(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】カード管理装置、カード管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/34 20120101AFI20240416BHJP
G06Q 20/24 20120101ALI20240416BHJP
【FI】
G06Q20/34 400
G06Q20/24
(21)【出願番号】P 2023111755
(22)【出願日】2023-07-06
【審査請求日】2023-07-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】宮田 有祐
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-083052(JP,A)
【文献】特開2006-259947(JP,A)
【文献】特開2005-038220(JP,A)
【文献】特開2014-123223(JP,A)
【文献】特開2002-063530(JP,A)
【文献】特開2005-115597(JP,A)
【文献】特開2009-086710(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0155470(US,A1)
【文献】特開2023-014403(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
申込者からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるカードのカード番号に対応する、前記カード番号とは異なる識別情報
として、アドレス情報と前記カード番号に固有の識別子とを含む個別URLを記憶する記憶部と、
前記カード番号に対応する前記個別URLが書き込まれた前記カードを受け取っ
た前記申込者が有する端末によって
、前記カードから前記個別URLが読み取られた場合に、読み取られた前記個別URLに含まれる前記アドレス情報にアクセスした前記端末から送信される前記
個別URLを受け付ける受付部と、
前記記憶部に記憶されている前記
個別URLの中に、前記受付部によって受け付けられた前記
個別URLと一致する
個別URLが存在する場合、前記受付部によって受け付けられた前記
個別URLに対応する前記カードがアクティベート対象であると判定する判定部と、
前記アクティベート対象であると判定された前記カードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御部と、
を備えるカード管理装置。
【請求項2】
前記アクティベート制御部は、イシュアのサーバに対して、前記判定部による判定結果を連携し、前記アクティベート対象であると判定された前記カードに対するアクティベート処理の実行を要求する、
請求項1に記載のカード管理装置。
【請求項3】
前記識別情報は、前記イシュアのサーバによって前記カード番号ごとに生成され、
前記記憶部は、前記イシュアのサーバから前記カード管理装置へ送信される前記識別情報を記憶する、
請求項2に記載のカード管理装置。
【請求項4】
前記カード番号ごとに前記識別情報を生成する識別情報生成部、
をさらに備え、
前記記憶部は、前記イシュアのサーバから前記カード管理装置へ送信される前記カード番号と、前記識別情報生成部によって生成される前記識別情報とを対応付けて記憶する、
請求項2に記載のカード管理装置。
【請求項5】
前記カード管理装置は、イシュアのサーバであり、
前記アクティベート制御部からの要求に応じて、前記アクティベート対象であると判定された前記カードに対するアクティベート処理を実行するアクティベート処理部、
をさらに備える請求項1に記載のカード管理装置。
【請求項6】
前記カード番号を採番するカード番号採番部と、
採番された前記カード番号ごとに前記識別情報を生成する識別情報生成部、
をさらに備え、
前記記憶部は、前記カード番号採番部によって採番される前記カード番号と、前記識別情報生成部によって生成される前記識別情報とを対応付けて記憶する、
請求項5に記載のカード管理装置。
【請求項7】
前記カード番号を採番するカード番号採番部と、
採番された前記カード番号と、前記カード番号に対応する前記カードから取得される識別情報とが対応付けられた対応情報を
カード管理サーバから取得する対応情報取得部、
をさらに備え、
前記記憶部は、前記対応情報取得部によって取得される前記対応情報を記憶する、
請求項5に記載のカード管理装置。
【請求項8】
前記識別情報は、前記カードから読み取られるUID(Unique Identifier)である、
請求項
7に記載のカード管理装置。
【請求項9】
申込者からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるカードのカード番号に対応する、前記カード番号とは異なる識別情報
として、アドレス情報と前記カード番号に固有の識別子とを含む個別URLを記憶する記憶過程と、
前記カード番号に対応する前記個別URLが書き込まれた前記カードを受け取っ
た前記申込者が有する端末によって
、前記カードから前記個別URLが読み取られた場合に、読み取られた前記個別URLに含まれる前記アドレス情報にアクセスした前記端末から送信される前記
個別URLを受け付ける受付過程と、
前記記憶過程によって記憶されている前記
個別URLの中に、前記受付過程によって受け付けられた前記
個別URLと一致する
個別URLが存在する場合、前記受付過程によって受け付けられた前記
個別URLに対応する前記カードがアクティベート対象であると判定する判定過程と、
前記アクティベート対象であると判定された前記カードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御過程と、
を含むコンピュータにより実行されるカード管理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
申込者からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるカードのカード番号に対応する、前記カード番号とは異なる識別情報
として、アドレス情報と前記カード番号に固有の識別子とを含む個別URLを記憶する記憶手段と、
前記カード番号に対応する前記個別URLが書き込まれた前記カードを受け取っ
た前記申込者が有する端末によって
、前記カードから前記個別URLが読み取られた場合に、読み取られた前記個別URLに含まれる前記アドレス情報にアクセスした前記端末から送信される前記
個別URLを受け付ける受付手段と、
前記記憶手段によって記憶されている前記
個別URLの中に、前記受付手段によって受け付けられた前記
個別URLと一致する
個別URLが存在する場合、前記受付手段によって受け付けられた前記
個別URLに対応する前記カードがアクティベート対象であると判定する判定手段と、
前記アクティベート対象であると判定された前記カードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード管理装置、カード管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クレジットカード会社は、クレジットカードの申込者に対して、使用可能な状態(即ちアクティベートされた状態)のクレジットカードを簡易書留や本人限定郵便などで郵送している。最近、一部のクレジットカード会社では、利用者がカードをより受け取りやすくするために、新しい有効期限のクレジットカードを郵送する場合のみ普通郵便で郵送している。普通郵便での郵送により、クレジットカード会社は郵送にかかるコストを削減することができる。
しかしながら、クレジットカードがアクティベートされた状態で郵送されると、クレジットカードの申込者(本人)以外の人物がクレジットカードを受け取り、悪用される恐れがある。さらに、普通郵便での郵送の場合、クレジットカードはポストに投函されるため、ポストからクレジットカードが盗まれ、悪用されることも考えらえる。
【0003】
そこで、クレジットカードを普通郵便で郵送した場合にクレジットカードが悪用されるリスクを低減するために、クレジットカードを使用できない状態(即ち、アクティベートされていない状態)のまま申込者の元へ送付し、クレジットカードを受け取った申込者自身がアクティベートすることが考えられる。
例えば、下記特許文献1には、スマートフォン等の通信端末で使用するクレジットカードサービスにおいて、ユーザがアクティベートを自身で行う技術が提案されている。当該技術では、ユーザがユーザ端末からクレジットカードサービスの入会審査の要求を行う。入会審査に合格すると、クレジットカードサービスのアプリケーションを使用可能な状態にするためのアクティベート情報が、当該ユーザのユーザ端末へ送信される。ユーザは、受け取ったアクティベート情報を用いてアクティベートを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、入会審査に合格した場合に、ユーザが自身でアクティベート情報を用いてアクティベートを行う必要があり、手間がかかってしまう。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、ユーザがアクティベートされていない状態で受け取ったカードを容易にアクティベートすることが可能なカード管理装置、カード管理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るカード管理装置は、申込者からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるカードのカード番号に対応する、前記カード番号とは異なる識別情報として、アドレス情報と前記カード番号に固有の識別子とを含む個別URLを記憶する記憶部と、前記カード番号に対応する前記個別URLが書き込まれた前記カードを受け取った前記申込者が有する端末によって、前記カードから前記個別URLが読み取られた場合に、読み取られた前記個別URLに含まれる前記アドレス情報にアクセスした前記端末から送信される前記個別URLを受け付ける受付部と、前記記憶部に記憶されている前記個別URLの中に、前記受付部によって受け付けられた前記個別URLと一致する個別URLが存在する場合、前記受付部によって受け付けられた前記個別URLに対応する前記カードがアクティベート対象であると判定する判定部と、前記アクティベート対象であると判定された前記カードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御部と、を備えるカード管理装置である。
【0008】
