(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】気体分離システム及び気体分離方法
(51)【国際特許分類】
B01D 53/047 20060101AFI20240416BHJP
【FI】
B01D53/047
(21)【出願番号】P 2020016978
(22)【出願日】2020-02-04
【審査請求日】2023-01-23
(73)【特許権者】
【識別番号】502129933
【氏名又は名称】株式会社日立産機システム
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】信田 治彦
【審査官】河野 隆一朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-272350(JP,A)
【文献】特開2006-230804(JP,A)
【文献】特開2015-066467(JP,A)
【文献】特開2016-215088(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/02 - 53/12
C01B 21/04
C01B 13/02
A61M 16/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数成分を含む混合気体から一部の気体
成分を分離する気体分離システムであって、
前記混合気体を圧縮する圧縮機を含み、前記圧縮機によって圧縮された前記混合気体から圧力変動吸着法によって前記一部の気体成分を分離する圧力変動吸着装置と、
前記圧力変動吸着装置を収容する筐体と、
前記筐体の内部を冷却する冷却装置と、
前記圧縮機の温度に応じて前記冷却装置を制御する冷却制御部を含む制御装置と、を備え
、
前記圧縮機の温度と前記圧縮機の運転状態とは、前記圧縮機の負荷が大きいほど前記圧縮機の温度が高くなる相関を有し、
前記冷却制御部は、前記運転状態に応じて、前記冷却装置を制御し、
前記制御装置は、運転される前記圧縮機の負荷が異なる複数の運転モードのうち、前記一部の気体成分に関する使用者の要求に応じてどの運転モードで前記圧縮機を運転するのかを決定する運転モード決定部を備え、
前記圧縮機の運転状態は、前記運転モード決定部によって決定された前記圧縮機の運転モードを含み、
前記運転モード決定部は、前記圧力変動吸着装置によって分離された前記一部の気体成分に対するセンサの測定値から把握される、前記一部の気体成分の純度に基づいて前記運転モードを決定する
気体分離システム。
【請求項2】
前記運転モード決定部は、前記一部の気体成分の要求使用量に基づいて前記運転モードを決定する
請求項
1に記載の気体分離システム。
【請求項3】
前記圧縮機の温度を測定する第1温度センサを備え、
前記冷却制御部は、前記第1温度センサの測定値に基づき、前記冷却装置を制御する
請求項1に記載の気体分離システム。
【請求項4】
複数成分を含む混合気体から一部の気体成分を分離する気体分離システムであって、
前記混合気体を圧縮する圧縮機を含み、前記圧縮機によって圧縮された前記混合気体から圧力変動吸着法によって前記一部の気体成分を分離する圧力変動吸着装置と、
前記圧力変動吸着装置を収容する筐体と、
前記筐体の内部を冷却する冷却装置と、
前記圧縮機の温度に応じて前記冷却装置を制御する冷却制御部を含む制御装置と、を備え、
前記圧縮機は複数
備えられ、
前記制御装置は、
前記圧縮機の異常を検知する検知部と、
前記複数
の圧縮機のうちの一部
の圧縮機の異常を検知したときに、前記一部
の圧縮機の運転を停止するとともに残部
の圧縮機によって混合気体を圧縮する強制圧縮部と、
前記一部
の圧縮機の異常を検知したときに、前記冷却装置を強制的に運転する第1強制冷却部とを備える
気体分離システム。
【請求項5】
複数成分を含む混合気体から一部の気体成分を分離する気体分離システムであって、
前記混合気体を圧縮する圧縮機を含み、前記圧縮機によって圧縮された前記混合気体から圧力変動吸着法によって前記一部の気体成分を分離する圧力変動吸着装置と、
前記圧力変動吸着装置を収容する筐体と、
前記筐体の内部を冷却する冷却装置と、
前記圧縮機の温度に応じて前記冷却装置を制御する冷却制御部を含む制御装置と、
前記筐体の内部の温度を測定する第2温度センサ
と、を備え、
前記制御装置は、前記第2温度センサによる測定値が第1所定値以上のとき、前記圧縮機の温度によらず前記冷却装置を強制的に運転する第2強制冷却部を備える
気体分離システム。
【請求項6】
前記冷却装置は、
前記筐体の内部を空気調和する空気調和機、又は、
外気によって前記筐体の内部を換気する換気ファン
のうちの少なくとも何れか1つを含む
請求項1~
