(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】管状治療具
(51)【国際特許分類】
A61F 2/07 20130101AFI20240416BHJP
【FI】
A61F2/07
(21)【出願番号】P 2021509020
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(86)【国際出願番号】 JP2020010704
(87)【国際公開番号】W WO2020195870
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-02-13
(31)【優先権主張番号】P 2019058694
(32)【優先日】2019-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000200035
【氏名又は名称】SBカワスミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100154759
【氏名又は名称】高木 貴子
(74)【代理人】
【識別番号】100116001
【氏名又は名称】森 俊秀
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(72)【発明者】
【氏名】白濱 憲昭
(72)【発明者】
【氏名】吉森 崇志
【審査官】寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06800089(US,B1)
【文献】特表2010-515545(JP,A)
【文献】特表2008-505728(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状の本体部を備える管状治療具であって、
前記本体部は、繊維の織物からなる皮膜部と、前記皮膜部の一面に設けられ
、前記皮膜部に対して摺動可能に縫い付けられる骨格部と、を有し、
前記皮膜部の前記一面には、前記織物の表面が凹凸になるように加工された表面処理部が部分的に設けられ
、
前記皮膜部は、前記皮膜部の厚さ方向に凹んだ第1の領域と、前記第1領域よりも前記厚さ方向に突出して前記骨格部と当接する第2の領域と、を有し、
前記骨格部は、複数の前記第2領域と前記第1領域にまたがって配置され、
前記皮膜部に対して前記骨格部がずれるときに前記第1領域で前記骨格部と前記皮膜部の間に厚さ方向に隙間が保持される
管状治療具。
【請求項2】
前記
第1領域は、前記皮膜部の一面に間隔を空けて複数設けられる請求項1に記載の管状治療具。
【請求項3】
前記
第1領域は、前記骨格部の位置を基準として前記一面に設けられている請求項1に記載の管状治療具
。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状治療具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、大動脈に生じた大動脈瘤や大動脈解離などの治療に用いられる管状治療具として、ステントグラフトが従来から知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
ステントグラフトは、例えば、金属線を用いた骨格部と、骨格部を被覆する皮膜部を含み、全体として管状の外形をなす。ステントグラフトは、血管内の所定位置において内側から径方向外側に外力が加えられることで拡張し、血管と密着した状態で血管内に留置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6131441号公報
【文献】特許第5824759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ステントグラフトは、使用時に血管の脈動などにより変形すると、皮膜部と骨格部の接触部分が擦れることがある。このような骨格部と皮膜部との擦れに対してステントグラフトの耐久性を向上させることが要望されている。
【0005】
本発明の目的は、骨格部と皮膜部との擦れに対する耐久性を向上させた管状治療具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、管状の本体部を備える管状治療具であって、本体部は、繊維の織物からなる皮膜部と、皮膜部の一面に設けられ、皮膜部に対して摺動可能に縫い付けられる骨格部と、を有する。皮膜部の一面には、織物の表面が凹凸になるように加工された表面処理部が部分的に設けられている。皮膜部は、皮膜部の厚さ方向に凹んだ第1の領域と、第1領域よりも厚さ方向に突出して骨格部と当接する第2の領域と、を有する。骨格部は、複数の第2領域と第1領域にまたがって配置され、皮膜部に対して骨格部がずれるときに第1領域で骨格部と皮膜部の間に厚さ方向に隙間が保持される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の管状治療具によれば、骨格部と皮膜部との擦れに対する耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】(A)は本発明を適用した一実施形態におけるステントグラフトの拡張状態の斜視図であり、(B)はステントグラフトの拡張状態の平面図である。
