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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】低炭素創傷洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20240416BHJP
   A61L 101/06 20060101ALN20240416BHJP
【FI】
A61L2/18
A61L101:06
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023001364
(22)【出願日】2023-01-06
(65)【公開番号】P2023102277
(43)【公開日】2023-07-24
【審査請求日】2023-01-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0003897
(32)【優先日】2022-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0038673
(32)【優先日】2022-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)令和4年9月13日、ウェブサイト「https://m.rapportian.com/news/articleView.html?idxno=151327」に掲載(2)令和4年9月19日、ウェブサイト「https://www.medicaltimes.com/Main/News/NewsView.html?ID=1149513」に掲載(3)令和4年10月12日~14日、展示会「メデイカル ジャパン 2022東京」で公開(4)令和4年10月28日~30日、展示会「KIMES Busan 2022」で公開(5)令和4年11月3日~5日、展示会「Annual Congress of KSS 2022 &74th Congress of the Korean Surgical Society」で公開
(73)【特許権者】
【識別番号】522452983
【氏名又は名称】ジーエイチシー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GHC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1035ho, 10th Floor, 1Dong, 706, Dongtan-daero Hwaseong-si Gyeonggi-do 18463, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ ウンジェ
(72)【発明者】
【氏名】イ ガンウン
(72)【発明者】
【氏名】イム ヒョンビン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒョンジュ
(72)【発明者】
【氏名】イ インジェ
(72)【発明者】
【氏名】イ スンジェ
(72)【発明者】
【氏名】ガフール シェイク ファルーク ハリフ
【審査官】中野 孝一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0146991(US,A1)
【文献】特表2021-502211(JP,A)
【文献】国際公開第2010/070387(WO,A1)
【文献】米国特許第05848998(US,A)
【文献】特開2000-197889(JP,A)
【文献】特表2015-528713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L2/00-2/28
A61L11/00-12/14
A61M3/00-9/00
A61M31/00
A61M39/00-39/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄し、且つ炭素含有量が少ないプラスチック製であり、製造過程で発生する温室ガスの排出量を減少させて低炭素を実現する低炭素創傷洗浄置であって、
創傷の消毒のための食塩水を噴射する食塩水噴射装置と、
前記食塩水噴射装置を定置するための定置装置とを含み、
前記定置装置は、
前記食塩水噴射装置を底面から上昇させて定置するように、多角柱状に形成される定置タワーと、
前記定置タワーの移動のために、前記定置タワーの下側の各角に設置される移動ホイールと、
物を載せられるように、前記定置タワーの上側に形成される載置棚と、
前記定置タワーの内側に収納または前記定置タワーの外側に露出するように、伸長または収縮可能に形成されて前記定置タワーの上部前端に設置され、前端上側に前記食塩水噴射装置を定置する収納型定置部とを含み、
前記収納型定置部は、
下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側に固定設置される第1フレームと、
前記第1フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第1フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前端が前記第1フレームの前方に露出しながら前記定置タワーの前方に露出するか、前記第1フレームの内側に挿入されて、前記定置タワーの内側に収納される第2フレームと、
前記第2フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第2フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前記第2フレームと同時に駆動されて、前端が前記第2フレームの前方に露出するか、前記第2フレームの内側に挿入される第3フレームと、
前記第1フレームの後方に設置され、前記第2フレームに一端が設置される第1駆動ワイヤと前記第3フレームに一端が設置される第2駆動ワイヤの各他端を同時に巻き取り、前記第2フレームおよび前記第3フレームを同時に前進駆動するフレーム前進ローラと、
前記食塩水噴射装置を定置するように、前記第3フレームの前端に連結設置される定置台とを含み、
前記第1フレームは、
下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側で前端が前記定置タワーの前方に向かうように固定設置される第1曲線型フレームと、
前記第2フレームが載置され移動するように、前記第1曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第2フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第1曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第1摺動通路と、
前記第1摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第1下部摺動溝とを含み、
前記第2フレームは、
前記第1摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第1摺動通路に連結設置される第2曲線型フレームと、
前記第3フレームが載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第3フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第2曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第2摺動通路と、
前記第2摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第2下部摺動溝と、
前記第1下部摺動溝に載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第1駆動ワイヤの一端が設置されて、前記第1駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第1下部摺動溝に沿って前進する第2摺動突起と、
前記第1下部摺動溝の前端に設置されて、前記第2摺動突起の前端を支持する第2突起支持バネとを含み、
前記第3フレームは、
前記第2摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第2摺動通路に連結設置され、前記第2曲線型フレームの前方に露出する前端に前記定置台が連結設置される第3曲線型フレームと、
前記第2下部摺動溝に載置され移動するように、前記第3曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第2駆動ワイヤの一端が設置されて、前記第2駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第2下部摺動溝に沿って前進する第3摺動突起と、
