(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】ポート検出方法、光ネットワークデバイス、および受動光ネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
H04B 10/077 20130101AFI20240416BHJP
H04B 10/272 20130101ALI20240416BHJP
H04J 14/02 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
H04B10/077
H04B10/272
H04J14/02
(21)【出願番号】P 2022523816
(86)(22)【出願日】2020-08-25
(86)【国際出願番号】 CN2020111015
(87)【国際公開番号】W WO2021077890
(87)【国際公開日】2021-04-29
【審査請求日】2022-05-26
(31)【優先権主張番号】201911013929.7
(32)【優先日】2019-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010212535.0
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】周 恩宇
(72)【発明者】
【氏名】景 磊
(72)【発明者】
【氏名】曾 小▲飛▼
(72)【発明者】
【氏名】林 ▲華▼▲楓▼
【審査官】対馬 英明
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-203823(JP,A)
【文献】特開平10-022948(JP,A)
【文献】特開2006-292917(JP,A)
【文献】特表2016-524396(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103281605(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/00-10/90
H04J 14/00-14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポート検出方法であって、
OLTによって、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値であって、第1のONUにより送信された光パワー値を受信するステップであって、前記N個の波長は、前記第1のONUにより受信された光信号の波長であり、前記N個の波長は互いに異なり、Nは正の整数である、ステップと、
前記OLTによって、前記N個の波長のすべてに対応する前記光信号の前記光パワー値に基づいて、前記第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するステップと
を含み、
少なくとも1つの光スプリッタが、光分配ネットワーク(ODN)内に配置され、反射点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端のそれぞれに配置され、前記反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射する、又は、
少なくとも1つの光スプリッタが、前記ODN内に配置され、伝送点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、前記伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送するポート検出方法。
【請求項2】
NがKより大きい場合、前記OLTによって、前記N個の波長のすべてに対応する前記光信号の前記光パワー値に基づいて、前記第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する前記ステップは、
前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、前記OLTによって、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値からK個の最小光パワー値を決定するステップであって、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値は、前記N個の波長のすべての前記光信号の前記光パワー値であって、前記第1のONUにより送信された前記光信号の前記光パワー値を含み、Kは、正の整数である、ステップと、
前記OLTによって、前記K個の
最小光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得るステップと、
前記OLTによって、前記K個の波長に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定するステップと
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記K個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによって前記第1のONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、前記ODN内に配置され、反射点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、前記反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射するように構成され、
前記OLTによって、前記K個の波長に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定する前記ステップは、
前記OLTによって、前記K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定するステップであって、前記少なくともK個の反射点のそれぞれは、前記K個の波長のうちの1つの光信号を反射する、ステップと、
前記OLTによって、前記少なくともK個の反射点に関する前記情報に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定するステップと
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
NがLより大きい場合、前記OLTによって、前記N個の波長のすべてに対応する前記光信号の前記光パワー値に基づいて、前記第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する前記ステップは、
前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、前記OLTによって、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値からL個の最大光パワー値を決定するステップであって、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値は、前記N個の波長のすべての前記光信号の前記光パワー値であって、前記第1のONUにより送信された前記光信号の前記光パワー値を含み、Lは、正の整数である、ステップと、
前記OLTによって、前記L個の
最大光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、L個の波長を得るステップと、
前記OLTによって、前記L個の波長に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定するステップと
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記L個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによって前記第1のONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、前記ODN内に配置され、伝送点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、前記伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送するように構成され、
前記OLTによって、前記L個の波長に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定する前記ステップは、
前記OLTによって、前記第1のONUによりフィードバックされた前記L個の波長に関する情報に基づいて、少なくとも1つの伝送点に関する情報を決定するステップであって、前記少なくとも1つの伝送点は、前記L個の波長に対応する前記光信号を伝送する、ステップと、
前記OLTによって、前記少なくとも1つの伝送点に関する前記情報に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定するステップと
を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
NがKより大きい場合、またはNがLより大きい場合、前記方法は、
前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値の間の差のいずれも前記閾値より大きくない場合、前記OLTによって、光スプリッタの少なくとも1つの予め設定されたポートから、前記第1のONUに対応する前記ポートを決定するステップをさらに含む請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記N個の波長に対応する前記光信号は、前記OLTによって前記第1のONUに送信される、または前記N個の波長に対応する前記光信号は、レーザによって前記第1のONUに送信される請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
光ネットワークデバイスであって、トランシーバユニットと処理ユニットとを備え、
前記トランシーバユニットは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値であって、第1のONUにより送信された光パワー値を受信するように構成され、前記N個の波長は、前記第1のONUにより受信された光信号の波長であり、前記N個の波長は互いに異なり、Nは正の整数であり、
前記処理ユニットは、前記N個の波長のすべてに対応する前記光信号の前記光パワー値に基づいて、前記第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するように構成され、
少なくとも1つの光スプリッタが、光分配ネットワーク(ODN)内に配置され、反射点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端のそれぞれに配置され、前記反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射する、又は、
少なくとも1つの光スプリッタが、前記ODN内に配置され、伝送点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、前記伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送する
光ネットワークデバイス。
【請求項9】
前記処理ユニットは、
NがKより大きく、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することであって、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値は、前記N個の波長のすべての前記光信号の前記光パワー値であって、前記第1のONUにより送信された前記光信号の前記光パワー値を含み、Kは、正の整数である、決定することと、
前記K個の最小光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得ることと、
前記K個の波長に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定することと
を行うように特に構成される請求項8に記載の光ネットワークデバイス。
【請求項10】
前記K個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによって前記第1のONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、前記ODN内に配置され、反射点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、前記反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射するように構成され、
前記処理ユニットは、
前記K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定することであって、前記少なくともK個の反射点のそれぞれは、前記K個の波長のうちの1つの光信号を反射する、決定することと、
前記少なくともK個の反射点に関する前記情報に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定することと
を行うように特に構成される請求項9に記載の光ネットワークデバイス。
【請求項11】
前記処理ユニットは、
NがLより大きく、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値からL個の最大光パワー値を決定することであって、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値は、前記N個の波長のすべての前記光信号の前記光パワー値であって、前記第1のONUにより送信された前記光信号の前記光パワー値を含み、Lは、正の整数である、決定することと、
前記L個の最大光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、L個の波長を得ることと、
前記L個の波長に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定することと
を行うように特に構成される請求項8に記載の光ネットワークデバイス。
【請求項12】
前記L個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによって前記第1のONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、前記ODN内に配置され、伝送点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、前記伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送するように構成され、
前記処理ユニットは、
前記L個の波長に基づいて、少なくとも1つの伝送点に関する情報を決定することであって、前記少なくとも1つの伝送点は、前記L個の波長に対応する前記光信号を伝送する、決定することと、
前記少なくとも1つの伝送点に関する前記情報に基づいて、前記第1のONUに対応する前記光スプリッタポートに関する前記情報を決定することと
を行うようにさらに構成される請求項11に記載の光ネットワークデバイス。
【請求項13】
NがKより大きい場合、またはNがLより大きい場合、前記処理ユニットは、前記N個の波長に対応する前記光信号の前記光パワー値の間の差のいずれも前記閾値より大きくない場合、前記光スプリッタの少なくとも1つの予め設定されたポートから、前記第1のONUに対応する前記ポートを決定するように特に構成される請求項9乃至12のいずれか一項に記載の光ネットワークデバイス。
【請求項14】
前記N個の波長に対応する前記光信号は、前記トランシーバユニットによって前記第1のONUに送信される、または前記N個の波長に対応する前記光信号は、レーザによって前記第1のONUに送信される請求項8乃至13のいずれか一項に記載の光ネットワークデバイス。
【請求項15】
受動光ネットワーク(PON)システムであって、光分配ネットワーク(ODN)と、少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)とを備え、
前記少なくとも1つのONUはそれぞれ、前記ODNの少なくとも1つのポートに接続され、前記少なくとも1つのONUのそれぞれは、前記ODNの異なるポートに接続され、
前記ODNは、少なくとも1つの光スプリッタを備え、
反射点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数のポートに配置され、前記反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射するように構成され、
前記PONシステムは、光回線端末(OLT)をさらに備え、
前記OLTの出力端は、前記ODNのバックボーン端に接続され、
前記OLTは、請求項8乃至10または請求項13もしくは14のいずれか一項に記載の光ネットワークデバイスである
PONシステム。
【請求項16】
受動光ネットワーク(PON)システムであって、光分配ネットワーク(ODN)と、少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)とを備え、
前記少なくとも1つのONUはそれぞれ、前記ODNの少なくとも1つのポートに接続され、前記少なくとも1つのONUのそれぞれは、前記ODNの異なるポートに接続され、
前記ODNは、少なくとも1つの光スプリッタを備え、
伝送点が、前記少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、前記伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送するように構成され、
前記PONシステムは、光回線端末(OLT)をさらに備え、
前記OLTの出力端は、前記ODNのバックボーン端に接続され、
前記OLTは、請求項8または請求項11乃至14のいずれか一項に記載の光ネットワークデバイスである
PONシステム。
【請求項17】
光ネットワークデバイスであって、プロセッサと、メモリとを備え、前記プロセッサは、前記メモリに結合され、前記メモリに記憶された命令を読み取り、実行して、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成される、光ネットワークデバイス。
【請求項18】
前記光ネットワークデバイスは、チップまたはシステムオンチップである請求項17に記載の光ネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、特に、ポート検出方法、光ネットワークデバイス、および受動光ネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2019年10月23日に中国国家知識産権局に出願された「PORT DETECTION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第201911013929.7号の優先権を主張し、また、2020年3月24日に中国国家知識産権局に出願された「PORT DETECTION METHOD, OPTICAL NETWORK DEVICE, AND PASSIVE OPTICAL NETWORK SYSTEM」という名称の中国特許出願第202010212535.0号の優先権を主張するものであり、それらは、参照により全体が本明細書に組み込まれている。
【0003】
受動光ネットワーク(passive optical network, PON)システムは、少なくとも3つのタイプのデバイス、すなわち、光回線端末(optical line terminal, OLT)、光分配ネットワーク(optical distribution network, ODN)、および光ネットワークユニット(optical network unit, ONU)を含む。ODNは、1つまたは複数の光スプリッタ(splitter)を含んでよく、1つまたは複数の光スプリッタは、1つまたは複数のレベルの光スプリッタにさらに分類される。たとえば、第1レベル光スプリッタは、光スプリッタ1を含み、光スプリッタ1は、受信された光信号のパワーを等しく分割し、光スプリッタの出力端に接続された光スプリッタ2および光スプリッタ3に対して、光信号を別個に伝送する。光スプリッタ2および光スプリッタ3は、第2レベル光スプリッタである。次いで、光スプリッタ2および光スプリッタ3のそれぞれが、受信された光信号のパワーを等しく分割し、それぞれが、接続されたONTに光信号を伝送する。ODN内の最終レベルの光スプリッタの出力端はODNの出力ポートとして使用され、ONTはODNの出力ポートに接続される。
【0004】
しかしながら、キャリアまたは中央局(central office, CO)は、各ONUが接続されているODNポートを知ることができず、手動で記録することによってのみ、各ONUが接続されているODNポートを決定することができる。したがって、ONUに接続されたODNポートをどのように正確に決定するかが、解決されるべき緊急の問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、ポート検出方法、光ネットワークデバイス、および受動光ネットワークシステムを提供して、ONUに接続されたポートを迅速かつ正確に検出し、ONUに接続されたポートを決定する効率を改善する。
【0006】
上記に鑑みて、本出願の第1の態様は、ポート検出方法を提供し、ポート検出方法は、
OLTが、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値であって第1のONUにより送信された光パワー値を受信することであって、N個の波長は、第1のONUにより受信された光信号の波長であり、N個の波長は互いに異なり、Nは正の整数である、受信することと、OLTが、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含む。
【0007】
したがって、本出願のこの実装では、N個の波長に対応する光信号を受信した後、少なくとも1つのONUのそれぞれは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を決定し、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値をOLTにフィードバックし得る。N個の波長に対応する光信号は、各ONUにより受信された光信号のすべてまたは一部であり得る。OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値であって、各ONUによりフィードバックされた光パワー値に基づいて、各ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。したがって、OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値であって、ONUによりフィードバックされた光パワー値に基づいて、各ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を正確に決定することができる。
【0008】
任意選択で、N個の波長に対応する光信号を受信した後、第1のONUは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値をOLTに送信してよく、または、N個の波長のうちの1つまたは複数に対応する光信号を受信した後、第1のONUは、受信された1つまたは複数の光信号の光パワー値をOLTに送信してよい。
【0009】
任意選択で、可能な実装において、N個の波長のすべての光信号であって、第1のONUにより受信された光信号は、OLTによって第1のONUに送信されてよく、たとえば、レーザまたは波長可変レーザがOLTに統合され、または、N個の波長のすべての光信号であって、第1のONUにより受信された光信号は、独立して配置されたレーザによって第1のONUに送信されてよい。したがって、本出願のこの実装では、N個の波長に対応する光信号が複数の様式で第1のONUに送信され得る。
【0010】
任意選択で、可能な実装において、NがKより大きい場合、OLTが、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することは、