5の何れか1項に記載の気体分離システム。
【請求項7】
前記冷却装置は、前記空気調和機によって空気調和された風又は前記換気ファンによって前記筐体に流入した外気を前記圧縮機に向けて送風可能に配置される
請求項
6に記載の気体分離システム。
【請求項8】
複数成分を含む混合気体から一部の気体成分を分離する気体分離システムであって、
前記混合気体を圧縮する圧縮機を含み、前記圧縮機によって圧縮された前記混合気体から圧力変動吸着法によって前記一部の気体成分を分離する圧力変動吸着装置と、
前記圧力変動吸着装置を収容する筐体と、
前記筐体の内部を冷却する冷却装置と、
前記圧縮機の温度に応じて前記冷却装置を制御する冷却制御部を含む制御装置と、
前記筐体の内部の温度を測定する第2温度センサ
と、を備え、
前記冷却装置
は換気ファンを含み、
前記制御装置は、前記第2温度センサによる測定値に基づき、前記換気ファンの運転を制御する換気制御部を備える
気体分離システム。
【請求項9】
前記換気制御部は、
前記第2温度センサによる測定値が高いほど前記換気ファンの回転数を増加させ、
前記第2温度センサによる測定値が低いほど前記換気ファンの回転数を低下させる
請求項
8に記載の気体分離システム。
【請求項10】
前記圧縮機に向けて送風する送風機を備える
請求項1~
5の何れか1項に記載の気体分離システム。
【請求項11】
前記制御装置は、クラウドサーバに前記気体分離システムの運転情報を送信する送信部を備える
請求項1~
5の何れか1項に記載の気体分離システム。
【請求項12】
複数成分を含む混合気体から一部の気体
成分を分離する気体分離方法であって、
運転される圧縮機の負荷が異なる複数の運転モードのうち、前記一部の気体成分に関する使用者の要求に応じてどの運転モードで前記圧縮機を運転するのかを決定する運転モード決定ステップと、
前記混合気体を圧縮する
前記圧縮機によって圧縮された前記混合気体から、筐体に収容された
、圧力変動吸着法による圧力変動吸着装置によって前記一部の気体成分を分離する圧力変動吸着ステップと、
前記筐体の内部を冷却する冷却装置を前記圧縮機の温度に応じて制御する冷却制御ステップを含
み、
前記圧縮機の温度と前記圧縮機の運転状態とは、前記圧縮機の負荷が大きいほど前記圧縮機の温度が高くなる相関を有し、
前記冷却制御ステップでは、前記運転状態に応じて、前記冷却装置を制御し、
前記圧縮機の運転状態は、前記運転モード決定ステップで決定された前記圧縮機の運転モードを含み、
前記運転モード決定ステップでは、前記圧力変動吸着ステップで分離された前記一部の気体成分に対するセンサの測定値から把握される、前記一部の気体成分の純度に基づいて前記運転モードを決定する
気体分離方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体分離システム及び気体分離方法に関する。
【背景技術】
【0002】
圧力変動吸着法によって圧縮した混合気体から一部の気体を分離する圧力変動吸着装置が知られている。特許文献1には、窒素を選択的に吸着し得る吸着剤を充填した吸着床、圧縮空気を吸着床に送るための空気圧縮手段、該圧縮手段を冷却するための送風手段、設置環境温度及び/又は圧縮空気温度を検出する温度検出手段を備えてなる圧力変動吸着型酸素濃縮装置において、検出された該設置環境温度又は圧縮空気温度のいずれかに基づいて圧縮空気が酸素濃度条件と対応する所定の目標温度となるように上記送風手段の駆動を制御する駆動制御手段を備えたことを特徴とする圧力変動吸着型酸素濃縮装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、圧力変動吸着装置の屋外への設置の際、圧力変動吸着装置への風雨の影響を避けるため、圧力変動吸着装置が筐体に収容される。圧力変動吸着装置では、運転中における圧縮機の負荷が大きく、発熱量も大きい。このため、圧縮機から発せられた熱が筐体に籠り、圧縮機が放熱し難くなる。この結果、運転中の圧縮機の温度によっては圧縮機の運転が不安定になり、圧力変動吸着装置の信頼性が低下する。