(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】アプリケーション表示方法及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20240416BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20240416BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/0484
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022042562
(22)【出願日】2022-03-17
(62)【分割の表示】P 2021529290の分割
【原出願日】2019-11-20
【審査請求日】2022-04-04
(31)【優先権主張番号】201811420187.5
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジアン、シウピン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ボ
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03255537(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0357437(US,A1)
【文献】特表2016-517991(JP,A)
【文献】特表2014-511524(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0169216(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0113455(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有する電子デバイスに適用されるアプリケーション表示方法であって、前記アプリケーション表示方法は、
前記電子デバイスで第1アプリケーションを起動するために、第1操作を検出することと、
前記第1操作に対応して、前記第1アプリケーションの第1インタフェースを、前記表示画面に表示することと、
前記第1インタフェース上で、前記第1アプリケーションの第2インタフェースを開く第2操作を検出することであって、前記第1インタフェースは第1アクティビティに対応し、前記第2インタフェースは第2アクティビティに対応し、前記第1アクティビティと前記第2アクティビティは異なるアクティビティである、検出することと、
前記第2操作に対応して、第2領域に前記第2インタフェースを表示することであって、前記第1インタフェースは第1領域に表示され、前記第2インタフェースは前記第2操作に対応して前記第2領域に表示され、前記表示画面は少なくとも2つの領域を含み、少なくとも2つの前記領域は前記第1領域と前記第2領域とを含み、前記第1領域と前記第2領域は重ならない、表示することと、
前記第2インタフェース上で、前記第1アプリケーションの第3インタフェースを開く第3操作、または前記第1アプリケーションの第4インタフェースを開く第4操作のいずれかを検出することであって、前記第3インタフェースは第3アクティビティに対応し、前記第4インタフェースは第4アクティビティに対応し、前記第3アクティビティと前記第2アクティビティとは同じであり、前記第4アクティビティと前記第2アクティビティは異なるアクティビティである、検出することと、
前記第3操作に対応して、前記第1領域に前記第1インタフェースを表示し続けながら、前記第2領域に前記第3インタフェースを表示することと、
前記第4操作に対応して、前記第2領域の前記第4インタフェースと前記第1領域の前記第2インタフェースとを表示することと、
を備え
、
前記第4インタフェースは前記第2インタフェースより下位レベルのインタフェースである、アプリケーション表示方法。
【請求項2】
前記第4操作に対応して、前記第2領域の前記第4インタフェースと前記第1領域の前記第2インタフェースとを表示することの後に、
前記第2インタフェース上で、前記第1アプリケーションの第5インタフェースまたは第6インタフェースを開くための第5操作を検出することであって、前記第5インタフェースは第5アクティビティに対応し、前記第6インタフェースは第6アクティビティに対応し、前記第5アクティビティと前記第2アクティビティとは同じであり、前記第6アクティビティと前記第2アクティビティとは異なるアクティビティである、検出することと、
前記第5操作が前記第5インタフェースを開くために使用された場合、前記第5操作に対応して前記第5インタフェースを前記第1領域に表示し、前記第4インタフェースを前記第2領域に表示し続けることと、
前記第4操作が前記第6インタフェースを開くために使用された場合、前記第5操作に対応して、前記第2領域に前記第6インタフェースを表示し、前記第2インタフェースを前記第1領域に表示し続けることと、
をさらに備える、
請求項1に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項3】
前記第4操作に対応して、前記第2領域の前記第4インタフェースと前記第1領域の前記第2インタフェースとを表示することの後に、
前記第2領域の前記第4インタフェース上で第1戻り操作を検出することと、
前記第1戻り操作に対応して、前記第2インタフェースを前記第2領域に、および前記第1インタフェースを前記第1領域に表示することと、
をさらに備える、
請求項1または2に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項4】
前記第5操作が前記第6インタフェースを開くために使用された場合、前記第5操作に対応して、前記第6インタフェースを前記第2領域に表示し、前記第2インタフェースを前記第1領域に表示し続けることの後に、
前記第2領域の前記第6インタフェース上で第2戻り操作を検出することと、
前記第2戻り操作に対応して、前記第4インタフェースを前記第2領域に表示することと、
をさらに備える、
請求項2に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項5】
前記第1操作は、前記第1アプリケーションを起動するために使用される操作である、請求項1から4のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項6】
前記第1領域は、前記第2領域の左側に配置される、
請求項1から5のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項7】
前記第1領域に表示されるときの前記第1インタフェースの表示高さは、前記第2領域に表示されるときの前記第2インタフェースの表示高さと同じである、
請求項1から6のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項8】
前記第1領域および前記第2領域はそれぞれ、縦向きのバー形状の領域である、
請求項1から7のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項9】
前記電子デバイスは、前記第1アプリケーションに対応する表示ソリューションを格納し、前記電子デバイスは、前記表示ソリューションに基づいて前記第1アプリケーションの複数のインタフェースを表示する、
請求項1から8のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項10】
前記第1操作に対応して、前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを前記表示画面に表示することは、
前記第1操作に対応して、前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを前記表示画面の第3領域に表示することであって、前記第3領域は前記第1領域および前記第2領域の両方に重なる、表示することを含み、
前記第2操作に対応して、前記第2領域に前記第2インタフェースを表示することは、
前記第2操作に対応して、前記第2インタフェースを前記第2領域に表示し、前記第1インタフェースを前記第1領域に表示することを含む、
請求項1から9のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項11】
前記第1操作に対応して、前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを前記表示画面に表示することは、
横長状態で、前記第1操作に応答して、前記表示画面に前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを表示することを含む、
請求項1から10のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項12】
前記横長状態は、前記表示画面の長辺と水平面との間のそれぞれの夾角が事前設定値以下である状態である、
請求項11に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項13】
前記第2インタフェースのレベルは、前記第1インタフェースのレベルよりも低い、
請求項1から12のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項14】
前記第1アプリケーションの2つのインタフェースは、2つの前記インタフェースが同じアクティビティに対応するとき、同じレベルに対応するか、または、
前記第1アプリケーションの2つのインタフェースは、2つの前記インタフェースが異なるアクティビティに対応するとき、異なるレベルに対応する、
請求項1から13のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項15】
前記第1操作を検出することの前に、
前記第1インタフェースを縦長状態の全画面表示することと、
前記第1操作は縦長状態から横長状態に切り替える操作であることと、をさらに含む、
請求項1から14のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項16】
前記第1操作に対応して、前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを前記表示画面に表示することは、
前記第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしていない場合、前記第1領域に前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを表示すること、または、
前記第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしている場合、ユーザに、横長モード全画面表示方法と領域表示方法を含む表示方法を選択するように促すことと、前記ユーザにより選択された前記領域表示方法に対応して、前記表示画面の前記第1領域に前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを表示することを含む、
請求項1から14のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項17】
前記電子デバイスが横長状態から縦長状態に切り替えられた場合、
前記第1アプリケーションの第7インタフェースを前記縦長状態の全画面に表示することをさらに含み、
前記縦長状態は、前記表示画面の長辺と水平面との間のそれぞれの夾角が事前設定値より大きい状態であり、
前記第7インタフェースは、前記第1インタフェースから前記第
4インタフェースのうちのいずれかである、
請求項1から14のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項18】
前記第7インタフェースは、前記電子デバイスが横長状態でごく最近に表示したインタフェースであるか、
前記第7インタフェースは、前記電子デバイスが横長状態でごく最近にユーザ操作を検出したインタフェースであるか、または、
前記第7インタフェースは、前記電子デバイスが横長状態で事前設定領域にごく最近に表示したインタフェースである、
請求項17に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項19】
前記第1操作に対応して、前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを表示することは、
前記第1操作に対応して、前記第1アプリケーションの広告用ページを表示した後、前記第1アプリケーションの前記第1インタフェースを表示することを含む、
請求項1から14のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項20】
前記電子デバイスが第2アプリケーションを開くために前記第1アプリケーションの前記第1インタフェース上で行われた操作を検出するとき、前記第2アプリケーションのインタフェースを前記第2領域に表示し、前記第1領域に表示されるコンテンツは変化しないことをさらに含む、
請求項1から14のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項21】
前記第1操作は、ユーザのジェスチャ操作または音声操作である、
請求項1から14のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項22】
前記第2操作は前記第1インタフェース上のタップ操作であり、
前記第2操作に対応して、前記第1インタフェース上でタップされているコンテンツの表示効果が変化することをさらに含む、
請求項1から14のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項23】
タップされた前記コンテンツの色、明るさ、コントラスト、グレースケールまたは表示形式のうちの1つまたは複数が変化する、
請求項22に記載のアプリケーション表示方法。
【請求項24】
第1領域および第2領域を含む少なくとも2つの領域を有し、前記第1領域と前記第2領域は重ならない、表示画面と、
1つまたは複数の命令セットおよび第1アプリケーションを格納するように構成されたメモリと、
前記メモリおよび前記表示画面に結合されたプロセッサであって、前記プロセッサは1つまたは複数の前記命令セットを実行して、前記電子デバイスに請求項1から23のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法を実行させるように構成されたプロセッサを備える、電子デバイス。
【請求項25】
コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイス上で実行されると、前記電子デバイスが請求項1から23のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法を実行できる、コンピュータ記憶媒体。
【請求項26】
アプリケーション表示方法であって、前記アプリケーション表示方法は、
第1アプリケーションを有する電子デバイスが、第1操作を検出することと、
前記第1操作に対応して、前記電子デバイスが、前記第1アプリケーションの第1インタフェースを、前記電子デバイスの表示画面の第1領域に表示することであって、
前記表示画面は、少なくとも2つの領域を有し、前記少なくとも2つの領域は前記第1領域及び第2領域を含み、異なる領域同士は重ならない、表示することと、
前記電子デバイスが、前記第1インタフェース上で実行される第2操作を検出することであって、前記第2操作は、前記第1アプリケーションの第2インタフェースを開くために用いられる、検出することと、
前記電子デバイスが、前記第2操作に対応して、前記第2領域に前記第2インタフェースを表示することと、
を備え、
前記電子デバイスが、前記第2インタフェース上で実行される第4操作を検出することであって、前記第4操作は、前記第1アプリケーションの第4インタフェースを開くために用いられる、検出することをさらに含み、
前記第4インタフェースと前記第2インタフェースが同じアクティビティに対応している場合、前記電子デバイスが、前記第4操作に応答して、前記第2領域に前記第4インタフェースを表示し、前記第1領域に表示された前記第1インタフェースを変更せずに維持することと、
前記第4インタフェースと前記第2インタフェースとが異なるアクティビティに対応している場合、前記電子デバイスが、前記第4操作に応答して、前記第2領域に前記第4インタフェースを表示し、前記第1領域に前記第2インタフェースを表示することをさらに含
み、
前記第4インタフェースは前記第2インタフェースより下位レベルのインタフェースである、
アプリケーション表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は電子技術の分野に関し、具体的には、アプリケーション表示方法及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発展に伴い、より多くのサービスが携帯電話やタブレットなどの携帯型電子デバイスで処理できるようになり、より多くのアプリケーションが電子デバイス上で使用できるようになっている。一般に、ユーザがアプリケーションを電子デバイスで用いる際には、電子デバイスを縦長状態にしており、電子デバイス上のアプリケーションは通常、縦長モードでの表示をサポートできる。縦長状態では、表示画面の高さが表示画面の幅より大きい。つまり、表示画面の鉛直方向の長さが表示画面の水平方向の長さより大きい。電子デバイスが横長状態の場合、表示画面の幅が表示画面の高さより大きい。つまり、表示画面の水平方向の長さが表示画面の鉛直方向の長さより大きい。その結果、一部のアプリケーションは正常に表示することができない。
【発明の概要】
【0003】
本願の実施形態が、電子デバイスが横長状態の場合にも、アプリケーションのインタフェースを正常に表示するアプリケーション表示方法及び電子デバイスを提供する。
【0004】
前述の目的を実現するために、以下に挙げる技術的解決手段が本願の実施形態に用いられる。
【0005】
第1態様によれば、本願の一実施形態がアプリケーション表示方法を提供する。本方法は、第1アプリケーションを含む電子デバイスに適用される。本アプリケーション表示方法は、電子デバイスが第1操作を検出することを含む。電子デバイスは第1操作に応答して、表示画面の第1領域に第1アプリケーションの第1インタフェースを横長状態で表示する。電子デバイスは第1インタフェースで行われる第2操作を検出する。第2操作は、第1アプリケーションの第2インタフェースを開くのに用いられる。電子デバイスは第2操作に応答して、第2インタフェースを第2領域に表示する。表示画面は少なくとも2つの領域を含み、少なくとも2つの領域は第1領域及び第2領域を含み、異なる領域同士は重ならない。本解決手段では、電子デバイスが横長状態の場合、表示画面は第1領域及び第2領域に分割され、各領域は比較的幅が狭い。この場合、電子デバイスは、第1領域に第1アプリケーションの第1インタフェースを表示し、第2領域に第2アプリケーションの第2インタフェースを表示できる。
【0006】
ある実行可能な実装形態では、電子デバイスが、第1操作に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを電子デバイスの表示画面の第1領域に横長状態で表示する場合、電子デバイスは第1アプリケーションのインタフェースを第2領域に表示しない。例えば、あるパターン(例えば、壁紙パターン)が第2領域に表示されてもよく、デスクトップの背景が第2領域に表示されてもよく(つまり、デスクトップの背景の一部が第2領域に示される)、第2領域が空白であってもよい。
【0007】
別の実行可能な実装形態では、各領域のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が第1事前設定値より小さい又はそれに等しい。アスペクト比とは、横長状態における当該領域の鉛直方向の長さと水平方向の長さとの比である。
【0008】
このように、表示画面から分割された各領域のアスペクト比は、事前設定比とはわずかに異なり、各領域は縦向きのバー形状をしている。したがって、第1アプリケーションのインタフェースを各領域に正常に表示できる。
【0009】
別の実行可能な実装形態では、電子デバイスが第2操作に応答して第2インタフェースを第2領域に表示することは、第2インタフェースと第1インタフェースとが同じレベルに対応している場合、電子デバイスが第2操作に応答して第2インタフェースを第2領域に表示することを含む。本方法はさらに、第2インタフェースが第1インタフェースより下位レベルにある場合、電子デバイスが第2操作に応答して第2インタフェースを第1領域に表示することを含む。
【0010】
別の実行可能な実装形態では、電子デバイスが第2操作に応答して第2インタフェースを第2領域に表示する場合、第1インタフェースは第1領域に表示されたままになっている、つまり、第2領域に表示されているコンテンツは変わらないままである。
【0011】
別の実行可能な実装形態では、横長状態とは、表示画面の長辺と水平面との間の夾角が第2事前設定値より小さい又はそれに等しい状態である。
【0012】
言い換えれば、横長状態では、電子デバイスの表示画面はユーザにとって、基本的に横向きのバー形状である。
【0013】
別の実行可能な実装形態では、電子デバイスが第1操作を検出する前に、本方法はさらに、電子デバイスがデスクトップを横長状態の全画面に表示することを含む。第1操作とは、第1アプリケーションを起動するのに用いる操作である。
【0014】
言い換えれば、電子デバイスは、デスクトップを横長モードで表示する場合、ユーザ操作に応答して、第1アプリケーションのインタフェースを表示画面から分割された領域に表示してよい。
【0015】
別の実行可能な実装形態では、電子デバイスが第1操作を検出する前に、本方法はさらに、電子デバイスが第1インタフェースを縦長状態の全画面に表示することを含む。第1操作とは、縦長状態から横長状態に切り替える操作である。
【0016】
言い換えれば、電子デバイスのディスプレイが横長状態に切り替えられた後に、第1インタフェースを縦長モードで表示する場合、電子デバイスは第1インタフェースを表示画面から分割された領域に表示してよい。
【0017】
