(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/58 20140101AFI20240416BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20240416BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240416BHJP
A63F 13/792 20140101ALI20240416BHJP
【FI】
A63F13/58
A63F13/69
A63F13/79
A63F13/792
(21)【出願番号】P 2023101667
(22)【出願日】2023-06-21
【審査請求日】2024-02-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】大友 崇弘
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】特許第7298766(JP,B1)
【文献】特許第7298767(JP,B1)
【文献】特許第7380936(JP,B1)
【文献】特許第7264307(JP,B1)
【文献】[NIKKE]シンクロデバイスの使い方[レベル共有],Raison Detre - ゲームやスマホの情報サイト [online],2022年11月24日,[検索日 2023.02.17],インターネット: <URL: https://volx.jp/nikke-synchronize-device>
【文献】[メメントモリ]レベルリンクの効率的な使い方[メメモリ],メメントモリ攻略Wiki_Gamerch [online],2023年01月24日,[2023年9月28日検索],<https://gamerch.com/mementomori/entry/478696>
【文献】[ダークテイルズ]共鳴の間の使い方と詳しい仕様[ダーク姫],Gamerch[online],2023年04月14日,[2024年3月4日検索],インターネット:<URL:https://gamerch.com/darktales/entry/747797>
【文献】[放置戦士]クリスタルのおすすめな使い方,GameWith[online],2022年04月22日,[2024年3月4日検索],インターネット:<URL:https://gamewith.jp/houchisenshi/article/show/318540>
【文献】[アイプラ]レベルアシストのやり方とメリット[IDOLY PRIDE],アイドリープライド攻略wiki_Gamerch [online],2021年06月28日,[2023年9月28日検索],<https://gamerch.com/idolypride-game/entry/266936>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
プレイヤの所有コンテンツのうち、所定パラメータが高いコンテンツである一部のコンテンツを上位コンテンツとして抽出する抽出手段、
前記上位コンテンツのうち、前記所定パラメータが最も低いコンテンツを基準コンテンツとして特定する特定手段、
前記抽出されなかった所有コンテンツの一部又は全部を設定コンテンツとして設定する設定手段、
前記設定コンテンツそれぞれの所定パラメータを前記基準コンテンツの所定パラメータと一致させる制御手段、
として機能させ、
前記抽出手段は、前記プレイヤによるゲームプレイに応じて、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させる、
プログラム。
【請求項2】
前記抽出手段は、前記プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合に、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を減少させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記抽出手段は、前記プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たさなかった場合に、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を増加させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記所定条件は、所定期間における前記ゲームプレイの回数が所定回数以上であることである、
請求項2又は3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記所定条件は、所定期間における所定コンテンツの獲得量が所定量以上であることである、
請求項2又は3に記載のプログラム。
【請求項6】
前記所定条件は、所定期間における所定コンテンツの消費量が所定量以上であることである、
請求項2又は3に記載のプログラム。
【請求項7】
前記所定条件は、所定期間におけるゲーム内の購入金額が所定金額以上であることである、
請求項2又は3に記載のプログラム。
【請求項8】
前記所定条件は、前記ゲームプレイで所定の成績を収めたことである、
請求項2又は3に記載のプログラム。
【請求項9】
前記抽出手段は、前記上位コンテンツの数を変更させてから一定期間が経過した場合に、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を初期化する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
プレイヤの所有コンテンツのうち、所定パラメータが高いコンテンツである一部のコンテンツを上位コンテンツとして抽出する抽出手段と、
前記上位コンテンツのうち、前記所定パラメータが最も低いコンテンツを基準コンテンツとして特定する特定手段と、
前記抽出されなかった所有コンテンツの一部又は全部を設定コンテンツとして設定する設定手段と、
前記設定コンテンツそれぞれの所定パラメータを前記基準コンテンツの所定パラメータと一致させる制御手段と、
を備え、
前記抽出手段は、前記プレイヤによるゲームプレイに応じて、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させる、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【0002】
従来から、プレイヤの所有コンテンツ(例えば、キャラクタやアイテム等)を育成するゲームが知られている。この育成としては、例えば、プレイヤの所有コンテンツの所定パラメータ(例えばレベル)を上昇させること等が挙げられる。
【0003】