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、信頼性を向上可能な気体分離システム及び気体分離方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数成分を含む混合気体から一部の気体成分を分離する気体分離システムであって、前記混合気体を圧縮する圧縮機を含み、前記圧縮機によって圧縮された前記混合気体から圧力変動吸着法によって前記一部の気体成分を分離する圧力変動吸着装置と、前記圧力変動吸着装置を収容する筐体と、前記筐体の内部を冷却する冷却装置と、前記圧縮機の温度に応じて前記冷却装置を制御する冷却制御部を含む制御装置と、を備え、前記圧縮機の温度と前記圧縮機の運転状態とは、前記圧縮機の負荷が大きいほど前記圧縮機の温度が高くなる相関を有し、前記冷却制御部は、前記運転状態に応じて、前記冷却装置を制御し、前記制御装置は、運転される前記圧縮機の負荷が異なる複数の運転モードのうち、前記一部の気体成分に関する使用者の要求に応じてどの運転モードで前記圧縮機を運転するのかを決定する運転モード決定部を備え、前記圧縮機の運転状態は、前記運転モード決定部によって決定された前記圧縮機の運転モードを含み、前記運転モード決定部は、前記圧力変動吸着装置によって分離された前記一部の気体成分に対するセンサの測定値から把握される、前記一部の気体成分の純度に基づいて前記運転モードを決定する気体分離システムに関する。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、信頼性を向上可能な気体分離システム及び気体分離方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る気体分離システムのブロック図である。
【
図2】第1実施形態に係る気体分離システムに備えられる制御装置のブロック図である。
【
図3】第1実施形態に係る気体分離方法を示すフローチャートである。
【
図4】第2実施形態に係る気体分離システムのブロック図である。
【
図5】第2実施形態に係る気体分離システムに備えられる制御装置のブロック図である。
【
図6】第3実施形態に係る気体分離システムに備えられる制御装置のブロック図である。
【
図7】第4実施形態に係る気体分離システムに備えられる制御装置のブロック図である。
【
図8】第5実施形態に係る気体分離システムに備えられる制御装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。ただし、本発明は以下の内容及び図示の内容になんら限定されず、本発明の効果を著しく損なわない範囲で任意に変形して実施できる。本発明は、異なる実施形態同士を組み合わせて実施できる。以下の記載において、異なる実施形態において同じ部材については同じ符号を付し、重複する説明は省略する。また、同じ機能のものについては同じ名称を使用し、重複する説明は省略する。
【0010】
図1は、第1実施形態に係る気体分離システム1のブロック図である。気体分離システム1は、複数成分を含む混合気体から一部の気体を分離するものである。図示の例では、混合気体は例えば空気であり、一部の気体成分は例えば窒素ガスである。気体分離システム1は、例えば屋外に設置される。
【0011】
気体分離システム1は、圧力変動吸着装置2と、筐体3と、冷却装置7と、制御装置50とを備える。圧力変動吸着装置2は、圧縮機4(後記する)によって圧縮された混合気体から圧力変動吸着法によって一部の気体成分を分離するものである。圧力変動吸着装置2は、混合気体供給ユニット2A及び圧力変動吸着ユニット2Bを備える。
【0012】
気体分離システム1は、混合気体供給ユニット2Aに、圧縮機4、電動モータ9、インバータ回路10及び空気槽5を備える。圧縮機4は混合気体を圧縮するものである。圧縮機4は、圧縮機本体8と、圧縮機本体8に接続された電動モータ9と、電動モータ9に接続されたインバータ回路10とを備える。圧縮機本体8では、電動モータ9の駆動により、混合気体が圧縮される。混合気体の圧縮制御は、インバータ回路10による回転数制御によって行われる。なお、圧縮機4は例えば圧力開閉器式であってもよい。圧縮機4によって圧縮された空気は、空気槽5に貯留される。
【0013】
気体分離システム1は、混合気体供給ユニット2Aに、圧縮機4の温度を測定する第1温度センサ62aを備える。第1温度センサ62aは、圧縮機4に備え付けられる。第1温度センサ62aの測定値は、クラウドサーバ102(後記する)に送信される。
【0014】
気体分離システム1は、混合気体供給ユニット2Aに、筐体3(後記する)の内部の温度を測定する第2温度センサ62bを備える。第2温度センサ62bは、混合気体供給ユニット2Aに形成された通風口20の付近において、混合気体供給ユニット2Aの内部に備えられる。第2温度センサ62bによって筐体3からの吸込温度を測定することで、第2温度センサ62bによって筐体3(後記する)の内部の温度を測定できる。第2温度センサ62bの測定値は、クラウドサーバ102(後記する)に送信される。
【0015】
気体分離システム1は、圧力変動吸着ユニット2Bに、吸着槽19、窒素槽41、酸素センサ46及び流量センサ45を備える。吸着槽19は、圧縮機4によって圧縮された混合気体が供給され、圧力変動吸着法に基づき残部の気体を吸着し、一部の気体成分を得るものである。吸着槽19は吸着槽19a,19bを含み、吸着槽19a,19bを切り替えながら吸着することで、連続的に一部の気体成分が得られる。得られた一部の気体成分は窒素槽41に貯留される。