【
図2】ステントグラフトを血管内に留置させた状態を示す図である。
【
図3】ステントグラフトの外周面側を平面状に展開して模式的に示す図である。
【
図4】(A)は、
図3において破線で囲った部分の断面構造を模式的に示す図であり、(B)は
図4(A)のIVb-IVb線断面図である。
【
図5】他のステントグラフトの外周面側を平面状に展開して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
後述の各図では、管状治療具の一実施形態としてのステントグラフト10の構成例を模式的に表している。図面におけるステントグラフト10の形状、寸法等は模式的に示したもので、実際の形状や寸法等を示すものではない。
【0010】
図1は、一実施形態におけるステントグラフト10の拡張状態の斜視図であり、
図1(B)はステントグラフト10の拡張状態の平面図である。
図2は、ステントグラフト10を血管内に留置させた状態(使用状態)を示す図である。
【0011】
図1、
図2に示すステントグラフト10は、分枝血管対応型の主血管用ステントグラフトであり、全体形状が管状をなしている。ステントグラフト10は、軸方向Axの両端部に設けられた開口が連通しており、使用状態において患者の血液が通過する管状流路を内部に有している。
【0012】
ステントグラフト10は、拡張状態の形状が記憶された、いわゆる自己拡張型の構成を有し、径方向内側に収縮された状態(不図示)で血管内に導入される。ステントグラフト10は、血管内の所定位置(例えば、大動脈瘤等が生じている病変部位)で、図示しない拡張用カテーテルを用いて内側から径方向外側に外力が加えられることで拡張し、
図2に示すように血管内壁と密着した状態で主血管V1内に留置される。
ステントグラフト10は、拡張用カテーテルとは別のカテーテルによって血管内に導入されてもよい。また、ステントグラフト10は、径方向内側に収縮された状態で拡張用カテーテルの先端に装着されることで血管内に導入されてもよい。
【0013】
ステントグラフト10は、それぞれ管状の本体部10Aおよび分枝部10Bを有する。
本体部10Aは、骨格部11と、骨格部11に沿って設けられる管状の皮膜部12とを有する。本体部10Aの周面には、分枝部10Bが設けられている。分枝部10Bは、本体部10Aの管状流路と分枝部10Bの内部空間とが連通するように本体部10Aと接続されている。
【0014】
図2に示すステントグラフト10の使用状態においては、分枝部10Bが分枝血管V2に臨むように、ステントグラフト10の本体部10Aが主血管V1内に留置される。この状態において分枝部10Bに分枝血管用ステントグラフト(不図示)をさらに接続し、分枝血管V2に分枝血管用ステントグラフトを留置する。これにより、主血管V1と分枝血管V2との血流の維持が図られる。
【0015】
図1、
図2の例では、直管形状のステントグラフト10を示している。もっとも、本実施形態のステントグラフト10は、例えば、弓状に湾曲した形状(例えば、患者の大動脈弓に対応した形状)であってもよく、捻れを有する形状であってもよい。
【0016】
骨格部11は、径方向内側に収縮した収縮状態から、径方向外側に拡張した拡張状態へと変形可能に構成された自己拡張型のステント骨格である。本実施形態では、骨格部11は、ステントグラフト10の周方向に沿うようにジグザグ状に折り返される金属細線で管状に形成した5つの骨格片で構成される。これらの骨格片は軸方向Axに沿って並設されている。なお、隣接する骨格片同士は、連結部材(不図示)で連結されていてもよい。
【0017】
骨格部11を形成する金属細線の材料としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル-チタン合金、コバルト-クロム合金、チタン合金等に代表される公知の金属又は金属合金が挙げられる。なお、骨格部11は、金属以外の材料(例えば、セラミックや樹脂等)で形成されていてもよい。
後述の
図4(B)に示すように、骨格部11の金属細線の横断面形状は、例えば円形である。なお、骨格部11の金属細線の横断面形状は、矩形状や、内側が平坦で外側が曲面である形状(例えば半円形など)であってもよい。
【0018】
皮膜部12は、繊維の織物で形成された管状の膜体であって、上述の管状流路を形成する。