前記第2下部摺動溝の前端に設置されて、前記第3摺動突起の前端を支持する第3突起支持バネとを含み、
前記定置台は、
前記食塩水噴射装置を載せるための定置フレームと、
一端が前記定置フレームの下端に回動可能に連結設置され、他端が前記第3曲線型フレームの前端に回動可能に連結設置されて、前記定置フレームを支持するフレーム支持フレームと、
前記第3曲線型フレームの前端上側に設置されて、前記フレーム支持フレームの前端下側を支持するフレーム支持バネと、
前記第3曲線型フレームの下側に下部が露出するように連結設置されて、前記第2摺動通路の下側に沿って設置されるラックギアとかみ合って連結設置され、前記第3曲線型フレームが前進するにつれて回転駆動されながら一端が前記フレーム支持フレームの前端下側に設置される角度調節ワイヤの他端を巻き取るフレーム回動ローラとを含み、
噴射された食塩水を用いて創傷の洗浄する過程で発生する汚染水を固形化するための固形化物質をさらに含む、低炭素創傷洗浄置。
【請求項2】
前記第3フレームは、
前記第2フレームが前進するにつれて移動する前記第2駆動ワイヤによって前進するとともに、前記第2駆動ワイヤを巻き取る前記フレーム前進ローラによっても前進して、前記第2フレームよりも速い速度で前進して露出する、請求項1に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項3】
前記収納型定置部は、
前記第2フレームと前記第3フレームが前記第1フレームから多段で露出することから、より遠い距離まで前記食塩水噴射装置を移送する、請求項1に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項4】
前記食塩水噴射装置は、
バイオペット(Bio-PET)を用いて製造されたプラスチックを用いて製造される、請求項1に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項5】
食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄し、且つ炭素含有量が少ないプラスチック製であり、製造過程で発生する温室ガスの排出量を減少させて低炭素を実現する低炭素創傷洗浄置であって、
創傷の消毒のための食塩水を噴射する食塩水噴射装置と、
前記食塩水噴射装置を定置するための定置装置とを含み、
前記定置装置は、
前記食塩水噴射装置を底面から上昇させて定置するように、多角柱状に形成される定置タワーと、
前記定置タワーの移動のために、前記定置タワーの下側の各角に設置される移動ホイールと、
物を載せられるように、前記定置タワーの上側に形成される載置棚と、
前記定置タワーの内側に収納または前記定置タワーの外側に露出するように、伸長または収縮可能に形成されて前記定置タワーの上部前端に設置され、前端上側に前記食塩水噴射装置を定置する収納型定置部とを含み、
前記収納型定置部は、
下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側に固定設置される第1フレームと、
前記第1フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第1フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前端が前記第1フレームの前方に露出しながら前記定置タワーの前方に露出するか、前記第1フレームの内側に挿入されて、前記定置タワーの内側に収納される第2フレームと、
前記第2フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第2フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前記第2フレームと同時に駆動されて、前端が前記第2フレームの前方に露出するか、前記第2フレームの内側に挿入される第3フレームと、
前記第1フレームの後方に設置され、前記第2フレームに一端が設置される第1駆動ワイヤと前記第3フレームに一端が設置される第2駆動ワイヤの各他端を同時に巻き取り、前記第2フレームおよび前記第3フレームを同時に前進駆動するフレーム前進ローラと、
前記食塩水噴射装置を定置するように、前記第3フレームの前端に連結設置される定置台とを含み、
前記第1フレームは、
下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側で前端が前記定置タワーの前方に向かうように固定設置される第1曲線型フレームと、
前記第2フレームが載置され移動するように、前記第1曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第2フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第1曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第1摺動通路と、
前記第1摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第1下部摺動溝とを含み、
前記第2フレームは、
前記第1摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第1摺動通路に連結設置される第2曲線型フレームと、
前記第3フレームが載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第3フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第2曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第2摺動通路と、
前記第2摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第2下部摺動溝と、
前記第1下部摺動溝に載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第1駆動ワイヤの一端が設置されて、前記第1駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第1下部摺動溝に沿って前進する第2摺動突起と、
前記第1下部摺動溝の前端に設置されて、前記第2摺動突起の前端を支持する第2突起支持バネとを含み、
前記第3フレームは、
前記第2摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第2摺動通路に連結設置され、前記第2曲線型フレームの前方に露出する前端に前記定置台が連結設置される第3曲線型フレームと、
前記第2下部摺動溝に載置され移動するように、前記第3曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第2駆動ワイヤの一端が設置されて、前記第2駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第2下部摺動溝に沿って前進する第3摺動突起と、
前記第2下部摺動溝の前端に設置されて、前記第3摺動突起の前端を支持する第3突起支持バネとを含み、
前記定置台は、
前記食塩水噴射装置を載せるための定置フレームと、
一端が前記定置フレームの下端に回動可能に連結設置され、他端が前記第3曲線型フレームの前端に回動可能に連結設置されて、前記定置フレームを支持するフレーム支持フレームと、
前記第3曲線型フレームの前端上側に設置されて、前記フレーム支持フレームの前端下側を支持するフレーム支持バネと、
前記第3曲線型フレームの下側に下部が露出するように連結設置されて、前記第2摺動通路の下側に沿って設置されるラックギアとかみ合って連結設置され、前記第3曲線型フレームが前進するにつれて回転駆動されながら一端が前記フレーム支持フレームの前端下側に設置される角度調節ワイヤの他端を巻き取るフレーム回動ローラとを含み、
創傷部位に洗浄水が正確に誘導されるように、チューブ状に形成されて前記食塩水噴射装置に設置される噴射誘導管をさらに含む、低炭素創傷洗浄置。
【請求項6】
前記第3フレームは、
前記第2フレームが前進するにつれて移動する前記第2駆動ワイヤによって前進するとともに、前記第2駆動ワイヤを巻き取る前記フレーム前進ローラによっても前進して、前記第2フレームよりも速い速度で前進して露出する、請求項5に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項7】
前記収納型定置部は、
前記第2フレームと前記第3フレームが前記第1フレームから多段で露出することから、より遠い距離まで前記食塩水噴射装置を移送する、請求項5に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項8】
前記食塩水噴射装置は、