これに関し、特許文献1には、コンテンツを育成する手間を軽減するべく、所有コンテンツのうち、所定パラメータが所定順位(例えば3位)のコンテンツを基準コンテンツとして、他のコンテンツ(設定コンテンツ)の所定パラメータを当該基準コンテンツの所定パラメータ(基準パラメータ)と一致させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、基準パラメータが一定程度まで上昇すると、当該基準パラメータが変動しないままであることが多く、プレイヤに設定コンテンツの所定パラメータが変動する興趣性を与えることができないという問題があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレイヤに設定コンテンツの所定パラメータが変動する興趣性を与えることができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、コンピュータを、プレイヤの所有コンテンツのうち、所定パラメータが高いコンテンツである一部のコンテンツを上位コンテンツとして抽出する抽出手段、前記上位コンテンツのうち、前記所定パラメータが最も低いコンテンツを基準コンテンツとして特定する特定手段、前記抽出されなかった所有コンテンツの一部又は全部を設定コンテンツとして設定する設定手段、前記設定コンテンツそれぞれの所定パラメータを前記基準コンテンツの所定パラメータと一致させる制御手段、として機能させ、前記抽出手段は、前記プレイヤによるゲームプレイに応じて、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させる。
【0008】
また、本発明の第二態様では、前記抽出手段は、前記プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合に、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を減少させる。
【0009】
また、本発明の第三態様では、前記抽出手段は、前記プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たさなかった場合に、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を増加させる。
【0010】
また、本発明の第四態様では、前記所定条件は、所定期間における前記ゲームプレイの回数が所定回数以上であることである。
【0011】
また、本発明の第五態様では、前記所定条件は、所定期間における所定コンテンツの獲得量が所定量以上であることである。
【0012】
また、本発明の第六態様では、前記所定条件は、所定期間における所定コンテンツの消費量が所定量以上であることである。
【0013】
また、本発明の第七態様では、前記所定条件は、所定期間におけるゲーム内の購入金額が所定金額以上であることである。
【0014】
また、本発明の第八態様では、前記所定条件は、前記ゲームプレイで所定の成績を収めたことである。
【0015】
また、本発明の第九態様では、前記抽出手段は、前記上位コンテンツの数を変更させてから一定期間が経過した場合に、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を初期化する。
【0016】
また、本発明の第十態様に係る情報処理装置は、プレイヤの所有コンテンツのうち、所定パラメータが高いコンテンツである一部のコンテンツを上位コンテンツとして抽出する抽出手段と、前記上位コンテンツのうち、前記所定パラメータが最も低いコンテンツを基準コンテンツとして特定する特定手段と、前記抽出されなかった所有コンテンツの一部又は全部を設定コンテンツとして設定する設定手段と、前記設定コンテンツそれぞれの所定パラメータを前記基準コンテンツの所定パラメータと一致させる制御手段と、を備え、前記抽出手段は、前記プレイヤによるゲームプレイに応じて、前記上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、プレイヤに設定コンテンツの所定パラメータが変動する興趣性を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】サーバ装置のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【
図3】
図1に示す端末装置としてスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】サーバ装置の機能手段の一例を概略的に示すブロック図である。
【
図5】設定キャラクタを設定する設定画面の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係るゲームシステムにおいて、
図4に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】基準キャラクタが変更されたことを示す基準キャラクタ変更画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0020】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように、ゲームシステム1は、サーバ装置10と、一又は複数の端末装置12と、を備える。これらのサーバ装置10と端末装置12とは、イントラネットやインターネット、電話回線等の通信ネットワークNTを介して通信可能に接続されている。
【0022】
サーバ装置10は、ゲームプログラム14を実行して得られるゲームの実行結果、又はゲームプログラム14そのものを、通信ネットワークNTを介して各端末装置12のプレイヤに提供する情報処理装置である。本実施形態では、サーバ装置10は、ゲームプログラム14そのものを端末装置12のプレイヤに提供する。
【0023】
各端末装置12は、各プレイヤが所有する情報処理装置であって、サーバ装置10から受信したゲームプログラム14がインストールされた後、実行することで、各プレイヤにゲームを提供する情報処理装置である。これらの端末装置12としては、ビデオゲーム機や、アーケードゲーム機、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の様々なものが挙げられる。
【0024】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【0025】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0026】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0027】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0028】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置28は、ゲームプログラム14を含む、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0029】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数の端末装置12のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置、音出力装置を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0030】
図3は、
図1に示す端末装置12としてスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0031】
図3に示すように、端末装置12は、主制御部30と、タッチパネル(タッチスクリーン)32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶部40と、スピーカ42と、を備える。
【0032】