N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、OLTが、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することであって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Kは、正の整数である、決定することと、OLTが、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得ることと、OLTが、K個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含み得る。
【0011】
本出願のこの実装では、OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値であって、第1のONUによりフィードバックされた光パワー値から、K個の最小光パワー値を決定し、K個の光パワー値に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。したがって、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報は、最小光パワー値を使用することによって正確に決定されることが可能である。手動の記録と比較して、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さが大幅に改善されることが可能であり、ポート検出効率が改善されることが可能である。第1のONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を、適時に正確に決定することができる。
【0012】
任意選択で、可能な実装において、Kは0でなく、K個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによって第1のONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、ODN内に配置され、反射点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端のそれぞれに配置され、反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射するように構成され、複数の分岐端は、各光スプリッタの分岐端のすべてまたは一部であり、OLTが、K個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することは、OLTが、K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定することであって、少なくともK個の反射点は、K個の波長に対応する光信号を反射し、少なくともK個の反射点のそれぞれは、K個の波長のうちの1つの光信号を反射する、決定することと、OLTが、少なくともK個の反射点に関する情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含み得る。
【0013】
本出願のこの実装では、提供された方法はPONシステムに適用され得る。PONシステムは、OLTおよびODNを含んでよく、ODNは、少なくとも1つの光スプリッタを含んでよく、反射点は、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射して、第1の予め設定された波長の光信号の光パワー値を低減させるように構成されてよく、それにより、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値は、反射点により反射されていない光信号の光パワー値よりも小さくなり、そして、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が決定される。したがって、本出願のこの実装では、反射点は、光スプリッタの複数の分岐端に配置されて、第1の予め設定された波長の光信号を部分的に反射して、第1の予め設定された波長の光信号の光パワー値であって第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を低減させ、それにより、OLTは、K個の最小光パワー値と一対一対応するK個の波長に基づいて、光信号が反射点により反射される特定の波長を識別して、K個の波長に対応する少なくともK個の反射点に関する情報を得て、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を正確に決定することができる。ポート番号を手動で記録するのと比較すると、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さが大幅に改善されることが可能であり、ポート検出効率が改善されることが可能である。第1のONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を、適時に正確に決定することができる。
【0014】
任意選択で、可能な実装において、NがLより大きい場合、OLTが、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することは、
N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、OLTが、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からL個の最大光パワー値を決定することであって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Lは、正の整数である、決定することと、OLTが、L個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、L個の波長を得ることと、OLTが、L個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含み得る。
【0015】
本出願のこの実装では、第1のONUに直接または間接的に接続された光スプリッタポートに関する情報は、最大光パワー値を選択することによって決定されることが可能である。手動記録と比較して、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さが大幅に改善されることが可能であり、ポート検出効率が改善されることが可能である。第1のONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を、適時に正確に決定することができる。
【0016】
任意選択で、可能な実装において、L個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによって第1のONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、ODN内に配置され、伝送点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送するように構成され、OLTが、L個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することは、OLTが、第1のONUによりフィードバックされたL個の波長に関する情報に基づいて、少なくとも1つの伝送点に関する情報を決定することであって、少なくとも1つの伝送点は、L個の波長に対応する光信号を伝送する、決定することと、OLTが、少なくとも1つの伝送点に関する情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含み得る。
【0017】
本出願で提供されている方法は、PONシステムに適用され得る。PONシステムは、OLTおよびODNを含んでよく、ODNは、少なくとも1つの光スプリッタを含んでよく、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれは、少なくとも1つの分岐端を有し、伝送点は、複数の分岐端に配置され、伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送し、第2の予め設定された波長ではない光信号を反射して、第2の予め設定された波長ではない光信号の光パワー値を低減させるように構成されてよく、それにより、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値は、反射された光信号の光パワー値よりも大きくなり、そして、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が決定される。したがって、本出願のこの実装では、伝送点が、光スプリッタの複数の分岐端のそれぞれに配置されて、第2の予め設定された波長の光信号のみを伝送して、第2の予め設定された波長の光信号の光パワー値が、他の波長の光信号の光パワー値よりも大きくなることを可能にし、それにより、OLTは、L個の最大光パワー値と一対一対応するK個の波長に基づいて、光信号が伝送点により伝送される特定の波長を識別して、L個の波長に対応する少なくともL個の伝送点に関する情報を得て、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を正確に決定することができる。ポート番号を手動で記録するのと比較すると、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さが大幅に改善されることが可能であり、ポート検出効率が改善されることが可能である。第1のONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を、適時に正確に決定することができる。
【0018】
任意選択で、可能な実装において、NがKより大きくまたはNがLより大きく、かつ、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差のいずれも閾値より大きくない場合、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートが少なくとも1つの予め設定されたポートに含まれると決定し、少なくとも1つの予め設定されたポートは、少なくとも1つの光スプリッタのポートである。たとえば、第1のONUに接続された光スプリッタポートに反射点が配置されていないとき、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値は、互いに近似しているかまたは同じである。したがって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差は比較的小さく、閾値よりも小さい。この場合、第1のONUに接続されたポートは反射点が配置されていないポートであると決定されることが可能である。
【0019】
可能な実装において、NはKに等しく、またはNはLに等しくなり得る。この場合、OLTは、N個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を直接決定し得る。したがって、本出願のこの実装では、第1のONUは、受信された光信号のK個の最小光パワー値またはL個の最大光パワー値を決定し得る。OLTは選択を行う必要がなく、ONUは、K個の光パワー値、L個の光パワー値、K個の波長、またはL個の波長を、OLTに直接フィードバックし、それにより、OLTのワークロードを低減させる。
【0020】
代替として、OLTは、第1のONUによりフィードバックされたK個の波長またはL個の波長を直接受信して、受信したK個の波長またはL個の波長、および波長とポートとの間のマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。
【0021】
任意選択で、可能な実装において、第1のONUにより受信された第1の光信号は、一次信号および二次信号を含み、一次信号の光パワー値は、二次信号の光パワー値よりも大きい。たとえば、ODNが第1レベル光スプリッタおよび第2レベル光スプリッタを含む場合、第1の光信号が、第1レベル光スプリッタおよび第2レベル光スプリッタを使用することによって、第1のONUに伝送され、第1のONUは、第1の光信号の一次信号を受信する。さらに、第1レベル光スプリッタを通過した後、第1の光信号は、第2レベル光スプリッタから第1レベル光スプリッタへ反射され、次いで、第1レベル光スプリッタによって反射され、第2レベル光スプリッタを通過した後に第1のONUに伝送され、したがって、第1のONUは第1の光信号の二次信号を受信する。第1の光信号は、K個の波長のうちの1つに対応する光信号であり、OLTが、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することは、OLTが、第1の光信号の一次信号の光パワー値に基づいて、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することを含み得る。
【0022】
本出願のこの実装では、第1のONUは、第1の光信号の一次信号および二次信号を受信してよく、一次信号の光パワー値は、二次信号の光パワー値よりも大きく、一次信号は、二次信号より前に第1のONUによって受信される。OLTは、二次信号の光パワー値を参照することなく、一次信号の光パワー値に基づいてK個の光パワー値を決定し、したがって、決定される光パワー値の量が過大にならないようにされ、それにより、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さを改善することができる。
【0023】
任意選択で、可能な実装において、ポート情報は、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報を含み、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報は、二次信号に関する情報に基づいて、OLTによって決定され、二次信号に関する情報は、第1のONUによってOLTに送信される。本出願のこの実装では、ONUは、受信された第1の光信号の二次信号に関する情報をOLTに送信してよく、二次信号に関する情報は、たとえば、二次信号の光パワー値、または第1の光信号が二次信号を有することを示す表示情報であり、したがって、OLTは、二次信号に関する情報およびK個の光パワー値に基づいて、第1の光信号に対応するポートに関する情報を決定することができ、したがって、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が、より正確に決定されることが可能である。したがって、K個の最小光パワー値が、一次信号の光パワー値に基づいて決定された後、さらに、第1の光信号に対応するポートに関する情報が、二次信号に関する情報に基づいて決定されることが可能である。ポート番号を手動で記録するのと比較すると、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さが大幅に改善されることが可能であり、ポート検出効率が改善されることが可能である。第1のONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を、適時に正確に決定することができる。
【0024】
任意選択で、可能な実装において、光回線端末(OLT)が、N個の波長のすべてに対応する光信号を少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)に送信することは、OLTが表示情報を送信することを含んでよく、ここで、表示情報は、第2の光信号を送信するようにレーザに示すために使用され、表示情報は、第2の光信号の波長に関する情報を含み、第2の光信号は、N個の波長のうちのいずれか1つに対応する光信号である。本出願のこの実装では、OLTは、N個の波長のうちのいずれか1つの光信号を送信するようにレーザを制御するために表示情報を送信してよく、表示情報は、対応する波長に関する情報をさらに搬送するので、レーザは、各波長の光信号を正確に送信することができる。
【0025】
任意選択で、可能な実装において、OLTが表示情報を送信する前に、この方法は、OLTが、第2の光信号の波長に関する情報を少なくとも1つのONUに送信することをさらに含み得る。
【0026】
本出願のこの実装では、OLTは、第2の光信号の波長に関する情報を含むN個の波長のすべてに関する情報を、少なくとも1つのONUに送信してよく、それにより、少なくとも1つのONUは、第2の光信号を正確に受信することができる。
【0027】
任意選択で、可能な実装において、この方法は、OLTが、第1のONUにより送信された第1のONUの識別情報を受信することをさらに含む。本出願のこの実装では、第1のONUは、第1のONUの識別情報、たとえば、第1のONUの識別番号、第1のONUのデバイス名、または第1のONUのシーケンス番号を、OLTに送信してよく、それにより、OLTが第1のONUを識別することができる。第1のONUの識別子は、光パワー値を送信するための情報において搬送されてよく、または別個にOLTに送信されてよい。
【0028】
本出願の第2の態様は、ポート検出方法を提供し、ポート検出方法は、
光ネットワークユニット(ONU)が、N個の波長のすべてに対応する光信号を受信することであって、N個の波長は互いに異なり、Nは正の整数である、受信することと、ONUが、N個の波長のすべてに対応する受信された光信号の光パワー値を決定することと、ONUが、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、少なくとも1個のフィードバック情報を生成することと、ONUが、少なくとも1個のフィードバック情報を光回線端末(OLT)に送信し、それにより、OLTは、少なくとも1個のフィードバック情報に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含む。本出願のこの実装では、ONUは、N個の波長のすべてに対応する光信号を受信し、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、少なくとも1個のフィードバック情報を生成し、少なくとも1個のフィードバック情報をOLTに送信してよく、それにより、OLTは、少なくとも1個のフィードバック情報に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を正確に決定することができる。ポート番号を手動で記録するのと比較すると、本出願では、ONUに対応する光スプリッタポートが正確に検出されて、ポート情報正確性を改善し、ポート検出効率を改善することができる。
【0029】
N個の波長のすべてに対応する光信号を受信する他に、ONUは、代替として、より多くの波長に対する光信号を受信し得る。N個の波長に対応する光信号は、ONUにより受信された光信号のすべてまたは一部であり得る。
【0030】
任意選択で、可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を含み、したがって、OLTは、N個の波長のすべての光パワー値に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することができる。
【0031】
可能な実装において、NがKより大きい場合、少なくとも1個のフィードバック情報は、K個の最小光パワー値、またはK個の最小光パワー値に対応するK個の波長を含み得る。本出願のこの実装では、OLTは、N個の光信号の光パワー値からの選択を行うことなく、K個の最小光パワー値に対応するK個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートを決定し、それにより、OLTのワークロードを低減し得る。
【0032】
可能な実装において、NがLより大きい場合、少なくとも1個のフィードバック情報は、L個の最大光パワー値、またはL個の最大光パワー値に対応するL個の波長を含み得る。本出願のこの実装では、OLTは、N個の光信号の光パワー値からの選択を行うことなく、L個の最大光パワー値に対するL個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートを決定し、それにより、OLTのワークロードを低減し得る。
【0033】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、ONUに対応する光スプリッタポートのシーケンス番号を含み得る。本出願のこの実装では、OLTは、波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係をONUに送達する。ONUは、K個の最小光パワー値またはL個の最大光パワー値に基づいて、対応するKまたはL個の波長を決定し、次いで、波長とポートとの間のマッピング関係に基づいて、対応する光スプリッタポートを決定し、対応する光スプリッタポートのシーケンス番号をOLTにフィードバックする。OLTは選択を行う必要がなく、それにより、OLTのワークロードを低減させる。
【0034】
任意選択で、可能な実装において、N個の波長のすべての光信号であって、ONUにより受信された光信号が、OLTによってONUに送信されてよく、たとえば、レーザまたは波長可変レーザがOLTに統合され、または、N個の波長のすべての光信号であって、ONUにより受信された光信号は、独立して配置されたレーザによってONUに送信されてよい。したがって、本出願のこの実装では、N個の波長に対応する光信号が複数の様式でONUに送信され得る。
【0035】
任意選択で、可能な実装において、NがKより大きい場合、ONUが、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、少なくとも1個のフィードバック情報を生成することは、
N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、ONUは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することであって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、ONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Kは、正の整数である、決定することと、ONUが、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得ることと、ONUが、K個の波長に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することと、ONUが、少なくとも1個のフィードバック情報を生成することであって、少なくとも1個のフィードバック情報は、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を含む、生成することとを含み得る。本出願のこの実装では、ONUは、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報をOLTに送信してよく、したがって、OLTは、ONUに対応するポートに関する情報を正確に決定することができ、OLTのワークロードが低減される。
【0036】
任意選択で、可能な実装において、K個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによってONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、ODN内に配置され、反射点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端のそれぞれに配置され、複数の分岐端は、各光スプリッタの分岐端のすべてまたは一部であり、反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射するように構成され、ONUが、K個の波長に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することは、
ONUが、K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定することであって、少なくともK個の反射点は、K個の波長に対応する光信号を反射し、少なくともK個の反射点のそれぞれは、K個の波長のうちの1つに対応する光信号を反射する、決定することと、ONUが、少なくともK個の反射点に関する情報に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含み得る。
【0037】