本発明の一態様に係るカード管理方法は、申込者からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるカードのカード番号に対応する、前記カード番号とは異なる識別情報として、アドレス情報と前記カード番号に固有の識別子とを含む個別URLを記憶する記憶過程と、前記カード番号に対応する前記個別URLが書き込まれた前記カードを受け取った前記申込者が有する端末によって、前記カードから前記個別URLが読み取られた場合に、読み取られた前記個別URLに含まれる前記アドレス情報にアクセスした前記端末から送信される前記個別URLを受け付ける受付過程と、前記記憶過程によって記憶されている前記個別URLの中に、前記受付過程によって受け付けられた前記個別URLと一致する個別URLが存在する場合、前記受付過程によって受け付けられた前記個別URLに対応する前記カードがアクティベート対象であると判定する判定過程と、前記アクティベート対象であると判定された前記カードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御過程と、を含むコンピュータにより実行されるカード管理方法である。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、申込者からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるカードのカード番号に対応する、前記カード番号とは異なる識別情報として、アドレス情報と前記カード番号に固有の識別子とを含む個別URLを記憶する記憶手段と、前記カード番号に対応する前記個別URLが書き込まれた前記カードを受け取った前記申込者が有する端末によって、前記カードから前記個別URLが読み取られた場合に、読み取られた前記個別URLに含まれる前記アドレス情報にアクセスした前記端末から送信される前記個別URLを受け付ける受付手段と、前記記憶手段によって記憶されている前記個別URLの中に、前記受付手段によって受け付けられた前記個別URLと一致する個別URLが存在する場合、前記受付手段によって受け付けられた前記個別URLに対応する前記カードがアクティベート対象であると判定する判定手段と、前記アクティベート対象であると判定された前記カードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御手段と、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザがアクティベートされていない状態で受け取ったカードを容易にアクティベートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施形態に係るカード管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】第1の実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】第1の実施形態に係るイシュアサーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】第1の実施形態に係るカード管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】第1の実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図6】第2の実施形態に係るイシュアサーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】第2の実施形態に係るカード管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】第2の実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図9】第3の実施形態に係るイシュアサーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図10】第3の実施形態に係るカード管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】第3の実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図12】第4の実施形態に係るイシュアサーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図13】第4の実施形態に係るカード管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図14】第4の実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
以下で説明する各実施形態では、カードの具体的な種類がクレジットカードである例について説明する。このため、カードが発行されるサービスはクレジットカードが発行されるサービス(以下、「クレジットカード発行サービス」とも称される)であり、カードの発行元である事業者はクレジットカード会社(以下、「イシュア」とも称される)である。各実施形態では、クレジットカードは、使用できない状態(即ち、アクティベートされていない状態)で発行され、ユーザへ郵送される。
なお、カードの種類はクレジットカードに限定されず、キャッシュカードやデビットカード等であってもよい。また、カードが発行されるサービスの名称及びイシュアの名称は、カードの種類に応じて変化してよい。
【0013】
<<1.第1の実施形態>>
図1から
図5を参照して、第1の実施形態について説明する。
【0014】
<1-1.カード管理システムの構成>
まず、
図1を参照して、第1の実施形態に係るカード管理システムの構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るカード管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すカード管理システム1は、カードの発行に関して管理するためのシステムである。第1の実施形態では、カードの具体的な種類がクレジットカードであるため、カード管理システム1が発行する対象は、クレジットカードである。なお、カード管理システム1が発行する対象は、カードの種類に応じて変化してよい。
【0016】
図1に示すように、カード管理システム1は、ユーザ端末10と、イシュアサーバ20と、カード管理サーバ30とを備える。
ネットワークNWには、情報の授受を行うための構成として、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等が適用される。
【0017】
(1)ユーザ端末10
ユーザ端末10は、クレジットカードの申込者であるユーザが有する端末である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末、又はPC(Personal Computer)などである。ユーザ端末10は、ネットワークNWを介して、カード管理サーバ30と通信可能に接続されている。
【0018】
ユーザ端末10は、カード管理サーバ30との通信において、ユーザが受け取ったクレジットカードから取得した識別情報を送信する。識別情報は、クレジットカードがアクティベート対象であるか否かを判定するために用いられる情報である。識別情報は、クレジットカードのカード番号(PAN:Primary Account Number)とは異なる情報であり、カード番号ごとに用意される。第1の実施形態における識別情報は、例えば、個別URL(Uniform Resource Locator)である。個別URLは、ユーザ端末10からカード管理サーバ30(カード管理装置)へアクセスするためのアドレス情報と、カード番号に固有の識別子とを含む情報である。
【0019】
(2)イシュアサーバ20
イシュアサーバ20は、クレジットカードに関する各種情報の管理やクレジットカードのアクティベートを実行するためのサーバ装置である。イシュアサーバ20は、1つ又は複数のサーバ(例えば、クラウドサーバ)で構成される。イシュアサーバ20は、ネットワークNWを介して、カード管理サーバ30と通信可能に接続されている。
【0020】
イシュアサーバ20は、カード管理サーバ30との通信において、例えば、イシュアサーバ20にてカード番号ごとに生成した個別URLを送信し、アクティベート処理のための情報(以下、「アクティベート情報」とも称される)などを受信する。アクティベート情報は、例えば、アクティベート対象の判定結果などである。
【0021】
(3)カード管理サーバ30
カード管理サーバ30は、クレジットカードに関する各種情報の管理やクレジットカードのアクティベートを制御するためのサーバ装置である。カード管理サーバ30は、カード管理装置の一例である。カード管理サーバ30は、1つ又は複数のサーバ(例えば、クラウドサーバ)で構成される。カード管理サーバ30は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末10と、イシュアサーバ20と通信可能に接続されている。
【0022】
カード管理サーバ30は、ユーザ端末10との通信において、例えば、ユーザ端末10によってクレジットカードから取得された個別URLを受信する。
カード管理サーバ30は、イシュアサーバ20との通信において、例えば、イシュアサーバ20によってカード番号ごとに生成された個別URLを受信し、アクティベート情報などを送信する。
【0023】
<1-2.ユーザ端末の機能構成>
以上、第1の実施形態に係るカード管理システム1の構成について説明した。次に、
図2を参照して、第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、ユーザ端末10は、通信部110と、入力部120と、読取部130と、記憶部140と、制御部150と、出力部160とを備える。
【0024】
(1)通信部110
通信部110は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部110は、ネットワークNWを介して、カード管理サーバ30と通信を行う。
通信部110は、カード管理サーバ30との通信において、ユーザが受け取ったクレジットカードから取得した個別URLを送信する。
【0025】
(2)入力部120
入力部120は、ユーザからの入力を受け付ける機能を有する。入力部120は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備える入力装置、例えばボタン、タッチパネル、マイクロフォン、マウス、キーボード等によって構成される。
【0026】
(3)読取部130
読取部130は、クレジットカードから個別URLを取得する機能を有する。個別URLは、例えば、クレジットカードに設けられたIC(integrated circuit)チップに書き込まれる。この場合、読取部130は、例えばNFC(Near field communication)による通信によって、ICチップから個別URLを読み取ることで、個別URLを取得する。
また、クレジットカードには、個別URLを有する二次元コードが付されてもよい。この場合、読取部130は、例えばカメラによって二次元コードから個別URLを読み取ることで、個別URLを取得する。これにより、ユーザは、ユーザ端末10がNFC機能を有していない場合やNFCによる読み取りが上手くいかない場合などに、二次元コードから個別URLを読み取ることができる。
【0027】
(4)記憶部140
記憶部140は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部140は、ユーザ端末10がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0028】
(5)制御部150
制御部150は、ユーザ端末10の動作全般を制御する機能を有する。制御部150は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように、制御部150は、操作受付部151と、読取制御部152と、アクセス制御部153と、出力制御部154とを備える。
【0029】
(5-1)操作受付部151
操作受付部151は、入力部120に入力されたユーザの操作を受け付ける機能を有する。ユーザは、例えば、個別URLの読取操作などを行う。
【0030】
(5-2)読取制御部152
読取制御部152は、読取部130による個別URLの読み取りを制御する機能を有する。例えば、読取制御部152は、操作受付部151によって個別URLの読取操作が受け付けられた場合、読取部130を起動してクレジットカードから個別URLを読み取らせる。
【0031】
(5-3)アクセス制御部153
アクセス制御部153は、個別URLへのアクセスを制御する機能を有する。例えば、アクセス制御部153は、読取部130によって個別URLが読み取られた場合、読み取られた個別URLが示すアドレス情報からカード管理サーバ30へアクセスする。アクセス時、アクセス制御部153は、通信部110を介して、個別URLをカード管理サーバ30へ送信する。