別の実行可能な実装形態では、本方法はさらに、第1インタフェースで行われる第3操作を電子デバイスが検出することを含む。第3操作は、第1アプリケーションの第3インタフェースを開くのに用いられる。第3インタフェースと第1インタフェースとが同じレベルに対応している場合、第3操作に応答して、電子デバイスは第3インタフェースを第1領域に表示し、第2インタフェースを第2領域に表示したままにする。あるいは、第3インタフェースが第1インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、第3操作に応答して、電子デバイスは第3インタフェースを第2領域に表示し、第1インタフェースを第1領域に表示したままにする。
【0018】
言い換えれば、第1インタフェースと、同じレベルのインタフェースとが第1領域に表示され、第1インタフェースより下位レベルのインタフェースが第2領域に表示される。
【0019】
別の実行可能な実装形態では、第3インタフェースが第1インタフェースより上位レベルにある場合、電子デバイスは第3インタフェースを第1領域に表示し、第2インタフェースを第2領域に表示したままにする、又は電子デバイスは第3インタフェースを第1領域に表示し、第1インタフェースを第2領域に表示する。
【0020】
別の実行可能な実装形態では、本方法はさらに、電子デバイスが第2インタフェースで行われる第4操作を検出することを含む。第4操作は、第1アプリケーションの第4インタフェースを開くのに用いられる。第4インタフェースと第2インタフェースとが同じレベルに対応しているか、又は第4インタフェースが第2インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、第4操作に応答して、電子デバイスは第4インタフェースを第2領域に表示し、第1インタフェースを第1領域に表示したままにする。
【0021】
本解決手段では、第2インタフェースと同じレベルのインタフェース及び第2インタフェースより下位レベルのインタフェースが、第2領域に表示される。
【0022】
別の実行可能な実装形態では、本方法はさらに、電子デバイスが第2インタフェースで行われる第4操作を検出することを含む。第4操作は、第1アプリケーションの第4インタフェースを開くのに用いられる。第4インタフェースと第2インタフェースとが同じレベルに対応している場合、第4操作に応答して、電子デバイスは第4インタフェースを第2領域に表示し、第1領域に表示されているインタフェースをそのままにしておく。あるいは、第4インタフェースが第2インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、第4操作に応答して、電子デバイスは第4インタフェースを第2領域に表示し、第2インタフェースを第1領域に表示する。
【0023】
本解決手段では、第1アプリケーションの、第2領域に表示されるインタフェースが、第1アプリケーションの、第1領域に表示されるインタフェースより下位レベルのインタフェースである。
【0024】
別の実行可能な実装形態では、本方法はさらに、電子デバイスが第2インタフェースで行われる第5操作を検出することを含む。第5操作は、第1アプリケーションの第5インタフェースを開くのに用いられる。第5インタフェースが第2インタフェースより上位レベルのインタフェースである場合、第5操作に応答して、電子デバイスは第5インタフェースを第2領域に表示し、第1領域に表示されているインタフェースをそのままにしておく。あるいは、第5インタフェースが第2インタフェースより上位レベルのインタフェースである場合、第5操作に応答して、電子デバイスは第5インタフェースを第1領域に表示し、第2領域に表示されているインタフェースをそのままにしておく。
【0025】
別の実行可能な実装形態では、第5インタフェースが第2インタフェースより上位レベルの第1インタフェースである場合、第5操作に応答して、電子デバイスは第2インタフェースを第2領域に表示するのを中止して(第2領域に表示されるコンテンツはデスクトップであってよい)、第1インタフェースを第1領域に表示したままにする。
【0026】
別の実行可能な実装形態では、ユーザが電子デバイスの表示画面に対面したときに、第2領域は第1領域の右側に配置されている。
【0027】
このように、第2領域(つまり、右側)に表示されるインタフェースが、第1領域(つまり、左側)に表示されるインタフェースより下位レベルにある場合、これにより、ユーザが対比して操作を行うのが便利になり、大部分のユーザの使用習慣にうまく適合できるようになる。さらに、第1アプリケーションの第1インタフェースが最初に左側に表示され、次いで、第2アプリケーションの第2インタフェースが右側に表示される。このことは、大部分のユーザの使用習慣にうまく適合できる。
【0028】
別の実行可能な実装形態では、本方法はさらに、電子デバイスが第1インタフェースで行われる第6操作を検出することを含む。第6操作は、第1アプリケーションの第6インタフェースを開くのに用いられる。第6操作に応答して、電子デバイスは第6インタフェースを第2領域に表示し、第1インタフェースを第1領域に表示したままにする。
【0029】
別の実行可能な実装形態では、本方法はさらに、電子デバイスが第1領域又は第2領域で行われる第7操作を検出することを含む。第7操作は、第1アプリケーションの第7インタフェースを開くのに用いられる。第7操作に応答して、電子デバイスは第7インタフェースを第2領域に表示し、第1インタフェースを第1領域に表示したままにする。
【0030】
別の実行可能な実装形態では、本方法はさらに、電子デバイスが第1領域で行われる第8操作を検出することを含む。第8操作は、第1アプリケーションの第8インタフェースを開くのに用いられる。この場合、第8操作に応答して、電子デバイスは第8インタフェースを第2領域に表示し、第1インタフェースを第1領域に表示したままにする。電子デバイスは第2領域で行われる第9操作を検出する。第9操作は第1アプリケーションの第9インタフェースを開くのに用いられる。この場合、第9操作に応答して、電子デバイスは第9インタフェースを第1領域に表示し、第2インタフェースを第2領域に表示したままにする。
【0031】
言い換えれば、第1アプリケーションの第1インタフェース及び第2インタフェースが横長状態で表示された後に、表示画面の現在の領域にあるインタフェース上に開かれているインタフェースが、別の領域に表示される。
【0032】
別の実行可能な実装形態では、電子デバイスは第1領域で行われる第8操作を検出する。第8操作は第1アプリケーションの第8インタフェースを開くのに用いられる。この場合、第8操作に応答して、電子デバイスは第8インタフェースを第1領域に表示し、第2インタフェースを第2領域に表示したままにする。電子デバイスは第2領域で行われる第9操作を検出する。第9操作は、第1アプリケーションの第9インタフェースを開くのに用いられる。この場合、第9操作に応答して、電子デバイスは第9インタフェースを第2領域に表示し、第1インタフェースを第1領域に表示したままにする。
【0033】
言い換えれば、第1アプリケーションの第1インタフェース及び第2インタフェースが横長状態で表示された後に、表示画面の現在の領域にあるインタフェース上に開かれているインタフェースが、現在の領域に表示されたままになる。
【0034】
別の実行可能な実装形態では、電子デバイスが第1アプリケーションの第1インタフェースを電子デバイスの表示画面の第1領域に表示することは、第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしていない場合、電子デバイスが第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1領域に表示することを含む。第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしている場合、電子デバイスはユーザに表示方式を選択するよう促す。表示方式には、横長モード全画面表示方式と領域表示方式とが含まれる。ユーザにより選択された領域表示方式に応答して、電子デバイスは第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1領域に表示する。
【0035】
言い換えれば、ユーザは、第1アプリケーションのインタフェースを表示する方式が横長モード全画面表示方式であるのか、又は領域表示方式であるのかを決定できる。
【0036】
別の実行可能な実装形態では、本方法はさらに、電子デバイスが縦長状態に切り替えられた場合、電子デバイスは第1アプリケーションの第10インタフェースを縦長状態の全画面に表示することを含む。縦長状態とは、表示画面の長辺と水平面との間の夾角が第2事前設定値より大きい状態である。
【0037】
別の実行可能な実装形態では、電子デバイスが縦長状態に切り替えられた場合、電子デバイスが縦長状態の全画面に表示する第10インタフェースは、電子デバイスが横長状態でごく最近に表示したインタフェースであってもよく、電子デバイスが横長状態でごく最近にユーザ操作を検出したインタフェースであってもよく、電子デバイスが横長状態で事前設定領域にごく最近に表示したインタフェースであってもよい。
【0038】
第2態様によれば、本願の技術的解決手段がアプリケーション表示装置を提供する。本装置は電子デバイスに含まれ、本装置は、第1態様又は第1態様の実行可能な実装形態のうちのいずれか1つによる方法での電子デバイスの挙動を実現する機能を有する。この機能はハードウェアを用いて実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、当該機能に対応する1つ又は複数のモジュール又はユニット、例えば、表示モジュール又はユニット、及び検出モジュール又はユニットを含む。
【0039】
第3態様によれば、本願の一実施形態が電子デバイスを提供し、この電子デバイスは、1つ又は複数のプロセッサと1つ又は複数のメモリとを含む。1つ又は複数のメモリは1つ又は複数のプロセッサに結合されている。1つ又は複数のメモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成されており、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。1つ又は複数のプロセッサがコンピュータ命令を実行すると、電子デバイスは、第1態様の実行可能な実装形態のうちのいずれか1つによるアプリケーション表示方法を行うことが可能になる。
【0040】
第4態様によれば、本願の一実施形態が、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ命令が電子デバイスで実行されると、電子デバイスは、第1態様の実行可能な実装形態のうちのいずれか1つによるアプリケーション表示方法を行うことが可能になる。
【0041】
第5態様によれば、本願の一実施形態がコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、電子デバイスは、第1態様の実行可能な実装形態のうちのいずれか1つによるアプリケーション表示方法を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本願の一実施形態による電子デバイスの横長状態及び縦長状態の概略図である。
【0043】
【
図2A】本願の一実施形態による電子デバイスのハードウェア構造の概略図である。
【0044】
【
図2B】本願の一実施形態による電子デバイスのソフトウェア構造の概略図である。
【0045】
【
図3】本願の一実施形態による表示処理の概略図である。
【0046】
【
図4A】本願の一実施形態による表示方法のフローチャートである。
【0047】
【
図4B】本願の一実施形態による別の表示方法のフローチャートである。
【0048】
【
図5A】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの概略図である。
【0049】
【
図5B】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0050】
【
図5C】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0051】
【
図5D】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0052】
【
図6】本願の一実施形態による、表示領域の分割を示す一群の概略図である。
【0053】
【
図7】本願の一実施形態による設定インタフェースの概略図である。
【0054】
【
図8A】本願の一実施形態による一群の設定インタフェースのうちの1つを示す概略図である。
【
図8B】本願の一実施形態による一群の設定インタフェースのうちの1つを示す概略図である。
【
図8C】本願の一実施形態による一群の設定インタフェースのうちの1つを示す概略図である。
【
図8D】本願の一実施形態による一群の設定インタフェースのうちの1つを示す概略図である。
【0055】
【
図9】本願の一実施形態による別の設定インタフェースの概略図である。
【0056】
【
図10A】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0057】
【
図10B】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0058】
【
図11A】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0059】
【
図11B】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0060】
【
図11C】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0061】
【
図12】本願の一実施形態による表示方式を決定するフローチャートである。
【0062】
【
図13】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0063】
【
図14】本願の一実施形態による電子デバイスのインタフェースの別の概略図である。
【0064】
【
図15】本願の一実施形態による、表示領域の分割を示す概略図である。
【0065】
【
図16】本願の一実施形態による、表示領域の他の分割を示す概略図である。
【0066】
【
図17】本願の一実施形態による電子デバイスの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下では、本願の実施形態についての添付図面を参照して、本願の実施形態での技術的解決手段を説明する。本願の実施形態の説明では、特に指定がない限り、「/」は「又は」を意味している。例えば、A/Bとは、A又はBを表してよい。本明細書では、「及び/又は」とは、関連する対象を説明するための対応関係のみを説明しており、3つの関係が存在し得ることを表している。例えば、A及び/又はBとは以下の3つの場合、すなわち、Aだけが存在する、A及びBが両方とも存在する、並びにBだけが存在するということを表してよい。さらに、本願の実施形態の説明では、「複数の」とは2つ又は2つより多くを意味する。
【0068】
次の用語、「第1」及び「第2」は、単に説明の目的を意図しているにすぎず、相対的な重要性の示唆若しくはその含み、又は示された技術的特徴の数の暗黙的示唆であると理解されるべきではない。したがって、「第1」又は「第2」で限定される特徴が、明示的であっても暗黙的であっても1つ又は複数の特徴を含んでよい。本実施形態の説明では、特に明記しない限り、「複数の」とは2つ又は2つより多くを意味する。
【0069】
ユーザが電子デバイスを用いるときに、電子デバイスは横長状態であっても縦長状態であってもよい。電子デバイスの表示画面には、4つの辺が含まれてよい。4つの辺は、互いに等しく且つ平行で、表示画面の長辺と呼ばれることがある2つの長辺を含む。4つの辺はさらに、互いに等しく且つ平行で、表示画面の短辺と呼ばれることがある2つの短辺を含む。横長状態では、電子デバイスの表示画面の長辺は(例えば、
図1の(a)に示すように)水平面に対して平行、つまり、表示画面の長辺と水平面との間の夾角が0である。あるいは、(例えば、
図1の(b)に示すように)表示画面の長辺01と水平面上への長辺01の投影02との間の夾角03が、事前設定値1より小さい又はそれに等しい、つまり、表示画面の長辺と水平面との間の夾角が事前設定値1より小さい又はそれに等しい。事前設定値1(つまり、第2事前設定値)は45°より小さい又はそれに等しく、事前設定値1の具体的な値は実際の応用シナリオに応じて設定されてもよい。例えば、事前設定値1は20°でよい。横長状態では、電子デバイスの表示画面は基本的に、横向きのバー形状である。
【0070】
横長状態では、電子デバイスの表示画面の高さが表示画面の幅より小さく、表示画面の縦横比(つまり、幅に対する高さの比)が1より小さい。表示画面の高さは、鉛直面との間に比較的小さい夾角を有する、表示画面の辺の長さである。表示画面の幅は、水平面との間に比較的小さい夾角を有する、表示画面の辺の長さである。表示画面の高さは表示画面の鉛直方向の長さと理解することもでき、表示画面の幅は表示画面の水平方向の長さと理解することもでき、表示画面の縦横比は表示画面のアスペクト比(つまり、水平方向の長さに対する鉛直方向の長さの比)と理解することもできる。
【0071】
縦長状態において、電子デバイスの表示画面の長辺は、(例えば、
図1の(c)に示すように)水平面に対して直角である。あるいは、表示画面の長辺01と水平面上への長辺01の投影02との間の夾角03が、事前設定値1より大きい(例えば、
図1の(d)に示すように、事前設定値1は45°より大きい又はこれに等しい)。縦長状態では、電子デバイスの表示画面の高さが表示画面の幅より大きく、表示画面の縦横比が1より大きく、電子デバイスの表示画面は基本的に、縦向きのバー形状である。
【0072】
現在のところ、電子デバイスが縦長状態である場合、表示画面の縦横比が通常、16:9、18:9、20:9、又は16:10などの従来比である。大部分のアプリケーションの電子デバイスでの表示設定も、この従来比に適応している。縦長状態において、電子デバイスの表示画面の縦横比は、従来比に等しいか又はこれからわずかに異なっている。したがって、電子デバイスはアプリケーションのインタフェースを正常に表示できる。電子デバイスが横長状態である場合、電子デバイスの表示画面の縦横比は、従来比から大きく異なっている。その結果、電子デバイスはアプリケーションのインタフェースを正常に表示できないかもしれない。
【0073】
本願の一実施形態がアプリケーション表示方法を提供する。横長状態において、電子デバイスの、横向きのバー形状をした表示画面が、幅が狭い縦向きのバー形状をした複数の領域に分割されてよい。これらの領域は電子デバイスが表示に用いるので、これらの領域は表示領域とも呼ばれてよい。異なる表示領域同士は重ならず、各表示領域の縦横比と事前設定比との差が比較的小さい。例えば、各表示領域の縦横比と事前設定比との差の絶対値が事前設定値2(つまり、第1事前設定値)より小さい又はそれに等しい。電子デバイスは、アプリケーションのインタフェースを、縦向きのバー形状をした表示領域に正常に表示できる。
【0074】
表示領域の縦横比が、表示領域の幅に対する高さの比であってよい。表示領域の高さは、鉛直面との間に比較的小さい夾角を有する、表示領域の辺の長さである。表示領域の幅は、水平面との間に比較的小さい夾角を有する、表示領域の辺の長さである。
図1の(a)に示す横長状態において、表示領域の高さは、鉛直面に対して平行な、表示領域の辺の長さであり、表示領域の幅は、水平面に対して平行な、表示領域の辺の長さである。表示領域の高さは表示領域の鉛直方向の長さとしても理解でき、表示領域の幅は表示領域の水平方向の長さとしても理解でき、表示領域の縦横比は表示領域のアスペクト比としても理解できる。
【0075】
本願の本実施形態で提供される表示方法は、タブレット、携帯電話、ウェアラブルデバイス、車載デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック、又は携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)などの電子デバイスに適用できる。電子デバイスの具体的な種類が、本願の本実施形態で限定されることはない。
【0076】
例えば、
図2Aは電子デバイス100の概略構造図である。電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェース130、充電管理モジュール140、電源管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動体通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受話器170B、マイク170C、イヤホンジャック170D、センサモジュール180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、表示画面194、及び加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインタフェース195などを含んでよい。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学式近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、骨伝導センサ180M、及び重力センサなどを含んでよい。
【0077】
本願の本実施形態に示された構造が、電子デバイス100に対する何らかの特定の限定とはならないことが理解できる。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、図に示された構成要素より多い又は少ない構成要素、いくつかの構成要素の組み合わせ、いくつかの構成要素の分割、又はこれらの構成要素の異なる配置を含んでもよい。示された構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実装されてもよい。
【0078】
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含んでよい。異なる処理ユニットが、独立した構成要素であってもよく、1つ又は複数のプロセッサに統合されてもよい。
【0079】
コントローラは、電子デバイス100の中枢部及び司令部であってよい。コントローラは、命令オペレーションコード及びシーケンス信号に基づいて、オペレーション制御信号を生成し、命令取り出し及び命令実行を制御してよい。
【0080】