本出願のこの実装では、提供された方法はPONシステムに適用され得る。PONシステムは、ODNを含んでよく、ODNは、少なくとも1つの光スプリッタを含んでよく、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれは、少なくとも1つの分岐端を有し、反射点は、すべてまたは一部の分岐端に配置され、反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射して、第1の予め設定された波長の光信号の光パワー値を低減させるように構成されてよく、それにより、ONUにより受信された光信号の光パワー値は、反射点により反射されていない光信号の光パワー値よりも小さくなり、そして、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が決定される。
【0038】
任意選択で、可能な実装において、第1の光信号は、一次信号および二次信号を含み、一次信号の光パワー値は、二次信号の光パワー値よりも大きく、第1の光信号は、K個の波長のうちの1つの光信号であり、ONUが、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することは、ONUが、第1の光信号の一次信号の光パワー値に基づいて、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することを含み得る。
【0039】
任意選択で、可能な実装において、NがLより大きい場合、ONUが、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、少なくとも1個のフィードバック情報を生成することは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、ONUは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からL個の最大光パワー値を決定することであって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、ONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Lは、正の整数である、決定することと、ONUが、L個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、L個の波長を得ることと、ONUが、L個の波長に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含み得る。
【0040】
本出願のこの実装では、ONUに直接または間接的に接続された光スプリッタポートに関する情報は、最大光パワー値を選択することによって決定されることが可能である。手動記録と比較して、本出願では、ONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さが大幅に改善されることが可能であり、ポート検出効率が改善されることが可能である。ONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、ONUは、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を、適時に正確に決定することができる。
【0041】
任意選択で、可能な実装において、L個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによってONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、ODN内に配置され、伝送点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送するように構成され、ONUが、L個の波長に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することは、ONUが、ONUによりフィードバックされたL個の波長に関する情報に基づいて、少なくとも1つの伝送点に関する情報を決定することであって、少なくとも1つの伝送点は、L個の波長に対応する光信号を伝送する、決定することと、ONUが、少なくとも1つの伝送点に関する情報に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを含み得る。
【0042】
本出願で提供されている方法は、PONシステムに適用され得る。PONシステムは、ONUおよびODNを含んでよく、ODNは、少なくとも1つの光スプリッタを含んでよく、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれは、少なくとも1つの分岐端を有し、伝送点は、複数の分岐端に配置され、伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送し、第2の予め設定された波長ではない光信号を反射して、第2の予め設定された波長ではない光信号の光パワー値を低減させるように構成されてよく、それにより、ONUにより受信された光信号の光パワー値は、反射された光信号の光パワー値よりも大きくなり、そして、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が決定される。したがって、本出願のこの実装では、伝送点が、光スプリッタの複数の分岐端のそれぞれに配置されて、第2の予め設定された波長の光信号のみを伝送して、第2の予め設定された波長の光信号の光パワー値が、他の波長の光信号の光パワー値よりも大きくなることを可能にし、それにより、ONUは、L個の最大光パワー値と一対一対応するK個の波長に基づいて、光信号が伝送点により伝送される特定の波長を識別して、L個の波長に対応する少なくともL個の伝送点に関する情報を得て、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を正確に決定することができる。ポート番号を手動で記録するのと比較すると、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さが大幅に改善されることが可能であり、ポート検出効率が改善されることが可能である。ONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、ONUは、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を、適時に正確に決定することができる。
【0043】
任意選択で、可能な実装において、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差のいずれも閾値より大きくない場合、ONUは、ONUに対応する光スプリッタポートが少なくとも1つの予め設定されたポートに含まれると決定し、少なくとも1つの予め設定されたポートは、少なくとも1つの光スプリッタのポートである。たとえば、たとえば、第1のONUに接続された光スプリッタポートに反射点または伝送点が配置されていないとき、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値は、互いに近似しているかまたは同じである。したがって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差は比較的小さく、閾値よりも小さい。この場合、第1のONUに接続されたポートは反射点または伝送点が配置されていないポートであると決定されることが可能である。
【0044】
本出願のこの実装では、第1のONUは、第1の光信号の一次信号および二次信号を受信してよく、一次信号の光パワー値は、二次信号の光パワー値よりも大きく、一次信号は、二次信号より前に第1のONUによって受信される。ONUは、二次信号の光パワー値を参照することなく、一次信号の光パワー値に基づいてK個の光パワー値を決定し、したがって、決定される光パワー値の量が過大にならないようにされ、それにより、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さを改善することができる。
【0045】
任意選択で、可能な実装において、ポート情報は、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報を含み、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報は、二次信号に関する情報に基づいて、ONUによって決定され、二次信号に関する情報は、第1のONUによってOLTに送信される。本出願のこの実装では、ONUは、二次信号に関する情報に基づいて、第1の光信号に対応するポートに関する情報を決定してよく、したがって、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が、正確に決定されることが可能である。したがって、K個の最小光パワー値が、一次信号の光パワー値に基づいて決定された後、さらに、第1の光信号に対応するポートに関する情報が、二次信号に関する情報に基づいて決定されることが可能である。
【0046】
任意選択で、可能な実装において、ONUがN個の波長のすべてに対応する光信号を受信する前に、この方法は、ONUが、第2の光信号の波長に関する、OLTにより送信された情報を受信することであって、第2の光信号は、N個の波長のうちのいずれか1つの光信号である、受信することをさらに含み得る。本出願のこの実装では、OLTは、第2の光信号の波長に関する情報を含むN個の波長のすべてに関する情報を、少なくとも1つのONUに送信してよく、それにより、少なくとも1つのONUは、第2の光信号を正確に受信することができる。
【0047】
任意選択で、可能な実装において、この方法は、ONUが、ONUの識別情報をOLTに送信することをさらに含み得る。本出願のこの実装では、ONUは、ONUの識別情報、たとえば、ONUの識別番号、ONUの名前、またはONUのシーケンス番号を、OLTに送信してよく、それにより、OLTはONUを識別することができる。ONUの識別子は、少なくとも1個のフィードバック情報において搬送されてよく、または別個にOLTに送信されてよい。
【0048】
本出願の第3の態様は、受動光ネットワーク(PON)システムを提供し、受動光ネットワーク(PON)システムは、光分配ネットワーク(ODN)と、少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)とを備え、少なくとも1つのONUはそれぞれ、ODNの少なくとも1つのポートに接続され、少なくとも1つのONUのそれぞれは、ODNの異なるポートに接続され、ODNは、少なくとも1つの光スプリッタを備え、反射点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射するように構成され、複数の分岐端は、各光スプリッタの分岐端のすべてまたは一部である。
【0049】
任意選択で、可能な実装において、PONシステムは、光回線端末(OLT)をさらに含み、
OLTの出力端は、ODNのバックボーン端に接続され、
第1のONUが、少なくとも1個のフィードバック情報をOLTに送信するようにさらに構成され、少なくとも1個のフィードバック情報は、N個の波長のすべてに対応する受信された光信号の光パワー値に基づいて、第1のONUによって生成され、第1のONUは、少なくとも1つのONUのいずれか1つであり、N個の波長は互いに異なり、Nは正の整数であり、
OLTは、少なくとも1個のフィードバック情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するようにさらに構成される。
【0050】
本出願のこの実装では、ONUは、N個の波長のすべてに対応する光信号を受信し、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、少なくとも1個のフィードバック情報を生成し、少なくとも1個のフィードバック情報をOLTに送信してよく、N個の波長に対応する光信号は、ONUにより受信された光信号のすべてまたは一部であってよく、それにより、OLTは、少なくとも1個のフィードバック情報に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を正確に決定することができる。ポート番号を手動で記録するのと比較すると、本出願では、ポート情報正確性が改善されることが可能であり、ポート情報監視効率が改善されることが可能である。
【0051】
任意選択で、可能な実装において、N個の波長のすべての光信号であって、第1のONUにより受信された光信号が、OLTによって第1のONUに送信されてよく、たとえば、レーザまたは波長可変レーザがOLTに統合され、または、N個の波長のすべての光信号であって、第1のONUにより受信された光信号は、独立して配置されたレーザによって第1のONUに送信されてよい。したがって、本出願のこの実装では、N個の波長に対応する光信号が複数の様式で第1のONUに送信され得る。
【0052】
任意選択で、可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、NがKより大きく、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定するようにさらに構成され、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Kは、正の整数であり、
OLTは、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得るようにさらに構成され、
OLTは、K個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するように特に構成される。
【0053】
本出願のこの実装では、OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値であって、第1のONUによりフィードバックされた光パワー値から、K個の最小光パワー値を決定し、K個の光パワー値に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。したがって、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報は、最小光パワー値を使用することによって正確に決定されることが可能である。
【0054】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、L個の最大光パワー値、またはL個の最大光パワー値に対応するL個の波長を含んでよく、それにより、OLTは、比較ステップを行うことなく、N個の波長に対応する光信号の光パワー値におけるL個の最大光パワー値に対応するL個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートを直接決定することができ、それにより、OLTのワークロードを低減させる。
【0055】
任意選択で、可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を含み、
NがKより大きく、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、第1のONUは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定するようにさらに構成され、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Kは、正の整数であり、
第1のONUは、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得るようにさらに構成され、
第1のONUは、K個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するようにさらに構成される。
【0056】
任意選択で、可能な実装において、第1のONUまたはOLTは、K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定することであって、少なくともK個の反射点は、K個の波長に対応する光信号を反射し、少なくともK個の反射点のそれぞれは、K個の波長のうちの1つの光信号を反射する、決定することと、少なくともK個の反射点に関する情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを行うように特に構成される。
【0057】
任意選択で、可能な実装において、NがKより大きく、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差のいずれも閾値より大きくない場合、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートが少なくとも1つの予め設定されたポートに含まれると決定し、少なくとも1つの予め設定されたポートは、少なくとも1つの光スプリッタのポートである。
【0058】
任意選択で、可能な実装において、第1の光信号は、一次信号および二次信号を含み、一次信号の光パワー値は、二次信号の光パワー値よりも大きく、第1の光信号は、K個の波長のうちの1つの光信号であり、K個の光パワー値は、第1のONUまたはOLTによって、一次信号の光パワー値に基づいて、N個の波長に対応する光信号の光パワー値から決定される。
【0059】
任意選択で、可能な実装において、ポート情報は、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報を含み、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報は、二次信号に関する情報に基づいて、OLTまたは第1のONUによって決定される。本出願のこの実装では、OLTが、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する場合、ONUは、受信された第1の光信号の二次信号に関する情報をOLTに送信してよく、二次信号に関する情報は、たとえば、二次信号の光パワー値、または第1の光信号が二次信号を有することを示す表示情報であり、したがって、OLTは、二次信号に関する情報およびK個の光パワー値に基づいて、第1の光信号に対応するポートに関する情報を決定することができ、したがって、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が、より正確に決定されることが可能である。ONUが、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を直接決定し、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報をOLTに送信する場合、OLTは、二次信号に関する情報およびK個の光パワー値に基づいて、第1の光信号に対応するポートに関する情報を決定してよく、したがって、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が、より正確に決定されることが可能である。したがって、本出願のこの実装では、K個の最小光パワー値が、一次信号の光パワー値に基づいて決定された後、さらに、第1の光信号に対応するポートに関する情報が、二次信号に関する情報に基づいて決定されることが可能である。ポート番号を手動で記録するのと比較すると、本出願では、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する正確さが大幅に改善されることが可能であり、ポート検出効率が改善されることが可能である。第1のONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を、適時に正確に決定することができる。
【0060】
任意選択で、可能な実装において、第1のONUは、第1のONUの識別情報、たとえば、第1のONUの識別番号、第1のONUのデバイス名、または第1のONUのシーケンス番号を、OLTに送信するようにさらに構成され、それにより、OLTが第1のONUを識別することができる。第1のONUの識別子は、光パワー情報において搬送されてよく、または別個にOLTに送信されてよい。
【0061】
任意選択で、可能な実装において、光回線端末(OLT)が、N個の波長のすべてに対応する光信号を少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)に送信することは、OLTがンジケーション情報を送信することを含んでよく、ここで、表示情報は、第2の光信号を送信するようにレーザに示すために使用され、表示情報は、第2の光信号の波長に関する情報を含み、第2の光信号は、N個の波長のうちのいずれか1つに対応する光信号である。本出願のこの実装では、OLTは、N個の波長のうちのいずれか1つの光信号を送信するようにレーザを制御するために表示情報を送信してよく、表示情報は、対応する波長に関する情報をさらに搬送するので、レーザは、各波長の光信号を正確に送信することができる。
【0062】
任意選択で、可能な実装において、OLTが表示情報を送信する前に、この方法は、OLTが、第2の光信号の波長に関する情報を少なくとも1つのONUに送信することをさらに含み得る。第2の光信号は、N個の波長のうちのいずれか1つの光信号である。
【0063】
本出願のこの実装では、OLTは、第2の光信号の波長に関する情報を含むN個の波長のすべてに関する情報を、少なくとも1つのONUに送信してよく、それにより、少なくとも1つのONUは、第2の光信号を正確に受信することができる。
【0064】
本出願の第4の態様は、PONシステムを提供し、PONシステムは、光分配ネットワーク(ODN)と、少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)とを備え、
少なくとも1つのONUはそれぞれ、ODNの少なくとも1つのポートに接続され、少なくとも1つのONUのそれぞれは、ODNの異なるポートに接続され、
ODNは、少なくとも1つの光スプリッタを備え、
伝送点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送するように構成される。
【0065】
任意選択で、可能な実装において、PONシステムは、光回線端末(OLT)をさらに備え、
OLTの出力端は、ODNのバックボーン端に接続され、
第1のONUが、少なくとも1個のフィードバック情報をOLTに送信するようにさらに構成され、少なくとも1個のフィードバック情報は、N個の波長のすべてに対応する受信された光信号の光パワー値に基づいて、第1のONUによって生成され、第1のONUは、少なくとも1つのONUのいずれか1つであり、
OLTは、少なくとも1個のフィードバック情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するようにさらに構成される。
【0066】
任意選択で、可能な実装において、N個の波長のすべての光信号であって、第1のONUにより受信された光信号が、OLTによって第1のONUに送信されてよく、たとえば、レーザもしくは波長可変レーザがOLTに統合され、または、N個の波長のすべての光信号であって、第1のONUにより受信された光信号は、独立して配置されたレーザによって第1のONUに送信されてよい。したがって、本出願のこの実装では、N個の波長に対応する光信号が複数の様式で第1のONUに送信され得る。
【0067】
任意選択で、可能な実装において、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、OLTが、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からL個の最大光パワー値を決定するようにさらに構成され、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Lは、Nより大きくない整数であり、
OLTは、L個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、L個の波長を得るようにさらに構成され、
OLTは、L個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するように特に構成される。
【0068】
本出願のこの実装では、OLTは、L個の最大光パワー値に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定し得る。ポート番号を手動で記録するのと比較すると、本出願では、ポート情報正確性が改善されることが可能であり、ポート情報監視効率が改善されることが可能である。可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、L個の最大光パワー値、またはL個の最大光パワー値に対応するL個の波長を含んでよく、それにより、OLTは、比較ステップを行うことなく、N個の波長に対応する光信号の光パワー値におけるL個の最大光パワー値に対応するL個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートを直接決定することができ、それにより、OLTのワークロードを低減させる。