【0032】
(5-4)出力制御部154
出力制御部154は、各種画面や情報の出力を制御する機能を有する。例えば、出力制御部154は、個別URLの読取結果やアクティベート処理結果などを示す画面を出力部160に表示させる。
【0033】
(6)出力部160
出力部160は、各種情報を出力する機能を有する。出力部160は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置や、スピーカなどの音声出力装置によって構成される。
出力部160は、出力制御部154からの制御に応じて、例えば、個別URLの読取結果やアクティベート処理結果などを示す画面を表示装置に表示する。
【0034】
<1-3.イシュアサーバの機能構成>
以上、第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成について説明した。次に、
図3を参照して、第1の実施形態に係るイシュアサーバ20の機能構成について説明する。
図3は、第1の実施形態に係るイシュアサーバ20の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、イシュアサーバ20は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを備える。
【0035】
(1)通信部210
通信部210は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部210は、ネットワークNWを介して、カード管理サーバ30と通信を行う。
通信部210は、カード管理サーバ30との通信において、イシュアサーバ20にてカード番号ごとに生成した個別URLを送信し、アクティベート情報を受信する。
【0036】
(2)記憶部220
記憶部220は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部220は、イシュアサーバ20がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図3に示すように、記憶部220は、会員属性情報記憶部221と、発行情報記憶部222と、対応情報記憶部223とを備える。
【0037】
(2-1)会員属性情報記憶部221
会員属性情報記憶部221は、会員属性情報を記憶する機能を有する。会員属性情報は、クレジットカードが発行された者(会員)の属性を示す情報である。会員属性情報は、例えば、氏名、住所、年齢、職業、生年月日、カード番号(16桁)、カードコードなどである。
【0038】
(2-2)発行情報記憶部222
発行情報記憶部222は、発行情報を記憶する機能を有する。発行情報は、発行予定のクレジットカードに関する情報である。発行情報は、例えば、カードコード、個別URLなどである。
【0039】
(2-3)対応情報記憶部223
対応情報記憶部223は、対応情報を記憶する機能を有する。対応情報は、カード番号と個別URL(識別情報)との対応関係を示す情報である。即ち、対応情報は、カード番号と個別URLとが対応付けられた情報である。
【0040】
(3)制御部230
制御部230は、イシュアサーバ20の動作全般を制御する機能を有する。制御部230は、例えば、イシュアサーバ20がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図3に示すように、制御部230は、カード番号採番部231と、識別情報生成部232と、識別情報連携部233と、アクティベート処理部234とを備える。
【0041】
(3-1)カード番号採番部231
カード番号採番部231は、カード番号を採番する機能を有する。カード番号採番部231は、発行予定のクレジットカードごとに固有のカード番号を採番する。採番されたカード番号は、自カード番号に対応するクレジットカードの発行情報に含めて発行情報記憶部222に記憶される。また、採番されたカード番号は、自カード番号に対応するクレジットカードに対して生成された個別URLと対応付けて、対応情報として対応情報記憶部223に記憶される。
【0042】
(3-2)識別情報生成部232
識別情報生成部232は、個別URL(識別情報)を生成する機能を有する。個別URLは、ユーザからの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるクレジットカードのカード番号に対応し、カード番号とは異なる情報である。個別URLは、識別情報生成部232によってカード番号ごとに生成される。
例えば、識別情報生成部232は、ユーザ端末10からカード管理サーバ30へアクセスするためのアドレス情報とカード番号に固有の識別子とを生成し、アドレス情報と識別子とを含む情報を個別URLとして生成する。生成された個別URLは、カード番号採番部231によって採番されたカード番号のうち、自個別URLに対応するカード番号と対応付けて、対応情報として対応情報記憶部223に記憶される。
なお、アドレス情報は、複数のクレジットカードに共通であってもよい。
【0043】
(3-3)識別情報連携部233
識別情報連携部233は、個別URLを外部へ連携する機能を有する。例えば、識別情報連携部233は、識別情報生成部232によって生成された個別URLを、通信部210からカード管理サーバ30へ送信(連携)する。
【0044】
(3-4)アクティベート処理部234
アクティベート処理部234は、アクティベート処理を実行する機能を有する。例えば、アクティベート処理部234は、通信部210がカード管理サーバ30から受信するアクティベート情報に基づき、アクティベート処理を実行する。具体的に、アクティベート処理部234は、カード管理サーバ30からアクティベートの要求があった場合に、アクティベート情報が示すアクティベート対象であると判定されたクレジットカードをアクティベートする。
【0045】
<1-4.カード管理サーバの機能構成>
以上、第1の実施形態に係るイシュアサーバ20の機能構成について説明した。次に、
図4を参照して、第1の実施形態に係るカード管理サーバ30の機能構成について説明する。
図4は、第1の実施形態に係るカード管理サーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、カード管理サーバ30は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを備える。
【0046】
(1)通信部310
通信部310は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部310は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末10と、イシュアサーバ20と通信を行う。
通信部310は、ユーザ端末10との通信において、ユーザ端末10がクレジットカードから取得した個別URLを受信する。
通信部310は、イシュアサーバ20との通信において、イシュアサーバ20にてカード番号ごとに生成された個別URLを受信し、アクティベート情報を送信する。
【0047】
(2)記憶部320
記憶部320は、カード管理サーバ30がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図4に示すように、記憶部320は、会員属性情報記憶部321と、識別情報記憶部322とを備える。
【0048】
(2-1)会員属性情報記憶部321
会員属性情報記憶部321は、会員属性情報を記憶する機能を有する。会員属性情報記憶部321は、イシュアサーバ20の会員属性情報記憶部221が記憶する会員属性情報の一部を記憶する。例えば、会員属性情報記憶部321は、イシュアサーバ20の会員属性情報記憶部221が記憶する会員属性情報のうち、カード管理サーバ30で行われるユーザ(申込者)に関する情報の正誤判定に必要な情報のみを記憶する。一例として、会員属性情報記憶部321は、氏名、電話番号、ユニークID(カード番号以外で個人を特定可能な番号)を記憶する。
【0049】
(2-2)識別情報記憶部322
識別情報記憶部322は、識別情報を記憶する機能を有する。識別情報記憶部322は、記憶部の一例である。例えば、識別情報記憶部322は、イシュアサーバ20からカード管理サーバ30へ送信され、通信部310が受信する個別URLを記憶する。
【0050】
(3)制御部330
制御部330は、カード管理サーバ30の動作全般を制御する機能を有する。制御部330は、例えば、カード管理サーバ30がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図4に示すように、制御部330は、受付部331と、判定部332と、アクティベート制御部333とを備える。
【0051】
(3-1)受付部331
受付部331は、個別URLの入力を受け付ける機能を有する。例えば、受付部331は、ユーザが受け取ったクレジットカードからユーザ端末10によって取得され、ユーザ端末10から送信される個別URLの入力を受け付ける。受付部331が受け付ける個別URLは、アクティベート対象の判定対象となるクレジットカードが有する個別URLである。
【0052】
(3-2)判定部332
判定部332は、アクティベート対象を判定する機能を有する。例えば、判定部332は、識別情報記憶部322に記憶されているイシュアサーバ20にて生成された個別URLに基づき、受付部331が受け付けた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象であるか否かを判定する。具体的に、判定部332は、識別情報記憶部322に記憶されている個別URLの中に、受付部331によって受け付けられた個別URLと一致する個別URLが存在するか否かを確認する。存在する場合、判定部332は、受付部331によって受け付けられた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象であると判定する。一方で、存在しない場合、判定部332は、受付部331によって受け付けられた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象でないと判定する。
【0053】
(3-3)アクティベート制御部333
アクティベート制御部333は、アクティベート処理の実行を制御する機能を有する。例えば、アクティベート制御部333は、判定部332による判定結果に基づき、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を制御する。具体的に、アクティベート制御部333は、イシュアサーバ20に対して、判定部332による判定結果(アクティベート情報)を連携する。この時、判定対象であるクレジットカードがアクティベート対象であることを判定結果が示す場合、アクティベート制御部333は、イシュアサーバ20に対して、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を要求する。
【0054】
<1-5.処理の流れ>
以上、第1の実施形態に係るカード管理サーバ30の機能構成について説明した。次に、
図5を参照して、第1の実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図5は、第1の実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0055】
図5に示すように、まず、イシュアサーバ20のカード番号採番部231は、発行予定であるクレジットカードのカード番号を採番する(ステップS101)。
次に、イシュアサーバ20の識別情報生成部232は、カード番号採番部231によって採番されたカード番号ごとに個別URLを生成する(ステップS102)。
