す盛り上がり情報を取得する盛り上がり情報取得部551と、映像データ、チャットデータ及び盛り上がり情報を時刻で対応付けて記憶する記憶部39と、記憶される映像データのうち盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間に、広告依頼者を示す対象画像のデータである対象画像データが含まれるか否かを判定する画像判定部37と、期間に対象画像データが含まれる場合、映像データに基づく映像及びチャットデータに基づくチャットが外部の表示部42に表示される際に、対象画像に対応する広告依頼者の広告を表示部42に表示させる広告設定データを生成する広告設定部38と、映像データ、チャットデータ及び広告設定データを外部に送信可能なサーバ側通信部35とを有するサーバ530と、表示部42と、サーバ側通信部35との間で情報を送受信する通信部43と、通信部43によって受信される映像データ及びチャットデータに基づく映像及びチャットを表示部42に表示し、端末側通信部によって広告設定データを受信した場合には、広告設定データに基づいて広告を表示部42に表示させる表示制御部56とを有する端末装置40とを備える。
【0169】
本実施形態によれば、サーバ530においては、映像データのうち盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間に対象画像データが含まれる場合に、対象画像データに対応する広告依頼者の広告を表示させるように広告設定データが生成され、端末装置40においては、広告設定データに基づいて広告が表示される。これにより、試合が盛り上がっている期間に広告が表示されるため、有効性の高い情報に基づいて広告配信を行うことが可能となる。
【0170】
本実施形態に係るチャットシステム600において、盛り上がり情報は、試合の参加者及び試合の観戦者のうち少なくとも1人の対象者の生体情報、映像における音声の大きさ、映像データの輝度値、試合の状況を示す試合状況の内容、チャットの内容のうち少なくとも1つを含む。これにより、実際の試合の盛り上がりに対応した数値として盛り上がり情報を検出し、取得することができる。
【0171】
本実施形態に係るチャットシステム600において、盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間の映像データを選択する映像データ選択部36を更に備える。これにより、盛り上がり情報が所定の閾値以上となる期間の映像データを積極的に視聴しようとするユーザに対して、広告配信を行うことができる。
【0172】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記各実施形態において、表示部に表示される広告を介して商品又はサービスが購入された場合、広告依頼者からサーバの運営者に対して所定のインセンティブが還元される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0173】
C1…広告表示領域、Ca,Cb…広告、M1,42a…映像表示領域、M2,S1…スコア表示領域、ID66…入力、ID67…入力者、Pa,Pb…対象画像、10…カメラ、20…スコア入力部、30,130,530…サーバ、31…映像データ取得部、32…スコアデータ取得部、33…チャットデータ処理部、34…タグ情報設定部、35…サーバ側通信部、36…映像データ選択部、37…画像判定部、38…広告設定部、39,44…記憶部、40,40A…端末装置、41…入力部、42…表示部、42b…チャット表示領域、42g…グループ表示領域、43…通信部、45…制御部、54…データ取得制御部、55…記憶制御部、56…表示制御部、61…映像データ、63,63a,63b,63c…タグ情報、64…スコアデータ、68…入力内容、70,370,470…広告設定データ、71…依頼者データ、72…対象画像データ、73,373…広告内容データ、74…表示態様データ、75…判定対象者データ、76…別データ、77…対応依頼者データ、88,88a,88b…サーバメッセージ、89…他者メッセージ、90…自己メッセージ、91…広告チャット、007,008…打者、100…試合表示システム、200,600…チャットシステム、550…盛り上がり情報検出部、551…盛り上がり情報取得部
図1
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