【0016】
窒素槽41に貯留された一部の気体成分は、酸素センサ46を用いて純度が所定以上であることを確認した後、窒素ガスの使用者(図示しない)に供給される。具体的には、酸素センサ46によって酸素濃度が所定値未満であることを確認することで、間接的に窒素ガスの純度を確認できる。窒素ガスの使用量(供給量)は、使用者が必要とする要求使用量に応じて流量センサ45に基づいて制御される。
【0017】
気体分離システム1は、圧力変動吸着ユニット2Bに、圧力変動吸着ユニット2Bの内部の温度を測定する第3温度センサ62cを備える。第3温度センサ62cによって吸着槽19の温度を測定でき、吸着槽19での吸着のし易さを評価できる。第3温度センサ62cの測定値は、クラウドサーバ102(後記する)に送信される。
【0018】
気体分離システム1は、圧力変動吸着ユニット2Bに、圧力変動吸着装置2による混合気体の分離制御を行う分離制御部51(
図2参照)を含む制御装置50を備える。分離制御部51は、窒素ガスが所定の純度及び流量になるように、圧力変動吸着装置2に備えられるインバータ回路10、弁(図示しない)等を制御する。制御装置50は、いずれも図示はしないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、I/F(インターフェイス)等を備えて構成される。そして、制御装置50は、ROMに格納されている所定の制御プログラムがCPUによって実行されることにより具現化される。
【0019】
筐体3は、圧力変動吸着装置2を収容するものである。筐体3は、圧力変動吸着装置2を収容可能な大きさに構成され、例えば作業員が筐体3に出入り可能な扉(図示しない)を備える。扉を通じて作業員が筐体3の内部に入ることで、筐体3の内部で例えば作業員が圧力変動吸着装置2を操作又は確認できる。また、筐体3を備えることで、例えば屋外に設置された圧力変動吸着装置2への風雨の影響を抑制できる。
【0020】
冷却装置7は、筐体3の内部を冷却するものである。冷却装置7を備えることで、筐体3の内部の温度(室温)を低下できる。これにより、圧縮機4から筐体3への放熱を促進でき、圧縮機4の安定性を向上できる。
【0021】
冷却装置7は、いずれも図示しないが、例えば、筐体3の内部を空気調和する空気調和機、又は、外気によって筐体3の内部を換気する換気ファンのうちの少なくとも何れか1つを含む。空気調和機又は換気ファンのうちの少なくとも1つ(従って2つでもよい)を含むことで、圧縮機4からの放熱によって高温になった筐体3の内部の温度を空気調和された風又は外気によって低下できる。空気調和機の設置形態としては、例えば、筐体3の内部に空気調和機を設置(定置型又は可動型のいずれでもよい)する形態が挙げられる。より具体的には、例えば、圧縮機4を冷却するために混合気体供給ユニット2Aに形成された通風口20に風を流し込むように設置した形態が挙げられる。また、換気ファンの設置形態としては、例えば、筐体3の天井又は側壁に換気ファンを設置する形態が挙げられる。
【0022】
冷却装置7は、冷却装置7を構成する空気調和機によって空気調和された風、又は、冷却装置7を構成する換気ファンによって筐体3に流入した外気を圧縮機4に向けて送風可能に配置される。圧縮機4に向けて送風された風は、圧縮機4に接触してもよく、接触しなくてもよい。圧縮機4に接触する場合とは、例えば空気調和機であれば空気調和機から吹き出した風が、圧縮機4にそのままに接触することをいう。これにより、冷却装置7によって筐体3の内部の温度を低下できるとともに、圧縮機4の温度も低下させ易くできる。
【0023】
一方で、圧縮機4に接触しない場合とは、例えば空気調和機であれば空気調和機から圧縮機4の方向に吹き出された風が、圧縮機4を収容した混合気体供給ユニット2Aの壁面(図示しない)のうちの圧縮機4の付近の壁面に吹き付けられる場合である。これにより、冷却装置7によって筐体3の内部の温度を低下できるとともに、圧縮機4の付近の壁面の温度も低下させ易くできる。圧縮機4の熱は混合気体供給ユニット2Aの壁面のうちの圧縮機4の付近の壁面に伝達するため、圧縮機4の付近の壁面の温度を低下させることで放熱を促進でき、圧縮機4の温度も低下させ易くできる。
【0024】
なお、圧縮機4を収容した混合気体供給ユニット2Aの壁面(図示しない)のうちの圧縮機4の付近の壁面に通風口20を設け、通風口20に向けて風又は外気を送風してもよい。このようにすることで、通風口20を通じて、風又は外気を圧縮機4に流すことができる。
【0025】