カード番号の採番及び個別URLの生成後、イシュアサーバ20の対応情報記憶部223は、カード番号と対応する個別URLとを対応付けて、対応情報として記憶する(ステップS103)。
次に、イシュアサーバ20の識別情報連携部233は、識別情報生成部232によって生成された個別URLを通信部210からカード管理サーバ30へ連携(送信)する(ステップS104)。
カード管理サーバ30の識別情報記憶部322は、通信部310がイシュアサーバ20から受信した個別URLを記憶する(ステップS105)。
【0056】
ユーザは、ユーザ端末10に対して、個別URLの読取操作を行う(ステップS106)。具体的に、ユーザは、アクティベートされていない状態で発行され郵送されてきたクレジットカードを受け取り後、当該クレジットカードから個別URLを読み取るための操作をユーザ端末10に対して行う。
ユーザ端末10の読取制御部152は、操作受付部151がユーザからの個別URLの読取操作を受け付けると、読取部130を起動し、クレジットカードから個別URLを読み取らせる(ステップS107)。
個別URLの読取後、ユーザ端末10のアクセス制御部153は、読み取られた個別URLが示すアドレス情報からカード管理サーバ30へアクセスする(ステップS108)。
アクセス時、アクセス制御部153は、通信部110を介して、個別URLをカード管理サーバ30へ送信する(ステップS109)。
【0057】
カード管理サーバ30の受付部331は、ユーザ端末10から送信されて通信部310が受信した個別URLの入力を受け付ける(ステップS110)。
次に、カード管理サーバ30の判定部332は、識別情報記憶部322に記憶されているイシュアサーバ20にて生成された個別URLに基づき、受付部331が受け付けた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象であるか否かを判定する(ステップS111)。
次に、カード管理サーバ30のアクティベート制御部333は、判定部332による判定結果に基づき、アクティベート制御処理を行う(ステップS112)。具体的に、アクティベート制御部333は、イシュアサーバ20に対して、判定部332による判定結果を連携する。この時、判定対象であるクレジットカードがアクティベート対象であることを判定結果が示す場合、アクティベート制御部333は、イシュアサーバ20に対して、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を要求する。
イシュアサーバ20のアクティベート処理部234は、通信部210がカード管理サーバ30から受信するアクティベート情報に基づき、アクティベート処理を実行する(ステップS113)。具体的に、アクティベート処理部234は、カード管理サーバ30からアクティベートの要求があった場合に、アクティベート情報が示すアクティベート対象であると判定されたクレジットカードをアクティベートする。
【0058】
以上説明したように、第1の実施形態に係るカード管理サーバ30(カード管理装置)は、ユーザ(申込者)からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるクレジットカード(カード)のカード番号に対応する、カード番号とは異なる個別URL(識別情報)を記憶する識別情報記憶部(記憶部)322と、ユーザが受け取ったクレジットカードからユーザ端末10(申込者が有する端末)によって取得され、ユーザ端末10から送信される個別URLを受け付ける受付部331と、識別情報記憶部322に記憶されている個別URLの中に、受付部331によって受け付けられた個別URLと一致する個別URLが存在する場合、受付部331によって受け付けられた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象であると判定する判定部332と、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御部333と、を備える。
【0059】
かかる構成により、ユーザは、ユーザ端末10を操作して、受け取ったクレジットカードから個別URLを読み取るだけで、当該クレジットカードをアクティベートすることができる。
よって、第1の実施形態に係るカード管理サーバ30は、ユーザがアクティベートされていない状態で受け取ったカードを容易にアクティベートすることを可能とする。
【0060】
なお、従来、申込者が受け取ったクレジットカードを自身でアクティベートすることを可能とするためには、イシュアが有する既存の基幹システムに対して改修が必要となる。しかしながら、イシュアが有する既存の基幹システムに対してアクティベートに関する改修を行うことは困難であった。
例えば、既存の基幹システムでは、予め中長期の観点から開発計画が立てられており、アクティベートに関する開発を割り込みで行うことが難しかった。また、システム改修後はシステムの安定稼働を目的としたシステム凍結期間(システム改修が出来ない期間)も必要となる。また、システム改修した部分によるシステム全体に対する影響調査なども考慮する必要があり、開発費用も相当な金額が発生してしまう。また、自社内のシステムエンジニアだけでは人数が不足するため、開発支援(コーディング業務など)として外部のシステム会社に業務委託をすることが多かった。しかしながら、中長期の観点で開発計画に対する開発人員を抑えているため、開発依頼が増える分に関しては常にリソース不足となっていた。
これに対して、第1の実施形態に係るカード管理システム1では、イシュアが有する既存の基幹システムに相当するイシュアサーバ20とは別に、申込者が受け取ったクレジットカードを自身でアクティベートすることが可能な機能を有するカード管理サーバ30が設けられている。このカード管理システム1では、イシュアサーバ20は、カード管理サーバ30から連携されるアクティベート情報に基づき、既存の機能を用いてクレジットカードをアクティベートすることができる。このため、イシュアは、基幹システムに対して、カード管理サーバ30によるアクティベート情報の連携を可能とする最低限の改修を行うことで、申込者が受け取ったクレジットカードを自身でアクティベートすることが可能な機能を組み込む改修を行わなくてよくなる。
よって、イシュアは、第1の実施形態に係るカード管理システム1を利用することで、既存の基幹システムに対して、申込者が受け取ったクレジットカードを自身でアクティベートすることが可能な仕組みを簡単に導入することが可能となる。
【0061】
<<2.第2の実施形態>>
以上、第1の実施形態について説明した。続いて、
図6から
図8を参照して、第2の実施形態について説明する。
なお、以下では、第1の実施形態と重複する説明については適宜省略する。
【0062】
<2-1.カード管理システムの構成>
第2の実施形態に係るカード管理システムは、
図1を参照して説明した第1の実施形態に係るカード管理システム1と同様に、ユーザ端末と、イシュアサーバと、カード管理サーバとを備える。
なお、第2の実施形態に係るユーザ端末については、その機能が第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能と同一であるため、同一の符号10を付して説明する。
また、第2の実施形態に係るイシュアサーバについては、その機能が第1の実施形態に係るイシュアサーバ20の機能と異なるため、異なる符号20aを付して説明する。
また、第2の実施形態に係るカード管理サーバについては、その機能が第1の実施形態に係るカード管理サーバ30の機能と異なるため、異なる符号30aを付して説明する。
また、第2の実施形態に係るカード管理システムについては、イシュアサーバ20aとカード管理サーバ30aの機能が第1の実施形態に係るイシュアサーバ20とカード管理サーバ30と異なるため、異なる符号1aを付して説明する。
上述した第1の実施形態では、イシュアサーバ20にて個別URLが生成される例について説明したが、かかる例に限定されない。第2の実施形態では、カード管理サーバ30aにて個別URLが生成される例について説明する。
【0063】
<2-2.ユーザ端末の機能構成>
第2の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成は、
図2を参照して説明した第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成と同一であるため、その説明を省略する。
【0064】
<2-3.イシュアサーバの機能構成>
図6を参照して、第2の実施形態に係るイシュアサーバ20aの機能構成について説明する。
図6は、第2の実施形態に係るイシュアサーバ20aの機能構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、イシュアサーバ20aは、通信部210aと、記憶部220aと、制御部230aとを備える。
【0065】
(1)通信部210a
通信部210aは、カード管理サーバ30aとの通信において、発行情報を送信(連携)し、アクティベート情報を受信する。
【0066】
(2)記憶部220a
記憶部220aは、
図6に示すように、会員属性情報記憶部221と、発行情報記憶部222とを備える。
【0067】
(2-1)会員属性情報記憶部221
第2の実施形態に係る会員属性情報記憶部221の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係る会員属性情報記憶部221の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0068】
(2-2)発行情報記憶部222
第2の実施形態に係る発行情報記憶部222の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係る発行情報記憶部222の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0069】
(3)制御部230a
制御部230aは、
図6に示すように、カード番号採番部231と、アクティベート処理部234と、発行情報連携部235とを備える。
【0070】
(3-1)カード番号採番部231
第2の実施形態に係るカード番号採番部231の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係るカード番号採番部231の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0071】
(3-2)アクティベート処理部234
第2の実施形態に係るアクティベート処理部234の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係るアクティベート処理部234の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0072】
(3-3)発行情報連携部235
発行情報連携部235は、発行情報を外部へ連携する機能を有する。例えば、発行情報連携部235は、発行情報記憶部222に記憶されている発行情報を、通信部210aからカード管理サーバ30aへ送信(連携)する。
【0073】
<2-4.カード管理サーバの機能構成>
以上、第2の実施形態に係るイシュアサーバ20aの機能構成について説明した。次に、
図7を参照して、第2の実施形態に係るカード管理サーバ30aの機能構成について説明する。
図7は、第2の実施形態に係るカード管理サーバ30aの機能構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、カード管理サーバ30aは、通信部310aと、記憶部320aと、制御部330aとを備える。
【0074】
(1)通信部310a