主制御部30は、CPUやメモリ等を含んで構成される。この主制御部30には、表示入力装置としてのタッチパネル32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶部40と、スピーカ42と、に接続されている。そして、主制御部30は、これら接続先を制御する機能を有する。
【0033】
タッチパネル32は、表示機能及び入力機能の両方の機能を有し、表示機能を担うディスプレイ32Aと、入力機能を担うタッチセンサ32Bとで構成される。本実施形態では、ディスプレイ32Aは、ボタン画像、十字キー画像やジョイスティック画像などの操作入力画像を含むゲーム画像を表示可能である。タッチセンサ32Bは、ゲーム画像に対するプレイヤの入力位置を検出可能である。
【0034】
カメラ34は、静止画又は/及び動画を撮影し、記憶部40に保存する機能を有する。
【0035】
移動体通信部36は、アンテナ36Aを介して、移動体通信網と接続し、当該移動体通信網に接続されている他の通信装置と通信する機能を有する。
【0036】
無線LAN通信部38は、アンテナ38Aを介して、通信ネットワークNTと接続し、当該通信ネットワークNTに接続されているサーバ装置10等の他の装置と通信する機能を有する。
【0037】
記憶部40には、ゲームプログラム14や、当該ゲームプログラム14のゲームの進行状況やプレイヤ情報を示すプレイデータ等、各種プログラムや各種データが記憶されている。なお、プレイデータは、サーバ装置10に記憶されてもよい。
【0038】
スピーカ42は、ゲーム音等を出力する機能を有する。
【0039】
<ゲーム概要>
本実施形態に係るゲームには、コンテンツの一例としてのキャラクタを獲得可能な抽選ゲームやクエスト、当該コンテンツ(キャラクタ)を育成する育成ゲーム等が含まれている。この抽選ゲームは、ガチャ、ふくびき、召喚等と称されることがある。また、このクエストは、対戦ゲーム、ダンジョン、探索、ミッション等と称されることがある。
【0040】
本実施形態に係る抽選ゲームは、プレイヤからの抽選ゲームを実行する実行要求(指示)により、抽選対象である抽選対象キャラクタ群(抽選対象コンテンツ群)から抽選(ランダムに選択)された一又は複数のキャラクタ(コンテンツ)をプレイヤに提供するゲームである。この抽選ゲームは、プレイヤが所有するゲーム通貨の消費に基づいて実行される。
このゲーム通貨は、例えば、有償通貨や無償通貨を含む。有償通貨は、金銭やプリペイドカード、クレジットカード、電子マネー、暗号資産等の支払いに基づいてプレイヤに付与される有償コンテンツである。有償通貨としては、例えば、課金アイテム(有償アイテム)や、課金コイン(有償コイン)、課金ポイント(有償ポイント)等が挙げられる。例えば、本実施形態に係るゲームでは、課金アイテムは、150円で1個購入することができる。一方、無償通貨は、ゲーム実行によってプレイヤに付与される無償コンテンツである。無償通貨としては、例えば、非課金アイテム(無償アイテム)、非課金コイン(無償コイン)、非課金ポイント(無償ポイント)等が挙げられる。このゲーム実行としては、プレイヤによるゲームのログインや、クエストやミッションのクリア等が挙げられる。無償通貨は、各種ゲームにおいて、有償通貨と区別なく消費することが可能である。例えば、或る抽選ゲームでは、課金アイテムと非課金アイテムとを区別なく消費可能である。なお、別の抽選ゲームでは、課金アイテムのみ消費可能としてもよい。
【0041】
また、本実施形態に係るクエストは、プレイヤから指定されたクエストを実行する指示(要求)に基づき、プレイヤの所有キャラクタにより編成されるデッキ(パーティ)と、登場する敵キャラクタとを対戦させるゲームである。
例えば、プレイヤは、クエストで使用するデッキを予め編成するための編成メニューにおいて、所有キャラクタから所定数(例えば5)又は所定数以下のキャラクタを任意に選択することにより、クエストに使用するデッキを編成することができる。プレイヤは、クエストをクリアした場合、クリア報酬を獲得することができる。このクリアとしては、例えば、クエストに登場する全ての敵キャラクタを討伐したこと(ヒットポイントを0以下にしたこと)や、クエストの最後に登場するボスキャラクタを討伐したこと等が挙げられる。また、クリア条件を満たさない場合(クリアに失敗した場合)としては、デッキに編成されたキャラクタが全滅した(全キャラクタのヒットポイントが0以下になった)場合等が挙げられる。なお、本実施形態に係るクエストでは、プレイヤがクエストをクリアできなかった場合であっても、当該プレイヤに報酬(例えば、クリア報酬の一部)を付与してもよい。
【0042】
本実施形態に係る育成ゲームは、所有キャラクタ(所有コンテンツ)の中からプレイヤが指定したキャラクタを育成対象キャラクタ(育成対象コンテンツ)として、プレイヤが所有するコスト(素材コンテンツ)を消費して、当該育成対象キャラクタを強化又は進化させるゲームである。このコスト(素材コンテンツ)としては、キャラクタ(素材キャラクタ)や、素材アイテム(強化アイテム)、コイン、ゲーム通貨等が挙げられる。また、このコストは、クエストのクリア報酬や、ゲームのログインボーナス、ゲーム内ショップでの購入等によって獲得することができる。
【0043】
本実施形態に係る育成ゲームでは、第一キャラクタ合成として、育成対象キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)毎に予め定められたコストを消費することにより、当該育成対象キャラクタの所定パラメータを上昇(変化)させる強化合成を行う。この予め関連付けられたコストとしては、例えば、素材アイテムやコイン等が挙げられる。
例えば、プレイヤは、キャラクタ強化メニューにおいて、所有キャラクタ一覧の中から一のキャラクタを指定することにより、当該一のキャラクタを育成対象キャラクタ(強化対象キャラクタ)とすることができる。プレイヤは、この育成対象キャラクタを指定することによって、当該育成対象キャラクタを示す画像を含む育成画面において、当該育成対象キャラクタの所定パラメータを上昇させる要求(強化指示)を行うことができる。
【0044】
また、本実施形態に係る育成ゲームでは、第二キャラクタ合成として、育成対象キャラクタに予め関連付けられたコストを消費することにより、育成対象キャラクタを進化させる進化合成を行う。この予め関連付けられたコストとしては、例えば、育成対象キャラクタと同じ名称のキャラクタ(例えば、キャラクタIDが同一のキャラクタや、進化前後のキャラクタ)や、育成対象キャラクタと同じ属性のキャラクタ等が挙げられる。育成対象キャラクタの進化としては、育成対象キャラクタのレアリティが上昇することや、育成対象キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)の上限値が上昇すること等が挙げられる。
例えば、プレイヤは、キャラクタ進化メニューにおいて、所有キャラクタの中から一のキャラクタを指定することにより、当該一のキャラクタを育成対象キャラクタ(進化対象キャラクタ)とすることができる。プレイヤは、この育成対象キャラクタを指定することによって、当該育成対象キャラクタを進化させる要求(進化指示)を行うことができる。
【0045】