プロセッサ110にはさらに、命令及びデータを格納するように構成されたメモリが設けられてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ110に含まれるメモリはキャッシュメモリである。このメモリは、プロセッサ110が最近用いた又は繰り返し用いる命令又はデータを格納してよい。プロセッサ110が命令又はデータを再度用いる必要がある場合、プロセッサ110はメモリから命令又はデータを直接的に呼び出してよい。これにより、繰り返しアクセスが回避され、プロセッサ110の待機時間が減少するので、システム効率が向上する。
【0081】
いくつかの実施形態において、プロセッサ110は1つ又は複数のインタフェースを含んでよい。このインタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インタフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インタフェース、汎用非同期式受信機/送信器(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インタフェース、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output、GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インタフェース、及び/又はユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェースなどを含んでよい。
【0082】
I2Cインタフェースは、双方向の同期式シリアルバスであり、シリアルデータライン(serial data line、SDA)とシリアルクロックライン(serial clock line、SCL)とを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は複数のI2Cバスを含んでよい。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインタフェースを介して、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュライト、及びカメラ193などに個別に結合されてよい。例えば、プロセッサ110はI2Cインタフェースを介してタッチセンサ180Kに結合されてよく、これによりプロセッサ110は、電子デバイス100のタッチ機能を実装するために、I2Cバスインタフェースを介してタッチセンサ180Kと通信する。
【0083】
I2Sインタフェースは、音声通信に用いられてよい。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は複数のI2Sバスを含んでよい。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実現するために、I2Sバスを介してオーディオモジュール170に結合されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、ブルートゥース(登録商標)ヘッドセットを用いて電話に出る機能を実装するために、I2Sインタフェースを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に転送してよい。
【0084】
PCMインタフェースは、音声通信にも用いられ、アナログ信号に対してサンプリング、量子化、及び符号化を行ってよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、PCMバスインタフェースを介して無線通信モジュール160に結合されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は代替的に、ブルートゥースヘッドセットを用いて電話に出る機能を実装するために、PCMインタフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を転送してよい。I2Sインタフェース及びPCMインタフェースは両方とも、音声通信に用いられてよい。
【0085】
UARTインタフェースは、非同期通信用の汎用シリアルデータバスである。このバスは、シリアル通信とパラレル通信との間で送信対象データを変換する双方向通信バスである。いくつかの実施形態において、UARTインタフェースは通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成されている。例えば、プロセッサ110は、ブルートゥース機能を実装するために、UARTインタフェースを介して無線通信モジュール160内のブルートゥースモジュールと通信する。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、ブルートゥースヘッドセットを用いた音楽再生機能を実装するために、UARTインタフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を転送してよい。
【0086】
MIPIインタフェースは、表示画面194及びカメラ193などの周辺機器にプロセッサ110を接続するように構成されてよい。MIPIインタフェースは、カメラシリアルインタフェース(camera serial interface、CSI)及びディスプレイシリアルインタフェース(display serial interface、DSI)などを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、電子デバイス100の撮影機能を実装するために、CSIインタフェースを介してカメラ193と通信する。プロセッサ110は、電子デバイス100の表示機能を実装するために、DSIインタフェースを介して表示画面194と通信する。
【0087】
GPIOインタフェースは、ソフトウェアを用いて構成されてよい。GPIOインタフェースは、制御信号経路として構成されてもよく、データ信号経路として構成されてもよい。いくつかの実施形態において、GPIOインタフェースは、カメラ193、表示画面194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、及びセンサモジュール180などにプロセッサ110を接続するように構成されてよい。GPIOインタフェースはさらに、I2Cインタフェース、I2Sインタフェース、UARTインタフェース、又はMIPIインタフェースなどとして構成されてもよい。
【0088】
USBインタフェース130は、USB標準仕様に準拠したインタフェースであり、具体的には、mini USBインタフェース、micro USBインタフェース、又はUSB Type Cインタフェースなどであってもよい。USBインタフェース130は、充電器に接続して電子デバイス100を充電するように構成されてよく、電子デバイス100と周辺機器との間のデータ送信用にも構成されてよく、イヤホンに接続してイヤホンを介したオーディオ再生をするようにも構成されてよい。このインタフェースはさらに、ARデバイスなどの別の電子デバイスに接続するように構成されてよい。
【0089】
本願の本実施形態で説明されたモジュール同士のインタフェース接続関係は、単に説明するための例にすぎず、電子デバイス100の構造に対する何らかの限定とはならないことが理解できる。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は代替的に、本実施形態とは異なるインタフェース接続方式を用いても、複数のインタフェース接続方式を組み合わせて用いてもよい。
【0090】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受け取るように構成されている。充電器は無線充電器であっても、有線充電器であってもよい。いくつかの有線充電の実施形態において、充電管理モジュール140は、USBインタフェース130を介して有線充電器から充電入力を受け取ってよい。いくつかの無線充電の実施形態において、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを介して無線充電入力を受け取ってよい。充電管理モジュール140はさらに、電源管理モジュール141を介して電子デバイスに電源を供給するとともに、バッテリ142を充電してよい。
【0091】
電源管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110に接続するように構成されている。電源管理モジュール141は、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、表示画面194、カメラ193、及び無線通信モジュール160などに電源を供給するために、バッテリ142からの入力及び/又は充電管理モジュール140からの入力を受け取る。電源管理モジュール141はさらに、バッテリ容量、バッテリ充電回数、及びバッテリの健康状態(漏電又はインピーダンス)などのパラメータを監視するように構成されてよい。いくつかの他の実施形態において、電源管理モジュール141は代替的に、プロセッサ110に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態において、電源管理モジュール141及び充電管理モジュール140は代替的に、同じ構成要素に配置されてもよい。
【0092】
電子デバイス100の無線通信機能が、アンテナ1、アンテナ2、移動体通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、及びベースバンドプロセッサなどを用いて実装されてよい。
【0093】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成されている。電子デバイス100の各アンテナは、1つ又は複数の通信周波数帯をカバーするように構成されてよい。アンテナ使用率を向上させるために、異なるアンテナが多重化されてよい。例えば、アンテナ1は無線ローカルエリアのダイバーシティアンテナに多重化されてよい。いくつかの他の実施形態では、アンテナが同調スイッチと組み合わせて用いられてよい。
【0094】
移動体通信モジュール150は、2G、3G、4G、及び5Gなどを含む、電子デバイス100に適用される無線通信ソリューションを提供してよい。移動体通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、及び低雑音増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含んでよい。移動体通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリング、増幅、及び他の処理を行い、処理した電磁波を復調のためにモデムプロセッサに転送してよい。移動体通信モジュール150はさらに、モデムプロセッサにより変調された信号を増幅し、増幅した信号をアンテナ1を用いて電磁波に変換し、この電磁波をアンテナ1を介して放射してよい。いくつかの実施形態では、移動体通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールが、プロセッサ110に配置されてよい。いくつかの実施形態では、移動体通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールが、プロセッサ110の少なくとも一部のモジュールとして同じ構成要素に配置されてよい。
【0095】
モデムプロセッサは、変調器と復調器とを含んでよい。変調器は、送信対象の低周波数ベースバンド信号を中間周波数/高周波数信号に変調するように構成されている。復調器は、受信した電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するように構成されている。次いで、復調器は、復調によって取得された低周波数ベースバンド信号を処理のためにベースバンドプロセッサに転送する。ベースバンドプロセッサが低周波数ベースバンド信号を処理した後に、処理後の低周波数ベースバンド信号はアプリケーションプロセッサに転送される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170A及び受話器170Bに限定されることはない)を介して音声信号を出力する、又は表示画面194を介して画像若しくは映像を表示する。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは独立した構成要素であってよい。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立していてもよく、移動体通信モジュール150と同じ構成要素又は別の機能モジュールに配置される。
【0096】
無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用される無線通信ソリューション、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)(ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi(登録商標))ネットワークなど)、ブルートゥース(bluetooth(登録商標)、BT)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、及び赤外線(infrared、IR)技術を提供してよい。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールと一体化された1つ又は複数の構成要素であってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、この電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を行い、処理した信号をプロセッサ110に送る。無線通信モジュール160はさらに、プロセッサ110から送信対象信号を受信し、この送信対象信号に対して周波数変調及び増幅処理を行い、処理した送信対象信号をアンテナ2を用いて電磁波に変換し、この電磁波をアンテナ2を介して放射してよい。
【0097】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100では、アンテナ1が移動体通信モジュール150に結合されており、アンテナ2が無線通信モジュール160に結合されているので、電子デバイス100は無線通信技術を用いてネットワーク及び別のデバイスと通信できる。無線通信技術は、移動体通信用グローバルシステム(global system for mobile communications、GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))、時分割同期符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR、及び/又は他の技術を含んでよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星測位システム(beidou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、及び/又は静止衛星型補強システム(satellite based augmentation systems、SBAS)を含んでよい。
【0098】
電子デバイス100は、GPU、表示画面194、及びアプリケーションプロセッサなどを用いて、表示機能を実装する。GPUは、画像処理用のマイクロプロセッサであり、表示画面194とアプリケーションプロセッサとに接続されている。GPUは、数値計算及び幾何学的計算を行うように構成されており、且つグラフィックスレンダリングを行うように構成されている。プロセッサ110は、1つ又は複数のGPUを含み、プログラム命令を実行して表示情報を生成又は変更してよい。
【0099】
表示画面194は、画像及び映像などを表示するように構成されている。表示画面194は表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス式有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、mini LED、micro LED、micro OLED、又は量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)などを用いてよい。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1つ又はN個の表示画面194を含んでよく、Nは1より大きい正の整数である。本願の本実施形態では、横長状態において、表示画面194は複数の表示領域を含んでよく、1つのアプリケーションの異なるインタフェースが異なる表示領域に同時に表示されてよい。
【0100】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、表示画面194、及びアプリケーションプロセッサなどを用いて撮影機能を実装してよい。
【0101】
ISPは、カメラ193によりフィードバックされるデータを処理するように構成されている。例えば撮影時には、シャッタが開いた後に、光がレンズを通ってカメラの感光素子に転送され、光信号が電気信号に変換され、カメラの感光素子は電気信号を処理のためにISPに転送し、この電気信号を肉眼に見える画像に変換する。ISPはさらに、この画像に対して、ノイズ、明るさ、及び皮膚色の観点からアルゴリズムベースの最適化を行ってよい。ISPはさらに、撮影シナリオにおける露出及び色温度などのパラメータを最適化してよい。いくつかの実施形態において、ISPはカメラ193に配置されてよい。
【0102】
カメラ193は、静止画像又は映像を撮るように構成されている。物体の光学像がレンズを通って生成され、感光素子上に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)であっても、相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)フォトトランジスタであってもよい。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次いで、電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに転送する。ISPは、デジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号を、標準的なRGB形式又はYUV形式などの画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は1つ又はN個のカメラ193を含んでよく、Nは1より大きい正の整数である。
【0103】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成されている。デジタル信号プロセッサはデジタル画像信号を処理できるだけでなく、他のデジタル信号も処理できる。例えば、電子デバイス100が周波数を選択すると、デジタル信号プロセッサは周波数エネルギーに対してフーリエ変換などを行うように構成されている。
【0104】
ビデオコーデックは、デジタル映像を圧縮又は復元するように構成されている。電子デバイス100は、1つ又は複数の種類のビデオコーデックをサポートできる。このように、電子デバイス100は、複数の符号化形式、例えば、ムービングピクチャエキスパーツグループ(moving picture experts group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、及びMPEG-4で映像を再生又は録画してよい。
【0105】
NPUは、生物学的神経回路網の構造を用いて、例えば、人間の脳神経細胞同士の転送方式を用いて入力情報を高速で処理するニューラルネットワーク(neural-network、NN)コンピューティングプロセッサであり、さらに継続的な自己学習を行うことができる。電子デバイス100のインテリジェントコグニションなどのアプリケーション、例えば、画像認識、顔認識、音声認識、テキスト理解を、NPUを用いて行うことができる。
【0106】
外部メモリインタフェース120は、電子デバイス100の記憶容量を拡張するために、外部メモリカード(例えば、micro SDカード)に接続するように構成されてよい。外部メモリカードは、データ記憶機能を実装するために(例えば、音楽、映像、及び他のファイルを外部メモリカードに格納するために)、外部メモリインタフェース120を介してプロセッサ110と通信する。
【0107】
内部メモリ121はコンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成されてよく、実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令を実行することで、電子デバイス100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を行う。内部メモリ121は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含んでよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、及び少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)に必要なアプリケーションプログラムなどを格納してよい。データ記憶領域は、電子デバイス100の使用時に作成されたデータ(音声データ及び電話帳など)などを格納してよい。さらに、内部メモリ121は高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、さらに少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、及び汎用フラッシュストレージ(universal flash(登録商標) storage、UFS)などの不揮発性メモリを含んでよい。
【0108】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受話器170B、マイク170C、イヤホンジャック170D、及びアプリケーションプロセッサなどを用いて、音楽の再生及び録音などのオーディオ機能を実装してよい。