バイオペット(Bio-PET)を用いて製造されたプラスチックを用いて製造される、請求項5に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項9】
食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄し、且つ炭素含有量が少ないプラスチック製であり、製造過程で発生する温室ガスの排出量を減少させて低炭素を実現する低炭素創傷洗浄置であって、
創傷の消毒のための食塩水を噴射する食塩水噴射装置と、
前記食塩水噴射装置を定置するための定置装置とを含み、
前記定置装置は、
前記食塩水噴射装置を底面から上昇させて定置するように、多角柱状に形成される定置タワーと、
前記定置タワーの移動のために、前記定置タワーの下側の各角に設置される移動ホイールと、
物を載せられるように、前記定置タワーの上側に形成される載置棚と、
前記定置タワーの内側に収納または前記定置タワーの外側に露出するように、伸長または収縮可能に形成されて前記定置タワーの上部前端に設置され、前端上側に前記食塩水噴射装置を定置する収納型定置部とを含み、
前記収納型定置部は、
下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側に固定設置される第1フレームと、
前記第1フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第1フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前端が前記第1フレームの前方に露出しながら前記定置タワーの前方に露出するか、前記第1フレームの内側に挿入されて、前記定置タワーの内側に収納される第2フレームと、
前記第2フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第2フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前記第2フレームと同時に駆動されて、前端が前記第2フレームの前方に露出するか、前記第2フレームの内側に挿入される第3フレームと、
前記第1フレームの後方に設置され、前記第2フレームに一端が設置される第1駆動ワイヤと前記第3フレームに一端が設置される第2駆動ワイヤの各他端を同時に巻き取り、前記第2フレームおよび前記第3フレームを同時に前進駆動するフレーム前進ローラと、
前記食塩水噴射装置を定置するように、前記第3フレームの前端に連結設置される定置台とを含み、
前記第1フレームは、
下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側で前端が前記定置タワーの前方に向かうように固定設置される第1曲線型フレームと、
前記第2フレームが載置され移動するように、前記第1曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第2フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第1曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第1摺動通路と、
前記第1摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第1下部摺動溝とを含み、
前記第2フレームは、
前記第1摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第1摺動通路に連結設置される第2曲線型フレームと、
前記第3フレームが載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第3フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第2曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第2摺動通路と、
前記第2摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第2下部摺動溝と、
前記第1下部摺動溝に載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第1駆動ワイヤの一端が設置されて、前記第1駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第1下部摺動溝に沿って前進する第2摺動突起と、
前記第1下部摺動溝の前端に設置されて、前記第2摺動突起の前端を支持する第2突起支持バネとを含み、
前記第3フレームは、
前記第2摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第2摺動通路に連結設置され、前記第2曲線型フレームの前方に露出する前端に前記定置台が連結設置される第3曲線型フレームと、
前記第2下部摺動溝に載置され移動するように、前記第3曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第2駆動ワイヤの一端が設置されて、前記第2駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第2下部摺動溝に沿って前進する第3摺動突起と、
前記第2下部摺動溝の前端に設置されて、前記第3摺動突起の前端を支持する第3突起支持バネとを含み、
前記定置台は、
前記食塩水噴射装置を載せるための定置フレームと、
一端が前記定置フレームの下端に回動可能に連結設置され、他端が前記第3曲線型フレームの前端に回動可能に連結設置されて、前記定置フレームを支持するフレーム支持フレームと、
前記第3曲線型フレームの前端上側に設置されて、前記フレーム支持フレームの前端下側を支持するフレーム支持バネと、
前記第3曲線型フレームの下側に下部が露出するように連結設置されて、前記第2摺動通路の下側に沿って設置されるラックギアとかみ合って連結設置され、前記第3曲線型フレームが前進するにつれて回転駆動されながら一端が前記フレーム支持フレームの前端下側に設置される角度調節ワイヤの他端を巻き取るフレーム回動ローラとを含み、
創傷を洗浄しながら発生する汚染水が流出することを防止するように、創傷部位を覆って設置されて、創傷部位を密閉させ、前記食塩水噴射装置から噴射される食塩水を収容する密封バッグをさらに含む、低炭素創傷洗浄置。
【請求項10】
前記第3フレームは、
前記第2フレームが前進するにつれて移動する前記第2駆動ワイヤによって前進するとともに、前記第2駆動ワイヤを巻き取る前記フレーム前進ローラによっても前進して、前記第2フレームよりも速い速度で前進して露出する、請求項9に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項11】
前記食塩水噴射装置は、
バイオペット(Bio-PET)を用いて製造されたプラスチックを用いて製造される、請求項9に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項12】
食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄し、且つ炭素含有量が少ないプラスチック製であり、製造過程で発生する温室ガスの排出量を減少させて低炭素を実現する低炭素創傷洗浄置であって、
創傷の消毒のための食塩水を噴射する食塩水噴射装置と、
前記食塩水噴射装置を定置するための定置装置とを含み、
前記定置装置は、
前記食塩水噴射装置を底面から上昇させて定置するように、多角柱状に形成される定置タワーと、
前記定置タワーの移動のために、前記定置タワーの下側の各角に設置される移動ホイールと、
物を載せられるように、前記定置タワーの上側に形成される載置棚と、
前記定置タワーの内側に収納または前記定置タワーの外側に露出するように、伸長または収縮可能に形成されて前記定置タワーの上部前端に設置され、前端上側に前記食塩水噴射装置を定置する収納型定置部とを含み、
前記収納型定置部は、
下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側に固定設置される第1フレームと、
前記第1フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第1フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前端が前記第1フレームの前方に露出しながら前記定置タワーの前方に露出するか、前記第1フレームの内側に挿入されて、前記定置タワーの内側に収納される第2フレームと、
前記第2フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第2フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前記第2フレームと同時に駆動されて、前端が前記第2フレームの前方に露出するか、前記第2フレームの内側に挿入される第3フレームと、