また、本実施形態に係る育成ゲームでは、設定キャラクタ(設定コンテンツ)の所定パラメータは、基準キャラクタ(基準コンテンツ)の所定パラメータと自動的に一致(連係)するため、当該設定キャラクタを育成対象キャラクタ(強化対象キャラクタ)として指定することはできない。すなわち、プレイヤは、キャラクタ強化メニューにおいて、所有キャラクタ一覧の中から設定キャラクタを育成対象キャラクタ(強化対象キャラクタ)に指定することができない。
例えば、プレイヤは、設定キャラクタの所定パラメータを上昇させたい場合、基準キャラクタの所定パラメータを上昇させるか、設定画面において当該設定キャラクタの設定を解除してから育成対象キャラクタ(強化対象キャラクタ)に指定しなければならない。
【0046】
<機能手段>
図4は、サーバ装置10の機能手段の一例を概略的に示すブロック図である。
【0047】
図4に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段50と、抽出手段52と、特定手段54と、設定手段56と、制御手段58と、を備える。記憶手段50は、一又は複数の記憶装置28で実現される。記憶手段50以外の機能手段は、記憶装置28等に格納されたゲームプログラム14を制御装置20が実行することにより実現される。なお、これらの機能的構成の全部又は一部は、端末装置12に設けられてもよい。
【0048】
記憶手段50は、プレイヤ情報50Aや、キャラクタ情報50B、クエスト情報50C等を記憶する機能を有する。
【0049】
プレイヤ情報50Aは、プレイヤ毎に、当該プレイヤのプレイヤIDと対応付けて記憶されている。このプレイヤ情報50Aは、例えば、プレイヤの名前や年齢、プレイヤランク、所有コンテンツ情報、基準キャラクタ情報、設定キャラクタ情報、設定可能数等を含む。
【0050】
プレイヤランクは、例えば、プレイヤがプレイヤ経験値を取得した場合に上昇する。
【0051】
所有コンテンツ情報は、所有キャラクタ情報や、所有アイテム情報等を含む。
【0052】
所有キャラクタ情報は、プレイヤが所有している所有キャラクタ毎に、所有キャラクタIDと対応付けて記憶されている。この所有キャラクタIDは、例えば、プレイヤがキャラクタを獲得(所有)する毎に割り振られる。例えば、所有キャラクタIDは、プレイヤによる獲得が新しいほど、高い数値を含む。また、例えば、所有キャラクタIDは、同一種類のキャラクタであっても、それぞれ異なる数値を含む。所有キャラクタ情報は、例えば、キャラクタのキャラクタIDや、能力パラメータを含む。能力パラメータとしては、例えば、レベルや、ヒットポイント、攻撃力、防御力等が挙げられる。本実施形態では、例えば、育成ゲームによってキャラクタのレベルが上昇すると、当該キャラクタのヒットポイントや攻撃力、防御力等が上昇する。
【0053】
所有アイテム情報は、プレイヤが所有している各種アイテムのアイテムIDや数量を含む。このアイテムとしては、ゲーム通貨(例えば、有償通貨や無償通貨)や、素材アイテム、コイン、武器アイテム、防具アイテム等が挙げられる。この武器アイテムや防具アイテムには、例えば、強さを示すグレード(例えば1から5までの数値)が設定されている。
【0054】
基準キャラクタ情報は、上位キャラクタ数(上位コンテンツ数)や、基準キャラクタの所有キャラクタIDを含む。上位キャラクタ数は、抽出手段52が、所有キャラクタのうち、所定パラメータが高い上位キャラクタを抽出する数(所定数)を含む。本実施形態では、この上位キャラクタ数は、抽出手段52によって変更される。例えば、上位キャラクタ数の初期値は「3」である。基準キャラクタは、抽出手段52によって抽出された上位キャラクタのうち、所定パラメータ(例えばレベル)が最も低いキャラクタである。
【0055】
設定キャラクタ情報は、設定キャラクタそれぞれの所有キャラクタIDと、設定キャラクタそれぞれの設定前の所定パラメータ(例えばレベル)を含む。この設定キャラクタは、例えば、プレイヤの所有キャラクタのうち、当該プレイヤによって予め設定(選択)された一又は複数のキャラクタである。
【0056】
設定可能数は、プレイヤが設定キャラクタとして設定可能なキャラクタ数(上限枠)を含む。この設定可能数は、例えば、プレイヤのランクが上昇することや、プレイヤがゲーム通貨を消費することによって増加する。
【0057】
キャラクタ情報50Bは、キャラクタ毎に、当該キャラクタのキャラクタIDと対応付けて記憶されている。キャラクタ情報50Bは、例えば、キャラクタの名称や画像(キャラクタ画像やアイコン画像)、能力情報、必要コスト、レアリティ等を含む。このキャラクタ情報50Bは、ゲーム運営者によるゲーム更新によって随時更新される。
【0058】
能力情報は、能力パラメータ(レベルやヒットポイント等)の初期値と上限値、スキル等を含む。スキルは、クエストにおいて味方キャラクタのヒットポイントを回復したり、敵キャラクタに大ダメージを与えたりする能力を含む。
【0059】
必要コストは、キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)を上昇させるために必要な素材コンテンツの種類と数量を含む。この必要コストは、例えば、所定パラメータ(レベル)毎に、予め定められている。例えば、キャラクタがスキルを習得する所定パラメータ(レベル)に達する際に必要なコストは、通常よりも素材コンテンツの種類や数量が多く定められている。
【0060】
レアリティは、例えば1から6までの数値を含む。この数値は、例えば、星の数で示される場合がある。ここで、レアリティが高いキャラクタには、ゲーム(例えばクエスト)において有利な能力パラメータ(例えば、レベルの上限値)やスキル等が設定されている。
【0061】
クエスト情報50Cは、クエスト毎に、当該クエストのクエストIDと対応付けて記憶されている。クエスト情報50Cは、クエストの名称や難易度、敵キャラクタ情報、クリア報酬情報等を含む。
【0062】
難易度は、例えば1から6までの数値を含む。難易度は、例えば、数値が高いほどクリアが困難であることを示す。
【0063】
敵キャラクタ情報は、クエストに登場する敵キャラクタそれぞれのキャラクタIDや、能力パラメータを含む。
【0064】
クリア報酬情報は、クエストのクリア時に獲得可能なクリア報酬を含む。このクリア報酬としては、ゲーム通貨(無償通貨)や、キャラクタ(素材キャラクタ)、素材アイテム、プレイヤ経験値、武器アイテム、防具アイテム等が挙げられる。クリア報酬は、例えば、難易度の高いクエストであるほど、獲得量が多くなる。
【0065】
抽出手段52は、プレイヤの所有キャラクタから一部のキャラクタ(コンテンツ)を抽出する機能手段である。本実施形態では、抽出手段52は、プレイヤの所有キャラクタ(所有コンテンツ)のうち、所定パラメータ(例えばレベル)が高いコンテンツである一部のコンテンツを上位キャラクタ(上位コンテンツ)として抽出する。例えば、抽出手段52は、プレイヤの所有キャラクタのうち、所定パラメータが高い順に一部のキャラクタを上位キャラクタ(上位コンテンツ)として抽出する。この一部のキャラクタは、例えば、プレイヤ情報50Aにおける基準キャラクタ情報の上位キャラクタ数と同数のキャラクタである。すなわち、抽出手段52は、所有キャラクタのうち、所定パラメータが高いキャラクタを上位キャラクタ数だけ抽出する。
また、例えば、抽出手段52は、上位キャラクタを抽出する際、所定パラメータが同じキャラクタが複数存在する場合、当該複数存在するキャラクタの中から所有キャラクタIDに含まれる数値が最も高い(獲得日時が最も遅い)キャラクタを優先して抽出する。
【0066】