【0109】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成されており、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成されている。オーディオモジュール170はさらに、オーディオ信号を符号化し且つ復号するように構成されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170はプロセッサ110に配置されてもよく、又はオーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールがプロセッサ110に配置されてもよい。
【0110】
スピーカ170Aは、「ラウドスピーカ」とも呼ばれ、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子デバイス100は、スピーカ170Aを用いて音楽を聴く又はハンズフリー電話に出るために用いられてよい。
【0111】
受話器170Bは、「イヤホン」とも呼ばれ、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。着信又は音声情報が電子デバイス100で受信されると、受話器170Bを人の耳に近づけることで音声を聞くことができる。
【0112】
マイク170Cは、「mic(マイク)」又は「mike(マイク)」とも呼ばれ、音声信号を電気信号に変換するように構成されている。ユーザは、電話をかける又は音声情報を送る場合、音声信号をマイク170Cに入力するために、マイク170Cを口に近づけて話してよい。電子デバイス100には、少なくとも1つのマイク170Cが設けられてよい。いくつかの他の実施形態において、電子デバイス100には2つのマイク170Cが設けられてよく、これらのマイクはさらに、音声信号収集に加えてノイズキャンセリング機能も実装してよい。いくつかの他の実施形態において、電子デバイス100には代替的に3つ、4つ、又はもっと多くのマイク170Cが設けられてよく、これらのマイクは音声信号収集及びノイズキャンセリングを実施し、さらに指向性録音機能などを実装するために音源を識別できる。
【0113】
イヤホンジャック170Dは、有線イヤホンに接続するように構成されている。イヤホンジャック170Dは、USBインタフェース130であってもよく、3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インタフェースであっても、米国セルラー通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インタフェースであってもよい。
【0114】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成されており、圧力信号を電気信号に変換してよい。いくつかの実施形態において、圧力センサ180Aは表示画面194に配置されてよい。圧力センサ180Aには、例えば、抵抗式圧力センサ、誘導式圧力センサ、及び静電容量式圧力センサといった多数の種類がある。静電容量式圧力センサは、導電材料で作られた少なくとも2つの平行プレートを含んでよい。圧力センサ180Aに力が加えられると、電極間の静電容量が変化する。電子デバイス100は、静電容量の変化に基づいて圧力の強さを判定する。表示画面194上でタッチ操作が行われると、電子デバイス100は圧力センサ180Aを用いてタッチ操作の強さを検出する。電子デバイス100は、圧力センサ180Aにより検出される信号に基づいて、タッチ位置も計算してよい。いくつかの実施形態では、同じタッチ位置で行われても、タッチ操作の強さが異なる各タッチ操作が、異なる操作命令に対応してよい。例えば、タッチ操作の強さが第1圧力閾値より小さいタッチ操作がSMSメッセージアプリケーションのアイコン上で行われると、SMSメッセージを表示する命令が実行される。タッチ操作の強さが第1圧力閾値より大きい又はこれに等しいタッチ操作がSMSメッセージアプリケーションのアイコン上で行われると、SMSメッセージを作成する命令が実行される。
【0115】
ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100の移動姿勢を判定するように構成されてよい。いくつかの実施形態において、ジャイロスコープセンサ180Bを用いて、3軸(つまり、x、y、及びz軸)に対する電子デバイス100の角速度が判定されてよい。ジャイロスコープセンサ180Bは、撮影時の手ぶれ補正を実現するように構成されてよい。例えば、シャッタが押されると、ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100が小刻みに動く角度を検出し、その角度に基づいてレンズモジュールが補償する必要がある距離を計算し、レンズが電子デバイス100の小刻みな動きを逆の動きで打ち消すことができるようにするので、手ぶれ補正が実現する。ジャイロスコープセンサ180Bは、ナビゲーション及び動作検知式ゲームのシナリオにも用いられてよい。
【0116】
気圧センサ180Cは、大気圧を測定するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、測位及びナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cが測定した大気圧の値に基づいて標高を計算する。
【0117】
磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。電子デバイス100は、磁気センサ180Dを用いて、フリップ型レザーケースの開閉を検出してよい。いくつかの実施形態では、電子デバイス100がフリップ型電話である場合、電子デバイス100は、磁気センサ180Dを用いて、クラムシェルの開閉を検出してよい。さらに、フリップ型電話を開いたときに実施される自動ロック解除などの機能が、検出されたレザーケースの開閉状態又は検出されたクラムシェルの開閉状態に基づいて設定されている。
【0118】
加速度センサ180Eは、(通常、3軸に沿った)全方向における電子デバイス100の加速度の大きさを検出してよく、また電子デバイス100が静止しているときの重力の大きさ及び方向を検出してよい。加速度センサ180Eはさらに、電子デバイスの姿勢を識別するように構成されてよく、横長モードと縦長モードとの画面切り替え、歩数計、及び他のアプリケーションに適用されている。
【0119】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成されている。電子デバイス100は、赤外線方式又はレーザ方式で距離を測定してよい。いくつかの実施形態では、撮影シナリオにおいて、電子デバイス100は、高速ピント合わせを実現するために、距離センサ180Fを用いて距離を測定してよい。
【0120】
光学式近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)と、フォトダイオードなどの光検出器とを含んでよい。発光ダイオードは、赤外線発光ダイオードであってよい。電子デバイス100は、発光ダイオードを用いて赤外光を発する。電子デバイス100は、フォトダイオードを用いて、近くの物体から反射した赤外光を検出する。電子デバイス100は、十分な反射光を検出した場合、電子デバイス100の近くに物体があると判定できる。電子デバイス100は、十分な反射光を検出しない場合、電子デバイス100の近くに物体がないと判定できる。光学式近接センサ180Gを用いて、電子デバイス100は、ユーザが通話時に電子デバイス100を耳の近くに保持していることを検出して、節電のために画面を自動的にオフにしてよい。光学式近接センサ180Gは、レザーケース方式又はポケット方式での自動画面ロック解除又は自動画面ロックにも用いられてよい。
【0121】
周辺光センサ180Lは、周辺光の明るさを検知するように構成されている。電子デバイス100は、検知した周辺光の明るさに基づいて、表示画面194の明るさを適応的に調整してよい。周辺光センサ180Lは、撮影時にホワイトバランスを自動的に調整するようにも構成されてよい。周辺光センサ180Lは、光学式近接センサ180Gと連携して、電子デバイス100がポケットに入っているかどうかを検出し、ミスタッチを防止してもよい。
【0122】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成されている。収集した指紋の特徴を用いて、電子デバイス100は、指紋を用いたロック解除を行う、アプリケーションロックにアクセスする、指紋を用いて写真を撮る、指紋を用いて電話に出るなどを実施してよい。
【0123】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、温度センサ180Jが検出した温度を用いて温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jが知らせる温度が閾値を超えた場合、電子デバイス100は温度センサ180Jの近くにあるプロセッサの性能を落とし、熱保護のために電力消費を下げる。いくつかの他の実施形態では、温度が別の閾値より低い場合、電子デバイス100はバッテリ142を加熱して、低温による電子デバイス100の異常な電源オフを回避する。いくつかの他の実施形態では、温度がさらに別の閾値より低い場合、電子デバイス100はバッテリ142の出力電圧を増やして、低温による異常な電源オフを回避する。
【0124】
タッチセンサ180Kは、「タッチパネル」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kは、表示画面194に配置されてよい。タッチセンサ180K及び表示画面194はタッチスクリーンを形成し、これは「接触型スクリーン」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180Kの上で又はその近くで行われるタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、タッチイベントの種類を判定するために、検出したタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送してよい。タッチ操作に関連した可視出力が、表示画面194を用いて提供されてよい。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサ180Kは代替的に、電子デバイス100の表面に配置されてもよく、タッチセンサ180Kの位置は表示画面194の位置とは異なる。
【0125】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得してよい。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、人体の声帯部分の振動骨ブロックの振動信号を取得してよい。骨伝導センサ180Mは、血圧変動信号を受信するために人体の脈とも接触してよい。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは代替的に、併用して骨伝導イヤホンを形成するためにイヤホンに配置されてもよい。オーディオモジュール170は、音声機能を実装するために、骨伝導センサ180Mが取得した声帯部分の振動骨ブロックの振動信号を解析することで音声信号を取得してよい。アプリケーションプロセッサは、心拍検出機能を実装するために、骨伝導センサ180Mが取得した血圧変動信号を解析することで心拍情報を取得してよい。
【0126】
電子デバイス100は、1つ又は複数のセンサ(加速度センサ180E、ジャイロスコープセンサ180B、又は重力センサ)を用いて、現在の電子デバイスが横長状態なのか、又は縦長状態なのかを判定してよい。
【0127】
キー190は、オン/オフキー、及び音量キーなどを含む。キー190は、機械的キーであってもよく、タッチキーであってもよい。電子デバイス100はキー入力を受信し、電子デバイス100のユーザ設定及び機能制御に関連したキー信号入力を生成してよい。
【0128】
モータ191は、振動通知を生成してよい。モータ191は、着信振動通知及びタッチ振動フィードバックを提供するように構成されてよい。例えば、異なるアプリケーション(撮影及びオーディオ再生など)で行われるタッチ操作が、異なる振動フィードバック効果に対応してよい。表示画面194の異なる領域で行われるタッチ操作では、モータ191も異なる振動フィードバック効果に対応してよい。異なる応用シナリオ(時間リマインド、情報受信、アラームクロックアプリケーション、ゲームアプリケーションなど)も、異なる振動フィードバック効果に対応してよい。タッチ振動フィードバック効果はカスタマイズもできる。
【0129】
インジケータ192は、表示ライトであってよく、充電状況及びバッテリレベルの変化を示すように構成されてよく、メッセージ、不在着信、及び通知などを示すようにも構成されてよい。
【0130】
SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続するように構成されている。SIMカードは、電子デバイス100と接触するために又は電子デバイス100から切り離すために、SIMカードインタフェース195に挿入されるか、又はSIMカードインタフェース195から取り外されてよい。電子デバイス100は、1つ又はN個のSIMカードインタフェースをサポートでき、Nは1より大きい正の整数である。SIMカードインタフェース195は、nano-SIMカード、micro-SIMカード、及びSIMカードなどをサポートできる。複数のカードが同じSIMカードインタフェース195に同時に挿入されてよい。複数のカードは、同じ種類であっても異なる種類であってもよい。SIMカードインタフェース195は、異なる種類のSIMカードとも互換性があってよい。SIMカードインタフェース195は、外部メモリカードとも互換性があってよい。電子デバイス100は、通話機能及びデータ通信機能などを実現するために、SIMカードを用いてネットワークとやり取りを行う。いくつかの実施形態において、電子デバイス100はeSIM(つまり、組み込み型SIMカード)を用いる。eSIMカードは電子デバイス100に組み込まれてよいので、電子デバイス100から切り離すことができない。
【0131】
電子デバイス100のソフトウェアシステムが、階層型アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネル型アーキテクチャ、マイクロサービス型アーキテクチャ、又はクラウド型アーキテクチャを用いてよい。本願の本実施形態では、階層型アーキテクチャのAndroid(登録商標)システムが、電子デバイス100のソフトウェア構造を説明するための一例として用いられている。
【0132】
図2Bは、本願の一実施形態による電子デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。階層型アーキテクチャでは、ソフトウェアがいくつかの層に分割されており、各層には明確な役割及びタスクがある。各層は、ソフトウェアインタフェースを介して互いに通信する。いくつかの実施形態において、Androidシステムは上位層から下位層まで、アプリケーションプログラム層、アプリケーションプログラムフレームワーク層、Androidランタイム(Android runtime)及びシステムライブラリ、並びにカーネル層という4つの層に分割されている。アプリケーションプログラム層は、一連のアプリケーションプログラムパッケージを含んでよい。
【0133】
図2Bに示すように、アプリケーションプログラムパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、マップ、ナビゲーション、WLAN、ブルートゥース、音楽、ビデオ、SMSメッセージ、及びデスクトップランチャー(Launcher)アプリケーションなどのアプリケーションプログラムを含んでよい。説明を簡単にするために、アプリケーションプログラムは以下では、略してアプリケーションと呼ばれる。電子デバイス内のアプリケーションが、ネイティブアプリケーションであってもよく、サードパーティのアプリケーションであってもよい。これについては、本願の本実施形態で限定されることはない。
【0134】
アプリケーションプログラムフレームワーク層は、アプリケーションプログラム層のアプリケーションプログラム用のアプリケーションプログラミングインタフェース(application programming interface、API)とプログラミングフレームワークとを提供する。アプリケーションプログラムフレームワーク層は、いくつかの事前定義された機能を含む。
【0135】
図2Bに示すように、アプリケーションプログラムフレームワーク層は、ウィンドウマネージャサービス(window manager service、VMS)、アクティビティマネージャサービス(activity manager service、AMS)、入力マネージャサービス(input manager service、IMS)、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、及び通知マネージャなどを含んでよい。
【0136】
ウィンドウマネージャサービスは、ウィンドウプログラムを管理するように構成されている。ウィンドウマネージャは、表示画面のサイズを取得すること、ステータスバーがあるかどうかを判定すること、画面ロックを行うこと、及びスクリーンショットを撮ることなどを実施してよい。
【0137】
アクティビティマネージャサービス(activity manager service、AMS)は、アクティビティの管理を担っており、また各構成要素の起動、切り替え、スケジューリング、アプリケーションプログラムの管理及びスケジューリング、並びに他の作業を担っている。
【0138】
入力マネージャサービス(input manager service、IMS)は、より多くの情報を含む入力イベントを取得するために、元の入力イベントに対して変換及びカプセル化などの処理を行い、入力イベントをウィンドウマネージャサービスに送るように構成されてよい。ウィンドウマネージャサービスは、各アプリケーションプログラムのタップできる領域(例えば、ボタン)、及びフォーカスウィンドウの位置情報などを格納する。したがって、ウィンドウマネージャサービスは、入力イベントを指定のボタン又はフォーカスウィンドウに正しく割り当てることができる。
【0139】
コンテンツプロバイダは、データの格納及び取得を行い、アプリケーションプログラムがこのデータにアクセスできることを可能にするように構成されている。データは、映像、画像、音声、発信通話及び着信通話、閲覧履歴及びブックマーク、並びに電話帳などを含んでよい。
【0140】
ビューシステムは、視覚的ボタン、例えば、テキストを表示するボタン、及び画像を表示するボタンを含む。ビューシステムは、アプリケーションプログラムを構築するように構成されてよい。ディスプレイインタフェースが1つ又は複数のビューを含んでよい。例えば、SMSメッセージ通知アイコンを含むディスプレイインタフェースが、テキスト表示ビュー及び画像表示ビューを含んでよい。
【0141】
電話マネージャは、電子デバイス100の通信機能、例えば、通話状況(接続している、接続を切断したなどを含む)の管理を提供するように構成されている。
【0142】
リソースマネージャは、ローカライズした文字列、アイコン、画像、レイアウトファイル、及びビデオファイルなどの様々なリソースをアプリケーションプログラムに提供する。
【0143】
通知マネージャは、アプリケーションプログラムが通知情報をステータスバーに表示するのを可能にし、通知型メッセージを伝えるように構成されてよい。通知マネージャは、短い間を置いた後に、ユーザとのやり取りを必要とせずに自動的に消えてよい。例えば、通知マネージャは、ダウンロード完了を通知し、メッセージアラートを提供するように構成されている。通知マネージャは代替的に、システムの上部ステータスバーに図又はスクロールバーテキストの形で現れる通知、例えば、バックグラウンドで実行しているアプリケーションプログラムの通知を提供してもよく、ダイアログボックスの形で画面上に現れる通知を提供してもよい。例えば、テキスト情報がステータスバーに表示される、警告音が鳴る、電子デバイスが振動する、又は表示ライトが点滅する。
【0144】
Androidランタイムは、コアライブラリと仮想マシンとを含む。Androidランタイムは、Androidシステムのスケジューリング及び管理を担っている。
【0145】
コアライブラリは2つの部分を含む。一方の部分は、Java(登録商標)言語が呼び出す必要がある性能機能であり、もう一方の部分はAndroidコアライブラリである。
【0146】
アプリケーションプログラム層及びアプリケーションプログラムフレームワーク層は、仮想マシンで実行される。仮想マシンは、アプリケーションプログラム層及びアプリケーションプログラムフレームワーク層のJavaファイルをバイナリファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクトのライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外の管理、及びガベージコレクションなどの機能を実装するように構成されている。
【0147】
システムライブラリは、画面マネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Libraries)、3次元グラフィックス処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、及び2Dグラフィックスエンジン(例えば、SGL)などの複数の機能モジュールを含んでよい。
【0148】
画面マネージャは、ディスプレイサブシステムを管理し、複数のアプリケーションプログラムの2D層と3D層とを融合するように構成されている。
【0149】
メディアライブラリは、複数のよく用いられる形式で音声及び映像の再生及び録音録画をサポートし、また静止画像ファイルなどをサポートする。メディアライブラリは、MPEG-4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、及びPNGなどの、複数の音声及び映像の符号化形式をサポートできる。
【0150】
3次元グラフィックス処理ライブラリは、3次元グラフィックス描画、画像レンダリング、合成、及びレイヤ処理などを行うように構成されている。
【0151】
2Dグラフィックスエンジンは、2D描画用の描画エンジンである。
【0152】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、ディスプレイドライバ、入力/出力デバイスドライバ(例えば、キーボード、タッチスクリーン、イヤホン、ラウドスピーカ、及びマイク)、デバイスノード、カメラドライバ、オーディオドライバ、及びセンサドライバなどを含んでよい。ユーザが、入力デバイスを用いて入力操作を行う。カーネル層は、入力操作に基づいて、対応する元の入力イベントを生成し、元の入力イベントをデバイスノードに格納してよい。