前記第1フレームの後方に設置され、前記第2フレームに一端が設置される第1駆動ワイヤと前記第3フレームに一端が設置される第2駆動ワイヤの各他端を同時に巻き取り、前記第2フレームおよび前記第3フレームを同時に前進駆動するフレーム前進ローラと、
前記食塩水噴射装置を定置するように、前記第3フレームの前端に連結設置される定置台とを含み、
前記第1フレームは、
下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側で前端が前記定置タワーの前方に向かうように固定設置される第1曲線型フレームと、
前記第2フレームが載置され移動するように、前記第1曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第2フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第1曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第1摺動通路と、
前記第1摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第1下部摺動溝とを含み、
前記第2フレームは、
前記第1摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第1摺動通路に連結設置される第2曲線型フレームと、
前記第3フレームが載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第3フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第2曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第2摺動通路と、
前記第2摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第2下部摺動溝と、
前記第1下部摺動溝に載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第1駆動ワイヤの一端が設置されて、前記第1駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第1下部摺動溝に沿って前進する第2摺動突起と、
前記第1下部摺動溝の前端に設置されて、前記第2摺動突起の前端を支持する第2突起支持バネとを含み、
前記第3フレームは、
前記第2摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第2摺動通路に連結設置され、前記第2曲線型フレームの前方に露出する前端に前記定置台が連結設置される第3曲線型フレームと、
前記第2下部摺動溝に載置され移動するように、前記第3曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第2駆動ワイヤの一端が設置されて、前記第2駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第2下部摺動溝に沿って前進する第3摺動突起と、
前記第2下部摺動溝の前端に設置されて、前記第3摺動突起の前端を支持する第3突起支持バネとを含み、
前記定置台は、
前記食塩水噴射装置を載せるための定置フレームと、
一端が前記定置フレームの下端に回動可能に連結設置され、他端が前記第3曲線型フレームの前端に回動可能に連結設置されて、前記定置フレームを支持するフレーム支持フレームと、
前記第3曲線型フレームの前端上側に設置されて、前記フレーム支持フレームの前端下側を支持するフレーム支持バネと、
前記第3曲線型フレームの下側に下部が露出するように連結設置されて、前記第2摺動通路の下側に沿って設置されるラックギアとかみ合って連結設置され、前記第3曲線型フレームが前進するにつれて回転駆動されながら一端が前記フレーム支持フレームの前端下側に設置される角度調節ワイヤの他端を巻き取るフレーム回動ローラとを含み、
前記食塩水噴射装置に食塩水を連続して供給するための食塩水供給タンクをさらに含む、低炭素創傷洗浄置。
【請求項13】
前記第3フレームは、
前記第2フレームが前進するにつれて移動する前記第2駆動ワイヤによって前進するとともに、前記第2駆動ワイヤを巻き取る前記フレーム前進ローラによっても前進して、前記第2フレームよりも速い速度で前進して露出する、請求項12に記載の低炭素創傷洗浄置。
【請求項14】
前記食塩水噴射装置は、
バイオペット(Bio-PET)を用いて製造されたプラスチックを用いて製造される、請求項12に記載の低炭素創傷洗浄置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低炭素創傷洗浄灌漑装置に関し、より詳細には、食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄することは言うまでもなく、炭素含有量が少ないプラスチック製であることで、製造過程で発生する温室ガスの排出量を減少させて低炭素を実現することができる低炭素創傷洗浄灌漑装置に関する。
【背景技術】
【0002】
創傷の感染可否を決定することは、バクテリアの種類と言うよりはバクテリアの数ということが一般的に知られている。
【0003】
実験的な証拠によると、バクテリア数の臨界値は、単位グラム組織当たり約105個体である。
【0004】
この数値以下では、創傷は自然治癒されるが、単位グラム組織当たり105個体以上のバクテリアを含む場合、創傷はバクテリアに感染することがある。
【0005】
すべての外傷性創傷は、治療のために医療施設に見てもらう頃には汚染する(ディレ(Dire,ダニエル(Daniel)I,[1990]「救急救命室で使用される創傷洗浄液の比較(A comparison of Wound Irrigation Solutions Used in the Emergency Department)」、救急医学年報(Annals of Emergency Medicine)19(6):704-708)。
【0006】
汚い創傷、または6時間以内に治療されていない創傷は、上述の臨界値以上のバクテリアに汚染し得る。
【0007】
創傷の内部および周辺にあるバクテリアの数を減少させることは、創傷の感染を防止し、創傷の治癒を促進することと認識されている方法である。
【0008】
創傷の内部に存在するバクテリアの数を減少させるために、すなわち、感染の発生を低減させるために、各種の異なる創傷管理手続きが開発されている。
【0009】
汚染を引き起こし得る血の塊、屑、または微生物を含む他の異物を除去するために創傷と創傷周辺部位を洗浄することは、創傷の内部および周辺にあるバクテリアの数を減少させることにおいて重要である。
【0010】
異物の除去(debridement)、切除(excision)、および洗浄(irrigation)などの数多くの創傷洗浄手続きが現在の医療専門家によって使用されている。
【0011】
以下の文献を参照する。:シンキンソン(Sinkinson)、クレーグアラン(Craig Alan)ed.(1989年)「治癒のための創傷の潜在力の極大化(Maximizing A Wound’s Potential For Healing)、救急医学報告(Emergency Medicine Reports)10(11):83-89;ラマース(Lammers),リチャードエル(Richard L.)(1991)「軟組織処置手続き:創傷管理原則(Soft Tissue Procedures:Principles of Wound Management)」、救急医学での臨床的手続き(Clinical Procedures in Emergency Medicine)、ロバート(Roberts),ヘッジズ(Hedges),eds.,2nd Ed.,W.B、サウンダース社(Saunders Company),pp.515-521;クラクロフト(Cracroft),デービス(Davis)(1987年)「軽微な裂傷および擦過傷(Minor Lacerations and Abrasions)」、救急医学(Emergency Medicine):総合評論(A comprehensive review)、クラビス(Kravis)、ワーナ(Warner),eds.,2nd ed.,アスペン出版社(Aspen Publishing Co.)pp.107-110;マリケン(Muliken)、ジョーンビー(John B.)(1984)「創傷の管理(Management of Wounds)」、救急医学(Emergency Medicine),5月版,ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons),pp.283-286。
【0012】
洗浄(irrigation)は、開放状態の汚染した創傷を洗うために最も一般的に使用される手続きである。
【0013】