また、抽出手段52は、所定タイミングにおいて、上位キャラクタを抽出する。この所定タイミングとしては、所定期間(例えば1週間)が経過したタイミングや、所有キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)が変動したタイミング、プレイヤがキャラクタを獲得(所有)したタイミング、所有キャラクタが売却(リリース)されたタイミング、所有キャラクタが素材キャラクタとして消費されたタイミング等が挙げられる。
【0067】
また、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイに応じて、上位キャラクタとして抽出するキャラクタ(コンテンツ)の数を変更させる。すなわち、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイに応じて、プレイヤ情報50Aにおける基準キャラクタ情報の上位キャラクタ数を減少又は増加させる。
このゲームプレイとしては、例えば、ゲームへのログイン、クエストの実行又はクリア、抽選ゲームの実行、ゲーム通貨(無償通貨)の獲得、ゲーム通貨(有償通貨)の購入、ゲーム通貨の消費、キャラクタ(コンテンツ)の獲得、キャラクタ(コンテンツ)の育成、ギルドでの活動(敵キャラクタへの攻撃等)、ミッションの実行又はクリア等に関するものが挙げられる。
【0068】
例えば、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合に、上位キャラクタとして抽出するキャラクタ数を減少させる。すなわち、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合に、上位キャラクタの数を一又は複数減少させる。本実施形態では、この減少によって、上位キャラクタの数は、最も少ない場合で1体になることがある。
なお、特定手段54は、上位キャラクタの数が減少することにより、これまでよりも所定パラメータの順位が高い(上位の)キャラクタを基準キャラクタとして特定することとなる。このため、新たな基準パラメータがこれまでの基準パラメータ以上となるため、上位キャラクタの数が減少することは、ゲーム(例えば、クエストやミッション等)において有利に働く。
【0069】
また、例えば、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たさなかった場合に、上位キャラクタとして抽出するキャラクタ数を増加させる。すなわち、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たさなかった場合に、上位キャラクタの数を一又は複数上昇させる。
なお、特定手段54は、上位キャラクタの数が増加することにより、これまでよりも所定パラメータの順位が低い(下位の)キャラクタを基準キャラクタとして特定することとなる。このため、新たな基準パラメータがこれまでの基準パラメータ以下となるため、上位キャラクタの数が増加することは、ゲーム(例えば、クエストやミッション等)において不利に働く。
以下では、ゲームプレイに関する所定条件の具体例を説明する。
【0070】
(1)所定期間におけるゲームプレイの回数が所定回数以上
例えば、所定条件は、所定期間におけるゲームプレイの回数が所定回数以上であることである。この所定期間としては、例えば、1日や3日、1週間、1ヶ月等が上げられる。また、所定回数としては、例えば、1回や2回、7回等が挙げられる。
具体的には、所定条件は、直近の1週間(1週間前から現在まで)において、プレイヤのゲームへのログインが1回以上であることである。また、所定条件は、直近の1週間(1週間前から現在まで)において、プレイヤによる特定クエストのクリア回数が3回以上であることである。
【0071】
(2)所定期間における所定コンテンツの獲得量が所定量以上
例えば、所定条件は、所定期間における所定コンテンツの獲得量が所定量以上であることである。所定コンテンツとしては、ゲーム通貨(有償通貨又は無償通貨)や、キャラクタ(例えば、全てのキャラクタや、レアリティが5以上のキャラクタ、特定のキャラクタ)、アイテム(例えば、全ての武器アイテムや、グレードが4以上の武器アイテム、特定の武器アイテム)等が挙げられる。
具体的には、所定条件は、直近の3日間(3日前から現在まで)において、プレイヤによる無償通貨の獲得量が200個以上であることである。また、所定条件は、直近の1週間(1週間前から現在まで)において、プレイヤによる有償通貨の獲得量(購入量)が10個以上であることである。また、所定条件は、直近の1週間(1週間前から現在まで)において、プレイヤによるキャラクタ(例えば、レアリティが5以上)の獲得量が1体以上であることである。
【0072】
(3)所定期間における所定コンテンツの消費量が所定量以上
例えば、所定条件は、所定期間における所定コンテンツの消費量が所定量以上であることである。
具体的には、所定条件は、直近の1週間(1週間前から現在まで)において、プレイヤによる有償通貨の消費量が100個以上であることである。また、例えば、所定条件は、直近の3日間(3日前から現在まで)において、プレイヤによる無償通貨の消費量が200個以上であることである。また、例えば、所定条件は、直近の1週間(1週間前から現在まで)において、プレイヤによるキャラクタの売却量(リリース数)が10体以上であることである。
【0073】
(4)所定期間におけるゲーム内の購入金額が所定金額以上
例えば、所定条件は、所定期間におけるゲーム内の購入金額(課金額)が所定金額以上であることである。
具体的には、所定条件は、直近の1週間(1週間前から現在まで)において、プレイヤによる有償通貨の購入金額が200円以上であることである。また、所定条件は、直近の3日間(3日前から現在まで)において、プレイヤによるゲーム内ショップでの購入金額が100円以上であることである。
【0074】
(5)ゲームプレイで所定の成績を収めたこと
例えば、所定条件は、ゲームプレイで所定の成績を収めたことである。
具体的には、所定条件は、プレイヤがクエストやミッションをクリアした累積回数が所定回数以上であることである。なお、所定条件は、プレイヤがクエストやミッションを実行した累積回数が所定回数以上であることや、キャラクタの累計獲得数又は所有数が所定数以上であること、レアリティや所定パラメータ(例えばレベル)を上限まで育成したキャラクタの累積数又は所有数が所定数以上であること、ギルドの順位が所定順位以上であること等であってもよい。
【0075】
また、抽出手段52は、上位キャラクタとして抽出するキャラクタ数を変更させてから一定期間が経過した場合に、上位キャラクタとして抽出するキャラクタ数を初期化する。例えば、抽出手段52は、プレイヤ情報50Aにおける基準キャラクタ情報の上位キャラクタ数を減少又は増加させてから一定期間(例えば1週間)が経過した場合に、当該上位キャラクタ数を初期値(例えば3)に初期化する。
【0076】
また、抽出手段52は、既に設定キャラクタに設定されているキャラクタの設定前の所定パラメータが上から所定順位に入る場合、設定手段56によって当該設定キャラクタの設定を解除させて、当該キャラクタを抽出してもよい。
【0077】