通信部310aは、ユーザ端末10との通信において、個別URLを受信する。また、通信部310aは、イシュアサーバ20aとの通信において、発行情報を受信し、アクティベート情報を送信する。
【0075】
(2)記憶部320a
記憶部320aは、
図7に示すように、会員属性情報記憶部321と、発行情報記憶部323と、対応情報記憶部324とを備える。
【0076】
(2-1)会員属性情報記憶部321
第2の実施形態に係る会員属性情報記憶部321の機能は、
図4を参照して説明した第1の実施形態に係る会員属性情報記憶部321の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0077】
(2-2)発行情報記憶部323
第2の実施形態に係る発行情報記憶部323は、発行情報を記憶する機能を有する。発行情報記憶部323は、通信部310aがイシュアサーバ20aから受信する発行情報を記憶する。
【0078】
(2-3)対応情報記憶部324
第2の実施形態に係る対応情報記憶部324は、対応情報を記憶する機能を有する。対応情報記憶部324は、記憶部の一例である。対応情報記憶部324は、イシュアサーバ20aからカード管理サーバ30aへ送信されるカード番号と、後述する識別情報生成部335によって生成される個別URLとを対応付けて、対応情報として記憶する。当該カード番号は、イシュアサーバ20aから送信されて通信部310aが受信した発行情報に含まれるカード番号である。
【0079】
(3)制御部330a
制御部330aは、
図7に示すように、受付部331と、判定部332と、アクティベート制御部333と、カード番号取得部334と、識別情報生成部335とを備える。
【0080】
(3-1)受付部331
第2の実施形態に係る受付部331は、個別URLの入力に加え、発行情報の入力を受け付ける機能を有する。例えば、受付部331は、イシュアサーバ20aから送信され、通信部310aが受信した発行情報の入力を受け付ける。
【0081】
(3-2)判定部332
第2の実施形態に係る判定部332の機能は、
図4を参照して説明した第1の実施形態に係る判定部332の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0082】
(3-3)アクティベート制御部333
第2の実施形態に係るアクティベート制御部333の機能は、
図4を参照して説明した第1の実施形態に係るアクティベート制御部333の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0083】
(3-4)カード番号取得部334
第2の実施形態に係るカード番号取得部334は、カード番号を取得する機能を有する。例えば、カード番号取得部334は、通信部310aがイシュアサーバ20aから受信した発行情報の中からカード番号を抽出することで、カード番号を取得する。
【0084】
(3-5)識別情報生成部335
第2の実施形態に係る識別情報生成部335は、カード番号ごとに個別URL(識別情報)を生成する機能を有する。識別情報生成部335は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係るイシュアサーバ20の識別情報生成部232と同様にして、個別URLを生成する。生成された個別URLは、カード番号取得部334によって取得されたカード番号のうち、自個別URLに対応するカード番号と対応付けて、対応情報として対応情報記憶部324に記憶される。
【0085】
<2-5.処理の流れ>
以上、第2の実施形態に係るカード管理サーバ30aの機能構成について説明した。次に、
図8を参照して、第2の実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図8は、第2の実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0086】
図8に示すように、まず、イシュアサーバ20aのカード番号採番部231は、発行予定であるクレジットカードのカード番号を採番する(ステップS201)。
カード番号の採番後、イシュアサーバ20aの発行情報記憶部222は、カード番号採番部231によって採番されたカード番号を含む発行情報を記憶する(ステップS202)。
次に、イシュアサーバ20aの発行情報連携部235は、発行情報を通信部210aからカード管理サーバ30aへ連携(送信)する(ステップS203)。
【0087】
カード管理サーバ30aの発行情報記憶部323は、通信部310aがイシュアサーバ20aから受信した発行情報を記憶する(ステップS204)。
次に、カード管理サーバ30aのカード番号取得部334は、通信部310aが受信した発行情報からカード番号を取得する(ステップS205)。
カード番号の取得後、カード管理サーバ30aの識別情報生成部335は、カード番号取得部334によって取得されたカード番号ごとに個別URLを生成する(ステップS206)。
カード番号の取得及び個別URLの生成後、カード管理サーバ30aの対応情報記憶部324は、カード番号と対応する個別URLとを対応付けて、対応情報として記憶する(ステップS207)。
【0088】
ユーザは、ユーザ端末10に対して、個別URLの読取操作を行う(ステップS208)。具体的に、ユーザは、アクティベートされていない状態で発行され郵送されてきたクレジットカードを受け取り後、当該クレジットカードから個別URLを読み取るための操作をユーザ端末10に対して行う。
ユーザ端末10の読取制御部152は、操作受付部151がユーザからの個別URLの読取操作を受け付けると、読取部130を起動し、クレジットカードから個別URLを読み取らせる(ステップS209)。
個別URLの読取後、ユーザ端末10のアクセス制御部153は、読み取られた個別URLが示すアドレス情報からカード管理サーバ30aへアクセスする(ステップS210)。
アクセス時、アクセス制御部153は、通信部110を介して、個別URLをカード管理サーバ30aへ送信する(ステップS211)。
【0089】
カード管理サーバ30aの受付部331は、ユーザ端末10から送信されて通信部310aが受信した個別URLの入力を受け付ける(ステップS212)。
次に、カード管理サーバ30aの判定部332は、対応情報記憶部324に記憶されているカード管理サーバ30aの識別情報生成部335によって生成された個別URLに基づき、受付部331が受け付けた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象であるか否かを判定する(ステップS213)。
次に、カード管理サーバ30aのアクティベート制御部333は、判定部332による判定結果に基づき、アクティベート制御処理を行う(ステップS214)。具体的に、アクティベート制御部333は、イシュアサーバ20aに対して、判定部332による判定結果を連携する。この時、判定対象であるクレジットカードがアクティベート対象であることを判定結果が示す場合、アクティベート制御部333は、イシュアサーバ20aに対して、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を要求する。
イシュアサーバ20aのアクティベート処理部234は、通信部210aがカード管理サーバ30aから受信するアクティベート情報に基づき、アクティベート処理を実行する(ステップS215)。具体的に、アクティベート処理部234は、カード管理サーバ30aからアクティベートの要求があった場合に、アクティベート情報が示すアクティベート対象であると判定されたクレジットカードをアクティベートする。
【0090】
以上説明したように、第2の実施形態に係るカード管理サーバ30a(カード管理装置)は、ユーザ(申込者)からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるクレジットカード(カード)のカード番号に対応する、カード番号とは異なる個別URL(識別情報)を記憶する対応情報記憶部(記憶部)324と、ユーザが受け取ったクレジットカードからユーザ端末10(申込者が有する端末)によって取得され、ユーザ端末10から送信される個別URLを受け付ける受付部331と、対応情報記憶部324に記憶されている個別URLの中に、受付部331によって受け付けられた個別URLと一致する個別URLが存在する場合、受付部331によって受け付けられた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象であると判定する判定部332と、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御部333と、を備える。
【0091】
かかる構成により、ユーザは、ユーザ端末10を操作して、受け取ったクレジットカードから個別URLを読み取るだけで、当該クレジットカードをアクティベートすることができる。
よって、第2の実施形態に係るカード管理サーバ30aは、ユーザがアクティベートされていない状態で受け取ったカードを容易にアクティベートすることを可能とする。
【0092】
なお、第2の実施形態に係るカード管理システム1aでは、第1の実施形態に係るカード管理システム1のイシュアサーバ20が備えていた識別情報生成部232の機能が、イシュアサーバ20aではなくカード管理サーバ30aに識別情報生成部335として備えられている。これにより、イシュアは、第2の実施形態に係るカード管理システム1aを利用することで、第1の実施形態に係るカード管理システム1を利用する場合と比較し、基幹システムに対する改修量をさらに削減することができる。
よって、イシュアは、第2の実施形態に係るカード管理システム1aを利用することで、既存の基幹システムに対して、申込者が受け取ったクレジットカードを自身でアクティベートすることが可能な仕組みを、第1の実施形態に係るカード管理システム1よりも簡単に導入することが可能となる。
【0093】
<<3.第3の実施形態>>
以上、第2の実施形態について説明した。続いて、
図9から
図11を参照して、第3の実施形態について説明する。
なお、以下では、第1の実施形態及び第2の実施形態と重複する説明については適宜省略する。
【0094】
<3-1.カード管理システムの構成>
第3の実施形態に係るカード管理システムは、
図1を参照して説明した第1の実施形態に係るカード管理システム1と同様に、ユーザ端末と、イシュアサーバと、カード管理サーバとを備える。
なお、第3の実施形態に係るユーザ端末については、その機能が第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能と同一であるため、同一の符号10を付して説明する。
また、第3の実施形態に係るイシュアサーバについては、その機能が第1の実施形態に係るイシュアサーバ20の機能と異なるため、異なる符号20bを付して説明する。
また、第3の実施形態に係るカード管理サーバについては、その機能が第1の実施形態に係るカード管理サーバ30の機能と異なるため、異なる符号30bを付して説明する。
また、第3の実施形態に係るカード管理システムについては、イシュアサーバ20bとカード管理サーバ30bの機能が第1の実施形態に係るイシュアサーバ20とカード管理サーバ30と異なるため、異なる符号1bを付して説明する。
上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、申込者が受け取ったクレジットカードを自身でアクティベートすることが可能な機能をカード管理サーバ30が有する例について説明したが、かかる例に限定されない。第3の実施形態では、申込者が受け取ったクレジットカードを自身でアクティベートすることが可能な機能をイシュアサーバ20bが有する例について説明する。
即ち、第3の実施形態に係るイシュアサーバ20bは、カード管理装置の一例である。このため、第3の実施形態において、個別URLに含まれるアドレス情報は、ユーザ端末10からイシュアサーバ20b(カード管理装置)へアクセスするための情報である。