気体分離システム1は、圧縮機4に向けて送風する送風機(図示しない)を備えることが好ましい。ここでいう「圧縮機4に向けて」の意味は、上記冷却装置7で説明した事項と同義である。送風機を備えることで、圧縮機4の放熱を促進できる。
【0026】
制御装置50は、圧縮機4の温度に応じて冷却装置7を制御する冷却制御部54を含むものである。なお、図示の例では、制御装置50は、上記のように、圧力変動吸着装置2による混合気体の分離制御を行う分離制御部51も含む。制御装置50について、
図2を参照しながら説明する。
【0027】
図2は、第1実施形態に係る気体分離システム1に備えられる制御装置50のブロック図である。制御装置50は、上記の分離制御部51のほか、情報取得部52、運転モード決定部53、冷却制御部54及び送信部55を備える。
【0028】
情報取得部52は、気体分離システム1の運転情報を気体分離システム1から取得するものである。運転情報は、例えば、入力装置60(例えばキーボード、マウス)を介して使用者が入力した窒素ガスの要求使用量、酸素センサ46、流量センサ45、第1温度センサ62a、第2温度センサ62b、第3温度センサ63cの各センサによる測定値等を含む。
【0029】
運転モード決定部53は、運転される圧縮機4(
図1参照)の負荷が異なる複数の運転モードのうち、一部の気体成分(図示の例では窒素ガス)に関する使用者の要求に応じてどの運転モードで圧縮機4を運転するのかを決定するものである。決定された運転モードは分離制御部51に送信され、分離制御部51は、決定された運転モードとなるように圧縮機4を制御する。
【0030】
例えば、使用者による窒素ガスの要求使用量が多い場合、多くの酸素ガスの吸着によって多くの窒素ガスを分離するため、圧縮機4での負荷が大きくなる。一方で、使用者による窒素ガスの要求使用量が多くない場合、それほど多くの酸素ガスを吸着しなくてもよいため、圧縮機4での負荷が小さくなる。
【0031】
このように、窒素ガスの要求使用量と圧縮機4の負荷との間には相関がある。そこで、運転モード決定部53は、一部の気体成分の要求使用量に基づいて運転モードを決定する。具体的には、まず、運転モード決定部53は、入力装置60を介して入力された要求使用量に応じて、圧縮機4の負荷をどの程度とするのかを判断する。そして、運転モード決定部53は、判断された負荷となる運転モードを決定する。
【0032】
例えば、運転モード決定部53は、一部の気体成分の要求使用量が多いほど大きな負荷の運転モードを決定し、一部の気体成分の要求使用量が少ないほど小さな負荷の運転モードを決定する。より具体的には、例えば、(1)要求使用量がV1以上V2以下のときには圧縮機4による最高圧力をP0で運転するようにし、(2)要求使用量がV2以上V3以下のときには圧縮機4による最高圧力をP1(ただしP0<P1)で運転するようにし、(3)要求使用量がV3以上V4以下のときには圧縮機4による最高圧力をP2(ただしP1<P2)で運転するようにできる。例えば(2)において、圧縮により圧力P1に到達するまでの時間を、(3)における圧力P1に到達するまでの時間よりも長くすることで、(2)において圧縮量の低減及び圧縮機4の負荷低減を図ることができる。この点は(1)においても同様である。
【0033】
要求使用量に基づいて運転モードを決定することで、使用者の要求使用量に起因して変化する圧縮機4の温度を評価でき、効率的に筐体3の内部を冷却できる。
【0034】
また、運転モード決定部53は、一部の気体成分の純度に基づいて運転モードを決定する。具体的には、まず、運転モード決定部53は、酸素センサ46の測定値から把握される純度に応じて、圧縮機4の負荷をどの程度とするのかを判断する。例えば、気体分離システム1で分離される一部の気体成分の純度についての仕様値が99%である場合、酸素センサ46の測定値から把握される純度が99%を超えていれば、純度が過剰であるといえる。そこで、この場合には、圧縮機4による圧縮効率を低下(ただし仕様値以上とする)させることで、圧縮機4の負荷を小さくできる。一方で、酸素センサ46の測定値から把握される純度が99%を下回っていれば、純度が不足するといえる。そこで、この場合には、圧縮機4による圧縮効率を上昇させることで、圧縮機4の負荷が大きくなる。
【0035】
このように、窒素ガスの純度と圧縮機4の負荷との間には相関がある。そこで、運転モード決定部53は、上記のように、一部の気体成分の純度に基づいて運転モードを決定する。例えば、運転モード決定部53は、一部の気体成分の純度が高いほど少ない負荷の運転モードを決定し、一部の気体成分の純度が低いほど高い負荷の運転モードを決定する。
【0036】
