(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】消火栓装置及び消火器箱
(51)【国際特許分類】
A62C 13/78 20060101AFI20240416BHJP
【FI】
A62C13/78 A
(21)【出願番号】P 2020062412
(22)【出願日】2020-03-31
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002169
【氏名又は名称】彩雲弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 裕之
【審査官】森本 康正
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-123412(JP,A)
【文献】特開2019-013318(JP,A)
【文献】特開2017-056020(JP,A)
【文献】特開2011-050527(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1584776(KR,B1)
【文献】中国実用新案第208599030(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消火用ホースと共に消火器が収納される箱状の本体と、前記本体の前記消火器が収納される部分の前方に設けられる開口を開閉する扉を備える消火栓装置
であって、
前記扉
が開け
られた際に
、前記消火器を下方に移動させる下降機構部
が前記本体に設け
られ、
前記下降機構部は、前記本体に固定のものとして上下方向に延びて設けられて、前記消火器の移動をガイドする軌道部を有し、
前記消火器は、前記扉が開けられた際に、前記軌道部に沿って下方に移動することを特徴とする消火栓装置。
【請求項2】
消火器が収納される箱状の本体と、前記本体の前記消火器が収納される部分の前方に設けられる開口を開閉する扉を備える消火器箱
であって、
前記扉
が開け
られた際に
、前記消火器を下方に移動させる下降機構部
が前記本体に設け
られ、
前記下降機構部は、前記本体に固定のものとして上下方向に延びて設けられて、前記消火器の移動をガイドする軌道部を有し、
前記消火器は、前記扉が開けられた際に、前記軌道部に沿って下方に移動することを特徴とする消火器箱。
【請求項3】
前記軌道部は、前方に傾斜しつつ、下方に延びる第1の下降部を有することを特徴とする、請求項1に記載の消火栓装置又は請求項2に記載の消火器箱。
【請求項4】
前記軌道部は、前記第1の下降部の下方に連続するものとして、後方に傾斜しつつ、下方に延びる第2の下降部をさらに有することを特徴とする、請求
項3に記載の消火栓装置又は請求
項3に記載の消火器箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トンネルに設置される消火栓装置及び消火器箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トンネルに設置される消火栓装置は、消火用ホースや消火器等が収納される本体が内壁に形成される箱抜き部分に設置されていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年のトンネルは、シールド工法により施工されることが多い。シールド工法では、掘削と同時に内壁が鋼製のセグメントにより構築されるため、従来のように壁面に箱抜き部分を形成することができない。そのようなシールド工法により施工されるトンネルの場合、消火栓装置は、本体が監査路(内壁と車道との間に車道よりも高いものとして設けられる)の路面上に置かれて設置されたり、内壁の壁面上に壁掛け式に設置されたりしている。
【0005】
ところで、この種の消火栓装置において、消火器は、従来、本体内の底部の上に置かれて収納されるなど、本体内の低い位置に収納されていたが、その消火器の収納位置を高くすることが考えられる。
【0006】
しかしながら、消火器の収納位置を高くした場合、その位置が高過ぎて、本体からの取り出しが困難となることがあり得る。具体的には、例えば、車道上からも消火器の取り出しができるのが好ましいが、消火器の収納位置を高くした場合、車道上からでは収納位置が高過ぎて、その取り出しが困難となることが考えられる。また、消火器の収納位置を過度に高くしてしまうと、監査路上から取り出す場合でも、収納位置が高過ぎて、その取り出しが困難となることが考えられる。
【0007】
なお、トンネルには、消火器が消火器箱(「消火器格納箱」とも称せられる)に収納されて設置されることもある。消火器箱にも、壁掛け式にした場合には消火栓装置について前記で述べたのと同様の課題が存在する。
【0008】