特定手段54は、所定タイミングにおいて抽出手段52によって抽出された一部のキャラクタ(上位キャラクタ)のうち、一のキャラクタを基準キャラクタとして特定する機能手段である。本実施形態では、特定手段54は、抽出手段52によって抽出された一部のキャラクタ(上位キャラクタ)のうち、所定パラメータ(例えばレベル)が最も低いキャラクタを基準キャラクタとして特定する。例えば、特定手段54は、抽出された一部のキャラクタのうち、所定パラメータが最も低いキャラクタが複数存在する場合、当該複数存在するキャラクタの中から所有キャラクタIDに含まれる数値が最も高い(獲得日時が最も遅い)キャラクタを基準キャラクタとして特定する。続いて、特定手段54は、特定した基準キャラクタの所有キャラクタIDを、プレイヤ情報50Aの基準キャラクタ情報に格納する。
言いかえれば、特定手段54は、プレイヤの所有キャラクタのうち、所定パラメータが上から所定順位(例えば上位キャラクタ数と同じ順位)のキャラクタを基準キャラクタとして特定する。
【0078】
設定手段56は、キャラクタを設定キャラクタとして設定する機能手段である。本実施形態では、設定手段56は、抽出手段52によって抽出されなかった所有キャラクタの一部又は全部を設定キャラクタとして設定する。例えば、設定手段56は、設定画面において、抽出手段52によって抽出されなかった所有キャラクタのうち、プレイヤによって選択された一又は複数のキャラクタを設定キャラクタとして設定する。すなわち、設定手段56は、抽出手段52によって抽出された上位キャラクタを除いた所有キャラクタから、プレイヤによって選択された一又は複数のキャラクタを設定キャラクタとして設定する。続いて、設定手段56は、設定した設定キャラクタの所有キャラクタIDを、プレイヤ情報50Aの設定キャラクタ情報に格納する。
【0079】
また、設定手段56は、設定画面において、プレイヤから設定キャラクタの設定を解除する指示(例えば、設定解除ボタンの押下)に応じて、当該設定キャラクタの設定を解除する。例えば、設定手段56は、プレイヤ情報50Aの設定キャラクタ情報を参照して、当該設定キャラクタの所定パラメータを設定前の所定パラメータに戻す(例えば下降させる)。続いて、設定手段56は、プレイヤ情報50Aの設定キャラクタ情報から、当該設定を解除したキャラクタの情報を削除する。
【0080】
図5は、設定キャラクタを設定する設定画面60の一例を示す図である。例えば、設定画面60は、プレイヤによってキャラクタ設定メニューが選択されたことにより表示される。
【0081】
図5に示すように、設定画面60は、上位キャラクタ情報領域62と、設定キャラクタ情報領域64と、設定キャラクタ追加ボタン65と、設定可能数追加ボタン66と、設定解除ボタン68と、戻るボタン69と、が設けられている。
上位キャラクタ情報領域62には、プレイヤの所有キャラクタのうち、基準キャラクタを含む所定パラメータ(レベル)が上位(例えば1位~3位)のキャラクタ(上位キャラクタ)を示す画像や、上位キャラクタそれぞれの所定パラメータ(レベル)と順位(所有キャラクタ内における当該所定パラメータの順位)等が表されている。また、基準キャラクタには、マークMが付され、他のキャラクタと異なる態様で示されている。
設定キャラクタ情報領域64には、プレイヤの所有キャラクタのうち、プレイヤが設定キャラクタとして設定したキャラクタを示す画像や、基準キャラクタの所定パラメータと一致させた設定キャラクタの所定パラメータ等が表されている。なお、設定キャラクタ情報領域64には、設定キャラクタそれぞれの設定前の所定パラメータが表されていてもよい。
設定キャラクタ追加ボタン65は、プレイヤの所有キャラクタのうち、上位キャラクタを除いたキャラクタから、新たに設定キャラクタを追加する指示を行うためのボタンである。
設定可能数追加ボタン66は、設定キャラクタの設定可能数を1つ追加する指示を行うためのボタンである。この追加には、例えば、ゲーム通貨の消費が必要となる。
設定解除ボタン68は、対応する設定キャラクタそれぞれの設定を解除する指示を行うためのボタンである。例えば、設定解除ボタン68は、プレイヤによって押下されると、対応する設定キャラクタが示されていた領域が設定キャラクタ追加ボタン65に変更される。
戻るボタン69は、メインメニュー画面に戻る(遷移させる)指示を行うためのボタンである。
【0082】
図4に戻って、制御手段58は、ゲーム全体を制御する機能手段である。本実施形態では、制御手段58は、設定キャラクタそれぞれの所定パラメータを基準キャラクタの所定パラメータと一致させる。以下、基準キャラクタの所定パラメータを、基準パラメータや基準レベルと称する。例えば、制御手段58は、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報や、設定キャラクタ情報、基準キャラクタ情報を参照して、一又は複数の設定キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)を基準キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)と一致(連係)させる。ここで、制御手段58は、設定キャラクタの所定パラメータを基準キャラクタの所定パラメータと一致させる際に、プレイヤに対応付けられた(プレイヤが所有する)コストを消費しない。言い換えれば、制御手段58は、設定キャラクタそれぞれの所定パラメータを基準キャラクタの所定パラメータと自動的に一致させる。
【0083】
また、制御手段58は、プレイヤ情報50Aの設定可能数を管理する。例えば、制御手段58は、プレイヤランクが上昇したことや、プレイヤがゲーム通貨を消費したことによって、設定可能数を上昇(増加)させる。
【0084】
<処理の流れ>
図6は、本実施形態に係るゲームシステム1において、
図4に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、以下のステップの処理は、例えば、一定時期毎に開始される。この一定時期としては、日曜日の午前0時が挙げられる。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0085】
(ステップSP10)
抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たしているか否かを判定する。例えば、抽出手段52は、直近の3日間(3日前から現在まで)において、プレイヤによるキャラクタ(例えば、レアリティが5以上)の獲得量が1体以上である場合、判定を肯定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP12の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理は、
図6に示す一連の処理を終了する。
【0086】
(ステップSP12)
抽出手段52は、プレイヤ情報50Aにおける基準キャラクタ情報の上位キャラクタ数を減少させる。例えば、抽出手段52は、これまでの基準キャラクタ情報の上位キャラクタ数が3である場合、当該上位キャラクタ数を2に変更する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0087】
(ステップSP14)