【0153】
本願の本実施形態で提供される表示ソリューションが、Googleのフリーフォームウィンドウ(freeform)機能とマルチウィンドウマルチタスクインフラとに基づいて実装される。本願に本実施形態では、
図2Bを参照すると、アプリケーションプログラムフレームワーク層はさらに、アクティビティ(Activity)の起動パラメータなどの情報を判定するように構成された、アクティビティ起動ポリシーマネージャ(activity start policy manager、ASPM)を含んでよい。
【0154】
前述のソフトウェアモジュールに基づいて、本願の一実施形態で提供される表示手順が、
図3に示されてよい。具体的には、入力/出力デバイスドライバはユーザの入力イベント、例えば、ユーザがアプリケーションのアイコンをタップしてアプリケーションを起動する入力イベント、又はユーザが音声命令を用いてインタフェースを開く入力イベントを検出してよい。入力/出力デバイスドライバは、ユーザの入力イベントをIMSに知らせる。IMSは、この入力イベントを対応するアプリケーションに割り当てる。アプリケーションは、AMSにあるstartActivityインタフェースを呼び出し、入力イベントに対応するアクティビティを起動する。AMSは、ASPMから起動パラメータを取得するよう要求する。ASPMは起動パラメータを決定し、起動パラメータをAMSに返す。AMSは、起動パラメータに基づいてWMSインタフェースを呼び出す。WMSは、起動パラメータに基づいて、アクティビティに対応するウィンドウを描画し、ディスプレイドライバを呼び出してインタフェースを表示する。
【0155】
WMSは、起動パラメータを取得した後に、起動パラメータに基づいて、起動パラメータに適合するアクティビティウィンドウがバックグラウンドに存在するかどうかを判定してよい。そのようなアクティビティウィンドウが存在する場合、WMSは起動パラメータに適合するバックグラウンドアクティビティウィンドウを見えるように設定する。そのようなアクティビティウィンドウが存在しない場合、WMSは、起動パラメータに基づいてアクティビティウィンドウを作成し、ウィンドウコンテンツを描画し、ディスプレイドライバを呼び出して、描画したウィンドウコンテンツを表示し、このインタフェースをユーザに示す。
【0156】
具体的には、ASPMは、アクティビティの起動パラメータをアクティビティ起動シナリオに基づいて決定してよい。アクティビティの起動パラメータは、アクティビティウィンドウ表示方式、アクティビティウィンドウ起動位置、アクティビティウィンドウを起動するためのスタック、並びにアプリケーション起動構成の幅及び高さなどの情報を含む。表示方式は、全画面表示と領域表示とを含む。アクティビティ起動シナリオは、アクティビティがデスクトップから起動するのか、現在のアプリケーションから起動するのか、又は別のアプリケーションから起動するのか、電子デバイスが現在、横長状態であるのか又は縦長状態であるのか、電子デバイスが現在、全画面表示方式であるのか又は領域表示方式であるのかなどを含む。
【0157】
電子デバイスがアクティビティの起動パラメータ(例えば、アプリケーションプログラムが開発されたときに設定されている起動パラメータ、又は電子デバイスが縦長モードのときの対応する起動パラメータ)を格納している場合、ASPMが決定した起動パラメータと格納されている起動パラメータとが異なるときには、ASPMは、すでに格納されている起動パラメータを、ASPMにより現在決定されている起動パラメータに修正してよい。例えば、領域表示方式が用いられている場合、ASPMにより決定された起動パラメータにおいて、ウィンドウ起動位置は、電子デバイスが横長モードであるときに、タッチスクリーン上のi番目の表示領域の位置であってよい。例えば、タッチスクリーンが第1表示領域及び第2表示領域を含む場合、ウィンドウ起動位置は第1表示領域及び第2表示領域であってよい。ウィンドウを起動するためのスタック(Stack)はフリーフォームスタック(つまり、Androidネイティブのマルチウィンドウ専用スタック(Stack))である。アプリケーション起動構成における幅及び高さなどの情報は、i番目の表示領域の幅情報及び高さ情報であってよい。別の例では、全画面表示方式が用いられている場合、ASPMにより決定された起動パラメータにおいて、ウィンドウ起動位置は全画面である。ウィンドウを起動するためのスタック(Stack)は、全画面スタック(fullscreen stack)であってよい。アプリケーション起動構成における幅及び高さなどの情報は、全画面方式における表示画面の幅情報及び高さ情報であってよい。
【0158】
以下では、本願の実施形態で提供される技術的解決手段を詳述するための一例を用いる。この例では、電子デバイスはタブレットコンピュータ(以下では、略してタブレットと呼ばれる)であり、横長状態が
図1の(a)に示す状態であり、縦長状態が
図1の(c)に示す状態であり、タブレットが横長状態である場合、表示画面が第1表示領域と第2表示領域とに分割されている。
【0159】
図4Aを参照すると、本願の一実施形態で提供される表示方法が、以下に挙げる段階を含んでよい。
【0160】
401A:タブレットが、デスクトップを横長状態の全画面に表示する。
【0161】
タブレットが横長状態である場合、タブレットの表示画面の水平方向の長さが表示画面の鉛直方向の長さより大きく、表示画面は横向きのバー形状である。
図5Aを参照すると、タブレットはデスクトップ500を横長状態の全画面に表示してよい。
【0162】
図5Aに示すように、デスクトップ500は、ステータスバー503と、時間及び天気のウィジェットを含んでよく、さらに複数のアプリケーションプログラムのアイコンを含んでよく、その中には、Toutiaoのアイコン502、Taobaoのアイコン505、Weiboのアイコン504、及びWeChat(登録商標)のアイコン501などがある。ステータスバー503は、時間、信号強度(例えば、Wi-Fiアイコン)、及び現在のバッテリレベルなどを含んでよい。その他に、いくつかの他の実施形態では、ステータスバー503はさらに、ブルートゥースアイコン、アラームクロックアイコン、及び外部デバイスアイコンなどを含んでよいことが理解できる。いくつかの他の実施形態では、デスクトップ500はさらにドックバーを含んでよく、ドックバーはよく使うアプリケーションプログラム(application、App)のアイコンなどを含んでよいことも理解できる。
【0163】
402:タブレットが第1操作を検出する。
【0164】
第1操作は、第1アプリケーションを起動するようユーザが指示する操作である。第1操作は、デスクトップでのユーザのジェスチャ操作であってもよく、ユーザの音声操作であってもよい。ジェスチャ操作は、タッチジェスチャ操作であっても、エアージェスチャ操作であってもよい。タッチジェスチャ操作は、タップ、ダブルタップ、長押し、又は強く押す(つまり、押す強度が比較的大きい)などの操作であってもよい。
【0165】
例えば、第1アプリケーションはToutiaoアプリケーション(ニュース型アプリケーション)であり、第1操作はユーザがデスクトップ上のToutiaoのアイコン502をタップする操作であってもよく、又は第1操作はユーザが音声命令を用いてToutiaoアプリケーションを起動する操作であってもよい。
【0166】
403:タブレットが、第1操作に応答して、表示画面の第1表示領域に第1アプリケーションの第1インタフェースを横長状態で表示する。
【0167】
第1表示領域のアスペクト比が事前設定比とわずかに異なる。例えば、第1表示領域のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が、事前設定値2より小さい又はそれに等しい。言い換えれば、第1表示領域のアスペクト比は、[(事前設定比)-(事前設定値2),(事前設定比)+(事前設定値2)]の範囲内に含まれる。事前設定値2は比較的小さくてよく、例えば0.7でよい。事前設定値2の具体的な値は、実際の応用シナリオの要件に応じて設定されてよい。事前設定値2はユーザが設定してもよく、システムがデフォルトで設定してもよい。例えば、事前設定比は、携帯電話が縦長モードである場合、表示画面の従来のアスペクト比である16:9、16:8、又は18:9などであってもよく、あるいは事前設定比は、タブレットが縦長モードである場合、表示画面の従来のアスペクト比である16:10などであってもよい。
【0168】
表示画面のアスペクト比が事前設定比である場合、タブレットは、表示画面の表示領域全体にアプリケーションのインタフェースを正常に表示できる。第1表示領域のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が事前設定値2より小さい又はそれに等しい場合、つまり、第1表示領域のアスペクト比が事前設定比とわずかに異なる場合も、タブレットは第1表示領域にアプリケーションのインタフェースを正常に表示できる。言い換えれば、タブレットは、第1アプリケーションを起動するよう指示するユーザの操作に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1表示領域に正常に表示できる。
【0169】
例えば、
図5Bを参照すると、タブレットは、
図5AのToutiaoのアイコン502をタップするユーザの操作に応答して、表示画面の第1表示領域506に第1インタフェース507を表示してよい。
【0170】
必要に応じて、第1インタフェースは第1アプリケーションのホームページであってよい。言い換えれば、タブレットは、第1アプリケーションを起動するユーザの操作に応答して、第1アプリケーションのホームページを第1表示領域に正常に表示する。例えば、
図5Bに示す第1インタフェース507は、Toutiao(application)のホームページである。
【0171】
必要に応じて、第1アプリケーションを起動するユーザの操作に応答してタブレットが第1アプリケーションのホームページを第1表示領域に表示することは、タブレットが、第1表示領域に第1アプリケーションの広告用ページを表示した後に、第1アプリケーションのホームページを第1表示領域に表示することを含む。例えば、タブレットは第1アプリケーションの広告用ページを第1表示領域に表示し、広告用ページの表示時間が事前設定時間を超えた又はこれに等しくなった後に、タブレットは広告用ページの表示を中止して、第1アプリケーションのホームページを第1表示領域に表示する。あるいは、タブレットは第1アプリケーションの広告用ページを第1表示領域に表示し、広告用ページを飛ばして先に進むよう指示するユーザの操作を検出した後に、タブレットは広告用ページの表示を中止して、第1アプリケーションのホームページを第1表示領域に表示する。
【0172】
タブレットが、第1操作に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1表示領域に横長状態で表示する場合、タブレットは第2表示領域に第1アプリケーションのインタフェースを表示しない。具体的には、あるパターン(例えば、壁紙パターン)が第2表示領域に表示されてもよく、デスクトップの背景が第2表示領域に表示されてもよく(つまり、デスクトップの背景の一部が第2表示領域に示される)、第2表示領域が空白であってもよい。
【0173】
404:タブレットが第1表示領域の第1インタフェース上でユーザの第2操作を検出する。第2操作は第1アプリケーションの第2インタフェースを開くのに用いられる。
【0174】
第2操作は第1表示領域の第1インタフェース上でのユーザのタッチ操作であり、第2操作は第1アプリケーションの第2インタフェースを開くよう指示するのに用いられる。例えば、第2操作は、
図5Bに示すToutiaoのホームページ上のある情報をタップする(例えば、「強い台風Mangkhut(マンクット)が接近中」をタップする)ユーザの操作であってよい。
【0175】
405:タブレットが第2操作に応答して、第2インタフェースを第2表示領域に表示する。
【0176】
第2表示領域のアスペクト比が事前設定比とわずかに異なる。例えば、第2表示領域のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が、事前設定値2より小さい又はそれに等しい。言い換えれば、第2表示領域のアスペクト比は、[(事前設定比)-(事前設定値2),(事前設定比)+(事前設定値2)]の範囲内に含まれる。このように、タブレットは、第1アプリケーションの第2インタフェースを表示画面の第2表示領域に正常に表示できる。
【0177】
例えば、
図5Bに示すToutiaoのホームページ上で当該情報をタップするユーザの操作に応答して、タブレットは
図5Cに示す第2インタフェース509を第2表示領域508に表示してよい。第2インタフェース509は、ユーザがタップした情報の詳細ページである。この場合、第1表示領域506のコンテンツは基本的にそのままである。あるいは、第1表示領域506では、ユーザがタップしたコンテンツの表示効果が変化する。例えば、ユーザがタップした情報コンテンツの色、明るさ、コントラスト、グレースケール、又は表示形式などのうちの1つ又は複数が、当該情報を現在開いている又は開いたことがあることを示すために変化する。
【0178】
別の実施形態では、段階402の前に、本方法はさらに、段階401Aの代替段階として用いられる段階401Bを含んでよい。
【0179】
401B:タブレットが第1アプリケーションの第1インタフェースを縦長状態の全画面に表示する。
【0180】
段階401Bに基づいて、段階402の第1操作は、タブレットを縦長状態から横長状態に切り替えるユーザの操作であってよい。言い換えれば、タブレットは第1アプリケーションの第1インタフェースを縦長状態で開いている。例えば、第1アプリケーションはToutiaoアプリケーションである。第1アプリケーションの第1インタフェースを縦長状態の全画面に表示している概略図については、
図5Dを参照されたい。次いで、タブレットを縦長状態から横長状態に切り替えるユーザの操作(例えば、
図5Dに示す状態から
図1の(a)に示す状態に切り替えるためにユーザがタブレットを回転させる操作)に応答して、タブレットは、
図5Bに示すように段階403において、横長状態の表示画面の第1表示領域に第1インタフェースを表示する。
【0181】
タブレットは、横長状態の第1表示領域及び第2表示領域に第1アプリケーションの異なるインタフェースを正常に表示できることが分かる。さらに、タブレットは、第1アプリケーションの複数のインタフェースを複数の表示領域に横長状態で表示する。このように、横長状態においてタブレットの水平方向の長さが長いという特徴が、複数のインタフェースを表示画面上でユーザに表示するのに十分に活用され得るので、大量の情報をユーザに提供できる。
【0182】
本願の本実施形態では、横長状態において、タブレットの表示画面は複数の表示領域を含んでよく、表示領域のアスペクト比が事前設定比とわずかに異なっている。タブレットは、アスペクト比が事前設定比である表示画面にアプリケーションのインタフェースを正常に表示できるので、タブレットは、アスペクト比が事前設定比とわずかに異なる表示領域にもアプリケーションのインタフェースを正常に表示できる。したがって、横長状態においてタブレットは、表示画面から分割された表示領域にアプリケーションのインタフェースを正常に表示できる。
【0183】
必要に応じて、ユーザが表示画面と対面したときに、表示画面の第1表示領域は表示画面の第2表示領域の左側に配置される。言い換えれば、タブレットは、第1アプリケーションを起動した後に表示される第1インタフェース(例えば、第1アプリケーションのホームページ)を左側に表示する。このことは、ユーザの使用習慣にうまく適合できる。
【0184】
必要に応じて、ユーザが表示画面と対面したときに、表示画面の第1表示領域は表示画面の第2表示領域の右側に配置される。言い換えれば、タブレットは、第1アプリケーションを起動した後に表示される第1インタフェース(例えば、第1アプリケーションのホームページ)を右側に表示する。
【0185】
事前設定比は少なくとも1つの比を含んでよく、表示画面の各表示領域のアスペクト比と事前設定比のうちのいずれか1つとの差が、事前設定値2より小さい又はそれに等しいことに留意されたい。
【0186】
本願の本実施形態では、横長状態において、表示画面に含まれる異なる表示領域のアスペクト比及びサイズが、全く同じであっても異なっていてもよい。例えば、事前設定比には16:9及び16:8が含まれる。
図6の(a)、(b)、又は(c)を参照すると、第1表示領域601のアスペクト比及びサイズが第2表示領域602と同じであり、第1表示領域601及び第2表示領域602のアスペクト比は両方とも16:9であり、このアスペクト比と事前設定比16:9との差は0である。第1表示領域601及び第2表示領域602が表示画面を完全に占有できない場合、
図6の(a)を参照すると、第1表示領域601と第2表示領域602との間に余白が残され得る、あるいは
図6の(b)を参照すると、第1表示領域601及び第2表示領域602の2つの辺の上に余白が残され得る、あるいは
図6の(c)を参照すると、第1表示領域601と第2表示領域602との間、並びに第1表示領域601及び第2表示領域602の2つの辺の上に余白が残され得ることに留意されたい。
図6では、斜線を引いた部分が、表示領域間の余白を表している。
【0187】
いくつかの実施形態では、見た目の美しさのために、あるパターン(例えば、壁紙パターン)が表示領域の隣の余白に表示されてよく、あるいはデスクトップの背景が余白に表示されてもよい、つまり、デスクトップの背景の一部が余白に示される。
【0188】
別の例では、事前設定比には16:9及び16:8が含まれる。
図6の(d)を参照すると、第1表示領域601のアスペクト比及びサイズが第2表示領域602とは異なり、第1表示領域601のアスペクト比は16:8であり、このアスペクト比と事前設定比16:8の差は0であり、この差な事前設定値2より小さい。第2表示領域602のアスペクト比は4:3であり、このアスペクト比と事前設定比16:9との差が事前設定値2より小さく、第1表示領域601及び第2表示領域602の鉛直方向の長さが等しく、第1表示領域601及び第2表示領域602の水平方向の長さが等しくない。
【0189】
見た目の美しさとすっきりした外観のために、且つ表示画面の鉛直方向の長さを十分に活用するために、第1表示領域及び第2表示領域の鉛直方向の長さは、横長状態のタブレットの表示画面の鉛直方向の長さに等しい。このように、異なるインタフェースが第1表示領域及び第2表示領域に表示されているときに、第1アプリケーションの異なるインタフェースの表示高さが同じである。
【0190】
第1表示領域及び第2表示領域の鉛直方向の長さは代替的に、横長状態の表示画面の鉛直方向の長さより小さくてよいことが理解できる。
【0191】
いくつかの実施形態において、タブレットが横長状態のときに表示画面に含まれる複数の表示領域は、事前設定されてよい。例えば、タブレットが横長モードである場合に、事前設定比は16:9であり、事前設定値2は0.7であり、表示画面のアスペクト比は10:16であり、表示画面は第1表示領域及び第2表示領域を含み、第1表示領域及び第2表示領域のアスペクト比は両方とも16:12(つまり、4:3)である。この場合、16:12と事前設定比16:9との差の絶対値は、事前設定値2より小さい。
【0192】
いくつかの他の実施形態において、タブレットが横長状態のときに表示画面に含まれる複数の表示領域は、ユーザが設定してもよい。例えば、
図7に示すように、表示領域の設定ボタンがタブレットの設定インタフェース701(設定インタフェースは縦長状態で表示されてもよく、横長状態で表示されてもよい)に表示されている。ユーザは第1表示領域のアスペクト比と第2表示領域のアスペクト比とを設定してよい、すなわち、ユーザは第1表示領域のアスペクト比と第2表示領域のアスペクト比とを設定インタフェースから選択してよい。
【0193】
別の例では、
図8Aに示すように、表示領域数の設定ボタン802と表示領域範囲の設定ボタン803とが横長状態で、タブレットの設定インタフェース801に表示されている。ユーザが表示領域数を2に設定してボタン803をタップした後に、
図8Bに示すように、タブレットは、第1表示領域の範囲を設定するようユーザに促してよい。ユーザは、表示画面上でドラッグ操作を行い、第1表示領域の範囲を設定してよい。ユーザがドラッグ操作を終えた後に、
図8Cに示すように、タブレットは、第1表示領域の範囲を決定するボタン804とキャンセルするボタン805とを表示してよい。ユーザがボタン804をタップした後に、
図8Dを参照すると、タブレットは、第2表示領域の範囲を設定するようユーザに促してよい。
【0194】
さらに別の例では、ユーザが設定インタフェース801で表示領域数を2に設定してボタン803をタップした後に、
図9に示すように、タブレットの設定インタフェースに第1境界901と第2境界902とが表示される。ユーザは、第1境界をドラッグして第1表示領域のサイズ及びアスペクト比を設定し、第2境界をドラッグして第2表示領域のサイズ及びアスペクト比を設定してよい。第1表示領域のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が事前設定値2より大きい場合、第1表示領域の水平方向の長さが大きすぎる又は小さすぎることをタブレットはユーザに通知してよく、その結果、ユーザが設定した第1表示領域のアスペクト比は事前設定比とわずかに異なることになる。同様に、第2表示領域のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が事前設定値2より大きい場合、第2表示領域の水平方向の長さが大きすぎる又は小さすぎることをタブレットはユーザに通知してよく、その結果、ユーザが設定した第2表示領域のアスペクト比は事前設定比とわずかに異なることになる。
【0195】
さらに別の例では、
図9の代替ソリューションとして、第1境界、第2境界、第3境界、及び第4境界がタブレットの設定インタフェースに表示される。ユーザは、第1境界及び第2境界をドラッグして第1表示領域のサイズ及びアスペクト比を設定し、第3境界及び第4境界をドラッグして第2表示領域のサイズ及びアスペクト比を設定してよい。
【0196】
もちろん、ユーザは代替的に、横長状態の表示画面に含まれる表示領域を別の方式で設定してもよい。これについては、本願の本実施形態で限定されることはない。
【0197】