洗浄は、創傷の深さの辺りおよびその中に遊離した死んだ組織、バクテリア性接種源、血の塊、遊離した屑、および異物を除去するために殺菌液または流体を創傷に適用することを含む。
【0014】
効果的な創傷の洗浄方法および/または装置の二つの重要な要素は、以下のとおりである。
【0015】
第一に、適正分量の殺菌洗浄液を創傷に適用しなければならず、第二に、汚染物質を効果的に除去するためには、効果的な分散パターンで十分な圧力を使用して殺菌液を塗布しなければならない。
【0016】
殺菌洗浄液の分量に関し、必要な洗浄液の分量は、創傷の種類と汚染の程度に応じて決定される。
【0017】
多数のバクテリアを創傷部位に浸透させ得る創傷(例えば、刺された傷および噛まれた傷)は、1リットル以上の洗浄液を要する。
【0018】
1989年に発行されたマリケン(Mulliken)の文献を参照すると、圧力に関し、創傷から汚染物質を効果的に洗浄または除去するためには、少なくとも1平方インチ当たり4ポンド(4psi)のストリーム圧力が必要であることが証明されている。
【0019】
以下の文献を参照する。:ロウデヘイヴァー(Rodeheaver GT.)創傷洗浄、創傷洗浄、創傷消毒(Wound Cleaning、Wound Irrigation、Wound Disinfection)、In:Krasner D.,Kane D.慢性的創傷治療(Chronic Wound Care).2nd ed.ウェイン(Wayne),P.A.:健康管理公報(Health Management Publications):1997,pp 97-108;バーグストーム(Bergstorm N.),ベネット(Bennett),M.A.,カールソン(Carlson),C.E.et al.圧力の取り扱い(Treatment of Pressure)ウルサス、臨床指針第15番(Clinical Guideline No.15)。AHCPR 公開No.95-0652。ロックビル(Rockville),MD。健康福祉サービス(Department of Health and Human Services)。国民健康サービス(Public Health Services)、健康管理政策および研究部(Agency of Health Care Policy and Research);1994年12月。
【0020】
適正限界値(例えば、25psi以上)を超える洗浄圧力は、バクテリアおよび微粒子を創傷深くに注入することもあり、そのようになると、洗浄過程の目的が破壊される。
【0021】
高い圧力の洗浄過程は、また健康な組織を損傷させる可能性があり、組織の抵抗力を低下させて治癒を遅くし得る。
【0022】
そのため、効果的に創傷を洗浄するためには、適正量の洗浄液を適正な圧力を使用して効果的な分散パターンで創傷に塗布しなければならない。
【0023】
バルブ型注射器または重力を用いた洗浄装置(gravity flow irrigation device)は、低い圧力で流体を伝達し、それ自体では創傷から小さな微粒子を除去するが、創傷部位のバクテリア数を十分に減少させることには効果的ではない。
【0024】
バルブ型注射器を使用すると、洗浄時に約0.05psiの圧力が加えられるが、この程度の圧力は、感染を防止するほどにバクテリアや微細な汚染物質の数を十分に減少させることができない。
【0025】
静脈内(intravenous:IV)管を通じて伝達される洗浄用流体の流量は、血圧カフ(cuff)を折り畳み式プラスチックIVバッグの周辺に膨脹させることで増加させることができる。
【0026】
しかし、このような方法は、複雑であり、プランジャー(plunger)方式の注射器によって伝達され得る圧力より著しく小さな洗浄圧力を提供する。
【0027】
プランジャー方式の注射器は、現在最も広く使用される洗浄装置である。
【0028】
その使い方は、注射器の本体を殺菌洗浄液で充填し、注射器を押して一本の圧力ストリーム溶液を創傷の内部および周辺に適用して汚染物質を洗浄し濯ぐ過程を含む。
【0029】
しかし、このようなプランジャー方式の注射器は、以下のように、二つの目立つ欠点を有している。
【0030】
第一に、極めて制限された洗浄液貯蔵容量(一般的に、注射器は、35cc容積の本体を備えている)である。
【0031】
第二に、一本の集中したストリーム状の洗浄液を創傷に分散および塗布することには制限がある。
【0032】
そのため、ほとんどの場合に、十分な量の洗浄液を創傷に適用するためには、注射器を繰り返してリフィル(refill)しなければならない。
【0033】
しかし、殺菌部位を維持しながら注射器を繰り返してリフィルすることは、長い時間がかかるだけでなく、厄介なことである。
【0034】
このような問題を解決するために、注射器と、食塩水の瓶に付着されるバルブシステムを備えたIV管を含む装置が開発されている。
【0035】
このような装置は、注射器の本体をリフィルする手段を提供する(トラベノール(Travenol)圧力洗浄セット、コードno.2D2113、洗浄機(irriget)、アクラッド研究所(Ackrad Laboratories),ガーウッド(Garwood),ニュージャージー(NJ)。
【0036】
また、米国特許4,357,937は、複数個の注射器から様々な容積とストリーム強度を有する液体状態の洗浄液を選択的に提供するように適応された使い捨て手動式医療洗浄装置を提供する。
【0037】
このような装置は、洗浄用注射器の使用に伴う上述のような欠点を適切に解決することができず、使用上の複雑性および費用の問題のため、臨床的に広く使用されていない。
【0038】
プランジャー方式の注射器を使用して伝達可能な流体圧力の強度は、注射器のプランジャーに加えられる力と注射器に付着された針の内径に応じて異なる。
【0039】
適正な圧力を伝達するプランジャー方式の注射器装置は、33cc注射器に付着された19ゲージ(gauge)針(7-8psi範囲の油圧を生成)を使用するか、19ゲージ針(約7psi洗浄圧を生成)に適する30ml注射器を使用する。
【0040】
12cc注射器に付着された22ゲージ針は、約13psiの圧力を提供する。
【0041】
このような圧力は、創傷の洗浄に効果的であると証明されているが、上述のように、このような装置は、単に一本の集中したストリーム状の洗浄液のみを創傷に適用する。
【0042】
また、このような装置は、適正な量よりも少ない洗浄液を貯蔵するため、リフィルしなければならず、そのため時間がかかり、厄介であるという欠点がある。
【0043】
米国特許5,071,104は、洗浄液を収容した貯蔵庫近くに配置された圧力袋(pressure bladder)(例えば、血圧カフ(cuff))を含んで構成された創傷洗浄装置および創傷洗浄手続きについて開示する。
【0044】
前記米国特許5,071,104は、また、洗浄液を貯蔵庫から一つのノズルで伝達する弾力性のあるチューブ形状の導管を含む。
【0045】
前記導管と貯蔵庫は、ツーパートシステム(two-part system)をなし、これも時間がかかる構成であり、使用上不都合があり、多くの費用がかかる。
【0046】
米国特許5,133,701は、一本の液体ストリーム状態の洗浄液が装置から一定の速度で排出されるように、力を貯蔵庫に提供する圧力チャンバを含んで構成された使い捨て圧力創傷洗浄装置について開示する。
【0047】
一方、上述の背景技術は、発明者らが本発明を導き出すために有していたか、本発明の導出過程で習得した技術情報であって、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知の技術とは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0068440号
【文献】韓国登録特許第10-0651122号(2006.11.29公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0049】
本発明の一側面は、食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄することは言うまでもなく、炭素含有量が少ないプラスチック製であり、製造過程で発生する温室ガスの排出量を減少させることで低炭素を実現することができる低炭素創傷洗浄灌漑装置を提供する。
【0050】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていない他の技術的課題は、以下の記載から当業者が明確に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0051】
本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置は、創傷の消毒のための食塩水を噴射する食塩水噴射装置を含む。
【0052】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置は、創傷部位に洗浄水が正確に誘導されるように、チューブ状に形成されて前記食塩水噴射装置に設置される噴射誘導管をさらに含むことができる。