【0095】
<3-2.ユーザ端末の機能構成>
第3の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成は、
図2を参照して説明した第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成と同一であるため、その説明を省略する。
【0096】
<3-3.イシュアサーバの機能構成>
図9を参照して、第3の実施形態に係るイシュアサーバ20bの機能構成について説明する。
図9は、第3の実施形態に係るイシュアサーバ20bの機能構成の一例を示すブロック図である。
図9に示すように、イシュアサーバ20bは、通信部210bと、記憶部220bと、制御部230bとを備える。
【0097】
(1)通信部210b
通信部210bは、カード管理サーバ30bとの通信において、発行情報を送信(連携)する。
また、通信部210bは、ユーザ端末10との通信において、個別URLを受信する。
【0098】
(2)記憶部220b
記憶部220bは、
図9に示すように、会員属性情報記憶部221と、発行情報記憶部222と、対応情報記憶部223とを備える。
【0099】
(2-1)会員属性情報記憶部221
第3の実施形態に係る会員属性情報記憶部221の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係る会員属性情報記憶部221の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0100】
(2-2)発行情報記憶部222
第3の実施形態に係る発行情報記憶部222の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係る発行情報記憶部222の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0101】
(2-3)対応情報記憶部223
第3の実施形態に係る対応情報記憶部223は、後述するカード番号採番部231によって採番されるカード番号と、識別情報生成部232によって生成される個別URLとを対応付けて、対応情報として記憶する。
なお、第3の実施形態に係る対応情報記憶部223は、記憶部の一例である。
【0102】
(3)制御部230b
制御部230bは、
図9に示すように、カード番号採番部231と、識別情報生成部232と、アクティベート処理部234と、発行情報連携部235と、受付部236と、判定部237と、アクティベート制御部238とを備える。
【0103】
(3-1)カード番号採番部231
第3の実施形態に係るカード番号採番部231の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係るカード番号採番部231の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0104】
(3-2)識別情報生成部232
第3の実施形態に係る識別情報生成部232の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係る識別情報生成部232の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0105】
(3-3)アクティベート処理部234
第3の実施形態に係るアクティベート処理部234の機能は、
図3を参照して説明した第1の実施形態に係るアクティベート処理部234の機能と同様である。
ただし、第3の実施形態に係るアクティベート処理部234の機能は、イシュアサーバ20bが備えるアクティベート制御部238から出力されるアクティベート情報に基づきアクティベート処理を実行する点が、第1の実施形態に係るアクティベート処理部234の機能とは異なる。
【0106】
(3-4)発行情報連携部235
第3の実施形態に係る発行情報連携部235の機能は、
図6を参照して説明した第2の実施形態に係る発行情報連携部235の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0107】
(3-5)受付部236
第3の実施形態に係る受付部236の機能は、
図4を参照して説明した第1の実施形態に係るカード管理サーバ30の受付部331の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0108】
(3-6)判定部237
第3の実施形態に係る判定部237の機能は、
図4を参照して説明した第1の実施形態に係るカード管理サーバ30の判定部332の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0109】
(3-7)アクティベート制御部238
第3の実施形態に係るアクティベート制御部238の機能は、
図4を参照して説明した第1の実施形態に係るカード管理サーバ30のアクティベート制御部333の機能と同様である。
ただし、第3の実施形態に係るアクティベート制御部238の機能は、アクティベート情報をイシュアサーバ20bのアクティベート処理部234へ連携する点が、第1の実施形態に係るカード管理サーバ30のアクティベート制御部333の機能とは異なる。
【0110】
<3-4.カード管理サーバの機能構成>
以上、第3の実施形態に係るイシュアサーバ20bの機能構成について説明した。次に、
図10を参照して、第3の実施形態に係るカード管理サーバ30bの機能構成について説明する。
図10は、第3の実施形態に係るカード管理サーバ30bの機能構成の一例を示すブロック図である。
図10に示すように、カード管理サーバ30bは、通信部310bと、記憶部320bと、制御部330bとを備える。
【0111】
(1)通信部310b
通信部310bは、イシュアサーバ20bとの通信において、発行情報を受信する。
【0112】
(2)記憶部320b
記憶部320bは、
図10に示すように、会員属性情報記憶部321と、発行情報記憶部323とを備える。
【0113】
(2-1)会員属性情報記憶部321
第3の実施形態に係る会員属性情報記憶部321の機能は、
図4を参照して説明した第1の実施形態に係る会員属性情報記憶部321の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0114】
(2-2)発行情報記憶部323
第3の実施形態に係る発行情報記憶部323の機能は、
図7を参照して説明した第2の実施形態に係る発行情報記憶部323の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0115】
(3)制御部330b
制御部330bは、
図10に示すように、受付部331を備える。
【0116】
(3-1)受付部331
第3の実施形態に係る受付部331は、発行情報の入力を受け付ける機能を有する。例えば、受付部331は、イシュアサーバ20bから送信され、通信部310bが受信した発行情報の入力を受け付ける。
なお、第2の実施形態に係る受付部331は個別URLの入力を受け付ける機能を有していたが、第3の実施形態に係る受付部331は個別URLの入力を受け付ける機能を有していない。
【0117】
<3-5.処理の流れ>
以上、第3の実施形態に係るカード管理サーバ30bの機能構成について説明した。次に、
図11を参照して、第3の実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図11は、第3の実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0118】
図11に示すように、まず、イシュアサーバ20bのカード番号採番部231は、発行予定であるクレジットカードのカード番号を採番する(ステップS301)。
次に、イシュアサーバ20bの識別情報生成部232は、カード番号採番部231によって採番されたカード番号ごとに個別URLを生成する(ステップS302)。
カード番号の採番及び個別URLの生成後、イシュアサーバ20bの対応情報記憶部223は、カード番号と対応する個別URLとを対応付けて、対応情報として記憶する(ステップS303)。
次に、イシュアサーバ20bの発行情報連携部235は、対応情報記憶部223に記憶された発行情報を通信部210bからカード管理サーバ30bへ連携(送信)する(ステップS304)。
カード管理サーバ30bの発行情報記憶部323は、通信部310bがイシュアサーバ20bから受信した発行情報を記憶する(ステップS305)。
【0119】
ユーザは、ユーザ端末10に対して、個別URLの読取操作を行う(ステップS306)。具体的に、ユーザは、アクティベートされていない状態で発行され郵送されてきたクレジットカードを受け取り後、当該クレジットカードから個別URLを読み取るための操作をユーザ端末10に対して行う。
ユーザ端末10の読取制御部152は、操作受付部151がユーザからの個別URLの読取操作を受け付けると、読取部130を起動し、クレジットカードから個別URLを読み取らせる(ステップS307)。
個別URLの読取後、ユーザ端末10のアクセス制御部153は、読み取られた個別URLが示すアドレス情報からイシュアサーバ20bへアクセスする(ステップS308)。
アクセス時、アクセス制御部153は、通信部110を介して、個別URLをイシュアサーバ20bへ送信する(ステップS309)。
【0120】
イシュアサーバ20bの受付部236は、ユーザ端末10から送信されて通信部210bが受信した個別URLの入力を受け付ける(ステップS310)。
次に、イシュアサーバ20bの判定部237は、対応情報記憶部223に記憶されているイシュアサーバ20bにて生成された個別URLに基づき、受付部236が受け付けた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象であるか否かを判定する(ステップS311)。
次に、イシュアサーバ20bのアクティベート制御部238は、判定部237による判定結果に基づき、アクティベート制御処理を行う(ステップS312)。具体的に、アクティベート制御部238は、イシュアサーバ20bのアクティベート処理部234に対して、イシュアサーバ20bの判定部237による判定結果を連携する。この時、判定対象であるクレジットカードがアクティベート対象であることを判定結果が示す場合、アクティベート制御部238は、イシュアサーバ20bのアクティベート処理部234に対して、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を要求する。
イシュアサーバ20bのアクティベート処理部234は、イシュアサーバ20bのアクティベート制御部238から連携されるアクティベート情報に基づき、アクティベート処理を実行する(ステップS313)。具体的に、アクティベート処理部234は、イシュアサーバ20bのアクティベート制御部238からアクティベートの要求があった場合に、アクティベート情報が示すアクティベート対象であると判定されたクレジットカードをアクティベートする。
【0121】
以上説明したように、第3の実施形態に係るイシュアサーバ20b(カード管理装置)は、ユーザ(申込者)からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるクレジットカード(カード)のカード番号に対応する、カード番号とは異なる個別URL(識別情報)を記憶する対応情報記憶部(記憶部)223と、ユーザが受け取ったクレジットカードからユーザ端末10(申込者が有する端末)によって取得され、ユーザ端末10から送信される個別URLを受け付ける受付部236と、対応情報記憶部223に記憶されている個別URLの中に、受付部236によって受け付けられた個別URLと一致する個別URLが存在する場合、受付部236によって受け付けられた個別URLに対応するクレジットカードがアクティベート対象であると判定する判定部237と、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御部238と、を備える。