本願の本実施形態では、1つのアプリケーションの異なるインタフェースが、上位レベル及び下位レベルを有してよい。タブレットは、表示対象インタフェースと表示されているインタフェースとのレベル関係に基づいて、表示画面の表示領域に表示対象インタフェースを表示してよい。
【0198】
例えば、1つのアプリケーションの異なるインタフェースが同じアクティビティ(Activity)に対応してもよく、異なるアクティビティに対応してもよい。異なるインタフェースが同じアクティビティに対応している場合、これらのインタフェースは同じレベルに対応してよい。異なるインタフェースが異なるアクティビティに対応している場合、これらのインタフェースは異なるレベルに対応している。インタフェース上でのユーザの操作に応答して、インタフェースは別のインタフェースを呼び出すのに用いられてよい。呼び出すインタフェースと呼び出されたインタフェースとが同じアクティビティに対応している場合、呼び出すインタフェースと呼び出されたインタフェースとは同じレベルに対応してよい。呼び出すインタフェースと呼び出されたインタフェースとが異なるアクティビティに対応している場合、呼び出されたインタフェースは呼び出すインタフェースより下位レベルにある。
【0199】
例えば、呼び出すインタフェースは
図5Cのインタフェース507であってよく、呼び出されたインタフェースは
図5Cのインタフェース509であってよい。インタフェース509とインタフェース507とは異なるアクティビティに対応しており、インタフェース509はインタフェース507より下位レベルにある。
【0200】
ある技術的解決手段では、タブレットがインタフェース間で呼び出し行う処理が、先入れ後出しスタックを用いて行われることがある。例えば、タブレットがインタフェース1を呼び出して表示する場合、インタフェース1はスタックにプッシュされ、インタフェース1がインタフェース2を呼び出すのに用いられる場合、インタフェース2はスタックにプッシュされ、ユーザが現在のインタフェース2をインタフェース1に戻す場合、現在のインタフェース2はスタックからポップされる。さらに、タブレットは、現在のインタフェースでユーザの[戻る操作](例えば、現在のインタフェースで[戻るボタン]をタップするユーザの操作)を検出すると、この操作に応答して、以前に現在のインタフェースを事前に呼び出すのに用いられたインタフェースに戻す。
【0201】
別の例では、タブレットは、異なるアクティビティ間のレベル関係を事前設定する。ここで、上位レベルのアクティビティが上位レベルのインタフェースに対応し、下位レベルのアクティビティが下位レベルのインタフェースに対応する。例えば、Toutiaoアプリケーションでは、「フォロー」、「推奨」、「ホットスポット」、「動画」、及び「toutiaohao」という情報リストインタフェースに対応するアクティビティレベルが、情報詳細ページ(詳細ページはインタフェースである)に対応するアクティビティレベルより上位であり、「フォロー」、「推奨」、「ホットスポット」、「動画」、及び「toutiaohao」という情報リストインタフェースのレベルも情報詳細ページのレベルより上位である。
【0202】
インタフェース間のレベル関係に基づいて、段階404の後の段階405は具体的に、第2インタフェースが第1インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、タブレットが第2インタフェースを第2表示領域に表示することを含んでよい。言い換えれば、タブレットは、第1インタフェースより下位レベルのインタフェースを第2表示領域に表示する。例えば、
図5Bに示すToutiaoのホームページでユーザがある情報をタップ(例えば、「強い台風マンクットが接近中」をタップ)した場合、当該情報の詳細ページのレベルがToutiaoのホームページのレベルより下位である。タブレットは、当該情報の詳細ページを第2表示領域に表示する。あるいは、段階404の後に、本方法はさらに、第2インタフェース及び第1インタフェースが同じレベルに対応している場合、タブレットが第2インタフェースを第1表示領域に表示することを含んでよい。言い換えれば、タブレットは、第1インタフェースと同じレベルのインタフェースを第1表示領域に表示する。例えば、ユーザが
図5Bの「ホットスポット」をタップすると、タブレットは第1表示領域に「ホットスポット」インタフェースを表示する。
【0203】
インタフェース間のレベル関係に基づいて、段階405が行われた後に、第1アプリケーションの別のインタフェースを第1インタフェースに開くユーザの操作をタブレットが再度受け取った場合、表示対象インタフェースと、表示されているインタフェースとのレベル関係に基づいて、タブレットは表示対象インタフェースを表示画面の表示領域に表示してよい。
【0204】
例えば、段階405が行われた後に、タブレットは、第1アプリケーションの第1インタフェースと同じレベルに対応した、第1アプリケーションの別のインタフェースを第1表示領域に表示し、第1インタフェースより下位レベルのインタフェースを第2表示領域に表示する。具体的には、
図4Bを参照すると、段階405の後に、本方法はさらに以下に挙げる段階を含んでよい。
【0205】
406:タブレットが第1インタフェースで行われる第3操作を検出する。第3操作は、第1アプリケーションの第3インタフェースを開くのに用いられる。
【0206】
407:第3インタフェースと第1インタフェースとが同じレベルに対応している場合、第3操作に応答して、タブレットは、第3インタフェースを第1表示領域に表示し、第2インタフェースを第2表示領域に表示したままにする。
【0207】
例えば、
図5Cに基づくと、第1表示領域の第1インタフェースはインタフェース507であり、第2表示領域のインタフェースはインタフェース509であり、第3操作は、
図5Cの第1インタフェース507で「ホットスポット」ボタンをタップするユーザの操作であってよく、第3インタフェースは「ホットスポット」情報リストインタフェースであってよい。「ホットスポット」情報リストインタフェースとインタフェース507とは、同じアクティビティに対応しているので、同じレベルである。この場合、
図10Aを参照すると、タブレットは、インタフェース507(つまり、第1インタフェース)を第1表示領域の「ホットスポット」情報リストインタフェース1001に更新し、インタフェース509(つまり、第2インタフェース)を第2表示領域に表示したままにしてよい。
【0208】
いくつかの実施形態では、1つのアクティビティが1つのウィンドウに対応してよく、このアクティビティに対応する異なるインタフェースがサブウィンドウ又はウィンドウの一部(fragment)と呼ばれることがある。
【0209】
408:第3インタフェースが第1インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、第3操作に応答して、タブレットは第3インタフェースを第2表示領域に表示し、第1インタフェースを第1表示領域に表示したままにする。
【0210】
例えば、
図5Cに基づくと、第1表示領域の第1インタフェースはインタフェース507であり、第2表示領域のインタフェースはインタフェース509であり、第3操作は、
図5Cのインタフェース507にある別の情報(例えば、「***は初めての「中国医師の日」に重要な指示」)をタップするユーザの操作であってよく、第3インタフェースは「***が初めての「中国医師の日」に重要な指示」の詳細ページ(詳細ページはインタフェースである)であってよい。「***が初めての「中国医師の日」に重要な指示」の詳細ページと第1インタフェース507とは、異なるアクティビティに対応し且つ異なるレベルに対応しており、インタフェース507は、「***が初めての「中国医師の日」に重要な指示」の詳細ページを呼び出すのに用いられ、「***が初めての「中国医師の日」に重要な指示」の詳細ページは、インタフェース507より下位レベルのインタフェースである。この場合、
図10Bを参照すると、タブレットは、「***が初めての「中国医師の日」に重要な指示」の詳細ページ1002を第2表示領域に表示し、インタフェース507(つまり、第1インタフェース)を第1表示領域に表示したままにしてよい。
【0211】
段階401A/401B~408で説明した解決手段では、第1インタフェースが第1アプリケーションのホームページである場合、第1表示領域は、第1アプリケーションのホームページ及びホームページと同じレベルのページだけを表示するのに用いられ、第2表示領域は第1アプリケーションの別のインタフェースを表示するのに用いられる。これによって、ユーザがホームページ及びホームページと同じレベルのページで頻繁に行う操作が便利になるので、ホームページ又はホームページと同じレベルのページを頻繁に呼び出して操作を行う必要はない。本表示方法において、第1アプリケーションはニュース情報型アプリケーション、例えば、Toutiaoアプリケーション、Sohu News、又はNetease Newsであってもよく、2つのレベル(又は2つのアクティビティ)のインタフェースなどを含み得るアプリケーションであってもよい。
【0212】
例えば、
図5C及び
図10Bに示すように、第1アプリケーションはToutiaoであり、第1表示領域は第2表示領域の左側に配置されており、第1表示領域は、Toutiaoのホームページ(例えば、
図5Cで左側の表示領域に表示されているインタフェース)又はToutiaoのホームページと同じレベルのページ(例えば、ユーザが
図5Cの左側領域に表示されているインタフェース上の「ホットスポット」ボタンをタップした後に、タブレットが表示するインタフェース)を表示するのに用いられてよい。これにより、ユーザがToutiaoのホームページ又は第1表示領域のホームページと同じレベルのページにある情報を頻繁にタップするのが便利になるので、第2表示領域で異なる情報の詳細を見ることができる。
【0213】
さらに、第3インタフェースが第1インタフェースより上位レベルのインタフェースである場合、タブレットは第3操作に応答して、第3インタフェースを第1表示領域に表示し、第1インタフェースを第2表示領域に表示する、あるいは、タブレットは第3操作に応答して、第3インタフェースを第1表示領域に表示し、第2インタフェースを第2表示領域に表示したままにする。
【0214】
インタフェース間のレベル関係に基づいて、段階405又は段階408が行われた後に、第1アプリケーションの別のインタフェースを第2インタフェースに開くユーザの操作をタブレットが再度受け取った場合、表示対象インタフェースと、表示されているインタフェースとのレベル関係に基づいて、タブレットは表示対象インタフェースを表示画面の表示領域に表示してよい。
【0215】
例えば、段階405又は段階408が行われた後に、第2インタフェース上でユーザが行う、第1アプリケーションの新たなインタフェースを開くよう指示するのに用いられる操作をタブレットが検出した場合、タブレットはこの操作に応答して、新たなインタフェースと第2インタフェースとが同じレベルに対応しているのか、又は新たなインタフェースが第2インタフェースより下位レベルのインタフェースであるのかに関係なく、新たなインタフェースを第2表示領域に表示する。具体的には、段階405又は段階408の後に、本方法はさらに以下に挙げる段階を含んでよい。
【0216】
409:タブレットが第2インタフェースで行われる第4操作を検出する。第4操作は第1アプリケーションの第4インタフェースを開くのに用いられる。
【0217】
410:第4インタフェースと第2インタフェースとが同じレベルに対応している、又は第4インタフェースが第2インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、タブレットは、第4操作に応答して、第4インタフェースを第2表示領域に表示し、第1表示領域に表示されているインタフェースをそのままにしておく。
【0218】
第1表示領域に表示されているインタフェースがそのままであることは、タブレットが第4操作を検出する前に第1インタフェースが第1表示領域に表示されている場合、第4操作に応答して第4インタフェースが第2表示領域に表示されると、第1インタフェースは第1表示領域に表示されたままになる、あるいはタブレットが第4操作を検出する前に第3インタフェースが第1表示領域に表示されている場合、第4操作に応答して第4インタフェースが第2表示領域に表示されると、第3インタフェースは第1表示領域に表示されたままになることを意味している。
【0219】
例えば、
図11Aを参照すると、第1インタフェースはTaobaoのホームページ1101であってよく、第2インタフェースはユーザが第1インタフェースで帽子を検索した後に表示される帽子リストインタフェース1102であってよく、第1インタフェースは第1表示領域に表示されており、第2インタフェースは第2表示領域に表示されている。
【0220】
図11Aに基づくと、第4操作は、
図11Aの第2インタフェース上の帽子リンクをタップするユーザの操作であってよく、第4インタフェースは帽子リンクの詳細ページ(詳細ページはインタフェースである)であってよく、帽子リンクの詳細ページは帽子リストインタフェース1102より下位レベルのインタフェースである。この場合、
図11Bを参照すると、タブレットは帽子リンクの詳細ページ1103(つまり、第4インタフェース)を第2表示領域に表示し、Taobaoのホームページ1101(つまり、第1インタフェース)を第1表示領域に表示したままにしてよい。
【0221】
段階401A/401B~410で説明した解決手段では、第1インタフェースが第1アプリケーションのホームページである場合、第1表示領域は、第1アプリケーションのホームページ及びホームページと同じレベルのページだけを表示するのに用いられ、第2表示領域は第1アプリケーションの別のインタフェースを表示するのに用いられる。これによって、ユーザがホームページ及びホームページと同じレベルのページで頻繁に行う操作が便利になるので、ホームページ又はホームページと同じレベルのページを頻繁に呼び出して操作を行う必要はない。
【0222】
別の例では、段階405又は段階408の後に、タブレットが第2表示領域に表示するインタフェースは、第1表示領域に表示されるインタフェースより下位レベルのインタフェースである。このように、ユーザは、隣接した2つのレベルのインタフェースのコンテンツを表示画面上で閲覧できる。これにより、ユーザが隣接した2つのレベルのインタフェースのコンテンツ同士を対比したり、両コンテンツの間で操作を行ったりするのが便利になる。具体的には、段階409の後に、本方法はさらに以下に挙げる段階を含んでよい。
【0223】
411:第4インタフェースと第2インタフェースとが同じレベルに対応している場合、第4操作に応答して、タブレットは第4インタフェースを第2表示領域に表示し、第1表示領域に表示されているインタフェースをそのままにしておく。
【0224】
例えば、
図11Aに基づくと、第1インタフェースはTaobaoのホームページ1101であってよく、第2インタフェースは帽子リストインタフェース1102であってよく、第4操作は、
図11Aのインタフェース1102にある「Tmall」ボタンをタップするユーザの操作であってよく、第4インタフェースは「Tmall」の帽子リストインタフェースであってよい。タブレットは、「Tmall」の帽子リストインタフェースを第2表示領域に表示し、インタフェース1101を第1表示領域に表示したままにしてよい。
【0225】
412:第4インタフェースが第2インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、第4操作に応答して、タブレットが第4インタフェースを第2表示領域に表示する。
【0226】
413:タブレットが第4操作に応答して第2インタフェースを第1表示領域に表示する。
【0227】
例えば、
図11Aに基づくと、第1インタフェースはTaobaoのホームページ1101であってよく、第2インタフェースは帽子リストインタフェース1102であってよく、第4操作は、
図11Aのインタフェース1102にある帽子リンクをタップするユーザの操作であってよく、第4インタフェースは帽子リンクの詳細ページであってよく、帽子リンクの詳細ページは帽子リストインタフェース1102より下位レベルのインタフェースである。この場合、
図11Cを参照すると、タブレットは帽子リンクの詳細ページ1103(つまり、第4インタフェース)を第2表示領域に表示し、第1表示領域にあるTaobaoのホームページ1101(つまり、第1インタフェース)を帽子リストインタフェース1102(つまり、第2インタフェース)に更新してよい。このように、ユーザは、第1表示領域にある様々な帽子の写真及びリンクと、第2表示領域に現在開いている1つの種類の帽子の写真及び詳細情報とを同時に見ることができる。これにより、ユーザが様々な帽子の材質、価格、生産地、及び他の特徴を比較するのが便利になるので、ユーザが帽子をよく確認して購入するのに便利である。
【0228】
例えば、この表示方式において、第1アプリケーションは、例えば、Taobao、Amazonショッピング、又はJDショッピングといったショッピング型アプリケーションであってもよく、3つ又はそれより多くのレベル(又は複数のアクティビティ)を備えたインタフェースを含み得るアプリケーションなどであってもよい。
【0229】
いくつかの実施形態において、タブレットは異なる表示ソリューションとアプリケーションとの対応関係を格納する。タブレットがアプリケーションを起動すると、当該アプリケーションに対応するインタフェースが、当該対応関係におけるタブレットに対応する表示方式に基づいて表示されてよい。例えば、段階401~410で説明した表示ソリューション(表示ソリューション1と呼ばれる)は、Toutiao、Sohu News、及びNetease Newsなどのアプリケーションに対応してよい。段階401~407及び段階411~413で説明した表示ソリューション(表示ソリューション2と呼ばれる)は、Taobao、Amazonショッピング、及びJDショッピングなどのアプリケーションに対応している。いくつかの他の実施形態において、ユーザは代替的に、アプリケーションと表示ソリューションとの対応関係を事前に設定してよい。
【0230】
段階405、段階408、段階410、又は段階413が行われた後に、第2インタフェースで行われ、第1アプリケーションの第5インタフェースを開くのに用いられる第5操作をタブレットが検出すると、第5インタフェースが第2インタフェースより上位レベルのインタフェースである場合、第5操作に応答して、タブレットは以下に挙げる表示ソリューションのうちの1つを行ってよい。
【0231】
第5インタフェースは第2表示領域に表示され、第1表示領域に表示されているインタフェースはそのままである。例えば、
図11Bに基づくと、第2表示領域の第2インタフェースはインタフェース1103であり、第1表示領域のインタフェースはインタフェース1101であり、第5操作は、インタフェース1103の[戻るボタン](例えば、[戻るキー])をタップするユーザの操作であり、第5インタフェースはインタフェース1102である。第5操作に応答して、タブレットはインタフェース1102を第2表示領域に表示し、インタフェース1101を第1表示領域に表示したままにする。
【0232】
あるいは、タブレットは第5インタフェースを第1表示領域に表示し、第2表示領域に表示されているインタフェースをそのままにしておく。例えば、
図11Bに基づくと、第2表示領域に表示されている第2インタフェースはインタフェース1103であり、第1表示領域に表示されているインタフェースはインタフェース1101であり、第5操作は、インタフェース1103にある[戻るボタン]をタップするユーザの操作であり、第5インタフェースはインタフェース1102である。第5操作に応答して、タブレットはインタフェース1102を第1表示領域に表示し、インタフェース1103を第2表示領域に表示したままにする。
【0233】
あるいは、タブレットは第2インタフェースを第2表示領域に表示するのを中止して(第2表示領域に表示されるコンテンツがデスクトップである、つまり、デスクトップの背景の一部が第2表示領域に示されている)、第1インタフェースを第1表示領域に表示したままにする。例えば、
図11Aに基づくと、第2表示領域の第2インタフェースはインタフェース1102であり、第1表示領域のインタフェースはインタフェース1101であり、第5操作は、インタフェース1103の[戻るボタン]をタップするユーザの操作であり、第5インタフェースはインタフェース1101である。第5操作に応答して、タブレットはインタフェース1101を第1表示領域に表示したままにし、デスクトップを第2表示領域に表示する、つまり、デスクトップの背景の一部が第2表示領域に示されている。
【0234】
インタフェース間のレベル関係を考慮しない場合、段階405の後に、本方法はさらに、以下に挙げるいくつかの表示ソリューションを含んでよい。
【0235】
(1)タブレットは第1インタフェースで行われる第6操作を検出する。第6操作は、第1アプリケーションの第6インタフェースを開くのに用いられる。第6操作に応答して、タブレットは第6インタフェースを第2表示領域に表示し、第1インタフェースを第1表示領域に表示したままにする。言い換えれば、タブレットは常に、第1アプリケーションの第1インタフェースを第1表示領域に表示し、第1アプリケーションの、第1インタフェースを用いて呼び出される別のインタフェースを第2表示領域に表示する。このように、第1インタフェースが第1アプリケーションのホームページである場合、ホームページを第1表示領域に表示したままにできる。これにより、ユーザがホームページで頻繁に操作を行うのが便利になる。
【0236】
例えば、
図5Cに基づくと、第1表示領域の第1インタフェースはインタフェース507であり、第2表示領域の第2インタフェースはインタフェース509である。タブレットは、インタフェース507の「ホットスポット」ボタンをタップするユーザの操作を検出した場合、「ホットスポット」の情報リストインタフェースを第2表示領域に表示する。タブレットは、インタフェース507のある情報をタップするユーザの操作を検出した場合、当該情報に関連した詳細情報を第2表示領域に表示する。
【0237】
(2)タブレットは、第1表示領域又は第2表示領域で行われる第7操作を検出する。第7操作は、第1アプリケーションの第7インタフェースを開くのに用いられる。第7操作に応答して、タブレットは第6インタフェースを第2表示領域に表示し、第1インタフェースを第1表示領域に表示したままにする。言い換えれば、タブレットは常に、第1アプリケーションの第1インタフェースを第1表示領域に表示し、第1アプリケーションの、第1インタフェース以外のインタフェースを第2表示領域に表示する。このように、第1インタフェースが第1アプリケーションのホームページである場合、ホームページを第1表示領域に表示したままにできる。これにより、ユーザがホームページで頻繁に操作を行うのが便利になる。