この発明は、前記の事情に鑑み、本体から消火器を容易に取り出すことができる消火栓装置を得ることを目的とする。また、そのようにすることができる消火器箱を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、消火用ホースと共に消火器が収納される箱状の本体と、前記本体の前記消火器が収納される部分の前方に設けられる開口を開閉する扉を備える消火栓装置であって、前記扉が開けられた際に、前記消火器を下方に移動させる下降機構部が前記本体に設けられ、前記下降機構部は、前記本体に固定のものとして上下方向に延びて設けられて、前記消火器の移動をガイドする軌道部を有し、前記消火器は、前記扉が開けられた際に、前記軌道部に沿って下方に移動することを特徴とする消火栓装置である。
【0010】
また、この発明は、消火器が収納される箱状の本体と、前記本体の前記消火器が収納される部分の前方に設けられる開口を開閉する扉を備える消火器箱であって、前記扉が開けられた際に、前記消火器を下方に移動させる下降機構部が前記本体に設けられ、前記下降機構部は、前記本体に固定のものとして上下方向に延びて設けられて、前記消火器の移動をガイドする軌道部を有し、前記消火器は、前記扉が開けられた際に、前記軌道部に沿って下方に移動することを特徴とする消火器箱である。
【0011】
この発明において、前記下降機構部は、前記消火器を下方に移動させると共に、前傾移動させるものとすることができる。また、前記下降機構部は、前記消火器と共に移動するものとして設けられて、前記軌道部に沿って移動する移動部をさらに有するものとすることができる。また、前記軌道部は、前方に傾斜しつつ、下方に延びる第1の下降部を有するものとすることができる。また、前記軌道部は、前記第1の下降部の下方に連続するものとして、後方に傾斜しつつ、下方に延びる第2の下降部をさらに有するものとすることができる。また、前記下降機構部は、前記消火器の移動速度を制御する速度制御手段を有するものとすることができる。また、前記本体は、内部に奥行寸法が前記消火器の外径よりも小さい狭小部を有するものとすることができ、前記消火器は、前記狭小部よりも上方に収納されるものとすることができる。
【発明の効果】
【0012】
この発明においては、消火器の収納位置を高くしていても、扉を開けて消火器を取り出す際には、下降機構部によって消火器を下方に移動させることができる。
【0013】
したがって、この発明によれば、消火器を容易に取り出すことができる消火栓装置を得ることができる。また、そのようにすることができる消火器箱を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】この発明の消火栓装置の実施形態の一例を示したものであり、消火器収納部分前方の扉は開いてはいるが、消火器が下方への移動を開始していない状態(消火器の収納時の状態)における消火栓装置全体の斜視図である(消火用ホース及びその収容部前方の扉等の図示は省略)。
【
図3】同上の消火栓装置における消火器収納部分の側面図である。
【
図4】同上の側面図であり、消火器が下方への移動を開始して、その移動の途中の状態におけるものである。
【
図5】同上の側面図であり、消火器が下方への移動を終了すると共に、前傾移動も終了している状態におけるものである。
【
図6】同上の消火栓装置のトンネルへの設置態様の一例を示したものであり、監査路の路面上に設置する場合の説明図である(消火栓装置は
図5の状態のもので図示。トンネル側の内部構造の図示は省略)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
この発明の実施形態について、消火栓装置に適用される場合を例として、図面を参照しつつ説明する。なお、この発明は、消火栓装置だけでなく、消火器箱にも適用することができるものであり、以下に説明する消火栓装置に適用する場合の例における本体と扉についての構成は、消火器箱の本体と扉についてのものとしても適用することができるものである。
【0016】
[全体構成]
この発明の消火栓装置1は、消火用ホース(図示省略)と共に消火器3が内部に収納される箱状の本体2と、本体2内部の消火器3が収納される部分である消火器収納部2aの前方(トンネルへの設置状態で車道側に面する側)に設けられる開口2bを開閉する扉4を有する(
図1及び2参照)。なお、本体2内部には、消火器収納部2aと並んでホース収納部2cが設けられており、消火用ホース(図示省略)は、そのホース収納部2cに収納される。
【0017】
[消火器支持部]
消火栓装置1は、消火器3を本体2に支持する支持部5をさらに有する。支持部5は、本体2内部の底部2dの上方に空間(後記で説明する狭小部2f)を介して位置する台板部5aを有する。消火器3は、その台板部5a上に載置されて本体2内部に収納されている。すなわち、本体2内部における消火器3の収納位置は、従来のように底部2d上に載置されて収納されるものとする場合と比べて高くなっている。
【0018】
支持部5は、図示の例の場合、台板部5aの周縁部より起立して設けられて、台板部5a上に載置される消火器3の周囲を部分的に囲むように配置される、左右一対の側板5bと、前板5cをさらに有するものとしている。
【0019】
なお、この支持部5は、消火器3を支持するものとして機能するだけでなく、後記で説明する下降機構部6と協働し、消火器3を下降させるものとしても機能する。