【0069】
任意選択で、可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を含み、
NがLより大きく、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からL個の最大光パワー値を決定するようにさらに構成され、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Lは、正の整数であり、
第1のONUは、L個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、L個の波長を得るようにさらに構成され、
第1のONUは、L個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するようにさらに構成される。
【0070】
本出願のこの実装では、L個の波長に対応する光信号が伝送点によって伝送され、別の波長の光信号は伝送点によって反射され、したがってL個の波長に対応する光信号よりも小さいパワー値を有する。したがって、第1のONUに対応する光スプリッタポートにより光信号が伝送される特定の波長が、L個の波長に基づいて決定されるので、伝送点によって伝送された光信号の波長の予め設定された識別情報、およびポート番号に基づいて、L個の波長に対応する特定のポートを決定して、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。
【0071】
任意選択で、可能な実装において、NがKより大きく、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差のいずれも閾値より大きくない場合、第1のONUまたはOLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートが少なくとも1つの予め設定されたポートに含まれると決定するようにさらに構成され、少なくとも1つの予め設定されたポートは、少なくとも1つの光スプリッタのポートである。
【0072】
任意選択で、可能な実装において、第1のONUは、第1のONUの識別情報、たとえば、第1のONUの識別番号、第1のONUのデバイス名、または第1のONUのシーケンス番号を、OLTに送信するようにさらに構成され、したがって、OLTが第1のONUを識別することができる。第1のONUの識別子は、光パワー情報において搬送されてよく、または別個にOLTに送信されてよい。
【0073】
任意選択で、可能な実装において、光回線端末(OLT)が、N個の波長のすべてに対応する光信号を少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)に送信することは、OLTが表示情報を送信することを含んでよく、ここで、表示情報は、第2の光信号を送信するようにレーザに示すために使用され、表示情報は、第2の光信号の波長に関する情報を含み、第2の光信号は、N個の波長のうちのいずれか1つに対応する光信号である。本出願のこの実装では、OLTは、N個の波長のうちのいずれか1つの光信号を送信するようにレーザを制御するために表示情報を送信してよく、表示情報は、対応する波長に関する情報をさらに搬送するので、レーザは、各波長の光信号を正確に送信することができる。
【0074】
任意選択で、可能な実装において、OLTが表示情報を送信する前に、この方法は、OLTが、第2の光信号の波長に関する情報を少なくとも1つのONUに送信することをさらに含み得る。第2の光信号は、N個の波長のうちのいずれか1つの光信号である。
【0075】
本出願のこの実装では、OLTは、第2の光信号の波長に関する情報を含むN個の波長のすべてに関する情報を、少なくとも1つのONUに送信してよく、それにより、少なくとも1つのONUは、第2の光信号を正確に受信することができる。
【0076】
本出願の第5の態様は、OLTを提供する。OLTは、第1の態様におけるポート検出方法を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてよく、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実装されてよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0077】
本出願の第6の態様は、ONUを提供する。ONUは、第2の態様におけるポート検出方法を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてよく、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実装されてよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0078】
本出願の実施形態の第7の態様は、OLTを提供する。OLTは、
プロセッサ、メモリ、および入力/出力インターフェースを含んでよく、プロセッサおよびメモリは、入出力インターフェースに接続され、メモリは、プログラムコードを記憶するように構成され、メモリ内のプログラムコードを呼び出したとき、プロセッサは、本出願の第1の態様または第1の態様の実装のいずれか1つにおける方法のステップを実行する。
【0079】
本出願の実施形態の第8の態様は、ONUを提供する。ONUは、
プロセッサ、メモリ、および入力/出力インターフェースを含んでよく、プロセッサおよびメモリは、入出力インターフェースに接続され、メモリは、プログラムコードを記憶するように構成され、メモリ内のプログラムコードを呼び出したとき、プロセッサは、本出願の第2の態様または第2の態様の実装のいずれか1つにおける方法のステップを実行する。
【0080】
本出願の実施形態の第9の態様は、記憶媒体を提供する。本出願の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の全部もしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装され得ることに留意されたい。記憶媒体は、上記のデバイスにより使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように構成される。コンピュータソフトウェア命令は、OLTまたはONUが第1の態様および第2の態様の実装のいずれか1つを実行するためように設計されたプログラムを含む。
【0081】
記憶媒体は、プログラムコードを記憶し得る様々な媒体、たとえば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどを含む。
【0082】
本出願の実施形態の第10の態様は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様および第2の態様の実装のいずれかの1つにおける方法を実行することを可能にされる。
【0083】
本出願の実施形態の第11の態様は、光ネットワークデバイスを提供する。光ネットワークデバイスは、OLTまたはONUなどのデバイスに適用され得る。光ネットワークデバイスは、メモリに結合され、メモリに記憶された命令を読み取り、実行するように構成されることにより、本出願の第1の態様、第2の態様、または第1の態様および第2の態様の実装いずれか1つにおいて提供される方法のステップを実装する。可能な設計において、光ネットワークデバイスは、チップまたはシステムオンチップである。
【0084】
本出願の第12の態様は、チップシステムを提供する。チップシステムは、本出願の第1の態様から第3の態様の実装のいずれか1つにおける機能を実装する、たとえば、上記方法におけるデータおよび/または情報を処理する際に、OLTまたはONUなどをサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計において、チップシステムはメモリをさらに含む。メモリは、OLTまたはONUに必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、またはチップおよび別の個別部品を含んでよい。
【0085】
以上のいずれかの箇所で述べられたプロセッサは、第1の態様または第2の態様におけるポート検出方法のプログラム実行を制御するための汎用中央処理装置(Central Processing Unit, CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、または1もしくは複数の集積回路であり得る。
【0086】
本出願の実施形態の第13の態様は、PONシステムを提供する。PONシステムは、OLTまたはONUを含み、
OLTは、第5の態様において提供されたOLTを含んでよく、
ONUは、第6の態様において提供されたONUを含んでよい。
【0087】
本出願の実装では、すべての波長に対応するN個の光信号を受信した後、各OUNは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を決定し、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値をOLTにフィードバックし得る。OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値であって、各ONUによりフィードバックされた光パワー値に基づいて、各ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。したがって、OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値であって、ONUによりフィードバックされた光パワー値に基づいて、各ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を正確に決定することができ、それにより、各ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する効率および正確さを改善する。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【
図1A】本出願によるPONシステムの概略構造図である。
【
図1B】本出願によるPONシステムにおけるODNの概略構造図である。
【
図2】本出願によるポート検出方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願による別のポート検出方法の概略フローチャートである。
【
図4】本出願によるポート検出方法における光パワー値の概略図である。
【
図5】本出願によるポート検出方法における一次信号および二次信号の伝送の概略図である。
【
図6】本出願による別のポート検出方法の概略フローチャートである。
【
図7】本出願が適用される別のPONシステムの概略構造図である。
【
図8】本出願が適用されるポート検出方法における一次信号および二次信号の伝送の別の概略図である。
【
図9】本出願が適用されるポート検出方法における光パワー値の別の概略図である。
【
図10】本出願が適用されるOLTの概略構造図である。
【
図11】本出願が適用されるONUの概略構造図である。
【
図12】本出願が適用される別のOLTの概略構造図である。
【
図13】本出願が適用される別のONUの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0089】
本出願は、ポート検出方法、光ネットワークデバイス、および受動光ネットワークシステムを提供して、ONUに接続されたポートを迅速かつ正確に検出し、ONUに接続されたポートを決定する効率を改善する。
【0090】
本出願で提供されているポート検出方法が適用されるPONシステムのアーキテクチャが
図1Aに示され得る。
【0091】
PONシステムは、OLT、ODN、および少なくとも1つのONUを含み得る。
【0092】
ODNは、少なくとも1つの光スプリッタ(optical splitter)を含んでよく、光ファイバをさらに含んでよい。具体的には、光ファイバは、フィーダファイバ(feeder fiber)、分配ファイバ(distribution fiber)、およびドロップファイバ(drop fiber)をさらに含み得る。フィーダファイバは、OLTとODNとの間に接続された光ファイバであり、分配ファイバおよびドロップファイバは、分岐ファイバと呼ばれることもある。ドロップファイバは、光スプリッタと、接続されたONUとの間に接続された光ファイバであり、分配ファイバは、ODN内の光スプリッタ間に接続された光ファイバである。また、ODNが1つのみの光スプリッタを含むときは、分配ファイバは存在しない。
【0093】
ONUは、OLTにより送信されたデータを受信し、OLTの管理コマンドに応答してユーザのイーサネットデータをバッファリングし、OLTにより割り当てられた送信ウィンドウにおいてアップリンク方向にデータを送信するように構成される。ONUは、具体的には、双方向サブアセンブリ(bi-direction optical subassembly, BOSA)を含んでよく、さらに、BOSAは、具体的には、送信機光サブアセンブリ(transmitter optical subassembly, TOSA)および受信機光サブアセンブリ(receiver optical subassembly, ROSA)などを含んでよい。TOSAは光信号を送信するように構成されてよく、ROSAは光信号を受信するように構成されてよい。
【0094】
OLTは、光アクセスネットワークのコアコンポーネントであり、OLTは、1つまたは複数の接続されたONUに対するデータおよび管理などを提供するように構成される。OLTは、少なくとも1つのONUに光信号を送信し、ONUによりフィードバックされた情報を受信し、ONUによりフィードバックされた情報または他のデータを処理するように構成され得る。
【0095】
PONシステムでは、アップリンク光信号およびダウンリンク光信号が、時分割多重(time division multiplexing, TDM)方式で同じ光ファイバにおいて伝送され得る。OLTは、レーザを使用することによって光信号の形態でデータをブロードキャストして、ODNに接続されたONUにデータを伝送し得る。たとえば、ダウンリンク方向に送信される光信号の波長がλ1である場合、OLTは、波長λ1の光信号をブロードキャストし、アップリンク伝送される光信号の波長がλ2である場合、波長λ1の光信号および波長λ2の光信号は、異なるスロットを使用することによって同じ光ファイバにおいて別々に伝送され得る。通常、GPONシステムでは、1310nmの波長がアップリンクに使用され、1490nmの波長がダウンリンクに使用される。10G PONシステムでは、1270nmの波長がアップリンクに使用され、1577nmの波長がダウンリンクに使用される。
【0096】
加えて、PONシステムは、公衆電話交換網(public telephone switching network, PTSN)、インターネット(Internet)、またはケーブルテレビ(cable television, CATV)など、ネットワークまたはデバイスに対する接続をさらに確立し得る。
【0097】
PONは、具体的には、ギガビット対応受動光ネットワーク(gigabit-capable passive optical network, GPON)、イーサネット受動光ネットワーク(Ethernet passive optical network, EPON)、10Gギガビット対応受動光ネットワーク(10G gigabit-capable passive optical network, XGPON)、または10Gイーサネット受動光ネットワーク(10G Ethernet passive optical network, 10G EPON)などを含み得る。
【0098】
本出願の
図1Aにおける少なくとも1つのONUは、光ネットワーク端末(optical network terminal, ONT)またはマルチプレクサユニット(multiplexer unit, MXU)などを含み得ることを理解されたい。代替として、少なくとも1つのONUが、少なくとも1つの光ネットワーク端末(optical network terminal, ONT)と置き換えられてよく、またはODNに接続された少なくとも1つのデバイスが、ONUとONTの両方を含んでよい。本出願の以下の説明では、ONUによって実行されるステップが、ONTによって代替として実行され得る。詳細は後述されない。
【0099】
本出願で提供されているPONシステムでは、ODNは、M個のレベルの光スプリッタを含んでよく、Mは正の整数であり、光スプリッタのM個のレベルにおける光スプリッタの各レベルは、少なくとも1つの光スプリッタを含み得ることをさらに理解されたい。本出願の1Aに示されるODNでは、第1レベル光スプリッタおよび第2レベル光スプリッタのみが示されている。実際の適用では、ODNは、代替として、より多くの光スプリッタを含んでよく、たとえば、第3レベル光スプリッタまたは第4レベル光スプリッタをさらに含んでよい。
【0100】
加えて、光スプリッタは、1×n構造、すなわち、1つの入力端およびn個の出力端のものであってよく、ここでnは正の整数であり、または光スプリッタは、2×n構造などであってよい。これは、実際の適用シナリオに基づいて具体的に調整され得る。これは、本出願において限定されない。たとえば、光スプリッタが1×2構造である場合、ODNの構造は
図1Bに示され得る。ODNは、複数の光スプリッタを含んでよく、各光スプリッタの構造は1×2である。さらに、
図1Bにおける光スプリッタは、代替として、2×2光スプリッタ、2×n光スプリッタ、または1×n光スプリッタなどに置き換えられてよい。これは、実際の適用シナリオに基づいて具体的に調整される。
【0101】
本出願のこの実施形態における光スプリッタはバックボーン端および少なくとも1つの分岐端を含み得ることを理解されたい。理解を容易にするために、上記または以下の実装において、バックボーン端は入力端と呼ばれ、分岐端は分岐端と呼ばれる。ODNは光スプリッタを含む。同様に、ODNの2つの端部はバックボーン端および分岐端と呼ばれることもある。
【0102】
PONシステムでは、キャリアまたはCOが、各ONUが接続されたODNポートを学習することができず、ONUに接続されたODNポートは手動で記録される必要がある。しかしながら、手動記録処理では、誤りが容易に発生し得る。また、ONUが、接続されたポートを切り替えたが、手動記録が適時に更新されない場合、キャリアまたはCOは、ONUに接続されたポートの不正確な記録を有する可能性があり、運用およびメンテナンスが困難になり得る。したがって、本出願はポート検出方法を提供する。手動記録なしで、OLTは、ONUに接続されたODNポートを迅速かつ正確に決定して、ONUに接続されたポートの手動記録の誤り率を低減させ、手動操作への依存を低減することができる。また、ONUがポートを切り替えるとき、OLTは適時に更新を実行し、ONUの切り替え先のポートに関する情報を決定することができる。
【0103】
本出願で提供されているポート検出方法が適用されるPONシステムでは、反射点が、ODN内の少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの各出力端に配置されてよく、反射点は、予め設定された波長の光信号を部分的に反射して、予め設定された波長の光信号の光パワーを低減させるように構成され、したがって、OLTまたはONUは、低減された光パワーに基づいて、ONUに接続されたポートに対応する反射点の反射波長を決定し、次いで、反射点の反射波長と光スプリッタポートとの結合標準関係に基づいて、ONUに接続されたポートを決定することができる。ODNは複数の光伝送路を含むことが理解され得る。各光伝送路は、OLTからONUへ光信号を伝送するためのチャネル、またはONUからOLTへ光信号を伝送するためのチャネルを含む。各光伝送路は、少なくとも1つの反射点を含む。各反射点は、光スプリッタの出力端に配置され、予め設定された波長の光信号を部分的に反射して、予め設定された波長の光信号の光パワーを低減させるように構成される。本出願で提供されているポート検出方法は、各ONUに接続された光伝送路における対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するために使用され、この情報は、各ONUに直接接続された光スプリッタポートに関する情報を含み、または各ONUに接続された光伝送路におけるONUに間接的に接続された光スプリッタポートに関する情報をさらに含む。
【0104】
反射点は、光スプリッタのポートのすべてまたは一部に配置され得る。反射点は、ODNにおける少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の出力端に配置され、反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を部分的に反射して、波長が第1の予め設定された波長である光信号の光パワー値を低減させるように構成されることは理解され得る。代替として、反射点は、光回折格子またはコーティングフィルムを使用することによって実装されてよく、すなわち、光回折格子またはコーティングフィルムが光スプリッタの分岐端に配置されてよく、それにより、第1の予め設定された波長の光信号は、光スプリッタの分岐端で完全または部分的に反射されることが可能である。
【0105】
また、光スプリッタの出力端に配置された反射点は、代替として、伝送点に置き換えられて、第2の予め設定された波長の光信号を伝送し、第2の予め設定された波長ではない光信号を反射して、第2の予め設定された波長ではない光信号の光パワー値を低減してよく、それにより、第2の予め設定された波長の光信号の光パワー値であって、ONUにより受信された光信号の光パワー値は、第2の予め設定された波長ではない光信号の光パワー値よりも大きくなる。具体的には、伝送点は、光スプリッタの分岐端に透過光回折格子を配置することによって、または光スプリッタの分岐端をフィルムでコーティングすることによって実装され得る。光回折格子またはコーティングフィルムは、第2の予め設定された波長の光信号を伝送し、第2の予め設定された波長ではない光信号を部分的に反射して、第2の予め設定された波長ではない光信号の光パワー値を低減し得る。
【0106】
以下では、本出願で提供されているポート検出方法が詳細に説明される。
図2は、本出願で提供されているポート検出方法の概略フローチャートである。この方法が以下に説明される。
【0107】
201. OLTが、光信号に対応するN個の波長のすべてを第1のONUに送信する。
【0108】
OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号を第1のONUに順次送信し得る。N個の波長は互いに異なり、Nは正の整数である。
【0109】
第1のONUは、PONシステムに接続された1つまたは複数のONUのいずれか1つであることを理解されたい。本出願のこの実装では、第1のONUのみが、本出願で提供されているポート検出方法の例示的説明を提供するための例として使用される。
【0110】
通常、ポート検出のためのN個の波長は、OLTとONUとの間のデータ伝送のための帯域とは異なる。ポート検出のためのN個の波長に対応する光信号は、以下では監視光と呼ばれることがあり、OLTとONUとの間のデータ伝送のための光信号は、以下ではサービス光と呼ばれることがある。監視光およびサービス光は、異なるレーザを使用することによって伝送され得る。以下では、監視光を伝送するレーザは監視レーザと呼ばれ、サービス光を伝送するレーザはサービスレーザと呼ばれる。
【0111】
特定の実装では、OLTは、監視レーザを使用することによって、N個の波長のすべてに対応する光信号を順次にブロードキャストし得る。監視レーザは、波長可変レーザであってよく、異なる波長に対応する光信号を伝送してよい。監視レーザは、代替として、異なる波長に対応する光信号を伝送する複数のレーザを含んでよい。
【0112】
任意選択で、監視レーザがOLTに統合されてよく、それにより、OLTが、光信号を送信するように監視レーザを直接制御できるようになる。代替として、監視レーザはOLTから独立してよい。OLTは、監視レーザに制御信号を直接送信して、光信号を伝送するように監視レーザを制御してよく、またはOLTは、PONシステム内の制御モジュールもしくは制御デバイスに制御信号を送信してよく、制御モジュールもしくは制御デバイスが、光信号を送信するように監視レーザを制御する。監視レーザの具体的な配置様式は、実際の適用シナリオに基づいて調整され得ることを理解されたい。これは、本出願において限定されない。
【0113】
レーザは、分布ブラッグ反射器(distributed Bragg reflector, DBR)または直接変調レーザ(direct modulated laser, DML)などを含み得る。