【0053】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置は、創傷を洗浄しながら発生する汚染水が流出することを防止するように創傷部位を覆って設置され、創傷部位を密閉させて前記食塩水噴射装置から噴射される食塩水を収容する密封バッグをさらに含むことができる。
【0054】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置は、噴射された食塩水を用いて創傷の洗浄する過程で発生する汚染水を固形化するための固形化物質をさらに含むことができる。
【0055】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置は、前記食塩水噴射装置に食塩水を連続して供給するための食塩水供給タンクをさらに含むことができる。
【0056】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置は、前記食塩水噴射装置を定置するための定置装置をさらに含むことができる。
【0057】
一実施形態において、前記定置装置は、前記食塩水噴射装置を底面から上昇させて定置するように、多角柱状に形成される定置タワーと、前記定置タワーの移動のために、前記定置タワーの下側の各角に設置される移動ホイールと、物を載せられるように、前記定置タワーの上側に形成される載置棚と、前記定置タワーの内側に収納または前記定置タワーの外側に露出するように、伸長または収縮可能に形成されて前記定置タワーの上部前端に設置され、前端上側に前記食塩水噴射装置を定置する収納型定置部とを含むことができる。
【0058】
一実施形態において、前記収納型定置部は、下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側に固定設置される第1フレームと、前記第1フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第1フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前端が前記第1フレームの前方に露出しながら前記定置タワーの前方に露出するか、前記第1フレームの内側に挿入されて、前記定置タワーの内側に収納される第2フレームと、前記第2フレームの形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、前記第2フレームの内側で摺動可能に連結設置され、前記第2フレームと同時に駆動されて、前端が前記第2フレームの前方に露出するか、前記第2フレームの内側に挿入される第3フレームと、前記第1フレームの後方に設置され、前記第2フレームに一端が設置される第1駆動ワイヤと前記第3フレームに一端が設置される第2駆動ワイヤの各他端を同時に巻き取り、前記第2フレームおよび前記第3フレームを同時に前進駆動するフレーム前進ローラと、前記食塩水噴射装置を定置するように、前記第3フレームの前端に連結設置される定置台を含むことができる。
【0059】
一実施形態において、前記第1フレームは、下側に丸く折り曲げ形成されて、前記定置タワーの上部内側で前端が前記定置タワーの前方に向かうように固定設置される第1曲線型フレームと、前記第2フレームが載置され移動するように、前記第1曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第2フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第1曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第1摺動通路と、前記第1摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第1下部摺動溝とを含むことができる。
【0060】
一実施形態において、前記第2フレームは、前記第1摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第1摺動通路に連結設置される第2曲線型フレームと、前記第3フレームが載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの前端に入口を形成しながら前記第3フレームの形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、前記第2曲線型フレームの内側に沿って延長形成される第2摺動通路と、前記第2摺動通路の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される第2下部摺動溝と、前記第1下部摺動溝に載置され移動するように、前記第2曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第1駆動ワイヤの一端が設置されて前記第1駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第1下部摺動溝に沿って前進する第2摺動突起と、前記第1下部摺動溝の前端に設置されて、前記第2摺動突起の前端を支持する第2突起支持バネとを含むことができる。
【0061】
一実施形態において、前記第3フレームは、前記第2摺動通路に沿って丸く円弧を描いて移動するように、前記第2摺動通路に連結設置され、前記第2曲線型フレームの前方に露出する前端に前記定置台が連結設置される第3曲線型フレームと、前記第2下部摺動溝に載置され移動するように、前記第3曲線型フレームの下側から突出形成され、前端に前記第2駆動ワイヤの一端が設置されて前記第2駆動ワイヤが前記フレーム前進ローラに巻き取られるにつれて前記第2下部摺動溝に沿って前進する第3摺動突起と、前記第2下部摺動溝の前端に設置されて、前記第3摺動突起の前端を支持する第3突起支持バネとを含むことができる。
【0062】
一実施形態において、前記定置台は、前記食塩水噴射装置を載せるための定置フレームと、一端が前記定置フレームの下端に回動可能に連結設置され、他端が前記第3曲線型フレームの前端に回動可能に連結設置されて、前記定置フレームを支持するフレーム支持フレームと、前記第3曲線型フレームの前端上側に設置されて、前記フレーム支持フレームの前端下側を支持するフレーム支持バネと、前記第3曲線型フレームの下側に下部が露出するように連結設置されて、前記第2摺動通路の下側に沿って設置されるラックギアとかみ合って連結設置され、前記第3曲線型フレームが前進するにつれて回転駆動されながら一端が前記フレーム支持フレームの前端下側に設置される角度調節ワイヤの他端を巻き取るフレーム回動ローラとを含むことができる。
【発明の効果】
【0063】
上述の本発明の一側面によると、食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄することは言うまでもなく、食塩水を用いた洗浄過程で発生する汚染水を固形化する効果を提供することができる。
【0064】
本発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、以下で説明する内容から通常の技術者にとって自明な範囲内で様々な効果が含まれることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1】本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置の概略的な構成が図示されている図である。
図2図1の噴射誘導管を示す図である。
図3】本発明による密封バッグを示す図である。
図4】本発明による食塩水供給タンクを示す図である。
図5】本発明の他の実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置の概略的な構成が図示されている図である。
図6図5の定置装置を示す図である。
図7図6の収納型定置部を示す図である。
図8図6の収納型定置部を示す図である。
図9図8の第1フレームを示す図である。
図10図8の第2フレームを示す図である。
図11図8の第3フレームを示す図である。
図12図8の定置台を示す図である。
図13図12の定置フレームを示す図である。
図14図12の定置台の支持方法を説明する図である。
図15図12の定置台の支持方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