【0020】
[下降機構部、それによる利点]
そして、消火栓装置1には、扉4を開けた際に、消火器3を自重により下方に移動させる下降機構部6が設けられている。消火栓装置1は、下降機構部6を備えていることにより、消火器3の収納位置を高くしていても(
図1乃至3参照)、扉4を開けた際には、消火器3を下方に移動させることができる(
図4乃至5参照)。すなわち、消火器3の収納位置を高くしていても、消火器3を容易に取り出すことができる。
【0021】
下降機構部6は、より詳細には、消火器3を前記の支持部5と共に下方に移動させることができるものである。以下、図示の例における下降機構部6の構成をより詳細に説明する。
【0022】
・軌道部(ガイド溝)及び移動部(ガイドローラ)
下降機構部6は、本体2に固定のものとして設けられて、消火器3の移動をガイドするガイド溝6a(軌道部の一例)と、消火器3と共に移動するものとして設けられて、ガイド溝6aに沿って転動(移動の一例)するガイドローラ6c(移動部の一例)を有する。
【0023】
・ガイド溝、ガイドローラ
ガイド溝6aは、支持部5の外側、側方に位置しつつ、本体2の奥行方向に平行な向きで設けられるガイド板6bに、上下方向に延びる溝として形成されて設けられている。また、ガイドローラ6cは、支持部5の外側に、ガイド溝6a内に位置して転動する回転部分が本体2の幅方向軸周りに回転する向きで設けられている。
【0024】
・ガイド溝の傾斜部分、上下2つのガイドローラ
さらに、ガイド溝6aは、上端部から前方に傾斜しつつ、下方に延びる第1の下降部6aaと、第1の下降部6aaと湾曲部6acを介して連続する、後方に傾斜しつつ、下方に延びて下端部に至る第2の下降部6abを有している。また、ガイドローラ6cは、上下に離間して2つ設けられており、それら2つのガイドローラ6cは、ガイド溝6aの第1の下降部6aaの傾斜角度に対応する角度で配置されている。
【0025】
・前傾移動
図示の例においては、消火器3を下方に移動させることができるだけでなく、前傾移動させることもできる(
図5及び6参照)。前傾移動させることもできることにより、消火器3をより容易に取り出すことができる。なお、支持部5には、前記の通り、前板5cが設けられており、消火器3が前傾移動した際に、前傾して倒れてしまうのを防ぐことができるようになっている。
【0026】
・前方への移動
さらに、図示の例においては、消火器3を前傾移動させる前に、前方に移動させることができるようになっている(
図3乃至4参照)。
【0027】
。
すなわち、消火器3の収納時の状態(
図3の状態)から下方への移動が開始されると、消火器3は、前方に傾斜しつつ下方に延びる第1の下降部6aaにガイドされて移動することになる。その際、上下2つのガイドローラ6cが第1の下降部6aaの傾斜角度に対応する角度で配置されていることにより、消火器3は、垂直状態を維持しつつ、前方に移動すると共に、下方に移動した状態(
図4の状態)になる。
【0028】
次いで、消火器3は、支持部5と共に、ガイド溝6aの湾曲部6acと第2の下降部6abにガイドされて移動することになる。その際、消火器3は、前傾移動(上下2つのガイドローラのうちの下方のものを軸として前方に回転)すると共に、下方にさらに移動し、移動を終了した状態(
図5の状態)になるが、その前段階で前方に移動していることにより、消火器3を前傾移動させるためのスペースを後方に確保することができており、本体2の奥行寸法を小さくしていたとしても、干渉なしに消火器3を前傾移動させることができるようになっている。
【0029】
・カムフォロア、ベアリング等(ガイドローラの具体例)
ガイドローラ6cとしては、カムフォロアやベアリング等の各種転動部材を用いることができる。
【0030】
・ダンパ(速度制御手段の一例)
下降機構部6は、消火器3が自重で下方に移動する際の速度を制御するダンパ6dをさらに有する。ダンパ6dは、図示の例の場合、シリンダ側が本体2側に接続され、ピストン側が支持部5側(一例として側板5b)に接続されるものとしているが、反対にピストン側が本体2側に接続され、シリンダ側が支持部5側に接続されるものとしてもよい。
【0031】
・左右一対の配置
下降機構部6は、前記で説明した、ガイド溝6a(第1の下降部6aa、第2の下降部6ab、湾曲部6acを含む)、ガイド板6b、ガイドローラ6c、ダンパ6dを、消火器3を支持する支持部5を間にして、左右一対の配置で有している。
【0032】
[本体背面の傾斜部]
本体2には、背面側下部に内側に傾斜する傾斜部2eが設けられており、その内部の空間には、奥行寸法が小さくなる狭小部2fが設けられている。消火器収納部2aは、その狭小部2fよりも上方に設けられている。なお、本体2を傾斜部2eが設けられるものとすることにより、後記でも説明するが、消火栓装置1をトンネルTに設置する際に、本体2を内壁Wの壁面により近づけて設置することができる(
図6参照)。なお、傾斜部2eは、傾斜部とはせずに、段状に内側に寸法が小さくなるものとしてもよい。