抽出手段52は、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報を参照して、所有キャラクタのうち、所定パラメータ(例えばレベル)が高い順に一部のキャラクタを抽出する。例えば、抽出手段52は、所有キャラクタのうち、所定パラメータ(例えばレベル)が高い順に、プレイヤ情報50Aにおける基準キャラクタ情報の上位キャラクタ数(例えば2体)と同数のキャラクタを抽出する。具体的には、抽出手段52は、所有キャラクタから、所定パラメータが90であるキャラクタA、所定パラメータが65であるキャラクタBを抽出する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0088】
(ステップSP16)
特定手段54は、ステップSP14において抽出された一部のキャラクタのうち、所定パラメータ(例えばレベル)が最も低いキャラクタを基準キャラクタとして特定する。例えば、特定手段54は、所定パラメータが65であるキャラクタBを基準キャラクタとして特定する。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0089】
(ステップSP18)
特定手段54は、ステップSP16において特定した基準キャラクタ(キャラクタB)の所有キャラクタIDを、プレイヤ情報50Aの基準キャラクタ情報に格納する。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0090】
(ステップSP20)
制御手段58は、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報や、設定キャラクタ情報、基準キャラクタ情報を参照して、設定キャラクタそれぞれの所定パラメータ(例えばレベル)を基準パラメータと一致(連係)させる。例えば、制御手段58は、設定キャラクタそれぞれの所定パラメータを基準キャラクタ(キャラクタB)の所定パラメータ(基準パラメータ)である65として、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報に格納する。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0091】
(ステップSP22)
制御手段58は、基準キャラクタが変更されたことを示す基準キャラクタ変更画面を生成する。例えば、制御手段58は、プレイヤがゲームにログインしたタイミングで、基準キャラクタ変更画面をタッチパネル32に表示させる。
【0092】
図7は、基準キャラクタが変更されたことを示す基準キャラクタ変更画面70の一例を示す図である。
【0093】
図7に示すように、基準キャラクタ変更画面70は、変更情報領域72と、確認ボタン74と、が設けられている。
変更情報領域72には、基準キャラクタが変更されたことを示す情報や、これまでの基準キャラクタ(キャラクタC)と新しい基準キャラクタ(キャラクタB)を示す画像、これらのキャラクタそれぞれの所定パラメータ(レベル)と順位(所有キャラクタ内における当該所定パラメータの順位)等が表されている。また、新しい基準キャラクタを示す画像には、基準キャラクタであることを示すマークMが付されている。
確認ボタン74は、基準キャラクタ変更画面を閉じて、メインメニュー画面に遷移する指示を行うためのボタンである。
【0094】
【0095】
<効果>
以上、本実施形態では、コンピュータを、プレイヤの所有コンテンツのうち、所定パラメータが高いコンテンツである一部のコンテンツを上位コンテンツとして抽出する抽出手段52、上位コンテンツのうち、所定パラメータが最も低いコンテンツを基準コンテンツとして特定する特定手段54、抽出されなかった所有コンテンツの一部又は全部を設定コンテンツとして設定する設定手段56、設定コンテンツそれぞれの所定パラメータを基準コンテンツの所定パラメータと一致させる制御手段58、として機能させ、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイに応じて、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させる。
【0096】
この構成によれば、プレイヤによるゲームプレイに応じて、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数が変更されるため、基準コンテンツや基準パラメータを変更させることができる。これにより、プレイヤに設定コンテンツの所定パラメータが変動する興趣性を与えることができる。
【0097】
また、本実施形態では、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合に、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を減少させる。
【0098】
この構成によれば、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合に、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数が減少するため、新たな基準パラメータがこれまでの基準パラメータ以上となる。このため、プレイヤに設定コンテンツの所定パラメータが上昇する興趣性を与えることができる。
【0099】
また、本実施形態では、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たさなかった場合に、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を増加させる。
【0100】
この構成によれば、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合に、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数が増加するため、新たな基準パラメータがこれまでの基準パラメータ以下となる。このため、プレイヤに設定コンテンツの所定パラメータが下降する興趣性を与えることができる。
【0101】
また、本実施形態では、所定条件は、所定期間におけるゲームプレイの回数が所定回数以上であることである。
【0102】
この構成によれば、所定期間におけるゲームプレイの回数によって、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させるため、プレイヤにゲームプレイを行う動機づけを与えることができ、もってゲームを活性化させることができる。
【0103】
また、本実施形態では、所定条件は、所定期間における所定コンテンツの獲得量が所定量以上であることである。
【0104】
この構成によれば、所定期間における所定コンテンツの獲得量によって、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させるため、プレイヤに所定コンテンツを獲得する動機づけを与えることができ、もってゲームを活性化させることができる。
【0105】
また、本実施形態では、所定条件は、所定期間における所定コンテンツの消費量が所定量以上であることである。
【0106】
この構成によれば、所定期間における所定コンテンツの消費量によって、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させるため、プレイヤに所定コンテンツを消費する動機づけを与えることができ、もってゲームを活性化させることができる。
【0107】
また、本実施形態では、所定条件は、所定期間におけるゲーム内の購入金額が所定金額以上であることである。
【0108】