より具体的には、例えば、(4)純度がV1以上V2以下のときには圧縮機4による最高圧力をP3で運転するようにし、(5)純度がV2以上V3以下のときには圧縮機4による最高圧力をP4(ただしP3>P4)で運転するようにし、(6)要求使用量がV3以上V4以下のときには圧縮機4による最高圧力をP5(ただしP4>P5)で運転するようにできる。例えば(5)において、圧縮により圧力P4に到達するまでの時間を、(4)における圧力P4に到達するまでの時間よりも長くすることで、(5)において圧縮量の低減及び圧縮機4の負荷低減を図ることができる。この点は(6)においても同様である。
【0037】
冷却制御部54は、圧縮機4の温度に応じて、冷却装置7を制御するものである。ただし、冷却装置7は、圧縮機4の温度そのものに応じて制御されてもよく、間接的に圧縮機の温度を評価可能な別の指標に応じて制御されてもよい。
図1及び
図2に示す例では、圧縮機4の温度に直接的に基づかず、冷却制御部54は、圧縮機4の温度と相関を有する指標である圧縮機4の運転状態に応じて、冷却装置7を制御する。ここでいう相関とは、温度と運転状態(図示の例では運転モード)とが一対一の関係で厳密に対応する必要はないし、正の相関でも負の相関でもよい。例えば、運転状態の変化に追従して同様の傾向で温度が変化するような関係であればよい。圧縮機4の運転状態に応じて冷却装置7を制御することで、温度変化を生じさせる圧縮機4の挙動に基づいて冷却装置7を制御できる。
【0038】
冷却装置7の制御に使用される圧縮機4の運転状態は、運転モード決定部53によって決定された圧縮機4の運転モードを含む。圧縮機4の負荷が異なる運転モードに応じて冷却装置7を制御することで、温度変化を生じさせる圧縮機4の負荷に基づいて冷却装置7を制御できる。
【0039】
送信部55は、ネットワーク101を介して、クラウドサーバ102に気体分離システム1の運転情報を送信するものである。ここでいう運転情報は、例えば情報取得部52によって取得された運転情報のほか、運転モード決定部53によって決定された運転モードを含む。送信部55を含むことで、使用者が遠隔端末103の操作によりクラウドサーバ102から運転情報を取得することで、遠隔地の使用者が気体分離システム1の運転状態を把握できる。
【0040】
遠隔端末103は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等の携帯情報端末、パーソナルコンピュータ等である。遠隔端末103の画面には、例えば、各運転情報の数値、グラフ化された運転情報等が表示される。また、例えば、気体分離システム1(具体的には例えば圧縮機4等)に異常が生じた場合には、遠隔端末103の画面に異常が発生した旨の例えばポップアップが表示される。
【0041】
図3は、第1実施形態に係る気体分離方法を示すフローチャートである。第1実施形態に係る気体分離方法は、複数成分を含む混合気体から一部の気体を分離するものである。
図3に示すフローチャートは、
図1に示す気体分離システム1において、
図2に示す制御装置50によって実行できる。そこで、
図3の説明は、
図1及び
図2を併せて参照しながら行う。
【0042】
分離制御部51は、混合気体を圧縮する圧縮機4によって圧縮された混合気体から、筐体3に収容された圧力変動吸着装置2によって一部の気体成分を分離する(圧力変動吸着ステップS1)。このとき、情報取得部52は、例えば、入力装置60によって入力された窒素ガスの要求使用量、及び、酸素センサ46により把握される純度に関する運転情報を取得する。運転情報は、送信部55を介してクラウドサーバ102に送信される。そして、窒素ガスの要求使用量及び純度のいずれも変化しなければ(ステップS2のNo)、一定負荷での圧縮機4の運転モードによって筐体3の内部温度は一定に維持できていると判断し、圧力変動吸着ステップS1が繰り返される。
【0043】
一方で、窒素ガスの要求使用量又は純度の少なくとも一方が変化すれば(ステップS2のYes)、圧縮機4の運転モード変更により、要求使用量及び仕様値に対応させた窒素ガスの製造が行われる。そこで、運転モード決定部53は、変化した要求使用量又は純度に基づき、圧縮機4の運転モードを決定する(運転モード決定ステップS3)。具体的な決定方法は、制御装置50の説明での内容と同じである。決定された運転モードは、送信部55を介してクラウドサーバ102に送信される。
【0044】
分離制御部51は、決定された運転モードになるように、圧縮機4の運転モードを制御する(圧縮機制御ステップS4)。また、冷却制御部54は、運転モード決定部53によって決定された運転モードに応じて、冷却装置7を制御する(冷却制御ステップS5)。即ち、圧縮機4の運転モードは、上記のように圧縮機4の温度と相関を有する。従って、図示の例では、冷却制御部54は、圧縮機4の温度を間接的に表す運転モードに応じて冷却装置7を制御する。