皮膜部12を形成する材料としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等が挙げられる。なお、皮膜部12の織り方は、平織り、綾織り、繻子織りのいずれであってもよい。
【0019】
皮膜部12の外周に、骨格部11が設けられている。皮膜部12は、骨格部11の隙間部分を閉塞するように取り付けられている。骨格部11は、例えば、皮膜部12の外周面に糸13で縫い付けられている。このため、ステントグラフト10の内部に器具(例えば、別のステントグラフトを導入するためのカテーテル)を通す手技を行う場合であっても、ステントグラフト10の内面に器具が引っかかり難くすることができる。
【0020】
皮膜部12には、管壁の一部(
図1(A)、(B)では、本体部10Aの軸方向における略中央部)に、径方向内側に窪んだ凹部14が形成されている。凹部14の平坦な底面の略中央には、本体部10Aの径方向の外側に突出するように分枝部10Bが形成されている。
【0021】
分枝部10Bは、上述のように管状をなしており、分枝血管用ステントグラフトを接続するための接続部として機能する。分枝部10Bは、例えば、主血管V1から分枝血管V2への血流によって、開口の向きを変更できる程度の柔軟性(フレキシビリティ)を有する。
図1、
図2の例では、分枝部10Bの形状を円筒形状で示すが、分枝部10Bの形状は、先端側に向けて縮径するテーパー形状(円錐台形状)であってもよく、あるいは角筒形状や角錐台形状などであってもよい。
【0022】
分枝部10Bは、例えば、皮膜部12と同じ材料で形成され、皮膜部12とともに一部材として構成される。なお、分枝部10Bの皮膜を本体部10Aとは別部材で構成し、皮膜部12に接合してもよい。この場合、分枝部10Bの皮膜は、皮膜部12と同じ材料で形成してもよく、異なる材料で形成してもよい。
なお、
図1、
図2では、分枝部10Bには骨格部を配置しない例を示すが、分枝部10Bの周面に骨格部を配置するようにしてもよい。
【0023】
図3は、ステントグラフト10の周方向の一部を切り開いて外周面側を平面状に展開して示した模式図である。
図3の上下方向はステントグラフト10の軸方向Axに対応し、
図3の左右方向はステントグラフト10の周方向Ciに対応する。また、
図3の紙面垂直方向はステントグラフト10の径方向Raに対応する。
図4(A)は、
図3において破線で囲った部分の断面構造を模式的に示す図であり、
図4(B)は、
図4(A)のIVb-IVb線断面図である。
【0024】
図3に示すように、ステントグラフト10の皮膜部12の外周面には、表面加工が施された表面処理部としての第1の領域21と、表面加工が施されておらず皮膜部12の織物地がそのまま露出する第2の領域22が設けられている。
第1の領域21は、骨格部11の位置を基準として皮膜部12の外周面に設けられており、例えば、骨格部11のうち、少なくともジグザグ状に折り返された頂点部分が対応するように配設されている。
図3では、皮膜部12の外周面において、円形状の複数の第1の領域21が間隔を空けて所定のパターン(例えば、千鳥状)で周期的に配列され、これら第1の領域21の間が第2の領域22となる例を示す。
【0025】
図4(A)に示すように、第1の領域21は、織物地の凹凸を有するか平坦な第2の領域22よりも凹むように形成され、骨格部11と接し難い表面を有している。すなわち、第1の領域21と第2の領域22とにより、皮膜部12の外周面には凹凸が形成されており、皮膜部12の外周面の表面粗さが大きくされている。
これにより、骨格部11と皮膜部12とが密着したとき、第2の領域22の表面と骨格部11の内側の間での接触面積が確保されるが、骨格部11の内側と接触し難い第1の領域21の分だけ接触面積が低減される。
【0026】
第1の領域21の形成方法は、公知の加工技術のうちから任意の方法を採用可能である。第1の領域21は、例えば、第1の領域21のパターンに対応する凸面が形成されたローラを用いて織物地をプレスするカレンダー加工によって形成される。
また、第2の領域22は、骨格部11の内側と接触し易くするために、織物地の表面がより平坦となるように表面処理が施されてもよい。例えば、第1の領域21を形成するためのローラの凸面以外の部分により加圧されてもよいし、生体適合性を有するコーティング剤でより平坦となるようにコーティングが施されてもよい。
なお、
図4(A)、(B)では、皮膜部12の織物地にカレンダー加工を施して第1の領域21を形成した例を示している。
【0027】
図3、
図4(A)に示すように、皮膜部12の外周面において、骨格部11は、第1の領域21および第2の領域22に跨がって配置され、皮膜部12に糸13で縫い付けられている。そのため、
図4(A)に示すように、骨格部11の内側は、皮膜部12の外周面に設けられた第2の領域22の表面と接触する。
【0028】