【0122】
かかる構成により、ユーザは、カード管理システム1bにおいてユーザ端末10を操作して、受け取ったクレジットカードから個別URLを読み取るだけで、当該クレジットカードをアクティベートすることができる。
よって、第3の実施形態に係るイシュアサーバ20bは、ユーザがアクティベートされていない状態で受け取ったカードを容易にアクティベートすることを可能とする。
【0123】
<<4.第4の実施形態>>
以上、第3の実施形態について説明した。続いて、
図12から
図14を参照して、第4の実施形態について説明する。
なお、以下では、第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態と重複する説明については適宜省略する。
【0124】
<4-1.カード管理システムの構成>
第4の実施形態に係るカード管理システムは、
図1を参照して説明した第1の実施形態に係るカード管理システム1と同様に、ユーザ端末と、イシュアサーバと、カード管理サーバとを備える。
なお、第4の実施形態に係るユーザ端末については、その機能が第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能と同一であるため、同一の符号10を付して説明する。
また、第4の実施形態に係るイシュアサーバについては、その機能が第1の実施形態に係るイシュアサーバ20の機能と異なるため、異なる符号20cを付して説明する。
また、第4の実施形態に係るカード管理サーバについては、その機能が第1の実施形態に係るカード管理サーバ30の機能と異なるため、異なる符号30cを付して説明する。
また、第4の実施形態に係るカード管理システムについては、イシュアサーバ20cとカード管理サーバ30cの機能が第1の実施形態に係るイシュアサーバ20とカード管理サーバ30と異なるため、異なる符号1cを付して説明する。
上述した第3の実施形態では、申込者が受け取ったクレジットカードを自身でアクティベートすることが可能な機能をイシュアサーバ20bが有する例について説明した。当該例において、識別情報が個別URLである例について説明したが、かかる例に限定されない。第4の実施形態では、識別情報がクレジットカードから読み取られるUID(Unique Identifier)である例について説明する。
【0125】
<4-2.ユーザ端末の機能構成>
第4の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成は、
図2を参照して説明した第1の実施形態に係るユーザ端末10の機能構成と同一である。
ただし、第4の実施形態に係るユーザ端末10の読取部130の機能は、クレジットカードから個別URLではなくUIDを取得する点が、第1の実施形態に係るユーザ端末10の読取部130の機能とは異なる。第4の実施形態に係る読取部130は、例えば、クレジットカードに設けられたICチップに書き込まれているUIDを読み取ることで、UIDを取得する。また、個別URLの場合と同様に、読取部130は、二次元コードからUIDを読み取ることで、UIDを取得可能であってもよい。
【0126】
<4-3.イシュアサーバの機能構成>
図12を参照して、第4の実施形態に係るイシュアサーバ20cの機能構成について説明する。
図12は、第4の実施形態に係るイシュアサーバ20cの機能構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、イシュアサーバ20cは、通信部210cと、記憶部220cと、制御部230cとを備える。
【0127】
(1)通信部210c
通信部210cは、カード管理サーバ30cとの通信において、発行情報を送信(連携)し、対応情報を受信する。
また、通信部210cは、ユーザ端末10との通信において、UIDを受信する。
【0128】
(2)記憶部220c
記憶部220cは、
図12に示すように、会員属性情報記憶部221と、発行情報記憶部222と、対応情報記憶部223とを備える。
【0129】
(2-1)会員属性情報記憶部221
第4の実施形態に係る会員属性情報記憶部221の機能は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係る会員属性情報記憶部221の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0130】
(2-2)発行情報記憶部222
第4の実施形態に係る発行情報記憶部222の機能は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係る発行情報記憶部222の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0131】
(2-3)対応情報記憶部223
第4の実施形態に係る対応情報記憶部223は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係る対応情報記憶部223の機能と同様である。
ただし、第4の実施形態に係る対応情報記憶部223の機能は、後述する対応情報取得部239によって取得される対応情報を記憶する点が、第3の実施形態に係る対応情報記憶部223の機能とは異なる
なお、第4の実施形態に係る対応情報記憶部223は、記憶部の一例である。
【0132】
(3)制御部230c
制御部230cは、
図12に示すように、カード番号採番部231と、アクティベート処理部234と、発行情報連携部235と、受付部236と、判定部237と、アクティベート制御部238と、対応情報取得部239とを備える。
【0133】
(3-1)カード番号採番部231
第4の実施形態に係るカード番号採番部231の機能は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係るカード番号採番部231の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0134】
(3-2)アクティベート処理部234
第4の実施形態に係るアクティベート処理部234の機能は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係るアクティベート処理部234の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0135】
(3-3)発行情報連携部235
第4の実施形態に係る発行情報連携部235の機能は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係る発行情報連携部235の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0136】
(3-4)受付部236
第4の実施形態に係る受付部236の機能は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係る受付部236の機能と同様である。
ただし、第4の実施形態に係る受付部236の機能は、個別URLではなくUIDの入力を受け付ける点が、第3の実施形態に係る受付部236の機能とは異なる。
【0137】
(3-5)判定部237
第4の実施形態に係る判定部237の機能は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係る判定部237の機能と同様である。
ただし、第4の実施形態に係る判定部237の機能は、個別URLではなくUIDに基づきクレジットカードがアクティベート対象であるか否かを判定する点が、第3の実施形態に係る判定部237の機能とは異なる。
具体的に、第4の実施形態に係る判定部237は、対応情報記憶部223に記憶されている対応情報に含まれるUIDに基づき、受付部236が受け付けたUIDに対応するクレジットカードがアクティベート対象であるか否かを判定する。具体的に、判定部237は、対応情報記憶部223に記憶されているUIDの中に、受付部236によって受け付けられたUIDと一致するUIDが存在するか否かを確認する。存在する場合、判定部237は、受付部236によって受け付けられたUIDに対応するクレジットカードがアクティベート対象であると判定する。一方で、存在しない場合、判定部237は、受付部236によって受け付けられたUIDに対応するクレジットカードがアクティベート対象でないと判定する。
【0138】
(3-6)アクティベート制御部238
第4の実施形態に係るアクティベート制御部238の機能は、
図9を参照して説明した第3の実施形態に係るアクティベート制御部238の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0139】
(3-7)対応情報取得部239
対応情報取得部239は、対応情報を取得する機能を有する。例えば、対応情報取得部239は、イシュアサーバ20cにて採番されたカード番号と、当該カード番号に対応するクレジットカードから取得されるUIDとが対応付けられた対応情報を、カード管理サーバ30cから取得する。UIDは、例えばクレジットカードの発行作業を行った事業者によって、発行されたクレジットカードのICチップから予め読み取られる。
【0140】
<4-4.カード管理サーバの機能構成>
以上、第4の実施形態に係るイシュアサーバ20cの機能構成について説明した。次に、
図13を参照して、第4の実施形態に係るカード管理サーバ30cの機能構成について説明する。
図13は、第4の実施形態に係るカード管理サーバ30cの機能構成の一例を示すブロック図である。
図13に示すように、カード管理サーバ30cは、通信部310cと、記憶部320cと、制御部330cとを備える。
【0141】
(1)通信部310c
通信部310cは、イシュアサーバ20cとの通信において、発行情報を受信し、対応情報を送信(連携)する。
【0142】
(2)記憶部320c
記憶部320cは、
図13に示すように、会員属性情報記憶部321と、発行情報記憶部323とを備える。
【0143】
(2-1)会員属性情報記憶部321
第4の実施形態に係る会員属性情報記憶部321の機能は、
図10を参照して説明した第3の実施形態に係る会員属性情報記憶部321の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0144】
(2-2)発行情報記憶部323
第4の実施形態に係る発行情報記憶部323の機能は、
図10を参照して説明した第3の実施形態に係る発行情報記憶部323の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0145】
(3)制御部330c
制御部330cは、
図13に示すように、受付部331と、識別情報取得部336と、対応情報生成部337と、対応情報連携部338とを備える。
【0146】
(3-1)受付部331
第4の実施形態に係る受付部331の機能は、
図10を参照して説明した第3の実施形態に係る受付部331の機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0147】
(3-2)識別情報取得部336
識別情報取得部336は、UIDを取得する機能を有する。例えば、識別情報取得部336は、事業者によって発行された各クレジットカードに対応するUIDを取得する。一例として、識別情報取得部336は、事業者によって各クレジットカードのICチップから読み取られたUIDを取得する。
【0148】
(3-3)対応情報生成部337