【0045】
冷却装置7の制御は、例えばオンオフを切り替えるだけの制御でもよく、筐体3の内部の温度の制御でもよい。筐体3の内部の温度の制御を行う場合、冷却装置7の駆動によって、例えば、圧縮機4を十分に放熱可能な筐体3の内部温度の所定値になるように、筐体3の内部の温度を制御できる。具体的には、冷却装置7が例えば空気調和機であれば設定温度の変更、冷却装置7が例えば換気ファンであれば外気の取り込み量制御である。この場合、分離制御部51は、例えば第2温度センサ82bによるフィードバック制御を行うことができる。
【0046】
以上の気体分離システム1及び気体分離方法によれば、圧縮機4の温度を間接的に表す運転モードに応じた冷却装置7の制御により、筐体3の内部の温度を制御できる。これにより、圧縮機4の負荷が大きく発熱量が多くなった場合でも、筐体3の内部に熱が籠ることを抑制できる。これにより、圧縮機4からの放熱を促進でき、圧縮機4の過度の温度上昇を抑制できる。この結果、圧縮機4を安定して運転でき、圧力変動吸着装置2の信頼性を向上できる。
【0047】
図4は、第2実施形態に係る気体分離システム111のブロック図である。気体分離システム111は、以下の点以外は気体分離システム1(
図1参照)と同じである。従って、重複する説明は省略する。
【0048】
気体分離システム1(
図1参照)は一台の圧縮機4を備え、圧縮機4の回転数制御によって窒素ガスの製造量が制御されていた。しかし、
図4に示す気体分離システム111では、圧縮機4は、複数の単位圧縮機4a,4b,4cを含む。単位圧縮機4a,4b,4cは、それぞれ、単位圧縮機本体8a,8b,8cと、単位圧縮機本体8a,8b,8cのそれぞれに接続された電動モータ9a,9b,9cとを含む。電動モータ9a,9b,9cは、気体分離システム1の電動モータ9とは異なり、一定の回転数で駆動する。
【0049】
気体分離システム111は、単位圧縮機4a,4b,4cへの空気の流通を制御する弁6を備える。弁6は、単位圧縮機4aへの空気の流通を制御する弁6aと、単位圧縮機4bへの空気の流通を制御する弁6bと、単位圧縮機4cへの空気の流通を制御する弁6cとを含む。弁6は、制御装置70の分離制御部51(
図5参照)によって制御される。
【0050】
図5は、第2実施形態に係る気体分離システム111に備えられる制御装置70のブロック図である。制御装置70は、検知部56、強制圧縮部57及び第1強制冷却部58を備える。検知部56は、圧縮機4の異常を検知するものである。検知部56は、図示の例では単位圧縮機4a,4b,4cの制御回路(図示しない)に接続され、検知部56は制御回路を監視することで単位圧縮機4a,4b,4cの異常を検知する。圧縮機4に異常が生じた旨、及び、どの単位圧縮機4a,4b,4cに異常が生じたのか、との運転情報は、送信部55によってクラウドサーバ102に送信される。
【0051】
強制圧縮部57は、複数の単位圧縮機4a,4b,4cのうちの一部の単位圧縮機4a,4b,4cの異常を検知したときに、一部の単位圧縮機4a,4b,4cの運転を停止するとともに残部の単位圧縮機4a,4b,4cによって混合気体を圧縮するものである。例えば、検知部56が単位圧縮機4aの異常を検知したとき、そのときの圧縮機4の運転モードにかかわらず、強制圧縮部57は、分離制御部51によって弁6aを閉弁するとともに単位圧縮機4aの運転を停止する。さらに、強制圧縮部57は、分離制御部51によって弁6b,6cを開弁するとともに単位圧縮機4b,4cを運転する。これにより、異常が生じた単位圧縮機4aの運転が停止されるとともに異常が生じていない単位圧縮機4b,4cによって混合気体が圧縮され、気体分離システム111の運転停止を抑制できる。
【0052】
第1強制冷却部58は、一部の単位圧縮機4a,4b,4cの異常を検知したときに、冷却装置7を強制的に運転するものである。単位圧縮機4a,4b,4cの一部に異常が生じた場合、上記のように残部の単位圧縮機4a,4b,4cによって混合気体が圧縮される。このとき、残部の単位圧縮機4a,4b,4cは、例えば負荷が最も大きくなる運転モードで運転される。このため、残部の単位圧縮機4a,4b,4cを含む圧縮機4の全体からの発熱量が大きくなることが予想される。そこで、第1強制冷却部58は、このような場合に冷却装置7を強制的に運転する。冷却装置7の運転方法は、具体的には例えば気体分離システム1と同様である。
【0053】