この構成によれば、所定期間におけるゲーム内の購入金額によって、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させるため、プレイヤにゲーム内の各種コンテンツを購入する動機づけを与えることができ、もってゲームを活性化させることができる。
【0109】
また、本実施形態では、所定条件は、ゲームプレイで所定の成績を収めたことである。
【0110】
この構成によれば、ゲームプレイで所定の成績を収めたことによって、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させるため、プレイヤにゲームプレイで成績を収める動機づけを与えることができ、もってゲームを活性化させることができる。
【0111】
また、本実施形態では、抽出手段52は、上位コンテンツの数を変更させてから一定期間が経過した場合に、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を初期化する。
【0112】
この構成によれば、一定期間の経過によって、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を初期化するため、当該初期化後においてプレイヤにゲームプレイを促すことができ、もってゲームを活性化させることができる。
【0113】
---変形例---
なお、本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0114】
例えば、本実施形態では、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合に、上位キャラクタとして抽出するキャラクタ数を減少させる場合を説明したが、当該所定条件を満たした場合には上位キャラクタとして抽出するキャラクタ数を減少させ、当該所定条件を満たさなかった場合には上位キャラクタとして抽出するキャラクタ数を増加させてもよい。
【0115】
また、本実施形態では、プレイヤによるゲームプレイによって上位キャラクタの数を変更させる場合を説明したが、基準キャラクタの所定パラメータ(基準パラメータ)を変更させ、設定キャラクタの所定パラメータを変更させてもよい。例えば、制御手段58は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合、基準キャラクタの所定パラメータ(基準パラメータ)を10上昇させ、設定キャラクタの所定パラメータを10上昇させる。また、例えば、制御手段58は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たさなかった場合、基準キャラクタの所定パラメータ(基準パラメータ)を10下降させ、設定キャラクタの所定パラメータを10下降させる。
なお、制御手段58は、プレイヤのゲームプレイによって基準キャラクタの所定パラメータ(基準パラメータ)を変更させず、一部又は全部の設定キャラクタの所定パラメータを変更させてもよい。例えば、制御手段58は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たした場合、設定キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)を基準キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)よりも10高い値に変更する。また、例えば、制御手段58は、プレイヤによるゲームプレイが所定条件を満たさなかった場合、設定キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)を基準キャラクタの所定パラメータ(例えばレベル)よりも10低い値に変更する。
【0116】
また、本実施形態では、所定条件に関する所定期間は、過去の所定時期から現在までの期間である場合を説明したが、過去の所定時期から1時間前や1日前等であってもよい。
【0117】
また、本実施形態では、所定条件は、プレイヤがゲームプレイで所定の成績を収めたことである場合を説明したが、プレイヤがゲーム内広告(例えば、静止画や、CM動画)を視聴したことであってもよい。このゲーム内広告としては、ゲーム運営者やゲーム運営者以外が広告主としてゲームに出稿されたアプリケーションの広告が挙げられる。例えば、この広告には、アプリケーションをダウンロード(インストール)するためのページに遷移するためのリンクや、アプリケーションの内容(概要)を説明する情報(例えばゲーム動画)が表される。
【0118】
また、所定条件は、プレイヤが所有するコンテンツ(例えばゲーム通貨)を消費したことであってもよい。例えば、このコンテンツを消費する指示は、例えば、設定画面に設けられた指示領域(上位キャラクタ減少ボタン)を操作(タッチ)することによって行うことができる。
また、所定条件は、プレイヤが所定金額を支払ったことであってもよい。この所定金額を支払う指示は、例えば、設定画面に設けられた指示領域を操作することによって行うことができる。
【0119】
また、本実施形態では、設定キャラクタは、例えば、プレイヤの所有キャラクタのうち、当該プレイヤによって予め設定(選択)された一又は複数のキャラクタである場合を説明したが、プレイヤの選択によらず、自動的に設定されてもよい。例えば、設定手段56は、抽出手段52によって抽出されなかった所有キャラクタのうち、所定数(設定可能数以下)のキャラクタを自動的に設定してもよい。この場合、例えば、設定手段56は、レアリティが高いキャラクタや、所定パラメータ(レベル)が低いキャラクタを優先的に設定する。
【0120】
また、本実施形態では、基準キャラクタが一のキャラクタ(1体)である場合を説明したが、複数のキャラクタであってもよい。例えば、特定手段54は、抽出手段52によって抽出された所定数のキャラクタ(上位キャラクタ)のうち、所定パラメータ(例えばレベル)が最も低いキャラクタが複数存在する場合、当該複数のキャラクタを基準キャラクタとして特定してもよい。
【0121】
また、本実施形態では、所定パラメータは、レベルである場合を主に説明したが、運のよさや、レベル上限値、スキルレベル、レアリティ、ヒットポイント、攻撃力、防御力等であってもよい。
【0122】
また、本実施形態では、コンテンツの一例として主にキャラクタを用いる場合を説明したが、コンテンツは、武器アイテムや防具アイテムを含む各種アイテム、カード、アバター、コスチューム等であってもよい。
【符号の説明】
【0123】
10…サーバ装置
12…端末装置
50…記憶手段
52…抽出手段
54…特定手段
56…設定手段
58…制御手段
【要約】
【課題】プレイヤに設定コンテンツの所定パラメータが変動する興趣性を与える。
【解決手段】プログラムがコンピュータを、プレイヤの所有コンテンツのうち、所定パラメータが高いコンテンツである一部のコンテンツを上位コンテンツとして抽出する抽出手段52、上位コンテンツのうち、所定パラメータが最も低いコンテンツを基準コンテンツとして特定する特定手段54、抽出されなかった所有コンテンツの一部又は全部を設定コンテンツとして設定する設定手段56、設定コンテンツそれぞれの所定パラメータを基準コンテンツの所定パラメータと一致させる制御手段58、として機能させ、抽出手段52は、プレイヤによるゲームプレイに応じて、上位コンテンツとして抽出するコンテンツ数を変更させる。
【選択図】
図4