【0114】
具体的には、OLTは、監視レーザを使用することによって、N個の波長のすべてに対応する光信号をPONシステム内のすべてのONUに対して順次にブロードキャストしてよく、それにより、PONシステムに接続されたすべてのONUは、N個の波長のすべてに対応する光信号を受信することができる。
【0115】
N個の波長のすべての光信号であって、ONUにより受信された光信号は、OLTによって送信されてよく、またはOLTから独立して配置されたレーザまたは波長可変レーザによって送信されてよいことが理解され得る。本出願のこの実施形態は、OLTがN個の波長に対応する光信号をONUに送信する例のみを使用することによって、例示的説明を提供する。代替として、独立して配置されたレーザまたは波長可変レーザは、N個の波長に対応する光信号を第1のONUを送信してよい。これは、実際の適用シナリオに基づいて具体的に調整され得る。
【0116】
N個の波長のすべてに対応する光信号をPONシステム内のすべてのONUにブロードキャスト方式で送信することの他に、OLTまたはレーザは、代替として、ユニキャストまたはマルチキャスト方式で、N個の波長のすべてに対応する光信号をPONシステム内のONUに送信してよいことに留意されたい。OLTまたはレーザは、N個の波長のすべてに対応する光信号をPONシステム内のすべてのONUにブロードキャストしてよく、またはN個の波長のすべてに対応する光信号をPONシステム内のいくつかのONUに送信してよいことが理解され得る。
【0117】
任意選択で、ステップ201の前に、すなわち、OLTがN個の波長のすべてに対応する光信号をONUに順次送信する前に、OLTは、表示情報をサービスレーザに送信する。表示情報は、第2の光信号を送信するようにレーザを示すために使用され、表示情報は、第2の光信号の波長に関する情報を含み、第2の光信号は、N個の波長のいずれか1つの光信号である。代替として、OLTは、PONシステム内の制御モジュールまたは制御デバイスに表示情報を送信し、制御モジュールまたは制御デバイスは、第2の光信号を送信するようにレーザを制御する。たとえば、OLTが波長可変レーザを使用することによって光信号を送信する前ごとに、OLTは、第2の光信号の波長コードを含む表示情報を、波長可変レーザに送信してよく、表示情報を受信した後、波長可変レーザは、波長コードを使用することによって第2の光信号の波長を決定し、第2の光信号を送信する。
【0118】
N個の波長のすべての光信号であって、第1のONUにより受信された光信号が、独立して配置されたレーザによって送信される場合、OLTによって、レーザが、N個の波長に対応する光信号を第1のONUに送信するように示され得ることは理解され得る。
【0119】
任意選択で、ステップ201の前に、OLTはさらに、第2の光信号の波長に関する情報をPONシステム内の少なくとも1つのONUに送信して、受信された第2の光信号の特定の波長をONUに通知する。任意選択で、ステップ201で、さらに、N個の波長のすべてに対応する光信号のそれぞれが、対応する波長に関する情報を搬送してよい。たとえば、第2の光信号の波長がλ2である場合、λ2の値または波長コードが第2の光信号で搬送されてよく、それにより、ONUは、現在受信される第2の光信号の波長をより正確に決定することができる。
【0120】
可能な実装において、各波長の光信号は、対応する波長に関する情報、たとえば、波長コードまたは波長値をさらに搬送し、したがって、光信号を受信した後に、ONUは、光信号内で搬送された波長情報に基づいて、光信号の波長を決定することができる。
【0121】
任意選択で、N個の波長のそれぞれの光信号は特徴コードをさらに搬送する。ONUが光信号の光パワー値を決定できるように、特徴コードは、光信号が監視光信号であることを示し、監視光信号とサービス光信号とを区別するために使用され、または特徴コードは、光信号がノイズではないことを示すために使用される。ONUは、特徴コードに基づいて、受信された光信号がONUのポートを検出するために使用される光信号であることを決定してよく、それにより、ONUは、光信号の光パワー値を決定し、次いで後続の対応する動作を実行することも理解され得る。
【0122】
202. 第1のONUは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を決定する。
【0123】
N個の波長のすべてに対応する光信号を受信した後、第1のONUは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を決定する。
【0124】
N個の波長に対応する光信号は、第1のONUにより受信された光信号のすべてまたは一部であり得る。
【0125】
203. 第1のONUは、少なくとも1個のフィードバック情報をOLTに送信する。
【0126】
N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を決定した後、第1のONUは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、少なくとも1個のフィードバック情報を生成し、少なくとも1個のフィードバック情報をOLTに送信する。
【0127】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を含み得る。ポート情報は、N個の波長に対応する受信された光信号の光パワー値に基づいて、第1のONUによって決定され得る。たとえば、ポート情報は、ODN内の第1のONUに接続された第1レベル光スプリッタポートのシーケンス番号、およびODN内の第1のONUに接続された第2レベル光スプリッタポートのシーケンス番号であり得る。具体的には、第1のONUが対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する方法については、
図6のステップ605および606における以下の関連付けられた説明を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
【0128】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、光パワー情報を含み、光パワー情報は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含む。N個の波長のそれぞれの光信号を受信した後、第1のONUは、各波長の光信号の光パワー値をフィードバックし得る。たとえば、第1の光信号を受信した後、第1のONUは、第1の光信号の光パワー値をOLTにフィードバックしてよく、第2の光信号を受信した後、第1のONUは、第2の光信号の光パワー値をOLTにフィードバックしてよい。代替として、N個の波長に対応する光信号を受信した後、第1のONUは、1つのフィードバックメッセージを使用することによって、N個の波長のすべての光パワー値をOLTにフィードバックする。少なくとも1個のフィードバック情報は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を含む、1個の光パワー情報であってよいことが理解され得る。
【0129】
少なくとも1個のフィードバック情報は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を含む、1個のフィードバック情報であってよく、または少なくとも1個のフィードバック情報は、少なくともN個のフィードバック情報であってよく、各個のフィードバック情報は、1つの波長の光信号の光パワー値を含み、すなわち、第1のONUは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値をOLTに送信することが理解され得る。
【0130】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、代替として、K個の最小光パワー値またはK個の最小光パワー値に対応するK個の波長を含んでよく、したがって、OLTは、K個の最小光パワー値に対応するK個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートを直接決定することができ、それにより、OLTのワークロードを低減させる。具体的なポート決定方法については、ステップ204における以下の関連付けられた説明を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
【0131】
別の可能な実装では、少なくとも1個のフィードバック情報は、代替として、L個の最大光パワー値またはL個の最大光パワー値に対応するL個の波長を含んでよく、したがって、OLTは、L個の最大光パワー値に対応するL個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートを直接決定することができ、それにより、OLTのワークロードを低減させる。具体的なポート決定方法については、ステップ204における以下の関連付けられた説明を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
【0132】
OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値であって、第1のONUによりフィードバックされた光パワー値を受信してよく、Nは、KまたはLであり得ることが理解され得る。したがって、本出願の複数の実現可能な実装が提供され、複数のシナリオに柔軟に適用可能である。
【0133】
可能な実装において、第1のONUはさらに、第1のONUの識別情報、たとえば、第1のONUの識別番号、番号、またはデバイス名を、OLTに送信する。たとえば、識別情報は、OLTによってONUに割り当てられた識別番号を含んでよく、またはONUの既存の識別番号であってよい。
【0134】
可能な実装において、第1のONUの識別情報は、第1のONUによって別個にOLTに送信されてよく、または少なくとも1個のフィードバック情報に含まれることによってOLTに送信されてよく、したがって、OLTは、識別情報に基づいて、少なくとも1個のフィードバック情報が第1のONUによりフィードバックされることを識別することができる。たとえば、光パワー情報をOLTに送信するとき、第1のONUは、第1のONUの識別情報を光パワー情報に追加してよく、またはポート情報をOLTに送信するとき、第1のONUは、第1のONUの識別情報をポート情報に追加してよい。
【0135】
204. OLTは、少なくとも1個のフィードバック情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する。
【0136】
第1のONUによりフィードバックされた少なくとも1個のフィードバック情報を受信した後、OLTは、少なくとも1個のフィードバック情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する。
【0137】
可能な実装において、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報は、第1のONUに接続された光伝送路における光スプリッタポートに関する情報を含んでよく、具体的には、第1のONUに直接または間接的に接続された光スプリッタポートに関する情報、たとえば、第1のONUに直接または間接的に接続された光スプリッタポートの番号、識別子、または名前を含んでよい。光伝送路は、光信号をOLTまたはレーザから第1のONUに伝送するための伝送路として理解され得る。たとえば、ODNが2つのレベルの光スプリッタを含む場合、ポート情報は、光伝送路における第1レベル光スプリッタポートに関する情報、および光伝送路における第2レベル光スプリッタポートに関する情報を含む。第1レベル光スプリッタは第1のONUに間接的に接続され、第2レベル光スプリッタは第1のONUに直接接続される。
【0138】
第1のONUは、光スプリッタポートに間接的に接続され得る。たとえば、光スプリッタの複数のポートは、光ファイバを使用することによって加入者宅内機器(customer premises equipment, CPE)に接続され、CPEの複数のポートは、光スプリッタの複数の分岐端に1つずつ接続され、反射点は、CPEの各ポートに配置されてもよく、第1のONUは、CPEのポートのうちの1つに接続されてよい。この場合、第1のONUは、CPEに接続された光スプリッタに間接的に接続されているとみなされ得る。
【0139】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、第1のONUによりフィードバックされた光パワー情報であり、光パワー情報は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含む。OLTは、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を比較して、K個の最小光パワー値を決定してよく、ここで、Kは正の整数である。OLTは、K個の光パワー値に基づいて、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得て、K個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する。したがって、本出願のこの実装では、手動記録なしで、OLTは、ONUにより受信された光信号の光パワー値を比較して、各ONUに接続されたポートを決定することができ、それにより、ポート検出正確性および効率を改善する。さらに、OLTが第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する方法については、
図3のステップ305および306における以下の関連付けられた説明を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
【0140】
シナリオでは、K個の最小光パワー値が決定される前に、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含むことが決定されている。また、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、K個の最小光パワー値が、N個の波長に対応する光信号の光パワー値から決定され、したがって、OLTは、K個の光パワー値に基づいて、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得て、K個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することができることも理解され得る。
【0141】
本出願のこの実装では、Kの値は、特定の適用シナリオに基づいて調整され得ることに留意されたい。たとえば、2つの反射点が1つの光伝送路に配置される場合、Kの値は2である。別の例として、1つの反射点が1つの光伝送路に配置される場合、Kの値は1である。
【0142】
シナリオにおいて、第1のONUによりOLTに送信される少なくとも1個のフィードバック情報が、K個の最小光パワー値またはK個の最小光パワー値に対応するK個の波長を含む場合、OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値からの選択を行うことなく、K個の最小光パワー値またはK個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートを直接的に決定してよく、それにより、OLTのワークロードを低減させる。
【0143】
別の可能な実装では、伝送点が光スプリッタの複数の出力端に配置され、少なくとも1個のフィードバック情報は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値であって、第1のONUによりフィードバックされた光パワー値であり、NがLより大きい場合、OLTは、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を比較し、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、L個の最大光パワー値を決定してよく、ここで、Lは正の整数である。OLTは、L個の光パワー値に基づいて、L個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、L個の波長を得て、L個の波長および波長とポートとの間のマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する。したがって、本出願のこの実装では、手動記録なしで、OLTは、ONUにより受信された光信号の光パワー値を比較して、各ONUに接続されたポートを決定することができ、それにより、ポート検出正確性および効率を改善する。
【0144】
たとえば、第1のONUが、10個の波長に対応する光信号を受信し、波長のうちの1個の光信号の光パワー値と、他の9個の波長のそれぞれの光パワー値との間の差が、閾値よりも大きい場合、最大光パワー値が選択され得る。次いで、最大光パワー値に対応する光信号の波長、すなわち、伝送点により伝送された光信号の波長が決定され、伝送点により伝送された波長と光スプリッタポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートを決定する。
【0145】
具体的には、伝送点は、光スプリッタの分岐端に透過光回折格子を配置することによって、または光スプリッタの分岐端をフィルムでコーティングすることによって実装され得る。光回折格子またはコーティングフィルムは、第2の予め設定された波長の光信号を伝送し、第2の予め設定された波長ではない光信号を部分的に反射して、第2の予め設定された波長ではない光信号の光パワー値を低減し得る。
【0146】
可能な実装において、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差のいずれも閾値より大きくない場合、第1のONUに対応する光スプリッタポートは、少なくとも1つの光スプリッタの少なくとも1つの予め設定されたポートに含まれる。たとえば、第1のONUに接続された光スプリッタポートが、反射点または伝送点が配置されていないポートである場合、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって第1のONUにより受信された光信号の光パワー値が、互いに近似しているかまたは同じであるとき、すなわち、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも小さいとき、第1のONUに接続されたポートは、反射点または伝送点が配置されていない予め設定されたポートであると決定されることが可能である。
【0147】
別の可能な実装では、第1のONUによりOLTにフィードバックされた少なくとも1個のフィードバック情報は、L個の最大光パワー値に対応するL個の波長を含んでよく、言い換えれば、第1のONUは、L個の波長をOLTに直接送信してよく、したがって、OLTは、N個の波長の光パワー値からの選択を行うことなく、L個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートを直接決定することができ、それにより、OLTのワークロードを低減させる。
【0148】
別の可能な実装では、少なくとも1個のフィードバック情報は、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を含む。OLTは、ポート情報を直接読み取って、ポート情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。したがって、本出願のこの実装では、第1のONUは、N個の波長のすべてに対応する受信された光信号の光パワー値に基づいて、接続されたODNポートを決定し、接続されたODNポートをOLTに通知してよく、したがって、OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を正確かつ迅速に決定することができる。また、第1のONUがポート情報を決定する前に、OLTは、波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係を第1のONUに送達してよく、したがって、ONUは、選択されたK波長またはL波長、およびマッピング関係に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することができる。
【0149】
したがって、本出願のこの実装では、OLTまたはONUは、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、ONUにより受信された光信号の光パワー値に基づいて、ONUに接続されたポートに関する情報を決定し得る。ONUが、接続されたポートを調整した場合でも、OLTは、調整されたポートを適時に検出することができる。したがって、ONUに接続されたポートを検出する効率が改善されることが可能であり、OLTは、ONUに接続されたポートを監視することができる。ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を手動で記録するのと比較すると、本出願で提供されているポート検出方法では、OLTは、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を迅速かつ正確に検出することができ、それにより、ポート検出効率および正確性を改善する。
【0150】
上記では、本出願で提供されているポート検出方法を説明した。以下では、本出願で提供されているポート検出方法をさらに説明する。
【0151】
以下の実装は、反射点が光スプリッタの複数の出力端に配置された例のみを使用することによって説明されることに留意されたい。実際の適用では、以下の反射点が伝送点に置き換えられてよく、また、伝送点により送信された光信号の波長に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートを決定する方法は、反射点により反射された光信号の波長に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートを決定する方法と類似している。詳細は後述されない。
【0152】
本出願で提供されているポート検出方法では、OLTがポート検出を行ってよく、またはONUがポート検出を行ってよい。以下では、異なるシナリオが個別に説明される。
【0153】
1. OLTがポート検出を実行する。
【0154】
図3は、本出願による別のポート検出方法の概略フローチャートである。この方法が以下に説明される。
【0155】
301. OLTが波長情報を第1のONUに送信する。
【0156】
監視レーザを使用することによって波長λnの光信号を第1のONUに送信する前に、OLTは、波長λnに対応する波長情報を第1のONUに送信し得る。波長情報は、送信されるべき光信号の波長に関する情報、たとえば、光信号の波長コードまたは波長の値を含む。第1のONUは、ODNに接続された少なくとも1つのONUのいずれか1つである。OLTがPONシステム内の少なくとも1つのONUに第2の光信号を送信する前に、OLTは、第2の光信号の波長に関する情報を少なくとも1つのONUに送信し、第2の光信号の波長をONUに通知し、したがって、ONUは第2の光信号を正常に受信することができる。
【0157】
たとえば、波長λ1の光信号を送信する前に、OLTは、λ1に対応する波長コードまたはλ1の値を、少なくとも1つのONUにブロードキャストし得る。たとえば、λ1に対応する波長コードは000であり、λ2に対応する波長コードは001である。
【0158】
302. 第1のONUは、受信フィードバックメッセージをOLTに送信する。
【0159】
OLTにより送信された波長情報を受信した後、第1のONUは、受信フィードバックメッセージを生成し、受信フィードバックメッセージをOLTに送信して、第1のONUが波長情報を受信したことをOLTに通知する。
【0160】
303. OLTは、波長λnの光信号を第1のONUに送信する。
【0161】
OLTは、第1のONUが波長λnに対応する波長情報を受信したと決定した後、監視レーザを使用することによって波長λnの光信号を送信し、第1のONUは、波長λnの光信号を受信する。λnは、光信号がOLTによってONUに送信される必要があるN個の波長のうちの1つである。nはN以上の正の整数変数であり得ることが理解され得る。
【0162】