ステントグラフト10の使用状態においては、本体部10Aの内側を流れる血液の圧力で本体部10Aが径方向外側に膨張する。したがって、ステントグラフト10の使用状態では、皮膜部12に対しては径方向外側に向けて力が作用し、皮膜部12の外周面が骨格部11の内側に押し当てられて両者が密着した状態となる。
ここで、ステントグラフト10に対して血管の脈動による周期的な振動が加わると、このような振動の影響で、ステントグラフト10の周面上で骨格部11と皮膜部12の位置ずれが生じうる。しかしながら、皮膜部12の外周面は、第1の領域21と第2の領域22とにより形成された凹凸により表面粗さが大きいため、骨格部11と皮膜部12との接触面積が低減し、血管の脈動等で骨格部11と皮膜部12の位置ずれが生じても摩耗量が低減する。
【0029】
以上のように、本実施形態のステントグラフト10は、管状の本体部10Aを備え、本体部10Aは、繊維の織物からなる皮膜部12と、皮膜部12の一面(例えば、外周面)に設けられる骨格部11と、を有する。皮膜部12の一面には、織物の表面が凹凸になるように加工された表面処理部(例えば、第1の領域21)が部分的に設けられている。
本実施形態のステントグラフト10によれば、皮膜部12の外周面は、表面が凹凸になるように加工されていることで、表面粗さを大きくすることができ、骨格部11と皮膜部12の位置ずれが生じたとしても、第1の領域21を設けない構成に比べて皮膜部12を摩耗しにくくすることができる。これにより、骨格部11と皮膜部12との擦れに対する耐久性を向上させることができる。
【0030】
また、第2の領域22の表面と骨格部11の内側の間での接触面積が確保されているため、骨格部11と皮膜部12の位置ずれを抑制する摩擦力を発生させることができ、骨格部11と皮膜部12の位置ずれを抑制できる。特に、第2の領域22の表面を金属細線で構成された骨格部11の内側と接触し易いようにより平坦に形成することで、第2の領域22と骨格部11の間では界面における凹凸の噛み合いをほとんど生じさせないようにできる。これにより、血管の脈動等で骨格部11と皮膜部12の位置ずれが生じても皮膜部12の第2の領域22を摩耗しにくくすることができる。
さらに、ステントグラフト10が血管に留置されたときに、柔軟な血管の内壁が第1の領域21と第2の領域22の凹凸に密着するように変形すると、皮膜部12と血管内壁との間で接触面積が大きくなり、大きな摩擦力を生じさせ得る。
そのため、皮膜部12の外周面に第1の領域21および第2の領域22を設けることで、ステントグラフト10が血管内壁と密着したときの摩擦が大きくすることができる。これにより、ステントグラフト10が血管内の所定位置からずれることを抑制できる。
【0031】
以上、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
【0032】
上記実施形態では、骨格部11は、皮膜部12に縫い付けられるようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、テープによる貼着、接着又は溶着等により皮膜部12に取り付けられていてもよい。
また、皮膜部12は骨格部11の外周側に配置されてもよく、骨格部11を外側と内側から挟み込むようにして2つの皮膜部12の間に骨格部11を配置してもよい。
【0033】
また、上記実施形態で例示した皮膜部12における第1の領域21および第2の領域22の寸法や配置(
図3参照)は、一例であってこれに限定されるものではない。例えば、個々の第1の領域21の形状は、例えば、多角形、楕円などの任意の形状としてもよい。
皮膜部12における第1の領域21の配置パターンは、例えば格子状などの他のパターンであってもよい。また、上記実施形態で例示した皮膜部12における第1の領域21と第2の領域22の位置関係を入れ替えるようにしてもよい。
【0034】
また、例えば、
図5に示すように、皮膜部12の外周面において、骨格部11の形状に対応するようにジグザグ状に折り返すパターンで複数の第1の領域21を形成し、これら複数の第1の領域21に沿うように骨格部11を取り付けてもよい。
【0035】
上記実施形態のように骨格部11を皮膜部12に縫い付ける場合には、皮膜部12が擦れやすい縫い目の部分に第1の領域21を設けてもよい。例えば、皮膜部12の外周面において、縫い目の多い骨格部11の折り返し部分の位置に第1の領域21を設けると、皮膜部12の擦れを効果的に抑制できる。一方、縫い目の部分に第2の領域22を設けてもよく、この場合には、第2の領域22の表面と骨格部11の内側の間での接触面積の確保をより適正に行うことができ、骨格部11と皮膜部12の位置ずれを効果的に抑制できる。
【0036】
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0037】
10 ステントグラフト(管状治療具)
10A 本体部
11 骨格部
12 皮膜部
13 糸
21 第1の領域(表面処理部)
22 第2の領域