対応情報生成部337は、対応情報を生成する機能を有する。例えば、対応情報生成部337は、通信部310cが受信した発行情報から各クレジットカードのカード番号を取得し、識別情報取得部336によって取得されたUIDを対応するカード番号と対応付けることで、対応情報を生成する。
【0149】
(3-4)対応情報連携部338
対応情報連携部338は、対応情報を外部へ連携する機能を有する。例えば、対応情報連携部338は、対応情報生成部337によって生成された対応情報を、通信部310cからイシュアサーバ20cへ送信(連携)する。
【0150】
<4-5.処理の流れ>
以上、第4の実施形態に係るカード管理サーバ30cの機能構成について説明した。次に、
図14を参照して、第4の実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図14は、第4の実施形態に係る処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0151】
図14に示すように、まず、イシュアサーバ20cのカード番号採番部231は、発行予定であるクレジットカードのカード番号を採番する(ステップS401)。
次に、イシュアサーバ20cの発行情報連携部235は、発行情報を通信部210cからカード管理サーバ30cへ連携(送信)する(ステップS402)。
【0152】
カード管理サーバ30cの発行情報記憶部323は、通信部310cがイシュアサーバ20cから受信した発行情報を記憶する(ステップS403)。
次に、カード管理サーバ30cの識別情報取得部336は、クレジットカードごとにUIDを取得する(ステップS404)。例えば、識別情報取得部336は、通信部310cが受信した発行情報が示す各カード番号に対応するUIDを取得する。
UIDの取得後、カード管理サーバ30cの対応情報生成部337は、対応情報を生成する(ステップS405)。例えば、対応情報生成部337は、通信部310cが受信した発行情報から各クレジットカードのカード番号を取得し、識別情報取得部336によって取得されたUIDを対応するカード番号と対応付けることで、対応情報を生成する。
対応情報の生成後、カード管理サーバ30cの対応情報連携部338は、対応情報を通信部310cからイシュアサーバ20cへ連携(送信)する(ステップS406)。
【0153】
イシュアサーバ20cの対応情報取得部239は、通信部210cがカード管理サーバ30cから受信する対応情報を取得する(ステップS407)。
イシュアサーバ20cの対応情報記憶部223は、対応情報取得部239によって取得された対応情報を記憶する(ステップS408)。
【0154】
ユーザは、ユーザ端末10に対して、UIDの読取操作を行う(ステップS409)。具体的に、ユーザは、アクティベートされていない状態で発行され郵送されてきたクレジットカードを受け取り後、当該クレジットカードからUIDを読み取るための操作をユーザ端末10に対して行う。
ユーザ端末10の読取制御部152は、操作受付部151がユーザからのUIDの読取操作を受け付けると、読取部130を起動し、クレジットカードからUIDを読み取らせる(ステップS410)。
UIDの読取後、ユーザ端末10のアクセス制御部153は、通信部110を介して、読取部130によって読み取られたUIDをカード管理サーバ30cへ送信する(ステップS411)。
【0155】
イシュアサーバ20cの受付部236は、ユーザ端末10から送信されて通信部210cが受信したUIDの入力を受け付ける(ステップS412)。
次に、イシュアサーバ20cの判定部237は、対応情報記憶部223に記憶されているカード管理サーバ30c対応情報が示すUIDに基づき、受付部236が受け付けたUIDに対応するクレジットカードがアクティベート対象であるか否かを判定する(ステップS413)。
次に、イシュアサーバ20cのアクティベート制御部238は、判定部237による判定結果に基づき、アクティベート制御処理を行う(ステップS414)。具体的に、アクティベート制御部238は、イシュアサーバ20cのアクティベート処理部234に対して、イシュアサーバ20cの判定部237による判定結果を連携する。この時、判定対象であるクレジットカードがアクティベート対象であることを判定結果が示す場合、アクティベート制御部238は、イシュアサーバ20cのアクティベート処理部234に対して、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を要求する。
イシュアサーバ20cのアクティベート処理部234は、イシュアサーバ20cのアクティベート制御部238から連携されるアクティベート情報に基づき、アクティベート処理を実行する(ステップS415)。具体的に、アクティベート処理部234は、イシュアサーバ20cのアクティベート制御部238からアクティベートの要求があった場合に、アクティベート情報が示すアクティベート対象であると判定されたクレジットカードをアクティベートする。
【0156】
以上説明したように、第4の実施形態に係るイシュアサーバ20c(カード管理装置)は、ユーザ(申込者)からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるクレジットカード(カード)のカード番号に対応する、カード番号とは異なるUID(識別情報)を記憶する対応情報記憶部(記憶部)223と、ユーザが受け取ったクレジットカードからユーザ端末10(申込者が有する端末)によって取得され、ユーザ端末10から送信されるUIDを受け付ける受付部236と、対応情報記憶部223に記憶されているUIDの中に、受付部236によって受け付けられたUIDと一致するUIDが存在する場合、受付部236によって受け付けられたUIDに対応するクレジットカードがアクティベート対象であると判定する判定部237と、アクティベート対象であると判定されたクレジットカードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御部238と、を備える。
【0157】
かかる構成により、ユーザは、カード管理システム1cにおいてユーザ端末10を操作して、受け取ったクレジットカードからUIDを読み取るだけで、当該クレジットカードをアクティベートすることができる。
よって、第4の実施形態に係るイシュアサーバ20cは、ユーザがアクティベートされていない状態で受け取ったカードを容易にアクティベートすることを可能とする。
【0158】
<<5.変形例>>
以上、本発明の実施形態について説明した。続いて、上述した実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で各実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで各実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、各実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、各実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0159】
上述した第4の実施形態では、第3の実施形態にて使用する個別URLの代わりにUIDを使用する例について説明した。第3の実施形態だけではなく、第1の実施形態及び第2の実施形態においても、個別URLの代わりにUIDを使用可能としてもよい。
【0160】
上述した各実施形態において、アクティベート処理の結果をユーザ端末10へ連携可能としてもよい。例えば、各実施形態のイシュアサーバは、直接或いはカード管理サーバを介して、ユーザ端末10へアクティベート処理の結果を送信し、ユーザ端末10に表示させる。アクティベート処理の結果は、例えば、アクティベートが成功したか否かを示す情報である。
【0161】
上述した各実施形態において、ユーザ端末10からイシュアサーバ又はカード管理サーバへ送信される個別URL又はUIDの真贋性を確認する処理や、アクティベートの要求者がクレジットカードの申込者本人であることを確認する処理を行ってもよい。アクティベート処理部は、これらの処理の結果に基づき、個別URL又はUIDが本物である場合やアクティベートの要求者が申込者本人である場合のみ、アクティベート処理を実行する。これにより、アクティベートが不正に行われることやクレジットカードの申込者ではない第三者によるなりすましを防止し、クレジットカードが不正に利用されることを防止することができる。
【0162】
上述した各実施形態では、イシュアサーバ20、20a、20b、20cの記憶部220、220a、220b、220cが、会員属性情報記憶部221と発行情報記憶部222をそれぞれ備えている例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、会員属性情報記憶部221と発行情報記憶部222は、1つに統合された記憶部であってもよい。一例として、会員属性情報記憶部221と発行情報記憶部222とが統合された会員情報記憶部が、会員属性情報と発行情報を含む情報を会員情報として記憶するようにしてもよい。
【0163】
以上、本発明の実施形態の変形例について説明した。なお、上述した実施形態におけるカード管理システム1,1a,1b,1c、ユーザ端末10、イシュアサーバ20,20a,20b,20c、カード管理サーバ30,30a,30b,30cの機能の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0164】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0165】
1,1a,1b,1c…カード管理システム、10…ユーザ端末、20,20a,20b,20c…イシュアサーバ、30,30a,30b,30c…カード管理サーバ、110…通信部、120…入力部、130…読取部、140…記憶部、150…制御部、151…操作受付部、152…読取制御部、153…アクセス制御部、154…出力制御部、160…出力部、210,210a,210b,210c…通信部、220,220a,220b,220c…記憶部、221…会員属性情報記憶部、222…発行情報記憶部、223…対応情報記憶部、230,230a,230b,230c…制御部、231…カード番号採番部、232…識別情報生成部、233…識別情報連携部、234…アクティベート処理部、235…発行情報連携部、236…受付部、237…判定部、238…アクティベート制御部、310,310a,310b,310c…通信部、320,320a,320b,320c…記憶部、321…会員属性情報記憶部、322…識別情報記憶部、323…発行情報記憶部、324…対応情報記憶部、330,330a,330b,330c…制御部、331…受付部、332…判定部、333…アクティベート制御部、334…カード番号取得部、335…識別情報生成部、336…識別情報取得部、337…対応情報生成部、338…対応情報連携部、NW…ネットワーク
【要約】
【課題】ユーザがアクティベートされていない状態で受け取ったカードを容易にアクティベートすることが可能なカード管理装置、カード管理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】申込者からの申込みを受けてアクティベートされていない状態で発行されるカードのカード番号に対応する、カード番号とは異なる識別情報を記憶する記憶部と、申込者が受け取ったカードから申込者が有する端末によって取得され、端末から送信される識別情報を受け付ける受付部と、記憶部に記憶されている識別情報の中に、受付部によって受け付けられた識別情報と一致する識別情報が存在する場合、受付部によって受け付けられた識別情報に対応するカードがアクティベート対象であると判定する判定部と、アクティベート対象であると判定されたカードに対するアクティベート処理の実行を制御するアクティベート制御部と、を備えるカード管理装置。
【選択図】
図4