OLTは、第1のONUによりフィードバックされた受信フィードバック情報を使用することによって、第1のONUが波長情報を受信したことを決定し得る。通常、実際の適用では、N個の波長のすべての光信号の波長であって、OLTによってONUに送信される光信号の波長が、ODN内の光スプリッタに配置された反射点の反射波長をカバーし得る。たとえば、ODN内に配置された反射点の反射波長がλ1からλnである場合、N個の波長は、少なくともλ1からλnを含む。通常、ODN内に配置された反射点は、監視光を反射し、サービス光を伝送する、すなわちサービス光を反射しないことにより、データ伝送に対する影響を低減する。
【0163】
ステップ303は、代替として、独立に配置されたレーザで置き換えられ、波長λnの光信号を第1のONUに送信してよいことを理解されたい。
【0164】
304. 第1のONUは、λnの光信号の光パワー値をOLTに送信する。
【0165】
波長λnの光信号を受信した後、第1のONUは、波長λnの光信号の光パワー値を検出し、フィードバック情報をOLTに送信し、フィードバック情報は波長λnの光信号の光パワー値を含み、フィードバック情報は第1のONUの識別子を搬送し、したがって、OLTは、波長λnの光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を得ることができる。
【0166】
OLTが、N個の波長のすべてに対応する光信号をPONシステム内の少なくとも1つのONUに送信する場合、N個の波長のすべてに対応する光信号の送信を完了するために、ステップ301および304がN回繰り返され得ることを理解されたい。
【0167】
また、第1のONUは光パワー情報をOLTに送信し得ることに留意されたい。光パワー情報は、少なくとも1個のフィードバック情報であり得る。特定の光パワー情報送信方法は、光信号を受信した後ごとに、第1のONUが光信号の光パワー値をOLTに送信すること、または、N個の波長に対応する光信号を受信した後に、第1のONUが1個のフィードバック情報をOLTに送信することを含んでよく、ここで、フィードバック情報は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を含んでよく、すなわち、ステップ304はN回繰り返される必要がない場合がある。
【0168】
305. OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を比較して、K個の最小光パワー値を決定する。
【0169】
N個の波長に対応する光信号の光パワー値であって、第1のONUによりフィードバックされた光パワー値を受信した後、OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値を比較して、K個の最小光パワー値を決定する。N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を含む。
【0170】
N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が閾値よりも大きい差を含むシナリオにおいてのみ、K個の最小光パワー値は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値から決定され得ることを理解されたい。
【0171】
具体的には、OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値を昇順または降順にソートし、次いで、ソートされた光パワー値からK個の最小光パワー値を決定し得る。代替として、OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を互いに比較して、K個の最小光パワー値を決定してよい。
【0172】
本出願では、反射点は、ODN内の各光スプリッタの出力端に配置され、第1の予め設定された波長の光信号を部分的に反射して、第1の予め設定された波長の光信号の光パワーを低減させる。したがって、OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値から、K個の最小光パワー値を決定することができる。
【0173】
たとえば、第1のONUに接続された光伝送路では、波長λ1の光信号の光パワー値は、第1レベル光スプリッタにより光信号が反射された後に30%減少し、その後に光信号は第1のONUに伝送され、波長λ2の光信号の光パワー値は、第2レベル光スプリッタにより光信号が反射された後に30%減少し、その後に光信号は第1のONUに伝送され、別の波長の光信号の光パワー値であって、第1のONUに受信された光信号の光パワー値は、反射点によって反射されず、したがって、光信号の光パワー値は、λ1の光信号およびλ2の光信号の光パワー値よりも大きくなる。OLTは、波長λ1の光信号の光パワー値および波長λ2の光信号の光パワー値が、N個の波長に対応する光信号の光パワー値のうち最も小さい光パワー値であることを決定し、λ1およびλ2が、第1のONUに接続された光伝送チャネルに配置された反射点の反射波長であることを決定し得る。
図4に示されるように、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を得た後、OLTは、異なるバンドの光パワー値を比較して、比較的小さい光パワーの波長、すなわち、K個の最小光パワー値と一対一対応する光信号波長を識別する。
【0174】
本出願における光伝送路は、光信号をOLTまたはレーザから第1のONUに伝送するための伝送路、または光信号を第1のONUからOLTに伝送するための伝送路を含むことを理解されたい。
【0175】
306. OLTは、K個の光パワー値と一対一対応するK個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する。
【0176】
N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定した後、OLTは、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得て、K個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する。
【0177】
可能なシナリオにおいて、第1のONUは、K個の最小光パワー値またはK個の最小光パワー値に対応するK個の波長を、OLTに送信し、したがって、OLTは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からの選択を行うことなく、K個の最小光パワー値に対応するK個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を直接決定することができ、それにより、OLTのワークロードを低減させる。
【0178】
ポート情報については、ステップ204における前述の関連付けられた説明を参照されたい。
【0179】
具体的には、K個の光パワー値を決定した後、OLTは、光パワー値と対応する波長との間のマッピング関係に基づいて、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定し得る。光パワー値と対応する波長との間のマッピング関係は、第1のONUが光パワー情報をフィードバックしたときに決定され得る。たとえば、各波長の光信号を受信した後、第1のONUは、各波長の光信号の光パワー値をフィードバックし、OLTは、各波長の光信号の光パワー値を受信した後、光パワー値および対応する波長を記憶し得る。代替として、第1のONUが、1つのフィードバックメッセージを使用することによって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値をフィードバックする場合、各波長に対応する識別子が各波長の光パワー値に追加され得る。たとえば、λ1の波長コードが001である場合、λ1の光信号の光パワー値は、[001:15dB]として表現され得る。光パワー情報を受信したとき、OLTは、波長の識別子またはコードに基づいて、波長に対応する光信号の光パワー値を決定し得る。
【0180】
特定の実装では、OLTは、K個の波長および予め設定された第1のマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。第1のマッピング関係は、波長とポート番号と間の対応関係を含み得る。K個の波長が決定された後、K個の波長に対応するポート番号が、予め設定された関係に基づいて決定されて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を得ることがある。
【0181】
反射点が光スプリッタの分岐端に配置されるシナリオでは、第1のマッピング関係は、反射点により反射された光信号の波長とポート番号との間のマッピング関係であり得ることに留意されたい。伝送点が光スプリッタの分岐端に配置されるシナリオでは、第1のマッピング関係は、伝送点により伝送された光信号の波長とポート番号との間のマッピング関係であり得ることに留意されたい。本明細書では、説明のための例として、光スプリッタの分岐端に反射点が配置されるシナリオのみが使用される。これは、実際の適用シナリオに基づいて具体的に調整され得る。
【0182】
第1のマッピング関係はOLTによって生成され得る。ONUに対応する光スプリッタポートをONUが検出する場合、OLTは、第1のマッピング関係をONUに送信してよく、それにより、ONUは、K個の波長および第1のマッピング関係に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートを決定することができる。
【0183】
たとえば、各反射点の反射波長とポート番号との間の関係が前もって記録されてよく、第1レベル光スプリッタに配置された反射点によって反射された光信号の波長と、第2レベル光スプリッタに配置された反射点によって反射された光信号の波長とは異なる。表1に示されるように、K個の波長が決定された後、第1のONUに接続された光伝送チャネルにおけるポートのポート番号は、表1に示される第1のマッピング関係に基づいて決定され得る。たとえば、K個の波長がλ1およびλ5を含む場合、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報は、第1レベル光スプリッタポート番号001および第2レベル光スプリッタポート番号005を含むと決定され得る。
【0184】
【0185】
可能な実装において、少なくとも1つの光スプリッタがODN内に配置され、反射点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの各出力端に配置され、反射点は、予め設定された波長の光信号を反射して、予め設定された波長の光信号の光パワー値であって第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を低減させるように構成される。K個の波長に対応する光信号は、ODNを使用することによって第1のONUに伝送され、第1のONUに接続された光伝送チャネルに配置された反射点によって反射され、それにより、光パワー値を低減させる。したがって、K個の波長の光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値のそれぞれは、N個の波長のうちのK個の波長以外の波長の光信号の光パワー値よりも小さい。
【0186】
具体的には、いくつかのシナリオでは、ODN内の各光スプリッタのすべての分岐端に反射点が配置される必要はなく、ODN内の各光スプリッタの複数の分岐端に反射点が配置され得る。複数の分岐端は、各光スプリッタの分岐端のすべてまたは一部である。反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射して、第1の予め設定された波長の光信号の光パワー値を低減させるように構成され得る。
【0187】
別の特定の実装では、OLTは、K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定し、少なくともK個の反射点に関する情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定し得る。K個の反射点は、第1のONUに対応する光スプリッタ反射点である。たとえば、第1のONUに接続された光伝送路が光スプリッタ1および光スプリッタ2を含み、光スプリッタ1が光スプリッタ2を使用することによって第1のONUに接続される場合、第1のONUは、光スプリッタ2に直接接続され、光スプリッタ1には間接的に接続されることが理解され得る。K個の反射点は、光スプリッタ1にあり第1のONUに間接的に接続されたポートに配置された反射点と、光スプリッタ2にあり第1のONUに直接接続されたポートに配置された反射点とを含み得る。
【0188】
具体的には、OLTが、K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定することは、OLTが、K個の波長を決定した後、K個の波長および第2のマッピング関係に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定することを特に含み得る。第2のマッピング関係は、波長と反射点との間の対応関係を含み得る。K個の波長を決定した後、OLTは、K個の波長および第2のマッピング関係に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定し得る。1つの波長は、1つまたは複数の反射点に対応し得る。したがって、決定された反射点の数量は、Kよりも大きくなり得る。たとえば、第1レベル光スプリッタ反射波長と第2レベル光スプリッタ反射波長との両方がλ1である場合、K個の波長は波長λ1のみを含み、2つの反射点に関する情報が決定されることがあり、2つの反射点の両方が波長λ1の光信号を反射する。
【0189】
たとえば、表2に第2のマッピング関係が示される。
【0190】
【0191】
反射点情報は、第1レベルの反射点および第2レベルの反射点の表2に示される反射点表示番号を含んでよく、反射点情報は、反射点番号または名前のような他の反射点情報をさらに含んでよい。たとえば、K個の波長がλ2およびλ6を含むと決定された場合、対応する第1レベル光スプリッタ反射点の識別子は0012であり、対応する第2レベル光スプリッタ反射点の識別子は0026であると決定され得る。
【0192】
さらに、OLTが、少なくともK個の反射点に関する情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することは、OLTが、少なくともK個の反射点に関する情報、および第3のマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することを特に含み得る。少なくともK個の反射点は、K個の波長に対応する光信号を反射し、少なくともK個の反射点のうちの1つは、K個の波長のうちの1つの光信号を反射する。第3のマッピング関係は、反射点とポート番号との間のマッピング関係を含み得る。少なくともK個の反射点に関する情報が決定された後、少なくともK個の反射点に対応するポート番号またはポート識別子が第3のマッピング関係に基づいて決定されて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を得ることがある。
【0193】
たとえば、表3に第3のマッピング関係が示され得る。
【0194】
【0195】
たとえば、K個の波長がλ2およびλ6を含むと決定された場合、対応する第1レベル光スプリッタ反射点の識別子は0012であり、対応する第2レベル光スプリッタ反射点の識別子は0026であると決定され得る。これらに応じて、対応する第1レベル光スプリッタポートの識別番号は002であり、対応する第2レベル光スプリッタポートの識別番号は006である。
【0196】
特定のシナリオでは、第1レベル光スプリッタ反射点の反射波長は、第2レベル光スプリッタ反射点の反射波長と同じであり得る。たとえば、表4にそのシナリオが示される。
【0197】
【0198】
K個の波長がλ1およびλ2を含む場合、λ1およびλ2がそれぞれ第1レベル光スプリッタポートに対応するかまたは第2レベル光スプリッタポートに対応するかを区別できないことがある。
【0199】
本出願で提供されているポート検出方法が適用されるPONシステムでは、光信号が、第1レベル光スプリッタおよび第2レベル光スプリッタを使用することによって、第1のONUに伝送される。
図5に示されるように、第1のONUにより受信された第1の光信号が例として使用されている。第1のONUに接続された光伝送路において、第1の光信号に対応する反射点は第1レベル光スプリッタにあり、第2レベル光スプリッタは第1の光信号を反射しない。この場合、第1の光信号の一次信号が、第1レベル光スプリッタおよび第2レベル光スプリッタを使用することによって、第1のONUに伝送される。加えて、第2レベル光スプリッタにおける別のポートが、第1の光信号を反射する反射点を有し、反射点は、第1のONUに接続された光伝送路内に含まれないことがある。したがって、第2の光信号は、第2レベル光スプリッタにおける反射点によって第1レベル光スプリッタへ反射され、次いで、第1レベル光スプリッタにおける反射点によって第2レベル光スプリッタへ反射され、次いで、第1のONUへ伝送され、そのようにして、第1のONUが第1の光信号の二次信号を受信する。第1の光信号の一次信号および二次信号は、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するために使用され得る。以下では異なるケースについて個別に説明する。
【0200】
可能な実装において、第1のONUにより受信された第1の光信号は、一次信号および二次信号を含む。第1の光信号は、K個の波長のうちの1つに対応する光信号である。一次信号の光パワー値は二次信号の光パワー値よりも大きく、第1のONUは、まず第1のONUの一次信号を受信し、次いで第1のONUの二次信号を受信し、すなわち、第1のONUによって一次信号は二次信号よりも前に受信される。
【0201】
OLTは、第1の光信号の一次信号の光パワー値に基づいて、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定し得る。N個の波長に対応する光パワー値は、第1の光信号の一次信号の光パワー値を含むことが理解され得る。K個の最小光パワー値を決定するとき、第1のONUまたはOLTは、第1の光信号の一次信号の光パワー値に基づいて比較を行って、K個の最小光パワー値を決定する。
【0202】
具体的には、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報は、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報、たとえば、第1のポートのポート番号、ポート識別子、またはポート名を含む。OLTはさらに、第1の光信号の二次信号に関する情報に基づいて、第1のポートに関する情報を決定し得る。二次信号に関する情報は、二次信号の光パワー値、または第1の光信号が二次信号を有することを示す表示情報を含み得る。第1のポートは、そこに配置された反射点が第1の光信号を反射するポートとして理解され得る。
【0203】
たとえば、OLTは、第1の光信号の二次信号に関する、第1のONUにより送信された情報を受信してよく、この情報は、具体的には、二次信号の光パワー値、または表示情報を含んでよく、表示情報は、第1の光信号が二次信号を有することを示す。第1のONUが二次信号を受信する回数の数量は、PONシステムにおける光スプリッタレベルの数量に基づいて決定され得る。PONシステムがより多い数量の光スプリッタレベルを有する場合、たとえば、PONシステムが3レベルの光スプリッタまたは4レベルの光スプリッタを含む場合、第1のONUは、より多い数量の回数で二次信号を受信する。第1の光信号の二次信号に関する情報を受信した後、OLTは、二次信号に関する情報に基づいて、第1の光信号に対応する第1のポートのポート情報を決定し得る。
【0204】
たとえば、反射点の反射波長とポートとの間の上述の対応関係が表5に示される。
【0205】
【0206】
第1レベル光スプリッタ二次信号識別子が1である場合、それは、第1レベル光スプリッタ反射点により反射された光信号が、第1のONUにより受信された後に二次信号を有することを示し、第2レベル光スプリッタ二次信号識別子が0である場合、それは、第2レベル光スプリッタ反射点により反射された光信号が、第1のONUにより受信された後に二次信号を有しないことを示す。したがって、OLTは、波長λ1の第1のONUにより受信された光信号が二次信号を有することを決定する場合、λ1に対応する二次信号識別子が1であり、また、λ2の光信号が二次信号を有しない、すなわち、λ2に対応する二次信号識別子が0である。この場合、OLTは、表5に示される、反射点の反射波長とポートとの間の対応関係に基づいて、λ1に対応するポートが第1レベル光スプリッタにあり、すなわち、第1レベル光スプリッタポート番号が001であること、および、λ2に対応するポートが第2レベル光スプリッタにあり、すなわち、第2レベル光スプリッタポート番号が002であることを決定し得る。したがって、第1のONUが、K個の波長に対応する光信号における第1の光信号の2つの光パワー値、すなわち、第1の光信号の一次信号の光パワー値および二次信号の光パワー値を、OLTにフィードバックした場合、OLTは、一次信号の光パワー値および二次信号の光パワー値に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報をより正確に決定してよく、それにより、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が、異なる光スプリッタにおける反射点の同じ反射波長に起因して区別されることが不可能であるケースを回避し、それにより、ONUに対応する光スプリッタポートを検出する正確さを改善する。
【0207】
別の可能な実装では、第1レベル光スプリッタおよび第2レベル光スプリッタに配置された反射点が、同じ波長に対応する光信号を反射し得るため、K個の最小光パワー値が決定された後、少なくともK個の反射点に関する情報がK個の光パワー値に基づいて決定され得、すなわち、決定された反射点の数量がKよりも大きくなり得る。少なくともK個の反射点に関する情報は、第1の光信号を反射する反射点に関する情報を含む。OLTは、第1の光信号の二次信号に関する情報に基づいて、第1の光信号を反射する反射点に関する情報を決定して、第1のポートに関する情報を決定し得る。反射点情報は、具体的には、たとえば、反射点が配置された光スプリッタのレベル、または反射点に対応するポート識別子である。
【0208】
たとえば、反射点情報(ここでは、反射点識別子が例として使用される)と波長との間の対応関係が表6に示される。
【0209】
【0210】
第1レベル光スプリッタ二次信号識別子が1である場合、それは、第1レベル光スプリッタ反射点により反射された光信号が、第1のONUにより受信された後に二次信号を有することを示し、第2レベル光スプリッタ二次信号識別子が0である場合、それは、第2レベル光スプリッタ反射点により反射された光信号が、第1のONUにより受信された後に二次信号を有しないことを示す。K個の波長がλ1およびλ2を含むと決定され、OLTが、第1のONUがλ1の光信号の二次信号を受信すると決定する場合、OLTは、λ1の光信号に対応する二次信号識別子が1であると決定し得る。この場合、OLTは、表6に示される、反射点情報と波長との間の対応関係に基づいて、λ1の光信号に対応する第1レベル光スプリッタ反射点の識別番号が0011であると決定し得る。λ2の光信号は二次信号を有さず、対応する二次信号識別子は0である。この場合、λ2の光信号に対応する反射点の識別番号は0022である。続いて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が、前述の表3に基づいて決定され得る。
【0211】
前述の表5または表6における第1レベル光スプリッタ二次信号識別子または第2レベル光スプリッタ二次信号識別子を使用することの他に、代替として、別の方法で、光スプリッタの各レベルが対応する二次信号を有するかどうかが示され得ることに留意されたい。たとえば、予め設定されたルールが設定されてもよく、光信号が二次信号を有する場合、OLTは、予め設定されたルールに従って、光信号に対応するポートが第1レベル光スプリッタにあることを直接決定してよい。前述の表5および表6は、単に例示的な説明であり、限定を構成するものではない。
【0212】
可能な実装において、ステップ306の後、OLTは、ODNに接続された各ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定してよく、そして、OLTは、各ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を記録し、各ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報をローカルまたは別のメモリに記憶する。たとえば、各ONUおよび接続されたポートのマッピングテーブルが生成されてよく、または接続されたポートなどに関する情報は、各ONUの対応する光スプリッタ情報に追加され、ローカルメモリに記憶される。