【0033】
[消火器の収納位置を高くすることによる利点]
本体2内部において、消火器収納部2aは、狭小部2f(傾斜部2e)よりも上方に設けられている。それにより、本体2に狭小部2f(傾斜部2e)が設けられていても、消火器収納部2aが設けられる部分における、本体2内部の奥行寸法を消火器3の外径を僅かに上回る程度にまで小さくすることができ、本体2を薄型化することができる。
【0034】
[トンネルへの設置態様]
消火栓装置1は、例えば、トンネルTの監査路R2上に載置されて設置されるものとすることができる(
図6参照)。また、図示は省略するが、トンネルTの内壁Wの壁面上に壁掛け式に設置されるものとすることもできる。
【0035】
消火栓装置1においては、消火器3の収納位置を高くしてはいるが、前記の通り、扉4を開けた際には、消火器3を下方に移動させることができる。それにより、例えば車道R1上から消火器3を取り出す場合でも、その取り出しを容易にすることができる。
【0036】
なお、本体2には、前記の通り、背面側下部に内側に傾斜する傾斜部2eが設けられている。それにより、図示の例のようにトンネルTの内壁Wが曲面をなすものであっても、本体2を内壁Wの壁面により近づけて設置することができる(
図6参照)。これは、本体2をトンネルTの内壁Wの壁面上に壁掛け式に設置されるものとする場合においても同様である。
【0037】
[構成の変更例]
この発明の消火栓装置1においては、例えば、以下のように構成を変更することができる。
【0038】
・ガイド溝(軌道部の一例)変更例
ガイド溝6aは、例えば、溝とするのに代えてレールとし、ガイドレールとしてもよい。なお、ガイド溝6aは、垂直下方に延びるものとして、消火器3を垂直下方に移動させるだけのものとしてもよいし、前方に傾斜しつつ、下方に延びるものとして、消火器3を前方に移動させつつ、下方に移動させるだけのものとしてもよいが、前傾移動までさせた方が、より容易に消火器3を取り出せることができ、より好適である。
【0039】
・ガイドローラ(移動部の一例)の変更例
ガイドローラ6cは、ローラとするのに代えて例えばピンとしてもよく、すなわち、転動するものとするのに代えて摺動するものとしてもよい。
【0040】
・ダンパ(速度制御手段の一例)の変更例
消火器3の下降速度を制御する手段としては、ダンパ6dを設けるのに代えてトルクリールを用いてもよい。また、そのような消火器3と支持部5を懸架しつつ下降速度を制御する手段に代えて或いは加えて、本体2に扉4を開閉可能に接続するヒンジとしてトルクヒンジを用い、消火器3や支持部5が接触しつつ開閉する扉4の開く速度を制御することにより、消火器3の下降速度を制御するものとしてもよい。さらに、ガイド溝6a(軌道部)に対するガイドローラ6c(移動部)の摩擦抵抗を調整することにより、消火器3の下降速度を制御するものとしてもよい。
【0041】
・下降機構部等の保持手段
図示の例の場合、消火器3bが収納時の状態(消火器収納部2a内に位置している
図1乃至3の状態)にあり、扉4が閉じられている状態にある際、支持部5の前端側が扉4の裏面側に当接するようになっている。すなわち、支持部5の前方への移動が扉4によって規制されるようになっており、下降機構部6と支持部5を消火器3の収納時の状態に保持して、消火器3を収納時の状態に保持することができるようになっている。
【0042】
下降機構部6と支持部5を消火器3の収納時の状態に保持する保持手段を別途設けるようにしてもよい。具体的には、例えば、支持部5の高さ位置を消火器3の収納時の状態のものに保持する保持部材を別途有するものとすることができる。また、そのような保持部材を別途有するものとする場合、保持部材による保持状態が扉4の開放動作に連動して解除されるものとしたり、扉4のラッチ解除動作に連動して解除されるものとしたりすることができる。
【0043】
なお、消火器3の下降速度を制御する手段としてトルクリールを用いる場合は、ロック機構付きのものとして、そのロック機構が扉4の開放動作に連動して解除されるものとしたり、扉4のラッチ解除動作に連動して解除されるものとしたりすることができる。また、トルクリールをラチェット機構付きのものとして、支持部5を任意の高さ位置で停止することができるようにしてもよい。さらに、トルクリールをワイヤの両端側から引き出し、巻き取りができるもの(キーリールのような構造のもの)とし、そのワイヤの一端側が支持部5側に接続されるものとしつつ、他端側が扉4側に接続されるものとしてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1:消火栓装置 2:本体 2a:消火器収納部 2b:開口
2c:ホース収納部 2d:底部 2e:傾斜部 2f:狭小部
3:消火器 4:扉 5:支持部 5a:台板部 5b:側板
5c:前板 6:下降機構部 6a:ガイド溝 6aa:第1の下降部
6ab:第2の下降部 6ac:湾曲部 6b:ガイド板
6c:ガイドローラ 6d:ダンパ
T:トンネル R1:車道 R2:監査路