【0238】
例えば、
図11Aに基づくと、第1表示領域のインタフェースはTaobaoのホームページ1101であってよく、第2表示領域のインタフェースは帽子リストインタフェース1102であってよい。第1表示領域のインタフェース1101又は第2表示領域のインタフェース1102でユーザが行う、第1アプリケーションの別のインタフェースを開くのに用いられる操作を検出した場合、タブレットは別のインタフェースを第2表示領域に表示し、インタフェース1101を第1表示領域に表示したままにする。
【0239】
(3)タブレットは第1表示領域で行われる第8操作を検出する。第8操作は第1アプリケーションの第8インタフェースを開くのに用いられる。この場合、第8操作に応答して、タブレットは第8インタフェースを第2表示領域に表示し、第1インタフェースを第1表示領域に表示したままにする。タブレットは第2表示領域で行われる第9操作を検出する。第9操作は、第1アプリケーションの第9インタフェースを開くのに用いられる。この場合、第9操作に応答して、タブレットは第9インタフェースを第1表示領域に表示し、第2インタフェースを第2表示領域に表示したままにする。言い換えれば、タブレットは、第1アプリケーションの、第1表示領域のインタフェースを用いて呼び出される別のインタフェースを第2表示領域に表示し、タブレットは第2表示領域のインタフェースを用いて呼び出される別のインタフェースを第1表示領域に表示する。タブレットは、ある表示領域のインタフェースを用いて呼び出される別のインタフェースを別の表示領域に表示する。これにより、呼び出すインタフェースと呼び出されたインタフェースとをユーザが対比するのが便利になる。
【0240】
例えば、
図11Aに基づくと、第1表示領域のインタフェースはTaobaoのホームページ1101であってよく、第2表示領域のインタフェースは帽子リストインタフェース1102であってよい。第1表示領域のインタフェース1101でユーザが行う、第1アプリケーションの別のインタフェースを開くのに用いられる操作を検出した場合、タブレットは別のインタフェースを第2表示領域に表示し、インタフェース1101を第1表示領域に表示したままにする。第2表示領域のインタフェース1102でユーザが行う、第1アプリケーションの別のインタフェースを開くのに用いられる操作を検出した場合、タブレットは別のインタフェースを第1表示領域に表示し、インタフェース1102を第2表示領域に表示したままにする。
【0241】
(4)タブレットは第1表示領域で行われる第8操作を検出する。第8操作は、第1アプリケーションの第8インタフェースを開くのに用いられる。この場合、第8操作に応答して、タブレットは第8インタフェースを第1表示領域に表示し、第2インタフェースを第2表示領域に表示したままにする。タブレットは第2表示領域で行われる第9操作を検出する。第9操作は第1アプリケーションの第9インタフェースを開くのに用いられる。この場合、第9操作に応答して、タブレットは第9インタフェースを第2表示領域に表示し、第1インタフェースを第1表示領域に表示したままにする。言い換えれば、タブレットは、第1アプリケーションの、第1表示領域のインタフェースを用いて呼び出される別のインタフェースを第1表示領域に表示し、タブレットは、第2表示領域のインタフェースを用いて呼び出される別のインタフェースを第2表示領域に表示する。タブレットは、ある表示領域のインタフェースを用いて呼び出される別のインタフェースを当該表示領域に表示したままにする。このように、呼び出し関係を有するインタフェースが同じ表示領域に表示される。
【0242】
例えば、
図11Aに基づくと、第1表示領域のインタフェースはTaobaoのホームページ1101であってよく、第2表示領域のインタフェースは帽子リストインタフェース1102であってよい。第1表示領域のインタフェース1101でユーザが行う、第1アプリケーションの別のインタフェースを開くのに用いられる操作を検出した場合、タブレットは別のインタフェースを第1表示領域に表示し、インタフェース1102を第2表示領域に表示したままにする。第2表示領域のインタフェース1102でユーザが行う、第1アプリケーションの別のインタフェースを開くのに用いられる操作を検出した場合、タブレットは別のインタフェースを第2表示領域に表示し、インタフェース1101を第1表示領域に表示したままにする。
【0243】
さらに、タブレットが第1アプリケーションから抜けてデスクトップに戻った後に、デスクトップでユーザが行う、第2アプリケーションを開くよう指示するのに用いられる操作をタブレットが検出した場合、又は音声命令を用いて第2アプリケーションを起動するユーザの操作をタブレットが検出した場合、タブレットは、タブレットが第1アプリケーションのインタフェースを表示するやり方で、第2アプリケーションのインタフェースを表示してよい。例えば、タブレットが第1アプリケーションのインタフェースを表示した後に、タブレットがデスクトップに戻って、デスクトップでユーザが行う、第2アプリケーションを起動するよう指示するのに用いられるタッチ操作を検出した場合、タブレットは第2アプリケーションのインタフェースを表示する。
【0244】
いくつかの実施形態では、段階401~410で説明した解決手段において、第1アプリケーションのインタフェースでユーザが行う、第2アプリケーションを起動するよう指示するのに用いられる操作を検出した場合、タブレットは第2アプリケーションのインタフェースを第2表示領域に表示してよい。例えば、第1アプリケーションはToutiaoであり、第2アプリケーションはWeChatである。Toutiaoアプリケーションのインタフェースで、WeChatを用いて共有を行うようユーザが指示すると、タブレットはToutiaoアプリケーションのインタフェースでユーザが行う、WeChatを起動するよう指示するのに用いられる操作を検出し、次いでタブレットはWeChatのインタフェースを第2表示領域に表示し、第1表示領域に表示されているコンテンツをそのままにしておいてよい。その後、タブレットが第2表示領域に表示されている第2アプリケーションのインタフェースから抜けると、タブレットは、タブレットを第1アプリケーションに戻すのか、又は第2アプリケーションにとどまるのかを決定するようユーザに促してよい。第1アプリケーションに戻るようユーザがタブレットに指示した場合、タブレットは第1アプリケーションのインタフェース(第2アプリケーションのインタフェースが表示される前に表示されていた第1アプリケーションのインタフェース)を第2表示領域に表示するのを再開し、第1表示領域に表示されているコンテンツをそのままにしておく。第2アプリケーションにとどまるようユーザがタブレットに指示した場合、タブレットは第1アプリケーションのインタフェースをもはや表示しないが、第2アプリケーションのホームページを第1表示領域に表示し、第2アプリケーションの別のインタフェースを段階404から413に従って表示する。詳細は、ここで説明しない。
【0245】
いくつかの実施形態において、タブレットは、ユーザにより選択された表示方式で第1インタフェースを表示してよい。具体的には、
図12を参照すると、段階403が以下に挙げる段階を含んでよい。
【0246】
1201:第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしているかどうかをタブレットが判定する。第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしていない場合、タブレットは段階1202を行う。第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしている場合、タブレットは段階1203を行う。
【0247】
1202:タブレットが第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1表示領域に表示する。
【0248】
1203:タブレットが表示方式(表示方式には横長モード全画面表示と領域表示とが含まれる)を選択するようユーザに促し、次いで段階1204を行う。
【0249】
1204:ユーザにより選択された表示方式をタブレットが判定する。タブレットは、ユーザが領域表示方式の使用を選択したことを検出した場合、段階1202を行う。タブレットは、ユーザが横長モード全画面表示方式の使用を選択したことを検出した場合、段階1205を行う。
【0250】
1205:タブレットが第1インタフェースを横長状態の全画面に表示する。
【0251】
領域表示方式とは、タブレットが横長状態の表示画面の表示領域にアプリケーションのインタフェースを表示する、本願の本実施形態で提供される方式である。言い換えれば、タブレットは、第1アプリケーションのインタフェースを表示する前に、第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしているかどうかを最初に判定してよい。第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしていない場合、タブレットは本願の本実施形態で提供される領域表示方法を用いて、第1アプリケーションの第1インタフェースを第1表示領域に表示し、第1アプリケーションの別のインタフェースを表示する。
【0252】
第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしている場合、ある事例では、タブレットは第1アプリケーションのインタフェースを横長モード全画面表示方式で表示するものとデフォルトでみなしてよい。別の事例では、タブレットは、ユーザが横長モード全画面表示方式を用いるのか又は本願の本実施形態で提供される領域表示方式を用いるのかを照会してよい。ユーザが横長モード全画面表示方式を用いるよう指示した場合、タブレットは第1アプリケーションのインタフェースを横長モード全画面表示方式で表示する。ユーザが領域表示方式を用いるよう指示した場合、タブレットは、本願の本実施形態で提供される表示方法を用いて第1アプリケーションのインタフェースを表示する。例えば、
図13を参照すると、タブレットは、表示方式を選択するようユーザに促すのに、プロンプトボックス1301を用いてよい。あるいは、ユーザはいくつかのホワイトリストを設定してよい。ホワイトリスト内のアプリケーションは、タブレットが横長モードのときに領域表示方式を用いる、あるいはホワイトリスト内のアプリケーションは、タブレットが横長モードのときに全画面表示方式を用いる。
【0253】
いくつかの他の実施形態において、タブレットは、第1アプリケーションのインタフェースを横長状態において領域表示方式で表示する。タブレットを横長状態から縦長状態に切り替えた後に、タブレットは第1アプリケーションのインタフェースを縦長状態の全画面に表示する。
【0254】
この場合、タブレットが縦長状態の全画面に表示する第1アプリケーションのインタフェースは、タブレットが横長状態の表示領域にごく最近に表示したインタフェースであってよい。例えば、
図11Aに基づくと、タブレットが横長状態の表示領域にごく最近に表示したインタフェースは、インタフェース1102である。タブレットを横長状態から縦長状態に切り替えた後に、タブレットはインタフェース1102を縦長状態の全画面に表示してよい。
【0255】
あるいは、タブレットが縦長状態の全画面に表示する第1アプリケーションのインタフェースは、タブレットが横長状態の表示領域でユーザ操作をごく最近に検出したインタフェースであってよい。例えば、
図11Aに基づくと、タブレットが横長状態の表示領域でユーザ操作をごく最近に検出したインタフェースは、インタフェース1101である。横長状態から縦長状態にタブレットを切り替えた後に、
図14を参照すると、タブレットはインタフェース1101を縦長状態の全画面に表示してよい。
【0256】
あるいは、タブレットが縦長状態の全画面に表示する第1アプリケーションのインタフェースは、タブレットが横長状態の事前設定表示領域にごく最近に表示したインタフェースであってよい。例えば、事前設定表示領域は第1表示領域であり、
図11Aに基づくと、第1表示領域のインタフェースはインタフェース1101である。タブレットを横長状態から縦長状態に切り替えた後に、タブレットはインタフェース1101を縦長状態の全画面に表示してよい。
【0257】
縦長状態では、タブレットの表示画面のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が通常、事前設定値2より小さい又はそれに等しい、つまり、タブレットの表示画面のアスペクト比は事前設定比とわずかに異なっている。したがって、タブレットは、縦長状態でアプリケーションのインタフェースを正常に表示できる。タブレットが第1アプリケーションのインタフェースを横長状態で表示した後に、タブレットを縦長状態に切り替えた場合、タブレットは第1アプリケーションのインタフェースを縦長状態で(縦長モード全画面表示方式で)正常に表示する。さらに、タブレットは、別のインタフェースを開くユーザの操作を検出した場合、別のインタフェースを縦長状態で正常に表示する。言い換えれば、タブレットは、アプリケーションのインタフェースを縦長状態及び横長状態の両方で正常に表示できる。
【0258】
前述したことは、タブレットの表示画面が横長状態で2つの表示領域を含むという例を説明のために用いている。いくつかの他の実施形態において、タブレットの表示画面は代替的に、横長状態で1つの表示領域又は少なくとも2つの表示領域を含んでよい。
【0259】
例えば、
図15を参照すると、横長状態で、タブレットの表示画面は表示領域1501を含み、この表示領域のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が事前設定値2より小さい又はそれに等しい、つまり、表示領域のアスペクト比は事前設定比とわずかに異なっている。タブレットは、アプリケーションのインタフェースを表示するときに、アプリケーションのインタフェースを表示画面の表示領域に正常に表示できる。
【0260】
いくつかの実施形態では、横長状態でタブレットは、第1アプリケーションの第1インタフェースを表示するときに、
図15に示す表示領域1501を含み、タブレットは表示領域1501に第1インタフェースを表示する。タブレットが第1アプリケーションの別のインタフェースを表示し続ける場合、表示画面は
図6に示す表示領域601及び表示領域602を含み、タブレットは第1アプリケーションの第1インタフェースを第1表示領域601に表示し、前述の実施形態で説明した表示方法を用いて、第1アプリケーションの別のインタフェースを表示領域601及び表示領域602に表示する。
【0261】
別の例では、
図16を参照すると、横長状態でタブレットの表示画面は、表示領域1601、表示領域1602、及び表示領域1603という3つの表示領域を含む。タブレットは、アプリケーションの異なるインタフェースを3つの表示領域に表示してよい。例えば、ユーザ操作が現在の表示領域のインタフェースと同じレベルに対応する新たなインタフェースを開くよう要求した場合、新たなインタフェースは現在の表示領域に表示される。ユーザ操作が現在の表示領域のインタフェースより上位レベルの新たなインタフェースを開くよう要求した場合、新たなインタフェースは現在の表示領域の左側の表示領域に表示され、現在の表示領域の左側に表示領域がなければ、新たなインタフェースは現在の表示領域に表示される。ユーザ操作が現在の表示領域のインタフェースより下位レベルの新たなインタフェースを開くよう要求した場合、新たなインタフェースは現在の表示領域の右側の表示領域に表示され、現在の表示領域の右側に表示領域がなければ、新たなインタフェースは現在の表示領域に表示される。
【0262】
前述の各機能を実装するために、電子デバイスは、各機能を実行するための対応するハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解できる。本願に開示した実施形態で説明したアルゴリズム段階を参照すると、本願の実施形態をハードウェア又はハードウェア及びコンピュータソフトウェアの形で行うことができる。ある機能がハードウェアで行われるのか、又はコンピュータソフトウェアで駆動するハードウェアで行われるのかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計上の制約条件で決まる。当業者であれば、異なる方法を用いて、説明した機能を特定の用途ごとに実施形態を参照して実装することができるが、この実装形態が本願の実施形態の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0263】
本実施形態では、電子デバイスの各機能モジュールが、前述の方法例に基づく分割によって取得されてよい。例えば、各機能モジュールは、各機能に対応する分割によって取得されてよく、あるいは少なくとも2つの機能が1つの処理モジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアを用いて実装されてよい。本実施形態では、モジュール分割が一例として用いられており、これは単なる論理的な機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が用いられてもよい。
【0264】
各機能モジュールが各機能に対応する分割によって取得されている場合、
図17は、前述の実施形態における電子デバイス1700の実行可能な概略構成図である。
図17に示すように、電子デバイス1700は、表示ユニット1701と検出ユニット1702とを含んでよい。
【0265】
表示ユニット1701は、段階401A、段階401B、段階403、段階405、段階407、段階408、段階410、段階411、段階412、及び段階413などを行う際に電子デバイス1700をサポートする、且つ/又は本明細書で説明した技術で他の処理を行うように構成されてよい。
【0266】
処理ユニット1702が、段階402、段階404、段階406、及び段階409などを行う際に電子デバイス1700をサポートする、且つ/又は本明細書で説明した技術で他の処理を行うように構成されてよい。
【0267】
前述の方法の実施形態における様々な段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に言及されてよいことに留意されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0268】
本実施形態で提供される電子デバイス1700は、アプリケーション表示方法を行うように構成されているので、前述の実装方法と同じ効果を実現できる。
【0269】
統合されたユニットが用いられる場合、電子デバイス1700は、処理モジュール、記憶モジュール、及び通信モジュールを含んでよい。処理モジュールは、電子デバイス1700の動作を制御し且つ管理するように構成されてよい。例えば、処理モジュールは、表示ユニット1701及び検出ユニット1702により行われる段階を行う際に、電子デバイス1700をサポートするように構成されてよい。記憶モジュールは、プログラムコード及びデータなどを格納する際に、電子デバイス1700をサポートするように構成されてよい。通信モジュールは、別のデバイスと通信する際に、電子デバイス1700をサポートするように構成されてよい。
【0270】
処理モジュールは、プロセッサであってもコントローラであってもよい。プロセッサは、本願で開示された内容に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実現又は実行し得る。あるいは、プロセッサはコンピューティング機能を実装する複数のプロセッサの組み合わせ、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせであっても、デジタル信号処理(digital signal processing、DSP)とマイクロプロセッサとの組み合わせであってもよい。記憶モジュールはメモリであってよい。通信モジュールは具体的には、無線周波数回路、ブルートゥースチップ、Wi-Fiチップ、又は別の電子デバイスとやり取りするデバイスであってもよい。
【0271】
一実施形態では、処理モジュールがプロセッサであり、記憶モジュールがメモリである場合、本実施形態の電子デバイスは
図2Aに示す構造のデバイスであってよい。
【0272】
本願の一実施形態がさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令を格納する。コンピュータ命令が電子デバイスで実行されると、電子デバイスは、前述の関連した方法の各段階を行って、前述の実施形態のアプリケーション表示方法を実現することが可能になる。
【0273】
本願の一実施形態がさらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、コンピュータは、前述の関連した各段階を行って、前述の実施形態の電子デバイスにより行われるアプリケーション表示方法を実現することが可能になる。
【0274】
その他に、本願の一実施形態がさらに装置を提供する。本装置は具体的には、チップ、コンポーネント、又はモジュールであってもよく、本装置は、互いに接続されているプロセッサ及びメモリを含んでよい。メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成されている。本装置が起動すると、プロセッサはメモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行できるので、チップは、方法の実施形態で電子デバイスにより行われるアプリケーション表示方法を行う。
【0275】
各実施形態で提供される電子デバイス、コンピュータ記憶媒体、コンピュータプログラム製品、又はチップのうちのいずれか1つが、上述した対応する方法を行うように構成されている。したがって、その有益な効果については、上述した対応する方法の有益な効果を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0276】
各実装形態に関する前述の説明によって、当業者は、説明しやすくするために、前述の複数の機能モジュールの分割が説明のための一例として用いられていることが理解できる。実際の応用では、前述の各機能は様々なモジュールに割り振られ、要件に従って実装され得る、つまり、装置の内部構造が様々な機能モジュールに分割されて、上述した各機能の全部又は一部が実装される。
【0277】