【0213】
したがって、本出願のこの実装では、OLTは、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を比較して、K個の最小光パワー値を決定し、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定してよく、それにより、OLTは、ONTに接続されたODNポートを正確に決定して、手動記録エラーを回避し、ポート検出効率を改善することができる。さらに、ONUが、接続されたポートを置き換えたとしても、OLTは、ONUの置き換えられたポートに関する情報を、正確かつ迅速に決定することができる。
【0214】
本出願において、反射点が配置されたポートに第1のONUが接続されているとき、第1のONUに接続されたポートをどのように決定するかについては上述されていることに留意されたい。別のケースでは、光スプリッタにおけるいくつかのポート上に反射点が配置されないことがあり、第1のONUに接続された光スプリッタポート上に反射点が配置されないことがある。この場合、第1のONUに接続されたポートは別の方法で決定され得る。たとえば、ODN内の各光スプリッタのポートに反射点が配置されず、第1のONUに接続された光スプリッタポートが光信号を反射せず、すなわち、反射点がポート上に配置されない場合、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値が、互いに近似し、または互いに同じである。したがって、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値が互いに近似しまたは互いに同じである事実に基づいて、第1のONUに接続された光スプリッタポートは反射点が配置されていないポートであると決定され得る。また、ONUに接続されたポートが正確かつ迅速に決定され得ることもあり、手動操作が必要とされなくてよく、それにより、手動操作でもたらされる誤りを回避する。
【0215】
シナリオ2:ONUがポート検出を行う。
【0216】
図6は、本出願による別のポート検出方法の概略フローチャートである。この方法が以下に説明される。
【0217】
601. OLTが波長情報を第1のONUに送信する。
【0218】
602. 第1のONUは、受信フィードバック情報をOLTに送信する。
【0219】
603. OLTは、波長λnの光信号を第1のONUに送信する。
【0220】
本出願のこの実施形態におけるステップ601から603は、前述のステップ301から303と同様であり、ここでは詳細は再度説明されない。
【0221】
604. 第1のONUは、λnの光信号の光パワー値を決定する。
【0222】
N個の波長のすべてに対応する光信号を受信した後、第1のONUは、光パワー値をOLTに送信することなく、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を決定する。
【0223】
OLTが、N個の波長のすべてに対応する光信号を第1のONUに送信する場合、ステップ601から604はN回繰り返され得ることを理解されたい。
【0224】
605. 第1のONUがN個の波長に対応する光信号の光パワー値を比較して、K個の最小光パワー値を決定する。
【0225】
606. 第1のONUは、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する。
【0226】
本出願のこの実施形態におけるステップ605および606は、前述のステップ305および306と同様であり、ステップ305および306におけるOLTは第1のONUに置き換えられる。ここでは詳細は再度説明されない。
【0227】
607. 第1のONUは、対応する光スプリッタポートに関する情報をOLTに送信する。
【0228】
第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を得た後、第1のONUは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報をOLTに送信し得る。ポート情報については、ステップ204における前述の関連付けられた説明を参照されたい。
【0229】
第1のONUに接続されたポートに関する情報が送信されるとき、情報はさらに第1のONUの識別子を搬送してよく、それにより、OLTは、ポート情報が第1のONUに対応するポートに関する情報であることを識別する。
【0230】
608. OLTは、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定する。
【0231】
第1のONUによりフィードバックされたポート情報を受信した後、OLTは、受信されたポート情報に基づいて、第1のONUに接続された光伝送路におけるポートに関する情報を決定する。たとえば、PONシステムが、2つのレベルの光スプリッタを含む場合、ポート情報は、第1のONUに直接接続された第2レベル光スプリッタポートのシーケンス番号、および、第1のONUに接続された光伝送路において第1のONUに間接的に接続された第1レベル光スプリッタポートのシーケンス番号などを含み得る。
【0232】
したがって、本出願のこの実装では、ONUは、N個の波長の光パワー値に基づいて、ONUに対応するポートに関する情報を決定し、情報をOLTに送信してよく、それにより、OLTは、各ONUに対応するポートに関する情報を正確かつ迅速に決定することができる。手動記録と比較して、本出願では、ポート決定効率が改善されることが可能であり、ポート記録誤り率が低減されることが可能である。また、ONUが、接続されたポートを切り替えたとしても、OLTは、ONUの切り替え先のポートを迅速かつ正確に決定することができ、それにより、ONUに対する光スプリッタポートに関する情報を決定する効率を改善する。
【0233】
たとえば、以下では、
図2から
図6を参照して、より具体的なシナリオを使用することによって、前述のポート検出方法をより詳細に説明する。
【0234】
図7に示されるように、本出願で提供されているPONシステムは、OLT、ODN、および少なくとも1つのONU(
図7に示されるONU1からONU7)を含み得る。ODNは、第1レベル光スプリッタおよび第2レベル光スプリッタを含み得る。第1レベル光スプリッタは1つの光スプリッタを含み、光スプリッタはn個の出力端を含み、光スプリッタの出力端における反射点の反射波長はそれぞれλ1からλnである。第2レベル光スプリッタはn個の光スプリッタを含み、n個の光スプリッタのそれぞれの出力端における反射点の反射波長もそれぞれλ1からλnであり、第2レベル光スプリッタの各光スプリッタの出力端はONUに接続され得る。たとえば、ONU1は、反射波長λ1の第2レベル光スプリッタポートに接続され、対応する第1レベル光スプリッタ反射波長はλ1であり、ONU2は、反射波長λ2の第2レベル光スプリッタポートに接続され、対応する第1レベル光スプリッタ反射波長はλ1であり、ONU3は、反射波長λn-1の第2レベル光スプリッタポートに接続され、対応する第1レベル光スプリッタ反射波長はλ1であり、ONU4は、反射波長λnの第2レベル光スプリッタポートに接続され、対応する第1レベル光スプリッタ反射波長はλ1であり、ONU5は、反射波長λ1の第2レベル光スプリッタポートに接続され、対応する第1レベル光スプリッタ反射波長はλ2であり、ONU6は、反射波長λ2の第2レベル光スプリッタポートに接続され、対応する第1レベル光スプリッタ反射波長はλ2であり、ONU7は、反射波長λnの第2レベル光スプリッタポートに接続され、対応する第1レベル光スプリッタ反射波長はλ2である。当然ながら、いくつかの出力端は、
図7に示されるブレークポイントで示されるように、デバイスに接続されないことがある。
【0235】
また、PONシステムは、監視レーザまたは波長可変レーザなど(図示せず)の監視光源をさらに含み得る。監視光源は、OLT内部に配置されてよく、またはOLTとは独立して配置されてよい。たとえば、波長可変レーザがOLTとは独立して配置されているとき、OLTが監視光信号を送信する必要がある場合、OLTは、制御システムを使用することによって、監視光をODNへ送信するように波長可変レーザに命令し得る。
【0236】
データ伝送との干渉を回避するために、データ伝送がないとき、OLTは、サービス光を使用することによって信号をONUに送達して、波長走査プログラムを開始するようにONUに命令し、波長情報をONUに送達して、送信されるべき光信号の波長をONUに通知し得る。例としてλ1が使用される。OLTは、λ1の波長コードをONUに送信し、送信されるべき光信号の波長がλ1であることをONUに通知し得る。
【0237】
信号およびλ1の波長コードを受信した後、ONUは、サービス光を使用することによって受信フィードバック情報をOLTに送信して、ONUが信号および波長情報を受信したことを示す。
【0238】
次いで、OLTは、波長可変レーザを開始して、ODNに接続されたONUに波長λ1の光信号をブロードキャストする。
【0239】
各ONUが波長λ1の光信号を受信した後、OLTがポート検出を行う場合、各ONUは、フィードバック情報をOLTに送信する。フィードバック情報は、波長λ1の光信号の光パワー値であって、ONUにより受信された光信号の光パワー値を含み得る。ONUがポート検出を行う場合、ONUは、波長λ1の光信号の光パワー値をOLTに送信しなくてよい。
【0240】
そして、OLTは上記のステップを繰り返して、波長λ1からλnに対応する光信号を送信した後、OLTは、N個の波長のすべてに対応する光信号の送信を完了する。
【0241】
光信号を受信するごとにフィードバック情報をOLTに送信する他に、代替として、ONUは、N個の波長に対応する光信号を受信した後、1つのフィードバックメッセージを使用することによって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値をOLTに送信してよい。
【0242】
ONUがポート検出を行う場合、N個の波長に対応する光信号に基づいて、対応する光スプリッタポートに関する情報を決定した後、ONUはポート情報をOLTに送信する。
【0243】
ONU1が例として使用されて、OLTまたはONU1が、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、ONU1により受信された光信号の光パワー値に基づいて、ONU1に接続されたポートを決定することは、以下の具体的なステップを含み得る。N個の波長(波長λ1からλn)のすべての光信号の光パワー値であってONUにより受信された光信号の光パワー値が、比較される。
図7に示されているPONシステムは、2つのレベルの光スプリッタを含み、1つの伝送路が2つの反射点に対応する。したがって、2つの最小光パワー値が決定され、2つの光パワー値と一対一対応する光信号波長(すなわちK個の波長)、すなわちλ1およびλ2が決定される。
【0244】
次いで、ONU1に接続された導波路に配置された反射点によって反射された光信号の波長が、λ1およびλ2であると決定され得る。第1レベル光スプリッタ反射点および第2レベル光スプリッタ反射点が、PONシステムにおいて異なる反射波長を有する場合、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報が、λ1、λ2、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて直接決定される。
【0245】
第1レベル光スプリッタ反射点および第2レベル光スプリッタ反射点が、PONシステムにおいて同じ反射波長を有する場合、λ1およびλ2にそれぞれ対応する反射点が配置される光スプリッタのレベルは、λ1およびλ2のみに基づいて区別できないことがある。たとえば、ONU2およびONU5に接続された両方の光伝送路において、反射点の反射波長は、λ1およびλ2であり、ONU2およびONU5に接続された光伝送路における反射波長λ1およびλ2にそれぞれ対応する反射点が配置される光スプリッタの特定のレベルは、区別できないことがある。したがって、本出願のこの実施形態では、ONUまたはOLTは、さらに、光信号の一次信号および二次信号に基づいて、ONUに接続された光伝送路における反射点が配置される光スプリッタの特定のレベルを区別し得る。
【0246】
たとえば、
図8に示されるように、波長λ1の光信号は、レーザから第1レベル光スプリッタに伝送された後、λ1の反射点によって反射されて光パワーを低減し、次いで、第2レベル光スプリッタを使用することによってONU2に伝送され、すなわち、ONU2がλ1の光信号の一次信号を受信する。また、λ1の光信号であって第1レベル光スプリッタにおけるλ1の反射点により反射された光信号が、第2レベル光スプリッタに伝送されるとき、第2レベル光スプリッタにλ1の反射点が配置されているので、λ1の光信号は、第2レベル光スプリッタにおける反射点によって第1レベル光スプリッタへ反射され、次いで、第1レベル光スプリッタにおけるλ1の反射点によって第2レベル光スプリッタへ反射され、ONU2に伝送され、すなわち、ONU2は、λ1の光信号の二次信号を受信する。ONU2は、まずλ1の光信号の一次信号を受信し、次いでλ1の光信号の二次信号を受信し、二次信号は複数回反射されるので、二次信号の光パワー値は、一次信号の光パワー値よりも低い。
図9に示されるように、λ1の光信号の一次信号と二次信号との間の光パワー差は、15から17dBであり得る。OLTは、λ1の光信号の二次信号に関する情報に基づいて、および予め設定されたマッピング関係に基づいてまたは予め設定されたルールに従って、λ1の光信号を反射する反射点が第1レベル光スプリッタに配置されていること、および波長λ2の光信号を反射する反射点が第2レベル光スプリッタに配置されていることを決定し得る。したがって、OLTは、λ1の光信号の一次信号および二次信号に基づいて、ONU2に接続された光伝送路において、λ1の光信号を反射する反射点が第1レベル光スプリッタにあること、およびλ2の光信号を反射する反射点が第2レベル光スプリッタにあることを、さらにより正確に決定し得る。
【0247】
したがって、本出願のこの実装では、いくつかのONUに接続された光伝送路における反射ポートに対応する反射点が、同じ反射波長を有する場合でも、各ONUに対応する特定のポートは、一次信号および二次信号に基づいて区別されることが可能であり、したがって、ONUに接続された光伝送路におけるポートに関する情報がより正確に決定されることが可能であり、それにより、ポート検出正確性を改善し、ポート検出効率を改善する。
【0248】
上記では、本出願で提供されているポート検出方法を詳細に説明している。以下では、本出願で提供されている装置を
図2から
図9を参照して説明する。
【0249】
本出願は、
図2から
図9に対応する方法を実行するように構成された光ネットワークデバイス構成を提供する。光ネットワークデバイスはOLTであってよく、またはONUであってよい。以下では、OLTおよびONUについて個別に説明する。
【0250】
図10は、本出願によるOLTの概略構造図である。OLTは、
図2から
図9での実装のいずれか1つにおけるOLTによって実行されるステップを実行するように構成され得る。具体的には、OLTは、トランシーバユニット1001および処理ユニット1002を含み得る。
【0251】
トランシーバユニット1001は、N個の波長のすべてに対応する光信号を少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、ここで、N個の波長は互いに異なり、Nは正の整数である。
【0252】
N個の波長のすべてに対応する光信号を少なくとも1つの光ネットワークユニット(ONU)に送信することは、トランシーバユニット1001の任意選択のステップであり、N個の波長に対応する光信号は、各ONUにより受信された光信号のすべてまたは一部であり得る。
【0253】
トランシーバユニット1001は、第1のONUにより送信された光パワー情報を受信するようにさらに構成され、光パワー情報は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、第1のONUは、少なくとも1つのONUのいずれか1つである。
【0254】
処理ユニット1002は、光パワー情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するように構成される。
【0255】
光パワー情報は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を含む、1個のフィードバック情報であってよく、または光パワー情報は、少なくともN個のフィードバック情報であってよく、各個のフィードバック情報は、1つの波長の光信号の光パワー値を含む。
【0256】
可能な実装において、N個の波長のすべての光信号であって、第1のONUにより受信された光信号は、代替として、OLTとは独立したレーザ、たとえば、波長可変レーザによって送信されてよい。
【0257】
可能な実装において、N=Kである場合、処理ユニット1002は、N個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するように特に構成され得る。
【0258】
また、N>Kである場合、可能な実装において、処理ユニット1002は、
N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することであって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Kは、正の整数である、決定することと、
K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得ることと、
K個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することと
を行うように特に構成される。
【0259】
具体的には、処理ユニット1002は、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が閾値よりも大きい差を含むシナリオにおいて、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定するように構成され得る。
【0260】
可能な実装において、K個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによって第1のONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、ODN内に配置され、反射点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの各出力端に配置され、反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射するように構成され、
処理ユニット1002は、
K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定することであって、少なくともK個の反射点は、K個の波長に対応する光信号を反射し、少なくともK個の反射点のそれぞれは、K個の波長のうちの1つの光信号を反射する、決定することと、
【0261】
少なくともK個の反射点に関する情報に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することと
を行うように特に構成される。
【0262】
また、代替として、ODN内の各光スプリッタのすべての分岐端に反射点が配置される必要はなくてよく、ODN内の少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に反射点が配置され得る。複数の分岐端は、光スプリッタの分岐端のすべてまたは一部であり得る。
【0263】
可能な実装において、処理ユニット1002は、
NがLより大きく、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が、閾値よりも大きい差を含む場合、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からL個の最大光パワー値を決定することであって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、第1のONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Lは、正の整数である、決定することと、L個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、L個の波長を得ることと、L個の波長に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを行うように特に構成される。
【0264】
可能な実装において、L個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによって第1のONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、ODN内に配置され、伝送点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に配置され、伝送点は、第2の予め設定された波長の光信号を伝送するように構成され、
処理ユニット1002は、L個の波長に基づいて、少なくとも1つの伝送点に関する情報を決定することであって、少なくとも1つの伝送点は、L個の波長に対応する光信号を伝送する、決定することと、少なくとも1つの伝送点に関する情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを行うようにさらに構成される。
【0265】
可能な実装において、NがKより大きくまたはNがLより大きく、かつ、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差のいずれも閾値より大きくない場合、処理ユニット1002は、光スプリッタの少なくとも1つの予め設定されたポートから、第1のONUに対応するポートを決定するように特に構成される。
【0266】
可能な実装において、N=Kである場合、処理ユニット1002は、N個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するように特に構成される。
【0267】
可能な実装において、N=Lである場合、処理ユニット1002は、N個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定するように特に構成される。
【0268】
可能な実装において、第1のONUにより受信された第1の光信号は、一次信号および二次信号を含み、一次信号の光パワー値は、二次信号の光パワー値よりも大きく、第1の光信号は、K個の波長のうちの1つに対応する光信号であり、
処理ユニット1002は、第1の光信号の一次信号の光パワー値に基づいて、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定するように特に構成される。
【0269】
可能な実装において、ポート情報は、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報を含み、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報は、二次信号に関する情報に基づいて、処理ユニット1002によって決定され、二次信号に関する情報は、第1のONUによってOLTに送信される。
【0270】
可能な実装において、トランシーバユニット1001は、表示情報を送信するように特に構成され、表示情報は、第2の光信号を送信するようにレーザに示すために使用され、表示情報は、第2の光信号の波長に関する情報を含み、第2の光信号は、N個の波長のうちのいずれか1つに対応する光信号である。
【0271】
可能な実装において、トランシーバユニット1001は、表示情報を送信する前に、第2の光信号の波長に関する情報を少なくとも1つのONUに送信するようにさらに構成される。
【0272】
可能な実装において、トランシーバユニット1001は、第1のONUにより送信された第1のONUの識別情報を受信するようにさらに構成される。
【0273】
可能な実装において、トランシーバユニット1001は、第1のONUによりフィードバックされたポート情報を直接受信するようにさらに構成されてよく、それにより、処理ユニット1002は、トランシーバユニット1001により受信されたポート情報に基づいて、第1のONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を直接決定することができる。