後述する本発明に関する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示として図示する添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を十分実施できるように詳細に説明される。本発明の様々な実施形態は、互いに異なるものの互いに排他的である必要はないことを理解すべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造および特性は、一実施形態と関連して本発明の思想および範囲から逸脱しないとともに他の実施形態として実現されることができる。また、それぞれの開示されている実施形態内の個別の構成要素の位置または配置は、本発明の思想および範囲から逸脱しないとともに変更可能であることを理解すべきである。したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味として取るものではなく、本発明の範囲は、適切に説明された場合、その請求項が主張するものと均等なすべての範囲とともに添付の請求項のみによって限定される。図面において類似の参照符号は、様々な側面にわたり同一または類似の機能を指す。
【0067】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態についてより詳細に説明する。
【0068】
図1は本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置の概略的な構成が図示されている図である。
【0069】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置10は、食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄することは言うまでもなく、炭素含有量が少ないプラスチック製であり、製造過程で発生する温室ガスの排出量を減少させて低炭素を実現するためのものとして、食塩水噴射装置100を含む。
【0070】
食塩水噴射装置100は、創傷Wの消毒のための食塩水を噴射する。
【0071】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置10は、噴射誘導管200をさらに含むことができる。
【0072】
噴射誘導管200は、創傷部位Wに洗浄水が正確に誘導されるようにチューブ状に形成され、食塩水噴射装置100に設置される。
【0073】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置10は、密封バッグ300をさらに含むことができる。
【0074】
密封バッグ300は、創傷を洗浄しながら発生する汚染水が流出することを防止して、創傷の洗浄が閉鎖的に行われるように、創傷部位Wを覆って設置されることで、創傷部位Wを密閉して食塩水噴射装置100から噴射される食塩水を収容する。
【0075】
ここで、食塩水噴射装置100および噴射誘導管200は、実ガス排出量が20%低いバイオペット(Bio-PET)を用いて製造されたプラスチックを用いて製造されることができる。
【0076】
ここで、低炭素バイオプラスチック(Bio-PET)は、植物のサトウキビから抽出した原料を30%使用(30%Bio-based PET)、すなわち、植物原料(Biomass)30%を含有することで、低炭素プラスチックを実現し、且つ既存のプラスチック(PET)と同様の強度、耐熱性を有するとともに温室ガス排出量は20%を削減することができる。
【0077】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置10は、固形化物質(説明の便宜上、図面には図示しない)をさらに含むことができる。
【0078】
固形化物質は、噴射された食塩水を用いて創傷の洗浄する過程で発生する汚染水を固形化する。
【0079】
一実施形態において、本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置10は、食塩水供給タンク400をさらに含むことができる。
【0080】
食塩水供給タンク400は、食塩水噴射装置100に食塩水を連続して供給する。
【0081】
上述のような構成を有する本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置10による洗浄ステップは、以下のとおりである。
【0082】
1)密封バッグ300の一端に噴射誘導管200を連結、2)創傷に食塩水を発射して創傷の洗浄を進行、3)創傷の洗浄時に食塩水が汚染した汚染水が発生し、発生した汚染水が流れる方向に固形化物質が備えられており汚染水を固体化、4)固体状態に凝固した汚染水を一般廃棄物とともに処理する。
【0083】
固形化物質によって凝固する汚染水の量に応じて使用される食塩水の量を感知し、食塩水発射装置に残る食塩水の残量を推測し、残量が基準値未満である場合、振動などの警告通知を提供することができる。
【0084】
上述のような構成を有する本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置10は、創傷の二次感染を防止し、低炭素を実現し、汚染水の固形化により有害物質をゼロ化することができる。
【0085】
上述のような構成を有する本発明の一実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置10は、食塩水を用いて創傷部位をきれいに洗浄することは言うまでもなく、食塩水を用いた洗浄過程で発生する汚染水を固形化する効果を提供することができる。
【0086】
図5は本発明の他の実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置の概略的な構成が図示されている図である。
【0087】
図5を参照すると、本発明の他の実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置20は、食塩水噴射装置100および定置装置500を含む。
【0088】
ここで、食塩水噴射装置100は、図1の構成要素と同一であるため、その説明を省略する。
【0089】
定置装置500は、食塩水噴射装置100を定置する。
【0090】
上述のような構成を有する本発明の他の実施形態による低炭素創傷洗浄灌漑装置20は、食塩水噴射装置100を安定的な位置に定置することで、食塩水噴射装置100が清潔でない場所などに定置されることから発生し得る汚染を防止することができ、作業者が簡単に食塩水噴射装置100を定置および使用することができ、使用便宜性も向上させることができる。
【0091】
図6図5の定置装置を示す図である。
【0092】
図6を参照すると、定置装置500は、定置タワー510、移動ホイール520、載置棚530および収納型定置部600を含む。
【0093】
定置タワー510は、食塩水噴射装置100を底面から上昇させて定置するように、多角柱状に形成され、移動ホイール520、載置棚530および収納型定置部600などの構成が設置される。
【0094】
移動ホイール520は、定置タワー510の移動のために、定置タワー510の下側の各角に設置される。
【0095】
載置棚530は、物を載せることができるように、定置タワー510の上側に形成される。
【0096】
収納型定置部600は、定置タワー510の内側に収納または定置タワー510の外側に露出するように伸長または収縮可能に形成されて定置タワー510の上部前端に設置され、前端上側に食塩水噴射装置100を定置する。
【0097】
上述のような構成を有する定置装置500は、食塩水噴射装置100を安定的な位置に定置することで、食塩水噴射装置100が清潔でない場所などに定置されることから発生し得る汚染を防止することができ、作業者が簡単に食塩水噴射装置100を定置および使用することができ、使用便宜性も向上させることができる。
【0098】
図7および図8図6の収納型定置部を示す図である。
【0099】
図7および図8を参照すると、収納型定置部600は、第1フレーム610、第2フレーム620、第3フレーム630、フレーム前進ローラ640および定置台650を含む。
【0100】
第1フレーム610は、下側に丸く折り曲げ形成されて定置タワー510の上部内側511に固定設置され、第2フレーム620が摺動可能に連結設置される。
【0101】
第2フレーム620は、第1フレーム610の形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、第1フレーム610の内側で摺動可能に連結設置され、前端が第1フレーム610の前方に露出しながら定置タワー510の前方に露出するか、第1フレーム610の内側に挿入されながら定置タワー510の内側に収納され、第3フレーム630が摺動可能に連結設置される。
【0102】
第3フレーム630は、第2フレーム620の形状に対応して下側に丸く折り曲げ形成されて、第2フレーム620の内側で摺動可能に連結設置され、第2フレーム620と同時に駆動されて、前端が第2フレーム620の前方に露出するか、第2フレーム620の内側に挿入される。
【0103】
フレーム前進ローラ640は、ステップモータなどの駆動装置(説明の便宜上、図面には図示しない)によって回転駆動し、第1フレーム610の後方に設置され、第2フレーム620に一端が設置される第1駆動ワイヤW1と第3フレーム630に一端が設置される第2駆動ワイヤW2の各他端を同時に巻き取り、第2フレーム620および第3フレーム630を同時に前進駆動する。