検知部56、強制圧縮部57及び第1強制冷却部58を備えることで、正常な残部の単位圧縮機4a,4b,4cからの発熱量が増えた場合であっても、筐体3の内部の温度を低下させることで残部の単位圧縮機4a,4b,4cから筐体3の内部への放熱を促進できる。これにより、正常な残部の単位圧縮機4a,4b,4cの安定性を向上でき、気体分離システム111の信頼性を向上できる。また、正常な残部の単位圧縮機4a,4b,4cによって一部の気体成分の製造が継続されるため、気体分離システム111の運転停止を抑制できる。
【0054】
図6は、第3実施形態に係る気体分離システム(図示しない)に備えられる制御装置71のブロック図である。制御装置71は、上記の気体分離システム1(
図1参照)の制御装置50に代えて気体分離システム1に適用可能である。従って、図示の簡略化のため、制御装置71を備える気体分離システムの図示は省略する。
【0055】
制御装置71は、第2温度センサ62b(
図1参照)による測定値が第1所定値以上のとき、圧縮機4の温度によらず冷却装置7を強制的に運転する第2強制冷却部59を備える。第2強制冷却部59を備えることで、例えば夏場等の暑い時期、筐体3の内部温度が第1所定値を超えたときには強制的に冷却装置7を運転し、筐体3の内部を冷却できる。これにより、圧縮機4から筐体3の内部への放熱を促進でき、圧縮機4の安定性を向上できる。この結果、制御装置71を備える気体分離システムの信頼性を向上できる。
【0056】
図7は、第4実施形態に係る気体分離システムに備えられる制御装置72のブロック図である。制御装置72は、上記の気体分離システム1(
図1参照)の制御装置50に代えて気体分離システム1に適用可能である。従って、図示の簡略化のため、制御装置72を備える気体分離システムの図示は省略する。
【0057】
制御装置72を備える気体分離システムにおいて、冷却装置7は換気ファン(図示しない)を含む。ただし、冷却装置7は、換気ファン以外の冷却装置(例えば空気調和機)を含んでもよい。換気ファンは、インバータ回路(図示しない)によって回転数制御される。制御装置72は、第2温度センサ62bによる測定値に基づき、冷却装置7を構成する換気ファンの運転を制御(例えばフィードバック制御)する換気制御部64を備える。換気制御部64を備えることで、筐体3の内部の温度に基づき、筐体3の内部への外気の取り込み量を制御できる。
【0058】
換気制御部64は、第2温度センサ62bによる測定値が高いほど換気ファンの回転数を増加させ、第2温度センサ62bによる測定値が低いほど換気ファンの回転数を低下させる。このようにすることで、筐体3の内部の温度が高いときには多くの外気を取り込んで速やかに温度を低下でき、筐体3の内部の温度がそれほど高くないときには少ない外気を取り込んで緩やかに温度を低下できる。これにより、筐体3の内部温度の十分な低下及び省エネルギ効果を両立できる。
【0059】
図8は、第5実施形態に係る気体分離システムに備えられる制御装置73のブロック図である。制御装置72は、上記の気体分離システム1(
図1参照)の制御装置50に代えて気体分離システム1に適用可能である。従って、図示の簡略化のため、制御装置73を備える気体分離システムの図示は省略する。
【0060】
制御装置73を構成する冷却制御部54は、第1温度センサ62aの測定値に基づき、冷却装置7を制御する。第1温度センサ62aは上記のように圧縮機4の温度を測定する。従って、冷却制御部54は、第1温度センサ62aによって測定された圧縮機4の温度に基づき、冷却装置7を制御する。具体的には例えば、圧縮機4の温度が高いときには筐体3の内部の温度を低くして、圧縮機4の放熱が促進される。一方で、圧縮機4の温度がそれほど高くないときには、筐体3への放熱を促進しなくても、圧縮機4の安定性に大きな影響はないと考えられる。このように、冷却制御部54を備えることで圧縮機4の温度を直接把握し、圧縮機4の安定性を向上でき、制御装置73を備える気体分離システムの信頼性を向上できる。
【0061】
以上で、実施例を説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。即ち、上記の実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0062】
1,111 気体分離システム
102 クラウドサーバ
2 圧力変動吸着装置
3 筐体
4 圧縮機
4a,4b,4c 単位圧縮機
50,71,72,73,74 制御装置
51 分離制御部
52 情報取得部
53 運転モード決定部
54 冷却制御部
55 送信部
56 検知部
57 強制圧縮部
58 第1強制冷却部
59 第2強制冷却部
62a 第1温度センサ
62b 第2温度センサ
64 換気制御部
7 冷却装置
S1 圧力変動吸着ステップ
S3 運転モード決定ステップ
S4 圧縮機制御ステップ
S5 冷却制御ステップ