【0274】
図11は、本出願によるONUの概略構造図である。ONUは、
図2から
図9における実装のいずれか1つにおいてONUによって実行されるステップを実行するように構成され得る。具体的には、ONUは、トランシーバユニット1101および処理ユニット1102を含み得る。
【0275】
トランシーバユニット1101は、N個の波長のすべてに対応する光信号を受信するように構成され、N個の波長は互いに異なり、Nは正の整数である。
【0276】
処理ユニット1102は、N個の波長のすべてに対応する受信された光信号の光パワー値を決定するように構成される。
【0277】
処理ユニット1102は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値に基づいて、少なくとも1個のフィードバック情報を生成するようにさらに構成される。
【0278】
トランシーバユニット1101は、少なくとも1個のフィードバック情報を光回線端末(OLT)に送信するようにさらに構成される。
【0279】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、N個の波長のすべてに対応する光信号の光パワー値を含む。
【0280】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、代替として、K個の最小光パワー値、またはK個の最小光パワー値に対応するK個の波長を含んでよく、したがって、OLTは、K個の最小光パワー値に対応するK個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することができる。
【0281】
可能な実装において、少なくとも1個のフィードバック情報は、代替として、L個の最大光パワー値、またはL個の最大光パワー値に対応するL個の波長を含んでよく、したがって、OLTは、L個の最大光パワー値に対応するL個の波長、および波長とポートとの間の予め設定されたマッピング関係に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することができる。
【0282】
可能な実装において、処理ユニット1102は、
N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することであって、N個の波長に対応する光信号の光パワー値は、N個の波長のすべての光信号の光パワー値であって、ONUにより受信された光信号の光パワー値を含み、Kは、正の整数である、決定することと、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得ることと、K個の波長に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することと、少なくとも1個のフィードバック情報を生成することであって、少なくとも1個のフィードバック情報は、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を含む、生成することとを行うように特に構成される。
【0283】
処理ユニットは、N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差が閾値よりも大きい差を含むシナリオにおいて、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定することと、次いで、K個の光パワー値と一対一対応する光信号波長を決定して、K個の波長を得ることと、K個の波長に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することと、少なくとも1個のフィードバック情報を生成することであって、少なくとも1個のフィードバック情報は、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を含む、生成することとを行うように特に構成される。
【0284】
可能な実装において、K個の波長に対応する光信号は、光分配ネットワーク(ODN)を使用することによってONUへ伝送され、少なくとも1つの光スプリッタが、ODN内に配置され、反射点が、少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの各出力端に配置され、反射点は、第1の予め設定された波長の光信号を反射するように構成され、
処理ユニット1102は、
K個の波長に基づいて、少なくともK個の反射点に関する情報を決定することであって、少なくともK個の反射点は、K個の波長に対応する光信号を反射し、少なくともK個の反射点のそれぞれは、K個の波長のうちの1つの光信号を反射する、決定することと、少なくともK個の反射点に関する情報に基づいて、ONUに対応する光スプリッタポートに関する情報を決定することとを行うように特に構成される。
【0285】
また、代替として、ODN内の各光スプリッタのすべての分岐端に反射点が配置される必要はなくてよく、ODN内の少なくとも1つの光スプリッタのそれぞれの複数の分岐端に反射点が配置され得る。複数の分岐端は、光スプリッタの分岐端のすべてまたは一部であり得る。
【0286】
可能な実装において、処理ユニット1102は、
N個の波長に対応する光信号の光パワー値の間の差のいずれも閾値より大きくない場合、光スプリッタの少なくとも1つの予め設定されたポートから、ONUに対応するポートを決定するように特に構成される。
【0287】
可能な実装において、第1の光信号は、一次信号および二次信号を含み、一次信号の光パワー値は、二次信号の光パワー値よりも大きく、第1の光信号は、K個の波長のうちの1つの光信号であり、
【0288】
処理ユニット1102は、第1の光信号の一次信号の光パワー値に基づいて、N個の波長に対応する光信号の光パワー値からK個の最小光パワー値を決定するように特に構成される。
【0289】
可能な実装において、ポート情報は、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報を含み、第1の光信号に対応する第1のポートに関する情報は、二次信号に関する情報に基づいて、処理ユニット1102によって決定され、
トランシーバユニット1101は、二次信号に関する情報をOLTに送信するようにさらに構成される。
【0290】
可能な実装において、トランシーバユニット1101は、ONUがN個の波長のすべてに対応する光信号を受信する前に、第2の光信号の波長に関する、OLTにより送信された情報を受信するようにさらに構成され、第2の光信号は、N個の波長のうちのいずれか1つの光信号である。
【0291】
可能な実装において、トランシーバユニット1101は、ONUの識別情報をOLTに送信するようにさらに構成される。
【0292】
可能な実装において、N個の波長に対応する光信号はOLTによってONUに送信され、またはN個の波長に対応する光信号はレーザによってONUに送信される。
【0293】
本出願は、OLT1200をさらに提供する。
図12を参照されたい。本出願の実施形態におけるOLTの実施形態では、OLTは、
図2から
図9に示された実施形態のいずれか1つにおけるOLTによって実行されるステップを実行するように構成され得る。前述の方法実施形態における関連付けられた説明を参照されたい。
【0294】
OLT1200は、プロセッサ1201、メモリ1202、および入力/出力デバイス1203を含む。
【0295】
可能な実装において、プロセッサ1201、メモリ1202、および入力/出力デバイス1203は別々にバスに接続され、メモリはコンピュータ命令を記憶する。
【0296】
前述の実施形態におけるトランシーバユニット1001は、この実施形態では入力/出力デバイス1203であり得る。したがって、入力/出力デバイス1203の実装については説明されない。
【0297】
前述の実施形態における処理ユニット1002は、この実施形態ではプロセッサ1201であり得る。したがって、プロセッサ1201の実装については説明されない。
【0298】
実装において、OLT1200は、
図12におけるよりも多いまたは少ないコンポーネントを含み得る。これは、本出願での単に例示的な説明であり、限定を構成するものではない。
【0299】
本出願は、ONU1300をさらに提供する。
図13を参照されたい。本出願の実施形態におけるONUの実施形態では、ONUは、
図2から
図9に示された実施形態のいずれか1つにおけるONUによって実行されるステップを実行するように構成され得る。前述の方法実施形態における関連付けられた説明を参照されたい。
【0300】
ONU1300は、プロセッサ1301、メモリ1302、および入力/出力デバイス1303を含む。
【0301】
可能な実装において、プロセッサ1301、メモリ1302、および入力/出力デバイス1303は別々にバスに接続され、メモリはコンピュータ命令を記憶する。
【0302】
前述の実施形態におけるトランシーバユニット1101は、この実施形態では入力/出力デバイス1303であり得る。したがって、入力/出力デバイス1303の実装については説明されない。
【0303】
前述の実施形態における処理ユニット1102は、この実施形態ではプロセッサ1301であり得る。したがって、プロセッサ1301の実装については説明されない。
【0304】
実装において、ONU1300は、
図13におけるよりも多いまたは少ないコンポーネントを含み得る。これは、本出願での単に例示的な説明であり、限定を構成するものではない。
【0305】
可能な実装において、ONUの入力/出力デバイスは、少なくとも1つの受信機を含み得る。ONUは、同じ受信機を使用することによって、OLTにより送信されたサービス光信号および監視光信号を受信してよく、または異なる受信機を使用することによって、サービス光信号および監視光信号を別々に受信してよい。
【0306】
本出願は、PONシステムをさらに提供し、PONシステムは、ONUおよびOLTを含み得る。
【0307】
1つまたは複数のONUがあり得る。
【0308】
OLTは、
図10または
図12に示されるサーバであり、
図2から
図9に示された実装のいずれか1つにおけるOLTによって実行されるステップを実行するように構成され得る。
【0309】
ONUは、
図11または
図13に示されるONUであり、
図2から
図9に示された実装のいずれか1つにおけるONUによって実行されるステップを実行するように構成され得る。
【0310】
本出願は、ポート検出装置を提供する。ポート検出装置は、OLTまたはONUなどのデバイスに適用され得る。ポート検出装置は、メモリに結合され、メモリに記憶された命令を読み取り、実行するように構成されて、ポート検出装置は、
図2から
図9における実装のいずれか1つにおけるOLTまたはONUによって実行される方法のステップを実装する。可能な設計において、ポート検出装置は、チップまたはシステムオンチップである。
【0311】
本出願は、チップシステムを提供する。チップシステムは、上述の態様における機能を実装する、たとえば、上述の方法におけるデータおよび/または情報を送信または処理する際に、OLTまたはONUをサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計において、チップシステムはメモリをさらに含む。メモリは、必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、またはチップおよび別の個別部品を含んでよい。
【0312】
別の可能な設計では、チップシステムがOLTまたはONUなどにおけるチップであるとき、チップは、処理ユニットおよび通信ユニットを含む。処理ユニットは、たとえば、プロセッサであってよい。通信ユニットは、たとえば、入力/出力インターフェース、ピン、または回路であってよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、OLTまたはONUなどにおけるチップが、
図2から
図9における実施形態のいずれか1つにおいてOLTまたはONUによって実行される方法のステップを実行することを可能にし得る。任意選択で、記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット、たとえば、レジスタまたはバッファである。代替として、記憶ユニットは、OLTまたはONUなどの内部であるがチップの外部にある記憶ユニット、たとえば、読み出し専用メモリ(read-only memory, ROM)、静的情報および命令を記憶できる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)であってよい。
【0313】
本出願の実施形態は、メモリに結合されるように構成されたプロセッサをさらに提供する。プロセッサは、上述の実施形態のいずれか1つにおけるOLTの方法および機能を実行するように構成される。
【0314】
本出願の実施形態は、メモリに結合されるように構成されたプロセッサをさらに提供する。プロセッサは、上述の実施形態のいずれか1つにおけるONUの方法および機能を実行するように構成される。
【0315】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されたとき、上述の方法実施形態のいずれか1つにおけるOLTまたはONUに関係付けられた方法手順が実装される。これに対応して、コンピュータは上述のOLTまたはONUであり得る。
【0316】
本出願の上述の実施形態におけるOLT、ONU、もしくはチップシステムなどで言及されたプロセッサ、または本出願の上述の実施形態において提供されたプロセッサは、中央処理装置(central processing unit, CPU)であってよく、または別の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、もしくは別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、もしくは個別ハードウェアコンポーネントなどであってよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。
【0317】
さらに、本出願の上述の実施形態において、OLT、ONU、およびチップシステム内などに1つまたは複数のプロセッサが存在し得ることを理解されたい。数量は、実際の適用シナリオに基づいて調整され得る。これは、本明細書での説明のための例に過ぎず、限定されない。本出願の実施形態において、1つまたは複数のメモリが存在し得る。数量は、実際の適用シナリオに基づいて調整され得る。これは、本明細書での説明のための例に過ぎず、限定されない。
【0318】
さらに、本出願の実施形態では、上述の実施形態におけるOLT、ONU、またはチップシステムなどで言及されたメモリまたは可読記憶媒体などは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってよく、または揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory, ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM, PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM, EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM, EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部バッファとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)であってよい。限定的な説明ではなく例を通じて、多くの形態のRAM、たとえば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM, SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM, DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM, SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM, DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM, ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM, SLDRAM)、およびダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM, DR RAM)が使用され得る。
【0319】
さらに、OLTまたはONUがプロセッサ(または処理ユニット)およびメモリを含むとき、本出願におけるプロセッサは、メモリと統合されてよく、またはインターフェースを使用することによってメモリに接続されてよいことに留意されたい。これは、実際の適用シナリオに基づいて調整されてよく、限定されない。
【0320】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム、またはコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、上述の方法実施形態のいずれか1つにおけるOLTまたはONUに関係付けられた方法手順を実装することを可能にされる。これに対応して、コンピュータは上述のOLTまたはONUであり得る。
【0321】
図2から
図9における上述の実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用することによって実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、上述の実施形態のすべてまたは一部がコンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。
【0322】
コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ実行されたとき、本出願の実施形態による手順または機能が完全または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに対して、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(DSL))または無線(たとえば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、DVD)、または半導体媒体(たとえば、ソリッドステートドライブ(SSD))などであり得る。
【0323】
便利で簡潔な説明のために、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作処理については、上述の方法実施形態における対応する処理を参照するものとし、ここでは詳細は再度説明されないことは、当業者によって明確に理解され得る。
【0324】
本出願で提供されているいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は別の様式で実装されてよいことを理解されたい。たとえば、説明された装置実施形態は例に過ぎない。たとえば、ユニットへの分割は論理機能分割にすぎず、実際の実装においては他の分割であり得る。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされてよく、もしくは別のシステムに統合されてよく、またはいくつかの特徴が無視されてよく、もしくは実施されなくてよい。また、示されまたは論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてよい。装置またはユニットの間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態で実装されてよい。
【0325】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもまたはなくてもよく、ユニットとして示された部分は、物理的ユニットであってもまたはなくてもよく、1つの位置に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、ユニットの一部またはすべてが実際の要件に基づいて選択され得る。
【0326】
また、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてよい。統合されたユニットはハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0327】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策、または従来技術に貢献する部分、または技術的解決策のすべてもしくは一部が、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本出願の
図2から
図9における方法のステップのすべてまたは一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、または別のネットワークデバイスであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM, Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM, Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0328】
本出願の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面において、「第1」および「第2」などの用語は、同様の物体を区別することが意図されているが、必ずしも特定の順序または配列を示すものではない。そのような方法で使用される用語は適切な場合に交換可能であることを理解されたい。これは、本出願の実施形態において同じ属性を有する対象が説明されるときに使用される識別方法に過ぎない。また、用語「含む」、「有する」、およびそれらの任意の他の変形は、非排他的包含をカバーすることが意図され、したがって、一連のユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、それらのユニットに限定されず、そのようなプロセス、システム、方法、製品、またはデバイスについて明示的に列挙されないまたは固有である他のユニットを含み得る。
【0329】
本出願の実施形態において提供されているメッセージ/フレーム/情報、モジュール、またはユニットなどの名前は例に過ぎず、メッセージ/フレーム/情報、モジュール、またはユニットなどが同じ機能を有するならば、他の名前が使用されてよい。
【0330】
本出願の実施形態で使用される用語は、単に特定の実施形態を例示するためのものであり、本発明を限定することは意図されていない。また、本出願の実施形態および添付の特許請求の範囲において使用される単数形の用語「a」、「the」、および「この」は、文脈で明確に指定されない限り、複数形を含むことが意図される。本出願の説明では、「/」は、特に指定されない限り、関連付けられた対象間の「または」関係を表す。たとえば、A/Bは、AまたはBを表し得る。本出願における用語「および/または」は、単に、関連付けられた対象を記述するための関連関係であり、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、3つの場合、すなわち、Aのみ存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみ存在する場合を表すことがあり、AおよびBのそれぞれは単数または複数であり得る。
【0331】
文脈に応じて、たとえば、本明細書で使用される「の場合」という言葉は、「の間」または「のとき」または「決定に応答して」または「検出に応答して」として説明され得る。同様に、文脈に応じて、「決定する場合」または「(記載された条件または事象)を検出する場合」という表現は、「決定するとき」または「決定に応答して」または「(記載された条件または事象)を検出するとき」または「(記載された条件または事象)の検出に応答して」として説明され得る。
【0332】
結論として、上述の実施形態は、本出願の技術的解決策を説明することが意図されているに過ぎず、本出願を限定するものではない。本出願は、上述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は、本出願の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に説明された技術的解決策をさらに修正し、またはその一部の技術的特徴に同等の置換を行い得ることを理解されたい。