【0104】
ここで、第3フレーム630は、第2フレーム620が前進するにつれて移動する第2駆動ワイヤW2によって前進するとともに第2駆動ワイヤW2を巻き取るフレーム前進ローラ640によっても前進し、第2フレーム620より速い速度で前進して露出することができる。
【0105】
定置台650は、食塩水噴射装置100を定置するように、第3フレーム630の前端に連結設置される。
【0106】
上述のような構成を有する収納型定置部600は、第2フレーム620と第3フレーム630が第1フレーム610から多段で露出することから、より遠い距離まで食塩水噴射装置100を移送することで、作業者の使用便宜性を向上させることができる。
【0107】
図9図8の第1フレームを示す図である。
【0108】
図9を参照すると、第1フレーム610は、第1曲線型フレーム611、第1摺動通路612および第1下部摺動溝613を含む。
【0109】
第1曲線型フレーム611は、下側に丸く折り曲げ形成されて、定置タワー510の上部内側で前端が定置タワー510の前方に向かうように固定設置される。
【0110】
第1摺動通路612は、第2フレーム620が載置され移動するように、第1曲線型フレーム611の前端に入口を形成しながら第2フレーム620の形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、第1曲線型フレーム611の内側に沿って延長形成される。
【0111】
第1下部摺動溝613は、第1摺動通路612の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される。
【0112】
図10図8の第2フレームを示す図である。
【0113】
図10を参照すると、第2フレーム620は、第2曲線型フレーム621、第2摺動通路622、第2下部摺動溝623、第2摺動突起624および第2突起支持バネ625を含む。
【0114】
第2曲線型フレーム621は、第1摺動通路612に沿って丸く円弧を描いて移動するように、第1摺動通路612に連結設置される。
【0115】
第2摺動通路622は、第3フレーム630が載置され移動するように、第2曲線型フレーム621の前端に入口を形成しながら第3フレーム630の形状に対応して丸く折り曲げ形成されて、第2曲線型フレーム621の内側に沿って延長形成される。
【0116】
第2下部摺動溝623は、第2摺動通路622の下側に沿って前後の長さ方向に延長形成される。
【0117】
第2摺動突起624は、第1下部摺動溝613に載置され移動するように、第2曲線型フレーム621の下側から突出形成され、前端に第1駆動ワイヤW1の一端が設置されて、第1駆動ワイヤW1がフレーム前進ローラ640に巻き取られるにつれて第1下部摺動溝613に沿って前進する。
【0118】
第2突起支持バネ625は、第1下部摺動溝613の前端に設置されて、第2摺動突起624の前端を支持する。
【0119】
図11図8の第3フレームを示す図である。
【0120】
図11を参照すると、第3フレーム630は、第3曲線型フレーム631、第3摺動突起632および第3突起支持バネ633を含む。
【0121】
第3曲線型フレーム631は、第2摺動通路622に沿って丸く円弧を描いて移動するように、第2摺動通路622に連結設置され、第2曲線型フレーム621の前方に露出する前端に定置台650が連結設置される。
【0122】
第3摺動突起632は、第2下部摺動溝623に載置され移動するように、第3曲線型フレーム631の下側から突出形成され、前端に第2駆動ワイヤW2の一端が設置されて、第2駆動ワイヤW2がフレーム前進ローラ640に巻き取られるにつれて第2下部摺動溝623に沿って前進する。
【0123】
第3突起支持バネ633は、第2下部摺動溝623の前端に設置されて、第3摺動突起632の前端を支持する。
【0124】
図12図8の定置台を示す図である。
【0125】
図12を参照すると、定置台650は、定置フレーム651、フレーム支持フレーム652、フレーム支持バネ653およびフレーム回動ローラ654を含む。
【0126】
定置フレーム651には、食塩水噴射装置100が載せられる。
【0127】
フレーム支持フレーム652は、一端が定置フレーム651の下端に回動可能に連結設置され、他端が第3曲線型フレーム631の前端に回動可能に連結設置されて、定置フレーム651を支持する。
【0128】
フレーム支持バネ653は、第3曲線型フレーム631の前端上側に設置されて、フレーム支持フレーム652の前端下側を支持する。
【0129】
フレーム回動ローラ654は、第3曲線型フレーム631の下側に下部が露出するように連結設置されて、第2摺動通路622の下側622aに沿って設置されるラックギアRとかみ合って連結設置され、図15に図示されているように、第3曲線型フレーム631が前進するにつれて回転駆動されながら一端がフレーム支持フレーム652の前端下側に設置される角度調節ワイヤの他端を巻き取る。
【0130】
上述のような構成を有する低炭素創傷洗浄灌漑装置は、運営体制(Operation System;OS)、すなわち、システムをベースとして様々なソフトウェアを実行または開発することができる。前記運営体制は、ソフトウェアが装置のハードウェアを使用可能にするためのシステムプログラムとして、アンドロイド(登録商標)OS、iOS、ウィンドウモバイルOS、Bada OS、シンビアンOS、ブラックベリーOSなど、モバイルコンピュータ運営体制およびウィンドウ系、リナックス(登録商標)系、ユニックス系、MAC、AIX、HP-UXなど、コンピュータ運営体制をいずれも含むことができる。
【0131】
以上の実施形態で使用される「~部」という用語は、ソフトウェアまたはFPGA(field programmable gate array)またはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」は、ある役割を行う。しかし、「~部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「~部」は、アドレッシングすることができる記憶媒体に存在するように構成されてもよく、一つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。したがって、一例として、「~部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラム特許コードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、および変数を含む。
【0132】
構成要素と「~部」の中で提供される機能は、より小さい数の構成要素および「~部」で結合するか追加の構成要素と「~部」から分離することができる。
【0133】
それだけでなく、構成要素および「~部」は、デバイスまたはセキュアマルチメディアカード内の一つまたはそれ以上のCPUを再生させるように実現されることもできる。
【0134】
上述の実施形態は、例示のためのものであって、上述の実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者は、上述の実施形態が有する技術的思想や必須の特徴を変更しなくても他の具体的な形態に容易に変形可能であるということを理解することができる。したがって、上述の実施形態は、すべての面において例示的なものであって、限定的ではないものと理解すべきである。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に、分散したものとして説明されている構成要素も結合した形態で実施されてもよい。
【0135】
本明細書により保護を受けようとする範囲は、上記詳細な説明よりも後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、並びにその均等概念から導き出されるすべての変更または変形された形態を含むものと解釈すべきである。
【符号の説明】
【0136】
10 低炭素創傷洗浄灌漑装置
100 食塩水噴射装置
200 噴射誘導管
300 密封バッグ
400 食塩水供給タンク
500 定置装置
510 定置タワー
520 移動ホイール
530 載置棚
600 収納型定置部
611 第1曲線型フレーム
612 第1摺動通路
613 第1下部摺動溝
621 第2曲線型フレーム
622 第2摺動通路
623 第2下部摺動溝
624 第2摺動突起
625 第2突起支持バネ
631 第3曲線型フレーム
632 第3摺動突起
633 第3突起支持バネ
640 フレーム前進ローラ
652 フレーム回動ローラ
W1 第1駆動ワイヤ
W2 第2駆動ワイヤ
W3 第3駆動ワイヤ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15