本願で提供されたいくつかの実施形態では、開示された装置及び方法が他の方式で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単なる一例にすぎない。例えば、モジュール又はユニットの分割は、単なる論理的な機能分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが別の装置に組み合わされても統合されてもよく、一部の機能が無視されても実行されなくてもよい。さらに、示された又は説明された相互結合又は直接的結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実現されてよい。装置間又はユニット間の間接的結合又は通信接続は、電子的形式、機械的形式、又は他の形式で実現されてもよい。
【0278】
別個の部分として説明された各ユニットは、物理的に離れていてもいなくてもよく、ユニットとして示された各部分が1つ又は複数の物理的ユニットであってもよく、1つの場所に配置されていてもよく、異なる場所に分散されていてもよい。これらのユニットの一部又は全部が、各実施形態の解決手段の目的を実現するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0279】
さらに、本願の実施形態における各機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよく、これらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、あるいは2つ又はそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0280】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実現され、独立した製品として販売されるか又は用いられる場合、統合されたユニットは可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、すなわち、従来の技術に寄与する部分、あるいは複数の技術的解決手段の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形で実現されてよい。ソフトウェア製品は記憶媒体に格納されており、本願の各実施形態で説明された方法の各段階の全部又は一部を行うようデバイス(シングルチップのマイクロコンピュータ又はチップなどであってよい)又はプロセッサ(processor)に指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納できる任意の媒体を含み、そのような媒体は、USBフラッシュドライブ、着脱式ハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどである。
【0281】
前述の説明は、本願の単なる具体的な実装形態にすぎず、本願の保護範囲を限定する意図はない。本願に開示された技術的範囲内のあらゆる変形又は置き換えは、本願の保護範囲に含まれることになる。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うことになる。
[他の考えられる項目]
(項目1)
アプリケーション表示方法であって、上記方法は、
電子デバイスが第1操作を検出する段階であって、上記電子デバイスは第1アプリケーションを有する、検出する段階と、
上記電子デバイスが、上記第1操作に応答して、上記第1アプリケーションの第1インタフェースを上記電子デバイスの表示画面の第1領域に横長状態で表示する段階であって、上記表示画面は少なくとも2つの領域を有し、上記少なくとも2つの領域は上記第1領域及び第2領域を含み、異なる領域同士は重ならない、表示する段階と、
上記電子デバイスが上記第1インタフェースで行われる第2操作を検出する段階であって、上記第2操作は上記第1アプリケーションの第2インタフェースを開くのに用いられる、検出する段階と、
上記電子デバイスが上記第2操作に応答して、上記第2インタフェースを上記第2領域に表示する段階と
を備える方法。
(項目2)
上記電子デバイスが上記第1操作に応答して、上記第1アプリケーションの上記第1インタフェースを上記電子デバイスの上記表示画面の上記第1領域に上記横長状態で表示するときに、上記第1アプリケーションのインタフェースが上記第2表示領域に表示されない、項目1に記載の方法。
(項目3)
各領域のアスペクト比と事前設定比との差の絶対値が第1事前設定値より小さい又はそれに等しく、上記アスペクト比は、上記横長状態での上記領域の鉛直方向の長さと水平方向の長さとの比である、項目1又は2に記載の方法。
(項目4)
上記電子デバイスが上記第2操作に応答して、上記第2インタフェースを上記第2領域に表示する場合、上記第1インタフェースは上記第1領域に表示されたままである、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
上記横長状態は、上記表示画面の長辺と水平面との間の夾角が第2事前設定値より小さい又はそれに等しい状態である、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
電子デバイスが上記第1操作を検出する上記段階の前に、上記方法はさらに、
上記電子デバイスがデスクトップを上記横長状態の全画面に表示する段階を備え、
上記第1操作は上記第1アプリケーションを起動するのに用いられる操作である、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
電子デバイスが上記第1操作を検出する上記段階の前に、上記方法はさらに、
上記電子デバイスが上記第1インタフェースを縦長状態の全画面に表示する段階を備え、
上記第1操作は、上記縦長状態から上記横長状態に切り替える操作である、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
上記方法はさらに、
上記電子デバイスが上記第1インタフェースで行われる第3操作を検出する段階であって、上記第3操作は上記第1アプリケーションの第3インタフェースを開くのに用いられる、検出する段階と、
上記第3インタフェースと上記第1インタフェースとが同じレベルに対応している場合、上記電子デバイスが上記第3操作に応答して、上記第3インタフェースを上記第1領域に表示し、上記第2インタフェースを上記第2領域に表示したままにする段階、又は
上記第3インタフェースが上記第1インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、上記電子デバイスが上記第3操作に応答して、上記第3インタフェースを上記第2領域に表示し、上記第1インタフェースを上記第1領域に表示したままにする段階と
を備える、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
上記方法はさらに、
上記電子デバイスが上記第2インタフェースで行われる第4操作を検出する段階であって、上記第4操作は上記第1アプリケーションの第4インタフェースを開くのに用いられる、検出する段階と、
上記第4インタフェースと上記第2インタフェースとが同じレベルに対応しているか、又は上記第4インタフェースが上記第2インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、上記電子デバイスが上記第4操作に応答して、上記第4インタフェースを上記第2領域に表示し、上記第1インタフェースを上記第1領域に表示したままにする段階と
を備える、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
上記方法はさらに、
上記電子デバイスが上記第2インタフェースで行われる第4操作を検出する段階であって、上記第4操作は上記第1アプリケーションの第4インタフェースを開くのに用いられる、検出する段階と、
上記第4インタフェースと上記第2インタフェースとが同じレベルに対応している場合、上記電子デバイスが上記第4操作に応答して、上記第4インタフェースを上記第2領域に表示し、上記第1領域に表示されている上記インタフェースをそのままにしておく段階、又は
上記第4インタフェースが上記第2インタフェースより下位レベルのインタフェースである場合、上記電子デバイスが上記第4操作に応答して、上記第4インタフェースを上記第2領域に表示し、上記第2インタフェースを上記第1領域に表示する段階と
を備える、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
上記方法はさらに、
上記電子デバイスが上記第2インタフェースで行われる第5操作を検出する段階であって、上記第5操作は上記第1アプリケーションの第5インタフェースを開くのに用いられる、検出する段階と、
上記第5インタフェースが上記第2インタフェースより上位レベルのインタフェースである場合、上記電子デバイスが上記第5操作に応答して、上記第5インタフェースを上記第2領域に表示し、上記第1領域に表示されている上記インタフェースをそのままにしておく段階、又は
上記第5インタフェースが上記第2インタフェースより上位レベルのインタフェースである場合、上記電子デバイスは上記第5操作に応答して、上記第5インタフェースを上記第1領域に表示し、上記第2領域に表示されている上記インタフェースをそのままにしておく段階と
を備える、項目9又は10に記載の方法。
(項目12)
上記方法はさらに、
上記電子デバイスが上記第1インタフェースで行われる第6操作を検出する段階であって、上記第6操作は上記第1アプリケーションの第6インタフェースを開くのに用いられる、検出する段階と、
上記電子デバイスが上記第6操作に応答して、上記第6インタフェースを上記第2領域に表示し、上記第1インタフェースを上記第1領域に表示したままにする段階と
を備える、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
上記方法はさらに、
上記電子デバイスが上記第1領域又は上記第2領域で行われる第7操作を検出する段階であって、上記第7操作は上記第1アプリケーションの上記第7インタフェースを開くのに用いられる、検出する段階と、
上記電子デバイスが上記第7操作に応答して、上記第7インタフェースを上記第2領域に表示し、上記第1インタフェースを上記第1領域に表示したままにする段階と
を備える、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
上記方法はさらに、
上記電気デバイスが、上記第1領域で行われる第8操作であって、上記第1アプリケーションの第8インタフェースを開くのに用いられる上記第8操作を検出した場合、上記電子デバイスが上記第8操作に応答して、上記第8インタフェースを上記第2領域に表示し、上記第1インタフェースを上記第1領域に表示したままにする段階と、
上記電子デバイスが、上記第2領域で行われる第9操作であって、上記第1アプリケーションの第9インタフェースを開くのに用いられる上記第9操作を検出した場合、上記電子デバイスが上記第9操作に応答して、上記第9インタフェースを上記第1領域に表示し、上記第2インタフェースを上記第2領域に表示したままにする段階と
を備える、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
上記電子デバイスが上記第1アプリケーションの第1インタフェースを上記電子デバイスの表示画面の第1領域に表示する上記段階は、
上記第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしていない場合、上記電子デバイスが上記第1アプリケーションの上記第1インタフェースを上記表示画面の上記第1領域に表示する段階、又は
上記第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしている場合、上記電子デバイスが、横長モード全画面表示方式と領域表示方式とを含む表示方式のうち1つの表示方式を選択するようユーザに促し、上記ユーザにより選択された上記領域表示方式に応答して、上記電子デバイスが上記第1アプリケーションの上記第1インタフェースを上記表示画面の上記第1領域に表示する段階
を有する、項目1から14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
上記方法はさらに、
上記電子デバイスを上記縦長状態に切り替えた場合、上記電子デバイスが上記第1アプリケーションの第10インタフェースを上記縦長状態の全画面に表示する段階を備え、
上記縦長状態は、上記表示画面の上記長辺と上記水平面との間の夾角が第2事前設定値より大きい状態である、項目1から15のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
上記第10インタフェースは、上記電子デバイスが上記横長状態でごく最近に表示したインタフェースである、又は
上記第10インタフェースは、上記電子デバイスが上記横長状態でユーザ操作をごく最近に検出したインタフェースである、又は
上記第10インタフェースは、上記電子デバイスが上記横長状態で事前設定領域にごく最近に表示したインタフェースである、項目16に記載の方法。
(項目18)
表示画面と、メモリと、1つ又は複数のプロセッサと、複数のアプリケーションプログラムと、1つ又は複数のプログラムとを備える電子デバイスであって、上記1つ又は複数のプログラムは上記メモリに格納されており、上記1つ又は複数のプロセッサが上記1つ又は複数のプログラムを実行すると、上記電子デバイスは項目1から17のいずれか一項に記載のアプリケーション表示方法を行うことが可能になる、電子デバイス。
【0282】
[他の考えられる項目]
[項目1]
アプリケーション表示方法であって、アプリケーション表示方法は、
電子デバイスが第1操作を検出する段階であって、電子デバイスは第1アプリケーションを有し、第1アプリケーションはショッピング型アプリケーションである、検出する段階と、
電子デバイスが第1操作に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを電子デバイスの表示画面の第1領域に表示する段階であって、第1インタフェースは第1アプリケーションのホームページであり、表示画面は少なくとも2つの領域を有し、少なくとも2つの領域は第1領域及び第2領域を含み、異なる領域同士は重ならない、表示する段階と、
電子デバイスが第1インタフェースで行われる第2操作を検出する段階であって、第2操作は第1アプリケーションの第2インタフェースを開くのに用いられ、第2インタフェースは商品リストインタフェースであり、第2インタフェースは商品の少なくとも1つのリンクを含む、検出する段階と、
電子デバイスが第2操作に応答して、第2インタフェースを第2領域に表示する段階と、
電子デバイスが、第2インタフェース上で第1商品のリンクをタップする操作を検出する段階であって、第1商品のリンクは少なくとも1つのリンクのうちの1つである、検出する段階と、
第1商品のリンクをタップしたことに応答して、電子デバイスが第1商品の詳細ページを第2領域に表示し、第1領域の第1インタフェースを第2インタフェースに更新する段階と
を備えるアプリケーション表示方法。
[項目2]
表示画面と、メモリと、1つ又は複数のプロセッサと、第1アプリケーションと、1つ又は複数のプログラムとを備える電子デバイスであって、1つ又は複数のプログラムはメモリに格納されており、1つ又は複数のプロセッサが1つ又は複数のプログラムを実行すると、電子デバイスは、
第1操作を検出することと、
第1操作に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1領域に表示することであって、第1アプリケーションはショッピング型アプリケーションであり、第1インタフェースは第1アプリケーションのホームページであり、表示画面は少なくとも2つの領域を有し、少なくとも2つの領域は第1領域及び第2領域を含み、異なる領域同士は重ならない、表示することと、
第1インタフェースで行われる第2操作を検出することであって、第2操作は第1アプリケーションの第2インタフェースを開くのに用いられ、第2インタフェースは商品リストインタフェースであり、第2インタフェースは商品の少なくとも1つのリンクを含む、検出することと、
第2操作に応答して、第2インタフェースを第2領域に表示することと、
第2インタフェースで第1商品のリンクをタップする操作を検出することであって、第1商品のリンクは少なくとも1つのリンクのうちの1つである、検出することと、
第1商品のリンクをタップしたことに応答して、第1商品の詳細ページを第2領域に表示し、第1領域の第1インタフェースを第2インタフェースに更新することと
を行うことが可能になる、電子デバイス。
[項目3]
第1操作は第1アプリケーションを起動するのに用いられる操作である、項目2に記載の電子デバイス。
[項目4]
第1領域は第2領域の左側に配置されている、項目2又は3に記載の電子デバイス。
[項目5]
電子デバイスは第1アプリケーションに対応する表示ソリューションを格納しており、電子デバイスは表示ソリューションに基づいて第1アプリケーションのインタフェースを表示する、項目2から4のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目6]
第1領域に表示されているときの第1インタフェースの表示高さが、第2領域に表示されているときの第2インタフェースの表示高さと同じである、項目2から5のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目7]
第2インタフェースは、ユーザが第1インタフェースで商品を検索した後に表示される商品リストインタフェースである、項目2から6のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目8]
第1操作に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1領域に表示することは、
第1操作に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1領域に横長状態で表示することを含む、項目2から7のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目9]
横長状態は、表示画面の長辺と水平面との間の夾角が第2事前設定値より小さい又はそれに等しい状態である、項目8に記載の電子デバイス。
[項目10]
第2インタフェースのレベルが第1インタフェースのレベルより下位である、又は
第1商品の詳細ページのレベルが第2インタフェースのレベルより下位である、項目2から9のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目11]
電子デバイスが第1操作に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを表示画面の第1領域に表示する場合、第1アプリケーションのインタフェースが第2領域に表示されない、項目2から10のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目12]
電子デバイスが第2操作に応答して、第2インタフェースを第2領域に表示する場合、第1インタフェースは第1領域に表示されたままである、項目2から11のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目13]
電子デバイスはさらに、第1操作を検出する前に、
デスクトップを横長状態の全画面に表示することを行うのが可能であり、第1操作は第1アプリケーションを起動するのに用いられる操作である、項目2から12のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目14]
電子デバイスはさらに、第1操作を検出する前に、
第1インタフェースを縦長状態の全画面に表示することを行うのが可能であり、第1操作は縦長状態から横長状態に切り替える操作である、項目2から13のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目15]
第1アプリケーションの第1インタフェースを第1領域に表示することは、
第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしていない場合、第1アプリケーションの第1インタフェースを第1領域に表示すること、又は
第1アプリケーションが横長モード全画面表示をサポートしている場合、横長モード全画面表示方式と領域表示方式とを含む表示方式のうち1つの表示方式を選択するようユーザに促し、ユーザにより選択された領域表示方式に応答して、第1アプリケーションの第1インタフェースを第1領域に表示することを含む、項目8から14のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目16]
電子デバイスはさらに、
電子デバイスを縦長状態に切り替えた場合、第1アプリケーションのインタフェースを縦長状態の全画面に表示することを行うのが可能になり、
縦長状態は、表示画面の長辺と水平面との間の夾角が第2事前設定値より大きい状態である、項目2から15のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目17]
全画面に表示されるインタフェースは、電子デバイスが横長状態でごく最近に表示したインタフェースである、又は
全画面に表示されるインタフェースは、電子デバイスが横長状態でユーザ操作をごく最近に検出したインタフェースである、又は
全画面に表示されるインタフェースは、電子デバイスが横長状態で事前設定領域にごく最近に表示したインタフェースである、項目16に記載の電子デバイス。
[項目18]
第1アプリケーションの第1インタフェースを第1領域に表示することは、
第1アプリケーションの広告用ページを第1領域に表示した後に、第1アプリケーションの第1インタフェースを第1領域に表示することを含む、項目2から17のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目19]
第2操作は第1インタフェース上のタップ操作であり、ユーザがタップした第1インタフェース上のコンテンツの表示効果が変化する、項目2から18のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目20]
ユーザがタップしたコンテンツの色、明るさ、コントラスト、グレースケール、又は表示形式のうちの少なくとも1つが変化する、項目19に記載の電子デバイス。